JP2001292979A - 電源と負荷との間で電流を線形導通させるスイッチング素子 - Google Patents

電源と負荷との間で電流を線形導通させるスイッチング素子

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JP2001292979A JP2001033188A JP2001033188A JP2001292979A JP 2001292979 A JP2001292979 A JP 2001292979A JP 2001033188 A JP2001033188 A JP 2001033188A JP 2001033188 A JP2001033188 A JP 2001033188A JP 2001292979 A JP2001292979 A JP 2001292979A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電流が電源と負荷との間で線形に、すなわち
連続性をもって導通する導通状態を持つスイッチング素
子を有する、電源を選択的に負荷に接続するためのスイ
ッチング回路を提供する。より詳しくは、磁気共鳴撮像
システムの勾配電源と勾配コイルアセンブリとの間に接
続され勾配コイル電流を連続性をもって導通させるよう
構成されたスイッチング回路を提供する。 【解決手段】 電源と負荷との間に、電流の大きさによ
って決まる第1の動作段階の間、電源と負荷の間に電流
の第1の部分が導通する導通状態を持つスイッチング素
子と、第2の動作段階の間、電源と負荷の間に電流の第
2の部分が導通する導通状態を持つ電流ステアリング回
路とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広義には、負荷電
流をゼロ交差を通してその上下に連続性をもって、すな
わち線形に導通させるよう構成された電子式電源スイッ
チに関し、より詳しくは、勾配増幅器と傾斜磁場コイル
アセンブリとの間に接続され傾斜磁場コイル電流を連続
性をもって導通させるよう構成された電子式電源スイッ
チを有する磁気共鳴撮像システムに関する。
【0002】
【従来の技術】多くの電源用途の技術は、十分な性能を
確保するために電源ないしは電流源(以下単に電源とす
る)と負荷との間における電流の正確なスイッチングと
線形導通が要求される。このような用途の機器として
は、モータや電球用の駆動回路、及び核磁気共鳴撮像
(MRI)システムのような医療用画像診断システムが
ある。MRIシステムにおいては、走査が正確に制御さ
れないとMRIデータに悪影響が生じることがある。一
般に、MRIシステムにおいては、MRI走査は、既定
の1つ以上のパルスシーケンスを含むイメージング・プ
ロトコルに従って行われる。パルスシーケンスは、走査
機器で傾斜磁場を作り出す仕様を規定し、それらの仕様
に基づいて、スライス配向、周波数コード化及び位相コ
ード化のような走査のパラメータが決定される。傾斜磁
場の形成が正確に制御されないと、得られるイメージン
グデータが劣悪になり、例えば幾何学的歪みや低劣な空
間分解能を呈する場合がある。
【0003】MRIスキャナにおいては、主磁場(B
0)は通常超電導磁石によって作り出される。傾斜磁場
は、通常3対のコイルを有する傾斜磁場コイルアセンブ
リによってB0中に作り出される。通常、第1の対のコ
イルは、スキャナの物理X軸沿いの磁場中に勾配を生じ
させるように構成される。同様に、第2及び第3の対の
コイルは、それぞれスキャナの物理Y軸及びZ軸沿いの
磁場中に勾配を生じさせるように構成される。
【0004】MRIスキャナは、走査時に「粗」MRI
データを生成するための「全身」コイルセット及びこれ
より小さい「微細」MRIデータを生成するための「補
助」コイルセットよりなるツイン傾斜磁場コイルセット
を組み込むことによって撮像性能及び画像分解能を改善
することが可能である。これらのツイン傾斜磁場コイル
セットは、各々X軸コイルペア、Y軸コイルペア及びZ
軸コイルペアを有する。両方のコイルセット共MRIデ
ータ測定に使用される;しかしながら、一時にはどちら
か一方のコイルセットだけが励磁される。このように、
撮像性能及び画像分解能を改善するために、既定のパル
スシーケンスに従って1回目の走査を行うためにまず全
身コイルセットが励磁され、次いで補助コイルセットが
励磁されて2回目の走査が行われる。これらのコイルセ
ットは、以後の走査では各特定の撮像用途の必要に応じ
て交互に励磁することが可能である。
【0005】コイルセット間のスイッチング、すなわち
切換は種々の方法で行うことができる。例えば、コイル
を励磁する電力を供給する電源とこれらコイルとの間に
スイッチを接続してもよい。スイッチは、面倒で動作が
遅い手動操作式(例えば機械的にあるいは電気的に操作
される)でも、あるいは自動操作式(例えばソフトウェ
ア制御プログラムによって操作される)のものでもよ
い。さらに、スイッチはメカニカルスイッチ(例えば接
触器)でも、あるいは電子スイッチ(例えばトランジス
タ、ダイオード等)でもよい。しかしながら、使用する
スイッチの操作方法や種類にかかわらず、制御性に優れ
た高性能MR(磁気共鳴)撮像法は、連続性のある強力
で再現可能な方法により既定のパルスシーケンスに従っ
て傾斜磁場コイルを駆動することが要求される。従っ
て、例えば、スイッチは正と負の値の間で、あるいは正
または負の値と0(または非常に小さい振幅)との間で
遷移する大振幅勾配電流を導通させることができなけれ
ばならない。すなわち、MR撮像性能を確保するために
は、スイッチは、理想的に言うと、勾配電流が流れるパ
ルスシーケンスの全ての部分を通して線形、すなわち連
続性の導通状態を取るべきである。
【0006】線形スイッチの一形態として、例えば手動
あるいは自動リモートコマンドによって導通状態と非道
通状態を切り換えることができる機械式の接触器があ
る。接触器は、両方向に線形に電流を流すので、傾斜磁
場コイルアセンブリと傾斜磁場コイル駆動回路との間の
正しい負荷電流の方向制御を確保するのに特別な手段や
回路を必要としない。しかしながら、接触器は大きく、
騒音を発生し、またスキャナによって生じる磁場に影響
されやすい。従って、接触器を使用すると、接触器及び
他の関連部品の物理的取付け、遮蔽及び実装がいろいろ
な点で複雑になるであろう。さらに、接触器の導通状態
と非道通状態とを切り換えるスイッチング速度は遅く、
例えば通常5〜15ミリ秒である。さらに、接触器のス
イッチングはアーク放電を引き起こすことがしばしばあ
り、これが接触器の耐用年数を縮める原因になり得る。
アーク放電は適切な保護回路あるいは機械的構造によっ
て制御することができるが、このような制御はさらに複
雑さを増すことになり、ひいてはコスト増及び信頼性の
低下につながることにもなる。その結果、メカニカルス
イッチ(例えば接触器)は必ずしも最適の選択とはなり
得ない。
【0007】選択可能な他の代替手段としては、トラン
ジスタ、ダイオード、サイリスタ等のような電子スイッ
チがある。しかしながら、電子スイッチは必ずしも導通
状態の線形特性を有するとは限らない。すなわち、電子
スイッチの導通特性はスイッチを通って流れる電流の大
きさによって左右され得る。従って、負荷(例えば傾斜
磁場コイル)と駆動回路との間における電流導通の線形
性を確保するためには、電流が正負の値の間で遷移する
期間及び/または電流が正または負の値から実質的に無
電流の状態に遷移する際に線形な電流の流れを維持する
ために別途回路を追加する必要がある。
【0008】電子スイッチの典型的なトポロジーとして
は、トランジスタにダイオードブリッジを接続した構成
のものがある。このトポロジーでは、ブリッジ中のダイ
オードが、電流を正負の値の間で及び/または電流量ゼ
ロの状態に向けて方向制御する。しかしながら、このよ
うなトポロジーは高レベルの電流量が必要な用途で使用
される場合、トランジスタ及びダイオードブリッジはい
ずれも電力用素子でなければならず、そのために相当大
きい実装スペースが消費される。さらに、電流はいつで
もトランジスタ・ジャンクション及び/または2つのダ
イオード・ジャンクションを通って流れなければならな
いため、これらの素子でかなりの量のエネルギーが消費
