JPH10180170A - 塗装設備及びこれに使用する塗装用乾燥設備 - Google Patents

塗装設備及びこれに使用する塗装用乾燥設備

Info

Publication number
JPH10180170A
JPH10180170A JP34486996A JP34486996A JPH10180170A JP H10180170 A JPH10180170 A JP H10180170A JP 34486996 A JP34486996 A JP 34486996A JP 34486996 A JP34486996 A JP 34486996A JP H10180170 A JPH10180170 A JP H10180170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
drying
coating
longitudinal direction
height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34486996A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Suguro
呂 正 行 勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Trinity Industrial Corp
Original Assignee
Trinity Industrial Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Trinity Industrial Corp filed Critical Trinity Industrial Corp
Priority to JP34486996A priority Critical patent/JPH10180170A/ja
Publication of JPH10180170A publication Critical patent/JPH10180170A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺のワークを塗装・乾燥させる場合に、乾
燥炉を小型化することにより塗装設備全体の小型化を図
ると同時に、乾燥炉からの熱漏れを抑えて熱効率及び乾
燥品質を向上させる。 【解決手段】 ワークWの前後2ケ所を吊り下げた状態
で塗装室2及び乾燥炉3を通って搬送するオーバーヘッ
ドコンベア5を設け、乾燥炉3はワークWを加熱乾燥さ
せる高温領域が搬入口7in,搬出口7out より高い山形
炉に形成した。また、オーバーヘッドコンベア5のコン
ベアレール8を、乾燥炉3のワーク導入部P1 でフロン
ト案内レール8Fとテール案内レール8Tに分岐させ、
上昇移送部P2 から下降移送部P4 まで互いに平行に敷
設してワーク導出部P5 で合流させ、上昇移送部P2
び下降移送部P4 ではワークWの長手方向に対して右斜
め前方上向き及び右斜め前方下向きに敷設し、水平移送
部P3 ではワークWの長手方向に対して左右斜め前方に
向かって略水平に敷設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺のワークを塗
装した後、当該ワークの塗膜を乾燥させるように成され
た塗装設備とこれに使用する塗装用乾燥設備に関する。
【0002】
【従来の技術】生産効率が要求されるワークの塗装及び
乾燥を行う塗装設備は、コンベアで搬送されてくる未塗
装のワークを塗装室で連続的に塗装し、塗装終了したワ
ークを乾燥炉で連続的に乾燥処理できることが好まし
い。この場合に、例えば全長が数m以上の長尺のワーク
を塗装しようとする場合、塗装室では、ワークの長手方
向を水平にして直列に搬送しながら塗装するのが便利で
ある。しかしながら、ワークをこのように搬入して乾燥
させようとすると、乾燥炉が極めて長大化し、広大な設
置スペースが必要になる。
【0003】 乾燥炉の全長を短くするには、各ワーク
を隙間なく搬送すればよいが、例えば、ガードレールを
形成する板材のような長尺のワークを乾燥させる場合
に、各ワークの搬送時間間隔が3分,ワークの全長が6
mだとすると、ワークを隙間なく搬送するときの搬送速
度は2m/分になる。そして、乾燥に必要な時間が30
分だとすると、乾燥炉の全長は最低でも2m/分×30
分=60mに及ぶ。そこで、本出願人は、乾燥時間を確
保しつつ乾燥炉をよりコンパクトにし、塗装設備全体を
小型化するために、ワークをその長手方向に直列に搬送
して乾燥させるのではなくワークをその長手方向に対し
て斜め前方に平行移動させて乾燥させる乾燥設備を備え
た塗装設備を提案した(特開平8−192088号公
報)。
【0004】 この塗装設備は、図5に示すように、長
