JPH10189682A - 真空処理装置 - Google Patents

真空処理装置

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Publication number
JPH10189682A
JPH10189682A JP34072596A JP34072596A JPH10189682A JP H10189682 A JPH10189682 A JP H10189682A JP 34072596 A JP34072596 A JP 34072596A JP 34072596 A JP34072596 A JP 34072596A JP H10189682 A JPH10189682 A JP H10189682A
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vacuum
transfer
chamber
vacuum processing
controller
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Application number
JP34072596A
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English (en)
Inventor
Tadashi Okoshi
直史 御輿
Katsuhiro Tetsuya
克浩 鉄屋
Yuzuru Betto
譲 別當
Eiji Taguchi
英治 田口
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】搬送ラインと、搬送ラインに対して必要とされ
ている全ての真空処理装置との準備が同時には達成でき
ない場合であっても、搬送ラインの調整を行う作業者の
拘束時間を必要最小限に短縮する。 【解決手段】複数の真空処理室1aと、これらの真空処
理室1aに対して超高真空下で被処理体4aの搬送を行
う搬送室1bと、大気圧下において被処理体4aの搬送
を行う搬送機構3と搬送室1bとの間において被処理体
4aの授受を行わせる真空予備室3dとを取り外し可能
に連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は真空処理装置に関
し、さらに詳細にいえば、半導体ウェハーに対する各種
処理を行って半導体を製造する半導体製造装置のよう
に、高真空下において被処理体の搬送、処理を行うため
の真空処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、真空処理装置として、複数の
真空処理室と、これらの真空処理室に対して超高真空下
で被処理体の搬送を行う第1搬送室と、大気圧下におい
て被処理体の搬送を行う搬送機構と、搬送機構と第1搬
送室との間において被処理体の授受を行わせる第2搬送
室とを含む真空処理装置が提案されている(特開平6−
314729号公報、特開平6−314731号公報な
ど参照)。
【0003】この真空処理装置は、超高真空下での処理
を行うものであるから、第1搬送室と各真空処理室、第
1搬送室と第2搬送室とは、取り外しを許容しない状態
で一体的に連結されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の構成の真空処理
装置を採用する場合には、真空処理装置を含む製造設備
全体の配置、調整に長時間がかかり、製造設備が稼動し
始めるまでの期間が著しく長くなってしまう。そして、
これに伴って、各部の調整を行うための作業者の拘束期
間が長くなってしまうという問題もある。
【0005】これらの問題点についてさらに詳細に説明
する。真空処理装置を含む製造設備の構成は、一般的
に、被処理体を搬送する搬送ラインと、搬送ラインの適
宜位置に配置された真空処理装置とを含むものであり、
必要に応じて、搬送ラインに対して被処理体を供給する
ための供給装置などが配置されている。
【0006】ところで、このような構成の製造設備全体
の配置を行うに当たっては、搬送ラインと、必要数の真
空処理装置とが同時に準備されていることはきわめて希
であり、具体的には、搬送ラインの準備が完了した時点
において一部の真空処理装置のみしか準備されていない
