JPH10190521A - 無線通信装置及び無線通信システム - Google Patents

無線通信装置及び無線通信システム

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JPH10190521A
JPH10190521A JP8341192A JP34119296A JPH10190521A JP H10190521 A JPH10190521 A JP H10190521A JP 8341192 A JP8341192 A JP 8341192A JP 34119296 A JP34119296 A JP 34119296A JP H10190521 A JPH10190521 A JP H10190521A
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spreading
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Application number
JP8341192A
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English (en)
Inventor
Hajime Hamada
一 浜田
Yasuyuki Oishi
泰之 大石
Kazuo Hase
和男 長谷
Hidenobu Fukumasa
英伸 福政
Masahiko Asano
賢彦 浅野
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J13/00Code division multiplex systems
    • H04J13/10Code generation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/24Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
    • H04B7/26Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
    • HELECTRICITY
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    • H04BTRANSMISSION
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    • H04B7/2628Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile using code-division multiple access [CDMA] or spread spectrum multiple access [SSMA]

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直接拡散CDMA通信方式を使用した無線通
信装置及び無線通信システムに関し、受信信号における
共通信号部分の逆拡散処理を、自局の拡散符号と他局の
拡散符号とを合成した合成拡散符号を使用して行なうこ
とにより、受信信号の品質を大幅に向上させることがで
きるようにする。 【解決手段】 対向する他の無線通信装置1AにてCD
MA方式により異なった拡散符号情報で拡散処理を施さ
れる複数種類の信号をアンテナ部6Bを通じて受信しう
る受信部2と、受信部2で受信される複数種類の信号に
おける共通信号部分について、複数の拡散符号を合成し
た合成拡散符号を使用して、逆拡散処理を施す拡散復調
部3とをそなえて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図13,図14) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 発明の実施の形態(図2〜図12) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、直接拡散CDMA
(Code Division Multiple Access,符号分割多元接続)
通信方式を使用した無線通信装置及び無線通信システム
に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、無線通信に使用される伝送方式と
しては、周波数利用効率の良い多元接続方式であるスペ
クトラム拡散を用いた符号分割多元接続方式(CDM
A:CodeDivision Multiple Access )が注目されてお
り、基地局と複数の子局間の無線通信における次世代移
動通信システムとしての有力な候補となっている。
【0004】具体的に、このCDMA通信方式とは、各
局の電波を固有な高速符号で拡散し多元接続を行なう方
式で、同時刻及び同周波数帯域において、送信側で通信
チャンネル毎に拡散符号を変えて信号を送り、受信側で
それぞれのもつ拡散符号で自局宛の通信チャンネルの情
報信号のみを復元するもので、一般的には、拡散用符号
系列によって搬送波を変調することにより、スペクトル
拡散を行なう直接拡散CDMA通信方式が用いられてい
る。
【0005】そして、この直接拡散CDMA通信方式の
下り回線(基地局から子局への通信)では、基地局から
の各信号は異なった拡散符号によって拡散されたのち、
各子局へ送信される。通常子局側では、自局に割り当て
られた符号(拡散符号又は拡散コード)と受信信号との
積分ダンプ(相関処理)を行なうことによって受信信号
の逆拡散処理が施され、これにより、子局側における希
望波が得られるようになっている。
【0006】図13は、一般的な直接拡散CDMA通信
方式を適用する無線通信システムで、この図13に示す
無線通信システム10は、アンテナ7Aに接続された送
信装置7とアンテナ8Aに接続された受信装置8とが、
無線回線9を介して接続されることにより構成されてい
る。ここで、送信装置7は、シリアル/パラレル変換器
(S/P)70,ミキサ回路71a,71b,制御部7
2,拡散符号発生器73,送信フィルタ(TX filter
)74a,74b,ディジタル/アナログ変換器(D
/A)75a,75b,ミキサ回路76a,76b,電
圧制御型発振器(局部発振器)77,90°移相器7
8,加算器79及び増幅器(ローノイズアンプ)17を
そなえて構成されている。
【0007】また、ミキサ回路71a,71b,制御部
72,拡散符号発生器73はスペクトラム拡散部52と
して機能するとともに、ミキサ回路76a,76b,電
圧制御型発振器77,90°移相器78は周波数変換器
(アップコンバータ;U/C)53として機能するよう
になっている。一方、受信装置8は、ハイブリッド
(H)80,ミキサ回路81a,81b,電圧制御型発
振器(局部発振器)82,90°移相器83,受信フィ
ルタ(RXfilter )84a,84b,アナログ/ディ
ジタル変換器(A/D)85a,85b,相関器86
a,86b,符号発生器87及び制御部88をそなえて
構成されている。
【0008】そして、ミキサ回路81a,81b,電圧
制御型発振器82及び90°移相器83は周波数変換器
(ダウンコンバータ;D/C)62として機能するとと
もに、相関器86a,86b,符号発生器87及び制御
部88は、拡散復調部89として機能するようになって
いる。このような構成により、上述の図13に示す無線
通信システム10では、送信装置7から受信装置8に対
して信号を送信するに際しては、まず、送信装置7にお
いて、シリアル/パラレル変換器70において、情報デ
ータ(シリアルデータ)をパラレル変換して2分岐し、
このパラレル変換されたデータについてミキサ回路71
a,71bにおいてスペクトラム拡散を施す。つまり、
パラレル変換された2つの信号は、拡散符号発生器73
からの拡散符号に基づいて発生される、制御部72から
の信号を用いることにより、スペクトラム拡散が施され
る。
【0009】その後は、送信フィルタ74a,74bで
スペクトラム拡散されたこれらの信号を所要帯域に制限
し、ディジタル/アナログ変換器75a,75bでアナ
ログ変換したのち、それぞれ、周波数変換器53にて周
波数変換を施す。つまり、ディジタル/アナログ変換器