尺のワークWをその長手方向に搬送するオーバーヘッド
コンベア41が塗装室42を通って配設され、未塗装の
ワークWを塗装室42に搬入して塗装した後、塗装終了
したワークWを乾燥炉43まで搬送するように成されて
いる。オーバーヘッドコンベア41は、乾燥炉43内の
搬入側で、コンベアレール44が、ワークWの前方を吊
り下げるフロントトロリ45Fを案内するフロントトロ
リ案内レール44Fと、ワークWの後方を吊り下げるテ
ールトロリ45Tを案内するテールトロリ案内レール4
4Tに分岐されている。そして、各案内レール44F,
44Tは、ワークWの長手方向に対して斜め前方に向か
って平行に形成され、乾燥炉43内の搬出側で再び合流
するように成されている。
【0005】 これによれば、塗装室42で塗装終了し
たワークWを吊り下げたフロントトロリ45F,テール
トロリ45Tが、オーバーヘッドコンベア41のコンベ
アレール44に案内されて、ワークWが搬入口46から
乾燥炉43内に搬入される。そして、ワークWの前方を
吊り下げるフロントトロリ45Fがフロントトロリ案内
レール44Fに案内されると同時に、ワークWの後方を
吊り下げるテールトロリ45Tがテールトロリ案内レー
ル44Tに案内される。これにより、ワークWはその長
手方向に対して斜め前方へ平行移動しながら乾燥され、
搬出口47から搬出される。このように、ワークWは乾
燥炉43内で斜め前方へ平行移動されながら乾燥される
ので、各ワークWは面同士を向かい合わせた状態で約4
0〜50cm間隔で搬送することができる。したがっ
て、ワークWの搬送ピッチが、直列で搬送する場合には
最短でもワークWの長さ分必要であるのに対し、斜め前
方へ平行移動させる場合には数十cmあれば足り、乾燥
炉43を極めてコンパクトにすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この場
合に、乾燥炉43はワークを乾燥させる高温領域と同じ
高さにワークWの搬入口46及び搬出口47が形成され
ているため、当該搬入口46及び搬出口47から高温空
気が漏洩すると同時に低温の外部空気が乾燥炉43内に
侵入し、乾燥炉43内の熱効率が低下するという問題を
生じやすい。したがって、その分、乾燥炉43内を所定
温度まで加熱するために必要な熱量も、所定温度に維持
するために必要な熱量も多くなってしまい、ランニング
コストが嵩んでいた。また、乾燥炉43の下方に外部空
気が侵入することにより、乾燥炉の下端側が所定の乾燥
温度に達しない場合は、乾燥品質に悪影響を及ぼすおそ
れがあるだけでなく、熱処理炉43内で塗膜から蒸発し
た有機溶剤が凝集しヤニとなって内壁に付着しやすく、
清掃の手間が面倒でメンテナンスコストが嵩むという問
題も生ずる。
【0007】 そこで本発明は、長尺状のワークを塗装
・乾燥させる場合に、乾燥炉を小型化することにより塗
装設備全体の小型化を図ると同時に、乾燥炉からの熱漏
れを抑えて乾燥炉内の熱効率を向上させ、ランニングコ
ストを低減し、さらに乾燥品質を向上させ、ヤニの付着
を減少することを技術的課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、長尺のワークを塗装した後、当該ワーク
の塗膜を乾燥させるように成された塗装設備であって、
ワークを塗装する塗装機が設置された塗装室と、その後
段に設置された乾燥炉と、前記塗装室内及び乾燥炉内を
通るオーバーヘッドコンベアからなり、前記ワークは、
その長手方向に沿って少なくとも前後二ケ所をフロント
ハンガ及びテールハンガで吊り下げられると共に、各ハ
ンガが夫々トロリに係合されて前記オーバーヘッドコン
ベアで搬送され、前記乾燥炉は、ワークを乾燥させる高
温領域が搬入口及び搬出口より高位置に形成されると共
に、当該乾燥炉内には、前記オーバーヘッドコンベアの
搬送方向に沿って、搬入口から乾燥炉内にワークを略水
平に搬入するワーク導入部と、搬入されたワークを前記
高温領域の高さまで上昇させる上昇移送部と、高温領域
まで上昇されたワークをその領域内で略水平に移送する
水平移送部と、高温領域の高さから搬出口の高さまで下
降させる下降移送部と、下降されたワークを搬出口から
乾燥炉外へ略水平に搬出するワーク導出部から成り、前
記オーバーヘッドコンベアのコンベアレールは、前記ワ
ーク導入部で、フロントハンガに係合されたトロリを案
内するフロント案内レールと、テールハンガに係合され
たトロリを案内するテール案内レールに分岐され、前記
上昇移送部から下降移送部まで前記各案内レールが互い
に平行に敷設され、前記ワーク導出部で合流されて成
り、前記各案内レールは、前記上昇移送部で、ワーク導
入部の高さから高温領域の高さまでワークの長手方向に
対して左右斜め前方上向きに敷設され、前記水平移送部
で、ワークの長手方向に対して左右斜め前方に向かって