され、水冷式取付プレート、ファン、フィン等のような
複雑なヒートシンク方式が必要になる。従って、このよ
うなトランジスタ/ダイオードブリッジ・トポロジーは
電源用途にとって必ずしも最適の選択とはなり得ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、電源(例えば
勾配増幅器)を選択的に負荷(例えば傾斜磁場コイルア
センブリ)に接続するためのスイッチング・アセンブリ
が必要とされる状況が存在する。このようなスイッチン
グ・アセンブリは、電流が電源と負荷との間で途切れる
ことなく、すなわち連続性をもって導通する導通状態を
持つスイッチング素子を具有した構成のものが考えられ
る。さらに、このようなスイッチング・アセンブリは、
放熱量ができる限り小さく、構成要素数が最少で、スイ
ッチングが静かにかつ確実に高速で行われ、比較的磁場
の影響を受けにくく、電磁妨害の発生量が限られたもの
でなければならない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の1つ以
上の問題点を解消するためになされたものである。
【0011】例えば、本発明の技術の一態様は、電源と
負荷の間で電流を線形に導通させるためのスイッチング
回路を設けたことを特徴とする。このスイッチング回路
は、いずれも電源と負荷との間に接続されたスイッチン
グ素子と電流ステアリング回路を備えている。スイッチ
ング素子は、電流の大きさによって決まる第1の動作段
階の間、電源と負荷との間に電流の第1の部分が流れる
導通状態を有する。第2の動作段階においては、電流ス
テアリング回路が、電流の第2の部分の間に電源と負荷
との間に電流を導通させる。
【0012】本発明のもう一つの態様においては、少な
くとも1つの第1のパルスを含むパルスシーケンスに従
ってMRI走査を行う核磁気共鳴撮像(MRI)システ
ムが得られる。このMRIシステムは、MRI走査時に
傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイルアセンブリ、パルス
シーケンスに従って傾斜磁場を発生するよう傾斜磁場コ
イルアセンブリを駆動する増幅器、及び増幅器と傾斜磁
場コイルアセンブリとの間に導通経路を形成するスイッ
チング・アセンブリを備えている。スイッチング・アセ
ンブリは、第1のスイッチング素子、及びその第1のス
イッチング素子と並列に接続された第2のスイッチング
素子を備えている。第1のスイッチング素子は、パルス
シーケンスの第1のパルスの第1の部分の間に導通状態
を有し、第2のスイッチング素子は第1のパルスの第2
の部分の間に導通状態を有し、増幅器と傾斜磁場コイル
アセンブリとの間にほぼ第1のパルスの持続期間全体を
通して導通経路が得られるようになっている。
【0013】本発明の技術のもう一つの態様において
は、パルスシーケンスを受け取るステップと、パルスシ
ーケンスに従って傾斜磁場コイルアセンブリを駆動する
複数の電流パルスからなる電流を発生するステップとを
有する、パルスシーケンスに従ってMRI走査を行う方
法が得られる。この方法は、さらに、互いに並列に接続
された第1及び第2のスイッチング素子を有するスイッ
チング・アセンブリを通して傾斜磁場コイルアセンブリ
へ電流を導通させるステップを備えている。第1のスイ
ッチング素子はパルスシーケンスの第1の電流パルスの
第1の部分の間に導通状態になり、第2のスイッチング
素子は第1の電流パルスの第2の部分の間に導通状態に
なって、傾斜磁場コイルアセンブリにほぼ第1の電流パ
ルスの持続期間全体を通して電流を導通させるようにな
っている。
【0014】
【発明の実施の形態】図面、特にまず図1を参照する
と、図示の磁気共鳴撮像(MRI)システム10は、ス
キャナ12、スキャナー制御装置14及びユーザインタ
フェース16を備えている。MRIシステム10は、任
意の適切なMRIスキャナまたは検出器を用いることが
できるが、図示実施形態においては、システム10は患
者ボア18を有する全身スキャナを含む。患者ボア18
の中は、患者22を走査のための所望の位置に置くよう
にテーブル20を位置設定することができるようになっ
ている。スキャナ12は、0.5テスラ定格から1.5
テスラ定格以上の種々のスキャナを含め、任意の適切な
定格形態のスキャナを用いることが可能である。
【0015】スキャナ12は、制御磁場を作り出すた
め、高周波励振パルスを発生するため、そしてこのよう
なパルスに応じて患者の体内の磁気回転物質から発する
放射を検出するための複数の付属コイルを備えている。
図1の概略ブロック図で、主マグネットコイル24は総
じて患者ボア18と整列する主磁場B0を作り出すよう
に設けられている。傾斜磁場コイルアセンブリ26は、
以下により詳しく説明するように、検査シーケンス時に
制御傾斜磁場(例えばBx、By、及びBz)を作り出
すための複数の傾斜磁場コイルを備えている。高周波
(RF)コイル28は磁気回転物質を励振するための高
周波パルスを発生させるために設けられている。図1に
示す実施形態で、RFコイル28は受信コイルとしての
機能も有する。従って、RFコイル28は、高周波励振
パルスを出力するための能動モード及び磁気回転物質か
らの放射を受け取るための受動モードにおいてそれぞれ
駆動及び受信回路に接続することができる。例えば、図
1に示す実施形態においては、駆動・受信回路は所望の
周波数のRF信号を発生するRF(高周波)信号源3
0;RF信号をパルスに整形し、それらのRFパルスの
電力を増幅するRF増幅器・制御回路34;画像信号を
検出するRF検出器36;及び画像信号をディジタル化
して以後の処理で画像を再生することができるようにす
るためのディジタイザ38を備えている。あるいは、R
Fコイル28とは別途に様々な構成の受信コイルを設け
ることも可能である。このようなコイルは、頭部コイル
アセンブリ等のようなターゲットの解剖学的構造に特別
に合わせて作られた構造となっていてもよいる。さら
に、受信コイルは、フェーズドアレイ・コイル等を含
め、任意の適切な物理構成として設けることができる。
【0016】これらのスキャナ12のコイルは、制御さ
れた形で所望の磁場及びパルスを発生しかつ磁気回転物
質からの放射を読み取るように外部回路によって制御さ
れる。当業者には十分に理解されるように、通常患者の
組織内に拘束されている磁気回転物質は、主磁場B0が
かけられると、組織中の常磁性核の個々の磁気モーメン
トがその磁場B0に従おうとするが、その際核の特性周
波数またはラーモア周波数でランダムに歳差運動する。
最終的な有効磁気モーメントは分極磁場の方向に生じる
が、垂直面内のランダムな方向のモーメント成分は全体
として互いに打ち消し合う。検査シーケンス時には、R
Fパルスは関心対象の磁気回転物質のラーモア周波数あ
るいはそのラーモア周波数の近くで発生し、有効な整列
したモーメントを回転させて結局は横磁気モーメントを
生じさせる。励振信号の終了に続いて、患者の体内から
放射信号が放出される。この磁気共鳴信号はスキャナで
検出され、処理されて所望の画像が再生される。
【0017】傾斜磁場コイルアセンブリ26は、あらか
じめ設定された視野にわたって強度が通常正負の極性を
もって変化する正確に制御された磁場を発生させる機能
を果たす傾斜磁場コイル42、44及び46を備えてい
る。傾斜磁場コイルによって作り出される傾斜磁場は、
ほぼ患者22の物理軸とそろう。従って、傾斜磁場コイ
ル42は、患者のX軸に沿った(すなわち左から右へ)
勾配磁場Gxを作り出すことができ、傾斜磁場コイル4
4は、患者のY軸に沿った(すなわち前側から後側へ)
勾配磁場Gyを作り出すことができ、また、傾斜磁場コ
イル42は、患者のZ軸に沿った(すなわち上方から下
方へ)勾配磁場Gzを作り出すことができる。各コイル
が既知の電流で励磁されると、その結果生じる磁場勾配
が主磁場B0に重畳され、視野にわたって全磁場強度の
線形変化が生じる。互いに関して直交状に配置されたこ
のような磁場を組み合わせることによって、個々の傾斜
磁場のベクトル加法により任意の方向に線形勾配を作り
出すことが可能になる。
【0018】傾斜磁場は、物理平面(すなわちX、Y及
びZ平面)内で配向されると考えることも、また論理軸
