JPH1018845A - 内燃機関の冷却水流量制御装置 - Google Patents

内燃機関の冷却水流量制御装置

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JPH1018845A
JPH1018845A JP8171095A JP17109596A JPH1018845A JP H1018845 A JPH1018845 A JP H1018845A JP 8171095 A JP8171095 A JP 8171095A JP 17109596 A JP17109596 A JP 17109596A JP H1018845 A JPH1018845 A JP H1018845A
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JP
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cooling water
internal combustion
temperature
combustion engine
flow rate
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JP8171095A
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Yuji Shiratori
裕次 白鳥
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの暖機運転を促進しながら、空気調
和機等に用いられた場合において、厳冬期等での暖房運
転時の立ち上がりの改善や、排気トップでの氷結防止等
を図った内燃機関を提供する。 【解決手段】 室内ユニット3の冷却水回路には、エン
ジン31、排気熱交換器33、サーモスタット35、電
動式の三方弁37、電動式の冷却水ポンプ39等が設置
されており、冷却水ポンプ39はインバータ45を介し
てコントロールユニット61に接続している。コントロ
ールユニット61は、水温センサ63、熱交温度センサ
65、排気温センサ67、外気温度センサ69等からの
入力情報に基づき、暖房運転特性の向上や排気トップの
氷結防止等を実現するべく、冷却水ポンプ39の回転数
を下げて冷却水回路における冷却水流量を低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の冷却水
流量制御装置に係り、詳しくは暖機の促進を図りなが
ら、ガスヒートポンプ型空気調和機等に用いられた場合
の暖房特性の向上や排気トップの凍結防止等を図る制御
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パッケージエアコン等に用いられ
る業務用冷凍機では、内燃機関であるガスエンジン(以
下、単にエンジンと記す)をコンプレッサの駆動源とし
た、ガスヒートポンプが採用されることが多くなってい
る。
【0003】ガスヒートポンプ型空気調和機では、エン
ジンにより冷凍機のコンプレッサを駆動し、四方弁を切
換えて冷暖房を行う他、エンジンの冷却水や排気ガスの
熱エネルギーを捕集して暖房に利用する。そのため、エ
ンジンの冷却水回路には、冷却水から冷媒に熱エネルギ
ーを伝達させる室外熱交換器や冷媒熱交換器と、排気ガ
スから冷却水に熱エネルギーを伝達させる排気熱交換器
とが設けられている。ガスヒートポンプ型空気調和機で
は、冷却水や排気ガスから冷媒に熱エネルギーが伝達す
るため、外気温が零度以下になるような厳冬期等にも十
分な暖房を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガスヒート
ポンプ型空気調和機では、厳冬期等に長時間停止後に起
動した場合等に、始動時にエンジンの温度が低下してい
ることに起因して、以下に述べる不具合が生じることが
あった。すなわち、エンジンが暖機されるまでに長時間
を要するため、各部品間での熱膨張率の相違等によって
ピストンとシリンダとの摺動面等に磨耗が生じたり、シ
リンダブロック内で結露が生じてエンジンオイルに混入
する。また、暖房運転時の立ち上がりが遅くなったり、
排気系の末端である排気トップに氷結が起きて排気ガス
