JP2581438B2 - 移動無線通信方法 - Google Patents

移動無線通信方法

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JP2581438B2
JP2581438B2 JP6048319A JP4831994A JP2581438B2 JP 2581438 B2 JP2581438 B2 JP 2581438B2 JP 6048319 A JP6048319 A JP 6048319A JP 4831994 A JP4831994 A JP 4831994A JP 2581438 B2 JP2581438 B2 JP 2581438B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動無線通信システムの
うち、特にビル等の構成での使用に適し、構内内線電話
との接続が可能な移動無線通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信の利点を最大限に生かす通信シ
ステムとして、自動車電話方式が実用化されている。本
方式の基本概念は、例えば文献(伊藤、松坂、「自動車
電話方式の概要」、研究実用化報告、第26巻、第7号
(1977年))に詳しい。
【0003】一方、近年自動車電話方式を拡張し、より
広いサービスエリアで無線電話を使用可能とするため
に、ビル、地下街、空港等の構内でも使用可能な、いわ
ゆる構内移動無線通信システムが各所で検討されてい
る。
【0004】上記構内移動無線通信システムは、現在実
用化されているコードレス電話とは異なり、ビル構内あ
るいは事業所構内程度を1つの通話可能地域とし、地域
内であればいかなる場所からでも通話可能であり、また
通話状態のまま移動することも差し支えないことが特徴
である。
【0005】このような無線通信システムの実用化に伴
い、将来、構内の内線電話は全て無線化されることも十
分予想される。そのため、構内移動無線通信シテムの端
末設置密度は現行の自動車電話等と比べ、はるかに高く
なるものと思われる。
【0006】以上述べた背景から、構内移動無線通信シ
ステムの設計においては、割り当てられた無線周波数資
源を極限まで有効利用する技術が求められている。その
ため、電波の到達距離を短くし、同一周波数の再利用率
を高める工夫が必要である。
【0007】具体的なシステムの構想としては、例えば
文献(佐々木、服部、門馬:「マルチゾーンコードレス
電話の方式構成」、昭和61年度電子通信学会通信部門
全国大会、#438)に示されているように、移動機
(加入者無線機)の送信電力を絞ることで電波到達距離
を数10メートル程度に制限し、移動機と通信を行なう
無線基地局を構成全域に渡り数10メートル程度の間隔
で配置する形態となる。無線周波数チャネルは数10チ
ャネルが使用可能であると思われるが、移動機が無線基
地局と通信を行なうに際しては、それらのチャネル中か
ら空きであるチャネルを選んで使用する、いわゆるマル
チチャネルアクセス方式が用いられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】移動無線システムに必
要な技術は、基本的には従来の自動車電話方式でのそれ
とほぼ同様であるが次に述べる無線チャネル割り当て、
追跡交換技術などにおいて異なる。
【0009】構内移動無線通信システムが物理的に従来
の自動車電話システムと異なる点の1つは、無線基地局
の総数である。上述の通り、構内移動無線通信システム
では数10メートルの間隔で無線基地局を設置する必要
があり、その総数は膨大である。
【0010】このため、従来の自動車電話方式に見られ
るように、中央に設けられた無線制御局で全無線基地局
の周波数管理を一括してコントロールすることは難しく
なる。
【0011】加えて、構内では電波の伝搬特性が未知で
ある場合が多く、また既知であったとしても室内のレイ
アウト変更等により、その特性が大幅に変化することが
予想される。そのため、従来の自動車電話方式に見られ
るような固定したセル構造を設けることは困難である。
【0012】以上述べた問題点を解決する1つの方法
は、適当な間隔で配置された無線基地局が、それぞれ自
律的に無線周波数の管理、割り当てを行なう、自律分散
処理概念の導入である。
【0013】自律分散処理方式においては、全無線基地
