JPH10178740A - 突入電流制限装置 - Google Patents

突入電流制限装置

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JPH10178740A
JPH10178740A JP9110444A JP11044497A JPH10178740A JP H10178740 A JPH10178740 A JP H10178740A JP 9110444 A JP9110444 A JP 9110444A JP 11044497 A JP11044497 A JP 11044497A JP H10178740 A JPH10178740 A JP H10178740A
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winding
series
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power supply
shunt
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Riichi Oguchi
利一 小口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接点に必要な電流容量を小さくして構成上の
負担を軽減する。 【解決手段】 単相r,s電源と単相負荷変圧器3との
間に1つの単巻変圧器4を介装し、単相電源のr極を単
巻変圧器4の直列巻線6の一端に接続し、直列巻線6と
分路巻線7の接続点を単相負荷変圧器3の1次側のR極
と接続し、分路巻線7の一端を接点MC1−a1を介し
て単相電源のr極と接続するとともに、接点MC1−b
1を介して単相電源のs極及び単相負荷変圧器3の1次
側のS極と接続する。そして、制御回路10により、単
相電源r,sの投入に連動して、投入時から或る所定時
間の間、接点MC1−a1を開いた状態とするとともに
接点MC1−b1を閉じた状態とし、この後、接点MC
1−b1を開いた状態とするとともに接点MC1−a1
を閉じた状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は突入電流制限装置に
係り、とくに変圧器負荷に電源を投入した際に大きな突
入電流が流れるのを防止する突入電流制限装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】変圧器に交流電源を投入するとき、投入
時の電源電圧の位相が適当な値にコントロールされてい
ない限り、定格電流の10倍以上にも達する大きな突入
電流(励磁突入電流)が流れ、電源電圧を大きく変動さ
せたり、大きなノイズを発生させるなどの問題を生じさ
せる。このため、従来から遮断器(ノーヒューズブレー
カ)と変圧器との間に突入電流制限装置を設け、突入電
流が過大になるのを抑制するようにしている。具体的に
は、特開昭57−20125号公報に示す如く、電源投
入直後は、抵抗を介して変圧器に給電することで突入電
流を低減し、過渡状態が収まったあと、抵抗に並列に設
けられた電磁リレー接点を閉じ、電源電圧がそのまま負
荷変圧器に印加されるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】けれども、上記した従
来例では、過渡状態が収まったあとに抵抗を短絡するた
めに閉じられる電磁リレー接点には、変圧器に流れる負
荷電流がそのまま流れるので、電流容量の大きな電磁リ
レー接点を用いなければならず、電磁リレーそのものも
大型なものを用いなければならない問題があった。本発
明は上記した従来技術の問題に鑑み、接点に必要な電流
容量を小さくして構成上の負担を軽減できる突入電流制
限装置を提供することを、その目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
突入電流制限装置では、単相r,s電源と単相負荷変圧
器との間に、直列接続された直列巻線及び分路巻線を含
む1つの単巻変圧器を介装し、単相電源のr極側を単巻
変圧器の直列巻線の内、直列巻線と分路巻線の接続点と
は反対側の一端に接続し、直列巻線と分路巻線の接続点
を単相負荷変圧器のR極側と接続し、分路巻線の内、直
列巻線と分路巻線の接続点とは反対側の一端を第1接点
を介して単相電源のr極側と接続するとともに、第2接
点を介して単相電源のs極側及び単相負荷変圧器のS極
側と接続し、単相電源の投入に連動して、投入時から或
る所定時間の間、第1接点を開いた状態とするとともに
第2接点を閉じた状態とし、この後、第2接点を開いた
