JPH10191444A - 移動通信システム - Google Patents

移動通信システム

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JPH10191444A
JPH10191444A JP9311191A JP31119197A JPH10191444A JP H10191444 A JPH10191444 A JP H10191444A JP 9311191 A JP9311191 A JP 9311191A JP 31119197 A JP31119197 A JP 31119197A JP H10191444 A JPH10191444 A JP H10191444A
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JP
Japan
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station
mobile
mobile station
communication system
information channel
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Application number
JP9311191A
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English (en)
Inventor
Satoru Kubota
悟 窪田
Hiroyuki Tawara
裕之 田原
Osamu Akizuki
治 秋月
Kouichi Muura
光一 六浦
Shinjiro Oshita
眞二郎 大下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャンネル利用効率のさらなる向上を図ると
共に移動局のコストダウンを図ることができる移動通信
システムを提供することを主目的とする。 【解決手段】 サービスエリア6を複数の基本セルBC
で分割すると共に複数の基本セルBC内に基地局BSを
それぞれ配置し、基地局BSと基地局BSが属する基本
セルBC内の移動局MTとの間で通信可能に構成されて
いる移動通信システム1において、移動局MTが属する
基本セルBCを含み移動局MTの移動速度に応じた数の
基本セルを組み合わせてマイクロセル4を形成すると共
に、マイクロセル4内の少なくとも1つの基地局BSと
移動局MTとの間で通信可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定設置されてい
る基地局を介して、自動車電話および携帯電話などの移
動局と、電話回線などのネットワークとを接続して通信
可能に構成されている移動通信システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車電話や携帯用電話などが急
速に普及していることから、チャンネルの利用効率を向
上させることにより大きな顧客容量の確保を目的とする
移動通信システムが種々実施または提案されている。一
例として、例えば、PHS(Personal Handy-phon Syst
em)などの移動通信システムにおいては、半径100〜
300m程度の非常に狭いエリアである基本セルが複数
組み合わさってサービスエリアを構成するという、いわ
ゆるマイクロセル方式が採用されている。この方式で
は、1つの基地局によって1つの基本セルが形成されて
おり、隣接する基地局同士が、互いに異なるチャンネル
を使用することにより、混信を防止すると共に、割り当
てられた複数のチャンネルの利用効率を向上させてい
る。なお、一般的には、この基本セルをマイクロセルと
呼称しているが、本明細書では、基地局によって形成さ
れる最小単位のセルを基本セルといい、基本セルが1ま
たは2以上組み合わさって形成され一般的に呼称されて
いるマクロセルよりも小さいセルをマイクロセルとい
う。
【0003】ところが、このマイクロセル方式では、移
動局が1つの基本セル内に留まっている場合には問題は
ないが、他の基本セル内に移動する場合には、移動先の
基本セル内における基地局の使用チャンネルに切り替え
るために、いわゆるハンドオフが行われる。このため、
通話の瞬断が生じたり、切替ノイズが発生する結果、通
話品質が低下するという問題点がある。したがって、こ
のマイクロセル方式では、頻繁に発生するハンドオフを
回避するために、低速移動局のみの使用に限定され、移
動速度が速い自動車電話などを混在させて通信可能にす
ることは困難である。また、ハンドオフ時における通話
品質の低下を確実に防止するためには、極めて高速に応
答するPLL(Phase-Locked Loop )を開発する必要が
あり、現状では非常に困難である。
【0004】このため、高速移動局と低速移動局とを混
在させて通信可能な通信システムとして、いわゆる複合
型セルラーシステムが提案されている。この通信システ
ムは、複数の基本セルと、例えば、半径が数km〜数十
km程度で基本セルとは別個独立している複数のマクロ
セルとが複合的に組み合わさることによって、サービス
エリア内の通信をカバーしている。具体的には、複合型
セルラーシステム11では、例えば、図6に示すよう
に、マクロセルC1,C2,C3内での通信は、使用チ
ャンネルがそれぞれF1 ,F2 ,F3 の基地局BS1
1,BS12,BS13によってカバーされている。一
方、各マクロセル内の基本セル内での通信は、マクロセ
ルC1を例に挙げると、基本セルSC1〜SC7内にそ
れぞれ配設され使用チャンネルがf1〜f7の各基地局
BS21〜BS27によってカバーされている。なお、
この複合型セルラーシステム11においても、混信防止
の観点から、互いに隣接するマクロセル同士、および互
いに隣接する基本セル同士の使用チャンネルが同一にな
らないように、予め固定的にそれぞれ割り当てられてい
る。
【0005】この複合型セルラーシステム11では、基
地局BS11〜BS13が、自動車電話や携帯用電話機
などの高速移動局の通信をカバーし、基地局BS21〜
BS27が、PHSなどの低速移動局の通信をカバーし
ている。これにより、マイクロセル方式において高速移
動局が通信しようとした場合に頻繁に発生してしまうハ
ンドオフの発生回数を低減させると共に、チャンネルの
利用効率の向上を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の複合
型セルラーシステム11には以下の問題点がある。第1
に、高速移動局のハンドオフ回数を低減するために、非
常に広いエリアのマクロセルC1〜C3を固定的に配置
している。したがって、チャンネルの繰返し利用率が減
る結果、チャンネル利用効率が依然として低いという問
題点がある。
【0007】第2に、高速移動局の通信が、マクロセル
C1〜C3内に配置されている1つの基地局によってカ
バーされているため、基地局BS11〜BS13および
高速移動局は、高電力の送信機を備えていなければなら
ない。その一方、低速移動局の通信は、基本セル毎に配
設された基地局BS21〜BS27によってカバーされ
ているため、移動局は、低電力の送信機を備えていれば
よい。このため、高速移動局と低速移動局とを共通に構
成することができないという問題点がある。この結果、
この複合型セルラーシステム11には、高速移動局およ
び低速移動局を同一構成にして大量生産することができ
ないため、両者のコストダウンを図ることが困難であ
る。この場合、低速移動局の送信機電力を高電力にすれ
ば、高速移動局と同一に構成することは可能ではある
