JPH1017929A - 溶接性および板厚中心部の靭性に優れた厚物600n級鋼の製造方法 - Google Patents

溶接性および板厚中心部の靭性に優れた厚物600n級鋼の製造方法

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JPH1017929A
JPH1017929A JP16740596A JP16740596A JPH1017929A JP H1017929 A JPH1017929 A JP H1017929A JP 16740596 A JP16740596 A JP 16740596A JP 16740596 A JP16740596 A JP 16740596A JP H1017929 A JPH1017929 A JP H1017929A
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steel
toughness
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thickness
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JP16740596A
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English (en)
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Kazutaka Kobayashi
一貴 小林
Masaru Fukumura
勝 福村
Toshimichi Omori
俊道 大森
Yutaka Moriya
豊 森谷
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶接性と板厚中心部の靭性に優れた600N/
mm2 級の厚物の高張力鋼板の製造方法を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 重量%で、C:0.06〜0.1%、Mn:0.5 〜1.
6%、P:0.015%以下、S:0.015%以下、Mo:0.01〜0.5%、N
b:0.003 〜0.05% 、Al:0.005 〜0.1%、N:0.0005〜0.0
08%、Ti:0.005%未満、B:0.0002% 未満を含み、Pcm 値
が0.2 以下で、かつ、1000〜1250℃に設定された加熱温
度TH (℃)を用いて、log{(Nb)×(C+12N/14)}=2.26-6
770/(T+273.15)により計算される固溶Nb量を有効Nb量と
し、厚さt(mm) とした場合に1500×有効Nb+800×V+675
×Ceq ≧t+210 関係を満たす鋼を、前記TH に加熱後圧
延するに際し、板厚1/2tの温度をT ℃とした場合に、1
パスあたり1.5 ×103 ×exp(-5.5×10-3×T)% で表され
る圧下率ε以上で圧延し、終了後、Ar3 変態点以上から
直接焼入し、次いで、Ac1 変態点以下の温度に焼戻し
処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁、タンク、鉄
管、倉庫、建築物などの鉄鋼構造物に用いられる溶接性
と板厚中心部の靭性に優れた板厚50mm以上の極厚6
00N/mm2 級の高張力鋼の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より600N/mm2 級高張力鋼の
性能向上に関する要望は多く、これまでに数多くの検討
がなされている。これらのうち、溶接割れ感受性の改良
を目的として低C化とTi−B添加を特徴とした技術が
特開昭49−37814号公報、特公平4−13406
号公報などに開示されている。これらに代表される技術
により、溶接割れ感受性が改良された600N/mm2
級高張力鋼が得られるが、600N/mm2 級高張力鋼
に要求される引張強さがBの活用により達成されている
ため、化学成分や製造条件の変動による母材特性の不安
