JPH10185926A - 血液凝固時間測定装置 - Google Patents

血液凝固時間測定装置

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JPH10185926A
JPH10185926A JP8355230A JP35523096A JPH10185926A JP H10185926 A JPH10185926 A JP H10185926A JP 8355230 A JP8355230 A JP 8355230A JP 35523096 A JP35523096 A JP 35523096A JP H10185926 A JPH10185926 A JP H10185926A
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JP
Japan
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electrode
pair
blood
clip
plate
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JP8355230A
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English (en)
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Hisaharu Tabayashi
多林久治
Naomichi Yoshimura
吉村尚道
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Original Assignee
Apex Corp Japan
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液凝固時間を電気的に測定する装置を提供
しようとする。 【解決手段】 a)生体表面の微小出血部位における血
液溜まりに接触させるための、間隔を置いた一対の電極
1a、1bと、 b)前記一対の電極間の前記血液溜まりによる電気伝導
度又は電気抵抗値を測定するための測定回路装置5と、 c)前記測定回路の出力信号によって指示される電気伝
導度又は電気抵抗値を時間軸に沿って記録又は表示する
ための出力装置7とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液が凝固するま
での時間(又は止血時間)を測定する装置及び関連器具
に関するものである。
【0002】従来医療現場では、外科を初め産科、歯科
等の手術を実施するときは、一般に「デューク法」と呼
ばれる方法により血液凝固時間、すなわち止血時間を測
定し、手術の安全管理を行っている。このデューク法で
は被験者の耳たぶを切り、出血が始まると同時に看護婦
等が吸取紙をその微小出血部位における血液溜まりに当
てて血液の付着状態を確認する作業を30秒から1分毎
に行い、吸取紙に血液が付着しなくなった時点をもって
凝固の終点と判断していた。
【0003】通常、健常者の血液の凝固終了時間は4〜
6分程度であるため、一人の被験者に対し、この確認作
業を4〜12回程度行う必要があり、もし被験者の血液
が凝固しにくい場合、その回数は20回以上にも達する
ことがある。このような方法において対象患者が複数に
なれば、この作業は看護婦等の大きな負担となる。ま
た、作業はすべて手作業で行われるため、測定ミスも起
こりやすい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な人手による吸取紙あてがいの手間を省き、かつ凝固状
態を正確に計量及び監視できる装置を提供しようとする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は血液の
凝固と血液の電気的特性との関連に着目し、複数の被験
者について微小出血部位に生じた血液溜まりに一対の電
極を接触させ、その電極間の電気抵抗値を追跡測定し
た。この結果、図1に示すような平均的な曲線を得るこ
とができ、この曲線より血液溜まりの電気抵抗値は測定
初期の最小値Aから時間経過とともに上昇し、5分程度
経過した時点において極大値Bとなり、その後、わずか
に下降する段階を経て緩やかに低下していくという傾向
を発見した。検証の結果、この電気伝導度の極大点Bの
時点において、被検血液は吸取紙をあてがっても付着し
ない程度まで実質的に凝固しており、発明者は、このよ
