JPH1017961A - 高強度チタン合金およびその製品並びに該製品の製造方法 - Google Patents
高強度チタン合金およびその製品並びに該製品の製造方法Info
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- JPH1017961A JPH1017961A JP7236997A JP7236997A JPH1017961A JP H1017961 A JPH1017961 A JP H1017961A JP 7236997 A JP7236997 A JP 7236997A JP 7236997 A JP7236997 A JP 7236997A JP H1017961 A JPH1017961 A JP H1017961A
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Abstract
がつきにくく、しかも機械加工性も良好で、特に上記各
種の装身具の素材として有用な高強度チタン合金、およ
び該合金によって製造される上記の様な製品、並びにこ
のような製品を製造するための有用な方法を提供する。 【解決手段】 Fe:0.2〜1.0%、O:0.15
〜0.60%およびSi:0.20〜1.0%を夫々含
み、残部がTiおよび不可避不純物からなる。また素材
温度が(β変態点−200℃)以上の状態で熱間鍛造
し、その後冷却する工程を含んで操業することによっ
て、製品とする。
Description
ド、ブレスレット、イヤリング、ペンダント、ネックレ
ス、メガネフレーム等の装身具の素材として有用な高強
度チタン合金、および該合金によって製造される上記の
様な製品、並びこのような製品を製造するための有用な
方法に関するものである。
もなく、しかも(強度/比重)比が高いことから、装身
具の様な身に着ける製品の素材に適した材料として期待
されている。特に近年では、装身具に使用される材料は
人体に対してアレルギーを起こさない生体適合性が要求
されており、こうした観点からしても、代表的ノンメタ
ルアレルギー材料でもあるチタンが装身具用素材として
注目され、ステンレス鋼等のこれまで使用されてきた金
属材料に代わって上記各種の装身具の素材としてその利
用が広まりつつある。
精密な形状が要求される他、日常生活での使用中に傷つ
いて美麗さが失われない堅牢性も求められる。また装身
具の美麗性を得るには鏡面性が良好であることは勿論の
こと、鏡面にした後の各種の表面仕上げ加工性(例え
ば、後記実施例に示すヘアライン性)が良好であること
が必要である。しかも機械加工性の点からでは、例えば
多数の精密な微小孔明け加工性が良好であることが要求
される。
れているチタンやチタン合金、或はこれらの素材から装
身具を製造する方法は、航空宇宙分野、化学工業および
原子力分野等の他の工業用途向けに開発されたものを流
用しているのが実情であり、装身具に求められる各種特
性が得られている訳ではない。
JIS−1種やJIS−2種等の工業用純チタンは、日
常生活における接触や摩擦により疵ついたり、表面に施
された各種の仕上げが磨滅してしまい、装身具に不可欠
の美麗性や装飾性の点でステンレス鋼よりも劣ってい
る。
して強度が高くなっており、耐疵性の点では工業用純チ
タンよりも優れるものの、加工性に劣り装身具に要求さ
れる精密微妙な機械加工が困難であるので、造形デザイ
ンが制約されるという欠点がある。またほとんどのチタ
ン合金は、Al,Ni,V,Cr等の生体適合性の良く
ない合金元素を添加している。しかも、これらの合金元
素は、比較的高価であるので、素材コストが高いなると
いう欠点もある。
機械加工性等の改善するための技術は、他の用途におい
ては様々開発されているが、これらの技術は装身具への
適用を考慮してなされたものではないので、これらの技
術を装身具の改良技術としてそのまま流用することはで
きない。例えば特公平7−62196号には、炭化チタ
ンを分散させてチタンの耐摩耗性を改善した耐摩耗チタ
ン合金が提案されているが、このチタン合金を装身具の
素材として用いても、炭化チタンがあまりにも硬く微小
