JPH10184415A - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

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JPH10184415A
JPH10184415A JP34750396A JP34750396A JPH10184415A JP H10184415 A JPH10184415 A JP H10184415A JP 34750396 A JP34750396 A JP 34750396A JP 34750396 A JP34750396 A JP 34750396A JP H10184415 A JPH10184415 A JP H10184415A
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clutch
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淳 田端
Yutaka Taga
豊 多賀
Takatsugu Ibaraki
隆次 茨木
Yushi Hata
祐志 畑
Tsuyoshi Mikami
強 三上
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  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者の操作に優先して動力源やホイールブ
レーキを電子制御するVSC制御の制御精度を向上させ
る。 【解決手段】 ステップSA2でVSC制御が作動中で
あると判断された場合には、ステップSA6で動力源と
してのエンジンおよびモータジェネレータの作動状態が
異なる運転モードへの切換えを一時的に保留させる。こ
のようにすれば、動力源の出力制御を高い精度で行うこ
とができるとともに、イナーシャ(厳密には慣性モーメ
ント)の変化がないためホイールブレーキのブレーキ制
御が容易になるなど、動力源の切換えに起因するVSC
制御の制御精度の低下が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の制御装置に係
り、特に、動力源やホイールブレーキを電子制御する挙
動制御手段の制御精度を向上させる技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】車両の挙動を制御するために、動力源や
ホイールブレーキを電子制御する挙動制御手段、例えば
VSC(Vehicle Stability Control;車両走行安定化制
御)やABS(Antilock Brake System)等を搭載した車
両が近年提案されている。VSCは、旋回時の車両の挙
動を安定させるために動力源の出力を増減制御するとと
もにホイールブレーキのブレーキ力を増減制御するもの
で、ABSは、制動時の車輪のロックを防止して車両安
定性や操舵性を確保するするためにホイールブレーキの
ブレーキ力を低減するものであり、例えば特開昭62−
253559号公報には、このような挙動制御手段につ
いて記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
挙動制御手段による制御は複雑で高い精度が要求される
ため、駆動系に加わる種々の外乱によって制御精度が損
なわれたり、動力源のイナーシャ(慣性)によって十分
な制御精度が得られない可能性があった。例えば、(a)
車両走行のための動力の発生原理が異なる複数種類の動
力源、例えばエンジンおよび電動モータと、(b) 運転状
態に応じて前記複数種類の動力源を切り換えて使用する
動力源切換手段とを有する所謂ハイブリッド車両に、前
記挙動制御手段のうち、特に動力源の出力を制御するも
のを搭載した場合、挙動制御手段による制御中に動力源
が切り換えられると、挙動制御手段による動力源の出力
制御の対象が変化するため、その制御が難しくなること
は勿論、ホイールブレーキのブレーキ力を制御する場合
も動力源のイナーシャの変化によって制御精度が低下
し、十分な挙動制御が期待できなくなるのである。ま
た、動力源のイナーシャが変化しない場合でも、上記ハ
イブリッド車両や大型車両などで動力源のイナーシャが
大きい場合には、例えばホイールブレーキのブレーキ力
を解放した後に実際に車輪が回転し始めるまでの遅れ時
間が長いなど、挙動制御手段による制御の応答性が悪く
て十分な制御精度が得られ難いのである。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、動力源やホイールブ
レーキを電子制御する挙動制御手段の制御精度を向上さ
せることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、(a) 車両走行のための動力の発生原
理が異なる複数種類の動力源と、(b) 運転状態に応じて
前記複数種類の動力源を切り換えて使用する動力源切換
手段とを有する車両の制御装置において、(c)車両の挙
動を制御するために、前記動力源およびホイールブレー
キの少なくとも一方を電子制御する挙動制御手段と、
(d) その挙動制御手段による制御中は、前記動力源切換
手段による前記動力源の切換を禁止する切換禁止手段と
を設けたことを特徴とする。
【0006】第2発明は、(a) 車両走行のための動力の
発生原理が異なる複数種類の動力源と、(b) 運転状態に
応じて前記複数種類の動力源を切り換えて使用する動力
源切換手段とを有する車両の制御装置において、(c) 車
両の挙動を制御するために、前記動力源およびホイール
ブレーキの少なくとも一方を電子制御する挙動制御手段
と、(d) 前記動力源切換手段による前記動力源の切換中
は、前記挙動制御手段による制御を禁止する挙動制御禁
止手段とを設けたことを特徴とする。
【0007】第3発明は、(a) 車両走行のための動力の
発生原理が異なる2種類の動力源と、(b) その2種類の
動力源にそれぞれ連結された第1回転要素および第2回
転要素と、駆動系に連結された第3回転要素とを有し、
それ等の間で機械的に動力を合成、分配する3軸式動力
入出力手段と、(c) その3軸式動力入出力手段の任意の
2つの回転要素を連結してその3軸式動力入出力手段を
一体回転させる直結クラッチとを有する車両の制御装置
において、(d) 車両の挙動を制御するために、ホイール
ブレーキを電子制御する挙動制御手段と、(e) その挙動
制御手段による制御時には、前記動力源のイナーシャが
小さくなるように前記直結クラッチを制御するイナーシ
ャ低減手段とを設けたことを特徴とする。
【0008】第4発明は、第3発明において、(a) 前記
2種類の動力源は、燃料の燃焼エネルギーで作動するエ
ンジン、および電気エネルギーで作動する電動モータで
あり、(b) 前記3軸式動力入出力手段はシンプル式の遊
星歯車装置で、前記エンジンに連結された前記第1回転
要素としてのリングギヤと、前記電動モータに連結され
た前記第2回転要素としてのサンギヤと、前記駆動系に
連結された第3回転要素としてのキャリアとを有するも
のであり、(c) 前記直結クラッチは、前記サンギヤとキ
ャリアとを連結するものであり、(d) 前記イナーシャ低
減手段は、前記直結クラッチを係合するものであること
を特徴とする。
【0009】第5発明は、(a) 車両走行のための動力を
発生する動力源と、(b) その動力源と駆動輪との間の動
力伝達経路を接続、遮断する油圧摩擦式の断続クラッチ
とを有する車両の制御装置において、(c) 車両の挙動を
制御するために、ホイールブレーキを電子制御する挙動
制御手段と、(d) その挙動制御手段による制御時には、
前記断続クラッチをスリップ状態または低圧待機状態と
するイナーシャ低減手段とを設けたことを特徴とする。
なお、低圧待機状態とは、断続クラッチの摩擦板を係合
させるための油圧アクチュエータのピストンを押し戻す
ためのリターンスプリングと略釣り合う程度の油圧に制
御することを意味する。
【0010】第6発明は、第1発明〜第5発明の何れか
において、前記挙動制御手段は、旋回時の車両の挙動を
安定させるために前記動力源の出力を増減制御するとと
もに前記ホイールブレーキのブレーキ力を増減制御する
挙動安定化手段であることを特徴とする。
【0011】第7発明は、第1発明〜第5発明の何れか
において、前記挙動制御手段は、制動時の車輪のロック
を防止するために前記ホイールブレーキのブレーキ力を
低減するアンチロックブレーキ手段であることを特徴と
する。
【0012】
【発明の効果】第1発明においては、挙動制御手段によ
る制御中は、動力源切換手段による動力源の切換が禁止
されるため、動力源の出力制御を高い精度で行うことが
できるとともに、イナーシャ(厳密には慣性モーメン
ト)の変化がないためホイールブレーキのブレーキ制御
が容易になるなど、動力源の切換に起因する挙動制御手
段の制御精度の低下が防止される。
【0013】第2発明では、動力源切換手段による動力
源の切換中は、挙動制御手段による制御が禁止されるた
め、動力源の切換に起因して挙動制御手段の制御が損な
われる恐れがない。
【0014】第3発明は、2種類の動力源と、3軸式動
力入出力手段と、その3軸式動力入出力手段を一体回転
させる直結クラッチとを有する車両に関するもので、挙
動制御手段による制御時には、動力源のイナーシャが小
さくなるように直結クラッチを制御するようになってい