定さが懸念され、さらに溶接熱影響部の硬さ上昇が著し
い。この溶接熱影響部の硬さ上昇は一般に溶接継手部で
最も懸念されるボンド部の靭性劣化をもたらすため好ま
しくない。
【0003】また、特開平2−205627号公報に
は、直接焼入法を用いて靭性の優れた600N/mm2
級高張力鋼を製造する方法が開示されている。この技術
はNbとBとの複合添加を必須としているため、上記技
術と同様、B添加による弊害が懸念され、その実施例か
らは適用可能な板厚範囲が50mm程度までと推測され
る。
【0004】Bを添加しない技術が、特開平5−331
538号、特公昭60−9086号、特開平2−254
119号、特開昭59−113120号、特公昭61−
12970号、特公平2−8322号、特開昭53−1
19219号の各公報に開示されている。
【0005】これらのうち、特開平5−331538号
公報に示された技術は、500N/mm2 級非調質高張
力鋼に関するものであり、本発明が目的とする600N
/mm2 級高張力鋼を得るものではない。
【0006】また、特公昭60−9086号、特開平2
−254119号、特開昭59−113120号の各公
報に示される技術はいずれも600N/mm2 級非調質
高張力鋼に関するものであり、実施例などからこれらの
技術の適用板厚の上限はいずれも20mm程度であるこ
とが見出される。
【0007】特公昭61−12970号公報に開示され
た技術は、低C化とV添加および直接焼入れを組み合わ
せることで、溶接割れ感受性に優れた600N/mm2
級高張力鋼を提供しようとするものであるが、30mm
を超える板厚への適用に関する記載は全くない。
【0008】特開平2−8322号公報に開示された技
術は、低C化とMo、Nb、Tiの複合添加を必須と
し、直接焼入れ法を組み合わせ、耐SSC性と溶接割れ
感受性の改良を目的とした600N/mm2 級高張力鋼
に関する技術である。その明細書には適用板厚に関する
記載がないが、ガスタンクやラインパイプへの適用を目
的としていることから概ね50mm以下の板厚の鋼材へ
の適用を目的としていると推察される。
【0009】また、特開昭53−119219号公報に
開示された技術は、再加熱焼入れ焼戻しプロセスにより
板厚の厚い500N/mm2 級以上の高張力鋼を提供し
ようとするものである。この技術によれば0.02%を
超える比較的多量のNb添加により再加熱時に未固溶N
b炭窒化物を残存せしめ、結晶粒の粗大化を防止し、主
に母材の靭性を改善しようとするものである。従って、
焼入れに際して固溶Nbの焼入れ性向上効果および析出
硬化を十分に活用できない。そのため、実施例に見られ
るように、強度を確保するためにNb、Vに加えてさら
にNi、Moの添加が実質的に必須となり、かつ板厚1
/4tの位置で600N/mm2 級の強度を確保できる
発明例(供試鋼J)ではPcm値が0.20を上回り溶
接性に劣る。
【0010】以上の他に特開昭60−174820号公
報の実施例の中に、一例のみ600N/mm2 級高張力
鋼を示唆する発明例が示されているが、これは化学成分
から明らかなように、Bの活用により達成されたもので
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、溶接割
れ感受性に優れた600N/mm2 級調質型高張力鋼の
従来技術は、そのほとんどがB添加による焼入れ性の確
保により達成されており、また、健全な溶接継手の確保
につながるB無添加の化学成分系により優れた溶接割れ
感受性を達成したものはその板厚が高々50mm程度の
薄い鋼板に限られる。
【0012】換言すると、板厚の厚い600N/mm2
級調質型高張力鋼は、従来再加熱焼入れ焼戻しプロセス
のみにより達成され、必然的に600N/mm2 級の強
度を確保するため溶接性を犠牲としてB添加または高C
化や高合金添加およびこれらの複合による重畳作用に頼
らざるを得ないのが実状である。
【0013】そこで、直接焼入れプロセスにより、低C
−低合金さらにはB無添加にて厚肉材を提供しようとす
