JPH10191284A - デジタルネットワークにおける受信制御方法ならびに受信装置および送信装置 - Google Patents

デジタルネットワークにおける受信制御方法ならびに受信装置および送信装置

Info

Publication number
JPH10191284A
JPH10191284A JP8349872A JP34987296A JPH10191284A JP H10191284 A JPH10191284 A JP H10191284A JP 8349872 A JP8349872 A JP 8349872A JP 34987296 A JP34987296 A JP 34987296A JP H10191284 A JPH10191284 A JP H10191284A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
reception
application data
receiver
related information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8349872A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kurihara
寛 栗原
Tetsuo Yoshimitsu
徹雄 吉光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8349872A priority Critical patent/JPH10191284A/ja
Publication of JPH10191284A publication Critical patent/JPH10191284A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル放送ネットワークにおいて、受信側
の受信するアプリケーションデータを送信側から制御す
る方法および送信装置、受信装置を提供する。 【解決手段】 送信側に、特定アプリケーションデータ
の受信の指示を作成する制御情報作成部11と、前記制
御情報とアプリケーションデータとを多重化して1つの
データストリームとして出力する多重部103を持つ。
受信装置2は、前記制御情報に含まれる受信指示を解釈
できるセキュリティモジュール22と、データストリー
ムから制御情報を分離する多重分離装置202を持ち、
セキュリティモジュールからの指示により送信側からの
指定アプリケーションの受信を開始および終了する選局
指示処理部265を持つ受信機21で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルネットワ
ーク、特に、1つ以上のアプリケーションデータを時分
割に多重化して1本のデータストリームとしてまとめ、
1つ以上のデータストリームを受信端末に伝送し、アプ
リケーションデータを受信するために必要な情報として
アプリケーションデータ単位での関連情報Aあるいは受
信者単位での関連情報Bを時分割フレーム化し同一のデ
ータストリームで伝送するデジタルネットワークに関す
るものである。
【0002】ここで言うデジタルネットワークとして、
例えば、MPEG2システム(ISO/IEC1381
8−1)を利用したデジタル放送ネットワークやデジタ
ル通信ネットワークが挙げられる。デジタル放送ネット
ワークやデジタル通信ネットワークの伝送路としては、
有線のもの(CATVなど)、衛星を利用したもの、地
上波によるものなどが考えられるが、本発明はそのいず
れにも適用可能である。
【0003】また、アプリケーションデータとは、デジ
タル放送ネットワークの場合、番組を構成する映像、音
声、データなどであり、データ配信ネットワークの場
合、ファイルや画像などのデータが相当する。
【0004】本発明は、前記のようなデジタルネットワ
ークにおいて、受信側が受信するアプリケーションデー
タを送信側から制御する方法と、その受信制御方法を実
現する受信装置、送信装置に係わるものである。
【0005】
【従来の技術】近年、MPEG2 SYSTEMS(I
SO/IEC13818−1)を利用したデジタル放送
が始まり、放送、通信のネットワークはデジタル化され
る方向にある。MPEG2システムを利用したデジタル
ネットワークでは、アプリケーションデータをフレーム
単位(MPEG2 SYSTEMSではTSP(Tra
nsport Stream Packet)と呼ぶ)
に分割し、複数のアプリケーションデータのフレームを
時分割多重化し、1つのデータストリーム(MPEG2
SYSTEMSではtransport strea
mと呼ぶ)として送出する。
【0006】このようなデジタルネットワークは、1つ
のデータストリームに複数のチャネルを載せたり、複数
のデータストリームを送出することによって、1つのネ
ットワークに複数のチャネルが存在する多チャネル性が
特徴である。よって、現在のネットワークでは、受信者
の選局動作によって、複数のチャネルの中から目的のチ
ャネルを選択し、そのチャネルで送るアプリケーション
データを受信する。
【0007】そして、このようなデジタルネットワーク
においては、正当な権利を持つ受信者のみがアプリケー
ションデータを受信できるよう、通常、アプリケーショ
ンデータにスクランブルをかけて伝送する。アプリケー
ションデータにスクランブルがかかっている場合は、受
信装置は、そのアプリケーションデータのスクランブル
を解く必要がある。このスクランブルを解くための制御
情報には関連情報Aと関連情報Bとがある。通常、関連
情報Aはスクランブルされたアプリケーションデータを
デスクランブルするための鍵情報を持つ、アプリケーシ
ョンデータに関する制御情報であり、関連情報Bは受信
者の契約条件の変更情報や関連情報Aの情報を受信装置
が復号処理するための情報を持つ受信者に関する制御情
報である。通常、関連情報Bは個々の受信者に対し配信
する。また、受信装置は、通常、番組受信中も番組未受
信(待機)中もこの関連情報Bのデータは受信してい
る。これに対し、関連情報Aは通常、選局後に受信す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】MPEG2 SYST
EMS(ISO/IEC13818−1)を利用した現
在のデジタルネットワークでは、受信側の選局動作によ
りアプリケーションデータを受信する。よって、受信側
が受信するアプリケーションデータを送信側で指定する
ことはない。このため、現在のデジタルネットワークで
は以下のような問題点がある。
【0009】複数の受信者に対してファイルを配信する
サービスでは、ネットワーク内に複数のチャネルがある
と、受信者の選局動作によってファイルの配信チャネル
と異なるチャネルを受信したために、ファイルを受信し
ない場合がある。また、ファイル受信中に受信者の選局
動作によりチャネルを変更すると、ファイルの受信がが
正常に終わらない場合がある。
【0010】複数の受信者に対してファイルを配信する
サービスでは、さらに、受信装置が待機状態にあるた
め、ファイルを受信しない場合がある。
【0011】また、番組やファイルの送信チャネルや送
信時間帯があらかじめ決まっていない場合、あるいは突
然変更があった場合には、予約して受信することは不可
能である。
【0012】以上のような問題点を、送信側から受信側
の受信する番組やファイルといったアプリケーションデ
ータを制御することにより解決することが考えられる。
その1例として、特願平7−173790号では、複数
のチャネルが存在するネットワークにおいて、1チャネ
ルを固定的に制御用チャネルとして用い、残りのチャネ
ルがデータ配信用のチャネルとして用いることにより、
受信側の受信チャネルを制御する方法が提案されてい
る。しかし、特願平7−173790号で提案されてい
る送信側からの受信チャネル制御方法を、MPEG2シ
ステムを利用したデジタルネットワークに適用すること
はできない。その理由は次の通りである。
【0013】特願平7−173790号では、複数のチ
ャネルが存在するネットワークにおいて、1チャネルを
固定的に制御用チャネルとして用い、残りのチャネルが
データ配信用のチャネルとして用いることにより、受信
側の受信チャネルを制御する方法が提案されている。こ
の受信チャネル制御方法は、制御用チャネルで個々の受
信装置に地域番号を割り当て、さらに、地域番号に対す
るデータ配信チャネル番号を指定することにより、個々
の受信装置が受信するデータ配信チャネルを指定する方
法である。
【0014】この方法をMPEG2 SYSTEMSを
利用したデジタルネットワークに適用するためには、個
々の受信装置の地域番号を、前記従来の技術の項で述べ
た関連情報で送り、地域番号とデータ配信チャネルの関
係を、例えば、チャネル単位の制御情報を送るMPEG
2 SYSTEMSのPMT(Program Map
Table)で送る必要がある。受信装置は、すべて
のチャネルのPMTを一覧して初めて、配信チャネル番
号を知ることができる。つまり、受信側の処理は、2段
階の処理を経た相当複雑な処理であり、受信装置が高価
なものとなってしまう。また、配信チャネルでは、個々
の受信装置の地域番号に該当するデータを常に送るわけ
ではないため受信装置の待ち時間が多い上、受信者によ
る選局動作も不可能である。
【0015】以上のように、特願平7−173790号
で提案される、送信側からの受信チャネル制御方法をM
PEG2システムを利用したデジタルネットワークに適
用すると、受信装置が高価なものとなる上、伝送路に送
出する受信チャネル指定のための情報量が多いため、ア
プリケーションデータを送信できるビットレートが低く
なり、限りある伝送路の有効利用ができない。また、受
信装置も選局のできない専用の受信装置となってしま
う。
【0016】したがって、本発明の課題は、MPEG2
SYSTEMSを利用したデジタルネットワークにお
いて、送信側の制御により特定のアプリケーションデー
タを受信させることができ、送信レートが低く伝送路を
有効利用できる受信制御方法および、それを実現する、
構成が簡潔で廉価な受信装置と送信装置とを提供するこ
とにより、上記問題点を解決することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を解決するため
