JPH10181671A - 自動変速装置 - Google Patents

自動変速装置

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JPH10181671A
JPH10181671A JP34616096A JP34616096A JPH10181671A JP H10181671 A JPH10181671 A JP H10181671A JP 34616096 A JP34616096 A JP 34616096A JP 34616096 A JP34616096 A JP 34616096A JP H10181671 A JPH10181671 A JP H10181671A
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JP
Japan
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pulley
speed
shift
supply voltage
gear
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Application number
JP34616096A
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English (en)
Inventor
Shinya Kobayashi
真也 小林
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Bridgestone Cycle Co Ltd
Jeco Corp
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
Bridgestone Cycle Co Ltd
Jeco Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Akebono Brake Industry Co Ltd, Bridgestone Cycle Co Ltd, Jeco Corp filed Critical Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速機構を自動制御する自動変速装置に関
し、電源電圧低下時でも走行を安定して行える自動変速
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 電源電圧の低下を検出したときに、変速
機構の変速動作を停止させ、駆動機構が停止した後に変
速機構を基準位置に移動させ、変速動作を復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動変速装置に係
り、特に、変速機構を自動制御する自動変速装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自転車に搭載された変速装置を自
動化する自転車用の自動変速装置が開発されている。こ
の自転車用の自動変速装置では、自転車に搭載された変
速装置の変速操作を行うための変速装置に接続されたワ
イヤの引き込み位置を車輪回転速度等に応じてモータに
より制御することにより変速操作の自動化を実現してい
る。
【0003】モータは電池により駆動され、モータの駆
動力は減速ギア群、伝達機構を介してワイヤに伝達され
る。このとき、減速ギア群の出力ギアの回転量を検出し
てモータの回転を制御することによりワイヤの操作量を
制御し、ワイヤの引き込み位置が変速装置の所定の変速
位置で停止するように制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の自動
変速装置では、単に電池が消耗され、モータが駆動でき
なくなるまで、自動変速動作を実行していたため、変速
の途中で、例えば、2速と3速との間で、モータの動作
が停止してしまい、2速と3速との位置が不確定とな
り、走行が安定に行えなくなったり、場合によっては変
