JPH10180882A - 光造形による高弾性体製造方法および光造形による高弾性体 - Google Patents

光造形による高弾性体製造方法および光造形による高弾性体

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JPH10180882A
JPH10180882A JP8357567A JP35756796A JPH10180882A JP H10180882 A JPH10180882 A JP H10180882A JP 8357567 A JP8357567 A JP 8357567A JP 35756796 A JP35756796 A JP 35756796A JP H10180882 A JPH10180882 A JP H10180882A
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dimensional object
elastic body
holes
curing
stereolithography
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Keiji Ueshima
桂二 上嶋
Hiroto Noda
広人 野田
Takenori Tsubaki
武則 椿
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押出ダイスや成形型の製作、および成形条件
調整を不要にして、工期短縮、コスト低減、開発期間の
大幅な短縮、開発費用の低減を可能にすること。 【解決手段】 光硬化性流体1に硬化用ビーム2を照射
することにより、3次元物体3を造形する光造形におい
て、前記硬化用ビーム2の照射パターンを制御し、前記
3次元物体3に多数の微小穴4を形成し、高弾性の3次
元物体を形成する光造形による高弾性体製造方法および
光造形による高弾性体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬化性流体に硬化
用ビームを照射することにより、3次元物体を造形する
光造形において、硬化用ビームの照射を制御し、前記3
次元物体に多数の穴を形成し、高弾性の3次元物体を形
成するもので、従来の押出ダイスや成形型の製作、およ
び成形条件調整に多くの期間と費用を不要にする光造形
による高弾性体製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来中実のソリッド状部材では得られな
いような高弾性が要求される製品においては、一般に中
空形状とし中肉抜きをするとともに、全域をスポンジ状
にした内部構造が採用される。
【0003】上記成形品の製法としては、図16に示さ
れるように押出ダイスDを用いて押し出す発泡押出成形
や、図17に示されるような成形型K内において発泡さ
せ型成形する発泡型成形等が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】上記従来の高弾性体製造方法は、前記押出
ダイスDを用いて押し出す発泡押出成形や、前記成形型
K内において発泡させ型成形する発泡型成形等が用いら
れるので、前記押出ダイスDや前記成形型Kの製作、お
よび成形条件の調整に多くの期間および費用が必要であ
り、多大な開発期間と開発費用が必要になるという問題
があった。
【0006】そこで、本発明者は、硬化性流体に硬化用
ビームを照射することにより、三次元物体を造形する光
造形において、硬化用ビームの照射を制御し、前記三次
元物体に多数の穴を形成し、高弾性の三次元物体を形成
するという本発明の技術的思想に着眼し、さらに研究開
発を重ねた結果、従来の多くの期間と費用が必要となる
押出ダイスや成形型の製作、および成形条件調整を不要
にして、工期短縮、コスト低減、開発期間の大幅な短
縮、開発費用の低減を可能にするという目的を達成する
本発明に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
された第1発明)の光造形による高弾性体製造方法は、
硬化性流体に硬化用ビームを照射することにより、3次
元物体を造形する光造形において、硬化用ビームの照射
を制御し、前記3次元物体に多数の穴を形成し、高弾性
の3次元物体を形成するものである。
【0008】本発明(請求項2に記載された第2発明)
の光造形による高弾性体製造方法は、前記第1発明にお
いて、硬化用ビームの照射パターンを制御することによ
り、前記3次元物体に多数の穴を形成するものである。
【0009】本発明(請求項3に記載された第3発明)
の光造形による高弾性体製造方法は、前記第2発明にお
いて、前記照射パターンが、前記3次元物体の外形線で
囲まれる領域内に硬化用ビームが照射されない小領域が
複数形成されるものである。
【0010】本発明(請求項4に記載された第4発明)
の光造形による高弾性体製造方法は、前記第3発明にお
いて、前記小領域が、所定の面積かつ所定のピッチで形
