JPH10191245A - 情報蓄積装置 - Google Patents

情報蓄積装置

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JPH10191245A
JPH10191245A JP8355610A JP35561096A JPH10191245A JP H10191245 A JPH10191245 A JP H10191245A JP 8355610 A JP8355610 A JP 8355610A JP 35561096 A JP35561096 A JP 35561096A JP H10191245 A JPH10191245 A JP H10191245A
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Satoru Ichimura
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重要期間の音声信号または画像信号は高品質
で保存しつつ、蓄積媒体の使用容量を削減できるように
する。 【解決手段】 時系列情報記憶部4に、情報入力手段
1、2から入力された音声情報または画像情報を記憶す
る。時系列情報記憶部4に記憶された音声情報が、予め
設定された所定の条件に合致する区間を条件一致区間検
出部3で検出する。検出された条件一致区間と他の区間
とで、圧縮率あるいは圧縮方式を変更して、時系列情報
記憶手段に記憶されている音声情報または画像情報のデ
ータ量を圧縮する圧縮手段を設ける。圧縮は、時系列情
報記憶部4での保存期間が所定期間を経過した後、ある
いは時系列情報記憶部4の蓄積媒体の使用容量が所定値
を越えたとき、または、空き容量が所定値以下になった
ときに行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば会議録記
録システムや取材記録システムのように、会議や取材で
の会話音声や会議や取材風景の画像などの情報を記憶蓄
積する情報蓄積装置に関する。
【0002】
【従来の技術】会議や講演、取材、インタビュー、電話
やテレビ電話を使用した会話、テレビ映像等の要点を記
録する場合、通常、記録者が筆記で記録することが一般
に行われていた。例えば、会議を記録する場合、会議出
席者の一人が書記となって会議参加者全員の発言を逐一
記録したり、重要な項目のみを選んで記録している。し
かし、書き留めたメモから会議内容や話しの経緯を思い
出せなかったり、誰の発言だったかを記録していなかっ
たりするために、後で会議議事録を作成するのが困難に
なる状況がしばしば発生する。
【0003】そこで、従来から、会議や講演、取材、イ
ンタビュー、電話やテレビ電話を使用した会話、テレビ
映像、監視カメラ映像等の記録を、デジタルディスク、
デジタルスチルカメラ、ビデオテープ、半導体メモリな
どに記憶蓄積し、再生する装置が提案されている。これ
らの情報蓄積装置を用いて情報の蓄積を行なえば、記録
すべき情報の要点のみを記録者が筆記等して記録する方
法に比べ、入力情報である音声や画像を漏らさず記録で
きるという利点がある。
【0004】これらの装置には、コンピュータネットワ
ークを介して伝送されたデジタル信号を蓄積媒体に記録
するものや、ビデオカメラやマイクロホンからのアナロ
グ入力信号をそのまま蓄積媒体に記録するものや、符号
化してデジタル信号に変換し、記録するものなどがあ
る。
【0005】しかしながら、限られた記録容量の蓄積媒
体中に、長時間の音声信号および/または画像信号を記
録することは困難であるという問題があった。一般に、
順次入力される音声信号または画像信号などの時系列デ
ータを長時間に渡って記録する場合に必要な記憶容量は
膨大なものになるからである。
【0006】この問題点に対して、例えば、Video for
Windows (”Microsoft Video forWindows 1.0 ユーザ
ーズガイド”pp.57−59,pp.102−10
8)のように、音声信号や画像信号を常に圧縮しながら
記憶媒体に記憶する方法が提案されている。しかし、そ
の場合、入力されたすべての音声信号または画像信号は
同じ圧縮率で記憶されるのが一般的である。このため、
記録後に参照される可能性の少ない比較的重要でない情
報を大量に記録してしまったり、重要な情報にもかかわ
らず記憶容量の関係で、品質の良い状態で記録できない
という問題があった。
【0007】例えばインタビューの風景を、前記Video
for Windows を用いて長時間記録しているような場合に
おいて、記憶容量を節約する目的で画像信号を5秒間に
1フレームだけ記憶するように間引き圧縮率を設定して
いたとする。このとき、記録者が、記録時に重要だと感
じた部分を後から再生したいと思ったとしても、5秒間
に1フレームの画像信号しか再生できないため、話者が
話しながら行なった動き(ジェスチャなど)や、話しぶ
りや、微妙なニュアンスを再現できないという問題があ
る。
【0008】しかし、逆に、入力される画像信号を、1
秒間30フレームですべて記憶しようとした場合、長時
間のインタビューを記憶するのは、記憶容量として膨大
なものが必要になり、実現が非常に困難である。
【0009】そこで、特開平5−64144号公報と特
開平5−134907号公報には、画像記憶媒体に記憶
したデータ量が予め定めた量を超えた場合に、既に記憶
されている画像情報の古いフレームから順に圧縮した
り、フレームを間引いたりして、記憶容量を節約しよう
とする情報蓄積装置が記載されている。これらは、後に
記憶された情報ほど重要な情報であると見なすことによ
って、先に記憶された情報を新しい入力情報によって上
書きしたり、先に記憶された情報ほど圧縮率を高くした
りして、記憶容量を節約する装置である。
【0010】また、特開平2−305053号公報と特
開平7−15519号公報には、記憶媒体の空き容量
が、ある量以下になったと認識された場合に、既に記憶
されている音声情報を再圧縮することによって、記憶媒
体の空き領域を確保する音声情報蓄積装置が述べられて
いる。
【0011】また、特開平6−149902号公報記載
の動画像記録装置は、自動シーンチェンジ検出を行な
い、長いシーンほど重要なシーンであると見なすことに
よって、ダイジェストを生成する際には、ユーザが指定
した時間長になるように、高い重要度を持ったシーンか
ら順に抽出する装置である。
【0012】この公報記載の装置で生成されたダイジェ
ストに含まれたシーンのみを残し、ダイジェストに含ま
れなかったシーンを削除するように構成すれば、重要情
報を失うことなく記憶容量を節約することができる。
【0013】一方、特開平3−90968号公報と特開
平6−149902号公報には、ユーザが指定した時間
長になるように映像のダイジェストを自動生成する装置
が提案されている。特開平3−90968号公報記載の
装置は、シーン毎の重要度をユーザが予めエディタから
入力しておき、ダイジェストを生成する際には、ユーザ
が指定した時間長になるように、高い重要度を持ったシ
ーンから順に抽出する装置である。この装置の場合も、
生成されたダイジェストに含まれたシーンのみを残すよ
うに構成すれば、重要情報を失うことなく記憶容量を節
約できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−305053号公報と特開平7−15519号公報
に記載の装置は、記憶されていた音声情報を、全体に渡
って同じ圧縮率で再圧縮する装置であり、記録している
内容の重要箇所のみを部分的に圧縮率を低くして高音質
で記録するというようなことはできないという問題があ
る。
【0015】また、会議、講演、取材、インタビュー等
を記憶蓄積する情報蓄積装置において、特開平5−64
144号公報または特開平5−134907号公報に記
載されているように、ただ単に、新しい記録を重要情報
として残し、古い記録を不要情報として消去するように
構成したとすると、重要な会議や重要な取材等の記録
が、先に記録されたという理由だけで、新しい入力情報
によって上書きされてしまうという問題がある。一般
に、会議や取材が行なわれた日時だけに基づいて、その
会議内容や取材内容の重要度を判定することはできない
からである。
【0016】また、シーンの長さによってシーンの重要
度を判定する特開平6−149902号公報記載の装置
については、会議や講演を無人カメラで撮影しているよ
うな時には、カットチェンジやシーンチェンジによって
シーンを切り分けることが非常に困難であり、シーンの
長さを検出できないという問題があった。くわえて、会
議や講演を撮影しているような場合には、短いシーンの
中にでも重要な発言が含まれることがあるため、シーン
の長さだけに基づいて、その会議内容や取材内容の重要
度を判定することはできないという問題がある。
【0017】さらに、ユーザが予めシーン毎の重要度を
エディタから入力するという特開平3−90968号公
報記載の装置についても、会議や講演を無人カメラで撮
影しているような時には、カットチェンジやシーンチェ
ンジによってシーンを切り分けることが非常に困難であ
るという問題がある。くわえて、撮影が終了した後に、
エディタから重要度を入力するという作業は非常に煩わ
しく、会議や講演を記録するという用途には適さないと
いう問題がある。
【0018】ところで、公知の技術として、記録時に情
報の取捨選択を行ない、重要と認識された情報のみを記
録したり、圧縮率を変化させて記録する装置が知られて
いる。たとえば、特開平7−129187号公報には、
音声取り込みキーを押したときの前後の音声を一定時間
分だけ記録する装置が記載されている。また、市販され
ているテープレコーダの中には、無音区間は音声を記憶
しないという無音区間検出機能を持ったものがある。
【0019】しかしながら、これらの装置は、一旦記録
した後の情報を再圧縮するための手段を持たないため、
情報の保存期間の長さによって段階的に圧縮率を変化さ
せたり、記憶媒体の空き記憶容量の変化に応じて動的に
圧縮率を変えたりといったことができず、記憶されてい
る画像または音声情報を再圧縮する方法に比べて、圧縮
効率が極めて悪いという問題があった。
【0020】また、特開平7−129187号公報記載
の装置のように記録時に、リアルタイムに情報の取捨選
択を行なう方法では、例えば、会議の中で最も数多く発
言した人を特定し、この特定した人の発言部分の音声情
報または画像情報のみを高品質で保存するといったよう
なことや、ユーザが指定した時間長になるように高い重
要度を持ったシーンから順に抽出してダイジェストを作
成するといったようなことはできない。すなわち、この
公報記載の装置では、音声情報または画像情報の記録終
了後に初めて得られる情報、または、記録しながらでは
得られない情報を元にして、音声情報または画像情報の
圧縮を行なうことができないという問題がある。
【0021】さらに、特開平7−129187号公報に
述べられているように、トリガを検出した時の少し前の
時系列情報を記録するためには、入力された時系列情報
を一時記録するための記録用バッファメモリが必要とな
るため、装置が複雑かつ高価になるという問題があっ
た。
【0022】この発明は、上記の問題点に鑑みて、入力
される音声または画像信号のうち、特徴的な事象が起こ
っている重要期間の音声信号または画像信号のみを、記
憶容量が限られた蓄積媒体の中に数多く記憶し、重要部
分以外の音声信号または画像信号であっても少ないデー
タ量で長時間記憶できるようにし、さらに重要部分の最
初から最後までを確実に再生できるようにすることを目
的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明による情報蓄積装置においては、記憶すべ
き音声情報または画像情報を入力するための情報入力手
段と、前記情報入力手段から入力された前記音声情報ま
たは前記画像情報を記憶する時系列情報記憶手段と、前
記時系列情報記憶手段に記憶された前記音声情報が、予
め設定された所定の条件に合致する区間を検出する条件
一致区間検出手段と、前記条件一致区間検出手段で検出
された前記条件一致区間と他の区間とで、圧縮率あるい
は圧縮方式を変更して、前記時系列情報記憶手段に記憶
された前記音声情報または前記画像情報のデータ量を圧
縮する圧縮手段と、を備えることを特徴とする。
【0024】条件一致区間検出手段での条件一致検出動
作は、時系列情報記憶手段に音声情報を記憶する際に行
うこともできるし、時系列情報記憶手段の記憶情報を圧
縮する際に、この時系列情報記憶手段から音声情報を読
み出して行うこともできる。
【0025】前者の場合には、請求項2の発明のよう
に、条件一致区間検出手段で検出された条件一致区間を
示す区間情報と、当該区間情報に対応する前記音声情報
または前記画像情報の前記時系列情報記憶手段における
記憶位置との対応関係を記憶する対応関係記憶手段を設
ける。
【0026】圧縮処理は、時系列情報記憶手段に音声情
報または画像情報を記憶した後の任意の時点で開始する
ことができるが、予め定めた時点で自動的に実施するよ
うにすることもできる。その場合には、請求項12の発
明のように、音声情報または画像情報が時系列情報記憶
手段に記憶された時刻を示す時刻情報を記憶する時刻情
報記憶手段を設け、圧縮手段は、時刻情報記憶手段に記
憶された時刻情報によって定められる時刻からの経過時
間が、予め定められた時間以上になったときに、圧縮処
理を実行する。
【0027】また、時系列情報記憶手段の蓄積媒体の使
用容量が所定量を越えたとき、あるいは前記蓄積媒体の
空き容量が所定量以下になったときに、圧縮を実行する
ようにすることもできる。
【0028】
【作用】上述の構成のこの発明においては、一旦、時系
列情報記憶手段に記憶された音声情報または画像情報
は、後の時点において、圧縮されて、蓄積媒体の使用容
量の削減が計られるが、予め設定された所定の条件に合
致する条件一致区間の音声情報または画像情報は、高品
質を保って、圧縮される。このため、重要な情報は高品
質を保って保存しながら、時系列情報記憶手段の使用容
量を削減することができる。
【0029】
【実施例】以下、図を参照して、この発明の実施の形態
について説明する。 [第1の実施の形態]第1の実施の形態は、この発明に
よる情報蓄積装置を会議記録に適用した場合である。
【0030】概して、数日前に行なわれた会議を後から
参照する可能性に比べて、1ヶ月前に行なわれた会議を
参照する可能性は極めて低い。参照する可能性の小さく
なった映像情報などの会議情報を高品質で蓄積したまま
にしておくことは、メモリ容量を節約するという面で非
常に非効率的であり、適当なタイミングで、情報を削除
または間引き圧縮等を施し、情報量を削減することが望
ましい。
【0031】しかし、昔の会議記録であっても、重要な
場面については、話者が話しながら行なった動き(ジェ
スチャなど)や、話しぶりや、微妙なニュアンスを再現
したいという要求がある。したがって、このような特徴
的な事象が起こっている重要期間の音声信号または画像
信号は、高品質のままで保存しておくようにすることが
要求される。
【0032】第1の実施の形態では、会議について音声
情報および映像情報を記録し、その記録時点から1ヶ月
が経過したときに、記録した会議映像の中で、活発に議
論が交わされていた会議の重要部分の映像だけを高品質
のまま残し、その他の部分は高圧縮率で圧縮するとい
う、圧縮処理を施す例について説明する。
【0033】この第1の実施の形態によれば、後述する
ように、活発に議論が交わされていた部分の映像を再生
した場合には、スムースな動きの高品質の動画が再生さ
れ、その他の部分を再生した場合には、いわゆる駒落し
であって、動きがぎこちない動画となる。しかし、活発
に議論が交わされていた場面以外のあまり重要でない部
