JPH10182103A - 一酸化炭素選択酸化装置及び燃料改質装置並びに燃料電池システム - Google Patents
一酸化炭素選択酸化装置及び燃料改質装置並びに燃料電池システムInfo
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- JPH10182103A JPH10182103A JP8355381A JP35538196A JPH10182103A JP H10182103 A JPH10182103 A JP H10182103A JP 8355381 A JP8355381 A JP 8355381A JP 35538196 A JP35538196 A JP 35538196A JP H10182103 A JPH10182103 A JP H10182103A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水素リッチガス中の一酸化炭素を水素に対し
て選択的に酸化する触媒を備える選択酸化部の温度を触
媒の活性化温度領域内で均一化する。 【解決手段】 水素リッチガス中の一酸化炭素を水素に
対して選択的に酸化する触媒を備える選択酸化部36と
熱交換可能な状態で冷却水を保持する保持部40の上部
には、水蒸気を外部に放出することにより保持部40内
を予め設定された圧力で保持する圧力保持弁44を設け
る。保持部40内の冷却水は、選択酸化部36との熱交
換により加熱されて保持部40内の圧力によって定まる
温度で沸騰する。保持部40内の圧力は一定に保持され
るから、冷却水の温度は、冷却水のすべてが気化するま
では変化せず、その温度に保たれる。冷却水の沸点が触
媒の活性温度領域内となるよう圧力保持弁44を調節す
ることにより、選択酸化部36を触媒の活性温度領域内
に均一化することができる。
て選択的に酸化する触媒を備える選択酸化部の温度を触
媒の活性化温度領域内で均一化する。 【解決手段】 水素リッチガス中の一酸化炭素を水素に
対して選択的に酸化する触媒を備える選択酸化部36と
熱交換可能な状態で冷却水を保持する保持部40の上部
には、水蒸気を外部に放出することにより保持部40内
を予め設定された圧力で保持する圧力保持弁44を設け
る。保持部40内の冷却水は、選択酸化部36との熱交
換により加熱されて保持部40内の圧力によって定まる
温度で沸騰する。保持部40内の圧力は一定に保持され
るから、冷却水の温度は、冷却水のすべてが気化するま
では変化せず、その温度に保たれる。冷却水の沸点が触
媒の活性温度領域内となるよう圧力保持弁44を調節す
ることにより、選択酸化部36を触媒の活性温度領域内
に均一化することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一酸化炭素選択酸
化装置および燃料改質装置並びに燃料電池システムに関
し、詳しくは、所定の温度領域で水素リッチガス中の一
酸化炭素を選択的に酸化する触媒を有する選択酸化部
と、該選択酸化部を冷却する冷却手段とを備える一酸化
炭素選択酸化装置およびこの一酸化炭素選択酸化装置を
備えメタノールと水から水素リッチな燃料ガスを生成す
る燃料改質装置並びにこうした燃料改質装置を備える燃
料電池システムに関する。
化装置および燃料改質装置並びに燃料電池システムに関
し、詳しくは、所定の温度領域で水素リッチガス中の一
酸化炭素を選択的に酸化する触媒を有する選択酸化部
と、該選択酸化部を冷却する冷却手段とを備える一酸化
炭素選択酸化装置およびこの一酸化炭素選択酸化装置を
備えメタノールと水から水素リッチな燃料ガスを生成す
る燃料改質装置並びにこうした燃料改質装置を備える燃
料電池システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の一酸化炭素選択酸化装置
としては、水素リッチガス中に混在する一酸化炭素を選
択的に除去する触媒(一酸化炭素選択触媒)を保持する
選択酸化部を、この選択酸化部内に設けられた流路に冷
却水を流すことによって冷却するものが提案されている
(例えば、特開平7−185303号公報など)。この
装置では、水素リッチガス中の一酸化炭素が主に酸化さ
れる選択酸化部における水素リッチガスの入口側半分
を、一酸化炭素選択酸化触媒を保持する触媒層と冷却水
の流路を形成する冷却層とを交互に積層することによっ
て構成し、冷却層に冷却水を流すことによって、触媒層
を一酸化炭素選択酸化触媒が活性化する温度領域(上述
の公報における一酸化炭素酸化触媒では100℃以下)
に保持するものとしている。ここで、触媒層を冷却する
のは、一酸化炭素の酸化反応は発熱反応だからである。
なお、この装置では、選択酸化部の後半分は一酸化炭素
選択酸化触媒を保持する触媒層のみで構成されており、
前半分で酸化されなかった水素リッチガス中の一酸化炭
素を更に酸化するものとしている。
としては、水素リッチガス中に混在する一酸化炭素を選
択的に除去する触媒(一酸化炭素選択触媒)を保持する
選択酸化部を、この選択酸化部内に設けられた流路に冷
却水を流すことによって冷却するものが提案されている
(例えば、特開平7−185303号公報など)。この
装置では、水素リッチガス中の一酸化炭素が主に酸化さ
れる選択酸化部における水素リッチガスの入口側半分
を、一酸化炭素選択酸化触媒を保持する触媒層と冷却水
の流路を形成する冷却層とを交互に積層することによっ
て構成し、冷却層に冷却水を流すことによって、触媒層
を一酸化炭素選択酸化触媒が活性化する温度領域(上述
の公報における一酸化炭素酸化触媒では100℃以下)
に保持するものとしている。ここで、触媒層を冷却する
のは、一酸化炭素の酸化反応は発熱反応だからである。
なお、この装置では、選択酸化部の後半分は一酸化炭素
選択酸化触媒を保持する触媒層のみで構成されており、
前半分で酸化されなかった水素リッチガス中の一酸化炭
素を更に酸化するものとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た一酸化炭素選択酸化装置では、冷却層における冷却水
の入口付近と出口付近における温度が異なることや水素
リッチガスの流量によって触媒層における一酸化炭素の
酸化反応が行われる部位が変化することから、選択酸化
部の各触媒層および触媒層の各部の温度を均一にするこ
とが困難であるという問題があった。一酸化炭素選択酸
化触媒は、その種類によっても異なるが、活性化する温
度領域があるから、選択酸化部の各触媒層や触媒層の各
部の温度を均一にすることができないと、反応に寄与す
る部分と寄与しない部分とが生じることになって各触媒
層の一酸化炭素選択酸化触媒を有効に用いることができ
ない。したがって、このような場合に水素リッチガス中
の一酸化炭素の濃度を十分に低下させるためには、装置
を大型なものにしなければならない。特に、特定の温度
領域では一酸化炭素を選択的に酸化するが、その温度領
域からはずれると水素をも酸化する触媒を一酸化炭素選
択酸化触媒として用いる場合には、選択酸化部全体を一
酸化炭素を選択的に酸化する温度領域の温度に均一化す
る必要性が更に高くなる。
た一酸化炭素選択酸化装置では、冷却層における冷却水
の入口付近と出口付近における温度が異なることや水素
リッチガスの流量によって触媒層における一酸化炭素の
酸化反応が行われる部位が変化することから、選択酸化
部の各触媒層および触媒層の各部の温度を均一にするこ
とが困難であるという問題があった。一酸化炭素選択酸
化触媒は、その種類によっても異なるが、活性化する温
度領域があるから、選択酸化部の各触媒層や触媒層の各
部の温度を均一にすることができないと、反応に寄与す
る部分と寄与しない部分とが生じることになって各触媒
層の一酸化炭素選択酸化触媒を有効に用いることができ
ない。したがって、このような場合に水素リッチガス中
の一酸化炭素の濃度を十分に低下させるためには、装置
を大型なものにしなければならない。特に、特定の温度
領域では一酸化炭素を選択的に酸化するが、その温度領
域からはずれると水素をも酸化する触媒を一酸化炭素選
択酸化触媒として用いる場合には、選択酸化部全体を一
酸化炭素を選択的に酸化する温度領域の温度に均一化す
る必要性が更に高くなる。
【0004】本発明の一酸化炭素選択酸化装置は、水素
リッチガス中の一酸化炭素を水素に対して選択的に酸化
する触媒を備える選択酸化部全体の温度を触媒が活性化
する温度領域内の温度で均一化することを目的の一つと
する。また、本発明の一酸化炭素選択酸化装置は、装置
全体の効率の向上および装置の小型化を目的の一つとす
る。
リッチガス中の一酸化炭素を水素に対して選択的に酸化
する触媒を備える選択酸化部全体の温度を触媒が活性化
する温度領域内の温度で均一化することを目的の一つと
する。また、本発明の一酸化炭素選択酸化装置は、装置
全体の効率の向上および装置の小型化を目的の一つとす
る。
【0005】本発明の燃料改質装置および燃料電池シス
テムは、本発明の一酸化炭素選択酸化装置を組み込むと
共に、装置全体またはシステム全体の効率の向上を目的
の一つとする。
テムは、本発明の一酸化炭素選択酸化装置を組み込むと
共に、装置全体またはシステム全体の効率の向上を目的
の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の一酸化炭素選択酸化装置は、上述の目的の少なく
とも一部を達成するために以下の手段を採った。
発明の一酸化炭素選択酸化装置は、上述の目的の少なく
とも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0007】本発明の一酸化炭素選択酸化装置は、所定