状態とするとともに第1接点を閉じた状態とする制御回
路を設けたことを特徴としている。
【0005】これにより、電源投入直後、単相負荷変圧
器には電源電圧を単巻変圧器で降圧した電圧が印加さ
れ、また、単巻変圧器の直列巻線のインダクタンス分に
よる電流変化抑制作用が働くので、突入電流の低減を図
ることができる。そして、分路巻線に流れる電流が小さ
いので直列巻線に比して細線化が可能であり、また、電
源投入から或る所定時間後に第1接点を閉じ、分路巻線
と直列巻線とを並列接続したときに分路巻線に分流する
電流を、単相負荷変圧器の1次側に流れる電流に比べて
小さくできるので、第1接点の電流容量も小さくて済
み、装置の構成上の負担が軽減する。
【0006】本発明の請求項2記載の装置では、請求項
1記載の突入電流制限装置において、第2接点と直列に
コンデンサを接続する。これにより、電源投入直後に第
1接点が開き、第2接点が閉じている間、分路巻線とコ
ンデンサとの合成インピーダンスが分路巻線単独でのイ
ンピーダンスより小さくなるので、直列巻線での電圧降
下が増大する。従って、分路巻線の巻数を減らさなくて
も突入電流をより低減することができる。また、電源投
入から或る所定時間後に第1接点を閉じ、分路巻線と直
列巻線とを並列接続したときに分路巻線に分流する電流
は、単相負荷変圧器の1次側に流れる電流に比べて小さ
くできる。
【0007】本発明の請求項3記載の装置では、単相
r,s電源と単相負荷変圧器との間に、直列接続された
直列巻線及び分路巻線を含む1つの単巻変圧器を介装
し、単相電源のr極側を単巻変圧器の直列巻線の内、直
列巻線と分路巻線の接続点とは反対側の一端に接続し、
直列巻線と分路巻線の接続点を単相負荷変圧器のR極側
と接続し、分路巻線の内、直列巻線と分路巻線の接続点
とは反対側の一端を第1接点を介して単相電源のr極側
と接続し、単相電源の投入に連動して、投入時から或る
所定時間の間、第1接点を開いた状態とし、この後、第
1接点を閉じた状態とする制御回路を設けたこと、を特
徴としている。
【0008】これにより、電源投入直後に第1接点が開
いている間、単巻変圧器の直列巻線のインダクタンス分
による電流変化抑制作用が働くので、突入電流の低減を
図ることができる。また、分路巻線を直列巻線に比して
細線化したり、巻数を多くするなどしておけば、電源投
入から或る所定時間後に第1接点を閉じ、分路巻線と直
列巻線とを並列接続したときに第1接点に流れる電流
を、単相負荷変圧器の1次側に流れる電流に比べて小さ
くできる。よって、第1接点の電流容量が小さくて済
み、装置の構成上の負担が軽減する。
【0009】本発明の請求項4記載の装置では、単相
r,s電源と単相負荷変圧器との間に、各々、直列接続
された直列巻線及び分路巻線を含む第1,第2の2つの
単巻変圧器を介装し、第1の単巻変圧器については、単
相電源のr極側を直列巻線の内、直列巻線と分路巻線の
接続点とは反対側の一端に接続し、直列巻線と分路巻線
の接続点を単相負荷変圧器のR極側と接続し、分路巻線
の内、直列巻線と分路巻線の接続点とは反対側の一端を
第1接点を介して単相電源のr極側と接続し、第2の単
巻変圧器については、単相電源のs極側を直列巻線の
内、直列巻線と分路巻線の接続点とは反対側の一端に接
続し、直列巻線と分路巻線の接続点を単相負荷変圧器の
S極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線と分路巻線の
接続点とは反対側の一端を第2接点を介して単相電源の
s極側と接続し、第1の単巻変圧器の分路巻線の内、直
列巻線と分路巻線の接続点とは反対側の一端と、第2の
単巻変圧器の分路巻線の内、直列巻線と分路巻線の接続
点とは反対側の一端との間に第3接点を接続し、単相電
源の投入に連動して、投入時から或る所定時間の間、第
1,第2接点を開いた状態とするとともに第3接点を閉
じた状態とし、この後、第3接点を開いた状態とすると
ともに第1,第2接点を閉じた状態とする制御回路を設
けたことを特徴としている。
【0010】これにより、各単巻変圧器に電源電圧を半
分ずつ分けて受け持たせることができ、単巻変圧器の電
圧容量を半分にすることができる。また、請求項1と同
様に、電源投入直後、単相負荷変圧器には電源電圧を第
1,第2の単巻変圧器で降圧した電圧が印加され、ま
た、単巻変圧器の直列巻線のインダクタンス分による電
流変化抑制作用が働くので、突入電流の低減を図ること
ができる。そして、各第1,第2の単巻変圧器では、分
路巻線に流れる電流が小さいので直列巻線に比して細線
化が可能であり、また、電源投入から或る所定時間後に
第1,第2接点を閉じ、分路巻線と直列巻線とを並列接