るため、挙動制御手段による制御の応答性が向上して優
れた制御精度が得られるようになる。
【0015】第5発明は、動力源と駆動輪との間の動力
伝達経路に油圧摩擦式の断続クラッチが設けられている
場合で、挙動制御手段による制御時には、その断続クラ
ッチをスリップ状態または低圧待機状態とするようにな
っているため、動力源のイナーシャの影響が小さくな
り、挙動制御手段による制御の応答性が向上して優れた
制御精度が得られるようになる。また、断続クラッチは
スリップ状態または低圧待機状態とされるため、挙動制
御手段による制御の終了時に、断続クラッチを係合して
動力源から車輪へ動力を伝達する通常の駆動状態、或い
はエンジンブレーキ等の動力源ブレーキ状態へ速やかに
復帰できる。
【0016】
【発明の実施の形態】ここで、第1発明〜第3発明は、
例えば燃料の燃焼エネルギーで作動するエンジンと電気
エネルギーで作動する電動モータとを車両走行用の動力
源として備えているハイブリッド車両に好適に適用され
る。また、第1発明および第2発明の動力源切換手段
は、例えばエンジンのみを動力源として走行するエンジ
ン運転モード、電動モータのみを動力源として走行する
モータ運転モード、エンジンおよび電動モータの両方を
動力源として走行するエンジン+モータ運転モードな
ど、エンジンおよび電動モータの作動状態が異なる複数
の運転モードを備えており、車速(または動力源回転
数)およびアクセル操作量などの運転状態をパラメータ
とする動力源マップ等の予め定められたモード切換条件
に従って自動的に切り換えるように構成される。
【0017】上記ハイブリッド車両としては、第3発明
のように3軸式動力入出力手段を有するミックス式、或
いは電気トルコン式のものに好適に適用されるが、エン
ジンおよび電動モータを車両走行時の動力源として備え
ている種々のタイプのハイブリッド車両に適用され得
る。第1発明および第2発明は、電動モータが駆動輪毎
に設けられているハイブリッド車両にも適用可能であ
る。
【0018】挙動制御手段は、運転者のアクセル操作に
優先して動力源の出力を増大、減少、或いは増減した
り、ブレーキ操作に優先してホイールブレーキのブレー
キ力を増大、減少、或いは増減したりするもの(第3発
明および第4発明では、少なくともホイールブレーキの
ブレーキ力を制御する)で、第6発明の挙動安定化手段
や第7発明のアンチロックブレーキ手段が好適に採用さ
れるが、この他にも、例えば運転者のアクセル操作に優
先して動力源の出力制御のみを行うものなど、種々の態
様で実施できる。
【0019】第3発明の3軸式動力入出力手段として
は、第4発明のようにシンプル式の遊星歯車装置が好適
に用いられるが、他の遊星歯車装置や傘歯車式の差動装
置などを採用することもできる。
【0020】第3発明のイナーシャ低減手段は、例えば
第4発明のように直結クラッチを係合するように構成さ
れるが、駆動輪側から見た動力源のイナーシャの大小、
すなわちブレーキ制御に伴う駆動輪の回転変化に対する
動力源の回転抵抗は、3軸式動力入出力手段のギヤ比
や、2種類の動力源と3軸式動力入出力手段との連結形
態、2種類の動力源の慣性モーメントなどによって異な
るため、直結クラッチを係合するか解放するかは、それ
等に基づいて演算等により総合的に定められる。第4発
明は、直結クラッチを係合した方がイナーシャが小さく
なる場合であるが、同じ連結形態でも直結クラッチを解
放した方がイナーシャが小さくなる場合があり、その場
合は直結クラッチを解放することになる。直結クラッチ
は完全に係合または解放するようにしても良いが、例え
ば油圧式摩擦クラッチの場合には、スリップ状態とした
り、解放する時に低圧待機状態としたりしても良く、そ
れ等の場合には通常の駆動状態への復帰を速やかに行う
ことができる。第4発明における直結クラッチの係合
は、スリップ状態であっても良い。
【0021】第4発明の場合の動力源のイナーシャにつ
いて具体的に検討する。例えば簡略化して考えた場合、
エンジンの慣性モーメントをIE 、電動モータの慣性モ
ーメントをIM 、ブレーキ制御による車輪の回転変化に
伴うキャリアの回転変化をN C とすると、直結クラッチ
が係合(ON)の場合の動力源のイナーシャIONは次式
(1) で表され、直結クラッチが解放(OFF)の場合の
動力源のイナーシャI OFF は次式(2) で表される。エン
ジンの慣性モーメントIE は、一般に電動モータの慣性
モーメントIM よりも十分に大きいため、直結クラッチ
OFFの場合のエンジンの回転変化を0と仮定し、遊星
歯車装置のギヤ比(サンギヤの歯数/リングギヤの歯
数)をρとすると、イナーシャIOFF は(3) 式で表され
る。したがって、イナーシャIONとIOFF の大小関係
は、IE と〔{(1+ρ)/ρ}2 −1〕IM との大小
関係で表され、次式(4) を満足する場合にION<IOFF
となる。 ION=(IE +IM )・NC 2 /2 ・・・(1) IOFF =IE ・NE 2 /2+IM ・NM 2 /2 ・・・(2) IOFF =IM ・NM 2 /2 =IM ・〔{(1+ρ)/ρ}NC 2 /2 ・・・(3) IE <〔{(1+ρ)/ρ}2 −1〕IM ・・・(4)
【0022】ここで、ギヤ比ρは一般に0.3〜0.6
程度で、例えばρ=0.4とすると上記(4) 式はIE
11.25IM となり、エンジンの慣性モーメントIE
が電動モータの慣性モーメントの11.25倍よりも小
さい場合には、第4発明のように直結クラッチを係合し
た方が動力源のモーメントは小さくなる。ρ=0.6で
も(4) 式はIE <6.1IM であり、エンジンの慣性モ
ーメントIE が電動モータの慣性モーメントの6.1倍
よりも小さければ、直結クラッチを係合した方が動力源
のモーメントは小さくなる。この場合は、計算式にて動
力源のイナーシャを求めたが、実験的に直結クラッチが
係合の場合と解放の場合の動力源のイナーシャを求めて
比較しても良い。
【0023】また、第4発明では、イナーシャを小さく
する上で電動モータのトルクを0、すなわち自由回転可
能な無負荷状態とすることが望ましい。また、第4発明
はリングギヤにエンジンが連結されていることを前提と
するもので、リングギヤとエンジンとの間にエンジン用
のクラッチが設けられている場合には、そのクラッチを
係合させるエンジン運転モードやエンジン+モータ運転
モード、エンジンブレーキモードなどで有効である。こ
の意味において、イナーシャ低減手段は、上記直結クラ
ッチの制御の他、エンジン用のクラッチの制御、電動モ
ータのトルク制御などにより、運転モード毎に異なる制
御で動力源のイナーシャを低減するように構成すること
が望ましい。
【0024】第5発明の断続クラッチは、例えば上記リ
ングギヤにエンジン用のクラッチを介してエンジンが連
結されている場合のエンジン用のクラッチ、或いは自動
変速機のクラッチやブレーキなどである。また、かかる
断続クラッチは、動力源ブレーキ(エンジンブレーキや
電動モータの回生制動)を作動させるために、自動変速
機の一方向クラッチと並列に設けられているコースト係
合手段(クラッチやブレーキ)など、駆動輪から動力源
側への正方向の動力伝達のみを遮断するものであっても
良く、その場合はブレーキ制御によるブレーキ力の低下
に伴って駆動輪が速やかに増速回転させられる。
【0025】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例である制御
装置を備えているハイブリッド車両のハイブリッド駆動
装置10の骨子図である。このハイブリッド駆動装置1
0は4輪駆動車両用のもので、燃料の燃焼エネルギーで
作動するエンジン12と、電気エネルギーで作動する電
動モータとしてのモータジェネレータ14と、シングル
ピニオン型の遊星歯車装置16と、自動変速機18と、
トランスファ158とを車両の前後方向に沿って備えて
いる。エンジン12およびモータジェネレータ14は、
車両走行のための動力の発生原理が異なる複数種類の動
力源に相当する。
【0026】前記3軸式動力入出力手段としての遊星歯
車装置16は機械的に力を合成分配する合成分配機構
で、モータジェネレータ14と共に電気式トルコン24
を構成しており、前記第1回転要素としてのリングギヤ
16rは第1クラッチCE1 を介してエンジン12に連
結され、前記第2回転要素としてのサンギヤ16sはモ
ータジェネレータ14のロータ軸14rに連結され、前
記第3回転要素としてのキャリア16cは自動変速機1
8の入力軸26に連結されている。また、サンギヤ16
sおよびキャリア16cは前記直結クラッチとしての第
2クラッチCE2によって連結されるようになってい
る。なお、エンジン12の出力は、回転変動やトルク変
動を抑制するためのフライホイール28およびスプリン
グ、ゴム等の弾性部材によるダンパ装置30を介して第
1クラッチCE1 に伝達される。第1クラッチCE1
よび第2クラッチCE2 は、何れも油圧アクチュエータ
によって係合、解放される摩擦式の多板クラッチであ
る。
【0027】自動変速機18は、前置式オーバードライ
ブプラネタリギヤユニットから成る副変速機20と、単
純連結3プラネタリギヤトレインから成る前進4段、後
進1段の主変速機22とを組み合わせたものである。具
体的には、副変速機20はシングルピニオン型の遊星歯
車装置32と、油圧アクチュエータによって摩擦係合さ
せられる油圧式のクラッチC0 、ブレーキB0 と、一方
