JPH10192815A - ごみ焼却灰の最終埋立て処分場の延命化方法 - Google Patents

ごみ焼却灰の最終埋立て処分場の延命化方法

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JPH10192815A
JPH10192815A JP9004889A JP488997A JPH10192815A JP H10192815 A JPH10192815 A JP H10192815A JP 9004889 A JP9004889 A JP 9004889A JP 488997 A JP488997 A JP 488997A JP H10192815 A JPH10192815 A JP H10192815A
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JP
Japan
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ash
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incineration ash
final
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Withdrawn
Application number
JP9004889A
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English (en)
Inventor
Shoichi Yashima
昭一 八嶋
Masafumi Kato
雅史 加藤
Yoshimasa Shigihara
良正 鴫原
Michio Ishida
美智男 石田
Satoshi Kawaguchi
敏 川口
Tadashi Kono
正 河野
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ごみ焼却灰の最終埋立て処分場の不足を先延
ばしする。 【解決手段】 ごみ焼却灰2が埋設されている最終埋立
て処分場1の延命化方法である。埋設されているごみ焼
却灰2を掘り起こし、この焼却灰2を溶融し固化して減
容化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ごみ焼却灰が埋
設されている最終埋立て処分場の延命化方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】一般廃棄
物である都市ごみは、焼却された後その焼却灰が最終埋
立て処分場に埋設されるようになっている。
【0003】ところで、平成5年度の一般廃棄物総排出
量は約5030万トンに達し、最終埋立て処分場で埋立
てられるごみ焼却灰の量は約1496万トンに達してい
る。平成5年度の厚生省調査によると、一般廃棄物の最
終埋立て処分場は全国で約2321か所あり、その残余
容量は1億4931万m3 で約8.1年分であり、特に
首都圏では約5年分ときわめて厳しい状況にあって最終
埋立て処分場の不足は近い将来深刻な問題となることが
予測される。
【0004】この発明の目的は、上記問題を解決し、ご
み焼却灰の最終埋立て処分場の不足を先延ばししうる最
終埋立て処分場の延命化方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段と発明の効果】この発明に
よる第1のごみ焼却灰の最終埋立て処分場の延命化方法
は、ごみ焼却灰が埋設されている最終埋立て処分場の延
命化方法であって、埋設されているごみ焼却灰を掘り起
こし、この焼却灰を溶融し固化して減容化することを特
徴とするものである。
【0006】上記第1の方法において、焼却灰を溶融し
固化すると、焼却灰は無害化され、得られたスラグは無
害であるので、埋戻し材、路盤材、コンクリート製品の
細骨材等の土木資材や、土壌改良材として有効利用する
ことができる。
【0007】この発明の第1の方法によれば、埋設され
ているごみ焼却灰を掘り起こし、この焼却灰を溶融し固
化して減容化するので、そのまま再度埋設したとしても
最終埋立て処分場の残余容量を増大させることができ
る。しかも、上述したように、焼却灰を溶融し固化して
得られたスラグを、土木資材や、土壌改良材として有効
利用することにより、最終埋立て処分場の埋立て空間の
大幅な回復を図ることができる。
【0008】この発明による第2のごみ焼却灰の最終埋
立て処分場の延命化方法は、ごみ焼却灰が埋設されてい
る最終埋立て処分場の延命化方法であって、埋設されて
いるごみ焼却灰を掘り起こし、この焼却灰を焼結して減
容化することを特徴とするものである。
【0009】上記第2の方法において、焼却灰を焼結す
ると、焼却灰は無害化され、得られた焼結体は、埋戻し
材、路盤材、コンクリート製品の細骨材等の土木資材