局を統括、管理する無線制御局は存在せず、従って固定
的なセル構造も存在しない。そのかわりに、各無線基地
局が独自に無線チャネルを選択して使用するため、必然
的に動的なセル構造が生まれる。
【0014】自律分散処理方式の1方法としては、例え
ば特開昭61−244137号に述べられているよう
な、自律分散チャネル割り当て方式などが知られてい
る。
【0015】この従来方式は各々の無線基地局が、どの
無線チャネルが使用可能かを独自に判断し、過去の履歴
に基づく学習により、加入者無線局との通信に使用する
無線チャネルの選択に優先順位を付すものであり、簡便
ながら極めて有効な方法であると言える。
【0016】しかし、この方式によって自律的な処理が
行なえるのは無線チャネルの割り当て動作に関してのみ
であって、無線チャネルの割り当て以前の問題にかかる
要素技術、たとえばある加入者無線局がどの無線基地局
と通信を行うべきかを判断する「発呼」、加入者無線局
の移動に伴う「追跡交換」などに対しては別に設けられ
た無線制御局のコントロールを必要とし、自律的な処理
を行なうことができない。
【0017】
【課題を解決するための手段】かかる問題点の解決のた
め、本発明においては、適当な間隔を置いて配置された
無線基地局が、あらかじめ近隣の無線基地局との間で、
少なとも自局における無線チャネルの使用状況、使用可
能状況、その他自局の内部状態に関する情報を互いにや
りとりし、授受された情報を基にして各無線基地局が自
律的に無線チャネルの管理を行なうこととした。
【0018】すなわち、通信可能な地域内で間隔を置い
て配置された複数の無線基地局と、該地域内で移動可能
な複数の加入者無線局とからなり、両者の通信のために
割り当てられた複数の無線チャネルのうち、任意のチャ
ネルを使用して無線基地局と加入者無線局が通信を行
い、加入者無線局が通信可能な地域内で移動した場合は
相対する無線基地局を順次自動的に切替えて連続的に通
信サービスを行い、かつ通信に用いる無線チャネルの指
定を無線基地局自身が自律的に行なう無線通信方法であ
って、各無線基地局は加入者無線局との通信に際して、
あらかじめ近隣の無線基地局との間で、加入者無線局と
の通信に用いる複数の無線チャネルの使用状況・観測状
況からなる無線基地局の内部状態に関する内部情報を授
受し、授受された内部情報を基にして、各無線基地局が
使用すべき無線チャネルを自律的に決定することを特徴
とする。
【0019】同様に追跡交換、加入者無線局からの発呼
応答に際しても、各無線基地局は近隣の無線基地局と、
加入者無線局からの信号の受信状態に関するデータを互
いにやりとりし、授受されたデータを基に、自局が応答
すべきか否かを各無線基地局自身に判断させることとし
た。
【0020】
【作用】本発明の移動無線通信システムでは近隣の無線
基地局の内部状態に関する情報を入手しているため、追
跡交換,加入者無線局からの発呼に対して、独自に判断
して以後の処理を実行できる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。
【0022】図1は本発明にかかる移動無線通信方式の
概念図である。各無線基地局21〜27は、それぞれ加
入者無線局31,32との通信に際し、一定レベル以上
の品質で通信可能となるサービスエリア11〜17を有
している。該サービスエリアは、自動車電話方式等にお
いては、できる限り互いに重なり合うことのないよう
に、かつどのサービスエリアにも含まれない部分が生じ
ないように配置され、サービスエリアの配置から無線基
地局の位置が決定されている。
【0023】しかし、本発明の主な適用場所であるビル
等の構内においては、壁,ロッカー等電波を吸収,反射
する物体が多数存在し、そのため各無線基地局のサービ
スエリアは理想的な円形とはならず、3次元的に複雑な
形状となる。加えて室内ではしばしばレイアウトの変更
があり、変更の度に電波伝搬特性、サービスエリアの形
状が変化する。
【0024】ところが、室内のレイアウト変更の毎に無
線基地局を移設するのは非現実的であるから、多少のレ
イアウト変更を伴ってサービスエリア外となる場所が生
じないよう、各無線基地局は平均的なサービスエリアの
大きさに比べ高い密度で配置する必要がある。従って、
各無線基地局のサービスエリアは互いに重なりあう部分
が多いことが特徴となる。
