JPH10184908A - 自動変速機の油圧サーボ装置 - Google Patents

自動変速機の油圧サーボ装置

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JPH10184908A
JPH10184908A JP8354670A JP35467096A JPH10184908A JP H10184908 A JPH10184908 A JP H10184908A JP 8354670 A JP8354670 A JP 8354670A JP 35467096 A JP35467096 A JP 35467096A JP H10184908 A JPH10184908 A JP H10184908A
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悟 糟谷
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正宏 早渕
Nobutada Sugiura
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧サーボ装置のシリンダ内への油圧の供給
油路を変更して軸長を短縮する。 【解決手段】 自動変速機の油圧制御装置1は、シリン
ダ10と、それに摺動自在に内包されたピストン13
と、ピストンに連結されたロッド11と、シリンダ10
の開口端部を閉じ、シリンダ10及びピストン13と協
働してシリンダ内に油室Raを画定するカバー部材19
とを備える。油室Raに油圧を供給する油路をカバー部
材19に開口させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機に関
し、特に、その変速のために摩擦係合要素を操作する油
圧サーボ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機において、達成する変速段の
切り換えのために特定の反力要素を変速機ケースに係止
すべく、該反力要素に連結された摩擦係合要素としての
ドラムをバンドで締結するバンドブレーキが用いられ
る。こうしたバンドブレーキでは、通常、ドラムにバン
ドを締結させる操作手段として油圧サーボ装置が用いら
れる。油圧サーボ装置は、シリンダと、シリンダ内に摺
動自在に内包されたピストンと、ピストンの作動力を出
力するロッドと、シリンダの開口端部を閉じ、シリンダ
及びピストンと協働してシリンダ内に油室を画定するカ
バー部材とから構成されており、油室への油圧の供給
は、シリンダの周壁に開口する油路から行われるのが通
例である。このような油圧サーボ装置の典型的な例とし
て、特開昭59−183122号公報に開示の技術があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に、シリンダの周壁に開口する油路からシリンダ内の油
室へ油圧の供給を行う構成を採ると、図4にその構造を
単純化して示すように、洩れ止めのために全周にそれぞ
れオーリング等からなるシール部材sP ,sR の配設を
必須とするピストンpとカバー部材rとの間に、油圧の
供給部を確保しなければならないため、図の上半分に示
すように、ピストンpの戻りストークエンドにおいて
も、ピストンpのシール部材sP とカバー部材rのシー
ル部材sR との間に所定の軸方向クリアランスDを維持
しなければならない。このことは、それら両シール部材
P ,sR が全周シールであることから、シリンダc軸
方向にピストンシールと、油路開口qと、カバー部材シ
ールが直列に並ぶ配置となることを意味し、それによ
り、シリンダcの軸長Lは、シリンダに本来必要とされ
る概ねピストンストロークと、構造上必要な寸法で決ま
る長さに、油路開口qを設ける分の長さを加えた軸長と
される。
【0004】しかしながら、自動変速機のバンドブレー
キの油圧サーボ装置は、上記従来技術にみるように、変
速機構に向かって変速機ケースから径方向内方へ張り出
す形態で配置されるものであるので、油圧サーボ装置の
軸長が大であると、それだけ変速機構のギヤトレインの
構成や関連部材の形状、配置等の自由度を制約すること
になり、延いては自動変速機の機構全体の大型化を招