や、土壌改良材として有効利用することができる。
【0010】この発明の第2の方法によれば、埋設され
ているごみ焼却灰を掘り起こし、この焼却灰を焼結して
減容化するので、そのまま再度埋設したとしても最終埋
立て処分場の残余容量を増大させることができる。しか
も、上述したように、焼却灰を焼結して得られた焼結体
を、土木資材や、土壌改良材として有効利用することに
より、最終埋立て処分場の埋立て空間の大幅な回復を図
ることができる。
【0011】この発明の2つの方法において、掘り起こ
したごみ焼却灰を、スラグを敷き詰めた脱水処理場に一
旦貯留し、これにより水切りすることがある。これによ
り、掘り起こされたごみ焼却灰が大量の水分、たとえば
40%以上の水分を含んでいたとしても、この水分を短
時間で減少させて後工程の溶融または焼結を安定的にか
つ連続的に行うことができる。脱水処理場に敷き詰めら
れるスラグとして、この発明の第1の方法において、ご
み焼却灰を溶融し固化して得られたスラグを用いること
が好ましい。この場合、スラグの有効利用が一層促進さ
れ、最終埋立て処分場の回復も一層促進される。
【0012】また、この発明の2つの方法において、埋
設されているごみ焼却灰の掘り起こしを、移動式の作業
ハウス内で行うことがある。この場合、掘り起こし作業
時において、風雨によるごみ焼却灰の飛散および流出を
防止することができるとともに、臭気の流出を防止する
ことができる。また、この作業ハウスが移動式であるの
で、最終埋立て処分場が広範囲にわたる場合にも、1つ
の作業ハウスで対応することができる。
【0013】また、上記作業ハウスが伸縮自在であるこ
とが好ましい。この場合、掘り起こし作業時には作業ハ
ウスを伸長させて行う。また、作業ハウスを収縮させる
ことにより、他の最終埋立て処分場への移設を容易に行
える。
【0014】さらに、上記作業ハウスが脱臭装置を備え
ていることが好ましい。この場合、作業ハウス内を脱臭
し、これにより作業環境を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。
【0016】図1において、まず最終埋立て処分場(1)
に埋設されているごみ焼却灰(2) を、作業ハウス(3) 内
で掘り起こす。図2に示すように、最終埋立て処分場
(1) の両側には互いに平行な1対のレール(4) が敷設さ
れており、作業ハウス(3) はこのレール(4) に沿って移
動自在となっている。作業ハウス(3) の両端の壁部分に
はトラック(5) が通過しうる開口(6) が形成されてお
り、ごみ焼却灰(2) の掘り起こし作業中には扉(7) で閉
鎖されるようになっている。また、作業ハウス(3)は脱
臭装置(8) を備えている。脱臭装置(8) は、ハウス(3)
に形成された排気口に着脱自在に接続されるベローズ式
ダクト(9) を備えており、作業ハウス(3) を移動させる
さいには、ダクト(9) を排気口から取り外した後作業ハ
ウス(3) をレール(4) に沿って移動させ、脱臭装置(8)
を別個に移動させた後ダクト(9) を排気口に接続する。
また、作業ハウス(3) はベローズ式で伸縮自在であり、
他の最終埋立て処分場へ移設する場合には、図2に鎖線
で示すように収縮させて搬送する。
【0017】掘り起こしたごみ焼却灰(2) は、トラック
(5) により脱水処理場(10)に運び込まれ、ここで一旦貯
留される。脱水処理場(10)は、図3に示すように、地面
に浅い凹み(11)が形成されるとともに凹み(11)内に透水
性に優れたスラグ(12)が敷き詰められ、その上側から金
属格子(13)で覆われたものである。そして、脱水処理場
(10)に運び込まれたごみ焼却灰(2) は金属格子(13)上に
貯留され、これにより水切りが行われて含有水分量が3
0%以下となされる。図示は省略したが、凹み(11)の底
部には、ごみ焼却灰(2) から発生した水を集水して排水
する集排水装置が設けられている。
【0018】水切りの行われたごみ焼却灰(2) はトラッ
ク(5) により搬出されてホッパ(14)内に投入される。ホ
ッパ(14)内のごみ焼却灰(2) は所定量ずつ振動ふるい(1
5)に送られ、ここで金属、ガラス、プラスチック等の粗
大異物が除去されて異物ヤード(16)に溜められる。つい
で、ごみ焼却灰(2) は磁選機(17)に送られ、振動ふるい
(15)により除去されなかった鉄屑が除去される。除去さ
れた鉄屑は鉄屑ヤード(18)に溜められる。
【0019】ついで、ごみ焼却灰(2) は、バーナ式灰溶
融炉(19)に送られ、ここで溶融されて溶融スラグとな
る。溶融スラグは灰溶融炉(19)の下部に設置された冷却
装置に落下し、そこで水砕されて水冷スラグとして排出
される。水冷スラグは計量ホッパ(20)で計量されてスラ
グヤード(21)に溜められる。スラグヤード(21)に溜めら