向クラッチF0 とを備えて構成されている。主変速機2
2は、3組のシングルピニオン型の遊星歯車装置34、
36、38と、油圧アクチュエータによって摩擦係合さ
せられる油圧式のクラッチC1 , C2 、ブレーキB1
2 ,B3 ,B4 と、一方向クラッチF 1 ,F2 とを備
えて構成されている。そして、図2に示されているソレ
ノイドバルブSL1〜SL4の励磁、非励磁により油圧
回路44が切り換えられたり、シフトレバーに機械的に
連結されたマニュアルシフトバルブによって油圧回路4
4が機械的に切り換えられたりすることにより、係合手
段であるクラッチC0 ,C 1 ,C2 、ブレーキB0 ,B
1 ,B2 ,B3 ,B4 がそれぞれ係合、解放制御され、
図3に示されているようにニュートラル(N)と前進5
段(1st〜5th)、後進1段(Rev)の各変速段
が成立させられる。なお、上記自動変速機18や前記電
気式トルコン24は、中心線に対して略対称的に構成さ
れており、図1では中心線の下半分が省略されている。
【0028】自動変速機18の出力軸19には、自動変
速機18からの出力トルクTO を後輪出力軸154と前
輪出力軸156とに分配して伝達するトランスファ15
8(センタデフ装置)が配設されている。自動変速機1
8の出力軸19の延長上にシンプル遊星歯車装置160
が配置されており、そのキャリア162に自動変速機1
8の出力軸19が連結されている。また、そのリングギ
ヤ163は、前記出力軸19と同一軸線上に配置した後
輪出力軸154に一体回転するように連結されている。
【0029】サンギヤ164は、出力軸19の外周側に
同一軸線上に配置された駆動スプロケット166に一体
化されており、これと対をなす従動スプロケット167
が、出力軸19と平行に配置された前輪出力軸156に
取り付けられるとともに、これらのスプロケット16
6、167にチェーン168が巻き掛けられている。サ
ンギヤ164およびキャリア162は油圧アクチュエー
タによって係合、解放される差動制限用の湿式多板クラ
ッチCS によって連結されるようになっている。
【0030】図3のクラッチ、ブレーキ、一方向クラッ
チの欄の「○」は係合、「●」はシフトレバーがエンジ
ンブレーキレンジ、すなわち「3」、「2」、または
「L」レンジへ操作された場合に係合、そして、空欄は
非係合を表している。その場合に、ニュートラルN、後
進変速段Rev、及びエンジンブレーキレンジは、シフ
トレバーに機械的に連結されたマニュアルシフトバルブ
によって油圧回路44が機械的に切り換えられることに
よって成立させられ、シフトレバーがD(前進)レンジ
へ操作された場合の1st〜5thの相互間の変速はソ
レノイドバルブSL1〜SL4によって電気的に制御さ
れる。また、前進変速段の変速比は1stから5thと
なるに従って段階的に小さくなり、4thの変速比i4
=1(直結)である。図3に示されている変速比は一例
である。
【0031】油圧回路44は図4に示す回路を備えてい
る。図4において符号70は1−2シフトバルブを示
し、符号71は2−3シフトバルブを示し、符号72は
3−4シフトバルブを示している。これらのシフトバル
ブ70、71、72の各ポートの各変速段での連通状態
は、それぞれのシフトバルブ70、71、72の下側に
示している通りである。なお、その数字は各変速段を示
す。
【0032】2−3シフトバルブ71のポートのうち第
1変速段および第2変速段で入力ポート73に連通する
ブレーキポート74に、第3ブレーキB3 が油路75を
介して接続されている。この油路にはオリフィス76が
介装されており、そのオリフィス76と第3ブレーキB
3 との間にダンパーバルブ77が接続されている。この
ダンパーバルブ77は、第3ブレーキB3 にライン圧P
Lが急激に供給された場合に少量の油圧を吸入して緩衝
作用を行うものである。
【0033】符号78はB−3コントロールバルブであ
って、第3ブレーキB3 の係合圧を制御するようになっ
ている。すなわち、このB−3コントロールバルブ78
は、スプール79とプランジャ80とこれらの間に介装
したスプリング81とを備えており、スプール79によ
って開閉される入力ポート82に油路75が接続され、
またこの入力ポート82に選択的に連通させられる出力
ポート83が第3ブレーキB3 に接続されている。さら
にこの出力ポート83は、スプール79の先端側に形成
したフィードバックポート84に接続されている。一
方、上記スプリング81を配置した箇所に開口するポー
ト85には、2−3シフトバルブ71のポートのうち第
3変速段以上の変速段でDレンジ圧(ライン圧PL)を
出力するポート86が油路87を介して連通させられて
いる。また、プランジャ80の端部側に形成した制御ポ
ート88には、リニアソレノイドバルブSLUが接続さ
れ、信号圧PSLU が作用させられるようになっている。
したがって、B−3コントロールバルブ78は、スプリ
ング81の弾性力とポート85に供給される油圧とによ
って調圧レベルが設定され、且つ制御ポート88に供給
される信号圧PSLU が高いほどスプリング81による弾
性力が大きくなるように構成されている。
【0034】図4における符号89は、2−3タイミン
グバルブであって、この2−3タイミングバルブ89
は、小径のランドと2つの大径のランドとを形成したス
プール90と第1のプランジャ91とこれらの間に配置
したスプリング92とスプール90を挟んで第1のプラ
ンジャ91とは反対側に配置された第2のプランジャ9
3とを有している。2−3タイミングバルブ89の中間
部のポート94に油路95が接続され、また、この油路
95は2−3シフトバルブ71のポートのうち第3変速
段以上の変速段でブレーキポート74に連通させられる
ポート96に接続されている。油路95は途中で分岐し
て、前記小径ランドと大径ランドとの間に開口するポー
ト97にオリフィスを介して接続されており、上記ポー
ト94に選択的に連通させられるポート98は油路99
を介してソレノイドリレーバルブ100に接続されてい
る。そして、第1のプランジャ91の端部に開口してい
るポートにリニアソレノイドバルブSLUが接続され、
また第2のプランジャ93の端部に開口するポートに第
2ブレーキB2 がオリフィスを介して接続されている。
【0035】前記油路87は第2ブレーキB2 に対して
油圧を供給・排出するためのものであって、その途中に
は小径オリフィス101とチェックボール付きオリフィ
ス102とが介装されている。また、この油路87から
分岐した油路103には、第2ブレーキB2 から排圧す
る場合に開くチェックボールを備えた大径オリフィス1
04が介装され、この油路103は以下に説明するオリ
フィスコントロールバルブ105に接続されている。
【0036】オリフィスコントロールバルブ105は第
2ブレーキB2 からの排圧速度を制御するためのバルブ
であって、そのスプール106によって開閉されるよう
に中間部に形成したポート107には第2ブレーキB2
が接続されており、このポート107より図での下側に
形成したポート108に前記油路103が接続されてい
る。第2ブレーキB2 を接続してあるポート107より
図での上側に形成したポート109は、ドレインポート
に選択的に連通させられるポートであって、このポート
109には、油路110を介して前記B−3コントロー
ルバルブ78のポート111が接続されている。尚、こ
のポート111は、第3ブレーキB3 を接続してある出
力ポート83に選択的に連通させられるポートである。
【0037】オリフィスコントロールバルブ105のポ
ートのうちスプール106を押圧するスプリングとは反
対側の端部に形成した制御ポート112が油路113を
介して、3−4シフトバルブ72のポート114に接続
されている。このポート114は、第3変速段以下の変
速段で第3ソレノイドバルブSL3の信号圧を出力し、
また、第4変速段以上の変速段で第4ソレノイドバルブ
SL4の信号圧を出力するポートである。さらに、この
オリフィスコントロールバルブ105には、前記油路9
5から分岐した油路115が接続されており、この油路
115を選択的にドレインポートに連通させるようにな
っている。
【0038】なお、前記2−3シフトバルブ71におい
て第2変速段以下の変速段でDレンジ圧を出力するポー
ト116が、前記2−3タイミングバルブ89のうちス
プリング92を配置した箇所に開口するポート117に
油路118を介して接続されている。また、3−4シフ
トバルブ72のうち第3変速段以下の変速段で前記油路
87に連通させられるポート119が油路120を介し
てソレノイドリレーバルブ100に接続されている。
【0039】符号121は第2ブレーキB2 用のアキュ
ムレータを示し、その背圧室にはリニアソレノイドバル
ブSLNが出力する信号圧PSLN に応じて調圧されたア
キュムレータコントロール圧Pacが供給されるようにな
っている。2→3変速時に前記2−3シフトバルブ71
が切り換えられると、第2ブレーキB2 には油路87を
介してDレンジ圧(ライン圧PL)が供給されるが、こ
のライン圧PLによってアキュムレータ121のピスト
ン121pが上昇を開始する。このピストン121pが
上昇している間は、ブレーキB2 に供給される油圧(係
合圧)PB2は、スプリング121sの下向きの付勢力お
よびピストン121pを下向きに付勢する上記アキュム
レータコントロール圧Pacと釣り合う略一定、厳密には
