JPH10179540A - 傾斜磁場電源装置 - Google Patents
傾斜磁場電源装置Info
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- JPH10179540A JPH10179540A JP8348112A JP34811296A JPH10179540A JP H10179540 A JPH10179540 A JP H10179540A JP 8348112 A JP8348112 A JP 8348112A JP 34811296 A JP34811296 A JP 34811296A JP H10179540 A JPH10179540 A JP H10179540A
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- Japan
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- coil
- power supply
- magnetic field
- current
- gradient magnetic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】電力効率をさほど低下させることなく、スリュ
ーレートの大きいコイル電流を制御可能な傾斜磁場電源
装置を提供する。 【解決手段】指令信号iP を線形的に増幅してコイル電
流を形成し該電流を傾斜磁場コイルLgに供給可能なス
イッチング方式の電力増幅器10と、傾斜磁場コイルL
gに直列に接続され且つコイル電流の値を検出して当該
コイル電流の波形が指令信号iP の波形と一致するよう
に制御するリニア制御手段(リニア制御部11)と、傾
斜磁場コイルLgに高電圧を印加可能な高電圧電源18
と、この高電圧電源18により印加可能な高電圧の極性
および電力増幅器10により供給可能なコイル電流の向
きを指令信号iP の波形に応じて制御する制御手段(電
子スイッチSW1〜SW4、制御回路11)とを備え
た。
ーレートの大きいコイル電流を制御可能な傾斜磁場電源
装置を提供する。 【解決手段】指令信号iP を線形的に増幅してコイル電
流を形成し該電流を傾斜磁場コイルLgに供給可能なス
イッチング方式の電力増幅器10と、傾斜磁場コイルL
gに直列に接続され且つコイル電流の値を検出して当該
コイル電流の波形が指令信号iP の波形と一致するよう
に制御するリニア制御手段(リニア制御部11)と、傾
斜磁場コイルLgに高電圧を印加可能な高電圧電源18
と、この高電圧電源18により印加可能な高電圧の極性
および電力増幅器10により供給可能なコイル電流の向
きを指令信号iP の波形に応じて制御する制御手段(電
子スイッチSW1〜SW4、制御回路11)とを備え
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は磁気共鳴イメージ
ング(MRI)システムに用いられる傾斜磁場電源装置
に係り、とくに高速撮影に好適な傾斜磁場電源装置に関
する。
ング(MRI)システムに用いられる傾斜磁場電源装置
に係り、とくに高速撮影に好適な傾斜磁場電源装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴現象を利用したイメージングで
は、空間的位置情報を持ったNMR信号を得るために、
パルス状の傾斜磁場を印加する必要がある。この傾斜磁
場は人体が入る程度の大きさの傾斜磁場コイルに電流パ
ルスを流すことによって発生する。その電流を供給する
装置が傾斜磁場電源であり、傾斜磁場シーケンサと傾斜
磁場コイルとの間に介挿されている。
は、空間的位置情報を持ったNMR信号を得るために、
パルス状の傾斜磁場を印加する必要がある。この傾斜磁
場は人体が入る程度の大きさの傾斜磁場コイルに電流パ
ルスを流すことによって発生する。その電流を供給する
装置が傾斜磁場電源であり、傾斜磁場シーケンサと傾斜
磁場コイルとの間に介挿されている。
【0003】従来の典型的な撮影において用いられてい
る傾斜磁場電源は、電流100[A]〜200[A]程
度、電圧200[V]〜300[V]程度であるが、こ
の規模のアンプを搭載したMRIシステムは、通常、撮
影時間が10〜15分程度と長い。そこで、近年では撮
影を高速化して撮影時間の短縮を図るための研究開発が
行われている。傾斜磁場の観点から撮影を高速化するに
は、パルス状傾斜磁場の強度を大きくし、立ち上がり・
立ち下がり時間を短縮すればよい。しかしそのために
は、傾斜磁場コイルに大きな電流を短い立ち上がり・立
ち下がり時間で供給する必要があり、傾斜磁場電源とし
て大電流高電圧のものを用意する必要がある。
る傾斜磁場電源は、電流100[A]〜200[A]程
度、電圧200[V]〜300[V]程度であるが、こ
の規模のアンプを搭載したMRIシステムは、通常、撮
影時間が10〜15分程度と長い。そこで、近年では撮
影を高速化して撮影時間の短縮を図るための研究開発が
行われている。傾斜磁場の観点から撮影を高速化するに
は、パルス状傾斜磁場の強度を大きくし、立ち上がり・
立ち下がり時間を短縮すればよい。しかしそのために
は、傾斜磁場コイルに大きな電流を短い立ち上がり・立
ち下がり時間で供給する必要があり、傾斜磁場電源とし
て大電流高電圧のものを用意する必要がある。
【0004】例えば、撮影時間を数秒程度に短縮するに
は、概ね電流300[A]〜400[A]、電圧200
0[V]〜3000[V]程度のアンプが必要である
が、これを現在のMOSFETやトランジスタを用いた
AB級方式あるいはスイッチング方式の電力増幅器で実
現するのは極めて困難である。もし実現したとしても傾
斜磁場電源が非常に大型化し、例えば病院の撮影室に入
らないといった問題を生ずる。
は、概ね電流300[A]〜400[A]、電圧200
0[V]〜3000[V]程度のアンプが必要である
