JPH10185872A - イオンカウンタ - Google Patents

イオンカウンタ

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JPH10185872A
JPH10185872A JP35633896A JP35633896A JPH10185872A JP H10185872 A JPH10185872 A JP H10185872A JP 35633896 A JP35633896 A JP 35633896A JP 35633896 A JP35633896 A JP 35633896A JP H10185872 A JPH10185872 A JP H10185872A
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JP
Japan
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collector rod
current collecting
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counter
collecting rod
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Withdrawn
Application number
JP35633896A
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English (en)
Inventor
Kozo Fukuda
耕三 福田
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REINTOURII KK
Original Assignee
REINTOURII KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定値の安定度を高めたイオンカウンタを提
供せんとするものである。 【解決手段】 集電棒2の周囲にセパレータ8で離間し
て対極7を設置すると共に、該対極7を、平板状の単純
な形状とし、また集電棒2と対極7の両方を金めっきす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大気中の帯電粒子の存
在量を測定するイオンカウンタに関する。
【0002】
【従来の技術】大気中にはプラスやマイナスのイオン
(帯電粒子)が浮遊しているが、これらイオンの存在量
を測定する装置としてイオンカウンタがある。このイオ
ンカウンタの原理を図2を用いて説明する。測定装置の
構成部材は、導電性の対極筒1とこの中心に位置する導
電性の集電棒2、対極筒1内に大気を引き込むための吸
引ファン3、対極筒1と集電棒2の間に電界を与えるた
めの直流電源4、および集電棒2に接続された電流計5
である。尚、対極筒1と集電棒2の間に電気的導通はな
い。
【0003】この対極筒1内に吸引された大気に帯電粒
子6が存在すれば、微少電流として電流計5によって検
出される。即ち、図2のように、対極筒1をマイナス
に、集電棒2をプラスになるように、直流電源4の極性
を設定すれば、大気中のマイナス帯電粒子は、吸引ファ
ン3によって、図の左から右に移動しながら次第にプラ
スの極性の集電棒2に引き付けられる。そしてこのマイ
ナス荷電の吸着は、電流計5によって検知されることに
なる。また、集電棒2をマイナスになるよう直流電源4
の極性を設定すれば、プラス帯電粒子が検知できる。
尚、実際の測定装置では、対極筒1と集電棒2の間の絶
縁性セパレータによる隔離や、微少電流を増幅するアン
プの電流計への接続等の工夫がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成では、対極筒
1の中心に集電棒2を正しく中心に位置することが困難
であるため、帯電粒子の測定時に、安定した測定結果が
得られないという欠点があった。即ち、対極筒1の中心
に集電棒2が位置すれば、吸引された帯電粒子がクーロ
ン力のみにより棒2に引き付けられる。ところが、図3
(a)に示すように、集電棒2が対極筒1の中心に位置
せず斜めになっていれば、吸引ファン3の吸引による帯
電粒子の移動時に、斜面状になった集電棒2に、仮にク
ーロン力が作用しなくても接触することになり、より吸
着されやすくなる。又図3(b)に示すように、集電棒
2が中心からずれて設けられている場合は、図の上部に
おいては、帯電粒子が進入した時に、集電棒2に近い位
置で進入し、一方、図の下部においては、帯電粒子は集
電棒2に遠い位置で進入するため、進入位置による帯電
粒子の吸着のし易さにアンバランスが生じることにな
る。従って対極筒1内の中心に集電棒2が正しく位置し
ていないと、測定値のばらつきを生じさせる。また、集
電棒2の位置が一定していないと、複数ある測定器間に
おいて測定値が異なることになる。
【0005】更に、集電棒2は導電性が必要とされるた
めに銅が使われることが多いが、使用中にその表面が酸
化してしまう。この表面に生じた酸化膜により、対極筒
1及び集電棒2の導電性が悪くなり、帯電粒子をクーロ
ン力により引き付ける力が弱まるため、測定値が変化す
るという欠点があった。
【0006】本発明は従来技術の以上のような問題に鑑
み創案されたもので、測定値の安定度を高めたイオンカ
ウンタを提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の要旨は、集電棒の周囲にセパレータで離間
して対極を設置すると共に、該対極を、平板状の単純な
形状として、対極と集電棒との相対的位置精度を高め
る。また第2の構成は、集電棒、又は該集電棒と対極の
両方を金などの酸化防止剤で被覆することにより、電気
的に安定した表面状態とすることにある。 なお、複数
