JPH10188741A - キースイッチ付制御器 - Google Patents
キースイッチ付制御器Info
- Publication number
- JPH10188741A JPH10188741A JP34543696A JP34543696A JPH10188741A JP H10188741 A JPH10188741 A JP H10188741A JP 34543696 A JP34543696 A JP 34543696A JP 34543696 A JP34543696 A JP 34543696A JP H10188741 A JPH10188741 A JP H10188741A
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- JP
- Japan
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- controller
- key
- rotor
- switch
- key switch
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 部品点数が少なく組み立てが簡単で低コスト
化及び気密を維持でき、また、制御器を小型化できるこ
と。 【解決手段】 キースイッチ1のキー穴12に対応する
キー13を挿し込み、回転させると、回転子5の縦穴5
fにキー13のキー突起13aが係合して回転子5が回
転可能となる。回転子5の回転で作動片5dがマイクロ
スイッチ9のスイッチ板9aに移動しマイクロスイッチ
9を作動させ、制御器の電源がONとなり、被制御対象
を遠隔操縦できる。キースイッチ1は、制御器のケース
2と一体成形された突出部2a内部に回転子5を組み込
むものであり、部品点数を少なくできる。
化及び気密を維持でき、また、制御器を小型化できるこ
と。 【解決手段】 キースイッチ1のキー穴12に対応する
キー13を挿し込み、回転させると、回転子5の縦穴5
fにキー13のキー突起13aが係合して回転子5が回
転可能となる。回転子5の回転で作動片5dがマイクロ
スイッチ9のスイッチ板9aに移動しマイクロスイッチ
9を作動させ、制御器の電源がONとなり、被制御対象
を遠隔操縦できる。キースイッチ1は、制御器のケース
2と一体成形された突出部2a内部に回転子5を組み込
むものであり、部品点数を少なくできる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーン等の制御
対象を無線で遠隔操縦するテレコン等の制御器に関し、
特に、制御器の操作を特定者に限定使用させるためのキ
ースイッチが設けられたキースイッチ付制御器に関す
る。
対象を無線で遠隔操縦するテレコン等の制御器に関し、
特に、制御器の操作を特定者に限定使用させるためのキ
ースイッチが設けられたキースイッチ付制御器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】クレーンや建機等の遠隔操縦には、テレ
コン(制御器)が用いられている。この制御器は、有資
格者の使用を前提としており、無資格者の操作、運用を
防ぐためにキースイッチが設けられている。このキース
イッチに対応するキーを保持する有資格者だけが制御器
の電源を投入でき遠隔操縦が可能となっている。
コン(制御器)が用いられている。この制御器は、有資
格者の使用を前提としており、無資格者の操作、運用を
防ぐためにキースイッチが設けられている。このキース
イッチに対応するキーを保持する有資格者だけが制御器
の電源を投入でき遠隔操縦が可能となっている。
【0003】図4(a), (b),(c)は、それぞ
れ、従来の制御器に設けられたキースイッチを示す正面
図、側断面図、背面図である。キースイッチ40正面の
キー溝41には、対応するキー突起43aが設けられた
キー43のみが挿入自在な構成となっている。この例で
は、キー突起43aが側面略T字形状とされた突出片部
43bを有している。キー43がキー溝41内に挿入さ
れた後、キー43を回転させるとキー溝41内の回転子
44がこのキー突起43aに係合して回転する構成であ
