JPH10179768A - 尿失禁防止用刺激装置 - Google Patents

尿失禁防止用刺激装置

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JPH10179768A
JPH10179768A JP29191797A JP29191797A JPH10179768A JP H10179768 A JPH10179768 A JP H10179768A JP 29191797 A JP29191797 A JP 29191797A JP 29191797 A JP29191797 A JP 29191797A JP H10179768 A JPH10179768 A JP H10179768A
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stimulus
urinary incontinence
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stimulation
treatment
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JP29191797A
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Makoto Suda
真 須田
Tadashi Sasaki
正 佐々木
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Nippon Koden Corp
Original Assignee
Nippon Koden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 治療日誌を不要とし、尿失禁の刺激治療とそ
の経過の記録を容易に行えるようにする。 【解決手段】 本願発明による尿失禁防止用刺激装置
(1) は、複数の尿失禁情報を入力するイベントスイッチ
(4) と、生体への刺激条件を任意の値に設定する刺激条
件設定部(5) と、刺激強度を任意の強さに調整する刺激
強度設定部(3) と、複数の尿失禁情報を判別するイベン
ト入力判定部(6a)と、尿失禁情報、刺激条件及び出力さ
れる刺激信号の刺激履歴情報を記憶する記憶部(6c)とを
備える中央制御部(6) と、尿失禁情報、刺激条件及び刺
激履歴情報を表示する表示装置(7) とにより構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、尿失禁の患者に電
気刺激や磁気刺激を与え、その経過を収録する尿失禁防
止用刺激装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁或
いは混合性尿失禁などの各種の尿失禁を防止或いは治療
するために、電気刺激を行うことが有効であることが知
られている。
【0003】係る、従来の電気刺激は、例えば患者の陰
部周辺の体表に表面電極を装着するか、肛門や腟内など
の粘膜下に電極を挿入するか、或いは直接、骨盤底筋群
や陰部周辺などに電極を埋め込み、数ヘルツ〜100ヘ
ルツの周波数で電気刺激を反復して行っている。これを
1週間〜数カ月間継続することにより、治療効果を得る
ようにしている。但し、電気刺激の強度、周波数、刺激
期間や刺激部位等は、症例や個人差によって異なってい
る。
【0004】上記電気刺激による治療は、具体的には数
カ月間通院して、例えば、週一回20〜30分程度の刺
激を行う治療を受けるか、或いは携帯用の電気刺激装置
により毎日20分程度の刺激を2〜3回行う治療を受け
る等の治療を医師の指示に従って自宅で行っている。こ
の場合、患者に治療日誌が渡され、刺激時間、刺激強
度、失禁時間、排尿時間、おしめ又はパンツ等の交換時
間、切迫感の度合等の日常生活での排尿状態を細かく記
載するように指導される。所定期間後、この治療日誌を
医師が判読して現在の治療が有効か否かの判定を行い、
次の治療方針を判断する。
【0005】前述の電気刺激治療の効果を知るために、