な孔明け加工ではドリル寿命が著しく短くなるという機
械加工上の難点がある。また機械加工性や快削性を改善
するために、硫化物などの介在物を分散させた快削チタ
ン合金も知られているが(例えば、特公平5−4249
0号)、上記介在物は軟らか過ぎて耐疵性の改善には役
立たないばかりか、粗大な介在物の存在は鏡面加工の妨
げにもなる。
いても、必ずしも装身具としての性能向上に繋るという
ものではない。例えば純チタンの表面に硬質のコーティ
ングを施して耐疵性を改善する技術が提案されているが
(例えば、特開平3−180478号)、この表面処理
によって本来の金属光沢が失われたり、製品の色調が暗
くなり装飾性の点で問題があり、装身具としての魅力を
減じてしまうという欠点がある。またこの技術では、母
材として用いられるチタン自体が疵つき易いものである
ので、表面処理前の加工時のハンドリング中に傷つきて
しまい、商品価値が低下してしまうことにもなる。
の製造方法として熱処理による方法もあるが、表面だけ
ではなく製品全体の硬さが増加してしまうため機械加工
性が悪化してしまう。またこのような熱処理は、合金元
素の多いβ型あるいはα+β型のチタン合金にしかその
有効性が発揮されない。また冷間加工を行なえば、加工
硬化によって硬度を増加できるが、冷間鍛造では全体の
硬さが増加してしまい、機械加工性が改善されないまま
である。この点からして、ショットピーニングのような
方法では、表面部にのみ歪みを与えることで表面だけの
硬さを向上できるが、微妙な形状の成形品に実施するが
できないという別の欠点がある。
材として用いるに際して、現状では耐疵性の低い工業用
純チタンをそのまま用いたり、装飾性をある程度犠牲に
して表面処理をしているのが実情である。工業用純チタ
ンと上記チタン合金の中間的な特性を有するTi−3A
l−2.5V系チタン合金が用いられる場合もあるが、
この合金は耐疵性、加工性およびコスト面で要求特性を
満足しているとは言えず、しかも生体適合性の点で難の
あるAlやVを使用している。また上記各欠点があるに
も拘らず、チタン合金が装身具の素材として使用される
場合もあるが、その使用例は極めて限られた部分であ
る。
タンやチタン合金およびそれらの製造技術は、装身具用
途に真に適しているとは言えない。優れた材料特性を持
つチタンを、上記装身具ばかりでなく、装飾品用途や一
般日用品等により広く普及させる上でも、装飾性、堅牢
性、加工性、生体適合性およびコストの面のいずれをも
満足できる新たなチタン材料、およびそのチタン材料を
用いた製品製造技術の確立が望まれている。
であって、その目的は、装飾性および美麗性に優れ且つ
疵やへこみ等がつきにくく、しかも機械加工性も良好
で、特に上記各種の装身具の素材として有用な高強度チ
タン合金、および該合金によって製造される上記の様な
製品、並びにこのような製品を製造するための有用な方
法を提供することにある。
発明のチタン合金とは、Fe:0.2〜1.0%、O:
0.15〜0.60%およびSi:0.20〜1.0%
を夫々含み、残部がTiおよび不可避不純物からなる点
に要旨を有する高強度チタン合金である。
Siの夫々の好ましい範囲は、Fe:0.3〜0.7
%、O:0.20〜0.40%、Si:0.40〜0.
80%であり、要求される特性に応じてそれらの含有量
を適宜組み合わせて合金設計を行なえば良い。
品の素材として有用である。またこのチタン合金は、加
工性にも優れているので、前記製品が特に時計ケース・
バンド、ブレスレット、イヤリング、ペンダント、ネッ
クレス、メガネフレーム等の装身具であるときにその特
性が最も有効に発揮される。またこの製品は、その特性
を更に効果的に発揮させるためには、表面ビッカース硬
さが内部ビッカース硬さよりも20以上高いものである
ことが好ましい。
っては、基本的には素材温度が(β変態点−200℃)
以上の状態で熱間鍛造し、その後冷却する工程を含んで
操業すれば良いが、表面ビッカース硬さを内部ビッカー
ス硬さよりも20以上高くするための具体的な製造方法
としては、下記の構成が挙げられる。即ち、素材温度が
(β変態点−200℃)以上の状態で、歪み速度:10