の温度領域で水素リッチガス中の一酸化炭素を選択的に
酸化する触媒を有する選択酸化部と、該選択酸化部を冷
却する冷却手段とを備える一酸化炭素選択酸化装置であ
って、前記冷却手段は、冷却媒体を前記選択酸化部と熱
交換可能な状態で保持する保持部と、該保持部内の圧力
を調整する圧力調整手段とを備えることを要旨とする。
の温度領域で水素リッチガス中の一酸化炭素を選択的に
酸化する触媒を有する選択酸化部と、該選択酸化部を冷
却する冷却手段とを備える一酸化炭素選択酸化装置であ
って、前記冷却手段は、冷却媒体を前記選択酸化部と熱
交換可能な状態で保持する保持部と、該保持部内の圧力
を調整する圧力調整手段とを備えることを要旨とする。
【0008】この本発明の一酸化炭素選択酸化装置は、
冷却手段の保持部が、冷却媒体を、所定の温度領域で水
素リッチガス中の一酸化炭素を選択的に酸化する触媒を
有する選択酸化部と熱交換可能な状態で保持し、圧力調
整手段が、この保持部内の圧力を調整する。一般に、物
質の沸点は、圧力によって定まり、熱力学上の臨界圧力
未満の圧力では、液相と気相とが共存する二相状態とな
る。このとき、圧力を一定に保てば、物質のすべてが気
相となるまで或いは液相となるまで、温度は一定に保た
れる。本発明の一酸化炭素選択酸化装置では、圧力調整
手段を冷却媒体の沸点が前記所定の温度領域内の温度と
なるよう保持部内の圧力を調節する手段とすることがで
きるから、こうすることにより、保持部内の各部の温度
をその圧力における冷却媒体の沸点にすることができ、
選択酸化部の各部を触媒が活性化する温度にすることが
できる。この結果、装置の効率をより高くすることがで
き、装置を小型化することができる。
冷却手段の保持部が、冷却媒体を、所定の温度領域で水
素リッチガス中の一酸化炭素を選択的に酸化する触媒を
有する選択酸化部と熱交換可能な状態で保持し、圧力調
整手段が、この保持部内の圧力を調整する。一般に、物
質の沸点は、圧力によって定まり、熱力学上の臨界圧力
未満の圧力では、液相と気相とが共存する二相状態とな
る。このとき、圧力を一定に保てば、物質のすべてが気
相となるまで或いは液相となるまで、温度は一定に保た
れる。本発明の一酸化炭素選択酸化装置では、圧力調整
手段を冷却媒体の沸点が前記所定の温度領域内の温度と
なるよう保持部内の圧力を調節する手段とすることがで
きるから、こうすることにより、保持部内の各部の温度
をその圧力における冷却媒体の沸点にすることができ、
選択酸化部の各部を触媒が活性化する温度にすることが
できる。この結果、装置の効率をより高くすることがで
き、装置を小型化することができる。
【0009】こうした本発明の一酸化炭素選択酸化装置
において、前記圧力調整手段は、前記保持部に保持され
た冷却媒体の一部または該冷却媒体の蒸気の一部を外部
に放出することにより該保持部内の圧力を調整する手段
であるものとすることができる。こうすれば、保持部内
の温度を変化させずに保持部内の圧力を一定に保つこと
ができる。
において、前記圧力調整手段は、前記保持部に保持され
た冷却媒体の一部または該冷却媒体の蒸気の一部を外部
に放出することにより該保持部内の圧力を調整する手段
であるものとすることができる。こうすれば、保持部内
の温度を変化させずに保持部内の圧力を一定に保つこと
ができる。
【0010】また、本発明の一酸化炭素選択酸化装置に
おいて、前記冷却手段は、更に、前記保持部に冷却媒体
を圧送する圧送手段を備えるものとすることもできる。
こうすれば、圧力調整手段により外部に放出されること
によって減少する保持部内の冷却媒体の補給を行なうこ
とができる。
おいて、前記冷却手段は、更に、前記保持部に冷却媒体
を圧送する圧送手段を備えるものとすることもできる。
こうすれば、圧力調整手段により外部に放出されること
によって減少する保持部内の冷却媒体の補給を行なうこ
とができる。
【0011】こうした圧送手段を備える本発明の一酸化
炭素選択酸化装置において、前記保持部に保持される冷
却媒体の量が一定となるよう前記圧送手段を制御する圧
送量制御手段を備えるものとすることもできる。こうす
れば、保持部内の冷却媒体の量を一定にすることがで
き、連続して選択酸化部を冷却することができる。
炭素選択酸化装置において、前記保持部に保持される冷
却媒体の量が一定となるよう前記圧送手段を制御する圧
送量制御手段を備えるものとすることもできる。こうす
れば、保持部内の冷却媒体の量を一定にすることがで
き、連続して選択酸化部を冷却することができる。
【0012】この圧送量制御手段を備える本発明の一酸
化炭素選択酸化装置において、前記保持部内の冷却媒体
の液面を検出する液面検出手段を備え、前記圧送量制御
手段は前記液面検出手段により検出された冷却媒体の液
面が所定の位置となるよう制御する手段であるものとす
ることもできる。
化炭素選択酸化装置において、前記保持部内の冷却媒体
の液面を検出する液面検出手段を備え、前記圧送量制御
手段は前記液面検出手段により検出された冷却媒体の液
面が所定の位置となるよう制御する手段であるものとす
ることもできる。
【0013】本発明の燃料改質装置は、メタノールと水
とから水素リッチな燃料ガスを生成する燃料改質装置で
あって、メタノールと水とを気化させる気化部と、該気
化させたメタノールと水とを反応させて水素リッチな改
質ガスを生成する反応部と、前記圧力調整手段が前記保
持部に保持された冷却媒体の一部または該冷却媒体の蒸
気の一部を外部に放出することにより該保持部内の圧力
を調整する手段である上述の本発明の一酸化炭素選択酸
化装置と、前記圧力調整手段から放出される冷却媒体ま
たは該冷却媒体の蒸気の少なくとも一部を前記気化部の
熱源として導入する導入手段とを備えることを要旨とす
る。
とから水素リッチな燃料ガスを生成する燃料改質装置で
あって、メタノールと水とを気化させる気化部と、該気
化させたメタノールと水とを反応させて水素リッチな改
質ガスを生成する反応部と、前記圧力調整手段が前記保
持部に保持された冷却媒体の一部または該冷却媒体の蒸
気の一部を外部に放出することにより該保持部内の圧力
を調整する手段である上述の本発明の一酸化炭素選択酸
化装置と、前記圧力調整手段から放出される冷却媒体ま
たは該冷却媒体の蒸気の少なくとも一部を前記気化部の
熱源として導入する導入手段とを備えることを要旨とす
る。
【0014】この本発明の燃料改質装置は、導入手段
が、一酸化炭素選択酸化装置の圧力調整手段から放出さ
れる冷却媒体またはこの冷却媒体の蒸気の少なくとも一
部をメタノールと水とを気化させる気化部の熱源として
導入する。
が、一酸化炭素選択酸化装置の圧力調整手段から放出さ
れる冷却媒体またはこの冷却媒体の蒸気の少なくとも一
部をメタノールと水とを気化させる気化部の熱源として
導入する。
【0015】この本発明の燃料改質装置によれば、圧力
調整手段から放出される冷却媒体またはこの冷却媒体の
蒸気の少なくとも一部をメタノールと水とを気化させる
気化部の熱源として用いるから、装置全体のエネルギ効
率を向上させることができる。
調整手段から放出される冷却媒体またはこの冷却媒体の
蒸気の少なくとも一部をメタノールと水とを気化させる
気化部の熱源として用いるから、装置全体のエネルギ効
率を向上させることができる。
【0016】こうした本発明の燃料改質装置において、
前記冷却媒体は水であり、前記導入手段は前記圧力調整
手段から放出される水または水蒸気の少なくとも一部を
前記燃料ガスの原材料として前記気化部に導入する手段
であるものとすることもできる。こうすれば、圧力調整
手段から放出される水または水蒸気の少なくとも一部を
メタノールと水とを気化させる気化部の熱源として用い
ると共に燃料ガスの原材料として用いることができ、装
置全体のエネルギ効率の更なる向上と原材料の有効利用
の促進に資することができる。
前記冷却媒体は水であり、前記導入手段は前記圧力調整
手段から放出される水または水蒸気の少なくとも一部を
前記燃料ガスの原材料として前記気化部に導入する手段
であるものとすることもできる。こうすれば、圧力調整
手段から放出される水または水蒸気の少なくとも一部を
メタノールと水とを気化させる気化部の熱源として用い
ると共に燃料ガスの原材料として用いることができ、装
置全体のエネルギ効率の更なる向上と原材料の有効利用
の促進に資することができる。
【0017】本発明の第1の燃料電池システムは、冷却
媒体として水を用い、前記導入手段が圧力調整手段から
放出される水または水蒸気の少なくとも一部を前記燃料
ガスの原材料として前記気化部に導入する手段である上
述の本発明の燃料改質装置と、該燃料改質装置により生
成された燃料ガスと、酸素を含有する酸化ガスとの供給
を受けて発電する燃料電池とを備える燃料電池システム
であって、更に、前記圧力調整手段から放出される水ま
たは水蒸気の少なくとも一部を前記燃料ガスおよび/ま
たは前記酸化ガスに導入する第2の導入手段を備えるこ
とを要旨とする。
媒体として水を用い、前記導入手段が圧力調整手段から
放出される水または水蒸気の少なくとも一部を前記燃料
ガスの原材料として前記気化部に導入する手段である上
述の本発明の燃料改質装置と、該燃料改質装置により生
成された燃料ガスと、酸素を含有する酸化ガスとの供給
を受けて発電する燃料電池とを備える燃料電池システム
であって、更に、前記圧力調整手段から放出される水ま
たは水蒸気の少なくとも一部を前記燃料ガスおよび/ま
たは前記酸化ガスに導入する第2の導入手段を備えるこ
とを要旨とする。
【0018】この本発明の第1の燃料電池システムは、
第2の導入手段が、圧力調整手段から放出される水また