うな発見を応用した血液凝固時間測定装置を下記のよう
に構成したものである。
【0006】すなわち、本発明は、a)生体表面の微小
出血部位における血液溜まりに接触させるための、間隔
を置いた一対の電極と、 b)前記一対の電極間の前記血液溜まりによる電気抵抗
値又は電気伝導度を測定するための測定回路と、 c)前記測定回路の出力信号によって指示される電気抵
抗値又は電気伝導度を時間軸に沿って記録又は表示する
ための出力装置とを備えたことを特徴とする血液凝固時
間測定装置を構成したものである。
【0007】上記の構成によれば、看護婦等は出力装置
に記録又は表示される電気抵抗値又は電気伝導度の変化
を適当な時点で観察し、その変化曲線が電気抵抗値の極
大点又は電気伝導度の極小点を描いたとき、もしくは電
気抵抗値又は電気伝導度が所定の値に達したときに血液
凝固の終点と判断し、対応する時間表示から血液凝固時
間を特定することができる。
【0008】本発明の第2の局面においては、a)生体
表面の微小出血部位における血液溜まりに接触させるた
めの、間隔を置いた一対の電極と、 b)前記一対の電極間の前記血液溜まりによる電気抵抗
値又は電気伝導度を測定するための測定回路と、 c)前記測定回路の出力信号によって指示される電気抵
抗値又は電気伝導度の時間軸に沿った変化曲線を微分す
るための微分機能、及びその微分出力により表される電
気抵抗値曲線の実質的な極大点又は電気伝導度曲線の実
質的な極小点を判定するための判定機能を有する演算及
び制御装置、並びに d)前記演算装置の判定回路による前記極大点又は極小
点をもって血液凝固の終了時点とし、音響もしくは光学
的告知信号を発生する機能を有する出力装置、を備えた
ことを特徴とする血液凝固時間測定装置を構成したもの
である。
【0009】上記第2の構成によれば、電気抵抗値曲線
の実質的な極大点又は電気伝導度曲線の実質的な極小点
は電気回路により演算及び判定され、その時点において
出力装置が音響もしくは光学的指示信号を発生すると、
別の作業を行っている看護婦等も容易に被験者の血液凝
固時間を知ることができる。
【0010】また、本発明においては、上記のような装
置系において用いるに適した測定電極構造として、 生
体表面の微小出血部位における血液溜まりに接触させる
ための先端部を有する互いに間隔を置いた一対の電極線
と、前記一対の電極線の前記先端部及び後端部を除く主
要部を支持するための絶縁体からなる電極支持プレート
と、前記血液溜まりに前記一対の電極線の先端部が接触
する配置において前記微小出血部位を含む生体部分を前
記電極支持プレートと協同して挟み付けるため、そのプ
レートに対向して配置された絶縁体からなる対向プレー
ト、及び前記電極支持プレート及び対向プレートをそれ
らの先端側が互いに接近することにより前記挟み付けの
動作を行うように弾力的に支持するための弾性連結部を
備えたことを特徴とする血液凝固時間測定用クリップ電
極を構成したものである。
【0011】一般に、上記のクリップ電極は耳たぶに装
着され、血液採取は耳たぶの面に圧接する一対の電極先
端部間の耳たぶ面を刺切して行われるもので、測定中ず
れることがなく、また、圧力によって血液の湧出が過度
にならないで血液溜まりを適切に保つことができるよう
な挟持圧力が設定されている。このクリップ電極はこの
ような構成により血液溜まりとの安定な接触状態を維持
し、装置が正確に電極下に存在する血液溜まりの電気抵
抗値又は電気伝導度を測定できるようにするものであ
る。なお、このクリップ電極は使用前において完全に滅
菌できる材質であって、しかも、使い捨て用として安価
に形成される。
【0012】本発明はさらに、上記の電極クリップから
装置本体までのびるリード線が耳たぶのクリップ電極装
着部位に対する過大な負荷となり、前述したようなクリ
ップ電極のずれや耳たぶへの過大な圧迫となることを避
けるための電極中継具を提供するものである。この電極
中継具は、前記クリップ電極が前記生体部分として耳た
ぶを挟み付けたとき、前記電極支持プレートの後端から
突出した前記一対の電極線の後端部を挟み付けるための
一対の絶縁性プレート及び弾力連結部からなるクリップ
部材であって、一方のプレートの内側面において前記一
対の電極線の後端部にそれぞれ電気接触する一対の導電
性金属箔を有するものと、前記クリップ部材に連結され
且つ前記一対の導電性金属箔に電気的に接続された各一
端を有する一対の導線を含む電気コードと、前記一対の
導線の各他端に接続された一対の中継端子を有し、被検