ことが多い。これは、搬送ラインの要求仕様に対して真
空処理装置の要求仕様が厳しく、真空処理装置の製造に
長時間がかかることが原因であると思われる。
【0007】このような状況下においては、準備が完了
した搬送ラインに対して、真空処理装置を、その時点で
準備が完了しているものについてのみ予め設定されてい
る位置に配置し、搬送ラインと真空処理装置との間での
必要な調整作業を行うことになる。この結果、搬送ライ
ンの調整を行う作業者の拘束時間が、全ての真空処理装
置の配置が完了するまでの著しい長期間になってしま
う。
【0008】
【発明の目的】この発明は前記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、搬送ラインと、搬送ラインに対して必要
とされている全ての真空処理装置との準備が同時には達
成できない場合であっても、搬送ラインの調整を行う作
業者の拘束時間を必要最小限に短縮することができる真
空処理装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の真空処理装置
は、複数の真空処理室と、これらの真空処理室に対して
超高真空下で被処理体の搬送を行う搬送室と、大気圧下
において被処理体の搬送を行う搬送機構と、搬送機構と
搬送室との間において被処理体の授受を行わせる真空予
備室とを含む真空処理装置であって、前記真空予備室が
搬送室に対して取り外し可能に連結されている。
【0010】請求項2の真空処理装置は、前記搬送機構
として、複数の被処理体を保持する保持カセットを密閉
容器に収容した状態で搬送するものを採用し、前記真空
予備室として、1つずつの被処理体を搬送機構と搬送室
との間において授受させるものを採用し、密閉容器に対
する保持カセットの出し入れを行う出し入れ機構と、出
し入れ機構と真空予備室との間で1つずつの被処理体を
授受させる授受機構とをさらに含み、前記真空予備室、
出し入れ機構および授受機構が一体的に連結されている
ものである。
【0011】請求項3の真空処理装置は、前記出し入れ
機構および授受機構として、外部からの塵埃の侵入を阻
止するケーシング内に配置されているものを採用してい
る。請求項4の真空処理装置は、複数の真空処理室と搬
送室とを制御する第1コントローラをさらに有している
とともに、真空予備室を制御する第2コントローラをさ
らに有しており、第2コントローラとして、第1コント
ローラと接続されて真空予備室の制御を行うとともに、
第1コントローラと接続されていない状態において、搬
送機構に対して被処理体を供給する供給機構を制御する
第3コントローラとの間の信号授受を第1コントローラ
に代わって行うものを採用したものである。
【0012】
【作用】請求項1の真空処理装置であれば、複数の真空
処理室と、これらの真空処理室に対して超高真空下で被
処理体の搬送を行う搬送室と、大気圧下において被処理
体の搬送を行う搬送機構と、搬送機構と搬送室との間に
おいて被処理体の授受を行わせる真空予備室とを含む真
空処理装置であって、前記真空予備室が搬送室に対して
取り外し可能に連結されているのであるから、真空処理
装置の全体が完成していなくても、搬送機構および真空
予備室のみが完成した時点で、製造設備の搬送ラインに
対する配置、および必要な調整作業を行うことができ、
搬送ラインの調整を行う作業者の拘束時間を必要最小限
に短縮することができる。
【0013】また、搬送機構および真空予備室を予め設
定した規格に基づいて標準化しておけば、搬送機構およ
び真空予備室が完成していない時点においても、標準的
な搬送機構および真空予備室を用いて製造設備の搬送ラ
インに対する配置、および必要な調整作業を行うことが
できる。請求項2の真空処理装置であれば、前記搬送機
構として、複数の被処理体を保持する保持カセットを密
閉容器に収容した状態で搬送するものを採用し、前記真
空予備室として、1つずつの被処理体を搬送機構と搬送
室との間において授受させるものを採用し、密閉容器に
対する保持カセットの出し入れを行う出し入れ機構と、
出し入れ機構と真空予備室との間で1つずつの被処理体
を授受させる授受機構とをさらに含み、前記真空予備
室、出し入れ機構および授受機構が一体的に連結されて
いるものを採用しているので、請求項1の作用に加え、