る。
れ、従来の制御器に設けられたキースイッチを示す正面
図、側断面図、背面図である。キースイッチ40正面の
キー溝41には、対応するキー突起43aが設けられた
キー43のみが挿入自在な構成となっている。この例で
は、キー突起43aが側面略T字形状とされた突出片部
43bを有している。キー43がキー溝41内に挿入さ
れた後、キー43を回転させるとキー溝41内の回転子
44がこのキー突起43aに係合して回転する構成であ
る。
【0004】キースイッチ40の背面において、回転子
44の作動片44a部分は軸中心が回転中心より偏移し
ており、回転子44の回転により図中1点鎖線の如くマ
イクロスイッチ50のスイッチ板51を押圧作動させ
る。マイクロスイッチ50は、制御器の電源スイッチと
されており、この作動によって制御器が電源投入状態と
なり、クレーンなどの制御対象を操縦可能状態にする。
このように、キースイッチ40に対応するキー43のみ
によって回転子44が回転することにより、内部のマイ
クロスイッチ50を作動させることができ、制御器の電
源を投入することができるようになっている。尚、キー
43をキー溝41内に挿入後回転させた状態で、キー突
起43aの突出片部43bがキー溝41部分に係合し、
キー43はキースイッチ40から脱落しない。
44の作動片44a部分は軸中心が回転中心より偏移し
ており、回転子44の回転により図中1点鎖線の如くマ
イクロスイッチ50のスイッチ板51を押圧作動させ
る。マイクロスイッチ50は、制御器の電源スイッチと
されており、この作動によって制御器が電源投入状態と
なり、クレーンなどの制御対象を操縦可能状態にする。
このように、キースイッチ40に対応するキー43のみ
によって回転子44が回転することにより、内部のマイ
クロスイッチ50を作動させることができ、制御器の電
源を投入することができるようになっている。尚、キー
43をキー溝41内に挿入後回転させた状態で、キー突
起43aの突出片部43bがキー溝41部分に係合し、
キー43はキースイッチ40から脱落しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
キースイッチ40は、構造が複雑で部品点数が多く大型
であり、制御器内でスペースを取るとともにコスト高で
ある。図示のように、制御器のケース51の開口部51
aに内部から半組み立て状態のキースイッチ40を挿入
し、前面からナット52で締結固定する構成であり、そ
の間にOリング53を介挿させ防水気密を取る必要があ
る。同様にキースイッチ40内での回転子44部分にも
同様のOリング54を設けて気密を取る必要があった。
このように、気密を取る箇所が多いと、それだけ不良発
生の確率が上がる。また、キースイッチ40は図示され
た個所以外で、ケース51に対する回転止めの手段を講
じる必要もある。
キースイッチ40は、構造が複雑で部品点数が多く大型
であり、制御器内でスペースを取るとともにコスト高で
ある。図示のように、制御器のケース51の開口部51
aに内部から半組み立て状態のキースイッチ40を挿入
し、前面からナット52で締結固定する構成であり、そ
の間にOリング53を介挿させ防水気密を取る必要があ
る。同様にキースイッチ40内での回転子44部分にも
同様のOリング54を設けて気密を取る必要があった。
このように、気密を取る箇所が多いと、それだけ不良発
生の確率が上がる。また、キースイッチ40は図示され
た個所以外で、ケース51に対する回転止めの手段を講
じる必要もある。
【0006】さらに、キースイッチ40の背面に直接、
マイクロスイッチ50の本体が取り付けられた構成であ
るため、制御器の回路基板に対しマイクロスイッチ50
部分から接続線を配線接続する作業も必要となる。そし
て、キースイッチ40の回転子44の回転時のクリック
感は、キースイッチ40内部に組み込まれたばね55と
鋼球56を用いているため、これらの組み立てを容易に
行えず、保守時も同様に再組み立てに手間がかかった。
マイクロスイッチ50の本体が取り付けられた構成であ
るため、制御器の回路基板に対しマイクロスイッチ50
