JPH1018837A - 排気ガス浄化装置を備えた排気管 - Google Patents
排気ガス浄化装置を備えた排気管Info
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- JPH1018837A JPH1018837A JP17149096A JP17149096A JPH1018837A JP H1018837 A JPH1018837 A JP H1018837A JP 17149096 A JP17149096 A JP 17149096A JP 17149096 A JP17149096 A JP 17149096A JP H1018837 A JPH1018837 A JP H1018837A
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Abstract
蔵し、この排気ガス浄化装置40は触媒付きプレート4
1と触媒付き筒部材51とをこの順に直列に配置してな
る。触媒付きプレート41は無数の小孔42の開いた多
孔板43の板幅方向中央に長孔44を切欠き形成したも
のである。 【効果】 触媒付きプレートの略中央に長孔又はスリッ
トを設けたので、触媒付きプレートの熱伸縮が自由にな
り、寿命を大幅に延ばすことができる。加えて、長孔又
はスリットが排気ガスのガイド通路となるので、通過排
気ガスの流れは円滑となり、ガス流れの乱れは少なくな
り、エンジンの出力特性を良好に保つことができる。
Description
排気ガス浄化装置を備えた排気管に関する。
ス浄化装置を搭載する技術が知られており、例えば特開
平4−109022号公報の「排気ガス浄化装置」もそ
の1つである。この装置は、同公報の第1図に示される
通り、エキパイ部15に触媒付きプレート16を縦向き
に配置し、排気ガス中の未燃成分を酸化させると言うも
のである。
16はエンジン直下のエキパイ部15に配置され、この
エキパイ部15の断面中央部は排気管中でも特に高温で
ある。触媒による酸化反応により、更にプレート16は
高温となるために、熱膨張に伴い大きな応力が発生し、
交換のインターバルが短くなるという不都合がある。ま
た、エキパイ部15では、エンジンからの排気ガスを滑
らかに流下させることが望ましいが、前記触媒付きプレ
ート16が邪魔になるため流れに乱れが発生する。この
乱れはエンジンの出力特性に及ぼす影響が大である。
ートの寿命を延ばすこと、排気ガス流れの乱れを少く
すること、排気ガスの浄化反応を良好に確保すること
にある。
に本発明の請求項1は、エンジン直下のエキパイ部の横
断面略中央に、触媒付きプレートを配置してなる排気ガ
ス浄化装置を備えた排気管において、前記触媒付きプレ
ートに、プレートの略中央に流れ方向に延びた長孔又は
スリットを設ける。
ットを設けることで、触媒付きプレートの熱伸縮を自由
にし、熱応力の発生を抑える。長孔又はスリットが排気
ガスの通路となるので、通過排気ガスの流れは円滑とな
り、ガス流れの乱れは少なくなる。
一対の半割円筒で構成し、この一対の半割円筒のフラン
ジ部で触媒付きプレートの両端部を挟持し、エキパイ部
の横断面略中央に触媒付きプレートを配置した排気管に
おいて、前記触媒付きプレートは、プレートの略中央に
流れ方向に延びた長孔又はスリットと、この長孔又はス
リットに略直交する長孔とを設ける。
はスリットに略直交する長孔を設けたので、触媒付きプ
レートの熱伸縮を十分に逃がすことができ、熱応力の発
生を抑える。
対の半割円筒のフランジ部に重なる位置まで延ばしたこ
とを特徴とする。
リ)が端部まで伝わらないので長孔の端部から触媒付き
プレートに亀裂が発生する心配はない。
レートの略中央に延びたスリットを横断するブリッジを
複数個渡したことを特徴とする。
て、単品時の触媒付きプレートを一体とした。従って、
触媒付きプレートのハンドリングや取付け作業が容易に
なる。
レートの中央及び後端の2箇所に配置したことを特徴と
する。
端の2箇所に配置した。従って、排気ガスの通過時に極
力抵抗にならないようにすることができる。
気管の横断面略中央に流れ方向に延設された触媒付き筒
部材とを、この順に直列に配置する。
段階浄化作用をさせて、十分な浄化反応を確保する。
させる為のノッチを入れたことを特徴とする。
トの熱膨張でブリッジを破断するようにしたので、使用
時には触媒付きプレートが中央で分かれ、自由な熱伸縮
を促す。
以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものと
する。図1は本発明に係る排気管(第1実施例)を備え
た自動二輪車の側面図であり、自動二輪車1はメインフ
レーム2の前部にヘッドパイプ3を介してフロントフォ
ーク4を軸支し、このフロントフォーク4に前輪5、フ
ロントフェンダ6を取付け、メインフレーム2の下方に
エンジンハンガー部7,7を介して2サイクルエンジン
8を取付け、この2サイクルエンジン8から排気管30
を延出し、更にメインフレーム2の後端部のピボット9
を介して片持ちのスイングアーム11を軸支し、このス
イングアーム11に後輪12を取付けてなる。
ーナ、16は気化器、17はシート、18,19はシー
トレール、20は同乗者用シート、21はリアサスペン
ション、22はドライブチェーン、23はサイレンサで
ある。また、61はメータ、62はヘッドライト、63
はカウリング67の前部の左右の開口部に設けたウイン
カー、64はブレーキディスク、66はキャリパー、6
8はラジエータ、69はエンジン8の排気口上縁に設け
られる排気タイミング制御バルブの駆動用プーリ、71
は排気タイミング制御バルブの駆動モータ、72は吸気
チャンバ、73はバッテリ、74はオイルタンク、76
はテールライト、77はシートカウル、78はリヤアク
スルである。
を備えた自動二輪車の平面図であり、排気管30は車体
中央から後方へ延出したのち、リアサスペンション21
及び片持ちのスイングアーム11を迂回し、乗員から見
て車体右側を後方へ伸びる。図中、25,25はライダ
用ステップ、26はブレーキペダル、27はチェンジペ