者の肩に載せ又は張りつけるための中継盤とを備えたも
のである。
【0013】このような構成により、リード線の重量が
電極に直接かからず、装置までのリード線の重量を被験
者の肩で支持するようにしたものである。
【0014】
【発明を実施する形態】以下、本発明の好ましい実施形
態について、図を参照して説明する。
【0015】
【実施例】図2は本発明の基本構成に基づく装置実施例
を示す斜視図である。1は被験者の耳たぶに装着された
クリップ電極、2はクリップ電極1における一対の電極
線後端部を挟持した電極中継具のクリップ部材であり、
3はクリップ部材からのびる一対の導線を含む電気コー
ド3aと測定回路に至る一対の導線を含む電気コード3
bの導線端を接続した端子台4を支持した中継盤であ
る。この中継盤は後述するが、被験者の肩に安定的に支
持される湾曲ゴム板、又は衣服の肩に張り付けるための
圧着ファスナを裏面に装着した可撓性の板からなってい
る。電気コード3bの後端はこの場合、電気抵抗の値を
測定及び増幅する回路装置5の入力端子に接続され、こ
の測定及び増幅回路装置5の出力端子からのびるコード
6はこの場合、記録計7からなる出力装置に接続され
る。装置使用中において、記録計7の記録紙8には電気
抵抗値の推移が打点記録され、看護婦等はこのグラフの
実質的な極大点を発見し、又は電気抵抗値が所定の値に
達したことを発見したとき、装置の電源を切り、血液凝
固時間資料としてこの記録紙8の部分をファイルするこ
とができる。
【0016】図3は図2に示した基本構成の装置におけ
るブロック線図である。すなわち、クリップ電極1の電
極1a、1bは測定及び増幅回路装置5の抵抗測定回路
5aに直結され、その測定出力を増幅する増幅回路5b
の出力が記録計からなる出力装置7’に供給される。9
は測定回路5aを介して血液溜まりに測定用電圧を印加
するための電源である。なお、出力装置7’には電気抵
抗値が所定の値に達したとき血液凝固の終了時点として
音響もしくは光学的告知信号を発生する機能をもたせる
ことができる。
【0017】図4は本発明の第2の構成に基づく回路構
成例であり、増幅回路5bの出力は微分機能10及び判
定機能11を有する演算及び制御装置12に接続され
る。演算及び制御装置12の出力は出力装置13に接続
される。出力装置13は血液凝固時点において可聴又は
可視の告知信号を発生する機能と、表示機能もしくはプ
リンタ機能を備えたものである。この第2の回路構成に
おいて、演算及び制御装置12は電気抵抗値を微分し、
その微分値が正からゼロ、ゼロから負へと顕著に推移し
たときのゼロ点(極大点)をもって血液凝固時点と判断
される。判定されたゼロ点、すなわち血液凝固終点信号
は出力装置13に供給され、この装置13はブザー音及
びランプ点灯又は点滅信号を発生して血液凝固終点を指
示するとともに、好ましくは電気抵抗の瞬時値を測定開
始時より時間表示とともに指示できるようになってい
る。この第2の装置構成においては、出力装置13の機
能を種々に選択することができる。なお、演算及び制御
装置12の判定機能は、前記極大点が血液凝固終点に対
応する真正の範囲にあるかどうかを、測定抵抗値自体及
び時間経過、患者の体質等による設定条件を加味して総
合的に判断するものである。
【0018】装置の全体的構成は以上の通りであり、次
にクリップ電極及び電極中継具の実施例について説明す
る。
【0019】1.血液保持孔付クリップ電極I 図5及び図6に示すクリップ電極14は電極支持プレー
ト15の先端部に血液溜まり保持孔としての開口16を
有する構造である。銅線からなる電極1a及び1bは細
長い板状の絶縁体からなる電極支持プレート15の前部
及び後部に立設・形成された電極線支持溝ブロック1
7、18に差込み保持され、前部支持溝ブロック17か
ら突出した先端部を開口16に入り込むように折り曲
げ、電極支持プレート15の裏面と面一にのびるように
してある。電極支持プレートの下側に位置する対向プレ
ート19の先端部はやや屈曲し、図5に示す使用前の状
態において、電極支持プレート15の裏面先端部と面接
触するようになっている。20は対向プレートの内側面
から一体形成されたスプリング部である。
【0020】図6は上述したクリップ電極を分解して示
すものであり、電極支持プレート15の裏面に形成され
た一対のスリット板21の間隔、すなわちスリット中に
対向プレート19のスプリング部20上部が嵌まり込む
構造となっていることがわかる。これらのプレート15
及び19は適当なプラスチック材料によりそれぞれ一体