-1/秒以上の熱間鍛造を行なうと共に、下記(a)およ
び(b)の少なくともいずれかを満足する工程を含んで
操業すれば良い。 (a)500℃以下の金型を用いて上記熱間鍛造を行な
い、その後冷却する。 (b)熱間鍛造終了後、10秒以内に冷却速度:102
℃/分以上の冷却を開始し、材料温度が500℃以下に
なるまで冷却を継続する。 尚熱間鍛造時の素材温度は(β変態点−200℃)以上
とする必要があるが、その上限は950℃であることが
好ましい。
ずに耐疵性を改善する材料設計を行なうために、疵が発
生する条件、特に装身具の美麗性に係る肉眼によって認
められる疵発生に影響する材料因子について様々な角度
から検討した。そしてまず、日常生活での擦過による疵
は、ミクロ的には材料表面とその周辺の領域に大きな塑
性変形を伴い、肉眼には異物そのものによる疵だけでな
く、これら疵周囲の変形に伴う表面の凹凸を含めて表面
疵として認識されることが分かった。
域を含む)の大きさと各種材料因子との関係を詳細に調
査した結果、疵の凹凸の幅・深さは主要相の硬さや結晶
粒径に依存することを見出した。即ち、硬さが高いほど
および結晶粒径が細かいほど疵の凹凸領域は抑制された
のである。その理由は、結晶粒が硬いほど変形抵抗が増
大するので、押し込み等の塑性変形加工における結晶粒
の変形は小さくなり、疵が小さくなると考えられる。ま
た結晶粒の一部に疵が入ると、そこから生じた塑性変形
(すべり変形や双晶変形)は、その結晶全体に広がり易
いが、結晶粒径が小さいとそれだけ変形のおよぶ範囲が
狭まり、疵は小さくなると考えられ、こうした観点から
結晶粒径は10μm以下が望ましいことが分かった。
合金設計として装身具が使用される室温で安定なα相を
主要相として強化する手段について検討した。β相を室
温で存在させるには多量のβ安定化元素の添加が必要で
あるため、材質的に硬く且つねばくなり過ぎて加工が困
難になる他、材料が高価になるという欠点がある。これ
に対し、α相が固溶強化し過ぎると、機械加工性、特に
時計などの装身具に必要とされる直径:1mm以下の微
小孔明け時のドリル寿命が低下してしまうことが明らか
となった。
よる強度増加では、ドリル寿命の低下は比較的少なかっ
た。しかしα相の場合、析出強化によって得られる強度
増加には限界がある。
元素を必要最小限にし、それ以上の強化は析出強化する
元素で補うことを考えた。またこの析出相は、α相の粒
成長を抑制して粒径を微細化する効果も同時に期待され
た。更に、添加元素の条件として、少ない添加量で大き
な効果が得られ且つ生体に対する安全性が高いこと、お
よび安価であるという前提で検討した。
として、まず酸素(O)を選んだ。Oは強化能が高く且
つ酸化チタンのような形態で安価に入手可能であり、し
かも偏析の不安も少ない元素である。尚窒素(N)はO
と類似した効果を有することが予想されたが、偏析のし
易さやコストの点でOに劣っていた。またジルコニウム
(Zr)は固溶強化能が小さく且つ極めてコストが高い
点で問題があった。
する元素として炭素(C)の添加についても試みてみ
た。しかしながらCの添加は、耐摩耗性を改善するとさ
れる炭化チタン(TiC)を形成するが、このTiCは
硬度がビッカース硬さ(Hv)が1000以上もあり、
細径ドリルの寿命を著しく損なうため採用できなかっ
た。また硫黄(S)の添加は快削性を向上するとされ、
チタン合金に利用される場合があるが、硫化物は軟らか
過ぎて耐疵性の向上が図れなかった。
の耐疵性は向上し、O含有量が0.2%以上のときに従
来材であるTi−3Al−2.5V系合金以上の耐疵性
が得られることが分かった。しかしながら、Oのみを
0.2%以上添加したときには、孔明け性の点でTi−
3Al−2.5V系合金よりも低下した。従って、Oの
みの添加ではTi−3Al−2.5V系合金よりも優れ
た耐疵性と加工性のコンビネーションは得られなかっ
た。
て、鉄(Fe)とシリコン(Si)を選んだ。このうち
Feは、α相に固溶量が少なく且つβ相を形成して強化
する能力が高い上、生体安全性にも優れ、しかも極めて
低コストである。尚Ni、Cr、Cu等も類似した効果
を有することが予想されたが、強化能や生体適合性の点