75aからの出力は、ミキサ回路76aにて電圧制御型
発振器77からの入力信号に同期した周波数を有する信
号(ローカル信号)に基づいて周波数変換される一方、
ディジタル/アナログ変換器75bからの出力は、ミキ
サ回路76bにて電圧制御型発振器77からの信号を9
0°移相器78によって90°位相差をもたせた信号に
基づいて周波数変換される。そして、加算器79におい
てこれらの2つの信号を加算したのち、この信号を増幅
器17において増幅し、アンテナ7Aから電波として送
信する。
【0010】一方、受信装置8においては、ハイブリッ
ド80で、アンテナ8Aで受信した信号を2分岐したの
ち、それぞれ、周波数変換器62で周波数変換する。こ
のとき、2分岐した一方をミキサ回路81aにて電圧制
御型発振器82からの信号に基づいて周波数変換し、も
う一方を電圧制御型発振器82からの信号を90°移相
器83によって90°位相差をもたせた信号に基づいて
周波数変換する。
【0011】その後、それぞれの信号は、受信フィルタ
84a,84bで所要の帯域に制限し、アナログ/ディ
ジタル変換器85a,85bでディジタル変換したの
ち、拡散復調部89にて逆拡散処理を施す。具体的に
は、拡散復調部89では、制御部88において、符号発
生器87から発生される自局の拡散コードを用いて符号
のタイミングやコードの選択などを行なうようになって
おり、この制御部88からの出力に基づいて相関器86
a,86bで逆拡散処理を施し、逆拡散情報を出力する
ようになっている。
【0012】ところで、上述の無線通信システム10
は、例えば、送信装置7を基地局(親局)、受信装置8
を子局として用いることができ、具体的には、1つの親
局と複数の子局間において音声やデータ等の情報の送受
信を行なうようになっている。つまり、図14に示すよ
うに、例えば、1つの親局(BS)7aから3局の子局
(MS)8a,8b及び8cへの情報の送信を行なうに
際しては、CDMA方式では符号によって多重を行なっ
ているため、同時刻に同周波数ですべての子局8a,8
b及び8c向けの信号を送信することができる。
【0013】また、この各子局8a,8b及び8c向け
の信号は、情報部分(図14の矢印D参照)と共通信号
部分(図14の矢印E参照)をもつ構成となっており、
情報部分には、それぞれの子局8a,8b及び8c毎に
異なった内容(8aへの情報,8bへの情報及び8cへ
の情報)が書き込まれている。一方、共通信号部分に
は、各子局8a,8b及び8cの共通の情報(網かけ部
分)が書き込まれており、例えば、移動通信特有のフェ
ージング伝播路を推定するのに用いるパイロット信号等
がこの共通信号に相当する。そして、各子局8a,8b
及び8c側では、それぞれ自局に割り当てられた符号と
受信信号との積分ダンプを行なうことによって受信信号
の逆拡散処理を施すようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなCDMA方式に適用しうる無線通信システム1
0では、各子局8a,8b及び8cに送信される信号中
の共通信号部分についても自局用の拡散符号を用いて逆
拡散処理を施しているため、自局用の拡散符号のみで
は、共通信号部分における他の子局分の逆拡散処理の負
担が大きく、さらに、他の無線通信装置における信号電
力を利用することができないため、S/N(Signal to
noise ratio ;信号対雑音比)を向上させることができ
ないという課題がある。
【0015】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、受信信号における共通信号部分の逆拡散処理
を、自局の拡散符号と他局の拡散符号とを合成した合成
拡散符号とを使用して行なうことにより、受信信号の品
質を大幅に向上させることができるようにした無線通信
装置及び無線通信システムを提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1に示す無線通信システム11は、第
1の無線通信装置1Aと、受信部2及び拡散復調部3を
有した第2の無線通信装置1Bをそなえて構成されてお
り、第1の無線通信装置1Aは、CDMA方式により異
なった拡散符号情報で拡散処理を施した複数種類の信号
を送信しうるものである。
【0017】また、受信部2は、第1の無線通信装置1
Aからの複数種類の信号をアンテナ部6Bを通じて受信
しうるものであり、拡散復調部3は、受信部2で受信さ
れる複数種類の信号における共通信号部分について複数
の拡散符号を合成した合成拡散符号を使用して逆拡散処
理を施すものである(請求項1,17)。さらに、上述
の拡散復調部3は、複数の拡散符号を合成した合成拡散
符号を生成する合成拡散符号生成部4と、受信部2で受
信される複数種類の信号における共通信号部分につい
て、合成拡散符号生成部4で生成された合成拡散符号を
使用して、逆拡散処理を施す逆拡散処理演算部5とをそ
なえて構成されている(請求項2)。
【0018】また、上述の拡散復調部3は、複数種類の
信号のうちの少なくとも一部の信号に対応する複数の拡
散符号を合成した合成拡散符号を使用して、逆拡散処理
を施すこともできる(請求項3)。この場合、上述の拡
散復調部3は、複数種類の信号のうちの現在使用中の信
号に対応する複数の拡散符号を合成した合成拡散符号を
使用して、逆拡散処理を施すことができる(請求項
4)。さらに、この場合は、複数種類の信号のうちの現
在使用中の信号の中の一部のものに対応する複数の拡散
符号を合成した合成拡散符号を使用して、逆拡散処理を
施すことができる(請求項5)。
【0019】さらに、上述の拡散復調部3は、複数種類
の信号のうち、現在使用中の信号であるか使用していな
い信号であるかを問わず、少なくとも一部の信号に対応
する複数の拡散符号を合成した合成拡散符号を使用し
て、逆拡散処理を施すこともできる(請求項6)。ま
た、上述の拡散復調部3は、上記の対向する他の無線通
信装置(第1の無線通信装置)1Aから、複数の拡散符
号に関する情報を予め通知されることができるほか(請
求項7)、複数の拡散符号を自律的に認識することもで
きる(請求項8)。
【0020】さらに、上述の拡散復調部3は、逆拡散処
理に先立って、予め複数の拡散符号を自律的に認識して
おくことができる(請求項9)。この場合、上述の拡散
復調部3は、複数の拡散符号情報を使用して、受信した
信号との間で所定の演算処理を施すことにより、予め複
数の拡散符号を自律的に認識しておくことができる(請
求項10)。さらに、この場合は、複数の拡散符号情報
を使用して、受信した信号との間で積分ダンプ演算処理
を施すことにより、予め複数の拡散符号を自律的に認識
しておくことができる(請求項11)。
【0021】また、上述の拡散復調部3は、拡散符号と
してウオルシュ符号を使用する場合には、所定の演算処
理として、高速アダマール変換による演算処理を施すこ
ともできる(請求項12)。さらに、上述の拡散復調部
3は、逆拡散処理時に、複数の拡散符号を順次自律的に
認識していくことができ(請求項13)、この場合、逆
拡散処理時に得られた逆拡散処理結果と所定の閾値とを
比較し、この比較結果に基づいて、該複数の拡散符号を
順次自律的に認識していくことができるとともに(請求
項14)、逆拡散処理時に得られた逆拡散処理結果と所
定のSI比情報とを比較し、この比較結果に基づいて、
複数の拡散符号を順次自律的に認識していくこともでき
る(請求項15)。
【0022】また、上述の複数種類の信号は、上記の対
向する他の無線通信装置1Aにて、所定の順番で選択さ
れる拡散符号情報でCDMA方式により拡散処理を施さ
れた信号にしてもよい(請求項16)。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図2は本発明の一実施形態にかか
る無線通信システムを示すブロック図で、この図2に示
す無線通信システム12は、アンテナ6Aに接続された
送信装置(第1の無線通信装置)1Aとアンテナ6Bに
接続された受信装置(第2の無線通信装置)1Bとが、
無線回線9を介して接続されることにより構成されてい
る。
【0024】ここで、送信装置1Aは、シリアル/パラ
レル変換器(S/P)20,ミキサ回路21a,21
b,使用コード挿入部210a,210b,制御部22
