JPH1018457A - 自然換気を行う建築物 - Google Patents

自然換気を行う建築物

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JPH1018457A
JPH1018457A JP18691296A JP18691296A JPH1018457A JP H1018457 A JPH1018457 A JP H1018457A JP 18691296 A JP18691296 A JP 18691296A JP 18691296 A JP18691296 A JP 18691296A JP H1018457 A JPH1018457 A JP H1018457A
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正義 船津
Takao Iwatsuki
丘生 岩月
Atsushi Suzuki
淳 鈴木
Tatsuro Shiobara
達郎 塩原
Hideo Yasutomo
秀雄 保智
Kazuo Iwaki
和男 岩城
Osamu Arayama
修 荒山
Masanori Hirata
昌則 平田
Yoshikazu Nomura
吉和 野村
Kunihiko Ebiya
邦彦 蛯谷
Tokuji Nakamura
篤司 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物に装着される窓を利用して、自然換気
効果を高めた建築物を得ることを目的とする。 【解決手段】 建築物の外壁構成部に窓を備えた建築物
において、無風状態又は建築物の風下側に位置する窓の
障子部を開放する障子部開放手段と、建築物の風上側に
位置する窓の障子部を閉塞する障子部閉塞手段とを備え
たもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物にあたる外
からの自然風や室内外の温度差又は気圧差等を有効に利
用して室内の自然換気を行うことのできる建築物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】最近の建築物は木造であっても気密性が
高く、種々の室内換気が検討されている。室内換気に
は、自然換気と人工換気とがある。自然換気には、建物
の外壁に加わる風圧が原動力になる風力換気と、室内外
の温度差による空気密度の差が原動力になる重力換気と
に大別される。
【0003】風力換気とは、風が建物に当ると風上側の
壁面には正圧(押込む力)が生じ、風下側では負圧(吸
出す力)が生じることによって換気が行われるものを言
う。この圧力によって風力換気が生ずるのであるが、風
圧は風速によって大きく変化すると共に、風上側か風下
側かによって、また建物の形,建物の周囲の状況によっ
ても異なる。風圧の加わり方は、風圧係数によって示さ
れる。風力換気量は風速に比例するが、この風圧係数の
差も換気量に影響する重要な要素である。風上側と風下
側に開口部を設けると風圧係数の差が大となり、換気量
も多くなる。
【0004】重力換気とは、重い外気は下方から室内に
流入し、室内の軽い空気は上方から流出して換気が行わ
れるものを言う。即ち、室内にはいろいろな熱源がある
ので、外部より高温側になることが普通の状態である。
このため室内の空気は膨張して軽く、外部の低温側の重
い空気と壁とを境にして併存するため、重い外気は下方
から室内に流入し、室内の軽い空気は上方から流出して
換気が行われる。
【0005】一方、人工換気には、給・排気ともに機械
力を用いる方法(第一種換気法)と、給気は送風機によ
るが排気は自然に行わせる方法(第二種換気法)と、排
気は送風機によるが給気は自然に行わせる方法(第三種
換気法)とがある。
【0006】何れの方法も機械力を使って強制的に換気
を行うのであるが、給気が充分でなければ排気も充分に
行われないし、逆に排気が充分でなければ給気も充分で
なくなる。何れにしても換気が効果的に行われなくな
る。この意味では第一種は安定した換気法といえる。第
二種、第三種では自然に起こる排気や給気の状況によっ
て換気量が大きく左右される。
【0007】風が排気口に向って吹くと、風力換気の経
路と人工換気の経路とが逆向きになるので、排気を自然
に行わせる第二種換気法では勿論のこと、排気を強制す
る第一種・第三種換気法においても、風が排気を相殺す
るために換気量は低下する。このため排気口の位置は、
その土地の最多風向きとの関連において考える必要があ
る。
【0008】このような換気方法において、機械力を用
いる人工換気では、適当な換気量が常に得られ易いが、
駆動原の電力消費量は長期に亙ると膨大なものとなる。
従って、自然換気において、これに多少の設備を施すこ
とによって、動力を使わずに換気効果を高めることを目
的としたものが提案されている。
【0009】例えば、ルーフベンチレータ等の換気筒
は、このための最も一般的なもので、主として外部の風
による吸引力を利用するものである。即ち、風力によっ
て負圧部分を作り、室内の空気を吸引するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ルーフ
ベンチレータ等の換気筒では、建築物の屋根等に開口を
設ける等の建築上の施工に特別の配慮を行う必要があっ
た。
【0011】本発明は、建築物に装着される窓を利用し
て、自然換気効果を高めた建築物を得ることを目的とす
る。また、本発明は、特別の駆動原を用いずとも自然に
開閉動作を行わせることのできる建築物を得ることを別
の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本請求項1に記載された
発明に係る自然換気を行う建築物では、建築物の外壁構
成部に窓を備えた建築物において、無風状態又は建築物
の風下側に位置する窓の障子部を開放する障子部開放手
段と、建築物の風上側に位置する窓の障子部を閉塞する
障子部閉塞手段とを備えたものである。
【0013】本発明における建築物は、無風状態又は建
築物の風下側に位置する窓の障子部を開放する障子部開
放手段と、建築物の風上側に位置する窓の障子部を閉塞
する障子部閉塞手段とを備える。ここで無風状態とは、
風が無い(風力が0)状態や、所定値以下の微風状態を
言う。また、風下に位置する状態は、建築物の風下側に
位置する窓を示すか、建築物の内側より外側の方が気圧
が低い場合を含むものである。このため例えば、無風状