は水蒸気の少なくとも一部を燃料ガスおよび/または酸
化ガスに導入し、燃料電池が、この水または水蒸気が導
入された燃料ガスと酸化ガスとの供給を受けて発電す
る。燃料電池が固体高分子型の燃料電池である場合に、
燃料電池を連続して効率よく運転するためには、電解質
内の燃料極側から酸素極側へのプロトンの泳動がその水
和物の形態で行なわれることにより生じる電解質の燃料
極側の水の不足を補給し、電解質を湿潤状態に保つ必要
がある。したがって、本発明の第1の燃料電池システム
のように、圧力調整手段から放出される水または水蒸気
を燃料ガスや酸化ガスに導入することにより、燃料電池
を効率よく連続して運転することができるようになる。
この結果、燃料ガスや酸化ガスを加湿する装置を設ける
必要がないから、システムを簡易で小型のものとするこ
とができる。もとより、圧力調整手段から放出される水
または水蒸気の少なくとも一部をメタノールと水とを気
化させる気化部の熱源として用いる燃料改質装置を備え
るから、システム全体のエネルギ効率を更に向上させる
ことができる。
第2の導入手段が、圧力調整手段から放出される水また
は水蒸気の少なくとも一部を燃料ガスおよび/または酸
化ガスに導入し、燃料電池が、この水または水蒸気が導
入された燃料ガスと酸化ガスとの供給を受けて発電す
る。燃料電池が固体高分子型の燃料電池である場合に、
燃料電池を連続して効率よく運転するためには、電解質
内の燃料極側から酸素極側へのプロトンの泳動がその水
和物の形態で行なわれることにより生じる電解質の燃料
極側の水の不足を補給し、電解質を湿潤状態に保つ必要
がある。したがって、本発明の第1の燃料電池システム
のように、圧力調整手段から放出される水または水蒸気
を燃料ガスや酸化ガスに導入することにより、燃料電池
を効率よく連続して運転することができるようになる。
この結果、燃料ガスや酸化ガスを加湿する装置を設ける
必要がないから、システムを簡易で小型のものとするこ
とができる。もとより、圧力調整手段から放出される水
または水蒸気の少なくとも一部をメタノールと水とを気
化させる気化部の熱源として用いる燃料改質装置を備え
るから、システム全体のエネルギ効率を更に向上させる
ことができる。
【0019】こうした本発明の燃料改質装置において、
前記冷却媒体は水であり、前記導入手段は前記圧力調整
手段から放出される水または水蒸気の少なくとも一部を
前記燃料ガスの原材料として前記気化部に導入する手段
であるものとすることもできる。こうすれば、圧力調整
手段から放出される水または水蒸気の少なくとも一部を
メタノールと水とを気化させる気化部の熱源として用い
ると共に燃料ガスの原材料として用いることができ、装
置全体のエネルギ効率の更なる向上と原材料の有効利用
の促進に資することができる。
前記冷却媒体は水であり、前記導入手段は前記圧力調整
手段から放出される水または水蒸気の少なくとも一部を
前記燃料ガスの原材料として前記気化部に導入する手段
であるものとすることもできる。こうすれば、圧力調整
手段から放出される水または水蒸気の少なくとも一部を
メタノールと水とを気化させる気化部の熱源として用い
ると共に燃料ガスの原材料として用いることができ、装
置全体のエネルギ効率の更なる向上と原材料の有効利用
の促進に資することができる。
【0020】本発明の第2の燃料電池システムは、メタ
ノールと水とから水素リッチな燃料ガスを生成する燃料
改質装置と、該燃料改質装置により生成された燃料ガス
と、酸素を含有する酸化ガスとの供給を受けて発電する
燃料電池とを備える燃料電池システムであって、前記燃
料改質装置は、冷却媒体として水を用い、圧力調整手段
が保持部に保持された冷却媒体の一部または該冷却媒体
の蒸気の一部を外部に放出することにより該保持部内の
圧力を調整する手段である前述の本発明の一酸化炭素選
択酸化装置を備え、更に、前記圧力調整手段から放出さ
れる水または水蒸気の少なくとも一部を前記燃料ガスお
よび/または前記酸化ガスに導入する導入手段を備える
ことを要旨とする。
ノールと水とから水素リッチな燃料ガスを生成する燃料
改質装置と、該燃料改質装置により生成された燃料ガス
と、酸素を含有する酸化ガスとの供給を受けて発電する
燃料電池とを備える燃料電池システムであって、前記燃
料改質装置は、冷却媒体として水を用い、圧力調整手段
が保持部に保持された冷却媒体の一部または該冷却媒体
の蒸気の一部を外部に放出することにより該保持部内の
圧力を調整する手段である前述の本発明の一酸化炭素選
択酸化装置を備え、更に、前記圧力調整手段から放出さ
れる水または水蒸気の少なくとも一部を前記燃料ガスお
よび/または前記酸化ガスに導入する導入手段を備える
ことを要旨とする。
【0021】本発明の第2の燃料電池システムは、導入
手段が、圧力調整手段から放出される水または水蒸気の
少なくとも一部を燃料ガスや酸化ガスに導入し、燃料電
池が、燃料改質装置により生成され導入手段により水ま
たは水蒸気が導入された燃料ガスと酸素を含有する酸化
ガスとの供給を受けて発電する。
手段が、圧力調整手段から放出される水または水蒸気の
少なくとも一部を燃料ガスや酸化ガスに導入し、燃料電
池が、燃料改質装置により生成され導入手段により水ま
たは水蒸気が導入された燃料ガスと酸素を含有する酸化
ガスとの供給を受けて発電する。
【0022】本発明の第2の燃料電池システムによれ
ば、圧力調整手段から放出される水または水蒸気を燃料
ガスや酸化ガスに導入することにより、燃料電池を効率
よく連続して運転することができる。この結果、燃料ガ
スや酸化ガスを加湿する装置を設ける必要がないから、
システムを簡易で小型のものとすることができる。
ば、圧力調整手段から放出される水または水蒸気を燃料
ガスや酸化ガスに導入することにより、燃料電池を効率
よく連続して運転することができる。この結果、燃料ガ
スや酸化ガスを加湿する装置を設ける必要がないから、
システムを簡易で小型のものとすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。図1は、本発明の一酸化炭素選
択酸化装置の一実施例としての一酸化炭素選択酸化装置
30および本発明の燃料改質装置の一実施例としての燃
料改質装置20並びに本発明の燃料電池システムの一実
施例としての燃料電池システム10の構成の概略を示す
構成図である。
例に基づいて説明する。図1は、本発明の一酸化炭素選
択酸化装置の一実施例としての一酸化炭素選択酸化装置
30および本発明の燃料改質装置の一実施例としての燃
料改質装置20並びに本発明の燃料電池システムの一実
施例としての燃料電池システム10の構成の概略を示す
構成図である。
【0024】図示するように、実施例の燃料電池システ
ム10は、メタノールを貯蔵するメタノールタンク12
と、水を貯蔵する水タンク14と、メタノールタンク1
2から供給されるメタノールと水タンク14から供給さ
れる水とから水素を含有する燃料ガスを生成する燃料改
質装置20と、この燃料改質装置20により生成される
燃料ガスと酸素を含有する酸化ガス(例えば、空気)と
の供給を受けて発電する固体高分子型の燃料電池スタッ
ク70と、燃料改質装置20および燃料電池スタック7
0の運転を制御する電子制御ユニット80とを備える。
ム10は、メタノールを貯蔵するメタノールタンク12
と、水を貯蔵する水タンク14と、メタノールタンク1
2から供給されるメタノールと水タンク14から供給さ
れる水とから水素を含有する燃料ガスを生成する燃料改
質装置20と、この燃料改質装置20により生成される
燃料ガスと酸素を含有する酸化ガス(例えば、空気)と
の供給を受けて発電する固体高分子型の燃料電池スタッ
ク70と、燃料改質装置20および燃料電池スタック7
0の運転を制御する電子制御ユニット80とを備える。
【0025】燃料改質装置20は、メタノールタンク1
2から供給されるメタノールと水タンク14から供給さ
れる水とを気化する気化部22と、気化したメタノール
と水とを次式(1)および式(2)(全体としては式
(3))の反応により水素リッチな改質ガスを生成する
改質反応部24と、改質ガスに酸化ガス(例えば、空
気)を導入して改質ガス中に副生成物として混在する一
酸化炭素を水素に対して選択的に酸化する一酸化炭素選
択酸化装置30とを備える。
2から供給されるメタノールと水タンク14から供給さ
れる水とを気化する気化部22と、気化したメタノール
と水とを次式(1)および式(2)(全体としては式
(3))の反応により水素リッチな改質ガスを生成する
改質反応部24と、改質ガスに酸化ガス(例えば、空
気)を導入して改質ガス中に副生成物として混在する一
酸化炭素を水素に対して選択的に酸化する一酸化炭素選
択酸化装置30とを備える。
【0026】 CH3OH→CO+2H2−21.7kcal/mol …(1) CO+H2O→CO2+H2+9.8kcal/mol …(2) CH3OH+H2O→CO2+3H2−11.9kcal/mol …(3)
【0027】気化部22は、供給されたメタノールと水
を加熱して気化させるが、その必要な熱量の一部あるい
は全部は、後述する一酸化炭素選択酸化装置30から放
出される水蒸気を導入することによって賄われる。この
水蒸気は、分配管45に設けられた流量調節弁60を介
して改質反応の原材料の一部として導入される。したが
って、気化部22では、水タンク14と分配管45とか
ら水が供給されるから、供給される水の全体量がメタノ
ールとモル比で1対1となるようその量が調節される。
気化部22で必要な熱量の不足分は、メタノールタンク
12から供給されるメタノールの一部を導いて燃焼する