a,拡散符号発生器22b,送信フィルタ(TX filte
r )23a,23b,ディジタル/アナログ変換器(D
/A)24a,24b,ミキサ回路25a,25b,電
圧制御型発振器(局部発振器)26,90°移相器2
7,加算器28及び増幅器29をそなえて構成されてい
る。
【0025】また、ミキサ回路21a,21b,使用コ
ード挿入部210a,210b,制御部22a及び拡散
符号発生器22bは、スペクトラム拡散部22として機
能するとともに、ミキサ回路25a,25b,電圧制御
型発振器26,90°移相器27は、周波数変換器(ア
ップコンバータ;U/C)50として機能するようにな
っている。さらに、このアップコンバータ50と、送信
フィルタ23a,23b,ディジタル/アナログ変換器
24a,24b,加算器28及び増幅器29が、送信部
51として機能するようになっている。
【0026】ここで、シリアル/パラレル変換器20
は、情報データ(シリアルデータ)をパラレル変換する
もので、パラレル変換された信号は2つに分岐されて出
力されるようになっており、ミキサ回路21a,21b
はシリアル/パラレル変換器20からの出力を、後述す
る制御部22aからの出力に基づいてスペクトラム拡散
を施すものである。
【0027】また、拡散符号発生器22bは、送信デー
タを拡散するための拡散符号を発生するものであり、制
御部22aは拡散符号発生器22bの出力に基づいて送
信データにタイミング制御等を施すもので、具体的に
は、上述したような送信データの情報部分と共通信号部
分との送信タイミングを制御するようになっている。そ
して、この制御部22aは使用コードを通知する通知処
理部としての機能を有している。さらに、使用コード挿
入部210a,210bは、現在使用中のコード(符
号)を送信データに挿入するものである。
【0028】つまり、このスペクトラム拡散部22で
は、拡散符号発生器22bから発生する各子局向けの拡
散信号に基づいて、ミキサ回路21a,21bにおいて
各子局用の送信データのスペクトル拡散を施すととも
に、現在使用中のコードを送信データに挿入することに
より、受信装置1B側では、その使用中のコードに基づ
いて逆拡散処理が行なえるようになっているのである。
【0029】さらに、送信フィルタ23a,23bは、
送信データに所要の帯域制限を施すものであり、ディジ
タル/アナログ変換器24a,24bは、送信データ
(ディジデータ)をアナログ変換するものである。そし
て、ミキサ回路25a,25bは、ディジタル/アナロ
グ変換器24a,24bからの出力を周波数変換するも
ので、具体的に、ミキサ回路25aはディジタル/アナ
ログ変換器24aからの出力を、後述する電圧制御型発
振器26からの入力信号に同期した周波数を有する信号
(ローカル信号)に基づいて周波数変換するようになっ
ており、ミキサ回路25bは、ディジタル/アナログ変
換器24bからの出力を、後述するように、電圧制御型
発振器26からの信号を90°移相器27によって90
°位相差をもたせた信号に基づいて周波数変換するよう
になっている。
【0030】また、電圧制御型発振器26は、入力信号
に同期した信号に基づいて周波数を有する信号(ローカ
ル信号)を発振するもので、上述のように、ミキサ回路
25aに出力するようになっており、90°移相器27
は電圧制御型発振器26からの信号に90°位相差を持
たせるもので、上述のように、90°の位相差を有する
信号をミキサ回路25bに出力するようになっている。
【0031】さらに、加算器28はミキサ回路25aか
らの出力とミキサ回路25bからの出力とを加算するも
のであり、増幅器29は、他の無線通信装置1Bへ送信
するための信号を増幅させて高周波信号とするもので、
例えば、ローノイズアンプにより構成されている。そし
て、この増幅器29において増幅された信号は、アンテ
ナ6Aから受信装置1Bに送信されるようになってい
る。
【0032】一方、受信装置1Bは、ハイブリッド
(H)30,ミキサ回路31a,31b,電圧制御型発
振器(局部発振器)32,90°移相器33,受信フィ
ルタ(RX filter )34a,34b,アナログ/ディ
ジタル変換器(A/D)35a,35b,相関器5a,
5b及び合成拡散符号生成部4をそなえて構成されてい
る。
【0033】また、ミキサ回路31a,31b,電圧制
御型発振器32及び90°移相器33は、周波数変換器
(ダウンコンバータ;D/C)60として機能するとと
もに、このダウンコンバータ60と、受信フィルタ34
a,34b及びアナログ/ディジタル変換器35a,3
5bが受信部2として機能するようになっている。さら
に、相関器5a,5b及び合成拡散符号生成部4は拡散
復調部3として機能するようになっている。
【0034】ここで、ハイブリッド(H)30はアンテ
ナ6Bにおいて受信した送信装置1Aからの信号を2つ
に分岐するものであり、ミキサ回路31a,31bはハ
イブリッド30において2分岐された出力を周波数変換
するもので、具体的に、ミキサ回路31aは後述する電
圧制御型発振器32からの出力に基づいて周波数変換す
るようになっており、ミキサ回路31bは、後述する9
0°移相器33からの出力に基づいて周波数変換するよ
うになっている。
【0035】さらに、電圧制御型発振器32は、入力信
号に同期した信号に基づいて周波数を有する信号を発振
するもので、上述のように、ミキサ回路31aに出力す
るようになっており、90°移相器33は電圧制御型発
振器32からの信号に90°位相差を持たせるもので、
上述のように、90°の位相差を有する信号をミキサ回
路31bに出力するようになっている。
【0036】また、受信フィルタ34a,34bは受信
データに帯域制限を施すものであり、アナログ/ディジ
タル変換器35a,35bは受信フィルタ34a,34
bからのアナログ出力をディジタル変換するものであ
る。このように、上述の受信部2として機能するハイブ
リッド30,ダウンコンバータ(D/C)60,受信フ
ィルタ34a,34b及びアナログ/ディジタル変換器
35a,35bでは、対向する他の無線通信装置(送信
装置)1AにてCDMA方式により異なった拡散符号情
報で拡散処理を施される複数種類の信号をアンテナ部
(アンテナ)6Bを通じて受信しうるようになってい
る。
【0037】また、相関器5a,5bは後述する制御部
37c−1,37c−2からの出力に基づいて逆拡散処
理を施すもので、逆拡散処理演算部として機能するよう
になっている。具体的には、受信部2で受信される複数
種類の信号が情報部分である場合には、自局のコードで
逆拡散処理を施す一方、受信部2で受信される複数種類
の信号が共通信号部分である場合には、後述する合成拡
散符号生成部4で生成された合成拡散符号(以下、合成
コードということがある)を使用して逆拡散処理を施す
ようになっている。
【0038】さらに、合成拡散符号生成部4は、逆拡散
処理時に用いられる拡散符号を出力するもので、受信さ
れた複数種類の信号が情報部分である場合には、自局の
拡散符号を生成する一方、受信された複数種類の信号が
共通信号部分である場合には、複数の拡散符号を合成し
た合成拡散符号を生成するようになっており、符号発生
器37a,符号合成部37b及び制御部(符号制御部)
37c−1,37c−2をそなえて構成されている。
【0039】また、符号発生器37aは拡散符号を出力
するものであり、符号合成部37bは符号発生器37a
からの出力に基づいて拡散符号を出力するもので、受信
された複数種類の信号が情報部分である場合には、符号
発生器37aからの出力をそのまま制御部37c−1,
37c−2に出力(自局コードを出力)する一方、受信
された複数種類の信号が共通信号部分である場合には、
符号発生器37aからの出力に基づいて拡散符号を合成
して制御部37c−1,37c−2に出力(合成コード
を出力)するようになっている。
【0040】さらに、制御部37c−1,37c−2は
符号合成部37bにおいて上述したような所要の処理を
施された拡散符号に基づいて相関器5a,5bにおける
逆拡散処理を制御するもので、符号のタイミング制御等
を行なうようになっており、実装する際には、例えば、
DSP又はディジタル回路によって実現できる。つま
り、この合成拡散符号生成部4では、アナログ/ディジ
タル変換器35a,35bからの出力(図2の矢印a参