搬送機構および真空予備室の取り扱いを簡単化できる。
【0014】請求項3の真空処理装置であれば、前記出
し入れ機構および授受機構として、外部からの塵埃の侵
入を阻止するケーシング内に配置されているものを採用
しているので、請求項2の作用に加え、出し入れ機構お
よび授受機構をクリーンな環境に保持することができ、
被処理体に塵埃が付着するという不都合を未然に防止す
ることができる。
【0015】請求項4の真空処理装置であれば、複数の
真空処理室と搬送室とを制御する第1コントローラをさ
らに有しているとともに、真空予備室を制御する第2コ
ントローラをさらに有しており、第2コントローラとし
て、第1コントローラと接続されて真空予備室の制御を
行うとともに、第1コントローラと接続されていない状
態において、搬送機構に対して被処理体を供給する供給
機構を制御する第3コントローラとの間の信号授受を第
1コントローラに代わって行うものを採用しているの
で、請求項1から請求項3の何れかと同様の作用を達成
することができる。
【0016】
【発明の実施の態様】以下、添付図面を参照しながら、
この発明の実施の態様を詳細に説明する。図1はこの発
明の真空処理装置を組み込んだ処理システムを概略的に
示す斜視図である。この処理システムは、半導体製造に
適用されるものであり、半導体製造装置1と、被処理体
である半導体ウェハーを搬送するための工程内搬送装置
2と、半導体製造装置1と工程内搬送装置2との間で半
導体ウェハーの授受を行わせるためのインターフェース
装置3とを有している。
【0017】前記半導体製造装置1は、スパッタリン
グ、エッチングなどの処理を行うための複数の真空処理
室1aと、真空処理室1aどうしの間において半導体ウ
ェハーを授受させるための搬送室1bとを有している。
搬送室1bは、半導体ウェハーを所定角度だけ回転移動
させ、もしくは半径方向に進退させるための回転伸縮ア
ーム部材(図示せず)を有するものであり、真空処理室
1aは、搬送室1bとの間に位置するゲート(図示せ
ず)を有しているとともに、スパッタリング、エッチン
グなどの処理を行うために必要な処理部(図示せず)を
有するものである。したがって、搬送室1bを通して順
次各真空処理室1aに半導体ウェハーを搬送して半導体
の製造を行うことができる。なお、搬送室1bは、超高
真空(10-6Pa以上の真空)に保持される。
【0018】前記工程内搬送装置2は、図示しない工程
間搬送装置により搬送されてきて、図示しないストッカ
に保管された被処理集合体(例えば、複数の半導体ウェ
ハーを保持カセットにより保持したもの)を搬送する搬
送ライン(図示せず)を有しているとともに、搬送ライ
ンから被処理集合体4を受け取って一時的に保持する支
持台2aと、支持台2aと搬送ラインとの間および支持
台2aとインターフェース装置3との間で被処理集合体
4の授受を行わせるためのロボット2bとを有してい
る。なお、搬送ラインとしては、無人搬送車、オーバー
ヘッドモノレールなどからなるものが例示できる。
【0019】前記インターフェース装置3は、工程内搬
送装置2から受け取った被処理集合体4を一時的に保持
し、被処理集合体4から各被処理体4aを分離し、各被
処理体4aを順次搬送室1bに供給し、また、搬送室1
bから各被処理体4aを受け取って被処理集合体4に組
み込み、工程内搬送装置2に供給するものである。図2
はインターフェース装置3を概略的に示す斜視図であ
り、ケーシング3aの中央部に搬送ロボット3bを有し
ているとともに、搬送ロボット3bを中心として互いに
対称な位置に被処理集合体4の出し入れ、および位置決
めを行なうインデクサ3cを有している。そして、ケー
シング3aの所定位置に、搬送室1bとの間で被処理体
4aを1つずつ授受させるための1対の真空予備室3d
を有している。さらに、ケーシング3aの所定位置に、
ファンおよびフィルタを有するファン・フィルタユニッ
ト3eを設けて、ケーシング3a内に清浄な空気を供給
し、ケーシング3a内を清浄な環境に保持できるように
している。
【0020】前記真空予備室3dは、図示しない真空ポ
ンプと連通されることにより、その内部を大気圧状態と
真空状態とに切り替えることができるよう構成されてい
る。ここで、大気圧状態は、ケーシング3a側と真空予
備室3dとの間で被処理体4aを1つずつ授受させる状