部分から接続線を配線接続する作業も必要となる。そし
て、キースイッチ40の回転子44の回転時のクリック
感は、キースイッチ40内部に組み込まれたばね55と
鋼球56を用いているため、これらの組み立てを容易に
行えず、保守時も同様に再組み立てに手間がかかった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、部品点数が少なく組み立てが簡単で
低コスト化でき、少ない部品で気密を維持でき、小型に
組み立てでき制御器の小型化、及び小型の制御器に用い
ることができるキースイッチ付制御器を提供することを
目的としている。
れたものであって、部品点数が少なく組み立てが簡単で
低コスト化でき、少ない部品で気密を維持でき、小型に
組み立てでき制御器の小型化、及び小型の制御器に用い
ることができるキースイッチ付制御器を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のキースイッチ付制御器は、請求項1記載の
ように、制御器の操作許可者が保有する特定形状をなす
キー(13)のみの挿入を許可して装置の電源投入を行
うキースイッチ(1)が設けられたキースイッチ付制御
器において、前記キースイッチのハウジングを前記制御
器のケース(2)と一体形成し、該ハウジング内に前記
キーに係合し回転を伝達する回転子(5)を設け、前記
回転子の回転により制御器の電源を切り換えるスイッチ
(9)と、を備えたことを特徴としている。
め、本発明のキースイッチ付制御器は、請求項1記載の
ように、制御器の操作許可者が保有する特定形状をなす
キー(13)のみの挿入を許可して装置の電源投入を行
うキースイッチ(1)が設けられたキースイッチ付制御
器において、前記キースイッチのハウジングを前記制御
器のケース(2)と一体形成し、該ハウジング内に前記
キーに係合し回転を伝達する回転子(5)を設け、前記
回転子の回転により制御器の電源を切り換えるスイッチ
(9)と、を備えたことを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載のように、前記回転子
(5)の軸方向の一部には円周方向に複数の係合凹部
(5ca,5cb)が形成された係合部(5c)が設け
られ、前記ケース(2)側には、前記係合部の係合凹部
に係合する係合凸部(8aa,8ab)が形成された保
持部材(8)が設けられ、前記回転子の回転方向の複数
箇所で回転停止位置を保持自在な構成としてもよい。
(5)の軸方向の一部には円周方向に複数の係合凹部
(5ca,5cb)が形成された係合部(5c)が設け
られ、前記ケース(2)側には、前記係合部の係合凹部
に係合する係合凸部(8aa,8ab)が形成された保
持部材(8)が設けられ、前記回転子の回転方向の複数
箇所で回転停止位置を保持自在な構成としてもよい。
【0010】また、請求項3記載のように、前記回転子
(5)には回転により偏位する作動片(5d)が設けら
れ、前記作動片(5d)の偏位によりスイッチ板(9
a)が移動してスイッチ作動するマイクロスイッチ
(9)と、を備えた構成とすることもできる。
(5)には回転により偏位する作動片(5d)が設けら
れ、前記作動片(5d)の偏位によりスイッチ板(9
a)が移動してスイッチ作動するマイクロスイッチ
(9)と、を備えた構成とすることもできる。
【0011】また、請求項4記載のように、前記マイク
ロスイッチ(9)は、前記キースイッチと別体であり、
前記ケース(2)に取り付けられるプリント基板(1
0)上に実装され、前記作動片(5d)の偏位により作
動する構成としてもよい。
ロスイッチ(9)は、前記キースイッチと別体であり、
前記ケース(2)に取り付けられるプリント基板(1
0)上に実装され、前記作動片(5d)の偏位により作
動する構成としてもよい。
【0012】キースイッチ1のハウジングは、制御器の
ケース2と一体成形されており、このハウジング内に回
転子5が回転自在に設けられる。回転子5にキー13が
挿しこまれ回転されると、作動片5dがマイクロスイッ
チ9のスイッチ板9aを移動させ、装置の電源をONに
して制御器による被制御対象の遠隔操縦が可能となる。