続したときに分路巻線に分流する電流を、単相負荷変圧
器の1次側に流れる電流に比べて小さくできるので、第
1,第2接点の電流容量も小さくて済み、装置の構成上
の負担が軽減する。
【0011】本発明の請求項5記載の装置では、請求項
4記載の突入電流制限装置において、第3接点と直列に
コンデンサを接続する。これにより、電源投入直後に第
1,第2接点が開き、第3接点が閉じている間、2つの
分路巻線と1つのコンデンサとの合成インピーダンスが
2つの分路巻線だけの合成インピーダンスより小さくな
るので、各直列巻線での電圧降下が増大する。従って、
分路巻線の巻数を減らさなくても突入電流をより低減す
ることができる。また、電源投入から或る所定時間後に
第1,第2接点を閉じ、第3接点を開いて分路巻線と直
列巻線とを並列接続したときに分路巻線に分流する電流
は、単相負荷変圧器の1次側に流れる電流に比べて小さ
くできる。
【0012】本発明の請求項6記載の装置では、単相
r,s電源と単相負荷変圧器との間に、各々、直列接続
された直列巻線及び分路巻線を含む第1,第2の2つの
単巻変圧器を介装し、第1の単巻変圧器については、単
相電源のr極側を直列巻線の内、直列巻線と分路巻線の
接続点とは反対側の一端に接続し、直列巻線と分路巻線
の接続点を単相負荷変圧器のR極側と接続し、分路巻線
の内、直列巻線と分路巻線の接続点とは反対側の一端を
第1接点を介して単相電源のr極側と接続し、第2の単
巻変圧器については、単相電源のs極側を直列巻線の
内、直列巻線と分路巻線の接続点とは反対側の一端に接
続し、直列巻線と分路巻線の接続点を単相負荷変圧器の
S極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線と分路巻線の
接続点とは反対側の一端を第2接点を介して単相電源の
s極側と接続し、単相電源の投入に連動して、投入時か
ら或る所定時間の間、第1,第2接点を開いた状態と
し、この後、第1,第2接点を閉じた状態とする制御回
路を設けたこと、を特徴としている。
【0013】これにより、電源投入直後に第1,第2接
点が開いている間、第1,第2の単巻変圧器の直列巻線
のインダクタンス分による電流変化抑制作用が働くの
で、突入電流の低減を図ることができる。また、分路巻
線を直列巻線に比して細線化したり、巻数を多くするな
どしておけば、電源投入から或る所定時間後に第1,第
2接点を閉じ、分路巻線と直列巻線とを並列接続したと
きに分路巻線に分流する電流を、単相負荷変圧器の1次
側に流れる電流に比べて小さくできる。よって、第1接
点の電流容量が小さくて済み、装置の構成上の負担が軽
減する。
【0014】本発明の請求項7記載の突入電流制限装置
では、3相u,v,w電源と3相負荷変圧器との間に、
各々直列接続された直列巻線及び分路巻線を含む第1,
第2,第3の3つの単巻変圧器を介装し、第1の単巻変
圧器については、3相電源のu極側を直列巻線の内、分
路巻線との接続点とは反対側の一端に接続し、直列巻線
と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のU極側と接続
し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは反対側の一
端を第1接点を介して3相電源のu極側と接続し、第2
の単巻変圧器については、3相電源のv極側を直列巻線
の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続し、
直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のV極側
と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは反対
側の一端を第2接点を介して3相電源のv極側と接続
し、第3の単巻変圧器については、3相電源のw極側を
直列巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に
接続し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器
のW極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点
とは反対側の一端を第3接点を介して3相電源のw極側
と接続し、第1の単巻変圧器の分路巻線の内、直列巻線
との接続点とは反対側の一端を第4接点を介して3相負
荷変圧器のV極側と接続し、第2の単巻変圧器の分路巻
線の内、直列巻線との接続点とは反対側の一端を第5接
点を介して3相負荷変圧器のW極側と接続し、第3の単