尿道にカテーテルを挿入し、尿道活躍筋に針電極を刺す
などの尿流動体検査(UDS)や超音波診断装置による検
査、或いは腹圧性尿失禁患者に水を飲ませ、所定時間ご
とに各種の運動を行わせて尿失禁の程度を調べるパッド
テストが行われている。これらは、一般的には尿失禁の
タイプの診断或いは排尿機能障害の有無の検査に用いら
れるもので、専門医が行う必要がある。また、これら検
査機器は高価であり、どこの病院にも装備されていると
は限らない。
【0006】また、刺激による効果は、個人毎に前述の
治療日誌を基に、尿失禁回数や排尿回数を初期の状態と
比較し、変化があったか否かを判断するようにしてい
る。通常、尿失禁などの回数は、電気刺激が有効であれ
ば減少することが判っているが、回数等の基準は個人差
があり一様には判断できないため、治療効果は治療日誌
の記録精度に左右されるのが実情である。
【0007】上記電気刺激よる尿失禁の治療で重要なこ
とは、適切な刺激強度で且つ決められた時間刺激が行わ
れていたにもかかわらず効果が得られなかったのか、或
いは患者は医師の指示通り刺激を行っていたが、刺激強
度や刺激回数が不足して効果がなかったのかを知ること
である。この結果により、その後の治療方針を決めるこ
とになる。
【0008】また、治療効果は、患者自身の自覚と医師
の検査結果とは必ずしも一致するものではない。検査結
果が悪くても、失禁回数や排尿回数が減少すれば、患者
は効果があったと自己満足し、精神的にも改善がみら
れ、生活の質(QOL)が向上する。従って、このよう
な事情により、従来使用されている治療日誌は、患者と
医師双方にきわめて重要な意味を持つことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、尿失禁
患者には高齢者の占める割合が多く、治療日誌を長期間
に渡り、指示通り漏れなく記録することが困難である。
また、プライバシーの問題もあり、介護者にすべての記
入を依頼することも困難である。
【0010】また、従来の治療では、治療効果を判断す
るために、UDS 検査やパッドテストを行うが、UDS 検査
は侵襲性が高く患者に苦痛を与える難点があり、パッド
テストは侵襲性はないものの、特殊な運動を所定時間、
強制的に行わせるため、いずれの検査も自然な状態とは
異なり、正確な状態を把握することができない。
【0011】更に、外出や旅行の際、電気刺激装置と共
に常に治療日誌を携帯して記入を行う必要があり、煩わ
しい作業となる。
【0012】本発明は、上記課題に鑑み、治療日誌を不
要とし、尿失禁の刺激治療とその経過記録が的確で容易
な尿失禁防止用刺激装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、生体に刺激信号を与えて尿失禁を防止する尿
失禁防止用刺激装置において、尿失禁認識情報を入力す
る入力手段を有する構成とされている。
【0014】これにより尿失禁防止用刺激装置に尿失禁
認識情報を取り込むことができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、生体に刺激信号
を与えて尿失禁を防止する尿失禁防止用刺激装置におい
て、尿失禁情報を入力する入力手段と、生体への刺激条
件を設定する刺激条件設定部と、刺激強度を調整する刺
激強度設定部と、前記尿失禁情報を判別する判定手段
と、前記尿失禁情報、刺激条件及び/または前記刺激信
号の刺激履歴情報を記憶する記憶手段とを有することを
特徴とする。これにより尿失禁の種類の判定に基づき尿
失禁情報を記録すると共に、刺激開始と同時に刺激治療
の経過を刺激履歴情報として自動的に記録保持できるよ
うにした。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、刺激前の尿失禁情報及び刺激後の尿失
禁情報に基いて治療効果レベルを演算する演算処理手段
を有することを特徴とする。これにより治療効果レベル
を得ることができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3記載の発明において尿失禁情報、刺激条件、刺
