JPH10179074A - 味噌類の製造方法及び装置 - Google Patents

味噌類の製造方法及び装置

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JPH10179074A
JPH10179074A JP8354616A JP35461696A JPH10179074A JP H10179074 A JPH10179074 A JP H10179074A JP 8354616 A JP8354616 A JP 8354616A JP 35461696 A JP35461696 A JP 35461696A JP H10179074 A JPH10179074 A JP H10179074A
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alcohol
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】白味噌等の製造に際し、褐変等の色調の変化を
防ぎ、又、粘度のバラツキ等も生ぜず、防黴用のアルコ
ール残留量の均一分散精度を保証するような味噌類の製
造システムを提供する。 【解決手段】蒸煮、及び、製麹処理により酵素消化され
た味噌素材2を連続攪拌混捏反応熱交換装置のオンレー
ター(ONLATOR)20にインレット40を介し圧
入し、ピンタイプミキサー42を介し予備攪拌して回転
シャフト31とその外周のシリンダー21との間のリン
グ状間隙34にムラなく分散してプラグフローを介し均
一速度で流過させて該シリンダー21の外周に設けた冷
却用ジャケット24により、均一冷却状態を現出し、先
端がナイフエッジタイプのブレード36より掻き取り低
混捏分散して所定設計粘度で設計低温状態にしてアルコ
ールの混入量も均一分散状態にし、防黴機能を有し、鮮
明な状態で色調変化の少い、べとつきのない高品質の味
噌を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、白味噌等を包装段階
の前工程で混捏状態を良好にし、低回転での冷却作用を
保持することで、こげつき、極部加熱による褐変の抑制
と味噌の“てり”(輝度と白色度)と“見映え”(表面
色の鮮明化)を図り、アルコールの蒸散を可及的に抑止
し、良好で均質な味噌類の製品とする製造システムの技
術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、市民生活が向上し、衣、
食、住の生活様式も質的に変化し、例えば、食生活にあ
っても単なるカロリーや栄養の補給のみならず、見映え
の良好さ等が質的にも求められるようになってきてい
る。
【0003】特に、食生活に用いる調味料等においては
品質の向上や見映えの良さ等を求める需要者の要求は供
給者にとって極めて大きな問題となってきており、これ
らの需要者の希望に沿う姿勢が強く求められている。
【0004】而して、食生活の洋式化が進む中において
猶和風の伝統的な様式が根強い人気を保っているため底
強い需要があり、特に、日常生活の食事において必要不
可欠とさえされている味噌類についてはますますその品
質(粘度)や見映え(表面色の鮮明化)とてり(輝度と
白色度)の向上が強く要求されるようになってきてい
る。
【0005】そこで、在来一般態様の味噌、就中、白味
噌の包装前段における製造について図5以下により略説
すると、通常態様においては図6に示す様に、ホッパー
1にその前段階で蒸煮、及び、製麹処理され、更に、消
化、及び、酵素処理(白味噌の場合醗酵しておらず米麹
による消化及び酵素処理)された所定の穀類等の味噌素
材2をモーター3により回転駆動される圧送用のスクリ
ュウ4により混捏装置としてのシリンダー5に圧送供給
し、該シリンダー5は外装する冷却ジャケット6に冷却
水等の冷媒7を供給し、モーター8で駆動される混捏用
スクリュウ9で所定に混捏し、アウトレット10から次
段のホッパー11に圧出し、該ホッパー11にモーター
12でスクリュウ13を回転すると共に、アルコールを
該ホッパー11内へアウトレット10から圧出される味
噌素材2にスプレー方式や滴下方式に添加し、味噌素材
2とスクリュウ9によるミキシング作用を介し混捏し、
シリンダー15によりサブシリンダー16を介しアルコ
ールと味噌素材2とを所定に混捏状態にし、スリ機17