【0025】このような状況下では、加入者無線局は複
数の無線基地局と通信可能であるが、その反面、隣接す
る無線基地局が同一の周波数を使って加入者無線局と通
信を行なおうとすると、互いに干渉が生じることにな
る。またサービスエリアが重なり合わない無線基地局に
おいても、その距離が近い場合は干渉を生ずることがあ
る。そのため、各無線基地局が使用する無線周波数の決
定方法は重要な検討課題の1つとなる。
【0026】従来公知の無線周波数の決定方法は、例え
ば、(1)あらかじめ使用できる無線チャネルを複数の
グループに分割し、近隣の無線基地局には同一の無線周
波数が割り当てられないように考慮しつつ、各無線基地
局に無線チャネルを固定的に割り当てる方式(自動車電
話方式)、(2)ある無線基地局が通信を開始する前
に、使用しようとする無線チャネルをモニターし、そこ
が空きであることを確認してから使用し、もし他局が使
用中であれば別の空きチャネルを探す方式(コードレス
電話方式)、(3)前述の(2)と同様であるが、さら
に各無線基地局が、使用するチャネルに優先度を付し、
過去のチャネル使用履歴に基づく学習によって優先度を
変化させ、優先度の高い順に空きチャネルを探す方式
(特開昭61−244137)などがある。
【0027】本発明では上述のいずれの方式とも異な
り、ある無線基地局が加入者無線局と通信を開始する際
には、あらかじめ該無線基地局が干渉を及ぼす可能性の
ある範囲の近隣無線基地局とデータを交換し、該無線基
地局が無線チャネルを使用することにより近隣無線基地
局に干渉が生じないことを学習・確認した上で行う方式
とした。
【0028】本発明による移動無線通信システム構成の
一実施例を図2に示す。同図において、20〜27は無
線基地局RBS、31は加入者無線局RMS、41は無
線交換局RXU、51は構内電話交換機PBX、61〜
63は従来から使用されている有線式の電話機である。
図2では7台のRBSを設置した例を示しているが、実
際は互いに数10メートル程度の間隔で、通話可能とす
る地域内にくまなく配置しなければならい。
【0029】無線変換局41は無線回線と有線回線、あ
るいは無線回線と無線回線との間で交換を行うものであ
る。文献(佐々木,服部,門馬:「マルチゾーンコード
レス電話の方式構成」、昭和61年度電子通信学会通信
部門全国大会、#438)などのシステムでは、無線交
換局41が無線回線の周波数割り当て、追跡交換等を担
当しているが、本実施例においては無線交換局は交換の
みを行うユニットであって、少なくとも周波数割り当
て、追跡交換の管理は各無線基地局が自律的に行ってい
る。
【0030】これらの管理のため無線基地局は近隣無線
基地局の無線チャネル使用状況等を把握する必要が生ず
る。そこで、各無線基地局は無線チャネルの使用状況な
どのデータを互いに交換しあう機能を持つ。このデータ
のやりとりは各無線基地間を結ぶ専用の有線回線を用い
ても、あるいは特定の無線チャネルを用いてもよい。無
線チャネルを用いれば、各無基地を互いに影響を及ぼす
範囲内の近隣無線基地とのみデータのやりとりを行う事
が可能となり、また電波の到達距離の関係から無線チャ
ネルの割り当てに関して影響を持たない、遠方の無線基
地局とはデータのやりとりを行わないようにすることが
容易にできる。
【0031】一方、専用の有線回線を用いれば、データ
授受の速度・信頼性が共に向上する反面、なんらかの手
法を用いて遠方の無線基地局とはデータのやりとりを行
わせないように工夫する必要がある。これは、もし全て
の無線基地局間でデータのやりとりを行うと、無線基地
局の総数の増大につれ、授受されるデータ量が指数的に
増大し、ネットワークの拡張が困難になるためである。
そのため、一例として次のような方法が考えられる。
【0032】まず、各無線基地局は上述のデータ授受の
ための送受信機を持ち、該送受信機は近隣無線基地局宛
てのデータの送信、近隣無線基地局が発信したデータの
受信を行うと共に、データの再生中継の機能を持つ。す
なわち、隣接した無線基地局より送られてきたデータを
受信し、自身に取り込むと同時に別の隣接無線基地局に
向けて同じデータを送出する。その際、もし別の隣接無
線基地局が存在しなければ、つまり上記無線基地局が中
継鎖の一番端に位置しておれば、それ以上の中継は行わ
ない。また別の隣接無線基地局が複数存在すれば該当す
る無線基地局全てに中継する。