激履歴情報、治療効果レベルのいずれかまたはそれらを
組合せて表示する表示手段を有することを特徴とする。
これにより尿失禁情報、刺激条件、刺激履歴情報、治療
効果レベルのいずれかまたはそれらの組合せたものを表
示することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の尿
失禁防止用刺激装置の実施例について説明する。図1
は、本発明の実施例の構成を示すブロック図である。図
2は、中央制御部の詳細機能を示すブロック図である。
図3は、図1の実施例の表示例を示す図である。図4は
図3の続きを示す図である。
【0019】図1において、1は、本発明の尿失禁防止
用刺激装置の全体を示し、以下のように構成される。2
は刺激出力部で、電極Ea、Ebが接続され、この電極
を患者の所定部位に装着し、電極Ea、Ebに電気刺激
信号を出力する。3は、例えば可変抵抗器で構成される
刺激強度設定部で、刺激出力部2から出力される電気刺
激信号の強さを患者自身が任意に調節を行うものであ
る。電極Ea及びEbの数は2つに限らず、患者の症状
に合わせて追加すればよい。
【0020】4はイベントスイッチで、例えば3種の入
力キー或いはボタンから成り、患者や介護者が、尿失
禁を大量にした場合、尿失禁を少量した場合、大便
失禁した場合、通常排尿時、切迫感、起床時、
就寝時に押下する。ここでは直接的な尿失禁とは
異る患者の状態を表わすものであるが、刺激効果を判定
する上で重要な項目であるため、尿失禁情報として入力
するものである。各キー或いはボタンの周囲には上記
〜の機能に対応するように、尿失禁大量、尿失禁少
量、大便失禁などの表示を付しておく。尿失禁が大量で
あるか少量であるかが区別できれば、尿失禁回数にあま
り変化がない患者であっても、尿失禁の量の変化により
治療効果を推測できる利点がある。また、大便失禁の有
無により、電気刺激による副作用があったかどうかを判
断できる。特に肛門内の刺激では直腸が刺激され昂進さ
れるために便失禁が生じる可能性がある。さらには、失
禁、通常排尿などが起きている(活動)時かあるいは寝
ている時に生じているかが分かるため、どのような活動
時間帯に失禁が起きているかが分かり、腹圧性尿失禁で
あるか、切迫性尿失禁であるか、混合性尿失禁であるか
の診断を容易にすることができ、また混合性尿失禁の場
合には、どちらの症状がより改善されるかの判断も容易
になるという利点がある。
【0021】イベントスイッチ4は、1つのスイッチで
も複数のスイッチでも良く、その押下回数により上記7
種の機能を持つように構成することもできる。例えば、
失禁用のイベントスイッチを2回押すと大量を意味し、
1回の押下では少量と判読させてもよい。あるいはイベ
ント個々にスイッチを設けても良い。また、LCD画面
をタッチパネルとしてイベントを入力できるようにする
こともできる。また、本装置自身を指先などで軽くたた
くような振動を与えた時に入力されるよう加速度センサ
などを設けても良いし、さらには、マイクロホンなどを
内蔵し、音声により、入力することもできる。
【0022】5は刺激条件設定部で、例えば複数の入力
キーを備えたキーパッド等で構成され、医師や医療従事
者が患者自身の尿失禁状態に合わせて、刺激強度、刺激
時間、刺激信号のパルス幅等の刺激条件を任意に設定で
きるようになっている。この刺激条件設定部5を設ける
ことにより、外部機器に接続しなくても、刺激条件の設
定や変更を行うことができ、利便性が高くなる。
【0023】6は中央制御部で、例えばCPUで構成さ
れ、装置全体を制御する。この中央制御部6は記憶素子
として不揮発性のメモリを有し、実際に行われた刺激
の、刺激波形、刺激時間、刺激強度、刺激を行った日時
等の履歴情報(以下、刺激履歴情報と称する。)と共
に、イベントスイッチ4の押下によるイベントの種類、
押下した日時等の情報(以下、イベント情報と称す
る。)を記憶する。また、中央制御部6はインターフェ
ースを内蔵し、外部機器に接続端子Taを介して接続で
き、刺激条件、刺激履歴情報の入出力或いはイベント情