に、本発明の受信制御方法における送信側の処理は以下
の通りである。
【0018】個々の受信者に対して特定のアプリケーシ
ョンデータの受信を指定するための強制受信指示を、関
連情報Bとして例えば、EMMで指示を送るときは、該
当するアプリケーションデータを識別するフレーム識別
IDと、必要に応じてアプリケーションデータの受信を
開始する時刻と、必要に応じてアプリケーションデータ
の受信を終了する時刻と、必要に応じてアプリケーショ
ンデータの受信中に受信者による選局を許可するかどう
かのフラグを持つ強制受信指示データを作成する。さら
に、この強制受信指示データを受け取る受信者を特定す
る受信者IDとこの強制受信指示データを持つEMMの
時分割フレームを作成する。
【0019】また、グループに対して強制受信指示を、
関連情報Aとして例えば、ECMで指示を送るときは、
アプリケーションデータを識別するフレーム識別ID
と、必要に応じてアプリケーションデータの受信を開始
する時刻と、必要に応じてアプリケーションデータの受
信を終了する時刻と、必要に応じてアプリケーションデ
ータの受信中に受信者による選局を許可するかどうかの
フラグを持つ情報と、この情報を受け取るグループを特
定するグループIDを持つ強制受信指示データを作成す
る。さらに、この強制受信指示データを持つECMの時
分割フレームを作成する。これらの強制受信指示データ
を持つEMM時分割フレーム、強制受信指示データを持
つECM時分割フレームを、アプリケーションデータの
時分割フレームと同様に多重化して1つのデータストリ
ームとして出力する。なお、ここでECMとは、ISO
/IEC13818−1 MPEG2 SYSTEMS
で述べられている Entitlement Cont
rol Messagesであり、前記関連情報Aの一
例である。同様に、EMMとは、 ISO/IEC13
818−1 MPEG2 SYSTEMSで述べられて
いる Entitlement Management
Messagesであり、前記関連情報Bの一例であ
る。
【0020】また、本発明の受信制御方法における受信
側の処理は以下の通りである。
【0021】受信装置の分離部は、受信データストリー
ム中の自受信者宛てのEMM時分割フレームを、設定し
たEMMのフレーム識別IDと受信者を特定するために
設定した受信者IDとで分離する。また、受信装置の分
離部は、同様に、受信データストリーム中のECMの時
分割フレームをECMのフレーム識別IDによって分離
する。
【0022】分離手段が分離したEMM内にある前記強
制受信指示情報を抽出する。また、分離手段が分離した
ECM内に前記強制受信指示情報があるかどうか検出
し、強制受信指示データに付したグループIDにより、
自受信者の属するグループ宛ての強制受信指示かどうか
識別し、自受信者の属すグループ宛ての強制受信指示の
みを抽出する。
【0023】強制受信指示を抽出すると、強制受信指示
に受信開始時刻の指定がない場合は即座に、強制受信指
示に受信開始時刻の指定がある場合は指示開始時刻に、
指定アプリケーションデータのフレーム識別IDと該ア
プリケーションデータのECMのフレーム識別IDを分
離部に設定し、強制受信指示で指定したアプリケーショ
ンデータの時分割フレームを受信データストリームより
分離し、アプリケーションデータの受信を開始する。
【0024】本発明の送信装置はEMMフレーム作成手
段を備える。このEMMフレーム作成手段は、特定アプ
リケーションデータの受信を個々の受信者に指示するた
めの強制受信指示情報として、アプリケーションデータ
を識別するフレーム識別IDと、必要に応じてアプリケ
ーションデータの受信を開始する時刻と、必要に応じて
アプリケーションデータの受信を終了する時刻と、必要
に応じてアプリケーションデータの受信中に受信者によ
る選局を許可するかどうかのフラグを持つ情報を作成す
る。さらに、この強制受信指示情報を受け取る受信者を
特定する受信者IDとこの強制受信指示情報を持つEM
Mの時分割フレームを作成する。
【0025】本発明の送信装置は、また、ECMフレー
ム作成手段を備える。このECMフレーム作成手段は、
特定アプリケーションデータの受信をグループに指示す
るための強制受信指示情報として、アプリケーションデ
ータを識別するフレーム識別IDと、必要に応じてアプ
リケーションデータの受信を開始する時刻と、必要に応
じてアプリケーションデータの受信を終了する時刻と、
必要に応じてアプリケーションデータの受信中に受信者
による選局を許可するかどうかのフラグを持つ情報と、
この情報を受け取るグループを特定するグループIDを
持つ強制受信指示情報を作成する。さらに、この強制受
信指示情報を持つECMの時分割フレーム化を作成す
る。また、必要に応じて現在の時刻情報を持つECMの
時分割フレームを作成する。
【0026】本発明の送信装置は、さらに、現在の時刻
情報を持つ時分割フレームとして時刻情報フレームを作
成する時刻フレーム作成手段を備える。
【0027】本発明の送信装置は、さらに、前記EMM
時分割フレーム、前記ECM時分割フレーム、前記時刻
情報フレームを、アプリケーションデータの時分割フレ
ームと同様に多重化して1つのデータストリームとして
出力する多重化手段を備える。
【0028】本発明の受信装置は、受信者を特定する受
信者ID、受信者の属すグループを特定するグループI
D、および受信者の契約情報を管理するするメモリ管理
手段を備える。
【0029】本発明の受信装置は、また、分離手段を備
える。この分離手段は、受信データストリーム中の自受
信者宛てのEMM時分割フレームを、設定したEMMの
フレーム識別IDと受信者を特定するために設定した受
信者IDとで分離する。また、受信データストリーム中
のECMの時分割フレームをECMのフレーム識別ID
によって分離し、また、受信データストリーム中の時刻
情報時分割フレームを分離し、さらにまた、受信データ
ストリーム中の設定フレーム識別IDを持つアプリケー
ションデータの時分割フレームを分離する。
【0030】本発明の受信装置は、また、上記分離手段
が分離したアプリケーションデータを処理するアプリケ
ーションデータ処理手段を備える。
【0031】本発明の受信装置は、さらに、強制受信指
示抽出手段を備える。この強制受信指示抽出手段は、分
離手段が分離したEMM内にある前記強制受信指示情報
を抽出する。また、分離手段が分離したECM内にある
前記強制受信指示情報を抽出し、強制受信指示に付した
グループを特定するグループIDにより、自受信者の属
するグループ宛ての強制受信指示を抽出する。
【0032】本発明の受信装置は、さらにまた、設定し
た時刻にアラームを出力し、分離手段が分離した時刻情
報時分割フレーム内の時刻情報を利用して時刻合わせを
行なうタイマ手段を備える。
【0033】本発明の受信装置は、受信者による選局ア
プリケーションデータ番号の信号をリモコンなどから受
ける選局インタフェース手段を備える。
【0034】本発明の受信装置は、選局指示処理手段を
備える。この選局指示処理手段は、受信者からの選局ア
プリケーションデータ番号信号をインタフェース手段か
ら受け、分離手段に該アプリケーションデータのフレー
ム識別IDと該アプリケーションデータのECMのフレ
ーム識別IDを設定する。また、強制受信指示を受け、
強制受信指示に受信開始時刻の指定がない場合は即座
に、強制受信指示に受信開始時刻の指定がある場合はタ
イマ手段に受信指示開始時刻を設定しタイマ手段からの
アラームを受けた後に、分離手段に指定アプリケーショ
ンデータのフレーム識別IDと該アプリケーションデー
タのECMのフレーム識別IDを設定する。また、強制
受信指示による指定アプリケーションデータを受信中に
受信者による選局を禁止することが可能である。また、
強制受信指示を受け、アプリケーションデータの受信を
開始すると、分離手段が分離したアプリケーションデー
タの時分割フレームを処理するアプリケーションデータ
処理手段に処理開始を指示する。また、強制受信指示を
受け、アプリケーションデータの受信を開始後、強制受
信指示に受信終了時刻の指定がある場合には、タイマ手
段に受信指示終了時刻を設定しタイマ手段からのアラー
ムを得た後に、受信者による選局を禁止している場合は
その受信者による選局を禁止を解除する。
【0035】本発明の受信装置は、前記受信装置が、受
信機と例えばICカードのような取り外し可能なセキュ
リティモジュールとで構成できる。そして、この受信機
は、前記分離手段と、前記アプリケーションデータ処理
手段と、前記タイマ手段と、前記選局インタフェース手
段と、選局指示処理手段とを備え、前記分離手段が分離
したEMMや前記分離手段が分離したECMをセキュリ
ティモジュールへ受け渡し、セキュリティモジュールか
ら自受信者を特定するための受信者IDとEMM、EC
M内にある強制受信指示データを受けるセキュリティモ
ジュールインタフェース部を備える。また、上記セキュ
リティモジュールは、前記メモリ管理手段と前記強制受
信指示抽出手段とを備え、前記セキュリティモジュール
インタフェース部が渡すEMMやECMを受け、自受信
者を特定するための受信者IDとEMM、ECM内にあ
る強制受信指示データを受信機へ渡す受信機インタフェ
ース部を備える。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、MPEG2 S
YSTEMS(ISO/IEC13818−1)を利用
したデジタル衛星ネットワークに実施した実施の形態に
ついて具体的に説明する。まず、図1を使って全体の概
要を説明する。
【0037】図1は本発明の実施にかかるサービスネッ
トワークの全体概略図である。番組は通常、映像Vid
eo、音声Audio、データDataといったアプリ
ケーションデータで構成され、前述したように、正当な
権利を持つ受信者のみがアプリケーションデータを受信
できるよう、アプリケーションデータにスクランブルを
かけて伝送する。アプリケーションデータにスクランブ
ルがかかっている場合は、図1の受信装置2は、そのア
プリケーションデータのスクランブルを解く必要があ
る。前述したように、このスクランブルを解くための制
御情報には関連情報Aと関連情報Bとがある。関連情報
Aはスクランブルされたアプリケーションデータをデス
クランブルするための鍵情報を持ち、関連情報Bは受信
者の契約条件の変更情報や関連情報Aの情報を受信装置