が、移動局の携帯性の向上や連続使用時間の長時間化の
観点から、そのように構成することは非常に困難であ
る。
【0008】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、チャンネル利用効率のさらなる向上を図る
と共に移動局のコストダウンを図ることができる移動通
信システムを提供することを主目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の移動通信システムは、サービスエリアを複
数の基本セルで分割すると共に複数の基本セル内に基地
局をそれぞれ配置し、基地局と基地局が属する基本セル
内の移動局との間で通信可能に構成されている移動通信
システムにおいて、移動局が属する基本セルを含み移動
局の移動速度に応じた数の基本セルを組み合わせてマイ
クロセルを形成すると共に、マイクロセル内の少なくと
も1つの基地局と移動局との間で通信可能に構成されて
いることを特徴とする。
【0010】この移動通信システムでは、マイクロセル
は、移動局の移動速度に応じた数の基本セルで形成され
る。つまり、高速移動局に対しては、基本セルの数が多
いマイクロセルが形成され、低移動局に対しては、基本
セルの数が少ないマイクロセルが形成される。また、移
動局の移動速度が変化すれば、それに応じてマイクロセ
ルの基本セルの数が変化する。したがって、例えば、高
速移動局について形成されたマイクロセルは、従来の複
合型セルラーシステム11におけるマクロセルの面積よ
りも狭い面積で形成可能となる。このため、従来の複合
型セルラーシステム11の場合と比較して、チャンネル
の利用効率が向上すると共に、高速移動局および基地局
は低送信電力で通信が可能となる。
【0011】さらに、マイクロセルは、エリアとして固
定されるものではなく、移動局が移動すれば、その移動
軌跡に追従して、その位置および基本セルの数が動的に
変化する。言い替えれば、マイクロセルは、移動局を包
含した状態で、移動局と共に移動する。したがって、高
速移動局は、ハンドオフを行う必要がなくなる結果、極
めて高品質の通信を行うことができる。
【0012】一方、低移動局の場合には、基本的には、
マイクロセルは、1つの基本セルで形成可能であり、マ
イクロセルが低移動局に追従して移動する結果、ハンド
オフを行う必要がなくなるため、極めて高品質の通信を
行うことができる。
【0013】請求項2記載の移動通信システムは、請求
項1記載の移動通信システムにおいて、マイクロセルの
形成を移動局の移動速度に基づいて制御する制御局をさ
らに備えていることを特徴とする。
【0014】マイクロセルは、基地局間の制御によって
形成することも可能である。一方、各基地局がマイクロ
セルを形成しようとする場合には、各基地局では、サー
ビスエリア内に既に形成されているマイクロセルのすべ
てについて、その位置、移動方向および大きさなどを監
視している必要があり、マイクロセル形成のための処理
が煩雑となる。この移動通信システムでは、制御局が、
マイクロセルを形成するための処理を一括して行うた
め、各基地局によって重複して行われる処理を省くこと
ができる結果、処理効率が向上する。
【0015】請求項3記載の移動通信システムは、請求
項2記載の移動通信システムにおいて、制御局は、移動
局の移動方向に応じた形状のマイクロセルを形成するこ
とを特徴とする。
【0016】マイクロセルは、その中心に移動局を包含
する円状や正六角形状に形成してもよい。この移動通信
システムでは、例えば、移動方向に長い距離で、かつ移
動方向の直角方向に対して短い距離のマイクロセルを形
成することが可能になる。このため、ハンドオフを確実
に防止しつつ、マイクロセル内の基本セルの数を低減可
能になるため、チャンネルの利用効率をさらに向上する
ことが可能になる。
【0017】請求項4記載の移動通信システムは、請求
項2または3に記載の移動通信システムにおいて、移動
局および基地局は、制御用の制御チャンネルを有すると
共に制御チャンネルによって指定された情報通信用の情
報チャンネルが割当て可能にそれぞれ構成され、制御局
は、1または2以上の基地局に同一の情報チャンネルを
割り当てることによりマイクロセルを形成することを特
徴とする。なお、本明細書における「チャンネル」と
は、周波数分割方式における周波数、時分割方式におけ
るタイムスロット、符号分割方式における符号、並び
に、これらの併用方式における周波数、タイムスロット
および符号などを含む概念である。
【0018】情報を通信するための情報チャンネルのい
ずれかを用いてマイクロセルを形成する方式であっても
よいが、かかる場合には、各移動局および基地局は、す
べての情報チャンネルの内容を監視している必要があ
る。このため、2つの移動局についてそれぞれ形成され
たマイクロセル同士の情報チャンネルが同一で、しか
も、そのマイクロセル同士が移動局の移動に応じて地域
的に互いに重なり合うような場合には、ハンドオフを瞬
時に行うことが困難である。一方、この移動通信システ
ムのように、制御チャンネルを用いてマイクロセルを形
成すれば、各移動局は、現在使用している情報チャンネ
ルに加えて、制御チャンネルのみを受信しているだけで
よいため、瞬時にハンドオフを行うことが可能になる。
【0019】また、基地局は、マイクロセル内における
すべての移動局との間で、移動局の位置の確認のための
情報や、移動局のハンドオフ情報などを制御チャネルの
みを使用して通信可能になる。さらに、移動局は、自局
宛の着信情報などの有無を、制御チャネルのみを使用し
て監視することが可能となる。
【0020】請求項5記載の移動通信システムは、請求
項1から4のいずれかに記載の移動通信システムにおい
て、マイクロセルに属する少なくとも1つの基地局が、
マイクロセルを形成する基本セルの数に応じた電力で送
信することを特徴とする。
【0021】1つのマイクロセル内に含まれる基地局の
すべてが、同一の情報チャンネルを使用して同一内容の
情報を同一の電力で送信することも可能である。一方、
この移動通信システムでは、マイクロセル内の基地局の
いずれか少なくとも1つが基本セルの数に応じた電力で
送信するだけでよいため、送信電力の利用効率が向上す
る。
【0022】請求項6記載の移動通信システムは、請求
項4または5に記載の移動通信システムにおいて、基地
局および移動局は、複数の情報チャンネルのいずれか1
つを使用しての通信が可能に構成され、制御局は、移動
局に対して情報チャンネルを割り当てる際および移動局
に既に割り当てられている情報チャンネルを変更する際
に、その時点でサービスエリア内において使用されてい
ない情報チャンネルを優先的に割り当て、かつ、その時
点ですべての情報チャンネルが他の移動局によって使用
されているときには、情報チャンネルを割り当てる移動
局を中心とする所定の基準エリア内において使用されて
いない情報チャンネルを割り当てることを特徴とする。
【0023】この移動通信システムでは、制御局は、移
動局に対して情報チャンネルを割り当てる際および移動
局に既に割り当てられている情報チャンネルを変更する
際に、いわゆる空きチャンネルがあるときには、その空
きチャンネルを優先的に割り当てる。これにより、移動
局同士の混信が防止される。一方、情報チャンネルの数
は無限ではなく、1つのサービスエリアに割り当てるこ
とができる数には限界がある。したがって、空きチャン
ネルがないときには、制御局は、所定の基準エリア内に
おいて使用されていない情報チャンネルを割り当てる。
この場合、「所定の基準エリア」を、例えば、情報チャ
ンネルを新たに割り当てたり変更したりしようとする移
動局を中心として、1つ以上の基本セルの長さを半径と
