JPH10190755A - 無線通信装置および移動通信システム - Google Patents

無線通信装置および移動通信システム

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JPH10190755A
JPH10190755A JP8345201A JP34520196A JPH10190755A JP H10190755 A JPH10190755 A JP H10190755A JP 8345201 A JP8345201 A JP 8345201A JP 34520196 A JP34520196 A JP 34520196A JP H10190755 A JPH10190755 A JP H10190755A
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JP
Japan
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transmission data
circuit
data
signal
predetermined
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JP8345201A
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English (en)
Inventor
Miyuki Ogura
みゆき 小倉
Hidehiro Takahashi
英博 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

(57)【要約】 【課題】変調方式としてFSK方式およびπ/4シフト
QPSK方式のいずれを用いたシステムにも適用可能な
マルチモード性を有していながら、小形化、低消費電力
化を図ることを可能とする。 【解決手段】ランダムパタン発生回路1は、送信データ
を2ビットを1単位とするランダムパタンデータに変換
する。固定パタン発生回路2は、送信データの状態を2
ビット単位で判断し、その2ビットのデータをその状態
に応じて、π/4シフトQPSK方式の差動符号化の際
に±π/4、±3π/4の4種類の位相変化を所定期間
に亙り繰り返し起こさせる4種類の固定データのうちの
いずれかに置換した固定パタンデータへと送信データを
変換する。ランダムパタンデータおよび固定パタンデー
タの一方を選択回路3により選択し、差動符号化回路4
でπ/4シフトQPSK規則に従った差動符号化を施し
たのち、無線送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変調方式としてF
SK(Frequency Shift Keying)方式およびπ/4シフ
トQPSK(Quadrature Phase Shift Keying )方式の
いずれを用いた通信も行なうことができるデュアルモー
ドの無線通信装置およびこの無線通信装置を用いて構築
される移動通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信では、簡易型携帯電話システ
ム、ディジタル自動車電話システム、あるいは高度無線
呼び出しシステムなどの複数の技術条件の異なるシステ
ムが混在している。そして各システム上で利用される無
線通信端末は、おのおののシステムから要求される技術
条件を満足することが必要である。
【0003】一般に無線通信端末は、いずれか1つのシ
ステムにのみ適応するように回路構成が設計される。し
かし、各種のシステムにはそれぞれに独自の長所を有し
ているため、それらの長所を兼ね備え、より利便性の向
上を図るために、近年はマルチモード化の要求が高まっ
てきている。すなわち、1つの無線通信端末により複数
のシステム上で通信可能とするマルチモード無線通信端
末への要求が高まってきている。このマルチモード端末
の一例としては、米国におけるセルラーシステムにおい
て、アナログ方式とデジタル方式の両方で使用できるデ
ュアルモード端末が既に実用化されている。
【0004】図11はこのようなデュアルモード端末の
従来の構成例を示す図である。この図に示すように従来
のデュアルモード端末は、電源回路111のように一部
には共有できる回路もあるが、通信回路自体は、2つの
システムにそれぞれ対応する別々の通信回路112,1
13を並列的に設けておくものとなっている。そして、
制御回路114の制御の下に切り換えられるスイッチ1
15によって電源回路111からの電力供給を通信回路
112,113に選択的に行なうことで、2つのシステ
ムのいずれでの通信を行なうかを切り換えるものとなっ
ている。
【0005】このようにデュアルモード端末において
は、単一システムに対応する無線通信端末に比べ、回路
規模、消費電流が増大するという不具合があった。とこ
ろで携帯型の無線通信端末の場合、高度なモビリティを
確保するために小形化、低消費電力化が厳しく要求され
る。従って無線通信端末の設計においては、システムか
らの要求を満足しつつ、小形化、低消費電力化を追求す
るため、無線通信端末は使用されるシステムに最適化さ
れた回路構成を実現するが、2つのシステムのそれぞれ
に応じた通信回路を用意する必要がある従来のデュアル
モード端末においては、回路規模の縮小に限界があり、
小形化、低消費電力化を達成することが困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の無