が閉塞する等の問題が生じることもあった。
【0005】暖房運転時の立ち上がりが遅くなる理由
は、エンジン各部の温度の低下により、暖機完了までに
長時間を要することによる。すなわち、冷却水温が設定
値に上昇するまでは、冷却水回路内のサーモスタット
(ワックス弁)が閉弁し、冷却水はバイパス回路にのみ
流れることになる。これにより、当然のことながら室外
熱交換器による冷却水から冷媒への熱エネルギーの伝達
がなくなり、通常のヒートポンプ作用によってのみ暖房
が行われる。ところが、厳冬期においては、室外熱交換
器内での冷媒の蒸発温度と外気温との差がごく少なくな
くなり、暖房効果が殆ど得られなくなるのである。
【0006】一方、排気トップに氷結が起きる理由は、
排気系部品の温度や冷却水温が低いエンジンの始動直後
には、排気ガスが過冷却されることによる。すなわち、
排気ガスは二酸化炭素と水分とを主成分とするが、低温
の排気マニホールドや排気熱交換器を経由することによ
り冷却されて水分が凝縮し、この水分が最も低温となる
排気トップに至って氷結するのである。
【0007】本発明は上記状況に鑑みなされたもので、
エンジンの暖機運転を促進しながら、空気調和機等に用
いられた場合において、厳冬期等での暖房運転時の立ち
上がりの改善や、排気トップでの氷結防止等を図った内
燃機関を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明では、内燃機関と熱交換器とを閉ル
ープで接続する冷却水回路と、当該冷却水回路における
前記内燃機関の冷却水出口近傍の冷却水温を検出する水
温センサと、前記冷却水回路に介装された流量調整手段
と、前記冷却水出口近傍の冷却水温が所定値以下である
場合には前記冷却水回路における冷却水流量が少なくな
るように前記流量調整手段を駆動制御する駆動制御手段
とを備えた内燃機関の冷却水流量制御装置を提案する。
【0009】この発明によれば、冷却水温が所定値より
低い場合には、冷却水回路における流量の減少により内
燃機関内での冷却水の滞留時間が長くなり、冷却水温の
上昇速度が早くなる。これにより、始動後短時間でサー
モスタットが開弁して、冷却水が室外熱交換器等を循環
するようになり、暖房運転時の立ち上がりの遅れが少な
くなる。
【0010】また、請求項2の発明では、内燃機関と熱
交換器とを閉ループで接続する冷却水回路と、前記内燃
機関の始動時点からの経過時間を計測する計時手段と、
前記冷却水回路に介装された流量調整手段と、前記内燃
機関の始動後に所定時間が経過するまでは前記冷却水回
路における冷却水流量が少なくなるように前記流量調整
手段を駆動制御する駆動制御手段とを備えた内燃機関の
冷却水流量制御装置を提案する。
【0011】この発明によれば、内燃機関が始動して所
定時間が経過するまでは、冷却水回路における流量の減
少により内燃機関内での冷却水の滞留時間が長くなり、
冷却水温の上昇速度が早くなる。これにより、内燃機関
の暖機が促進されて、摺動部品の磨耗やエンジンオイル
の劣化等が減少すると共に、有害排出ガス成分の低減が
図られる。
【0012】また、請求項3の発明では、内燃機関と熱
交換器とを閉ループで接続する冷却水回路と、前記熱交
換器の温度を検出する温度センサと、前記冷却水回路に
介装された流量調整手段と、前記熱交換器の温度が所定
値以下である場合には前記冷却水回路における冷却水流
量が少なくなるように前記流量調整手段を駆動制御する
駆動制御手段とを備えた内燃機関の冷却水流量制御装置
を提案する。
【0013】この発明によれば、例えば室外熱交換器の
温度が所定値より低い場合には、冷却水回路における流
量の減少により内燃機関内での冷却水の滞留時間が長く
なり、冷却水温の上昇速度が早くなる。これにより、室
外熱交換器を循環する冷却水の温度が高くなり、熱交換
の阻害要因となる熱交換器への着霜が防止される。
【0014】また、請求項4の発明では、内燃機関と熱
交換器とを閉ループで接続する冷却水回路と、前記内燃
機関の排気ガス温度を検出する温度センサと、前記冷却
水回路に介装された流量調整手段と、前記内燃機関の排
気ガス温度が所定値以下である場合には前記冷却水回路
における冷却水流量が少なくなるように前記流量調整手
段を駆動制御する駆動制御手段とを備えた内燃機関の冷
却水流量制御装置を提案する。