速装置を破損してしまう等の問題点があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、電源電圧低下時にも安定した走行を行える自動変速
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【発明が解決するための手段】本発明の請求項1は、車
両の走行速度を検出する速度検出手段と、該速度検出手
段により検出された車両速度に応じて該車両に供給され
る駆動力を変速する変速機構を制御する制御機構と、前
記制御機構を駆動する電源電圧を供給する電源とを有す
るアクチュエータにおいて、前記電源の出力電圧の低下
を検出するローバッテリ検出手段と、前記ローバッテリ
検出手段で電源電圧の低下が検出されたときに、前記変
速機構の変速動作を禁止し、停車後、変速動作は禁止さ
れたまま、前記変速機構を低速位置に設定するように前
記制御機構を制御する制御回路とを有することを特徴と
する。
【0007】請求項1によれば、電源電圧の低下が検出
されたときに、前記変速機構の変速動作を禁止するた
め、電源電圧が低下し変速機構を駆動できないときには
変速動作が電源電圧低下時の走行状態に適応した変速位
置で保持されるので、走行に支障を与えない。また、停
車後は変速動作は禁止されたまま、変速機構は低速位置
に設定されるので、次の走行を低速位置から行うことが
でき、走行開始を安定に行える。
【0008】請求項2は、前記制御手段が前記制御機構
により前記変速機構が駆動されている途中で前記ローバ
ッテリ検出手段により電源電圧の低下が検出されたとき
には、前記制御機構により現在行われている変速動作が
終了した後、前記変速機構の変速動作を禁止し、停車後
前記変速機構を低速位置に設定するように前記制御機構
を制御することを特徴とする。
【0009】請求項2によれば、変速機構が駆動されて
いる途中で、ローバッテリ検出手段により電源電圧の低
下が検出されたときには、現在行われている変速動作が
終了した後に変速機構の変速動作を禁止し、停車後、変
速機構を低速位置に設定する処理を行うので、変速位置
でのみ変速動作が禁止され、変速位置を所望の位置に確
実に設定でき、走行を安定に行える。
【0010】請求項3は、前記ローバッテリ検出手段が
供給電圧が規定レベル以下となったときに出力を反転さ
せるリセット用半導体集積回路から構成されることを特
徴とする。請求項3によれば、ローバッテリ検出手段と
してリセット用半導体集積回路を用いることにより、リ
セット用半導体集積回路は電圧が規定レベル以下となっ
たときに直ちに出力を反転させ、制御回路に迅速にロー
レベルバッテリを報知できるので、処理を応答良く行え
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施例のシステ
ムエラー処理のフローチャート、図2に本発明の一実施
例のブロック構成図、図3に本発明の一実施例の外観図
を示す。本実施例の自転車1は、変速機構付き自転車に
自動変速装置7を搭載したものである。
【0012】自転車1は、搭乗者がペダル2を駆動する
と、駆動力がペダル2からチェーン3に伝達され、さら
に、チェーン3から変速機構4に伝達され、変速された
後、駆動輪5に伝達される。変速機構4は、ワイヤ6を
介して自動変速装置7に接続され、自動変速装置7によ
り自動変速可能な構成とされている。自動変速装置7は
ワイヤ8を介してチェンジレバー9に接続されており、
チェンジレバー9の手動操作による駆動が加わった場合
には、チェンジレバー9の手動操作による駆動力をワイ
ヤ6を介して変速機構4に供給し、マニュアル変速操作
が可能な構成とされている。
【0013】自動変速装置7は、駆動輪5の回転速度か
ら自転車1の車速を検出する車速センサ10、車速セン
サ10で検出された車速に応じてワイヤ6を移動させ、
変速機構4の変速段を最適に制御するアクチュエータ1
1、アクチュエータ11に駆動用電源を供給する電池ボ
ックス12から構成される。
【0014】車速センサ10は、駆動輪5に取り付けら
れたマグネット10aと、自転車1のフレームのマグネ
ット10aに対向する位置に取り付けられたリードスイ