スプリング121sの圧縮変形に伴って漸増させられ、
ピストン121pが上昇端に達するとライン圧PLまで
上昇させられる。すなわち、ピストン121pが移動す
る変速過渡時の係合圧PB2は、アキュムレータコントロ
ール圧Pacによって定まるのである。
【0040】アキュムレータコントロール圧Pacは、第
3変速段成立時に係合制御される上記第2ブレーキB2
用のアキュムレータ121の他、図示は省略するが第1
変速段成立時に係合制御されるクラッチC1 用のアキュ
ムレータ、第4変速段成立時に係合制御されるクラッチ
2 用のアキュムレータ、第5変速段成立時に係合制御
されるブレーキB0 用のアキュムレータにも供給され、
それ等の係合・解放時の過渡油圧が制御される。
【0041】図4の符号122はC−0エキゾーストバ
ルブを示し、さらに符号123はクラッチC0 用のアキ
ュムレータを示している。C−0エキゾーストバルブ1
22は2速レンジでの第2変速段のみにおいてエンジン
ブレーキを効かせるためにクラッチC0 を係合させるよ
うに動作するものである。
【0042】このような油圧回路44によれば、第2変
速段から第3変速段への変速、すなわち第3ブレーキB
3 を解放すると共に第2ブレーキB2 を係合する所謂ク
ラッチツウクラッチ変速において、入力軸26の入力ト
ルクなどに基づいて第3ブレーキB3 の解放過渡油圧や
第2ブレーキB2 の係合過渡油圧を制御することによ
り、変速ショックを好適に軽減することができる。その
他の変速についても、リニアソレノイドバルブSLNの
デューティ制御によってアキュムレータコントロール圧
acを調圧することにより、クラッチC1 、C2 やブレ
ーキB0 の過渡油圧が制御される。
【0043】ハイブリッド駆動装置10は、図2に示さ
れるようにハイブリッド制御用コントローラ50及び自
動変速制御用コントローラ52を備えている。これらの
コントローラ50、52は、CPUやRAM、ROM等
を有するマイクロコンピュータを備えて構成され、エン
ジン回転数センサ62からエンジン回転数NE を表す信
号が供給される他、車速V(自動変速機18の出力軸1
9の回転数NO に対応)、自動変速機18の入力軸26
の回転数NI 、エンジントルクTE 、モータトルク
M 、モータ回転数NM 、蓄電装置58(図5参照)の
蓄電量SOC、ブレーキのON、OFF、アクセル操作
量θAC、シフトレバーの操作レンジなどに関する情報
が、種々の検出手段などから供給されるようになってお
り、予め設定されたプログラムに従って信号処理を行
う。なお、エンジントルクTE はスロットル弁開度や燃
料噴射量などから求められ、モータトルクTM はモータ
電流などから求められ、蓄電量SOCはモータジェネレ
ータ14がジェネレータとして機能する充電時のモータ
電流や充電効率などから求められる。
【0044】前記エンジン12は、ハイブリッド制御用
コントローラ50によってスロットル弁開度や燃料噴射
量、点火時期などが制御されることにより、アクセル操
作量θAC等の運転状態に応じて出力が制御される。モー
タジェネレータ14は、図5に示すようにM/G制御器
(インバータ)56を介してバッテリー等の蓄電装置5
8に接続されており、ハイブリッド制御用コントローラ
50により、その蓄電装置58から電気エネルギーが供
給されて所定のトルクで回転駆動される回転駆動状態
と、回生制動(モータジェネレータ14自体の電気的な
制動トルク)によりジェネレータとして機能して蓄電装
置58に電気エネルギーを充電する充電状態と、ロータ
軸14rが自由回転することを許容する無負荷状態とに
切り換えられる。また、前記第1クラッチCE1 及び第
2クラッチCE2 は、ハイブリッド制御用コントローラ
50により電磁弁等を介して油圧回路44が切り換えら
れることにより、係合或いは解放状態が切り換えられ
る。自動変速機18は、自動変速制御用コントローラ5
2によって前記ソレノイドバルブSL1〜SL4、リニ
アソレノイドバルブSLU、SLT、SLNの励磁状態
が制御され、油圧回路44が切り換えられたり油圧制御
が行われたりすることにより、運転状態(例えばアクセ
ル操作量θACおよび車速Vなど)に応じて予め設定され
た変速パターンに従って変速段が自動的に切り換えられ
る。
【0045】更に、ハイブリッド制御用コントローラ5
0には、図5に示すようにVSC制御用コントローラ1
30およびABS制御用コントローラ150が接続され
ている。VSC制御用コントローラ130には、車体鉛
直軸まわりの回転角速度すなわちヨーレートを検出する
ヨーレートセンサ132、車両の加速度を検出或いは算
出するGセンサ134、ステアリングホイールの操舵角
を検出する操舵角センサ136、各車輪の回転速度を検
出する車輪速センサ138が接続されており、それらセ
ンサにより検出されたヨーレート、車両加速度、操舵
角、車輪回転速度を表す信号がVSC制御用コントロー
ラ130に供給される。また、ABS制御用コントロー
ラ150にも、車輪速センサ138が接続されており、
車輪回転速度を表す信号が供給されている。VSC制御
用コントローラ130およびABS制御用コントローラ
150は、前記と同様のマイクロコンピュータであっ
て、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めR
OMに記憶されたプログラムに従って入力信号を処理
し、それぞれ各車輪の制動油圧を増減制御するハイドロ
ブースタアクチュエータ140の電磁弁と、各車輪の制
動油圧を減圧するブレーキアクチュエータ152の電磁
弁を制御する。また、VSC制御用コントローラ130
およびABS制御用コントローラ150は、それぞれ前
記ハイブリッド制御用コントローラ50、自動変速制御
用コントローラ52と相互に通信可能に接続されてお
り、一方に必要な信号が他方から適宜送信されるように
なっており、VSC制御用コントローラ130は必要に
応じて前記エンジン12およびモータジェネレータ14
の出力を増減制御するようになっている。尚、VSC制
御用コントローラ130は前記挙動安定化手段に対応し
ており、ABS制御用コントローラ150は前記アンチ
ロックブレーキ手段に対応している。
【0046】上記VSC制御用コントローラ130は、
運転者のブレーキ操作に優先してホイールブレーキのブ
レーキ力を増減制御したり、アクセル操作に優先してエ
ンジン12やモータジェネレータ14の出力を増減制御
したりすることにより、車両旋回時の異常な挙動を安定
させるためのもので、車両の強いオーバーステア傾向や
アンダーステア傾向を緩和する。例えば図17の(a)
は、右旋回時に強いオーバーステアが発生した場合で、
旋回外側の前輪、この場合は左前輪のホイールブレーキ
を作動させることにより、車両の外向きにモーメントを
発生させてオーバーステア傾向を抑制する。図17の
(b) は、右旋回時に強いアンダーステアが発生した場合
で、後輪、特に旋回内側に位置する右後輪に大きなブレ
ーキを作動させることにより、旋回方向のモーメントを
発生させてアンダーステア傾向を抑制する。また、図1
8は、車両旋回時の異常な挙動を安定させるために、動
力源の出力およびホイールブレーキの両方を制御した場
合の一例を示すタイムチャートである。一方、ABS制
御用コントローラ150は、運転者のブレーキ操作に優
先してホイールブレーキのブレーキ力を低減制御するこ
とにより、制動時の車輪のロックを防止して車両安定性
や操舵性を確保する。
【0047】上記ハイブリッド制御用コントローラ50
は、例えば本願出願人が先に出願した特願平7−294
148号に記載されているように、図6に示すフローチ
ャートに従って図7に示す9つの運転モードの1つを選
択し、その選択したモードでエンジン12及び電気式ト
ルコン24を作動させる。尚、本制御作動は、前記動力
源切換え手段に対応している。
【0048】図6において、ステップS1ではエンジン
始動要求があったか否かを、例えばエンジン12を動力
源として走行したり、エンジン12によりモータジェネ
レータ14を回転駆動して蓄電装置58を充電したりす
るために、エンジン12を始動すべき旨の指令があった
か否か等によって判断し、始動要求があればステップS
2でモード9を選択する。モード9は、図7から明らか
なように第1クラッチCE1 を係合(ON)し、第2ク
ラッチCE2 を係合(ON)し、モータジェネレータ1
4により遊星歯車装置16を介してエンジン12を回転
駆動すると共に、燃料噴射などのエンジン始動制御を行
ってエンジン12を始動する。このモード9は、車両停
止時には前記自動変速機18をニュートラルにして行わ
れ、モード1のように第1クラッチCE1 を解放したモ
ータジェネレータ14のみを動力源とする走行時には、
第1クラッチCE1 を係合すると共に走行に必要な要求
出力以上の出力でモータジェネレータ14を作動させ、
その要求出力以上の余裕出力でエンジン12を回転駆動
することによって行われる。また、車両走行時であって
も、一時的に自動変速機18をニュートラルにしてモー
ド9を実行することも可能である。
【0049】ステップS1の判断が否定された場合、す
なわちエンジン始動要求がない場合には、ステップS3
を実行することにより、制動力の要求があるか否かを、
例えばブレーキがONか否か、シフトレバーの操作レン
ジがLや2などのエンジンブレーキレンジで、且つアク
セル操作量θACが0か否か、或いは単にアクセル操作量