成されているものである。
【0011】本発明(請求項5に記載された第5発明)
の光造形による高弾性体製造方法は、前記第2発明にお
いて、前記硬化用ビームの照射パターンは、該硬化用ビ
ームのスキャニングに伴うオンオフ制御により形成され
るものである。
【0012】本発明(請求項6に記載された第6発明)
の光造形による高弾性体は、硬化性流体に硬化用ビーム
を照射することにより、3次元物体を造形する光造形に
おいて、前記硬化用ビームの照射のオンオフが制御され
ることにより、前記3次元物体を長手方向に貫通する多
数の穴が形成されたものである。
【0013】
【発明の作用および効果】上記構成より成る第1発明の
光造形による高弾性体製造方法は、硬化性流体に硬化用
ビームを照射することにより、3次元物体を造形する光
造形において、硬化用ビームの照射を制御し、前記3次
元物体に多数の穴を形成し、高弾性の3次元物体を形成
するので、従来の多くの期間と費用が必要となる押出ダ
イスや成形型の製作、および成形条件調整を不要にし
て、工期短縮、コスト低減を可能にするという効果を奏
するとともに、開発期間の大幅な短縮、開発費用の低減
を可能にするという効果を奏する。
【0014】上記構成より成る第2発明の光造形による
高弾性体製造方法は、前記第1発明において、硬化用ビ
ームの照射パターンを制御することにより、前記3次元
物体に多数の穴を形成するので、前記3次元物体に容易
に所望の穴を形成することが出来るという効果を奏す
る。
【0015】上記構成より成る第3発明の光造形による
高弾性体製造方法は、前記第2発明において、前記照射
パターンが、前記3次元物体の外形線で囲まれる領域内
に硬化用ビームが照射されない小領域が複数形成される
ので、前記3次元物体の所定位置に穴を形成することが
出来るという効果を奏する。
【0016】上記構成より成る第4発明の光造形による
高弾性体製造方法は、前記第3発明において、前記小領
域が、所定の面積かつ所定のピッチで形成されているの
で、前記3次元物体の弾性を任意かつ高精度に調整する
ことが出来るという効果を奏する。
【0017】上記構成より成る第5発明の光造形による
高弾性体製造方法は、前記第2発明において、該硬化用
ビームのスキャニングに伴うオンオフ制御により、前記
硬化用ビームの照射パターンを形成するので、前記3次
元物体の形状および弾性を容易かつ高精度に調整するこ
とが出来るという効果を奏する。
【0018】上記構成より成る第6発明の光造形による
高弾性体は、硬化性流体に硬化用ビームを照射すること
により、3次元物体を造形する光造形において、前記硬
化用ビームの照射のオンオフが制御されることにより、
前記3次元物体を長手方向に貫通する多数の穴が形成さ
れているので、3次元物体として要求される高弾性を一
様でかつ精度良く実現するという効果を奏する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下図面に基づいて説明する。
【0020】(第1実施形態)第1実施形態の光造形に
よる高弾性体製造方法は、図1に示されるように光硬化
性流体1に硬化用ビーム2を照射することにより、3次
元物体3を造形する光造形において、前記硬化用ビーム
2の照射パターンを制御し、前記3次元物体3に多数の
微小穴4を形成し、この多数の穴4によって高弾性体と
なる3次元物体を形成するものである。
【0021】本第1実施形態において採用することが出
来る硬化性流体に硬化用ビームを照射する3次元物体を
立体造形する光造形方法としては、特公平2−4842
2および特公平7−10566に示されるような放射線
の照射、粒子線の衝撃または化学反応などによる適切な
共同的刺激に応じて、その物理的状態を固体状態に変化
しうる液体媒体の選定された表面に形成される物体の一
つの横断面パターンを作ることにより、3次元物体を生
成出来るものであればよい。
【0022】前記生成された横断面パターンに引き続き
隣接する物体の横断面パターンを順次積層形成すること
により、所要の物体の薄層の横断面パターンの段階的な
積み重ねが行われて互いに一体化され、液体の実質的に
平らな表面から3次元物体が積層形成される。
【0023】米国特許第4752498号において示さ
れるものは、ホトポリマー硬化性放射線を未硬化の液状
ホトポリマーに接触している放射性伝達材料を通じて、
前記液状ホトポリマーに照射伝達させることにより、照
射伝達された前記液状ホトポリマーを硬化させるもので
ある。
【0024】上記伝達材料は、さらに架橋結合しうる照
射された面をそのままにする材料であって、形成される
次の層がこれに付着することにより、多層物体を形成す
るものである。
【0025】また、紫外線を光成形性ポリマーに照射し
て露光させることにより、該光成形性ポリマーの横断面
状に固化した各層を積み重ねることにより作製する方法
も採用することが出来る(「光硬化性ポリマーにより3
次元プラスチックモデルを作製する自動的方法」 Rev.