照)に基づいて、受信された信号のうち、制御部37c
−1,37c−2において各子局向けの情報部分と全子
局に共通の共通信号部分との入力タイミングを制御する
ことで、情報部分を受信した際には、自局コードを用い
て逆拡散処理を施すように制御する一方、共通信号部分
を受信した際には、合成コードを用いて逆拡散処理を施
すように制御するようになっているのである。
【0041】具体的に、共通信号部分を受信した場合、
合成拡散符号生成部4においては、以下の式(1)に示
すような合成を行なうようになっている。 c合成(k)=Σci (k)(i∈A) ・・・(1) ここで、“i”はコード番号であり、“A”は合成する
コードに対するコード番号の集合であり、“c
i (k)”は合成前のある時刻kの各コードである。な
お、合成前の各コードは、“1”,“−1”のいずれか
一方の値をとるようになっており、合成コードは多値と
なる。
【0042】つまり、上述の式(1)に示す合成コード
の生成は、時刻kにおけるi番目のコード(ci )を単
純に加算するだけであり、他の子局の拡散コードも含め
て、現在送信されているコードを線形合成することがで
きるようになっている。従って、この線形合成した合成
コードを用いて共通信号部分の逆拡散処理を行なうこと
ができるので、他の子局用の信号電力も利用することが
でき、これにより、各子局においてS/Nの高い共通信
号を得ることができるようになっているのである。
【0043】また、逆拡散処理の操作についてもコード
が多値化する以外は、回路構成を変える必要がないこと
から、演算量を大きく増加させることなく、同様に共通
信号部分における逆拡散信号のS/Nを高くすることが
できるようになっている。このように、拡散復調部3で
は、上述の受信部2で受信される複数種類の信号におけ
る情報部分については、自局の符号を使用して逆拡散処
理を施す一方、共通信号部分については、上述の(1)
式のように、複数の拡散符号を合成した合成拡散符号を
使用して、逆拡散処理を施すようになっているのであ
る。
【0044】ところで、送信装置1Aから送信される信
号は、例えば、図3に示すように、情報シンボル(図3
の矢印参照)とパイロット信号(図3の矢印参照)
とにより構成されており、上述に示した共通信号部(図
13の矢印E参照)とは、このパイロット信号に相当す
る。また、このパイロット信号(受信パイロット信号)
は、例えば、情報シンボルが0.625msec(即
ち、40シンボル)に対し4シンボル付加したような構
成となっている。
【0045】具体的に、情報シンボルは各子局毎に異な
った内容の情報が書き込まれているもので、拡散復調部
3では、各子局毎に自局の符号で逆拡散処理を施す一
方、パイロット信号は移動通信特有のフェージング伝搬
路を推定するための制御信号として用いられるもので、
拡散復調部3では、各子局のもつコードを合成した合成
コードで逆拡散処理を施すようになっている。
【0046】つまり、このパイロット信号は、受信側に
おいて等間隔で送信される既知の信号(例えば、
“0”)を保持しており、この既知の信号によって受信
側における伝搬路での信号の歪みが求められるので、情
報シンボル部分の歪みを補償することができるようにな
っているのである。なお、一般にパイロット信号として
は、ある決まった変調シンボルが送信されるので、子局
毎に変更する必要はないようになっている。
【0047】また、拡散復調部3では、上述のパイロッ
ト信号のような共通信号を受信した際においては、複数
種類の信号のうちの少なくとも一部の信号に対応する複
数の拡散符号を合成した合成拡散符号を使用して、逆拡
散処理を施すようになっている。具体的には、複数種類
の信号のうちの現在使用中の信号に対応する複数の拡散
符号を合成した合成拡散符号を使用して、逆拡散処理を
施すことができるようになっており、さらには、複数種
類の信号のうちの現在使用中の信号の中の一部のものに
対応する複数の拡散符号を合成した合成拡散符号を使用
して、逆拡散処理を施することもできるようになってい
る。
【0048】つまり、拡散復調部3では、受信した信号
が共通信号部分である場合、逆拡散処理を施す複数種類
の信号に対応して合成拡散符号を使用することができる
ので、より正確に逆拡散出力ができるようになっている
のである。ところで、上述の拡散復調部3における共通
信号部分についての逆拡散処理の態様(方法)として
は、具体的には、以下の3つの態様〔方法;(A)〜
(C)〕がある。
【0049】(A)コードの合成数を固定する場合 ここで、この態様においては、上述の拡散復調部3は、
複数種類の信号のうち、現在使用中の信号であるか使用
していない信号であるかを問わず、少なくとも一部の信
号に対応する複数の拡散符号を合成した合成拡散符号を
使用して、逆拡散処理を施すようになっている。
【0050】具体的には、実際使用されているコード数
に関わらず、常に決まった数のコードを合成するように
なっている。つまり、上述の図2に示した合成拡散符号
生成部4においては、符号発生器37aから予め決まっ
た数のコードを合成した合成コードを発生するようにな
っており、これにより、合成拡散符号生成部4には、符
号合成部37bを設ける必要性がなく、従って、拡散復
調部3全体の回路規模を縮小化することができる。
【0051】また、上述したように、固定された合成コ
ードが出力される場合、複数種類の信号を対向する他の
無線通信装置(基地局)にて、所定の順番で選択される
拡散符号情報でCDMA方式により拡散処理を施すよう
にしてもよい。具体的には、上述のコードの合成数を固
定する場合においては、合成するコードの決定時に、各
コードに優先度を与えるようにしてできるだけ優先度の
高いコードから順に用いるようにするのである。
【0052】つまり、送信側において受信側で決めたコ
ードにより近いコードを使用し、コード番号を初期値か
ら順にインクリメントするようにして、未使用のものが
見つかった時点で(優先度の高いものから順に)、その
未使用の部分に割り当てるようになっており、コード番
号が、使用可能なコード数を超えたときには、割り当て
ることができないようになっているのである。これによ
り、演算量を削減することができる。
【0053】なお、本実施形態では、コード番号の小さ
いものから順に用いるものについて詳述したが、小さい
ものから順に用いるものに限らず、大きいものから順に
用いるようにしてもよく、さらには、使用する側で任意
に決めた順に用いるようにしてもよい。 (B)基地局から複数の拡散符号に関する情報を予め通
知されている場合 上述の(A)においては、拡散復調部3における符号発
生器37aからは、固定の合成コードが発生されるよう
になっているが、対向する他の無線通信装置から、複数
の拡散符号に関する情報を予め通知することもできる。
【0054】具体的には、予め基地局からの現在使用中
のコード情報を得て逆拡散処理を施すことができるので
ある。つまり、基地局からの制御情報(例えば、報知情
報など)によって現在基地局から送信されているすべて
の信号に対応する拡散コードが通知されており、この場
合、全てのコードについて上述の式(1)を用いた合成
を行なうことができる。
【0055】なお、上述の拡散復調部3では、1つの子
局が1つのコードを用いて通信を行なうようになってい
るが、例えば、1つの子局が大量に通信処理を必要とす
る場合、現在使用していない他の複数の子局のコードを
使用してマルチコード伝送を行なうこともできるように
なっている。この場合、子局・基地局共に割り当てられ
ている拡散符号は既知であることから、信号の送信は、
下り回線(基地局から子局への送信)だけではなく、上
り回線(子局から基地局への送信)についても行なうこ
とができるようになっている。
【0056】さらに、この場合においても、同様に、送
信側においてコードの優先順位が決まっていれば、優先
度の高いものから判定を行なうことができるので、演算
量を削減することができるようになっている。また、コ
ード番号の小さいものから順に用いるものについて詳述
したが、小さいものから順に用いるものに限らず、大き
いものから順に用いるようにしてもよく、さらには、使
用する側で任意に決めた順に用いるようにしてもよい。
【0057】ここで、上述の(A),(B)における本
実施形態の拡散復調部3の機能について、上記のパイロ