線通信端末は、デュアルモードを実現するためには2つ
のシステムのそれぞれに応じた通信回路を設けるものと
なっていたため、回路規模が増大し、小形化、低消費電
力化の大きな障害になるという不具合があった。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、変調方式とし
てFSK方式およびπ/4シフトQPSK方式のいずれ
を用いたシステムにも適用可能なマルチモード性を有し
ていながら、小形化、低消費電力化を図ることができる
無線通信装置を提供することにある。
【0008】また本発明の別の目的は、上記目的を達成
し得る無線通信装置を移動通信端末として用いること
で、使用者の多様な要求に柔軟に対応することが可能な
新しい移動通信システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明の無線通信装置は、所定の送信データを入力
とし、2ビットを1情報単位とする所定の第1伝送デー
タに変換する例えばランダムパタン発生回路などの第1
データ変換手段と、前記所定の送信データを入力とし、
その送信データの状態に応じて、π/4シフトQPSK
の差動符号化の際にそれぞれ異なる所定の位相遷移に相
当するビット系列を亙り繰り返し発生させた複数ビット
を1情報単位とする複数(例えば±π/4、±3π/4
の4種類)の固定データのうちのいずれかに置換した所
定の第2伝送データへと前記送信データを変換する例え
ば固定パタン発生回路などの第2データ変換手段と、前
記第1データ変換手段により得られる前記第1伝送デー
タおよび前記第2データ変換手段により得られる前記第
2伝送データのいずれか一方を選択する例えば選択回路
などの選択手段と、この選択手段によって選択された伝
送データに対してπ/4シフトQPSK規則に従った差
動符号化を行なって変調信号を生成する例えば差動符号
化回路などの差動符号化手段と、この差動符号化手段に
より生成された前記変調信号を無線送信する、例えばフ
ィルタ、周波数変換器、基準信号発生器および電力増幅
器からなる無線送信手段とを備えた。
【0010】このような手段を講じたことにより、選択
手段が第1データ変換手段により得られる第1伝送デー
タを選択している時には、この第1伝送データに対して
π/4シフトQPSK規則に従った差動符号化が行われ
る。第1伝送データは、所定の送信データを2ビットを
1単位としただけのものであり、差動符号化により得ら
れる信号は送信データを単純にπ/4シフトQPSK変
調した信号となる。これに対して選択手段が第2データ
変換手段により得られる第2伝送データを選択している
時には、この第2伝送データに対してπ/4シフトQP
SK規則に従った差動符号化が行われる。第2伝送デー
タは、送信データの状態に応じて、π/4シフトQPS
Kの差動符号化の際にそれぞれ異なる所定の位相遷移に
相当するビット系列を亙り繰り返し発生させた複数ビッ
トを1情報単位とする複数の固定データのうちのいずれ
かに置換したものであるので、差動符号化を行なうこと
により、所定期間に亙り所定の位相変化が連続すること
になり、変調信号には正弦波が現れることになる。そし
て、この正弦波の周波数は所定期間毎に所定ビット数の
データの状態に応じて変化することになり、差動符号化
により得られる信号は送信データをFSK変調した信号
となる。
【0011】また別の本発明の無線通信装置は、上述の
構成に加えて、ユーザによる所定の変調方式切替指定を
受付ける例えばモード切替ボタンなどの切替指定受付手
段と、この切替指定受付手段により前記変調方式切替指
定が受付けられたことに応じて、それまで選択していた
側とは反対側の伝送データを選択するように選択手段を
制御する例えば制御回路などの選択制御手段とを備え
た。
【0012】このような手段を講じたことにより、選択
手段が第1伝送データおよび第2伝送データのいずれを
選択するかは、切替指定受付手段を介してのユーザによ
る指示に基づいて選択制御手段により行われる。
【0013】また別の本発明の無線通信装置は、上述の
構成における無線送信手段を、動作点が可変であり選択
手段が第1伝送データを選択しているときにはA級増幅
動作をする所定の第1動作点で、また前記選択手段が第
2伝送データを選択しているときにはC級増幅動作をす
る所定の第2動作点でそれぞれ増幅動作を行なう電力増
幅手段を有したものとした。
【0014】このような手段を講じたことにより、第1
伝送データを差動符号化手段によって差動符号化してな
るπ/4シフトQPSK方式の変調信号は、A級増幅動
作によって増幅されることで線形性が維持され、正確な
データ伝送が行なえる。また第2伝送データを差動符号
化手段によって差動符号化してなるFSK方式の変調信
号は線形性が要求されないので、C級増幅動作によって
増幅されることで十分に大きな電力で無線送信がなされ
る。
【0015】また上記目的を達成するために本発明の移
動通信システムは、無線送信手段を、動作点が可変であ
り選択手段が第1伝送データを選択しているときにはA
級増幅動作をする所定の第1動作点で、また前記選択手
段が第2伝送データを選択しているときにはC級増幅動
作をする所定の第2動作点でそれぞれ増幅動作を行なう
電力増幅手段を有したものとした本発明の無線通信装置
を移動通信端末とし、かつこの移動通信端末の選択手段
が第1伝送データを選択しているときにはその移動通信