別に配向されると考えることもできる。物理的な意味で
は、磁場は、個々の傾斜磁場コイルに印加されるパルス
電流を適切に操作することによって回転することができ
るXYZ座標系を形成するよう互いに直角に配向され
る。論理的な意味では、この座標系は、通常スライス選
択勾配、周波数コード化勾配、及び位相コード化勾配と
呼ばれる勾配を設定する。
【0019】スライス選択勾配は、撮像しようとする患
者体内の組織または解剖学的構造のスラブを決定する。
従って、スライス選択勾配磁場を選択的なRFパルスと
同時影響させることによって、所望のスライス内におい
て同じ周波数で歳差運動する既知量のスピンを励振する
ことができる。スライスの厚さは、RFパルスの帯域幅
及び視野全体にわたる強度勾配によって決まる。
【0020】第2の論理勾配軸、すなわち周波数コード
化勾配軸は、読出し勾配軸としても知られており、スラ
イス選択勾配に垂直な方向に適用される。一般に、周波
数コード化勾配は、RF励振より生じるMRエコー信号
の形成前及び形成中に適用される。この勾配の作用下に
おける磁気回転物質のスピンが、傾斜磁場全体にわたる
それらの空間位置に基づいて周波数コード化される。フ
ーリエ変換によって、収集された信号を周波数コード化
法に基づき分析して、選択されたスライス中におけるそ
れらのスピンの位置を割り出すことができる。
【0021】最後に、位相コード化勾配は、一般に読出
し勾配の前、スライス選択勾配の後にあるシーケンスに
加えられる。位相コード化方向の磁気回転物質における
スピンの定位は、データ収集シーケンス時に使用される
傾斜振幅を逐次わずかに変えて印加することにより磁気
回転物質の歳差運動陽子の位相を逐次変化させることに
よって行われる。このように、位相変化が視野にわたっ
て直線的にかけられ、スライス内の空間位置がゼロ位置
を基準として蓄積された位相差の極性及び大小によって
コード化される。この位相コード化勾配によれば、位相
コード化方向における位置に従って磁気回転物質のスピ
ン間に位相差が作り出される。
【0022】当業者には十分に理解されるように、上記
の論理軸を用いたパルスシーケンスについては多くの変
形態様を考えることが可能である。さらに、パルスシー
ケンスを種々適応化することによって、選択されたスラ
イス及び周波数/位相コード化の両方を適切に配向する
ことにより所望の磁気回転物質を励振させ、その結果得
られるMR信号を収集して処理するようにすることも可
能である。
【0023】スキャナ12のコイルは、所望の磁場及び
高周波パルスを発生するようにシステム制御装置14に
よって制御される。従って、図1の概略ブロック図にお
いては、制御装置14は、検査時に使用されるパルスシ
ーケンスについて指示を発するため、及び受け取った信
号を処理するための制御回路40を備えている。制御回
路40は、汎用または特定用途向けコンピュータのCP
Uあるいはデジタル信号プロセッサのような任意の適切
なプログラム可能論理デバイスを用いることが可能であ
る。パルスシーケンス及び制御命令はまたはプログラム
は、メモリ回路50に保存することができ、メモリ回路
50は揮発性及び不揮発性記憶装置のような任意の適切
な記憶装置を用いることが可能である。
【0024】制御装置14とスキャナ12との間のイン
ターフェースは、勾配増幅・制御回路48、RF増幅・
制御回路34及びRF検出器回路36によって管理され
る。勾配増幅・制御回路48は、以下に詳細にするよう
に、各傾斜磁場コイル毎に制御回路40からの制御信号
に応答して磁場コイルに駆動電流を供給するための増幅
器を有する。RF増幅・制御回路34はRFコイル28
を駆動するために増幅回路を有する。RFコイルが、R
F励振パルスを放射し、MR信号を受け取るという両方
の機能に使用される実施形態においては、RF回路34
は、通常、能動(あるいは送信)モードと受動(あるい
は受信)モードとの間でRFコイルを切り換えるための
スイッチング素子ないしは切換装置が設けられる。図1
に全体として参照符号52によって示されている電源は
主マグネット24を励磁するためのものである。また、
制御装置14は、RF検出器36によって検出された画
像信号を制御回路40による以後の処理のためディジタ
ル化するためのディジタイザ38を備えている。
【0025】システム制御装置14は、オペレータある
いは放射線技師とスキャナ12との間のインターフェー
スを容易にするための広範な装置・機器を備えている。
図示実施形態においては、例えば、ユーザインタフェー
ス16は、汎用または特定用途向けコンピュータを用い
たコンピュータ・ワークステーションの形とされる。ま
た、このワークステーションは、通常、検査パルスシー
ケンス表現、検査プロトコル、ユーザデータ及び患者デ
ータ、生及び処理済みの両方の画像データなどを記憶す
るためのメモリ回路を備えている。ワークステーション
は、さらに、ローカル機器及びリモート機器との間でデ
ータを受信し、交換するための種々のインターフェース
及び周辺機器ドライバを備えてもよい。図示実施形態に
おいては、このような周辺機器として通常のコンピュー
タ・キーボード54、マウス52のような代替入力装
置、データ及び取り込まれた画像を見るため、そしてオ
ペレータ・インタフェースを使いやすくするためのモニ
タ56、及び文書や収集されたデータから再生された画
像のハードコピー出力を生成するためのプリンタのよう
な出力装置58が用意されている。さらに、システム1
0は、図1にまとめて参照符号559で表してあるよう
に、種々のローカル及びリモートの画像アクセス・検査
制御装置を具備することができる。このような装置とし
ては、画像アーカイブ・通信システム、テレラジオロジ
ー・システム等がある。
【0026】一般に、MRIシステムに実装されるパル
スシーケンスは、制御装置14内に記憶された論理及び
物理の両構成セット及びパラメータ・セッティングによ
って決められる。図2は、制御装置14の機能構成要素
とメモリ回路50に記憶されたコンフィギュレーション
要素との関係を模式的に表したものである。これらの機
能構成要素は、システムの論理軸及び物理軸の両方につ
いてあらかじめ設定されたセッティングに対応させるた
めのパルスシーケンスの調整を容易にする。一般に、全
体として参照符号60によって表されている軸制御モジ
ュールは、制御回路40によって実行されるソフトウェ
ア・ルーチンにより一般的に実装されている論理−物理
変換モジュール62を備えている。特に、この変換モジ
ュールは、あらかじめ設定された撮像プロトコルに基づ
いて特定のパルスシーケンスを定義する制御ルーチンに
よって実施される。
【0027】これらの変換モジュールを定義するコード
は、呼び出されると、論理構成セット64及び物理構成
セット65を参照する。論理構成セットは、上に説明し
た種々の論理軸についてのパルス振幅、開始時点、時間
遅延等のようなパラメータを含む。他方、物理構成セッ
トには、通常、最大及び最小許容電流、切換時間、増幅
度、拡大縮小率等を含め、スキャナ自身の物理的制約条
件に関するパラメータが含まれる。変換モジュール62
は、これらの構成セットに定義された制約条件に従って
スキャナ12のコイルを駆動するためのパルスシーケン
スを作り出すために用いられる。また、この変換モジュ
ールは、スライスを正しく配向する(例えば回転させ
る)よう各物理軸に適応したパルスを定義すると共に、
画像の物理軸の所望の回転あるいは再配向ないしは方向
再設定に基づいて磁気回転物質をコード化する役割を有
する。
【0028】一例として、図3には、図1に示すような
システムに実装され、図2に示すようなコンフィギュレ
ーション及び変換構成要素を呼び出す典型的なパルスシ
ーケンスが示されている。検査の種類によって様々なパ
ルスシーケンス定義を実施することが可能であるが、図
3の例では、互いに適切にタイミングが設定された一連
のパルス及び勾配によって安定状態モードの勾配リコー
ル収集(GRASS)パルスシーケンスが定義される。
従って、全体として参照符号66によって示されている
このパルスシーケンスは、論理的スライス選択軸68、
周波数コード化軸70、位相コード化軸72、RF軸7
4及びデータ収集軸76上のパルスによって定義され
る。図3に示されているパルスシーケンスにおいて、物