ダル、28はステアリングハンドルである。
ク前部係止部平面図であり、便宜上、燃料タンク14は
想像線で示した。燃料タンク前部係止部は、ヘッドパイ
プ3からV字状に後方へ延出したメインフレーム2,2
の間に掛け渡したクロスパイプ81と、このクロスパイ
プ81に固設した平面視L字形のラバーストッパ82,
82と、前記クロスパイプ81に取付けたラバー部材8
3,83と、このラバー部材83,83に嵌合する燃料
タンク側のステー14aとからなる。
図で燃料タンク前部係止部の組立手順を説明する。ラバ
ー部材83はJISB2804に規定されるC形止め輪
に類似した構造であって、スリット83aを広げること
により、クロスパイプ81に図の様に取付けることがで
きとともに、弾性力でクロスパイプ81の外周面に密着
させることができる。また、外周面に浅い切込み83b
・・・を入れたので、ラバー部材83を容易に変形させる
ことができ、上記取付け作業が簡単になる。取付けたラ
バー部材83を図面表裏方向へ横引きすることで、別の
切込み83c,83cをラバーストッパ82に係止する
(図3参照)。これでラバー部材83の回転止めが図れ
る。
の凹部14bを形成し、この凹部14bをラバー部材8
3に被せるようにして取付ける。この結果、図3におい
て、ラバー部材83,83をステー14aで挟持する形
態でステー14aを止めることができる。ステー14a
がクロスパイプ81の軸方向へ移動しようとするとラバ
ー部材83にスラストが掛かる。ラバーストッパ82,
82がラバー部材83,83の移動を制限するので、結
果としてラバー部材83及びステー14aのスラスト方
向移動を良好に制限することができる。
アームの平面図であり、スイングアーム11は、前部に
ベアリング85,86を介してピボットカラー87を備
え、チェーンスライダ88を備え、後部にベアリングホ
ルダ89、ニードルベアリング91及びボールベアリン
グ92を介してリヤアクスル78を備える。93はダス
トシール用オイルシール、94はニードルベアリング9
1とボールベアリング92との間隔を保つためのカラー
である。
ためのフランジ95を形成し、このフランジ95にブレ
ーキディスク96をボルト97で取付ける。一方、リヤ
アクスル78の他端に星形フランジ98をスプライン又
はキーを介して取付け、この星形フランジ98の大径部
にラバーブッシュ99を挿入し、こられラバーブッシュ
99・・・にボスプレート101を取付け、このボスプレ
ート101にスプロケット102を取付ける。図中、1
06はブレーキキャリパーブラケット、107はトルク
リンク用ストッパーピンである。
102を図示せぬドライブチェーンで強制回動すると、
図5のラバーブッシュ99が弾性変形した後に星形フラ
ンジ98は回動される。従って、発進及び変速に伴うシ
ョックが吸収され、より円滑な走行が可能となる。ま
た、リヤアクスル78の尾部のボルト103を弛めるこ
とにより、ベアリングホルダ89を自由に回わすことが
できる。このベアリングホルダ89は軸心に対して外周
面を偏心させたので、この偏心によってドライブチェー
ンの張りを調整することができる。その他、図中、10
5はチェーンスライダ固定ねじであり、チェーンスライ
ダ88は横U字形を呈し、スイングアーム11の前部上
下面及び前端面を一括して覆う部材である。
えた排気管(第1実施例)の側面図であり、図1で述べ
た排気管30は曲り管状のエキパイ部31と膨張室32
とテールパイプ部36とを備え、更にこの膨張室32は
ガスの流れ方向に流路断面積が徐々に増加するダイバー
部33と、同断面積がほぼ一定のストレート部34と、
同断面積が徐々に減少するコンバー部35とからなる。
なお、前記エキパイはエキゾーストパイプの略称である
が、ここでは排気管全体ではなくエンジン直下の曲り管
のみを指す。ダイバーはダイバージェントの略称、コン
バーはコンバージェントの略称である。
する。詳しくは排気ガス浄化装置40はエキパイ部31
に配置した触媒付きプレート41と、膨張室32に配置
した触媒付き筒部材51とからなる。触媒付きプレート
41は、複数の小孔42・・・が開けられた多孔板43の
板幅方向中央にガスの流れに沿って延びる長孔44を設
けたものである。前記触媒付き筒部材51は、構成は後
述するがダイバー部33からストレート部34にかけ
て、断面略中央(図9も参照)に配置したことを特徴と
する。37は吊り金具である。
付きプレート41がエキパイ部31を構成する半割円筒
31R,31Lに挟持された状態で、両端(上下端)が
溶接されていることを示す。エキパイ部31の横断面中
央に臨んだ長孔44が排気ガスの通路となるとともに、
プレート41の上下伸びを許容する。なお、触媒は貴金
属やセラミックスであり、排気ガス中の未燃焼成分に接
触して酸化作用を促すものである。
支持ステーの構成を示す。前部支持ステー52Fは、W
字状サポート金具53Fと、このサポート金具53Fに
溶接されるアウタリング54とからなり、このアウタリ
ング54は組立ての都合で左右に2分割したものであ
る。このアウタリング54で支える弾性材55、インナ
リング56及び触媒付き筒部材51については後述す
る。排気管30は分割管体30Tと分割管体30Bとを
合せてなり、一方の分割管体30Tにのみ前記W字状サ
ポート金具53Fを溶接にて止めていることを示す。
2Fの支持作用で触媒付き筒部材51は排気管30の断
面略中央に保持される。後部支持ステー(52R)はW
字状サポート金具(53R)の形状が若干異なるだけ
で、基本的には前部支持ステー52Fと同構造であるか
ら説明は省略する。
(第1実施例)の後部の分解斜視図であり、触媒付き筒
部材51は、多孔板51aの後端に切込み51bを入
れ、この切込み51bが底となるようにして丸め、合せ
部51cを溶接してなる筒体である。この触媒付き筒部
材51に触媒としての貴金属又はセラミックスを担持す
る。更に、触媒付き筒部材51の後部に鍔56aの付い
たインナリング56を被せて溶接する。なお、このイン
ナリング56は分割体であっても差支えない。