でFeに及ばなかった。またSiは、α相に固溶量が少
なく且つTiと化合物(シリサイド)を形成し易い特徴
があり、α結晶粒の微細化効果も期待できる。このSi
は生体適合性にも優れる上、例えばフェロシリコン(F
eとSiの化合物)のような極めて安い形態で入手可能
である。即ち、Tiに対してOと同時にFeとSiを複
合添加すると、高強度化が実現でき、且つ微細なβ相の
分散状態が得られ、これによって高いレベルで強度と切
削性の良好なバランスが達成できたのである。
Siを複合添加したものであり、これによって耐疵性と
孔明け性のいずれも著しく改善されたのである。即ち、
本発明の合金は、Fe:0.2〜1.0%、O:0.1
5〜0.60%およびSi:0.20〜1.0%を夫々
含み、残部がTiおよび不可避不純物からなる高強度チ
タン合金であり、この化学成分組成においてTi−3A
l−2.5V系合金よりも優れた耐疵性と加工性が得ら
れたのである。このチタン合金における化学成分組成の
範囲限定理由は、下記の通りである。
0%を超えて添加すると加工性が目標値を下回る。また
後述する加工熱処理による表面硬化処理において、O含
有量が0.15%未満では表面硬さが十分に増加しな
い。尚O含有量の好ましい範囲は0.20〜0.40%
であり、この範囲においてO添加効果が最大限に発揮さ
れる。
改善効果が乏しく、1.0%を超えて添加してもこれら
の効果は飽和する他、Fe含有量が過剰になることによ
ってチタン合金の耐食性が低下し、該チタン合金に金メ
ッキ等の表面処理を行なって装身具を製造する場合に、
メッキ処理液によってチタン合金表面が浸食されるとい
う悪影響が生じた。またFe含有量が0.2%未満で
は、熱間加工における変形抵抗が大きくなり、装身具に
必要とされる精密な成形が困難になる。尚Fe含有量の
好ましい範囲は0.3〜0.7%であり、この範囲にお
いてFe添加効果が最大限に発揮される。
疵性を改善し、また耐疵性と加工性のコンビネーション
を向上させる作用を発揮する。Siの含有量が0.20
%未満では耐疵性と機械加工性の改善効果が乏しく、
1.0%を超えて添加してもこれらの効果は飽和する
他、Si含有量が過剰になることによって熱間加工性が
低下し、鍛造時等に割れ発生などの悪影響が生じる。尚
Si含有量の好ましい範囲は0.40〜0.80%であ
り、この範囲においてSi添加効果が最大限に発揮され
る。またSiには耐食性を改善し、且つFeに比べ拡散
しにくく熱的に安定であるので、Feを安定化させる作
用も発揮する。
て装身具等の製品を製造するに当たっては、基本的には
素材温度が(β変態点−200℃)以上の状態で熱間鍛
造し、その後冷却する工程を含んで操業すれば良いが、
本発明者らは、装飾性、美麗性を劣化させずに表面硬さ
のみを増加させる製造方法、より詳しくは加工熱処理に
よって表面層のみを硬化させることで、耐疵性を一層向
上させながら、内部材質の孔明け等の加工性を低下させ
ないための条件について検討した。そして表面の硬さに
及ぼす加工熱処理条件の影響を詳細に調査した結果、熱
間加工であっても加工の歪み速度が十分速くかつ加工に
より与えられた歪みが回復する前に急冷すれば加工硬化
状態が表面部に保持できることを見出した。例えば金型
温度が回復温度より低ければ、材料の変形とほぼ同時に
冷却され表面付近の材料温度が回復温度以下になり加工
硬化状態が凍結されると考えられる。或は金型温度が高
く加工時点では冷却されない場合でも回復による軟化が
十分進む前に冷却できれば実質的に表面部分の硬さを増
加できると考えられる。
る表面硬化を有効に実施できる製造条件は次のようにな
った。即ち、素材温度が(β変態点−200℃)以上の
状態で、歪み速度:10-1/秒以上の熱間鍛造を行なう
と共に、下記(a)および(b)の少なくともいずれか
を満足する工程を含んで操業すれば良い。 (a)500℃以下の金型を用いて上記熱間鍛造を行な
い、その後冷却する。 (b)熱間鍛造終了後、10秒以内に冷却速度:102
℃/分以上の冷却を開始し、材料温度が500℃以下に
なるまで継続する。
500℃を超える温度であっても、歪み速度:10-1/