端末から無線送信される信号をπ/4シフトQPSK方
式で変調された無線信号として、また前記移動通信端末
の選択手段が第2伝送データを選択しているときにはそ
の移動通信端末から無線送信される信号をFSK方式で
変調された無線信号としてそれぞれ受信・復調する受信
復調手段を有した基地局装置とによって構築した。
【0016】このような手段を講じたことにより、移動
通信端末と基地局装置との通信に、π/4シフトQPS
K方式およびFSK方式の2つの変調方式を用いること
ができ、通信速度が大きいπ/4シフトQPSK方式と
通信距離が大きいFSK方式とを任意に用いることで通
信の自由度が高まる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態につき説明する。図1は本実施形態に係る無線
通信装置の要部構成を示す図である。この無線通信装置
は、音声信号を例えばADPCM(Adaptive Different
ialPulse Code Modulation )方式で符号化して得られ
た音声データなどのような任意の情報シンボルを無線送
信するものであるが、情報シンボルの生成に関する構成
は図示を省略している。
【0018】この無線通信装置は、ランダムパタン発生
回路1、固定パタン発生回路2、選択回路3、差動符号
化回路4、フィルタ5、周波数変換回路6、基準信号発
生回路7、電力増幅器8、アンテナ9、制御回路10お
よびモード切替ボタン11を有している。そして情報シ
ンボルは、ランダムパタン発生回路1および固定パタン
発生回路2にそれぞれ与えられている。
【0019】ランダムパタン発生回路1は、シリアルデ
ータである情報シンボルを、伝送データにエンコードす
る。このランダムパタン発生回路1によって得られる伝
送データは、情報シンボルに応じたランダムなビットパ
タンをなすので、以降ではランダムパタンデータと称す
る。そしてランダムパタン発生回路1は、エンコードに
よって得たランダムパタンデータを選択回路3へと与え
る。
【0020】固定パタン発生回路2は、やはり情報シン
ボルを伝送データにエンコードするが、第1乃至第4固
定パタンを、情報シンボルの状態に応じて選択的に出力
する。ここで第1固定パタンは、差動符号化回路4での
符号化の際に+3π/4の位相遷移を生じさせるビット
パタンが所定回数に亙って継続するパタンである。第2
固定パタンは、差動符号化回路4での符号化の際に−3
π/4の位相遷移を生じさせるビットパタンが所定回数
に亙って継続するパタンである。第3固定パタンは、差
動符号化回路4での符号化の際に+π/4の位相遷移を
生じさせるビットパタンが所定回数に亙って継続するパ
タンである。そして第4固定パタンは、差動符号化回路
4での符号化の際に−π/4の位相遷移を生じさせるビ
ットパタンが所定回数に亙って継続するパタンである。
この固定パタン発生回路2によって得られる伝送データ
は、第1乃至第4固定パタンよりなるので、以降では固
定パタンデータと称する。そして固定パタン発生回路2
は、エンコードによって得た固定パタンデータを選択回
路3へと与える。
【0021】選択回路3は、制御回路10の制御の下
に、ランダムパタン発生回路1から与えられるランダム
パタンデータおよび固定パタン発生回路2から与えられ
る固定パタンデータを選択的に差動符号化回路4へと与
える。
【0022】差動符号化回路4は、選択回路3から与え
られるビット系列(ランダムパタンデータまたは固定パ
タンデータ)をもとに、複素平面における1シンボル前
の同相および直交成分を基準としてπ/4シフトQPS
K規則に従って差動符号化し、現シンボルの位相成分を
有する変調信号を生成する。そして差動符号化回路4
は、生成した変調信号をフィルタ5へと与える。
【0023】フィルタ5、周波数変換回路6、基準信号
発生回路7および電力増幅器8は、無線送信部を構成し
ている。すなわち、差動符号化回路4から与えられる変
調信号に対して、フィルタ5にて所定の帯域制限および
波形整形を施した後、周波数変換回路6にて基準信号発
生回路7が発生する所定周波数の無変調信号(基準信
号)に基づいて所定の無線周波数帯へ周波数変換し、さ
らに電力増幅器8で、無線送信するのに十分なレベルま
で増幅される。そして、フィルタ5、周波数変換回路6
および電力増幅器8でそれぞれの処理を受けた後の信号
は、アンテナ9より空間へと電波として送信される。な
お電力増幅器8は、制御回路10の制御の下に利得を切
り換えることができる。
【0024】制御回路10は、例えばCPUとその周辺
回路(メモリなど)よりなり、ユーザによって操作され
たときにモード切替ボタン11から出力されるモード切
替トリガを随時監視し、通信モード(π/4シフトQP
SKモードおよびFSKモード)の設定管理を行なう。
そして制御回路10は、通信モードの変更時に、選択回
路3および電力増幅器8のそれぞれにモード制御信号を
与え、選択回路3の選択状態および電力増幅器8の利得
を制御する。
【0025】モード切替ボタン11は、例えばその操作
面11aが図2に示すように筐体20の外部に露出して
設けられており、この操作面11aがユーザによって押
下されたことに応じてモード切替トリガを制御回路10
へと与える。
【0026】次に、以上のように構成された無線通信装
置の動作につき説明する図3はπ/4シフトQPSKの
信号空間ダイヤグラムである。差動符号化回路4での差
動符号化ではπ/4シフトQPSK規則に従って差動符