態又は建築物の風下側や建築物の内側の気圧が外側の気
圧よりも高い場合に、障子部開放手段によって窓の障子
部は開放状態となればよい。このような場合に窓を開け
れば内部の空気が効果的に排出され、自然換気が良好に
行われるためである。また、建築物の風上側に位置する
窓は、建築物の周囲で空気を受ける部分の窓を示すが、
建築物の内側より外側の方が気圧が高い場合を含む。こ
のため、窓が外から風を受けたり、建築物の内側の気圧
が外側の気圧よりも低い場合に、障子部閉塞手段によっ
て窓の障子部が閉塞状態となればよい。この状態では、
窓を閉めることで、風下側からの排気を効率よく伝える
ためである。
【0014】ところで、本発明における建築物は、家
屋,倉庫等の外壁構造を有し、少なくとも内部に部屋
(空間)を有するものである。この建築物に備わった窓
は、内部の空気の換気のために建築物の外壁を貫通して
設けられる。例えば、一般的な窓構造、通気窓構造、排
気窓構造をも含む。従って、窓の障子部もガラス、板等
の板状のものが適用可能である。このような外壁を貫通
して障子部が配された給排気開口構造は、通気窓として
総称されるが、本発明での窓とは通気用窓だけでなく彩
光用窓をも指す。また、建築物の屋根上に設けた換気室
の側壁部を利用してもよい。
【0015】このような窓を、建築物の外壁構成部にお
ける相対する位置の各々に備える。これにより、自然風
による負圧,室内外の気圧差等を有効に利用して、室内
の自然換気効果が高まる。尚、建築物への風は、立地条
件によって、海風・山風のように、時刻によって風向が
定期的に変化する場合もある。このような立地条件にた
てられた建築物では、前述の窓を建築物の外壁構成部に
おける相対する位置の各々に備えればよい。しかし、多
くの場合には、建築物への風は変化する。従って、建築
物の外壁構成部における全周の複数の位置に前述のよう
な窓を備えるべきである。
【0016】従って、請求項2に記載された発明に係る
自然換気を行う建築物では、建築物の外壁構成部におけ
る全周の複数の位置に窓を備えた建築物において、無風
状態又は建築物の風下側に位置する窓の障子部を開放す
る障子部開放手段と、建築物の風上側に位置する窓の障
子部を閉塞する障子部閉塞手段とを備えたものである。
【0017】これらの障子部開放手段及び障子部閉塞手
段の動作は、原動機等の動力源を用いて行ってもよい
し、建築物の個々の窓に受ける風を動力として障子部の
バランスによって、障子部を開放又は閉塞してもよい。
しかし、建築物の個々の窓の開放又は閉塞の動作を確実
にするため、開放又は閉塞の動作のきっかけを検知手段
を用いて行ってもよい。
【0018】即ち、請求項3に記載された発明に係る自
然換気を行う建築物では、建築物の外壁構成部に窓を備
えた建築物において、建築物の相対する外壁構成部の各
々に対する風の向き及び/又はその程度を検知する風検
知手段と、この風検知手段の結果に基づいて、無風状態
又は建築物の風下側に位置する窓の障子部を開放し、建
築物の風上側に位置する窓の障子部を閉塞する障子部開
閉制御手段とを備えたものである。
【0019】また、請求項4に記載された発明に係る自
然換気を行う建築物では、建築物の外壁構成部における
全周の複数の位置に窓を備えた建築物において、建築物
の外壁構成部の各々に対する風の向き及び/又はその程
度を検知する風検知手段と、この風検知手段の結果に基
づいて、無風状態又は建築物の風下側に位置する窓の障
子部を開放し、建築物の風上側に位置する窓の障子部を
閉塞する障子部開閉制御手段とを備えたものである。
【0020】本発明で開示された風検知手段とは、外壁
構成部の各々に対する風の向き及び/又はその程度を検
知するものであればよい。例えば、建築物全体として風
向計や風力計によって風の向きやその程度を把握するも
のでもよく、各外壁構成部に個別に取付けられた気圧セ
ンサー等で各外壁構成部の内外の気圧差を個別に検知し
てもよい。
【0021】また、風の向き及び/又はその程度を検知
するだけでなく、風向,風力,気温,湿度,気象の何れ
か1つ以上を検知して、障子部の開閉を制御してもよい
し、台風や大雨等のあまりに過酷な気象条件では、障子
部の閉塞をロックする機構を備えてもよい。窓を開状態
とすると、雨水が室内に侵入したり、必要以上の風を室
内に巻き込むことを防止するためである。また、回転モ
ーメントのバランスを保って開閉する窓では、障子部の
ばたつきによる音や、故障を未然に防止する効果もあ
る。
【0022】従って、請求項5に記載された発明に係る
自然換気を行う建築物では、建築物の外壁構成部におけ
る全周の複数の位置に窓を備えた建築物において、建築
物の外壁構成部の各々に対する風向,風力,気温,湿
度,気象の何れか1つ以上を検知する気象条件検知手段
と、この気象条件検知手段の検知結果に基づいて、無風
状態又は建築物の風下側に位置する窓の障子部を開放
し、建築物の風上側に位置する窓の障子部を閉塞する障
子部開閉制御手段と、気象条件検知手段の検知結果が予
め定められた設定値を超えた場合に、障子部を閉塞状態
に固定する障子部ロック制御手段とを備えたものであ
る。
【0023】本発明で開示された気象条件検知手段と
は、風検知手段と同様に、建築物全体として風向計,風
力計,温度計,湿度計,降雨計の何れかによって、風
向,風力,気温,湿度,雨の有無の何れかを把握するも
のでもよく、各外壁構成部に個別に取付けられた風向,
風力,気温,湿度センサー等の何れかで各外壁構成部毎
の気象条件を個別に検知してもよい。
【0024】以上のような建築物では、建築物の外壁に
加わる自然風を利用して自然換気の風力換気が良好に行
うことができる。
【0025】一方、室内外の温度差による空気密度の差
を原動力とする重力換気に着目して、自然換気を行う建
築物を得ることも可能である。建築物において多くの場
合、建築物内部は幾つかの部屋に別けられている。部屋
はいろいろな熱源があるので、外部より高温側になるこ
とが普通の状態である。このため室内の空気は膨張して
軽く、室内の上部では外部の低温側の重い空気と壁を境
にして併存する。
【0026】従って、請求項6に記載された発明に係る
自然換気を行う建築物では、建築物の室内を構成する全
周の壁の少なくとも1つの壁の上部位置に建築物の外壁
構成部を貫通して設けられた上部窓と、建築物の室内を
構成する全周の壁の少なくとも1つの壁の下部位置に外
気と連通して設けられた下部窓とを備えた建築物におい
て、前記上部窓が、室内と室外との気圧差がない場合又