を嵌合し、この弾性材55を2つ割りのアウタリング5
4で抑える。このアウタリング54はスラスト止め鍔5
4aを有し、且つ図左のアウタリング54は回転止め部
54bを有し、この回転止め部54bが前記触媒付き筒
部材51の後端の切込み51bに嵌合して、触媒付き筒
部材51の回転止めをなす。前記弾性材55は耐熱性及
びクッション性を備えたステンレスウールが好適であ
る。
(第1実施例)の縦断面図であり、触媒付き筒部材51
はインナリング56,56に重なる部分には小孔51d
を開けない。インナリング56で覆われるために排気ガ
スの通過が望めないからである。
の鍔54aとインナリング56の鍔56aとで弾性体5
5を挟む構成であり、同様に、後部支持ステー52Rは
アウタリング54の鍔54aとインナリング56の鍔5
6aとで弾性体55を挟む構成であり、且つ、前部支持
ステー52Fのアウタリング54の鍔54aは弾性体5
5が前方(図左)への移動を制限し、後部支持ステー5
2Rのアウタリング54の鍔54aは弾性体55が後方
(図右)への移動を制限する。
り、後部支持ステー52Rの要部を示し、触媒付き筒部
材51の切込み51bにアウタリング54の回転止め片
54bが嵌合していることを示す。このために、触媒付
き筒部材51は回転しない。51cは合せ部である。図
13は図11の13−13線断面図であり、前部支持ス
テー52Fのアウタリング54で弾性体55及びインナ
リング56を介して触媒付き筒部材51を支えることを
示す。
1実施例)の作用を説明する。図1において、エンジン
8からの高温の排気ガスは排気管30内部を通って後方
のサイレンサ23に至る。この際に、図7において、排
気ガスは先ずエキパイ部31に配置した触媒付きプレー
ト41に至る。ここで1段目の浄化反応が実施され、次
に、後続の触媒付き筒部材51で2段目の浄化反応が実
施される。
パイ部31において高温の排気ガスは長孔44のガイド
作用により、長孔44に沿って円滑に流れる。後続の触
媒付き筒部材51は筒体が流れ方向に延設されているの
で排気ガスの流れを乱すことはない。
察すると、図8にてプレート41は管中心へ直線的に伸
びる。管中央部が長孔44にて切欠かれているので、前
記伸びは妨げられず、従って、プレート41に不都合な
熱応力の発生する心配がない。
1の中間箇所及び後端部を前部支持ステー52F及び後
部支持ステー52Rで確実に支持する。高温になる触媒
付き筒部材51のトップは片持ち支持された状態で前方
へ自在に伸縮する。触媒付き筒部材51の前部支持ステ
ー52F〜後部支持ステー52R間も、弾性材55,5
5の作用により、自在に伸縮する。
持ステー52Rから触媒付き筒部材51が外れることの
ないように、アウタリング54,54の互いに向い合っ
た鍔54a,54aで触媒付き筒部材51の前後方向
(軸方向)の移動を適度に制限して、同部材51の抜け
止めを図る。さらに、回転止め部54bで触媒付き筒部
材51の回転を抑える。図10に示した通り多孔板51
aを丸めて、合せ部51cを溶接してなる合せ部が常に
決まった位置にあるため、合せ部51cの強度設計の条
件が定まり、好都合である。
例)を示す図であり、図7と同じ部品は符号を流用し
て、詳しい説明を省略する。この別実施例は触媒付きプ
レート41をスリット45にて2分割したものであり、
スリット45が前記長孔44(図7参照)と同様の排気
ガス通路となり高温の排気ガスをガイドする作用をな
す。
化装置の後部の分解斜視図)の別実施例図である。触媒
付き筒部材51は図10で説明図したものと同じなので
説明を省略する。また、アウタリング54,54は図1
0のものより小型であるが形状同一であるので符号を流
用し、詳しい説明を省略する。この例では、弾性材57
にスリット57aを入れて径方向の変形性を高めたこ
と、弾性材57の内面両端部に面取部57bを設けたこ
と及びストッパリング58を採用したことに特徴があ
る。前記面取部57bがガイド面となるので、弾性材5
7が筒部材51に引っ掛かることなしに装着できる。ス
トッパリング58は鍔58aを備えるが、図10でのイ
ンナリング56より小径で且つ長さがごく小さい。この
点を次図で説明する。
化装置の縦断面図)の別実施例図であり、大部分の符号
は図11を流用したのでその分の説明は省略する。弾性
材57は内周面が筒部材51に当接し、外周面がアウタ
リング54,54で抑えられ、また、アウタリング54
の鍔54aとストッパリング58の鍔58aとで軸方向
の移動を抑える構造とした。そして、弾性材57を直接
筒部材51に当接させる構造としたので、図11に比較
して、弾性材57が小径となり、その結果、ストッパリ
ング58が小型にでき且つアウタリング54,54の外
径を小さくすることができる。断熱材57及びアウタリ
ング54,54の周囲を排気ガスが流れるが、本例では
断熱材57及びアウタリング54,54が小径になった
ので、排気ガスの流れ抵抗が小さくなり、エンジンの出
力性能を良好に維持できる。
例)を示す図であり、図14と同じ部品は符号を流用し
て、詳しい説明を省略する。排気ガス浄化装置100は
エキパイ部31に配置した触媒付きプレート101と、
膨張室32に配置した触媒付き筒部材51とからなる。
触媒付きプレート101は、スリット45の上下に配置
した上プレート102及び下プレート103と、上下の
プレート102,103を連結する2個のブリッジ10
4,104と、スリット45に略直交する複数の長孔1
06…とからなる。
例)を示す断面図である。触媒付きプレート101は、
半割円筒31L,31Rの上側のフランジ部108L,
108Rで上プレート102の上端部102aを挟持
し、かつ半割円筒31L,31Rの下側のフランジ部1
08L,108Rで下プレート103の下端部103a
を挟持したもので、エキパイ部31の横断面略中央に位
置する部材である。
の中央部と後端部との2箇所に備え、スリット45を横
切って上下のプレート102,103を連結したもので
ある。また、ブリッジ104,104は、触媒付きプレ
ート101の熱伸縮で破断するようにノッチ105,1