秒以上の熱間鍛造を行ない、加工終了後10秒以内に冷
却速度:102 ℃/分以上の冷却を開始し、材料温度が
500℃以下になるまで冷却を継続すれば、金型温度が
500℃以下の場合よりも硬化量は少なくなるものの表
面を硬化することができる。また上記(a)および
(b)の少なくともいずれかを満足する工程を含んで操
業すれば、本発明の効果が得られるが、(a)および
(b)のいずれをも満足する製造条件で操業すれば、更
に効果的である。こうした製造条件を満足することによ
って、表面層に限定された領域の硬さを内部よりもビッ
カース硬さで20以上増加させることができる。
は、下記の通りである。上記β変態点とはα→βあるい
はα+β→βの変態温度であるが、熱間鍛造時の素材温
度は(β変態点−200℃)以上とする必要がある。素
材温度が(β変態点−200℃)未満では、素材の変形
抵抗が増大すると共に変形能が低くなり、装身具に求め
られる精密な成形が困難になる他、熱間鍛造等の熱間加
工時に表面割れ等の欠陥が生じ必要な表面硬度も得られ
ない。素材温度が高くなると変形抵抗は低下する傾向で
あり成形性は良好になるが、素材温度の上限は950℃
であることが好ましい。即ち、素材温度が950℃を超
える様な温度になると、素材表面の酸化が多くなり、成
形後の表面仕上げの際に行われる表面研磨に要する時間
が長くなる等の支障を来す。
も表面硬さ増加の効果が得られ、他の要件を満足すれば
表面の硬さを内部よりもビッカース硬さで20以上増加
させることができるが、金型温度が500℃以下である
場合において、金型による表面硬さは増加効果が得られ
る。鍛造時の歪み速度が10-1/秒以上で表面の硬さは
内部よりも高くなるが、10-1/秒未満の歪み速度で
は、表面硬さは内部と同レベルとなる。即ち、加工は短
時間で終了するが、歪み速度を10-1/秒以上とするこ
とによって、鍛造時に生じた加工硬化が加工中の回復現
象により失われないためと推定される。
を超えると、表面硬さは内部と同レベルとなる。しかし
ながら、鍛造終了後10秒以内に冷却速度:102 ℃/
分以上の冷却を開始し、材料温度を500℃以下となる
まで冷却を継続すれば、表面の硬さは内部よりも高くな
る。尚質量の小さな鍛造品では、積極的な冷却ではない
放冷においても102 ℃/分以上の冷却速度が得られる
場合があるので、上記「冷却」とは、鍛造後に単に放冷
されるような場合も含むものである。
造条件を想定したものであって、最終的に行なう熱間鍛
造が上記の条件を満足しさえすれば本発明の効果が得ら
れるのであるが、上記の熱間鍛造を行なう前に、予備的
な熱間加工(例えば、熱間圧延や熱間鍛造)を行なって
も良いのは勿論である。また上記の熱間鍛造加工で形状
出しを行なった後は、切削加工、孔明け加工等の第1次
機械加工する工程、研磨加工等の仕上げ加工する第2次
機械加工する工程を含んで製造することによって最終製
品となる。
明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のもので
はなく、前・後記の趣旨に徴して設計変更することはい
ずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
mmの棒材を作成した。棒材の製造は、プラズマ溶解に
よって溶製したインゴットをβ温度域で鍛造後、α+β
温度域で直径:10mmの棒材に鍛造し、これを700
℃で30分間焼鈍した。得られた棒材を試験片とし、耐
疵試験および孔明け加工試験に供し、その材質(耐疵性
および加工性)を評価した。このとき耐疵試験は、バフ
研磨した試験片表面に、ダイヤモンド圧子を荷重:50
〜200g、速度:75mm/分の条件で疵をつけ、そ
の疵の深さをTi−3Al−2.5V系合金(以下、
「従来材」と呼ぶ)と比較した。また孔明け試験は、孔
径:1mm、深さ:8mmの孔明け加工を実施し、ドリ
ルが折損して加工不能になるまでの孔明け数を比較し
た。
疵性の評価は、疵の深さの比(従来材の疵の深さ/試験
片の疵の深さ)で表し、加工性の評価は、孔明け数の比
(試験片の孔明け数/従来材の孔明け数)で表した。ま
た本発明のチタン合金における耐疵性は従来品の1.5
