JPH10189831A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10189831A
JPH10189831A JP34700596A JP34700596A JPH10189831A JP H10189831 A JPH10189831 A JP H10189831A JP 34700596 A JP34700596 A JP 34700596A JP 34700596 A JP34700596 A JP 34700596A JP H10189831 A JPH10189831 A JP H10189831A
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Kazuhito Imuta
一仁 藺牟田
Kenji Masutoshi
賢治 増利
Norihito Umehara
則人 梅原
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Texas Instruments Japan Ltd
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    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
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    • H01L2224/48091Arched

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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】モールド樹脂内にボイドが発生することによっ
て熱の外部への伝導放散が阻害され、半導体素子自身の
発生する熱で高温となり、熱破壊を招く。 【解決手段】メタライズ配線層4に接合された外部リー
ド端子2を上下一対の上金型及21び下金型22から成
るモールド金型20内にセットするとともに上金型21
と下金型22との間に設けた樹脂注入路23からモール
ド金型20内に液状樹脂6’を注入し、硬化させること
によって絶縁基体1、半導体素子3及び外部リード端子
2の一部をモールド樹脂6により被覆する方法であっ
て、絶縁基体1の上面又は下面にモールド金型20内に
おける液状樹脂6’の流れ方向に対して略直角方向に延
びる複数の凸条7を形成しておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピューター等
の情報処理装置に使用される半導体装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピューター等の情報処理装置
に使用される半導体装置は、半導体素子と、半導体素子
を搭載するダイパッドと、ダイパッドの周辺から所定間
隔で延出する多数の外部リード端子と、前記半導体素
子、ダイパッド及び外部リード端子の一部を被覆するモ
ールド樹脂とから構成されており、ダイパッドと多数の
外部リード端子とが枠状の連結帯を介して一体的に連結
形成されたリードフレームを準備するとともに該リード
フレームのダイパッド上面に半導体素子を搭載固定し、
次に前記半導体素子の各電極と外部リード端子とをボン
ディングワイヤーを介して電気的に接続するとともに前
記半導体素子、ダイパッド及び外部リード端子の一部を
モールド樹脂により被覆することによって製作されてい
る。
【0003】なお、前記リードフレームは、銅や鉄を主
成分とする金属から成り、該銅や鉄を主成分とする金属
の薄板に従来周知の打ち抜き加工やエッチング加工等の
金属加工を施すことによって製作される。
【0004】また、かかる従来の半導体装置は、半導体
素子、ダイパッド及び外部リード端子の一部をモールド
樹脂で被覆した後、外部リード端子を枠状の連結帯より
切断分離させ、各々の外部リード端子を電気的に独立さ
せるとともに各外部リード端子の一端を外部電気回路基
板の配線導体に間に半田材を挟んで載置し、これを半田
リフローすることによって外部リード端子が外部電気回
路基板に接続され、これにより内部に収容する半導体素
子の各電極が外部リード端子を介して外部電気回路に接
続されることとなる。
【0005】しかしながら、近時、半導体素子は高密度
化、高集積化が急激に進み、その電極数が大幅に増大し
てきており、これに伴って半導体素子の各電極を外部電
気回路に接続する外部リード端子もその線幅が0.3m
m以下と細く、且つ隣接する外部リード端子の間隔も