2が復号処理するための情報を持つ。受信装置2は、関
連情報Bから関連情報Aの復号に必要な情報を取得し、
復号に成功した関連情報Aを利用してスクランブルされ
たアプリケーションデータをデスクランブルする。これ
がよく知られている関連情報の一般的な処理である。以
下、この関連情報の一般的な処理を通常処理と呼ぶ。
【0038】通常処理では、図1において、制御情報作
成部11は、入力装置107からの配信指示に従い、関
連情報A、関連情報Bを作成する。作成したこれら情報
は信号線5を介して制御情報作成部11から多重部10
3に受け渡される。
【0039】関連情報Bは個々の受信者に対して配信さ
れる。また、受信装置2は、通常、番組受信中も番組未
受信(待機)中もこの関連情報Bのデータは受信してい
る。これに対し、関連情報Aは通常、選局後に受信す
る。前述したように、この関連情報AをMPEG2 S
YSTEMSではECM(Entitlement C
ontrol Messages)と呼び、関連情報B
をEMM(Entitlement Manageme
nt Messages)と呼ぶ。また、電気通信技術
審議会諮問第74号一部答申では、関連情報Aを共通情
報、関連情報Bを個別情報と呼ぶ。
【0040】一方、制御情報作成部11で関連情報Aを
作成すると、制御情報作成部11は制御線152を介し
スクランブラ3に任意の特定アプリケーションデータに
かけるスクランブル鍵を指示する。スクランブラ3では
この鍵によって該当するアプリケーションデータにスク
ランブルをかける。送信機部6は送信側と受信側とを結
ぶ伝送媒体によって異なり、図1では衛星を伝送媒体と
しているのでこの衛星伝送にあった送信機が必要とな
る。
【0041】このようなECM、EMMといった関連情
報、また、映像Video、音声Audio、データD
ataといったアプリケーションデータは、時分割フレ
ーム単位で送る。この時分割フレームとは、MPEG2
SYSTEMSの場合、TSP(Transport
Stream Packet)に相当する。図16
に、この時分割フレームのフォーマット構成を示す。図
16に示すように、時分割フレームはフレームヘッダ5
01と情報領域502とに区分できる。全ての時分割フ
レームのフレームヘッダ501には同期をとるための同
期データ503を付す。フレーム識別ID504は、こ
の時分割フレームを識別するための情報であり、この値
により、目的とするアプリケーションデータやECM、
EMMの時分割フレームを識別することができる。この
フレーム識別ID504とは、MPEG2 SYSTE
MSの場合、PID(Packet Identifi
er)に相当する。情報領域502は、関連情報EC
M、EMM、または、アプリケーションデータ(映像V
ideo、音声Audio、データData)のデータ
本体を入れる情報領域である。
【0042】本発明は、上記のようなECM或いはEM
Mを使い、受信側に対し送信側から受信の指示を行なっ
て、単一の特定アプリケーションデータを強制的に受信
させたり、また、同時に複数のアプリケーションデータ
を強制的に受信させることで番組の強制受信を行なうも
のである。また、受信側では、送信側からのこの受信指
示を受け、その受信指示の番組受信を、即座に開始する
か、或いは、受信装置にタイマがあって送信側からの時
刻指定がある場合にはその指示時刻に番組受信を開始す
るといった手段を有する。なお、この受信指示によって
特定番組の受信を開始したとしても、受信番組の変更を
一切不可能にする訳ではなく、送信側からの該指示で番
組受信を開始しても、受信者本人による番組受信の切替
は可能である。
【0043】以下、本発明にかかる送信側の処理フロ
ー、受信側の処理フローを図2、図3を使って説明す
る。図2が送信側処理フローの例で、図3が受信側処理
フローの例である。
【0044】関連情報で配信すべき情報として、(1)
スクランブルのかけてあるアプリケーションデータのス
クランブルを解く鍵情報、(2)受信者の契約条件など
を更新する情報、(3)本発明を実施する上で必要な強
制受信指示などが挙げられる。図1で説明した通り、通
常処理では、ECMは(1)を送り、EMMは(2)を
送る。従って、この(1)、(2)の情報配信に関し、
本実施例では特に説明しないものとする。図2では、こ
の(1)、(2)の配信処理をその他の処理(204)
とし、送信側のフローとして本発明を実施する上で必要
となる(3)の強制受信指示の配信を重点的に説明す
る。
【0045】まず、関連情報として配信すべきデータが
入力され(S201)、イベント情報が発生した場合
(S202)、その配信情報が強制受信指示かどうかを
判断する(S205)。強制受信指示でない場合は、そ
の他の処理を行ない(S204)、通常処理として上記
(1)、(2)のECMフレームあるいはEMMフレー
ムを作成する。配信情報が強制受信指示の場合は、強制
受信指示を送る相手によって、EMMフレームを作成す
る場合と、ECMを作成する場合との判断をする(S2
05)。
【0046】送る相手が個々の受信者である場合には、
強制受信指示データを作成し(S206)、EMMフレ
ームを作成する(S207)。送る相手がグループの場
合には、強制受信指示データを作成し(S208)、E
CMフレームを作成する(S209)。より詳しく説明
すると,次の通りである。
【0047】強制受信指示を送る相手が個々の受信者の
場合には、番組のID、受信を開始する時刻、受信を終
了する時刻、受信中に他のチャネルに切り替えることを
許可するかどうかを示す割込受信許可フラグ、受信すべ
きアプリケーションデータ、といった情報を備えた強制
受信指示データを作成する。作成した強制受信指示デー
タには、宛先として個々の受信者IDを付し、これをフ
レーム化して強制受信指示のEMMを作成する。
【0048】強制受信指示を送る相手がグループの場合
には、番組のID、受信を開始する時刻、受信を終了す
る時刻、受信中に他のチャネルに切り替えることを許可
するかどうかを示す割込受信許可フラグ、受信すべきア
プリケーションデータ、といった情報に加え、さらに、
対象グループIDを備えた強制受信指示データを作成す
る。作成した強制受信指示データはフレーム化して強制
受信指示委のECMを作成する。
【0049】ここでグループとは、同一のチャネルを契
約する受信者全てといった、何らかの区分で複数の受信
者をひとまとめにしたものである。つまり、グループに
対して強制受信指示を出すということは、そのグループ
に属する受信者全員に対して強制受信指示を出すという
ことである。なお、受信者は複数のグループに属しても
よい。
【0050】制御情報作成部11で作成した、これら強
制受信指示データを含むECMフレーム、EMMフレー
ムは、前述のアプリケーションデータの時分割フレーム
とともに、多重化され、1つのデータストリームとして
伝送路に送出する。
【0051】次に、図3に示す受信側の処理フローにつ
いて説明する。受信側は、まず準備として、受信装置に
備えた受信者個々の情報エリアから受信者のIDを読み
出し、受信装置内部の分離装置に設定する(S30
1)。送信側から上記のようなデータストリームを受け
(S302)、受信装置内の時計の時刻合わせを行なう
(S303)。また、分離装置にはEMMのフレーム識
別IDを設定する(S304)。これで分離装置は前記
データストリームから自受信者宛てのEMMフレームを
分離することができる。
【0052】この状態で番組の選局動作があった場合
(S305のYES)、選局した番組のアプリケーショ
ンデータのECMフレームのフレーム識別IDを、分離
装置に設定する(S308)。これにより、受信したデ
ータストリームから目的とするアプリケーションデータ
のECMフレームを分離できる。
【0053】自受信者宛てのEMMを受信すると(S3
06)、まず、EMM内部に強制受信指示データがある
かどうかを調べる(S309)。強制受信指示データが
ある場合は、番組の受信設定(S312)といった処理
を行なうことになる。逆に、強制受信指示データがない
場合は、EMMの通常処理を行なう。このEMMの通常
処理を図3のフローでは、その他の処理(S310)と
している。
【0054】一方、選局によってECMを受信すると
(S307)、ECM内部に強制受信指示データがある
かどうかを検出する(S309)。強制受信指示データ
がある場合は、受信者個々の前記情報エリアから受信者
が属するグループのIDを読み出し、前記送信側で付し
た対象グループIDと読み出した受信者の属するグルー
プのIDとを比較する。比較の結果、該ECM内の対象
グループIDと受信者個々の情報エリアから読み出した
受信者の属すグループIDとが一致すれば、EMM内に
強制受信指示データがあった場合と同様に、番組の受信
設定といった処理を行なう(S312)。逆に、受信者
の属すグループ宛ての強制受信指示データがない場合
は、ECMの通常処理を行なう(S310)。
【0055】前記強制受信指示データがあった場合の番
組の受信設定では、受信装置は、指定された開始時刻の
確認を行い(S311)、指定された番組の受信を開始
する処理を行なう。すなわち、強制受信指示データ内の
開始時刻になると(S311)、番組を構成するアプリ
ケーションデータのフレーム識別IDと該アプリケーシ
ョンデータをデスクランブルするためのECMのフレー
ム識別IDとを受信装置の分離部に設定し(S31
2)、番組の受信を開始する。
【0056】また、強制受信指示内の割込受信許可フラ
グで他のチャネルに切り替えることを許可している場合
には、該強制受信指示の番組受信中に選局動作を行なっ
ても他の番組への番組切替を可能とする。しかし、他の
チャネルに切り替えることを許可していない場合は、該
強制受信指示の番組受信中のこれら選局を不可能とす
る。この場合、受信装置は、強制受信指示データで指定
する終了時刻になると(S313)、強制受信番組の設
定を解除して(S314)、選局を可能とする。
【0057】図2の送信側の処理フローを実現する送信
装置のブロック図の例を図4に示す。また、図3の受信
側処理フローを実現する受信装置のブロック図の例を図
5、図6に示す。図5の受信装置ブロック図では、受信
装置内部のタイマ209を利用して、番組の受信を開始
あるいは終了する。これに対して、図6の受信装置ブロ
ック図では、現在の時刻をECMから取得し、ECMに
付す時刻情報を用いて番組の受信を開始あるいは終了す