が、これを現在のMOSFETやトランジスタを用いた
AB級方式あるいはスイッチング方式の電力増幅器で実
現するのは極めて困難である。もし実現したとしても傾
斜磁場電源が非常に大型化し、例えば病院の撮影室に入
らないといった問題を生ずる。
【0005】そこで、この状況を打破して高速撮影化を
図ることのできる従来の傾斜磁場電源として、図18に
示すものが知られている。この電源は、傾斜磁場コイル
に供給する電流波形が、ほとんどの場合パルス状である
ことに着目したものであり、同図に示す如く、ブリッジ
接続された4つのスイッチSW1〜SW4と高電圧源H
VSから成るインバータ回路と、負荷である傾斜磁場コ
イルLgと直列に接続された電力増幅器Linとを有す
る。電力増幅器Linは周波数特性の良いAB級が用い
られる。この構成を用いると、傾斜磁場コイルの電流を
立ち上げるときは、高電圧源HVSに繋いで高電圧を印
加し、定電流を流すときは電力増幅器から流すことがで
き、出力電流波形は台形波パルスに限られるが、大電流
高電圧を発生する傾斜磁場電源を比較的小形にすること
ができる。
図ることのできる従来の傾斜磁場電源として、図18に
示すものが知られている。この電源は、傾斜磁場コイル
に供給する電流波形が、ほとんどの場合パルス状である
ことに着目したものであり、同図に示す如く、ブリッジ
接続された4つのスイッチSW1〜SW4と高電圧源H
VSから成るインバータ回路と、負荷である傾斜磁場コ
イルLgと直列に接続された電力増幅器Linとを有す
る。電力増幅器Linは周波数特性の良いAB級が用い
られる。この構成を用いると、傾斜磁場コイルの電流を
立ち上げるときは、高電圧源HVSに繋いで高電圧を印
加し、定電流を流すときは電力増幅器から流すことがで
き、出力電流波形は台形波パルスに限られるが、大電流
高電圧を発生する傾斜磁場電源を比較的小形にすること
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た図18記載の傾斜磁場電源にあっては、電力増幅器L
inがAB級方式であるため、周波数特性は良いが、電
力効率が悪いという問題がある。電力効率が悪いとデュ
ーティ比が大きくとれないために、長時間の連続撮影が
難しいという不具合を生ずる。逆にデューティ比を大き
くとるためには電力増幅器Linを大きくしなければな
らないという問題がある。
た図18記載の傾斜磁場電源にあっては、電力増幅器L
inがAB級方式であるため、周波数特性は良いが、電
力効率が悪いという問題がある。電力効率が悪いとデュ
ーティ比が大きくとれないために、長時間の連続撮影が
難しいという不具合を生ずる。逆にデューティ比を大き
くとるためには電力増幅器Linを大きくしなければな
らないという問題がある。
【0007】かかる状況に鑑みると、電力増幅器として
効率の良いスイッチング方式を用いることもでき、その
場合にはデューティ比が大きくとれ小形化も可能である
ものの、周波数特性が悪いために、速い電流の立ち上が
り(スリューレートが大きい)を制御することが難し
く、高速撮影用としては不適である。
効率の良いスイッチング方式を用いることもでき、その
場合にはデューティ比が大きくとれ小形化も可能である
ものの、周波数特性が悪いために、速い電流の立ち上が
り(スリューレートが大きい)を制御することが難し
く、高速撮影用としては不適である。
【0008】この発明は以上の問題に鑑みてなされたも
ので、電力効率をさほど低下させることなく、スリュー
レートの大きい電流を制御可能な傾斜磁場電源装置を提
供することを、目的とする。
ので、電力効率をさほど低下させることなく、スリュー
レートの大きい電流を制御可能な傾斜磁場電源装置を提
供することを、目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る傾斜磁場電源装置は、指令信号に応
じて傾斜磁場コイルに傾斜磁場発生用のコイル電流を供
給するための、磁気共鳴イメージングシステムに搭載さ
れる装置であり、上記指令信号を線形的に増幅して上記
コイル電流を形成し該電流を上記傾斜磁場コイルに供給
可能なスイッチング方式の電力増幅器と、上記傾斜磁場
コイルに直列に接続され且つ上記コイル電流の値を検出
して当該コイル電流の波形が上記指令信号の波形と一致
するように制御するリニア制御手段と、上記傾斜磁場コ
イルに高電圧を印加可能な高電圧電源と、この高電圧電
源により印加可能な高電圧の極性および上記電力増幅器
により供給可能なコイル電流の向きを上記指令信号の波
形に応じて制御する制御手段とを備えた。
め、この発明に係る傾斜磁場電源装置は、指令信号に応
じて傾斜磁場コイルに傾斜磁場発生用のコイル電流を供
給するための、磁気共鳴イメージングシステムに搭載さ
れる装置であり、上記指令信号を線形的に増幅して上記
コイル電流を形成し該電流を上記傾斜磁場コイルに供給
可能なスイッチング方式の電力増幅器と、上記傾斜磁場
コイルに直列に接続され且つ上記コイル電流の値を検出
して当該コイル電流の波形が上記指令信号の波形と一致
するように制御するリニア制御手段と、上記傾斜磁場コ
イルに高電圧を印加可能な高電圧電源と、この高電圧電
源により印加可能な高電圧の極性および上記電力増幅器
により供給可能なコイル電流の向きを上記指令信号の波
形に応じて制御する制御手段とを備えた。
【0010】とくに請求項2記載の傾斜磁場電源装置で
は、前記電力増幅器は前記傾斜磁場コイルと直列に接続
されているとともに、前記制御手段は上記電力増幅器、
前記リニア制御手段、および傾斜磁場コイルの直列回路
に対してブリッジ状に接続された複数の電子スイッチ
と、この複数の電子スイッチを前記指令信号の波形に応
じてオン・オフするオン・オフ回路とを備えた。
は、前記電力増幅器は前記傾斜磁場コイルと直列に接続
されているとともに、前記制御手段は上記電力増幅器、
前記リニア制御手段、および傾斜磁場コイルの直列回路