ット信号を用いて伝搬路推定を行なった場合を実証す
る、具体例(シミュレーション)について説明する。こ
のシミュレーションでは、図4に示すような諸元に基づ
いて逆拡散処理を施すことによって、ビット誤り率の変
化を調べている。
【0058】即ち、ここでは、上述した情報シンボル部
分(図3の矢印参照;64ksps)を64倍に拡散
し、チップレート4.096Mcpsで送信するように
なっており、パイロット信号は、情報シンボル0.62
5msec(即ち、40シンボル)おきに4シンボル付
加された構成となっている。そして、上述のような条件
に基づいて図5に示すような結果が得られた。以下、測
定した結果を図5に示すデータに基づいて説明する。な
お、この図5は、横軸をユーザ数、縦軸をビット誤り率
10-3を実現するために必要なEb /(I0+N 0)と
している。
【0059】まず、例えば、上述の(B)の場合(図5
の◇参照)、即ち、現在何人のユーザが何れのコードを
用いて送信を行なっているか、基地局からの通知により
既知であるとした場合においては、ユーザ数が1の場合
には、通常、ビット誤り率10-3を実現するために、5
dB程度のEb /(I0 +N 0)が必要となっている
が、この場合においては、通常の場合と同様である。
【0060】そして、ユーザ数が5の場合には、本発明
による合成コードを用いて逆拡散処理を行なっているた
め、ビット誤り率10-3が3.7dB程度のEb /(I
0 +N 0)で実現できるようになる。さらに、ユーザ数
が5以上の場合においては、一定のEb /(I0
0)でビット誤り率10-3が得られるようになる。ま
た、上述の(A)の場合(図5の◆参照)、即ち、コー
ドの合成数を固定する場合においては、例えば、固定数
を5に設定すると、ユーザ数が1の場合には、ビット誤
り率10-3を実現するためのEb /(I0 +N 0)は7
dB以上となり、上述の(B)の場合に比べて多少の劣
化は見られてしまうが、ユーザ数が3以上になると、通
常の利得(処理利得)が得られるようになる。つまり、
この(A)の場合においては、ユーザ数が3以上の場合
において(B)と同様に有効に使用できることがわか
る。
【0061】このように、合成コードを用いて逆拡散処
理を行なうことにより、パイロット信号のS/Nを改善
することができるので、より低いEb /(I0 +N 0
における通信が可能となることが明らかとなり、本発明
の有効性が証明される。 (C)子局側で複数のコードを自律的に認識する場合 ところで、上述の(B)においては、基地局から複数の
拡散符号に関する情報を予め通知されているようになっ
ているが、複数の拡散符号を自律的に認識することによ
り、逆拡散処理を施すこともできるようになっている。
即ち、基地局からは何の情報も得ず、子局側でコード判
別を行なうことができるようになっているのである。以
下、自律的にコードを求める方法(C1)〜(C3)に
ついて詳述する。
【0062】(C1)予め複数の拡散符号を自律的に認
識しておく場合 この態様においては、拡散復調部3が、逆拡散処理に先
立って、予め複数の拡散符号を自律的に認識しておくよ
うになっており、この場合、複数の拡散符号情報を使用
して、受信した信号との間で所定の演算処理を施すこと
により、予め複数の拡散符号を自律的に認識しておくこ
とができるようになっている。
【0063】また、この所定の積分処理としては、例え
ば、積分ダンプ演算処理を施すようになっている。即
ち、拡散復調部3は、複数の拡散符号情報を使用して、
受信した信号との間で積分ダンプ演算処理を施すことに
より、予め複数の拡散符号を自律的に認識しておく機能
を有している。具体的に、上述の図2に示す合成拡散符
号生成部4には、制御部37c−1,37c−2に積分
ダンプ用の相関器(図示略)が設けられ、さらに、該当
する基地局において使用される全てのコードを蓄えるよ
うな、例えば、ROM等の記憶部(図示略)が設けられ
ており、受信信号が入力されると、制御部37c−1,
37c−2において、上記の記憶部から発生する上記の
該当する基地局において使用される全てのコードについ
て、積分ダンプ処理が繰り返し行なわれるようになって
いる。
【0064】そして、制御部37c−1,37c−2で
は、この積分値が所定の閾値以上になったとき、現在使
用されているコードについては合成するようになってお
り、全てのコードについての判定が終了した時点で合成
コードが出力されるようになっている。また、制御部3
7c−1,37c−2に設けられた積分ダンプ用の相関
器を、逆拡散処理用の相関器5a,5bと共用してもよ
く、この場合、相関器5aの後段に、例えば、図6に示
すようなスイッチ部40を設けるようになっている。そ
して、このスイッチ部40では、全てのコードについて
の判定が終了するまでは、相関器5aからの出力を停止
するように切り換えられる一方、全てのコードについて
の判定が終了した時点で合成コードが出力するように切
り換えられるようになっているのである。なお、この図
6に示す拡散復調部3は2分岐された一方の信号のみに
ついて示しているが、もう一方の信号についても同様で
ある。
【0065】さらに、拡散復調部3では、拡散符号とし
てウオルシュ符号を使用する場合には、所定の演算処理
として、高速アダマール変換(FHT;Fast Hadamard
Transform )による演算処理を施すようになっている。
つまり、この場合は、相関演算による積分ダンプを繰り
返す代わりに、高速アダマール変換による相関演算を行
なうことによって、得られた相関値から合成するコード
を決定することができ、同様に演算量を削減することが
できるようになっている。
【0066】(C2)順次自律的に認識していく場合 この態様においては、逆拡散処理時に、複数の拡散符号
を順次自律的に認識していくようになっており、この場
合、逆拡散処理時に得られた逆拡散処理結果と所定の値
とを比較し、この比較結果に基づいて、複数の拡散符号
を順次自律的に認識していくことができるようになって
いる。以下、順次自律的にコードを求める方法(C2
1),(C22)について詳述する。
【0067】(C21)所定の閾値に基づいて順次自律
的に認識していく場合 以下では、逆拡散処理時に得られた逆拡散処理結果と所
定の閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、複数の
拡散符号を順次自律的に認識していくもので、具体的に
は、通常の受信を行ないながら閾値判定を行ない、その
逆拡散出力が所定の閾値を超えている場合に、合成コー
ドとして出力するようになっている。
【0068】そこで、図7は拡散復調部3の要部構成を
示す図であるが、この図7において、4Aは合成拡散符
号生成部であり、この合成拡散符号生成部4Aは、符号
発生器370,制御部371,符号合成部372及び閾
値判定部373をそなえて構成されている。つまり、こ
の合成拡散符号生成部4Aは、上述の図2に示す合成拡
散符号生成部4に設けられている符号発生器37a,符
号合成部37b及び制御部37c−1のほかに、閾値判
定部373を付加した構成となっている。なお、この場
合も、図7に示す拡散復調部3は2分岐された一方の信
号のみについて示しているが、もう一方の信号について
も同様である。
【0069】ここで、符号発生器370及び制御部37
1は、図2に示す符号発生器37a及び制御部37cと
同様に機能するものであり、閾値判定部373は、相関
器5a(及び5b)からの出力が所定の閾値を超えてい
るか否かを随時監視し判定するものであり、符号合成部
372は、符号発生器370からの出力と閾値判定部3
73からの出力とに基づいて拡散符号を合成するもので
ある。
【0070】そして、この符号合成部372では、始め
は自局のコードのみで逆拡散を行なって合成コードを順
次(逐次的に)増やしていき、その後、閾値判定部37
3における相関器5a(及び5b)からの出力が所定の
閾値を超えた場合のみ次の合成を行なう一方、所定の閾
値以下になった場合には、そのコードの合成は行なわず
(合成を取り止め)、次のコードの判定を行なう(試行
する)ようになっている。なお、所定の閾値以下になっ
た場合には、直前に合成したコードは使用せず、削除す
るようになっている。また、コードを合成するに従っ