巻変圧器の分路巻線の内、直列巻線との接続点とは反対
側の一端を第6接点を介して3相負荷変圧器のU極側と
接続し、3相電源の投入に連動して、投入時から或る所
定時間の間、第1,第2,第3接点を開いた状態とする
とともに第4,第5,第6接点を閉じた状態とし、この
後、第4,第5,第6接点を開いた状態とするとともに
第1,第2,第3接点を閉じた状態とする制御回路を設
けたことを特徴としている。
【0015】これにより、電源投入直後、3相負荷変圧
器には電源電圧を第1,第2,第3の単巻変圧器で降圧
した電圧が印加され、また、単巻変圧器の直列巻線のイ
ンダクタンス分による電流変化抑制作用が働くので、突
入電流の低減を図ることができる。そして、各第1,第
2,第3の単巻変圧器において、分路巻線に流れる電流
が小さいので直列巻線に比して細線化が可能であり、ま
た、電源投入から或る所定時間後に第1,第2,第3接
点を閉じ、分路巻線と直列巻線とを並列接続したときに
分路巻線に分流する電流を、3相負荷変圧器の1次側に
流れる電流より小さくできる。よって、第1,第2,第
3接点の電流容量が小さくて済み、装置の構成上の負担
が軽減する。
【0016】本発明の請求項8記載の装置では、請求項
7記載の突入電流制限装置において、第4接点と直列に
第1コンデンサを接続し、第5接点と直列に第2コンデ
ンサを接続し、第6接点と直列に第3コンデンサを接続
したことを特徴としている。これにより、電源投入直後
に第1,第2,第3接点が開き、第4,第5,第6接点
が閉じている間、分路巻線とコンデンサとの合成インピ
ーダンスが分路巻線単独でのインピーダンスより小さく
なるので、直列巻線での電圧降下が増大する。従って、
分路巻線の巻数を減らさなくても突入電流をより低減す
ることができる。また、電源投入から或る所定時間後に
第1,第2,第3接点を閉じ、分路巻線と直列巻線とを
並列接続したときに分路巻線に分流する電流は、3相負
荷変圧器の1次側に流れる電流に比べて小さくできる。
【0017】本発明の請求項10記載の突入電流制限装
置では、3相u,v,w電源と3相負荷変圧器との間
に、各々直列接続された直列巻線及び分路巻線を含む第
1,第2,第3の3つの単巻変圧器を介装し、第1の単
巻変圧器については、3相電源のu極側を直列巻線の
内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続し、直
列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のU極側と
接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは反対側
の一端を第1接点を介して3相電源のu極側と接続し、
第2の単巻変圧器については、3相電源のv極側を直列
巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続
し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のV
極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは
反対側の一端を第2接点を介して3相電源のv極側と接
続し、第3の単巻変圧器については、3相電源のw極側
を直列巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端
に接続し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧
器のW極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続
点とは反対側の一端を第3接点を介して3相電源のw極
側と接続し、3相電源の投入に連動して、投入時から或
る所定時間の間、第1,第2,第3接点を開いた状態と
し、この後、第1,第2,第3接点を閉じた状態とする
制御回路を設けたことを特徴としている。
【0018】これにより、電源投入直後に第1,第2,
第3接点が開いている間、第1,第2,第3の3つの単
巻変圧器の直列巻線のインダクタンス分による電流変化
抑制作用が働くので、突入電流の低減を図ることができ
る。また、分路巻線を直列巻線に比して細線化したり、
巻数を多くするなどしておけば、電源投入から或る所定
時間後に第1,第2,第3接点を閉じ、分路巻線と直列
巻線とを並列接続したときに第1,第2,第3接点に流
れる電流を、3相負荷変圧器の1次側に流れる電流に比
べて小さくできる。よって、第1,第2,第3接点の電
流容量が小さくて済み、装置の構成上の負担が軽減す
る。