る試みがなされているが、板厚中央部の機械的性質、特
に靭性が全く確保されないという問題が顕在化してい
る。
【0014】すなわち、溶接性と板厚中心部の機械的性
質に優れた板厚の厚い600N/mm2 級の調質型高張
力鋼は現在まで得られていない。本発明はかかる事情に
鑑みてなされたものであって、溶接性と板厚中心部の靭
性に優れた600N/mm2 級の厚物の高張力鋼板の製
造方法を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】溶接割れ感受性を改善す
るためには、 Pcm=C+(Si/30)+(Mn/20)+(Cu
/20)+(Ni/60)+(Cr/20)+(Mo/
15)+(V/10)+5B で定義されるPcm値を低減することが有効であること
が知られている。溶接割れ感受性を確保しつつ母材の強
度を確保する有効な手段としてB添加が考えられるが、
溶接熱影響部の著しい硬度上昇に伴う継手靭性の劣化が
懸念される。
【0016】そこで、割れ感受性の改善と溶接継手の健
全性の確保を両立させつつ、板厚の厚い600N/mm
2 級高張力鋼板を得るには、従来の再加熱焼入れ焼戻し
プロセスの適用では不可能であり、現状の技術では直接
焼入れ焼戻しプロセスを採用せざるを得ない。しかし、
板厚の厚い鋼材に直接焼入れ焼戻しプロセスを適用する
と、板厚中央部の靭性が確保されないことは上述のとお
りである。
【0017】本発明者らは、まず板厚の厚い鋼材に直接
焼入れ焼戻しプロセスを適用すると板厚中央部の靭性が
確保されない原因の究明およびその解決策、ならびにこ
れを具体的に実践するための方法を種々検討した結果、
以下の知見を得た。
【0018】(1)第二相(炭化物)の微細分散化、軟
質化により脆性破壊発生特性を改善すれば良好な靭性を
確保することができる。 (2)第二相(炭化物)の微細分散化を図るための有効
手段は低C化である。低C化は溶接割れ感受性の改善に
も極めて有効である。しかし、極端な低C化は母材強度
を確保するために多量の合金元素添加を必要とし、コス
ト高を招くばかりか必要以上の焼入れ性が確保されるた
め、板厚中央部の粗大組織は硬質な上部ベイナイトとな
り、かえって板厚中心部の靭性劣化を招く。これを避け
るためには母材に0.06%以上のCを含有させて、焼
入れ性を高める合金元素の添加を最小限に止める必要が
ある。
【0019】(3)一方、0.1%以上のC添加は溶接
割れ感受性を高め、かつNb添加を前提とした場合、継
手靭性を劣化させるばかりか第二相の硬質化、凝集粗大
化につながり、上記(1)の効果を達成することができ
ない。
【0020】(4)直接焼入れ法の採用により、圧延加
熱時に固溶させた有効Nbによる焼入れ性向上効果を活
用することができる。これにより、焼入れ性確保を目的
とした他の合金元素の添加量を削減することができる。
また、有効Nbは炭化物を微細分散化する作用があり上
記(1)の効果を得るために極めて有効である。
【0021】(5)直接焼入れ後の焼戻し処理により有
効Nbは炭窒化物として析出硬化作用を発現する。これ
は、特に焼入れ時の冷却速度が表層と比べて必然的に遅
くなる板厚中心部の強度確保に有効である。すなわち、
これにより必要以上の焼き入れ性を確保することなく、
板厚中心部の強度を確保することができる。
【0022】(6)Nb、Vといった析出硬化元素の寄
与を含めて、鋼板厚に応じた合金元素の必要添加量を把
握し、溶接割れ感受性を阻害しないための条件および必
要以上の焼入れ性を付与させない観点から最適合金元素
添加範囲を明確にした。
【0023】(7)以上のことによりB添加は不要とな
る。むしろ積極的に溶接継手の健全性を確保するため
に、その混入を規制する必要がある。また、Bを有効に
活用する観点から添加されるTiは添加する必要はな
く、安定に良好な母材靭性を得るうえではむしろTiは
添加しないことが好ましい。
【0024】(8)厚物鋼板は、圧下量の制約から1パ
スあたりの圧下率が小さい。また、形状調整のため5%
以下の軽圧下を加える場合もある。このため、再結晶オ