態であり、真空状態は、真空予備室3dと搬送室1bと
の間で被処理体4aを1つずつ授受させる状態であるか
ら、大気圧状態において真空予備室3dと搬送室1bと
の間を遮蔽する第1ゲートバルブ装置3fを設けてある
とともに、真空状態においてケーシング3a内部と真空
予備室3dとの間を遮蔽する第2ゲートバルブ装置3m
を設けてある。なお、真空予備室3dは高真空(〜10
-5Pa程度の真空)に保持される。
【0021】図3は第1ゲートバルブ装置3fの構成の
一例を示す縦断面図であり、真空予備室3dに対して一
体的に接続されているとともに、ボルトなど3hによっ
て搬送室1bに対して取り外し可能に接続されている。
この第1ゲートバルブ装置3fは、真空予備室3dと搬
送室1bとの間で授受される被処理体4aの通過を許容
する空間3jを有しているとともに、この空間3jを遮
蔽すべく動作させられるゲートバルブ3kを有してい
る。ただし、搬送室1bに対して一体的に接続されてい
るとともに、ボルトなどによって真空予備室3dに対し
て取り外し可能に接続されるゲートバルブ装置を採用し
てもよいことはもちろんである。これらの何れの場合に
おいても、第1ゲートバルブ装置3fを接続する前の状
態においては、第1ゲートバルブ装置3fが接続されて
いない側には図示しない盲フランジを取り外し可能に取
り付けておくことが好ましく、塵埃の侵入を防止するこ
とができる。
【0022】図4は第2ゲートバルブ装置3mの構成の
一例を示す縦断面図であり、真空予備室3dに対して一
体的に接続されているとともに、ボルトなど3nによっ
てケーシング3aに対して取り外し可能に接続されてい
る。この第2ゲートバルブ装置3mは、真空予備室3d
とケーシング3aとの間で授受される被処理体4aの通
過を許容する空間3pを有しているとともに、この空間
3pを遮蔽すべく動作させられるゲートバルブ3qを有
し、しかもゲートバルブ3qに対して一体的に接続され
たベローズ3rを有している。ただし、ケーシング3a
に対して一体的に接続されているとともに、ボルトなど
によって真空予備室3dに対して取り外し可能に接続さ
れるゲートバルブ装置を採用してもよいことはもちろん
である。これらの何れの場合においても、第2ゲートバ
ルブ装置3mを接続する前の状態においては、第2ゲー
トバルブ装置3mが接続されていない側には図示しない
盲フランジを取り外し可能に取り付けておくことが好ま
しく、塵埃の侵入を防止することができる。
【0023】ただし、第1ゲートバルブ装置3fと第2
ゲートバルブ装置3mとは選択的に採用されることが好
ましく、ゲートバルブ装置が設けられた側において真空
予備室3dが対応する部分に対して取り外し可能に接続
されることになる。また、この実施態様の処理システム
において適用可能な被処理集合体4としては、複数の被
処理体4aをカセット4bに出し入れ可能に収容してな
るものであってもよく、また、複数の被処理体4aをカ
セット4bに出し入れ可能に収容し、このカセット4b
を塵埃の侵入を防止するクリーンボックス4cに取り出
し可能に収容してなるものであってもよい。そして、後
者の構成の被処理集合体4を採用した場合には、インデ
クサ3cとして、クリーンボックス4cに対してカセッ
ト4bを出し入れする機能をも有するものを採用すれば
よい。さらに、複数の被処理体4aをカセット4bに出
し入れ可能に収容し、このカセット4bを塵埃の侵入を
防止するクリーンボックス4cに収容し、クリーンボッ
クス4cの扉を開いて被処理集合体4をカセット4bに
対して出し入れできるように構成してなるものを採用し
てもよい。
【0024】上記の構成の処理システムの作用は次のと
おりである。図5は、半導体製造装置1、工程内搬送装
置2、およびインターフェース装置3の間における被処
理体4aの流れを説明する図である。なお、図5におい
ては、被処理集合体4をクリーンボックスとして示し、
各被処理体4aをウェハとして示し、真空予備室3dを
枚葉ロードロックとして示し、搬送室1bをCTコアと
して示している。また、図5には、ウェハの方向を合わ
せるアライナ、ウェハに記載されたID情報を読み取る
ID読み取り装置が示されている。ただし、アライナお
よびID読み取り装置は省略することが可能である。ま
た、図6および図7はインターフェース装置3における