Sci. Instrum., 52(11),1770−1 773,
1981)。
【0026】さらに、立体的または3次元物体のレプリ
カを、複写機が2次元のものについて同じ仕事をするよ
うに、多量に作ることの出来る装置であって、簡単な3
次元物体をコンピュータのメモリ中に蓄積された情報に
基づきホトポリマー中に作る方法も採用することが出来
る(「立体的物体の生産」 Journal of Applied Phot
ographic Engineering, 8(4),185−188,
1982)。
【0027】また立体化しようとする区域または体積を
順次照射して3次元物体の立体的区画を形成するもの
で、レーザの直接描画法、すなわち所要のパターンに従
ってレーザビームによって光成形性組成物を露光して、
層と層とを3次元物体に積み重ねる方法も採用すること
が出来る。
【0028】すなわち本第1実施形態においては、一例
として図1ないし図4に示される形状および断面のウレ
タン系光硬化樹脂による3次元物体の製品を例として光
造形による高弾性体製造方法について説明する。
【0029】図5(A)ないし図5(C)に示されるよ
うに製品の3次元物体の設計情報としてCADに入力さ
れた形状データを、CADにおいてSTLフォーマット
に変換し、次に厚さd毎にN層にスライスされたパター
ンデータS1ないしSnを作製する。
【0030】上記得られた前記パターンデータS1に基
づき、図6(A)に示されるようにレンズにより光硬化
性樹脂より成る前記硬化性流体の表面に結像するように
構成されたレーザーがスキャニングされ、テーブルと表
面との間の硬化性流体を照射して硬化させ第1層S1が
形成される。
【0031】次に前記テーブル5をピッチdだけ下降さ
れ、図6(B)に示されるように前記パターンデータS
1に基づきレーザーがスキャニングされ、該第1層と表
面との間の硬化性流体を照射して硬化させ第2層S2が
形成される。
【0032】さらに順次各層S2ないしSn−1が形成
され、図6(C)に示されるように前記パターンデータ
Snに基づきレーザーがスキャニングされ、該第1層と
表面との間の硬化性流体を照射して硬化させ第n層Sn
が形成される。
【0033】次に、図7および図8に基づき本第1実施
形態における3次元物体の製品用のパターンデータの作
成およびレーザー光パターンの制御について、以下説明
する。
【0034】まず、図7および図9に基づき製品の外形
線の抽出およびレーザーパターン光の制御について説明
する。ステップ101において、CADにより製品の外
形線の作図(図9(A))を行い、ステップ102にお
いて被硬化液体層を形成する。
【0035】ステップ103において、図9(B)に示
されるようにレーザー光スキャニングパターンに対応し
て製品の外形線を抽出すると、ステップ104において
製品の外形線a位置でレーザー光がオン(図9(C))
となり、レーザー光の照射が開始され、ステップ105
において図9(B)に示されるように製品の外形線b位
置でレーザーパターン光がオフ(図9(C))となる。
【0036】ステップ106においてレーザー光の照射
により前記被硬化液体層の表面層に硬化固体層が形成さ
れ、ステップ107において硬化固体層が順次積層形成
され、図6および図9(D)に示されるように立体造形
が行われる。
【0037】次に説明を簡便にするために1個の微小穴
を形成する場合において、製品の外形線の抽出およびレ
ーザーパターン光の制御について、図8および図10に
基づき説明する。
【0038】本第1実施形態においては、実際は目標と
する高弾性を得る観点より、所定の直径の円形穴が所定
のピッチで配置されるように、図1ないし図3に示され
るように3次元物体の製品3に多数の微小穴4が形成さ
れる。
【0039】ステップ201において、CADにより製
品の外形線の作図を行う(図10(A))とともに、ス
テップ202においてCADにより製品の外形線の作図
データに円形の微小穴による線を付与(図10(A))
し、ステップ203において被硬化液体層を形成する。
【0040】ステップ204において、図10(B)に
示されるようにレーザー光スキャニングパターンに対応
して製品の外形線および微小穴線を抽出すると、ステッ
プ205において製品の外形線a位置でレーザー光がオ
ン(図10(C))となり、レーザー光の照射が開始さ
れる。
【0041】ステップ206において図10(C)に示
されるように微小穴線c位置でレーザー光をオフにする
とともに、ステップ207において微小穴線d位置でレ
ーザー光をオン(図10(C))にし、ステップ208
において製品の外形線b位置でレーザーパターン光がオ
フ(図10(C))となる。すなわち、図10(C)に
示されるように上記微小穴の数だけレーザーパターン光
はオンオフを繰り返すことになる。
【0042】ステップ209においてレーザー光のスキ
ャニングラインに沿った照射により前記被硬化液体層の
表面層に硬化固体層が形成され、ステップ210におい
て硬化固体層が順次積層形成され、図6および図10
