JPH10189367A - 点火コイル - Google Patents

点火コイル

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JPH10189367A
JPH10189367A JP8344951A JP34495196A JPH10189367A JP H10189367 A JPH10189367 A JP H10189367A JP 8344951 A JP8344951 A JP 8344951A JP 34495196 A JP34495196 A JP 34495196A JP H10189367 A JPH10189367 A JP H10189367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ignition coil
iron core
coil
outer core
engine block
Prior art date
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Pending
Application number
JP8344951A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanori Sato
隆徳 佐藤
Ryozo Takeuchi
良三 武内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】小形で耐久性能のよい点火コイルを提供する。 【解決手段】点火コイルの外部鉄心にわん曲した突起部
14aを設け、該突起部とエンジンブロックのプラグホ
ール内壁とが接触し、電気的に同電位になるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に点火プラグに直
続され、エンジンのプラグホールに収納される内燃機関
用点火コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の点火コイルは、外部鉄心
とエンジンブロック間の放電発生からくる電波障害を防
止するために、外部鉄心の外側に電気抵抗が約50kΩ
以下の導電性ゴムリングを配設して、エンジンブロック
の内壁面と接触させ、両者を電気的に同電位(アース電
位)に保持していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来タイプの
点火コイルでは、外部鉄心とエンジンブロック間の放電
を防ぐために、前記導電性ゴムリングの電気抵抗値を所
定の値に保つ必要があること、外部鉄心とエンジンのプ
ラグホール間の間隙が小さい(約1mm以下)ために、薄
くて高精度の寸法公差が要求されること、また、高温で
長期間の使用に耐えるために高い信頼性が要求されコス
ト高になるという問題があった。
【0004】本発明は、安価なコストで外部鉄心とプラ
グホールのエンジンブロックを電気的に同電位に保ち、
この間の放電を確実に防止して電波障害を引き起こすこ
とのない点火コイルを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は外部鉄心の一部
にわん曲した突起部を設けた簡易な方法で、外部鉄心と
エンジンブロック間の放電を防止し、電波障害を引き起
こすことのない点火コイルを提供するものである。
【0006】本発明の要旨は、複数の薄い鋼板を積層し
てなる中心鉄心11に永久磁石が配設され、その外側に
1次コイル21と2次コイル24を巻き回し、これらの
部品は熱硬化性の注型樹脂物25で固定され、その外側
に外部鉄心14を配設し、エンジンブロック1のプラグ
ホール1a内に挿入してなる円筒状の点火コイルにおい
て、前記外部鉄心14の一部にわん曲した突起部14a
を有することを特徴とする点火コイルである。
【0007】また、上記のわん曲した突起部14aの一
部がエンジンブロックの内壁面1bと接触し、両者が電
気的に同電位(アース電位)にあることを特徴とする点
火コイルである。
【0008】また、前記わん曲した突起部14aのわん
曲部断面形状は、点火プラグ側が連続した形状であり、
イグナイタ側が切り欠け部14bを有することを特徴と
する点火コイルである。
【0009】また、前記点火コイルを用いた内燃機関に
関する。
【0010】本発明によれば、点火コイルの外部鉄心の
一部にわん曲した突起部を設けて、該突起部をエンジン
ブロックのプラグホール内壁部に接触固定させることに
より、外部鉄心の電位を接地することができるので、外
部鉄心とエンジンブロック間の放電発生とこれによる電
波障害を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例1を図面を参
照して説明する。図1は、エンジン内部に点火コイル1
0を取り付けた模式縦断面図であり、1はエンジンブロ
ック、2はエンジンブロック1内に形成された燃料室チ
ャンバー、3はエンジンブロック1のプラグホール1a
に挿入固定した点火プラグ、3aは点火プラグ3の電極
で、プラグホール1a内に配設された点火コイル10の
高圧ターミナル4と密着嵌合され、電気的に接続され
る。5は高圧ダイオードであり、イグニション電圧のオ
ーバーシュート分をカットするために2次コイル22の
巻き終り部と高圧ターミナル4間に電気的に接続され