の対極を、集電棒の周りに設ける(望ましくは集電棒を
挟んで対になる状態で設けると良い)ことで、対極と集
電棒との相対的位置精度をより高めることが可能にな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の請求項2の構成を
図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施
形態構成に係るイオンカウンタを示したものである。そ
の構成を示すと以下のとおりである。集電棒2の形状は
図2で示したものと同じであるが、円筒状の対極である
筒は無くなり、2枚の平板状の対極7となっている。こ
の対極7は、セラミックやポリエチレン等の絶縁体でで
きている充填物9の窪みにおさまるようになっている。
また、集電棒2と 対極7の離隔は、絶縁性スペーサ8
により一定に保たれている。これらの部材は、円筒12
に収容されている。また、集電棒2には導電線10が接
続されている。この導電線10は、スペーサ8、対極
7、充填物9および円筒12に設けられた穴を通って電
流計5に接続されている。一方、この対極7に接続され
た導電線11は、充填物9および円筒12に設けられた
穴を通って直流電源4に接続されている。なお、2枚の
対極7にそれぞれに接続された導電線は、途中で接続さ
れ一本になって、直流電源4に接続されている。また、
集電棒2および2枚の対極7は、酸化防止のために、金
めっきされている。
【0009】以上のような構成すると、集電棒2および
2枚の対極7の相対的位置関係は、いつも一定に保たれ
るという利点がある。これは、スペーサ8および充填物
9をあらかじめ同じ物を作っておけることと、組み立て
時には、これらをベースに、集電棒2および2枚の対極
7を装着するだけで良いためである。更に、金めっきし
たことにより酸化が防止され、電気的に安定するという
利点もある。特に、集電棒2は、対極に比べ面積が小さ
いことから、酸化の進行は集電性能に大きな変化を与え
ることになる。従って経済的な理由から、集電棒2及び
2枚の対極の両者に金めっきできない場合には、集電棒
2だけに行っても効果がある。
【0010】市販されている従来のイオンカウンタによ
って測定したところ、イオン個数が100個/cc程度
の大気を複数回測定すると、数値が20前後のばらつき
を示し、安定した結果を得ることができなかった。とこ
ろが、この実施形態構成の装置により、イオン個数が1
00個/cc程度の大気を複数回測定したところ、数値
のばらつきは、わずか1であり、従来の測定装置が20
前後のばらつきを示すことに対して、著しく安定した結
果を得ることができた。
【0011】また、市販されている従来のイオンカウン
タによって、イオン個数が80個/cc程度の大気を3
ヶ月にわたって複数回測定したところ、平均値が3ヶ月
の間に 8個/cc低下し、測定値の狂いとなった。こ
れに対し上記本実施形態構成のイオンカウンタにより、
3ヶ月後に同様の大気(イオン個数が100個/cc程
度の大気)を測定したが、結果は全く同じであり、経時
的変化は、認められなかった。
【0012】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の構成によれば、集電棒の周囲にセパレータで離間して
対極を設置すると共に、該対極を、平板状の単純な形状
としたことにより、集電棒と対極との離間距離につき、
安定した寸法精度を確保できるようになる。また表面を
酸化防止剤で被覆することにより、電気的に安定した表
面性状とすることができる。この結果、測定値の安定度
が改善されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態構成に係るイオンカウンタ
を示す説明図である。
【図2】イオンカウンタの原理を説明する斜視図であ
る。
【図3】従来型イオンカウンタの問題点を説明する説明
図である。
【符号の説明】
1 対極筒 2 集電棒 3 吸引ファン 4 直流電源 5 電流計 6 帯電粒子 7 対極 8 セパレータ 9 充填物 10 集電棒導電線 11 対極導電線 12 円筒

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集電棒と、その周囲にセパレータで離間
    されて設置された平板状の対極とを有することを特徴と
    するイオンカウンタ。
  2. 【請求項2】 集電棒と、その周囲にセパレータで離間
    されて設置された平板状の対極とを有すると共に、前記
    集電棒、又は該集電棒と対極の両方を酸化防止剤で被覆
    したことを特徴とするイオンカウンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1乃至2記載のイオンカウンタに
    おいて、複数の対極を、集電棒の周りに設けたことを特
    徴とする請求項1乃至2記載のイオンカウンタ。
JP35633896A 1996-12-26 1996-12-26 イオンカウンタ Withdrawn JPH10185872A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002228635A (ja) * 2001-01-30 2002-08-14 Mit:Kk 吸入式イオン測定器
JP2007127457A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Shimadzu Corp イオン測定器
CN115468985A (zh) * 2022-09-21 2022-12-13 湖南爱益森科技有限公司 无线便携式空气负离子浓度检测装置

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Effective date: 20040302