【0015】この発明によれば、排気ガス温度が所定値
より低い場合には、冷却水回路における流量の減少によ
り内燃機関内での冷却水の滞留時間が長くなり、冷却水
温の上昇速度が早くなる。これにより、排気熱交換器を
循環する冷却水の温度が高くなり、排気トップへの氷結
の要因となる排気ガスの冷却が緩和される。
【0016】また、請求項5の発明では、内燃機関と熱
交換器とを閉ループで接続する冷却水回路と、この冷却
水回路に介装された吐出量可変型の冷却水ポンプと、所
定の目標吐出量となるように当該冷却水ポンプを駆動制
御する駆動制御手段とを備えた内燃機関の冷却水流量制
御装置を提案する。
【0017】この発明によれば、例えば、駆動制御手段
は、内燃機関内の冷却水温を上昇させる必要が生じた場
合、インバータを介して電動式の冷却水ポンプの回転数
を低下させる。これにより、冷却水回路における流量が
減少して内燃機関内での冷却水の滞留時間が長くなり、
冷却水温の上昇速度が早くなる。
【0018】また、請求項6の発明では、内燃機関と熱
交換器とを閉ループで接続する冷却水回路と、この冷却
水回路に介装された冷却水ポンプと、前記冷却水回路に
介装されて当該冷却水回路の流路面積を調整する流路面
積調整弁と、所定の目標流路面積となるようにこの流路
面積調整弁を駆動制御する駆動制御手段とを備えた内燃
機関の冷却水流量制御装置を提案する。
【0019】この発明によれば、例えば、駆動制御手段
は、内燃機関内の冷却水温を上昇させる必要が生じた場
合、比例制御により流路面積調整弁の流路面積を小さく
させる。これにより、冷却水回路における流量が減少し
て内燃機関内での冷却水の滞留時間が長くなり、冷却水
温の上昇速度が早くなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0021】図1はガスヒートポンプ型空気調和機の概
略構成図であり、同図中には、太い一点鎖線で冷媒回路
を示し、太い実線で冷却水回路を示してある。空気調和
機は、室内ユニット1と室外ユニット3とから構成され
ており、室内ユニット1側には分流器5が付設された室
内熱交換器7やファン9等が設置されている。また、室
外ユニット3側には、冷媒回路の要素部品として、圧縮
機11、電磁式の四方弁13、冷媒熱交換器15、分流
器17が付設された室外熱交換器19、ファン21等が
設置され、冷却水回路の要素部品として、エンジン3
1、排気熱交換器33、サーモスタット35、電動式の
三方弁37、電動式の冷却水ポンプ39等が設置されて
いる。図中、43は排気熱交換器33内に接続された排
気管、45は冷却水ポンプ39の回転数制御に供される
インバータ、47はファン21を駆動するファンモー
タ、49はエンジン31と圧縮機11とを連結するフレ
キシブルカップリングである。
【0022】室外ユニット3の内部には、四方弁13、
電動三方弁37、インバータ45、ファンモータ47等
を駆動制御するコントロールユニット61が設置されて
いる。コントロールユニット61は、CPUを始め、入
出力インタフェースやROM,RAM,タイマカウンタ
等から構成されており、その入力インタフェースには、
エンジン31とサーモスタット35との間の冷却水配管
87に設けられた水温センサ63、室外熱交換器19に
取り付けられた熱交温度センサ65、排気管43に設け
られた排気温センサ67、外壁面に取り付けられた外気
温度センサ69等が接続している。また、コントロール
ユニット61は、室内ユニット1側の図示しないコント
ロールユニットと接続されており、相互に信号の授受を
行う。
【0023】次に、暖房運転時における冷媒および冷却
水の流れを説明する。
【0024】冷媒配管71から室外ユニット3側に流入
した液冷媒は、分流器17、室外熱交換器19、冷媒配
管75、四方弁13、冷媒配管77を経由して冷媒熱交
換器15に流入し、両熱交換器19,15を通過する間
に加熱される。尚、冷媒熱交換器15では冷媒配管の周
囲を冷却水が通過する二重管型式が採られており、室外
熱交換器19では冷媒配管と冷却水配管とがプレートフ
ィンを介して接続されたプレートフィン型式が採られて
いる。両熱交換器19,15で加熱されたガス冷媒は、
冷媒配管78を経由して圧縮機11に流入し、ここで圧