理Z軸は論理的スライス選択軸68に対応し;物理X軸
は論理周波数コード化軸70に対応し;物理Y軸は論理
位相コード化軸72に対応する。しかしながら、他のパ
ルスシーケンス表現及び他の種類の検査については、物
理軸と論理軸との間の対応関係が異なり得るということ
は理解されよう。
【0029】一般に、図3に示すように、パルスシーケ
ンス表現は、参照符号78で表されているようなスライ
ス選択軸68上の一対の勾配パルスで始まる。これらの
中の最初の勾配パルスの間に、RFパルス80が作り出
されて撮影対象の回転磁気物質を励振する。次に、位相
コード化パルス82が作り出され、その後周波数コード
化勾配84が生じる。データ収集ウィンドウ86は、位
相コード化され、周波数コード化された励振パルスから
生じる信号を検出するように設けられている。パルスシ
ーケンス表現は、さらにスライス選択軸、周波数コード
化軸及び位相コード化軸上に勾配パルスが続いた後終了
する。
【0030】撮像性能を改善するため、一部のMRIシ
ステムでは、全身コイルセット及び補助コイルセットか
らなるツイン傾斜磁場コイルセットが設けられる。全身
コイルセットは従来のシングル傾斜磁場コイルセットシ
ステムにおけるコイルセットに類似し、従来の全ての撮
像アプリケーションをサポートしている。補助コイルセ
ットは、幾何学的寸法が全体的に短く、不要な末梢神経
刺激を生じることなく強力な傾斜磁場を発生することが
できるようになっている。補助コイルセットは、総じて
ほとんどの解剖学的部位(例えば頭、背骨、膝、腹)を
撮像するのに適しており、息こらえた撮像及び超高速撮
像に最適なように速いスルーレートを有する。ツイン傾
斜磁場コイルシステムでは、2つのコイルセットが駆動
されるタイミングは互いに異なる。従って、MR検査を
行うには、例えば、パルスシーケンス表現に基づく第1
の走査を全身コイルセットを駆動することによって行っ
た後、次にパルスシーケンス表現に基づく第2の「微
調」走査が補助コイルセットを駆動することによって行
われる。このようなシステムにおいは、制御装置14
は、MR検査時に勾配増幅器を適切なタイミングで全身
コイルセットと補助コイルセットとの間で切り換える制
御信号を発生する。
【0031】このような制御装置の1つの回路構成が図
4に示されている。図4には勾配増幅・制御回路48に
組み込まれた複数のスイッチング・アセンブリ90が示
されており、これらのスイッチング・アセンブリは図3
に示すパルスシーケンス66のようなパルスシーケンス
表現に従って第1の傾斜磁場コイルセット92(すなわ
ち全身セット)または第2の傾斜磁場コイルセット94
(すなわち補助コイルセット)のいずれかの傾斜磁場コ
イルを駆動するための導通経路を選択的に形成するよう
制御回路40によって制御される。
【0032】図4に示すように、勾配増幅・制御回路4
8は、傾斜磁場コイル41または42のいずれかを選択
的に駆動する増幅器96、傾斜磁場コイル43または4
4のいずれかを選択的に駆動する増幅器98、及び傾斜
磁場コイル45または46のいずれかを選択的に駆動す
る増幅器100を備えている。増幅器96、98及び1
00は、制御回路40によって生成されるようなパルス
シーケンス表現66を入力として受け取る。増幅器9
6、98及び100は、パルスシーケンス表現の勾配パ
ルスの電力を傾斜磁場コイルを駆動するための適切なレ
ベル(例えば約100〜300アンペア)に増幅する。
例えば、図示の実施形態においては、増幅器96はスラ
イス選択勾配78(例えばGz)を入力として受け取
り、それらの勾配パルスの電力を増幅して、それぞれの
スイッチング・アセンブリ90の導通状態に従ってZ軸
傾斜磁場コイル41または42のいずれかを励磁する。
同様に、増幅器98は位相コード化勾配82(Gy)を
受け取り、それらのパルスの電力を増幅し、それぞれの
スイッチング・アセンブリ90の導通状態に従ってY軸
傾斜磁場コイル43または44のうちのいずれかを励磁
する。増幅器100は、周波数コード化勾配70(G
x)を受け取り、それらのパルスの電力を増幅し、それ
ぞれのスイッチング・アセンブリ90の導通状態に従っ
てX軸傾斜磁場コイル45または46のいずれかを励磁
する。
【0033】スイッチング・アセンブリ90の導通状態
は、制御回路40から受け取る制御信号によって決ま
る。従って、例えば、制御回路40は、全身コイルセッ
ト92を用いて走査を実行するために適切なスイッチン
グ・アセンブリ90を導通状態にする制御信号を供給す
る。全身コイルセット走査が終了したならば、制御回路
40は、補助コイルセット94を使用して2回目の走査
を実行するために適切なスイッチング・アセンブリ90
を導通状態にする制御信号を供給する。制御信号は、イ
ンターフェース16を介してユーザにより入力されたコ
マンドに応答して、例えばメモリ回路50に記憶された
ソフトウェア制御プログラムを用いて制御回路40によ
って発生させることができる。
【0034】スイッチング・アセンブリ90は、多くの
異なるトポロジーに構成された様々な形態の電子スイッ
チ手段を備えているであろう。典型的なスイッチング・
アセンブリ90のトポロジーが図5のブロック図に示さ
れている。スイッチング・アセンブリ90は駆動手段1
01(例えば増幅器96)を負荷103(例えば傾斜磁
場コイル42)に接続する。スイッチング・アセンブリ
90の導通状態は制御回路105(例えば制御回路4
0)によって制御される。スイッチング・アセンブリ9
0は、制御回路40によってイネーブル状態になると導
通状態と非道通状態との間で遷移して駆動手段101と
負荷103との間に通電経路を形成するスイッチング素
子102を備えている。図示実施形態においては、スイ
ッチング・アセンブリ90は、スイッチング素子102
が電流を線形にあるいは連続性をもって導通させること
ができない場合に駆動手段101と負荷103との間に
おける電流の方向を制御するステアリング回路104を
も備えている。従って、電流の線形導通が重要な意味を
持つ用途において、ステアリング回路104は、電流の
大きさにかかわらず、任意の電流量の持続期間全体にわ
たって確実に駆動手段101と負荷103との間に通電
経路が形成されるようにする。このように、ステアリン
グ回路104を組み込むことで、トランジスタ、ダイオ
ードなどの様々な形態のスイッチング素子102を用い
ることが可能になり、好都合である。
【0035】例えば、一実施形態の場合、スイッチング
素子102は、一般に導通状態が線形であるという特性
を持たないサイリスタ(すなわちシリコン制御整流器)
である。すなわち、サイリスタの導通状態はサイリスタ
を通って流れる電流の大きさに左右される。従って、た
とえサイリスタの導通状態がイネーブルになっても(す
なわちサイリスタのゲートに適切なターンオン信号が印
加されても)、電流の振幅が最小スレッショルド値I
hold以下であるとサイリスタは導通しない。約100〜
300アンペアの電流を導通させることができるサイリ
スタの場合、導通状態を維持するためには、スレッショ
ルド値(Ihold)(約100〜300ミリアンペアであ
る)より大きい保持電流が必要である。従って、電流が
正と負の振幅の間で遷移するかあるいはほぼゼロの値に
近づくと、スイッチング素子102を通る電流の流れが
途切れることが起こり得る。
【0036】MR撮像システムにおいては、勾配増幅器
と傾斜磁場コイルの間で勾配電流の線形導通を維持する
ことが望ましい。傾斜磁場コイルをパルスシーケンス表
現に密に合致する形で駆動できないと、撮像性能が劣悪
になることが起こり得る。撮像性能に対する悪影響は、
例えば空間分解能の低下、収集画像中の幾何学的歪み、
あるいは画像を高い信頼性を持って再生することができ
ない等の形で現れる。従って、MRIシステムにおいて
は、スイッチング・アセンブリ90は、正と負の値間及
びほぼゼロに近い値においても勾配電流を線形に導通さ
せることができるものでなければならない。
【0037】スイッチング・アセンブリ90によって電
流の線形導通が得られる本発明一の実施形態が図6に概
略的図に示されている。図示のスイッチング・アセンブ
リ90は、サイリスタ108と逆並列に接続されたサイ
リスタ106を有するスイッチング素子102が設けら