倍、加工性は従来品の同等以上を目標値とした。
No.1は、O含有量が低過ぎる比較例であり、従来材
に比べ耐疵性が劣っている。No.2は、Fe含有量が
低過ぎる比較例であり、加工性が劣っている。No.3
は、O含有量が過剰な比較例であり、加工性が劣ってい
る。No.4は、Si含有量が過剰な比較例であり、鍛
造性が損なわれている。No.5は、Fe含有量が過剰
な比較例であり、耐食性が損なわれている。No.6
は、Si含有量が低過ぎる比較例であり、耐疵性および
加工性のいずれも劣っている。これらに対しNo.7〜
20のものは、本発明で規定する成分組成を満足する実
施例であり、耐疵性および加工性のいずれも従来材を上
回る特性を有している。
0%を夫々含有し、残部がTiおよび不可避不純物から
なるチタン合金から、直径:20mmの試験片を作成し
た。このとき試験片は、プラズマ溶解によって溶製した
インゴットをβ温度域で鍛造後、α+β温度域で直径:
22mmの棒材に鍛造し、これを機械加工によって直
径:20mm、長さ30mmの試験片に加工した。これ
を下記表2に示す条件により高周波加熱後、高さ:10
mmにプレス成形(熱間鍛造)し、その後冷却した。
ース硬さ(Hv)をビッカース硬さ計により測定し、表
面部(表面直下から0.5mmの深さまでの領域)とそ
れより内部の硬さを比較し、硬さ増加量(表面の硬さ−
内部の硬さ)として評価した。その結果を、冷却条件と
共に下記表2に併記する。尚上記チタン合金のβ変態点
は935℃であった。
No.1は、素材の加熱温度が低過ぎるので、プレス成
形時に割れが発生している。No.2は、金型温度は低
いものの、加工の歪み速度が遅過ぎるので表面の硬さの
増加量が少なくなっている。No.3は、金型温度が高
くまた加工の歪み速度が遅すぎるので、表面の硬さの増
加量が少なくなっている。No.4は、鍛造終了後から
冷却開始までの時間が長すぎるので、表面の硬さの増加
量が少なくなっている。No.5は、鍛造終了後の冷却
速度が遅いので、表面の硬さの増加量が少なくなってい
る。No.6は、材料温度が高い段階で冷却が中断され
たため、表面の硬さは内部と同レベルである。
発明で規定する製造条件のいずれをも満足するものであ
り、いずれも表面のビッカース硬さは内部のビッカース
硬さよりも20以上増加していることが分かる。但し、
No.9,10のものは素材温度が好ましい上限(95
0℃)を超えているので、No.9では表面酸化がやや
多くなっており、No.10では表面酸化が顕著に増加
していた。
溶解により溶製したインゴットから圧延等の加工によっ
ての丸棒(直径:20mm)を作成した。得られたチタ
ン合金丸棒を、長さ:25mmに切断した。
をセットし、金型を150〜250℃に加熱し、この金
型に高周波加熱により下記表3に示す所定温度に昇温
後、5〜10秒間保持した素材を乗せ1次鍛造を行なっ
た。このとき使用した鍛造機は、200トンのフリクシ
ョンプレスである。
1次鍛造品を、高周波加熱により下記表3に示す所定温
度に昇温後、5〜10秒間保持した素材を、仕上げ用の
2次鍛造を行なった。このとき使用した金型は、仕上げ
時計ケース成形用金型で200℃に加熱し、80トンの
鍛造機を用いて鍛造した。鍛造時間の歪み速度は、表3
に示す通りである。また加工終了後の冷却は、表3に示
す条件とした。
ル加工(バリおよびスケールの除去)、化学研磨加工
(スケールの完全除去)を行なった2次鍛造品の内径
(モジュールが収納される裏側部分)、見切り部(文字
板が見える表側部)等を、NC切削加工機で切削すると
共に、バンドを取り付けるためのバネ棒孔と、巻芯を挿
入するための巻芯孔を明ける孔明加工の第1次機械加工
を行なった。孔明加工を行った後、2次鍛造品の表面に
所望の仕上げ品質を得るために、砥石や羽布を使用した
研磨による仕上げ加工を施す第2次機械加工を行ない、
時計ケースを製造した。
例)について、表面と内部の硬さの差(硬さの増加
量)、耐疵性、孔明け加工性および鏡面性を調査し、従
来材であるTi−3Al−2.5V系合金を基準として
比較した。その結果を、下記表3に併記した。
荷重100gで測定した。耐疵性の評価は、ダイヤモン