略水平に敷設され、前記下降移送部で、高温領域の高さ
からワーク導出部の高さまでワークの長手方向に対して
左右斜め前方下向きに傾斜して敷設されたことを特徴と
する。
【0009】 本発明によれば、ワークはオーバーヘッ
ドコンベアで吊り下げられたまま塗装室に搬入されて塗
装され、塗装終了したワークは乾燥炉内に搬入される。
そして、乾燥炉内に搬入されたワークは、そのオーバー
ヘッドコンベアに吊り下げられたまま搬送され、ワーク
を吊り下げるフロントハンガ及びテールハンガに係合さ
れたトロリが夫々フロント案内レール及びテール案内レ
ールに案内されて、ワーク導入部からワーク導出部に至
るまで、その長手方向を水平に維持した状態で搬送され
る。このとき、乾燥炉はワークを乾燥させる高温領域が
搬入口及び搬出口より高位置に形成され、ワークは上昇
移送部で高温領域の高さまで当該ワークの長手方向に対
して左右斜め前方上向きに平行移動された後、水平移送
部で高温領域内を当該ワークの長手方向に対して左右斜
め前方に水平に平行移動され、さらに、下降移送部で当
該ワークの長手方向に対して左右斜め前方下向きに平行
移動される。
【0010】 このように、上昇移送部及び下降移送部
で、ワークはその長手方向を水平に維持されて前端部と
後端部が同時に昇降される。したがって、上昇時は前端
部が高温領域の高さに達した時点で後端部も高温領域の
高さに達し、下降時は前端部がワーク導出部の高さまで
降下した時点で後端部もその高さまで降下することとな
り、昇降に要するコンベアの距離を短くすることができ
る。また、水平移送部で、ワークはその面同士を対向さ
せて間隔を詰めて搬送することができるので、ワークを
乾燥させる高温領域の面積を小さくすることができ、前
記上昇移送部及び下降移送部の長さを併せても乾燥炉が
小型化され、ひいては、塗装設備全体をコンパクトにす
ることができる。さらに、上昇移送部及び下降移送部で
は、フロント案内レール及びテール案内レールが、夫々
右斜め前方上向き及び右斜め前方下向きに傾斜して敷設
されているので、ワークの長手方向を水平に維持したま
ま垂直に吊り下げて昇降させる際に、ワークが各案内レ
ールに決してぶつかることなく搬送される。
【0011】 さらにまた、乾燥炉は、ワークを乾燥さ
せる高温領域が搬入口及び搬出口より高位置に形成され
ているので、高温領域内の高温空気が搬入口及び搬出口
から漏洩することがなく、また、温度の低い外気が搬入
口及び搬出口から高温領域内に侵入することもない。し
たがって、熱効率に優れ、高温領域を所定の乾燥温度に
確実に維持することができると同時に、当該温度まで加
熱するために必要な熱量も、所定温度に維持するために
必要な熱量も節約することができ、ランニングコストが
低減される。また、温度の低い外部空気が高温領域に侵
入しないので、乾燥炉の内壁に付着するヤニの量も低減
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施例
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る塗装
設備を示す概略説明図、図2は本発明に係る乾燥設備を
示す側面図、図3はその正面図、図4はその平面図、図
5は案内レール切換機を示す概略説明図である。
【0013】 本例に係る塗装設備1は、例えばガード
レールを形成する板材や棒材のような長尺のワークWの
塗装・乾燥を行うもので、ワークWを塗装する塗装機
(図示せず)が設置された塗装室2と、その後段に設置
された乾燥炉3と、前記塗装室2内及び乾燥炉3内を通
るオーバーヘッドコンベア5からなり、前記ワークW
は、その長手方向に沿って少なくとも前後二ケ所をフロ
ントハンガ4F及びテールハンガ4Tで吊り下げられて
前記オーバーヘッドコンベア5で搬送されるように成さ
れている。なお、前記各ハンガ4F,4Tは、前記オー
バーヘッドコンベア5に沿って走行するトロリ10,1
0に少なくともワークWの長手方向に対して上下左右の
2軸に回動自在に係合されている。
【0014】前記乾燥炉3は、ワークWを乾燥させる高
温領域6が搬入口7in及び搬出口7out より高位置に形
成された山型炉で成り、前記搬入口7in及び搬出口7ou
t が、ワークWの正面から見て、前記高温領域6を中心
にしてその左右両側下方に位置するように形成されてい
る。そして、当該乾燥炉3内には、前記オーバーヘッド
コンベア5に沿って、搬入口7inから乾燥炉3内にワー
クWを略水平に搬入するワーク導入部P1 と、搬入され
たワークWを前記高温領域6の高さまで上昇させる上昇
移送部P2 と、高温領域6まで上昇されたワークWをそ
の領域内で略水平に移送する水平移送部P3と、高温領
域6の高さから搬出口7out の高さまで下降させる下降
移送部P4 と、下降されたワークWを搬出口7out から