は室内の気圧が室外の気圧よりも高い場合に上部窓の障
子部を開放する障子部開放手段と、室内の気圧が室外の
気圧よりも低い場合に上部窓の障子部を閉塞する障子部
閉塞手段とを備えたものである。
【0027】即ち、本発明では、室内の気圧と室外の気
圧差がない場合や、例えば建築物の風下側で建築物の内
側の気圧が外側の気圧よりも高い場合には、障子部開放
手段によって上部窓の障子部が開放常置となる。このよ
うな場合は、室内の上部の空気は膨張して軽くなってお
り、室内の空気が上部窓から外部に排出され、排出され
た空気と見合う量が下部窓を通して室内に入ってくる。
また、建築物の風上側に位置する窓や建築物の内側の気
圧が外側の気圧よりも低い場合には、障子部閉塞手段に
よって上部窓の障子部が閉塞状態となる。従って、内部
の空気は室外から排出されることが無く、また、上部か
らの空気の流入による室内の不要な空気粒の乱れを防止
する。また、上部窓が全て閉じられると、上部からは室
内の空気が排出されないので、下部窓を通して室内に外
気は入り難い。このような場合には、下部窓も、上部窓
に呼応して開閉するように制御すれば、一層効果的に室
内換気を行うことができる。このように、室内の室内の
空気の対流等を有効に利用して、室内の自然換気効果が
高まる。
【0028】これらの障子部開放手段及び障子部閉塞手
段の動作は、原動機等の動力源を用いて行ってもよい
し、建築物の個々の窓に受ける風等の作用を動力として
障子部のバランスによって、障子部を開放又は閉塞する
ものでもよい。更に、建築物の個々の窓の開放又は閉塞
の動作を確実にするため、開放又は閉塞の動作のきっか
けを検知手段を用いて行ってもよい。
【0029】請求項7に記載された発明に係る自然換気
を行う建築物では、建築物の室内を構成する全周の壁の
少なくとも1つの壁の上部位置に外壁構成部を貫通して
設けられた上部窓と、建築物の室内を構成する全周の壁
の少なくとも1つの壁の下部位置に外気と連通して設け
られた下部窓とを備えた建築物において、前記室内と室
外との気圧差を検知する気圧差検知手段と、この気圧差
検知手段の検知結果に基づいて、室内と室外との気圧差
がない場合又は室内の気圧が室外の気圧よりも高い場合
に、前記上部窓の障子部を開放し、室内の気圧が室外の
気圧よりも低い場合に上部窓の障子部を閉塞する障子部
開閉制御手段とを備えたものである。
【0030】本発明で開示された気圧差検知手段とは、
室内と室外との気圧差を検知するものであればよく、特
に、開閉動作を行う上部窓の位置での気圧差を検知す
る。この気圧差は、建築物にあたる風の影響によるもの
や内外の温度差等の影響によるもののどのようなもので
もよい。
【0031】障子部開閉制御手段としては、例えば無風
又は窓(開口)の内側の気圧が外側の気圧よりも高い場
合に障子部を窓枠に対して予め定められた角度で開放さ
せる動作を行い、開口の内側の気圧が外側の気圧よりも
低い場合に前記障子部を閉塞する動作を行うものを開示
する。これにより、自然換気効果が高まる。
【0032】前述のように、風力換気又は重力換気の自
然換気を行う建築物に装着される窓としては、窓枠と、
この窓枠に水平回転軸を介して回動自在に取付けられた
平板状の障子部とを備えたものが好ましくは選ばれる。
【0033】尚、水平回転軸は、障子部の開閉に伴う摩
擦を極力抑制するために、ベアリング等を介して窓枠に
設置されることが肝要である。これにより、障子部の開
閉に殆ど力を必要とせず、自然風の影響や重力換気の影
響を受けて感度よく応答することが可能である。
【0034】また、別途にこの障子部を駆動するモータ
とこの駆動を伝える伝達機構とを備えた駆動部を設けた
場合には、小さな力で窓を開閉することができる。尚、
駆動部によって機械的に開閉させる場合には、水平回転
軸は障子部に対して均等位置又は不均等位置の限定はな
くてもよい。
【0035】またこの場合、障子部の駆動は、オペレー
タの指示で行ってもよいが、前述の検知手段と、これに
より駆動を制御する制御手段とを組み合わせて、無風又
は窓の内側の気圧が外側の気圧よりも高い場合に開放さ
せて、所望の風速に達した場合に、対応する風向に設け
られた給排気窓を自動的に閉塞させるようにしてもよ
い。何れにしても、水平回転軸が障子部の回転モーメン
トがほぼ釣り合う位置に設けられているので、小出力の
モータを用いた駆動部であっても容易に障子部を開閉さ
せることが可能となる。
【0036】以上のように、原動機等の動力源を用いて
行ってもよいが、維持費,メンテナンス等の問題から、
建築物の個々の窓に受ける風を動力として障子部のバラ
ンスによって、障子部を開放又は閉塞するものが選ばれ
る。
【0037】例えば、重りを設置することによって、障
子部の水平回転軸で分割される面を不均等にすることに
より、自然風が吹いて来た場合や内外の気圧差がある場
合等によって障子部を回動させる力を生じさせて開放又
は閉塞状態することができる。これにより、特別な駆動
原を必要としなくても、自然風が吹くことにより、自動
的に障子部が開放される。
【0038】好ましくは、重りを含んだ障子部の一方の
重心に係る回転モーメントと、障子部の他方の重心に係
る回転モーメントとが釣り合う位置に設けられ、尚且、
両方の重心を合わせた重心位置の上位位置に設けられた
ものが選ばれる。
【0039】これは、両方の回転モーメントを相殺さ
せ、尚且両方の重心が合わさった重心位置よりも高い位
置に水平回転軸を設置して、自然状態で所謂「ヤジロベ
エ」の原理で障子部を開放させる開放機構である。即
ち、両方の重心が合わさった重心位置よりも高い位置に
水平回転軸を設置し、水平回転軸が重心位置の直上にな
るように静止される。これによって、人為的・機械的な
操作なしに無風時等に障子部を開放することができる。
【0040】例えば、請求項8に記載された発明に係る
自然換気を行う建築物では、請求項1,2,又は,5〜
7の何れかの自然換気を行う建築物において、前記窓
が、窓枠と、この窓枠に水平回転軸を介して回動自在に
取付けられた平板状の障子部と、前記障子部の上部又は
下部の少なくとも一方に設置された重りとを有し、前記
水平回転軸が、この回転軸を中心として、前記重りを含
んだ障子部の一方の重心に係る回転モーメントと、障子
部の他方の重心に係る回転モーメントとが釣り合う位置
に設けられており、前記重りの作用により、無風状態又
は建築物の風下側に位置する窓では前記障子部を前記窓
枠に対して予め定められた角度で開放させる障子部開放
