JPH10185806A - 含水分検知装置 - Google Patents

含水分検知装置

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JPH10185806A
JPH10185806A JP35037296A JP35037296A JPH10185806A JP H10185806 A JPH10185806 A JP H10185806A JP 35037296 A JP35037296 A JP 35037296A JP 35037296 A JP35037296 A JP 35037296A JP H10185806 A JPH10185806 A JP H10185806A
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unit
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moisture content
light receiving
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JP35037296A
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Hiroshi Hanzawa
博 半沢
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、大型化し精度の安定化、高速化が
困難で安定した光量が得られず受光信号のバラツキが生
ずるという課題を解決しようとするものである。 【解決手段】 この発明は、被検知物29に順次に光を
照射する発光波長の異なる発光部12〜15と、発光部
12〜15の発光量を検知する受光検知手段と、この受
光検知手段からの受光信号をもとに発光部12〜15の
発光量を制御する光量制御手段25〜28と、被検知物
29からの反射光を受光する受光部30、31と、この
受光部30、31からの受光信号から予め設定された値
をもとに被検知物29の含水分率を判断する制御部34
とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は物の含水分を検知す
る含水分検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】製品の品質管理や種々の工程管理等にお
いては、物に含まれる水分の量により物の物理的・科学
的性質が変化するので、物の含水分の値を検知する必要
がある。赤外光線を用いて物の含水分を検知する含水分
検知方法としては、水が吸収する吸収波長域の赤外光
と、水の吸収変化が少ない波長域の赤外光とを被検知物
に順次に照射して被検知物で反射された各赤外光の吸収
度の値から被検知物の含水分を検知する方法が知られて
いる。
【0003】この含水分検知方法においては、上述した
各波長域の赤外光がそれぞれ透過する複数のバンドパス
フィルタを有するターレット式セクタをタイミングをと
って回転させ、1つの光源からの光をそのターレット式
セクタの各バンドパスフィルタを透過させることにより
各波長域の赤外光を順次に分離する。この各波長域の赤
外光は被検知物に照射し、この被検知物からの反射光を
反射板などを介して集光してその強度を受光部で検知す
る。この受光部からの受光信号は予め設定された式に基
づいて予め設定された回帰式に与えて被検知物の含水分
を検知する。
【0004】上記光源としてはタングステンランプが用
いられるが、この光源は、含水分の検知開始までに光量
を安定化するための時間や、光量を安定化制御するため
の電源、光源からの熱を他に影響を与えないように放出
し又は冷却する装置などが必要である。また、複数のバ
ンドパスフィルタを有するターレット式セクタを回転さ
せる回転駆動手段、ターレット式セクタの位置を知るた
めの検知手段などが用いられる。
【0005】また、複数の発光部を順次に点灯させて被
検知物に照射し、その反射光の強度を受光部で検知し、
この受光部からの受光信号をもとに予め設定された式で
演算を行って被検知物の含水分を検知する含水分検知方
法がある。この含水分検知方法では、被検知物の含水分
以外の要因による影響を防ぐために、複数の発光部は2
波長以上の光源を用いている。
【0006】また、装置内及び素子部品の温度を一定に
制御するために、電子冷却装置で装置内を冷却する冷却
方式がある。特開昭55ー29726号公報には、複数
のフィルタを有するターレット式セクタを回転させて共
通の光源からの光をその複数のフィルタで順次に各波長
の光に分離し、これらの分離された各波長の光を受光部