る。よって、受信装置の処理は図5に基づく処理と図6
に基づく処理の2通りを説明する。
【0058】まず、図4を用いて、送信装置の処理を説
明する。番組を構成するアプリケーションデータ(映
像、音声、データ)は、フレーム作成部102により時
分割され、図16に示すようなフレーム単位で出力す
る。これらアプリケーションデータの場合、図16の情
報領域502に当該アプリケーションデータを時分割し
て格納する。また、特定のアプリケーションデータを識
別できるよう、フレーム識別ID504を付して、アプ
リケーションデータごとに異なる値を割り当てる。アナ
ログである映像、音声の場合には、エンコーダ101に
よりデジタル化した後、この時分割フレーム化処理を行
なう。これらすべてのアプリケーションデータの時分割
フレーム54は、多重化装置103で多重化し、1つの
データストリーム55となる。その後、スクランブラ1
04が、信号線152で指定するフレーム識別IDを持
つアプリケーションデータの時分割フレームにスクラン
ブルをかける。スクランブルをかけるための鍵は、EC
Mフレーム作成部112が作成し、信号線152を介し
てスクランブラ104に設定する。
【0059】通常処理の一つの場合として、ECMフレ
ーム作成部112は、前述のようにスクランブラ104
にスクランブル鍵を設定する他、このスクランブルを解
くための鍵情報を含むECMフレームを作成する。この
作成したデスクランブル鍵情報512を持つECMフレ
ームを図17に示す。このデスクランブル鍵情報512
は暗号化してもよい。
【0060】通常処理の他の場合として、EMMフレー
ム作成部111は、入力装置107から受信者の契約更
新情報などを配信するよう指示があった際に、契約情報
を含むEMMフレームを個々の受信者宛てに作成する。
この作成した契約情報523を持つEMMフレーム52
を図19に示す。この契約情報523は暗号化してもよ
いが、宛先を示す受信者ID522は暗号化しない。
【0061】時刻フレーム作成部106は、現在の時刻
情報を持つ時分割フレーム53を定期的に作成する。こ
の時刻フレームはMPEG2 SYSTEMSの場合、
TDT(Time and Date Table)と
呼ばれ、電気通信技術審議会諮問第74号一部答申、電
波産業界ARIB STD−B 1.0版では、30秒
に1回以上送出するように推奨している。受信側では、
この時刻フレームを受信することにより、受信装置内部
の時計の時刻合わせを行なうことができる。
【0062】多重化装置103では、前記作成したEC
Mフレーム51、EMMフレーム52、時刻フレーム5
3を、アプリケーションデータのフレーム54と同様に
多重化して1つのデータストリーム55としてまとめ
る。この多重化装置103による時分割多重化処理を図
9に示す。多重化装置103でまとめた1つのデータス
トリーム55は、前述のように任意の特定アプリケーシ
ョンデータのフレームにスクランブルをかけ、送出装置
105が伝送路に送出する。
【0063】以上が通常時に送信装置が行なう処理であ
る。次に、ある番組を強制的に受信するよう、強制受信
指示を配信する場合に関する送信装置の処理について説
明する。
【0064】個々の受信者に対して番組の受信を指示す
る場合は、入力装置107がEMMフレーム作成部11
1に信号線154を介して強制受信指示データの作成指
示を出す。この作成指示を受けたEMMフレーム作成部
111は、図18のような強制受信指示データ61を持
つEMMフレーム52を作成する。また、受信者ID5
22の領域に対象となる受信者のIDを付す。
【0065】EMMフレーム52の持つ強制受信指示デ
ータ61のフォーマット例を図14に示す。先頭のタグ
には、このデータが強制受信指示データであることを示
す値611を入れる。このタグの値611は事前にネッ
トワークで固定値として決めておく必要がある。受信側
は、EMMフレーム内のこのタグの値611により強制
受信指示データの格納有無を識別し、該タグの値611
があれば、そのデータは強制受信指示データであると解
釈する。
【0066】図14に示す強制受信指示データは、対象
となる番組のID153、開始時刻613、終了時刻6
14、割込受信許可フラグ615、番組を構成するアプ
リケーションデータの情報60で構成する。開始時刻6
13は、受信を開始する時刻であり、例えば、番組の開
始時刻をここに設定する。開始時刻613は特に値を指
定しなくても良い。値を指定しない場合は、即座に受信
開始であることを意味する。終了時刻614は、受信を
終了する時刻であり、例えば、番組の終了時刻をここに
設定する。終了時刻614は特に値を指定しなくても良
い。しかし、ファイルなどを配信する場合、この終了時
刻614に値を設定し、該ファイルだけを受信させるこ
とが可能である。割込受信許可フラグ615は、受信中
に他のチャネルに切り替えることを許可するかどうかを
示すフラグである。例えば、ファイルなどを配信する場
合は、受信中の選局を禁止すると、ファイルを確実に配
信できる。この場合は、強制受信指示データ中の割込受
信許可フラグを選局不許可とする。しかし、受信者が、
購入した番組の見忘れを防止するためだけであれば、強
制受信指示データ中の割込受信許可フラグを選局不許可
とする必要はない。
【0067】アプリケーションデータ情報60は、番組
を構成するアプリケーションデータを特定するための情
報であり、例えば図13のような構成となる。図13の
構成はあくまで1例であり本発明に必須のものではな
い。図13に示すアプリケーションデータ情報60は、
番組を送るチャネル番号601、番組を構成するアプリ
ケーションデータの数602、各アプリケーションデー
タの情報603とで構成する。番組を構成するアプリケ
ーションデータの数602がnであれば、各アプリケー
ションデータの情報603をn回繰り返す。各アプリケ
ーションデータの情報603として、例えば、アプリケ
ーションデータのフレーム識別ID604、アプリケー
ションデータの種類(映像、音声、データの別)60
5、アプリケーションデータにスクランブルをかける場
合のデスクランブル鍵情報を送るECMのフレーム識別
ID606で十分である。
【0068】以上のようにして作成したEMMフレーム
52も多重化装置103により多重化し、アプリケーシ
ョンデータの時分割フレームや通常のECM、EMMと
ともに1つのデータストリームとなる。
【0069】一方、グループに対して番組の受信を指示
する場合は、入力装置107はECMフレーム作成部1
12に信号線157を介して強制受信指示データの作成
指示を出す。この作成指示を受けたECMフレーム作成
部112は、図21のような強制受信指示データ62を
持つECMフレーム51を作成する。ECMフレーム5
1が持つ強制受信指示データ62のフォーマット例を図
15に示す。先頭のタグには、このデータが強制受信指
示データであることを示す値612を入れる。このタグ
の値612は事前にネットワークで固定値として決めて
おく必要がある。受信側は、ECMフレーム内のこのタ
グの値612により強制受信指示データの有無を識別
し、該タグの値612があれば、そのデータは強制受信
指示データであると解釈する。
【0070】図15に示す強制受信指示データは、対象
となる番組のID153、開始時刻613、終了時刻6
14、割込受信許可フラグ615、番組を構成するアプ
リケーションデータの情報60といったデータに加え、
グループID622で構成する。対象となる番組のID
153、開始時刻613、終了時刻614、割込受信許
可フラグ615、番組を構成するアプリケーションデー
タの情報60は、図14に示すEMMフレーム用の強制
受信指示データ61と同一である。なお、グループID
622には、強制受信の対象とするグループのIDを入
れる。
【0071】以上のように作成した本発明に関するEC
Mフレーム51も多重化装置103により多重化し、ア
プリケーションデータの時分割フレームや通常のEC
M、EMMとともに1つのデータストリームとなる。
【0072】本発明のECMフレーム作成部112で
は、入力装置107からの指令に基づき、デスクランブ
ル鍵情報に加えて現在の時刻情報を持つECMフレーム
を作成することもできる。このような現在時刻情報を持
つECMフレームを図20に示す。この現在の時刻情報
を持つECMフレームを受信することで、受信側は現在
時刻をECMから知ることができ、時計機能を持たない
受信装置においても強制受信指示の開始あるいは終了が
可能となる。入力装置107は、このような現在時刻情
報513を持つECMフレーム52の作成指示を、EC
Mフレーム作成部112に出すことができる。
【0073】
【実施例】
(受信装置の第1の実施例)次に、図5、図10、図1
1、図12、図14、図15、図19を用いて、受信装
置内部のタイマ209を利用した番組受信の開始或いは
終了といった受信処理を説明する。図5は本発明にかか
る受信装置のブロック構成例である。図10は受信装置
内部の受信者固有の情報を保持するメモリ内のデータ格
納イメージ図である。図11は受信装置内部の強制受信
抽出部で保持するデータ格納イメージ図である。図12
は受信装置内部の選局指示処理部で保持するデータ格納
イメージ図である。図14はEMMフレームに格納する
強制受信指示データの構成例である。図15はECMフ
レームに格納する強制受信指示データの構成例である。
図19は通常処理で用いるEMMフレームの構成例であ
る。
【0074】図5においてメモリ224は、受信者固有
のセキュリティ情報を格納するエリアである。このメモ
リ224内のデータ構成は、例えば図10に示したよう
に、契約情報703、受信者ID701、受信者の属す
グループID704といった情報で十分である。
【0075】図5において受信装置は、まず準備とし
て、このメモリ224内に格納する受信者ID701を
多重分離装置202に設定する。さらに、多重分離装置
202にEMMフレームのフレーム識別IDを設定す
る。これによって、多重分離装置202は、受信データ
ストリーム252から自受信者宛てのEMMフレーム5
2を分離できる。さらに、受信装置では、定期的にタイ
マ209の時刻合わせを行なう必要がある。この時刻合
わせは、受信者がリモコン21から現在の時刻263を
セットすることも可能であるが、多重分離装置202に
より分離するデータストリーム中の時刻フレーム53内