によりアルコールと味噌素材2を可及的に均一状態に分
散混合し、包装工程18に送給するようにしていた。
【0006】尚、上記プロセスにおいて、アルコールを
アウトレット10から圧出される混捏済の味噌素材2に
スプレー方式や滴下方式によって添加するのは静菌作用
のためである(混入微生物による醗酵の防止が目的であ
る)。
【0007】ところで、シリンダー5内における味噌素
材2の混捏作用がシリンダー9によりオーバーなミキシ
ング作用を受けると、当該味噌素材(特に、白味噌)に
あっては粘性変化が商品価値を低下する虞があり、即
ち、色調を規制する白色度と輝度(てり)(くすみ状
態)が重要なかかわり合いを有し、又、冷却ジャケット
6による冷媒7の供給の度合の変化により、送給温度7
0℃から圧出温度50℃等の冷却状態が不充分であるた
めに、所謂褐変等が生じて商品価値を低下させる虞があ
る。
【0008】特に、スクリュウ9による混捏状態の程度
がオーバーになったり、又、不足気味であるとこれらの
問題を抑制出来ないものであった。
【0009】又、該シリンダー5の先端部のアウトレッ
ト10から次段のホッパー11に混捏済の味噌素材2を
供給して当該次段のホッパー11内にてスクリュウ1
3,16で二次的な混捏作用を付与する段階においてア
ルコールをスプレー方式や滴下方式で添加するために、
当該アルコールの添加はオープン状態でなされるため
に、例えば、好適な防黴作用を保持するにはアルコール
残留量は2%必要(上限2%の理由は味噌の評価におい
て添加アルコールは臭気としてしか評価されないので、
多量のアルコール添加を行った味噌の総合評価は低く、
アルコール残留量2%以下の場合は、ほとんど静菌効果
は期待出来ず、又、アルコールの使用コストの問題もあ
る。)であり、当該露呈状態での添加であるために、ア
ルコールの蒸散現象が生じ、包装工程18へ排出される
段階では当該アルコールの添加残留状態が1.5〜1.
0%と極めて低く、且つ、不安定で不均一な状態にな
り、所定量のアルコールの残留量保持が望めなく、した
がって、品質保持にムラが出る等のバラツキの問題があ
った。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】かかる態様の従来技術
における味噌素材2の混練プロセスにおける混捏の冷却
状態下における作用は該味噌素材2のシリンダー5の冷
却による部分的褐変の発生の防止が目的であり、色調の
制御は目的でないという不都合さがある。
【0011】つまり、味噌素材2の火入れ後の冷却(部
分的褐変)によるこげ臭の防止が目的であった。
【0012】これにかかわる重要な原因がスクリュウ9
による混捏に前後混合が大きく混捏時間に均一性がなく
なり、が適正混捏を保ち得ないというところにネックが
あった。
【0013】これに対処するに、図7に示す様に、上述
図6に示すシリンダー5に代えて内部に多管のチューブ
19,19を内装するシリンダー5' をホッパー1に接
続し、該シリンダー5' のインレット10' から圧入さ
れて前送りされる味噌素材2の移送速度を可及的に均一
にし、冷媒7による冷却を可及的に均一化して褐変の防
止と適正粘性度に保持するようにする技術もあるが、当
該技術にあっても、シリンダー5' 内に於ける流過する
味噌素材2の流速はチューブ内の中央部が早く、外周部
は相対的に遅くなるようなバラツキが生じ、又、中央部
のチューブで早く流れ外周部のチューブで遅く流れると
いう偏流を生じ、製品における色調や粘度の均一化が保
持出来ないという欠点がある。
【0014】又、当該態様にあってもアルコールの添加
がスリ機17に於ける添加残留量の最適保持量1%前後
まで保持出来ず、安定したアルコールの残留量が保持出
来ないという不都合さがある。
【0015】而して、アルコールの味噌素材2中への添
加は2%が上限であるが、上限2%の理由は味噌の評価
において添加アルコールは臭気としてしか評価されない
ので、多量のアルコール添加を行った味噌の総合評価は
低く、アルコール残留量2%以下の場合は、ほとんど静
菌効果は期待出来ず、又、アルコールの使用コストの問
題もある。
【0016】そして、アウトレット10から排出される
混捏済の味噌素材の温度が未だ高温であるために、添加
するアルコール13の蒸散が激しく品質保持のためのア
ルコールの残留量の適正量が望めないという欠点があ
る。