手段と、建築物の風上側に位置する窓では外面に受ける
風圧により前記障子部を閉塞する障子部閉塞手段とを備
えたものを提供する。
【0041】更に、請求項9に記載された発明に係る自
然換気を行う建築物では、請求項3〜7の何れかの自然
換気を行う建築物において、前記窓が、窓枠と、この窓
枠に水平回転軸を介して回動自在に取付けられた平板状
の障子部と、前記障子部の上部又は下部の少なくとも一
方に設置された重りとを有し、前記水平回転軸が、この
回転軸を中心として、前記重りを含んだ障子部の一方の
重心に係る回転モーメントと、障子部の他方の重心に係
る回転モーメントとが釣り合う位置に設けられており、
前記重りの作用により、無風状態又は建築物の風下側に
位置する窓の前記障子部を前記窓枠に対して予め定めら
れた角度で開放させ、建築物の風上側に位置する窓の外
面に受ける風圧により前記障子部を閉塞する障子部開閉
制御手段とを備えているものを提供する。
【0042】即ち、これらの発明では障子部自体が自然
状態で(例えば、無風状態)で開放状態であり、外部か
ら風を受けると閉方向に回動する。従って、これらの発
明では重りや窓構造自体が、障子部開放手段,障子部閉
塞手段,及び,障子部開閉制御手段を構成する。前述さ
れた窓枠に水平回転軸を介して回動自在に取付けられた
平板状の障子部は、引き戸式のものに比べて障子部開閉
手段の機構が簡便であり、室内の空気の排気と室外から
の空気の給気とが水平回転軸付近を中性帯として、回転
軸の上部を排気に下部を給気に用いることもでき、室内
換気を良好に行うことができる。
【0043】ここで、障子部の開動作を無制限にすると
動作が大きくなって、自然風や気圧差による反応動作が
鈍くなる。また、大きな動作により内部への移動空間も
充分に必要になる。このため、障子部の開動作を制限す
るストッパ等を設けることが好ましい。これは、例えば
障子部が所定角度以上に開くのを防止するもの等が考え
られる。障子部の窓枠に対する開放(回動)角度とは、
自然風が吹いて来た場合等に良好に風を受ける範囲で種
々選択される。水平では自然風が吹いても閉塞できず、
逆に、殆ど立設状態に近い角度では、開放幅が狭くなり
室内の自然換気が良好に行われない。従って、好ましく
は垂直からの傾斜角度が30〜60度の間から選ばれ
る。また、自然風が吹いて来た場合に閉塞させるため
に、水平回転軸で分割された広い面の方が、常に外側に
なるように傾斜可能とする。開状態での排気効率と外か
らの風を受ける障子部の面の角度を考慮すれば約45度
が最適である。
【0044】このストッパは、障子部が適当な角度まで
開いた状態で当接する当接部を備えていれば、障子部は
ストッパに当接するまでの間の角度範囲内で回動移動し
て開閉する。尚、このストッパの当接部には、障子部が
当接する際の、衝撃を吸収する緩衝手段を設けることが
好ましい。例えば風が強い場合等には、障子部が開動作
でストッパ方向へ移動して当接する際に、大きな衝撃力
や音が生じるので、窓の故障の原因や騒音の低減を図る
ためである。
【0045】また、このような自然状態(無風又は風下
状態)で開放状態となる窓を用いる場合には、強風の場
合に窓がばたつく問題があり、その場合にのみ閉塞状態
に固定(又はロック)する障子部ロック制御手段を備え
ることが好ましい。通常状態では、動力を用いずに自然
に換気が行われるので、エネルギーの消費が少なくな
り、必要なときにのみ制御手段を作動させるので、必要
な電力等のエネルギーが最小限に抑えられるからであ
る。
【0046】この障子部ロック制御手段は、風力等の気
象条件の検知結果に基づいて、予め定めた風力等の限界
値(設定値)を超えた場合に、障子部を閉塞状態に固定
するものであればよい。また、この限界値は、風力等の
気象条件の影響により窓を閉塞固定することが好ましい
状態を予め実験等で特定して、制御手段の設定値とすれ
ばよい。
【0047】尚、風力等の気象条件が変化して設定値を
下回った場合には、この固定状態を開放して、通常の自
然状態に戻すものであることが好ましい。自然状態の変
化に追従させて、良好に建築物の換気を行うためであ
る。更に、ロック手段におけるロック機構の作動や開放
は、風力等の限界値を超えた場合にすぐに動作するもの
では無く、一定時間以上連続するか、更に大きな臨界値
を超える場合等に初めて動作するものとすることが好ま
しい。自然状態は刻一刻と変化するので、ロック制御手
段の動作が頻繁に行われるとかえって換気効率が下がっ
たり、無駄なエネルギーを消費するからである。
【0048】また、台風などの強風時には、障子部と窓
枠との間に緩衝材を配して、障子部の激しい開閉による
振動を緩衝してもよい。また、ロック機構を障子部と窓
枠とに配して、台風などの風雨を伴う時に強風時に開閉
できないようにして、風だけでなく雨も室内に侵入させ
ないようにしてもよい。
【0049】更に、給排気窓の障子部が開放した際に虫
の侵入を防ぐために、窓枠と障子部との間、又は、給排
気窓の外側或いは内側に網を設けてもよい。また、建築
物の外壁に隣接して多数の給排気窓を設けた場合に、隣
接する障子部同士を連結したり、障子部をモータ等で駆
動する場合には同期して制御することにより、開閉動作
を同期させるようにしてもよい。また、この場合、強制
的に開放状態とする機構を組込んでいれば、火災時にこ
れら給排気窓の全部又は一部を開放させることによっ
て、排煙窓として用いることも可能である。
【0050】
【発明の実施の形態】本発明においては、建築物の外壁
構成部に窓を備えた建築物において、無風状態又は建築
物の風下側に位置する窓の障子部を開放する障子部開放
手段と、建築物の風上側に位置する窓の障子部を閉塞す
る障子部閉塞手段とを備えたものである。図1は本発明
の自然換気を行う一例の建築物の構成を模式的に示す説
明図である。
【0051】図1に示す通り、建築物(10)に対して自然
風が吹いた場合には、建築物(10)の周辺には、風上側で
正圧域(11)、風下側で負圧域(12)が発生する。従って、
風下側の窓の内側の気圧が外側の気圧よりも高くなるの
で、平板状の障子部(13)は開放させた状態となり、風下
側の窓の内側の気圧が外側の気圧よりも低くなるので、
前記障子部(13)は閉塞した状態となる。これにより、開
放状態の窓から内部の空気が外部に流出し、自然換気が
良好に行われる。
【0052】尚、建築物への風は、立地条件によって、
海風・山風のように、時刻によって風向が定期的に変化