号化を行なっているが、π/4シフトQPSK規則での
位相遷移は、図3(a)に示す±π/4および図3
(b)に示す±3π/4の4通りである。従って差動符
号化回路4は、選択回路3から与えられる2ビットの伝
送データの状態に応じて出力する変調信号の位相を、1
符号時間T毎に±π/4、±3π/4のうちいずれか1
つを選択して遷移させる。
【0027】さて、選択回路3がランダムパタン発生回
路1から与えられるランダムパタンデータを選択して差
動符号化回路4に与えているとき、差動符号化回路4が
出力する変調信号の位相には±π/4、±3π/4のう
ちいずれかがランダム(情報シンボルの状態に応じて)
に生じることになり、一般的なπ/4シフトQPSK変
調信号となる。
【0028】これに対して、選択回路3が固定パタン発
生回路2から与えられる固定パタンデータを選択して差
動符号化回路4に与えているとき、差動符号化回路4が
出力する変調信号の位相には例えば+3π/4または+
π/4の位相遷移が複数の符号時間Tに亙って連続的に
生じるとする。
【0029】ここで、差動符号化回路4での位相遷移を
十分長い時間に亙って同一とした場合、その変調信号は
正弦波となる。すなわち、+3π/4の位相遷移が連続
する場合、変調信号の波形は図4(a)に示すように3
/8T(Δf2)周期の正弦波となる。また+π/4の
位相遷移が連続する場合、変調信号の波形は図4(b)
に示すように1/8T(Δf1)周期の正弦波となる。
【0030】図5は差動符号化回路4での位相遷移を±
3π/4および±π/4のそれぞれで十分長い時間に亙
って同一とした場合における、変調信号のスペクトラム
を示す図である。この図において、図5(a)は位相遷
移を±π/4とした場合を示し、実線で示したピーク
(+Δf1)は位相遷移を+π/4とした場合を示し、
破線で示したピーク(−Δf1)は位相遷移を−π/4
とした場合を示す。また図5(b)は位相遷移を±3π
/4とした場合を示し、実線で示したピーク(+Δf
2)は位相遷移を+3π/4とした場合を示し、破線で
示したピーク(−Δf2)は位相遷移を−3π/4とし
た場合を示す。
【0031】差動符号化回路4に、同一の位相遷移を連
続的に行なわせることにより、変調信号のスペクトラム
は、±Δf1、±Δf2にピーク値を持つFSK特有の
スペクトラムとなる。
【0032】かくして、情報シンボルの2ビット分の状
態に応じて、変調信号はそれぞれ異なる周波数の正弦波
が出現するFSK変調信号(4値FSK変調信号)とな
る。以上のように、単一の差動符号化回路4で、π/4
シフトQPSK変調信号とFSK変調信号とが生成され
る。
【0033】そこで制御回路10は、通信モードがπ/
4シフトQPSKモードであるときにはランダムパタン
発生回路1を、また通信モードがFSKモードであると
きには固定パタン発生回路2をそれぞれ選択するように
選択回路3を制御する。なお制御回路10は、モード切
替ボタン11が押下されてモード切替えトリガが与えら
れる毎に、通信モードをそれまで設定されていたモード
とは別のモードに切り替える。
【0034】ところで、π/4シフトQPSKモードで
あるとき、変調信号はπ/4シフトQPSK変調信号で
あるので、振幅変化を有し、電力増幅器8には線形動作
が要求される。これに対してFSKモードであるとき、
変調信号はFSK変調信号であるので、振幅は一定であ
り、非線形伝送に対して伝送特性劣化を起こさない。
【0035】そこで制御回路10は、通信モードがπ/
4シフトQPSKモードであるときにはA級動作となる
ように、また通信モードがFSKモードであるときには
C級動作となるように、それぞれ電力増幅器8の利得を
制御する。
【0036】すなわち、電力増幅器8の入力電力対出力
電力の特性が図6に示すものであるとき、π/4シフト
QPSKモードであるときには電力増幅器8をP点付近
で動作させ、またFSKモードであるときには電力増幅
器8をQ点付近で動作させる。
【0037】なお、このように動作点を変化させるため
の電力増幅器8の具体的な構成は、例えば利得可変機能
をもつプリアンプと広いダイナミックレンジを有するア
ンプとの2段構成とする。この場合には、入力段のプリ
アンプの利得をFSKモードの場合には大きくとり、π
/4シフトQPSKモードの場合には小さくとることに
よって、出力段のアンプに対する入力電力の調整を制御
し、動作点を選択することが可能である。
【0038】これにより、FSKモードの際には、π/
4シフトQPSKモードの場合に比べて送信電力を大き
くすることが可能となる。ところで本実施形態の無線通
信装置による単位情報シンボルの伝送に要する時間(以
下、伝送速度と称する)は、π/4シフトQPSKモー
ド時とFSKモード時とで異なる。すなわち図7に示す
ように、π/4シフトQPSKモードでは、π/4シフ
トQPSKにおける位相遷移θ1を1回繰り返し伝送し
た場合、1回の符号時間Tにつき2ビットを伝送するこ
とができる。これに対してFSKモードでは、1回の情
報シンボル伝送に対して、π/4シフトQPSKにおけ
る同一の位相遷移を複数の符号時間Tに亙って連続的に
生じさせるので、その連続させる回数をn回とすると、
n×Tの時間につき2ビットしか伝送することができな
い。つまり、FSKモードでの伝送速度は、π/4シフ
トQPSKモードでの伝送速度の1/nとなる。
【0039】なおFSKモードでの伝送速度は、同一の