【0033】ところが以上の機能のみでは、ある無線基
地局が送出したデータは構内全域の無線基地局に伝達さ
れ、上述のような不都合を生ずる。そこで再生中継の回
数を一定数以下に制御すれば良く、そのため伝送データ
中に再生中継された回数を示すカウンタを設ければ良
い。各無線基地局は再生中継を行うつどそのカウンタの
値を一定量だけ増し、あるいは減じて中継する。従っ
て、再生中継の際、データのカウンタ部分のみは中継さ
れるたびに変化してゆく。さらに各無線基地局は隣接無
線基地局からのデータ中継を受けると、該カウンタの値
を調べ、あらかじめ定められた値に達しておればそれ以
上の中継を行わない。このような機構を設けることで、
該データ伝送を広範囲に行わせないようにすることがで
きる。
【0034】図3に無線基地局の構成の一実施例を示
す。同図は、上述のデータのやりとりを無線チャネルを
用いて行った例を示している。同図において、201〜
204は送・受信ユニットTRXであり、本図では4台
の送受信ユニットを1つの無線基地局に内蔵している
が、送受信ユニットは無線基地局内に1台以上、何台内
蔵してもかまわない。送受信ユニットの台数は、その無
線基地局のサービスエリア内で同時に使用可能な加入者
無線局の台数となる。
【0035】205は無線基地局内のコントローラであ
り、各送受信ユニットの動作状態の管理、無線チャネル
の割り当てを行うとともに、近隣無線基地局とのデータ
授受を司る。206は近隣無線基地局とのデータ交換用
の送受信機である。まだ207はアンテナである。
【0036】図4は無線基地局に内蔵される送受信ユニ
ット201の一構成例を示したものである。同図におい
て701はマイクロプロセッサーユニット、702は音
声信号の変調器、703は周波数変換器、704は高周
波数増幅器であり、送信出力可変できることが望まし
い。705は合・分波器、706は周波数シンセサイ
ザ、707は受信アンプ、708は周波数変換器、70
9はバンドパスフィルタ、710は音声信号の復調器、
711は受信信号の包絡線検出器であり、信号強度の測
定、通信中の干渉量測定などを行うために設けられてい
る。また712は加入無線局との間でディジタルの制御
信号をやりとりするためのモテムである。
【0037】図5は加入無線局の一実施例のブロック線
図である。同図において、801はアンテナ、802は
合・分波器、803は周波数変換器、804はバンドパ
スフィルタ、805は検波器、806は低周波増幅器、
807は周波数シンセサイザ、808はマイクロアン
プ、809は変調器、810は周波数変換器、811は
バンドパスフィルタ、812は高周波増幅器、813は
マイクロコンピュータユニット、814はディジタル信
号用のモデム、815はベル・ブザーなど着呼を報知す
る音響発生器、816は該RMS(加入者無線局)の電
源をまかなう電池、817はダイアル用キーパッド及び
表示部、818はマイクロホン、819はスピーカであ
る。
【0038】次に図2〜図5に記載の実施例についてそ
の動作を詳細に説明する。
【0039】図3に示した無線基地局は前述の通り、お
よそ数10メートルの間隔で適当に配置されている。無
線基地局群はそれぞれ他の指示を受けること無く、自律
的に無線チャネルの管理を行っており、加入無線局との
通信を始める際に、自局が応答すべきか否かを含めて通
信用チャネルの割り当て動作を独自の判断で行う。しか
し、各無線基地局のサービスエリアは通常大部分が他の
無線基地局のそれと重なっているから、各無線基地局は
近隣の無線基地局との間で無線チャネルの管理状況につ
いてデータ内部情報を互いにやりとりし、近隣無線基地
局の状態をあらかじめ把握しておく必要がある。
【0040】この目的のため、各無線基地局は図3に示
す通り、コントローラ205、専用の送受信機206を
持ち、あらかじめ決められた特定の無線チャネルを通じ
て内部情報のやりとりを行う。多数の無線基地局が同一
の周波数を共用するため、データ伝送は従来から良く知
られているCSMA(搬送波検出多元接続)によるパケ
ット通信方式が適当であろう。
【0041】このデータ伝送に用いる無線チャネルは、
通信のために用いる複数の無線チャネルとは別に設けら
れた制御用の無線チャネルである。従来の自動車電話方
式、コードレス電話方式でも、発呼、着呼、追跡交換な
どのために同様の制御チャネルが設けられている。本方