き、車両への搭載性を悪くすることになる。
【0005】そこで本発明は、シリンダ内への油圧の供
給手段の工夫により軸長を短縮した、自動変速機の油圧
サーボ装置を提供することを第1の目的とする。
【0006】次に、本発明は、自動変速機において、上
記油圧サーボ装置に油圧を供給する手段を構成するバル
ブボディとの配置関係を工夫して、供給油路の構成を単
純化することを第2の目的とする。
【0007】更に、本発明は、上記油圧サーボ装置に供
給されるサーボ油圧を油路接続部のシール効果の向上に
利用することを第3の目的とする。
【0008】また、本発明は、上記供給油路構成の単純
化と油路接続部のシール効果の向上を得ながら、サーボ
油圧による反力が、バルブボディに作用しないようにす
ることを第4の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明は、シリンダと、該シリンダ内に摺動自
在に内包されたピストンと、該ピストンに連結されたロ
ッドと、前記シリンダの開口端部を閉じ、前記シリンダ
及びピストンと協働してシリンダ内に油室を画定するカ
バー部材とを備える、自動変速機の油圧サーボ装置にお
いて、前記油室に油圧を供給する油路を、カバー部材に
開口させたことを特徴とする。
【0010】そして、上記第2の目的を達成するため、
前記シリンダは、その開口端部を自動変速機のバルブボ
ディに対向させて配置され、前記開口は、バルブボディ
の油路に連通する構成とされる。
【0011】更に、上記第3の目的を達成するため、前
記カバー部材は、バルブボディとは別体とされ、該カバ
ー部材とバルブボディとの間に、カバー部材の開口とバ
ルブボディの油路開口の周囲を囲うシール部材が設けら
れた構成とされる。
【0012】そして、上記第4の目的を達成するため、
前記カバー部材は、シリンダの開口端部に軸方向移動規
制手段により抜け止めされ、前記バルブボディとシリン
ダは、バルブボディとカバー部材との間に所定のクリア
ランスを保つように、相対的に位置決めされた構成とさ
れる。
【0013】
【発明の作用及び効果】上記構成よりなる本発明では、
油圧サーボ装置の油室内に油圧を供給する油路の開口を
シリンダの開口端部に設けたので、従来の油圧サーボ装
置のように、戻り位置におけるピストンとカバー部材そ
れぞれのシール部材の位置の間に、シリンダ軸方向に直
列的に油路を開口させる必要がなくなり、油路の開口を
設ける位置の制約をなくして、油路連結の自由度を増す
ことができるので、シリンダの軸方向寸法を短縮するこ
とができる。
【0014】また、請求項2に記載の構成では、サーボ
油圧をバルブボディからシリンダの油室へ導く供給油路
の長さを短縮することができ、油圧サーボ装置としての
油圧応答性を向上させることができる。また、従来構成
のように、バルブボディと油圧サーボ装置との間に、自
動変速機ケース内の通る油路を設ける必要がなくなるの
で、その分の油路が短くなることで、変速機を小型化す
ることができ、更に、変速機ケース構造の単純化による
コストダウンも可能である。
【0015】また、請求項3に記載の構成では、サーボ
装置の油室に供給されるサーボ油圧で、カバー部材がシ
リンダ軸方向に押し出し方向の荷重を受けるのを利用し
て、カバー部材とバルブボディとの間でシール部材を圧
縮することができ、それにより油圧を利用して油路接続
部のシール効果を向上させることができる。
【0016】また、請求項4に記載の構成では、バルブ
ボディとシリンダのカバー部材との間に所定のクリアラ
ンスが保たれるので、ピストンと同等の面積を有するこ
とでサーボ力に匹敵する反力を受けるカバー部材からの
大きな力が、直接バルブボディに伝達されるのを避ける
ことができる。したがって、通常、油圧サーボ装置のシ
リンダが一体形成される変速機ケースに締結されるバル
ブボディと変速機ケースとの合わせ面のシール性を損な
うことがないので、本構成の採用に伴い両者の間の締結
力を格別増加させる必要がなく、締結ボルトを増加させ
る等の対策が不要である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿い、本発明の実施
形態を説明する。先ず、図1及び図2は、本発明に係る
油圧サーボ装置を適用した自動変速機の部分断面及び部