に対してブリッジ状に接続された複数の電子スイッチ
と、この複数の電子スイッチを前記指令信号の波形に応
じてオン・オフするオン・オフ回路とを備えた。
【0011】また、請求項3記載の傾斜磁場電源装置で
は、前記電力増幅器は前記高電圧電源に並列に接続され
るとともに、前記制御手段は、前記リニア制御手段およ
び傾斜磁場コイルの直列回路に対してブリッジ状に接続
された複数の第1の電子スイッチと、このブリッジ接続
の回路と上記高電圧電源との間に介挿された第2の電子
スイッチと、上記ブリッジ接続の回路と上記電力増幅器
との間に介挿された整流素子と、上記複数の第1の電子
スイッチおよび上記第2の電子スイッチを前記指令信号
の波形に応じてオン・オフするオン・オフ回路とを備え
た。
は、前記電力増幅器は前記高電圧電源に並列に接続され
るとともに、前記制御手段は、前記リニア制御手段およ
び傾斜磁場コイルの直列回路に対してブリッジ状に接続
された複数の第1の電子スイッチと、このブリッジ接続
の回路と上記高電圧電源との間に介挿された第2の電子
スイッチと、上記ブリッジ接続の回路と上記電力増幅器
との間に介挿された整流素子と、上記複数の第1の電子
スイッチおよび上記第2の電子スイッチを前記指令信号
の波形に応じてオン・オフするオン・オフ回路とを備え
た。
【0012】さらに請求項4記載の傾斜磁場電源装置で
は、前記リニア制御手段は、双方向電流を制御するよう
に構成された複数のトランジスタから成る。
は、前記リニア制御手段は、双方向電流を制御するよう
に構成された複数のトランジスタから成る。
【0013】さらに請求項5記載の傾斜磁場電源装置で
は、前記リニア制御手段はB級方式またはAB級方式の
電力増幅器である。
は、前記リニア制御手段はB級方式またはAB級方式の
電力増幅器である。
【0014】さらに請求項6記載の傾斜磁場電源装置で
は、前記電子スイッチは、半導体スイッチング素子と、
この半導体スイッチング素子に逆並列接続された整流素
子とにより構成されている。
は、前記電子スイッチは、半導体スイッチング素子と、
この半導体スイッチング素子に逆並列接続された整流素
子とにより構成されている。
【0015】指令信号が立ち上がり又は立ち下がるとき
は、制御手段により、負荷側の回路(請求項1、2、4
〜6記載の発明では「電力増幅器、リニア制御手段、及
び傾斜磁場コイルの直列回路」、請求項1、3、4〜6
記載の発明では「リニア制御手段及び傾斜磁場コイルの
直列回路」)が高電圧源に電気的に繋がれ、高電圧が適
宜な極性で印加される。これにより、傾斜磁場コイルに
流れるコイル電流が急速に立ち上がり又は立ち下がる。
指令信号の波形が一定値のときは、制御手段により、負
荷側の回路が高電圧源から電気的に切り離され、電力増
幅器から指令信号に対応した一定電流が傾斜磁場コイル
に流される。スイッチング方式の電力増幅器では十分に
追随できない高周波電流波形もリニア制御手段により整
形される。
は、制御手段により、負荷側の回路(請求項1、2、4
〜6記載の発明では「電力増幅器、リニア制御手段、及
び傾斜磁場コイルの直列回路」、請求項1、3、4〜6
記載の発明では「リニア制御手段及び傾斜磁場コイルの
直列回路」)が高電圧源に電気的に繋がれ、高電圧が適
宜な極性で印加される。これにより、傾斜磁場コイルに
流れるコイル電流が急速に立ち上がり又は立ち下がる。
指令信号の波形が一定値のときは、制御手段により、負
荷側の回路が高電圧源から電気的に切り離され、電力増
幅器から指令信号に対応した一定電流が傾斜磁場コイル
に流される。スイッチング方式の電力増幅器では十分に
追随できない高周波電流波形もリニア制御手段により整
形される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
【0017】まず、第1実施形態を図1〜図9に基づい
て説明する。
て説明する。
【0018】最初に、この第1実施形態に係る傾斜磁場
電源装置の原理的な構成を図1で説明する。同図に示す
傾斜磁場電源装置1は、静磁場を発生させるマグネット
(図示せず)の診断空間内に装備される傾斜磁場コイル
Lgにパルス電流を供給するようになっている。具体的
には、傾斜磁場電源装置1は、スイッチング方式、例え
ばPWM(パルス幅変調)方式の電力増幅器10とリニ
ア制御のリニア制御部11とを有し、傾斜磁場コイルL
gに対してリニア制御部11及び電力増幅器10の順に
直列に接続されている。
電源装置の原理的な構成を図1で説明する。同図に示す
傾斜磁場電源装置1は、静磁場を発生させるマグネット
(図示せず)の診断空間内に装備される傾斜磁場コイル
Lgにパルス電流を供給するようになっている。具体的
には、傾斜磁場電源装置1は、スイッチング方式、例え
ばPWM(パルス幅変調)方式の電力増幅器10とリニ
ア制御のリニア制御部11とを有し、傾斜磁場コイルL
gに対してリニア制御部11及び電力増幅器10の順に
直列に接続されている。
【0019】この内、リニア制御部11は、互いに逆向
き且つ直列に接続されたバイポーラトランジスタ12、
13と、このトランジスタ12、13と並列であって互
いに逆向き且つ直列に接続されたダイオード14、15
と、傾斜磁場コイルLgに流れる電流iLgを非接触で検
出する電流検出器16と、トランジスタ12,13の動
作を制御する比較器17とを備えている。比較器17の
非反転入力端(+)には、図示しない傾斜磁場シーケン
サから前記電力増幅器10に供給される、所望パルスシ
ーケンスに係る指令パルス電流ip が同時に入力してお
り、また反転入力端(−)には電流検出器16の検出電
流が入力しているとともに、出力端が前記トランジスタ
12、13のベースに接続されている。ここで比較器1
7は指令パルス電流と検出電流との差の絶対値を増幅し
て、トランジスタ12,13のベースに入力する。これ
により、リニア制御部11は、傾斜磁場コイルLgに流