成形することができる。
【0021】2.血液保持孔付クリップ電極II 図8及び図9において、この型のクリップ電極14’は
図5及び図6に示したクリップ電極14と基本的に同一
の構成であるが、対向プレート19’には一体成形のス
プリング部20(図5及び図6)に代えて、板バネ21
を用い、両側縁の中間に支点ブロック22を設けたもの
である。これに伴って電極支持プレート15’の裏面に
は前述のスリット板21に代えて、対向プレート14’
の支点ブロック22に対応する一対の支点ブロック23
が形成されたものである。
【0022】図8に示すように、対向プレート14’の
支点ブロック22はそのプレートの外側縁よりやや内側
に位置し、その支点位置において軸突起24を備え、こ
れが組立時において電極支持プレート15’の支点ブロ
ック23における軸孔25に内側から嵌入するととも
に、板バネ21の両端部に設けられた小孔26、27が
それぞれ電極支持プレート15’及び対向プレート1
4’の内側面の後部に設けられたバネ固定ピン28及び
29に嵌合し、クリップの一体構造及び挟み機能を維持
するようになっている。
【0023】3.血液止め機能を有するクリップ電極 図9に示すクリップ電極はその電極支持プレート30の
裏面が同図A及びBに示す如く、前部及び後部において
電極線支持溝ブロック31及び32を有し、中間部にお
いて一対のスリット板33を形成したものである。電極
線1a及び1bはこれらの電極線支持溝ブロック31及
び32の溝内に装着されるとともに、前端及び後端がプ
レート30の前端及び後端より突出するように十分な長
さを有している。一対のスリット板33は図9C及び図
9Dに示すように、対向プレート34に一体形成された
スプリング部35の上部を嵌受するとともに、外側面で
電極線1a、1bを案内保持している。これらのプレー
トは図9Dに示す通りの配置において、両者を接近さ
せ、前記のように、スリット板33とスプリング部35
を係合させ、一体化するものであるが、前部の電極支持
溝ブロック31が支持部の電極線1a、1bよりも大き
く対向プレート34に対して突出しており(逆に言え
ば、電極線を深く受入れ支持している。)、これが被検
部(耳たぶ)への電極装着時において、被検部の近傍を
圧迫し、測定に支障を来すような過剰な出血を抑止する
ものである。
【0024】4.上下一体型クリップ電極I 図10は上下一対のプレートを一体成形したクリップ3
6を示すものである。電極支持プレート37は前端及び
後端において電極支持線1a及び1bの両端部を突出さ
せるように保持するための電極線保持縁39及び40を
有する。電極線1a及び1bは実質上電極支持プレート
37の両側面に沿って支持され、電極線1a、1bは電
極支持プレート37の前端部においてそのプレートの側
縁を迂回し、裏面に達するようになっている。電極支持
プレート37には電極線1a、1bを安定に保持するた
め、中間部においてこれらの電極線を上向き(対向プレ
ートの反対側)に露出させて保持する保持縁42を備え
ている。電極支持プレート36と対向プレート38の対
向面におけるやや後部寄りには、スプリング部43がそ
の両端をこれらのプレート面に連続させるようにして一
体的に形成され、したがって、クリップ全体としての一
体構造が達成される。
【0025】5.上下一体型クリップ電極II この実施例における図11のクリップ電極36’は電極
支持プレート44が単純な矩形板状でその内部に平行し
てのびる電極線1a、1bを埋設し、前後両端から突出
させるようにしたものである。この場合、前端部には血
液溜まりを保持するための切欠凹部45を形成してい
る。対向プレート46は図10の実施例における対向プ
レート38と同様の形状であり、両プレート44、46
間には同様のスプリング部43が一体成形されている。
【0026】6.上下一体型クリップ電極III 図12に示すように、この実施例のクリップ電極36”
は1枚の細長プラスチック板を縦方向に折り曲げ成形し
て電極支持プレート44’、対向プレート46’及びス
プリング部43’を形成し、電極線1a及び1bは電極
支持プレート44’の上面にボンドスポット47により
固定したものである。この実施例においても、図11の
実施例と同様な血液溜まり保持用の切欠凹部45が形成
されている。
【0027】次に、図13〜図16を参照して本発明の
クリップ電極と共用するための電極中継具の実施例を説
明する。
【0028】電極中継具48は前述した通り、クリップ
電極の一対の電極線後端部を挟み付けるためのクリップ