乾燥炉3外へ略水平に搬出するワーク導出部P5 が形成
されている。
【0015】そして、オーバーヘッドコンベア5のコン
ベアレール8は、前記ワーク導入部P1 で、フロントハ
ンガ4Fに係合したトロリ10を案内するフロント案内
レール8Fと、テールハンガ4Tに係合したトロリ10
を案内するテール案内レール8Tに分岐されている。そ
して、当該各案内レール8F,8Tは前記上昇移送部P
2 から下降移送部P4 まで互いに平行に敷設され、前記
ワーク導出部P5 で合流されている。
【0016】また、各案内レール8F,8Tは、上昇移
送部P2 では、ワーク導入部P1 の高さから高温領域6
の高さまでワークWの長手方向に対して右斜め前方上向
きに所定の仰角で敷設され、水平移送部P3 では、ワー
クWの長手方向に対して左右斜め前方に向かって略水平
に敷設され、さらに、下降移送部P4 では高温領域6の
高さからワーク導出部P5 の高さまでワークWの長手方
向に対し左右斜め前方下向きに所定の俯角で敷設されて
いる。
【0017】なお、前記ワーク導入部P1 及び前記ワー
ク導出部P5 には、各案内レール8F,8Tの分岐点
に、コンベア5で搬送されてきた夫々のハンガ4F,4
Tに係合されたトロリ10,10を夫々ハンガ案内レー
ル8F,8Tに導き、夫々のハンガ案内レール8F,8
Tを走行してきた各トロリ10,10をコンベアレール
8にスムーズに導く案内レール切換機9が配設されてい
る。この案内レール切換機9は任意の手段を採用するこ
とができ、例えば、図6に示すように切換レール9aを
傾動可能に配して、コンベアレール8に対しハンガ案内
レール8F,8Tに択一的に選択して接続するように形
成されている。
【0018】以上が本発明の一例構成であって、次にそ
の作用について説明する。まず、未塗装の長尺のワーク
Wが、その長手方向に沿って少なくとも前後二ケ所をフ
ロントハンガ4F及びテールハンガ4Tで吊り下げられ
た状態でその長手方向に直列に配列されて、オーバーヘ
ッドコンベア5で塗装室2に順次搬入されて塗装され
る。そして、塗装終了したワークWは、そのオーバーヘ
ッドコンベア5に吊り下げられたまま搬送され、搬入口
7inから乾燥炉3内のワーク導入部P1 へ搬入される
と、案内レール切換機9の可動レール9aが水平に維持
されてフロントハンガ4Fに係合されたトロリ10がフ
ロント案内レール8F側に導かれ、その後、可動レール
9aが傾斜されてテールハンガ4Tに係合されたトロリ
10がテール案内レール8T側に導かれる。
【0019】次いで、上昇移送部P2 から下降移送部P
4 まで、各案内レール8F,8Tは互いに平行に敷設さ
れて、ワークWはその長手方向を略水平に維持したまま
搬送される。そして、ワークWを吊り下げるフロントハ
ンガ4F,4Tに係合された各トロリ10は、夫々フロ
ント案内レール8F及びテール案内レール8Tに案内さ
れ、ワークWは、上昇移送部P2 ではワーク導入部P1
の高さから高温領域6の高さまで当該ワークWの長手方
向に対して右斜め前方上向きに平行移動され、水平移送
部P3 で高温領域6内を右斜め前方に水平に平行移動さ
れ、さらに、下降移送部P4 では高温領域の高さからワ
ーク導出部P5 の高さまで当該ワークWの長手方向に対
して右斜め前方下向きに平行移動される。
【0020】なお、上昇移送部P2 及び下降移送部P4
では、各案内レール8F,8Tが、上昇移送部P2 では
ワークWの長手方向に対してその前方上向き及び前方下
向きに敷設されているのではなく、夫々右斜め前方上向
き及び右斜め前方下向きに敷設されているので、ワーク
Wの長手方向を水平に維持したまま垂直に吊り下げて昇
降させる際に、ワークWと各案内レール8F,8Tがぶ
つかることもない。したがって、ワークWの塗装開始か
ら乾燥終了して次の行程に至るまで一本のオーバーヘッ
ドコンベア5で連続的に搬送することができ、コンベア
レール8をフロント案内レール8Fとテール案内レール
8Tに分岐させて前述したように敷設するだけで、特別
な昇降装置やワークWの載換装置などを一切用いる必要
もなく、搬送機構が極めて簡素化される。
【0021】また、上昇移送部P2 及び下降移送部P4
では、ワークはその長手方向を水平に維持されて前端部
と後端部が同時に昇降される。したがって、上昇時は前
端部が高温領域6の高さに達した時点で後端部も高温領
域の高さに達し、下降時は前端部がワーク導出部P5
高さまで降下した時点で後端部もその高さまで降下する
ことになる。これにより、昇降に要するオーバーヘッド
コンベア5の距離が短縮されて、上昇移送部P2 及び下
降移送部P4 の距離を短くすることができる。さらに、
水平移送部P3 で、ワークWはその面同士を対向させる
ことにより、ワークWを直列に配列して搬送する場合に