ーステナイト粒が十分細粒化されず、優れた母材靭性を
有する鋼板を安定して製造することが困難である。しか
し、板厚中心部の温度に応じて圧下率を設定することに
より、優れた母材靭性を有する鋼板を安定して製造する
ことが可能となる。
【0025】本発明はこのような知見に基づいてなされ
たものであり、重量%で、C:0.06〜0.1%、M
n:0.5〜1.6%、P:0.015%以下、S:
0.015%以下、Mo:0.01〜0.5%、Nb:
0.003〜0.05%、Al:0.005〜0.1
%、N:0.0005〜0.008%、Ti:0.00
5%未満、B:0.0002%未満を含み、 Pcm=C+(Si/30)+(Mn/20)+(Cu
/20)+(Ni/60)+(Cr/20)+(Mo/
15)+(V/10)+5B で定義されるPcm値が0.2以下であり、かつ100
0〜1250℃の温度範囲に設定された加熱温度TH
(℃)を用いてlog{(Nb)×(C+12N/1
4)}=2.26−6770/(TH +273.15)
の関係式により計算される固溶Nbを有効Nb量とし、
さらに Ceq=C+(Mn/6)+(Si/24)+(Ni/
40)+(Cr/5)+(Mo/4)+(V/14) で定義されるCeq値、前記有効Nb量、V含有量、お
よび鋼板の厚さt(mm)が 1500×有効Nb+800×V+675×Ceq≧t
+210 の関係を満たす鋼を、1000〜1250℃の温度範囲
の前記TH に加熱後圧延するに際し、板厚1/2tの温
度をT℃とした場合に、1パスあたり 1.5×103 ×exp(−5.5×10-3×T)% で表される圧下率ε以上の圧下率で圧延し、圧延終了
後、Ar3 変態点以上から直接焼入し、次いで、Ac1
変態点以下の温度に焼戻し処理することを特徴とする溶
接性および板厚中心部の靭性に優れた厚物600N級鋼
の製造方法を提供するものである。
【0026】また、上記方法において、上記鋼が、重量
%で、Si:0.01〜0.4%、Cu:0.01〜
0.5%、Ni:0.01〜1.5%、Cr:0.01
〜0.5%、V:0.01〜0.1%、W:0.01〜
0.8%のうち1種以上をさらに含有することを特徴と
する溶接性および板厚中心部の靭性に優れた厚物600
N級鋼の製造方法を提供するものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明における構成要件の
限定理由等について詳細に説明する。 (1)成分 本発明では、重量%で、C:0.06〜0.1%、M
n:0.5〜1.6%、P:0.015%以下、S:
0.015%以下、Mo:0.01〜0.5%、Nb:
0.003〜0.05%、N:0.0005〜0.00
8%、Ti:0.005%未満、B:0.0002%の
鋼を対象にする。また、選択成分として、重量%で、S
i:0.01〜0.4%、Cu:0.001〜0.5
%、Ni:0.01〜1.5%、Cr:0.01〜0.
5%、V:0.01〜0.1%、W:0.01〜0.8
%のうち1種以上をさらに含有してもよい。
【0028】C: C量が0.06%未満では0.3%
以上のMo添加や、Cu、Ni、Crなどの焼き入れ性
向上元素の添加が必要となり、コスト高、板厚中央部の
靭性劣化、溶接性の劣化を招く。また、特に本発明の鋼
に大入熱溶接を施す場合、C含有量が0.06%未満で
は溶接金属へのCの希釈が少なくなり、一般の溶接材料
では継手強度を確保することが困難となる。一方、C含
有量が0.1%を超えると、溶接割れ感受性を高め、か
つNb添加を前提とした場合、継手靭性を劣化させるば
かりか第二相の硬質化、凝集粗大化につながってしま
う。したがって、C含有量を0.06〜0.1%の範囲
とする。
【0029】Mn: Mnは母材強度と溶接強度とを確
保する上で有効に作用し、その効果は0.5%以上で発
揮される。しかし、1.6%を超えると溶接割れ感受性
を高め、必要以上の焼入れ性をもたらす。したがって、
Mnの含有量を0.5〜1.6%の範囲とする。
【0030】Mo: Moは母材強度と溶接強度とを確