【0019】本発明の請求項12記載の突入電流制限装
置では、3相u,v,w電源と3相負荷変圧器との間
に、各々直列接続された直列巻線及び分路巻線を含む第
1,第2,第3の3つの単巻変圧器を介装し、第1の単
巻変圧器については、3相電源のu極側を直列巻線の
内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続し、直
列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のU極側と
接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは反対側
の一端を第1接点を介して3相電源のu極側と接続し、
第2の単巻変圧器については、3相電源のv極側を直列
巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続
し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のV
極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは
反対側の一端を第2接点を介して3相電源のv極側と接
続し、第3の単巻変圧器については、3相電源のw極側
を直列巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端
に接続し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧
器のW極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続
点とは反対側の一端を第3接点を介して3相電源のw極
側と接続し、第1の単巻変圧器の分路巻線の内、直列巻
線との接続点とは反対側の一端を第4接点を介して3相
電源のv極側と接続し、第2の単巻変圧器の分路巻線の
内、直列巻線との接続点とは反対側の一端を第5接点を
介して3相電源のw極側と接続し、第3の単巻変圧器の
分路巻線の内、直列巻線との接続点とは反対側の一端を
第6接点を介して3相電源のu極側と接続し、3相電源
の投入に連動して、投入時から或る所定時間の間、第
1,第2,第3接点を開いた状態とするとともに第4,
第5,第6接点を閉じた状態とし、この後、第4,第
5,第6接点を開いた状態とするとともに第1,第2,
第3接点を閉じた状態とする制御回路を設けたことを特
徴としている。
【0020】これによっても、電源投入直後、3相負荷
変圧器には電源電圧を第1,第2,第3の単巻変圧器で
降圧した電圧が印加され、また、単巻変圧器の直列巻線
のインダクタンス分による電流変化抑制作用が働くの
で、突入電流の低減を図ることができる。そして、各第
1,第2,第3の単巻変圧器において、分路巻線に流れ
る電流が小さいので直列巻線に比して細線化が可能であ
り、また、電源投入から或る所定時間後に第1,第2,
第3接点を閉じ、分路巻線と直列巻線とを並列接続した
ときに分路巻線に分流する電流を、3相負荷変圧器の1
次側に流れる電流より小さくできる。よって、第1,第
2,第3接点の電流容量が小さくて済み、装置の構成上
の負担が軽減する。
【0021】本発明の請求項13記載の装置では、請求
項12記載の突入電流制限装置において、第4接点と直
列に第1コンデンサを接続し、第5接点と直列に第2コ
ンデンサを接続し、第6接点と直列に第3コンデンサを
接続したことを特徴としている。これにより、電源投入
直後に第1,第2,第3接点が開き、第4,第5,第6
接点が閉じている間、分路巻線とコンデンサとの合成イ
ンピーダンスが分路巻線単独でのインピーダンスより小
さくなるので、直列巻線での電圧降下が増大する。従っ
て、分路巻線の巻数を減らさなくても突入電流をより低
減することができる。また、電源投入から或る所定時間
後に第1,第2,第3接点を閉じ、分路巻線と直列巻線
とを並列接続したときに分路巻線に分流する電流は、3
相負荷変圧器の1次側に流れる電流に比べて小さくでき
る。
【0022】なお、請求項7、8、10、12、13記
載の突入電流制限装置では、3相電源u,v,wに対応
付けて単巻変圧器を3つ設けたが、u,vの2相だけに
設けるようにしても良く、また、3つの単巻変圧器また
は2つの単巻変圧器を1つの3相単巻変圧器で構成する
ようにしても良い。
【0023】
【発明の実施の態様】以下、図1に従って本発明の第1
の実施の態様を説明する。図1は負荷変圧器が単相用で
ある場合の突入電流制限装置の構成図である。1と2は
外部から給電された単相電源のR極とS極の受電端、N
FB−A1とNFB−A2は電源の投入、開放を行う単