部材2及び接続コード3aを介してこれに電気接続され
た中継盤3からなるものであり、中継盤3に形成された
一対の電気端子4には測定装置への接続コード3bが接
続されたものである。クリップ部材2は先端が屈曲した
矩形板状の絶縁体からなる上部プレート2aと、この先
端に圧接する先端部をもった対応形状の絶縁体からなる
下部プレート2bからなり、これらのプレート2a、2
bは板バネ49によりそれらの先端が圧接するように支
点軸50を介して連結されている。下部プレート2bは
図14(A及びB)に示す通り、先端部51が段上げさ
れ、この段上げ面に一対の電極接触面52、53を形成
するとともに、この電極接触面から下部プレート上面を
全長にわたってのび、かつ後端からわずかに突出した細
長いリード面54、55を形成するように導電性金属箔
が張り付けられている。プレート上面の後部において、
リード面54、55の中間には微小径の板バネ係止ピン
56が一体形成されている。なお、57、58はプレー
トに一体形成された支点ブロックである。上部プレート
2aの側面及び後端面は図15(A及びB)に示す通り
であり、この上部プレートにおいても同様に板バネ係止
ピン56’及び支点ブロック59、60が設けられ、図
16に示すような組立状態において一体のクリップ部材
2が形成され、これが被験者の耳たぶに装着されたクリ
ップ電極1(図2)の電極線後端部を挟み付けることに
より、先端部の電極接触面52及び53が一対の電極の
各々に電気接触することができる。
【0029】リード面54及び55を形成する金属箔体
の後端突出部は電気コード3aの一対の先端導線にハン
ダ付け等により永久接続される。電気コード3aは被験
者の肩にのせられた中継盤3の電気端子4に達する長さ
を有すれば十分であり、したがって、数cm〜数10c
m程度と極めて短小であるから、被験者の耳たぶには軽
量を旨として形成されたクリップ電極1、クリップ部材
2及び短い電気コード3aの重量(場合によっては、こ
の電気コード3aの重量は中継盤3によって実質的に支
持されるように、電気コード後端部及び中継盤端子部の
接続状態を形成することができる。)のみしかかからな
いため、被験者の微小出血部位に不都合な荷重や圧迫を
加えないものである。
【0030】中継盤は前述した通り、面接着ファスナを
有するバンド又は被験者の肩を緩く挟圧するような鞍状
の弾性体から形成される。なお、完全滅菌可能な材質
で、かつ使い捨てを旨とするクリップ電極に対し、クリ
ップ部材及び中継盤からなる電極中継具は測定装置の入
力線として常時使用するものであるため、電気接続性が
よく、しかも、十分堅牢なものとなるように形成され
る。
【0031】
【発明の効果】本発明の構成は以上述べた通りであり、
被験者の血液凝固時間を簡便、かつ正確に測定できる比
較的廉価な装置を提供するものであり、医療現場の省力
化と緻密な対応という相反する要求を満たすものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】血液凝固の関数としての電気伝導度と時間との
関係を示すグラフである。
【図2】本発明の装置を被験者に適応した状態を示す本
発明の基本的実施例における装置を被験者に装着した状
態を示す斜視図である。
【図3】本発明の基本的実施例の回路構成を示すブロッ
ク線図である。
【図4】本発明の第2の構成を示すブッロク線図であ
る。
【図5】クリップ電極の第1の実施例を示す斜視図であ
る。
【図6】図5のクリップ電極の分解側面図(A)及び分
解端面図(B)である。
【図7】クリップ電極の第2の実施例を示す斜視図であ
る。
【図8】図7のクリップ電極の分解側面図(A)及び分
解端面図(B)である。
【図9】電極支持プレートの裏面図(A)、端面図
(B)、対向プレートの平面図(C)、及び両プレート
の組立状態を示す分解側面図(D)、並びに組立状態の
電極支持プレートの端面図(E)である。
【図10】クリップ電極の第4の実施例を示す平面図
(A)、側面図(B)、及び端面図(C)である。
【図11】クリップ電極の第5の実施例を示す平面図
(A)及び側面図(B)である。
【図12】クリップ電極の第6の実施例を示す平面図
(A)及び側面図(B)である。
【図13】電極中継具の構造を示す斜視図である。
【図14】電極中継具のクリップ部材下部プレートの側
面図(A)及び平面図(B)である。
【図15】そのクリップ部材の上部プレートの側面図
(A)及び端面図(B)である。