縮されることにより更に加熱される。圧縮機11から吐
出された高温のガス冷媒は、冷媒配管79、四方弁1
3、冷媒配管81を経由して室内ユニット1側の室内熱
交換器7に流入し、ファン9により送風された室内気に
熱エネルギーを放出して暖房を行った後、液冷媒となっ
て冷媒配管71から再び室外ユニット3側に流入する。
【0025】一方、冷却水ポンプ39から吐出された冷
却水は、冷却水配管85を経由して排気熱交換器33内
に流入し、排気ガスにより加熱された後にエンジン31
に流入する。エンジン31の冷却を行って高温となった
冷却水は、冷却水配管87、サーモスタット35、冷却
水配管89を経由して室外熱交換器19に流入して、熱
エネルギーを放出する。室外熱交換器19で熱エネルギ
ーを放出した冷却水は、冷却水配管91、電動三方弁3
7、冷却水配管93を経由して再び冷却水ポンプ39に
環流する。
【0026】この際、コントロールユニット61により
電動三方弁37が切換えられていた場合、冷却水は、冷
却水配管95を経由して冷媒熱交換器15に流入し、こ
こで熱エネルギーを放出した後に冷却水配管97、冷却
水配管93を経由して冷却水ポンプ39に環流する。ま
た、エンジン31出口の冷却水温が下限設定値(本実施
形態では、60℃)に至るまでは、冷却水は、室外熱交
換器19側に流れず、全量がサーモスタット35からバ
イパス配管99を経由して冷却水ポンプ39に環流す
る。そして、冷却水温が下限設定値と上限設定値(本実
施形態では、70℃)との間では、冷却水はサーモスタ
ット35からバイパス配管99と冷却水配管89との双
方に流れ、冷却水温が上限設定値を超えた時点で全量が
冷却水配管89に流れる。
【0027】以下、図2のフローチャートに基づき、本
実施形態における冷却水流量制御を説明する。
【0028】室内ユニット1および室外ユニット3が起
動され、その時点での外気温センサ69が検出した外気
温TA が所定値(例えば、0℃)以下であった場合、コ
ントロールユニット61は、所定の制御インターバルに
基づき、図2に示した手順で冷却水流量制御を繰り返し
実行する。先ず、コントロールユニット61は、ステッ
プS1で上述した各センサ63,65,67等からの情
報(冷却水温TW ,熱交換器温度TC ,排気温度TE
等)を読み込んだ後、エンジン31が始動していれば、
ステップS3でタイマカウンタにより始動時点からの経
過時間PT を積算する。
【0029】次に、コントロールユニット61は、ステ
ップS5で室外ユニット3が運転体勢にあるか否か(す
なわち、エンジン31が起動体勢にあるか否か)を判定
し、この判定がNo(否定)であればスタートに戻って
制御を繰り返す。また、ステップS5の判定がYes
(肯定)である場合には、ステップS7でエンジン31
が始動直後であるか否かを判定する。この判定は、冷却
水温TWと経過時間PTとにより行われ、冷却水温TW が
始動判定水温TWST (本実施形態では、0℃)以下で、
且つ経過時間PT が始動判定時間PTST (本実施形態で
は、3分)以下である場合にYesとなる。
【0030】ステップS7の判定がYesであった場
合、コントロールユニット61は、ステップS9で冷却
水温TW が暖機完了水温TWH(本実施形態では、70
℃)に達しているか否かを判定する。そして、この判定
がYesであれば、コントロールユニット61は、ステ
ップS11で通常運転時の目標ポンプ回転数NPTH (例
えば、2000rpm )で冷却水ポンプ39を駆動し、冷
却水回路に十分な量の冷却水を循環させる。これは、室
外ユニット3が停止後に比較的短時間で再起動された場
合、冷却水温WT は殆ど低下しておらず、直ちに通常の
暖房運転が行えるためである。尚、冷却水ポンプ39は
直流電動機を内蔵しており、インバータ45により周波
数を調整することで回転数が制御される。
【0031】また、ステップS9の判定がNoであった
場合、コントロールユニット61は、ステップS13で
減速運転時の目標ポンプ回転数NPTL(例えば、200r
pm)で冷却水ポンプ39を駆動する。これにより、冷却
水回路における冷却水流量がごく少なくなって、エンジ
ン31内での冷却水の滞留時間が長くなり、冷却水温T
W が速やかに上昇する。その結果、エンジン31の暖機
運転が促進されると共にサーモスタット35も早期に開