する場合もある。このような立地条件に建てられた建築
物では、前述の窓を風向に留意して建築物の外壁構成部
における相対する位置の各々(例えば、風上面と風下面
の壁)に備えればよい。しかし、多くの場合には、建築
物への風向は変化する。従って、建築物の外壁構成部に
おける全周の複数の位置に前述のような窓を備えること
が好ましい。
【0053】図2は本発明の自然換気を行う別の建築物
の全体構成を示す説明図である。a図及びb図に示す通
り、例えば建築物(20)の屋根上に換気を行う屋上建築物
(20') を設置し、この全周方向に、窓(24)を設置する。
これらの窓(24)は、無風状態又は建築物の風下側の窓の
障子部が開放状態となり、建築物の風上側の窓の障子部
が閉塞状態となる。この動作により、図1に示す例と同
様に、風の向きが変っても自然換気を良好に行うことが
できる。
【0054】これらの障子部開放動作及び障子部閉塞動
作は、原動機等の動力源を用いて行ってもよいし、建築
物の個々の窓に受ける風等を動力として障子部のバラン
スによって、障子部の開放動作又は閉塞動作を行っても
よい。更に、建築物の個々の窓の開放又は閉塞の動作を
確実にするため、開放又は閉塞の動作のきっかけを検知
手段を用いて行ってもよい。
【0055】図1及び図2に示した建築物では、建築物
の外壁に加わる自然風によって自然換気の風力換気が良
好に行うことができる。
【0056】一方、室内外の温度差(又は空気密度の
差)を原動力とする重力換気に着目して、自然換気を行
う建築物を得ることも可能である。図3は本発明の自然
換気を行う更に別の建築物の構成を示す説明図である。
建築物において多くの場合、建築物内部の空間は幾つか
の部屋に別けられている。これらの部屋にはいろいろな
熱源があるので、外部より高温側になることが普通の状
態である。このため室内の空気は膨張して軽くなり、上
方へ移動するので、室内の上部では外部の低温側の重い
空気と壁を境にして併存する。
【0057】図3に示す通り、例えば3階建の建築物(3
0)は各部屋(30a) 〜(30d) に外壁構成部を貫通して設け
られた上部窓(31)と下部窓(32)が設けられている。上部
窓(31)は室内の気圧と室外の気圧差がない場合又は室内
の気圧が室外の気圧よりも高い場合に上部窓の障子部が
開放状態となり、室内の気圧が室外の気圧よりも低い場
合に上部窓の障子部を閉塞状態となる。一方、下部窓(3
2)は開放か閉塞かを任意に行えるものとする。通常下部
の窓は人力で容易に操作することができるが、上部(天
井付近)は簡単ではないからである。また、一般の居住
室内であれば高さや気圧差は殆ど問題にならないが、工
場やホール等の大型建築物では、この高さや熱等による
問題は大きく、特にこのような場合に本発明は有効であ
る。尚、ここでは、風は吹いていないものとする。
【0058】例えば、3階の部屋(30a) のように、室内
のいろいろな熱源により室内空気が暖まった場合には、
室内の空気は上部が軽く、下部が重い状態となる。従っ
て上部の空気は当然外気よりも軽く、この部分の室内の
気圧が室外の気圧よりも高くなるので、障子部が開放さ
れた上部窓(31a) から自然に排出される。更に、上部の
空気が排出されて室内の空気が喪失した分だけ下部窓(3
2a) から供給される。また、1階の左の部屋(30c) で
も、同様に上部の空気が上部窓(31c) から排出されて室
内の空気が喪失した分だけ下部窓(32c) から供給され
る。
【0059】更に、例えば2階の部屋(30b) のように、
熱源がない場合には、下部窓(32b)を閉じた状態で、外
気の方が気温が高い場合がある。このとき、室内の気圧
が室外の気圧よりも低くなるので、上部窓(31b) の障子
部が閉塞状態となり、外気と室内との遮蔽が行われる。
【0060】また、1階の右の部屋(30d) のように、下
部窓(32b) を閉じた状態で、室内の気温が高い場合に
は、室内の上部の気圧が室外の気圧よりも高くなり、障
子部が開放された上部窓(31d) から排出されるが、下部
窓(32d) は閉じられているので、外気は室内に入り難い
状態となる。
【0061】以上のような、自然換気を行う建築物にお
いて、取付けられる窓としては、無風状態又は建築物の
風下側に位置する窓の障子部を開放状態と、建築物の風
上側に位置する窓の障子部を閉塞状態とする窓、及び、
室内と室外との気圧差がない場合又は室内の気圧が室外
の気圧よりも高い場合に上部窓の障子部を開放状態と、
室内の気圧が室外の気圧よりも低い場合に上部窓の障子
部を閉塞状態とする窓を建築物に備えているものであれ
ばよい。
【0062】例えば、図1又は図2に示した窓では、障
子部の開放動作及び障子部の閉塞動作は、原動機等の動
力源を用いて行ってもよいが、電力等のエネルギー消費
やメンテナンス等を考慮すると、建築物の個々の窓に受
ける風を動力として障子部のバランスによって、障子部
を開放又は閉塞するものが好ましい。しかし、建築物の
個々の窓の開放又は閉塞の動作を確実にするため、開放
又は閉塞の動作のきっかけを検知手段を用いて行い、障
子部の開放又は閉塞動作を制限するものが好ましい。
【0063】即ち、窓の障子部は、窓に受ける風を動力
として開放動作又は閉塞動作を行うものを採用し、建築
物の相対する外壁構成部の各々に対する風の向き及び/
又はその程度を検知手段によって検知して、この風検知
結果に基づいて、無風状態又は建築物の風下側に位置す
る窓の障子部の開放動作と、建築物の風上側に位置する
窓の障子部の閉塞動作とを制限して、自然換気が効率よ
く行われるように、各々の窓の障子部の開閉を制御する
ものが好ましい。
【0064】例えば、図1又は図2に示す建築物の屋根
上に検知手段として風向計及び風力計を設置し、風の向
きやその程度(風力等)を検出すれば、その結果を利用
して、風上側に該当する窓の開放動作を制限し、尚且、
風下側に該当する窓の開放動作の制限を無くすように、
制御する。これにより、自然風による自然換気が効率よ
く行われる。また、風の向き及び/又はその程度を検知
するだけでなく、気象検知手段により風向,風力,気
温,湿度,気象の何れか1つ以上を検知して、障子部の
開閉を制御してもよい。更に、台風や大雨等のあまりに
過酷な気象条件では、障子部の閉塞動作を制限するだけ
でなく、ロック制御手段により障子部の閉塞状態をロッ
クする機構を備えてもよい。尚、障子部の動作の制限や
ロック機構については、操作者が自然風の有無に関係な