0.3mm以下と極めて狭いものとなってきた。そのた
めこの従来の半導体装置は、外部リード端子に例えば、
外部リード端子を外部電気回路に接続する際等において
外力が印加されると該外力によって外部リード端子が容
易に変形し、隣接する外部リード端子が接触して短絡を
発生させたり、外部リード端子を所定の外部電気回路に
正確、且つ強固に電気的接続することができないという
欠点を有していた。
【0006】そこで、上記欠点を解消するために、図
6、図7に示すように酸化アルミニウム質焼結体等の電
気絶縁材料から成り、上面中央部に半導体素子13が搭
載される半導体素子搭載部11a及び該半導体素子搭載
部11a周辺から上面外周部にかけて扇状に導出するタ
ングステン、モリブデン等の高融点金属粉末から成る複
数個のメタライズ配線層12を有する絶縁基体11と、
前記絶縁基体11の半導体素子搭載部11aに搭載さ
れ、電極が前記メタライズ配線層12の内端部にボンデ
ィングワイヤー14を介して電気的に接続されている半
導体素子13と、前記メタライズ配線層12の外端部に
取着され、半導体素子13を外部電気回路に接続する複
数個の外部リード端子15と、前記絶縁基体11、半導
体素子13及び外部リード端子15の一部を被覆するモ
ールド樹脂16、例えばエポキシ樹脂とから成る半導体
装置が提案されている。
【0007】かかる半導体装置は、図8(a)、(b)
に示すように、下面にモールド樹脂16の上半分の表面
形状に対応した形状の凹部31aを有する上金型31
と、上面にモールド樹脂16の下半分の表面形状に対応
した形状の凹部32aを有する下金型32との一対の上
下金型から成るモールド金型内30に、上面に半導体素
子13及び外部リード端子15が搭載、取着された絶縁
基体11を、絶縁基体11、半導体素子13及び外部リ
ード端子15の一部が前記上下金型31、32の凹部3
1a、32a内に位置するようにして外部リード端子1
5を前記上金型31と下金型32との間に挟持させるこ
とによってセットし、次に前記モールド金型30の凹部
内31a、32aに液状樹脂16’を注入するとともに
該注入した液状樹脂16’を熱硬化させることによって
絶縁基体11、半導体素子13及び外部リード端子15
の一部をモールド樹脂16により被覆している。
【0008】なお、前記モールド金型30の凹部31
a、32a内に液状樹脂16’を注入するには、前記モ
ールド金型30の上金型31と下金型32との間に外部
から凹部内の一角に導出する樹脂注入路33を設けると
ともに上金型31と下金型32との間に前記樹脂注入路
33が導出する凹部内31a、32aの一角と対向する
一角から外部に導出する空気排出路34を設けておき、
前記樹脂注入路33を介してモールド金型30の凹部内
31a、32aに液状樹脂16’を注入すると同時に注
入された液状樹脂16’により凹部内31a、32aの
空気を押し出し、該空気を空気排出路34を介して外部
に排出する方法が採用される。
【0009】かかる半導体装置によれば、外部リード端
子14が扇状に広がったメタライズ配線層12の外端部
に取着されていることから、外部リード端子14の線幅
及び隣接間隔を広いものとして外部リード端子14の変
形を有効に防止しつつ隣接する外部リード端子14間の
電気的絶縁を維持することが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この半
導体装置においては、絶縁基体11は、その上面に外部
リード端子15が取着されており、これをモールド金型
30内に、外部リード端子15を該上金型31と下金型
32との間に挟持させてセットした場合、絶縁基体11
上面と上金型31の凹部31a底面との間隔が絶縁基体
11下面と下金型32の凹部32a底面との間隔よりも
絶縁基体11の厚み程度広いものとなることから、上金
型31と下金型32との間に設けられた樹脂注入路33
から該モールド金型30内に液状樹脂16’を注入する
と、絶縁基体11の上面側における液状樹脂16’の流
れの抵抗が絶縁基体11の下面側における液状樹脂1
6’の流れの抵抗より小さいものとなり、絶縁基体11
上面側に注入された液状樹脂16’が絶縁基体11下面
側に注入された液状樹脂16’よりも速く流れ、該絶縁
基体11上面側に注入された液状樹脂16’が空気排出
路34に先に到達して空気排出路34を塞いでしまい、
その結果、モールド金型30の凹部32a内で絶縁基体
11下面側にあった空気の一部が凹部32a内に閉じこ
められ、これがモールド樹脂16に抱き込まれてモール
ド樹脂16にボイドを形成し、これにより半導体素子1