れている。図示の特定例のMRIの場合、サイリスタ1
06及び108は1,600V、250A定格の電力用
素子で、一体のシングルパッケージとして入手すること
が可能である(例えばドイツ国ニュールンベルクのセミ
クロン・インターナショナル(Semikron In
ternational)より入手可能な部品番号SK
KT250/16E)。サイリスタ108は、勾配増幅
器と傾斜磁場コイルとの間に勾配電流の負の大きさの部
分を導通させるよう構成されているのに対して、サイリ
スタ106は勾配電流の正の大きさ部分を導くよう構成
されている。サイリスタ106及び108の導通状態
は、これらのサイリスタのそれぞれのゲート110及び
112に制御回路40によって発生するターンオン信号
を印加することによりイネーブルになる。図6に示され
ている実施形態においては、制御回路40によって発生
するイネーブル信号がスイッチング・アセンブリ90に
印加されるが、スイッチング・アセンブリ90はその種
々の構成要素に印加されるイネーブル信号を調整するた
めの適切な電子構成要素を備えていてもよい。
【0038】例えば、スイッチング・アセンブリ90の
ステアリング回路104は、サイリスタ106及び10
8のゲート110及び112にそれぞれ接続された一対
の絶縁ゲート・バイポーラトランジスタ114及び11
6(例えば米国カリフォルニア州サンタクララのIXY
S Corp.社から入手可能な部品番号IXBH9N
160)を備えている。制御回路40によって供給され
るトランジスタ114及び116のゲート−エミッタ・
ジャンクションに順方向バイアスをかけるのに十分なレ
ベルの調整されたイネーブル信号をそれぞれトランジス
タ114及び116のゲート118及び120に印加す
ると、サイリスタ106及び108の導通状態がイネー
ブルになる。従って、例えば、傾斜磁場コイル42に勾
配増幅器96を接続するためには、制御回路40がそれ
ぞれのスイッチング・アセンブリ90のステアリング回
路104のトランジスタ114及び116のゲート11
8及び120に印加されるイネーブル信号を発生する。
また、傾斜磁場コイル42から勾配増幅器96を切り離
すには、制御回路40はこのイネーブル信号を取り除
く。同様に、勾配増幅器96を全身コイルセット92中
の傾斜磁場コイル41に接続するには、制御回路40が
対応するスイッチング・アセンブリ90に印加されるイ
ネーブル信号を発生する。従って、イネーブル信号が発
生すると、サイリスタ106及び108は勾配増幅器と
傾斜磁場コイルとの間に正及び負の電流を導通させるこ
とが可能な状態になる。
【0039】図7には、勾配増幅器と傾斜磁場コイルと
の間に流れる勾配電流の典型的な波形を示すグラフが描
かれている。図7のグラフでは、縦軸は電流の大きさを
表し、横軸は時間を表す。図7に示す傾斜磁場コイル波
形122は、図3に示すスライス選択勾配78(Gz)
に対応する。勾配電流波形122は、第1の正パルス1
24を有し、これは負パルス126に遷移する。電流波
形122は、さらにほぼゼロの振幅とある正の振幅との
間で遷移する第2の正パルス128を有する。パルス1
24及び128のかなりの部分はサイリスタ106を介
して勾配増幅器と傾斜磁場コイルの間に流れる。同様
に、電流パルス126のかなりの部分はサイリスタ10
8を介して傾斜磁場コイルと勾配増幅器の間に流れる。
図7に破線のブロックで示す部分130は、勾配電流が
ある正の大きさから0を通ってある負の振幅に遷移する
部分を表している。図7にもう一つの破線ブロックで示
す部分132は、電流パルス128がある正の大きさか
らほぼゼロに近い値へ遷移する部分を示している。これ
らの部分130及び132における電流波形122とス
イッチング・アセンブリ90の他の電流及び電圧信号と
の関係が図8及び9のグラフに示されている。
【0040】図8には、電流波形122の部分130の
間のスイッチング・アセンブリ90のいくつかの点にお
ける電流及び電圧を示すグラフが描かれている。図8の
縦軸134は、電流または電圧の振幅を表し、横軸13
6は時間を表す。一番上の波形135は、勾配増幅器9
6により供給される電流を表している。勾配電流は、約
250アンペアの正の振幅から約250アンペアの負の
振幅に遷移し、その際概ね参照符号138で示す点でゼ
ロ交差する。概ね参照符号150及び151で示す点
は、電流135がサイリスタの保持電流スレッショルド
値(例えば100〜300ミリアンペア)を通過するレ
ベルを示す。
【0041】図8に全体として符号140で示す次の波
形は、ノード144の電圧を基準に測定された図6のス
イッチング素子102のノード142の電圧を表したも
のである。全体として参照符号146及び148で示す
部分の電圧レベルは、サイリスタが導通している時のサ
イリスタの端子間電圧(すなわち約0.5〜1.0ボル
ト)を表す。全体として符号147及び149で示す部
分の電圧レベルは、ステアリング回路104を導通状態
にするために必要な電圧(例えば約4ボルト)を表して
いる。
【0042】全体として符号152で示す次の波形は、
図6のスイッチング素子102を通って流れる勾配電流
135の部分を表したものである。波形152の第1の
部分156はサイリスタ106を通って流れる電流を表
し、波形152の第2の部分158はサイリスタ108
を通って流れる電流を表している。
【0043】全体として参照符号160で示す次の波形
は、ステアリング回路104を通って流れる電流を表し
たものである。この電流の第1の部分162は、図6に
示すステアリング回路104のトランジスタ114を通
って流れ、第2の部分164は回路104のトランジス
タ116を通って流れる。
【0044】全体として符号166で示す一番下の波形
は、傾斜磁場コイル42を励磁する勾配電流を表したも
のである。この電流波形166は、増幅器96によって
供給される電流135とほぼ一致し、従ってこの波形で
はスイッチング・アセンブリ90を通って流れる電流の
線形導通が示されている。すなわち、増幅器96によっ
て生じるほぼ全勾配電流が増幅器96と傾斜磁場コイル
42との間に導通する。
【0045】図9は、図8に示されているのと同じスイ
ッチング・アセンブリ90のいくつかの点で測定された
電流及び電圧を表すグラフである。ただし、図9のグラ
フは、図7に示す電流波形122の部分132の間にお
ける電流及び電圧を示したものである。
【0046】全体として参照符号168で示す一番上の
波形は、増幅器96によって生じる電流を表す波形であ
る。電流168は、正の大きさからサイリスタの保持電
流の大きさを表すスレッショルド値レベル170を通過
して、符号172で示すゼロ(または非常に小さいい振
幅)値へ遷移する。
【0047】全体として符号174で示す次の波形は、
図6におけるスイッチング素子102のノード142と
144との間で測定された電圧を表したものである。符
号175で示す電圧波形174の部分は、サイリスタ1
06が導通状態にある時のサイリスタ106の端子間電
圧を表している。全体として符号176で示す電圧波形
174の部分は、ステアリング回路104が導通状態の
中にある時のノード142と144との間の電圧を表
す。
【0048】全体として符号177で示す次の波形は、
サイリスタ106を通って流れる増幅器電流168の部
分を表したものである。全体として符号178で示す次
の波形は、ステアリング回路104、特にトランジスタ
114を通って流れる増幅器電流168の部分を表す。
【0049】最後に、全体として符号179で示す一番
下の波形は、コイル42中の勾配電流を表したものであ
る。この場合も、ステアリング回路104をスイッチン
グ素子102と組み合わせた結果として、上記の部分1
32の間に生じる電流を含めて勾配増幅器96により生
じるほぼ全勾配電流が増幅器96と傾斜磁場コイル42
との間に流れる。
【0050】次に、図8及び9に示す勾配増幅器96と
傾斜磁場コイル42との間における勾配電流の線形導通
について、図6に示すスイッチング・アセンブリ90の
実施形態に基づき説明する。図示のように、ステアリン
グ回路104は、抵抗器180(例えば6.8オーム、
2.5W)、ダイオード182及び184(例えば米国
カリフォルニア州サンタクララのIXYS Corp.