弁し、冷却水配管87を経由して室外熱交換器19に比
較的高温の冷却水が流れることになる。
【0032】このように、本実施形態では、始動直後か
ら室外熱交換器19に比較的高温の冷却水を導入させる
ため、外気温TA がごく低い厳冬期においても、暖房運
転の立ち上がり特性を向上させることができた。
【0033】ステップS7の判定がNoであった場合、
コントロールユニット61は、ステップS15で熱交換
器温度TC が着霜判定温度TCFR (本実施形態では、0
℃)以下であるか否かを判定し、この判定がYesであ
ればステップS13で減速運転時の目標ポンプ回転数N
PTL で冷却水ポンプ39を駆動する。これにより、上述
した過程で室外熱交換器19には比較的高温の冷却水が
流れ、室外熱交換器19のプレートフィン等への着霜が
防止される。
【0034】ステップS15の判定がNoであった場
合、コントロールユニット61は、ステップS17で排
気温度TE が氷結判定温度TEFR (本実施形態では、5
0℃)以下であるか否かを更に判定し、この判定がYe
sであればステップS13で減速運転時の目標ポンプ回
転数NPTL で冷却水ポンプ39を駆動する。これによ
り、冷却水回路における冷却水流量がごく少なくなり、
排気熱交換器33での排気ガスから冷却水への熱エネル
ギーの放出量が減少して、排気温度TE が低下し難くな
る。その結果、排気トップ43aに至っても、排気ガス
の温度が十分に高く維持され、排気ガス中の水分が氷結
することがなくなる。尚、排気温度TE は、排気ガスが
エンジン31から排出された直後には数百℃となるた
め、排気熱交換器33での熱エネルギーの放出量が少な
ければ、排気トップ43aにおいても十分な高温を維持
できる。
【0035】ステップS17の判定がNo、すなわち、
熱交換器温度TC と排気温度TE とが十分に高い場合、
コントロールユニット61は、ステップS19で通常運
転時の目標ポンプ回転数NPTH で冷却水ポンプ39を駆
動し、冷却水回路に十分な量の冷却水を循環させる。こ
の時点では、エンジン31の暖機が完了しているため、
室外熱交換器19による冷媒の加熱が可能となり、厳冬
期等においても十分な暖房が行える。尚、冷媒の加熱が
室外熱交換器19だけでは不十分な場合、コントロール
ユニット61は、電動三方弁37を駆動して冷却水を冷
媒熱交換器15にも循環させ、暖房能力を更に高める制
御を行う。
【0036】このように、上記実施形態では、温度セン
サの検出結果やタイマカウンタの計測結果に応じて、冷
却水ポンプの回転数を変動させて冷却水流量を調整する
ようにしたため、暖機運転の促進を図りながら、課題と
なっていた暖房運転の立ち上がり特性の向上や排気トッ
プでの氷結防止等を解決することができた。
【0037】以上で具体的実施形態の説明を終えるが、
本発明はこの実施形態に限定されるものではない。例え
ば、上記実施形態では、冷却水流量の調整を行うにあた
って、冷却水ポンプの回転数(すなわち、吐出量)をイ
ンバータ制御するようにしたが、回転数によらずに吐出
量の調整が行える冷却水ポンプを用いるようにしてもよ
いし、図3に示したように、冷却水ポンプ39の上流側
(あるいは、下流側)に電動流量制御弁101を設け、
その開弁量を冷却水温TW 等に応じて制御するようにし
てもよい。尚、この場合においては、冷却水ポンプ39
として、定吐出量の電動式のものを用いてもよいし、エ
ンジン31により駆動される機械式のものを用いてもよ
い。その他、装置の具体的構成や制御の具体的手順等に
ついても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可
能である。また、上記実施形態は空気調和機用の内燃機
関に関するものであるが、発電用等の内燃機関等にも好
適である。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の冷却水流量
制御装置によれば、冷却水温等に応じて冷却水回路にお
ける冷却水流量を調整するようにしたため、内燃機関の
暖機促進を図りながら、熱交換器等に比較的高温の冷却
水を供給することが可能となり、暖房運転特性の向上や
排気トップの氷結防止等を実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和機の一実施形態を示した