(D)に示されるように立体造形が行われる。
【0043】上記作用を奏する第1実施形態の光造形に
よる高弾性体製造方法は、前記硬化性流体1に前記硬化
用ビーム2を照射することにより、3次元物体3を造形
する光造形において、該硬化用ビーム2の照射を制御
し、前記3次元物体3に多数の穴4を形成し、高弾性の
3次元物体を形成するという効果を奏する。
【0044】また第1実施形態の光造形による高弾性体
製造方法は、従来の多くの期間と費用が必要となる押出
ダイスや成形型の製作、および成形条件調整を不要にし
て、工期短縮、コスト低減を可能にするという効果を奏
する。
【0045】さらに第1実施形態の光造形による高弾性
体製造方法は、CADデータに基づき3次元物体の外形
線および多数の微小穴4輪郭線の作図を行うとともに、
該3次元物体の外形線および微小穴線を抽出することに
より、レーザービームのスキャニングラインに沿った照
射のオンオフ制御により、3次元物体の開発および製品
の試作を可能にするので、開発期間の大幅な短縮、開発
費用の低減を可能にするという効果を奏する。
【0046】また第1実施形態の光造形による高弾性体
製造方法は、前記硬化用ビーム2の照射パターンを制御
することにより、前記3次元物体に多数の穴4を形成す
るので、前記3次元物体に容易に所望の穴を形成するこ
とが出来るという効果を奏する。
【0047】さらに第1実施形態の光造形による高弾性
体製造方法は、前記照射パターンが、前記3次元物体の
外形線で囲まれる領域内に前記硬化用ビームが照射され
ない小領域が複数形成されるので、前記3次元物体の所
定位置に前記微小穴4を形成することが出来るという効
果を奏する。
【0048】また第1実施形態の光造形による高弾性体
製造方法は、前記小領域が、所定の面積かつ所定のピッ
チで形成されているので、前記3次元物体の弾性を任意
かつ高精度に調整することが出来るという効果を奏す
る。
【0049】さらに第1実施形態の光造形による高弾性
体製造方法は、該硬化用ビームのスキャニングラインに
沿うオンオフ制御により、前記硬化用ビームの照射パタ
ーンを形成するので、前記3次元物体の形状および弾性
を容易かつ高精度に調整することが出来るという効果を
奏する。
【0050】また第1実施形態の光造形による高弾性体
製造方法は、前記3次元物体の所定位置に形成する前記
微小穴4の直径Dを変えることにより、圧縮変形量10
mmの時のたわみ荷重を、図11に示されるように変化
させることが出来るとともに、製品に要求される任意の
たわみ荷重に調整することが出来るという効果を奏す
る。
【0051】(第2実施形態)第2実施形態の光造形に
よる高弾性体は、上記第1実施形態において説明された
前記光造形による高弾性体製造方法により、3次元物体
3に図12に示されるような円形の微小穴41が一様に
形成されているものである。
【0052】上記構成より成る第2実施形態の光造形に
よる高弾性体は、前記3次元物体3に前記円形の微小穴
41が一様に形成されているので、あらゆる方向の荷重
に対して一様な高弾性を実現するという効果を奏する。
【0053】(第3実施形態)第3実施形態の光造形に
よる高弾性体は、上記第1実施形態において説明された
前記光造形による高弾性体製造方法により、3次元物体
3に図13に示されるような正方形の微小穴42が碁盤
目状に形成されているものである。
【0054】上記構成より成る第3実施形態の光造形に
よる高弾性体は、前記3次元物体3に正方形の微小穴4
2が碁盤目状に形成されているので、荷重の作用方向が
水平および垂直の90度異なるごとに方向に応じて弾性
が変化するようにすることが出来るという効果を奏す
る。
【0055】(第4実施形態)第4実施形態の光造形に
よる高弾性体は、上記第1実施形態において説明された
前記光造形による高弾性体製造方法により、3次元物体
3に図14に示されるような菱形の微小穴43が斜めに
碁盤目状に形成されているものである。
【0056】上記構成より成る第4実施形態の光造形に
よる高弾性体は、前記3次元物体3に前記菱形の微小穴
42が斜めに碁盤目状に形成されているので、荷重の作
用方向が45度および135度の90度異なるごとに方
向に応じて弾性が変化するようにすることが出来るとい
う効果を奏する。
【0057】(第5実施形態)第5実施形態の光造形に
よる高弾性体は、上記第1実施形態において説明された
前記光造形による高弾性体製造方法により、3次元物体
3に図15に示されるような多角形の一例としての6角
形の微小穴44が一様に形成されているものである。
【0058】上記構成より成る第5実施形態の光造形に
よる高弾性体は、前記3次元物体3に前記6角形の微小
穴44が一様に形成されているので、あらゆる方向の荷
重に対してほぼ一様な高弾性を実現するという効果を奏
する。
【0059】上述の実施形態は、説明のために例示した
もので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0060】上述の第1実施形態において、硬化性流体