る。6はイグナイタでパワートランジスタやダイオード
等からなる。点火コイル10の磁路は、薄い珪素鋼板を
積層した中心鉄心11と永久磁石12、それに、コイル
ケース13の外側に配置される外部鉄心14からなる。
外部鉄心14は薄い珪素鋼板を円筒状に数枚積層してな
り、外部鉄心の最外部にはわん曲した突起部14aがあ
り、その一部がエンジンブロック1のプラグホール内壁
1bと接触し、外部鉄心14とエンジンブロック1は同
電位にある。外部鉄心14とエンジンブロック1のプラ
グホール内壁1b間には外部からの水分や塵芥の浸入を
防ぐためにシール部15aが介在する。1次コイル22
はプラスチック成型品からなる1次コイルボビン21に
巻回され、2次コイル24は2次コイルボビン23に巻
回されており、1次コイル22の外側に配置され、中心
鉄心11と同心円状にある。前記中心鉄心11,1次ボ
ビン21,1次コイル22,2次ボビン23,2次コイ
ル24等の各部品は、円筒状のコイルケース13内に収
納され、エポキシ樹脂物からなる注型樹脂物25で固定
される。
【0012】図2は、従来例による模式縦断面図であ
り、図1に対応するものである。点火コイル10の外部
鉄心14とエンジンブロック間は所定の電気抵抗を有す
る導電性のゴムリング15が配設される。
【0013】係る構成の従来タイプの点火コイルにおい
て、1次コイル22による磁場発生時に、1次コイル2
2に流れる電流を遮断することによって2次コイル24
には約30kVもの高電圧が発生する。この高電圧は高
圧ターミナル4に直結された点火プラグ3に供給され
る。上記2次コイル24による高電圧発生により、外部
鉄心14は、2次コイル24とエンジンブロック間の容
量分圧により15kV程度の高電位になる。このために
外部鉄心14とプラグホールの内壁部1b間で部分放電
が生じ、これにより電波ノイズが発生して、制御系が誤
動作したりラジオノイズが生じる。この電波障害を防止
するための従来方法として、外部鉄心14とプラグホー
ルの内壁部1b間に所定の抵抗値(約100kΩから
0.1Ω )をもつ導電性のゴムリング15を配設する。
上記導電性のゴムリング15が所定の抵抗値を持って外
部鉄心14とプラグホールの内壁部1bに接触した状態
にあれば、2次コイル24に約30kVもの高電圧が生
じても外部鉄心14は部分放電を生じるほどの電位にな
らないが、上記導電性のゴムリング15が所定の抵抗値
以上の高抵抗になると、外部鉄心14の電位が高電位に
なり、アース電位であるエンジンブロック1との間の空
隙部1bが破壊して部分放電を引き起こす。この場合に
生じる部分放電は、放電部の静電容量が大きいために大
きな放電ノイズを生じ、これにより電波障害を引き起こ
す。このような部分放電を防ぐために、前記導電性のゴ
ムリング15の電気抵抗値は小さいことが好ましいが、
抵抗値を小さくするには充填するカーボン粉等の導電性
充填剤の充填量を多くする必要があり、この含有量が多
くなるとゴムリング15は機械的強度が低下を引き起こ
して弾性を失ったり、塑性変形を引き起こす。このため
に導電性充填剤の充填量は制限される。また、上記導電
性のゴムリング15は、高温雰囲気にさらされるために
これに耐えるためには高い信頼性が要求され、コスト高
になる。
【0014】図3は、本発明による点火コイル(図1)
の外部鉄心14を示す縦断面図であり、図4は、図3の
A−A部横断面図である。外部鉄心14は、その円周方
向の一部がわん曲した突起部14aを複数個有してお
り、その突起部14aの表面の一部が図1のようプラグ
ホール1aの内壁面1bに接触する構造をなす。突起部
14aのわん曲はこの部分にバネ作用を与えるものであ
り、これによりプラグホール1aの内壁面との接触を確
実に行う。このように本実施例は、点火コイルの外部鉄
心14とエンジンブロック1との電気的接続を、上記外
部鉄心14に設けた突起部14aとプラグホール1aの
内壁面との接触によりなされるので、電波障害の源にな
る部分放電の発生を防止することができるばかりでな
く、安価で信頼性も高い。なお、図4aで外部鉄心14
の軸方向にはワンターンショートを防ぐためにスリット
部141が設けてある。
【0015】図5は、本発明による点火コイルの実施例
効果を説明するグラフとして、高温動作耐久試験(周囲
温度130℃で連続動作)における耐久性を、外部鉄心
14に生じる電位でとらえて従来例と比較したものであ
る。従来例の導電性ゴムリング15は,主剤のシリコー
ンゴム100重量部に対して、導電性充填剤としてカー
ボン粉を30重量部充填したものである。この導電性ゴ
ムリング15を図1のように点火コイル10に装着して
点火コイルを動作させた時に外部鉄心14に現れる電位
は、2次コイル電圧の約3%であり、外部鉄心14とエ
ンジンブロック1間で部分放電は生じなかった。しか
し、約600時間経過後では外部鉄心14に現れる電位
は約10%に上昇し、外部鉄心14とプラグホールの内
壁部1b間で大きな部分放電が生じた。これに対して、
実施例では1000時間動作後も上記電位は約1%以下
であり、この間、部分放電は全く生じなかった。
【0016】図6は、本発明の他の実施例2を説明する
点火コイルの外部鉄心14を示す縦断面図であり、図7
は、図6のA−A部横断面図であり、各々前記図3,図
4に対応するものである。本実施例は、外部鉄心が複数