3の気密封止が破れて、半導体素子13を長期間にわた
り正常、且つ安定に作動させることができなくなった
り、モールド樹脂16内のボイドによって熱の外部への
伝導放散が阻害され、半導体素子13が該半導体素子1
3自身の発生する熱で高温となり、半導体素子13に熱
破壊や特性に熱変化を招来させるという欠点が誘発され
てしまう。
【0011】そこで、本願発明者等は、モールド金型3
0内の絶縁基体11上面側における液状樹脂16’の流
れの速度と絶縁基体11下面側における液状樹脂16’
の流れの速度を略同一とするため、モールド金型30の
樹脂注入路33の位置や形状、角度等に種々の変更や工
夫を試みたが、何れも上述の欠点を解決することはでき
なかった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、上面に半導体素子搭載部及び該半導体素子搭
載部周辺から外周部にかけて導出する複数のメタライズ
配線層を有する絶縁基体と、前記絶縁基体の半導体素子
搭載部に搭載された半導体素子と、前記メタライズ配線
層に接合された外部リード端子と、を上下一対の上金型
及び下金型から成るモールド金型内にセットするととも
に上金型と下金型との間に設けた樹脂注入路から該モー
ルド金型内に液状樹脂を注入し、前記注入された液状樹
脂を硬化させることによって前記絶縁基体、半導体素子
及び外部リード端子の一部をモールド樹脂により被覆す
る半導体装置の製造方法であって、前記絶縁基体の上面
又は下面にモールド金型内における液状樹脂の流れ方向
に対して略直角方向に延びる複数の凸条を形成しておく
ことを特徴とするものである。
【0013】また本発明の半導体装置の製造方法は、前
記凸条の高さが15μm以上の高さであることを特徴と
するものである。
【0014】更に本発明の半導体装置の製造方法は、前
記凸条が前記絶縁基体を構成する材料と実質的に同一材
料で形成されていることを特徴とするものである。
【0015】本発明の半導体装置の製造方法は、絶縁基
体の上面又は下面にモールド金型内におけるモールド樹
脂の流れ方向に対して略直角方向に延びる複数の凸条が
形成されていることから、上面に半導体素子及び外部リ
ード端子が搭載、取着された絶縁基体をモールド金型内
にセットするとともに該モールド金型内に液状樹脂を注
入した場合、前記凸条により液状樹脂の流れの速度がコ
ントロールされ、絶縁基体上面側における樹脂の流れの
速度と絶縁基体下面側における樹脂の流れの速度とを略
同一とすることができ、その結果、モールド樹脂内に空
気が抱き込まれてボイドが形成されることはない。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明を添付の図面を基に
詳細に説明する。図1は、本発明の製造方法が適用され
る半導体装置の一実施形態を示し、1は絶縁基体、2は
外部リード端子、3は半導体素子、6はモールド樹脂で
ある。
【0017】前記絶縁基体1は、酸化アルミニウム質焼
結体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、
炭化珪素質焼結体、ガラスセラミックス焼結体等の電気
絶縁材料から成り、その上面中央部に半導体素子3が搭
載される半導体素子搭載部1aを有しており、該半導体
素子搭載部1aには半導体素子3がロウ材、ガラス、樹
脂等の接着剤を介して接着固定される。
【0018】また前記絶縁基体1は、図2に示すよう
に、その上面の半導体素子搭載部1a周辺から外周部に
かけて扇状に広がる多数のタングステン、モリブデン、
マンガン等の高融点金属粉末から成るメタライズ配線層
4が被着形成されており、該メタライズ配線層4の内端
部には半導体素子3の各電極がボンディングワイヤー5
を介して電気的に接続され、またメタライズ配線層4の
外端部には外部電気回路と電気的に接続される外部リー
ド端子2が取着されている。
【0019】前記メタライズ配線層4に取着される外部
リード端子2は、半導体素子3を外部電気回路に接続す
る作用を為し、外部リード端子2を外部電気回路基板の
配線導体に接続することによって半導体素子3がメタラ
イズ配線層4及び外部リード端子2を介して外部電気回
路に電気的に接続されることとなる。
【0020】前記外部リード端子2は、該外部リード端
子2の取着されるメタライズ配線層4が絶縁基体1の中
央部に位置する半導体素子搭載部1a周辺から上面外周
部にかけて扇状に広がっており、絶縁基体1の外周部に
おける線幅及び隣接するメタライズ配線層4間の間隔が
広いものとなっていることから、その線幅及び隣接間隔
を広いものとなすことができ、その結果、外部リード端