分側面を示す。図1に断面構造を示すように、この油圧
サーボ装置1は、シリンダ10と、シリンダ内に摺動自
在に内包された大小径の異なる2つのピストン12,1
3と、両ピストンに連結されたサーボ力の出力部材を構
成するロッド11とを備える構成とされ、従来のものと
同様に、シリンダ10の開口端部を閉じ、シリンダ10
及び一方の大径ピストン13と協働してシリンダ10内
に油室Raを画定するカバー部材19をシリンダ10と
は別部材として備えている。
【0018】本発明に従い、この装置では、油室Raに
油圧を供給する油路を、カバー部材19に開口させてい
る。そして、シリンダ10は、その開口端部を自動変速
機のバルブボディ2に対向させて配置され、カバー部材
19の開口19aは、バルブボディ2の油路21に連通
されている。この形態では、カバー部材19は、バルブ
ボディ2とは別体とされ、それらの間に、カバー部材1
9の開口19aとバルブボディ2の油路開口21の周囲
を囲う環状のシール部材3が設けられている。カバー部
材19は、シリンダ10の開口端部に軸方向移動規制手
段を構成するスナップリング18により抜け止めされて
おり、バルブボディ2とシリンダ10は、バルブボディ
2とカバー部材19との間に所定のクリアランスGを保
つように、相対的に位置決めされている。
【0019】更に、各部について、主として図3を参照
しながら詳説すると、シリンダ10は、有底の円筒形と
され、底側が小径で開口端側が大径の段付穴を形成さ
れ、小径の穴内に小径ピストン12、大径の穴内に大径
ピストン13が摺動自在に嵌合され、開口端部側は、大
径の穴内に嵌合するカバー部材19で油密に塞がれてい
る。小径ピストン12と大径ピストン13との間には、
所定の初期荷重を負荷してダンパスプリング14が配設
され、大径ピストン13とシリンダ10の底壁との間に
は、リターンスプリング15が所定の初期荷重を負荷し
て配設されている。
【0020】ロッド11は、大小径の異なる段付軸状に
構成され、その大径部をシリンダ底壁の摺動孔に嵌挿さ
れ、小径部を小径ピストン12の中心孔及び大径ピスト
ン13の中心孔に嵌挿して、両ピストン12,13を介
してシリンダ10に摺動自在に支持されている。なお、
ロッド11の大径部端は、球面状に整形されて、図示し
ないブレーキバンドのアプライ側ブラケットとの当接部
とされる。
【0021】小径ピストン12は、その全周シールとし
て、外周面に形成されたリング溝にオーリング12aを
嵌挿され、一端面側をロッド11の段差部に当接させ、
他端面側をロッド11に固定のワッシャ16に当接させ
て、ロッド11に対して軸方向に不動に固定されてい
る。大径ピストン13も同様に、その全周シールとし
て、外周面に形成されたリング溝にオーリング13aを
嵌挿され、これの場合は、ロッド11の小径部に対して
摺動自在に嵌め合いとされており、ロッド11の小径部
側端部の溝に嵌められたスナップリング17と上記ワッ
シャ16のいずれかに当接する範囲で、それらをストッ
パとする所定のストローク量を与えられている。
【0022】カバー部材19は、両ピストン12,13
と同様に、その全周シールとして、外周面に形成された
リング溝にオーリング19bを嵌挿され、中心部には、
軸線方向に向いた油路開口19aを形成されている。油
路開口19aは、カバー部材19の外側端面から突出す
る環状の突出部で取り巻かれており、突出部の内周は、
段付孔とされ、その段差部には、内周面にシールリップ
を有するシール部材3が収容されている。
【0023】カバー部材19を抜け止めするスナップリ
ング18は、シリンダ10の大径穴の内周外端部近傍に
形成されたリング溝に嵌め込まれている。かくして、ス
ナップリング18によりシリンダ10の端部に軸方向外
方への移動を規制されたカバー部材19は、スナップリ
ング18との当接位置において、突出部の外端面が若干
シリンダ外端面から内方へ後退した位置に位置決めされ
る。
【0024】このように構成された油圧サーボ1のシリ
ンダ10に対して、図1に示すように、自動変速機ケー
ス9とバルブボディ2との締結の際に、両者の間に挟み
込まれるセパレータプレート4の油路開口4aを合わせ
てバルブボディ2がボルト5止めされる。これにより、
シリンダ10の大径穴及びカバー部材19と大径ピスト