概略構成図である。
【図2】実施形態に係る制御フローチャートである。
【図3】一部を変形した実施形態を示した部分構成図で
ある。
【符号の説明】
1 室内ユニット 3 室外ユニット 7 室内熱交換器 11 圧縮機 15 冷媒熱交換器 19 室外熱交換器 31 エンジン 33 排気熱交換器 35 サーモスタット 39 冷却水ポンプ 43 排気管 45 インバータ 63 水温センサ 65 熱交温度センサ 67 排気温センサ 69 外気温センサ 71〜81 冷媒配管 85〜97 冷却水配管 99 バイパス配管 101 電動流量制御弁
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01N 5/02 F01N 5/02 K F01P 7/14 F01P 7/14 N

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関と熱交換器とを閉ループで接続
    する冷却水回路と、当該冷却水回路における前記内燃機
    関の冷却水出口近傍の冷却水温を検出する水温センサ
    と、前記冷却水回路に介装された流量調整手段と、前記
    冷却水出口近傍の冷却水温が所定値以下である場合には
    前記冷却水回路における冷却水流量が少なくなるように
    前記流量調整手段を駆動制御する駆動制御手段とを備え
    たことを特徴とする内燃機関の冷却水流量制御装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関と熱交換器とを閉ループで接続
    する冷却水回路と、前記内燃機関の始動時点からの経過
    時間を計測する計時手段と、前記冷却水回路に介装され
    た流量調整手段と、前記内燃機関の始動後に所定時間が
    経過するまでは前記冷却水回路における冷却水流量が少
    なくなるように前記流量調整手段を駆動制御する駆動制
    御手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の冷却水流
    量制御装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関と熱交換器とを閉ループで接続
    する冷却水回路と、前記熱交換器の温度を検出する温度
    センサと、前記冷却水回路に介装された流量調整手段
    と、前記熱交換器の温度が所定値以下である場合には前
    記冷却水回路における冷却水流量が少なくなるように前
    記流量調整手段を駆動制御する駆動制御手段とを備えた
    ことを特徴とする内燃機関の冷却水流量制御装置。
  4. 【請求項4】 内燃機関と熱交換器とを閉ループで接続
    する冷却水回路と、前記内燃機関の排気ガス温度を検出
    する温度センサと、前記冷却水回路に介装された流量調
    整手段と、前記内燃機関の排気ガス温度が所定値以下で
    ある場合には前記冷却水回路における冷却水流量が少な
    くなるように前記流量調整手段を駆動制御する駆動制御
    手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の冷却水流量
    制御装置。
  5. 【請求項5】 内燃機関と熱交換器とを閉ループで接続
    する冷却水回路と、この冷却水回路に介装された吐出量
    可変型の冷却水ポンプと、所定の目標吐出量となるよう
    に当該冷却水ポンプを駆動制御する駆動制御手段とを備
    えたことを特徴とする内燃機関の冷却水流量制御装置。
  6. 【請求項6】 内燃機関と熱交換器とを閉ループで接続
    する冷却水回路と、この冷却水回路に介装された冷却水
    ポンプと、前記冷却水回路に介装されて当該冷却水回路
    の流路面積を調整する流路面積調整弁と、所定の目標流
    路面積となるようにこの流路面積調整弁を駆動制御する
    駆動制御手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の冷
    却水流量制御装置。
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