社から入手可能な部品番号DSA1−18D)、トラン
ジスタ114、及び抵抗器186(例えば10オーム、
2.5W)を有し、これらの回路素子は互いに直列に接
続されている。これらの回路素子からなる直列回路はサ
イリスタ106と並列に接続されている。従って、サイ
リスタ106またはトランジスタ114のいずれかの導
通状態によって、勾配増幅器と傾斜磁場コイルとの間に
通電経路が形成され得る。上に述べたように、トランジ
スタ114の接続構成は、トランジスタ114のエミッ
タに接続されたサイリスタ106のゲート110がオン
になるようトランジスタ114のゲート−エミッタ・ジ
ャンクションに順方向バイアスをかけるのに十分なイネ
ーブル信号が制御回路40からゲート118に供給され
るようになっている。従って、サイリスタ106は、勾
配電流の大きさがサイリスタのスレッショルド保持電流
以上である限り、増幅器96とコイル42との間の電流
を導通させることができる。さらに、トランジスタ11
4のゲート−エミッタ・ジャンクションに順方向バイア
スがかかっていると、トランジスタ114はそのコレク
タ電圧が十分に高い時に常に導通状態を取ることができ
る。
【0051】サイリスタ106がイネーブルで導通状態
にある時、ノード142と144との間の電圧は約0.
5〜1.0ボルトで、トランジスタ114を導通状態に
するには不十分である。しかしながら、サイリスタ10
6を通る勾配電流がいったん保持電流スレッショルド値
以下に落ちると、サイリスタ106は非導通状態に遷移
し、その結果ノード142と144の間の電圧が上昇さ
せられる。ノード142と144の間の電圧がトランジ
スタ114を導通状態にするのに十分なレベルに達する
と、勾配電流はトランジスタ114を通って勾配増幅器
と傾斜磁場コイルとの間に導通するよう制御されるされ
る。図6に示す特定の実施形態においては、ノード14
2と144との間の電圧が約4ボルトの時この状況が生
じる。しかしながら、本発明の他の実施形態において
は、当業者には容易に理解されるように、この電圧レベ
ルは異なり得、ステアリング回路104で使用される具
体的な構成及び構成要素パラメータによって決まるとい
うことに留意するべきである。
【0052】ステアリング回路104は、さらに、互い
に直列に接続された抵抗器188(例えば6.8オー
ム、2.5W)、ダイオード190及び192(例えば
DSA1−18D)、トランジスタ116、及び抵抗器
194(例えば10オーム、2.5W)を備えている。
これらの回路素子の組合せからなる直列回路はサイリス
タ108と並列に接続されており、サイリスタ108ま
たはトランジスタ116のいずれかの導通状態によって
勾配増幅器と傾斜磁場コイルとの間に通電経路が形成さ
れるようになっている。トランジスタ114と同様に、
トランジスタ116の接続構成は、そのゲート120に
トランジスタ116のゲート−エミッタ・ジャンクショ
ンに順方向バイアスをかけかつサイリスタ108のゲー
ト112をオンにするのに十分なイネーブル信号が制御
回路40から供給されるようになっている。従って、サ
イリスタ108は、イネーブル信号がトランジスタ11
6のゲート120に与えられ、勾配電流の振幅が十分な
レベル(すなわち、サイリスタ108の保持電流より大
きいレベル)である限り、勾配電流を導通させることが
できる。勾配電流の振幅が必要な保持電流レベル以下で
あると、サイリスタ108はもはや導通状態を維持する
ことができない。その結果、サイリスタ108が非導通
状態に遷移するので、ノード144と142との間の電
圧はトランジスタ116を導通状態にするのに十分なレ
ベル(例えば約4ボルト)に達するまで上昇する。
【0053】図6に示すように、スイッチング・アセン
ブリ90は、さらに抵抗器196(例えば2.2キロオ
ーム、2.5W)、ダイオード198(例えばDSA1
−18D、1,800V)、及びコンデンサ200(例
えば1ナノファラッド、2,000V)を有する。これ
らの回路素子はサイリスタ106が導通状態と非道通状
態との間で遷移する際に生じ得る全ての電圧スパイクを
吸収するようサイリスタ106の両端間に並列に接続さ
れている。同様に、スイッチング・アセンブリ90は抵
抗器202(例えば2.2キロオーム、2.5W)、ダ
イオード204(例えばDSAl−18D、1,800
V)、及びコンデンサ206(例えば1ナノファラッ
ド、2,000V)を有している。これらの回路素子は
サイリスタ108が導通状態と非道通状態との間で切り
換わる際に生じる電圧スパイクを吸収するようサイリス
タ108の両端間に並列に接続されている。
【0054】図6に示すスイッチング・アセンブリ90
の特定の実施形態はもっぱら例示説明のためのものであ
り、発明の範囲を制限しようと意図されたものではない
ということに留意するべきである。当業者には容易に理
解されるように、スイッチング・アセンブリ90の種々
の構成要素のトポロジーは、実質的に線形な電流が得ら
れるような多くの形をとることができる。さらに、スイ
ッチング・アセンブリ90は、付加機能を遂行する他の
種々の要素を含めても良い。一例として、スイッチング
・アセンブリ90は、トランジスタ114及び116の
ゲート−エミッタ・ジャンクションを保護するための種
々の要素や、ステアリング回路104を負荷状態や単一
故障状態に対して保護するためのヒューズを備えてもよ
い。さらに、スイッチング・アセンブリ90は、サイリ
スタ106及び108の導通状態を監視し、状態情報及
び他の診断情報を制御回路40に報告するための要素を
設けることが可能である。
【0055】再度ステアリング回路104に関連して、
抵抗器180、ダイオード182、ダイオード184、
トランジスタ114及び抵抗器186を通って流れる電
流の大きさは数100ミリアンペアのオーダーであると
いうことに留意するべきである。同様に、抵抗器18
8、ダイオード190、ダイオード192、トランジス
タ116及び抵抗器194を通って流れる電流も僅か数
100ミリアンペア程度である。従って、ステアリング
回路104で消費される電力は比較的低レベルであるか
ら、ステアリング回路104を構成する個々の回路素子
は必ずしも電力用素子である必要がない。従って、ステ
アリング回路104は小さな面積の部分に容易に実装す
ることができる。実際、スイッチング・アセンブリ90
を電流の線形導通が重要な全ての用途で使用することが
できるように、ステアリング回路104とスナッバ回路
をサイリスタ106及び108と同じ物理パッケージに
実装することが考慮されている。
【0056】さらに、本発明のスイッチング・アセンブ
リ90はMRIシステムとの関連で説明したが、このス
イッチング素子90は、正負の振の間で遷移する電流及
び/またはほぼゼロに近い振幅を持つ電流を含めて電流
の線形導通が望まれる全ての用途で使用できることが予
期されるといことも理解されるべきである。そのような
用途としては、他の種類の医療用画像診断システム、モ
ータ駆動システム、電球を駆動するための電気システム
等があるが、これに限定されるものではない。
【0057】以上、本発明を図面を参照して特定の実施
形態により詳細に説明したが、本発明は様々な修正態様
並びに代替態様をなすことが可能である。しかしなが
ら、本発明は本願に開示した具体的な形態に制限される
ものではないことは理解されよう。より正確に言うと、