05を備える。長孔106…は、上下のプレート10
2,103にそれぞれ3個ずつ備え、スリット45に開
口して端部106a…を上下のフランジ部108R,1
08R,108L,108Lと重なるまで外側に延ばし
たものである。
り、長孔106の端部106aが半割円筒31L,31
Rの上側のフランジ部108L,108Rに重なるまで
延びた状態を示す。このとき、フランジ108L,10
8Rは、長孔106の端部106aの周囲の上プレート
102を挟持するものである。110は溶接部で、溶接
部110はフランジ108L,108Rと上プレート1
02の上端部102aとを接続するものである。なお、
図18に示す下プレート103に備えた長孔106…の
端部106a…も、図19と同様なので説明を省略す
る。
3実施例)の組付け手順を説明する。図18に示した触
媒付きプレート101を、単品で組付け位置までハンド
リングし、エキパイ部31の半割円筒31L,31Rで
挟持して図17の状態に組付ける。触媒付きプレート1
01は組付け前の単品時にブリッジ104,104で一
体に連結してあるので、ハンドリングや組付け時の位置
決めが容易である。
管(第3実施例)の第1作用説明図である。(a)にお
いて、例えば触媒付きプレート101が矢印…の方向
に熱膨張したとき、発生した応力でブリッジ104,1
04がノッチ105,105を入れた部位から破断す
る。(b)において、ブリッジ104,104が破断し
た後、数回熱伸縮を繰返すことにより、破断したブリッ
ジ104,104同士が干渉して隙間104a,104
aが大きくなる。従って、触媒付きプレート101の矢
印…の方向の熱伸縮を隙間104a,104aで逃が
すことができる。また、触媒付きプレート101の矢印
…の方向の熱伸縮を複数の長孔106…で逃がすこと
ができる。従って、触媒付きプレート101の耐久性が
向上する。さらに、ブリッジ104,104を触媒付き
プレート101の中央及び後端の2箇所に配置したの
で、排気ガスの通過時に極力抵抗にならないようにして
ガス流れの乱れを少なくすることができる。
管(第3実施例)の第2作用説明図であり、(a)は比
較例、(b)は本発明の実施例を示す。(a)は、触媒
付きプレート101の長孔106の端部106aをフラ
ンジ部の挟持エリア112まで延ばさない状態を示す。
触媒付きプレート101の振動(例えばビビリ)で長孔
106の端部106aに亀裂113が発生する。(b)
は、触媒付きプレート101の長孔106の端部106
aをフランジ部の挟持エリア112まで延ばして、長孔
106の端部106aの周囲の触媒付きプレート101
をフランジ部で挟持した状態を示す。触媒付きプレート
101の振動が長孔106の端部106aまで伝わらな
いので、端部106aから触媒付きプレート101に亀
裂が発生することを防ぐことができる。
て説明したが、本発明の排気管30はその他の内燃機関
の排気管に適用してよいことは勿論である。
する。請求項1は、触媒付きプレートの略中央に長孔又
はスリットを設けたので、触媒付きプレートの熱伸縮が
自由になり、寿命を大幅に延ばすことができる。加え
て、長孔又はスリットが排気ガスのガイド通路となるの
で、通過排気ガスの流れは円滑となり、ガス流れの乱れ
は少なくなり、エンジンの出力特性を良好に保つことが
できる。従って、触媒付きプレートの長寿命化とエンジ
ン出力特性の維持とが図れる。
備えた長孔又はスリットに略直交する長孔を設けたの
で、触媒付きプレートの熱伸縮を十分に逃がすことがで
き、熱応力の発生を抑える。従って、触媒付きプレート
の熱膨張に対して柔軟性をもたせて寿命を延ばすことが
できる。
えばビビリ)が端部まで伝わらないので長孔の端部から
触媒付きプレートに亀裂が発生する心配がない。
を複数個渡して、単品時の触媒付きプレートを一体とし
た。従って、触媒付きプレートのハンドリングや取付け
作業が容易になる。
の中央及び後端の2箇所に配置した。従って、排気ガス
の通過時に極力抵抗にならないようにすることができ
る。
筒部材とで2段階浄化作用をさせたので、十分な浄化反
応が確保できる。従って、触媒付きプレートの長寿命化
と、エンジン出力特性の維持と、十分な浄化反応の確保
とが図れる。
媒付きプレートの熱膨張でブリッジを破断するようにし
た。従って、使用時には触媒付きプレートは中央で分か
れ、自由な熱伸縮を促し、且つスリットを通過する排気
ガスの流れを円滑してガス流れの乱れを少なくすること
ができる。
動二輪車の側面図
動二輪車の平面図
部平面図
面図
(第1実施例)の側面図
例)の後部の分解斜視図
例)の縦断面図
面図
用説明図
用説明図
T,30B…分割管体、31…エキパイ部、31L,3
1R…半割円筒、32…膨張室、33…ダイバー部、3
4…ストレート部、35…コンバー部、40…排気ガス
浄化装置、41,100…触媒付きプレート、44,1
06…長孔、45…スリット、51,101…触媒付き
筒部材、52F…前部支持ステー、52R…後部支持ス
テー、53F,53R…W字状サポート金具、54…ア
ウタリング、54a…鍔、54b…回転止め部、55,
57…弾性材、56…インナリング、56a…鍔、58
…ストッパリング、104…ブリッジ、105…ノッ
チ、106a…端部、108L,108R…フランジ
部。
排気ガス浄化装置を備えた排気管に関する。
ス浄化装置を搭載する技術が知られており、例えば特開
平4−109022号公報の「排気ガス浄化装置」もそ
の1つである。この装置は、同公報の第1図に示される
通り、エキパイ部15に触媒付きプレート16を縦向き
に配置し、排気ガス中の未燃成分を酸化させると言うも
のである。
16はエンジン直下のエキパイ部15に配置され、この
エキパイ部15の断面中央部は排気管中でも特に高温で
ある。触媒による酸化反応により、更にプレート16は
高温となるために、熱膨張に伴い大きな応力が発生し、
交換のインターバルが短くなるという不都合がある。ま
た、エキパイ部15では、エンジンからの排気ガスを滑
らかに流下させることが望ましいが、前記触媒付きプレ
ート16が邪魔になるため流れに乱れが発生する。この