位相遷移を連続させる回数nによって任意に設定するこ
とができる。以上のように本実施形態によれば、差動符
号化回路4および無線送信部(フィルタ5、周波数変換
回路6、基準信号発生回路7および電力増幅器8)は単
一でありながら、π/4シフトQPSK方式の変調方式
を用いた通信およびFSK方式の変調方式を用いた通信
の双方を行なうことができる。すなわち、変調方式とし
てπ/4シフトQPSK方式を用いたシステムおよびF
SK方式を用いたシステムに対応するデュアルモードの
無線通信端末が小規模な回路構成で実現できる。従っ
て、本実施形態を移動通信システムの無線通信端末に適
用することにより、小形で低消費電力なデュアルモード
無線通信端末の提供が可能となる。
【0040】なお、π/4シフトQPSKモード時とF
SKモード時とで無線周波の周波数を異ならせるように
してもよい。これは、基準信号発生回路7に例えば電圧
制御発振器(VCO)を持たせ、その発信周波数を制御
回路10が制御することで容易に達成できる。
【0041】ところで以上で説明した通信端末装置で
は、FSKモード時には電力増幅器8の利得をπ/4シ
フトQPSKモード時よりも大きくしている。従って、
FSKモード時の方がπ/4シフトQPSKモード時に
比べて通信可能距離が長くなる。そこで本実施形態の通
信端末装置を用いることにより、次のような新しい通信
システムを構築することができる。
【0042】すなわち図8に示すように、π/4シフト
QPSK方式およびFSK方式のいずれの変調方式でも
端末との通信を行なうことができる基地局装置31と、
前述した本実施形態の無線通信端末32とで通信システ
ムを構築する。
【0043】図9は基地局装置31の構成例を示す機能
ブロック図である。この図に示す基地局装置31は、ア
ンテナ41,42、低雑音増幅回路43,44、所望信
号選択回路45,46、周波数変換回路47,48、基
準信号発生回路49,50、検波回路51,52、スイ
ッチ53,54、デコーダ55,56、電力検出回路5
7および制御回路58を有している。
【0044】この基地局装置31は、無線通信端末32
がπ/4シフトQPSKモード時とFSKモード時とで
無線周波の周波数帯域を変化させるものである場合に適
合するものであり、アンテナ41、低雑音増幅回路4
3、所望信号選択回路45、周波数変換回路47、基準
信号発生回路49、検波回路51、スイッチ53および
デコーダ55がπ/4シフトQPSKモード時の信号
(π/4シフトQPSK信号)の受信に対応したもので
あり、またアンテナ42、低雑音増幅回路44、所望信
号選択回路46、周波数変換回路48、基準信号発生回
路50、検波回路52、スイッチ54およびデコーダ5
6がFSKモード時の信号(FSK信号)の受信に対応
したものである。
【0045】この基地局装置31に到来した電波は、ア
ンテナ41,42によって電気信号に変換され、低雑音
増幅回路43,44にそれぞれ与えられる。低雑音増幅
回路43,44は、アンテナ41,42から与えられる
信号を、後段の回路にて処理を行なうのに適したレベル
まで増幅した上で所望信号選択回路45,46へとそれ
ぞれ与える。
【0046】所望信号選択回路45は、低雑音増幅回路
43から与えられる信号からπ/4シフトQPSK信号
の周波数帯の信号を、また所望信号選択回路46は、低
雑音増幅回路44から与えられる信号からFSK信号の
周波数帯の信号をそれぞれ選択し、周波数変換回路4
7,48にそれぞれ与える。
【0047】周波数変換回路47,48は、所望信号選
択回路45,46から与えられる信号が無線周波帯であ
るので、基準信号発生回路49,50でそれぞれ発生さ
れた所定周波数(基準信号発生回路49はπ/4シフト
QPSK信号の周波数であり、基準信号発生回路50は
FSK信号の周波数)の基準信号に基づいて低周波の信
号に変換する。そして周波数変換回路47,48は、周
波数変換後の信号を検波回路51,52にそれぞれ与え
る。
【0048】検波回路51は、周波数変換回路47から
与えられる信号に対してπ/4シフトQPSK規則に従
って差動復号化を行ない、伝送データを再生する。検波
回路52は例えばリミッタディスクリのような通常のF
SK検波回路を用いてなり、周波数変換回路48から与
えられる信号から伝送データを再生する。そして検波回
路51,52は、再生した伝送データをスイッチ53,
54を介してデコーダ55,56にそれぞれ与える。
【0049】デコーダ55,56は、伝送データを、情
報シンボルへとデコードする。電力検出回路57は、周
波数変換回路47の出力のレベルを随時検出し、そのレ
ベルが一定値以上であるか否かを示す検出信号を制御回
路58に与える。
【0050】制御回路58は、電力検出回路57から与
えられる検出信号に基づいてFSK信号が到来している
か否かの監視を行ない、FSK信号が到来していないと
きにはスイッチ53をON、スイッチ54をOFFとし
てπ/4シフトQPSKに対応した系を有効とする。ま
た制御回路58は、電力検出回路57から与えられる検
出信号が周波数変換回路47の出力レベル一定値以上で
あることを示す場合にはFSK信号が到来していると判
定し、この時にはスイッチ53をOFF、スイッチ54
をONとしてFSKに対応した系を有効とする。
【0051】ところで、以上に説明した基地局装置31
では、π/4シフトQPSK方式に対応した検波回路5
1とFSK方式に対応した検波回路52との双方を設け