相用遮断器(NFB;ノーヒューズブレーカ)の接点、
3は単相負荷変圧器、4はNFB−A1,NFB−A2
と単相負荷変圧器3との間に介装された単相用の単巻変
圧器であり、この内、5は磁気回路中の磁束の飽和を防
ぐためのギャップ付外鉄型鉄芯、6は直列巻線、7は分
路巻線である。直列巻線6の内、分路巻線7との接続点
8とは反対側の一端はNFB−A1の2次側である単相
電源のr極側と接続され、直列巻線6と分路巻線7の接
続点8は単相負荷変圧器3の1次側のR極側と接続され
ている。分路巻線7の内、直列巻線6との接続点8とは
反対側の一端は後述する電磁接触器(MC1)の主接点
MC1−a1を介して、単相電源のr極側(NFB−A
1の2次側)と接続されるとともに、電磁接触器(MC
1)の主接点MC1−b1を介して、単相電源のs極側
(NFB−A2の2次側)及び単相負荷変圧器3の1次
側のS極側と接続されている。単巻変圧器4は直列巻線
6の内、分路巻線7との接続点8とは反対側の一端と分
路巻線7の内、直列巻線との接続点8とは反対側の一端
の間が1次側とされ、分路巻線7の両端の間が2次側と
されている。また、単相負荷変圧器3の2次側には図示
しない負荷が接続可能となっている。
【0024】10は制御回路であり、単相電源のr極,
s極の間に、電磁接触器MC1とタイマT1の限時a接
点T1−aが直列接続されており、T1−aにはMC1
の補助a接点MC1−a2が並列接続されている。ま
た、単相電源のr極,s極の間に、タイマT1とMC1
の補助b接点MC1−b2が直列接続されている。
【0025】上記の如く構成された突入電流制限装置の
動作を示す。予め、NFB−A1とNFB−A2が開放
されており、MC1−a1,MC1−a2,MC1−b
1,MC1−b2,T1−aが復帰しているものとす
る。また、単巻変圧器4の直列巻線6の巻数をN1 、分
路巻線7の巻数をN2 とする。分路巻線7は直列巻線6
より細線で形成されており、また、N1 とN2 は、0<
1 ≦N2 の関係(例えば、N1 =0.1N2 〜0.3
2 )に設定されているものとする。また、単相負荷変
圧器3の2次側は開放されているものとする。
【0026】単相負荷変圧器3に電源を投入するため単
相用遮断器(NFB)のNFB−A1,NFB−A2を
閉じると、負荷側に単相電源r,sが供給される。単相
電源r,sの電圧は、単巻変圧器4により、N2 /(N
1 +N2 )に降下されて単相負荷変圧器3に供給され
る。また、直列巻線6のインダクタンス分が過渡的な電
流の増大変化を抑制するように働き、電源投入時に単相
負荷変圧器3に流れる励磁突入電流が大きく低減され
る。そして、単巻変圧器4の1次側電流をI1 、2次側
電流をI2 とすると、分路巻線7にはI1 とI2 の差の
電流しか流れないので、直列巻線6に比べて分路巻線7
を細線にしておくことができる。
【0027】NFB−A1,NFB−A2が閉じると、
制御回路10ではタイマT1が通電される。電源投入か
らτ(例えば、τ=0.1s〜0.2s)だけ経過する
と突入電流が収束して定常状態に移行する。このとき、
タイマT1が働いてT1−aを閉じる。T1−aの閉に
より、電磁接触器MC1が通電され、MC1−a2を閉
じて自己保持を行うとともに、MC1−b2を開いてタ
イマT1の通電を止める。また、電磁接触器MC1の通
電により、MC1−b1が開き、MC1−a1が閉じ
る。すると、分路巻線7は単相電源のs極から切り離さ
れて、直列巻線6と並列接続される。直列巻線6と分路
巻線7の並列接続回路は単相電源r,sと単相負荷変圧
器3の間に直列に介装される。
【0028】分路巻線7が直列巻線6より細線で形成さ
れており、また、N1 が0<N1 ≦N2 の範囲に設定さ
れているとすれば、分路巻線7は直列巻線6よりはるか
に抵抗分が大きく、直列巻線6に流れる電流の方が分路
巻線7に流れる電流よりはるかに大きくなる。また、直
列巻線6に流れる電流による磁束と分路巻線7に流れる
電流による磁束が打ち消し合うので、直列巻線6と分路
巻線7の並列接続回路のインダクタンス分は、直列巻線
6だけが単独で電源のr極と単相負荷変圧器3のR極の
間に介装される場合のインダクタンス分より小さくな
り、直列巻線6の抵抗分も小さいので、単相電源電圧を
ほぼそのまま単相負荷変圧器3に印加させることができ
る。そして、分路巻線7に流れる電流が、単相負荷変圧
器3の1次側に流れる負荷電流に比べて半分以下の小さ
な値となるので、MC1−a1の電流容量は小さくて済
み、電磁接触器MC1の電流容量が小さくて済み、構成
上の負担が少なくなる。
【0029】このようにして、電源投入直後の過渡的な