θACが0か否か、等によって判断する。この判断が肯定
された場合にはステップS4を実行する。ステップS4
では、蓄電装置58の蓄電量SOCが予め定められた最
大蓄電量B以上か否かを判断し、SOC≧Bであればス
テップS5でモード8を選択し、SOC<Bであればス
テップS6でモード6を選択する。最大蓄電量Bは、蓄
電装置58に電気エネルギーを充電することが許容され
る最大の蓄電量で、蓄電装置58の充放電効率などに基
づいて例えば80%程度の値が設定される。
【0050】上記ステップS5で選択されるモード8
は、図7に示されるように第1クラッチCE1 を係合
(ON)し、第2クラッチCE2 を係合(ON)し、モ
ータジェネレータ14を無負荷状態とし、エンジン12
を停止状態すなわちスロットル弁を閉じると共に燃料噴
射量を0とするものであり、これによりエンジン12の
引き擦り回転やポンプ作用による制動力、すなわちエン
ジンブレーキが車両に作用させられ、運転者によるブレ
ーキ操作が軽減されて運転操作が容易になる。また、モ
ータジェネレータ14は無負荷状態とされ、自由回転さ
せられるため、蓄電装置58の蓄電量SOCが過大とな
って充放電効率等の性能を損なうことが回避される。
【0051】ステップS6で選択されるモード6は、図
7から明らかなように第1クラッチCE1 を解放(OF
F)し、第2クラッチCE2 を係合(ON)し、エンジ
ン12を停止し、モータジェネレータ14を充電状態と
するもので、車両の運動エネルギーでモータジェネレー
タ14が回転駆動されることにより、蓄電装置58を充
電するとともにその車両にエンジンブレーキのような回
生制動力を作用させるため、運転者によるブレーキ操作
が軽減されて運転操作が容易になる。また、第1クラッ
チCE1 が解放されてエンジン12が遮断されているた
め、そのエンジン12の回転抵抗によるエネルギー損失
がないとともに、蓄電量SOCが最大蓄電量Bより少な
い場合に実行されるため、蓄電装置58の蓄電量SOC
が過大となって充放電効率等の性能を損なうことがな
い。
【0052】ステップS3の判断が否定された場合、す
なわち制動力の要求がない場合にはステップS7を実行
し、エンジン発進が要求されているか否かを、例えばモ
ード3などエンジン12を動力源とする走行中の車両停
止時か否か、すなわち車速V≒0か否か等によって判断
する。この判断が肯定された場合には、ステップS8に
おいてアクセルがONか否か、すなわちアクセル操作量
θACが略零の所定値より大きいか否かを判断し、アクセ
ルONの場合にはステップS9でモード5を選択し、ア
クセルがONでなければステップS10でモード7を選
択する。
【0053】上記ステップS9で選択されるモード5
は、図7から明らかなように第1クラッチCE1 を係合
(ON)し、第2クラッチCE2 を解放(OFF)し、
エンジン12を運転状態とし、モータジェネレータ14
の回生制動トルクを制御することにより、車両を発進さ
せるものである。具体的に説明すると、遊星歯車装置1
6のギヤ比をρE とすると、エンジントルクTE :遊星
歯車装置16の出力トルク:モータトルクTM =1:
(1+ρE ):ρE となるため、例えばギヤ比ρEを一
般的な値である0.5程度とすると、エンジントルクT
E の半分のトルクをモータジェネレータ14が分担する
ことにより、エンジントルクTE の約1.5倍のトルク
がキャリア16cから出力される。すなわち、モータジ
ェネレータ14のトルクの(1+ρE )/ρE 倍の高ト
ルク発進を行うことができるのである。また、モータ電
流を遮断してモータジェネレータ14を無負荷状態とす
れば、ロータ軸14rが逆回転させられるだけでキャリ
ア16cからの出力は0となり、車両停止状態となる。
すなわち、この場合の遊星歯車装置16は発進クラッチ
およびトルク増幅装置として機能するのであり、モータ
トルク(回生制動トルク)TM を0から徐々に増大させ
て反力を大きくすることにより、エンジントルクTE
(1+ρE )倍の出力トルクで車両を滑らかに発進させ
ることができるのである。
【0054】ここで、本実施例では、エンジン12の最
大トルクの略ρE 倍のトルク容量のモータジェネレー
タ、すなわち必要なトルクを確保しつつできるだけ小型
で小容量のモータジェネレータ14が用いられており、
装置が小型で且つ安価に構成される。また、本実施例で
はモータトルクTM の増大に対応して、スロットル弁開
度や燃料噴射量を増大させてエンジン12の出力を大き
くするようになっており、反力の増大に伴うエンジン回
転数NE の低下に起因するエンジンストール等を防止し
ている。
【0055】ステップS10で選択されるモード7は、
図7から明らかなように第1クラッチCE1 を係合(O
N)し、第2クラッチCE2 を解放(OFF)し、エン
ジン12を運転状態とし、モータジェネレータ14を無
負荷状態として電気的にニュートラルとするもので、モ
ータジェネレータ14のロータ軸14rが逆方向へ自由
回転させられることにより、自動変速機18の入力軸2
6に対する出力が零となる。これにより、モード3など
エンジン12を動力源とする走行中の車両停止時に一々
エンジン12を停止させる必要がないとともに、前記モ
ード5のエンジン発進が実質的に可能となる。
【0056】ステップS7の判断が否定された場合、す
なわちエンジン発進の要求がない場合にはステップS1
1を実行し、要求出力Pdが予め設定された第1判定値
P1以下か否かを判断する。要求出力Pdは、走行抵抗
を含む車両の走行に必要な出力で、アクセル操作量θAC
やその変化速度、車速V(出力軸回転数NO )、自動変
速機18の変速段などに基づいて、予め定められたデー
タマップや演算式などにより算出される。また、第1判
定値P1はエンジン12のみを動力源として走行する中
負荷領域とモータジェネレータ14のみを動力源として
走行する低負荷領域の境界値であり、エンジン12によ
る充電時を含めたエネルギー効率を考慮して、排出ガス
量や燃料消費量などができるだけ少なくなるように実験
等によって定められている。
【0057】ステップS11の判断が肯定された場合、
すなわち要求出力Pdが第1判定値P1以下の場合に
は、ステップS12で蓄電量SOCが予め設定された最
低蓄電量A以上か否かを判断し、SOC≧Aであればス
テップS13でモード1を選択する一方、SOC<Aで
あればステップS14でモード3を選択する。最低蓄電
量Aはモータジェネレータ14を動力源として走行する
場合に蓄電装置58から電気エネルギーを取り出すこと
が許容される最低の蓄電量であり、蓄電装置58の充放
電効率などに基づいて例えば70%程度の値が設定され
る。
【0058】上記モード1は、前記図7から明らかなよ
うに第1クラッチCE1 を解放(OFF)し、第2クラ
ッチCE2 を係合(ON)し、エンジン12を停止し、
モータジェネレータ14を要求出力Pdで回転駆動させ
るもので、モータジェネレータ14のみを動力源として
車両を走行させる。この場合も、第1クラッチCE1
解放されてエンジン12が遮断されるため、前記モード
6と同様に引き擦り損失が少なく、自動変速機18を適
当に変速制御することにより効率の良いモータ駆動制御
が可能である。また、このモード1は、要求出力Pdが
第1判定値P1以下の低負荷領域で且つ蓄電装置58の
蓄電量SOCが最低蓄電量A以上の場合に実行されるた
め、エンジン12を動力源として走行する場合よりもエ
ネルギー効率が優れていて燃費や排出ガスを低減できる
とともに、蓄電装置58の蓄電量SOCが最低蓄電量A
より低下して充放電効率等の性能を損なうことがない。
【0059】ステップS14で選択されるモード3は、
図7から明らかなように第1クラッチCE1 および第2
クラッチCE2 を共に係合(ON)し、エンジン12を
運転状態とし、モータジェネレータ14を回生制動によ
り充電状態とするもので、エンジン12の出力で車両を
走行させながら、モータジェネレータ14によって発生
した電気エネルギーを蓄電装置58に充電する。エンジ
ン12は、要求出力Pd以上の出力で運転させられ、そ
の要求出力Pdより大きい余裕動力分だけモータジェネ
レータ14で消費されるように、そのモータジェネレー
タ14の電流制御が行われる。
【0060】ステップS11の判断が否定された場合、
すなわち要求出力Pdが第1判定値P1より大きい場合
には、ステップS15において、要求出力Pdが第1判
定値P1より大きく第2判定値P2より小さいか否か、
すなわちP1<Pd<P2か否かを判断する。第2判定
値P2は、エンジン12のみを動力源として走行する中
負荷領域とエンジン12およびモータジェネレータ14
の両方を動力源として走行する高負荷領域の境界値であ
り、エンジン12による充電時を含めたエネルギー効率
を考慮して、排出ガス量や燃料消費量などができるだけ
少なくなるように実験等によって予め定められている。
そして、P1<Pd<P2であればステップS16でS
OC≧Aか否かを判断し、SOC≧Aの場合にはステッ
プS17でモード2を選択し、SOC<Aの場合には前
記ステップS14でモード3を選択する。また、Pd≧
P2であればステップS18でSOC≧Aか否かを判断
し、SOC≧Aの場合にはステップS19でモード4を
選択し、SOC<Aの場合にはステップS17でモード
2を選択する。
【0061】上記モード2は、前記図7から明らかなよ
うに第1クラッチCE1 および第2クラッチCE2 を共
に係合(ON)し、エンジン12を要求出力Pdで運転