れる電流iLgを電流検出器16で検出し、その電流波形
が入力パルス電流ipと一致するように、リニア制御を
行うようになっている。
き且つ直列に接続されたバイポーラトランジスタ12、
13と、このトランジスタ12、13と並列であって互
いに逆向き且つ直列に接続されたダイオード14、15
と、傾斜磁場コイルLgに流れる電流iLgを非接触で検
出する電流検出器16と、トランジスタ12,13の動
作を制御する比較器17とを備えている。比較器17の
非反転入力端(+)には、図示しない傾斜磁場シーケン
サから前記電力増幅器10に供給される、所望パルスシ
ーケンスに係る指令パルス電流ip が同時に入力してお
り、また反転入力端(−)には電流検出器16の検出電
流が入力しているとともに、出力端が前記トランジスタ
12、13のベースに接続されている。ここで比較器1
7は指令パルス電流と検出電流との差の絶対値を増幅し
て、トランジスタ12,13のベースに入力する。これ
により、リニア制御部11は、傾斜磁場コイルLgに流
れる電流iLgを電流検出器16で検出し、その電流波形
が入力パルス電流ipと一致するように、リニア制御を
行うようになっている。
【0020】さらに傾斜磁場電源装置1は、前記電力増
幅器10、リニア制御部11、及び傾斜磁場コイルLg
の直列回路に対してブリッジ接続された電子スイッチS
W1〜SW4と、この電子スイッチSW1〜SW4のブ
リッジ回路に接続された高電圧源(HVS)18と、電
子スイッチSW1〜SW4のオン・オフを制御する制御
回路19とを備え、これによりインバータ回路を形成し
ている。
幅器10、リニア制御部11、及び傾斜磁場コイルLg
の直列回路に対してブリッジ接続された電子スイッチS
W1〜SW4と、この電子スイッチSW1〜SW4のブ
リッジ回路に接続された高電圧源(HVS)18と、電
子スイッチSW1〜SW4のオン・オフを制御する制御
回路19とを備え、これによりインバータ回路を形成し
ている。
【0021】図2には、上記電子スイッチSW1〜SW
4をより具体的に表した回路構成を示す。つまり、電子
スイッチSW1〜SW4の各々は、ゲート・ターン・オ
フ(GTO)のサイリスタSC1(〜SC4)とダイオ
ードD1(〜D4)との逆並列接続により形成されてい
る。
4をより具体的に表した回路構成を示す。つまり、電子
スイッチSW1〜SW4の各々は、ゲート・ターン・オ
フ(GTO)のサイリスタSC1(〜SC4)とダイオ
ードD1(〜D4)との逆並列接続により形成されてい
る。
【0022】続いて、第1実施形態の傾斜磁場電源装置
の動作を、図3の電子スイッチSW1〜SW4に係るス
イッチングのタイムチャートの例に基づいて説明する。
なお、この電子スイッチSW1〜SW4のGTOサイリ
スタSC1〜SC4のオン・オフ動作は、制御回路19
から個別に供給されるオン・オフ切換信号に基づいて行
われ、その切換タイミングは傾斜磁場シーケンサから入
力される台形波状の指令パルス電流ip (すなわち傾斜
磁場コイル電流(以下、「コイル電流」という)に相
当)iLgの台形波状波形に応じて予めプログラミングさ
れている。
の動作を、図3の電子スイッチSW1〜SW4に係るス
イッチングのタイムチャートの例に基づいて説明する。
なお、この電子スイッチSW1〜SW4のGTOサイリ
スタSC1〜SC4のオン・オフ動作は、制御回路19
から個別に供給されるオン・オフ切換信号に基づいて行
われ、その切換タイミングは傾斜磁場シーケンサから入
力される台形波状の指令パルス電流ip (すなわち傾斜
磁場コイル電流(以下、「コイル電流」という)に相
当)iLgの台形波状波形に応じて予めプログラミングさ
れている。
【0023】まず、同図に示すように、時刻t=0でコ
イル電流iLgを立ち上げるには、制御回路19によりG
TOサイリスタSC1、SC2をオン、GTOサイリス
タSC3、SC4をオフにする。この結果、高電圧源1
8、電力増幅器10、及びリニア制御部11が直列に接
続され、高電圧源18の高電圧が傾斜磁場コイルLgに
印加される。よって、この立ち上げ時には、コイル電流
iLGが図4に示す如く、GTOサイリスタSC1→電力
増幅器10→リニア制御部11→傾斜磁場コイルLg→
GTOサイリスタSC2を通って流れ、入力パルス電流
ip の立上がりに沿って立ち上がる。
イル電流iLgを立ち上げるには、制御回路19によりG
TOサイリスタSC1、SC2をオン、GTOサイリス
タSC3、SC4をオフにする。この結果、高電圧源1
8、電力増幅器10、及びリニア制御部11が直列に接
続され、高電圧源18の高電圧が傾斜磁場コイルLgに
印加される。よって、この立ち上げ時には、コイル電流
iLGが図4に示す如く、GTOサイリスタSC1→電力
増幅器10→リニア制御部11→傾斜磁場コイルLg→
GTOサイリスタSC2を通って流れ、入力パルス電流
ip の立上がりに沿って立ち上がる。
【0024】このとき、電力増幅器10は立ち上がり時
間が0.1ms〜0.2msの入力パルス電流ip を完全に
は波形制御できず、この電力増幅器10だけではコイル
電流iLgは例えば図9の破線で示す電流波形I1になっ
てしまう。しかしながら、リニア制御部11は高速にリ
ニア制御を行うので、コイル電流iLgは図9の実線に示
す如く直線的な電流波形I2に整えられる。
間が0.1ms〜0.2msの入力パルス電流ip を完全に
は波形制御できず、この電力増幅器10だけではコイル
電流iLgは例えば図9の破線で示す電流波形I1になっ
てしまう。しかしながら、リニア制御部11は高速にリ
ニア制御を行うので、コイル電流iLgは図9の実線に示
す如く直線的な電流波形I2に整えられる。
【0025】このようにしてコイル電流iLgが立ち上が
り、その電流値が目標値に達する時刻t=t1 になる
と、GTOサイリスタSC2のみが制御回路19により
オフに切り換えられ、高電圧源18が切り離される。こ