する円状エリアに定めることにより、混信を生じさせる
ことなく、同一の情報チャンネルが割り当てられた移動
局同士の組をサービスエリア内に密に存在させることが
できるため、情報チャンネルの利用効率を向上させるこ
とが可能となる。
【0024】請求項7記載の移動通信システムは、請求
項6記載の移動通信システムにおいて、制御局は、基準
エリア内において使用されていない情報チャンネルが複
数存在するときには、複数の情報チャンネルのいずれか
1つであって、サービスエリア内において同一の情報チ
ャンネルを使用する他の移動局のうちの情報チャンネル
を割り当てる移動局に最も接近する移動局と、情報チャ
ンネルを割り当てる移動局との離間距離が最も長くなる
他の移動局によって使用されている情報チャンネルを割
り当てることを特徴とする。
【0025】この移動通信システムでは、制御局は、情
報チャンネルを割り当てようとする移動局に対して、割
り当てようとする情報チャンネルと同一の情報チャンネ
ルを使用する他の移動局が最も遠くに離れるように、使
用されていない複数の情報チャンネルのいずれか1つを
割り当てる。このため、同一のチャンネルを使用する移
動局同士が接近して混信を生じさせる可能性が低くなる
ため、ハンドオフの回数を低減することが可能となる。
【0026】請求項8記載の移動通信システムは、請求
項6または7に記載の移動通信システムにおいて、制御
局は、使用されている情報チャンネルを移動局に割り当
てる際に、移動局の移動速度が速い程、基準エリアを広
く定めることを特徴とする。
【0027】基準エリアとしては、移動局同士が接近す
る可能性を低くする観点からは、できるだけ広くしたほ
うがよい。したがって、この移動通信システムでは、移
動速度が速い移動局に対しては、広い基準エリアを適用
する。これにより、同一の情報チャンネルが割り当てら
れた移動局同士が接近するまでの平均時間を長くするこ
とができるため、ハンドオフの回数を低減することが可
能となる。
【0028】請求項9記載の移動通信システムは、請求
項6から8のいずれかに記載の移動通信システムにおい
て、制御局は、使用されている情報チャンネルを移動局
に割り当てる際に、移動局の移動速度が遅い程、基準エ
リアを狭く定めることを特徴とする。
【0029】同一の情報チャンネルを使用した移動局同
士の接近に起因する混信を防止する観点からは、できる
だけ広い基準エリアを適用することが好ましい。一方、
低速で移動している移動局同士に同一の情報チャンネル
を割り当てたとしても、移動局同士が接近する可能性
は、それ程高くはない。したがって、この移動通信シス
テムでは、情報チャンネルを割り当てようとする移動局
が低速の移動局の場合には、狭い基準エリアを適用す
る。これにより、同一の情報チャンネルが割り当てられ
た移動局同士の組をサービスエリア内に密に存在させる
ことができるため、情報チャンネルの利用効率を、より
向上させることが可能となる。
【0030】請求項10記載の移動通信システムは、請
求項4から9のいずれかに記載の移動通信システムにお
いて、基地局は、二以上の情報チャンネルで同時通信可
能に構成され、制御局は、同一の情報チャンネルを使用
する2つの移動局に基づいてそれぞれ形成されたマイク
ロセルが地域的に互いに重なり合おうとするときに、い
ずれか一方の移動局についてのマイクロセルを形成する
ための基地局および移動局の情報チャンネルを変更させ
ることを特徴とする。
【0031】この移動通信システムでは、同一の情報チ
ャンネルを使用する2つの移動局に基づいて形成された
マイクロセルが地域的に互いに重なり合おうとするとき
には、制御局によってハンドオフされる。この結果、同
一情報チャンネルのマイクロセル同士が重なり合うこと
による混信が防止される。
【0032】請求項11記載の移動通信システムは、請
求項10記載の移動通信システムにおいて、制御局は、
移動速度が遅い方の移動局についてのマイクロセルを形
成するための基地局および移動局の情報チャンネルを変
更させることを特徴とする。
【0033】この移動通信システムでは、移動速度が遅
い移動局の情報チャネルが変更される。言い替えれば、
移動速度が速い移動局ほど、優先的に、情報チャンネル
が一定に維持される。この場合、高速移動局は、移動に
応じて横切る基本セルの数が多いため、高速移動局をハ
ンドオフさせる場合と比較して、ハンドオフ回数を極め
て低減することが可能になる。
【0034】請求項12記載の移動通信システムは、請
求項10または11に記載の移動通信システムにおい
て、制御局は、2つの移動局が少なくとも1つの基本セ
ル分近接したときに情報チャンネルを変更することを特
徴とする。
【0035】この移動通信システムでは、情報チャンネ
ルが同一のマイクロセル同士は、制御局の制御下で、少
なくとも1つの基本セル分に対応するエリアだけそれぞ
れ離間させられる。したがって、基本セル1つ分離間さ
せられたことにより、両マイクロセル内では、混信を起
こすことなく同一の情報チャンネルを使用することがで
きる。一方、従来の複合型セルラーシステム11におい
ては、同一の情報チャンネルを使用するマクロセル同士
を、1つのマクロセルに対応するエリア分離間させる必
要がある。これに対し、この移動通信システムでは、同
一情報チャンネルのマイクロセル同士を極めて近接させ
ることができる。この結果、この移動通信システムで
は、情報チャンネルについての利用効率が極めて向上す
る。
【0036】請求項13記載の移動通信システムは、請
求項2から12のいずれかに記載の移動通信システムに
おいて、基地局は、自局に対応する自局番号データを送
信し、移動局は、複数の基地局から送信される送信波を
受信して最大受信レベルに対応する基地局の自局番号デ
ータを検出すると共に自局番号データを送信し、制御局
は、送信された自局番号データを直接または基地局を介
して受信すると共に受信した自局番号データに基づいて
マイクロセルを形成することを特徴とする。
【0037】移動局の位置および移動速度の検出方法は
種々考えられる。この移動通信システムでは、制御局
が、移動局から送信されてくる自局番号データを受信
し、受信した自局番号データに基づいてマイクロセルを
形成する。このため、何ら他の装置を用いることなく、
移動局の位置および移動速度の検出が可能となる。
【0038】請求項14記載の移動通信システムは、請
求項13記載の移動通信システムにおいて、制御局は、
受信した自局番号データが変化する速度に基づいて、マ
イクロセルを形成する基本セルの数を決定することを特
徴とする。
【0039】この移動通信システムでは、マイクロセル
は、移動局が送信してくる自局番号データの変化、つま
り移動局の移動速度に基づき、制御局によって、その基
本セルの数が決定される。したがって、高速移動局が停
止しているような場合には、マイクロセルは、リアルタ
イムで縮小する結果、チャンネルの利用効率が、さらに
向上する。
【0040】請求項15記載の移動通信システムは、請
求項2から12のいずれかに記載の移動通信システムに
おいて、基地局は、自局に対応する自局番号データを送
信し、移動局は、複数の基地局からそれぞれ送信される
送信波を受信して最大受信レベルに対応する基地局の自
局番号データを検出すると共に自局番号データが変化す
る速度に基づく自局の移動速度データを送信し、制御局
は、直接または基地局を介して受信した移動速度データ
に基づいてマイクロセルを形成することを特徴とする。
【0041】移動局の移動速度の演算は、1局について
のみであれば簡易であるが、すべての移動局について行
うとすれば、制御局のコンピュータは、極めて大型化す
る。この移動通信システムでは、各移動局が自局の移動