にある時刻情報を利用して自動的に時刻合わせを行なっ
てもよい。一度正確な時刻をセットした後は、タイマ2
09内のクロックにより、しばらくの間は正確な時刻を
刻む。従って、受信装置は、定期的にデータストリーム
中のこの時刻フレーム53を受信し時刻補正してもよ
い。
【0076】多重分離装置202は、データストリーム
252中にあるEMMフレームを、前記設定したEMM
のフレーム識別IDにより検出する。また多重分離装置
202は、検出したEMMフレームの宛先が前記設定し
た受信者ID701に該当する場合、そのEMMフレー
ムを強制受信指示抽出部221に受け渡す。該当しない
場合、そのEMMフレームはすべて破棄する。
【0077】EMMフレームを前記多重分離装置202
から受け取った強制受信指示抽出部221は、該EMM
フレーム52の情報領域を復号し、その中に図14に示
したような強制受信指示データ61があるかどうか識別
する。すなわち、復号後の情報領域内に、予め定めた前
記強制受信指示データタグの値611があれば、そのデ
ータは強制受信指示データ61であると判断する。な
お、ここで検出した強制受信指示データ61は信号線2
65を介し強制受信指示抽出部221が選局指示部20
6に受け渡す。
【0078】一方、図19のように、この強制受信指示
データ61を含まず、契約情報のみで構成するEMMフ
レームもある。この場合、強制受信指示抽出部221
は、多重分離装置202から受け取った前記EMMフレ
ームの情報領域において該強制受信指示データ61が無
いため、受け取った前記EMMフレームの情報領域を信
号線255を介しEMM処理部222に受け渡す。これ
を受け取ったEMM処理部222では通常のEMM処理
を行なう。このEMMの通常処理では、例えば、メモリ
224内の契約情報703を更新したりする。
【0079】リモコン21などによって受信者による番
組選局257があると、選局指示部206は、番組を構
成する映像、音声、データのフレーム識別IDとそれら
のスクランブルを解くために必要なECMのフレーム識
別IDを多重分離装置202に設定する。これによっ
て、多重分離装置202は、該設定したフレーム識別I
Dをもつ映像、音声、データのフレーム54それぞれと
ECMのフレーム51とを分離し、映像、音声、データ
のフレーム54はそれぞれ映像処理部203、音声処理
部204、データ処理部205に受け渡し、ECMフレ
ーム51は強制受信指示抽出部221に受け渡す。
【0080】強制受信指示抽出部221では、多重分離
装置202からECMフレーム51を受け取ると、該E
CMフレーム51の情報領域を復号し、その中に図15
に示したような強制受信指示データ62があるかどうか
識別する。すなわち、復号後の情報領域内に、予め定め
た前記強制受信指示タグの値612があれば、そのデー
タは強制受信指示データ62であると判断する。ECM
フレーム51の該情報領域に強制受信指示データ62が
あると、強制受信指示抽出部221は強制受信指示デー
タ62の中のグループID622をメモリ224のグル
ープID領域704上で検索する。
【0081】検索の結果、メモリ224内のグループI
D領域704に、強制受信指示データ62にあるグルー
プID622と同一のグループID704を発見した場
合は、この強制受信指示データ62は自受信者宛てのも
のである。このようにして検出した自受信者宛ての強制
受信指示データ62からグループID622の部分を削
除し、図14に示すような強制受信指示データ61を、
信号線265を介して選局指示部206に送る。
【0082】ECMフレーム51は、通常、デスクラン
ブル鍵情報512を含む。強制受信指示抽出部221で
は、強制受信指示データ62がECMフレーム51に含
まれている/含まれていないの別に関わらず、信号線2
64を介してデスクランブル鍵情報512をECM処理
部223に送る。ECM処理部223では、通常の処理
として、送られたデスクランブル鍵情報512からデス
クランブル鍵260を求め、デスクランブラ201に送
る。デスクランブラ201では、このデスクランブル鍵
を用いて選局したアプリケーションデータフレームのデ
スクランブルを行なう。
【0083】選局指示部206は、強制受信指示抽出部
221からの図14に示すような強制受信指示データ6
1を受けて、まず最初に、図12に示すような選局指示
部206のワークエリア72内の番組ID721、開始
時刻722、終了時刻723、割込受信許可フラグ72
4の各領域に、強制受信指示データ61の番組ID15
3、開始時刻613、の終了時刻614、割込受信許可
フラグ615をセットする。また、同じくワークエリア
72内の映像、音声、データのフレーム識別IDの領域
725には、受信する番組を構成する映像、音声、デー
タのフレーム識別IDを、映像、音声、データのECM
フレーム識別IDの領域726には、受信する番組を構
成する映像、音声、データのデスクランブル鍵情報を送
るECMのフレーム識別IDをセットする。
【0084】例えば、強制受信指示データ61中のアプ
リケーションデータ情報60として図13に示すような
情報を送った場合は、図13のフレーム識別ID60
4、ECMのフレーム識別ID606を、アプリケーシ
ョンデータの種類(映像、音声、データの別)605に
応じて、映像、音声、データのフレーム識別IDの領域
725、映像、音声、データのECMフレーム識別ID
の領域726にセットすればよい。
【0085】次に、選局指示部206は、ワークエリア
72内の開始時刻722を読み出し、信号線259を介
してタイマ209にその時刻をセットする。タイマ20
9は、タイマ内にある時計が示す現在の時刻とセットし
た時刻を比較し、現在の時刻がセットした時刻と一致す
ると、アラームを選局指示部206に返す。
【0086】開始時刻722になると、タイマ209は
選局指示部206にアラームを返す。アラームを受けた
選局指示部206は、ワークエリア72から、映像、音
声、データのフレーム識別ID725および映像、音
声、データのECMのフレーム識別ID726を読み出
し、それらのフレーム識別IDを多重分離装置202に
設定する。
【0087】受信者による選局がなく、受信装置が待機
状態の場合は、選局指示部206は、映像処理部20
3、音声処理部204、データ処理部205に対して、
処理を開始するよう制御線262を介して指示する。
【0088】強制受信指示データ61中の開始時刻61
3が設定されてない時は、選局処理部209は、上記の
多重分離装置202へのフレーム識別ID設定処理を、
即座に行なう。
【0089】以上の処理を行うと、該当アプリケーショ
ンデータのECMフレーム51が、多重分離装置202
により分離され、強制受信指示抽出部221を経由して
ECM処理部223に到着する。ECM処理部は、EC
Mフレーム内に含まれるデスクランブル鍵情報からデス
クランブル鍵260を求め、デスクランブラ201に設
定する。デスクランブラ201は、該当アプリケーショ
ンデータのフレームのデスクランブルを行い、多重分離
装置202が、設定されたフレーム識別IDを持つ映
像、音声、データのフレームを、映像であれば映像処理
部203に、音声であれば音声処理部204に、データ
であればデータ処理部205に送り、指定番組の受信が
開始する。
【0090】このようにして番組の受信を開始すると、
選局指示部206は、ワークエリア72にある終了時刻
723を読み出し、その時刻をタイマ209にセットす
る。タイマ209は終了時刻723になると、アラーム
を選局指示部206に送る。
【0091】図12に示す選局処理部206のワークエ
リア72の割込受信指示フラグ724には、番組の受信
中に受信者による選局を許可するかどうかの情報が入
る。割込受信指示フラグ724が選局不許可になってい
る場合は、タイマ209からアラームを受けるまでは、
ワークエリア72のデータ上書き、多重分離装置202
へのアプリケーションデータのフレーム識別IDの設定
を禁止する。
【0092】終了時刻723と一致すると、タイマ20
9から選局指示部206にアラームが返る。アラームを
受けた選局指示部206は、割込受信指示フラグ724
により受信者による選局が禁止されている場合は、選局
禁止を解除する。また、番組受信開始以前に受信装置が
待機状態にあった場合は、制御線262を介して、映像
処理部203、音声処理部204、データ処理部205
に、処理を終了するよう指示してもよい。
【0093】(受信装置の第2の実施例)受信装置が、
アプリケーションデータの受信処理を行なう受信機20
と、受信者固有の情報を格納・解析する取り外し可能な
セキュリティモジュール22(例えばICカード)で構
成される場合の受信装置の構成を、図7に示す。受信者
固有の契約情報やスクランブル鍵などECM、EMMに
関係した情報・処理部はすべてセキュリティモジュール
22内部が持つことになる。
【0094】受信機20は、すべての受信者に対して共
通の受信機であり、インタフェース部208経由でのみ
セキュリティモジュール22との間の情報の送受信を行
なう。セキュリティモジュール22も、インタフェース
部225経由でのみ受信機との間の情報の送受信を行な
う。機能的には、図5の送信装置と同じである。
【0095】受信機21と取り外し可能なセキュリティ
モジュール22で構成される図7のような受信装置で
は、セキュリティモジュール22は、ECM、EMMに
含まれる強制受信指示データを抽出する機能のみを持
つ。受信機21は、セキュリティモジュールから受けた
強制受信指示データに記されている情報を解析し、受信
開始、受信終了の制御を行なう。
【0096】(受信装置の第3の実施例)次に、図6を
用いて、ECMに含まれる時刻情報を利用して番組の受
信を開始・終了する受信装置の処理を説明する。この場
合の前提として、図20に示すように、送信側から送出
するECMフレームは現在の時刻情報513を持つこと
が必要になる。
【0097】図6におけるメモリ224は、受信者固有
のセキュリティ情報を格納するエリアである。このメモ
リ224内のデータ構成は図10に示すように、契約情
報703や受信者ID701、受信者の属すグループI
D704である。また、図6において、強制受信指示抽
出部221および選局指示部206のワークエリアが保
持するデータを、順に、図11、図12に示す。
【0098】受信装置は、受信処理の前に、メモリ22