の結果、電力増幅器10から傾斜磁場コイルLgに、図
5に示す如く、リニア制御部11→傾斜磁場コイルLg
→ダイオードD3→GTOサイリスタSC1を通って一
定電流iLgが供給される。このときも、リニア制御部1
1により高速にリニア制御が行われ、電流波形が図9中
のI2の如く整えられる。
り、その電流値が目標値に達する時刻t=t1 になる
と、GTOサイリスタSC2のみが制御回路19により
オフに切り換えられ、高電圧源18が切り離される。こ
の結果、電力増幅器10から傾斜磁場コイルLgに、図
5に示す如く、リニア制御部11→傾斜磁場コイルLg
→ダイオードD3→GTOサイリスタSC1を通って一
定電流iLgが供給される。このときも、リニア制御部1
1により高速にリニア制御が行われ、電流波形が図9中
のI2の如く整えられる。
【0026】さらにコイル電流iLgを反転させる時刻t
=t2 に達すると、GTOサイリスタSC2=オフを保
持したまま、今度はGTOサイリスタSC1=オフ、且
つ、SC3=SC4=オンに切り換えられる。この結
果、傾斜磁場コイルLg、リニア制御部11、及び電力
増幅器10から成る直列回路がダイオードD3,D4に
よって高電圧源18に接続され、傾斜磁場コイルLgに
逆電圧が印加される。よって傾斜磁場コイル電流iLgが
減少する。このときのコイル電流iLgは図6に示す如
く、ダイオードD4→電力増幅器10→リニア制御部1
1→傾斜磁場コイルLg→ダイオードD4の順に流れ
る。リニア制御部11による波形整形も同様に行われる
(図9参照)。
=t2 に達すると、GTOサイリスタSC2=オフを保
持したまま、今度はGTOサイリスタSC1=オフ、且
つ、SC3=SC4=オンに切り換えられる。この結
果、傾斜磁場コイルLg、リニア制御部11、及び電力
増幅器10から成る直列回路がダイオードD3,D4に
よって高電圧源18に接続され、傾斜磁場コイルLgに
逆電圧が印加される。よって傾斜磁場コイル電流iLgが
減少する。このときのコイル電流iLgは図6に示す如
く、ダイオードD4→電力増幅器10→リニア制御部1
1→傾斜磁場コイルLg→ダイオードD4の順に流れ
る。リニア制御部11による波形整形も同様に行われる
(図9参照)。
【0027】さらに、上記の電流減少によって、コイル
電流iLg=0になると、今度はGTOサイリスタSC
3、SC4を通って傾斜磁場コイルLg、リニア制御部
11、及び電力増幅器10の直列回路が高電圧源18に
接続される。したがってコイル電流iLgが図7に示す如
く流れ、反転側に高速で立ち上げられる。
電流iLg=0になると、今度はGTOサイリスタSC
3、SC4を通って傾斜磁場コイルLg、リニア制御部
11、及び電力増幅器10の直列回路が高電圧源18に
接続される。したがってコイル電流iLgが図7に示す如
く流れ、反転側に高速で立ち上げられる。
【0028】さらに、コイル電流iLgが反転側で目標値
に達する時刻t=t3 になると、上記立ち上げの状態か
らGTOサイリスタSC4がオフに切り換えられる。こ
れにより、高電圧源18が切り離され、電力増幅器10
から図8に示す経路でコイル電流iLgが流され、一定電
流がコイルLgに供給される。
に達する時刻t=t3 になると、上記立ち上げの状態か
らGTOサイリスタSC4がオフに切り換えられる。こ
れにより、高電圧源18が切り離され、電力増幅器10
から図8に示す経路でコイル電流iLgが流され、一定電
流がコイルLgに供給される。
【0029】以上のオン・オフの繰り返しにより、コイ
ル電流iLgも、図3に示す如く、所望の台形波状に形成
される。
ル電流iLgも、図3に示す如く、所望の台形波状に形成
される。
【0030】本第1実施形態の傾斜磁場電源装置は以上
のように構成され機能するので、電力増幅器にPWM方
式を採用でき、従って電力増幅器自体の電力効率が良
く、またリニア制御部には大きな電圧が掛からないので
損失が少なくて済み、装置全体としても優れた省エネル
ギ効果を得る。従って、電力増幅器にAB級方式を用い
たときに比べてデューティ比を大きくとることができ、
長時間の連続撮影が容易になるとともに小形化も推進で
きる。同時に、電力増幅器のPWM方式を採用したこと
に因る周波数特性の低下に伴う電流波形の不完全性は、
図9に示したように、リニア制御部で的確に修正され、
良好な電流波形になるから、高速撮影が可能になる。
のように構成され機能するので、電力増幅器にPWM方
式を採用でき、従って電力増幅器自体の電力効率が良
く、またリニア制御部には大きな電圧が掛からないので
損失が少なくて済み、装置全体としても優れた省エネル
ギ効果を得る。従って、電力増幅器にAB級方式を用い
たときに比べてデューティ比を大きくとることができ、
長時間の連続撮影が容易になるとともに小形化も推進で
きる。同時に、電力増幅器のPWM方式を採用したこと
に因る周波数特性の低下に伴う電流波形の不完全性は、
図9に示したように、リニア制御部で的確に修正され、
良好な電流波形になるから、高速撮影が可能になる。
【0031】リニア制御部11は図1に示した構成のほ
かに、図10に示す構成にしても良い。即ち、PNP型
トランジスタとダイオードの直列接続したものと、NP
N型トランジスタとダイオードを直列接続したものを、
並列接続した構成である。このとき、比較器17は指令
パルス電流と検出電流との差を増幅して、トランジスタ
のベースに入力する。
かに、図10に示す構成にしても良い。即ち、PNP型
トランジスタとダイオードの直列接続したものと、NP
N型トランジスタとダイオードを直列接続したものを、
並列接続した構成である。このとき、比較器17は指令
パルス電流と検出電流との差を増幅して、トランジスタ
のベースに入力する。
【0032】ところで、本第1実施形態では図9に示す
ように、コイル電流が0付近のところでクロスオーバ歪
みが生ずることがある。これを解決するには図11に示
す変形形態のように、リニア制御部としてB級またはA