報を出力して、詳細な分析などを行うことができる。外
部機器としては、パソコン、ワークステーション、電子
手帳、モバイル・コンピュータなどの演算処理機能を有
する装置や、プリンタ、大型デイスプレイなどの情報を
印刷または表示する機能を有する装置等が挙げられる。
インターフェイスとしてはこれらの外部機器にデータが
入出力可能なRS232C、パラレル、IrDAなどの
通信媒体、FD、メモリカードなどの媒体、電話回線、
モデムあるいはインターネットなどのネットワークが挙
げられる。
【0024】7は、例えば液晶パネル等で構成される小
形の表示装置で、中央制御部6から出力される刺激条
件、刺激履歴情報或いはイベント情報を単独でまたはこ
れらを組み合わせて表示できる。即ち、治療経過と刺激
による治療効果を同時に表示することができる。詳細な
分析を行う場合には、パーソナルコンピュータに接続で
きるので、その表示装置の画面を観測しながら分析す
る。
【0025】8は電源スイッチであるが、前述した刺激
強度設定部3を可変抵抗器で構成した場合、スイッチ機
能を有する可変抵抗器を使用し、この刺激強度設定部3
に兼用させるようにすることもできる。この場合には、
独立した電源スイッチ8は不要となる。
【0026】このように構成された尿失禁防止用刺激装
置は、例えば、小形ケースに収容し、患者の腰部にベル
トなどで固定して携帯するか或いは衣服のポケットに収
容して用いることができる。
【0027】図2は、中央制御部6の詳細機能を示すブ
ロック図である。6aはタイミングコントロール部で、
刺激出力部2に出力信号を送出して刺激周波数、刺激波
形形状等を決定する。
【0028】6bは記憶部で、例えばEEPROM(電気的消
去可能なROM )或いはバッテリーバックアップしたRAM
から成り、イベント情報、刺激条件及びこの刺激条件に
より実際に刺激が行われた刺激履歴情報を記憶する。
【0029】6cは時計部で、イベント情報の発生時点
及び刺激治療を行った日時を把握するためのものであ
る。
【0030】6dはイベント入力判定部で、前記3種の
機能を有するイベントスイッチ4からどのスイッチが押
下されたかを判定し、以下説明する刺激コントロール部
6eにその情報を送出する。
【0031】刺激コントロール部6eは、インタフェー
ス6fからパーソナルコンピュータ等の外部機器を介し
て入力される刺激条件を記憶する、例えばバッテリーバ
ックアップしたRAM 等のメモリを備えている。刺激条件
は、外部機器からインターフェース6fを介して入力
し、予め尿失禁の原因・重症度に応じて変化させ、患者
毎に設定される。刺激条件の変更は、前述した刺激条件
設定部5(図1)でも行える。
【0032】刺激治療を行う際、痛覚が麻痺している患
者では、刺激強度を上げ過ぎたり、長時間連続して刺激
を行うと、火傷を生じることがある。このような好まし
くない事態を避けるために、刺激コントロール部6e
は、刺激強度や連続刺激時間の制限値を設定して刺激信
号を出力するように制御する。これに加えて、刺激強度
が徐々に上昇するにようにも設定でき、このようにすれ
ば、刺激強度の急速な上昇に伴う痛みを患者に与えるこ
とが防止できる。刺激信号の制限に関するデータは、刺
激コントロール部6e内のメモリに刺激条件の一部とし
て予めプログラムしておくことができる。
【0033】イベント情報や刺激履歴情報等の表示情報
は、端子Tdを介して、図1に示した表示装置7へ出力
される。
【0034】次に、前述した図1及び図2の実施例の構
成の作用について説明する。電極Ea及びEbを患者の
所定部位に装着し、電源スイッチ8をオンにする。中央
制御部6内の刺激コントロール部6eには、患者に応じ
た刺激条件をインターフェース6fを介して外部機器に
より設定し、予め記憶しておく。刺激治療を行う場合に
は、タイミングコントロール部6aにより刺激信号のタ
イミングが制御され、刺激出力部2及び電極Ea、Eb
を介して患者の所定部位に刺激が行われる。
【0035】患者が刺激信号の強度が強過ぎると感じた
場合には、刺激強度設定部3により刺激強度を軽減させ
る操作を行うと、中央制御部6は刺激出力部2に刺激信