【0017】尚、かかる在来態様の味噌の製造工程は図
5に示すフローチャートに示す通りである。
【0018】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく味噌素材に対する混捏の程度が最適程度に保て
ず、べとつき等を生じ、又、色調変化の抑制が困難で製
品の最適アルコールの添加量が保持出来ない問題点を解
決すべき技術的課題とし、前段階において蒸煮、及び、
製麹処理により酵素消化された加熱状態(火入れ状態)
の味噌素材に対する混捏の程度を実使用時にきれが良
く、べたつきがない最適粘性状態に保持し、且つ、褐変
の発生が抑制され見映えを良くし(表面色が鮮明化)、
又、最終包装工程に送給する味噌素材に対する添加アル
コールの蒸散を防止し、最適残留量に保持することが出
来るようにして食品産業における調味料技術利用分野に
益する優れた味噌類の製造方法、及び、該方法に直接使
用する装置を提供せんとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述目的に沿い先述特許
請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述
課題を解決するために、米、大豆等の味噌原料を蒸煮製
麹し、併せて、酵素消化処理された味噌素材を冷却裡に
混捏するに際し、冷媒を流過させるジャケットを外装し
てある連続攪拌混捏反応熱交換装置のドラム型ケーシン
グのシリンダーにモーター等の駆動源に連結した所定径
のシャフトを回転させ、該回転シャフトの周囲にはシリ
ンダーの内壁に摺接する先端がナイフエッジタイプにさ
れたブレードを介し所定の低回転の混捏作用を行い、該
回転シャフトとシリンダーの間のリング状間隙を介し前
工程で処理された味噌素材がプラグフローとして均一流
速で流過され、ジャケットによる冷媒の冷却作用を適正
に受けて褐変等の色調変化が生ぜず、温度も適正に保持
されてべとつき等の生じない適正粘度状態で先端のアウ
トレットから次段の包装工程に圧出されるに、該シリン
ダーの適宜の部位にアルコール注入が所定段階で行わ
れ、該アルコールの残留濃度が均一、均等に全量が保持
されて蒸散が防止され、急冷することにより表面色を鮮
明にし、褐変を抑制して色調変化をゆるやかにし、べた
つきがなく、使用時に適正なきれのある、良好な品質が
安定して保てるようにした味噌類の製造を行うようにし
た技術的手段を講じたものである。
【0020】
【作用】而して、前段で加熱処理と麹添加処理が成さ
れ、醗酵処理がされた味噌素材がオンレーター(ONL
ATOR)を用いて連続攪拌混捏反応熱交換装置による
ジャケットを介しての充分な低温作用により該オンレー
ター(ONLATOR)のシリンダーにおける低混捏工
程における粘度が適正に保て、べたつきが発生すること
なく、又、ジャケットによる適正冷却による色調の変化
もなく、褐変等も生ぜず、アルコール注入は密閉裡に行
われるために、添加量全量や適正な残留含有量が保持さ
れ、味噌の品質の低下が少く、バラツキが生ぜず、見映
えが良く安定した良品質が保持出来るようにしたもので
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】前段のホッパーにおいて投入され
る加熱処理と麹添加処理と醗酵加処理がなされた味噌素
材が所定圧のもとで連続攪拌混捏反応熱交換工程のオン
レーター(ONLATOR)のシリンダーと内部の回転
シャフトのリング状間隙部に圧送され、該回転シャフト
の周囲に設けたブレードがその先端のナイフエッジタイ
プにより掻き取り作用と最適な低混捏作用を受け、オー
バーな混合作用によるべとつき等をなくし、又、プラグ
フローによる最適混捏作用を受け、中途部に於けるアル
コールの最適量の注入が密閉裡に行われて最適冷却にお
ける最適低混捏作用と最適アルコール注入のもとに安定
した精度でバラツキなく、アルコールによる防黴作用が
保持出来、白色度を増大し、輝度(てり)等の色調変化
もゆるやかで安定した品質の良好な味噌類の製造を出来
るようにするものである。
【0022】
【実施例】次に、この出願の発明の1実施例を図1〜図
4を参照して説明すれば、以下の通りである。
【0023】尚、図5以下と同一態様部分は同一符号を
用いて説明するものとする。
【0024】図示実施例は白味噌の製造にかかわる態様