ッチ10bから構成され、駆動輪5の回転に応じてマグ
ネット10aがリードスイッチ10bに近接すると、リ
ードスイッチ10bがオンし、離間することによりリー
ドスイッチ10bがオフし、アクチュエータ11に車速
に応じた検出信号を発生させる。
【0015】アクチュエータ11は、ワイヤ6の引き込
み量を制御する伝達機構13、伝達機構13の駆動量を
検出するギア位置検出部14、伝達機構13の駆動源と
なるモータ15、モータ15の駆動力を減速して伝達機
構13に供給する減速ギア群16、車速センサ10から
供給される検出信号、及び、ギア位置検出部14で検出
された伝達機構13の現在の駆動位置に基づいてモータ
15の回転を制御する制御回路17、制御回路17に駆
動電圧を供給する定電圧回路18、電池ボックス12か
ら供給される電源の定電圧回路18への供給を制御回路
17からの電源制御信号に応じて制御する電源制御回路
19、制御回路17からアクセス可能とされており、車
速センサ10で検出された駆動輪5の回転速度に応じた
変速機構4の取るべき変速位置が記憶された変速マップ
メモリ20、ローバッテリやシステムエラー等を運転者
に報知するブザー21、定電圧回路18から制御回路1
7に供給される定電圧の低下を検出するローバッテリ検
出回路22から構成される。
【0016】電池ボックス12は、電源電圧を生成する
電池23、電池23で生成される電源電圧をアクチュエ
ータ11に供給する電源供給回路24、電池ボックス1
2からアクチュエータ11への電源の供給を手動で投入
・切断を行うと共にの初期化を行う、いわゆる、イニシ
ャライズ処理を行うための電源スイッチ25から構成さ
れる。
【0017】ここで、まず、伝達機構13について図面
と共に説明する。図4に本発明の一実施例の伝達機構の
分解斜視図を示す。伝達機構13は、減速ギア群16の
出力ギア16aと噛合し、出力ギア16aから供給され
る駆動力によって回動するオートプーリ26と、オート
プーリ26及び変速機構4に係合し、オートプーリ26
の回転駆動力を変速機構4にワイヤ6を介して伝達する
出力プーリ27と、出力プーリ27及びチェンジレバー
9に係合し、チェンジレバー9からの供給された駆動力
によって回転し、チェンジレバーからの回転駆動力を出
力プーリ27に伝達するマニュアルプーリ28とから構
成される。
【0018】オートプーリ26は、円盤状をなし、その
中心部には軸受け部29が形成されている。軸受け部2
9は、回転軸30に係合し、オートプーリ26を回転軸
30を中心に回転自在に保持する。オートプーリ26の
外周端部にはギア31が所定の角度にわたって形成され
ている。ギア31は、減速ギア群16の出力ギア16a
と噛合し、出力ギア16aにより変速位置に応じた角度
に回転される。
【0019】オートプーリ26の回転中心P0 から半径
Rの位置には回転中心P0 を中心に所定の角度θ0 にわ
たって第1の溝部32が形成されている。第1の溝部3
2は出力プーリ27と係合して、オートプーリ26に伝
達された回転駆動力を出力プーリ27に伝達する。ま
た、オートプーリ26には切欠部33が所定の角度θ1
に亘って形成されている。切欠部33にはストッパ34
が係合し、変速機構4を1速〜n速で駆動可能な距離で
ワイヤ6を移動させることができる角度範囲でオートプ
ーリ26の回転を規制している。
【0020】また、出力プーリ27は、円盤状をなし、
その中心には軸受け部35が形成されている。軸受け部
35は回転軸30に係合し、出力プーリ27を回転軸3
0を中心に回転自在に保持する。また、出力プーリ27
の外周端部には変速機構4に接続されたワイヤ6を接続
する係合部36及びワイヤ6を外周に添ってガイドする
ガイド溝37が形成されている。係合部36にはワイヤ
6の先端に形成された接続部38が係合され、ワイヤ6
の一端が出力プーリ27に保持される。
【0021】ガイド溝37は出力プーリ27の外周端部
全周にわたって形成されている。ガイド溝37には係合
部36に固定されたワイヤ6が係合し、ワイヤ6の経路
を所定の経路となるようにガイドする。また、出力プー
リ27の回転中心P1 から半径Rの位置には回転中心P