号の強度(例えば振幅)を下げるように指示するので、
刺激強度は低下する。
【0036】次に、患者が、尿失禁を大量にした場
合、尿失禁を少量した場合、大便失禁した場合、
通常排尿時、切迫感、起床時、就寝時のいずれか
の状態に応じて対応するイベントスイッチ4を押下する
と、中央制御部6のイベント判定部6dは、どのイベン
トスイッチが押下されたか判定し、その種類の情報を刺
激コントロール部6eに送出する。同時に、イベントス
イッチの押下日時の情報も、時計部6cにより付加され
て刺激コントロール部6eに送出される。即ち、いずれ
かのイベントスイッチ4の押下により、押下日時を含む
イベント情報が入力される。
【0037】刺激コントロール部6eは、イベントスイ
ッチ4からのイベント情報と共に、刺激治療を行った際
に、刺激出力部2から出力される刺激信号の刺激強度、
刺激時間、刺激波形などの刺激履歴情報を順次、記憶部
6bに送出して記憶させる。
【0038】記憶されたイベント情報、刺激条件及び刺
激履歴情報は、表示装置7に送出されて表示されるが、
この内イベント情報と刺激履歴情報を組み合わせること
により、例えば治療効果を表すグラフが表示できる。こ
のグラフを観測することにより、治療効果があったか否
か容易に判定が可能となる。
【0039】また、イベント情報及び刺激履歴情報は、
外来受診時に、インタフェース6fを介してパーソナル
コンピュータなどの外部機器に接続することにより、医
師が正確な記録を判読できると共にその場で治療効果も
判り、次の治療方針を判断することができる。
【0040】更に、パーソナルコンピュータと接続して
イベント情報及び刺激履歴情報を電話回線を介して送信
すると同時に、その結果を受信することができるので、
遠隔地の患者や歩行困難な患者は、自宅に居ながら治療
効果やその後の治療方針を知ることができる。
【0041】図3及び図4は、上述の実施例の表示装置
に表示される尿失禁の効果を示すグラフの表示例であ
る。図3Aは、例えば通常の毎日の排尿回数の刺激前
(治療前)と刺激後の変化を示し、図3Bは、例えば毎
日の失禁回数の刺激前と刺激後の変化を示すものであ
る。また、図4Cは、例えば毎日の切迫感の回数の刺激
前と刺激後の変化を示したものである。
【0042】更に、図4Dは、例えば色別による毎日の
刺激強度の適性状態を示すグラフの表示例である。例え
ば、指定の刺激強度で刺激が行われていた場合には、青
色で表示し、指定の刺激強度以下で行われていた場合に
は、黄色(図中、斜線で示す)で表示する。また、図
中、バーの中の数字は刺激時間を表し、バー上部の数字
は刺激回数を表している。また、バーの各時間との境界
部は、例えば黒い太線で表示して判別を容易にする。前
述したように、指定刺激強度(許容最大刺激強度)に設
定してこれを越えないように制限できるため、刺激強度
の適性状態は2種類の表示で十分である。このように、
刺激強度を色分け表示し、刺激時間をバーの内部に且つ
刺激回数をバーの上部に表示することにより、刺激状態
が適性か否か一目で判定できる。
【0043】図3及び図4のグラフの使用法として、例
えば最初に図3A,3B及び図4Cの各グラフの表示例
を観測する。これにより刺激の効果が判るので、有効で
ある場合にはそのまま刺激による治療を継続する。図3
A,3B及び図4Cのグラフにより効果が得られないと
判断された場合、図4Dのグラフを表示させることよ
り、指示通りの刺激強度、刺激時間及び刺激回数が行わ
れていたか判る。治療効果の判定としては、例えば次の
方法がある。すなわち、排尿回数改善度、失禁回数改善
度の2つの指標として次式の定義をし、治療効果の程度
を評価することができる。 排尿回数改善度=1−(A−C)/(B−C) ここで、A:治療開始後の過去1週間における1日当た
りの排尿回数平均値 B:治療前における1日当たりの排尿回数平均値 C:1日当たりの正常排尿回数 なお、Cは、患者の属性(性別、年齢などの)を考慮さ
れ、医師により設定される。 失禁回数改善度=1−D/E ここで、D:治療開始後における1日当たりの失禁回数