乱れはエンジンの出力特性に及ぼす影響が大である。
ートの寿命を延ばすこと、排気ガス流れの乱れを少く
すること、排気ガスの浄化反応を良好に確保すること
にある。
に本発明の請求項1は、エンジン直下のエキパイ部を一
対の半割円筒で構成し、この一対の半割円筒のフランジ
部で触媒付きプレートの両端部を挟持し、エキパイ部の
横断面略中央に触媒付きプレートを配置した排気管にお
いて、前記触媒付きプレートに、プレートの略中央に流
れ方向に延びた長孔又はスリットと、この長孔又はスリ
ットに略直交する長孔とを設けたことを特徴とする。
はスリットに略直交する長孔を設けたので、触媒付きプ
レートの熱伸縮を十分に逃がすことができ、熱応力の発
生を抑える。
対の半割円筒のフランジ部に重なる位置まで延ばしたこ
とを特徴とする。
リ)が端部まで伝わらないので長孔の端部から触媒付き
プレートに亀裂が発生する心配がない。
レートの略中央に延びたスリットを横断するブリッジを
複数個渡したことを特徴とする。
て、単品時の触媒付きプレートを一体とした。従って、
触媒付きプレートのハンドリングや取付け作業が容易に
なる。
レートの中央及び後端の2箇所に配置したことを特徴と
する。
端の2箇所に配置した。従って、排気ガスの通過時に極
力抵抗にならないようにすることができる。
気管の横断面略中央に流れ方向に延設された触媒付き筒
部材とを、この順に直列に配置したことを特徴とする。
段階浄化作用をさせて、十分な浄化反応を確保する。
させる為のノッチを入れたことを特徴とする。
トの熱膨張でブリッジを破断するようにしたので、使用
時には触媒付きプレートが中央で分かれ、自由な熱伸縮
を促す。
以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものと
する。図1は本発明に係る排気管(第1実施例)を備え
た自動二輪車の側面図であり、自動二輪車1はメインフ
レーム2の前部にヘッドパイプ3を介してフロントフォ
ーク4を軸支し、このフロントフォーク4に前輪5、フ
ロントフェンダ6を取付け、メインフレーム2の下方に
エンジンハンガー部7,7を介して2サイクルエンジン
8を取付け、この2サイクルエンジン8から排気管30
を延出し、更にメインフレーム2の後端部のピボット9
を介して片持ちのスイングアーム11を軸支し、このス
イングアーム11に後輪12を取付けてなる。
ーナ、16は気化器、17はシート、18,19はシー
トレール、20は同乗者用シート、21はリアサスペン
ション、22はドライブチェーン、23はサイレンサで
ある。また、61はメータ、62はヘッドライト、63
はカウリング67の前部の左右の開口部に設けたウイン
カー、64はブレーキディスク、66はキャリパー、6
8はラジエータ、69はエンジン8の排気口上縁に設け
られる排気タイミング制御バルブの駆動用プーリ、71
は排気タイミング制御バルブの駆動モータ、72は吸気
チャンバ、73はバッテリ、74はオイルタンク、76
はテールライト、77はシートカウル、78はリヤアク
スルである。
を備えた自動二輪車の平面図であり、排気管30は車体
中央から後方へ延出したのち、リアサスペンション21
及び片持ちのスイングアーム11を迂回し、乗員から見
て車体右側を後方へ伸びる。図中、25,25はライダ
用ステップ、26はブレーキペダル、27はチェンジペ
ダル、28はステアリングハンドルである。
ク前部係止部平面図であり、便宜上、燃料タンク14は
想像線で示した。燃料タンク前部係止部は、ヘッドパイ
プ3からV字状に後方へ延出したメインフレーム2,2
の間に掛け渡したクロスパイプ81と、このクロスパイ
プ81に固設した平面視L字形のラバーストッパ82,
82と、前記クロスパイプ81に取付けたラバー部材8
3,83と、このラバー部材83,83に嵌合する燃料
タンク側のステー14aとからなる。
図で燃料タンク前部係止部の組立手順を説明する。ラバ
ー部材83はJISB2804に規定されるC形止め輪
に類似した構造であって、スリット83aを広げること
により、クロスパイプ81に図の様に取付けることがで
きとともに、弾性力でクロスパイプ81の外周面に密着
させることができる。また、外周面に浅い切込み83b
・・・を入れたので、ラバー部材83を容易に変形させる
ことができ、上記取付け作業が簡単になる。取付けたラ
バー部材83を図面表裏方向へ横引きすることで、別の
切込み83c,83cをラバーストッパ82に係止する
(図3参照)。これでラバー部材83の回転止めが図れ
る。
の凹部14bを形成し、この凹部14bをラバー部材8
3に被せるようにして取付ける。この結果、図3におい
て、ラバー部材83,83をステー14aで挟持する形
態でステー14aを止めることができる。ステー14a
がクロスパイプ81の軸方向へ移動しようとするとラバ
ー部材83にスラストが掛かる。ラバーストッパ82,
82がラバー部材83,83の移動を制限するので、結
果としてラバー部材83及びステー14aのスラスト方
向移動を良好に制限することができる。
アームの平面図であり、スイングアーム11は、前部に
ベアリング85,86を介してピボットカラー87を備
え、チェーンスライダ88を備え、後部にベアリングホ
ルダ89、ニードルベアリング91及びボールベアリン
グ92を介してリヤアクスル78を備える。93はダス
トシール用オイルシール、94はニードルベアリング9
1とボールベアリング92との間隔を保つためのカラー
である。
ためのフランジ95を形成し、このフランジ95にブレ
ーキディスク96をボルト97で取付ける。一方、リヤ
アクスル78の他端に星形フランジ98をスプライン又
はキーを介して取付け、この星形フランジ98の大径部
にラバーブッシュ99を挿入し、こられラバーブッシュ
99・・・にボスプレート101を取付け、このボスプレ
ート101にスプロケット102を取付ける。図中、1
06はブレーキキャリパーブラケット、107はトルク
リンク用ストッパーピンである。
102を図示せぬドライブチェーンで強制回動すると、
図5のラバーブッシュ99が弾性変形した後に星形フラ