1 を中心に所定の角度θ0 にわたって第2の溝部39が
形成されている。第2の溝部39は、マニュアルプーリ
28に対向する面に形成され、マニュアルプーリ28と
係合して、マニュアルプーリ28にチェンジレバー9か
ら伝達された回転駆動力を出力プーリ27に伝達する。
なお、第2の溝部39は、出力プーリ27を貫通して形
成しても良い。
【0022】さらに、出力プーリ27のオートプーリ2
6に対向する面には、出力プーリ27の回転中心P1 か
ら半径Rの位置にオートプーリ26に形成された第1の
溝部32と係合する第1の凸部40が形成されている。
第1の凸部40は、オートプーリ26に形成された第1
の溝部32に係合し、オートプーリ26の回転により第
1の溝部32の端部に当接し、出力プーリ27に回転駆
動力を伝達する。
【0023】マニュアルプーリ28は、円盤状をなし、
その中心には軸受け部41が形成されている。軸受け部
41は回転軸30に係合し、マニュアルプーリ28を回
転軸30を中心に回転自在に保持する。また、マニュア
ルプーリ28の外周端部にはチェンジレバー9に接続さ
れたワイヤ8を接続する係合部42及びワイヤ8をガイ
ドするガイド溝43が形成されている。係合部42には
ワイヤ8の先端に固定された接続ネジ44が係合され、
ワイヤ8とマニュアルプーリ28とが固定される。
【0024】ガイド溝43はマニュアルプーリ28の外
周端部全周にわたって形成されている。ガイド溝43に
は接続ネジ44に固定されたワイヤ8が係合し、ワイヤ
8の経路を所定の経路となるようにガイドする。マニュ
アルプーリ28はワイヤ8を介してチェンジレバー9か
ら伝達された駆動力により回転される。マニュアルプー
リ28が回転駆動されるとマニュアルプーリ28に形成
された第2の凸部45が出力プーリ27の第2の溝部3
9の端部に当接して、出力プーリ27を回転させ、変速
機構4に接続されたワイヤ6を駆動する。
【0025】図5〜図7に本発明の一実施例の伝達機構
の動作説明図を示す。図5〜図7で(A)はマニュアル
プーリ28の状態、(B)は出力プーリ27の状態、
(C)はオートプーリ26の状態を示す。図5はマニュ
アルプーリ28、出力プーリ27、オートプーリ26が
ともに1速の状態を示す。
【0026】マニュアルプーリ28、出力プーリ27、
オートプーリ26がともに1速の状態では、マニュアル
プーリ28は矢印A1 方向に回転された状態であり、マ
ニュアルプーリ28に保持、ガイドされたワイヤ8は、
最も伝達機構13に引き込まれた状態とされる。また、
出力プーリ27は、変速機構4によりワイヤ6が矢印A
1 方向に付勢され、マニュアルプーリ28に形成された
第2の凸部45に第2の溝部39の矢印A2 方向の端部
が当接し、ワイヤ6を最も変速機構4側に最も引き出さ
れた状態とされる。さらに、オートプーリ26は、1速
位置に回転されており、このとき、第1の溝部32の矢
印A1 方向端部に出力プーリ27の第1の凸部40が当
接する。
【0027】ここで、オートプーリ26の1速位置は図
5(C)に示す位置に設定されているが、オートプーリ
26の基準位置は1速位置からわずかに矢印A1 方向に
移動したストッパ34にオートプーリ26の切欠部33
の矢印A2 方向の端部が完全に当接する位置に設定され
ており、初期化時にはオートプーリ26が矢印A1 方向
いっぱいに回転されることにより基準位置が設定され
る。
【0028】図6はマニュアルプーリ28、出力プーリ
27が4速、オートプーリ26が1速の状態を示す。図
5に示す状態でチェンジレバー9を4速位置にすると、
図6(A)に示すようにワイヤ8がチェンジレバー9側
(矢印A2 方向)に引き込まれ、マニュアルプーリ28
が矢印A2 方向に回転する。マニュアルプーリ28が矢
印A2 方向に回転すると、マニュアルプーリ28に設け
られた第2の凸部45は、出力プーリ27の第2の溝部
39の矢印A2 方向の端部に当接しているので、出力プ
ーリ27が矢印A2 方向に回転されることになる。
【0029】出力プーリ27が矢印A2 方向に回転する
と、図6(B)に示すようにワイヤ6が矢印A2 方向に