て、所定の閾値は変化するため、コード合成するに伴っ
て閾値を設定(初期化)しなおすようになっている。
【0071】つまり、図7に示す拡散復調部3では、相
関器5a(及び5b)における逆拡散処理時に、共通信
号部分について逐次的に合成コードを生成し、特に、相
関器5aからの出力をフィードバックして閾値判定部3
73において判定された信号のみを符号合成部372に
おいて合成するようになっているため、相関器5aにお
ける逆拡散処理をより正確に行なうことができるように
なっているのである。
【0072】(C22)所定のSI比情報に基づいて順
次自律的に認識していく場合 さらに、この態様においては、逆拡散処理時に得られた
逆拡散処理結果と所定のSI比情報(S/N)とを比較
し、この比較結果に基づいて、複数の拡散符号を順次自
律的に認識していくもので、具体的には、通常の受信を
行ないながらSI比情報に基づく閾値判定を行ない、そ
の逆拡散出力がSI比情報に基づく閾値を超えている場
合に、合成コードとして出力するようになっている。
【0073】そこで、図8は拡散復調部3の要部構成を
示す図であるが、この図8において、4Bは合成拡散符
号生成部であり、この合成拡散符号生成部4Bは、符号
発生器370,制御部371,符号合成部374及びS
IR判定部375をそなえて構成されている。つまり、
この合成拡散符号生成部4Bは、上述の図2に示す合成
拡散符号生成部4に設けられている符号発生器37a,
符号合成部37b及び制御部37c−1のほかに、SI
R判定部375を付加した構成となっている。なお、こ
の場合も、図8に示す拡散復調部3は2分岐された一方
の信号のみについて示しているが、もう一方の信号につ
いても同様である。
【0074】ここで、符号発生器370及び制御部37
1は、図2に示す符号発生器37a及び制御部37c−
1と同様に機能するものであり、SIR判定部375
は、相関器5aからの出力からSIR値(Signal to In
terference Ratio;SI比情報)を推定し、このSIR
値(推定SIR値)に基づく所定の閾値を超えているか
否かを随時監視し判定するものであり、符号合成部37
4は、符号発生器370からの出力とSIR判定部37
5からの出力とに基づいて拡散符号を合成するものであ
る。
【0075】そして、この場合も同様に、符号合成部3
74では、始めは自局のコードのみによって逆拡散を行
ない、合成コードを順次(逐次的に)増やしていく。そ
のときSIR値に基づく所定の閾値を随時監視し、その
所定の閾値を超えた場合のみ次の合成を行なう一方、所
定の閾値以下になった場合には、そのコードの合成は行
なわず(合成を取り止め)、次のコードの判定を行なう
(試行する)ようになっている。なお、この場合も、所
定の閾値以下になった場合には、直前に合成したコード
は使用せず、削除するようになっている。
【0076】つまり、図8に示す拡散復調部3では、逆
拡散後の信号に基づいて受信時のSIR値を推定し、こ
れに基づき、共通信号部分についての合成コードを逐次
的に生成し、特に、相関器5aからの出力をフィードバ
ックしてSIR判定部375において判定された信号の
みを符号合成部374において合成するようになってい
るため、この場合も同様に、相関器5aにおける逆拡散
処理をより正確に行なうことができるようになってい
る。
【0077】なお、この場合においても、同様に、送信
側においてコードの優先順位が決まっていれば、優先度
の高いものから判定を行なうことができるので、演算量
を削減することができるようになっている。また、コー
ド番号の小さいものから順に用いるものについて詳述し
たが、小さいものから順に用いるものに限らず、大きい
ものから順に用いるようにしてもよく、さらには、使用
する側で任意に決めた順に用いるようにしてもよい。
【0078】以下、上述のごとく構成された本実施形態
の無線通信装置及び無線通信システムにおける逆拡散処
理の動作について簡単に説明すると、図2に示すよう
に、まず、送信装置1Aにおいて、情報データをシリア
ル/パラレル変換器20によりパラレル変換したのち2
分岐し、ミキサ回路21a,21bにおいて制御部22
aからの制御信号に基づいて周波数変換したのち、送信
フィルタ23a,23bにおいて帯域制限し、続いて、
アナログ変換する。
【0079】そして、アナログ/ディジタル変換器24
a,24bにおいてアナログ変換されたこの2系列のデ
ータを、電圧制御型発振器26からの制御信号とこの制
御信号に90°位相差をもたせた信号に基づいて、それ
ぞれ周波数変換し、加算したのち、増幅部29にて増幅
し、アンテナ6Aから受信装置1Bへ送信する。その
後、受信装置1Bでは、送信装置1Aからの信号をアン
テナ6Bで受信し、ハイブリッド30において2分岐し
たのち、電圧制御型発振器32からの制御信号とこの制
御信号に90°位相差をもたせた信号に基づいて、それ
ぞれ周波数変換し、受信フィルタ34a,34bにおい
て帯域制限したのち、ディジタル変換する。
【0080】そして、拡散復調部3では、相関器5a,
5bにおいて、制御部37c−1,37c−2に基づい
て、その受信信号が情報部分である場合には、自局の拡
散符号に基づいて逆拡散処理を施したのち、逆拡散信号
を出力する一方、その受信信号が共通信号部分である場
合には、合成拡散符号生成部4からの合成拡散符号に基
づいて逆拡散処理を施したのち、逆拡散信号を出力す
る。
【0081】ここで、上述の拡散復調部3における共通
信号部分についての逆拡散処理の方法については、以下
に示す様々な方法〔(A)〜(C)〕で行なうことがで
きる。 (A)コードの合成数を固定する場合の処理 固定されたコードの合成数を用いる場合の処理について
は、合成拡散符号生成部4において、符号発生器37a
から予め決まった固定の合成拡散符号を出力し、制御部
37c−1,37c−2において、相関器5a,5bに
おける逆拡散処理を制御したのち、逆拡散信号を出力す
る。
【0082】このように、上述の本実施形態にかかる無
線通信装置1Bによれば、共通信号部分を受信した際に
は、複数種類の信号のうち、現在使用中の信号であるか
使用していない信号であるかを問わず、少なくとも一部
の信号に対応する複数の拡散符号を合成した合成拡散符
号を使用して、逆拡散処理を施すようことができるの
で、受信信号に対応した拡散符号を合成する必要がな
く、回路規模を縮小化することができ、本装置の小型化
を図ることができる利点がある。
【0083】また、上述のコードの合成数を固定する場
合においての拡散符号情報を所定の順番で選択する場合
の動作について、図9に示すフローチャート(ステップ
a1〜a5)に従って説明する。まず、使用する拡散符
号情報におけるコード番号を初期化し(ステップa
1)、入力されたコード番号i(i;使用コード番号)
が現在未使用中か否かの判断を行ない(ステップa
2)、コード番号iが未使用である場合(ステップa2
のYESルート)、そのコード番号iの符号を割り当て
る(ステップa3)。
【0084】また、入力されたコード番号iが未使用で
ない場合(ステップa2のNOルート)、コード番号i
を初期値から順にインクリメントし(i=i+1;ステ
ップa4)、その後、インクリメントして得られたコー
ド番号iが使用可能コード数Nより小さいか否かを判断
する(ステップa5)。そして、コード番号iが使用可
能コード数Nより大きい場合には(ステップa5のNO
ルート)、そのコード番号iの符号は割り当てず、コー
ド番号iが使用可能コード数N以下の場合には(ステッ
プa5のYESルート)、入力コードとして再び処理す
る。
【0085】このように、上述の本実施形態にかかる無
線通信装置1Bによれば、複数種類の信号が、上記の対
向する他の無線通信装置1Bにて、所定の順番で選択さ
れる拡散符号情報でCDMA方式により拡散処理を施さ
れた信号を用いることができるので、演算量を削減する
ことができるとともに、コード番号を検索する時間を短
縮することができるので、合成コードを迅速に決定する
ことができる利点もある。
【0086】(B)基地局から複数の拡散符号に関する
情報を予め通知されている場合の処理 以下では、基地局からの現在の使用中のコードの情報を
得る場合の拡散復調部3の動作について、図10に示す
フローチャート(ステップb1〜b5)に従って説明す