で受光して受光部の出力信号から被検知物の含水分を判
断する赤外線による水分測定方法が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記1つの光源を用い
る含水分検知方法では、光源の光量を安定化する装置
や、ターレット式セクタを回転させる回転駆動手段、タ
ーレット式セクタの位置を知るための検知手段などが必
要であって使用装置全体が大型化し易く、含水分検知に
不必要な波長域の光の熱による影響や、タングステンラ
ンプからなる光源の発光寿命などがあって含水分検知精
度の安定化、高速化が困難であった。
【0008】上記複数の発光部を用いる含水分検知方法
では、複数の発光部を点灯動作させた時の発光素子の自
己発熱の影響による発光素子の光量及び波長域の変化な
どで安定した光量を得ることができず、これは被検知物
からの反射光に対する受光部の出力信号のバラツキが生
ずる要因の1つでもあった。光量のバラツキ量は、各発
光部の発光波長毎に異なり、特に長波長側の波長ほど変
化が大きい。光量のバラツキ量による受光部出力信号の
バラツキを最小限にするためには、発光素子部品の温度
特性の傾きが同様な部品との組合せにする必要がある
が、温度特性の傾きが同様な部品を選択することは困難
であった。上記冷却方式では、電子冷却装置で装置内を
冷却するためのエネルギー効率の問題や電子冷却装置の
制御が複雑化して大型化し、望ましくなかった。
【0009】本発明は、素子の自己発熱の環境での光量
及び波長域の変化を最小限に抑えることができ、被検知
物の含水分を迅速に精度良く検知することができ、含水
分検知の高速化及び安定化を図ることができて含水分を
高精度で検知することができ、小型化が可能となり、発
光部からの光の波長の違いによる影響を最小限に抑える
ことができ、被検知物のどの位置で含水分検知を行って
いるかを含水分検知者に確認させることができる含水分
検知装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、被検知物に順次に光を照射
する発光波長の異なる複数の発光部と、この複数の発光
部の発光量を検知する受光検知手段と、この受光検知手
段からの受光信号をもとに前記複数の発光部の発光量を
制御する光量制御手段と、前記被検知物からの反射光を
受光する受光部と、この受光部からの受光信号から予め
設定された値をもとに前記被検知物の含水分率を判断す
る制御部とを備え、前記複数の発光部が前記被検知物に
関して前記受光部と所定の角度で配置されたものであ
り、素子の自己発熱の環境での光量及び波長域の変化を
最小限に抑えることができ、被検知物の含水分を迅速に
精度良く検知することができる。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1記載の含
水分検知装置において、前記複数の発光部の光源として
レーザ光源を用いたものであり、含水分検知の高速化及
び安定化を図ることができて含水分を高精度で検知する
ことができ、小型化が可能となる。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の含水分検知装置において、前記複数の発光部は照
射角度が前記受光部との法線に対して発光波長域が短波
長側になるほど小さくなるように配置したものであり、
発光部からの光の波長の違いによる影響を最小限に抑え
ることができる。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項1または2
記載の含水分検知装置において、前記発光部のうちの1
つの発光部が可視光領域に感度を持った発光部からな
り、前記制御部が前記1つの発光部から照射された光に
対する前記受光部からの受光信号を用いて前記被検知物
の含水分率を判断するものであり、被検知物のどの位置
で含水分検知を行っているかを含水分検知者に確認させ
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は請求項1、2に係る発明の
一実施形態を示す。この実施形態の含水分検知装置11
は、光源としてレーザダイオードからなる半導体レーザ
を用いた発光部12〜15を有し、この発光部12〜1
5は図2に示すようにレーザダイオード16〜19から
の光を受光してその光量を検知する受光検知手段として
の受光部20〜23を有する。
【0015】図1に示すように発光部12〜15のレー
ザダイオード16〜19は発光駆動部24により駆動さ
れて発光し、光量制御手段としての光量制御部25〜2
8は発光部12〜15のレーザダイオード16〜19を
その発光量が予め設定された値になるように受光部20