速度を求めて送信してくるため、制御局は、すべての移
動局について移動速度を演算する場合と比較して、その
処理に関する負担が軽減される。この結果、制御局にお
けるコンピュータを小型化することが可能になる。
【0042】請求項16記載の移動通信システムは、請
求項1から15のいずれかに記載の移動通信システムに
おいて、複数のサービスエリア内においてそれぞれ使用
される周波数が、隣接するサービスエリア同士で互いに
異なるように予め割り当てられていることを特徴とす
る。
【0043】この移動通信システムでは、隣接するサー
ビスエリア同士では、互いに異なる周波数が使用されて
いるため、複数のマクロセルを組み合わせることによ
り、基地局間、移動局間、および基地局と移動局との間
で混信を起こすことなく、非常に広大なサービスエリア
の形成が可能となる。
【0044】請求項17記載の移動通信システムは、請
求項16記載の移動通信システムにおいて、制御局は、
複数のサービスエリア毎に少なくとも1つ配置されてい
ることを特徴とする。なお、制御局は、必ずしも各サー
ビスエリアに対応して、そのサービスエリア内に配置さ
れている必要はなく、対応するサービスエリア外に配置
されていてもよい。
【0045】この移動通信システムでは、各サービスエ
リアにおいて使用される周波数が互いに異なるため、各
制御局は、他のサービスエリアとの関係を考慮すること
なくマイクロセルの形成、およびそのサービスエリア内
でのハンドオフなどを制御することができ、これによ
り、処理が非常に簡易になる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る移動通信システムを適用した実施の形態につい
て説明する。
【0047】図1に示すように、移動通信システム1で
は、非常に広大なサービスエリア内において、移動局M
Tと公衆回線などのネットワークとの間、および各移動
局MT間の通信を可能とするために、半径が数km〜数
十kmのマクロセル2,2・・(同図では1つのマクロ
セル2のみを示す)が複数組み合わせられて形成されて
いる。この場合、隣接するマクロセル2,2同士では、
互いに異なる周波数が使用されているため、互いに隣接
するマクロセル2,2内の移動局MT同士の間で混信が
生じないようになっている。各マクロセル2内には、複
数の基地局BS1〜BSn(ただし、同図ではBS1〜
BS7を図示し、以下、特に区別しないときには、「基
地局BS」という)が配置されると共に、マクロセル2
における各種制御を行うための制御局CSが、各マクロ
セル2内、または各マクロセル2に対応してそのマクロ
セル2外に配置されている。この場合、各基地局BS
は、有線回線3,3・・を介して制御局CSにそれぞれ
接続され、制御局CSは、例えば、ISDN回線に接続
されている。
【0048】各基地局BSは、複数の情報チャンネルを
使用して複数の移動局MTに対する同時通信を可能な低
送信電力の送信機を備えており、半径が200m程度の
固定的な通信エリアである基本セルBCをそれぞれ形成
する。また、各基地局BSは、制御局CSの制御下で、
1または2以上が組み合ってグループ化されることによ
り、マイクロセル4a,4b,4c(以下、区別しない
ときは、「マイクロセル4」という)を形成する。この
結果、この移動通信システム1では、1つのマクロセル
2内において、複数のマイクロセル4と複数の基本セル
BCとが地域的に重なり合うことにより、階層的かつ動
的な多重通信回線網が構成される。
【0049】また、各基地局BSは、制御局CSから移
動局MT宛の着信通知情報が送信されてきたときは、移
動局MTにその着信通知信号を送信し、移動局MTから
発信要求情報が送信されてきたときは、制御局CSにそ
の発信要求情報を送信する。さらに、各基地局BSは、
制御局CSの制御下で、移動局MTと通信を行うと共
に、必要な場合には、ハンドオフのために制御局CSか
ら送信されるハンドオフ情報を中継し、自局の情報チャ
ンネルを変更すると共にハンドオフ情報を各移動局MT
に送信する。また、各基地局BSは、各移動局MTが移
動速度を検出するための自局番号データを、それぞれに
割り当てられたタイムスロットで定期的に送信し、各移
動局MTから、移動速度データと、自局番号データに基
づいて移動局MTによって生成された移動局MTの位置
を知らせるための在圏通知情報とが送信されてきたとき
は、その移動速度データおよび在圏通知情報を制御局C
Sに送信する。
【0050】移動局MTは、予め規定された一定の電力
で送信を行う。移動局MTは、基地局BSから自局番号
データの送信があったときには、受信している送信波の
うち最も受信レベルが大きい送信波に対応する自局番号
データを検出すると共に、その自局番号データが変化す
る速度に基づいて自局の移動速度を演算し、移動速度を
表すための移動速度データを基地局BSに送信する。
【0051】制御局CSは、本移動通信システム1全体
の通信をより効率良く行うために、マクロセル2内のす
べての基地局BSおよび移動局MTの管理を行う。具体
的には、制御局CSは、移動局MTの位置や移動速度を
把握し、その位置および移動速度に応じた形状のマイク
ロセル4を形成するために、基地局BSをグループ化す
るためのグループ化情報や、そのマイクロセル4内で使
用する情報チャンネルを指定するためのチャンネル割当
情報、基地局BSの送信電力の制御情報、およびチャン
ネルの切替制御に必要なハンドオフ情報を、有線回線3
を介して各基地局BSや、各基地局BSを介して各移動
局MTに送信する。また、制御局CSは、各移動局MT
からの通信情報を集約し、ISDN回線などのネットワ
ークとの間におけるゲートウェイとしての役割を果た
す。これにより、移動局MTを中心とするマイクロセル
4が形成されると共に、そのマイクロセル4内の各基地
局BSおよび移動局MTが、割り当てられた情報チャン
ネルを使用しての通信が可能となる。なお、制御局CS
は、各基地局BSとの通信をパケット通信によって行う
ことにより、複数の移動局MTと公衆回線網との間にお
ける通信情報のリアルタイムでの受け渡しが可能に構成
されている。
【0052】次に、移動通信システム1における移動局
MT、基地局BSおよび制御局CS間における信号の受
け渡しについて、図2を参照して説明する。
【0053】同図に示すように、この移動通信システム
1では、大別して、通話情報を受け渡すための情報チャ
ンネルと、制御信号を受け渡すための制御チャンネルと
が用いられている。移動局MTと各基地局BSとの間で
は、特に限定されないが、周波数が互いに異なる2つの
制御チャンネルCH1,CH2をマクロセル2内で共通
的に用いることにより互いに通信可能になっている。移
動局MT側から基地局BSに対する発信要求情報、在圏
通知情報、着信応答情報および移動速度データの送信
は、アップリンク用の制御チャンネルCH1を使用し
て、パケット通信によるランダムアクセスによって行わ
れ、マイクロセル4内のすべての基地局BSによって受
信される。一方、基地局BS1から移動局MT側への各
種応答、移動局MTを呼び出すための着信通知情報、お
よび、自局番号データやチャンネル割当情報などの各種
情報の送信は、ダウンリンク用の制御チャンネルCH2
を使用して行われる。この場合には、制御局CSによっ
て指定されたマイクロセル4内の1つの基地局BSが、
マイクロセル4の大きさに合わせて制御局CSによって
指定された送信電力制御情報に基づく電力で送信する。
なお、制御チャンネルCH1,CH2による通信は、以
上の通信方式に限られず、同一周波数を使用したTDM
A(Time Division Multiplexing Access )方式で行う