ことによって賄われる。なお、メタノールや水の供給量
の制御や燃焼の制御は、導電ラインによって接続された
電子制御ユニット80によって行なわれる。
を加熱して気化させるが、その必要な熱量の一部あるい
は全部は、後述する一酸化炭素選択酸化装置30から放
出される水蒸気を導入することによって賄われる。この
水蒸気は、分配管45に設けられた流量調節弁60を介
して改質反応の原材料の一部として導入される。したが
って、気化部22では、水タンク14と分配管45とか
ら水が供給されるから、供給される水の全体量がメタノ
ールとモル比で1対1となるようその量が調節される。
気化部22で必要な熱量の不足分は、メタノールタンク
12から供給されるメタノールの一部を導いて燃焼する
ことによって賄われる。なお、メタノールや水の供給量
の制御や燃焼の制御は、導電ラインによって接続された
電子制御ユニット80によって行なわれる。
【0028】改質反応部24では、上述したように、上
記式(1)および式(2)に示す改質反応により水素と
二酸化炭素とを含有する改質ガスを生成するが、改質反
応は実際上完全に行なうことが困難なことから、副生成
物としての一酸化炭素が若干混在することになる。な
お、改質ガス中の一酸化炭素濃度COは、改質反応部2
4に充填される触媒の種類,改質反応部24の運転温
度,改質反応部24への単位触媒体積当たりのメタノー
ルおよび水の供給流量等によって定まり、例えば、改質
反応部24に充填される触媒としてCu−ZnO系触媒
を用い、改質反応部24の容積を12リットルとし、そ
の運転温度をCu−ZnO系触媒が活性化する250℃
ないし300℃とし、1分間にメタノール100mlと
水100mlとを供給するものとすれば、改質ガス中の
一酸化炭素濃度COは0.5%ないし1%程度となる。
記式(1)および式(2)に示す改質反応により水素と
二酸化炭素とを含有する改質ガスを生成するが、改質反
応は実際上完全に行なうことが困難なことから、副生成
物としての一酸化炭素が若干混在することになる。な
お、改質ガス中の一酸化炭素濃度COは、改質反応部2
4に充填される触媒の種類,改質反応部24の運転温
度,改質反応部24への単位触媒体積当たりのメタノー
ルおよび水の供給流量等によって定まり、例えば、改質
反応部24に充填される触媒としてCu−ZnO系触媒
を用い、改質反応部24の容積を12リットルとし、そ
の運転温度をCu−ZnO系触媒が活性化する250℃
ないし300℃とし、1分間にメタノール100mlと
水100mlとを供給するものとすれば、改質ガス中の
一酸化炭素濃度COは0.5%ないし1%程度となる。
【0029】なお、図示しないが、改質反応部24は、
上記式(1)および式(2)の改質反応が全体として吸
熱反応であることから(式(3)参照)、反応に必要な
熱量を得るために、メタノールタンク12から供給され
るメタノールの一部を導いてこれを燃焼する燃焼部を備
える。したがって、改質反応部24は、この燃焼部への
メタノールの供給量を制御することにより、その運転温
度を制御している。このメタノールの燃焼部への供給量
の制御は、導電ラインにより接続された電子制御ユニッ
ト80によって行なわれる。
上記式(1)および式(2)の改質反応が全体として吸
熱反応であることから(式(3)参照)、反応に必要な
熱量を得るために、メタノールタンク12から供給され
るメタノールの一部を導いてこれを燃焼する燃焼部を備
える。したがって、改質反応部24は、この燃焼部への
メタノールの供給量を制御することにより、その運転温
度を制御している。このメタノールの燃焼部への供給量
の制御は、導電ラインにより接続された電子制御ユニッ
ト80によって行なわれる。
【0030】一酸化炭素選択酸化装置30は、改質反応
部24で生成された改質ガスとブロワ52によって供給
される酸化ガス(実施例では空気)との供給を受けて改
質ガス中の一酸化炭素を水素に対して選択的に酸化する
選択酸化部36と、この選択酸化部36を冷却する冷却
媒体としての水を選択酸化部36と熱交換可能な状態で
保持する保持部40とを備える。この選択酸化部36と
保持部40とからなる選択酸化ユニット31の詳細を図
2および図3に示す。図3は、図2に例示する選択酸化
ユニット31の3−3線断面図である。図2および図3
に示すように、選択酸化部36は、保持部40を貫通す
る複数の反応管として構成されており、その内部には、
図4の模式図に示すように、ロウ材により接合された金
属ハイカムチューブが嵌挿されている。金属ハニカムチ
ューブの表面には、所定の温度領域で水素リッチガス中
の一酸化炭素を水素に対して選択的に酸化する白金系ま
たはルテニウム系あるいはこれらの合金系の触媒(一酸
化炭素選択酸化触媒)が担持されている。実施例では、
120℃ないし140℃の温度領域で活発な活性を示す
白金−ルテニウム合金系の触媒を一酸化炭素選択酸化触
媒として用いた。保持部40には、こうした選択酸化部
36に改質ガスと酸化ガスとの混合ガスを導入するため
の混合ガス導入管32と、選択酸化部36により生成さ
れる燃料ガスを燃料電池スタック70側へ排出するため
の燃料ガス排出管34とが取り付けられている。なお、
ブロワ52によって導入される酸化ガスの量は、改質反
応部24から選択酸化部36に至る管路の酸化ガスの導
入口より上流に取り付けられたCOセンサ50によって
検出される改質ガス中の一酸化炭素濃度COに基づいて
定められる。この酸化ガスの導入量の制御については後
述する。
部24で生成された改質ガスとブロワ52によって供給
される酸化ガス(実施例では空気)との供給を受けて改
質ガス中の一酸化炭素を水素に対して選択的に酸化する
選択酸化部36と、この選択酸化部36を冷却する冷却
媒体としての水を選択酸化部36と熱交換可能な状態で
保持する保持部40とを備える。この選択酸化部36と
保持部40とからなる選択酸化ユニット31の詳細を図
2および図3に示す。図3は、図2に例示する選択酸化
ユニット31の3−3線断面図である。図2および図3
に示すように、選択酸化部36は、保持部40を貫通す
る複数の反応管として構成されており、その内部には、
図4の模式図に示すように、ロウ材により接合された金
属ハイカムチューブが嵌挿されている。金属ハニカムチ
ューブの表面には、所定の温度領域で水素リッチガス中
の一酸化炭素を水素に対して選択的に酸化する白金系ま
たはルテニウム系あるいはこれらの合金系の触媒(一酸
化炭素選択酸化触媒)が担持されている。実施例では、
120℃ないし140℃の温度領域で活発な活性を示す
白金−ルテニウム合金系の触媒を一酸化炭素選択酸化触
媒として用いた。保持部40には、こうした選択酸化部
36に改質ガスと酸化ガスとの混合ガスを導入するため
の混合ガス導入管32と、選択酸化部36により生成さ
れる燃料ガスを燃料電池スタック70側へ排出するため
の燃料ガス排出管34とが取り付けられている。なお、
ブロワ52によって導入される酸化ガスの量は、改質反
応部24から選択酸化部36に至る管路の酸化ガスの導
入口より上流に取り付けられたCOセンサ50によって
検出される改質ガス中の一酸化炭素濃度COに基づいて
定められる。この酸化ガスの導入量の制御については後
述する。
【0031】保持部40の上部は漏斗状に形成されてお
り、その最上部には、水蒸気の放出口42が形成されて
いる。この放出口42には、保持部40内の水蒸気を外
部に放出することにより保持部40内を予め設定された
圧力に保持する圧力保持弁44が取り付けられている。
保持部40内の冷却水は、選択酸化部36との熱交換に
よって加熱されることにより、圧力保持弁44により保
持部40内が予め設定された圧力における沸点で沸騰す
る。前述したように、保持部40内の圧力が熱力学上の
臨界圧力未満に設定されていれば、保持部40内の冷却
水の各部の温度は冷却水のすべてが気化するまではほぼ
沸点に保たれるから、保持部40内の冷却水のすべてが
気化しないように冷却水を適当に補給することにより、
保持部40内の冷却水の各部の温度をその温度に保つこ
とができる。実施例では、圧力保持弁44としてバネの
押圧力を調節することにより開弁圧を絶対圧で1気圧な
いし5気圧の範囲内で設定できる一方向にのみ開弁する
開閉弁を用い、その開弁圧を水の沸点が120℃となる
2気圧に調節したから、保持部40内は120℃に保た
れることになる。なお、保持部40には、内部の冷却水
の水位HWを検出する水位センサ46や冷却水の温度T
Wを検出する水温センサ48が設けられている。また、
保持部40の下部には、冷却水の補給口41が設けられ
ており、ポンプ54によって水タンク14の水が保持部
40に冷却水として補給できるようになっている。な
お、実施例では、ポンプ54として回転数制御により吐
出圧を変更可能なものを用いた。
り、その最上部には、水蒸気の放出口42が形成されて
いる。この放出口42には、保持部40内の水蒸気を外
部に放出することにより保持部40内を予め設定された
圧力に保持する圧力保持弁44が取り付けられている。
保持部40内の冷却水は、選択酸化部36との熱交換に
よって加熱されることにより、圧力保持弁44により保
持部40内が予め設定された圧力における沸点で沸騰す
る。前述したように、保持部40内の圧力が熱力学上の
臨界圧力未満に設定されていれば、保持部40内の冷却
水の各部の温度は冷却水のすべてが気化するまではほぼ
沸点に保たれるから、保持部40内の冷却水のすべてが
気化しないように冷却水を適当に補給することにより、
保持部40内の冷却水の各部の温度をその温度に保つこ
とができる。実施例では、圧力保持弁44としてバネの
押圧力を調節することにより開弁圧を絶対圧で1気圧な