ンジ98は回動される。従って、発進及び変速に伴うシ
ョックが吸収され、より円滑な走行が可能となる。ま
た、リヤアクスル78の尾部のボルト103を弛めるこ
とにより、ベアリングホルダ89を自由に回わすことが
できる。このベアリングホルダ89は軸心に対して外周
面を偏心させたので、この偏心によってドライブチェー
ンの張りを調整することができる。その他、図中、10
5はチェーンスライダ固定ねじであり、チェーンスライ
ダ88は横U字形を呈し、スイングアーム11の前部上
下面及び前端面を一括して覆う部材である。
えた排気管(第1実施例)の側面図であり、図1で述べ
た排気管30は曲り管状のエキパイ部31と膨張室32
とテールパイプ部36とを備え、更にこの膨張室32は
ガスの流れ方向に流路断面積が徐々に増加するダイバー
部33と、同断面積がほぼ一定のストレート部34と、
同断面積が徐々に減少するコンバー部35とからなる。
なお、前記エキパイはエキゾーストパイプの略称である
が、ここでは排気管全体ではなくエンジン直下の曲り管
のみを指す。ダイバーはダイバージェントの略称、コン
バーはコンバージェントの略称である。
する。詳しくは排気ガス浄化装置40はエキパイ部31
に配置した触媒付きプレート41と、膨張室32に配置
した触媒付き筒部材51とからなる。触媒付きプレート
41は、複数の小孔42・・・が開けられた多孔板43の
板幅方向中央にガスの流れに沿って延びる長孔44を設
けたものである。前記触媒付き筒部材51は、構成は後
述するがダイバー部33からストレート部34にかけ
て、断面略中央(図9も参照)に配置したことを特徴と
する。37は吊り金具である。
付きプレート41がエキパイ部31を構成する半割円筒
31R,31Lに挟持された状態で、両端(上下端)が
溶接されていることを示す。エキパイ部31の横断面中
央に臨んだ長孔44が排気ガスの通路となるとともに、
プレート41の上下伸びを許容する。なお、触媒は貴金
属やセラミックスであり、排気ガス中の未燃焼成分に接
触して酸化作用を促すものである。
支持ステーの構成を示す。前部支持ステー52Fは、W
字状サポート金具53Fと、このサポート金具53Fに
溶接されるアウタリング54とからなり、このアウタリ
ング54は組立ての都合で左右に2分割したものであ
る。このアウタリング54で支える弾性材55、インナ
リング56及び触媒付き筒部材51については後述す
る。排気管30は分割管体30Tと分割管体30Bとを
合せてなり、一方の分割管体30Tにのみ前記W字状サ
ポート金具53Fを溶接にて止めていることを示す。
2Fの支持作用で触媒付き筒部材51は排気管30の断
面略中央に保持される。後部支持ステー(52R)はW
字状サポート金具(53R)の形状が若干異なるだけ
で、基本的には前部支持ステー52Fと同構造であるか
ら説明は省略する。
(第1実施例)の後部の分解斜視図であり、触媒付き筒
部材51は、多孔板51aの後端に切込み51bを入
れ、この切込み51bが底となるようにして丸め、合せ
部51cを溶接してなる筒体である。この触媒付き筒部
材51に触媒としての貴金属又はセラミックスを担持す
る。更に、触媒付き筒部材51の後部に鍔56aの付い
たインナリング56を被せて溶接する。なお、このイン
ナリング56は分割体であっても差支えない。
を嵌合し、この弾性材55を2つ割りのアウタリング5
4で抑える。このアウタリング54はスラスト止め鍔5
4aを有し、且つ図左のアウタリング54は回転止め部
54bを有し、この回転止め部54bが前記触媒付き筒
部材51の後端の切込み51bに嵌合して、触媒付き筒
部材51の回転止めをなす。前記弾性材55は耐熱性及
びクッション性を備えたステンレスウールが好適であ
る。
(第1実施例)の縦断面図であり、触媒付き筒部材51
はインナリング56,56に重なる部分には小孔51d
を開けない。インナリング56で覆われるために排気ガ
スの通過が望めないからである。
の鍔54aとインナリング56の鍔56aとで弾性体5
5を挟む構成であり、同様に、後部支持ステー52Rは
アウタリング54の鍔54aとインナリング56の鍔5
6aとで弾性体55を挟む構成であり、且つ、前部支持
ステー52Fのアウタリング54の鍔54aは弾性体5
5が前方(図左)への移動を制限し、後部支持ステー5
2Rのアウタリング54の鍔54aは弾性体55が後方
(図右)への移動を制限する。
り、後部支持ステー52Rの要部を示し、触媒付き筒部
材51の切込み51bにアウタリング54の回転止め片
54bが嵌合していることを示す。このために、触媒付
き筒部材51は回転しない。51cは合せ部である。図
13は図11の13−13線断面図であり、前部支持ス
テー52Fのアウタリング54で弾性体55及びインナ
リング56を介して触媒付き筒部材51を支えることを
示す。
1実施例)の作用を説明する。図1において、エンジン
8からの高温の排気ガスは排気管30内部を通って後方
のサイレンサ23に至る。この際に、図7において、排
気ガスは先ずエキパイ部31に配置した触媒付きプレー
ト41に至る。ここで1段目の浄化反応が実施され、次
に、後続の触媒付き筒部材51で2段目の浄化反応が実
施される。
パイ部31において高温の排気ガスは長孔44のガイド
作用により、長孔44に沿って円滑に流れる。後続の触
媒付き筒部材51は筒体が流れ方向に延設されているの
で排気ガスの流れを乱すことはない。
察すると、図8にてプレート41は管中心へ直線的に伸
びる。管中央部が長孔44にて切欠かれているので、前
記伸びは妨げられず、従って、プレート41に不都合な
熱応力の発生する心配がない。
1の中間箇所及び後端部を前部支持ステー52F及び後
部支持ステー52Rで確実に支持する。高温になる触媒
付き筒部材51のトップは片持ち支持された状態で前方
へ自在に伸縮する。触媒付き筒部材51の前部支持ステ
ー52F〜後部支持ステー52R間も、弾性材55,5
5の作用により、自在に伸縮する。
持ステー52Rから触媒付き筒部材51が外れることの
ないように、アウタリング54,54の互いに向い合っ