ウェハ搬入処理およびウェハ搬出処理を説明するフロー
チャートである。
【0025】図5および図6から明らかなように、工程
内搬送装置2から供給されたクリーンボックスは一方の
インデクサ3cに導かれ、カセットの取り出し、および
位置決めが行われる(図6のステップSP1参照)。そ
して、搬送ロボット3bによってカセットからウェハを
1枚ずつ取り出して(図6のステップSP2参照)、オ
プション処理の有無を判定する(図6のステップSP3
参照)。オプション処理があると判定された場合には、
取り出したウェハをID読み取り装置に供給し、ウェハ
に記載されたID情報を読み取る(図6のステップSP
4、SP5参照)。ID情報が読み取られたウェハはア
ライナに導かれることにより方向合わせが行われる(図
6のステップSP5参照)。次いで、オプション処理が
行われて方向合わせが行われたウェハ、またはオプショ
ン処理が行われなかったウェハは搬送ロボット3bによ
って一方の枚葉ロードロックに供給される(図6のステ
ップSP6参照)。この時点においては、枚葉ロードロ
ックとCTコアとの間が第1ゲートバルブ装置3fによ
って遮蔽されている。また、ケーシング3a内部と枚葉
ロードロックとの間は連通されている。そして、ウェハ
が枚葉ロードロックに供給されたことに応答して、ケー
シング3a内部と枚葉ロードロックとの間を第2ゲート
バルブ装置3nにより遮蔽する。この状態で図示しない
真空ポンプを動作させることにより、枚葉ロードロック
をCTコアと同程度の高真空状態にする。その後、第1
ゲートバルブ装置3fによる枚葉ロードロックとCTコ
アとの間の遮蔽を解除し、回転伸縮アーム部材によって
枚葉ロードロック内のウェハをCTコア内に取り込む。
【0026】CTコア内に取り込まれたウェハは、回転
伸縮アーム部材によって順次真空処理室1aに供給さ
れ、必要な真空処理が行われる。必要な全ての真空処理
が行われたウェハは、前記と逆に、図7に示すように、
他方の枚葉ロードロック、他方のインデクサ3cを通し
てカセットに収容され、このカセットがクリーンボック
スに収容され、その後、工程内搬送装置2に供給され
る。
【0027】なお、以上には、ウェハが一方の枚葉ロー
ドロックを通してCTコアに取り込まれ、他方の枚葉ロ
ードロックを通してCTコアから取り出される場合につ
いて説明したが、双方の枚葉ロードロックを通してウェ
ハの取り込み、および取り出しを行なわせることが可能
であるほか、枚葉ロードロックを1つだけにして構成を
簡素化することが可能である。
【0028】また、特には図示していないが、工程内搬
送装置2によりウェハが1枚ずつ供給される場合にも簡
単に対処することができる。図8は枚葉ロードロックを
通してウェハの取り込み、取り出しを行なわせる状態を
概略的に示す縦断面図である。図8から明らかなよう
に、枚葉ロードロックの内容積は、1枚のウェハを通過
させるために必要十分な内容積であればよく、カセット
ごと収容する従来のカセットロードロックと比較して内
表面積を著しく小さくすることができる。また、内表面
積を著しく小さくしたことに伴って、大気圧状態から真
空状態にする場合の所要時間を大幅に短縮することがで
きる。また、枚葉ロードロックを採用した場合には、ウ
ェハの取り込み、取り出しを行なう毎に大気圧状態と真
空状態との切り替えが必要であるが、両枚葉ロードロッ
クを交互に用いてウェハの取り込み、および取り出しを
行なうようにすれば、一方の枚葉ロードロックを通して
ウェハの取り込み、取り出しを行っている間に他方の枚
葉ロードロックにおける大気圧状態と真空状態との切り
替えを行なうことができるのであるから、ウェハ1枚当
たりの所要時間が長くなることはない。この結果、大気
圧状態から真空状態にする場合の所要時間の大幅な相違
に起因して、全体としての所要時間を大幅に短縮するこ
とができる。
【0029】なお、以上には、真空予備室3dとして枚
葉ロードロックを採用した場合を説明したが、枚葉ロー
ドロックに代えて、内部に複数枚(2〜3枚程度)のウ
ェハを収容できるロードロックを採用すること、多数枚
のウェハをカセットごと収容するカセットロードロック
を採用することが可能である。また、複数の真空処理室
1aと搬送室1bとを制御する第1コントローラをさら
に有しているとともに、真空予備室3dを制御する第2