引き込まれ、変速機構4が4速に設定される。このと
き、オートプーリ26は図6(C)に示すように1速位
置に保持されており、出力プーリ27の第1の凸部40
はオートプーリ26の第1の溝部32を矢印A2 方向に
移動するだけであり、オートプーリ26により出力プー
リ27の移動が停止されることはない。
【0030】図7はマニュアルプーリ28が1速、出力
プーリ27、オートプーリ26が4速の状態を示す。図
5に示す状態では、オートプーリ26の第1の溝部32
の矢印A1 方向の端部に出力プーリ27の第1の凸部4
0が当接しているので、図7(C)に示すようにオート
プーリ26が矢印A2 方向に回転すると、図7(B)に
示すように出力プーリ27も矢印A2 方向に回転し、ワ
イヤ6が矢印A2 方向に引き込まれ、変速機構4が4速
に設定される。
【0031】このとき、マニュアルプーリ28の第2の
凸部45は、出力プーリ27の第2の溝部39の矢印A
2 方向の端部に当接しているので、出力プーリ27が矢
印A2 方向に回転しても、マニュアルプーリ28は回動
されない。以上のように、伝達機構4により自動変速動
作と手動変速動作との両方を実施できる構成とされてい
る。
【0032】次に、ギア位置検出部14について説明す
る。図8に本発明の一実施例のギア位置検出部の構成図
を示す。図8(A)はマイクロスイッチ14bがオフの
ときの状態、図8(B)はマイクロスイッチ14bがオ
ンのときの状態を示す。
【0033】回転検出用ギア14aは減速ギア群16の
出力ギア16aと同一軸に固定され、出力ギア16aの
回転とともに回転する。回転検出用ギア14aの周囲に
は伝達機構13の検出移動量に応じたピッチ(角度)で
歯部14cが形成されている。マイクロスイッチ14b
はスイッチを駆動するための凸部14dがケース14e
から突出した構成とされている。マイクロスイッチ14
bは、凸部14dが回転検出用ギア14aの歯部14c
形成面に当接されるように回転検出用ギア14aに近接
して配置されている。
【0034】凸部14dはケース14eから突出する方
向(矢印C1 方向)にバネなどにより付勢されており、
回転検出用ギア14aの歯部14cの形成面に所定の圧
力で押圧されている。図8(A)に示すように凸部14
dが歯部14cの間にあるときには凸部14dはケース
14eから矢印C1 方向に延出された状態とされ、マイ
クロスイッチ14bをオフする。
【0035】また、図8(A)の状態からモータ15が
回転し、回転検出用ギア14aが矢印D方向に角度θだ
け回転されると、図8(B)に示されるように回転検出
用ギア14aの歯部14cの位置にマイクロスイッチ1
4bの凸部14dが位置し、マイクロスイッチ14bの
凸部14dが矢印C2 方向に押し込まれマイクロスイッ
チ14bはオンする。
【0036】このように、モータ15の回転により回転
検出用ギア14aが回転されると、マイクロスイッチ1
4bは回転検出用ギア14aの歯部14cによりオン/
オフが繰り返される。マイクロスイッチ14bには、一
定の電源が供給され、マイクロスイッチ14bがオンす
るとローレベル、マイクロスイッチ14bがオフすると
ハイレベルとなるパルス信号が生成される。マイクロス
イッチ14bで生成されたパルス信号は、制御回路17
に供給される。制御回路17は、上記ギア位置検出部1
4から供給されるパルス信号によりギア位置及びモータ
ロックの検出を行う。
【0037】車速センサ10は、リードスイッチ10b
の他端が電池ボックス12の負端子に接続され、マグネ
ット10aが近接すると、リードスイッチ10bはオン
し、マグネット10aが離間すると、リードスイッチ1
0bはオフする。自転車1の走行時には駆動輪5が回転
するので、駆動輪5に固定されたマグネット10aは、
フレームに固定されたリードスイッチ10bに近接・離
間を繰り返す。このため、駆動輪5の回転速度に応じた
周期でリードスイッチ10bがオン・オフし、制御回路
17にはオンでローレベル、オフでハイレベルとなるパ
ルスが生成される。制御回路17は、車速センサ10に
より生成されたパルスをカウントする。制御回路17