4内に格納してある受信者ID701を多重分離装置2
02に設定する。さらに、多重分離装置202にEMM
フレームのフレーム識別IDを設定する。多重分離装置
202は、データストリーム252中にあるEMMフレ
ームを、EMMのフレーム識別IDにより検出する。受
信者ID701とEMMフレーム52内の受信者ID5
22が同一の場合、そのEMMフレームは自受信者宛て
のEMMフレームである。多重分離装置202は、この
自受信者宛てのEMMフレームのみを分離し、強制受信
指示抽出部221に送る。その他のEMMフレームはす
べて破棄する。
【0099】自受信者宛てのEMMフレーム52が多重
分離装置202より送られてくると、強制受信指示抽出
部221は、EMMフレーム52の情報領域を復号し、
その中に図14に示すような強制受信指示データ61が
含まれているかどうかを調べる。復号後の情報領域内の
各データの先頭に、あらかじめ定めた強制受信指示タグ
611があれば、そのデータは強制受信指示データ61
であると判断する。こうして検出された強制受信指示デ
ータ61を信号線265を介して選局指示部206に送
る。また、図11に示す強制受信指示抽出部のワークエ
リア71内の番組ID711、開始時刻712、終了時
刻713の領域に、強制受信指示データ61の番組ID
153、開始時刻613、終了時刻614をセットす
る。
【0100】図19に示すようなEMMフレームには、
強制受信指示データは含まれず、契約情報のみが含まれ
ている。このような場合は、信号線255を介してEM
Mの情報領域をEMM処理部222に送り、通常のEM
M処理を行なう。このEMMの通常処理では、例えば、
メモリ224内の契約情報703が更新されたりする。
【0101】リモコン21などを利用して受信者による
選局257がある場合は、選局指示部206は、番組を
構成する映像、音声、データのフレーム識別IDとそれ
らのスクランブルを解くために必要なECMのフレーム
識別IDを多重分離装置202に設定する。多重分離装
置202は、設定されたフレーム識別IDをもつ映像、
音声、データのフレーム54を映像処理部203、音声
処理部204、データ処理部205に送り、ECMフレ
ーム51を強制受信指示抽出部221に送る。
【0102】このように選局が行われると、該当アプリ
ケーションデータのECMフレーム51が、強制受信指
示抽出部221に到着する。強制受信指示抽出部221
は、到着したECMフレームの情報領域を復号し、その
中に図15に示すような強制受信指示データ62が含ま
れているかどうかを調べる。復号後の情報領域内の各デ
ータの先頭に、あらかじめ定めた強制受信指示タグ61
2があれば、そのデータは強制受信指示データ62であ
ると判断する。
【0103】次に、強制受信指示データ62にあるグル
ープID622をメモリ224のグループID領域70
4上で検索する。検索の結果、メモリ224内のグルー
プID領域704に、強制受信指示データ62にあるグ
ループID622と同一のグループID704を発見し
た場合は、この強制受信指示データ62は自受信者宛て
のものである。このようにして検出した自受信者宛ての
強制受信指示データ62からグループID622の部分
を削除し、図14に示すような強制受信指示データ61
を、信号線265を介して選局指示部206に送る。ま
た、図11に示す強制受信指示抽出部221のワークエ
リア71内の番組ID711、開始時刻712、終了時
刻713の領域に、強制受信指示データ62の番組ID
153、開始時刻613、終了時刻614を書き込む。
【0104】ECMフレーム51は、通常、デスクラン
ブル鍵情報512を含む。強制受信指示抽出部221で
は、強制受信指示データ62がECMフレーム51に含
まれている/含まれていないの別に関わらず、信号線2
64を介してデスクランブル鍵情報512をECM処理
部223に送る。ECM処理部223では、通常の処理
として、送られたデスクランブル鍵情報512からデス
クランブル鍵260を求め、デスクランブラ201に送
る。デスクランブラ201では、このデスクランブル鍵
により選局したアプリケーションデータフレームのデス
クランブルを行なう。
【0105】選局指示部206は、強制受信指示抽出部
221からの図14に示すような強制受信指示データ6
1を受けて、まず最初に、図12に示すような選局指示
部206のワークエリア72内の番組ID721、開始
時刻722、終了時刻723、割込受信許可フラグ72
4の領域に、強制受信指示データ61の番組ID15
3、開始時刻613、の終了時刻614、割込受信許可
フラグ615をセットする。また、同じくワークエリア
72内の映像、音声、データのフレーム識別IDの領域
725には、受信する番組を構成する映像、音声、デー
タのフレーム識別IDを、映像、音声、データのECM
フレーム識別IDの領域726には、受信する番組を構
成する映像、音声、データのデスクランブル鍵情報を送
るECMのフレーム識別IDをセットする。
【0106】例えば、強制受信指示データ61中のアプ
リケーションデータ情報60として図13に示すような
情報を送った場合は、フレーム識別ID604、ECM
のフレーム識別ID606を、アプリケーションデータ
の種類(映像、音声、データの別)605に応じて、映
像、音声、データのフレーム識別IDの領域715、映
像、音声、データのECMフレーム識別IDの領域71
6にセットすればよい。
【0107】選局がある場合は、選局したアプリケーシ
ョンデータのECMフレームが強制受信指示抽出部22
1に到着する。ECMフレームは、図20に示すよう
に、デスクランブル鍵情報の他に、現在の時刻情報51
3が入っている。強制受信指示抽出部221は、ECM
フレーム内の現在の時刻情報513を抽出し、ワークエ
リア71に書き込まれている開始時刻713と比較す
る。ECMフレームから得た現在の時刻が開始時刻71
3と一致すると、強制受信指示抽出部221は、信号線
265を介して選局指示部206に番組受信開始を指示
する。
【0108】この番組受信開始指示を受けた選局指示部
206は、ワークエリア72から、映像、音声、データ
のフレーム識別ID715および映像、音声、データの
ECMのフレーム識別ID716を読み出し、これらを
多重分離装置202に設定する。すると、該当アプリケ
ーションデータのECMフレーム51が多重分離装置2
02により分離され、強制受信指示抽出部221を経由
してECM処理部223に到着する。ECM処理部は、
ECMフレーム内に含まれるデスクランブル鍵情報から
デスクランブル鍵260を求め、デスクランブラ201
に設定する。デスクランブラ21は、該当アプリケーシ
ョンデータのフレームのデスクランブルを行い、多重分
離装置202が、設定されたフレーム識別IDを持つ映
像、音声、データのフレームを、映像であれば映像処理
部203に、音声であれば音声処理部204に、データ
であればデータ処理部205に送り、指定番組の受信が
開始する。番組の受信は、選局指示部206が、強制受
信指示抽出部221から番組受信終了指示を受けるまで
行なうものとする。
【0109】選局がない場合には、強制受信指示抽出部
221はECMを受信しない。よって、強制受信指示抽
出部221は現在の時刻を知る手段を持たないので、図
6による受信装置において指定時刻に番組の受信開始指
示を出すことは不可能である。強制受信指示データ中の
開始時刻613を未設定となっている場合は、強制受信
指示抽出部221は即座に選局指示部206に番組受信
開始を指示する。この場合は、受信装置が待機状態にあ
りECMフレームを受信していない場合でも、番組の受
信を開始する。
【0110】図12に示す選局処理部206のワークエ
リア72の割込受信指示フラグ724には、番組の受信
中に受信者による選局を許可するかどうかの情報が入
る。割込受信指示フラグ724が選局不許可になってい
る場合は、強制受信指示抽出部221から番組受信終了
指示を受けるまでは、ワークエリアのデータ上書き、多
重分離装置202へのアプリケーションデータのフレー
ム識別IDの設定を禁止する。
【0111】番組の受信を開始すると、強制受信指示抽
出部221は、この番組のECMフレームから現在の時
刻を知ることができる。ECMから得た現在の時刻と図
11に示すワークエリア71に書かれている終了時刻7
13を比較し、現在の時刻が終了時刻713と一致する
と、強制受信指示抽出部221から選局指示部206
に、信号線265を介して番組受信の終了を指示する。
【0112】番組受信終了指示を受けた選局指示部20
6は、割込受信指示フラグ714により受信者による選
局が禁止されている場合は、選局禁止を解除する。ま
た、番組受信開始以前に受信装置が待機状態にあった場
合は、制御線262を介して、映像処理部203、音声
処理部204、データ処理部205に、処理を終了する
よう指示してもよい。
【0113】(受信装置の第4の実施例)受信装置が、
アプリケーションデータの受信処理を行なう受信機20
と、受信者固有の情報を格納・解析する取り外し可能な
セキュリティモジュール22(例えばICカード)で構
成される場合の図6に示すような受信装置の構成を、図
8に示す。受信者固有の契約情報やスクランブル鍵など
ECM、EMMに関係した情報・処理部はすべてセキュ
リティモジュール22内部が持つことになる。
【0114】受信機20は、すべての受信者に対して共
通の受信機であり、インタフェース部208経由でのみ
セキュリティモジュール22との間の情報の送受信を行
なう。セキュリティモジュール22も、インタフェース
部225経由でのみ受信機との間の情報の送受信を行な
う。機能的には、図6の送信装置と同じである。
【0115】受信機21と取り外し可能なセキュリティ
モジュール22で構成される図8のような受信装置で
は、セキュリティモジュール22は、ECM、EMMに
含まれる強制受信指示データを抽出する機能および、受
信開始・受信終了の制御を行なう。受信機21は、セキ
ュリティモジュールから受けた強制受信指示データに記
されている番組を受信する機能のみを持つ。
【0116】本発明で、EMMにより強制受信指示を送
る場合は、受信装置を待機状態から受信状態に移行させ
る機能も持ち、すべての対象受信装置に対して、確実に
番組を受信させることが可能である。これに対して、E
CMにより強制受信指示を送る場合は、受信装置は、E