子2に外力が印加されたとしても該外部リード端子2に
大きな変形を発生させることはなく、隣接する外部リー
ド端子2間の電気的絶縁を維持しつつ外部リード端子2
を所定の外部電気回路に正確、且つ確実に電気的接続す
ることができる。
【0021】また、前記絶縁基体1、半導体素子3及び
外部リード端子2の一部は、エポキシ樹脂等のモールド
樹脂6により被覆されており、これにより半導体素子3
が気密に封止され、外部環境から保護される。
【0022】次に前記半導体装置の製造方法について説
明する。先ず、上面中央部に半導体素子3を搭載するた
めの半導体素子搭載部1a及び該半導体素子搭載部1a
周辺から外周部にかけて扇状に導出する複数のメタライ
ズ配線層4を有するとともに該メタライズ配線層4の外
端部に外部リード端子2が銀ろう等のろう材を介して取
着された絶縁基体1を準備する。
【0023】前記絶縁基体1は、例えば酸化アルミニウ
ム質焼結体から成る場合には、酸化アルミニウム、酸化
珪素、酸化カルシウム、酸化マグネシウム等の原料粉末
に適当なバインダー、溶剤を添加混合して泥漿状のセラ
ミックスラリーとなすとともに該セラミックスラリーを
従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法等
のシート成形技術を採用してシート状となすことによっ
てセラミックグリーンシートを得、しかる後、前記セラ
ミックグリーンシートを切断加工や打ち抜き加工により
適当な形状とするとともにこれにメタライズ配線層4と
なるタングステンやモリブデン等の高融点金属ペースト
を従来周知のスクリーン印刷法等の厚膜手法を採用して
所定のパターンに印刷塗布し、最後に前記セラミックグ
リーンシートを必要に応じて複数枚積層するとともに還
元雰囲気中、約1600℃の温度で焼成することによっ
て製作される。
【0024】前記メタライズ配線層4となる高融点金属
ペーストは、タングステン等の高融点金属粉末に適当な
バインダー、溶剤を添加混合することによって製作され
る。
【0025】なお、前記メタライズ配線層4は、その露
出する表面にニッケル、金等の耐蝕性に優れ、且つワイ
ヤーボンディング性やロウ材との濡れ性に優れる金属を
めっき法により1.0乃至20.0μmの厚みに鍍着さ
せておくと、メタライズ配線層4が酸化腐食するのを有
効に防止することができるとともにメタライズ配線層4
とボンディングワイヤー5との接続及びメタライズ配線
層4と外部リード端子2との取着が容易、且つ強固なも
のとなる。従って、前記メタライズ配線層4は、その露
出する表面にニッケル、金等の耐蝕性に優れ、且つワイ
ヤーボンディング性やロウ材との濡れ性に優れる金属を
めっき法により1.0乃至20.0μmの厚みに鍍着さ
せておくことが好ましい。
【0026】また、前記メタライズ配線層4の外端部に
取着された外部リード端子2は、銅を主成分とする銅系
合金や鉄を主成分とする鉄系合金等の金属から成り、例
えば銅を主成分とする銅系合金の薄板に適当な打ち抜き
加工やエッチング加工を施すことにより所定の形状とな
すことによって製作され、該外部リード端子2のメタラ
イズ配線層4への取着は、外部リード端子2をメタライ
ズ配線層4に金−錫−鉛−銀合金や金−錫−鉛−パラジ
ウム合金等のロウ材を介してロウ付けすることによって
行われる。
【0027】次に前記絶縁基体1の半導体素子搭載部1
aに半導体素子3を樹脂等の接着剤を介して接着固定す
るとともに該半導体素子3の各電極をボンディングワイ
ヤー5を介してメタライズ配線層4に接続する。
【0028】そして最後に図3(a)、(b)に示すよ
うに、前記上面に半導体素子3及び外部リード端子2が
搭載、取着された絶縁基体1をモールド金型内20にセ
ットするとともに該モールド金型内20にエポキシ樹脂
等の液状樹脂6’を注入した後、該注入した液状樹脂
6’を熱硬化させることによって、絶縁基体1、半導体
素子3及び外部リード端子2の一部がモールド樹脂6に
よって被覆され、これにより半導体装置として完成す
る。
【0029】なお、前記モールド金型20は、下面にモ
ールド樹脂6の上半分の表面形状に対応した形状の凹部
21aを有する上金型21と、上面にモールド樹脂6の
下半分の表面形状に対応した形状の凹部22aを有する
下金型22とから成り、前記上金型21と下金型22と
の間に外部リード端子2を挟持させることによって半導
体素子3及び外部リード端子2が搭載、取着された絶縁
基体1がその内部にセットされ、上金型21と下金型2
2との間で外部から該モールド金型20の凹部21a、
22aの一角(例えば図2に示す絶縁基体1の角部Aに