いし5気圧の範囲内で設定できる一方向にのみ開弁する
開閉弁を用い、その開弁圧を水の沸点が120℃となる
2気圧に調節したから、保持部40内は120℃に保た
れることになる。なお、保持部40には、内部の冷却水
の水位HWを検出する水位センサ46や冷却水の温度T
Wを検出する水温センサ48が設けられている。また、
保持部40の下部には、冷却水の補給口41が設けられ
ており、ポンプ54によって水タンク14の水が保持部
40に冷却水として補給できるようになっている。な
お、実施例では、ポンプ54として回転数制御により吐
出圧を変更可能なものを用いた。
【0032】こうして構成された一酸化炭素選択酸化装
置30では、得られる燃料ガス中の一酸化炭素濃度は、
選択酸化部36の運転温度,供給される改質ガスの一酸
化炭素濃度CO,選択酸化部36への単位触媒体積当た
りの改質ガスの供給流量等によって定まる。例えば、保
持部40内の圧力を2気圧に設定することにより選択酸
化部36の運転温度を保持部40冷却水の沸点(120
℃)より若干高めの130℃とし、上記改質反応部24
の説明で例示した改質ガス(1分間にメタノール100
mlと水100mlとが改質反応部24に供給され、改
質ガス中の一酸化炭素濃度COが1%程度)を供給する
ものとすれば、燃料ガス中の一酸化炭素濃度は10pp
m以下となる。
置30では、得られる燃料ガス中の一酸化炭素濃度は、
選択酸化部36の運転温度,供給される改質ガスの一酸
化炭素濃度CO,選択酸化部36への単位触媒体積当た
りの改質ガスの供給流量等によって定まる。例えば、保
持部40内の圧力を2気圧に設定することにより選択酸
化部36の運転温度を保持部40冷却水の沸点(120
℃)より若干高めの130℃とし、上記改質反応部24
の説明で例示した改質ガス(1分間にメタノール100
mlと水100mlとが改質反応部24に供給され、改
質ガス中の一酸化炭素濃度COが1%程度)を供給する
ものとすれば、燃料ガス中の一酸化炭素濃度は10pp
m以下となる。
【0033】燃料電池スタック70は、前述したように
固体高分子型の燃料電池であり、その単一セル構造とし
て図5に示す構造を備える。図示するように、セルは、
フッ素系樹脂等の固体高分子材料により形成されたプロ
トン導電性の膜体である電解質膜71と、白金または白
金と他の金属からなる合金の触媒が練り込められたカー
ボンクロスにより形成され触媒が練り込められた面で電
解質膜71を挟持してサンドイッチ構造とするガス拡散
電極としてのアノード72およびカソード73と、この
サンドイッチ構造を両側から挟みつつアノード72およ
びカソード73とで燃料ガスおよび酸化ガスの流路74
p,75pを形成するセパレータ74,75と、セパレ
ータ74,75の外側に配置されアノード72およびカ
ソード73の集電極となる集電板76,77とにより構
成されている。図5では、説明の容易のため燃料電池ス
タック70の単一セルの構成を示したが、実際には、セ
パレータ74,アノード72,電解質膜71,カソード
73,セパレータ75をこの順に複数組積層し、その外
側に集電板76,77を配置することにより、燃料電池
スタック70は構成されている。こうして構成された燃
料電池スタック70の各セルの流路74pと流路75p
とに燃料ガスと酸化ガスとをそれぞれ供給することによ
り、次式(4)および式(5)の反応がアノード72お
よびカソード73の電解質膜71との接触面で行なわ
れ、物質の持つ化学エネルギが直接電気エネルギに変換
される。
固体高分子型の燃料電池であり、その単一セル構造とし
て図5に示す構造を備える。図示するように、セルは、
フッ素系樹脂等の固体高分子材料により形成されたプロ
トン導電性の膜体である電解質膜71と、白金または白
金と他の金属からなる合金の触媒が練り込められたカー
ボンクロスにより形成され触媒が練り込められた面で電
解質膜71を挟持してサンドイッチ構造とするガス拡散
電極としてのアノード72およびカソード73と、この
サンドイッチ構造を両側から挟みつつアノード72およ
びカソード73とで燃料ガスおよび酸化ガスの流路74
p,75pを形成するセパレータ74,75と、セパレ
ータ74,75の外側に配置されアノード72およびカ
ソード73の集電極となる集電板76,77とにより構
成されている。図5では、説明の容易のため燃料電池ス
タック70の単一セルの構成を示したが、実際には、セ
パレータ74,アノード72,電解質膜71,カソード
73,セパレータ75をこの順に複数組積層し、その外
側に集電板76,77を配置することにより、燃料電池
スタック70は構成されている。こうして構成された燃
料電池スタック70の各セルの流路74pと流路75p
とに燃料ガスと酸化ガスとをそれぞれ供給することによ
り、次式(4)および式(5)の反応がアノード72お
よびカソード73の電解質膜71との接触面で行なわ
れ、物質の持つ化学エネルギが直接電気エネルギに変換
される。
【0034】 アノード反応(燃料極):H2→2H++2e- …(4) カソード反応(酸素極):2H++2e-+(1/2)O2→H2O …(5)
【0035】燃料電池スタック70に供給される燃料ガ
スとブロワ79により供給される酸化ガス(実施例では
空気)は、分配管45から分岐した分岐管により一酸化
炭素選択酸化装置30の保持部40から放出される水蒸
気が導入されて加湿されるようになっており、その導入
量は流量調節弁62,64によって調節できるようにな
っている。燃料ガスを加湿するのは、上式(4)により
生成されたプロトンは複数の水分子を配位した水和物と
して電解質膜71内をカソード73側に泳動することに
より電解質膜71の燃料ガス側の水分が不足するからこ
れを補給するためであり、酸化ガスを加湿するのは、電
解質膜71を良好なプロトン導電性を示す湿潤状態に保
つためである。なお、分配管45には流量調節弁66が
設けられており、余剰の水蒸気は大気に解放されるよう
になっている。
スとブロワ79により供給される酸化ガス(実施例では
空気)は、分配管45から分岐した分岐管により一酸化
炭素選択酸化装置30の保持部40から放出される水蒸
気が導入されて加湿されるようになっており、その導入
量は流量調節弁62,64によって調節できるようにな
っている。燃料ガスを加湿するのは、上式(4)により
生成されたプロトンは複数の水分子を配位した水和物と
して電解質膜71内をカソード73側に泳動することに
より電解質膜71の燃料ガス側の水分が不足するからこ
れを補給するためであり、酸化ガスを加湿するのは、電
解質膜71を良好なプロトン導電性を示す湿潤状態に保
つためである。なお、分配管45には流量調節弁66が
設けられており、余剰の水蒸気は大気に解放されるよう
になっている。
【0036】電子制御ユニット80は、マイクロコンピ
ュータを中心とした論理回路として構成され、詳しく
は、予め設定された制御プログラムに従って所定の演算
等を実行するCPU82と、CPU82で各種演算処理
を実行するのに必要な制御プログラムや制御データ等が
予め格納されたROM84と、同じくCPU82で各種
演算処理を実行するのに必要な各種データが一時的に読
み書きされるRAM86と、COセンサ50から検出さ
れる一酸化炭素濃度COや水位センサ46により検出さ
れる冷却水の水位HW,水温センサ48により検出され
る冷却水の温度TWや図示しない各種センサからの検出
信号を入力すると共にCPU82での演算結果に応じて
気化部22や改質反応部24,一酸化炭素選択酸化装置
30,燃料電池スタック70,ブロワ52,72,ポン
プ54等に駆動信号を出力する入出力ポート88等を備
える。
ュータを中心とした論理回路として構成され、詳しく
は、予め設定された制御プログラムに従って所定の演算
等を実行するCPU82と、CPU82で各種演算処理
を実行するのに必要な制御プログラムや制御データ等が
予め格納されたROM84と、同じくCPU82で各種
演算処理を実行するのに必要な各種データが一時的に読
み書きされるRAM86と、COセンサ50から検出さ
れる一酸化炭素濃度COや水位センサ46により検出さ
れる冷却水の水位HW,水温センサ48により検出され
る冷却水の温度TWや図示しない各種センサからの検出
信号を入力すると共にCPU82での演算結果に応じて
気化部22や改質反応部24,一酸化炭素選択酸化装置
30,燃料電池スタック70,ブロワ52,72,ポン
プ54等に駆動信号を出力する入出力ポート88等を備
える。
【0037】次に、こうして構成された実施例の一酸化
炭素選択酸化装置30の選択酸化部36に導入する酸化
ガスの導入量の制御と保持部40への冷却水の補給の制
御について図6のCO選択酸化ガス導入制御ルーチンと
図7の補給水制御ルーチンに基づき説明する。これらの
制御ルーチンは、燃料改質装置20の運転が開始され定
常状態となった後に、所定時間毎、例えば100mse
c毎に実行される。
炭素選択酸化装置30の選択酸化部36に導入する酸化
ガスの導入量の制御と保持部40への冷却水の補給の制
御について図6のCO選択酸化ガス導入制御ルーチンと
図7の補給水制御ルーチンに基づき説明する。これらの
制御ルーチンは、燃料改質装置20の運転が開始され定
常状態となった後に、所定時間毎、例えば100mse
c毎に実行される。
【0038】図6のCO選択酸化ガス導入制御ルーチン
が実行されると、CPU82は、まず、COセンサ50
により検出される改質ガス中の一酸化炭素濃度COを入
出力ポート88を介して読み込む処理を実行する(ステ
ップS100)。続いて、予め設定しておいたモル比
[O2 ]/[CO](実施例では、1.5ないし3.