こともできる。
【0054】一方、移動局MTと基地局BSとの間の通
話情報は、アップリンクおよびダウンリンクの両者共、
情報チャンネル(例えば、CH3,CH4)を用いて行
われている。この場合、情報チャンネルは、互いに異な
る周波数群のうちから各マクロセル2毎に予め割り当て
られた1波をTDD(Time Division Duplex)方式によ
って時間的に分割多重して形成されている。また、移動
局MTには、移動局MTの移動速度に応じて予め割り当
てられた複数の情報チャンネルの1つが割り当てられ
る。つまり、高速の移動局MTには、複数の高速移動局
用情報チャネルのうちの1つが割り当てられ、低速の移
動局MTには、複数の低速移動局用情報チャネルの1つ
が割り当てられる。
【0055】また、基地局BSと制御局CSとの間で
は、前述したように、有線回線3を用いたパケット通信
が行われている。これにより、移動局MTおよび公衆回
線網間、並びに各移動局MT相互間における通信は、す
べて、一旦基地局BSおよび制御局CSを介して交換接
続される。
【0056】次に、この移動通信システム1における通
信手順を説明する。
【0057】まず最初に、移動局MTが発信要求する場
合について説明する。
【0058】移動局MTは、基地局BSからの自局番号
データを受信することにより、自局の移動速度を定期的
に演算すると共に自局の位置を検出する。そして、移動
局MTは、制御チャンネルCH1を使用して基地局BS
に対して所定時間間隔で在圏通知情報を送信することに
より、自局の位置を移動通信システム1のネットワーク
に登録させる。これにより、制御局CSは、その移動局
MTについて形成すべきマイクロセル4の位置を予め予
測することが可能となる。一方、発信要求の際には、移
動局MTは、制御チャンネルCH1を用いて、ランダム
アクセスにより、自局の移動速度データと在圏通知情報
とを含む発信要求情報を送信する。基地局BSは、発信
要求情報を受信すると共に、その発信要求情報を制御局
CSに送信する。制御局CSは、移動局MTの位置およ
び移動速度データに基づいてマイクロセル4の位置およ
び大きさを決定し、マイクロセル4を形成させる各基地
局BSに、発信要求応答を兼ねてチャンネル割当情報を
送信する。各基地局BSは、チャンネル割当情報を受信
し、一時的に待機する。一方、制御局CSによって指定
された1つの基地局BSは、指定された電力で、チャン
ネル割当情報を移動局MTに送信する。移動局MTは、
情報チャンネルの割当を了解した旨を意味する割当了解
情報を送信し、その後に、割り当てられた情報チャンネ
ルに切り替える。また、マイクロセル4を形成するすべ
ての基地局BSは、移動局MTからの割当了解情報を受
信すると、移動局MTと同一の情報チャンネルに切り替
え、移動局MTとの間で通信を開始する。
【0059】次いで、移動局MTが移動した場合には、
制御局CSは、移動局MTの移動する軌跡に追従するよ
うに、各基地局BSにチャンネルを切り替えるためのハ
ンドオフ情報を送信することにより、マイクロセル4の
位置を動的に変化させる。また、制御局CSは、移動局
MTの移動速度が変化すると、その変化に応じた数の基
地局BSでマイクロセル4を動的に形成する。さらに、
制御局CSは、移動局MTの移動方向に応じた形状、例
えば、移動方向に長い距離で、移動方向の直角方向に対
して短い距離のマイクロセルを形成することもできる。
これらの結果、マイクロセル4は、あたかも、移動局M
Tを包含した状態で、移動局MTと共に移動する。移動
局MTまたは通信先のいずれか通信を終了した方が終話
情報を送信すると、通信終話が成立する。
【0060】次に、ISDN回線側から移動局MTに発
呼する場合について説明する。
【0061】制御局CSが基地局BSを介して着信通知
情報を送信すると、基地局BSは、制御チャンネルCH
2を用いて着信通知情報を送信する。移動局MTは、着
信通知情報を受信すると、移動速度データと在圏通知情
報とを含む応答情報を送信する。制御局CSは、応答情
報を受信すると、移動局MTの位置および移動速度デー
タに基づいて、マイクロセル4の位置および大きさを決
定し、マイクロセル4を形成する基地局BSにチャンネ
ル割当情報を送信する。移動局MTは、チャンネル割当
ての了解情報を送信した後、その情報チャネルに切り替
える。制御局CSは、移動局MTの了解情報を受信する
と、マイクロセル4を形成する各基地局BSに対して、
情報チャネルでの通信開始情報を送信する。これによ
り、移動局MTと基地局BSとの間で通信が開始され、
移動局MTまたは通話先のいずれかが終話情報を送信し
たときに、終話が成立する。
【0062】次いで、移動局MTおよび基地局BSに対
して、情報チャンネルを新たに割り当てる際、および移
動局MTおよび基地局BSに既に割り当てられている情
報チャンネルを変更する際における制御局CSによるチ
ャンネル割当処理について、図5を参照して説明する。
【0063】この処理では、制御局CSは、最初に、情
報チャネルを割り当てる移動局MTから送信されてくる
移動速度データに基づいて、その移動局MTが高速の移
動局か、低速の移動局かを判別する(ステップ11)。
高速の移動局MTであると判別したときは、制御局CS
は、高速移動局用情報チャンネルに空きチャンネルがあ
るか否かを判別する(ステップ12)。空きチャンネル
があると判別したときには、制御局CSは、その空きチ
ャンネルの1つを優先的に移動局MTおよび基地局BS
に割り当てる(ステップ13)。一方、空きチャンネル
がないと判別したときは、制御局CSは、情報チャンネ
ルを割り当てるべき移動局MTを中心とする所定の基準
エリア内に移動局MTが存在するか否かを判別する(ス
テップ14)。この場合、基準エリアとしては、例えば
少なくとも10個の基本セルの長さを半径とする円状エ
リアに定められている。存在しないと判別したときに
は、制御局CSは、基準エリア内において使用されてい
ない情報チャンネルが複数存在するときには、複数の情
報チャンネルのいずれか1つであって、マクロセル2内
において同一の情報チャンネルを使用する他の移動局M
Tのうちの、情報チャンネルを割り当てようとする移動
局MTに最も接近する移動局MTと、情報チャンネルを
割り当てようとする移動局MTとの離間距離が最も長く
なる他の移動局MTによって使用されている情報チャン
ネルを割り当てる(ステップ15)。つまり、マクロセ
ル2内における基準エリア外の地域において、例えば、
基準エリア内で使用されていない情報チャンネルCH1
1を使用する移動局MT1,MT2が存在し、情報チャ
ンネルCH12を使用する移動局MT3,MT4が存在
する場合には、移動局MT1,MT2のうちの、情報チ
ャンネルを割り当てようとする移動局MTに接近してい
る移動局MT1(またはMT2)と、移動局MT3,M
T4のうちの、情報チャンネルを割り当てようとする移
動局MTに接近している移動局MT3(またはMT4)
とのいずれか遠距離に位置する移動局MTが使用してい
る情報チャンネルCH11(またはCH12)を割り当
てる。これにより、同一の情報チャンネルを使用する移
動局MT同士が接近することに起因する混信を防止でき
ると共に、ハンドオフの回数を低減することができる。
【0064】一方、基準エリア内に移動局MTが存在す
るときには、制御局CSは、移動局MT同士の離間制限
を緩めて情報チャンネルを割り当てる(ステップ1
6)。具体的には、例えば基準エリアを5つの基本セル
を半径とする円状エリアに定め、低速移動局用情報チャ
ンネルおよび高速移動局用情報チャンネルのうち、その
基準エリア内において使用されていない情報チャンネル
を割り当てる。この場合にも、割り当てようとする情報