たものとなっているが、本実施形態におけるFSK信号
はπ/4シフトQPSK規則に従って生成されたもので
あるので、π/4シフトQPSK方式に対応した検波回
路51により検波を行なうこともできる。
【0052】そこで、検波回路51をπ/4シフトQP
SK信号の検波およびFSK信号の検波に共用するよう
にした基地局装置31につき以下に説明する。図10は
この基地局装置31の構成を示す機能ブロック図であ
る。なお、図9と同一部分には同一符号を付し、その詳
細な説明は省略する。
【0053】この基地局装置31は、アンテナ41,4
2、低雑音増幅回路43,44、所望信号選択回路4
5,46、周波数変換回路47,48、基準信号発生回
路49,50、検波回路51、電力検出回路57、スイ
ッチ61、速度変換回路62、デコーダ63および制御
回路64を有している。
【0054】スイッチ61は、周波数変換回路47,4
8のそれぞれから出力される信号を、制御回路64の制
御の下に選択的に検波回路51へと与える。速度変換回
路62は、制御回路64から与えられるクロックに従
い、検波回路51から与えられる伝送データの速度を変
換する。
【0055】デコーダ63は、π/4シフトQPSK受
信時とFSK受信時との両方に対応したものであり、制
御回路64の制御の下にいずれかを選択する。制御回路
64は、電力検出回路57から与えられる検出信号に基
づいてFSK信号が到来しているか否かの判断を行な
い、FSK信号が到来していないときには、スイッチ6
1に周波数変換回路47から与えられる信号を選択する
よう、かつデコーダ63にπ/4シフトQPSK受信時
用のデコード動作を実施するようそれぞれ指示するとと
もに、速度変換を行なわせない周期のクロックを速度変
換回路62に与える。また制御回路64は、FSK信号
が到来しているときには、スイッチ61に周波数変換回
路48から与えられる信号を選択するよう、かつデコー
ダ63にFSK受信時用のデコード動作を実施するよう
それぞれ指示するとともに、伝送データのデータ速度が
所定値となるように速度変換を行なわせる所定周期のク
ロックを速度変換回路62に与える。
【0056】かくして、このように構成された基地局装
置31では、π/4シフトQPSK信号およびFSK信
号のいずれが到来しているかに拘りなく、π/4シフト
QPSK規則に従った差動復号化が検波回路51で行な
われる。そしてデコーダ63は、π/4シフトQPSK
受信時には、速度変換回路62を介してそのままのデー
タ速度で与えられる伝送データを、情報シンボルへとデ
コードするが、FSK受信時には、速度変換回路62で
所定のデータ速度に速度変換された伝送データにおける
第1乃至第4固定パターンを検出してこれらを該当する
2ビットのデータとして順次シリアルに出力することで
デコードを行なう。なお、ここでFSK受信時には速度
変換回路62にて伝送データの速度変換を行なっている
のは、デコーダ63の動作速度がπ/4シフトQPSK
受信時とFSK受信時とで異なるためである。速度変換
回路62での速度変換は、制御回路64から与えられる
クロックを入力とし、検波回路51から与えられる伝送
データを再度サンプリングするか、または、伝送データ
を一定区間積分したのちにサンプリングするなどの手法
によって実現できる。
【0057】なお、π/4シフトQPSK信号およびF
SK信号の無線周波の周波数帯域を共通とする場合に
は、図9および図10に示す、一部の無線回路を共有化
することもできる。
【0058】さて、これらの構成の基地局装置31によ
ると、図8に示すように、π/4シフトQPSK方式に
より達成される通信可能エリアA1と、FSK方式によ
り達成されて通信可能エリアA1よりも大きな通信可能
エリアA2とが形成される。
【0059】かくして、無線通信端末32が通信可能エ
リアA1内に位置する時には、π/4シフトQPSK方
式により高速通信を消費電力を抑えつつ行なうことがで
きる。また無線通信端末32が通信可能エリアA1から
出てしまっている時には、FSK方式により低速ながら
も通信を行なうことができる。
【0060】すなわち、例えば通常は通信可能エリアA
1内にいる時に高速通信を行なっているが、通信可能エ
リアA1から出てしまっている時に、少ない情報量でも
かまわないから発信したいという緊急時に、使用者自身
の判断でFSKモードを動作させることにより、通信を
行なうことが可能となる。従って、使用者の多様な要求
に柔軟に対応することが可能となる。
【0061】なお本発明は上記実施形態に限定されるも
のではない。例えば上記実施形態ででは、情報シンボル
の2ビットをその状態に応じて、π/4シフトQPSK
モードの2ビットを一単位とし、差動符号化の際に±π
/4、±3π/4の4種類の位相変化を所定期間に亙り
繰り返し起こさせる第1乃至第4固定パタンのうちのい
ずれかに置換することで4値FSK信号を得るものとし
ているが、情報シンボルをその状態に応じて、π/4シ
フトQPSKの4ビットを一単位とし、差動符号化の際
に互いに異なる2種類の位相変化を所定期間に亙り繰り
返し起こさせる第1固定パタンおよび第2固定パタンの
いずれかに置換することで2値FSK信号を得るように
してもよい。
【0062】また上記実施形態では、本発明の無線通信
装置を、π/4シフトQPSK方式およびFSK方式を
1つのシステムにて使い分けるようにした移動通信シス
テムの移動通信端末として使用されるものとして説明し
ているが、例えばπ/4シフトQPSK方式を用いた通