対応する一角)に導出する樹脂注入路23を介して内部
に液状樹脂6’が注入されるとともに該樹脂注入路23
と対向する凹部21a角部から外部に導出する空気排出
路24から内部の空気を外部に排出することによって内
部に液状樹脂6’が注入充填され、これを加熱硬化させ
ることにより絶縁基体1、半導体素子3及び外部リード
端子2の一部がモールド樹脂6により被覆される。
【0030】また、本発明の半導体装置の製造方法にお
いては、絶縁基体1上面で、半導体素子搭載部1a及び
その近傍と外部リード端子2が取着された外周部とを除
く領域に、半導体素子3及び外部リード端子2が搭載取
着された絶縁基体1をモールド金型内20にセットした
ときに、モールド金型20に設けた樹脂注入路23が導
出する凹部21a、22a角部に対応した絶縁基体1の
角部Aを中心とした同心円に沿って複数の扇形の凸条7
が形成されている。
【0031】前記絶縁基体1上面に形成された凸条7
は、半導体素子3及び外部リード端子2が搭載取着され
た絶縁基体1をモールド金型内20にセットし、該モー
ルド金型20内にエポキシ等の液状樹脂6’を樹脂注入
路を介して注入した際に、モールド金型20内において
樹脂注入路23を中心として扇状に流れ広がる液状樹脂
6’の流れの方向に対して略直角方向に延びている。半
導体素子3及び外部リード端子2が取着された絶縁基体
1をモールド金型20内にセットし、該モールド金型2
0の凹部21a、22a内にエポキシ樹脂等の液状樹脂
6’を注入した際に、該凸条7により形成される凹凸に
よる抵抗でモールド金型20内における絶縁基体1上面
側の液状樹脂6’の流れを抑制する作用を為し、その結
果、モールド金型20の凹部21a、22a内における
絶縁基体1上面側の液状樹脂6’の流れの速度と絶縁基
体1下面側における液状樹脂6’の流れの速度が略同一
となり、凹部21a、22a内部にあった空気は空気排
気路24から良好に排出され、モールド樹脂6内部に空
気が巻き込まれてボイドを発生させることはなく、従っ
て半導体素子3を長期間にわたり正常、且つ安定に作動
させることができるとともに半導体素子3に熱破壊や特
性に熱変化を招来させることはない。
【0032】なお、前記絶縁基体1上面に形成された凸
条7は、その高さが15μm未満では、モールド金型2
0内における絶縁基体1上面側の液状樹脂6’の流れを
抑制することが困難となり絶縁基体1上面側の液状樹脂
6’の流れの速度と絶縁基体1下面側の液状樹脂6’の
流れとを略同一としてモールド金型20の凹部21a、
22a内にあった空気を空気排出路24から良好に排出
することが困難となる。従って、前記絶縁基体1上面に
形成された凸条7は、その高さを15μm以上としてお
くことが好ましい。
【0033】また、前記絶縁基体1上面に形成された凸
条7は、その幅及び隣接する凸条7との間隔が0.5m
m未満ではモールド金型20内における絶縁基体1上面
側の液状樹脂6’の流れを抑制することが困難となり絶
縁基体1上面側の液状樹脂6’の流れの速度と絶縁基体
1下面側の液状樹脂6’の流れとを略同一としてモール
ド金型20の凹部21a、22a内にあった空気を空気
排出路24から良好に排出することが困難となる傾向に
ある。従って、前記絶縁基体1に形成された凸条7は、
その幅及び隣接する凸条7との間隔を0.5mm以上の
範囲としておくことが好ましい。
【0034】更に、本発明に使用される絶縁基体1は、
前述した酸化アルミニウム質焼結体、窒化アルミニウム
質焼結体等の所謂セラミックス以外に熱硬化性ポリイミ
ド樹脂、例えばBTレジン(Bismaleimide Triazine Re
sin )、ガラスエポキシ樹脂基板、ガラス板等を用い、
凸条7は、夫々基板と同じまたは同様の性質を持つ材料
である、例えばポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ガラス
粉末に適当なバインダー及び溶剤を用いて、メタライズ
配線層4が設けられた該絶縁基体1上にスクリーン印刷
により作製することができる。
【0035】また、前記凸条7は、絶縁基体1と実質的
に同一の材料で形成しておくと、該凸条7の熱膨張係数
が絶縁基体1の熱膨張係数と実質的に同一のものとな
り、その結果、リフロー時の熱や半導体素子が作動時に
発生する熱が絶縁基体1及び凸条7に印加されても両者
の間に、熱膨張係数の相違に起因する熱応力が発生する
ことはいっさいなく、そのため凸条7に熱応力に起因す
る絶縁基体1からの剥離やクラックを発生させることは
いっさいなく、凸条7を絶縁基体1に強固に接合させて