本発明は、特許請求の範囲の記載によって明確に規定さ
れる発明の精神及び範囲に含まれる全ての修正態様、等
価態様並びに代替態様を包括するものである。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、エネルギー消費が小さ
く、構成要素数が最少で、スイッチングが静かにかつ確
実に高速で行われ、比較的磁場の影響を受けにくく、電
磁妨害の発生が少なく、電力用素子を用いる必要のない
安価かつ取付スペースが小さくて済むスイッチング回路
が得られ、MRIシステム等の性能向上への少なからぬ
貢献が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の技術のいくつかの態様を実施する画
像診断用MRIシステムの概略ブロック図である。
【図2】 図1に示す形態のシステム用のコントローラ
におけるパルスシーケンス表現モジュールの機能構成要
素を示すブロック図である。
【図3】 図1のシステムに実装することが可能なMR
I検査用の典型的なパルスシーケンス表現を示すグラフ
である。
【図4】 図1のシステムの勾配増幅器アセンブリ、ス
イッチング・アセンブリ、及び傾斜磁場コイルアセンブ
リの概略ブロック図で、MRI検査時に勾配増幅器がツ
イン傾斜磁場コイルセットの一方のセットに選択的に接
続される様子が示されている。
【図5】 図4のスイッチング・アセンブリの概略ブロ
ック図で、スイッチング素子及びステアリング回路が示
されている。
【図6】 図5のスイッチング・アセンブリの一実施形
態の概略回路図である。
【図7】 図2のパルスシーケンス表現におけるZ軸傾
斜磁場コイルの勾配電流を示すグラフである。
【図8】 図7の勾配電流のある正の大きさからある負
の大きさへの遷移時に図6のスイッチング・アセンブリ
のいくつかの点で測定された電流及び電圧を示すグラフ
である。
【図9】 図7の勾配電流のある正の大きさからほぼゼ
ロの大きさへの遷移時に図6のスイッチング・アセンブ
リ中のいくつかの点で測定された電流及び電圧を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
10 MRIシステム 12 スキャナ 14 システム制御装置 26 傾斜磁場コイルアセンブリ 40 制御回路 41〜46 傾斜磁場コイル 48 勾配増幅・制御回路48 66 パルスシーケンス 78 勾配パルス 90 スイッチング・アセンブリ 96,96,100 勾配増幅器 101 電源(駆動手段) 102 スイッチング素子 103 負荷 104 ステアリング回路 105 制御回路 106,108 サイリスタ 114,116 トランジスタ 135 勾配電流 162,156 勾配電流の第1の部分 164,158 勾配電流の第2の部分

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源と負荷との間で電流を線形導通させ
    るスイッチング回路において:電源と負荷との間に接続
    されていて、電流の大きさによって決まる第1の動作段
    階の間、電源と負荷の間に電流の第1の部分が導通する
    導通状態を持つスイッチング素子と;電源と負荷との間
    に接続されていて、第2の動作段階の間、電源と負荷の
    間に電流の第2の部分が導通する導通状態を持つ電流ス
    テアリング回路と;を有することを特徴とするスイッチ
    ング回路。
  2. 【請求項2】 上記スイッチング素子が上記第2の動作
    段階の間非導通状態を取ることを特徴とする請求項1記
    載のスイッチング回路。
  3. 【請求項3】 上記電流ステアリング回路が上記第1の
    動作段階の間非導通状態を取ることを特徴とする請求項
    1記載のスイッチング回路。
  4. 【請求項4】 上記第2の動作段階が電流の大きさがゼ
    ロでないスレッショルド値以下の時生じることを特徴と
    する請求項1記載のスイッチング回路。
  5. 【請求項5】 上記第2の動作段階が上記スイッチング
    素子が導通状態から非導通状態へ遷移する時生じること
    を特徴とする請求項1記載のスイッチング回路。
  6. 【請求項6】 上記スイッチング素子が電流の大きさの
    絶対値がゼロでないスレッショルド値以下に下がった時
    導通状態から非道通状態へ遷移することを特徴とする請
    求項1記載のスイッチング回路。
  7. 【請求項7】 上記スイッチング素子がシリコン制御整
    流器(SCR)よりなることを特徴とする請求項1記載
    のスイッチング回路。
  8. 【請求項8】 上記電流ステアリング回路が上記第2の
    動作段階の間、電流を導通させるトランジスタよりなる
    ことを特徴とする請求項7記載のスイッチング回路。
  9. 【請求項9】 上記スイッチング素子が一対の逆並列接
    続されたシリコン制御整流器よりなることを特徴とする
    請求項1記載のスイッチング回路。
  10. 【請求項10】 少なくとも1つの第1のパルスを含む
    パルスシーケンスに従ってMRI走査を実行する核磁気
    共鳴撮像(MRI)システムにおいて:MRI走査時に
    傾斜磁場を作り出す傾斜磁場コイルアセンブリと;傾斜
    磁場コイルアセンブリがパルスシーケンスに従って傾斜
    磁場を作り出すように傾斜磁場コイルアセンブリを駆動
    する増幅器と;増幅器と傾斜磁場コイルアセンブリとの
    間に導通経路を形成するスイッチング・アセンブリであ
    って:パルスシーケンスの第1のパルスの第1の部分の
    間に導通状態を持つ第1のスイッチング素子と;第1の
    スイッチング素子と並列に接続されていて、パルスシー
    ケンスの第1のパルスの第2の部分の間に導通状態を持
    つ第2のスイッチング素子と;よりなり、 導通経路がほぼ第1のパルスの持続期間全体にわたって
    増幅器と傾斜磁場コイルアセンブリとの間に形成される
    ようになっているスイッチング・アセンブリと;を有す
    ることを特徴とするシステム。
  11. 【請求項11】 上記パルスシーケンスの第1のパルス
    の第1の部分が上記第1のスイッチング素子を通って導
    通する電流の大きさにによって決まることを特徴とする
    請求項10記載のシステム。
  12. 【請求項12】 上記第1のパルスの第2の部分が上記
    第1のスイッチング素子を通って導通する電流の大きさ
    がゼロでないスレッショルド値に達した時生じることを
    特徴とする請求項11記載のシステム。
  13. 【請求項13】 上記第1のスイッチング素子及び第2
    のスイッチング素子が、各々上記増幅器と上記傾斜磁場
    コイルアセンブリとの間で同じ方向に電流を導通させる
    単方向導電素子であることを特徴とする請求項10記載
    のシステム。
  14. 【請求項14】 上記第1のスイッチング素子がシリコ
    ン制御整流器よりなることを特徴とする請求項10記載
    のシステム。
  15. 【請求項15】 上記第2のスイッチング素子がトラン
    ジスタよりなることを特徴とする請求項14記載のシス
    テム。
  16. 【請求項16】 上記スイッチング・アセンブリが:上
    記第1のスイッチング素子と並列に接続されていて、上