ン13により画定される油室Raは、カバー部材19の
油路開口19aを介して、バルブボディ2と変速機ケー
ス9との間に挟み込まれたセパレータプレート4の油路
でバルブボディ2内に形成された油圧の供給回路に接続
されることになる。なお、この形態では、シリンダ10
の小径穴と小径ピストン12により画定されるリリース
油室Rrは、シリンダ底壁内に形成された油路10aに
より図示しない他の摩擦係合要素の油圧サーボ装置に油
圧を供給する供給回路に接続されている。また、シリン
ダ10の大径穴と両ピストン12,13により画定され
るリターンスプリング配設空間は、シリンダ10の底壁
に形成されたブリーザ孔10bで変速機ケース9内空間
に解放されている。
【0025】次に、上記構成よりなる油圧サーボ装置1
に対する油圧の給排と、それに伴う両ピストン12,1
3並びにロッド11の変位との関係を説明する。図3の
上半分に示す状態が、この油圧サーボ装置1の待機状態
を示す。この状態は、両油室Ra,Rrに共に油圧供給
がなされない状態であり、大径ピストン13はリターン
スプリング15の負荷で、後退位置にあり、小径ピスト
ン12は、ダンパスプリング14の負荷で大径ピストン
13から押し離され、それに固定されたロッド11も押
し離されて、ロッド11後端のスナップリング17が大
径ピストン13に押し当たったところでストローク制限
されて変位を停止している。
【0026】この状態に対して、リリース油室Rrにの
み油圧が供給されると、大径ピストン13は、図示上半
分位置で不動のまま、小径ピストン12がロッド11を
伴ってダンパスプリング14を圧縮しながら後退し、小
径ピストン12の外端面が大径ピストン13の内端面に
当接したところで停止して後退位置となる。この状態
で、図示しないブレーキバンドは、自身の拡開力で開
き、ドラム周面から最も離れた通常の解放状態となる。
この状態からリリース油室Rrの油圧を解放すると逆の
経過で小径ピストン12が前進し、油圧サーボ装置1
は、再び待機状態に戻る。
【0027】逆に、上記の待機状態でアプライ油室Ra
に油圧が供給されると、図の上半分に示す位置から大径
ピストン13がリターンスプリング15を圧縮しながら
前進する。この際、ダンパスプリング14の荷重によ
り、小径ピストン12も大径ピストン13との相対的位
置関係を図の上半分に示す状態に保ったまま前進する。
こうして2つのピストン12,13は、図示しないブレ
ーキバンドがドラムに係合することでロッド11の行き
足が止まるまで前進する。やがて、ブレーキバンドとド
ラムの接触で両者間のクリアランスがなくなり、ロッド
11の行き足が止まると、今度は、大径ピストン13
は、ダンパスプリング14をも圧縮しながら更に前進を
続ける。この動作中は、ロッド11に小径ピストン12
を介してダンパスプリング14の圧縮による反力荷重が
かかる状態となるため、スプリング14のばね弾性によ
り緩衝された力がブレーキバンドにかかることになり、
ブレーキ係合当初の係合ショックをやわらげる効果が得
られる。
【0028】更に大径ピストン13が前進して、図の下
半分に示すように、小径ピストン12に行き当たると、
大径ピストン13にかかる油圧による押圧力が小径ピス
トン12を介して直接ロッド11にかかるようになり、
この油圧サーボ装置1の前進位置において、ブレーキバ
ンドは強い力でドラムを締めつけるブレーキ係合動作と
なる。この状態からアプライ油室Raの油圧を解放する
と逆の経過で大径ピストン13は後退し、油圧サーボ装
置1は、再び待機状態に戻る。こうして、上記油圧サー
ボ装置1では、所定の変速段達成のために、上記後退位
置又は待機位置からアプライ油室Raへの油圧の供給に
よりロッド11が押し出されてブレーキ係合操作が行わ
れる前進位置へと移動する。
【0029】かくして、上記実施形態によれば、油圧サ
ーボ装置1のアプライ油室Ra内に油圧を供給する油路
の開口19aをシリンダ10の開口端部に設けたので、
従来の油圧サーボ装置のように、戻り位置におけるピス
トンとカバー部材それぞれのシール部材の位置の間に、
シリンダ軸方向に直列的に油路を開口させる必要がなく
なり、油路の開口を設ける位置の制約をなくして、油路
連結の自由度を増すことができるので、シリンダ10の