おくことができる。従って前記凸条7は、絶縁基体1と
実質的に同一の材料で形成しておくことが好ましい。
【0036】なお、前記凸条7は、例えばセラミックス
から成る場合、絶縁基体1となる原料粉末に適当なバイ
ンダー、溶剤を添加混合して得た無機絶縁ペーストを絶
縁基体1となるセラミックグリーンシートの上面に、該
上面に従来周知のスクリーン印刷法等の厚膜手法を採用
して所定パターンに印刷塗布し、これを前記絶縁基体1
となるセラミックグリーンシート及びメタライズ配線層
4となる金属ペーストと同時に焼成することによって絶
縁基体1上面で、半導体素子搭載部1a及びその近傍と
外部リード端子2が取着される外周部を除く領域に被着
形成される。
【0037】かくして、本発明の製造方法により製作さ
れた半導体装置によれば、外部リード端子2の一端を外
部電気回路基板の配線導体に間に半田材を挟んで載置す
るとともにこれを半田リフローすることによって外部リ
ード端子2が外部電気回路基板に接続され、これにより
内部に収容する半導体素子3の各電極が外部リード端子
2を介して外部電気回路に接続されることとなる。
【0038】なお、本発明は、上述の実施例に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれ
ば種々の変更は可能であり、例えば、上述の実施例で
は、絶縁基体1上面で半導体素子搭載部1a及びその近
傍と外部リード端子2が取着される外周部とを除く領域
に被着されたメタライズ配線層4は、凸条7が形成され
た部位を除き絶縁基体1上面に露出していたが、図4、
図5に示すように、絶縁基体1上面で半導体素子搭載部
1a及びその近傍と外部リード端子2が取着される外周
部を除く領域全面に絶縁層7aを被着させるとともに該
絶縁層7aの一部に凸条7を形成してもよい。この場
合、絶縁層7aとモールド樹脂6とは密着性に優れるの
で絶縁基体1とモールド樹脂6との間に剥離やクラック
が発生することを有効に防止することができる。
【0039】更に上述の実施例では、凸条7は、絶縁基
体1の上面に形成されていたが、絶縁基体1の形状や外
部リード端子の取着位置の相違等の影響により、半導体
素子3及び外部リード端子2が搭載取着された絶縁基体
1をモールド金型内にセットし、該モールド金型内に液
状樹脂を注入した際に、絶縁基体1下面側の樹脂の流れ
が早くなるような場合、凸条7は絶縁基体1下面に形成
されてもよい。
【0040】
【実施例】酸化アルミニウム質焼結体から成り、上面中
央部に5mm角の半導体素子搭載部及び該上面の半導体
素子搭載部周辺から外周部に導出する主にタングステン
粉末から成る208個のメタライズ配線層を有する2
1.9mm角で厚み0.5mmの絶縁基体上面の前記半
導体素子搭載部及び上面外周部を除く領域に、モールド
金型に設けられた樹脂注入路に対応する角部を中心とし
た同心円に沿ってそれぞれ表1に示す高さ、幅、ピッチ
の酸化アルミニウム焼結体から成る凸条を設けるととも
に該メタライズ配線層で絶縁基体外周部に導出した部位
に厚み0.15mmの外部リード端子を、絶縁基体の半
導体素子搭載部に4mm角で厚み0.3mmの半導体素
子を取着固定したものを各々24個づつ準備し、これを
一対の上金型及び下金型から成り、該上金型の下面及び
下金型の上面にそれぞれ深さ1.75mmで28mm角
の凹部を有するモールド金型内にセットするとともに該
モールド金型内に樹脂注入路を介してビフェニル系エポ
キシ樹脂から成る液状樹脂を各々8個づつ、ぞぞれ3、
9秒、15秒の時間をかけて注入し、これを175℃の
温度で熱硬化させ、できあがった半導体装置のモールド
樹脂にボイドの発生があるか否かを観察した。尚、比較
のために上記絶縁基体の上面に凸条が形成されていない
従来例も同様にして観察した。
【0041】観察の結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1からも明らかなように絶縁基体の上面
に凸条が形成されたサンプルをモールド金型内にセット
してこれをモールドしたものは、できあがった半導体装
置のモールド樹脂内にボイドが発生することは殆どな
い。一方、絶縁基体の上面に凸条が形成されていない従
来例においては、これをモールド金型内にセットしてモ
ールドした場合、全てのサンプルにおいてできあがった
半導体装置のモールド樹脂にボイドが発生した。
【0044】
【発明の効果】本発明の半導体装置の製造方法によれ
ば、半導体素子及び外部リード端子が搭載取着された絶
縁基体を、上金型及び下金型から成るモールド金型内に
セットし、該モールド金型内に前記上金型と下金型との