【図16】クリップ部材の組立状態を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 クリップ電極 2 中継具 3 中継盤 4 端子台 5 測定回路装置 6 コード 7 記録計 8 記録紙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)生体表面の微小出血部位における血
    液溜まりに接触させるための、間隔を置いた一対の電極
    と、 b)前記一対の電極間の前記血液溜まりによる電気抵抗
    値又は電気伝導度を測定するための測定回路と、 c)前記測定回路の出力信号によって指示される電気抵
    抗値又は電気伝導度を時間軸に沿って記録又は表示する
    ことができる出力装置とを備えたことを特徴とする血液
    凝固時間測定装置。
  2. 【請求項2】 前記出力装置が、前記電気抵抗値又は電
    気伝導度が所定の値に達したとき血液凝固の終了時点と
    して音響もしくは光学的告知信号を発生する機能を併せ
    もったものであることを特徴とする請求項1記載の装
    置。
  3. 【請求項3】 a)生体表面の微小出血部位における血
    液溜まりに接触させるための、間隔を置いた一対の電極
    と、 b)前記一対の電極間の前記血液溜まりによる電気抵抗
    値又は電気伝導度を測定するための測定回路と、 c)前記測定回路の出力信号によって指示される電気抵
    抗値又は電気伝導度の時間軸に沿った変化曲線を微分す
    るための微分機能、及びその微分出力により表される電
    気抵抗値曲線の実質的な極大点又は電気伝導度曲線の実
    質的な極小点を判定するための判定機能を有する演算及
    び制御装置、並びに d)前記演算及び制御装置が判定した前記極大点又は極
    小点をもって血液凝固の終了時点とし、音響もしくは光
    学的告知信号を発生する機能を有する出力装置、を備え
    たことを特徴とする血液凝固時間測定装置。
  4. 【請求項4】 生体表面の微小出血部位における血液溜
    まりに接触させるための先端部を有する互いに間隔を置
    いた一対の電極線と、前記一対の電極線の前記先端部及
    び後端部を除く主要部を支持するための絶縁体からなる
    電極支持プレートと、前記血液溜まりに前記一対の電極
    線の先端部が接触する配置において前記微小出血部位を
    含む生体部分を前記電極支持プレートと協同して挟み付
    けるため、そのプレートに対向して配置された絶縁体か
    らなる対向プレート、及び前記電極支持プレート及び対
    向プレートをそれらの先端側が互いに接近することによ
    り前記挟み付けの動作を行うように弾力的に支持するた
    めの弾性連結部を備えたことを特徴とする血液凝固時間
    測定用クリップ電極。
  5. 【請求項5】 前記電極支持プレートの先端部が、前記
    血液溜まり及びこれに接触する前記電極線の先端部を包
    囲する縁を持った開口を有することにより、前記血液溜
    まりを凝固初期において前記開口の縁により安定に維持
    することを特徴とする請求項4記載のクリップ電極。
  6. 【請求項6】 前記クリップ電極が前記生体部分として
    耳たぶを挟み付けたとき、前記電極支持プレートの後端
    から突出した前記一対の電極線の後端部を挟み付けるた
    めの一対の絶縁性プレート及び弾力連結部からなるクリ
    ップ部材であって、一方のプレートの内側面において前
    記一対の電極線の後端部にそれぞれ電気接触する一対の
    導電性金属箔を有するものと、前記クリップ部材に連結
    され且つ前記一対の導電性金属箔に電気的に接続された
    各一端を有する一対の導線を含む電気コードと、前記一
    対の導線の各他端に接続された一対の中継端子を有し、
    被検者の肩に載せ又は張りつけるための中継盤とを備え
    たことを特徴とする請求項4又は5記載のクリップ電極
    と併用するための電極リード線中継具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013221782A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Sony Corp 血液凝固系解析装置、血液凝固系解析方法及びそのプログラム
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