の硅素鋼板を積層してなる場合であり、最外層の外部鉄
心141に前記わん曲した突起部141aを設けてな
る。本実施例も突起部141aがプラグホールの内壁部
1bに接触することによって前記実施例1と同等の効果
が得られる。
【0017】図8は、本発明の他の実施例3を説明する
点火コイルの外部鉄心14を示す縦断面図であり、図3
に対応するものである。本実施例は、前記わん曲した突
起部14aを外部鉄心14の軸方向に2個所に設けたも
のであり、この場合は前記部分放電からくる電波障害を
防止する効果以外に、プラグホール1a内の点火コイル
を所定の位置を精度よく保持できるという他の効果があ
る。
【0018】図9は、本発明の他の実施例4として、図
1に対応する点火コイル要部縦断面図である。本実施例
はコイル構成として、中心鉄心11側に2次コイル24
を配設し、外側鉄心14側に1次コイル22を配設して
なるコイル構造の点火コイルに、前記図3の実施例を適
用したものである。本実施例の点火コイルにおいても外
部鉄心14の電位をアース電位に保つことができるの
で、部分放電の発生およびこれによる電波障害を防止す
ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように本発明においては、点
火コイルの外部鉄心にわん曲した突起部を設け、外部鉄
心とエンジンブロックとの電気的接続を上記突起部とプ
ラグホール内壁部との接触により行うことによって、部
分放電の発生からくる電波障害が防止できるので、安価
で電波障害を引き起こさない点火コイルを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の点火コイルの構造を示す縦
断面図。
【図2】従来の点火コイルの構造を示す縦断面図。
【図3】本発明の実施例1の点火コイルの外部鉄心部を
示す縦断面図。
【図4】本発明の実施例1の点火コイルの外部鉄心部を
示す横断面図。
【図5】本発明の実施例1の点火コイルの実施例効果を
示すグラフ。
【図6】本発明の実施例2の点火コイルの外部鉄心部を
示す縦断面図。
【図7】本発明の実施例2の点火コイルの外部鉄心部を
示す横断面図。
【図8】本発明の実施例3の点火コイルの外部鉄心部を
示す縦断面図。
【図9】本発明の実施例4の点火コイルの構造を示す縦
断面図。
【符号の説明】
1…内燃機関のエンジンブロック、1a…プラグホー
ル、1b…プラグホール内壁部、2…燃料室チャンバ
ー、3…点火プラグ、4…高圧ターミナル、5…高圧ダ
イオード、6…イグナイタ、10…点火コイル、11…
中心鉄心、12…永久磁石、13…コイルケース、14
…外部鉄心、14a…わん曲した突起部、21…1次コ
イルボビン、22…1次コイル、23…2次コイルボビ
ン、24…2次コイル、25…注型樹脂物。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の薄い鋼板を積層してなる中心鉄心に
    永久磁石が配設され、その外側に1次コイルと2次コイ
    ルを巻き回し、これらの部品は熱硬化性の注型樹脂物で
    固定され、その外側に外部鉄心を配設し、エンジンブロ
    ックのプラグホール内に挿入してなる円筒状の点火コイ
    ルにおいて、 前記外部鉄心の一部にわん曲した突起部を有することを
    特徴とする点火コイル。
  2. 【請求項2】請求項1において、わん曲した突起部の一
    部がエンジンブロックの内壁面と接触し、両者が電気的
    に同電位(アース電位)にあることを特徴とする点火コ
    イル。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記わん曲した突起部
    のわん曲部断面形状は、点火プラグ側が連続した形状で
    あり、イグナイタ側が切り欠け部を有することを特徴と
    する点火コイル。
  4. 【請求項4】前記点火コイルを用いた内燃機関。
JP8344951A 1996-12-25 1996-12-25 点火コイル Pending JPH10189367A (ja)

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JP8344951A JPH10189367A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 点火コイル

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161755A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Diamond Electric Mfg Co Ltd 内燃機関用イオン電流検出装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161755A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Diamond Electric Mfg Co Ltd 内燃機関用イオン電流検出装置
JP4598502B2 (ja) * 2004-12-09 2010-12-15 ダイヤモンド電機株式会社 内燃機関用イオン電流検出装置

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