チャンネルを使用している他の移動局MTとの離間距離
が最も長くなるように、情報チャンネルを割り当てる。
【0065】また、上記したステップ11において、情
報チャンネルを割り当てようとする移動局MTが低速移
動局であると判別したときには、制御局CSは、低速移
動局用情報チャンネルに空きチャンネルがあるか否かを
判別する(ステップ17)。空きチャンネルがあるとき
は、制御局CSは、その空きチャンネルの1つを優先的
に移動局MTに割り当てる(ステップ18)。一方、空
きチャンネルがないと判別したときは、制御局CSは、
情報チャンネルを割り当てるべき移動局MTを中心とす
る所定の基準エリア内に移動局MTが存在するか否かを
判別する(ステップ19)。この場合、基準エリアとし
ては、例えば少なくとも4個の基本セルの長さを半径と
する円状エリアに定められている。存在しないと判別し
たときには、制御局CSは、高速の移動局MTのときと
同様にして、割り当てようとする情報チャンネルを使用
している他の移動局MTとの離間距離が最も長くなるよ
うに、情報チャンネルを割り当てる(ステップ20)。
これにより、同一の情報チャンネルを使用する移動局M
T同士が接近することに起因する混信を防止できると共
に、ハンドオフの回数を低減することができる。
【0066】一方、基準エリア内に移動局MTが存在す
るときには、制御局CSは、移動局MT同士の離間制限
を緩めて情報チャンネルを割り当てる(ステップ2
1)。具体的には、例えば基準エリアを2つの基本セル
を半径とする円状エリアに定め、低速移動局用情報チャ
ンネルおよび高速移動局用情報チャンネルのうち、その
基準エリア内において使用されていない情報チャンネル
を割り当てる。この場合にも、割り当てようとする情報
チャンネルを使用している他の移動局MTとの離間距離
が最も長くなるように、情報チャンネルを割り当てる。
【0067】このように、同一の情報チャンネルを割り
当てる際に、高速の移動局MTに対しては、半径が長い
基準エリアを適用することにより、同一の情報チャンネ
ルが割り当てられた移動局MT同士が接近するまでの平
均時間を長くすることができる結果、ハンドオフの回数
を低減することができる。一方、低速の移動局MTに対
しては、半径が短い基準エリアを適用することにより、
同一の情報チャンネルが割り当てられた移動局MT同士
の組をマクロセル2内に密に存在させることができる結
果、情報チャンネルの利用効率を向上させることができ
る。また、低速移動局用情報チャンネルおよび高速移動
局用情報チャンネルに予め区分けしておくことにより、
制御局CSは、情報チャンネルを割り当てる際に、情報
チャンネルに空きチャンネルがあるか否かを迅速に判別
することができる結果、情報チャンネルの割当時間を短
縮することができる。
【0068】次に、同一情報チャンネルを使用するマイ
クロセル4同士が地域的に重なり合う状況の場合にハン
ドオフを行う通信手順について説明する。
【0069】制御局CSは、同一情報チャンネルを使用
する2つのマイクロセル4同士が重なり合う状況にある
か否かを常時監視し、重なり合いそうな場合には、移動
局MTから送信されてくる移動速度データに基づいて、
移動速度が低い方の移動局MTの情報チャンネルを変更
するように制御する。具体的には、制御局CSは、低移
動速度の移動局MTに対してチャンネルを切り替えさせ
るためのハンドオフ情報を基地局BSに送信する。基地
局BSは、制御チャンネルCH2を用いて、制御パケッ
トによってハンドオフ情報を低速の移動局MTに送信す
る。ハンドオフ情報を受信した移動局MTは、制御チャ
ンネルCH1を用いて、制御パケットにより了解情報を
送信した後、指定された情報チャンネルに切り替える。
その移動局MT用のマイクロセル4を形成する基地局B
Sは、移動局MTの了解情報を受信すると、自局の情報
チャンネルを指定された情報チャネルに切り替える。な
お、移動速度が同一の分類に属する2つの移動局MTに
ついてのマイクロセル4が互いに重なり合おうとする場
合には、制御局CSのハンドオフ情報に従っていずれか
一方がハンドオフする。これにより、互いに同一の情報
チャネルを使用するマイクロセル4同士の重なり合いが
阻止されることにより、混信が防止される。
【0070】以上のように、本実施形態に係る移動通信
システム1によれば、マイクロセル4が移動局MTの位
置および移動速度に基づいて組み合わされる。このた
め、高速の移動局MTについて形成されるマイクロセル
4の面積を、従来の複合型セルラーシステム11におけ
るマクロセルの面積よりも狭くすることができる。この
結果、マイクロセル4がより狭いエリアになるため、チ
ャンネルの利用効率を向上させることができる。
【0071】具体的には、図3に示すように、サービス
エリア6内において、周波数がf1のチャンネルの利用
効率を考えると、本移動通信システム1においては、基
本セルBCの1つ分のエリアを離間させて同一チャンネ
ルのマイクロセル4d〜4gを近接することができる。
一方、従来の複合型セルラーシステム11においては、
図4(a)に示すように、マクロセル5,5・・が予め
特定の地域に固定的に形成されているため、チャンネル
1 をサービスエリア6内で複数使用する場合には、予
めチャンネルf1 以外のチャンネルf2 〜f4 などを使
用する他のマクロセル5を、チャンネルf1 を使用する
マクロセル5に隣接する必要がある。このため、同図
(b)に示すように、本移動通信システム1における基
本セルBCよりも面積的に広いマクロセル5の1つ分の
エリアを離間させて初めて、チャンネルf1 の繰返し使
用が可能になる。したがって、サービスエリア6が同一
の大きさであるとすれば、同一のチャンネルを同時に使
用できる利用者の数であるマイクロセルの数は明らかに
本移動通信システム1の方が多くなる結果、チャンネル
の利用効率が向上する。
【0072】また、従来の複合型セルラーシステム11
のマクロセル5と比較して、本実施形態におけるマイク
ロセル4の面積が狭くなる結果、移動通信システム1内
の基地局BSおよび移動局MTが、共に低送信電力で通
信が可能となる。このため、低速の移動局MTと高速の
移動局MTとの構成を同一にすることも可能になる結
果、移動局MTのコストダウンを図ることができる。さ
らに、移動局MTは、マイクロセル4が追従して移動す
るため、ハンドオフを行う必要がなくなる結果、極めて
高品質の通信を行うことができる。
【0073】さらに、低速の移動局MT用のマイクロセ
ル4は、基本的には、1つの基本セルで形成可能であ
り、マイクロセル4が低速の移動局MTに追従して移動
する結果、従来の複合型セルラーシステム11と比較し
てハンドオフ回数が低減できるため、極めて高品質の通
信を行うことができる。
【0074】なお、本実施形態では、マイクロセル4の
形成を制御局CSが行っているが、本発明は、これに限
定されず、各基地局BS相互で決定してもよいのは勿論
である。さらに、ISDN回線などのネットワークとの
接続は、各基地局BSに接続することもできるし、各基
地局BSと制御局CSとの間を、無線通信回線で接続す
ることも可能である。
【0075】また、本実施形態では、移動局MTが自局
の移動速度についての移動速度データを演算している
が、本発明では、制御局CSが演算することも可能であ
る。ただし、本実施形態で示した方式の方が、制御局C
Sにおける処理が低減されることにより制御局CS用コ
ンピュータの小型化を図ることができるなどの著効があ
る。
【0076】さらに、本実施の形態では、情報チャンネ
ル割当処理の際に、制御局CSが、円状の基準エリア内
に移動局MTが存在するか否かを判別しているが(ステ