突入電流の発生が終り、定常状態に移行したならば、3
相負荷変圧器3の2次側に負荷を投入すれば良い。若
し、単相負荷変圧器3への給電を止めたい場合、遮断器
(NFB)のNFB−A1,NFB−A2を開けば、電
磁接触器MC1の通電が止まり、MC1−a2が開き、
MC1−b2が閉じ、MC1−a1が開き、MC1−b
1が閉じて元の状態に復帰する。
【0030】次に、図2に従って本発明の第2の実施の
態様を説明する。図2は負荷変圧器が単相用であり、か
つ、単相用の単巻変圧器を2つ用いた場合の突入電流制
限装置の構成図である。図1と同一の構成部分には同一
の符号が付してある。1と2は外部から給電された単相
電源のR極とS極の受電端、NFB−A1とNFB−A
2は電源の投入、開放を行う単相用遮断器(NFB;ノ
ーヒューズブレーカ)の接点、3は単相負荷変圧器、4
A,4Bは各々、NFB−A1,NFB−A2と単相負
荷変圧器3との間に介装された単相用の第1,第2の単
巻変圧器であり、この内、5A,5Bはギャップ付外鉄
型鉄芯、6A,6Bは直列巻線、7A,7Bは分路巻線
である。直列巻線6Aの内、分路巻線7Aとの接続点8
Aとは反対側の一端はNFB−A1の2次側である単相
電源のr極側と接続され、直列巻線6Aと分路巻線7A
の接続点8Aは単相負荷変圧器3の1次側のR極側と接
続されている。分路巻線7Aの内、接続点8Aとは反対
側の一端は後述する電磁接触器(MC2)の主接点MC
2−a1を介して、単相電源のr極側(NFB−A1の
2次側)と接続されている。
【0031】直列巻線6Bの内、分路巻線7Bとの接続
点8Bとは反対側の一端はNFB−A1の2次側である
単相電源のs極側と接続され、直列巻線6Bと分路巻線
7Bの接続点8Bは単相負荷変圧器3の1次側のS極側
と接続されている。分路巻線7Bの内、接続点8Aとは
反対側の一端は電磁接触器(MC2)の主接点MC2−
a2を介して、単相電源のs極側(NFB−A2の2次
側)と接続されている。分路巻線7Aの内、接続点8A
とは反対側の一端は電磁接触器(MC2)の主接点MC
2−b1を介して分路巻線7Bの内、接続点8Bとは反
対側の一端と接続されている。第1,第2の単巻変圧器
4A,4Bは、直列巻線6Aの内、接続点8Aとは反対
側の一端と直列巻線6Bの内、接続点8Bとは反対側の
一端の間が一次側とされ、接続点8Aと8Bの間が2次
側とされている。また、単相負荷変圧器3の2次側には
図示しない負荷が接続可能になっている。
【0032】100は制御回路であり、単相電源のr
極,s極の間に、電磁接触器MC2と,タイマT2の限
時a接点T2−aが直列接続されており、T2−aには
MC2の補助a接点MC2−a3が並列接続されてい
る。また、単相電源のr極,s極の間に、タイマT2
と,MC2の補助b接点MC2−b2が直列接続されて
いる。
【0033】上記の如く構成された突入電流制限装置の
動作を示す。予め、NFB−A1とNFB−A2が開放
されており、MC2−a1,MC2−a2,MC2−a
3,MC2−b1,MC2−b2,T2−aが復帰して
いるものとする。また、第1,第2の単巻変圧器4A,
4Bの直列巻線6A,6Bの巻数をN1 、分路巻線7
A,7Bの巻数をN2 とする。分路巻線7A,7Bは直
列巻線6A,6Bより細線で形成されており、また、N
1 とN2 は、0<N1 ≦N2 の関係(例えば、N1
0.1N2 〜0.3N2 )に設定されているものとす
る。また、単相負荷変圧器3の2次側は開放されている
ものとする。
【0034】単相負荷変圧器3に電源を投入するため単
相用遮断器(NFB)のNFB−A1,NFB−A2を
閉じると、負荷側に単相電源r,sが供給される。単相
電源r,s間の電圧は、第1,第2の単巻変圧器4A,
4Bにより、N2 /(N1 +N2 )に降下されて単相負
荷変圧器3に供給される。また、直列巻線6A,6Bの
インダクタンス分が過渡的な電流の増大変化を抑制する
ように働き、電源投入時に単相負荷変圧器3に流れる励
磁突入電流が大きく低減される。そして、第1,第2の
単巻変圧器4A,4Bの1次側電流をI1 、2次側電流
をI2 とすると、分路巻線7にはI1 とI2 の差の電流
しか流れないので、直列巻線6A,6Bに比べて分路巻
線7A,7Bを細線にしておくことができる。また、第
1,第2の単巻変圧器4A,4Bが直列接続される形で
単相電源電圧を受電するので、各第1,第2の単巻変圧
器4A,4Bの電圧容量は図1に比して半分で済む。
【0035】NFB−A1,NFB−A2が閉じると、
制御回路100ではタイマT2が通電される。電源投入
からτ(例えば、τ=0.1s〜0.2s)だけ経過す
ると、タイマT2が働いてT2−aを閉じる。T2−a