は、マイクロスイッチ14bのカウント値に対応したギ
ア位置のテーブルを内蔵しており、カウント値に応じて
ギア位置を設定する。
【0038】図9に本発明の一実施例の内部テーブルの
構成図を示す。制御回路17に内蔵されたギア位置設定
用のテーブルには、図9に示すように基準位置Pr 、1
速位置、2速位置・・・n速位置毎にカウント値n0 ,
n1 ,n2 ,n3 ・・・nn が設定されている。
【0039】制御回路17は、まず、車速センサ10に
より生成されたパルスから車速を検出し、変速マップメ
モリ20を参照して、検出した車速に対応したギア位置
を認識する。次に、制御回路17は、変速マップメモリ
20によって認識したギア位置に対応したカウント値を
図9に示すテーブルから認識する。制御回路17は認識
したカウント値になるようにモータ15を駆動し、ワイ
ヤ6を制御する。
【0040】以上により、変速機構4が車速に応じて変
速マップメモリ20に設定された最適なギア位置に変速
される。ブザー21は、制御回路17からの鳴動信号に
より駆動され、鳴動信号のパターンよってにより4種類
のブザー音が発生される。
【0041】図10に本発明の一実施例のブザー音の駆
動波形図を示す。図10(A)は変速時に発生されるブ
ザー音、図10(B)はイニシャライズ時に発生される
ブザー音、図10(C)ローバッテリ検出時に発生され
るブザー音、図10(D)はシステムエラー時に発生さ
れるブザー音を示す。
【0042】変速時には、図10(A)に示すようにブ
ザー音を0.2秒間発生させる。また、電源切断時にオ
ートプーリ26を基準位置に設定し、基準位置を確認し
た後、1速位置に設定する、いわゆる、イニシャライズ
時には図10(B)に示すように0.5秒間発生され
る。
【0043】また、電源電圧が所定の電圧より低下した
ことを検出した、いわゆる、ローバッテリ検出時には図
10(C)に示すようにブザー音を0.5秒間鳴動させ
た後、0.5秒間停止し、さらに、0.5秒間鳴動させ
た後、1.5秒間停止させる動作を1サイクルとしたブ
ザー音が連続的に出力される。
【0044】さらに、モータ15のロックされた場合の
システムエラー発生時には図10(D)に示すようにブ
ザー音を0.1秒間鳴動させた後、0.1秒間停止させ
る動作を1サイクルとしたブザー音を連続して出力す
る。以上のように、ブザー21の鳴動の間隔を変化させ
ることにより、変速、イニシャライズ、ローバッテリ、
システムエラー等の複数の状態を運転者に報知できる。
【0045】ローバッテリ検出回路22は、供給電圧を
基準電圧と比較し、供給電圧が基準電圧以下になったと
きに所定の期間、出力を反転させる、いわゆる、リセッ
トIC(Integrated Circuit)から構成される。図11
に本発明の一実施例のローバッテリ検出回路の動作波形
図を示す。図11(A)は定電圧回路18から制御回路
17に印加される定電圧の波形、図11(B)はローバ
ッテリ検出回路22から制御回路17に供給される出力
パルス波形、図11(C)は定電圧の低下をA/D変換
器を用いて検出する場合のサンプリングパルスの波形、
図11(D)は定電圧の低下をA/D変換器を用いて検
出したときの検出パルス波形を示す。
【0046】本実施例ではローバッテリ検出回路22と
して、リセットICを用いているので、図11(A)に
示すように時刻t1 で定電圧回路18から制御回路17
に供給される定電圧Vcが閾値Vsより低下すると、図
11(B)に示すように時刻t1 で定電圧回路18の出
力パルスがハイレベルからローレベルに反転され、所定
の期間T1 の間ローレベルの保持される。
【0047】これを制御回路17内でソフト的に検出し
ようとすると、図11(C)に示すように所定のサンプ
リング期間T2 毎にA/D(アナログ/ディジタル)変
換されたデータをサンプリングするので、定電圧Vcが
閾値Vsより低下する時刻t1 の直後の時刻t3 でサン
プリングが行われると、次のサンプリング時刻は時刻t
3 からサンプリング期間T2 だけ遅延した時刻t4 とな
る。このため、ローレベル検出が遅延してしまう。
【0048】これに対し、本実施例ではローバッテリ検