〜23からの受光信号に応じて制御する。発光部12〜
15はレーザダイオード16〜19から被検知物29に
光を照射し、その反射光は受光部30、31により受光
される。
【0016】この受光部30、31の出力信号は増幅部
32、33で増幅されて制御部34のA/D変換部に入
力され、制御部34は記憶部35、入力/出力部36及
び制御部37を有する。入力部38は設定及び含水分検
知開始を示す信号を制御部34に入力する。出力表示部
39は制御部34からの入力信号により入力部38の入
力内容と制御部34の含水分検知結果を出力する。
【0017】図3に示すように、発光部12〜15は互
いに発光波長が異なり、発光部12は0.5〜0.8μ
mの波長域に発光分布を持つ。発光部13は1.3μm
に発光分布を持ち、発光部14は1.48μmに発光分
布を持つ。発光部15は1.6μmに発光分布を持ち、
受光部30は0.4μm〜1.0μmに受光感度を持
つ。受光部31は0.7μm〜1.7μmに受光感度を
持つ。
【0018】受光部30は、Si系の受光素子により構
成され、発光部12からの光を受光する。受光部31は
InGaAs系の受光素子により構成され、発光部13
〜15からの光を受光する。受光部30、31はPbS
系の受光素子で構成してもよい。受光部30、31は、
被検知物29に対してその検知面の法線上で、発光部1
2〜15から異なる光軸角度で照射されて被検知物29
の検知面で反射された反射光を受光するように配置され
る。発光部12〜15は被検知物29に対して光軸角度
が15〜35度の間の角度となるように配置される。
【0019】発光部12〜15は発光駆動部24により
順次に駆動されて光を被検知物29に照射し、受光部3
0、31は被検知物29からの反射光を受光して受光信
号を出力する。受光部30からの受光信号は増幅部32
により増幅されて制御部34のA/D変換部に入力さ
れ、受光部31からの受光信号は増幅部33により増幅
されて制御部34のA/D変換部に入力される。制御部
34は、増幅部32、33からの受光信号をA/D変換
部でA/D変換して予め設定された式をもとに演算し、
その結果から予め設定されている値をもとに被検知物2
9の含水分を判断してこれを出力・表示部39に出力さ
せる。
【0020】図7は制御部34の処理フローを示す。制
御部34は、ステップS1で電源スイッチがオンされて
電源PWがオンされると、ステップS2で記憶部35に
含まれるROMに記憶されているプログラムに従って、
まず、初期設定の診断を行い、その結果を出力・表示部
39に測定可能又は異常として表示させる。次に、制御
部34は、含水分検知プログラムに従いステップS3で
入力部38から含水分検知開始信号(ST信号)が入力
されたか否かを判断し、入力部38から含水分検知開始
信号が入力されない時にはステップS2に戻る。
【0021】制御部34は入力部38から含水分検知開
始信号が入力された時にはステップS4〜S12で発光
駆動部24に発光信号を与えて発光部12〜15を順次
に発光させ、その発光信号に同期して受光部30、31
の出力信号を増幅回路32、33を介して間欠的に取り
込む。
【0022】すなわち、制御部34は、まず、ステップ
S4で発光駆動部24に発光部12(レーザダイオード
16)を点灯させ、受光部20が発光部12(レーザダ
イオード16)からの光を受光してその光量を検知す
る。光量制御部25は受光部20の出力信号により発光
部12(レーザダイオード16)をその発光量が予め設
定された値になるように制御する。発光部12は被検知
物29に光を照射し、その反射光が受光部30により受
光される。制御部34は、ステップS5で受光部30か
らの受光信号を増幅部32を介して取り込んでA/D変
換部でA/D変換し、その受光信号をV1とする。
【0023】次に、制御部34はステップS6で発光駆
動部24に発光部12を消灯させると共に発光駆動部2
4に発光部13(レーザダイオード17)を点灯させ、
受光部21が発光部13(レーザダイオード17)から
の光を受光してその光量を検知する。光量制御部26は
受光部21の出力信号により発光部13(レーザダイオ
ード17)をその発光量が予め設定された値になるよう
に制御する。発光部13は被検知物29に光を照射し、
その反射光が受光部31により受光される。制御部34
は、ステップS7で受光部31からの受光信号を増幅部
33を介して取り込んでA/D変換部でA/D変換し、
その受光信号をV2とする。
【0024】次に、制御部34はステップS8で発光駆
動部24に発光部13を消灯させると共に発光駆動部2
4に発光部14(レーザダイオード18)を点灯させ、
受光部22が発光部14(レーザダイオード18)から