ケース2と一体成形されており、このハウジング内に回
転子5が回転自在に設けられる。回転子5にキー13が
挿しこまれ回転されると、作動片5dがマイクロスイッ
チ9のスイッチ板9aを移動させ、装置の電源をONに
して制御器による被制御対象の遠隔操縦が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1(a),(b),(c)は、
本発明のキースイッチ付制御器を示す正面図、平断面
図、背面図である。キースイッチ1は、スイッチ本体が
図2の平面図に示す制御器のケース2と一体形成(プラ
スチックの射出成形)された突出部2a部分をハウジン
グとしてこの突出部2aの内部に設けられる。制御器の
ケース2上面には、クレーン等の被制御対象を操作制御
するための各種スイッチ3が設けられる。また、側部に
は上記キースイッチ1と、非常停止ボタン4が設けられ
る。
本発明のキースイッチ付制御器を示す正面図、平断面
図、背面図である。キースイッチ1は、スイッチ本体が
図2の平面図に示す制御器のケース2と一体形成(プラ
スチックの射出成形)された突出部2a部分をハウジン
グとしてこの突出部2aの内部に設けられる。制御器の
ケース2上面には、クレーン等の被制御対象を操作制御
するための各種スイッチ3が設けられる。また、側部に
は上記キースイッチ1と、非常停止ボタン4が設けられ
る。
【0014】図1(b)に示すように、突出部2a部分
は、略円筒形状に突出形成され、内部には段差部2b,
2cが形成される。この突出部2a内部には、外方から
プラスチック製等の回転子5が挿入される。回転子5
は、突出部2aの内径に対応する略円筒状に形成され、
段差部2c部分はやや小径な気密部5aとされ、この気
密部5a部分の外周にはOリング6が嵌められている。
は、略円筒形状に突出形成され、内部には段差部2b,
2cが形成される。この突出部2a内部には、外方から
プラスチック製等の回転子5が挿入される。回転子5
は、突出部2aの内径に対応する略円筒状に形成され、
段差部2c部分はやや小径な気密部5aとされ、この気
密部5a部分の外周にはOリング6が嵌められている。
【0015】この回転子5の端部は、段差部2cの開口
箇所から制御器2の内部に突出しており、係合部5cと
作動片5dが形成されている。図1(c)に示すよう
に、係合部5cは、略円筒形状の外周に軸心を中心とし
て点対象に2個づつ(計4個)、円弧状の係合凹部5c
a,5cbが凹部形成されている。この係合部5cは、
ケース2の内部に予め形成された位置決め溝7a(この
位置決め溝7a自体はケース2から突出する突出部分に
開口形成される)に挿入固定される保持部材8で支持さ
れる。
箇所から制御器2の内部に突出しており、係合部5cと
作動片5dが形成されている。図1(c)に示すよう
に、係合部5cは、略円筒形状の外周に軸心を中心とし
て点対象に2個づつ(計4個)、円弧状の係合凹部5c
a,5cbが凹部形成されている。この係合部5cは、
ケース2の内部に予め形成された位置決め溝7a(この
位置決め溝7a自体はケース2から突出する突出部分に
開口形成される)に挿入固定される保持部材8で支持さ
れる。
【0016】より詳細に説明すると、保持部材8は、略
E字形状に形成され、左右には係合凹部5ca,5cb
の円弧に沿った係合凸部8aa,8abを有する係合片
8aが立設され、中央には係合部5cの下方を支持する
支持片8bが立設される。そして、係合片8aの係合凸
部8aa,8abは、いずれも保持部材8の自由端部に
形成されているため、回転子5の回転により係合凹部5
ca,5cbが回転したとき外方に逸れる一方、いずれ
かの係合凹部5ca,5cbが係合する所謂、クリック
動作を行える。図1(c)の状態では、回転子5の未回
転状態であり、このとき、係合凹部5caが係合凸部8
aa,8abに係合状態にある。
E字形状に形成され、左右には係合凹部5ca,5cb
の円弧に沿った係合凸部8aa,8abを有する係合片
8aが立設され、中央には係合部5cの下方を支持する
支持片8bが立設される。そして、係合片8aの係合凸
部8aa,8abは、いずれも保持部材8の自由端部に