コントローラをさらに有しており、第2コントローラと
して、第1コントローラと接続されて真空予備室3dの
制御を行うとともに、第1コントローラと接続されてい
ない状態において、搬送機構3に対して被処理体を供給
する供給機構(工程内搬送装置など)2を制御する第3
コントローラとの間の信号授受を第1コントローラに代
わって行うものを採用している。
【0030】次いで、真空処理装置を含む製造設備の立
ち上げ時の処理を説明する。製造設備の立ち上げ時に
は、工程内搬送装置(例えば、無人搬送車、オーバーヘ
ッドモノレールなど)2が最初に設置される。したがっ
て、半導体製造装置1が納入される前であっても、工程
内搬送装置2の所定位置に対応させてインターフェース
装置3を設置し(図9参照)、工程内搬送装置2を動作
させながら各インターフェース装置3との間での被処理
集合体(例えば、クリーンボックス)4の授受を行なわ
せながら、授受がスムーズに行なわれるか否かの確認、
および必要な調整を行なうことができる。この結果、半
導体製造装置1が納入される前において工程内搬送装置
2の自動設備立ち上げを達成することができる。
【0031】工程内搬送装置2の自動設備立ち上げが行
われた後に、半導体製造装置1が納入された場合には、
既に設置されているインターフェース装置3に対して納
入された半導体製造装置1を接続し(図10、図11参
照)、インターフェース装置3と半導体製造装置1との
間において被処理体(例えば、ウェハ)4aの授受を行
なわせながら、授受がスムーズに行なわれるか否かの確
認、および必要な調整を行なうことができる。なお、図
10は第1ゲートバルブ装置3fを採用した場合を示
し、図11は第2ゲートバルブ装置3nを採用した場合
を示している。
【0032】以上の説明から明らかなように、半導体製
造装置1の全てもしくは一部が納入されていない状態で
あっても工程内搬送装置2の自動設備立ち上げを達成す
ることができ、その後は、半導体製造装置1が納入され
る都度もしくは全ての半導体製造装置1が納入された時
点で半導体製造装置1の立ち上げ作業を行なうことがで
きるので、全ての半導体製造装置、および工程内搬送装
置が搬入されてから始めて立ち上げ作業を行なっていた
従来の製造設備と比較して立ち上げ工期を短縮できると
ともに、それぞれの動作確認および調整を行なう作業者
の拘束期間を大幅に短縮することができる。
【0033】また、このように半導体製造装置1とイン
ターフェース装置3とを分離可能としても、第1搬送室
1bと真空予備室3dとの接続を第1ゲートバルブ装置
3fを介在させて達成するようにしているので、両者の
接続部における真空漏れを確実に防止でき、何ら不都合
なく半導体の製造を達成することができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明は、真空処理装置の全体
が完成していなくても、搬送機構および第2搬送室のみ
が完成した時点で、製造設備の搬送ラインに対する配
置、および必要な調整作業を行うことができ、搬送ライ
ンの調整を行う作業者の拘束時間を必要最小限に短縮す
ることができるという特有の効果を奏する。
【0035】請求項2の発明は、請求項1の効果に加
え、搬送機構および真空予備室の取り扱いを簡単化でき
るという特有の効果を奏する。請求項3の発明は、請求
項2の効果に加え、出し入れ機構および授受機構をクリ
ーンな環境に保持することができ、被処理体に塵埃が付
着するという不都合を未然に防止することができるとい
う特有の効果を奏する。
【0036】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
の何れかと同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の真空処理装置を組み込んだ処理シス
テムを概略的に示す斜視図である。
【図2】インターフェース装置を概略的に示す斜視図で
ある。
【図3】第1ゲートバルブ装置の構成の一例を示す縦断
面図である。
【図4】第2ゲートバルブ装置の構成の一例を示す縦断
面図である。
【図5】半導体製造装置、工程内搬送装置、およびイン
ターフェース装置の間における被処理体の流れを説明す
る図である。
【図6】インターフェース装置におけるウェハ搬入処理