分を高圧縮率で圧縮できるので、蓄積保存すべき情報量
は非常に少なくなる。
【0034】図2は、この実施の形態の場合の会議風景
を示すもので、複数の会議参加者16のそれぞれに対し
てマイクロホン15が設けられて、各会議参加者16毎
の発声音声がそれぞれのマイクロホン15で収音され
る。そして、複数の会議参加者16間での討議風景や、
会議資料として提供された紙文書がビデオカメラ17で
撮影されるものである。
【0035】10は、情報蓄積装置である。この実施の
形態の場合には、この情報蓄積装置10は、音声信号解
析器11と、会議情報蓄積処理装置12と、蓄積媒体1
3と、再生部14とを備えている。
【0036】会議情報蓄積処理装置12は、会議風景を
撮影するカメラ17からの画像信号と、マイクロホン1
5からの音声信号とを、例えばディスクや半導体メモリ
からなる蓄積媒体13に蓄積し、また、この蓄積媒体1
3に蓄積された音声信号または画像信号を圧縮すること
ができるものである。この実施の形態では、説明をわか
りやすくするために、会議情報蓄積処理装置12は、蓄
積媒体13に蓄積された画像情報のみを圧縮し、蓄積媒
体13に蓄積された音声情報は圧縮しないこととする。
なお、この会議情報蓄積処理装置12は、パーソナルコ
ンピュータであってもよい。
【0037】会議情報蓄積処理装置12は、音声入力端
子および画像入力端子を備える。この実施の形態におい
ては、マイクロホン15により収音された複数の会議出
席者16の発言の音声信号は、一旦、音声信号解析器1
1に入力され、この音声信号解析器11の出力が会議情
報蓄積処理装置12の音声入力端子に入力される。
【0038】音声信号解析器11は、複数のマイクロホ
ン15から入力された音声信号を解析し、入力音声信号
がどのマイクロホンから入力されたのかを識別して、そ
の識別結果を音声信号と共に会議情報蓄積処理装置12
に対し出力する。
【0039】また、カメラ17で撮影された紙文書や会
議風景の画像信号は、会議情報蓄積処理装置12の画像
入力端子に入力される。
【0040】会議情報蓄積処理装置12は、図示しない
ユーザインターフェースを備えており、このユーザイン
ターフェースを介したユーザからの再生要求に応じて、
蓄積媒体13に蓄積された画像信号による画像を、再生
部14の表示画面に表示させるとともに、蓄積媒体13
に蓄積された音声信号による再生音声を再生部14に取
り付けられたスピーカから放音させるようにする機能も
備えている。
【0041】なお、会議情報蓄積処理装置12をパーソ
ナルコンピュータで構成した場合、このパーソナルコン
ピュータを介して、例えばISDNによるネットワーク
に接続することにより、会議の音声情報や画像情報を遠
隔地間で同時に共有し、あたかも同じ部屋で会議を行な
っているような環境を実現することも可能である。
【0042】図1は、この実施の形態の情報蓄積装置1
0を、その機能を中心にして示したブロック図である。
すなわち、この実施の形態の情報蓄積装置は、システム
バスに対して、音声情報入力部1、画像情報入力部2、
条件一致区間検出部3、時系列情報記憶部4、対応関係
記憶部5、圧縮部6、時刻情報記憶部7、再生部8、制
御部9がそれぞれ接続されて構成される。また、この例
では、音声情報入力部1は、条件一致区間検出部3にも
接続される。制御部9は、全体の処理動作を制御するも
のである。
【0043】各部はそれぞれ別のブロックとして構成さ
れていてもよいし、1つのブロックが幾つかの部を含む
ように構成されていてもよい。また、1つの部が、幾つ
かのブロックに分割されて実装されていても構わない。
【0044】音声情報入力部1は、マイクロホン15か
らの音声信号を受けてデジタル音声信号に変換し、シス
テムバスに送出すると共に、条件一致区間検出部3に送
出する。
【0045】画像情報入力部2は、ビデオカメラ17か
らの画像信号を受け付ける。ビデオカメラ17からの画
像信号がデジタル信号であれば、それを受け付けてシス
テムバスに送出する。また、入力画像信号がデジタル信
号でなければ、画像情報入力部2は、入力画像信号をデ
ジタル画像信号に変換してシステムバスに出力する。
【0046】条件一致区間検出部3には、音声情報入力
部1からの音声信号がデジタル信号として供給される。
この条件一致区間検出部3は、これに入力される音声信
号を監視して、予め定められている条件に合致する音声
区間を検出する。この実施の形態では、所定レベル以上
の音声信号入力が有り、かつ、この入力音声信号から活
発な対話のパターンを検出したことを条件として条件一
致区間を検出する。これにより、会議参加者が活発に議
論を交わした区間を条件一致区間として検出するように
する。この条件一致区間検出部3は、音声信号解析器1
1と会議情報蓄積処理部12の一部とがその役割を果た
す。
【0047】所定レベル以上の音声信号の有無を検知す
る方法としては、図3に示すように、条件一致区間検出
部3は、入力される音声レベルが所定のレベル以上にな
ったことを検知して話者の発言の開始点を認識し、音声
レベルが所定の閾値レベル以下になったことを検知して
話者の発言の終了点を認識する検出機能を持つ。
【0048】ただし、図3に示すように、音声レベルが
閾値レベルと交差する音声レベル変化点F101そのも
のを発言の開始点または終了点とすると、発言の最初の
部分と最後の部分が条件一致区間に含まれないので、音
声レベルが小レベルから大レベルに変化するときの変化
点F101よりも一定時間T1だけ前の時点F100を
発言開始点とし、また、音声信号レベルが大レベルから
小レベルに変化するときの変化点F101よりも一定時
間T2だけ後の時点F102を発言終了点とする。
【0049】なお、この実施の形態において、ある時刻
における音声レベルとは、その時刻の前後の音声レベル
を平滑化した値であり、例えば、ある時刻の前後の2秒
間の瞬間音声レベルの平均値である。
【0050】この実施の形態では、図2に示されるよう
に、マイクロホン15を発言者毎に設置し、発言者各自
のマイクロホンからの音声入力レベルを音声信号解析器
11で比較することで、音声信号解析器11が、入力音
声信号を発信した話者を特定する。
【0051】発言者を特定する方法としては、この他に
も、音声信号の特徴(声紋など)から話者を特定しても
よいし、画像情報による顔や口の動きから発言者を特定
してもよい。その場合には、マイクロホンは、会議出席
者のすべてに対応して複数本設ける必要はなく、1本あ
るいは会議出席者の数よりも少ない複数本でよい。ま
た、複数のマイクロホンを設置し、それらのマイクロホ
ンから入力される音声信号の位相差を解析して音源の位
置を検知して、発言者を特定するようにすることもでき
る。
【0052】条件一致区間検出部3は、1人の話者が発
言を終了してから、他の話者が発言を開始するまでの時
間が短いほど、活発な対話が行なわれていると判断す
る。また、1人の話者が発言を終了しないうちに、他の
話者が発言を開始した場合にも、活発な対話が行なわれ
ていると判断する。
【0053】図4は、条件一致区間検出部3が、対話が
活発な区間を認識する処理を図示したものである。この
図は、1人の話者が発言を終了してから、他の話者が発
言を開始するまでの時間が短いほど、活発な対話が行な
われていると判断する場合である。各話者からの所定レ
ベル以上の音声信号を当該話者の発言区間SPと認識
し、この発言区間SPが、図4中点線の丸印で囲むよう
に、複数の話者の間で、短時間の間に交替しているパタ
ーンを、活発な対話パターンとして検出する。
【0054】条件一致区間検出部3は、このように短時
間に発言者が交替しているパターンを検出するために、
1人の話者が発言を終了してから、予め定めた設定時間
以内に話者が交代したかどうかを検出する。例えば、こ
の設定時間は0.5秒とされる。この設定時間は、ユー
ザが変更することができるようにしてもよい。
【0055】また、この実施の形態では、1人の話者が
発言を終了しないうちに、他の話者が発言を開始したた
め発言区間SPが一部重なるパターンも、早い話者交代
のパターンとして検出する。
【0056】そして、条件一致区間検出部3では、早い
話者交代のパターンが所定回数、例えば3回以上継続し
たか否かにより、対話が活発な区間を認定するようにす
る。例えば、図4に示す例の場合には、区間PPには、
早い話者交代のパターンが4回続くので、この区間PP
を対話の活発な区間として検出する。すなわち、この4
回続く早い話者交代のパターンを含む発言区間の始まり
F200を、対話が活発な区間の開始点とし、早い話者
交代のパターンを含む発言区間の終わりF201を、対
話が活発な区間の終了点とする。
【0057】時系列情報記憶部4は、音声情報および画
像情報を蓄積する記憶部であり、記憶媒体として、例え
ばディスク記憶媒体や半導体メモリを用いる。
【0058】対応関係記憶部5は、条件一致区間検出部
3が検出した対話が活発な区間のそれぞれと、それぞれ
の対話が活発な区間に対応して時系列情報記憶部4に記
憶される音声情報および画像情報の、前記時系列情報記
憶部4における記憶アドレスとを対応させて記憶するも
のである。対応関係記憶部5も、例えばディスク記憶媒
体や半導体メモリ等で構成される。
【0059】圧縮部6は、この実施の形態においては、
前記時系列情報記憶部4に蓄積された画像情報のデータ
圧縮を行なう。この場合、圧縮部6は、対応関係記憶部
5からの条件一致区間を示す情報に基づいて、データ圧
縮率またはデータ圧縮方法を動的に可変できるように構
成されている。
【0060】また、この実施の形態においては、圧縮部
6は、動画の画像情報を想定して、この動画の画像情報
を所定時間長または所定フレーム数を1つの処理単位と
して扱う。例えば、連続した10フレームの画像列を1
つの単位部分画像列として圧縮処理を行なうが、前記条
件一致区間以外の区間の画像情報は、前記10フレーム
の中の先頭の1フレームだけを残して、他のフレームの
情報を破棄するという間引き圧縮処理を行ない、一方、
前記条件一致区間では、画像情報についての前記の間引
き処理を行なわず、前記10フレーム全部を記憶するよ
うにする。
【0061】したがって、条件一致区間以外の区間の画
像情報を再生した場合、いわゆる駒落しであって、動き
がぎこちない動画となるが、情報量は非常に少なくな
る。一方、条件一致区間の画像情報を再生した場合、ス
ムースな動きの高品質の動画が再生されることになる。
【0062】時刻情報記憶部7は、入力された音声信号
および画像信号が、時系列情報記憶部4に記録開始され
た時刻を記憶するためのもので、例えばディスク記憶媒
体や半導体メモリ等で構成される。
【0063】さらに、時刻情報記憶部7は、前記記録開
始時刻からの経過時間を測定する機能を持つ。このた
め、この時刻情報記憶部7には、図示しない時計回路部
からの現在時刻情報が供給される。そして、この実施の
形態では、この時刻情報記憶部7は、前記記録開始時刻
からの経過時間が予め定められた所定時間以上となった
ときに、圧縮部6で時系列情報記憶部4の画像情報の前
述したような圧縮を開始する契機となる圧縮トリガタイ
ミング信号を出力する。
【0064】再生部8は、前述の図2のモニター装置1
4により、時系列情報記憶部4に記憶されている音声信
号や画像信号を再生する機能部である。
【0065】制御部9は、この情報蓄積装置10の全体
の処理動作を制御するものである。
【0066】[記録時の動作]次に、以上のような構成
の情報蓄積装置10における記録時の動作について説明
する。図5は、この実施の形態における記録時の動作
を、その際の各種情報の流れ、および、各部の出力の流
れと共に説明する図である。
【0067】会議が始まり、マイクロホン15からの音
声信号およびカメラ17からの画像信号が、情報蓄積装
置10に供給されると、音声信号および画像信号は、時
系列情報記憶部4に順次に蓄積記憶される。また、音声
信号は、条件一致区間検出部3に入力される。
【0068】条件一致区間検出部3は、前述したよう
に、マイクロホン15からの音声情報の音声レベルと所
定の閾値レベルとを比較して、会議出席者の発言開始点
と発言終了点とを検出し、その間の区間を話者の発言区
間SPとする。そして、この発言区間SPの複数の会議
出席者間の、短時間の交替や一部重なりを検出して、対
話が活発な区間を条件一致区間として検出する。そし
て、検出した条件一致区間の開始点および終了点の情報
が、対応関係記憶部5に供給される。
【0069】図6は、条件一致区間検出部3の動作を説
明するフローチャートである。
【0070】条件一致区間検出部3に、音声情報入力部
1からの音声信号がデジタル信号として供給されると、
ステップS100において、前述の発言区間SPの検出
と、発話者の特定が行なわれる。発話者の特定方法とし
ては、前述したように、発言者毎に設置されたマイクロ
ホンからの音声入力レベルを音声信号解析器11で比較
することで実施される。
【0071】このステップS100の後、ステップS1
01において、一部重なりを含む短時間に発言者が交替
しているパターンを認識し、早い話者交代のパターンが
検出された場合には、ステップS102に進み、そのパ
ターンが所定回数以上継続したかどうかを判別する。前
述したように、早い話者交代のパターンが3回以上連続
して検出されたときに、そのパターンを含む発言区間を
活発な対話が行なわれている区間であると認識するよう
に予め条件が設定されていた場合には、前述した図4の
例であれば、区間PPを、対話が活発な区間として検出
し、ステップS103に進む。
【0072】ステップS103では、対話が活発な区間
として検出した区間を、条件一致区間として特定する。
すなわち、例えば図4の例では、対話が活発な区間の始
まりを、区間PPの始まりF200とし、対話が活発な
区間の終りを、区間PPの終わりF201として、区間
PPを対話が活発な区間(条件一致区間)であると特定
する。なお、条件一致区間を特定する情報としては、当
該区間の始まりあるいは終りの一方の情報と、区間の長
さの情報であってもよい。
【0073】続いてステップS104では、ステップS
103において特定された条件一致区間を対応関係記憶
部5に出力し、その後ステップS100に戻って、新た
な条件一致区間の検出を始める。また、ステップS10
2において、早い話者交代のパターンが所定回数以下で
あると認識された場合にも、ステップS100に戻っ
て、新たな条件一致区間の検出を始める。
【0074】対応関係記憶部5は、上述のような条件一
致区間検出部3からの条件一致区間を特定する情報、す
なわち、この例では、条件一致区間の始まりと終りの情
報を受けると、以下に説明するようにして、これらの情
報と、当該条件一致区間に対応する時系列情報記憶部4
の記憶アドレスとを対応付けて記憶する。
【0075】図7は、対応関係記憶部5の動作を説明す
るフローチャートである。この図7において、前述した
記録動作に関与するステップは、ステップS200〜S
203の部分である。ステップS204、S205の部
分は、後述する圧縮時の動作に関与する。
【0076】すなわち、この記録時においては、ステッ
プS200において、条件一致区間検出部3から、条件
一致区間を示す情報が入力されたかどうかを検出し、条
件一致区間の入力が検出されなかった場合には、ステッ
プS204を経由してステップS200に戻り、条件一
致区間を示す情報の入力有無の検出を行う。
【0077】ステップS200において、条件一致区間
検出部3からの条件一致区間の入力が検出された場合に
は、ステップS201に進む。ステップS201では、
前記条件一致区間に対応して時系列情報記憶部4に記憶
されている音声情報または画像情報の、時系列情報記憶
部4における記憶アドレスを取得するために、時系列情
報記憶部4に対し、前記条件一致区間を示す情報と共
に、記憶アドレスの問い合わせ要求を出力し、ステップ