出回路22をリセットICで構成することにより図11
(B)に示すように定電圧Vcが閾値Vsより低下した
時刻t1 ですぐにローバッテリを検出できるのでローバ
ッテリに対する応答性を向上できる。
【0049】また、制御回路17は、予め設定された一
定時間車速入力がない場合には、伝達機構13のオート
プーリ26の初期化を行った後、電源をオフするオート
パワーオフ処理を実行する。オートパワーオフ処理によ
り電池42の消耗を防止できる構成とされている。さら
に、車速センサ10からパルスが供給された場合には、
電源を自動的に投入するオートパワーオン処理が実行さ
れる。オートパワーオン処理により運転時には自動的に
自動変速動作を行うことが可能となる。
【0050】さらに、制御回路17は、電池の電圧低下
時に異常な変速が行われないようにローバッテリを検出
し、変速機構4を制御するローバッテリ処理が行われ
る。ローバッテリ処理の動作を図1とともに説明する。
ローバッテリ検出回路によりローバッテリ状態が検出さ
れると、制御回路17はモータ15が駆動中か否か、す
なわち、変速動作が行われている最中か否かの判断を行
う(ステップS1−1,S1−2)。
【0051】ステップS1−2で、モータ15が駆動中
であると判断された場合、変速位置が設定された変速位
置に到達した後、ブザーを鳴動させる(ステップS1−
3,S1−4,S1−5,S1−6)。また、ステップ
S1−2でモータ15が停止していた場合には、すぐに
ブザーを鳴動させ、運転者にローバッテリである旨の警
報を発する(ステップS1−6)。
【0052】次に制御回路17は、自転車1の停車、す
なわち、車速センサ10により生成されるパルスが所定
時間変化しない状態を監視する(ステップS1−7)。
ステップS1−7で、自転車1の停車、すなわち、車速
センサ10により生成されるパルスが所定時間変化しな
くなると、制御回路17は、まず、ブザーの鳴動を停止
させる(ステップS1−8)。
【0053】続いて、制御回路17は、モータ15を伝
達機構13のオートプーリ26の1速方向に駆動して、
1速位置で停止させる(ステップS1−9)。制御回路
17は、ステップS1−9で伝達機構のオートプーリが
1速位置に設定されると、次に、ブザーを10秒間鳴動
させ、再び、ローバッテリである旨を運転者に報知する
(ステップS1−10)。
【0054】次に、制御回路17が電源切断時等に変速
位置の初期化を行うイニシャライズ処理について説明す
る。図12に本発明の一実施例のイニシャライズ処理の
動作フローチャートを示す。
【0055】イニシャライズ処理は、車速センサ10に
より生成される車速パルスが一定時間変化しない場合に
起動される(ステップS2−1)。ステップS2−1
で、車速センサ10により生成される車速パルスが一定
時間変化しない場合、上記図1で説明したローバッテリ
処理が実行されないようにローバッテリ検出回路22に
より検出される検出パルスを無効とする(ステップS2
−2)。
【0056】次に、制御回路17は、オートプーリが基
準位置方向に回転されるようにモータ15を駆動する
(ステップS2−3)。モータ15は、ロックする、す
なわち、ギア位置検出部14から供給されるパルスが所
定時間変化しなくなるまで、回転される(ステップS2
−4)。
【0057】制御回路17は、モータ15がロック、す
なわち、ギア位置検出部14から供給されるパルスが所
定時間変化しなくなると、モータ15を停止させ、電源
制御回路19をオフして、電源の供給を遮断する(ステ
ップS2−5)。以上によりイニシャライズ処理が終了
する。
【0058】以上のようにイニシャライズ処理ではロー
バッテリ検出を無効にし、ローバッテリ処理よりもイニ
シャライズ処理が優先して実行される。
【0059】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1によれ
ば、電源電圧の低下が検出されたときに、前記変速機構
の変速動作を禁止するため、電源電圧が低下し変速機構
を駆動できないときには変速動作が電源電圧低下時の走
行状態に適応した変速位置で保持されるので、走行の安