ップ14,19)、これに限らず、本発明における「基
準エリア」は、種々の形状のエリアを含む概念である。
【0077】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の移動通信シ
ステムによれば、高速移動局について形成されたマイク
ロセルの面積が従来の複合型セルラーシステム11にお
けるマクロセルの面積よりも狭く形成可能となるため、
チャンネルの利用効率を向上させることができる。ま
た、高速移動局が従来の複合型セルラーシステム11の
場合と比較して低送信電力で通信可能となるため、低速
移動局および高速移動局の両者を同一に構成することが
でき、これにより、移動局のコストダウンを図ることが
できる。しかも、高速移動局および低速移動局の両者
は、マイクロセルが追従して移動することによりハンド
オフ回数が低減される結果、極めて高品質の通信を行う
ことができる。
【0078】また、請求項2記載の移動通信システムに
よれば、制御局が移動局の移動速度に基づいてマイクロ
セルを形成するため、各基地局によって重複して行われ
る処理を省くことができる結果、処理効率を向上させる
ことができる。
【0079】さらに、請求項3記載の移動通信システム
によれば、制御局は、移動局の移動方向に応じた形状の
マイクロセルを形成するため、ハンドオフを確実に防止
しつつ、マイクロセル内の基本セルの数を低減すること
ができる。これにより、チャンネルの利用効率をさらに
向上することができる。
【0080】また、請求項4記載の移動通信システムに
よれば、制御チャンネルを用いてマイクロセルを形成す
るように構成したので、各移動局は、現在使用している
情報チャンネルに加えて、制御チャンネルのみを受信し
ているだけでよく、瞬時にハンドオフを行うことができ
る。さらに、基地局や移動局は、制御チャネルのみを監
視することによって、通信情報の以外の制御情報を迅速
かつ確実に受け渡しすることができる。
【0081】また、請求項5記載の移動通信システムに
よれば、マイクロセル内の少なくとも1つの基地局が基
本セルの数に応じた電力で送信するとすれば、送信電力
の利用効率を向上させることができる。
【0082】さらに、請求項6記載の移動通信システム
によれば、制御局が、移動局に対して情報チャンネルを
割り当てる際および移動局に既に割り当てられている情
報チャンネルを変更する際に、その時点でサービスエリ
ア内において使用されていない情報チャンネルを優先的
に割り当て、かつ、その時点ですべての情報チャンネル
が他の移動局によって使用されているときには、情報チ
ャンネルを割り当てる移動局を中心とする所定の基準エ
リア内において使用されていない情報チャンネルを割り
当てることにより、混信を生じさせることなく、同一の
情報チャンネルが割り当てられた移動局同士の組をサー
ビスエリア内に密に存在させることができるため、情報
チャンネルの利用効率を向上させることができる。
【0083】また、請求項7記載の移動通信システムに
よれば、制御局が、基準エリア内において使用されてい
ない情報チャンネルが複数存在するときには、複数の情
報チャンネルのいずれか1つであって、サービスエリア
内において同一の情報チャンネルを使用する他の移動局
のうちの、情報チャンネルを割り当てる移動局に最も接
近する移動局と、情報チャンネルを割り当てる移動局と
の離間距離が最も長くなる他の移動局によって使用され
ている情報チャンネルを割り当てることにより、同一の
チャンネルを使用する移動局同士が接近して混信を生じ
させる可能性が低くなるため、ハンドオフの回数を低減
することができる。
【0084】また、請求項8記載の移動通信システムに
よれば、制御局が、既に使用されている情報チャンネル
を移動局に割り当てる際に、移動局の移動速度が速い
程、基準エリアを広く定めることにより、同一の情報チ
ャンネルが割り当てられた移動局同士が接近するまでの
平均時間を長くすることができ、これにより、ハンドオ
フの回数を低減することができる。ことを特徴とする。
【0085】また、請求項9記載の移動通信システムに
よれば、制御局が、既に使用されている情報チャンネル
を移動局に割り当てる際に、移動局の移動速度が遅い
程、基準エリアを狭く定めることにより、同一の情報チ
ャンネルが割り当てられた移動局同士の組をサービスエ
リア内に密に存在させることができ、これにより、情報
チャンネルの利用効率をさらに向上させることができ
る。
【0086】また、請求項10記載の移動通信システム
によれば、制御局が、2つの移動局に基づいて形成され
たマイクロセルが地域的に互いに重なり合おうとすると
きに、いずれか一方の基地局および移動局の情報チャン
ネルを変更させるため、同一情報チャンネルが重なり合
うことによる混信を防止することができる。
【0087】また、請求項11記載の移動通信システム
によれば、制御局が、移動速度が遅い方の移動局の情報
チャンネルを変更させるため、高速移動局をハンドオフ
させる場合と比較して、ハンドオフ回数を極めて低減す
ることができる。
【0088】さらに、請求項12記載の移動通信システ
ムによれば、情報チャンネルが同一のマイクロセル同士
を、1つの基本セル分離間した状態まで近接させること
ができるため、混信を起こすことなく、情報チャンネル
についての利用効率を極めて向上させることができる。
【0089】また、請求項13記載の移動通信システム
によれば、制御局が、移動局からの自局番号データを受
信してマイクロセルを形成するため、何ら他の装置を用
いることなく、移動局の移動速度を検出することができ
る。
【0090】さらに、請求項14記載の移動通信システ
ムによれば、制御局は、受信した自局番号データが変化
する速度に基づいて、マイクロセルを形成する基本セル
の数を決定するため、高速移動局が停止しているような
場合には、マイクロセルをリアルタイムで縮小できる結
果、チャンネルの利用効率をさらに向上させることがで
きる。
【0091】また、請求項15記載の移動通信システム
によれば、各移動局が自局の移動速度の情報を送信して
くるため、制御局の負担が軽減される結果、制御局にお
けるコンピュータなどを小型化することが可能になる。
【0092】さらに、請求項16記載の移動通信システ
ムによれば、隣接するサービスエリア同士で互いに異な
る周波数を使用することにより、基地局間、移動局間、
および基地局と移動局との間で混信を起こすことなく、
非常に広大なサービスエリアを形成することができる。
【0093】また、請求項17記載の移動通信システム
によれば、各サービスエリアにおいて使用される周波数
を互いに異ならしめたため、各制御局における処理を非
常に簡易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る移動通信システムの
モデル図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る移動通信システムに
おける各種情報の受け渡しを説明するためのブロック図
である。
【図3】本発明の実施形態に係る移動通信システムにお
けるチャンネルの利用効率を説明するためのマイクロセ
ルの配置図である。
【図4】(a)は従来の複合型セルラーシステムにおけ
るチャンネルの利用効率を説明するためのマクロセルの
配置図であり、(b)は同一のチャンネルを使用してい
るマクロセルの配置図である。
【図5】本発明の実施形態に係る制御局CSによる情報
チャンネル割当処理を示すフローチャートである。
【図6】従来の複合型セルラーシステムのモデル図であ
る。
【符号の説明】