比して搬送間隔を詰めて搬送することができるので、高
温領域6の面積は小さくて済み、前記上昇移送部P2
び下降移送部P4 の長さを併せても乾燥炉3が小型化さ
れ、ひいては、塗装設備1全体をコンパクトに形成する
ことができる。
【0022】また、乾燥炉3は、ワークWを乾燥させる
高温領域6が搬入口7in及び搬出口7out より高位置に
形成されているので、高温領域6内の高温空気が搬入口
7in及び搬出口7out から漏洩することがなく、また、
温度の低い外部空気が高温領域6内に侵入することもな
い。したがって、熱効率に優れ、高温領域6内を所定の
乾燥温度に確実に維持することができると同時に、当該
温度まで加熱するために必要な熱量も、所定温度に維持
するために必要な熱量も節約することができ、ランニン
グコストが低減される。また、温度の低い外部空気が高
温領域6に侵入しないので、乾燥炉の内壁に付着するヤ
ニの量も低減する。
【0023】なお、ワークWの前後2ケ所をフロントハ
ンガ4Fとテールハンガ4Tで吊り下げる場合について
説明したが、吊り下げるハンガ数は任意である。ただ
し、その場合、オーバーヘッドコンベア5のコンベアレ
ール8を、ハンガの数分だけ分岐させる必要がある。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ワ
ークをオーバーヘッドコンベアで移送しながら塗装及び
乾燥を行うことができ、特に、上昇移送部及び下降移送
部では、コンベアレールから分岐された各案内レールが
ワークの長手方向に対して夫々左右斜め前方上向き及び
左右斜め前方下向きに敷設されて、ワークを昇降させる
際にワークと各案内レールがぶつからないようにしてい
るので、ワークを塗装開始から乾燥終了して次の行程に
至るまで一本のオーバーヘッドコンベアで連続的に搬送
することができ、特別な昇降装置やワークの載換装置な
どを一切用いる必要もなく、搬送機構が極めて簡素化さ
れという大変優れた降下がある。さらに、ワークはその
長手方向が水平に維持されて搬送されるので、昇降に要
するオーバーヘッドコンベアの距離を短くすることがで
き、また、高温領域では、ワークはその面同士を対向さ
せて間隔を詰めて搬送することができるので当該高温領
域の面積を小さくすることができるから、乾燥炉を小型
化して塗装設備全体をコンパクトに形成することができ
るという大変優れた効果を有する。
【0025】しかも、乾燥炉は、ワークを乾燥させる高
温領域が搬入口及び搬出口より高位置に形成されている
ので、熱効率に優れ、高温領域を確実に所定の乾燥温度
に維持することができ、高温領域を所定温度まで加熱す
るために必要な熱量も、所定温度に維持するために必要
な熱量も節約することができ、ランニングコストが低減
されると同時に、高温領域でのヤニを発生を減少させる
ことができ、乾燥品質も向上するという大変すぐれた効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る塗装設備を示す概略説明図。
【図2】 本発明に係る塗装用乾燥設備を示す側面図。
【図3】 その正面図。
【図4】 その平面図。
【図5】 案内レール切換機を示す概略説明図。
【図6】 従来の塗装設備を示す説明図。
【符号の説明】 1・・・・塗装設備 2・・・・塗装室 W・・・・ワーク 3・・・・乾燥炉 4F・・・フロントハンガ 4T・・・テール
ハンガ 5・・・・オーバーヘッドコンベア 6・・・・高温領
域 7in・・・搬入口 7out ・・搬出口 P1 ・・・ワーク導入部 P2 ・・・上昇移
送部 P3 ・・・水平移送部 P4 ・・・下降移
送部 P5 ・・・ワーク導出部 8・・・・コンベ
アレール 8F・・・フロント案内レール 8T・・・テール
案内レール 9・・・・案内レール切換機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺のワーク(W)を塗装した後、当該
    ワーク(W)の塗膜を乾燥させるように成された塗装設
    備であって、 ワーク(W)を塗装する塗装機が設置された塗装室
    (2)と、その後段に設置された乾燥炉(3)と、前記
    塗装室(2)内及び乾燥炉(3)内を通るオーバーヘッ
    ドコンベア(5)からなり、前記ワーク(W)は、その
    長手方向に沿って少なくとも前後二ケ所をフロントハン
    ガ(4F)及びテールハンガ(4T)で吊り下げられると共に、
    各ハンガ(4F,4T)が夫々トロリ(10)に係合されて前
    記オーバーヘッドコンベア(5)で搬送され、 前記乾燥炉(3)は、ワーク(W)を乾燥させる高温領
    域(6)が搬入口(7in)及び搬出口(7out)より高位置に
    形成されると共に、当該乾燥炉(3)内には、前記オー
    バーヘッドコンベア(5)の搬送方向に沿って、搬入口