る。
【0087】まず、基地局からコード番号iが入力され
ると(ステップb1)、合成拡散符号生成部4では、コ
ード番号iに対応するコード(拡散符号)を生成し(ス
テップb2)、符号合成部37bにおいてその全てに対
応するコードを加算する(ステップb3)。その後、対
応するコードの合成が全て終了したか否かを判断し(ス
テップb4)、対応するコードの合成が全て終了してい
る場合には(ステップb4のYESルート)、合成コー
ドとして出力する一方(ステップb5)、対応するコー
ドの合成が終了していない場合には(ステップb4のN
Oルート)、入力コード番号として再び処理する。
【0088】このように、上述の本実施形態にかかる無
線通信装置1Bによれば、対向する他の無線通信装置か
ら、複数の拡散符号に関する情報を予め通知することも
可能で、このようにすれば、受信信号に対応するコード
番号を即座に検索することができ、この場合もコード番
号を検索する時間を短縮することができる利点がある。
【0089】(C)子局側で複数のコードを自律的に認
識する場合の処理 以下では、子局側で自律的にコードを求める場合の拡散
復調部3の動作における、特に予め複数の拡散符号を自
律的に認識しておく場合の動作について、図11に示す
フローチャート(ステップc1〜c7)に従って説明す
る。まず、ベースバンド受信信号が入力されると(ステ
ップc1)、次のコードを生成し(ステップc2)、R
OM等の記憶部に蓄えられていた該当する基地局で使用
される全てのコードについて、積分ダンプ演算処理(ダ
ンプ積分)を行なう(ステップc3)。
【0090】そして、積分ダンプ演算処理後の積分値が
所定の閾値以上であるか否かを判断し(ステップc
4)、その積分値が所定の閾値以上である場合(ステッ
プc4のYESルート)、現在使用していると判断され
たコードについての合成を行なう一方(ステップc
5)、積分値が所定の閾値以上でない場合(ステップc
4のNOルート)、コードの合成は行なわない。その
後、全コードについての判定が終了したか否を判断する
(ステップc6)。
【0091】また、全コードについての判定が終了した
か否を判断し(ステップc6)、全コードについての判
定が終了している場合には(ステップc6のYESルー
ト)、合成コードを出力する一方(ステップc7)、全
コードについての判定が終了していない場合には(ステ
ップc6のNOルート)、そのコードについて再び処理
する。
【0092】このように、本実施形態にかかる無線通信
装置1Bによれば、逆拡散処理に先立って、予め複数の
拡散符号を自律的に認識しておくことができるので、合
成コードを生成するための演算処理を削減することがで
き、本装置の小型化を図ることができる。従って、本装
置の処理能力を大幅に向上させることができる。次に、
以下では、子局側で自律的にコードを求める場合の拡散
復調部3の動作において、特に所定の閾値及び所定のS
I比情報に基づいて順次自律的に認識していく場合の動
作について、図12に示すフローチャート(ステップd
1〜d8)に従って説明する。
【0093】まず、閾値の初期化を行ない(ステップd
1)、相関器5a,5bから積分ダンプ値又は推定SI
R値のいずれか一方が入力されると(ステップd2)、
その値をそれぞれ該当する所定の閾値と比較し(ステッ
プd3)、その結果、所定の閾値を超えている場合には
(ステップd3でYESの場合)、閾値を更新する一方
(ステップd4)、所定の閾値を超えていない場合には
(ステップd3でNOの場合)、直前に合成されたコー
ドを削除する(ステップd5)。
【0094】そして、全コードについて判定が終了した
か否かを判断し(ステップd6)、全コードについての
判定が終了していない場合に限り(ステップd6のNO
ルート)、次のコードを合成し(ステップd7)、合成
コードを出力する(ステップd8)。このように、本実
施形態にかかる無線通信装置1Bよれば、逆拡散処理時
に得られた拡散処理結果と所定の閾値(及び所定のSI
情報)とを比較し、この比較結果に基づいて、複数の拡
散符号を順次自律的に認識していくことができるので、
逆拡散処理をより正確に行なうことができ、本装置の処
理能力を向上させることができる。
【0095】以上のように、本実施形態の無線通信装置
1Bによれば、複数種類の信号における情報信号につい
ての逆拡散処理を確実に行ないながら、共通信号部分に
ついては、複数の拡散符号を合成した合成拡散符号を使
用して逆拡散処理を施すことができるので、受信信号の
S/Nを向上させることができる。従って、受信品質を
大幅に向上させることができ、本装置の性能向上に大い
に寄与する。
【0096】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の無線通信
装置及び無線通信システムによれば、複数種類の信号に
おける共通信号部分について、複数の拡散符号を合成し
た合成拡散符号を使用して逆拡散処理を施すことができ
るので、受信信号のS/Nを向上させることができる。
従って、受信品質を大幅に向上させることができ、本装
置の性能向上に大いに寄与する(請求項1〜5,1
7)。
【0097】また、本発明によれば、複数種類の信号の
うち、現在使用中の信号であるか使用していない信号で
あるかを問わず、少なくとも一部の信号に対応する複数
の拡散符号を合成した合成拡散符号を使用して、逆拡散
処理を施すようことができるので、受信信号に対応した
拡散符号を合成する必要がなく、回路規模を縮小化する
ことができ、本装置の小型化を図ることができる利点も
ある(請求項6)。
【0098】また、本発明によれば、対向する他の無線
通信装置から、複数の拡散符号に関する情報を予め通知
することも可能で、このようにすれば、受信信号に対応
するコード番号を即座に検索することができ、この場合
もコード番号を検索する時間を短縮することができる利
点がある(請求項7)。さらに、本発明によれば、逆拡
散処理に先立って、予め複数の拡散符号を自律的に認識
しておくことができるので、合成コードを生成するため
の演算処理を削減することができ、本装置の小型化を図
ることができる。従って、本装置の処理能力を大幅に向
上させることができる利点がある(請求項8〜12)。
【0099】さらに、本発明によれば、逆拡散処理時に
得られた拡散処理結果と所定の閾値(及び所定のSI情
報)とを比較し、この比較結果に基づいて、複数の拡散
符号を順次自律的に認識していくことができるので、逆
拡散処理をより正確に行なうことができ、本装置の処理
能力を向上させることができる。(請求項13〜1
5)。
【0100】また、本発明によれば、複数種類の信号
が、上記の対向する他の無線通信装置にて、所定の順番
で選択される拡散符号情報でCDMA方式により拡散処
理を施された信号を用いることができるので、演算量を
削減することができるとともに、コード番号を検索する
時間を短縮することができるので、合成コードを迅速に
決定することができる利点がある(請求項16)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる無線通信システム
の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかるパイロット信号の
一例を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかるシミュレーション
における諸元の具体例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかるシミュレーション
の一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる拡散復調部の要部
構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態にかかる拡散復調部の要部
構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態にかかる拡散復調部の要部
構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の一実施形態にかかる拡散復調部による
逆拡散処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態にかかる拡散復調部によ