を説明するフローチャートである。
【図7】インターフェース装置におけるウェハ搬出処理
を説明するフローチャートである。
【図8】枚葉ロードロックを通してウェハの取り込み、
取り出しを行なわせる状態を概略的に示す縦断面図であ
る。
【図9】工程内搬送装置の立ち上げを説明する概略図で
ある。
【図10】半導体製造装置の立ち上げの一例を説明する
概略図である。
【図11】半導体製造装置の立ち上げの他の例を説明す
る概略図である。
【符号の説明】
1a 真空処理室 1b 搬送室 3 インターフェース装置 3a ケーシング 3b 搬送ロボット 3c インデクサ 3d 真空予備室 4a 被処理体 4b カセット 4c クリーンボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 別當 譲 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 田口 英治 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の真空処理室(1a)と、これらの
    真空処理室(1a)に対して超高真空下で被処理体(4
    a)の搬送を行う搬送室(1b)と、大気圧下において
    被処理体(4a)の搬送を行う搬送機構(3)と、搬送
    機構(3)と搬送室(1b)との間において被処理体
    (4a)の授受を行わせる真空予備室(3d)とを含む
    真空処理装置において、 前記真空予備室(3d)が搬送室(1b)に対して取り
    外し可能に連結されていることを特徴とする真空処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記搬送機構(3)は、複数の被処理体
    (4a)を保持する保持カセット(4b)を密閉容器
    (4c)に収容した状態で搬送するものであり、前記真
    空予備室(3d)は、1つずつの被処理体(4a)を搬
    送機構(3)と搬送室(1b)との間において授受させ
    るものであり、 密閉容器(4c)に対する保持カセット(4b)の出し
    入れを行う出し入れ機構(3c)と、出し入れ機構(3
    c)と真空予備室(3d)との間で1つずつの被処理体
    (4a)を授受させる授受機構(3b)とをさらに含
    み、 前記真空予備室(3d)、出し入れ機構(3c)および
    授受機構(3b)が一体的に連結されている請求項1に
    記載の真空処理装置。
  3. 【請求項3】 前記出し入れ機構(3c)および授受機
    構(3b)は、外部からの塵埃の侵入を阻止するケーシ
    ング(3a)内に配置されている請求項2に記載の真空
    処理装置。
  4. 【請求項4】 複数の真空処理室(1a)と搬送室(1
    b)とを制御する第1コントローラをさらに有している
    とともに、真空予備室(3d)を制御する第2コントロ
    ーラをさらに有しており、第2コントローラは、第1コ
    ントローラと接続されて真空予備室(3d)の制御を行
    うとともに、第1コントローラと接続されていない状態
    において、搬送機構(3)に対して被処理体を供給する
    供給機構(2)を制御する第3コントローラとの間の信
    号授受を第1コントローラに代わって行うものである請
    求項1から請求項3の何れかに記載の真空処理装置。
JP34072596A 1996-12-20 1996-12-20 真空処理装置 Pending JPH10189682A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004134765A (ja) * 2002-08-31 2004-04-30 Applied Materials Inc 移動中のコンベヤから直接的に基板キャリアをアンロードする基板キャリアハンドラー
US8012314B2 (en) 2000-09-12 2011-09-06 Hoya Corporation Manufacturing method and apparatus of phase shift mask blank

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