保する上で有効に作用し、その効果は0.01%以上で
発揮される。しかし、その量が0.5%を超えると、溶
接割れ感受性を高め、溶接継手靭性を劣化させる傾向が
ある。したがって、Mo含有量を0.01〜0.3%の
範囲とする。
【0031】Nb: Nbは、上述したように、固溶さ
せることにより焼入れ性を向上させ、かつ炭窒化物を形
成することにより析出硬化をもたらす元素であり、これ
らの効果は、0.005%以上の添加により発揮され
る。一方、0.05%を超えて添加した場合には溶接継
手靭性を劣化させる傾向にある。したがって、Nb含有
量を0.005〜0.05%の範囲とする。
【0032】Al: Alは鋼の脱酸およびミクロ組織
の微細化による母材靭性の確保のために添加される元素
であり、このような効果を発揮するためには0.005
%以上含有される。しかし、0.1%を超えると母材靭
性を損なう。したがって、Al含有量は0.005〜
0.1%の範囲とする。
【0033】Ti: Tiの添加により母材性能に不安
定さが生じるため、Tiは不純物元素として0.005
%未満に規制する。 B: Bは焼き入れに有効に働く元素であるが、本発明
ではこのような目的でBを添加を用いる必要がなく、む
しろ熱影響部を硬化させるので好ましくない。したがっ
て、本発明ではBを積極的には添加せず、不純物元素と
して上述のような悪影響が生じない0.0002%未満
に規制する。
【0034】N: Nは、Al、Nbなどと反応して析
出物を形成することでミクロ組織を微細化し、母材靭性
を向上させるため、および焼戻し時にNb、Vなどと反
応して析出硬化を生じさせることによる強度確保のため
に添加される。しかし、この量が0.0005%未満で
はミクロ組織の微細化および強度確保に必要な析出物が
形成されず、また0.008%を超えるとむしろ母材お
よび溶接継手の靭性を損なう。
【0035】P、S: P、Sはいずれも不純物元素で
あり、健全な母材および溶接継手を得るために0.01
5%以下に規制される。 Si: Siは母材強度と大入熱溶接強度を確保する上
で有効に作用し、その効果は0.01%以上で発揮され
る。しかし、0.4%を超えると溶接割れ感受性を高
め、溶接継手靭性を劣化させる。したがって、Siを添
加する場合には、その含有量を0.01〜0.4%の範
囲とする。
【0036】Cu、Ni、Cr: Cu、Crは母材お
よび溶接継手強度を向上させる効果を有する。Niはさ
らに靭性を改善する作用を有する。これらの合金元素は
本発明において化学成分の限定式の範囲内で選択的に添
加することができる。特に、Mnの一部をこれらの元素
に置き換えることで靭性の向上や偏析の軽減などを期待
することができる。しかし、これらは0.01%未満で
はこのような効果が有効に発揮されず、また必要以上の
焼入れ性を確保させない点を考慮して、Cu、Crは
0.01〜0.5%、Niは0.01〜1.5%以下と
する。
【0037】V: Vは母材強度と大入熱溶接強度を確
保する上で有効に作用し、その効果は0.01%以上で
発揮される。しかし、0.1%を超えると溶接割れ感受
性を高め、かつ母材靭性を損なう。したがって、Vを添
加する場合には、その含有量を0.01〜0.1%の範
囲とする。
【0038】W: Wは母材強度を確保する上で有効に
作用し、その効果は0.01%以上で発揮される。しか
し、0.8%を超えると経済性を損なう。したがって、
Wを添加する場合には、その含有量を0.01〜0.8
%の範囲とする。
【0039】(2)Pcm Pcmは溶接割れ感受性を表わす指数であり、 Pcm=C+(Si/30)+(Mn/20)+(Cu
/20)+(Ni/60)+(Cr/20)+(Mo/
15)+(V/10)+5B で定義される。本発明では通常の環境において溶接施工
時の予熱を不要にするためにこの値を0.2以下とす
る。
【0040】(3)1500×有効Nb+800×V+
675×Ceq この値は母材の板厚1/2tにおける強度を表わす指数
であり、本発明の分野で一般的に知られている炭素当量
Ceq=C+(Mn/6)+(Si/24)+(Ni/