く、任意に行えるように指令手段を備えたものが採用さ
れる方が好ましい。
【0065】また、図3に示す建築物の各部屋の上部窓
も、エネルギーの節約やメンテナンス等を考慮して、障
子部の開放動作及び障子部の閉塞動作は、原動機等の動
力源を用いて行うものよりも、建築物の上部窓に受ける
内外の気圧差を利用して障子部のバランスによって、障
子部を開放又は閉塞動作するものが好ましい。この場合
には、特に、気象条件が厳しい場合、例えば雨や風が強
い場合には、閉状態に固定することが好ましい。即ち、
気象条件の検出手段により、雨や風が所定値以上の場合
には、風による障子部のばたつきや雨の侵入を防止する
ために、ロック制御手段により、障子部を閉塞状態に固
定する。
【0066】特に大きな建築物の上部窓の障子部は、窓
に受ける内外の気圧差を利用して開放動作又は閉塞動作
を行うものを採用することが好ましい。この場合に、内
外の気圧差等を検知手段によって検知して、この気圧差
の検知結果に基づいて、室内と室外との気圧差がない場
合又は室内の気圧が室外の気圧よりも高い場合に上部窓
の障子部の開放動作と、室内の気圧が室外の気圧よりも
低い場合に上部窓の障子部を閉塞動作とを制限して、障
子部の開閉を制御するものが好ましい。人力等による制
御が困難だからである。
【0067】例えば、図3に示した建築物の上部窓近傍
位置に気圧センサを設置して建築物の内外の気圧差を検
知し、室内の気圧が室外の気圧よりも低い場合に障子部
の開放動作を制限し、室内と室外との気圧差がない場合
又は室内の気圧が室外の気圧よりも高い場合には開放動
作の制限を無くすように、開閉制御手段により制御す
る。これにより、室内外の温度差による空気密度の差に
基づく重力換気が効率よく行われる。また、室内外の気
圧差を検知するだけでなく、風向,風力,気温,湿度,
気象の何れか1つ以上を検知して、障子部の開閉動作を
制御してもよい。更に、台風や大雨等のあまりに過酷な
気象条件では、障子部の閉塞動作を制限するだけでな
く、障子部の閉塞状態をロックする機構を備えてもよ
い。雨や風が強いときに、雨水の侵入や室内への風の乱
入を防止すると共に、窓の可動部の故障を防止するため
である。尚、障子部の動作の制限やロック機構について
は、操作者が室内外の気圧差の有無に関係なく、任意に
行えるように指令手段を備えたものが採用される方が好
ましい。
【0068】このような窓(上部窓)の具体的な例とし
ては、次に示すものが上げられる。図4は図1〜図3の
何れかの建築物に設置される窓の一実施形態の構成を示
す説明図であり、a図は正面図、b図は障子部の動作を
示す側面図である。図5は図4の障子部の側面図であ
る。図6は図4に示された窓の障子部のストッパを兼ね
た開閉を制限する開閉制限手段の構成を示す説明図であ
る。図7は図4に示された窓の障子部の閉塞をロックす
るロック手段の構成を示す説明図であり、a図は平面
図、b図は断面図である。
【0069】図4は、4枚の窓を一つの組にしたものを
示す。立設した壁面に装着される窓枠(40)には水平回転
軸(42)を介して平板上の障子部(41)が回動自在に取付け
られている。障子部(41)は窓枠(40)に設けられたストッ
パ手段(図6の点線で示す)によって、垂直状態(閉状
態)から室内側に45度の傾斜角度の間(回動範囲)で
傾斜(回動)自在である。
【0070】この障子部(41)の上端部には、図5に示す
通り、内側に突設された保護カバー(43)の内部に取付け
金具(54)を介してバランスウエート(重り)(53)が水平
方向に移動可能な状態で設置されており、水平回転軸(4
2)は、これらのバランスウエート(53)を含めた障子部(4
1)の上部の回転モーメントと、下部の回転モーメントと
がほぼ釣り合う位置に設置され、尚且、両方の重心を合
わせた重心位置の上位位置に設けられている。また、バ
ランスウエート(53)が保護カバー(43)で覆われているた
め、埃等が付着し難くなる。
【0071】従って、回転モーメントが釣り合う位置に
水平回転軸(42)が設けられているため、障子部(41)は小
さな力で水平回転軸(42)回りを自在に回ることができ、
尚且、水平回転軸(42)がこれを中心とした両方の重心を
合わせた重心位置の上位位置に設けられることにより自
然状態で開放状態に維持される。更に、障子部(41)の内
側から風が当たったり、外気圧が低い場合にも、所謂
「ヤジロベエ」の原理で開放状態になる。
【0072】また、障子部(41)の窓枠(40)に対する開閉
角度を制限する開閉制限手段として、障子部(41)の水平
回転軸(42)近傍に設置された水平な開閉用軸(46)に突設
された規制アーム(44)と、この規制アーム(44)の先端部
に取付けられた断面がT字形の緩衝アーム(45)とを備え
ている。図6に示す通り、規制アーム(44)は、ギアボッ
クス(66)によってモータ(65)の駆動が伝達された開閉用
軸(46)の回動に伴って軸回りを回る。規制アーム(44)の
回動角度は、垂直状態(即ち、窓枠(40)に当接して窓を
閉塞する状態)の障子部(41)の上部に当接する位置か
ら、障子部(41)が内側へ45度傾いた状態(点線で示
す)を超える位置で回動可能であり、この開閉制御手段
の位置により、障子部の回動角度が定まる。
【0073】この規制アーム(44)の先端には弾性ゴムか
らなる衝撃吸収部材(61)が備わっており、これによって
障子部(41)に当接した際に、衝撃を吸収する。規制アー
ム(44)の先端部には、支点(62)を介して緩衝アーム(45)
が取付けられている。緩衝アーム(45)の末端には、他端
を規制アーム(44)に固定されたバネ部材(63)が装着さ
れ、このバネ部材(63)の付勢によって、緩衝アーム(45)
のT字形の両肩端部が規制アーム(44)の先端よりも突出
される。また、緩衝アーム(45)のT字形の両肩端部に
も、弾性ゴムからなる衝撃吸収部材(64)が備わってお
り、規制アーム(44)の先端部が障子部(41)に当接する前
に、緩衝アーム(45)の両肩端部が当接して、ゴムとバネ
の作用により、当接の衝撃を緩衝する。即ち、これらの
アームは窓の開移動時のストッパ手段にもなっている。
【0074】この規制アーム(44)と緩衝アーム(45)とに
より、障子部(41)の窓枠(40)に対する開閉(回動)角度
が制限される。例えば、図1又は図2に示す建築物に備
わっている窓において、風上側に該当する窓では、規制
アーム(44)の先端の衝撃吸収部材(61)と緩衝アーム(45)