形成されているため、回転子5の回転により係合凹部5
ca,5cbが回転したとき外方に逸れる一方、いずれ
かの係合凹部5ca,5cbが係合する所謂、クリック
動作を行える。図1(c)の状態では、回転子5の未回
転状態であり、このとき、係合凹部5caが係合凸部8
aa,8abに係合状態にある。
【0017】作動片5dは、略円筒形状の係合部5cを
半割りにした形状とされており、回転子5の回転により
マイクロスイッチ9のスイッチ板9a方向に移動してス
イッチを作動させる。尚、図1(c)の状態では、作動
片5dはスイッチ板9a方向に移動しておらず、マイク
ロスイッチ9は非作動状態であり、制御器の電源がOF
Fである。このマイクロスイッチ9は制御器の電源スイ
ッチとされており、作動により制御器に電池電源が供給
されたON状態になり制御器を用いた遠隔操縦を可能に
する。マイクロスイッチ9は、制御器に設けられる前記
各種スイッチ3や、回路素子が搭載されるプリント基板
10上に同様に搭載される。このプリント基板10は、
ケース2の複数箇所から立設される支柱11にネジ止め
されるものであり、よって、マイクロスイッチ9は、キ
ースイッチ1とは分離されている。
半割りにした形状とされており、回転子5の回転により
マイクロスイッチ9のスイッチ板9a方向に移動してス
イッチを作動させる。尚、図1(c)の状態では、作動
片5dはスイッチ板9a方向に移動しておらず、マイク
ロスイッチ9は非作動状態であり、制御器の電源がOF
Fである。このマイクロスイッチ9は制御器の電源スイ
ッチとされており、作動により制御器に電池電源が供給
されたON状態になり制御器を用いた遠隔操縦を可能に
する。マイクロスイッチ9は、制御器に設けられる前記
各種スイッチ3や、回路素子が搭載されるプリント基板
10上に同様に搭載される。このプリント基板10は、
ケース2の複数箇所から立設される支柱11にネジ止め
されるものであり、よって、マイクロスイッチ9は、キ
ースイッチ1とは分離されている。
【0018】このキースイッチ1の前面には、図1
(a)に示すように、キー穴12に対応するキー突起1
3aが設けられたキー13のみが挿入自在な構成となっ
ている。このキー突起13aは側面略T字形状とされた
突出片部13bを有している。キー穴12は、突出部2
a部分の内縁部に嵌入固定される円形板状のカバー15
中央部に開口形成される。カバー15は、左右に固定片
15cが突出形成され、突出部2a内縁部の溝部12c
部分にこの固定片15cが嵌入固定される。このキー穴
12は、直線状の縦穴12aと中央部で円形状の円穴1
2bとで構成される。このカバー15の内部の回転子5
には縦穴12aに重なる縦溝5fと円穴12bに一致す
る円溝5gが溝形成される。
(a)に示すように、キー穴12に対応するキー突起1
3aが設けられたキー13のみが挿入自在な構成となっ
ている。このキー突起13aは側面略T字形状とされた
突出片部13bを有している。キー穴12は、突出部2
a部分の内縁部に嵌入固定される円形板状のカバー15
中央部に開口形成される。カバー15は、左右に固定片
15cが突出形成され、突出部2a内縁部の溝部12c
部分にこの固定片15cが嵌入固定される。このキー穴
12は、直線状の縦穴12aと中央部で円形状の円穴1
2bとで構成される。このカバー15の内部の回転子5
には縦穴12aに重なる縦溝5fと円穴12bに一致す
る円溝5gが溝形成される。
【0019】次に、上記キースイッチ付制御器のキース
イッチ部分の組み立てを順に説明する。まず、ケース2
の内部の位置決め溝7a部分に保持部材8を取り付け
る。この後、ケース2の突出部2aの外方から、この突
出部2aの内部に回転子5を挿入する。この後、突出部
2a表面にカバー15を取り付ける。以上で、回転子5
はケース2に取付けられた状態を保持できる。この後、
マイクロスイッチ9が取り付けられているプリント基板
10をケース2に固定する。これによりマイクロスイッ
チ9の作動片9aは回転子5の作動片5d部分に向き合
い位置する。
イッチ部分の組み立てを順に説明する。まず、ケース2
の内部の位置決め溝7a部分に保持部材8を取り付け