し、モータジェネレータ14を無負荷状態とするもの
で、エンジン12のみを動力源として車両を走行させ
る。また、モード4は、第1クラッチCE1 および第2
クラッチCE2 を共に係合(ON)し、エンジン12を
運転状態とし、モータジェネレータ14を回転駆動する
もので、エンジン12およびモータジェネレータ14の
両方を動力源として車両を高出力走行させる。このモー
ド4は、要求出力Pdが第2判定値P2以上の高負荷領
域で実行されるが、エンジン12およびモータジェネレ
ータ14を併用しているため、エンジン12およびモー
タジェネレータ14の何れか一方のみを動力源として走
行する場合に比較してエネルギー効率が著しく損なわれ
ることがなく、燃費や排出ガスを低減できる。また、蓄
電量SOCが最低蓄電量A以上の場合に実行されるた
め、蓄電装置58の蓄電量SOCが最低蓄電量Aより低
下して充放電効率等の性能を損なうことがない。
【0062】上記モード1〜4の運転条件についてまと
めると、蓄電量SOC≧Aであれば、Pd≦P1の低負
荷領域ではステップS13でモード1を選択してモータ
ジェネレータ14のみを動力源として走行し、P1<P
d<P2の中負荷領域ではステップS17でモード2を
選択してエンジン12のみを動力源として走行し、P2
≦Pdの高負荷領域ではステップS19でモード4を選
択してエンジン12およびモータジェネレータ14の両
方を動力源として走行する。また、SOC<Aの場合に
は、要求出力Pdが第2判定値P2より小さい中低負荷
領域でステップS14のモード3を実行することにより
蓄電装置58を充電するが、要求出力Pdが第2判定値
P2以上の高負荷領域ではステップS17でモード2が
選択され、充電を行うことなくエンジン12により高出
力走行が行われる。
【0063】ステップS17のモード2は、P1<Pd
<P2の中負荷領域で且つSOC≧Aの場合、或いはP
d≧P2の高負荷領域で且つSOC<Aの場合に実行さ
れるが、中負荷領域では一般にモータジェネレータ14
よりもエンジン12の方がエネルギー効率が優れている
ため、モータジェネレータ14を動力源として走行する
場合に比較して燃費や排出ガスを低減できる。また、高
負荷領域では、モータジェネレータ14およびエンジン
12を併用して走行するモード4が望ましいが、蓄電装
置58の蓄電量SOCが最低蓄電量Aより小さい場合に
は、上記モード2によるエンジン12のみを動力源とす
る運転が行われることにより、蓄電装置58の蓄電量S
OCが最低蓄電量Aよりも少なくなって充放電効率等の
性能を損なうことが回避される。
【0064】次に、第1、第6発明が適用された本実施
例の特徴部分、即ち、旋回時の車両の挙動を安定させる
ために動力源の出力を増減制御するとともにホイールブ
レーキのブレーキ力を増減制御する挙動安定化手段に対
応するVSC制御の制御精度を向上させるための制御作
動を図8のフローチャートに基づいて説明する。尚、本
制御作動において、ステップSA2、SA5〜SA6は
前記切換禁止手段に対応しており、ハイブリッド制御用
コントローラ50により実行される。
【0065】図8において、ステップSA1ではVSC
制御用コントローラ130によりVSC制御が正常に作
動するか否かがチェックされる。この判断が肯定された
場合は、ステップSA2において、VSC制御用コント
ローラ130によるVSC制御が作動中であるか否かが
判断される。この判断が否定された場合は、ステップS
A3において、図6の運転モード判断サブルーチンに従
って運転モードの切換え判断がなされたか否かがハイブ
リッド制御用コントローラ50により判断される。この
ステップSA3の判断が肯定された場合は、ステップS
A4において図6の運転モード判断サブルーチンに従っ
て、現在の運転状態に応じた運転モードの切換えが実行
される。
【0066】一方、ステップSA2の判断が肯定された
場合は、ステップSA5において、図6の運転モード判
断サブルーチンに従って運転モードの切換え判断がなさ
れたか否かがハイブリッド制御用コントローラ50によ
り判断される。ステップSA5の判断が肯定された場合
は、ステップSA6において運転モードの切換えが一時
的に保留させられる。
【0067】上述のように本実施例によれば、ステップ
SA2でVSC制御が作動中であると判断された場合
は、ステップSA6で運転モードの切換えが一時的に保
留させられるため、動力源の出力制御を高い精度で行う
ことができるとともに、イナーシャ(厳密には慣性モー
メント)の変化がないためホイールブレーキのブレーキ
制御が容易になるなど、動力源の切換に起因するVSC
制御の制御精度の低下が防止される。
【0068】次に、第2、第6発明が適用された本実施
例の特徴部分、即ち、旋回時の車両の挙動を安定させる
ために動力源の出力を増減制御するとともにホイールブ
レーキのブレーキ力を増減制御する挙動安定化手段に対
応するVSC制御の制御精度を向上させるための制御作
動を図9のフローチャートに基づいて説明する。尚、本
制御作動において、ステップSB2、SB5〜SB6は
前記挙動制御禁止手段に対応しており、VSC制御用コ
ントローラ130により実行される。
【0069】図9において、ステップSB1ではVSC
制御用コントローラ130によりVSC制御が正常に作
動するか否かがチェックされる。この判断が肯定された
場合は、ステップSB2において、ハイブリッド制御用
コントローラ50により運転モードの切換え中であるか
否かが判断される。この判断が否定された場合は、ステ
ップSB3において、VSC制御用コントローラ130
によりVSC制御の作動判断がなされたか否かが判断さ
れる。この判断が肯定された場合は、ステップSB4に
おいてVSC制御用コントローラ130によりVSC制
御が実行される。
【0070】一方、ステップSB2の判断が肯定された
場合は、ステップSB5において、VSC制御用コント
ローラ130によりVSC制御の作動判断がなされたか
否かが判断される。この判断が肯定された場合は、ステ
ップSB6においてVSC制御の実行が一時的に保留さ
せられる。尚、本実施例では、このように運転モードの
切換え中はVSC制御の実行を一時的に保留するように
構成されているが、VSC制御が行われる領域に隣接す
る境界領域、例えばアンダーステア傾向或いはオーバー
ステア傾向が出始めた時点で前もって運転モードの切換
えを実行することにより、VSC制御の保留を回避する
ように構成することも出来る。
【0071】上述のように本実施例によれば、ステップ
SB2で運転モードの切換え中であると判断された場合
には、ステップSB6でVSC制御が一時的に保留させ
られるため、動力源の切換に起因してVSC制御が損な
われる恐れがなくなる。
【0072】次に、第1、第7発明が適用された本実施
例の特徴部分、即ち、制動時の車輪のロックを防止する
ために前記ホイールブレーキのブレーキ力を低減するア
ンチロックブレーキ手段に対応するABS制御の制御精
度を向上させるための制御作動を図10のフローチャー
トに基づいて説明する。尚、本制御作動において、ステ
ップSC2、SC5〜SC6は前記切換禁止手段に対応
しており、ハイブリッド制御用コントローラ50により
実行される。
【0073】図10において、ステップSC1ではAB
S制御用コントローラ150によりABS制御が正常に
作動するか否かがチェックされる。この判断が肯定され
た場合は、ステップSC2においてABS制御用コント
ローラ150によるABS制御が作動中であるか否かが
判断される。この判断が否定された場合は、ステップS
C3において、図6の運転モード判断サブルーチンに従
って運転モードの切換え判断がなされたか否かがハイブ
リッド制御用コントローラ50により判断される。この
判断が肯定された場合は、ステップSC4においてハイ
ブリッド制御用コントローラ50により運転モードの切
換えが実行される。
【0074】一方、ステップSC2の判断が肯定された
場合は、ステップSC5において、図6の運転モード判
断サブルーチンに従って運転モードの切換え判断がなさ
れたか否かがハイブリッド制御用コントローラ50によ
り判断される。この判断が肯定された場合は、ステップ
SC6において運転モードの切換えが一時的に保留させ
られる。
【0075】上述のように本実施例によれば、ステップ
SC2でABS制御が作動中であると判断された場合
は、ステップSC6で運転モードの切換えが一時的に保
留させられるため、動力源の出力制御を高い精度で行う
ことができるとともに、イナーシャ(厳密には慣性モー
メント)の変化がないためホイールブレーキのブレーキ
制御が容易になるなど、動力源の切換に起因するABS
制御の制御精度の低下が防止される。
【0076】次に、第2、第7発明が適用された本実施
例の特徴部分、即ち、制動時の車輪のロックを防止する
ために前記ホイールブレーキのブレーキ力を低減するア
ンチロックブレーキ手段に対応するABS制御の制御精
度を向上させるための制御作動を図11のフローチャー
トに基づいて説明する。尚、本制御作動において、ステ
ップSD2、SD5〜SD6は前記挙動制御禁止手段に
対応しており、ABS制御用コントローラ150により
実行される。
【0077】図11において、ステップSD1では、A
BS制御用コントローラ150によりABS制御が正常
に作動するか否かがチェックされる。この判断が肯定さ
れた場合は、ステップSD2においてハイブリッド制御