0)と改質ガス中の一酸化炭素濃度COから酸化ガスの
導入量Qを算出し(ステップS102)、前回このルー
チンが実行されたときに算出した酸化ガスの導入量との
偏差△Qを求める(ステップS1104)。続いて、選
択酸化部36への酸化ガスの導入量を偏差△Qだけ増加
させるためのブロワ52の駆動増加量△Sを算出し(ス
テップS106)、入出力ポート88を介してブロワ5
2に駆動信号を出力して、ブロワ52の駆動量を駆動増
加量△Sだけ増加する(ステップS108)。この結
果、選択酸化部36で一酸化炭素が水素に対して選択的
に酸化され、一酸化炭素濃度が10ppm以下の燃料ガ
スが燃料電池スタック70に供給される。
が実行されると、CPU82は、まず、COセンサ50
により検出される改質ガス中の一酸化炭素濃度COを入
出力ポート88を介して読み込む処理を実行する(ステ
ップS100)。続いて、予め設定しておいたモル比
[O2 ]/[CO](実施例では、1.5ないし3.
0)と改質ガス中の一酸化炭素濃度COから酸化ガスの
導入量Qを算出し(ステップS102)、前回このルー
チンが実行されたときに算出した酸化ガスの導入量との
偏差△Qを求める(ステップS1104)。続いて、選
択酸化部36への酸化ガスの導入量を偏差△Qだけ増加
させるためのブロワ52の駆動増加量△Sを算出し(ス
テップS106)、入出力ポート88を介してブロワ5
2に駆動信号を出力して、ブロワ52の駆動量を駆動増
加量△Sだけ増加する(ステップS108)。この結
果、選択酸化部36で一酸化炭素が水素に対して選択的
に酸化され、一酸化炭素濃度が10ppm以下の燃料ガ
スが燃料電池スタック70に供給される。
【0039】図7の補給水制御ルーチンが実行される
と、CPU82は、まず、水位センサ46により検出さ
れる冷却水の水位HWを入出力ポート88を介して読み
込む処理を実行する(ステップS110)。そして、次
式(6)によりポンプ54の回転数NPの変化量△NP
を算出し(ステップS112)、算出した変化量△NP
だけポンプ54の回転数NPを変更する(ステップS1
14)。ここで、式(6)中のK1およびK2は比例定
数であり、右辺第1項は検出された水位HWと予め設定
された目標水位HW*との偏差を打ち消すための比例
項、右辺第2項は定常偏差を解消するための積分項であ
る。このようにポンプ54の運転を制御することによ
り、保持部40内の冷却水の量を一定に保つことができ
る。なお、ポンプ54により保持部40に圧送される冷
却水の単位時間当たりの量は、定常状態では、選択酸化
部36で酸化される一酸化炭素の単位時間当たりの量に
基づいて熱量計算により求めることができる。すなわ
ち、単位時間当たりに選択酸化部36で生じる反応熱量
を、ポンプ54で圧送される単位体積あたり冷却水を沸
騰温度まで上昇させ更に気化させるのに必要な熱量で割
ることによって得ることができる。
と、CPU82は、まず、水位センサ46により検出さ
れる冷却水の水位HWを入出力ポート88を介して読み
込む処理を実行する(ステップS110)。そして、次
式(6)によりポンプ54の回転数NPの変化量△NP
を算出し(ステップS112)、算出した変化量△NP
だけポンプ54の回転数NPを変更する(ステップS1
14)。ここで、式(6)中のK1およびK2は比例定
数であり、右辺第1項は検出された水位HWと予め設定
された目標水位HW*との偏差を打ち消すための比例
項、右辺第2項は定常偏差を解消するための積分項であ
る。このようにポンプ54の運転を制御することによ
り、保持部40内の冷却水の量を一定に保つことができ
る。なお、ポンプ54により保持部40に圧送される冷
却水の単位時間当たりの量は、定常状態では、選択酸化
部36で酸化される一酸化炭素の単位時間当たりの量に
基づいて熱量計算により求めることができる。すなわ
ち、単位時間当たりに選択酸化部36で生じる反応熱量
を、ポンプ54で圧送される単位体積あたり冷却水を沸
騰温度まで上昇させ更に気化させるのに必要な熱量で割
ることによって得ることができる。
【0040】
【数1】
【0041】図8は、選択酸化部36の位置とその内部
の温度との関係の一例を示すグラフである。図中、曲線
Aは圧力保持弁44を2気圧(水の沸点は120℃)に
設定した実施例の一酸化炭素選択酸化装置30であり、
曲線Bは選択酸化部を循環流路に冷却水を流すことによ
って冷却した比較例1であり、曲線Cは実施例の一酸化
炭素選択酸化装置30から圧力保持弁44を取り除いて
保持部40の放出口42を大気解放した比較例2であ
る。図示するように、循環流路に冷却水を流す比較例1
では、選択酸化部の入口付近は、一酸化炭素選択触媒が
水素に対して一酸化炭素を選択的に活発に酸化する活性
化温度領域(実施例の一酸化炭素酸化触媒では120℃
ないし140℃)を大きく上回る。このため、入口付近
では、一酸化炭素の酸化反応の他に水素の酸化反応も活
発に行なわれるから、得られる燃料ガス中の水素濃度が
低くなり、エネルギ効率は低くなってしまう。逆に出口
付近では、上述の活性化温度領域を大きく下回るから、
一酸化炭素の選択酸化は行なわれない。曲線Cの比較例
2では、保持部40の放出口42が大気解放されている
から、保持部40内の冷却水の温度は、大気圧における
水の沸点(100℃)に保たれる。したがって、このと
きの選択酸化部36内の温度は、この100℃より若干
高めの温度となるが、一酸化炭素選択酸化触媒の活性化
温度領域には入らないため、一酸化炭素の選択酸化は活
発に起こらず、得られる燃料ガス中の一酸化炭素濃度は
必要な値(例えば、10ppm)以下にならない。一
方、実施例の一酸化炭素選択酸化装置30(曲線A)で
は、保持部40内の冷却水が120℃に保たれるから、
選択酸化部36の内部の温度は入口から出口まで一酸化
炭素選択酸化触媒の活性化温度領域内となる。この結
果、選択酸化部36内で水素に対して一酸化炭素を選択
的に活発に酸化するから、一酸化炭素濃度のきわめて低
い燃料ガスを得ることができる。しかも、選択酸化部3
6内での水素の酸化反応を最小限に押さえることができ
るから、エネルギ効率を高く維持することができる。
の温度との関係の一例を示すグラフである。図中、曲線
Aは圧力保持弁44を2気圧(水の沸点は120℃)に
設定した実施例の一酸化炭素選択酸化装置30であり、
曲線Bは選択酸化部を循環流路に冷却水を流すことによ
って冷却した比較例1であり、曲線Cは実施例の一酸化
炭素選択酸化装置30から圧力保持弁44を取り除いて
保持部40の放出口42を大気解放した比較例2であ
る。図示するように、循環流路に冷却水を流す比較例1
では、選択酸化部の入口付近は、一酸化炭素選択触媒が
水素に対して一酸化炭素を選択的に活発に酸化する活性
化温度領域(実施例の一酸化炭素酸化触媒では120℃
ないし140℃)を大きく上回る。このため、入口付近
では、一酸化炭素の酸化反応の他に水素の酸化反応も活
発に行なわれるから、得られる燃料ガス中の水素濃度が
低くなり、エネルギ効率は低くなってしまう。逆に出口
付近では、上述の活性化温度領域を大きく下回るから、
一酸化炭素の選択酸化は行なわれない。曲線Cの比較例
2では、保持部40の放出口42が大気解放されている
から、保持部40内の冷却水の温度は、大気圧における
水の沸点(100℃)に保たれる。したがって、このと
きの選択酸化部36内の温度は、この100℃より若干
高めの温度となるが、一酸化炭素選択酸化触媒の活性化
温度領域には入らないため、一酸化炭素の選択酸化は活
発に起こらず、得られる燃料ガス中の一酸化炭素濃度は
必要な値(例えば、10ppm)以下にならない。一
方、実施例の一酸化炭素選択酸化装置30(曲線A)で
は、保持部40内の冷却水が120℃に保たれるから、
選択酸化部36の内部の温度は入口から出口まで一酸化
炭素選択酸化触媒の活性化温度領域内となる。この結
果、選択酸化部36内で水素に対して一酸化炭素を選択
的に活発に酸化するから、一酸化炭素濃度のきわめて低
い燃料ガスを得ることができる。しかも、選択酸化部3
6内での水素の酸化反応を最小限に押さえることができ
るから、エネルギ効率を高く維持することができる。
【0042】以上説明した実施例の一酸化炭素選択酸化
装置30によれば、圧力保持弁44の開弁圧を調節する
することにより、選択酸化部36内の各部の温度を一酸
化炭素選択触媒が水素に対して一酸化炭素を選択的に活
発に酸化する活性化温度領域内にすることができる。こ
の結果、一酸化炭素濃度のきわめて低い燃料ガスを得る
ことができる。しかも、選択酸化部36内での水素の酸
化反応を最小限に押さえることができるから、エネルギ
効率を高く維持することができる。
装置30によれば、圧力保持弁44の開弁圧を調節する
することにより、選択酸化部36内の各部の温度を一酸
化炭素選択触媒が水素に対して一酸化炭素を選択的に活
発に酸化する活性化温度領域内にすることができる。こ
の結果、一酸化炭素濃度のきわめて低い燃料ガスを得る
ことができる。しかも、選択酸化部36内での水素の酸
化反応を最小限に押さえることができるから、エネルギ
効率を高く維持することができる。
【0043】また、保持部40に冷却水を補給するか
ら、保持部40内の冷却水のすべてが気化して設定した
圧力における沸騰温度より高い温度となることがない。
しかも、保持部40内の冷却水の量が一定となるように
補給するから、保持部40内の温度を著しく低下させる