の光を受光してその光量を検知する。光量制御部27は
受光部22の出力信号により発光部14(レーザダイオ
ード18)をその発光量が予め設定された値になるよう
に制御する。発光部14は被検知物29に光を照射し、
その反射光が受光部31により受光される。制御部34
は、ステップS9で受光部31からの受光信号を増幅部
33を介して取り込んでA/D変換部でA/D変換し、
その受光信号をV3とする。
【0025】次に、制御部34はステップS10で発光
駆動部24に発光部14を消灯させると共に発光駆動部
24に発光部15(レーザダイオード19)を点灯さ
せ、受光部23が発光部15(レーザダイオード19)
からの光を受光してその光量を検知する。光量制御部2
7は受光部23の出力信号により発光部15(レーザダ
イオード19)をその発光量が予め設定された値になる
ように制御する。発光部15は被検知物29に光を照射
し、その反射光が受光部31により受光される。制御部
34は、ステップS11で受光部31からの受光信号を
増幅部33を介して取り込んでA/D変換A部で/D変
換し、その受光信号をV4とする。
【0026】次に、制御部34は、ステップS12で発
光駆動部24に発光部15を消灯させ、以下同様な動作
を繰り返して行なわせて発光部12〜15の順次点灯が
何回目であるかを示すn回信号を生成する。制御部34
は、ステップS13でn回信号をチェックしてn回信号
がnに達しなければステップS4に戻り、発光部12〜
15の順次点灯がn回に達してn回信号がnになると、
ステップS14で、今までにn回づつ取り込んだ受光信
号V1〜V4を平均化してVx1〜Vx4とする。
【0027】次に、制御部34は、ステップS15で図
8に示すようにVx1〜Vx4が受光信号であるか否か
を判断し、Vx1〜Vx4が受光信号ではない場合には
出力・表示部39に被検知物29の確認と異常表示を行
わせる。また、制御部34は、Vx1〜Vx4が受光信
号である場合には、Vx1をROM内に予め設定された
濃度値と比較してVx1に対応する濃度値をDkとし、
DkとVx2〜Vx4より Mo=((Vx2+Vx3)/Vx4)*Dk なる演算を行い、その演算結果から、ROM内に予め設
定されている、実験で求めた図5に示すような受光信号
データVと含水分率データとの関係より回帰式で被検知
物29の含水分率を決定する。
【0028】制御部34は、その決定した含水分率が所
定の範囲内にあるか否かを判断して含水分率が所定の範
囲内にない場合には出力・表示部39に被検知物29の
確認と異常表示を行わせる。Vx1〜Vx4が受光信号
ではない場合や含水分率が所定の範囲内にない場合は、
被検知物29に発光部12〜15から光が照射される位
置や被検知物29と発光部12〜15との間の距離が適
正でなかったり、外乱光の影響で受光部の出力が飽和し
たりすることなどにより、n回の繰り返し含水分検知中
に受光信号が異常になった場合等が考えられる。
【0029】また、制御部34は、含水分率が所定の範
囲内にある場合には、図6に示すような受光信号Vx1
〜Vx4と被検知物29の濃度との関係に基づいて上述
のように決定した含水分率を被検知物29の濃度に応じ
て補正する。制御部34は、このように実験で求めた図
5に示すような受光信号データVと含水分率データとの
関係より回帰式で被検知物29の含水分率を決定する
が、ステップS16でその回帰式や該回帰式の係数の外
部設定があるか否かを入力部38からの入力信号より判
断し、その外部設定がない場合にはステップS18に進
む。
【0030】制御部34は、その外部設定がある場合に
は、ステップS17で入力部38から入力される回帰式
やその係数のデータを取り込んで図9に示すようにその
データが異常であるか否かを判断し、データが異常であ
れば出力・表示部39に異常を表示させ、データが異常
でなければその外部設定の回帰式やその係数のデータを
もとに回帰式を補正してそのデータがROM内に予め設
定されているデータと一致するか否かを判断してそのデ
ータがROM内に予め設定されているデータと一致しな
ければ出力・表示部39に異常表示を行わせる。制御部
34は、そのデータがROM内に予め設定されているデ
ータと一致すれば上記補正した回帰式で演算結果Moよ
り被検知物29の含水分率を求める。
【0031】次に、制御部34は、ステップS18、S
19で外部から入力部38を介して入力される指示に応
じて上述のように求めた被検知物29の含水分率を出力
・表示部39に表示させる。上述したステップS3〜S
19の動作は電源スイッチがオフされるまで繰り返して
行われる。
【0032】本発明の第2実施形態は、請求項1、2に
係る発明の他の実施形態である。この第2実施形態で