用コントローラ50により運転モードの切換え中である
か否かが判断される。この判断が否定された場合は、ス
テップSD3において、ABS制御用コントローラ15
0によりABS制御の作動判断がなされたか否かが判断
される。この判断が肯定された場合は、ステップSD4
においてABS制御が実行される。
【0078】一方、ステップSD2の判断が肯定された
場合は、ステップSD5においてABS制御用コントロ
ーラ150によりABS制御の作動判断がなされたか否
かが判断される。この判断が肯定された場合は、ステッ
プSD6においてABS制御の実行が一時的に保留させ
られる。なお、ABS制御が行われる領域に隣接する境
界領域、例えばブレーキオンによる急制動が予測される
時点において予め運転モードの切換えを実行することに
より、ABS制御の保留を回避するようにしても良い。
【0079】上述のように本実施例によれば、ステップ
SD2で運転モードの切換え中であると判断された場合
には、ステップSD6でABS制御が一時的に保留させ
られるため、動力源の切換に起因してABS制御が損な
われる恐れがなくなる。
【0080】次に、第3、第4、第6、第7発明が適用
された本実施例の特徴部分、即ち、旋回時の車両の挙動
を安定させるために前記動力源の出力を増減制御すると
ともに前記ホイールブレーキのブレーキ力を増減制御す
る挙動安定化手段に対応するVSC制御、或いは制動時
の車輪のロックを防止するために前記ホイールブレーキ
のブレーキ力を低減するアンチロックブレーキ手段に対
応するABS制御の制御精度を向上させるための制御作
動を図12のフローチャートに基づいて説明する。尚、
本制御作動において、ステップSE1、SE5は前記イ
ナーシャ低減手段に対応しており、ハイブリッド制御用
コントローラ50により実行される。
【0081】図12において、ステップSE1では、V
SC制御用コントローラ130およびABS制御用コン
トローラ150によりVSC制御またはABS制御が作
動中であるか否かが判断される。この判断が肯定された
場合は、ステップSE2において、ハイブリッド制御用
コントローラ50により図6の運転モード判断サブルー
チンに従ってモード1、6、7の何れかが選択されてい
るか否かが判断される。この判断が肯定された場合は本
ルーチンは終了させられる。
【0082】一方、ステップSE2の判断が否定された
場合は、ステップSE3においてハイブリッド制御用コ
ントローラ50により図6の運転モード判断サブルーチ
ンに従ってモード3、4の何れかが選択されているか否
かが判断される。この判断が肯定された場合は、ステッ
プSE4においてモータジェネレータ14へ供給される
電流が遮断されてモータトルクTM が0とされることに
よりモータジェネレータ14が自由回転可能な無負荷状
態とされる。次に、ステップSE5において、第2クラ
ッチCE2 が係合(ON)されたまま維持される。
【0083】一方、ステップSE3の判断が否定された
場合は、ステップSE6においてハイブリッド制御用コ
ントローラ50により図6の運転モード判断サブルーチ
ンに従ってモード2、8の何れかが選択されているか否
かが判断される。この判断が肯定された場合は、ステッ
プSE5において第2クラッチCE2 が係合(ON)さ
れたまま維持される。本実施例では、エンジン12の慣
性モーメントIE 、モータジェネレータ14の慣性モー
メントIM 、および遊星歯車装置16のギヤ比ρE が前
記(4) 式を満足するように設定されており、第2クラッ
チCE2 の係合状態が維持されることにより動力源全体
のイナーシャが小さめに維持される。
【0084】一方、ステップSE6の判断が否定された
場合は、ステップSE7においてハイブリッド制御用コ
ントローラ50により図6の運転モード判断サブルーチ
ンに従ってモード5が選択されているか否かが判断され
る。この判断が肯定された場合は、ステップSE8にお
いてモータジェネレータ14へ供給される電流が遮断さ
れてモータトルクTM が0とされることによりモータジ
ェネレータ14が自由回転可能な無負荷状態とされる。
【0085】上述のように本実施例によれば、ステップ
SE1でVSC制御またはABS制御が作動中であると
判断された場合には、ステップSE3、SE6でモード
2、3、4、8が選択されていると判断された場合、即
ち、モータジェネレータ14と比べて大きなイナーシャ
を有するエンジン12が回転駆動される運転モードが選
択されている場合には、動力源のイナーシャが小さくな
るように第2クラッチCE2 が係合(ON)されたまま
維持されるため、VSC制御またはABS制御の応答性
が向上して優れた制御精度が得られるようになる。
【0086】次に、第5、第6、第7発明が適用された
本実施例の特徴部分、即ち、旋回時の車両の挙動を安定
させるために前記動力源の出力を増減制御するとともに
前記ホイールブレーキのブレーキ力を増減制御する挙動
安定化手段に対応するVSC制御、或いは制動時の車輪
のロックを防止するために前記ホイールブレーキのブレ
ーキ力を低減するアンチロックブレーキ手段に対応する
ABS制御の制御精度を向上させるための制御作動を図
13のフローチャートに基づいて説明する。尚、本制御
作動において、ステップSF1、SF3は前記イナーシ
ャ低減手段に対応しており、自動変速制御用コントロー
ラ52により実行される。
【0087】図13において、ステップSF1ではVS
C制御用コントローラ130およびABS制御用コント
ローラ150によりVSC制御またはABS制御が作動
中であるか否かが判断される。この判断が肯定された場
合は、ステップSF2においてハイブリッド制御用コン
トローラ50により、図6の運転モード判断サブルーチ
ンに従って回生制動力を発生させるモード6またはエン
ジンブレーキ力を発生させるモード8が選択されている
か否かが判断される。この判断が肯定された場合は、ス
テップSF3において図3に●で示されるコーストブレ
ーキおよびコーストクラッチがスリップ状態又は低圧待
機状態に設定されることにより、増速時の動力源のイナ
ーシャが低減させられる。なお、ステップSF3による
制御の応答遅れを考慮して、ステップSF1では現在の
車両状態がVSC制御またはABS制御がなされる直前
の状態、例えば境界領域にあるか否かが判断されても良
い。
【0088】一方、ステップSF1の判断が否定された
場合は、ステップSF4においてステップSF2と同様
にハイブリッド制御用コントローラ50により、モード
6またはモード8が選択されているか否かが判断され
る。この判断が肯定された場合は、ステップSF5にお
いて図3に●で示されるコーストブレーキおよびコース
トクラッチが係合(ON)させられることにより、回生
制動力またはエンジンブレーキ力が発生させられる。
【0089】上述のように本実施例によれば、ステップ
SF1でVSC制御またはABS制御が作動中であると
判断された場合には、ステップSF3においてコースト
ブレーキおよびコーストクラッチがスリップ状態または
低圧待機状態とされるため、動力源のイナーシャの影響
が小さくなり、VSC制御またはABS制御の応答性が
向上して優れた制御精度が得られるようになる。また、
コーストブレーキおよびコーストクラッチはスリップ状
態または低圧待機状態とされるため、VSC制御または
ABS制御の終了時に、コーストブレーキおよびコース
トクラッチを係合して車輪から動力源へ動力を伝達する
動力源ブレーキ状態へ速やかに復帰できる。
【0090】次に、第5、第6、第7発明が適用された
本実施例の特徴部分、即ち、旋回時の車両の挙動を安定
させるために前記動力源の出力を増減制御するとともに
前記ホイールブレーキのブレーキ力を増減制御する挙動
安定化手段に対応するVSC制御、或いは制動時の車輪
のロックを防止するために前記ホイールブレーキのブレ
ーキ力を低減するアンチロックブレーキ手段に対応する
ABS制御の制御精度を向上させるための制御作動を図
14のフローチャートに基づいて説明する。尚、本制御
作動において、ステップSG1、SG3は前記イナーシ
ャ低減手段に対応しており、ハイブリッド制御用コント
ローラ50により実行される。
【0091】図14において、ステップSG1ではVS
C制御用コントローラ130およびABS制御用コント
ローラ150によりVSC制御またはABS制御が作動
中であるか否かが判断される。この判断が肯定された場
合は、ステップSG2において、例えばエンジン回転数
センサ62から供給される信号や現在の運転モードなど
に基づいてエンジン12が作動中(エンジンブレーキを
発生させるモード8を含む)であるか否かが判断され
る。この判断が肯定された場合は、ステップSG3にお
いて第1クラッチCE1 がスリップ状態または低圧待機
状態とされることによりエンジン12のイナーシャが低
減させられる。この場合も、ステップSG3による制御
の応答遅れを考慮して、ステップSG1では現在の車両
状態がVSC制御またはABS制御がなされる直前の状
態、例えば境界領域にあるか否かが判断されても良い。
【0092】一方、ステップSG1の判断が否定された
場合は、ステップSG4において、前記ステップSG2
と同様にしてエンジン12が作動中であるか否かが判断
される。この判断が肯定された場合は、ステップSG5
において第1クラッチCE1が係合(ON)させられ
る。
【0093】上述のように本実施例によれば、ステップ
SG1でVSC制御またはABS制御が作動中であると