こともない。
ら、保持部40内の冷却水のすべてが気化して設定した
圧力における沸騰温度より高い温度となることがない。
しかも、保持部40内の冷却水の量が一定となるように
補給するから、保持部40内の温度を著しく低下させる
こともない。
【0044】実施例の一酸化炭素選択酸化装置30で
は、保持部40内の圧力は、圧力保持弁44の開弁圧を
予め設定しておくことにより調節したが、圧力保持弁4
4に開弁圧調節用のバネの押圧力を調節するアクチュエ
ータを並設すると共に保持部40に内部の圧力を検出す
る圧力センサを設け、圧力センサによって検出される保
持部40内の圧力に基づいて開弁圧を制御することによ
り保持部40内の圧力を一定に制御するものとしてもよ
い。こうすれば、保持部40内を所望の圧力に一定に保
つことができる。なお、圧力センサに代えて、水温セン
サ48により検出される冷却水の温度TWに基づいて開
弁圧を制御することにより保持部40内の冷却水の温度
を一定に制御するものとしてもよい。こうすれば、より
確実に保持部40内の冷却水の温度TWを所望の温度に
一定に保つことができる。
は、保持部40内の圧力は、圧力保持弁44の開弁圧を
予め設定しておくことにより調節したが、圧力保持弁4
4に開弁圧調節用のバネの押圧力を調節するアクチュエ
ータを並設すると共に保持部40に内部の圧力を検出す
る圧力センサを設け、圧力センサによって検出される保
持部40内の圧力に基づいて開弁圧を制御することによ
り保持部40内の圧力を一定に制御するものとしてもよ
い。こうすれば、保持部40内を所望の圧力に一定に保
つことができる。なお、圧力センサに代えて、水温セン
サ48により検出される冷却水の温度TWに基づいて開
弁圧を制御することにより保持部40内の冷却水の温度
を一定に制御するものとしてもよい。こうすれば、より
確実に保持部40内の冷却水の温度TWを所望の温度に
一定に保つことができる。
【0045】実施例の一酸化炭素選択酸化装置30で
は、保持部40内の冷却水の水位HWが一定となるよう
制御したが、保持部40内の冷却水のすべてが気化しな
い条件で冷却水の水位HWが変動するものとしてもよ
い。また、実施例の一酸化炭素選択酸化装置30では、
連続して運転可能なように保持部40に冷却水を連続的
に補給するものとしたが、間欠的に冷却水を補給するも
のとしてもよく、一酸化炭素選択酸化装置30を回分式
の装置として運転すれば、保持部40に冷却水を補給し
ないものとしてもよい。
は、保持部40内の冷却水の水位HWが一定となるよう
制御したが、保持部40内の冷却水のすべてが気化しな
い条件で冷却水の水位HWが変動するものとしてもよ
い。また、実施例の一酸化炭素選択酸化装置30では、
連続して運転可能なように保持部40に冷却水を連続的
に補給するものとしたが、間欠的に冷却水を補給するも
のとしてもよく、一酸化炭素選択酸化装置30を回分式
の装置として運転すれば、保持部40に冷却水を補給し
ないものとしてもよい。
【0046】実施例の一酸化炭素選択酸化装置30で
は、保持部40内の圧力を一定に保つために保持部40
の最上部に設けられた放出口42に圧力保持弁44を取
り付けて保持部40内の気相の水(水蒸気)を外部に放
出するものとしたが、保持部40内の冷却水の水位HW
より低い部位に放出口を設けて圧力保持弁を取り付け液
相の水を外部に放出してもよい。また、実施例の一酸化
炭素選択酸化装置30では、冷却媒体として水を用いた
が、保持部40内の圧力を調整することにより、その圧
力における沸点が用いる一酸化炭素選択触媒の活性化温
度領域内となる物質であれば、アルコールやオイルなど
の他、如何なる物質を用いてもよい。ただし、この場
合、燃料改質装置20の気化部22へは熱源としてのみ
供給可能で原材料としては供給できず、燃料電池スタッ
ク70へ供給する燃料ガスや酸化ガスの加湿に供するこ
ともできない。
は、保持部40内の圧力を一定に保つために保持部40
の最上部に設けられた放出口42に圧力保持弁44を取
り付けて保持部40内の気相の水(水蒸気)を外部に放
出するものとしたが、保持部40内の冷却水の水位HW
より低い部位に放出口を設けて圧力保持弁を取り付け液
相の水を外部に放出してもよい。また、実施例の一酸化
炭素選択酸化装置30では、冷却媒体として水を用いた
が、保持部40内の圧力を調整することにより、その圧
力における沸点が用いる一酸化炭素選択触媒の活性化温
度領域内となる物質であれば、アルコールやオイルなど
の他、如何なる物質を用いてもよい。ただし、この場
合、燃料改質装置20の気化部22へは熱源としてのみ
供給可能で原材料としては供給できず、燃料電池スタッ
ク70へ供給する燃料ガスや酸化ガスの加湿に供するこ
ともできない。
【0047】実施例の一酸化炭素選択酸化装置30で
は、選択酸化部36を断面が円形の複数の反応管として
構成したが、矩形など断面形状は如何なるものでもよ
い。また、実施例の一酸化炭素選択酸化装置30では、
選択酸化部36の内部は表面に一酸化炭素選択酸化触媒
を担持した金属ハニカムチューブとして構成したが、一
酸化炭素選択酸化触媒を担持した担体を充填するものと
してもよい。
は、選択酸化部36を断面が円形の複数の反応管として
構成したが、矩形など断面形状は如何なるものでもよ
い。また、実施例の一酸化炭素選択酸化装置30では、
選択酸化部36の内部は表面に一酸化炭素選択酸化触媒
を担持した金属ハニカムチューブとして構成したが、一
酸化炭素選択酸化触媒を担持した担体を充填するものと
してもよい。
【0048】実施例の燃料改質装置20によれば、一酸
化炭素選択酸化装置30から放出される水蒸気を気化部
22の熱源とすると共に原材料として用いるから、装置
全体のエネルギ効率をより高くすることができる。
化炭素選択酸化装置30から放出される水蒸気を気化部
22の熱源とすると共に原材料として用いるから、装置
全体のエネルギ効率をより高くすることができる。
【0049】実施例の燃料電池システム10によれば、
一酸化炭素選択酸化装置30から放出される水蒸気を燃
料ガスや酸化ガスの加湿に用いるから、システム全体の
エネルギ効率をより高くすることができる。一酸化炭素
選択酸化装置30から放出される水蒸気のみで燃料ガス
や酸化ガスを充分に加湿可能であれば、燃料ガスや酸化
ガスを加湿する加湿装置を設ける必要がないから、シス
テムを簡易で小型のものとすることができる。
一酸化炭素選択酸化装置30から放出される水蒸気を燃
料ガスや酸化ガスの加湿に用いるから、システム全体の
エネルギ効率をより高くすることができる。一酸化炭素
選択酸化装置30から放出される水蒸気のみで燃料ガス
や酸化ガスを充分に加湿可能であれば、燃料ガスや酸化
ガスを加湿する加湿装置を設ける必要がないから、シス
テムを簡易で小型のものとすることができる。
【0050】実施例の燃料電池システム10では、一酸
化炭素選択酸化装置30から放出される水蒸気を燃料ガ
スと酸化ガスの双方に導入するものとしたが、燃料ガス
あるいは酸化ガスの一方にのみ導入するものとしてもよ
い。また、燃料電池システム10では、一酸化炭素選択
酸化装置30から放出される水蒸気を燃料改質装置20
の気化部22へ熱源として用いると共に原材料として導
入したが、気化部22へは導入しないものとしてもよ
い。
化炭素選択酸化装置30から放出される水蒸気を燃料ガ
スと酸化ガスの双方に導入するものとしたが、燃料ガス
あるいは酸化ガスの一方にのみ導入するものとしてもよ
い。また、燃料電池システム10では、一酸化炭素選択
酸化装置30から放出される水蒸気を燃料改質装置20
の気化部22へ熱源として用いると共に原材料として導
入したが、気化部22へは導入しないものとしてもよ
い。
【0051】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
たが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図1】本発明の一実施例としての一酸化炭素選択酸化
装置30および燃料改質装置20並びに燃料電池システ
ム10の構成の概略を示す構成図である。
装置30および燃料改質装置20並びに燃料電池システ
ム10の構成の概略を示す構成図である。
【図2】選択酸化部36と保持部40とからなる選択酸
化ユニット31の詳細を例示する説明図である。
化ユニット31の詳細を例示する説明図である。
【図3】図2に例示する選択酸化ユニット31の3−3
線断面図である。
線断面図である。
【図4】選択酸化部36の内部の構造を例示する構造図
である。
である。
【図5】燃料電池スタック70を構成するセルの概略構
成を示す説明図である。
成を示す説明図である。
【図6】実施例の電子制御ユニット80により実行され
るCO選択酸化ガス導入制御ルーチンを例示するフロー
チャートである。
るCO選択酸化ガス導入制御ルーチンを例示するフロー
チャートである。
【図7】実施例の電子制御ユニット80により実行され
る補給水制御ルーチンを例示するフローチャートであ
る。
る補給水制御ルーチンを例示するフローチャートであ
る。
【図8】選択酸化部36の位置とその内部の温度との関
係の一例を示すグラフである。
係の一例を示すグラフである。