であり、そのフローとしては図2に示す様に、米や大豆
等の味噌原料を蒸煮、及び、製麹処理し、更に、酵素消
化された後加圧してアルコールと共に連続攪拌混捏反応
熱交換工程に圧送し、そのシリンダーに対しアルコール
を所定部位で注入し、アウトレットから圧出して包装工
程に移送して白味噌を製造するものであり、加圧工程は
在来態様同様にモーター3によって駆動されるスクリュ
ウ4により予備混捏しながら、オンレーター(ONLA
TOR)20に圧送されて圧入されるものであり、該オ
ンレーター(ONLATOR)20のインレット40か
らアウトレット41にかけての構造は図1,図3に示す
様にされており、そのドラム型ケーシングのシリンダー
21の外周部には冷媒としての冷却水のインレット22
とアウトレット23が両端部に亘って設けられた冷却ジ
ャケット24が同心状に設けられており、更に、該冷却
ジャケット24の外部には全体的に発泡スチロール製等
の断熱剤25が囲繞して設けられており、その両端部に
はブラケット26,27を介しメカニカルシール28,
29が設けられれている。
【0025】そして、該ドラム型ケーシングのシリンダ
ー21の内部には同心的に大径の回転シャフト31が設
けられ、基端部のテーパー部を介し小径のシャフト3
2,32' を介し、ベアリングに支承されており、一方
側のシャフト32の先端部にはより細径のロッドタイプ
のシャフト33が一体的に延設されて駆動源としてのモ
ーター8に連結されて回転シャフト31を所定角速度で
回転自在にしている。
【0026】したがって、該回転シャフト31のシリン
ダー21との間には全長的にリング状の間隙34が形成
されて流過する味噌素材を最適に等速流過状態のプラグ
フローを形成するようにされている。
【0027】而して、該回転シャフト31の外周部には
軸方向所定ピッチを介し、所定段数の図3の(イ)に示
す様に、先端がナイフエッジ35に形成されたブレード
36がスイング自在にピン枢着されており、先端のナイ
フエッジ35がシリンダー21の内壁部を周方向に摺接
してスライド裡に回転することにより、流過する味噌素
材2を削ぎ落すと共に低混捏を行ってオーバーな混練作
用が起きないようし、ジャケット24による冷却の変動
による褐変等の色調変化を防止することが出来るように
されている。
【0028】尚、図3の(ロ)において37' はアルコ
ールの注入インレットのノズルである。
【0029】又、囲繞する断熱剤は発泡スチロールに代
えて他の断熱剤にすること等も可能であり、それは設計
変更の問題である。
【0030】そして、シリンダー21には所定部位にア
ルコールタンク40' からのアルコールをポンプ41'
を介して注入するインレット37,37が密閉式に設け
られて流過する圧入された味噌素材2に直接的に注入さ
れて露呈状態でないことによる蒸散が防止され、例え
ば、最上段のインレット37から2%程度のアルコール
が注入されて低混捏状態の味噌素材2に流過工程におい
て蒸散が防止され、最上段に設けられた所定に前処理さ
れた味噌素材2のインレット40からの該味噌素材2が
シリンダー21と回転シャフト31のリング状の間隙3
4を流過する間に粘度のバラツキ等が生ぜず、均一にア
ルコールを分散されて設計濃度の全量のアルコール分と
され、確実に防黴作用を保持した状態で次段の包装工程
18にアウトレット41より圧出されて送給されていく
ようにされている。
【0031】尚、前述した如く、味噌素材の混捏工程に
おける粘度変化は商品の性質にバラツキ等の不良性を生
ずるがために、冷却作用を司どるジャケット24の温度
管理は極めて重要であり、この出願の発明の連続攪拌混
捏反応熱交換装置のオンレーター(ONLATOR)2
0においては熱電対等の温度センサー38,38が設け
られて温度管理制御装置39に電気的に接続されて最適
冷却状態にされるようにされているものである。
【0032】当該態様は図4の(ハ)に示す様な全体構
造であるが、当該図4の(ニ)に示す様に、シリンダー
21の基端部の味噌素材2のインレット40の先端部に
臨むようにそのテーパー部には径方向に所定数複数のピ
ンタイプのミキサー42,42が設けられて予備攪拌
し、リング状の間隙34に確実にプラグフローを付与す
るようにされている。
【0033】上述構成の味噌類の製造装置のオンレータ
ー(ONLATOR)20において、図4の(ハ)に示
す様に、ホッパー1に対し蒸煮、及び、製麹処理によ