判断された場合には、ステップSG3において第1クラ
ッチCE1 がスリップ状態または低圧待機状態とされる
ため、エンジン12のイナーシャの影響が小さくなり、
VSC制御またはABS制御の応答性が向上して優れた
制御精度が得られるようになる。また、第1クラッチC
1 はスリップ状態または低圧待機状態とされるため、
VSC制御またはABS制御の終了時に、第1クラッチ
CE1 を係合してエンジン12から車輪へ動力を伝達す
る通常の駆動状態、或いはエンジンブレーキ状態へ速や
かに復帰できる。
【0094】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0095】例えば、前記実施例では後進1段および前
進5段の変速段を有する自動変速機18が用いられてい
たが、図15に示すように前記副変速機20を省略して
主変速機22のみから成る自動変速機60を採用し、図
16に示すように前進4段および後進1段で変速制御を
行うようにすることもできる。
【0096】また、前記実施例ではトランスファ158
を備えている4輪駆動車両について説明したが、後輪ま
たは前輪のみを駆動輪として走行する車両など、種々の
車両に本発明は適用され得る。
【0097】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である制御装置を備えている
ハイブリッド車両のハイブリッド駆動装置の構成を説明
する骨子図である。
【図2】図1のハイブリッド駆動装置が備えている制御
系統を説明する図である。
【図3】図1の自動変速機の各変速段を成立させる係合
要素の作動を説明する図である。
【図4】図1の自動変速機が備えている油圧回路の一部
を示す図である。
【図5】図2のハイブリッド制御用コントローラと電気
式トルコン等との接続関係を説明する図である。
【図6】図1のハイブリッド駆動装置の基本的な作動を
説明するフローチャートである。
【図7】図6のフローチャートにおける各モード1〜9
の作動状態を説明する図である。
【図8】第1、第6発明が適用された制御作動を説明す
るフローチャートである。
【図9】第2、第6発明が適用された制御作動を説明す
るフローチャートである。
【図10】第1、第7発明が適用された制御作動を説明
するフローチャートである。
【図11】第2、第7発明が適用された制御作動を説明
するフローチャートである。
【図12】第3、第4、第6、第7発明が適用された制
御作動を説明するフローチャートである。
【図13】第5、第6、第7発明が適用された制御作動
を説明するフローチャートである。
【図14】第5、第6、第7発明が適用された制御作動
を説明するフローチャートである。
【図15】図1とは異なる自動変速機を備えているハイ
ブリッド車両のハイブリッド駆動装置の骨子図である。
【図16】図15の自動変速機の各変速段を成立させる
係合要素の作動を説明する図である。
【図17】車両の挙動を安定させるためのVSC制御の
一例を説明する図である。
【図18】動力源トルクおよびホイールブレーキの両方
を制御してVSC制御を行った場合の一例を示すタイム
チャートである。
【符号の説明】
12:エンジン 14:モータジェネレータ(電動モータ) 16:遊星歯車装置(3軸式動力入出力手段) 16r:リングギヤ(第1回転要素) 16s:サンギヤ(第2回転要素) 16c:キャリア(第3回転要素) 50:ハイブリッド制御用コントローラ 52:自動変速制御用コントローラ 130:VSC制御用コントローラ(挙動制御手段、挙
動安定化手段) 150:ABS制御用コントローラ(挙動制御手段、ア
ンチロックブレーキ手段) CE2 :第2クラッチ(直結クラッチ) ステップS1〜S19:動力源切換手段 ステップSA2、SA5〜SA6、SC2、SC5〜S
C6:切換禁止手段 ステップSB2、SB5〜SB6、SD2、SD5〜S
D6:挙動制御禁止手段 ステップSE1、SE5、SF1、SF3、SG1、S
G3:イナーシャ低減手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B60T 8/24 B60T 8/24 8/58 8/58 Z (72)発明者 畑 祐志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 三上 強 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両走行のための動力の発生原理が異な
    る複数種類の動力源と、 運転状態に応じて前記複数種類の動力源を切り換えて使
    用する動力源切換手段とを有する車両の制御装置におい
    て、 車両の挙動を制御するために、前記動力源およびホイー
    ルブレーキの少なくとも一方を電子制御する挙動制御手
    段と、 該挙動制御手段による制御中は、前記動力源切換手段に
    よる前記動力源の切換を禁止する切換禁止手段とを設け
    たことを特徴とする車両の制御装置。
  2. 【請求項2】 車両走行のための動力の発生原理が異な
    る複数種類の動力源と、 運転状態に応じて前記複数種類の動力源を切り換えて使
    用する動力源切換手段とを有する車両の制御装置におい
    て、 車両の挙動を制御するために、前記動力源およびホイー
    ルブレーキの少なくとも一方を電子制御する挙動制御手
    段と、 前記動力源切換手段による前記動力源の切換中は、前記
    挙動制御手段による制御を禁止する挙動制御禁止手段と
    を設けたことを特徴とする車両の制御装置。
  3. 【請求項3】 車両走行のための動力の発生原理が異な
    る2種類の動力源と、 該2種類の動力源にそれぞれ連結された第1回転要素お
    よび第2回転要素と、駆動系に連結された第3回転要素
    とを有し、それ等の間で機械的に動力を合成、分配する
    3軸式動力入出力手段と、 該3軸式動力入出力手段の任意の2つの回転要素を連結
    して該3軸式動力入出力手段を一体回転させる直結クラ
    ッチとを有する車両の制御装置において、 車両の挙動を制御するために、ホイールブレーキを電子
    制御する挙動制御手段と、 該挙動制御手段による制御時には、前記動力源のイナー
    シャが小さくなるように前記直結クラッチを制御するイ
    ナーシャ低減手段とを設けたことを特徴とする車両の制
    御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記2種類の動力源は、燃料の燃焼エネルギーで作動す
    るエンジン、および電気エネルギーで作動する電動モー
    タであり、 前記3軸式動力入出力手段はシンプル式の遊星歯車装置
    で、前記エンジンに連結された前記第1回転要素として
    のリングギヤと、前記電動モータに連結された前記第2
    回転要素としてのサンギヤと、前記駆動系に連結された
    第3回転要素としてのキャリアとを有するものであり、 前記直結クラッチは、前記サンギヤとキャリアとを連結
    するものであり、 前記イナーシャ低減手段は、前記直結クラッチを係合す
    るものであることを特徴とする車両の制御装置。
  5. 【請求項5】 車両走行のための動力を発生する動力源
    と、 該動力源と駆動輪との間の動力伝達経路を接続、遮断す
    る油圧摩擦式の断続クラッチとを有する車両の制御装置
    において、 車両の挙動を制御するために、ホイールブレーキを電子
    制御する挙動制御手段と、 該挙動制御手段による制御時には、前記断続クラッチを
    スリップ状態または低圧待機状態とするイナーシャ低減
    手段とを設けたことを特徴とする車両の制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1項において、 前記挙動制御手段は、旋回時の車両の挙動を安定させる
    ために前記動力源の出力を増減制御するとともに前記ホ
    イールブレーキのブレーキ力を増減制御する挙動安定化
    手段であることを特徴とする車両の制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5の何れか1項において、 前記挙動制御手段は、制動時の車輪のロックを防止する
    ために前記ホイールブレーキのブレーキ力を低減するア
    ンチロックブレーキ手段であることを特徴とする車両の
    制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007331540A (ja) * 2006-06-14 2007-12-27 Fuji Heavy Ind Ltd ハイブリッド車両の制御装置
US7503870B2 (en) 2005-05-26 2009-03-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control apparatus for vehicular drive system
US7909728B2 (en) 2005-05-19 2011-03-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle drive device controller

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