CMフレームを予め受信している必要があるため、あら
かじめ選局されている必要がある。しかし、すべての受
信装置が受信状態にあるわけではないので、必ずしもグ
ループに属す受信者すべてに番組を受信させることがで
きるわけではない。
【0117】しかし、対象となる受信者すべてにEMM
で強制受信指示を送って、ある番組を受信させ、番組が
終了後に別なチャネルで送信する番組を再び受信させる
場合には、最初の番組を受信中にその番組のECMを使
って強制受信指示を送ることにより、1つのECMです
べての受信装置に次の番組の強制受信指示を送ることが
できる。これをEMMフレームを使ってこの強制的な受
信指示を行なうのであれば対象となる受信者全てにその
EMMフレームを送ることになるが、該ECMフレーム
によって行えば1回の強制的な受信指示で完了する。こ
のためECMフレームを使った強制受信指示では伝送媒
体の効率の向上を計ることができる。
【0118】
【発明の効果】本発明による受信制御方法および、送信
装置、受信装置を用いることにより、MPEG2(IS
O/IEC13818−1)を用いたデジタルネットワ
ークにおいて、受信側に受信させるアプリケーションデ
ータを送信側から指定し、受信側では、実際に送信側が
指定したアプリケーションデータを受信することができ
る。
【0119】複数のチャネルが存在するネットワークに
おいて、複数の受信者に対してファイルを配信するサー
ビスでは、受信者の選局動作によってファイルの配信チ
ャネルと異なるチャネルを受信している場合において
も、送信側からの制御によって、ファイルの配信開始と
同時にファイルを配信するチャネルの受信を自動的に開
始することができ、いわゆる受信忘れを防止できる。ま
た、本発明によれば、送信側からの制御によって、該フ
ァイル配信中に受信者に対して他番組へのチャネル切替
を禁止することができ、目的のファイルを確実に配信で
きる。
【0120】また、複数の受信者に対してファイルを配
信するサービスにおいて、受信装置が待機状態にありフ
ァイルの受信を行なっていない場合においても、待機状
態にある受信装置でも確実に受信するEMMを用いて送
信側からファイルの受信指示を出すことにより、ファイ
ルの配信開始と同時に受信処理を開始させることができ
る。
【0121】また、番組やファイルの送信チャネルや送
信時間帯があらかじめ決まっていない場合、あるいは、
直前に突然変更した場合等においても、送信側からの制
御により確実に受信できる。
【0122】また、同一の番組が複数のチャネルで交代
で放送される時、ECMを使ってチャネルが変わる時刻
と変更後のチャネルを送ることにより、チャネルの変更
があったと同時に自動的に受信チャネルを切り替え、受
信者の選局なしに番組を継続して受信できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した、デジタル衛星ネットワーク
の概略構成図。
【図2】本発明による受信制御を実施するための送信側
の処理フローのフローチャート。
【図3】本発明による受信制御を実施するための受信側
の処理フローのフローチャート。
【図4】図1の送信装置のブロック図。
【図5】第1の実施例の受信装置のブロック図。
【図6】第2の実施例の受信装置のブロック図。
【図7】第3の実施例の受信装置のブロック図。
【図8】第4の実施例の受信装置のブロック図。
【図9】多重化装置による時分割フレームの多重化の説
明図。
【図10】受信装置内部の受信者固有の情報を保持する
メモリのデータ構成図。
【図11】受信装置内部の強制受信指示抽出部のワーク
エリアのデータ構成図。
【図12】受信装置内部の選局指示処理部のワークエリ
アのデータ構成図。
【図13】強制受信指示データ内で持つアプリケーショ
ンデータを指定するためのデータのフォーマット図。
【図14】EMMフレームが持つ強制受信指示データの
フォーマット図。
【図15】ECMフレームが持つ強制受信指示データの
フォーマット図。
【図16】時分割フレームの構造を示すフォーマット
図。
【図17】通常処理で用いるECMフレームのフォーマ
ット図。
【図18】強制受信指示データを持つEMMフレームの
フォーマット図。
【図19】通常処理で用いるEMMフレームのフォーマ
ット図。
【図20】現在の時刻情報を持つECMフレームのフォ
ーマット図。
【図21】強制受信指示データを持つECMフレームの
フォーマット図。
【符号の説明】
2…受信装置、5…関連情報、11…制御情報作成部、
20…受信機、21…リモコン、22…セキュリティモ
ジュール、50…時分割フレーム、51…EMM時分割
フレーム、52…ECM時分割フレーム、53…時刻フ
レーム、54…アプリケーションデータの時分割フレー
ム、55…多重化されたデータストリーム、60…アプ
リケーションデータを指定するためのデータの例、61
…EMMが持つ強制受信指示データ、62…ECMが持
つ強制受信指示データ、71…強制受信指示抽出部のワ
ークエリア、72…選局指示処理部のワークエリア、1
01…エンコーダ、102…フレーム作成部、103…
多重化装置、104…スクランブラ、105…送出装
置、106…時刻フレーム作成部、107…入力装置、
111…EMMフレーム作成部、112…ECMフレー
ム作成部、152…スクランブル鍵を送る制御線、15
4…EMMフレーム配信指示、157…ECMフレーム
配信指示、201…デスクランブラ、202…多重分離
装置、203…映像処理部、204…音声処理部、20
5…データ処理部、207…選局指示処理部、208…
セキュリティモジュールとのインタフェース部、209
…タイマ、221…強制受信指示抽出部、222…EM
M処理部、223…ECM処理部、224…メモリ、2
25…受信機とのインタフェース部、252…デスクラ
ンブル後のデータストリーム、255…EMM処理部に
渡す情報、257…リモコンからの選局指示、259…
タイマからのアラームとタイマへアラーム設定時刻を送
る信号線、260…デスクランブル鍵、261…受信デ
ータストリーム、262…映像処理部、音声処理部、デ
ータ処理部の制御線、263…リモコンからの設定時
刻、264…ECM処理部に渡す情報、265…選局指
示処理部に渡す情報、501…フレームヘッダ、502
…情報領域、503…同期データ、511…ECMであ
ることを示すフレーム識別ID、512…デスクランブ
ル鍵情報、513…現在の時刻情報、521…EMMで
あることを示すフレーム識別ID、522…受信者I
D、523…契約情報、601…チャネル番号、602
…アプリケーションデータ数、603…アプリケーショ
ンデータの情報、604…アプリケーションデータのフ
レーム識別ID、605…アプリケーションデータの種
類、606…アプリケーションデータをデスクランブル
するためのECMのフレーム識別ID、611…強制受
信指示データ(EMM用)であることを示すタグ、61
3…開始時刻、614…終了時刻、615…割込受信許
可フラグ、621…強制受信指示データ(ECM用)で
あることを示すタグ、622…グループID、701…
受信者ID、703…契約情報、704…受信者の属す
グループID、711…番組ID、712…開始時刻、
713…終了時刻、721…番組ID、722…開始時
刻、723…終了時刻、724…割込受信許可フラグ、
725…映像、音声、データフレーム識別ID、726
…映像、音声、データECMフレーム識別ID

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つ以上のアプリケーションデータを時分
    割に多重化して1本のデータストリームとしてまとめ、
    1つ以上のデータストリームを受信端末に伝送し、アプ
    リケーションデータを受信するために必要な情報として
    アプリケーションデータに関する関連情報Aあるいは受
    信者に関する関連情報Bを時分割フレーム化し同一のデ
    ータストリームで伝送するデジタルネットワークにおい
    て、送信側では、前記関連情報Bとして、個々の受信者
    に対して、アプリケーションデータの識別子、必要に応
    じて該アプリケーションデータの受信を開始する時刻、
    必要に応じて前記アプリケーションデータの受信を終了
    する時刻、必要に応じて前記アプリケーションデータを
    受信中の受信機の選局動作を記述して送信し、前記関連
    情報Aとして、アプリケーションデータの識別子と対象
    となる受信者を記述して送信し、受信側では、データス
    トリーム中の前記関連情報Aおよび前記関連情報Bを分
    離し、分離した関連情報Aの対象グループが自受信者の
    属すグループであった場合あるいは、分離した関連情報
    Bが自受信者宛てのものであった場合には、前記関連情
    報A内あるいは前記関連情報B内に記述されているアプ
    リケーションデータの受信を自動的に開始することを特
    徴とするデジタルネットワークにおける受信制御方法。
  2. 【請求項2】1つ以上のアプリケーションデータを時分
    割に多重化して1本のデータストリームとしてまとめ、
    1つ以上のデータストリームを受信端末に伝送し、アプ
    リケーションデータを受信するために必要な情報として
    アプリケーションデータに関する関連情報Aあるいは受
    信者に関する関連情報Bを時分割フレーム化し同一のデ
    ータストリームで伝送するデジタルネットワークにおけ
    る送信装置であり、前記関連情報Aあるいは関連情報B
    の内部に個々の受信者に特定のアプリケーションデータ
    を強制的に受信させるための識別子を記述して送信する
    手段を有することを特徴とするデジタルネットワークに
    おける送信装置。
  3. 【請求項3】1つ以上のアプリケーションデータを時分
    割に多重化して1本のデータストリームとしてまとめ、
    1つ以上のデータストリームを受信端末に伝送し、アプ
    リケーションデータを受信するために必要な情報として
    アプリケーションデータに関する関連情報Aあるいは受
    信者に関する関連情報Bを時分割フレーム化し同一のデ
    ータストリームで伝送するデジタルネットワークにおけ
    る受信装置であり、データストリーム中の関連情報Bを
    分離し、分離した関連情報Bが自受信者宛てのものであ