S202でその返答を待つ。
【0078】時系列情報記憶部4からの返答が返される
とステップS203に進み、前記条件一致区間を特定す
る情報と、この条件一致区間に対応して時系列情報記憶
部4に記憶されている音声情報および画像情報の、時系
列情報記憶部4における記憶アドレスとを対応づけて記
憶する。
【0079】ステップS203の次には、ステップS2
04を経由してステップS200に戻り、次の条件一致
区間を示す情報の入力有無の検出を行う。
【0080】図8は、条件一致区間検出部3の検出結果
である条件一致区間と、この条件一致区間によって特定
される時刻に入力された音声情報および画像情報の、前
記時系列情報記憶部4における記憶アドレスとを対応づ
けて説明した図である。
【0081】図8に示すように、対話が活発な区間の開
始時刻F200は、時系列情報記憶部4の記憶アドレス
F300に対応しており、また、対話が活発な区間の終
了時刻F201は、記憶アドレスF301に対応してい
る。
【0082】対応関係記憶部5は、この対応関係を、図
9に示すようなテーブルの形式で記憶する。この例の場
合、開始時刻F200および終了時刻F201は、記憶
開始時点を起点とした相対時刻である。
【0083】例えば、図9の例に示すように、音声情報
および画像情報の記憶を開始してから210秒の時点に
対話の活発な区間の始まりが検出され、同じく240秒
の時点に対話の活発な区間の終わりが検出されたとする
と、この記憶を開始してから210秒から240秒の間
に記憶された音声情報および画像情報が対応した記憶情
報となる。図9の例では、時系列情報記憶部4の420
番地から480番地までが、この条件一致区間に対応し
た音声情報および画像情報の記憶アドレスである。
【0084】なお、図9において、IDは、検出された
条件一致区間のそれぞれを識別するための識別子であ
り、この例では3桁の番号とされている。
【0085】なお、対応関係記憶部5の記憶形式は、図
9の例のテーブル形式に限られず、リスト構造やスタッ
ク構造等であっても構わない。
【0086】次に、このときの対応する時系列情報記憶
部4の動作を、図10のフローチャートを参照して説明
する。
【0087】すなわち、図10は、時系列情報記憶部4
の記録時の動作を説明するフローチャートである。ま
ず、この記録動作が開始となると、時系列情報記憶部4
は、ステップS300において、音声情報および画像情
報の記憶開始時刻を時刻情報記憶部7に出力して、記録
させる。次に、ステップS301、ステップS302と
順次に進み、入力される画像情報と音声情報との入力を
受け、順次記憶する。
【0088】そして、次のステップS303では、対応
関係記憶部から、条件一致区間に対応する記憶アドレス
の要求が到来したか否かを判別し、当該要求が到来した
ことを検出したときにはステップS304に進む。ステ
ップS304では、条件一致区間に対応する音声情報お
よび画像情報の記憶アドレスを、対応関係記憶部5に返
答する。
【0089】ステップS303で条件一致区間に対応す
る記憶アドレスの要求は到来していないと判別された
後、またステップS304の後は、ステップS301に
戻り、画像情報と音声情報の記憶を続ける。
【0090】時刻情報記憶部7は、時系列情報記憶部4
の前記ステップS300での処理による記憶開始時刻の
情報を受信して、当該記憶開始時刻の記憶を行う。
【0091】図11は、時刻情報記憶部7の動作を説明
するフローチャートであり、また、図12は、時刻情報
記憶部7の記憶構造を説明するための図である。図11
において、ステップS400およびステップS401
が、記録時の処理であり、時系列情報記憶部4から供給
された、音声情報および画像情報の記憶開始時刻をステ
ップS400において検出し、ステップS401におい
てこの記憶開始時刻を時刻情報記憶部7に記憶する。
【0092】後述するように、時刻情報記憶部7は、音
声情報および画像情報が時系列情報記憶部4に記録され
てからの経過時間(すなわち情報保存時間)が、所定の
時間以上になった場合に、対応関係記憶部5に対し圧縮
処理開始指示を出力する。図11のステップS402お
よびステップS403は、その処理部であり、この圧縮
開始指示処理については後述する。
【0093】時刻情報記憶部7は、音声情報および画像
情報を格納したファイルの名前と、記憶開始時刻との関
係を、図12のようなテーブルで管理している。この例
では、1つの会議の記録が1つのファイルに記録されて
いる。ファイル名は各会議記録に付与されたファイル名
称であり、図12のIDは各会議記録ファイルを識別す
る識別子(この例では番号)である。
【0094】なお、この記憶開始時刻の記憶形式はテー
ブル形式に限られず、リスト構造やスタック構造等であ
っても構わない。さらに、音声情報および画像情報を格
納したファイルやファイル名の中に、記憶開始時刻を特
定する情報を記憶しておくように構成しても構わない。
【0095】さらに、ファイルサイズ、ファイル名、フ
ァイル作成者などのファイル属性や、ディレクトリ作成
者、ディレクトリ名などのディレクトリ属性に応じて、
圧縮処理開始までの時間が自動的に変わるようにしても
よい。
【0096】例えば、図13に示すように、ファイルサ
イズが5Mバイトを越える場合には、圧縮処理開始まで
の時間を1ヶ月とし、5Mバイトに満たない場合には、
圧縮処理開始までの時間を2ヶ月にする。また、ファイ
ル拡張子が、.AVIのファイルの場合には、圧縮処理開始
までの時間を1ヶ月とし、ファイル拡張子が、.mpgのフ
ァイルの場合には、圧縮処理開始までの時間を2ヶ月と
する。これらの場合には、圧縮処理開始までの時間を各
ファイル毎に指定する必要がなくなり、ユーザの手間が
省けるという効果がある。
【0097】以上のようにして、この実施の形態におい
ては、会議が開始され、会議記録が開始されると、その
開始時点の時刻が、時刻情報記憶部7に記憶されると共
に、会議開始時点(記憶開始時点に対応)から画像情報
および音声情報が時系列情報記憶部4に記憶される。
【0098】そして、会議進行中の音声情報について、
条件一致区間検出部3で、条件一致区間が、対話が活発
な区間として検出され、対応関係記憶部5に、その区間
を特定する情報と、対応する時系列情報記憶部の記憶ア
ドレスとが対応付けて記憶される。
【0099】[圧縮時の動作]次に、圧縮時の動作につ
いて説明する。この第1の実施の形態では、時系列情報
記憶部4に記憶した画像情報および/または音声情報
は、記憶してから所定期間経過したときには、重要度が
小さくなるとして情報圧縮して、時系列情報記憶部4の
メモリに、空き容量を形成するようにするが、条件一致
区間は、重要区間として、この区間は圧縮せず、あるい
は、圧縮率を低くして高品質を保つようにする。
【0100】図14は、この実施の形態における情報圧
縮時の動作を、その際の各種情報の流れ、および、各部
の出力の流れと共に説明する図である。
【0101】時刻情報記憶部7は、音声情報および画像
情報が時系列情報記憶部4に記録されてからの経過時間
が、所定の時間以上になった場合に、対応関係記憶部5
に対し圧縮処理開始指示を出力する。
【0102】すなわち、図11の時刻情報記憶部7の処
理ルーチンのステップS402において、図示しない時
計回路部から供給される現在時刻と、時刻情報記憶部7
に記憶されている記憶開始時刻とを比較し、情報の保存
時間が所定の時間を経過したかどうかを判定する。所定
の時間が経過したと判定されたときには、ステップS4
03に進み、対応関係記憶部5に圧縮処理開始を要求す
る。
【0103】そして、この要求を出した後に、あるいは
ステップS402で所定の時間を経過していないと判定
されたときには、ステップS400に戻る。
【0104】例えば、前記所定の時間が、1ヶ月と定め
てあった場合には、圧縮処理開始要求が記憶開始時点か
ら1ヶ月後に発生し、時系列情報記憶部4に新規に蓄積
された情報は、1ヶ月後に圧縮処理を施されることとな
る。例えば、図12に示した1996年4月25日13
時30分に記録されたファイル名「file10」の音
声情報および画像情報は、1996年5月25日13時
30分に前述の圧縮処理を施されることになる。
【0105】この圧縮処理が実行されるまでの時間は、
この例では、時刻情報記憶部7に対して固定的に与える
ようにするが、この時間はユーザが変更できるようにす
ることができる。また、この圧縮処理の開始のタイミン
グは、設定された時間の近辺であればよく、システムが
アイドリング状態になるのを待って圧縮処理を行なうよ
うに構成してもよい。また、圧縮を施すまでの時間を、
各ファイル毎に、変えて設定してもよい。
【0106】対応関係記憶部5は、時刻情報記憶部7か
ら圧縮開始指示が入力されると、図7のステップS20
4でその入力を検出する。圧縮開始指示が検出された場
合には、ステップS205に進み、対話の活発な区間を
示す前記条件一致区間を特定する情報のそれぞれと、そ
れぞれの条件一致区間に対応して前記時系列情報記憶部
4に記憶されている音声情報および画像情報の、前記時
系列情報記憶部4における記憶アドレスとを圧縮部6に
出力する。すなわち、図9に示したテーブルの、一つの
会議についての内容を一括して圧縮部6に出力する。
【0107】なお、もちろん、各条件一致区間を特定す
る情報と、該条件一致区間に対応した記憶アドレスとの
組を、1組1組づつ、順次圧縮部6に出力するように構
成してもよい。また、音声情報および画像情報を格納し
た時系列情報記憶部4のファイルの中に、前記条件一致
区間を特定する情報のそれぞれと、それぞれの条件一致
区間に対応してファイルに記憶されている音声情報およ
び画像情報の、該ファイルにおける記憶アドレスとを記
憶しておくように構成しても構わない。
【0108】対応関係記憶部5からの入力を受信した圧
縮部6は、前記時系列情報記憶部4に蓄積された画像情
報のデータ圧縮を行なう。この場合、圧縮部6は、対応
関係記憶部5からの条件一致区間を示す情報に基づい
て、データ圧縮率またはデータ圧縮方法を動的に可変し
て圧縮を実行する。
【0109】この実施の形態の場合には、条件一致区間
の情報については、データ圧縮を行わずに高品質を維持
し、条件一致区間以外の区間の画像情報について、デー
タ圧縮を行うようにする。このため、図14に示すよう
に、圧縮部6は、時系列情報記憶部4から、条件一致区
間以外の区間の部分画像列を取得して、それをデータ圧
縮し、圧縮後の圧縮画像列を時系列情報記憶部4に書き
戻すようにする。
【0110】図15は、この圧縮部6の動作を説明する
フローチャートである。圧縮部6は、対応関係記憶部5
からの圧縮開始要求を受信すると、ステップS500に
よって、これを検出し、ステップS501に進む。ステ
ップS501では、対応関係記憶部5から入力される、
対話の活発な区間を示す条件一致区間のそれぞれを特定
する情報と、それぞれの条件一致区間に対応して前記時
系列情報記憶部4に記憶されている音声情報および画像
情報の、前記時系列情報記憶部4における記憶アドレス
とを入力し、圧縮部6の、図示しないワークメモリに記
憶する。ワークメモリは、記憶媒体として、例えば半導
体メモリを用いる。
【0111】圧縮部6は、前記ワークメモリに記憶され
ている、条件一致区間と記憶アドレスの情報の複数組を
参照して、時系列情報記憶部4に記憶されている画像情
報の圧縮を行なう。
【0112】ステップS502では、条件一致区間以外
の10フレームの部分画像列を、1つの単位部分画像列
として、時系列情報記憶部4から圧縮部6に順次読み出
す。この実施の形態においては、条件一致区間に対応し
た画像情報を圧縮しないために、条件一致区間以外の画
像情報のみを読み出して、圧縮する。もっとも、条件一
致区間に対応した画像情報も圧縮する場合には、条件一
致区間の画像情報を含めて読み出して圧縮する必要があ
ることは言うまでもない。
【0113】ステップS503では、10フレームの部
分画像列の、この例では先頭の1フレームだけを残し
て、他の9フレームを消去するというフレーム間引き処
理を行なう。そして、次のステップS504において、
そのフレーム間引き後の圧縮画像列を時系列情報記憶部
4に書き戻す。
【0114】そして、次のステップS505では、会議
の記録が蓄積されている前記ファイルに対する圧縮処理
が終了したどうかを判定し、ファイル全体の圧縮処理が
完了した場合には、圧縮部6の処理を終了する。圧縮す
べき部分が残っている場合にはステップS502に戻っ
て、前記圧縮処理を繰り返す。
【0115】図16は、圧縮部6の動作を説明するため
の図である。図16Aにおいて、条件一致区間に対応し
た時系列情報記憶部4の記憶アドレスによって指定され
るメモリ領域が、a3からa6、および、a11からa
12であったとすると、圧縮部6によって圧縮されるの
は、記憶メモリ領域a1からa2、および、記憶メモリ
領域a7からa10の画像列となる。ここで、記憶メモ
リ領域a1,a2…のそれぞれは、所定複数フレーム、
例えば10フレーム分の容量を備えるものである。
【0116】上述したように、圧縮後でも、記憶メモリ
領域a3からa6、および、記憶メモリ領域a11から
a12に蓄積されていた条件一致区間の画像列は、圧縮
前と比べて変化がない。
【0117】一方、記憶メモリ領域a1からa2、およ
び、記憶メモリ領域a7からa10に蓄積されていた画
像列は、フレーム間引き圧縮の対象となるので、記憶メ
モリ領域a1、a7、a8の内容は、圧縮画像列によっ
て置き換えられる。そして、情報量が減ったことによ
り、図16Bに示すように、時系列情報記憶部4の記憶
媒体には、空きメモリ領域a2、a9、a10が生成さ
れる。
【0118】なお、時系列データが、記憶媒体内に連続
して記憶されていることが望ましい場合には、生成され
た空きメモリの部分を前後の時系列データによって詰め
るようにする等して、メモリの隙間をなくすようにする
ことができる。
【0119】次に、この第1の実施の形態において、記
録または圧縮された音声情報または画像情報を再生する
場合の動作について説明する。この再生は、前述したよ
うに、再生部8において、制御部9からの制御の元に行
われ、図示しないユーザインターフェースを通じた再生
指示に基づいて実行される。
【0120】記録された音声情報または画像情報を再生
するときには、再生速度を変化させたり、少し巻き戻し
してゆっくり再生したい場合がよくあるので、早送り機
能、巻き戻し機能、スロー再生機能、一時停止機能を、
会議情報蓄積処理装置13は具備している。また、表示
モニターの画面上に、時間軸対応のスライドバーを設
け、現在再生している時刻を示すポインタをスライドバ
ーに表示したり、ユーザの入力操作により、バーをスラ
イドさせることによって再生位置を指定できるようにし
ている。
【0121】また、再現する速度に関して、必ずしも記
録された時刻情報の通りに再現する必要はなく、記録さ
れた順序関係だけは守って速度を上げて再現するように
することができるし、条件一致区間のみをサーチして自
動再生するようにすることもできる。たとえば、図8の
時点F200からF201の区間は、記憶された速度と
同じ速度で再生し、それ以外の区間は倍速再生するよう
にする。
【0122】なお、条件一致区間が一目でわかるよう
に、前記時間軸上のスライドバーに、条件一致区間を示
す情報を併せて表示してもよい。また、条件一致区間が
検出した発言者名または発言者の顔写真など、条件一致
区間が検出した検出結果を、前記時間軸上のスライドバ
ーに重ねて表示するようにしてもよい。
【0123】以上説明した第1の実施の形態では、早い
話者交代のパターンが所定個数以上連続して検出された
ときに、そのパターンを含む発言区間の両端を、条件一
致区間の両端とするようにしているが、早い話者交代の
パターンを含む発言区間の開始時点の所定時間前の時点