る。この後、ケース2の突出部2aの外方から、この突
出部2aの内部に回転子5を挿入する。この後、突出部
2a表面にカバー15を取り付ける。以上で、回転子5
はケース2に取付けられた状態を保持できる。この後、
マイクロスイッチ9が取り付けられているプリント基板
10をケース2に固定する。これによりマイクロスイッ
チ9の作動片9aは回転子5の作動片5d部分に向き合
い位置する。
【0020】このように少ない数の部品数で簡単にキー
スイッチを組み立てることができ、一方、組み立て後の
保守、分解も逆の手順で容易に行え、各部品単位での交
換が可能である。上記構成では、キースイッチ1のハウ
ジングがケース2と一体形成されているから、気密箇所
は、突出部2aの内部で回転子5が回転する1か所だけ
となり、単一個のOリング6を用いるだけでよいため、
不良発生の確率を下げることができるようになる。ま
た、キースイッチ1のハウジングがケース2と一体形成
されているから回転子5が回転してもキースイッチ1全
体が回転することはなく、キースイッチ1の回転止め等
の策を講じる必要もない。また、部品数が少ないためキ
ースイッチ1全体を小型化できる。これは制御器自体の
小型化に寄与する。尚、部品である回転子5、保持部材
8、カバー15はいずれもプラスチック製のものを用い
ることができる。
スイッチを組み立てることができ、一方、組み立て後の
保守、分解も逆の手順で容易に行え、各部品単位での交
換が可能である。上記構成では、キースイッチ1のハウ
ジングがケース2と一体形成されているから、気密箇所
は、突出部2aの内部で回転子5が回転する1か所だけ
となり、単一個のOリング6を用いるだけでよいため、
不良発生の確率を下げることができるようになる。ま
た、キースイッチ1のハウジングがケース2と一体形成
されているから回転子5が回転してもキースイッチ1全
体が回転することはなく、キースイッチ1の回転止め等
の策を講じる必要もない。また、部品数が少ないためキ
ースイッチ1全体を小型化できる。これは制御器自体の
小型化に寄与する。尚、部品である回転子5、保持部材
8、カバー15はいずれもプラスチック製のものを用い
ることができる。
【0021】次に、上記キースイッチ付制御器の電源投
入手順(キー操作)を順に説明する。制御器を取り扱う
有資格者はキー13を保持しており、この者が被制御対
象を遠隔操縦するときには、制御器の電源スイッチであ
るキースイッチ1のキー穴12部分ににキー13を差し
込む。
入手順(キー操作)を順に説明する。制御器を取り扱う
有資格者はキー13を保持しており、この者が被制御対
象を遠隔操縦するときには、制御器の電源スイッチであ
るキースイッチ1のキー穴12部分ににキー13を差し
込む。
【0022】この後、キー13を回転させることによ
り、キー突起13a(突出片部13b)が回転子5の縦
溝5fに係合してこの回転子5を同方向に回転させるこ
とができる。尚、不正使用者がドライバー等をキー穴1
2の縦穴12a部分に差し込んでもこの後、回転させる
ことができず回転子5の回転を禁止する。一方、円穴1
2b程度の小径なドライバーでは回転子5の縦溝5fに
係合できず、円溝5g部分で回転するだけであって依然
回転子5は回転しない。これにより制御器の電源が投入
されず被制御対象の不意な作動を防止できる。
り、キー突起13a(突出片部13b)が回転子5の縦
溝5fに係合してこの回転子5を同方向に回転させるこ
とができる。尚、不正使用者がドライバー等をキー穴1
2の縦穴12a部分に差し込んでもこの後、回転させる
ことができず回転子5の回転を禁止する。一方、円穴1
2b程度の小径なドライバーでは回転子5の縦溝5fに
係合できず、円溝5g部分で回転するだけであって依然
回転子5は回転しない。これにより制御器の電源が投入
されず被制御対象の不意な作動を防止できる。
【0023】キー13を用いて回転子5が回転すると、
図3に示すように、作動片5dがマイクロスイッチ9の
スイッチ板9a方向に移動しマイクロスイッチ9を作動
させる。これにより、制御器がON状態となり、被制御
対象を遠隔操縦可能となる。このとき、保持部材8の係
合凸部8aa,8abは回転前後において、係合凹部5