40)+(Cr/5)+(Mo/4)+(V/14)に
本発明にとって重要な有効NbとVの寄与を加味し、さ
らに概ね40〜100mmの板厚範囲における板厚効果
を考慮して整理した数式である。なお、板厚効果とは、
熱間圧延後の直接焼入れにより鋼板をAr3 変態点以上
から強制冷却する際、板厚に応じてその冷却速度が必然
的に変化し、そのため母材強度が変化することを指す。
ここで、600N/mm2 級高張力鋼に分類されるJI
S G3106 SM570Qに適合する鋼板を得るた
めには、上記1500×有効Nb+800×V+675
×Ceqが板厚t(mm)に210を加えた値を上回る
必要がある。なお、本発明が対象とする板厚範囲は上記
式で考慮された概ね40〜100mmの範囲である。
【0041】ここで、有効Nbは、上記化学組成を有す
る鋼を熱間圧延する際に1000〜1250℃の温度範
囲に設定された加熱温度Tを用いて、log{(Nb)
×(C+12N/14)}=2.26−6770/(T
+273.15)の関係式により計算される固溶Nb量
である。
【0042】(4)製造条件 本発明においては、上記鋼を1000〜1250℃の温
度範囲の前記TH に加熱後圧延するに際し、板厚1/2
tの温度をT℃とした場合に、1パスあたり1.5×1
3 ×exp(−5.5×10-3×T)%で表される圧
下率εで圧延し、圧延終了後、Ar3 変態点以上から直
接焼入し、次いで、Ac1 変態点以下の温度に焼戻し処
理する。
【0043】・熱間圧延前の加熱温度:合金の均質化と
有効Nbの確保固溶を図るため、加熱温度は1000℃
以上に設定する。しかし、加熱温度が1250℃を超え
るとミクロ組織の粗大化により母材の靭性が確保されな
くなるので、上限を1250℃とする。
【0044】・圧延条件:板厚中心部を細粒化させ、靭
性を確保するためには、板厚1/2tの温度T℃に対
し、1パスあたりε=1.5×103 ×exp(−5.
5×10-3×T)%以上の圧下率が必要である。この圧
下率未満の圧下を加えた場合、巨大粒が形成され、靭性
が著しく低下する。
【0045】・直接焼入:本発明では、熱間圧延終了
後、Ar3 変態点を上回る温度の鋼板を強制冷却し、焼
入れ処理を施す直接焼入れを行うことが必要である。強
制冷却は水等の冷却媒体を鋼板に均一に供給し、板厚1
/2tにて少なくとも1℃/sec以上の冷却速度を達
成させなければならない。
【0046】・焼戻し温度:焼戻しは、溶接やSRによ
る性能変化に対する懸念を取り除くため実施されるが、
本発明では有効Nbによる炭窒化物の析出硬化による母
材強度確保という重要な意味を持つ。しかし、Ac1
態点を超える温度で焼戻しを行うと強度の低下が著し
く、600N/mm2 級高張力鋼としての強度が確保さ
れない。上記効果を有効に発揮するためには、後述する
表4にも示すように、焼戻しは550℃以上で実施する
ことが好ましい。
【0047】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。表1に示す化学成分の鋼を溶製して鋳塊となし、
表2に示す製造条件にて所定の板厚に熱間圧延後、直接
焼入れし、さらに焼戻し処理を施し、供試鋼を得た。な
お、表2に示した供試鋼の圧延仕上温度はいずれも85
0℃以上であり、焼戻し温度は580〜680℃の範囲
とした。また、一部の供試鋼については再加熱焼入れ、
焼戻し処理し、比較として用いた。さらに、後述する表
4に示すように、焼戻し温度に対する母材の性能変化を
表1のA鋼およびD鋼より確認した。
【0048】全ての供試鋼の板厚中央部より、引張試験
片およびシャルピー衝撃試験片を圧延方向と垂直な方向
にて採取し、600N/mm2 級鋼としての母材の機械
的性質を評価した。その結果を表2に併記する。なお、
シャルピー衝撃試験においては、破面遷移温度が−40
℃以下で、かつ、−40℃での衝撃吸収エネルギーが平
均で100J以上、個々の値が70J以上である鋼板に
ついて靭性が良好であると判断した。
【0049】また、JIS Z3158に準拠して斜め