た鍔54a,54aで触媒付き筒部材51の前後方向
(軸方向)の移動を適度に制限して、同部材51の抜け
止めを図る。さらに、回転止め部54bで触媒付き筒部
材51の回転を抑える。図10に示した通り多孔板51
aを丸めて、合せ部51cを溶接してなる合せ部が常に
決まった位置にあるため、合せ部51cの強度設計の条
件が定まり、好都合である。
例)を示す図であり、図7と同じ部品は符号を流用し
て、詳しい説明を省略する。この別実施例は触媒付きプ
レート41をスリット45にて2分割したものであり、
スリット45が前記長孔44(図7参照)と同様の排気
ガス通路となり高温の排気ガスをガイドする作用をな
す。
化装置の後部の分解斜視図)の別実施例図である。触媒
付き筒部材51は図10で説明図したものと同じなので
説明を省略する。また、アウタリング54,54は図1
0のものより小型であるが形状同一であるので符号を流
用し、詳しい説明を省略する。この例では、弾性材57
にスリット57aを入れて径方向の変形性を高めたこ
と、弾性材57の内面両端部に面取部57bを設けたこ
と及びストッパリング58を採用したことに特徴があ
る。前記面取部57bがガイド面となるので、弾性材5
7が筒部材51に引っ掛かることなしに装着できる。ス
トッパリング58は鍔58aを備えるが、図10でのイ
ンナリング56より小径で且つ長さがごく小さい。この
点を次図で説明する。
化装置の縦断面図)の別実施例図であり、大部分の符号
は図11を流用したのでその分の説明は省略する。弾性
材57は内周面が筒部材51に当接し、外周面がアウタ
リング54,54で抑えられ、また、アウタリング54
の鍔54aとストッパリング58の鍔58aとで軸方向
の移動を抑える構造とした。そして、弾性材57を直接
筒部材51に当接させる構造としたので、図11に比較
して、弾性材57が小径となり、その結果、ストッパリ
ング58が小型にでき且つアウタリング54,54の外
径を小さくすることができる。断熱材57及びアウタリ
ング54,54の周囲を排気ガスが流れるが、本例では
断熱材57及びアウタリング54,54が小径になった
ので、排気ガスの流れ抵抗が小さくなり、エンジンの出
力性能を良好に維持できる。
例)を示す図であり、図14と同じ部品は符号を流用し
て、詳しい説明を省略する。排気ガス浄化装置100は
エキパイ部31に配置した触媒付きプレート101と、
膨張室32に配置した触媒付き筒部材51とからなる。
触媒付きプレート101は、スリット45の上下に配置
した上プレート102及び下プレート103と、上下の
プレート102,103を連結する2個のブリッジ10
4,104と、スリット45に略直交する複数の長孔1
06…とからなる。
例)を示す断面図である。触媒付きプレート101は、
半割円筒31L,31Rの上側のフランジ部108L,
108Rで上プレート102の上端部102aを挟持
し、かつ半割円筒31L,31Rの下側のフランジ部1
08L,108Rで下プレート103の下端部103a
を挟持したもので、エキパイ部31の横断面略中央に位
置する部材である。
の中央部と後端部との2箇所に備え、スリット45を横
切って上下のプレート102,103を連結したもので
ある。また、ブリッジ104,104は、触媒付きプレ
ート101の熱伸縮で破断するようにノッチ105,1
05を備える。長孔106…は、上下のプレート10
2,103にそれぞれ3個ずつ備え、スリット45に開
口して端部106a…を上下のフランジ部108R,1
08R,108L,108Lと重なるまで外側に延ばし
たものである。
り、長孔106の端部106aが半割円筒31L,31
Rの上側のフランジ部108L,108Rに重なるまで
延びた状態を示す。このとき、フランジ108L,10
8Rは、長孔106の端部106aの周囲の上プレート
102を挟持するものである。110は溶接部で、溶接
部110はフランジ108L,108Rと上プレート1
02の上端部102aとを接続するものである。なお、
図18に示す下プレート103に備えた長孔106…の
端部106a…も、図19と同様なので説明を省略す
る。
3実施例)の組付け手順を説明する。図18に示した触
媒付きプレート101を、単品で組付け位置までハンド
リングし、エキパイ部31の半割円筒31L,31Rで
挟持して図17の状態に組付ける。触媒付きプレート1
01は組付け前の単品時にブリッジ104,104で一
体に連結してあるので、ハンドリングや組付け時の位置
決めが容易である。
管(第3実施例)の第1作用説明図である。(a)にお
いて、例えば触媒付きプレート101が矢印…の方向
に熱膨張したとき、発生した応力でブリッジ104,1
04がノッチ105,105を入れた部位から破断す
る。(b)において、ブリッジ104,104が破断し
た後、数回熱伸縮を繰返すことにより、破断したブリッ
ジ104,104同士が干渉して隙間104a,104
aが大きくなる。従って、触媒付きプレート101の矢
印…の方向の熱伸縮を隙間104a,104aで逃が
すことができる。また、触媒付きプレート101の矢印
…の方向の熱伸縮を複数の長孔106…で逃がすこと
ができる。従って、触媒付きプレート101の耐久性が
向上する。さらに、ブリッジ104,104を触媒付き
プレート101の中央及び後端の2箇所に配置したの
で、排気ガスの通過時に極力抵抗にならないようにして
ガス流れの乱れを少なくすることができる。
管(第3実施例)の第2作用説明図であり、(a)は比
較例、(b)は本発明の実施例を示す。(a)は、触媒
付きプレート101の長孔106の端部106aをフラ
ンジ部の挟持エリア112まで延ばさない状態を示す。
触媒付きプレート101の振動(例えばビビリ)で長孔
106の端部106aに亀裂113が発生する。(b)
は、触媒付きプレート101の長孔106の端部106
aをフランジ部の挟持エリア112まで延ばして、長孔
106の端部106aの周囲の触媒付きプレート101
をフランジ部で挟持した状態を示す。触媒付きプレート
101の振動が長孔106の端部106aまで伝わらな