を条件一致区間の始まりとしてもよいし、早い話者交代
のパターンを含む発言区間の所定個数前の発言区間を含
めて条件一致区間としてもよい。
【0124】また、早い話者交代のパターンを含む発言
区間の終了時点の所定時間後の時点を条件一致区間の終
わりとしてもよいし、早い話者交代のパターンを含む発
言区間の所定個数後の発言区間を含めて条件一致区間と
してもよい。
【0125】また、「扉の閉まる音」というような、単
発的な音声信号を条件一致区間検出部3で検出するよう
にすることもできる。この場合には、単発的な音声信号
を検出した時点の所定時間前の時点を条件一致区間の開
始点として検出し、該単発的な音声信号を検出した時点
の所定時間後の時点を条件一致区間の終了点として検出
するように構成する。
【0126】また、この実施の形態では、条件一致区間
検出部3は、入力音声信号から活発な対話のパターンを
検出する場合について説明したが、この他にも、笑い声
のパターン、拍手のパターンなどの特徴的な音声パター
ンを登録しておき、入力音声信号からこれらのパターン
を認識し、これらのパターンを含む区間を条件一致区間
として検出するように構成することもできる。この場合
には、条件一致区間検出部3には、公知のパターン認識
技術、例えば、音声信号のパワーまたは周波数成分の時
間的遷移を解析する技術などを用いて、パターン認識を
行なうパターン認識手段が設けられる。
【0127】また、この実施の形態では、圧縮部6は、
画像の間引き圧縮を行う構成になっているが、圧縮部6
の構成は、画像情報の圧縮時に、記憶時間、フレーム内
圧縮の圧縮率、フレーム間圧縮の圧縮率、間欠記録の時
間間隔、色情報間引き率、輝度情報間引き率等の少なく
とも一つを動的に変更する装置であればよい。
【0128】特に、動画像情報を圧縮する方法として
は、フレーム内での圧縮法とフレーム間の圧縮法があ
り、フレーム内の圧縮法としてはベクトル量子化を用い
た方法と離散コサイン変換を用いた方法などがある。フ
レーム間の圧縮法としては前後フレームの画像情報の差
分のみを記録する方法などがある。すなわち、単位時間
あたりの情報量をより少ない情報量に変換する装置は、
いずれも本発明でいう圧縮部6に相当する。
【0129】また、この第1の実施の形態では、条件一
致区間以外の区間の画像情報であっても、情報量の少な
い駒落し映像として保存するように構成しているが、も
ちろん、条件一致区間以外の区間の画像情報または音声
情報を、蓄積媒体から消去するようにしても構わない。
【0130】また、条件一致区間の区間の情報と、条件
一致区間以外の区間の情報とを、別々の蓄積媒体に分け
て保存するようにしてもよい。たとえば、情報の記録時
は、条件一致区間内の情報と、条件一致区間以外の区間
の情報とを同一の磁気ディスクに蓄積するようにし、情
報の圧縮時に、条件一致区間内の情報のみを前記磁気デ
ィスクに残し、条件一致区間以外の区間の情報を光磁気
ディスクや磁気テープに移動するように構成する。一般
的に、光磁気ディスクや磁気テープは、磁気ディスクに
比べて、情報へのアクセス速度は遅いが大量の情報を安
価に蓄積することができるという特徴を有しているた
め、情報量の少なくなった条件一致区間以外の区間の情
報を蓄積するために適している。
【0131】さらに、この実施の形態では、音声情報は
圧縮しない構成になっているが、音声情報を圧縮する場
合には、音声信号の圧縮時に、記憶時間、サンプリング
周波数、符号化ビット数の少なくとも一つを動的に変更
するようにすればよい。
【0132】なお、上述した実施の形態の装置に入力さ
れる時系列情報は、カメラ/マイクロホン/ビデオデッ
キ/テープレコーダ/センサ等から入力されたアナログ
信号でもよいし、それを符号化したデジタル信号でもよ
い。さらには、計算機ネットワーク/計算機バスを通じ
て入力されるデジタル信号でもよい。すなわち、時間の
経過とともに順次入力される情報は、いずれも本発明で
いう時系列情報に相当する。
【0133】[第2の実施の形態]この第2の実施の形
態においても、前述と同様に、説明を簡単にするため
に、圧縮対象は画像のみとして、以下に説明する。
【0134】この第2の実施の形態では、入力画像情報
を時系列情報記憶部4に蓄積する際に、例えば低周波数
帯域と、高周波数帯域というように、周波数帯域別に記
憶しておき、時刻情報記憶部7から圧縮開始指示を受信
したときに、画像の高周波数帯域を削除することによ
り、画像情報の圧縮を行うように構成する。この第2の
実施の形態は、画像の高周波数帯域は、いわゆる画像の
ディテールに関与する成分であり、これを削除しても基
本的な画像内容の把握については影響が少ないことを利
用するものである。
【0135】第1の実施の形態では、図14に示したよ
うに、時系列情報記憶部4の部分画像列を読み出し、圧
縮部6で圧縮処理を施した後、再び時系列情報記憶部4
に書き込む構成としたが、この第2の実施の形態の場合
には、時系列情報記憶部4から部分画像列を読み出した
り、また、画像圧縮処理を施したり、時系列情報記憶部
4に書き戻したりする必要がなくなるため、圧縮処理時
のシステムの負荷を軽減することができる。
【0136】また、この第2の実施の形態では、前記の
周波数帯域別に入力画像情報を記憶する場合において、
条件一致区間と、条件一致区間以外の区間とでは、時系
列情報記憶部4に蓄積する際の周波数帯域の分け方を変
えるように構成する。
【0137】具体的には、条件一致区間以外の区間の画
像情報のみを周波数帯域別に記憶するようにし、条件一
致区間の画像情報は、周波数帯域別の記憶はしない通常
の方法で記憶する。
【0138】図17は、この第2の実施の形態における
記録時の動作を、その際の各種情報の流れ、および、各
部の出力の流れと共に説明した図である。この第2の実
施の形態の構成は、第1の実施の形態について説明した
図1および図5と比較すると、構成要素として、周波数
帯域別画像生成部21が追加されている点が異なってい
る。
【0139】この周波数帯域別画像生成部21は、この
例では、ハイパスフィルタと、ローパスフィルタとで構
成される。そして、この第2の実施の形態の場合、条件
一致区間検出部3は、第1の実施の形態の場合と同様な
方法で、入力音声情報から条件一致区間を検出し、その
条件一致区間を特定する情報を、対応関係記憶部5に供
給すると共に、周波数帯域別画像生成部21に供給す
る。
【0140】周波数帯域別画像生成部21は、条件一致
区間検出部3からの条件一致区間を特定する情報を受け
て、その条件一致区間と、他の区間とで、時系列情報記
憶部4に出力する画像信号を変更するようにする。
【0141】図18は、この第2の実施の形態における
周波数帯域別画像生成部21での処理を説明するフロー
チャートである。
【0142】図18に示すように、周波数帯域別画像生
成部21は、ステップS600で音声情報または画像情
報の入力を受ける。そして、次のステップS601にお
いて、条件一致区間検出部3からの条件一致区間を特定
する情報、すなわち、この例では、条件一致区間の始め
の時点の情報と終りの時点の情報により、現時点は、条
件一致区間内であるか否か判断する。
【0143】条件一致区間内であると判別された区間の
画像情報に関しては、ステップ601からステップS6
03に進んで、そのまま時系列情報記憶部4に画像情報
を出力し、入力画像情報を通常の、周波数帯域別に分け
ない記憶フォーマットで時系列情報記憶部4に記憶させ
るようにする。
【0144】一方、ステップS601において、条件一
致区間以外の区間であると判別された場合には、ステッ
プS602に進み、入力画像情報を高周波数帯域の情報
と、低周波数帯域の情報とに分けて、周波数帯域別画像
情報を生成する処理を実行する。生成された周波数帯域
別画像情報は、ステップS603において、時系列情報
記憶部4に対して出力され、記憶される。以下、ステッ
プS600〜S603を繰り返す。
【0145】図19は、この第2の実施の形態における
画像情報圧縮前の時系列情報記憶部4の記憶状態を説明
する図である。図19に示されるように、この第2の実
施の形態の場合の時系列情報記憶部4は、条件一致区間
の画像情報を記憶するメモリ部4Maと、条件一致区間
以外の区間の画像情報を記憶するメモリ部4Mbとを備
える。これらメモリ部4Maおよび4Mbは、それぞれ
別々の記憶媒体であっても良いし、一つの記憶媒体のメ
モリ領域を分割したものであってもよい。
【0146】時系列情報記憶部4の、条件一致区間の画
像情報を記憶するメモリ部4Maには、画像情報は周波
数帯域分割されずに記憶されている。そして、条件一致
区間以外の区間の画像情報を記憶するメモリ部4Mb
は、さらに、高域部記憶メモリと、低域部記憶メモリと
に領域分割され、それぞれ画像情報の高周波数帯域成分
と、低周波数帯域成分とが、対応付けられて記憶されて
いる。すなわち、図19において、高域部記憶メモリの
領域a1〜a6の記憶内容と、低域部記憶メモリの領域
a1〜a4の記憶内容とは、同一区間の画像信号の高周
波数成分と、低周波数成分とを示している。時系列情報
記憶部4は、この周波数帯域成分の対応関係も管理して
いる。
【0147】図19において、各メモリ領域a1,a
2,…内に「・」が付与されているのは、画像列が記憶
されていることを示しており、「・」が無いメモリ領域
は空きメモリ領域を意味している。
【0148】この第2の実施の形態においても、時刻情
報記憶部7で時系列情報記憶部4の記憶内容の保存期間
を監視し、例えば1ヶ月のような所定の期間を保存期間
が経過したときに、時刻情報記憶部7は圧縮処理開始指
示を出力し、画像情報圧縮を実行させる。
【0149】図20は、この第2の実施の形態における
情報圧縮時の動作を、その際の各種情報の流れ、およ
び、各部の出力の流れと共に説明した図である。また、
図21は、この第2の実施の形態における圧縮処理を説
明するフローチャートである。
【0150】すなわち、この実施の形態の場合、時刻情
報記憶部7からの圧縮開始指示は、圧縮部6に直接供給
される。そして、圧縮部6では、図21のフローチャー
トに示すように、この圧縮開始指示を受け取って、音声
情報および画像情報が時系列情報記憶部4に記録されて
からの経過時間、すなわち情報保存時間が、所定の時間
以上になったことをステップS700において検出した
場合には、ステップS701に進む。ステップS701
では、時系列情報記憶部4に対して、条件一致区間以外
の区間を記憶しているメモリから、高周波数帯域を削除
する処理を行なう指示を送る。
【0151】この例では、時系列情報記憶部4は、この
圧縮部6からの高周波数成分削除指示を受けて、条件一
致区間以外の区間の画像情報を記憶するメモリ部4Mb
の高域部記憶メモリの記憶内容をすべて削除する。
【0152】図22は、画像情報圧縮後の時系列情報記
憶部4の記憶状態を説明した図である。圧縮処理前の記
憶状態が、前述の図19に示したような状態であった場
合には、圧縮部6からの高周波数成分削除指示を受け
て、時系列情報記憶部4は、条件一致区間以外の区間の
画像情報を記憶するメモリ部4Mbの中の、高周波数帯
域画像成分を記憶する高域部記憶メモリの領域a1〜a
6から画像情報を全て削除する。この結果、時系列情報
記憶部4においては、図22において、網点で示した領
域a1〜a6の部分が、空きメモリ領域として生成され
る。
【0153】この生成された空きメモリ領域は、条件一
致区間以外の区間を記憶する記憶メモリ領域として再利
用されても構わないし、条件一致区間を記憶する記憶メ
モリ領域として充当するようにしても構わない。
【0154】以上に説明した処理によって、圧縮処理を
施した後には、活発に議論が交わされていた部分の映像
を再生した場合には、スムースな動きの高品質の動画が
再生され、その他の部分を再生した場合には、いわゆる
低画質映像であって、画質の低い動画となる。しかし、
活発に議論が交わされていた場面以外のあまり重要でな
い部分のみを高圧縮率で圧縮できるので、蓄積すべき情
報量は非常に少なくなる。
【0155】この第2の実施の形態の以上の説明では、
周波数帯域別に入力画像情報を記憶する方法について説
明したが、例えば特開平6−178250号公報に述べ
られているように、入力画像情報を時系列情報記憶部4
に蓄積する際に、画像信号を輝度信号成分と、色差信号
や搬送色信号(色副搬送波信号)などの色信号成分とに
分けて、別々の領域に記憶しておき、時刻情報記憶部7
から圧縮開始指示が発生したときに、色信号成分のみを
消去するように構成してもよい。この場合にも、部分画
像列を読み出したり、書き戻したりする必要がなくなる
ため、圧縮処理の速度を早めることができる。
【0156】また、入力画像情報を周波数帯域別に時系
列情報記憶部4に蓄積する際に、条件一致区間の画像情
報と、条件一致区間以外の区間の画像情報の低周波数帯
域成分とを、記憶媒体の連続した領域に記憶し、条件一
致区間以外の区間の画像情報の高周波数帯域成分を、記
憶媒体の別の領域に記憶するように構成してもよい。こ
の場合には、圧縮時に条件一致区間以外の区間の画像情
報の高周波数帯域成分を消去しても、圧縮後の時系列デ
ータが、記憶媒体内で連続するため、再生速度の低下を
防ぐことができる。
【0157】さらに、この第2の実施の形態では、音声
情報は圧縮しない構成になっているが、音声情報を同様
にして圧縮することもできる。例えば、特開平7−15
519号公報に記載されているように、入力音声情報を
時系列情報記憶部4に蓄積する際に周波数帯別に記憶し
ておき、圧縮部6が、時刻情報記憶部7から圧縮開始指
示を受信したときに、音声の高周波数帯域を削除するよ
うに構成してもよい。この場合も、条件一致区間以外の
区間の音声情報の高周波数帯域成分を優先的に削除する
ように構成するとよい。
【0158】[第3の実施の形態]第1の実施の形態お
よび第2の実施の形態では、音声情報または画像情報が
時系列情報記憶部4に記録されてからの経過時間が、例
えば1ヶ月というような所定の時間以上になった場合
に、1度だけ圧縮処理を行う例について説明した。
【0159】しかしながら、1度だけ圧縮処理を行うよ
りも、段階的に複数回に分けて圧縮を施した方が、より
効果的に蓄積媒体を節約できる場合がある。例えば、会
議を記録する場合、1週間前に行われた会議を後から参
照する可能性に比べて、1ヶ月前に行われた会議を参照
する可能性は低く、また同様に、1ヶ月前に行われた会
議を後から参照する可能性に比べると、半年前に行われ
た会議を参照する可能性は低い。このように、後から参
照される可能性がより低くなった場合に、より少ない情
報量で蓄積するように構成すれば、効果的に蓄積媒体を
節約できるようにすることができる。
【0160】この第3の実施の形態では、画像情報が時
系列情報記憶部4に記録されてからの経過時間に応じ
て、圧縮率または圧縮方法を変更し、情報を段階的に圧
縮する例について説明する。ただし、昔の会議記録映像
であっても、重要な場面については、画像信号を高品質
のままで保存しておく必要があるため、第1の実施の形
態または第2の実施の形態と同様、記録した会議映像の
中で、この例では、活発に議論が交わされていた会議の
重要部分の映像だけを高品質のまま残し、その他の部分
を高圧縮率で圧縮するようにする。
【0161】また、この第3の実施の形態でも、入力画
像情報を時系列情報記憶部4に蓄積する際に周波数帯域
別に記憶しておく。このため、この第2の実施の形態と
同様に、周波数帯域別画像生成部21が設けられるが、
この第3の実施の形態の場合においては、周波数帯域
は、高周波数帯域と、中周波数帯域と、低周波数帯域と
の3帯域に画像情報を分割して、時系列情報記憶部4に
記憶するようにする。この場合の周波数帯域別画像生成
部21は、高域用のハイパスフィルタと、中域用のバン
ドパスフィルタと、低域用のローパスフィルタとで構成
される。