ド圧子を荷重:200g、速度:75mm/分の条件
で、バフ研磨したサンプル表面に疵をつけその疵の幅を
比較し、疵幅の比(従来材の疵幅/得られた製品の疵
幅)で示した。孔明け加工性の評価は、孔径:1.5m
m、回転数:2000RPM、ドリル材質:SKH−9
により連続して加工できた孔明け数を測定し、実施例2
と同様に比較した。また鏡面性は、標準サンプルを基準
にし、ピット、疵、ゆがみ等がなく均一で平滑な鏡面性
を目視感能検査によって評価した。
No.1〜3のものは、本発明材と本発明の加工方法と
による実施例であり、表面が内部よりも硬く、いずれの
材料特性も良好であり最も優れていた。またNo.4、
5のものは、本発明材と本発明の規定条件外の加工方法
とによる実施例であり、表面は内部より硬化していない
ものの、材質はNo.1〜3に次いで優れていた。
来材と本発明の加工方法とによる比較例であり、下記の
点で問題があった。 (a)No.6はO含有量が多過ぎ、孔穴明け加工性が
劣る。 (b)No.7はSi含有量が少な過ぎ、耐疵性および
鏡面性が劣る。 (c)No.8はO含有量が少な過ぎ、耐疵性および鏡
面性が劣る。 (d)No.9は、基準としたTi−3Al−2.5V
系合金の例である。 (e)No.10は合金元素が多く含まれ、熱処理(容
体化処理+時効)によって硬化可能なNearβ合金の
例であり、耐疵性は高いが孔明け加工性が劣っている。
発明材と本発明加工方法とにより製造した時計ケース
は、機械加工性と耐疵性等のコンビネーション、および
美麗性において従来技術による時計ケースに対し優れて
いた。
15〜0.60%、Si:0.20〜1.0%を夫々含
有し、残部が実質的にTiからなるチタン合金素材を加
熱し、時計ケース用金型を使用して熱間鍛造で形状出し
と、バレル加工、切削等の機械加工と、研磨等の仕上げ
加工とにより完成した時計ケースは、従来の素材で作ら
れたものより表面硬度が高いので、疵や凹みが付きにく
く、その上表面品質も従来では得られなかった鏡の様な
鏡面が得られ、軽くて非常に美しい気品のある質感が得
られていた。
溶解により溶製したインゴットから圧延等の加工によっ
て丸棒(直径:6.5mm)を作成した。得られたチタ
ン合金丸棒を、長さ:47mmに切断した。
(2駒取り)をセットし、150〜250℃に加熱し、
この金型に高周波加熱により下記表4に示す所定温度に
昇温後、5〜10秒間保持した素材を乗せ1次鍛造を行
なった。このとき使用した鍛造機は、120トンのフリ
クションプレスである。
なった鍛造品を、バリ抜き加工(プレスにて、バリ抜き
と2つの駒を1つの駒にするばらしを同時に行なう)、
バレル加工(バリおよびスケールの除去)、化学研磨加
工(スケールの完全除去)を行なった。次いで、ピン等
で連結するための孔明け加工を駒に施す第1次機械加工
を行なった。その後、所望の仕上げ品質を得るため、孔
明加工を行った駒の表面に、仕上げバレル研磨や羽布を
使用した研磨による仕上げ加工の第2次機械加工を行な
った。こうして得られた駒を、ピンにより連結し、時計
バンドを完成させた。
例)の表面と内部の硬さの差(硬さの増加量)、耐疵
性、孔明け加工性およびヘアライン性を調査し、従来材
であるTi−3Al−2.5V系合金を基準として比較
した。その結果を、下記表4に併記した。
荷重100gで測定した。耐疵性の評価は、ダイヤモン
ド圧子を荷重:200g、速度:75mm/分の条件
で、バフ研磨したサンプル表面に疵をつけその疵の幅を
比較し、実施例3と同様にして評価した。孔明け加工性
の評価は、孔径:1.0mm、回転数:4000RP
M、ドリル材質:SKH−9により連続して加工できた
孔明け数を測定し、実施例2と同様に比較した。またヘ
アライン性は、標準サンプルを基準にし、ヘアラインの
乱れ、切れ、荒れ等のない均一な光沢性と規則的なヘア
ライン性を目視感能検査によって評価した。
No.1〜3のものは、本発明材と本発明の加工方法と
による実施例であり、表面が内部よりも硬く、いずれの
材料特性も良好であり最も優れていた。またNo.4、
5のものは、本発明材と本発明の規定条件外の加工方法
とによる実施例であり、表面は内部より硬化していない