10…燃料電池システム 12…メタノールタンク 14…水タンク 20…燃料改質装置 22…気化部 24…改質反応部 30…一酸化炭素選択酸化装置 31…選択酸化ユニット 32…混合ガス導入管 34…燃料ガス排出管 36…選択酸化部 40…保持部 41…補給口 42…放出口 44…圧力保持弁 45…分配管 46…水位センサ 48…水温センサ 50…COセンサ 52…ブロワ 54…ポンプ 60…流量調節弁 62,64…流量調節弁 66…流量調節弁 70…燃料電池スタック 71…電解質膜 72…アノード 73…カソード 74…セパレータ 74p…流路 75…セパレータ 75p…流路 76,77…集電板 79…ブロワ 80…電子制御ユニット 82…CPU 84…ROM 86…RAM 88…入出力ポート
Claims (10)
- 【請求項1】 所定の温度領域で水素リッチガス中の一
酸化炭素を選択的に酸化する触媒を有する選択酸化部
と、該選択酸化部を冷却する冷却手段とを備える一酸化
炭素選択酸化装置であって、 前記冷却手段は、 冷却媒体を前記選択酸化部と熱交換可能な状態で保持す
る保持部と、 該保持部内の圧力を調整する圧力調整手段とを備える一
酸化炭素選択酸化装置。 - 【請求項2】 前記圧力調整手段は、前記冷却媒体の沸
点が前記所定の温度領域内の温度となるよう前記保持部
内の圧力を調節する手段である請求項1記載の一酸化炭
素選択酸化装置。 - 【請求項3】 前記圧力調整手段は、前記保持部に保持
された冷却媒体の一部または該冷却媒体の蒸気の一部を
外部に放出することにより該保持部内の圧力を調整する
手段である請求項1または2記載の一酸化炭素選択酸化
装置。 - 【請求項4】 前記冷却手段は、更に、前記保持部に冷
却媒体を圧送する圧送手段を備える請求項3記載の一酸
化炭素選択酸化装置。 - 【請求項5】 前記保持部に保持される冷却媒体の量が
一定となるよう前記圧送手段を制御する圧送量制御手段
を備える請求項4記載の一酸化炭素選択酸化装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の一酸化炭素選択酸化装置
であって、 前記保持部内の冷却媒体の液面を検出する液面検出手段
を備え、 前記圧送量制御手段は、前記液面検出手段により検出さ
れた冷却媒体の液面が所定の位置となるよう制御する手
段である一酸化炭素選択酸化装置。 - 【請求項7】 メタノールと水とから水素リッチな燃料
ガスを生成する燃料改質装置であって、 メタノールと水とを気化させる気化部と、 該気化させたメタノールと水とを反応させて水素リッチ
な改質ガスを生成する反応部と、 請求項3ないし6いずれか記載の一酸化炭素選択酸化装
置と、 前記圧力調整手段から放出される冷却媒体または該冷却
媒体の蒸気の少なくとも一部を前記気化部の熱源として
導入する導入手段とを備える燃料改質装置。 - 【請求項8】 請求項7記載の燃料改質装置であって、 前記冷却媒体は水であり、 前記導入手段は、前記圧力調整手段から放出される水ま
たは水蒸気の少なくとも一部を前記燃料ガスの原材料と
して前記気化部に導入する手段である燃料改質装置。 - 【請求項9】 請求項8記載の燃料改質装置と、 該燃料改質装置により生成された燃料ガスと、酸素を含
有する酸化ガスとの供給を受けて発電する燃料電池とを
備える燃料電池システムであって、 更に、前記圧力調整手段から放出される水または水蒸気
の少なくとも一部を前記燃料ガスおよび/または前記酸
化ガスに導入する第2の導入手段を備える燃料電池シス
テム。 - 【請求項10】 メタノールと水とから水素リッチな燃
料ガスを生成する燃料改質装置と、 該燃料改質装置により生成された燃料ガスと、酸素を含
有する酸化ガスとの供給を受けて発電する燃料電池とを
備える燃料電池システムであって、 前記燃料改質装置は、冷却媒体として水を用いる請求項
3ないし6いずれか記載の一酸化炭素選択酸化装置を備
え、 更に、前記圧力調整手段から放出される水または水蒸気
の少なくとも一部を前記燃料ガスおよび/または前記酸
化ガスに導入する導入手段を備える燃料電池システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8355381A JPH10182103A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 一酸化炭素選択酸化装置及び燃料改質装置並びに燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8355381A JPH10182103A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 一酸化炭素選択酸化装置及び燃料改質装置並びに燃料電池システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10182103A true JPH10182103A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18443610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8355381A Pending JPH10182103A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 一酸化炭素選択酸化装置及び燃料改質装置並びに燃料電池システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10182103A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002047002A (ja) * | 2000-08-02 | 2002-02-12 | Toyota Motor Corp | 燃料改質装置および水素製造方法 |
US6416894B1 (en) | 1998-10-13 | 2002-07-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hydrogen generator with fuel cell and control method for the same |
JP2005534156A (ja) * | 2002-07-26 | 2005-11-10 | ユーティーシー フューエル セルズ,エルエルシー | 優先酸化反応器およびプロセス |
JP2009046388A (ja) * | 1998-10-12 | 2009-03-05 | Toyota Motor Corp | 一酸化炭素除去装置 |
JP2010180128A (ja) * | 2010-03-23 | 2010-08-19 | Toshiba Fuel Cell Power Systems Corp | 燃料処理システム |
WO2012105311A1 (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-09 | 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 | 温度制御システム |
-
1996
- 1996-12-20 JP JP8355381A patent/JPH10182103A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6416894B1 (en) | 1998-10-13 | 2002-07-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hydrogen generator with fuel cell and control method for the same |
JP4556305B2 (ja) * | 2000-08-02 | 2010-10-06 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料改質装置および水素製造方法 |
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JP4663321B2 (ja) * | 2002-07-26 | 2011-04-06 | ユーティーシー パワー コーポレイション | 優先酸化反応器およびプロセス |
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CN103338854A (zh) * | 2011-01-31 | 2013-10-02 | 日本石油天然气·金属矿物资源机构 | 温度控制系统 |
AU2012212845B2 (en) * | 2011-01-31 | 2015-05-21 | Cosmo Oil Co., Ltd. | Temperature control system |
CN103338854B (zh) * | 2011-01-31 | 2016-01-20 | 日本石油天然气·金属矿物资源机构 | 温度控制系统 |
EA026314B1 (ru) * | 2011-01-31 | 2017-03-31 | Джэпэн Ойл, Гэз Энд Металз Нэшнл Корпорейшн | Система управления температурой |
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