    (7in) から乾燥炉(3)内にワーク(W)を略水平に搬
    入するワーク導入部(P1)と、搬入されたワーク(W)を
    前記高温領域(6)の高さまで上昇させる上昇移送部(P
    2)と、高温領域(6)まで上昇されたワーク(W)をそ
    の領域(6)内で略水平に移送する水平移送部(P3)と、
    高温領域(6)の高さから搬出口(7out)の高さまで下降
    させる下降移送部(P4)と、下降されたワーク(W)を搬
    出口(7out)から乾燥炉(3)外へ略水平に搬出するワー
    ク導出部(P5)から成り、 前記オーバーヘッドコンベア(5)のコンベアレール
    (8)は、前記ワーク導入部(P1)で、フロントハンガ
    (4F)に係合されたトロリ(10)を案内するフロント案
    内レール(8F)と、テールハンガ(4T)に係合されたト
    ロリ(10)を案内するテール案内レール(8T)に分岐さ
    れ、前記上昇移送部(P2)から下降移送部(P 4)まで前記各
    案内レール(8F,8T)が互いに平行に敷設され、前記ワ
    ーク導出部(P5)で合流されて成り、 前記各案内レール(8F,8T)は、前記上昇移送部(P2)
    で、ワーク導入部(P1)の高さから高温領域(6)の高さ
    までワーク(W)の長手方向に対して左右斜め前方上向
    きに敷設され、前記水平移送部(P3)で、ワーク(W)の
    長手方向に対して左右斜め前方に向かって略水平に敷設
    され、前記下降移送部(P4)で、高温領域(6)の高さか
    らワーク導出部(P5)の高さまでワーク(W)の長手方向
    に対して左右斜め前方下向きに傾斜して敷設されたこと
    を特徴とする塗装設備。
  2. 【請求項2】 長尺のワーク(W)の長手方向に沿って
    少なくとも前後二ケ所をフロントハンガ(4F)及びテー
    ルハンガ(4T)で吊り下げ、当該ワーク(W)をオーバ
    ーヘッドコンベア(5)で乾燥炉(3)内に搬入して搬
    送しながら乾燥させる塗装用乾燥設備であって、 前記乾燥炉(3)は、ワーク(W)を乾燥させる高温領
    域(6)が搬入口(7in)及び搬出口(7out)より高位置に
    形成されると共に、当該乾燥炉(3)内には、前記オー
    バーヘッドコンベア(5)の搬送方向に沿って、搬入口
    (7in) から乾燥炉(3)内にワーク(W)を略水平に搬
    入するワーク導入部(P1)と、搬入されたワーク(W)を
    前記高温領域(6)の高さまで上昇させる上昇移送部(P
    2)と、高温領域(6)まで上昇されたワーク(W)をそ
    の領域(6)内で略水平に移送する水平移送部(P3)と、
    高温領域(6)の高さから搬出口(7out)の高さまで下降
    させる下降移送部(P4)と、下降されたワーク(W)を搬
    出口(7out)から乾燥炉(3)外へ略水平に搬出するワー
    ク導出部(P5)から成り、 前記オーバーヘッドコンベア(5)のコンベアレール
    (8)は、前記ワーク導入部(P1)で、フロントハンガ
    (4F)に係合されたトロリ(10)を案内するフロント案
    内レール(8F)と、テールハンガ(4T)に係合されたト
    ロリ(10)を案内するテール案内レール(8T)に分岐さ
    れ、前記上昇移送部(P2)から下降移送部(P 4)まで前記各
    案内レール(8F,8T)が互いに平行に敷設され、前記ワ
    ーク導出部(P5)で合流されて成り、 前記各案内レール(8F,8T)は、前記上昇移送部(P2)
    で、ワーク導入部(P1)の高さから高温領域(6)の高さ
    までワーク(W)の長手方向に対して左右斜め前方上向
    きに敷設され、前記水平移送部(P3)で、ワーク(W)の
    長手方向に対して左右斜め前方に向かって略水平に敷設
    され、前記下降移送部(P4)で、高温領域(6)の高さか
    らワーク導出部(P5)の高さまでワーク(W)の長手方向
    に対して左右斜め前方下向きに傾斜して敷設されたこと
    を特徴とする塗装用乾燥設備。
JP34486996A 1996-12-25 1996-12-25 塗装設備及びこれに使用する塗装用乾燥設備 Pending JPH10180170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34486996A JPH10180170A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 塗装設備及びこれに使用する塗装用乾燥設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34486996A JPH10180170A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 塗装設備及びこれに使用する塗装用乾燥設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10180170A true JPH10180170A (ja) 1998-07-07