り、酵素消化された味噌素材2がモーター3により回転
する圧出用のスクリュウ4を介しオンレーター(ONL
ATOR)20のインレット40から該シリンダー21
内に所定流量圧入送給されるが、そのタイミングで該イ
ンレット40に設けたアルコール注入インレット37か
ら所定量、例えば、2%のアルコールが注入されて一体
的にシリンダー21と回転シャフト31との間のリング
状の間隙34部分に圧送されプラグフローとして流過し
てその流過プロセスにおいてジャケット24を流過する
冷媒としての冷却水により所定温度に連続的に急速冷却
されて色調が鮮明化され、又、べとつき等の粘性変化を
生じないように低混捏を受けて圧送されていき、その
間、各ブレード36によるその先端ナイフエッジ35に
よりシリンダー21の内壁から剥離作用を受け、又、低
混捏作用を受けて低粘度状態で流過していき、その間、
例えば、インレット40から70℃の高温状態で圧入さ
れた味噌素材はジャケット24に流過する冷媒としての
冷却水により一度に、且つ、均一状態に冷却されてアル
コールの不均一な分布がなく、均一状態に分布された状
態でアウトレット41から20℃程度の低温状態で圧出
され、次段の包装工程18へと移送されて行く。
【0034】この間、冷却ジャケット24における冷却
状態は温度センサー38,38により温度状態が監視さ
れて温度管理制御装置39により、最適冷却状態が管理
されて色調変化や粘度変化がないように均質状態が保持
される。
【0035】尚、図4の(ニ)に示す様に、ドラム型ケ
ーシングの回転シャフト31の基端部のテーパー部に設
けられたピンタイプのミキサー42によりリング状の間
隙34に対する味噌素材2の圧入を偏流状態にならない
ように均一に移送することが出来るものである。
【0036】したがって、上述実施例によれば、包装工
程18において製品化された味噌は白色度や輝度(て
り)等が良好な色調のまま所定濃度のアルコールの分散
混合状態が保持されて防黴機能が保持され、低混捏によ
るオーバーな混練状態が生じていないことにより、使
用、又は、実使用状態においてきれが良く、べたつきが
ない状態が保持され、良好な品質の白味噌とすることが
出来る。
【0037】尚、この出願の発明の実施態様は上述実施
例に限るものでないことは勿論であり、例えば、対象と
する味噌は白味噌に限らず、赤味噌であっても良いこと
等種々の態様が採用可能である。
【0038】又、アルコール注入インレットのノズルは
味噌素材のインレットの部分に一体的に設けることも可
能である。
【0039】又、連続攪拌混捏反応熱交換装置のオンレ
ーター(ONLATOR)20は縦置きタイプであって
も横置きタイプであっても、又、傾斜タイプであっても
良い等も設計上の問題に過ぎないものである。
【0040】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に米等を原料とする味噌素材を蒸煮、及び、製麹処理に
より酵素消化された後に連続攪拌混捏反応熱交換装置と
してのオンレーター(ONLATOR)により、その回
転シャフトとシリンダーとのリング状間隙を平均的に均
一流速でプラグフローとして流過するために、偏流が生
ぜず、したがって、混捏作用を低い状態で、しかも、均
一に受けることが出来、加えて、シリンダーの外周に設
けたジャケットにより均一に冷却されるために、例え
ば、70℃の高温状態でインレットから圧入された味噌
素材が35℃〜20℃の低温状態に確実に均一に冷却さ
れて圧出され、その間、ジャケットの冷却管理が均一状
態にされて回転シャフトの外周に設けた先端混捏タイプ
のブレードによる低混捏作用と掻き取り作用により全体
的に流過工程において温度変化がなく、適正な粘度で適
正な低温状態にされて移送プロセスにおけるムラやバラ
ツキが生ぜず、色調の良好なバラツキのない安定した良
品質の味噌を製造することが出来るという優れた効果が
奏される。
【0041】したがって、この出願の発明においては連
続攪拌混捏反応熱交換装置のオンレーター(ONLAT
OR)のリング状間隙に圧送されて均一な流過速度で全
体的に平均した冷却作用と低混捏作用を受け、又、注入
されたアルコールが流過プロセスにおいて蒸散すること
なく、均一に分散されることにより、防黴機能も確実に
有する高品質の味噌を製造することが出来るという優れ
た効果が奏される。