式でも発呼、着呼、などを行うために制御チャネル(以
下、共通制御チャネルと呼ぶ)が必要であるが、上述の
無線基地局間でのデータ授受用の無線チャネルは、共通
制御チャネルと同一の周波数を用いてもよい。しかし、
無線基地局間のデータ授受は頻繁に行われるので、共通
制御チャネルとは独立した無線チャネルを設けて良い。
【0042】該内部情報に含まれるべき内容としては、
(1)各無線基地局の識別番号、(2)各無線基地局が現在
加入者無線局との通信のために使用中の無線チャネルの
番号、(3)自局は使用していないが、近隣の無線基地局
が使用中であって、その干渉のため自局が使用できない
状態となっている無線チャネルの番号を少なくとも含
む。
【0043】上記(3)のデータを得るため、各無線基地
局はもし自局が有する送受信ユニットの中に、加入者無
線局との通信を行っていない空きの送受信ユニットがあ
れば、そのユニットを用いて無線チャネルを順に検索
し、干渉を受けているチャネルがあるかどうか調べてお
くことになる。逆に自局内に空きの送受信ユニットがな
い場合には、いずれかのユニットが通信の終了などで空
きになるまでは新たな周波数割り当ては行えないのであ
るから、干渉を受けているチャネルを検索しておく必要
はないことになる。
【0044】この他内部情報として、(4)現在加入者無
線局との通信中の送受信ユニットがあれば、その加入者
無線局からの信号の強度、(5)干渉を受けていて使用で
きない無線チャネルについて、その干渉の程度、などが
含ませて良い。
【0045】各無線基地局は上述の内部情報を常時、一
定期間ごとおよび内部状態に変化が生じる毎にやりとり
し、近隣無線基地局の状態を常時把握している。その
際、内部情報の受信時に同時にその信号強度も測定でき
れば、信号強度から近隣無線基地局までの距離の概略値
を知ることが可能である。より近い無線基地局同志では
より強く影響しあうのは当然であるから、受信信号強度
に応じて、内部情報のデータにある種の重み付けを行え
ば、無線チャネルの管理にさらに好都合であることは言
うまでもない。近隣無線基地局の状態を把握した各無線
基地局は、得られた情報を基にして、加入者無線局から
の発呼応答や追跡交換のために無線チャネルの割り当て
の必要性が生じた際、どのチャネルを使用すべきかを決
めるために、使用可能なチャネルに優先度を設けてお
く。近隣無線基地のチャネル使用状況が把握できている
ため、例えば文献、コックス,ロイヂンク:「ア コン
パリション オブ サム チャネル アサインメント
ストラテジズ イン ラージスケイル モービル コミ
ュニケーションズ システムス」(COX,REUDINK:“ACo
mparison of Some Channel Assignment Strategies in
Large-Scale MobileCommunications Systems”,IEEE T
rans.,vol.COM-20,No.2,Apr.,1972)に公知
のニアレスト ネイバーズ(Nearest Neighbours)法を適
用すれば、従来の無線チャネルを固定的に割り当てる方
式に比べ、呼損率を大幅に低減することが可能である。
【0046】加えて本発明によれば、近隣無線基地局が
干渉を受けているために使用できない無線チャネルの番
号も情報として得られるため、方法いかんによってはNe
arest Neighbours法に比べさらに呼損率を下げる方式を
生むことが可能であろう。
【0047】次に本実施例の動作について、特に加入者
無線局よりの発呼、および追跡交換を例にとって具体的
な動作手順を説明する。
【0048】(イ)加入者無線局よりの発呼 通話可能な任意の場所から加入者無線局が発呼を行う場
合の手順の一例を第6図に示す。
【0049】加入者無線局の所有者がダイアル用キーパ
ッド817から発呼の意志を伝えると、マイクロコンピ
ュータユニット813は、シンセサイザ807をあらか
じめ決められた共通制御チャネルの周波数に設定し、つ
いでモデム814により発呼信号を変調し、音声信号用
の変調器809,周波数変換器810、バンドパスフィ
ルタ811,高周波増幅器810,バンドパスフィルタ
811,高周波増幅器812,合・分波器802、およ
びアンテナ801を通じて送信する。
【0050】一方、各無線基地局は送受信ユニットに空
きがあれば、それを用いて上記共通制御チャネルをモニ
ターしている。従って該発呼信号は、送受信ユニットに