いので、端部106aから触媒付きプレート101に亀
裂が発生することを防ぐことができる。
て説明したが、本発明の排気管30はその他の内燃機関
の排気管に適用してよいことは勿論である。
する。請求項1は、触媒付きプレートの略中央に備えた
長孔又はスリットに略直交する長孔を設けたので、触媒
付きプレートの熱伸縮を十分に逃がすことができ、熱応
力の発生を抑える。従って、触媒付きプレートの熱膨張
に対して柔軟性をもたせて寿命を延ばすことができる。
えばビビリ)が端部まで伝わらないので長孔の端部から
触媒付きプレートに亀裂が発生する心配がない。
を複数個渡して、単品時の触媒付きプレートを一体とし
た。従って、触媒付きプレートのハンドリングや取付け
作業が容易になる。
の中央及び後端の2箇所に配置した。従って、排気ガス
の通過時に極力抵抗にならないようにすることができ
る。
筒部材とで2段階浄化作用をさせたので、十分な浄化反
応が確保できる。従って、触媒付きプレートの長寿命化
と、エンジン出力特性の維持と、十分な浄化反応の確保
とが図れる。
媒付きプレートの熱膨張でブリッジを破断するようにし
た。従って、使用時には触媒付きプレートは中央で分か
れ、自由な熱伸縮を促し、且つスリットを通過する排気
ガスの流れを円滑してガス流れの乱れを少なくすること
ができる。
動二輪車の側面図
動二輪車の平面図
部平面図
面図
(第1実施例)の側面図
例)の後部の分解斜視図
例)の縦断面図
面図
用説明図
用説明図
T,30B…分割管体、31…エキパイ部、31L,3
1R…半割円筒、32…膨張室、33…ダイバー部、3
4…ストレート部、35…コンバー部、40…排気ガス
浄化装置、41,100…触媒付きプレート、44,1
06…長孔、45…スリット、51,101…触媒付き
筒部材、52F…前部支持ステー、52R…後部支持ス
テー、53F,53R…W字状サポート金具、54…ア
ウタリング、54a…鍔、54b…回転止め部、55,
57…弾性材、56…インナリング、56a…鍔、58
…ストッパリング、104…ブリッジ、105…ノッ
チ、106a…端部、108L,108R…フランジ
部。
Claims (7)
- 【請求項1】 エンジン直下のエキパイ部の横断面略中
央に、触媒付きプレートを配置してなる排気ガス浄化装
置を備えた排気管において、前記触媒付きプレートはプ
レートの略中央に流れ方向に延びた長孔又はスリットを
有することを特徴とした排気ガス浄化装置を備えた排気
管。 - 【請求項2】 エンジン直下のエキパイ部を一対の半割
円筒で構成し、この一対の半割円筒のフランジ部で触媒
付きプレートの両端部を挟持し、エキパイ部の横断面略
中央に触媒付きプレートを配置した排気管において、前
記触媒付きプレートは、プレートの略中央に流れ方向に
延びた長孔又はスリットと、この長孔又はスリットに略
直交する長孔とを有することを特徴とする排気ガス浄化
装置を備えた排気管。 - 【請求項3】 前記直交する長孔の端部を一対の半割円
筒のフランジ部に重なる位置まで延ばしたことを特徴と
する請求項2記載の排気ガス浄化装置を備えた排気管。 - 【請求項4】 前記触媒付きプレートは、プレートの略
中央に延びたスリットを横断するブリッジを複数個渡し
たことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記
載の排気ガス浄化装置を備えた排気管。 - 【請求項5】 前記ブリッジは、触媒付きプレートの中
央及び後端の2箇所に配置したことを特徴とする請求項
4記載の排気ガス浄化装置を備えた排気管。 - 【請求項6】 前記触媒付きプレートと、排気管の横断
面略中央に流れ方向に延設された触媒付き筒部材とを、
この順に直列に配置したことを特徴とする請求項1〜請
求項5のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置を備え
た排気管。 - 【請求項7】 前記ブリッジに熱膨張で破断させる為の
ノッチを入れたことを特徴とする請求項4記載の排気ガ
ス浄化装置を備えた排気管。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006207571A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-08-10 | Honda Motor Co Ltd | 車両の排気装置 |
EP2042700A1 (en) * | 2007-09-10 | 2009-04-01 | HONDA MOTOR CO., Ltd. | Hoist arrangement for an exhaust gas purifying device |
-
1996
- 1996-07-01 JP JP17149096A patent/JP3917685B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1997
- 1997-06-30 TW TW088202631U patent/TW370158U/zh unknown
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006207571A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-08-10 | Honda Motor Co Ltd | 車両の排気装置 |
EP2042700A1 (en) * | 2007-09-10 | 2009-04-01 | HONDA MOTOR CO., Ltd. | Hoist arrangement for an exhaust gas purifying device |
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JP3917685B2 (ja) | 2007-05-23 |
TW370158U (en) | 1999-09-11 |
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