B級の電力増幅器を用いる方法がある。ただし、ここで
用いる電力増幅器はコイル電流の不完全性を補正する程
度の電圧を出力できればよいので、図21の従来例で用
いる電力増幅器より、はるかに低損失である。
ように、コイル電流が0付近のところでクロスオーバ歪
みが生ずることがある。これを解決するには図11に示
す変形形態のように、リニア制御部としてB級またはA
B級の電力増幅器を用いる方法がある。ただし、ここで
用いる電力増幅器はコイル電流の不完全性を補正する程
度の電圧を出力できればよいので、図21の従来例で用
いる電力増幅器より、はるかに低損失である。
【0033】この構成によると、コイル電流は図12に
示すように、クロスオーバ歪みの無い台形波形となる。
示すように、クロスオーバ歪みの無い台形波形となる。
【0034】次に、本発明の第2実施形態を図13〜図
20に基づいて説明する。
20に基づいて説明する。
【0035】図13に示す傾斜磁場電源装置1は、傾斜
磁場コイルLgにリニア制御部11が直列に接続され、
その直列接続回路が電子スイッチSW1〜SW4でブリ
ッジ接続されている。さらに、このブリッジ回路が別の
電子スイッチSW5を介して高電圧源18に接続されて
いる。またそのブリッジ回路に対してダイオードD6及
び電力増幅器10の直列回路が並列に接続されている。
その他の構成は第1実施形態のものと同一であり、また
リニア制御部11の機能も第1実施形態と同じである。
磁場コイルLgにリニア制御部11が直列に接続され、
その直列接続回路が電子スイッチSW1〜SW4でブリ
ッジ接続されている。さらに、このブリッジ回路が別の
電子スイッチSW5を介して高電圧源18に接続されて
いる。またそのブリッジ回路に対してダイオードD6及
び電力増幅器10の直列回路が並列に接続されている。
その他の構成は第1実施形態のものと同一であり、また
リニア制御部11の機能も第1実施形態と同じである。
【0036】上記電子スイッチSW1〜SW5の各々は
具体的には、図14に示す如くGTOサイリスタSC1
(〜SC5)とダイオードD1(〜D5)の逆並列接続
により構成されている。
具体的には、図14に示す如くGTOサイリスタSC1
(〜SC5)とダイオードD1(〜D5)の逆並列接続
により構成されている。
【0037】続いて、第2実施形態の動作を図15のス
イッチングタイムチャートに従って説明する。
イッチングタイムチャートに従って説明する。
【0038】まずコイル電流iLgを立ち上げる時刻t=
0ではGTOサイリスタSC1、SC2、SC5がオン
に設定される(GTOサイリスタSC3、SC4はオ
フ)。これにより、高電圧源18がリニア制御部11、
傾斜磁場コイルLgに接続され、傾斜磁場コイルLgに
高電圧が印加される。これにより、コイル電流iLgは図
16に示す如く流れ、急速に立ち上がる。
0ではGTOサイリスタSC1、SC2、SC5がオン
に設定される(GTOサイリスタSC3、SC4はオ
フ)。これにより、高電圧源18がリニア制御部11、
傾斜磁場コイルLgに接続され、傾斜磁場コイルLgに
高電圧が印加される。これにより、コイル電流iLgは図
16に示す如く流れ、急速に立ち上がる。
【0039】立ち上がったコイル電流iLgが目標値に達
する時刻t=t1 になると、今度はGTOサイリスタS
C5がオフに切り換えられ、負荷側の回路が高電圧源1
8から切り離される。これにより電力増幅器10から傾
斜磁場コイルLgに、図17に示す経路で一定値のコイ
ル電流iLgが流される。
する時刻t=t1 になると、今度はGTOサイリスタS
C5がオフに切り換えられ、負荷側の回路が高電圧源1
8から切り離される。これにより電力増幅器10から傾
斜磁場コイルLgに、図17に示す経路で一定値のコイ
ル電流iLgが流される。
【0040】そして、時刻t=t2 になるとコイル電流
iLgを反転させるため、GTOサイリスタSC1、SC
2=オフ、SC3〜SC5=オンに各々切り換える。こ
の結果、リニア制御部11及び傾斜磁場コイルLgの直
列回路がダイオードD3〜D4を介して高電圧源18に
接続され、傾斜磁場コイルLgに逆電圧が印加される。
この状態ではコイル電流iLgは図18に示す如くそれま
での方向と同一方向に流れるが、電流値は急速に減少す
る。
iLgを反転させるため、GTOサイリスタSC1、SC
2=オフ、SC3〜SC5=オンに各々切り換える。こ
の結果、リニア制御部11及び傾斜磁場コイルLgの直
列回路がダイオードD3〜D4を介して高電圧源18に
接続され、傾斜磁場コイルLgに逆電圧が印加される。
この状態ではコイル電流iLgは図18に示す如くそれま
での方向と同一方向に流れるが、電流値は急速に減少す
る。
【0041】この様にコイル電流iLgが減少して電流値
=0になると、今度はGTOサイリスタSC3〜SC5
を介して高電圧源18に接続される。この結果、傾斜磁
場コイルLgには反対方向のコイル電流iLgが図19の
ように流れ始め、その逆電流iLgが目標値に達する時刻
t=t3 になると、それまでのスイッチ状態からGTO
サイリスタSC5=オフに切り換えられる。これにより
負荷側回路が高電圧源18から切り離され、電力増幅器
10から逆方向の一定値のコイル電流iLgが図20に示
す経路で流される。
=0になると、今度はGTOサイリスタSC3〜SC5
を介して高電圧源18に接続される。この結果、傾斜磁
場コイルLgには反対方向のコイル電流iLgが図19の
ように流れ始め、その逆電流iLgが目標値に達する時刻
t=t3 になると、それまでのスイッチ状態からGTO
サイリスタSC5=オフに切り換えられる。これにより
負荷側回路が高電圧源18から切り離され、電力増幅器
10から逆方向の一定値のコイル電流iLgが図20に示
す経路で流される。
【0042】以上のサイクルの繰り返しで、図15に示
す如く、入力パルス電流ip に同期した台形波状のコイ