る逆拡散処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態にかかる拡散復調部によ
る逆拡散処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態にかかる拡散復調部によ
る逆拡散処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】一般的な無線通信システムの構成を示すブロ
ック図である。
【図14】一般的な無線通信システムのデータ送受信の
一例を示す図である。
【符号の説明】
1A 第1の無線通信装置 1B 第2の無線通信装置 2 受信部 3,89 拡散復調部 4,4A,4B 合成拡散符号生成部 5,5a,5b,86a,86b 相関器(逆拡散処理
演算部) 6A,6B,7A,8A アンテナ 7,7a 送信装置(BS) 8,8a,8b,8c 受信装置(MS) 9 無線回線 10,11,12 無線送受信システム 17,29 増幅部(ローノイズアンプ) 20,70 シリアル/パラレル変換器 21a,21b,25a,25b,31a,31b,7
1a,71b,76a,76b,81a,81b ミキ
サ回路 22,52 スペクトラム拡散部 22a,37c−1,37c−2,72,88,371
制御部 22b,73 拡散符号発生器 23a,23b,74a,74b 送信フィルタ(TX
filter ) 24a,24b,75a,75b ディジタル/アナロ
グ変換器(D/A) 26,32,77,82 電圧制御型発振器(局部発振
器) 27,33,78,83 90°移相器 28,79 加算器 30,80 ハイブリッド(H) 34a,34b,84a,84b 受信フィルタ(RX
filter ) 35a,35b,85a,85b アナログ/ディジタ
ル変換器(A/D) 37a,87,370 符号発生器 37b,372,374 符号合成部 40 スイッチ部 50,53 周波数変換器(アップコンバータ;U/
C) 51 送信部 60,62 周波数変換器(ダウンコンバータ;D/
C) 210a,210b 使用コード挿入部 374 閾値判定部 375 SIR判定部
フロントページの続き (72)発明者 長谷 和男 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 福政 英伸 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 浅野 賢彦 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する他の無線通信装置にてCDMA
    方式により異なった拡散符号情報で拡散処理を施される
    複数種類の信号をアンテナ部を通じて受信しうる受信部
    と、 該受信部で受信される複数種類の信号における共通信号
    部分について、複数の拡散符号を合成した合成拡散符号
    を使用して、逆拡散処理を施す拡散復調部とをそなえて
    構成されたことを特徴とする、無線通信装置。
  2. 【請求項2】 該拡散復調部が、 複数の拡散符号を合成した合成拡散符号を生成する合成
    拡散符号生成部と、 該受信部で受信される複数種類の信号における共通信号
    部分について、該合成拡散符号生成部で生成された該合
    成拡散符号を使用して、逆拡散処理を施す逆拡散処理演
    算部とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項
    1記載の無線通信装置。
  3. 【請求項3】 該拡散復調部が、該複数種類の信号のう
    ちの少なくとも一部の信号に対応する複数の拡散符号を
    合成した合成拡散符号を使用して、逆拡散処理を施すよ
    うに構成されていることを特徴とする、請求項1記載の
    無線通信装置。
  4. 【請求項4】 該拡散復調部が、該複数種類の信号のう
    ちの現在使用中の信号に対応する複数の拡散符号を合成
    した合成拡散符号を使用して、逆拡散処理を施すように
    構成されていることを特徴とする、請求項3記載の無線
    通信装置。
  5. 【請求項5】 該拡散復調部が、該複数種類の信号のう
    ちの現在使用中の信号の中の一部のものに対応する複数
    の拡散符号を合成した合成拡散符号を使用して、逆拡散
    処理を施すように構成されていることを特徴とする、請
    求項4記載の無線通信装置。
  6. 【請求項6】 該拡散復調部が、該複数種類の信号のう
    ち、現在使用中の信号であるか使用していない信号であ
    るかを問わず、少なくとも一部の信号に対応する複数の
    拡散符号を合成した合成拡散符号を使用して、逆拡散処
    理を施すように構成されていることを特徴とする、請求
    項3記載の無線通信装置。
  7. 【請求項7】 該拡散復調部が、上記の対向する他の無
    線通信装置から、該複数の拡散符号に関する情報を予め
    通知されていることを特徴とする、請求項1記載の無線
    通信装置。
  8. 【請求項8】 該拡散復調部が、該複数の拡散符号を自
    律的に認識することを特徴とする、請求項1記載の無線
    通信装置。
  9. 【請求項9】 該拡散復調部が、逆拡散処理に先立っ
    て、予め該複数の拡散符号を自律的に認識しておくこと
    を特徴とする、請求項1記載の無線通信装置。
  10. 【請求項10】 該拡散復調部が、該複数の拡散符号情
    報を使用して、受信した信号との間で所定の演算処理を
    施すことにより、予め該複数の拡散符号を自律的に認識
    しておくことを特徴とする、請求項9記載の無線通信装
    置。
  11. 【請求項11】 該拡散復調部が、該複数の拡散符号情
    報を使用して、受信した信号との間で積分ダンプ演算処
    理を施すことにより、予め該複数の拡散符号を自律的に
    認識しておくことを特徴とする、請求項10記載の無線
    通信装置。
  12. 【請求項12】 該拡散符号としてウオルシュ符号を使
    用する場合には、所定の演算処理として、高速アダマー
    ル変換による演算処理を施すことを特徴とする、請求項
    10記載の無線通信装置。
  13. 【請求項13】 該拡散復調部が、逆拡散処理時に、該
    複数の拡散符号を順次自律的に認識していくことを特徴
    とする、請求項1記載の無線通信装置。
  14. 【請求項14】 該拡散復調部が、逆拡散処理時に得ら
    れた逆拡散処理結果と所定の閾値とを比較し、この比較
    結果に基づいて、該複数の拡散符号を順次自律的に認識
    していくことを特徴とする、請求項13記載の無線通信
    装置。
  15. 【請求項15】 該拡散復調部が、逆拡散処理時に得ら
    れた逆拡散処理結果と所定のSI比情報とを比較し、こ
    の比較結果に基づいて、該複数の拡散符号を順次自律的
    に認識していくことを特徴とする、請求項13記載の無
    線通信装置。
  16. 【請求項16】 該複数種類の信号が、上記の対向する
    他の無線通信装置にて、所定の順番で選択される拡散符
    号情報でCDMA方式により拡散処理を施された信号で
    あることを特徴とする、請求項1記載の無線通信装置。
  17. 【請求項17】 CDMA方式により異なった拡散符号
    情報で拡散処理を施した複数種類の信号を送信しうる第
    1の無線通信装置と、 該第1の無線通信装置からの該複数種類の信号をアンテ
    ナ部を通じて受信しうる受信部と、該受信部で受信され
    る複数種類の信号における共通信号部分について複数の
    拡散符号を合成した合成拡散符号を使用して逆拡散処理
    を施す拡散復調部とをそなえた第2の無線通信装置とを
    有することを特徴とする、無線通信システム。
JP8341192A 1996-12-20 1996-12-20 無線通信装置及び無線通信システム Pending JPH10190521A (ja)

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