【0162】また、この第3の実施の形態においては、
条件一致区間と、条件一致区間以外の区間との区別な
く、画像信号は周波数帯域を3帯域に分けて記憶するよ
うにする。
【0163】図23は、画像情報記録時(画像情報圧縮
前)の時系列情報記憶部4の記憶状態を説明した図であ
る。すなわち、この例では、時系列情報記憶部4の条件
一致区間の画像情報を記憶するメモリ部4Maおよび条
件一致区間以外の区間の画像情報を記憶するメモリ部4
Mbのそれぞれは、図23に示すように、高域部記憶メ
モリ、中域部記憶メモリ、低域部記憶メモリを有し、そ
れぞれのメモリ領域に、該当区間の画像情報の高域成
分、中域成分、低域成分が、それぞれ記憶されるもので
ある。
【0164】そして、この第3の実施の形態において
も、時刻情報記憶部7は、記憶時からの時間経過を監視
して、所定時間経過したときに圧縮開始指示を、圧縮部
6に出力するようにするが、圧縮開始指示は、予め設定
された複数の経過時間、例えば1週間後、1ヶ月後、半
年後、のそれぞれの時点で出力するようにする。このと
き、各圧縮開始指示に、それがどの時点の圧縮開始指示
であって、いずれの周波数帯域成分を圧縮するかのデー
タを付加して圧縮部6に供給するようにする。
【0165】図24は、時刻情報記憶部7に記憶された
圧縮時刻管理テーブルの例を示す図である。図24に示
されるように、例えば、一番先に消去される画像データ
は、条件一致区間以外の区間の高周波数帯域部分であ
り、情報の記録後、1週間経過時に消去される。また、
情報の記録後、1ヶ月が経過したときには、条件一致区
間以外の区間の中周波数帯域部分と、条件一致区間の高
周波数帯域部分とが消去される。また、情報の記録後、
半年が経過したときには、条件一致区間以外の区間の低
周波数帯域部分と、条件一致区間の中周波数帯域部分と
が消去される。なお、条件一致区間の低周波数帯域部分
に関しては、ユーザからの明示的な消去指示が与えられ
ない限り自動的には消去されないようになっている。
【0166】圧縮部6は、時刻情報記憶部7からの前記
圧縮開始指示を受信したときに、その指示内容を解析
し、その解析結果により時系列情報記憶部4に対して、
いずれの記憶メモリの内容を削除するかの圧縮指示を出
す。時系列情報記憶部4は、この圧縮指示に応じて、画
像情報の段階的な圧縮処理を実行する。具体的には、前
記図24のテーブルの消去時期にしたがった各部記憶メ
モリの内容消去を実行する。
【0167】図25、図26、図27は、画像情報圧縮
前に図23のように画像情報が記録されている状態か
ら、それぞれ、1週間、1ヶ月、半年が経過したとき
の、時系列情報記憶部4の記憶状態を説明した図であ
る。これらの図23、図25、図26、図27におい
て、各メモリ領域a1,a2,…内に「・」が付与され
ているのは、画像列が記憶されていることを示してお
り、「・」が無いメモリ領域は空きメモリ領域を意味し
ている。
【0168】すなわち、1週間経過のときには、図25
に示すように、時系列情報記憶部4では、条件一致区間
以外の区間の画像情報を記憶するメモリ部4Mbの高域
部記憶メモリの内容がすべて消去されて、空きメモリ領
域とされる。
【0169】また、1ヶ月経過のときには、図26に示
すように、条件一致区間の画像情報を記憶するメモリ部
4Maの高域部記憶メモリの内容と、条件一致区間以外
の区間の画像情報を記憶するメモリ部4Mbの中域部記
憶メモリの内容がすべて消去される。
【0170】さらに、半年経過のときには、図27に示
すように、条件一致区間の画像情報を記憶するメモリ部
4Maの中域部記憶メモリの内容と、条件一致区間以外
の区間の画像情報を記憶するメモリ部4Mbの低域部記
憶メモリの内容がすべて消去される。この結果、時系列
情報記憶部4の記憶内容は、条件一致区間の画像情報を
記憶するメモリ部4Maの低域部記憶メモリの内容のみ
が残る。
【0171】こうして、これらの図25〜図27で示さ
れるように、時系列情報記憶部4には、時間の経過に伴
い、より少ない情報量で画像情報が蓄積されるようにな
る。
【0172】なお、この第3の実施の形態の上述の例で
は、時刻情報記憶部7の圧縮時刻の管理にテーブルを使
用したが、もちろん、管理テーブルの代わりに、リスト
やスタックの構造であっても構わない。
【0173】さらに、時刻情報記憶部7で、テーブルや
リスト等で圧縮時刻および圧縮対象を管理するのではな
く、情報の保存時間をパラメータとした数式演算によ
り、任意の時刻における情報の圧縮率を算出し、この圧
縮率に関する情報を圧縮部6に送って情報圧縮を実行さ
せるように構成することもできる。
【0174】例えば、yを情報量保持率(%)、xを時
刻(経過日数)とすると、時刻情報記憶部7では、 y=90exp(−Ax)+10 …(1) ただしAは定数で、A>0である で表される上記演算式(1)によって、特定の時刻にお
ける情報量保持率を求め、この情報量保持率の情報を圧
縮率に関する情報として、圧縮部6に供給する。ここ
で、情報量保持率は、特定の時刻における情報量の、そ
の情報が始めに記録されたときの情報量に対する割合を
指す。
【0175】圧縮部6は、時刻情報記憶部7からの、こ
の情報量保持率に基づき、圧縮率を設定し、その圧縮率
により時系列情報記憶部4に蓄積されている画像情報を
圧縮する。この場合、時刻情報記憶部7は、ある周期で
段階的に再圧縮を実行させるように圧縮開始指示を、前
記周期で繰り返し発生する。
【0176】なお、この第3の実施の形態は、第2の実
施の形態の変形として説明したが、第1の実施の形態の
変形として実施することも、もちろんできる。
【0177】[第4の実施の形態]この第4の実施の形
態は、条件一致区間検出部3での検出条件が、入力され
る音声信号の中に予め登録されたキーワードが出現した
こと、あるいは予め登録された音声パターンが出現した
こと、である場合である。
【0178】まず、条件一致区間検出部3での検出条件
が、入力される音声信号の中に予め登録されたキーワー
ドが出現したことである場合について説明する。
【0179】この場合、条件一致区間検出部3は、音声
認識手段と、登録されたキーワードを記憶するメモリ
と、音声認識結果とメモリに予め登録されたキーワード
とを比較して両者の一致を検出するキーワード一致検出
手段とを備える。メモリには、ユーザが予めキーワード
を登録しておく。
【0180】そして、情報記録時には、条件一致区間検
出部3は、入力された音声信号を音声認識手段により順
次文字列情報に変換し、形態素解析するなどして、その
文字列情報から語句を抽出する。そして、この抽出した
語句を、「宿題」「アクションアイテム」「課題」「結
論」「決定」「重要」「まとめ」などの、メモリに予め
登録されている文字列キーワードと比較する。
【0181】入力音声信号から抽出された語句が、予め
登録されていた文字列キーワードのいずれかと一致した
場合には、この文字列キーワードの検出時点は、条件一
致区間の開始点となる。
【0182】条件一致区間の終了点を定めるために、こ
の例の場合の条件一致区間検出部3には、各キーワード
文字列毎に、キーワードが検出されたときから、どれだ
けの時間の画像信号を高画質で記録するかを決めるキー
ワード有効期間が、図28のようなテーブルに設定され
ている。キーワード有効期間は、重要なキーワードほ
ど、長い時間が割り当てられる。
【0183】そして、時系列情報記憶部4に蓄積されて
いる画像情報を、前述したように所定時間経過後に圧縮
する際には、前記条件一致区間の開始点から終了点まで
の区間の画像情報を高画質で保存し、それ以外の区間を
高圧縮率で圧縮するようにする。圧縮方式は、第1〜第
3の実施の形態のいずれの方法も採用できる。
【0184】また、さらに、各キーワード文字列毎に重
要度を設定できるようにしておけば、各キーワード文字
列の重要度に応じた異なる圧縮率で画像信号を圧縮する
ことが可能である。
【0185】次に、入力される音声信号の中に、予め登
録された音声パターンが出現したことを検出条件とし
て、条件一致区間検出部3が条件一致区間を検出する場
合について説明する。
【0186】音声認識によってキーワードを検出するこ
とが困難な場合にも、笑い声のパターン、拍手のパター
ン、活発な対話のパターンなどの特徴的な音声信号のパ
ターンであれば、これらのパターンを認識できる場合が
ある。そこで、この特徴的な音声パターンが出現したこ
とをも、検出条件として条件一致区間検出部3は検出す
るようにする。
【0187】この場合には、条件一致区間検出部3に
は、笑い声のパターン、拍手のパターン、活発な対話の
パターンなどの特徴的な音声信号パターンが予め登録さ
れて記憶されるメモリが設けられる。そして、公知のパ
ターン認識技術、例えば、音声信号のパワーまたは周波
数成分の時間的遷移を解析する技術などを用いて、パタ
ーン認識を行なうパターン認識手段が設けられる。
【0188】予め登録されている特徴的な音声信号のパ
ターンと、順次入力される音声信号から抽出される音声
信号のパターンとを比較して、その一致あるいはその類
似度から、当該特徴パターンを認識するようにする。パ
ターン認識の認識率を上げるために、話者毎に、音声パ
ターンを登録しておいてもよい。
【0189】入力音声信号から抽出された音声信号のパ
ターンが、予め登録されている特徴的な音声信号パター
ンのいずれかと一致したと判定された場合には、音声信
号パターンの検出時点は、条件一致区間の開始点とな
る。
【0190】また、条件一致区間の終了点を定めるため
に、この例の場合の条件一致区間検出部3には、各音声
信号パターン毎に、パターンが検出された時からどれだ
けの時間の画像信号を高画質で保存するかを決める音声
信号パターン有効期間が、図29のようなテーブルに設
定されており、前記条件一致区間の開始点から、この終
了点までの区間の画像情報を、高画質で保存すべき情報
と判定する。
【0191】そして、時系列情報記憶部4に蓄積されて
いる画像情報を、前述したように所定時間経過後に圧縮
する際に、前記条件一致区間の開始点から終了点までの
区間の画像情報は、高画質で保存し、その他の区間の画
像情報は、情報量を大幅に削減するように圧縮する。圧
縮方式は、第1〜第3の実施の形態のいずれの方法も採
用できる。
【0192】この例の場合では、入力音声信号から抽出
された音声信号のパターンが、予め登録されている特徴
的な音声信号パターンのいずれかと一致したと判定され
た時点を、条件一致区間の開始点と判定したが、音声信
号のパターンが検出された時点より前の画像情報を含め
て高画質で保存することもできる。そのようにした場合
には、例えば、笑い声のパターンや、拍手のパターンが
出現する時点の前には、そのパターンが出現する原因が
存在することが普通であるので、その原因となる事象を
高画質で保存するようにすることができる。
【0193】この場合には、特徴的な音声信号パターン
が出現した時点より所定時間前の時点を、条件一致区間
の開始点とすることで、パターンが出現した原因となる
事象を高画質で保存し、それ以外の区間を高圧縮率で圧
縮するように構成する。
【0194】[第5の実施の形態]この第5の実施の形
態は、条件一致区間検出部3が、外部センサによって予
め定めた状態変化を検出する場合である。すなわち、こ
の実施の形態では、音声信号からの条件一致区間の検出
では困難な事象を条件として、条件一致区間を検出する
場合や、入力される音声信号に含まれない情報に状態変
化が起きた場合を条件として条件一致区間を検出するた
めに、外部センサを設ける。
【0195】以下に説明するこの実施の形態では、外部
センサが、場所を検出する場合について説明する。すな
わち、以下の例では、役員会議室、応接会議室、一般会
議室のように、会議室に応じた重要度を与えておき、重
要な会議室の会議記録ほど、高品質で情報保全を計るよ
うにする。
【0196】音声信号または画像信号が入力された場所
が、どの会議室で会議が行なわれたかという情報は、例
えばGPS(グローバル・ポジショニング・システム)
などの位置測定装置から出力される位置情報を解析する
ことにより得られる。GPSを用いた場合には、音声信
号または画像信号が入力された場所の緯度/経度を測定
し、その情報と、各会議室が存在する予め記憶されてい
る緯度/経度とを比較することによって、前記音声信号
または画像信号が入力された会議室を特定できる。
【0197】また、GPS以外にも、会議室や廊下など
の任意の場所に、それぞれの場所に固有のビットパター
ンを発振する赤外線送信機を設置するという、特開平7
−141389号公報記載の赤外線送受方式を用いるこ
ともできる。この場合には、音声信号または画像信号が
入力されたときに、近くの赤外線送信機が発振するビッ
トパターンを受信し、そのパターンから会議室を識別す
る。
【0198】以下に説明する例では、赤外線送受方式を
用いる場合について説明する。この場合、条件一致区間
検出部3は、赤外線信号認識手段と、登録された場所名
を記憶するメモリと、赤外線信号を認識した結果から判
定された場所名とメモリに予め登録された場所名とを比
較して両者の一致を検出する場所一致検出手段とを備え
る。メモリには、ユーザが予め場所名を登録しておく。
【0199】そして、情報の記録時には、条件一致区間
検出部3は、入力された赤外線信号を、赤外線信号認識
手段により場所名に変換する。そして、この変換した場
所名を、メモリに予め登録されている場所名と比較す
る。そして、条件一致区間検出部3は、場所を検出する
場合においては、同じ場所に留まっていると認識された
期間の最初を条件一致区間の開始点として検出し、同じ
場所に留まっていると認識された期間の最後を条件一致
区間の終了点として検出する。
【0200】対応関係記憶部5には、条件一致区間を特
定する情報として、当該区間の開始点および終了点と、
場所名とを記憶する。場所名に代えて対応する識別子を
記憶するようにすることもできる。また、対応関係記憶
部5は、それぞれの条件一致区間と、その区間に時系列
情報記憶部4に記憶される音声信号および画像信号の記
憶アドレスとを対応付けて記憶する。
【0201】この例においては、時刻情報記憶部7は、
記憶保持期間が所定期間以上となったときに、対応関係
記憶部5に圧縮開始指示を出力する。対応関係記憶部5
は、この圧縮開始指示を受けて、条件一致区間を特定す
る情報として、当該区間の情報と場所名あるいは場所の
識別子を圧縮部6に送る。
【0202】圧縮部6は、予め登録された会議室名(場
所名)と、各会議室の重要度とを対応させて記憶してい
るテーブルを備える。図30は、このテーブルの例であ
る。圧縮部6は、対応関係記憶部5からの場所名あるい
は識別子を用いて、このテーブルを参照し、当該条件一
致区間の会議室名を検出する。そして、その会議室名に
割り当てられた重要度を抽出し、この重要度に応じた圧
縮率で、対応する条件一致区間の画像信号を圧縮する。
すなわち、重要度の高い場所で記録された情報ほど、圧
縮時に、高品質を保って保存する。
【0203】このようにすることで、例えば、役員会議
室で行なわれた重要会議の記録映像を、他の会議室で行
なわれた会議映像よりも、高画質で、より長く保存して
おくというようなことができる。
【0204】以上では、外部センサにより場所を検出す
る場合について説明したが、センサが人を判別するよう
にしてもよい。例えば、会議出席者に微弱無線発信機を
取り付けると共に、会議室に無線受信機を取り付ける。
そして、会議出席者が会議室に入室している期間を、前
記無線受信機によって検知し、この期間だけを高画質で
保存するように構成する。
【0205】さらに、会議出席者ごとに異なる信号を前
記微弱無線発信機によって発信するようにして、誰が入
室しているかを識別することができるようにすれば、特
定の人物が入室している期間だけを高画質で保存するよ
うに構成することもできる。