ル電流iLgが供給される。従って、本第2実施例によっ
ても前述した第1実施形態と同等の作用効果を得ること
ができるとともに、コイル電流iLgの立ち上がり及び立
下がり時には電力増幅器10にコイル電流iLgが流れな
いため、電力増幅器10の耐久性が高められるなどの利
点がある。
す如く、入力パルス電流ip に同期した台形波状のコイ
ル電流iLgが供給される。従って、本第2実施例によっ
ても前述した第1実施形態と同等の作用効果を得ること
ができるとともに、コイル電流iLgの立ち上がり及び立
下がり時には電力増幅器10にコイル電流iLgが流れな
いため、電力増幅器10の耐久性が高められるなどの利
点がある。
【0043】第2実施形態でも第1実施形態のようなク
ロスオーバ歪みの出ることがあるので、リニア制御部と
して低電圧のAB級電力増幅器を用いても良い。
ロスオーバ歪みの出ることがあるので、リニア制御部と
して低電圧のAB級電力増幅器を用いても良い。
【0044】なお、上記各実施例では電子スイッチのス
イッチング素子としてGTOサイリスタを用いたが、必
ずしもそのような構成に限定されることなく、例えば、
パワートランジスタ、MOS型FET、IGBTなどを
用いることもできる。
イッチング素子としてGTOサイリスタを用いたが、必
ずしもそのような構成に限定されることなく、例えば、
パワートランジスタ、MOS型FET、IGBTなどを
用いることもできる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の傾斜磁
場電源装置は、傾斜磁場コイルに流れるコイル電流の立
上り、立下がり時には高電圧源を使い、そのコイル電流
の一定値のときにはスイッチング方式の電力増幅器を使
うとともに、傾斜磁場コイルにリニア制御手段を直列に
挿入して常に電流波形を整形するようにしたことから、
電力効率をさほど低下させることなく、スリューレート
の大きいコイル電流を制御でき、AB級方式の電力増幅
器を用いたときに比べて、デューティ比を大きくとるこ
とができ、小形化を推進できる。
場電源装置は、傾斜磁場コイルに流れるコイル電流の立
上り、立下がり時には高電圧源を使い、そのコイル電流
の一定値のときにはスイッチング方式の電力増幅器を使
うとともに、傾斜磁場コイルにリニア制御手段を直列に
挿入して常に電流波形を整形するようにしたことから、
電力効率をさほど低下させることなく、スリューレート
の大きいコイル電流を制御でき、AB級方式の電力増幅
器を用いたときに比べて、デューティ比を大きくとるこ
とができ、小形化を推進できる。
【図1】本発明の第1実施形態に係る傾斜磁場電源装置
の原理的構成を示すブロック図。
の原理的構成を示すブロック図。
【図2】第1実施形態の傾斜磁場電源装置のより具体的
構成を示すブロック図。
構成を示すブロック図。
【図3】第1実施形態における台形波状のコイル電流を
流すときのスイッチングタイムチャート。
流すときのスイッチングタイムチャート。
【図4】図3のタイムチャートに係る電流経路の一態様
を示す説明図。
を示す説明図。
【図5】図3のタイムチャートに係る電流経路の一態様
を示す説明図。
を示す説明図。
【図6】図3のタイムチャートに係る電流経路の一態様
を示す説明図。
を示す説明図。
【図7】図3のタイムチャートに係る電流経路の一態様
を示す説明図。
を示す説明図。
【図8】図3のタイムチャートに係る電流経路の一態様
を示す説明図。
を示す説明図。
【図9】リニア制御部の波形整形機能を示す図。
【図10】リニア制御部の他の例を示す回路図。
【図11】第1実施形態の変形形態に係る傾斜磁場電源
装置のブロック図。
装置のブロック図。
【図12】図11の変形形態におけるコイル電流を示す
図。
図。
【図13】本発明の第2実施形態に係る傾斜磁場電源装
置の原理的構成を示すブロック図。
置の原理的構成を示すブロック図。
【図14】第2実施形態の傾斜磁場電源装置のより具体
的構成を示すブロック図。
的構成を示すブロック図。
【図15】第2実施形態における台形波状のコイル電流
を流すときのスイッチングタイムチャート。
を流すときのスイッチングタイムチャート。
【図16】図15のタイムチャートに係る電流経路の一
態様を示す説明図。
態様を示す説明図。
【図17】図15のタイムチャートに係る電流経路の一
態様を示す説明図。
態様を示す説明図。
【図18】図15のタイムチャートに係る電流経路の一
態様を示す説明図。
態様を示す説明図。
【図19】図15のタイムチャートに係る電流経路の一
態様を示す説明図。
態様を示す説明図。
【図20】図15のタイムチャートに係る電流経路の一
態様を示す説明図。
態様を示す説明図。
【図21】従来の傾斜磁場電源装置の一例を示すブロッ
ク図。
ク図。
1 傾斜磁場電源装置 Lg 傾斜磁場コイル 10 電力増幅器 11 リニア制御部(発明のリニア制御手段に対応) 18 高電圧源 19 制御回路(発明の制御手段の一部に対応) SW1〜SW5 電子スイッチ(発明の制御手段の一部
に対応) SC1〜SC5 GTOサイリスタ D1〜D5 ダイオード D6 ダイオード(発明の制御手段の一部に対応)
に対応) SC1〜SC5 GTOサイリスタ D1〜D5 ダイオード D6 ダイオード(発明の制御手段の一部に対応)
Claims (6)
- 【請求項1】 指令信号に応じて傾斜磁場コイルに傾斜
磁場発生用のコイル電流を供給するための、磁気共鳴イ
メージングシステムに搭載される傾斜磁場電源装置にお
いて、 上記指令信号を線形的に増幅して上記コイル電流を形成
し該電流を上記傾斜磁場コイルに供給可能なスイッチン
グ方式の電力増幅器と、上記傾斜磁場コイルに直列に接
続され且つ上記コイル電流の値を検出して当該コイル電
流の波形が上記指令信号の波形と一致するように制御す
るリニア制御手段と、上記傾斜磁場コイルに高電圧を印
加可能な高電圧電源と、この高電圧電源により印加可能