の両肩端部の衝撃吸収部材(64)とを、障子部(41)の水平
回転軸(42)の上部に当接させれば、障子部の開放動作を
制限して閉状態を維持できる。逆に、風下側に該当する
窓では、規制アーム(44)を回動させて、緩衝アーム(45)
の両肩端部の衝撃吸収部材(64)が45度傾斜した障子部
(41)の上部に当接するようにすれば、障子部は自然に開
状態となるが、その開き(回動)角度は、45度以上に
はならない。これはあまり大きく開くと、閉状態への戻
り動作が鈍くなるためである。また、ストッパ手段が衝
撃を吸収するので、各部の故障やがたつき音の発生を防
止している。また、これらの開閉制御により、自然風に
よる自然換気が効率よく行われる。尚、この例の窓は外
部から風が当たると閉状態になるので閉状態への制御は
通常は必要がない。
【0075】また、図3に示す建築物に備わっている上
部窓において、室内の気圧が室外の気圧よりも低い場合
にも、ストッパ手段自体は、開位置(45度位置)にあ
っても、気圧差により自然に閉状態となる。また、室内
と室外との気圧差がない場合又は室内の気圧が室外の気
圧よりも高い場合には、バランス又は気圧の影響により
開状態となり、気圧差が大きい場合にも規制アーム(44)
の先端の衝撃吸収部材(61)と緩衝アーム(45)の両肩端部
の衝撃吸収部材(64)とが障子部(41)に当接し、45度傾
斜した位置までで障子部(41)の回動を抑えるように制御
することとなる。これらにより、室内外の温度差(又は
気圧差)による空気密度の差を利用した重力換気が効率
よく行われる。
【0076】図4に示された窓においては、障子部(41)
の下部に、閉塞状態を保持させるロック手段が備わって
いる。図4及び図7に示すように、障子部(41)の下端部
に掛止ピン(71)が設置されている。この掛止ピン(71)を
係止するための掛止片(72)がスライドシャフト(73)上に
設けられている。ギアボックス(77)によってモータ(76)
の駆動が伝達されたスライドシャフト(73)はガイドロー
ラ(74)によって、窓枠(40)に平行に沿って移動し、掛止
片(72)のかぎ状の掛止部(75)が掛止ピン(71)を引っか
け、障子部(41)の閉塞をロックする。
【0077】即ち、この実施形態では、通常状態では、
ストッパを兼ねた開閉制御手段は、障子部が45度の位
置まで回動する位置に保持されており、無風状態や風下
状態では、障子部が開放状態となり、45度までの範囲
内で回動している。また、内部気圧が高い場合にも同様
に、開放状態になっている。一方、風上側窓では、外部
から風を受けるか外部の気圧が内部より高いので、これ
らの作用により障子部は閉状態に維持されている。この
とき、ストッパ手段は先の開状態と同じ位置である。即
ち、閉塞状態への移動自体は、窓のバランスや風又は気
圧差等の作用により、開閉制御手段に関わらず行われ
る。
【0078】しかし、例えば台風等で風や気圧差が大き
い場合には、窓のバランスと風等の影響による開閉を行
うと、開閉動作を繰り返して障子部がばたつく問題があ
り、各部の故障の原因となる恐れがある。また、このよ
うな状況で窓が開けば当然に雨水が内部に侵入したり、
室内に乱流が発生する問題がある。このため、気象条件
検出手段により、風雨等が一定の制限値以上の場合に
は、前記ストッパ手段を兼ねた開閉制御手段を作動さ
せ、障子部を閉塞位置に回動するように前記規制アーム
を回動させる。この状態で、前記ロック手段を作動させ
ることで、障子部を閉塞状態で固定することが可能とな
る。
【0079】このロック機構により、台風や大雨等のあ
まりに過酷な気象条件での障子部の閉塞動作を確実なも
のとすることができる。尚、障子部の動作の制限やロッ
ク機構については、操作者が自然風の有無に関係なく、
任意に行えるように指令手段を備えたものが採用される
方が好ましい。
【0080】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、室内外の
気圧差、例えば自然風又は室内の空気の対流等を有効に
利用して室内の自然換気を行うことのできる建築物を得
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自然換気を行う一例の建築物の構成を
模式的に示す説明図である。
【図2】本発明の自然換気を行う別の建築物の全体構成
を示す説明図である。
【図3】本発明の自然換気を行う更に別の建築物の構成
を示す説明図である。
【図4】図1〜図3の何れかの建築物に設置される窓の
一実施例の構成を示す説明図である。
【図5】図4に示された窓の障子部の側面図である。
【図6】図4に示された窓の障子部の開閉を制限する開
閉制限手段の構成を示す説明図である。
【図7】図4に示された窓の障子部の閉塞をロックする
ロック手段の構成を示す説明図であり、a図は平面図、
b図は断面図である。
【符号の説明】
(10)…建築物、(11)…正圧域、(12)…負圧域、(13)…障
子部、(20)…建築物、(20') …屋上建築物、(24)…窓、
(30)…3階建の建築物、(31)…上部窓、(32)…下部窓、
(30a) …3階の部屋、(31a) …上部窓、(32a) …下部
窓、(30b) …2階の部屋、(31b) …上部窓、(32b) …下
部窓、(30c) …1階の左の部屋、(31c) …上部窓、(32
c) …下部窓、(30d) …1階の右の部屋、(31d) …上部
窓、(32b) …下部窓、(40)…窓枠、(41)…障子部、(42)
…水平回転軸、(43)…保護カバー、(44)…規制アーム、
(45)…緩衝アーム、(46)…開閉用軸、(53)…バランスウ
エート(重り)、(61)…衝撃吸収部材、(62)…支点、(6
3)…バネ部材、(64)…衝撃吸収部材、(65)…モータ、(6
6)…ギアボックス、(71)…掛止ピン、(72)…掛止片、(7
3)…スライドシャフト、(74)…ガイドローラ、(75)…か