【0042】又、回転シャフトの基部側にピンタイプの
ミキサーを設けたことにより、圧入される味噌素材をオ
ンレーター(ONLATOR)のリング状間隙にまんべ
んなく分散して平均した状態で移送させることが出来る
ようにすることにより、バラツキのない低混捏が確実に
保証され、その結果、平均した冷却作用と低混捏作用が
受けられ、バラツキがなくて鮮明な状態で色調変化の少
いアルコールが均一状態に分散された味噌とすることが
出来るという優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の1実施例の連続攪拌混捏反応
熱交換装置の部分縦断面図である。
【図2】同、フローチャート図である。
【図3】(イ)は図1の(イ)の断面図であり、(ロ)
はアルコールの注入インレットのノズルの部分断面図で
ある。
【図4】(ハ)はこの出願の発明の連続攪拌混捏反応熱
交換装置の機構の概略模式側面図であり、(ニ)は同他
の実施例の概略側面図である。
【図5】従来技術に基づく味噌製造工程のフローチャー
ト図である。
【図6】従来技術に基づく味噌製造工程の概略模式図で
ある。
【図7】同、他の在来態様の模式態様図である。
【符号の説明】
2 味噌素材 40' アルコールタンク 42 ピンタイプのミキサー 1 ホッパー 24 冷却ジャケット 21 ドラム型ケーシング(シリンダー) 8 モーター 31 回転シャフト 35 ナイフエッジ 36 ブレード 37 アルコール注入通路 18 包装工程 41 アウトレット 20 連続攪拌混捏反応熱交換装置(オンレーター
(ONLATOR)) 39 温度管理制御装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】味噌素材をアルコールと共に冷却処理を介
    して混捏処理して次段の包装工程へと移送する味噌類の
    製造方法において、上記味噌素材に対しアルコールを非
    蒸散裡に連続攪拌混捏反応熱交換工程に混入して冷却混
    捏し35℃以下の低温状態にして次段の包装工程に圧送
    するようにすることを特徴とする味噌類の製造方法。
  2. 【請求項2】上記アルコールの混入を上記連続攪拌混捏
    反応熱交換工程への味噌素材の圧入に続いて行うように
    することを特徴とする請求項1記載の味噌類の製造方
    法。
  3. 【請求項3】上記アルコールの連続攪拌混捏反応熱交換
    工程に対する混入を所定数複数部位にて行うようにする
    ことを特徴とする請求項1記載の味噌類の製造方法。
  4. 【請求項4】上記味噌素材の連続攪拌混捏反応交換工程
    への圧送前段のピンにて予備攪拌を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の味噌類の製造方法。
  5. 【請求項5】味噌素材のホッパーに冷却ジャケットを有
    する混捏装置が接続されている味噌類の製造装置におい
    て、該混捏装置が冷却ジャケットを外装するドラム型ケ
    ーシングを有し、該ドラム型ケーシング内の駆動源に連
    結された回転シャフトには該ドラム型ケーシングにナイ
    フエッジタイプのブレードが可摺接状態に配設され、又
    該ドラム型ケーシングにはアルコール注入通路が接続さ
    れると共に次段の包装装置に送給口を介して接続されて
    いる連続攪拌混捏反応熱交換装置にされていることを特
    徴とする味噌製造装置。
  6. 【請求項6】上記冷却ジャケットの終段は35℃以下の
    低温状態にされるようにされていることを特徴とする請
    求項5記載の味噌類の製造装置。
  7. 【請求項7】上記ドラム型ケーシングが直円筒型に形成
    されるようにされていることを特徴とする請求項5記載
    の味噌類の製造装置。
  8. 【請求項8】上記冷却ジャケットが温度管理制御装置に
    接続されるようにされていることを特徴とする請求項5
    記載の味噌類の製造装置。
  9. 【請求項9】上記冷却ドラム型ケーシングの味噌素材圧
    入経路にピンタイプの予備ミキサーが上記回転シャフト
    に固設されていることを特徴とする請求項5記載の味噌
    類の製造装置。
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