および硬化性流体に照射する硬化用ビームの一例につい
て例示したが、本発明としてはそれらに限定されるもの
では無く、硬化性流体に硬化用ビームを照射することに
より、液体状態から固体状態に変化させ得るあらゆる硬
化性流体および硬化用ビームが採用可能である。
【0061】上述の第2実施形態ないし第5実施形態に
おいて、前記3次元物体に形成する前記微小穴の例とし
て円形、正方形、菱形、および6角形等の例について説
明したが、本発明としてはそれらに限定されるものでは
無く、5角形、8角形、10角形その他必要に応じて星
型、ネジ形その他のものも採用することが出来るもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の光造形による高弾性体
製造方法を示す斜視図である。
【図2】本第1実施形態において形成される3次元物体
を示す平面図である。
【図3】本第1実施形態において形成される3次元物体
を示す一部欠截斜視図である。
【図4】本第1実施形態において形成される3次元物体
の外形線を示す平面図である。
【図5】本第1実施形態における3次元物体の外形線の
スライスデータ作成手順を示す説明図である。
【図6】本第1実施形態における3次元物体の各層の形
成過程を示す説明図である。
【図7】本第1実施形態における3次元物体の外形を形
成する手順を示すチャート図である。
【図8】本第1実施形態における3次元物体の外形およ
び微小穴を形成する手順を示すチャート図である。
【図9】前記3次元物体の外形を形成する手順を説明す
るための説明図である。
【図10】前記3次元物体の外形および微小穴を形成す
る手順を説明するための説明図である。
【図11】本第1実施形態における3次元物体の微小穴
の径とたわみ荷重との関係を示す線図である。
【図12】本発明の第2実施形態の光造形による高弾性
体を示す平面図である。
【図13】本発明の第3実施形態の光造形による高弾性
体を示す平面図である。
【図14】本発明の第4実施形態の光造形による高弾性
体を示す平面図である。
【図15】本発明の第5実施形態の光造形による高弾性
体を示す平面図である。
【図16】従来の押出ダイスを用いて押し出す発泡押出
成形を示す斜視図である。
【図17】従来の成形型内において発泡させ型成形する
発泡型成形を示す欠截斜視図である。
【符号の説明】
1 光硬化性流体 2 硬化用ビーム 3 3次元物体 4 微小穴

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化性流体に硬化用ビームを照射するこ
    とにより、3次元物体を造形する光造形において、 前記硬化用ビームの照射を制御し、 前記3次元物体に多数の穴を形成し、 高弾性の3次元物体を形成することを特徴とする光造形
    による高弾性体製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記硬化用ビームの照射パターンを制御することによ
    り、前記3次元物体に多数の穴を形成することを特徴と
    する光造形による高弾性体製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記照射パターンが、前記3次元物体の外形線で囲まれ
    る領域内に硬化用ビームが照射されない小領域が複数形
    成されることを特徴とする光造形による高弾性体製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記小領域が、所定の面積かつ所定のピッチで形成され
    ていることを特徴とする光造形による高弾性体製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 前記硬化用ビームの照射パターンは、該硬化用ビームの
    スキャニングに伴うオンオフ制御により形成されること
    を特徴とする光造形による高弾性体製造方法。
  6. 【請求項6】 硬化性流体に硬化用ビームを照射するこ
    とにより、3次元物体を造形する光造形において、前記
    硬化用ビームの照射のオンオフが制御されることによ
    り、前記3次元物体を長手方向に貫通する多数の穴が形
    成されたことを特徴とする光造形による高弾性体。
JP8357567A 1996-12-26 1996-12-26 光造形による高弾性体製造方法および光造形による高弾性体 Pending JPH10180882A (ja)

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JP8357567A Pending JPH10180882A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 光造形による高弾性体製造方法および光造形による高弾性体

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