ものの、材質はNo.1〜3に次いで優れていた。
来材と本発明の加工方法とによる比較例であり、下記の
点で問題があった。 (a)No.6はO含有量が多過ぎ、孔穴明け加工性が
劣る。 (b)No.7はSi含有量が少な過ぎ、耐疵性および
ヘアライン性が劣る。 (c)No.8はO含有量が少な過ぎ、耐疵性およびヘ
アライン性が劣る。 (d)No.9は、基準としたTi−3Al−2.5V
系合金の例である。 (e)No.10は合金元素が多く含まれ、熱処理(容
体化処理+時効)によって硬化可能なNearβ合金の
例であり、耐疵性は高いが孔明け加工性が劣っている。
発明材と本発明加工方法とにより製造した時計バンド
は、機械加工性と耐疵性等のコンビネーション、および
美麗性において従来技術による時計バンドに対し優れて
いた。
15〜0.60%、Si:0.20〜1.0%を夫々含
有し、残部が実質的にTiからなるチタン合金素材を加
熱し、時計バンド用金型を使用して熱間鍛造で形状出し
と、バレル加工、孔明け等の機械加工と、研磨等の仕上
げ加工とにより完成した駒を、ピン等により連結して作
成された時計バンドは、従来の素材で作られたものより
表面硬度が高いので、疵や凹みが付きにくく、その上表
面品質も従来では得られなかった微細なヘアライン目付
けが得られ、軽くて非常に美しく気品のある質感が得ら
れていた。
は、時計ケースや時計バンドを製造する場合を示した
が、その他ブレスレット、イヤリング、ペンダント、ネ
ックレス、メガネフレームなどの装身具、更に装飾品や
一般日用品等の他の製品に実施しても同様の結果が得ら
れていた。
飾性および美麗性に優れ且つ疵やへこみ等がつきにく
く、しかも機械加工性も良好で、特に上記各種の装身具
の素材として有用な高強度チタン合金、および該合金に
よって製造される上記の様な製品、並びにこのような製
品を製造するための有用な方法が実現できた。また本発
明の技術は、装身具に適用したときにその効果が最も有
効に発揮されるものであるが、装身具と同様に美麗性が
重要視される装飾品の他、自転車部品、ゴルフ、釣り用
具等のスポーツ用途、更には建材、家電製品等の幅広い
製品への適用が期待される。
Claims (9)
- 【請求項1】 Fe:0.2〜1.0%(質量%の意
味、以下同じ)、O:0.15〜0.60%およびS
i:0.20〜1.0%を夫々含み、残部がTiおよび
不可避不純物からなることを特徴とする高強度チタン合
金。 - 【請求項2】 Fe:0.3〜0.7%、および/また
はO:0.20〜0.40%、および/またはSi:
0.40〜0.80%である請求項1に記載のチタン合
金。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のチタン合金か
らなるものである高強度チタン製品。 - 【請求項4】 前記製品が、装身具である請求項3に記
載の製品。 - 【請求項5】 表面のビッカース硬さが内部のビッカー
ス硬さよりも20以上高いものである請求項3または4
に記載の高強度チタン製品。 - 【請求項6】 請求項3または4に記載の製品を製造す
るに当たり、素材温度が(β変態点−200℃)以上の
状態で熱間鍛造し、その後冷却する工程を含んで操業す
ることを特徴とするの高強度チタン製品の製造方法。 - 【請求項7】 素材温度が950℃以下である請求項6
に記載の製造方法。 - 【請求項8】 請求項5に記載の製品を製造するに当た
り、素材温度が(β変態点−200℃)以上の状態で、
歪み速度:10-1/秒以上の熱間鍛造を行なうと共に、
下記(a)および(b)の少なくともいずれかを満足す
る工程を含んで操業することを特徴とする高強度チタン
製品の製造方法。 (a)500℃以下の金型を用いて上記熱間鍛造を行な
い、その後冷却する。 (b)熱間鍛造終了後、10秒以内に冷却速度:102
℃/分以上の冷却を開始し、材料温度が500℃以下に
なるまで冷却を継続する。 - 【請求項9】 素材温度が950℃以下である請求項8
に記載の製造方法。
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