は、上記第1実施形態において、図4に示すように発光
部12は水の吸収波長域に対して短波長側の0.5〜
0.8μmに発光分布を持ち、発光部13の光源はその
0.5〜0.8μmより長波長側で水の吸収波長域より
短波長側の1.7μmに発光分布を持ち、発光部14の
光源は水の吸収波長域の1.94μmに発光分布を持
ち、発光部15の光源は水の吸収波長域に対して長波長
側の2.2μmに発光分布を持つ。受光部30はPbS
系の受光素子で構成される。
【0033】このように、上記第1実施形態及び第2実
施形態は、請求項1に係る発明の実施形態であって、被
検知物29に順次に光を照射する発光波長の異なる複数
の発光部12〜15と、この複数の発光部12〜15の
発光量を検知する受光検知手段としての受光部20〜2
3と、この受光検知手段20〜23からの受光信号をも
とに前記複数の発光部12〜15の発光量を制御する光
量制御手段としての光量制御部25〜28と、前記被検
知物29からの反射光を受光する受光部30、31と、
この受光部30、31からの受光信号から予め設定され
た値をもとに前記被検知物29の含水分率を判断する制
御部34とを備え、前記複数の発光部12〜15が前記
被検知物29に関して前記受光部30、31と所定の角
度で配置されたので、環境温度の影響や素子の自己発熱
の環境での光量及び波長域の変化を最小限に抑えること
ができ、被検知物の含水分を迅速に精度良く検知するこ
とができる。
【0034】また、上記第1実施形態及び第2実施形態
は、請求項2に係る発明の実施形態であって、請求項1
記載の含水分検知装置において、前記複数の発光部12
〜15の光源としてレーザダイオードからなるレーザ光
源16〜19を用いたので、含水分検知の高速化及び安
定化を図ることができて含水分を高精度で検知すること
ができ、小型化が可能となる。
【0035】本発明の第3実施形態は、請求項3に係る
発明の一実施形態である。この第3実施形態では、上記
第1実施形態において、複数の発光部13〜15は図1
0に示すように光の照射角度が受光部31との法線(被
検知物29の検知面の法線)に対して発光波長域が短波
長側になるほど小さくなるように配置される。
【0036】複数の発光部から異なる波長の光を被検知
物に照射すると、それらの光の照射角度が受光部との法
線(被検知物の検知面の法線)に対して同じである場合
には、短波長側の光ほど被検知物への浸透が大きくなる
が、第3実施形態のように発光部13〜15をその光照
射角度が受光部31との法線(被検知物29の検知面の
法線)に対して発光波長域が短波長側になるほど小さく
なるように配置すれば、各光の波長の違いから生ずる被
検知物への浸透度の影響を最小限に抑えることができ
る。
【0037】このように、第3実施形態は、請求項3に
係る発明の一実施形態であって、請求項1または2記載
の含水分検知装置において、前記複数の発光部13〜1
5は照射角度が前記受光部31との法線に対して発光波
長域が短波長側になるほど小さくなるように配置したの
で、発光部からの光の波長の違いによる影響を最小限に
抑えることができる。
【0038】本発明の第4実施形態は、請求項4に係る
発明の一実施形態である。この第4実施形態では、上記
第1実施形態において、複数の発光部12〜15のうち
の1つの発光部12が可視光領域に感度を持った発光部
で構成され、例えば発光部12はレーザダイオード16
の代りに0.5〜0.8μmに発光分布を持つ発光ダイ
オードが用いられ、制御部34は上記第1実施形態と同
様に発光部12から照射された光に対する受光部30か
らの受光信号を用いて被検知物29の含水分率を判断す
る。したがって、含水分検知者は発光部12からの光を
見て被検知物のどの位置で含水分検知を行っているかを
確認することができる。
【0039】また、発光部13から照射される光の波長
域と発光部15から照射される光の波長域とは発光部1
4から照射される光の波長域に対してほぼ均等な波長差
になるように設定してあるが、各発光部13〜15の温
度変化による発光分布の波長移動で変化する出力を、発
光部12の出力と比較することで、被検知物29の表面
等の影響を最小限に抑えることができる。
【0040】このように、第4実施形態は、請求項4に
係る発明の一実施形態であって、請求項1または2記載
の含水分検知装置において、前記発光部12〜15のう
ちの1つの発光部12が可視光領域に感度を持った発光
部からなり、前記制御部34が前記1つの発光部12か
ら照射された光に対する前記受光部30からの受光信号
を用いて前記被検知物29の含水分率を判断するので、
被検知物のどの位置で含水分検知を行っているかを含水