【0206】また、単に物理的な場所、人名だけでな
く、「ある会議に出席していた」、「ある人と一緒にい
た」など、複数のセンサの検出結果を組み合せて得られ
る事象から、前記条件一致区間を特定するようにしても
よい。
【0207】さらに、「扉の開閉」というような、単発
的なセンサ入力信号(トリガ)を条件一致区間検出部3
によって検出する場合には、トリガを検出した時点の所
定時間前の時点を条件一致区間の開始点として検出し、
該トリガを検出した時点の所定時間後の時点を条件一致
区間の終了点として検出するように構成する。扉の開閉
を検出するためには、扉に開閉検出センサを取り付ける
ことで実施できる。
【0208】[第6の実施の形態]この第6の実施の形
態は、条件一致区間検出部3が、ビデオカメラ17の動
き(以下、カメラワークという)を検出する場合であ
る。
【0209】例えば、人物をズームアップで撮影してい
るような場合には、重要な画像を撮っていることが多
く、カメラ17がズームインしている期間の音声信号ま
たは画像信号は、高音質/高画質で記憶したいことが多
い。そこで、以下に説明する例では、同じ倍率で撮影し
ている区間を条件一致区間として、その倍率と共に検出
するようにする。そして、倍率の高い条件一致区間ほど
重要な画像であるとして、重要度を定め、倍率に応じて
高品質になるように、後の情報圧縮を行うようにする。
これにより、倍率の高い、カメラ17がズームアップし
ている区間の画像は、高品質に保たれる。
【0210】以下に、この第6の実施の形態の場合の一
例について説明する。
【0211】この例の場合のビデオカメラ17は、カメ
ラの倍率として、1倍、5倍、10倍の3つの倍率モー
ドに設定でき、ズームリングの操作に応じて、カメラ操
作情報として倍率を示す情報を出力する。このカメラ操
作情報は、条件一致区間検出部3に供給される。上述し
たように、条件一致区間検出部3は、このカメラ操作情
報から、カメラの倍率を同じ区間を条件一致区間とし、
その倍率と共に検出する。
【0212】すなわち、条件一致区間検出部3は、カメ
ラワークを検出する場合においては、カメラ操作信号の
倍率の変化点の時刻を条件一致区間の開始点として検出
し、次にカメラ操作信号の倍率が変化した時刻を条件一
致区間の終了点として検出する。したがって、この条件
一致区間の終了点は、次の条件一致区間の開始点と同一
時刻である。この条件一致区間の情報と、倍率の情報と
は、対応関係記憶部5に、当該条件一致区間の画像情報
および音声情報の時系列情報記憶部の記憶アドレスと対
応つけて記憶される。
【0213】図31は、カメラ倍率と、条件一致区間の
関係を示す図である。この図31において、T0,T
1,T2,T3はそれぞれ条件一致区間である。倍率が
1倍である区間T0,T3は、ズームリングが操作され
ないノーマル倍率の区間である。図31の例では、時点
t1でズームリングが操作されて、ズームイン操作開始
となり、その始め区間T1は、倍率が5倍であり、時点
t2で倍率が10倍にアップし、時点t3で倍率が1倍
となって、ズームイン操作終了となる。
【0214】この実施の形態では、圧縮部6では、カメ
ラの倍率の、1倍、5倍、10倍の3つの倍率モードに
対して、それぞれの倍率モード時の画像間引き圧縮率
を、1フレーム/秒、5フレーム/秒、10フレーム/
秒、に設定している。
【0215】前述の実施の形態と同様に、画像情報が時
系列情報記憶部4に記録されてからの経過時間が、所定
の時間以上になった場合に、対応関係記憶部5に時刻情
報記憶部から圧縮開始指示が与えられて実行される。こ
のとき、対応関係記憶部5は、それぞれの条件一致区間
の情報と、倍率と、時系列情報記憶部の記憶アドレスに
組を、圧縮部6に送る。圧縮部6は、取得した倍率の情
報から、この場合、図23の区間T1は5フレーム/秒
で、区間T2は10フレーム/秒で、それ以外の区間T
0,T3は1フレーム/秒で圧縮する。
【0216】以上のようにして、この実施の形態の場合
には、カメラワークまたはカメラワークの変化に応じ
て、重要場面の画像信号と、重要でない場面の画像信号
の圧縮率を変えて情報を保存することができる。
【0217】なお、条件一致区間検出部3は、カメラの
操作情報からカメラワークまたはその変化を検知する場
合に限らず、カメラからの画像信号から検知するように
することもできる。
【0218】カメラからの画像信号から検出することが
できるカメラワークとしては、パンニング、チルティン
グ、ズーミング、ブーミング、トリミング、ドリーイン
グ、カット開始、カット終了などがあり、これらのカメ
ラワークを検出する際には、入力される画像信号を画像
認識して検出するようにする。また、これらのカメラワ
ークも、特開平6−165009号公報や特開平7−2
45754号公報に記載されているように、カメラ操作
に使用したボタンなどの操作信号を検出しても、もちろ
んよい。
【0219】[第7の実施の形態]この第7の実施の形
態では、時系列情報記憶部4に記憶された音声情報また
は画像情報が、ユーザによって参照(アクセス)された
か否かという参照状態に基づいて、圧縮率または圧縮方
法を変えて情報を圧縮する場合について説明する。
【0220】一般に、頻繁に参照された情報は重要な情
報であることから、頻繁に参照された区間の画像情報は
高画質で保存し、参照される頻度が低かった画像情報は
高圧縮率で圧縮し、少ない情報量で保存するようにす
る。
【0221】記憶媒体に蓄積された音声情報または画像
情報が、ユーザによってどれくらいの頻繁でアクセスさ
れたかという参照状態を記憶しておき、その参照状態に
基づいて、圧縮率を変更する。このために、第7の実施
の形態では、ユーザからの参照頻度を記憶するための参
照状態記憶部を備えている。
【0222】この実施の形態では、前記参照状態記憶部
は、前記時系列情報記憶部4に記憶された画像情報の、
ユーザによって映像再生された区間と、その区間の映像
再生された回数とを、情報の参照状態として記憶する。
【0223】図32は、時系列情報記憶部4の記憶状態
を説明した図である。図において、区間T2、T4、T
6は、前述したいくつかの実施の形態の条件一致区間検
出部3によって検出された条件一致区間である。すなわ
ち、例えば第1の実施の形態の場合であれば、対話の活
発な区間である。その外の区間T1、T3、T5、T7
は、条件一致区間以外の区間である。これらの区間に関
する情報は、前述したように対応関係記憶部5に記憶さ
れている。
【0224】図33は、参照状態記憶部の記憶状態の例
を示した図である。参照状態記憶部は、時系列情報記憶
部4に画像情報が記憶されてから現時点までに、何回、
前記区間T1〜T7の画像情報がアクセスされたか、す
なわち、何回その区間の映像が再生されたかを記憶して
いる。
【0225】そして、画像情報が時系列情報記憶部4に
記録されてからの経過時間(すなわち情報保存時間)
が、所定の時間以上になった場合に、時刻情報記憶部7
から圧縮開始指示が発生すると、参照状態記憶部は、図
33の参照回数のテーブルの情報を圧縮部6に送る。圧
縮部6は、図34に示される圧縮率設定テーブルを備え
る。この圧縮率設定テーブルは、参照回数に対して、条
件一致区間および条件一致区間以外の区間のそれぞれに
設定される圧縮率の対応テーブルである。
【0226】圧縮部6は、この圧縮率設定テーブルを参
照して、各区間毎の画像圧縮率を決定する。そして、圧
縮部6は、この圧縮率で時系列情報記憶部4に記憶され
た画像情報を圧縮するようにする。
【0227】例えば、図32の区間T1は、条件一致区
間以外の区間であり、図33のテーブルで示されるよう
に参照された回数が0回であるので、図34の圧縮率設
定テーブルに基づいて、画像圧縮率は90%に設定され
る。すなわち、区間T1は、条件一致区間以外の区間で
あり、かつ、ユーザからアクセスされたことがない区間
であるので、重要でない区間であることがわかる。した
がって、圧縮時に、90%の高圧縮率で圧縮される。
【0228】一方、図32の区間T6は、条件一致区間
であり、図33のテーブルで示されるように参照された
回数が5回であるので、図34の圧縮率設定テーブルに
基づいて、画像圧縮率は10%に設定される。すなわ
ち、区間T6は、条件一致区間であり、かつ、ユーザか
ら5回もアクセスされた区間であるので、非常に重要な
区間であると見なせる。したがって、圧縮時には、ほと
んど圧縮を行なわず、高画質で画像情報が保存される。
【0229】この実施の形態では、参照状態記憶部は、
区間と参照回数の関係をテーブルの形式で記憶したが、
もちろん、リストやスタック等、他の形式で記憶しても
構わない。また、圧縮率設定テーブルの中の数値は、ユ
ーザが設定できるようにしてもよい。
【0230】[第8の実施の形態]上述した第1、第
2、第3、第4、第5、第6、および、第7の実施の形
態では、音声情報または画像情報が時系列情報記憶部4
に記録されてからの経過時間(すなわち情報保存時間)
が、所定の時間以上になった場合に圧縮処理を開始する
ようにしたが、この第8の実施の形態では、時系列情報
記憶部4における空き領域がある値以下になったと認識
されたタイミング、または、時系列情報記憶部4におけ
る記憶量がある値以上になったと認識されたタイミング
で、前記圧縮処理を開始するようにする。
【0231】したがって、記憶時の処理動作は、前述の
各実施の形態と同様であるが、情報圧縮時の動作が異な
る。
【0232】図35は、第8の実施の形態における情報
圧縮時の動作を、その際の各種情報の流れ、および、各
部の出力の流れと共に説明する図である。この実施の形
態の情報蓄積装置は、記憶量検出部31を備えており、
この記憶量検出部31は、画像情報が予め登録した記憶
容量を超えて記録されたことを検出した場合に、前記対
応関係記憶部5に対し、圧縮処理開始指示を出力する。
この圧縮処理開始指示の後の動作については、前述の各
実施の形態と同様に行うことができる。
【0233】図36は、第8の実施の形態における記憶
量検出部31の処理のフローチャートである。ステップ
S800において、情報記憶量が所定の量を超えたこと
が検出された場合には、ステップS801に進んで、対
応関係記憶部5に、圧縮処理開始指示を出力する。例え
ば、記憶媒体の記憶容量の90%を超えて情報を記録し
ようとしたときに、前記圧縮処理を実行するように、記
憶量検出部31に設定しておいた場合には、記憶量が記
憶媒体の90%に達したときに、記憶量検出部31は、
圧縮処理開始指示を出力する。
【0234】記憶量検出部31から圧縮開始指示を受信
した対応関係記憶部5は、条件一致区間のそれぞれと、
それぞれの条件一致区間に対応して時系列情報記憶部4
に記憶されている画像情報の、当該時系列情報記憶部4
における記憶アドレスとを圧縮部6に出力する。前述と
同様にして、圧縮部6は、時系列情報記憶部4に蓄積さ
れた画像情報のデータ圧縮を行なう。もちろん、この場
合、新たな画像信号を記録しながら、圧縮処理をバック
グラウンドで実行しても構わない。
【0235】また、この実施の形態の場合、画像情報の
データ量が予め定められた記憶容量に収まるように、圧
縮率あるいは圧縮方式を設定するようにしてもよい。例
えば、記憶媒体の記憶容量の90%を超えて情報を記録
しようとしたときに、前記圧縮処理によって、記憶媒体
の使用量が30%にまで減少するように設定しておく。
この設定値から、条件一致区間および条件一致区間以外
の区間の圧縮率を算出するように構成する。
【0236】たとえば、時系列情報記憶部4に非圧縮画
像が10000フレーム分、蓄積されていたとする。こ
の10000フレームの内分けは、条件一致区間が20
00フレーム、条件一致区間以外の区間が8000フレ
ームとする。
【0237】このときに、3000フレームにまで画像
情報を減らすようにフレーム間引き圧縮処理を施す場合
について説明する。また、条件として、条件一致区間の
圧縮率と条件一致区間以外の区間の圧縮率の比が、1:
10になるように予め定めてあったとする。
【0238】この場合、条件一致区間の圧縮率をaとす
れば、条件一致区間以外の区間の圧縮率は10aであ
る。
【0239】 2000a+8000×10a=3000 を満たす圧縮率aは0.0366であるから、条件一致
区間の圧縮率と条件一致区間以外の区間の圧縮率は、そ
れぞれ、3.66%と36.6%となる。
【0240】時系列情報記憶部4に記憶されている非圧
縮画像10000フレームを、条件一致区間と、条件一
致区間以外の区間とで分けて、それぞれの圧縮率でフレ
ーム間引き圧縮を施せば、所望の3000フレームにま
で画像情報を減らすことができる。
【0241】[第9の実施の形態]公知の技術として、
記録時に情報の取捨選択を行ない、重要と認識された情
報のみを記録したり、圧縮率を変化させて記録する装置
が知られている。例えば、特開平7−129187号公
報には、音声取り込みキーを押したときの前後の音声を
一定時間分だけ記録する装置が記載されている。また、
市販されているテープレコーダの中には、無音区間は音
声を記憶しないという無音区間検出機能を持ったものが
ある。
【0242】しかしながら、特開平7−129187号
公報記載の装置のように記録時に情報の取捨選択を行な
う方法では、例えば、会議の中で最も数多く発言した人
を特定し、この特定した人の発言部分の音声情報または
画像情報のみを高品質で保存するといったようなこと
や、ユーザが指定した時間長になるように高い重要度を
持ったシーンから順に抽出してダイジェストを作成する
といったようなことができない。すなわち、音声情報ま
たは画像情報の記録終了後に初めて得られる情報、また
は、記録しながらでは得られない情報を元にして、音声
情報または画像情報の圧縮を行なうことができないとい
う問題がある。
【0243】この実施の形態では、音声情報または画像
情報の記録終了後に初めて得られる情報に基づいて圧縮
方法や圧縮率を設定する場合について説明する。
【0244】例えば、会議の場面において、話者の発話
が長く継続している場面は、連絡事項を伝達している場
面であったり、まとまった意見を発言している場面であ
ったり、議論のまとめを行なっている場面であったり
と、重要な発言が述べられている場面であることが多
い。そこで、1つの会議を撮影した後に、発言時間の長
い場面から順に高い重要度を割り当て、情報圧縮時に
は、高い重要度を割り当てられた発言部分を高音質/高
画質で保存し、重要度の低いその他の部分を高圧縮率で
圧縮するようにする。
【0245】また、他の例として、例えば、予め登録さ
れた音声キーワードが、会議の中でどの位の時間に渡っ
て用いられたかを記憶しておき、使用時間の長いキーワ
ードから順に高い重要度を割り当てるようにしてもよ
い。例えば、会議の場面においては、長時間議論された
議論は重要な議論であることが多い。そこで、議論の内
容を推定できるようなキーワードを予め登録しておき、
そのキーワードを入力音声信号の中から検出するように
する。
【0246】そして、特定のキーワードが長時間に渡っ
て使用されたことを検出することにより、そのキーワー
ドに対応した議論が長時間なされたと認識し、このキー
ワード出現区間を重要部分と見なす。情報圧縮時には、
高い重要度が割り当てられた区間を高音質/高画質で保
存し、重要度の低いその他の区間を高圧縮率で圧縮する
ようにする。
【0247】[第10の実施の形態]以上に説明した第
1の実施の形態〜第9の実施の形態は、情報の入力時
に、条件一致区間検出部3によって条件一致区間を検出
し、その検出結果と、それぞれの条件一致区間に対応す
る音声情報または画像情報の時系列情報記憶部4におけ
る記憶位置とを対応付けて対応関係記憶部5に記憶し、
圧縮部6は、対応関係記憶部5に記憶された対応関係情
報に基づいて時系列情報記憶部4に記憶された前記音声
情報または画像情報を圧縮するように構成していた。
【0248】この第10の実施の形態では、情報の入力