平均値 E:治療前における1日当りの失禁回数平均値 上記2つの改善度を治療効果の指標として表示させるこ
とができる。その他、排尿回数が正常排尿回数付近の所
定範囲内にまで減少し、あるいは失禁回数が所定回数以
下になった場合にも治療効果が認められたと判断しても
よい。医師は、これらのデータと患者が感じる回復度と
から治療効果を総合的に評価できるようになる。このよ
うな治療効果の判定は、尿失禁防止用刺激装置本体に内
蔵するCPUにおいて演算させることもできるが、当該
本体にインターフェイスを介して接続された外部機器の
CPUに演算させることもできる。外部機器には、尿失
禁治療に関する過去のデータやあるいは尿失禁治療用投
薬等のデータを保持させることにより、長期に渡る治療
効果の総合的な評価、把握が可能となる。治療効果の表
示等は、尿失禁防止用刺激装置に設置された表示部に表
示させることもできるが、外部機器において表示させる
こともできる。
【0044】なお、前述の実施例においては、電気刺激
を前提としているが、例えば磁気刺激によっても同様の
構成及び効果が得られる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明の尿失禁用刺
激装置によれば、治療日誌への記入による従来例と比較
して正確なイベント情報及び刺激履歴情報を的確且つ迅
速に得ることができる。
【0046】また、患者は、治療日誌が不要となるの
で、詳細な記入作業などの煩わしさから解放される。
【0047】更に、病院から遠隔地にいる在宅患者や歩
行困難な患者にとっても、パソコン、ワークステーショ
ンなどの病院側システムへネットワークなどのインター
フェイスを介して、イベント情報や刺激履歴情報を送信
し、あるいは治療経過に応じた適切な刺激条件を当該刺
激装置へ入力可能であり、医師からの診断結果を受信で
きるため、従来の治療日誌に比較して利便性が格段に向
上する。
【0048】更に本発明によれば、治療経過と治療効果
が経時的に表示できるので、症状の判断がきわめて容易
になり、しかも治療方針の判断が迅速に行える利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の尿失禁防止用刺激装置の構成図であ
る。
【図2】図1の実施例の中央制御部の詳細を示すブロッ
ク図である。
【図3】図1の実施例の表示例のグラフを示す図であ
る。
【図4】図3の続きを示す図である。
【符号の説明】
1 尿失禁防止用刺激装置 2 刺激出力部 3 刺激強度設定部 4 イベントスイッチ 5 刺激条件設定部 6 中央制御部 6b 記憶部 6c 時計部 6d イベント判定部 6e 刺激コントロール部 6f インタフェース 7 表示装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体に刺激信号を与えて尿失禁を防止す
    る尿失禁防止用刺激装置において、 尿失禁認識情報を入力する入力手段を有することを特徴
    とする尿失禁防止用刺激装置。
  2. 【請求項2】 生体に刺激信号を与えて尿失禁を防止す
    る尿失禁防止用刺激装置において、 尿失禁情報を入力する入力手段と、 生体への刺激条件を設定する刺激条件設定部と、 刺激強度を調整する刺激強度設定部と、 前記尿失禁情報を判別する判定手段と、 前記尿失禁情報、刺激条件及び/または前記刺激信号の
    刺激履歴情報を記憶する記憶手段と、 を有することを特徴とする尿失禁防止用刺激装置。
  3. 【請求項3】 刺激前の尿失禁情報及び刺激後の尿失禁
    情報に基いて治療効果レベルを演算する演算処理手段を
    有することを特徴とする請求項2記載の尿失禁防止用刺
    激装置。
  4. 【請求項4】 前記尿失禁情報、前記刺激条件、前記刺
    激履歴情報、前記治療効果レベルのいずれかまたはそれ
    らを組合せて表示する表示手段を有することを特徴とす
    る請求項2または請求項3記載の尿失禁防止用刺激装
    置。
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