空きがある無線基地局によって首尾よく捕捉されること
になる。
【0051】ところが既に述べた通り、無線基地局のサ
ービスエリアは互いに重なりあう部分が多く、従って上
述の発呼信号は複数の無線基地局に捕捉されることもあ
る。
【0052】しかしながら複数の無線基地局が該発呼信
号に応答すことは許されないから、発呼信号を捕捉した
各無線基地局は、発呼信号の強度など捕捉状態に関する
データ(発呼捕捉信号)を無線基地局間で互いにやりと
りしあう。またその結果に基づいて、近隣無線基地局の
発呼捕捉状態と自局におけるそれとを比較し、自局が該
加入者無線局よりの発呼に対し応答すべきか否かを独自
に判断する。判断基準としては、発呼信号の受信信号強
度が最も妥当であると思われるが、それ以外にも使用可
能な無線チャネルの数、送受信ユニットの空き状況など
を加味してもよい。ただし全無線基地局が同一の判断基
準に従う必要がある。
【0053】発呼捕捉信号の授受に際しては、やりとり
すべき相手方の無線基地局が特定できないことから、発
呼捕捉信号は誤り訂正符号化を施して近隣無線基地局に
放送する形となる。従って、上記手順に従っても、伝送
誤りなどにより必ずしも唯一の無線基地局が加入者無線
局に発呼応答するとは限らない。
【0054】そこで、各無線基地局は自局が該加入者無
線局に応答すべきと判断すると、該加入者無線局に対し
使用すべき無線チャネルの番号を含む発呼応答信号を送
出する。また、該加入者無線局は、もし複数の無線基地
局から発呼応答信号を受信した場合は、最初に発呼応答
を受信した無線基地局にのみ確認信号を返すようにすれ
ば良い。またもし、いずれの無線基地局からも発呼応答
が無ければ、一定時間後に再度発呼信号を送出すればよ
い。
【0055】次に発呼応答信号を受信した加入者無線局
は、該信号中で指定された無線チャネルに移行する。ま
た無線基地局も空きである送受信ユニットを指定した無
線チャネルにセットし、無線交換局と加入者無線局とを
接続する。
【0056】発呼受付時においては無線交換局は何らの
動作も行わず、単に構内電話交換機51に接続を行うの
みである。加入者無線局と無線基地局との通信回線確立
以後のダイアル信号の送出過程は、従来のコードレス電
話などと何ら変わるとろこがないので省略する。
【0057】(ロ)追跡交換 上述の手順に従って加入者無線局が無線基地局との通信
を開始した後、加入者無線局の使用者が移動することに
よって、加入者無線局の位置が無線基地局のサービスエ
リア外に出てしまうことがある。この時、該無線基地局
は加入者無線局の信号強度を常にモニターし、信号強度
が低下すると他の近隣無線基地局に対し該加入者無線局
との通信を引き継ぐよう要求することになる。このた
め、まず現在加入者無線局と通信中の第1の無線基地局
は、あらかじめ決められた無線チャネルを通じて追跡交
換要求信号を近隣無線基地に放送する(図7参照)。追
跡交換要求信号の内容としては、該加入者無線局との通
信中の無線チャネル番号、現在の加入者無線局の信号の
受信強度、該加入者無線局の識別番号などを含んでい
る。
【0058】一方、近隣無線基地局より追跡交換要求信
号を受信した第2の無線基地局は、もし自局内に空いて
いる送受信ユニットがあれば該送受信ユニットを用いて
該加入者無線局をモニターし、その信号強度などを観測
して、その結果を追跡交換応答信号として返送する。ま
た空き送受信ユニットがなければ応答しないか、あるい
は応答できない旨の信号を返送すれば良い。さらに空き
送受信ユニットを用いて該加入者無線局をモニターした
結果、通信を行うに十分な信号強度が得られていないと
判断される場合にも追跡交換応答信号を送出しなければ
よい。
【0059】次に追跡交換要求信号を送出した第1の無
線基地局は、近隣無線基地局より返送されてきた追跡交
換応答信号を比較し、該加入者無線局の信号を最も良好
に捕捉している無線基地局を選んで追跡交換制御信号を
送出する。また同時に現在該加入者無線局との通話に使
用中の無線チャネルを通じて該加入者無線局に追跡交換
が行われることを通知する。さらに第1の無線基地局は
無線交換機に対し、追跡交換先の無線基地局の識別番号
を連絡し、有線回線の切替を依頼する。以上により追跡
交換は完了する。
【0060】
【発明の効果】以上述べた通り、各無線基地局が近隣無
線基地局と無線チャネルの使用状況に関して密にデータ