Family

ID=18372628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34486996A Pending JPH10180170A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 塗装設備及びこれに使用する塗装用乾燥設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10180170A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040048779A (ko) * 2002-12-04 2004-06-10 김선오 에너지 절약형 원적외선 도장건조장치
WO2006123567A1 (ja) * 2005-05-18 2006-11-23 Trinity Industrial Corporation 紫外線照射型硬化装置
KR101966778B1 (ko) * 2018-12-31 2019-04-09 조규서 분체도장용 행거 및 이를 이용한 금속제품의 분체도장방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040048779A (ko) * 2002-12-04 2004-06-10 김선오 에너지 절약형 원적외선 도장건조장치
WO2006123567A1 (ja) * 2005-05-18 2006-11-23 Trinity Industrial Corporation 紫外線照射型硬化装置
KR101966778B1 (ko) * 2018-12-31 2019-04-09 조규서 분체도장용 행거 및 이를 이용한 금속제품의 분체도장방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2048937A (en) Enameling machine
WO2014027332A1 (en) System for continuous charging and charge preheating for furnaces
CN105327826A (zh) 一种地板长边边缘倒角涂漆设备
JPH10180170A (ja) 塗装設備及びこれに使用する塗装用乾燥設備
EP1624970B1 (en) Electrostatic-painting system for metallic manufactured articles and associated method
US20140137427A1 (en) Device and method for drying work pieces
CN207576835U (zh) 一种立卧式兼用固化炉
JPH10180169A (ja) 塗装設備及びこれに使用する塗装用乾燥設備
JP3793631B2 (ja) 乾燥炉
CN218610069U (zh) 高速静电喷涂系统
JPS63182068A (ja) 水平炉
JP2000043769A (ja) 塗装ラインのワーク搬送システム及びその構成装置
JPH11319655A (ja) 小物部材の塗装ライン設備
CN204034949U (zh) 一种地板长边边缘倒角涂漆设备
JPH01210076A (ja) 塗装乾燥炉
CN211914295U (zh) 长型料材涂装设备
CN210762555U (zh) 高温烤炉的冷却输送机
JPH06246219A (ja) 塗装用乾燥炉
TWM596132U (zh) 長型料材塗裝設備
JPH071334Y2 (ja) 台車の搬送装置
JP2022108225A (ja) 製品の塗装システム
JPH11285660A (ja) 自動車塗装用乾燥炉
JP2004278830A (ja) 乾燥炉
TW201825187A (zh) 自行車噴塗系統
CN112427199A (zh) 一种用于摇枕、侧架的涂装工艺

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041006

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20041026

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050322