な高電圧の極性および上記電力増幅器により供給可能な
コイル電流の向きを上記指令信号の波形に応じて制御す
る制御手段とを備えたことを特徴とする傾斜磁場電源装
置。 - 【請求項2】 前記電力増幅器は前記傾斜磁場コイルと
直列に接続されているとともに、前記制御手段は上記電
力増幅器、前記リニア制御手段、および傾斜磁場コイル
の直列回路に対してブリッジ状に接続された複数の電子
スイッチと、この複数の電子スイッチを前記指令信号の
波形に応じてオン・オフするオン・オフ回路とを備えた
ことを特徴とする請求項1記載の傾斜磁場電源装置。 - 【請求項3】 前記電力増幅器は前記高電圧電源に並列
に接続されるとともに、前記制御手段は、前記リニア制
御手段および傾斜磁場コイルの直列回路に対してブリッ
ジ状に接続された複数の第1の電子スイッチと、このブ
リッジ接続の回路と上記高電圧電源との間に介挿された
第2の電子スイッチと、上記ブリッジ接続の回路と上記
電力増幅器との間に介挿された整流素子と、上記複数の
第1の電子スイッチおよび上記第2の電子スイッチを前
記指令信号の波形に応じてオン・オフするオン・オフ回
路とを備えたことを特徴とする請求項1記載の傾斜磁場
電源装置。 - 【請求項4】 前記リニア制御手段は、双方向電流を制
御するように構成された複数のトランジスタから成るこ
とを特徴とする請求項2、3記載の傾斜磁場電源装置。 - 【請求項5】 前記リニア制御手段はB級方式またはA
B級方式の電力増幅器であることを特徴とする請求項
2、3記載の傾斜磁場電源装置。 - 【請求項6】 前記電子スイッチは、半導体スイッチン
グ素子と、この半導体スイッチング素子に逆並列接続さ
れた整流素子とにより構成されていることを特徴とする
請求項2又は3記載の傾斜磁場電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8348112A JPH10179540A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 傾斜磁場電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8348112A JPH10179540A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 傾斜磁場電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10179540A true JPH10179540A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18394830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8348112A Pending JPH10179540A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 傾斜磁場電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10179540A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1139112A2 (en) * | 2000-03-31 | 2001-10-04 | GE Medical Technology Services | Switching device to linearly conduct a current between a source and a load |
JP2016021980A (ja) * | 2014-07-16 | 2016-02-08 | 株式会社東芝 | コイル駆動装置および磁気共鳴イメージング装置 |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP8348112A patent/JPH10179540A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1139112A2 (en) * | 2000-03-31 | 2001-10-04 | GE Medical Technology Services | Switching device to linearly conduct a current between a source and a load |
JP2001292979A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-10-23 | Ge Medical Technology Services Inc | 電源と負荷との間で電流を線形導通させるスイッチング素子 |
EP1139112A3 (en) * | 2000-03-31 | 2004-05-19 | GE Medical Technology Services | Switching device to linearly conduct a current between a source and a load |
US6900638B1 (en) | 2000-03-31 | 2005-05-31 | Ge Medical Technology Services, Inc. | Switching device to linearly conduct a current between a gradient amplifier and a gradient coil assembly of an MRI system |
JP2016021980A (ja) * | 2014-07-16 | 2016-02-08 | 株式会社東芝 | コイル駆動装置および磁気共鳴イメージング装置 |
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