1 移動通信システム 4a〜4C マイクロセル 6 サービスエリア BC 基本セル BS1〜BS7 基地局 CS 制御局 MT 移動局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大下 眞二郎 長野県長野市西三才2290−22

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サービスエリアを複数の基本セルで分割
    すると共に当該複数の基本セル内に基地局をそれぞれ配
    置し、前記基地局と当該基地局が属する前記基本セル内
    の移動局との間で通信可能に構成されている移動通信シ
    ステムにおいて、 前記移動局が属する前記基本セルを含み当該移動局の移
    動速度に応じた数の基本セルを組み合わせてマイクロセ
    ルを形成すると共に、当該マイクロセル内の少なくとも
    1つの前記基地局と当該移動局との間で通信可能に構成
    されていることを特徴とする移動通信システム。
  2. 【請求項2】 前記マイクロセルの形成を前記移動局の
    移動速度に基づいて制御する制御局をさらに備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  3. 【請求項3】 前記制御局は、前記移動局の移動方向に
    応じた形状の前記マイクロセルを形成することを特徴と
    する請求項2記載の移動通信システム。
  4. 【請求項4】 前記移動局および前記基地局は、制御用
    の制御チャンネルを有すると共に当該制御チャンネルに
    よって指定された情報通信用の情報チャンネルが割当て
    可能にそれぞれ構成され、前記制御局は、1または2以
    上の前記基地局に同一の前記情報チャンネルを割り当て
    ることにより前記マイクロセルを形成することを特徴と
    する請求項2または3に記載の移動通信システム。
  5. 【請求項5】 前記マイクロセルに属する少なくとも1
    つの前記基地局が、当該マイクロセルを形成する基本セ
    ルの数に応じた電力で送信することを特徴とする請求項
    1から4のいずれかに記載の移動通信システム。
  6. 【請求項6】 前記基地局および前記移動局は、複数の
    前記情報チャンネルのいずれか1つを使用しての通信が
    可能に構成され、前記制御局は、前記移動局に対して前
    記情報チャンネルを割り当てる際および前記移動局に既
    に割り当てられている前記情報チャンネルを変更する際
    に、その時点で当該サービスエリア内において使用され
    ていない前記情報チャンネルを優先的に割り当て、か
    つ、その時点ですべての前記情報チャンネルが他の前記
    移動局によって使用されているときには、前記情報チャ
    ンネルを割り当てる移動局を中心とする所定の基準エリ
    ア内において使用されていない前記情報チャンネルを割
    り当てることを特徴とする請求項4または5に記載の移
    動通信システム。
  7. 【請求項7】 前記制御局は、前記基準エリア内におい
    て使用されていない情報チャンネルが複数存在するとき
    には、当該複数の情報チャンネルのいずれか1つであっ
    て、当該サービスエリア内において同一の情報チャンネ
    ルを使用する前記他の移動局のうちの前記情報チャンネ
    ルを割り当てる移動局に最も接近する移動局と、前記情
    報チャンネルを割り当てる移動局との離間距離が最も長
    くなる前記他の移動局によって使用されている前記情報
    チャンネルを割り当てることを特徴とする請求項6記載
    の移動通信システム。
  8. 【請求項8】 前記制御局は、前記使用されている情報
    チャンネルを前記移動局に割り当てる際に、当該移動局
    の移動速度が速い程、前記基準エリアを広く定めること
    を特徴とする請求項6または7に記載の移動通信システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記制御局は、前記使用されている情報
    チャンネルを前記移動局に割り当てる際に、当該移動局
    の移動速度が遅い程、前記基準エリアを狭く定めること
    を特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の移動通
    信システム。
  10. 【請求項10】 前記基地局は、二以上の前記情報チャ
    ンネルで同時通信可能に構成され、前記制御局は、同一
    の前記情報チャンネルを使用する2つの移動局に基づい
    てそれぞれ形成された前記マイクロセルが地域的に互い
    に重なり合おうとするときに、いずれか一方の前記移動
    局についての前記マイクロセルを形成するための前記基
    地局および当該移動局の前記情報チャンネルを変更させ
    ることを特徴とする請求項4から9のいずれかに記載の
    移動通信システム。
  11. 【請求項11】 前記制御局は、移動速度が遅い方の前
    記移動局についての前記マイクロセルを形成するための
    前記基地局および当該移動局の前記情報チャンネルを変
    更させることを特徴とする請求項10記載の移動通信シ
    ステム。
  12. 【請求項12】 前記制御局は、前記2つの移動局が少
    なくとも1つの前記基本セル分近接したときに前記情報
    チャンネルを変更することを特徴とする請求項10また
    は11に記載の移動通信システム。
  13. 【請求項13】 前記基地局は、自局に対応する自局番
    号データを送信し、前記移動局は、複数の前記基地局か
    ら送信される送信波を受信して最大受信レベルに対応す
    る前記基地局の前記自局番号データを検出すると共に当
    該自局番号データを送信し、前記制御局は、前記送信さ
    れた自局番号データを直接または前記基地局を介して受
    信すると共に当該受信した自局番号データに基づいて前
    記マイクロセルを形成することを特徴とする請求項2か
    ら12のいずれかに記載の移動通信システム。
  14. 【請求項14】 前記制御局は、前記受信した自局番号
    データが変化する速度に基づいて、前記マイクロセルを
    形成する前記基本セルの数を決定することを特徴とする
    請求項13記載の移動通信システム。
  15. 【請求項15】 前記基地局は、自局に対応する自局番
    号データを送信し、前記移動局は、複数の前記基地局か
    らそれぞれ送信される送信波を受信して最大受信レベル
    に対応する前記基地局の前記自局番号データを検出する
    と共に当該自局番号データが変化する速度に基づく自局
    の移動速度データを送信し、前記制御局は、直接または
    前記基地局を介して受信した前記移動速度データに基づ
    いて前記マイクロセルを形成することを特徴とする請求
    項2から12のいずれかに記載の移動通信システム。
  16. 【請求項16】 複数の前記サービスエリア内において
    それぞれ使用される周波数が、隣接する前記サービスエ
    リア同士で互いに異なるように予め割り当てられている
    ことを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の
    移動通信システム。
  17. 【請求項17】 前記制御局は、前記複数のサービスエ
    リア毎に少なくとも1つ配置されていることを特徴とす
    る請求項16記載の移動通信システム。
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