軸方向寸法を短縮することができる。
【0030】しかも、サーボ油圧をバルブボディ2から
シリンダ10へ導く供給油路の長さを、シリンダ10開
口端部とバルブボディ2との対向で自動変速機ケース9
内油路を介在させることなく短縮しているので、油圧サ
ーボ装置1の油圧応答性を向上させることができる。ま
た、そのように油路が短くなることで、変速機を小型化
することができ、更に、変速機ケース9構造の単純化に
よるコストダウンも可能である。
【0031】また、カバー部材19をバルブボディ2と
は別体とし、サーボ装置1のアプライ油室Raに供給さ
れるサーボ油圧で、カバー部材19がシリンダ10軸方
向に押し出し方向の荷重を受けるのを利用して、カバー
部材19とバルブボディ2との間でシール部材3を圧縮
するようにしているので、油圧を利用して油路接続部の
シール効果を向上させることができる。
【0032】また、バルブボディ2と油圧サーボ装置1
のカバー部材19との間に所定のクリアランスGが保た
れるので、ピストン13と同等の面積を有することでア
プライ油室Raへの油圧供給時にサーボ力に匹敵する反
力を受けるカバー部材19からの大きな力が、直接バル
ブボディ2に伝達されるのを避けることができる。した
がって、油圧サーボ装置1のシリンダ10と一体の変速
機ケース9に締結されるバルブボディ2と変速機ケース
9との合わせ面のシール性がサーボ油圧により損なわれ
ることがないので、本構成の採用に伴い両者の間の締結
力を格別増加させる必要がなく、締結ボルト5を増加さ
せる等の対策が不要である。
【0033】以上、本発明の各特徴点を、想定し得る好
適な形態で組み合わせて具体化した実施形態に基づいて
説明したが、本発明は、例示の具体的構成に限定される
ものではなく、特許請求の範囲の個々の請求項に記載の
事項の範囲内で、種々の具体的構成を採ることができる
ものである。例えば、上記形態では、従来の構成を踏襲
して、カバー部材をバルブボディとは別体のものとした
が、これらを一体のものとして、バルブボディがカバー
部材を兼ねる構成を採ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る油圧サーボ装置の断面
図である。
【図2】図1のA−A部分側面図である。
【図3】図1のB−B部分断面図である。
【図4】従来の油圧サーボ装置を簡略化して示す断面図
である。
【符号の説明】
1 油圧サーボ装置 2 バルブボディ 3 シール部材 10 シリンダ 11 ロッド 13 大径ピストン(ピストン) 18 スナップリング(軸方向移動規制手段) 19 カバー部材 19a 開口 21 油路 Ra アプライ油室(油室) G クリアランス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、該シリンダ内に摺動自在に
    内包されたピストンと、該ピストンに連結されたロッド
    と、前記シリンダの開口端部を閉じ、前記シリンダ及び
    ピストンと協働してシリンダ内に油室を画定するカバー
    部材とを備える、自動変速機の油圧サーボ装置におい
    て、 前記油室に油圧を供給する油路を、カバー部材に開口さ
    せたことを特徴とする、自動変速機の油圧サーボ装置。
  2. 【請求項2】 前記シリンダは、その開口端部を自動変
    速機のバルブボディに対向させて配置され、前記開口
    は、バルブボディの油路に連通する、請求項1記載の自
    動変速機の油圧サーボ装置。
  3. 【請求項3】 前記カバー部材は、バルブボディとは別
    体とされ、該カバー部材とバルブボディとの間に、カバ
    ー部材の開口とバルブボディの油路開口の周囲を囲うシ
    ール部材が設けられた、請求項2記載の自動変速機の油
    圧サーボ装置。
  4. 【請求項4】 前記カバー部材は、シリンダの開口端部
    に軸方向移動規制手段により抜け止めされ、 前記バルブボディとシリンダは、バルブボディとカバー
    部材との間に所定のクリアランスを保つように、相対的
    に位置決めされた、請求項3記載の自動変速機の油圧サ
    ーボ装置。
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