caから係合凹部5cbに乗り移った状態で安定し、ク
リック感を伴い、この回転状態を保持する。このよう
に、キー13をキースイッチ1に挿入後回転させた状態
においては、キー突起13aの突出片部13bがカバー
15の円穴12b部分に係合しており、キースイッチ1
からキー13が脱落することが防止される。
図3に示すように、作動片5dがマイクロスイッチ9の
スイッチ板9a方向に移動しマイクロスイッチ9を作動
させる。これにより、制御器がON状態となり、被制御
対象を遠隔操縦可能となる。このとき、保持部材8の係
合凸部8aa,8abは回転前後において、係合凹部5
caから係合凹部5cbに乗り移った状態で安定し、ク
リック感を伴い、この回転状態を保持する。このよう
に、キー13をキースイッチ1に挿入後回転させた状態
においては、キー突起13aの突出片部13bがカバー
15の円穴12b部分に係合しており、キースイッチ1
からキー13が脱落することが防止される。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、キースイッチのハウジ
ングが制御器のケースと一体成形され、このハウジング
の内部に部品を挿し込みキースイッチを構成するので、
部品点数が少なく組み立てが簡単で低コスト化できる。
また部品点数が少ないので気密の維持も容易に行え、ス
ペースを取らない。このキースイッチを用いれば制御器
を小型化できる。一方、このキースイッチは小型の制御
器に用いることができる。また、保持部材側に係合凸部
を設け、回転子に係合凹部を設けるだけで回転子の回転
停止位置を容易に保持することができ、併せてクリック
感を簡単に得られる。また、回転子に作動片を設け、回
転子の回転でマイクロスイッチのスイッチ板を移動させ
マイクロスイッチを作動させる構成にでき、制御器の電
源のON/OFFは安価で耐久性に優れた部品を用いる
ことができるようになる。このマイクロスイッチは予め
回路基板に搭載しておくことができ、キースイッチの組
み立て構成と別工程で組み立てることができ、電気系統
と機構部品の製造作業の分離化を行え、製造後の保守点
検作業も容易化できるようになる。
ングが制御器のケースと一体成形され、このハウジング
の内部に部品を挿し込みキースイッチを構成するので、
部品点数が少なく組み立てが簡単で低コスト化できる。
また部品点数が少ないので気密の維持も容易に行え、ス
ペースを取らない。このキースイッチを用いれば制御器
を小型化できる。一方、このキースイッチは小型の制御
器に用いることができる。また、保持部材側に係合凸部
を設け、回転子に係合凹部を設けるだけで回転子の回転
停止位置を容易に保持することができ、併せてクリック
感を簡単に得られる。また、回転子に作動片を設け、回
転子の回転でマイクロスイッチのスイッチ板を移動させ
マイクロスイッチを作動させる構成にでき、制御器の電
源のON/OFFは安価で耐久性に優れた部品を用いる
ことができるようになる。このマイクロスイッチは予め
回路基板に搭載しておくことができ、キースイッチの組
み立て構成と別工程で組み立てることができ、電気系統
と機構部品の製造作業の分離化を行え、製造後の保守点
検作業も容易化できるようになる。
【図1】(a),(b)(c)は、それぞれ本発明のキ
ースイッチ付制御器の実施の形態を示す正面図、平断面
図、背面図。
ースイッチ付制御器の実施の形態を示す正面図、平断面
図、背面図。
【図2】制御器を示す平面図。
【図3】キースイッチの動作状態を示す図。
【図4】(a), (b),(c)は、それぞれ従来の制
御器に設けられたキースイッチを示す正面図、側断面
図、背面図。
御器に設けられたキースイッチを示す正面図、側断面
図、背面図。
1…キースイッチ、2…ケース、2a…突出部(ハウジ
ング)、5…回転子、5ca,5cb…係合凹部、5c
…係合部、5d…作動片、8…保持部材、8aa,8a
b…係合凸部、9…マイクロスイッチ、9a…スイッチ
板、10…プリント基板、12…キー穴、13…キー、
15…カバー。
ング)、5…回転子、5ca,5cb…係合凹部、5c
…係合部、5d…作動片、8…保持部材、8aa,8a