    記第1のパルスとは逆の極性を持つ上記パルスシーケン
    スの第2のパルスの第1の部分の間に導通状態を持つ第
    3のスイッチング素子と;第3のスイッチング素子と並
    列に接続されていて、ほぼ第2のパルスの持続期間全体
    にわたって上記増幅器と上記傾斜磁場コイルアセンブリ
    との間に導通経路が形成されるように、パルスシーケン
    スの第2のパルスの第2の部分の間に導通状態を持つ第
    4のスイッチング素子と;を有することを特徴とする請
    求項10記載のシステム。
  17. 【請求項17】 上記傾斜磁場コイルアセンブリが第1
    の傾斜磁場コイルセット及び第2の傾斜磁場コイルセッ
    トよりなり、上記スイッチング・アセンブリが選択的に
    第1の傾斜磁場コイルセットまたは第2の傾斜磁場コイ
    ルセットを上記増幅器に接続することを特徴とする請求
    項10記載のシステム。
  18. 【請求項18】 MRIデータを収集する核磁気共鳴撮
    像(MRI)システムにおいて:勾配パルスのシーケン
    ス及び検出パルスのシーケンスを持つイメージング・プ
    ロトコルを含むメモリに記憶されたプログラムに従って
    MRIデータの収集を制御するプロセッサと;勾配パル
    スのシーケンスに従って傾斜磁場コイルアセンブリを駆
    動する勾配増幅器と;マグネット、勾配パルスのシーケ
    ンスに従って傾斜磁場を作り出す傾斜磁場コイルアセン
    ブリ、及びRFコイルアセンブリよりなる記憶されたイ
    メージング・プロトコルに従ってMRI走査を実行する
    MRIスキャナと;勾配増幅器と傾斜磁場コイルアセン
    ブリとの間に接続されていてこれらの間に導通経路を形
    成するスイッチング・アセンブリであって:第1の勾配
    パルスの第1の部分の間に導通状態を持つ第1のスイッ
    チング素子と;第1のスイッチング素子と並列に接続さ
    れていて、パルスシーケンスの第1のパルスの第2の部
    分の間に導通状態を持つ第2のスイッチング素子と;よ
    りなり、 導通経路がほぼ第1のパルスの持続期間全体にわたって
    勾配増幅器と傾斜磁場コイルアセンブリとの間に形成さ
    れるようになっているスイッチング・アセンブリと;検
    出パルスのシーケンスに従ってMRI走査から得られる
    MRIデータを検出する上記RFコイルに接続されたR
    F検出器と;を有することを特徴とするシステム。
  19. 【請求項19】 上記第1のスイッチング素子がシリコ
    ン制御整流器よりなることを特徴とする請求項18記載
    のシステム。
  20. 【請求項20】 上記スイッチング・アセンブリが:上
    記第1のスイッチング素子と逆並列に接続されていて、
    上記第1の勾配パルスとは逆の極性を持つ第2の勾配パ
    ルスの第1の部分の間に導通状態を持つ第3のスイッチ
    ング素子と;第3のスイッチング素子と並列に接続され
    ていて、ほぼ第2のパルスの持続期間全体にわたって上
    記勾配増幅器と上記傾斜磁場コイルアセンブリとの間に
    導通経路が形成されるように、第2のパルスの第2の部
    分の間に導通状態を持つ第4のスイッチング素子と;を
    有することを特徴とする請求項18記載のシステム。
  21. 【請求項21】 上記第1のスイッチング素子及び第3
    のスイッチング素子が各々シリコン制御整流器よりなる
    ことを特徴とする請求項20記載のシステム。
  22. 【請求項22】 上記傾斜磁場コイルアセンブリが第1
    の傾斜磁場コイルセット及び第2の傾斜磁場コイルセッ
    トよりなり、上記スイッチング・アセンブリが選択的に
    第1の傾斜磁場コイルセットまたは第2の傾斜磁場コイ
    ルセットに上記増幅器を接続することを特徴とする請求
    項18記載のシステム。
  23. 【請求項23】 傾斜磁場コイルアセンブリを含むMR
    Iシステムによってパルスシーケンスに従って核磁気共
    鳴撮像(MRI)走査を行う方法において:パルスシー
    ケンスを受け取るステップと;パルスシーケンスに従っ
    て傾斜磁場コイルアセンブリを駆動するための複数の電
    流パルスよりなる電流を発生するステップと;第1のス
    イッチング素子及び第1のスイッチング素子と並列に接
    続された第2のスイッチング素子よりなるスイッチング
    ・アセンブリを通して傾斜磁場コイルアセンブリへ電流
    を導通させるステップと;第1の電流パルスの第1の部
    分の間、第1のスイッチング素子を第1の電流パルスの
    間の電流の大きさによって決まる導通状態にするステッ
    プと;電流をほぼ第1の電流パルスの持続期間全体にわ
    たって傾斜磁場コイルアセンブリへ導通させるように、
    第1の電流パルスの第2の部分の間第2のスイッチング
    素子を導通状態にするステップと;を有することを特徴
    とする方法。
  24. 【請求項24】 上記第2のスイッチング素子を導通状
    態にするステップが電流の大きさの絶対値がゼロでない
    スレッショルド値以下の時行われることを特徴とする請
    求項23記載の方法。
  25. 【請求項25】 上記第2のスイッチング素子を導通状
    態にするステップが上記第1のスイッチング素子が非導
    通状態に遷移する時行われることを特徴とする請求項2
    3記載の方法。
  26. 【請求項26】 上記スイッチング・アセンブリが上記
    第1のスイッチング素子と逆並列に接続された第3のス
    イッチング素子、及び第3のスイッチング素子と並列に
    接続された第4のスイッチング素子を有し、かつ:上記
    第1の電流パルスと逆の極性を有する第2の電流パルス
    の第1の部分の間、第3のスイッチング素子を第2の電
    流パルスの間の電流の大きさによって決まる導通状態に
    するステップと;電流をほぼ第2の電流パルスの持続期
    間全体にわたって傾斜磁場コイルアセンブリへ導通させ
    るように、第2の電流パルスの第2の部分の間第4のス
    イッチング素子を導通状態にするステップと;をさらに
    有することを特徴とする請求項23記載の方法。
  27. 【請求項27】 上記傾斜磁場コイルアセンブリが傾斜
    磁場コイルの第1のセット及び傾斜磁場コイルの第2の
    セットよりなり、かつ:上記スイッチング・アセンブリ
    を傾斜磁場コイルの第1のセットに接続するステップ
    と;上記第1のパルスシーケンスの間傾斜磁場コイルの
    第1のセットへ電流を導通させるステップと;スイッチ
    ング・アセンブリを傾斜磁場コイルの第2のセットに接
    続するステップと;上記第2のパルスシーケンスの間傾
    斜磁場コイルの第2のセットへ電流を導通させるステッ
    プと;をさらに有することを特徴とする請求項23記載
    の方法。
  28. 【請求項28】 MRI走査の結果としてMRIデータ
    を生成するステップと;MRIデータを検出するステッ
    プと;をさらに有することを特徴とする請求項23記載
    の方法。
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