時には条件一致区間を検出せず、情報の圧縮時に、条件
一致区間検出部3によって条件一致区間を検出するよう
にする。この実施の形態の場合には、対応関係記憶部5
が不要となる。
【0249】図37は、第10の実施の形態における記
録時の動作を、その際の各種情報の流れ、および、各部
の出力の流れと共に説明する図である。この第10の実
施の形態の場合の記憶時には、入力音声情報および画像
情報を、時系列情報記憶部4に順次に記憶する。時系列
情報記憶部4は、記憶開始時刻を時刻情報記憶部7に記
憶させるようにする。
【0250】第1の実施の形態における記憶時の動作を
説明した図3と、この第10の実施の形態における記憶
時の動作を説明した図37とを比較すると、図37で
は、対応関係記憶部5を備えず、また、記憶時に条件一
致区間検出処理を行なわないために、処理が非常に単純
化されている。
【0251】図38は、この第10の実施の形態におけ
る記録時の処理のフローチャートである。まず、ステッ
プS900において、時刻情報記憶部7に記録開始時間
が記憶され、ステップS901に進む。ステップS90
1では、音声情報と画像情報とを音声情報入力部1と画
像情報入力部2によって入力し、ステップS902で、
この入力された音声情報と画像情報とを時系列情報記憶
部4に記憶する。そして、ステップS901とS02と
を繰り返す。
【0252】図39は、この第10の実施の形態におけ
る圧縮時の動作を、その際の各種情報の流れ、および、
各部の出力の流れと共に説明する図である。この第10
の実施の形態においては、例えば記憶時から所定時間経
過して、時刻情報記憶部7から圧縮処理開始指示が発生
すると、条件一致区間検出部3は、時系列情報記憶部4
から音声情報を読み出して、前述したような条件一致区
間の検出を行う。この実施の形態では、第1の実施の形
態と同様に、対話の活発な区間を条件一致区間として検
出する。そして、条件一致区間検出部3は、検出した条
件一致区間の情報を時系列情報記憶部4に送ると共に、
圧縮部6に送る。
【0253】時系列情報記憶部4は、条件一致区間検出
部3からの条件一致区間情報を受け取り、この条件一致
区間に対応して時系列情報記憶部4に記憶されている音
声情報または画像情報の、時系列情報記憶部4における
記憶アドレスを計算する。そして、この記憶アドレスを
圧縮部6に出力する。
【0254】圧縮部6は、条件一致区間検出部3からの
条件一致区間情報と、時系列情報記憶部4からの前記記
憶アドレスとを受け取り、これらの入力情報に基づい
て、条件一致区間および条件一致区間以外の区間の画像
情報の圧縮率を決定する。すなわち、条件一致区間の画
像情報の圧縮率は低く、条件一致区間以外の区間の画像
情報の圧縮率は高く決定する。例えば、条件一致区間は
圧縮せず、条件一致区間以外の区間の部分画像列を圧縮
部6は、時系列情報記憶部4から受け取り、第1の実施
の形態と同様に、1/10に圧縮する。そして、その圧
縮後の部分画像列を時系列情報記憶部4に書き戻すよう
にする。
【0255】図40は、この第10の実施の形態の場合
の圧縮時の処理のフローチャートである。このフローチ
ャートに示す処理は、図2の会議情報蓄積処理部12で
実行される処理内容に相当する。
【0256】すなわち、この第10の実施の形態におい
ては、音声情報および画像情報が時系列情報記憶部4に
記録されてからの経過時間が所定の時間以上になったこ
とをステップS1000において検出する。これは、図
39の機能ブロックでは時刻情報記憶部7にて行われる
処理である。情報の保存期間が所定の時間を超過したと
きには、ステップS1001に進み、圧縮処理開始指示
を発生し、前述したように、条件一致区間検出部3に供
給する。
【0257】圧縮処理開始指示を受け取った条件一致区
間検出部3は、ステップS1002において、条件一致
区間の検出を実行する。そして、ステップS1003に
おいて、条件一致区間を検出したか否か判別し、その判
別結果を時系列情報記憶部4に送る。条件一致区間検出
部3が条件一致区間を検出したときにはステップS10
04に進み、低圧縮率で圧縮を実行する。第1の実施の
形態と同様に、時系列情報記憶部4の条件一致区間の情
報は圧縮しないようにしてもよい。
【0258】一方、ステップS1003で条件一致区間
以外の区間であると判別されたときには、ステップS1
005に進み、時系列情報記憶部4に記憶された当該条
件一致区間以外の区間の画像情報を読み出し、高圧縮率
の圧縮、例えば10フレームの内の最初の1フレームの
みを残す間引きによる圧縮を施す。
【0259】そして、ステップS1004およびS10
05の後には、ステップS1006に進み、圧縮後の画
像情報を時系列情報記憶部4に書き戻す。そして、ステ
ップS1007に進み、時系列情報記憶部4に記憶した
情報のすべてについて圧縮処理を終了したか否か判別
し、終了していなければステップS1003に戻って、
このステップS1003以降を繰り返す。また、すべて
の情報について圧縮処理を終了していれば、この圧縮処
理ルーチンを終了する。
【0260】[その他の変形例]以上説明した第1の実
施の形態から第10の実施の形態は、各実施の形態の説
明中に明記した態様のほかにも、適宜、各実施の形態を
組み合わせて、この発明の情報蓄積装置を構成すること
も可能である。
【0261】例えば、第3の実施の形態で説明した段階
的圧縮方法を、第7の実施の形態で説明した参照状態記
憶方法と組み合わせて用いることで、画像情報の参照状
態に応じて、段階的に画像情報の圧縮率を高めるように
することができる。
【0262】また、第3の実施の形態は、第2の実施の
形態の変形として説明したが、第1の実施の形態の変形
として実施してもよい。
【0263】さらに、第8の実施の形態で説明した記憶
量検出部は、第1の実施の形態から第7の実施の形態ま
で、および、第9の実施の形態から第10の実施の形態
までと組み合わせて実施することができる。
【0264】また、第1の実施の形態から第9の実施の
形態までの実施の形態は、第10の実施の形態で説明し
たように、対応関係記憶部を備えないようにして構成す
ることもできる。
【0265】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による情
報蓄積装置によれば、条件一致区間検出手段が入力音声
情報から条件一致区間を検出し、この検出結果に基づい
て、圧縮率または間欠記録の時間間隔を動的に変更して
時系列情報記憶手段に記憶された音声情報または画像情
報を圧縮するように構成したことにより、音声情報また
は画像情報のうちの、特徴的な事象が起こっている重要
部分のみを限られた蓄積媒体の中に数多く記憶でき、か
つ、重要部分以外の音声情報または画像情報であっても
少ないデータ量で長時間記憶できる効果がある。
【0266】そして、請求項2の発明の場合には、対応
関係記憶手段を備え、条件一致区間情報と当該区間情報
に対応する音声情報または画像情報の時系列情報記憶手
段における記憶位置との対応関係を記憶するように構成
したことにより、情報圧縮時における条件一致区間検出
操作が不要となり、音声情報または画像情報を圧縮する
際のシステムの負荷を軽減できる効果がある。
【0267】また、請求項3の発明の場合には、条件一
致区間検出手段がセンサ情報に基づいて条件一致区間を
検出し、この検出結果に基づいて、圧縮率または間欠記
録の時間間隔を動的に変更して時系列情報記憶手段に記
憶された音声情報または画像情報を圧縮するように構成
したので、音声信号の状態変化の検出が困難な事象が起
きた場合や、入力される音声信号に含まれない情報に状
態変化が起きた場合にでも、音声情報または画像情報の
うちの、特徴的な事象が起こっている重要部分のみを限
られた蓄積媒体の中に数多く記憶でき、かつ、重要部分
以外の音声情報または画像情報であっても少ないデータ
量で長時間記憶できる効果がある。
【0268】また、請求項4の発明の場合には、条件一
致区間検出手段がセンサ情報に基づいて条件一致区間を
検出し、対応関係記憶手段に前記センサ情報を記憶する
ように構成したことにより、情報圧縮時における条件一
致区間検出操作が不要となり、音声情報または画像情報
を圧縮する際のシステムの負荷を軽減できる効果があ
る。
【0269】また、請求項5の発明の場合には、条件一
致区間検出手段が音声情報から条件一致区間を検出し、
この検出結果に基づいて、条件一致区間の画像情報は、
他の区間よりも高画質を保つように、圧縮率を動的に変
更して時系列情報記憶手段に記憶された画像情報を圧縮
するように構成したことにより、画像情報のうちの、特
徴的な事象が起こっている重要部分のみを限られた蓄積
媒体の中に数多く記憶でき、かつ、重要部分以外の画像
情報であっても少ないデータ量で長時間記憶できる効果
がある。
【0270】また、請求項6の発明の場合には、入力さ
れる音声信号の有無または音声信号レベルを条件一致区
間検出手段によって検出するように構成したので、音声
が発せられている区間の音声または画像情報を、最初か
ら最後まで高音質/高画質で保存でき、かつ、音声が発
せられていない区間の音声または画像情報であっても少
ないデータ量で記憶できる効果がある。
【0271】また、請求項7の発明の場合には、入力さ
れる音声の発信者または発信者の交替を条件一致区間検
出手段によって検出するように構成したので、特定の発
信者の音声または画像情報を、最初から最後まで高音質
/高画質で保存でき、かつ、その他の発信者の音声また
は画像情報であっても少ないデータ量で記憶できる効果
がある。
【0272】また、請求項8の発明のように、入力され
る音声情報の中に予め登録されたキーワードまたはパタ
ーンが出現したことを条件一致区間検出手段によって検
出するように構成した場合には、予め登録されたキーワ
ードまたはパターンが頻繁に出現した期間に記憶された
音声または画像情報を、最初から最後まで高音質/高画
質で保存でき、かつ、その他の部分の音声または画像情
報であっても少ないデータ量で記憶できる効果がある。
【0273】また、請求項9の発明の場合のように、音
声信号または画像信号が入力された場所を条件一致区間
検出手段によって検出するように構成した場合には、重
要な会議を特定の会議室で行なっているような場合、重
要な場所で撮影された重要事象の音声または画像を、高
音質/高画質で保存でき、かつ、それ以外の場所で撮影
された音声または画像情報であっても少ないデータ量で
記憶できる効果がある。
【0274】また、請求項10の発明の場合のように、
外部センサによって特定の人を検出するように構成した
場合には、特定の人の音声または画像情報を、最初から
最後まで高音質/高画質で保存でき、かつ、その他の人
の音声または画像情報であっても少ないデータ量で記憶
できる効果がある。
【0275】また、請求項11の発明の場合のように、
カメラ操作信号またはカメラ操作信号の変化を条件一致
区間検出手段によって検出するように構成した場合に
は、重要な音声または画像をアップでカメラ撮影してい
るような場合、ズームインしている期間の音声または画
像を、高音質/高画質で保存でき、かつ、それ以外の期
間の音声または画像情報であっても少ないデータ量で記
憶できる効果がある。
【0276】また、請求項12の発明の場合のように、
音声情報または画像情報が時系列情報記憶手段に記録さ
れてからの経過時間(すなわち情報保存時間)が、所定
の時間以上になった場合に圧縮処理を開始するように構
成した場合には、参照する可能性の大きい最近の音声ま
たは画像情報を、高音質/高画質で保存でき、かつ、昔
に記録された音声または画像情報であっても少ないデー
タ量で記憶できる効果がある。
【0277】また、音声情報または画像情報が時系列情
報記憶手段に記録されてからの経過時間(すなわち情報
保存時間)に応じて段階的に圧縮を施すように構成した
場合のように、後から参照される可能性がより低くなっ
た場合に、より少ない情報量で蓄積できるので、より効
果的に蓄積媒体を節約できる効果がある。
【0278】また、請求項13の発明では、順次入力さ
れる音声または画像情報が、蓄積媒体の記憶容量を超え
て入力される場合に、時系列情報記憶手段における空き
領域がある値以下になったと認識されたタイミング、ま
たは、時系列情報記憶手段における記憶量がある値以上
になったと認識されたタイミングで圧縮処理を開始する
ように構成したので、新たに入力される音声または画像
情報が時系列情報記憶手段の記憶容量を超えて入力され
る場合にでも、入力を継続できる効果がある。
【0279】また、請求項14の発明の場合のように、
音声情報または画像情報のデータ量が予め定められた記
憶容量に収まるように、圧縮量または圧縮方式を設定で
きるように構成した場合には、圧縮後のデータは、入力
された画像情報の中の重要な部分のみを高画質で記憶し
た、所望記憶サイズのダイジェストとなる効果がある。
【0280】また、請求項15の発明の場合のように、
入力音声情報または入力画像情報を時系列情報記憶手段
に蓄積する際に周波数帯域別に記憶しておき、圧縮時
に、高周波数帯域を削除するように構成した場合には、
圧縮のために時系列情報記憶手段から情報を読み出した
り、時系列情報記憶手段に情報を書き戻したりする必要
がなくなるため、圧縮処理時のシステムの負荷を軽減で
きる効果がある。
【0281】また、請求項16の発明の場合のように、
入力音声情報または入力画像情報を周波数帯域別に時系
列情報記憶手段に蓄積する際に、条件一致区間検出手段
が検出した条件一致区間と、条件一致区間以外の区間と
で、周波数帯域の分け方を変えて記憶するように構成し
た場合には、条件一致区間以外の区間の画像情報のみを
周波数帯域別に記憶し、条件一致区間の画像情報は通常
の方法(周波数帯域別の記憶はしない)で記憶するとい
うように、入力音声情報または入力画像情報を周波数帯
域別に分ける処理を少なくすることができるので、シス
テムの負荷を軽減できる効果がある。
【0282】また、請求項17の発明の場合のように、
入力画像情報を時系列情報記憶手段に蓄積する際に輝度
情報と色差情報に分けて記憶し、圧縮時に、時系列情報
記憶手段に記憶された画像情報の色差情報を削除するよ
うに構成した場合には、圧縮のために時系列情報記憶手
段から情報を読み出したり、時系列情報記憶手段に情報
を書き戻したりする必要がなくなるため、圧縮処理時の
システムの負荷を軽減できる効果がある。
【0283】また、請求項18の発明の場合のように、
時系列情報記憶手段に記憶された音声情報または画像情
報が、ユーザによってどのくらいの頻度で参照(アクセ
ス)されたかという参照状態に基づいて、圧縮量または
圧縮方法を変えて情報を圧縮するように構成した場合に
は、頻繁に参照された情報は重要な情報であることか
ら、頻繁に参照された区間の音声情報または画像情報は
高品質で保存し、参照される頻度が低かった音声情報ま
たは画像情報は高圧縮率で圧縮し少ない情報量で保存す
ることができる効果がある。
【0284】また、請求項19の発明の場合のように、
条件一致区間検出手段が検出した検出結果を組み合わせ
て音声情報または画像情報の重要度を決定し、この重要
度に基づき、条件一致区間と他の区間とで圧縮量あるい
は圧縮方式を変更して、音声情報または画像情報のデー
タ圧縮を行なうように構成した場合には、様々な事象が
組み合わさった複雑な事象に応じた圧縮率または間欠記
録の時間間隔で音声または画像情報を記憶できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による情報蓄積装置の第1の実施の形
態の全体を示す機能ブロックである。
【図2】この発明による情報蓄積装置の実施の形態が適
用されるシステムの概要を説明する図である。
【図3】第1の実施の形態の条件一致区間検出部の、音
声レベル検出動作の説明のための図である。