Y型溶接割れ試験を、JIS Z3101に準拠して最
高硬さ試験をそれぞれ実施し、溶接割れ感受性を評価し
た。これらの試験はいずれも60キロ級鋼用超低水素タ
イプの溶接材料を用いて、温度20℃湿度60%の雰囲
気で、試験片初期温度25℃に設定して行った。
【0050】溶接性は、いくつかの供試材についてサブ
マージアーク溶接またはエレクトロガスアーク溶接によ
り継手を作製し、その強度を測定すると共に、靭性が最
も懸念されるボンド部についてシャルピー衝撃試験を実
施し、評価した。その結果を表3に示す。
【0051】表1の鋼A〜Kは組成、Pcmが本発明の
範囲内であり、鋼L〜Sはこれらがが本発明の範囲外で
ある。表2のNo.1、2は表1の鋼Aを用いた本発明
例である。鋼Aの組成から計算される1500×有効N
b+800×V+675×Ceqの計算値は299であ
り、No.1、2の板厚はそれぞれ43、50であるか
らt+210の値はそれぞれ253、260であり、い
ずれも1500×有効Nb+800×V+675×Ce
q≧t+210を満たしている。そのため、板厚中心部
の母材の引張強さは570N/mm2 を超え靭性も良好
であった。また、Pcm値は0.16と低く、Y割れ試
験において溶接割れは発生しなかった。また、No.2
では、入熱4.5kJ/mmにてサブマージアーク溶接
による継手を作製して溶接性を評価した結果、良好な継
手性能が確認された。
【0052】No.3〜15は表1の鋼B〜Kを用いた
本発明例であり、これらは板厚が43〜75mmであ
り、いずれも上記計算値が板厚に210を加えた値以上
である。そして、いずれも板厚中心部母材の機械的性質
は良好であり、溶接割れ感受性も低かった。また、これ
らの中でNo.7、8、11では健全な溶接継手が実現
されていることが確認された。
【0053】一方、No.16は表1の鋼Lを用いた比
較例である。鋼Lの組成から計算される1500×有効
Nb+800×V+675×Ceqの値は267であ
り、No.13の板厚は75であるからt+210の値
は285であり、1500×有効Nb+800×V+6
75×Ceq≧t+210を満たしていない。そのた
め、板厚中心部の強度は570N/mm2 に満たなかっ
た。
【0054】No.17〜22は鋼M〜Rを用いた比較
例である。これらは、従来、再加熱焼入れ焼戻し(Q
T)プロセスにより提供されていた高張力鋼であり、こ
れらの組成を有する板厚の厚い鋼板を直接焼入れ焼戻し
(DQT)プロセスにより製造しようとしても、上述し
たように、板厚中心部の靭性、溶接性のいずれかもしく
は両方とも確保されないことが確認された。
【0055】No.23は鋼Sを用いたものであり、こ
れに再加熱焼入れ焼戻し(QT)プロセスを施し板厚5
0mmの鋼板を得た比較例である。鋼SはBの活用によ
りPcm値を0.21まで低減したものであり、Y割れ
試験では割れが発生しなかったものの、板厚中心部の靭
性、溶接継手の性能が劣っていた。
【0056】No.24、25は、A鋼を圧延する際の
スラブ加熱温度を1050℃および1000℃として板
厚45mmに圧延した場合の実施例である。加熱温度は
本発明を満たしているが、No.1、2よりも低いた
め、それに対応して有効Nbが低下している。したがっ
て、1500×有効Nb+800×V+675×Ceq
の計算値がそれぞれ294、284とNo.1、2より
も低い値であるが、t+210は255となり、150
0×有効Nb+800×V+675×Ceq≧t+21
0を満たしている。そのため、板厚中心部の母材の引張
強さが570N/mm2 を超えていることが確認され
た。
【0057】No.26は同じくA鋼を用いて板厚45
mmに圧延された鋼板に再加熱焼入れ焼戻し(QT)プ
ロセスを適用した比較例である。1500×有効Nb+
800×V+675×Ceqの計算値は274とt+2
10(=255)より大きい値を示したが、本発明を外
れるQTプロセスであるため、570N/mm2 を超え
る強度を確保することができなかった。
【0058】No.27〜29はD鋼についての実施例