b…係合凸部、9…マイクロスイッチ、9a…スイッチ
板、10…プリント基板、12…キー穴、13…キー、
15…カバー。
Claims (4)
- 【請求項1】 制御器の操作許可者が保有する特定形状
をなすキー(13)のみの挿入を許可して装置の電源投
入を行うキースイッチ(1)が設けられたキースイッチ
付制御器において、 前記キースイッチのハウジングを前記制御器のケース
(2)と一体形成し、 該ハウジング内に前記キーに係合し回転を伝達する回転
子(5)を設け、 前記回転子の回転により制御器の電源を切り換えるスイ
ッチ(9)と、を備えたことを特徴とするキースイッチ
付制御器。 - 【請求項2】 前記回転子(5)の軸方向の一部には円
周方向に複数の係合凹部(5ca,5cb)が形成され
た係合部(5c)が設けられ、 前記ケース(2)側には、前記係合部の係合凹部に係合
する係合凸部(8aa,8ab)が形成された保持部材
(8)が設けられ、 前記回転子の回転方向の複数箇所で回転停止位置を保持
自在な構成とされた請求項1記載のキースイッチ付制御
器。 - 【請求項3】 前記回転子(5)には回転により偏位す
る作動片(5d)が設けられ、 前記作動片(5d)の偏位によりスイッチ板(9a)が
移動してスイッチ作動するマイクロスイッチ(9)と、
を備えた請求項1記載のキースイッチ付制御器。 - 【請求項4】 前記マイクロスイッチ(9)は、前記キ
ースイッチと別体であり、前記ケース(2)に取り付け
られるプリント基板(10)上に実装され、前記作動片
(5d)の偏位により作動する構成とされた請求項3記
載のキースイッチ付制御器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34543696A JPH10188741A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | キースイッチ付制御器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34543696A JPH10188741A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | キースイッチ付制御器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10188741A true JPH10188741A (ja) | 1998-07-21 |
Family
ID=18376587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34543696A Pending JPH10188741A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | キースイッチ付制御器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10188741A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004359467A (ja) * | 2003-06-04 | 2004-12-24 | Inventio Ag | エレベータ設備のための制御装置 |
JP2015233018A (ja) * | 2015-09-28 | 2015-12-24 | 金陵電機株式会社 | 停止スイッチ装置 |
-
1996
- 1996-12-25 JP JP34543696A patent/JPH10188741A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004359467A (ja) * | 2003-06-04 | 2004-12-24 | Inventio Ag | エレベータ設備のための制御装置 |
JP2015233018A (ja) * | 2015-09-28 | 2015-12-24 | 金陵電機株式会社 | 停止スイッチ装置 |
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