分検知者に確認させることができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、被検知物に順次に光を照射する発光波長の異なる複
数の発光部と、この複数の発光部の発光量を検知する受
光検知手段と、この受光検知手段からの受光信号をもと
に前記複数の発光部の発光量を制御する光量制御手段
と、前記被検知物からの反射光を受光する受光部と、こ
の受光部からの受光信号から予め設定された値をもとに
前記被検知物の含水分率を判断する制御部とを備え、前
記複数の発光部が前記被検知物に関して前記受光部と所
定の角度で配置されたので、素子の自己発熱の環境での
光量及び波長域の変化を最小限に抑えることができ、被
検知物の含水分を迅速に精度良く検知することができ
る。
【0042】請求項2に係る発明によれば、請求項1記
載の含水分検知装置において、前記複数の発光部の光源
としてレーザ光源を用いたので、含水分検知の高速化及
び安定化を図ることができて含水分を高精度で検知する
ことができ、小型化が可能となる。
【0043】請求項3に係る発明によれば、請求項1ま
たは2記載の含水分検知装置において、前記複数の発光
部は照射角度が前記受光部との法線に対して発光波長域
が短波長側になるほど小さくなるように配置したので、
発光部からの光の波長の違いによる影響を最小限に抑え
ることができる。
【0044】請求項4に係る発明によれば、請求項1ま
たは2記載の含水分検知装置において、前記発光部のう
ちの1つの発光部が可視光領域に感度を持った発光部か
らなり、前記制御部が前記1つの発光部から照射された
光に対する前記受光部からの受光信号を用いて前記被検
知物の含水分率を判断するので、被検知物のどの位置で
含水分検知を行っているかを含水分検知者に確認させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】同第1実施形態の発光部を示す断面図である。
【図3】同第1実施形態における発光部及び受光部の分
光感度を示す特性図である。
【図4】本発明の第2実施形態における発光部及び受光
部の分光感度を示す特性図である。
【図5】上記第1実施形態の受光信号データと含水分率
データとの関係を示す特性図である。
【図6】上記第1実施形態の受光信号と被検知物の濃度
との関係を示す特性図である。
【図7】上記第1実施形態における制御部の処理フロー
を示すフローチャートである。
【図8】同処理フローの一部を詳細に示すフローチャー
トである。
【図9】上記処理フローの他の一部を詳細に示すフロー
チャートである。
【図10】請求項3に係る発明の一実施形態の一部を示
す側面図である。
【符号の説明】
12〜15 発光部 16〜19 レーザダイオード 25〜28 光量制御部 29 被検知物 30、31 受光部 34 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検知物に順次に光を照射する発光波長の
    異なる複数の発光部と、この複数の発光部の発光量を検
    知する受光検知手段と、この受光検知手段からの受光信
    号をもとに前記複数の発光部の発光量を制御する光量制
    御手段と、前記被検知物からの反射光を受光する受光部
    と、この受光部からの受光信号から予め設定された値を
    もとに前記被検知物の含水分率を判断する制御部とを備
    え、前記複数の発光部が前記被検知物に関して前記受光
    部と所定の角度で配置されたことを特徴とする含水分検
    知装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の含水分検知装置において、
    前記複数の発光部の光源としてレーザ光源を用いたこと
    を特徴とする含水分検知装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の含水分検知装置に
    おいて、前記複数の発光部は照射角度が前記受光部との
    法線に対して発光波長域が短波長側になるほど小さくな
    るように配置したことを特徴とする含水分検知装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の含水分検知装置に
    おいて、前記発光部のうちの1つの発光部が可視光領域
    に感度を持った発光部からなり、前記制御部が前記1つ
    の発光部から照射された光に対する前記受光部からの受
    光信号を用いて前記被検知物の含水分率を判断すること
    を特徴とする含水分検知装置。
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