定が行え、また、停車後は変速動作は禁止されたまま、
変速機構は低速位置に設定されるので、次の走行を低速
位置から行うことができ、走行開始を安定に行える等の
特長を有する。
【0060】請求項2によれば、変速機構が駆動されて
いる途中で、ローバッテリ検出手段により電源電圧の低
下が検出されたときには、現在行われている変速動作が
終了した後に変速機構の変速動作を禁止し、停車後、変
速機構を低速位置に設定する処理を行うので、変速位置
でのみ変速動作が禁止され、変速位置を所望の位置に確
実に設定でき、走行を安定に行える等の特長を有する。
【0061】請求項3によれば、ローバッテリ検出手段
としてリセット用半導体集積回路を用いることにより、
リセット用半導体集積回路は電圧が規定レベル以下とな
ったときに直ちに出力を反転させ、制御回路にローレベ
ルバッテリを報知できるので、処理を応答良く行える等
の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のローバッテリ処理のフロー
チャートである。
【図2】本発明の一実施例のブロック構成図である。
【図3】本発明の一実施例の外観図である。
【図4】本発明の一実施例の伝達機構の分解斜視図であ
る。
【図5】本発明の一実施例の伝達機構の動作説明図であ
る。
【図6】本発明の一実施例の伝達機構の動作説明図であ
る。
【図7】本発明の一実施例の伝達機構の動作説明図であ
る。
【図8】本発明の一実施例のギア位置検出部の説明図で
ある。
【図9】本発明の一実施例の制御回路に設けられたギア
位置に対するカウント値のテーブルを示す図である。
【図10】本発明の一実施例のブザー音の駆動波形図で
ある。
【図11】本発明の一実施例のローバッテリ検出回路の
動作波形図である。
【図12】本発明の一実施例のイニシャライズ処理の動
作フローチャートである。
【符号の説明】
1 自転車 2 ペダル 3 チェーン 4 変速機構 5 駆動輪 6、8 ワイヤ 7 自動変速装置 9 チェンジレバー 10 車速センサ 10a マグネット 10b リードスイッチ 11 アクチュエータ 12 電池ボックス 13 伝達機構 14 ギア位置検出部 15 モータ 16 減速ギア群 17 制御回路 18 定電圧回路 19 電源制御回路 20 変速マップメモリ 21 ブザー 22 ローバッテリ検出回路 23 電池 24 電源供給回路 25 電源スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行速度を検出する速度検出手段
    と、該速度検出手段により検出された車両速度に応じて
    該車両に供給される駆動力を変速する変速機構を制御す
    る制御機構と、前記制御機構を駆動する電源電圧を供給
    する電源とを有する移動変速装置において、 前記電源の出力電圧の低下を検出するローバッテリ検出
    手段と、 前記ローバッテリ検出手段で電源電圧の低下が検出され
    たときに、前記変速機構の変速動作を禁止し、停車後、
    前記変速機構を低速位置に設定するように前記制御機構
    を制御する制御回路とを有することを特徴とする自動変
    速装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記制御機構により前
    記変速機構が駆動されている途中で前記ローバッテリ検
    出手段により電源電圧の低下が検出されたときには、前
    記制御機構により現在行われている変速動作が終了した
    後、前記変速機構の変速動作を禁止し、停車後、前記変
    速機構を低速位置に設定するように前記制御機構を制御
    することを特徴とする請求項1記載の自動変速装置。
  3. 【請求項3】 前記ローバッテリ検出手段は、供給電圧
    が規定レベル以下となったときに出力を反転させるリセ
    ット用半導体集積回路から構成されることを特徴とする
    請求項1又は2記載の自動変速装置。
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