れている水冷スラグは、土木資材や、土壌改良材として
有効利用される。また、この水冷スラグは、脱水処理場
(10)の凹み(11)内に敷き詰められるスラグ(12)としても
有効利用される。
【0020】灰溶融炉(19)の排ガスは、ガスクーラ(2
2)、エアヒータ(23)およびバグフィルタ(24)に順に送ら
れて清浄化され、煙突(25)から大気中に排出される。ガ
スクーラ(22)、エアヒータ(23)およびバグフィルタ(24)
において捕集された飛灰は飛灰貯留槽(26)に貯留された
後混練機(27)に送られ、ここで飛灰処理剤槽(28)から送
られた飛灰処理剤と混練されて無害化処理され、処理飛
灰ヤード(29)に溜められる。
【0021】上記実施形態においては、ごみ焼却灰の溶
融にバーナ式灰溶融炉が用いられているが、これに代え
て、プラズマ式灰溶融炉等の他の形式の灰溶融炉を用い
ることも可能である。
【0022】上記実施形態においては、金属、ガラス、
プラスチック等が除去されたごみ焼却灰は灰溶融炉によ
り溶融されて固化され、水冷スラグとされているが、こ
れに代えて焼成炉により焼結され、焼結体とされてもよ
い。そして、焼結体が、土木資材や、土壌改良材として
有効利用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法の実施形態を示すフローシート
である。
【図2】最終埋立て処分場を示す一部切欠き斜視図であ
る。
【図3】脱水処理場を示す一部切欠き斜視図である。
【符号の説明】
(1):最終埋立て処分場 (2):ごみ焼却灰
フロントページの続き (72)発明者 鴫原 良正 大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立 造船株式会社内 (72)発明者 石田 美智男 大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立 造船株式会社内 (72)発明者 川口 敏 大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立 造船株式会社内 (72)発明者 河野 正 大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立 造船株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみ焼却灰が埋設されている最終埋立て
    処分場の延命化方法であって、埋設されているごみ焼却
    灰を掘り起こし、この焼却灰を溶融し固化して減容化す
    ることを特徴とするごみ焼却灰の最終埋立て処分場の延
    命化方法。
  2. 【請求項2】 ごみ焼却灰が埋設されている最終埋立て
    処分場の延命化方法であって、埋設されているごみ焼却
    灰を掘り起こし、この焼却灰を焼結して減容化すること
    を特徴とするごみ焼却灰の最終埋立て処分場の延命化方
    法。
  3. 【請求項3】 掘り起こしたごみ焼却灰を、スラグを敷
    き詰めた脱水処理場に一旦貯留し、これにより水切りす
    る請求項1または2記載のごみ焼却灰の最終埋立て処分
    場の延命化方法。
  4. 【請求項4】 埋設されているごみ焼却灰の掘り起こし
    を、移動式の作業ハウス内で行う請求項1、2または3
    記載のごみ焼却灰の最終埋立て処分場の延命化方法。
  5. 【請求項5】 作業ハウスが伸縮自在である請求項4記
    載のごみ焼却灰の最終埋立て処分場の延命化方法。
  6. 【請求項6】 作業ハウスが脱臭装置を備えている請求
    項4または5記載のごみ焼却灰の最終埋立て処分場の延
    命化方法。
JP9004889A 1997-01-14 1997-01-14 ごみ焼却灰の最終埋立て処分場の延命化方法 Withdrawn JPH10192815A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005007313A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Babcock Hitachi Kk 廃棄物埋立地の廃棄物掘り起こし装置および方法
JP2005238049A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Miyoshi Oil & Fat Co Ltd 固体状廃棄物処理方法及び廃棄物埋立処理場の再生方法
JP2005246345A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Miyoshi Oil & Fat Co Ltd 固体状廃棄物処理方法及び廃棄物埋立処理場の再生方法

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