【図4】第1の実施の形態の条件一致区間検出部の、活
発な対話区間を検出する動作の説明のための図である。
【図5】第1の実施の形態の情報記録時の動作の流れを
示す図である。
【図6】第1の実施の形態における条件一致区間検出部
の動作のフローチャートである。
【図7】第1の実施の形態における対応関係記憶部の動
作のフローチャートである。
【図8】第1の実施の形態における、条件一致区間検出
部の検出結果と、時系列情報記憶部のメモリアドレスと
の対応関係を説明するための図である。
【図9】第1の実施の形態における、条件一致区間検出
部の検出結果と、時系列情報記憶部のメモリアドレスと
の対応関係を管理するテーブルである。
【図10】第1の実施の形態における時系列情報記憶部
の動作のフローチャートである。
【図11】第1の実施の形態における時刻情報記憶部の
動作のフローチャートである。
【図12】第1の実施の形態における時刻情報記憶部の
記憶構造を説明する図である。
【図13】第1の実施の形態における時刻情報記憶部の
記憶構造の他の例を説明する図である。
【図14】第1の実施の形態の情報圧縮時の動作の流れ
を示す図である。
【図15】第1の実施の形態における圧縮部の動作のフ
ローチャートである。
【図16】第1の実施の形態における、圧縮前と、圧縮
後の時系列情報記憶部の記憶状態を、比較して説明する
ための図である。
【図17】第2の実施の形態の情報記録時の動作の流れ
を示す図である。
【図18】第2の実施の形態における周波数帯域別画像
生成部の処理のフローチャートである。
【図19】第2の実施の形態における時系列情報記憶部
の、圧縮処理前のメモリ記憶状態を説明する図である。
【図20】第2の実施の形態の情報圧縮時の動作の流れ
を示す図である。
【図21】第2の実施の形態における圧縮処理のフロー
チャートである。
【図22】第2の実施の形態における時系列情報記憶部
の、圧縮処理後のメモリ記憶状態を説明する図である。
【図23】第3の実施の形態における時系列情報記憶部
の、情報記録時点のメモリ記憶状態を説明する図であ
る。
【図24】第3の実施の形態における、段階的な圧縮を
実行する時刻を管理する、圧縮時刻管理テーブルであ
る。
【図25】第3の実施の形態における時系列情報記憶部
の、1週間経過後のメモリ記憶状態を説明する図であ
る。
【図26】第3の実施の形態における時系列情報記憶部
の、1ヶ月経過後のメモリ記憶状態を説明する図であ
る。
【図27】第3の実施の形態における時系列情報記憶部
の、半年後のメモリ記憶状態を説明する図である。
【図28】第4の実施の形態における、音声信号の中に
予め登録されたキーワードが出現したことを検出する場
合の、キーワード有効期間を管理するテーブルである。
【図29】第4の実施の形態における、音声信号の中に
予め登録された音声信号パターンが出現したことを検出
する場合の、パターン有効期間を管理するテーブルであ
る。
【図30】第5の実施の形態における、条件一致区間検
出部が場所を検出する場合の、場所と場所の重要度を対
応づけて管理するテーブルである。
【図31】第6の実施の形態における、条件一致区間検
出部がカメラワークを検出する場合の、圧縮率設定処理
を説明する図である。
【図32】第7の実施の形態における時系列情報記憶部
の条件一致区間を示す図である。
【図33】第7の実施の形態における参照状態記憶部の
記憶状態を管理するテーブルである。
【図34】第7の実施の形態における圧縮率設定テーブ
ルの記憶状態を管理するテーブルである。
【図35】第8の実施の形態の情報圧縮時の動作の流れ
を示す図である。
【図36】第8の実施の形態における記憶量検出部の処
理のフローチャートである。
【図37】第10の実施の形態における情報記録時の動
作の流れを示す図である。
【図38】第10の実施の形態における情報記録処理の
フローチャートである。
【図39】第10の実施の形態における情報圧縮時の動
作の流れを示す図である。
【図40】第10の実施の形態における情報圧縮処理の
フローチャートである。
【符号の説明】
1 音声情報入力部 2 画像情報入力部 3 条件一致区間検出部 4 時系列情報記憶部 5 対応関係記憶部 6 圧縮部 7 時刻情報記憶部 8 再生部 9 制御部 10 情報蓄積装置 11 音声信号解析器 12 会議情報蓄積処理装置 13 蓄積媒体 14 モニター装置 15 マイクロホン 16 会議参加者 21 周波数帯域別画像生成部 31 記憶量検出部

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記憶すべき音声情報または画像情報を入力
    するための情報入力手段と、 前記情報入力手段から入力された前記音声情報または前
    記画像情報を記憶する時系列情報記憶手段と、 前記時系列情報記憶手段に記憶された前記音声情報が、
    予め設定された所定の条件に合致する区間を検出する条
    件一致区間検出手段と、 前記条件一致区間検出手段で検出された前記条件一致区
    間と他の区間とで、圧縮率あるいは圧縮方式を変更し
    て、前記時系列情報記憶手段に記憶された前記音声情報
    または前記画像情報のデータ量を圧縮する圧縮手段と、 を備えることを特徴とする情報蓄積装置。
  2. 【請求項2】記憶すべき音声情報または画像情報を入力
    するための情報入力手段と、 前記情報入力手段から入力された前記音声情報または前
    記画像情報を記憶する時系列情報記憶手段と、 前記情報入力手段から入力された前記音声情報につい
    て、予め設定された所定の条件に合致する区間を検出す
    る条件一致区間検出手段と、 前記条件一致区間検出手段で検出された条件一致区間を
    示す区間情報と、当該区間情報に対応する前記音声情報
    または前記画像情報の前記時系列情報記憶手段における
    記憶位置との対応関係を記憶する対応関係記憶手段と、 前記対応関係記憶手段に記憶された前記区間情報と前記
    時系列情報記憶手段における記憶位置との対応関係に基
    づいて、前記条件一致区間と他の区間とで圧縮率あるい
    は圧縮方式を変更して、前記時系列情報記憶手段に記憶
    された前記音声情報または前記画像情報のデータ圧縮を
    行う圧縮手段と、 を備えることを特徴とする情報蓄積装置。
  3. 【請求項3】記憶すべき音声情報または画像情報を入力
    するための情報入力手段と、 外部センサからの情報を検出するためのセンサ情報検出
    手段と、 前記情報入力手段から入力された前記音声情報または前
    記画像情報と前記センサ情報検出手段からのセンサ情報
    とを記憶する時系列情報記憶手段と、 前記時系列情報記憶手段に記憶された前記センサ情報
    が、予め設定された所定の条件に合致する区間を検出す
    る条件一致区間検出手段と、 前記条件一致区間検出手段で検出された前記条件一致区
    間と他の区間とで、圧縮率あるいは圧縮方式を変更し
    て、前記時系列情報記憶手段に記憶された前記音声情報
    または前記画像情報のデータ量を圧縮する圧縮手段と、 を備えることを特徴とする情報蓄積装置。
  4. 【請求項4】記憶すべき音声情報または画像情報を入力
    するための情報入力手段と、 前記情報入力手段から入力された前記音声情報または前
    記画像情報を記憶する時系列情報記憶手段と、 外部センサからの情報を検出するためのセンサ情報検出
    手段と、 前記センサ情報検出手段からのセンサ情報が、予め設定
    された所定の条件に合致する区間を検出する条件一致区
    間検出手段と、 前記条件一致区間検出手段で検出された条件一致区間を
    示す区間情報と、当該区間情報に対応する前記音声情報
    または前記画像情報の前記時系列情報記憶手段における
    記憶位置との対応関係を記憶する対応関係記憶手段と、 前記対応関係記憶手段に記憶された前記区間情報と前記
    時系列情報記憶手段における記憶位置との対応関係に基
    づいて、前記条件一致区間と他の区間とで圧縮率あるい
    は圧縮方式を変更して、前記時系列情報記憶手段に記憶
    された前記音声情報または前記画像情報のデータ圧縮を
    行う圧縮手段と、 を備えることを特徴とする情報蓄積装置。
  5. 【請求項5】請求項1、請求項2、請求項3、または、
    請求項4において、 前記時系列情報記憶手段に記憶された前記条件一致区間
    の画像情報は、前記圧縮手段により、他の区間の画像情
    報よりも高画質を保つデータ圧縮を施すようにしたこと
    を特徴とする情報蓄積装置。
  6. 【請求項6】請求項1、請求項2、または、請求項5に
    おいて、 前記条件一致区間検出手段は、前記音声情報の音声信号
    レベルと予め定められた閾値とを比較し、その比較結果
    に基づいて前記条件一致区間の開始点または終了点を検
    出することを特徴とする情報蓄積装置。
  7. 【請求項7】請求項1、請求項2、または、請求項5に
    おいて、 前記条件一致区間検出手段は、前記音声情報において、
    音声の特定の発信者または発信者の交替を検出し、その
    検出結果に基づいて前記条件一致区間の開始点または終
    了点を検出することを特徴とする情報蓄積装置。
  8. 【請求項8】請求項1、請求項2、または、請求項5に
    おいて、 前記条件一致区間検出手段は、前記音声情報に予め定め
    られた特定のキーワードまたは特定のパターンを検出し
    て、その検出結果に基づいて前記条件一致区間の開始点
    または終了点を検出することを特徴とする情報蓄積装
    置。
  9. 【請求項9】請求項3、請求項4、または、請求項5に
    おいて、 前記センサ情報検出手段は、前記音声情報または画像情
    報が入力された場所、または、前記センサ情報が検出さ
    れた場所に関する情報を検出し、 前記条件一致区間検出手段は、このセンサ情報に基づい
    て、前記条件一致区間の開始点または終了点を検出する
    ことを特徴とする情報蓄積装置。
  10. 【請求項10】請求項3、請求項4、または、請求項5
    において、 前記センサ情報検出手段は、前記外部センサによって特
    定の人を検出し、 前記条件一致区間検出手段は、このセンサ情報に基づい
    て、前記条件一致区間の開始点または終了点を検出する
    ことを特徴とする情報蓄積装置。
  11. 【請求項11】請求項3、請求項4、または、請求項5
    において、 前記センサ情報検出手段は、カメラ操作信号またはカメ
    ラ操作信号の変化を検出し、 前記条件一致区間検出手段は、このセンサ情報に基づい
    て、前記条件一致区間の開始点または終了点を検出する
    ことを特徴とする情報蓄積装置。
  12. 【請求項12】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、または、請求項5において、 前記音声情報または前記画像情報が前記時系列情報記憶
    手段に記憶された時刻を示す時刻情報を記憶する時刻情
    報記憶手段をさらに具備し、 前記圧縮手段は、前記時刻情報記憶手段に記憶された前
    記時刻情報によって定められる時刻からの経過時間が、
    予め定められた時間以上になったときに前記圧縮処理を
    実行することを特徴とする情報蓄積装置。
  13. 【請求項13】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、または、請求項5において、 前記圧縮手段は、前記時系列情報記憶手段における空き
    領域がある値以下になったと認識されたときに、また
    は、前記時系列情報記憶手段における記憶量がある値以
    上になったと認識されたときに、前記圧縮手段での圧縮
    処理を実行することを特徴とする情報蓄積装置。
  14. 【請求項14】請求項2、請求項4、または、請求項5
    において、 前記圧縮手段は、前記音声情報または前記画像情報のデ
    ータ量が予め定められた記憶容量に収まるように、前記
    対応関係記憶手段に記憶された前記条件一致区間または
    他の区間の前記音声情報または前記画像情報の圧縮率あ
    るいは圧縮方式を設定することを特徴とする情報蓄積装
    置。
  15. 【請求項15】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、または、請求項5において、 前記時系列情報記憶手段は、前記情報入力手段から入力
    された前記音声情報または画像情報を、周波数帯域別に
    記憶し、 前記圧縮手段は、圧縮時に、前記時系列情報記憶手段に
    記憶された前記音声情報または前記画像情報の、少なく
    とも前記条件一致区間以外の区間の高周波数帯域を、前
    記時系列記憶情報記憶手段の記憶媒体から消去すること
    を特徴とする情報蓄積装置。
  16. 【請求項16】請求項2、請求項4、または、請求項5
    において、 前記時系列情報記憶手段は、前記情報入力手段から入力
    された前記音声情報または前記画像情報を周波数帯域別
    に記憶する際に、前記条件一致区間検出手段が検出した
    条件一致区間と、条件一致区間以外の区間とで、周波数
    帯域の分け方を変えて記憶し、 前記圧縮手段は、圧縮時に、前記時系列情報記憶手段に
    記憶された前記音声情報または前記画像情報の、少なく
    とも前記条件一致区間以外の区間の音声情報または画像
    情報の高周波数帯域を消去することを特徴とする情報蓄
    積装置。
  17. 【請求項17】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、または、請求項5において、 前記時系列情報記憶手段は、前記画像情報入力手段から
    入力された前記画像情報を、輝度情報と色情報に分けて
    記憶し、 前記画像情報圧縮手段は、圧縮時に、前記時系列情報記
    憶手段に記憶された前記画像情報の、少なくとも前記条
    件一致区間以外の区間の前記色情報を削除することを特
    徴とする情報蓄積装置。
  18. 【請求項18】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、または、請求項5において、 所定時間内に所定回数以上ユーザから参照された区間
    と、前記所定時間内に前記所定回数以上ユーザから参照
    されなかった区間とを区別する情報を記憶する参照状態
    記憶手段をさらに具備し、 前記圧縮手段は、前記参照状態記憶手段に記憶された情
    報に基づいて、前記所定時間内に所定回数以上ユーザか
    ら参照された区間と、前記所定時間内に所定回数以上ユ
    ーザから参照されなかった区間とで、圧縮率あるいは圧
    縮方式を変えて、前記時系列情報記憶手段に記憶された
    前記音声情報または前記画像情報のデータ圧縮を行うこ
    とを特徴とする情報蓄積装置。
  19. 【請求項19】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、または、請求項5において、 前記圧縮手段は、前記条件一致区間検出手段が検出した
    検出結果を組み合わせて音声情報または前記画像情報の
    重要度を決定し、この重要度に基づき、前記条件一致区
    間検出手段での検出結果から定められる区間と他の区間
    とで圧縮量あるいは圧縮方式を変更して、前記音声情報
    または前記画像情報のデータ圧縮を行なうことを特徴と
    する情報蓄積装置。
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