であるが、No.24、25と同様加熱温度を変化させ
たものである。有効Nbの低下に対応してNo.5〜8
よりも1500×有効Nb+800×V+675×Ce
qの値が低いものの、その値はt+210よりも大き
く、570N/mm2 を超える強度を確保することがで
きた。
【0059】No.30はD鋼を用いて板厚45mmに
圧延された鋼板に再加熱焼入れ焼戻し(QT)プロセス
を適用した比較例である。QTプロセスを採用している
ために、No.26と同様、本発明の計算式を満たして
いるものの570N/mm2を超える強度を確保するこ
とができなかった。
【0060】No.31、32は、鋼Iについてスラブ
加熱温度を1250℃、1200℃として板厚100m
mに圧延した場合の実施例である。いずれも加熱温度が
No.13より高いため、1500×有効Nb+800
×V+675×Ceq≧t+210を満たしており、母
材の板厚中心部機械的性質は良好であった。
【0061】また、表4に示すように、Ac1 変態点以
下の温度の種々ので焼戻したものはいずれも良好な強度
および靭性が得られた。また、焼戻し温度が550℃以
上で特に強度が上昇することが確認された。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
溶接性と板厚中心部の機械的性質、特に靭性に優れた、
板厚の厚い600N/mm2 級高張力鋼を製造すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 38/58 C22C 38/58 (72)発明者 森谷 豊 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、C:0.06〜0.1%、M
    n:0.5〜1.6%、P:0.015%以下、S:
    0.015%以下、Mo:0.01〜0.5%、Nb:
    0.003〜0.05%、Al:0.005〜0.1
    %、N:0.0005〜0.008%、Ti:0.00
    5%未満、B:0.0002%未満を含み、 Pcm=C+(Si/30)+(Mn/20)+(Cu
    /20)+(Ni/60)+(Cr/20)+(Mo/
    15)+(V/10)+5B で定義されるPcm値が0.2以下であり、かつ100
    0〜1250℃の温度範囲に設定された加熱温度TH
    (℃)を用いてlog{(Nb)×(C+12N/1
    4)}=2.26−6770/(TH +273.15)
    の関係式により計算される固溶Nbを有効Nb量とし、
    さらに Ceq=C+(Mn/6)+(Si/24)+(Ni/
    40)+(Cr/5)+(Mo/4)+(V/14) で定義されるCeq値、前記有効Nb量、V含有量、お
    よび鋼板の厚さt(mm)が 1500×有効Nb+800×V+675×Ceq≧t
    +210 の関係を満たす鋼を、 1000〜1250℃の温度範囲の前記TH に加熱後圧
    延するに際し、板厚1/2tの温度をT℃とした場合
    に、1パスあたり 1.5×103 ×exp(−5.5×10-3×T)% で表される圧下率ε以上の圧下率で圧延し、 圧延終了後、Ar3 変態点以上から直接焼入し、次い
    で、Ac1 変態点以下の温度に焼戻し処理することを特
    徴とする溶接性および板厚中心部の靭性に優れた厚物6
    00N級鋼の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記鋼が、重量%で、Si:0.01〜
    0.4%、Cu:0.01〜0.5%、Ni:0.01
    〜1.5%、Cr:0.01〜0.5%、V:0.01
    〜0.1%、W:0.01〜0.8%のうち1種以上を
    さらに含有することを特徴とする請求項1に記載の溶接
    性および板厚中心部の靭性に優れた厚物600N級鋼の
    製造方法。
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