    り、関連情報Bの内部にアプリケーションデータの指定
    がある時は、関連情報Bにより指定されたアプリケーシ
    ョンデータの受信を開始する手段を有することを特徴と
    するデジタルネットワークにおける受信装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の受信装置であって、受信機
    と取り外し可能なセキュリティモジュールとで構成され
    ており、前記受信機では、データストリーム中の関連情
    報Bを分離し、分離した関連情報Bが自受信者宛てのも
    のであった場合には、該当する関連情報Bをセキュリテ
    ィモジュールに渡し、前記セキュリティモジュールで
    は、受け取った関連情報B内部に、アプリケーションデ
    ータの指定があるときは、関連情報Bにより指定された
    アプリケーションデータの受信を自動的に開始するよう
    に前記受信機に指示し、前記受信機では、指示されたア
    プリケーションデータの受信を開始する手段を有するこ
    とを特徴とするデジタルネットワークにおける受信装
    置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の受信機であって、データス
    トリーム中の関連情報Bを分離し、分離した関連情報B
    が自受信者宛てのものであった場合には、該当する関連
    情報Bを前記セキュリティモジュールに渡し、前記セキ
    ュリティモジュールからアプリケーションデータの受信
    を自動的に開始するよう指示があった場合には、指示さ
    れたアプリケーションデータの受信を開始する手段を有
    することを特徴とするデジタルネットワークにおける受
    信装置用受信機。
  6. 【請求項6】請求項4記載のセキュリティモジュールで
    あって、データストリーム中の自受信者宛ての関連情報
    Bを受信機より渡され、受け取った関連情報B内部に、
    アプリケーションデータの指定がある時は、関連情報B
    により指定されたアプリケーションデータの受信を開始
    するよう受信機に指示する手段を有することを特徴とす
    るデジタルネットワークにおける受信装置用セキュリテ
    ィモジュール。
  7. 【請求項7】セキュリティモジュールがICカードで構
    成されていることを特徴とする請求項4記載のデジタル
    ネットワークにおける受信装置用セキュリティモジュー
    ル。
  8. 【請求項8】ICカードで構成されていることを特徴と
    する請求項6記載のデジタルネットワークにおける受信
    装置用セキュリティモジュール。
JP8349872A 1996-12-27 1996-12-27 デジタルネットワークにおける受信制御方法ならびに受信装置および送信装置 Pending JPH10191284A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8349872A JPH10191284A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 デジタルネットワークにおける受信制御方法ならびに受信装置および送信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8349872A JPH10191284A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 デジタルネットワークにおける受信制御方法ならびに受信装置および送信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10191284A true JPH10191284A (ja) 1998-07-21

Family

ID=18406690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8349872A Pending JPH10191284A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 デジタルネットワークにおける受信制御方法ならびに受信装置および送信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10191284A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002165145A (ja) * 2000-09-12 2002-06-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd デジタル放送受信機およびデータ提供方法および課金方法および販売方法
US7058397B2 (en) 1999-07-06 2006-06-06 Swisscom Mobile Ag Portable radio receiver with an identification module
RU2486693C2 (ru) * 2008-04-17 2013-06-27 ЗетТиИ Корпорейшн Способ и устройство для получения терминалом информации о дешифровании и дескремблировании

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7058397B2 (en) 1999-07-06 2006-06-06 Swisscom Mobile Ag Portable radio receiver with an identification module
US7813727B2 (en) 1999-07-06 2010-10-12 Swisscom Ag Portable radio receiver with an identification module
JP2002165145A (ja) * 2000-09-12 2002-06-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd デジタル放送受信機およびデータ提供方法および課金方法および販売方法
JP4719997B2 (ja) * 2000-09-12 2011-07-06 パナソニック株式会社 デジタル放送受信機およびデータ提供方法および課金方法および販売方法
RU2486693C2 (ru) * 2008-04-17 2013-06-27 ЗетТиИ Корпорейшн Способ и устройство для получения терминалом информации о дешифровании и дескремблировании

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0779738B1 (en) Encryption apparatus and method
EP0963114B1 (en) System and method for subscriber controlled signal blocking
RU2212770C2 (ru) Скремблирующее устройство для системы цифровой передачи
US20050201559A1 (en) Conditional access system
US7580522B2 (en) Digital video broadcasting receiver
CN103069829A (zh) 接收器、接收方法、发送器、发送方法、程序和广播系统
WO2000003541A1 (fr) Multiplexeur de donnees, systeme de diffusion de programme, systeme d'emission de programme, systeme de diffusion a peage, procede d'emission de programme, systeme de reception limitee et recepteur de donnees
KR20070080730A (ko) 디지털 멀티미디어 방송 제한 서비스 시스템 및 그 방법
EP1723787A2 (en) Conditional access system
KR100900884B1 (ko) 다운로드 제한수신 시스템에서 셋탑박스의 다중-스트림처리 방법 및 이를 이용한 장치
JP2001069480A (ja) 限定受信システム
JP2006129243A (ja) デジタル放送受信装置および方法
KR100722650B1 (ko) 지역코드를 이용한 위성방송의 시청제한 방법
Bungum Transmultiplexing, transcontrol and transscrambling of MPEG-2/DVB signal
JP2000295202A (ja) 限定受信システム
JP2000124893A (ja) 暗号/復号アルゴリズムの変換方法、暗号通信システムにおける送信装置および受信装置
JPH10191284A (ja) デジタルネットワークにおける受信制御方法ならびに受信装置および送信装置
JPH0993558A (ja) 複数スクランブル方式放送システム及びデコーダ
HU224844B1 (en) Transmission system and method of pay tv channel
JPH11136669A (ja) 衛星放送装置及び方法
JPH11187378A (ja) デジタル放送システム
CN108650549B (zh) 数字电视数据管理方法及系统
JP2005303759A (ja) デジタル放送受信装置及び視聴案内番組提示プログラム
EP1037464A2 (en) A digital broadcast receiving apparatus and a digital broadcast transmitting apparatus with reduced power consumption
JP2008124529A (ja) スクランブル装置、スクランブル関連情報多重化方法およびスクランブル関連情報多重化プログラム、ならびに、デスクランブル装置