間に設けられた液状樹脂を注入した際に、モールド金型
内における液状樹脂の流れ方向に対して略直角に延びる
複数の凸条が絶縁基体の上面又は下面に形成されている
ことから、該絶縁基体の上面又は下面に形成された凸条
により、モールド金型内で凸条が形成された側における
液状樹脂の流れが抑制され、これによりモールド金型内
で絶縁基体上面側における液状樹脂の流れの速度と絶縁
基体下面側における液状樹脂の流れの速度とを略同一と
することができ、従って絶縁基体、半導体素子及び外部
リード端子の一部をモールド樹脂により、該モールド樹
脂内に空気を巻き込むことなく被覆することができ、そ
の結果、内部に収容する半導体素子を長期間にわたり正
常、且つ安定に作動させることができるとともに半導体
素子が作動時に発生する熱を外部に良好に放散させ、半
導体素子に熱破壊や特性に熱変化が招来するのを有効に
防止することが可能な半導体装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法によって製作さ
れる半導体装置の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】図1に示す半導体装置の絶縁基体を示す上面図
である。
【図3】(a)、(b)は、本発明の半導体装置の製造
方法を説明するための断面図である。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法によって製作さ
れる半導体装置の他の実施形態を示す断面図である。
【図5】図4に示す半導体装置の絶縁基体を示す上面図
である。
【図6】従来の半導体装置の製造方法によって製作され
る半導体装置を示す断面図である。
【図7】図6に示す半導体装置の絶縁基体を示す上面図
である。
【図8】(a)、(b)は従来の半導体装置の製造方法
を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・絶縁基体 1a・・・・・半導体素子搭載部 2・・・・・・外部リード端子 3・・・・・・半導体素子 4・・・・・・メタライズ配線層 6・・・・・・モールド樹脂 7・・・・・・凸条
フロントページの続き (72)発明者 増利 賢治 鹿児島県国分市山下町1番1号 京セラ株 式会社鹿児島国分工場内 (72)発明者 梅原 則人 大分県速見郡日出町大字川崎字高尾4260 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社 日出工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に半導体素子搭載部及び該半導体素子
    搭載部周辺から外周部にかけて導出する複数のメタライ
    ズ配線層を有する絶縁基体と、前記絶縁基体の半導体素
    子搭載部に搭載された半導体素子と、前記メタライズ配
    線層に接合された外部リード端子と、を上下一対の上金
    型及び下金型から成るモールド金型内にセットするとと
    もに上金型と下金型との間に設けた樹脂注入路から該モ
    ールド金型内に液状樹脂を注入し、前記注入された液状
    樹脂を硬化させることによって前記絶縁基体、半導体素
    子及び外部リード端子の一部をモールド樹脂により被覆
    する半導体装置の製造方法であって、前記絶縁基体の上
    面又は下面にモールド金型内における液状樹脂の流れ方
    向に対して略直角方向に延びる複数の凸条を形成してお
    くことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記凸条の高さが15μm以上であること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記凸条が前記絶縁基体を構成する材料と
    実質的に同一材料で形成されていることを特徴とする請
    求項1及び請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003094221A1 (en) * 2002-04-04 2003-11-13 Infineon Technologies Ag Encapsulation of an integrated circuit
JP2008177461A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Denso Corp 電子装置およびその製造方法

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