授受を行えば、各無線基地局は自律的に無線チャネルの
管理を行うことが可能となる。従って、全システムを統
括・管理する無線制御局を設ける必要がなくなる。しか
も、各無線基地局は加入者無線局との通信を行うに際し
て、他の基地局に与える干渉の量を予め予測することが
でき、効率良い周波数割り当てが可能となる。
【0061】また、各無線基地局が動的に無線チャネル
およびサービスエリアを管理するため、室内のレイアウ
ト変更など、電波の伝搬状況が変化しても無線基地局の
配置を変更する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本システムのサービスエリアの重なり具合を示
す概念図。
【図2】本発明の一実施例の構成を示すブロック線図。
【図3】本発明の一実施例の無線基地局の構成を示すブ
ロック線図。
【図4】同無線基地局内の送受信ユニットの構成を示す
ブロック線図。
【図5】本発明の一実施例の加入者無線局の構成を示す
ブロック線図。
【図6】本発明の一実施例の発呼動作を示す流れ図。
【図7】本発明の一実施例の追跡交換動作を示す流れ
図。
【符号の説明】
21〜27…無線基地局(RBS)、31〜32…加入
者無線局(RMS)、41…無線交換局(RXU)、5
1…構内電話交換機(PBX)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信可能な地域内で間隔を置いて配置され
    た複数の無線基地局と、該地域内で移動可能な複数の加
    入者無線局とからなり、両者の通信のために割り当てら
    れた複数の無線チャネルのうち、任意の無線チャネルを
    使用して無線基地局と加入者無線局が通信を行い、加入
    者無線局が通信可能な地域内で移動した場合は相対する
    無線基地局を順次自動的に切替えて連続的に通信サ−ビ
    スを行い、かつ通信に用いる無線チャネルの指定を無線
    基地局自身が自律的に行なう無線通信方法であって、各
    無線基地局は加入者無線局との通信に際して、あらかじ
    め近隣の無線基地局との間で、加入者無線局との通信に
    用いる複数の無線チャネルの使用状況・観測状況からな
    る無線基地局の内部状態に関する内部情報をあらかじめ
    決められた特定の無線チャネルを通じて授受し、各無線
    基地局のそれぞれにおいて、近隣の無線基地局から特定
    の無線チャネルを通じて送信される内部情報の信号強度
    を同時に観測し、観測された信号強度に応じて、受信し
    た内部情報に重み付けを行ない、重み付けされた近隣の
    無線基地局からの内部情報を基にして、各無線基地局が
    使用すべき無線チャネルを自律的に決定することを特徴
    とする移動無線通信方法。
  2. 【請求項2】通信可能な地域内で間隔を置いて配置され
    た複数の無線基地局と、該地域内で移動可能な複数の加
    入者無線局とからなり、両者の通信のために割り当てら
    れた複数の無線チャネルのうち、任意の無線チャネルを
    使用して無線基地局と加入者無線局が通信を行い、加入
    者無線局が通信可能な地域内で移動した場合は相対する
    無線基地局を順次自動的に切替えて連続的に通信サ−ビ
    スを行い、かつ通信に用いる無線チャネルの指定を無線
    基地局自身が自律的に行なう無線通信方法であって、各
    無線基地局は加入者無線局との通信に際して、あらかじ
    め近隣の無線基地局との間で、加入者無線局との通信に
    用いる複数の無線チャネルの使用状況・観測状況からな
    る無線基地局の内部状態に関する内部情報を、各無線基
    地局間を結ぶ有線回線を通じて授受し、該内部情報は各
    無線基地局ごとに再生中継され、かつ該内部情報内に再
    生中継された回数を示すカウンタを設け、各無線基地局
    は再生中継を行なうに際し該カウンタの値を一定量だけ
    増し、又は減じ、なおかつ該カウンタの量があらかじめ
    定められた値に達している内部情報は中継せず、各無線
    基地局が受信した内部情報を基にして使用すべき無線チ
    ャネルを自律的に決定することを特徴とする移動無線通
    信方法。
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