信システムとFSK方式を用いた通信システムとが各々
独立して存在する場合に、その2つの通信システムの双
方にて使用できる移動通信端末として実現することもで
きる。このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
の変形実施が可能である。
【0063】
【発明の効果】本発明の無線通信装置によれば、所定の
送信データを入力とし、2ビットを1情報単位とする所
定の第1伝送データに変換する第1データ変換手段と、
前記所定の送信データを入力とし、その送信データの状
態に応じて、π/4シフトQPSKの差動符号化の際に
それぞれ異なる所定の位相遷移に相当するビット系列を
亙り繰り返し発生させた複数ビットを1情報単位とする
複数の固定データのうちのいずれかに置換した所定の第
2伝送データへと前記送信データを変換する第2データ
変換手段と、前記第1データ変換手段により得られる前
記第1伝送データおよび前記第2データ変換手段により
得られる前記第2伝送データのいずれか一方を選択する
選択手段と、この選択手段によって選択された伝送デー
タに対してπ/4シフトQPSK規則に従った差動符号
化を行なって変調信号を生成する差動符号化手段と、こ
の差動符号化手段により生成された前記変調信号を無線
送信する無線送信手段とを備えたので、1つずつの差動
符号化手段および無線送信手段によってFSK方式の変
調信号およびπ/4シフトQPSK方式の変調信号を生
成し、無線送信することができ、変調方式としてFSK
方式およびπ/4シフトQPSK方式のいずれを用いた
システムにも適用可能なマルチモード性を有していなが
ら、小形化、低消費電力化を図ることができる無線通信
装置となる。
【0064】また別の本発明の無線通信装置によれば、
上述の構成に加えて、ユーザによる所定の変調方式切替
指定を受付ける切替指定受付手段と、この切替指定受付
手段により前記変調方式切替指定が受付けられたことに
応じて、それまで選択していた側とは反対側の伝送デー
タを選択するように選択手段を制御する選択制御手段と
を備えたので、上述の効果に加えて、変調方式としてF
SK方式およびπ/4シフトQPSK方式のいずれを用
いるかをユーザが任意に選択することができる便利な無
線通信装置となる。
【0065】また別の本発明の無線通信装置によれば、
上述の構成における無線送信手段を、動作点が可変であ
り選択手段が第1伝送データを選択しているときにはA
級増幅動作をする所定の第1動作点で、また前記選択手
段が第2伝送データを選択しているときにはC級増幅動
作をする所定の第2動作点でそれぞれ増幅動作を行なう
電力増幅手段を有したものとしたので、上述の効果に加
えて、変調方式としてπ/4シフトQPSK方式を用い
る時には誤りの少ない正確な通信を行なった上で、FS
K方式を用いる時には送信電力を大きくしての長距離通
信を行なうことが可能となる。
【0066】また本発明の移動通信システムによれば、
無線送信手段を、動作点が可変であり選択手段が第1伝
送データを選択しているときにはA級増幅動作をする所
定の第1動作点で、また前記選択手段が第2伝送データ
を選択しているときにはC級増幅動作をする所定の第2
動作点でそれぞれ増幅動作を行なう電力増幅手段を有し
たものとした本発明の無線通信装置を移動通信端末と
し、かつこの移動通信端末の選択手段が第1伝送データ
を選択しているときにはその移動通信端末から無線送信
される信号をπ/4シフトQPSK方式で変調された無
線信号として、また前記移動通信端末の選択手段が第2
伝送データを選択しているときにはその移動通信端末か
ら無線送信される信号をFSK方式で変調された無線信
号としてそれぞれ受信・復調する受信復調手段を有した
基地局装置とによって構築したので、変調方式としてπ
/4シフトQPSK方式を用いての誤りの少ない正確な
通信と、FSK方式を用いての送信電力を大きくしての
長距離通信を任意に利用でき、使用者の多様な要求に柔
軟に対応することが可能な新しい移動通信システムとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る無線通信装置の要部
構成を示す図。
【図2】図1中のモード切替ボタン11の実装状態の一
例を示す図。
【図3】π/4シフトQPSKの信号空間ダイヤグラム
を示す図。
【図4】図1中の差動符号化回路4での位相遷移を十分
長い時間に亙って同一とした場合に得られる変調信号の
波形例を示す図。
【図5】図1中の差動符号化回路4での位相遷移を±3
π/4および±π/4のそれぞれで十分長い時間に亙っ
て同一とした場合における、変調信号のスペクトラムを
示す図。
【図6】図1中の電力増幅器8の入力電力対出力電力の
特性の一例を示す図。
【図7】図1に示す無線通信装置におけるπ/4シフト
QPSKモード時とFSKモード時とでの伝送速度の違
いを説明する図。
【図8】図1に示す無線通信装置を用いることで構築す
ることができる新しい通信システムの概略を示す図。
【図9】図8中の基地局装置31の構成例を示す機能ブ
ロック図。
【図10】図8中の基地局装置31の変形構成例を示す
機能ブロック図。
【図11】従来のデュアルモード端末の従来の構成例を
示す図。
【符号の説明】