ぎ状の掛止部、(76)…モータ、(77)…ギアボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩月 丘生 東京都新宿区西新宿6−5−1 株式会社 日本設計内 (72)発明者 鈴木 淳 東京都新宿区西新宿6−5−1 株式会社 日本設計内 (72)発明者 塩原 達郎 東京都品川区西五反田2丁目27番3号 株 式会社梓設計内 (72)発明者 保智 秀雄 東京都品川区西五反田2丁目27番3号 株 式会社梓設計内 (72)発明者 岩城 和男 富山県高岡市早川550番地 立山アルミニ ウム工業株式会社内 (72)発明者 荒山 修 東京都新宿区西新宿3−2−11 立山アル ミニウム工業株式会社内 (72)発明者 平田 昌則 東京都新宿区西新宿3−2−11 立山アル ミニウム工業株式会社内 (72)発明者 野村 吉和 富山県高岡市早川550番地 立山アルミニ ウム工業株式会社内 (72)発明者 蛯谷 邦彦 富山県高岡市早川550番地 立山アルミニ ウム工業株式会社内 (72)発明者 中村 篤司 富山県高岡市早川550番地 立山アルミニ ウム工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の外壁構成部に窓を備えた建築物
    において、 無風状態又は建築物の風下側に位置する窓の障子部を開
    放する障子部開放手段と、建築物の風上側に位置する窓
    の障子部を閉塞する障子部閉塞手段とを備えたことを特
    徴とする自然換気を行う建築物。
  2. 【請求項2】 建築物の外壁構成部における全周の複数
    の位置に窓を備えた建築物において、 無風状態又は建築物の風下側に位置する窓の障子部を開
    放する障子部開放手段と、建築物の風上側に位置する窓
    の障子部を閉塞する障子部閉塞手段とを備えたことを特
    徴とする自然換気を行う建築物。
  3. 【請求項3】 建築物の外壁構成部に窓を備えた建築物
    において、 建築物の相対する外壁構成部の各々に対する風の向き及
    び/又はその程度を検知する風検知手段と、 この風検知手段の結果に基づいて、無風状態又は建築物
    の風下側に位置する窓の障子部を開放し、建築物の風上
    側に位置する窓の障子部を閉塞する障子部開閉制御手段
    とを備えたことを特徴とする自然換気を行う建築物。
  4. 【請求項4】 建築物の外壁構成部における全周の複数
    の位置に窓を備えた建築物において、 建築物の外壁構成部の各々に対する風の向き及び/又は
    その程度を検知する風検知手段と、 この風検知手段の結果に基づいて、無風状態又は建築物
    の風下側に位置する窓の障子部を開放し、建築物の風上
    側に位置する窓の障子部を閉塞する障子部開閉制御手段
    とを備えたことを特徴とする自然換気を行う建築物。
  5. 【請求項5】 建築物の外壁構成部における全周の複数
    の位置に窓を備えた建築物において、 建築物の外壁構成部の各々に対する風向,風力,気温,
    湿度,気象の何れか1つ以上を検知する気象条件検知手
    段と、 この気象条件検知手段の検知結果に基づいて、無風状態
    又は建築物の風下側に位置する窓の障子部を開放し、建
    築物の風上側に位置する窓の障子部を閉塞する障子部開
    閉制御手段と、 気象条件検知手段の検知結果が予め定められた設定値を
    超えた場合に、障子部を閉塞状態に固定する障子部ロッ
    ク制御手段とを備えたことを特徴とする自然換気を行う
    建築物。
  6. 【請求項6】 建築物の室内を構成する全周の壁の少な
    くとも1つの壁の上部位置に建築物の外壁構成部を貫通
    して設けられた上部窓と、建築物の室内を構成する全周
    の壁の少なくとも1つの壁の下部位置に外気と連通して
    設けられた下部窓とを備えた建築物において、 前記上部窓が、室内と室外との気圧差がない場合又は室
    内の気圧が室外の気圧よりも高い場合に上部窓の障子部
    を開放する障子部開放手段と、 室内の気圧が室外の気圧よりも低い場合に上部窓の障子
    部を閉塞する障子部閉塞手段とを備えたことを特徴とす
    る自然換気を行う建築物。
  7. 【請求項7】 建築物の室内を構成する全周の壁の少な
    くとも1つの壁の上部位置に外壁構成部を貫通して設け
    られた上部窓と、建築物の室内を構成する全周の壁の少
    なくとも1つの壁の下部位置に外気と連通して設けられ
    た下部窓とを備えた建築物において、 前記室内と室外との気圧差を検知する気圧差検知手段
    と、 この気圧差検知手段の検知結果に基づいて、室内と室外
    との気圧差がない場合又は室内の気圧が室外の気圧より
    も高い場合に、前記上部窓の障子部を開放し、室内の気
    圧が室外の気圧よりも低い場合に上部窓の障子部を閉塞
    する障子部開閉制御手段とを備えたことを特徴とする自
    然換気を行う建築物。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,又は,5〜7の何れかの
    自然換気を行う建築物において、 前記窓が、窓枠と、この窓枠に水平回転軸を介して回動
    自在に取付けられた平板状の障子部と、前記障子部の上
    部又は下部の少なくとも一方に設置された重りとを有
    し、前記水平回転軸が、この回転軸を中心として、前記
    重りを含んだ障子部の一方の重心に係る回転モーメント
    と、障子部の他方の重心に係る回転モーメントとが釣り
    合う位置に設けられており、 前記重りの作用により、無風状態又は建築物の風下側に
    位置する窓では前記障子部を前記窓枠に対して予め定め
    られた角度で開放させる障子部開放手段と、建築物の風
    上側に位置する窓では外面に受ける風圧により前記障子
    部を閉塞する障子部閉塞手段とを備えたことを特徴とす
    る自然換気を行う建築物。
  9. 【請求項9】 請求項3〜7の何れかの自然換気を行う
    建築物において、 前記窓が、窓枠と、この窓枠に水平回転軸を介して回動
    自在に取付けられた平板状の障子部と、前記障子部の上
    部又は下部の少なくとも一方に設置された重りとを有
    し、前記水平回転軸が、この回転軸を中心として、前記
    重りを含んだ障子部の一方の重心に係る回転モーメント
    と、障子部の他方の重心に係る回転モーメントとが釣り
    合う位置に設けられており、 前記重りの作用により、無風状態又は建築物の風下側に
    位置する窓の前記障子部を前記窓枠に対して予め定めら
    れた角度で開放させ、建築物の風上側に位置する窓の外
    面に受ける風圧により前記障子部を閉塞する障子部開閉
    制御手段とを備えていることを特徴とする自然換気を行
    う建築物。
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