1…ランダムパタン発生回路 2…固定パタン発生回路 3…選択回路 4…差動符号化回路 5…フィルタ 6…周波数変換回路 7…基準信号発生回路 8…電力増幅器 9…アンテナ 10…制御回路 11…モード切替ボタン 31…基地局装置 32…無線通信端末 41,42…アンテナ 43,44…低雑音増幅回路 45,46…所望信号選択回路 47,48…周波数変換回路 49,50…基準信号発生回路 51,52…検波回路 53,54…スイッチ 55,56…デコーダ 57…電力検出回路 58…制御回路 61…スイッチ 62…速度変換回路 63…デコーダ 64…制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の送信データを入力とし、2ビット
    を1情報単位とする所定の第1伝送データに変換する第
    1データ変換手段と、 前記所定の送信データを入力とし、その送信データの状
    態に応じて、π/4シフトQPSKの差動符号化の際に
    それぞれ異なる所定の位相遷移に相当するビット系列を
    亙り繰り返し発生させた複数ビットを1情報単位とする
    複数の固定データのうちのいずれかに置換した所定の第
    2伝送データへと前記送信データを変換する第2データ
    変換手段と、 前記第1データ変換手段により得られる前記第1伝送デ
    ータおよび前記第2データ変換手段により得られる前記
    第2伝送データのいずれか一方を選択する選択手段と、 この選択手段によって選択された伝送データに対してπ
    /4シフトQPSK規則に従った差動符号化を行なって
    変調信号を生成する差動符号化手段と、 この差動符号化手段により生成された前記変調信号を無
    線送信する無線送信手段とを具備したことを特徴とする
    無線通信装置。
  2. 【請求項2】 第2データ変換手段は、送信データをそ
    の状態に応じて、π/4シフトQPSK方式の差動符号
    化の際に±π/4、±3π/4の4種類の位相変化を所
    定期間に亙り繰り返し起こさせる4種類の固定データの
    うちのいずれかに置換することで所定の第2伝送データ
    へと前記送信データを変換することを特徴とする請求項
    2に記載の無線通信装置。
  3. 【請求項3】 ユーザによる所定の変調方式切替指定を
    受付ける切替指定受付手段と、 この切替指定受付手段により前記変調方式切替指定が受
    付けられたことに応じて、それまで選択していた側とは
    反対側の伝送データを選択するように選択手段を制御す
    る選択制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 【請求項4】 無線送信手段は、動作点が可変であり選
    択手段が第1伝送データを選択しているときにはA級増
    幅動作をする所定の第1動作点で、また前記選択手段が
    第2伝送データを選択しているときにはC級増幅動作を
    する所定の第2動作点でそれぞれ増幅動作を行なう電力
    増幅手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれかに記載の無線通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の無線通信装置を移動通
    信端末とし、 かつこの移動通信端末の選択手段が第1伝送データを選
    択しているときにはその移動通信端末から無線送信され
    る信号をπ/4シフトQPSK方式で変調された無線信
    号として、また前記移動通信端末の選択手段が第2伝送
    データを選択しているときにはその移動通信端末から無
    線送信される信号をFSK方式で変調された無線信号と
    してそれぞれ受信・復調する受信復調手段を有した基地
    局装置とによって構築してなることを特徴とする移動通
    信システム。
JP8345201A 1996-12-25 1996-12-25 無線通信装置および移動通信システム Pending JPH10190755A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005015757A1 (ja) * 2003-08-08 2005-02-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 送信装置、送信電力制御方法および無線通信装置
JP2007507118A (ja) * 2003-06-30 2007-03-22 ヴィア テクノロジーズ インコーポレイテッド 単一ペアのadcにより多数の変調フォーマットをサポートする無線受信機
JP2007166208A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Kenwood Corp Fsk信号検出装置、受信機及びfsk信号検出方法
JP2008236143A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Kenwood Corp 受信装置、制御方法及びプログラム

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JP2007507118A (ja) * 2003-06-30 2007-03-22 ヴィア テクノロジーズ インコーポレイテッド 単一ペアのadcにより多数の変調フォーマットをサポートする無線受信機
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