の閉により、電磁接触器MC2が通電され、MC2−a
3を閉じて自己保持を行うとともに、MC2−b2を開
いてタイマT2の通電を止める。また、電磁接触器MC
2の通電により、MC2−b1が開き、MC2−a1と
MC2−a2が閉じる。すると、分路巻線7Aは分路巻
線7Bから切り離されて直列巻線6Aと並列接続され、
分路巻線7Bは分路巻線7Aから切り離されて直列巻線
6Bと並列接続される。直列巻線6Aと分路巻線7Aの
並列接続回路と、直列巻線6Bと分路巻線7Bの並列接
続回路は、単相電源r,sと単相負荷変圧器3の間に直
列に介装される。
【0036】分路巻線7A(7B)が直列巻線6A(6
B)より細線で形成されており、N1 が0<N1 ≦N2
の範囲に設定されているとすれば、分路巻線7A(7
B)は直列巻線6A(6B)よりはるかに抵抗分が大き
く、直列巻線6A(6B)に流れる電流の方が分路巻線
7A(7B)に流れる電流よりはるかに大きくなる。ま
た、直列巻線6A(6B)に流れる電流による磁束と分
路巻線7A(7B)に流れる電流による磁束が打ち消し
合うので、直列巻線6A(6B)と分路巻線7A(7
B)の並列接続回路のインダクタンス分は、直列巻線6
A(6B)だけが単独で電源のr極と単相負荷変圧器3
のR極の間に介装される場合のインダクタンス分より小
さくなり、直列巻線6A(6B)の抵抗分も小さいの
で、単相電源電圧をほぼそのまま単相負荷変圧器3に印
加させることができる。そして、分路巻線7A(7B)
に流れる電流が、単相負荷変圧器3の1次側に流れる負
荷電流に比べて半分以下の小さな値となるので、MC2
−a1,MC2−a2の電流容量は小さくて済み、電磁
接触器MC2の電流容量が小さくて済み、構成上の負担
が少なくなる。
【0037】このようにして、電源投入直後の過渡的な
突入電流の発生が終り、定常状態に移行したならば、3
相負荷変圧器3の2次側に負荷を投入すれば良い。若
し、単相負荷変圧器3への給電を止めたい場合、遮断器
(NFB)のNFB−A1,NFB−A2を開けば、電
磁接触器MC2の通電が止まり、MC2−a3が開き、
MC2−b2が閉じ、MC2−a1,MC2−a2が開
き、MC2−b1が閉じて元の状態に復帰する。
【0038】次に、図3に従って本発明の第3の実施の
態様を説明する。図3は負荷変圧器が3相用であり、か
つ、単相用の単巻変圧器を3つ用いて3相結線した場合
の突入電流制限装置の構成図である。図1と同一の構成
部分には同一の符号が付してある。11,12,13は
外部から給電された3相電源のU極,V極,W極の受電
端、NFB1−A1,NFB1−A2,NFB1−A3
は電源の投入、開放を行う3相用遮断器(NFB;ノー
ヒューズブレーカ)の接点、30は3相負荷変圧器、4
0A,40B,40CはNFB1−A1,NFB1−A
2,NFB1−A3と3相負荷変圧器30との間に介装
された第1,第2,第3の単相用の単巻変圧器であり、
この内、50A,50B,50Cはギャップ付外鉄型鉄
芯、60A,60B,60Cは直列巻線、70A,70
B,70Cは分路巻線である。
【0039】直列巻線60Aの内、分路巻線70Aとの
接続点80Aとは反対側の一端は3相電源のu極側(N
FB1−A1の2次側)と接続され、直列巻線60Aと
分路巻線70Aの接続点80Aは3相負荷変圧器30の
1次側のU極側と接続されている。分路巻線70Aの
内、接続点80Aとは反対側の一端は後述する電磁接触
器(MC3)の主接点MC3−a1を介して3相電源の
u極側と接続されるとともに、電磁接触器(MC3)の
主接点MC3−b1を介して3相負荷変圧器30の1次
側のV極側と接続されている。
【0040】直列巻線60Bの内、分路巻線70Bとの
接続点80Bとは反対側の一端は3相電源のv極側(N
FB1−A2の2次側)と接続され、直列巻線60Bと
分路巻線70Bの接続点80Bは3相負荷変圧器30の
1次側のV極側と接続されている。分路巻線70Bの
内、接続点80Bとは反対側の一端は電磁接触器(MC
3)の主接点MC3−a2を介して3相電源のv極側と
接続されるとともに、電磁接触器(MC3)の主接点M
C3−b2を介して3相負荷変圧器30の1次側のW極
側と接続されている。直列巻線60Cの内、分路巻線7
0Cとの接続点80Cとは反対側の一端は3相電源のw
極側(NFB1−A3の2次側)と接続され、直列巻線
60Cと分路巻線70Cの接続点80Cは3相負荷変圧
器30の1次側のW極側と接続されている。分路巻線7
0Cの内、接続点80Cとは反対側の一端は電磁接触器
(MC3)の主接点MC3−a3を介して3相電源のw
極側と接続されるとともに、電磁接触器(MC3)の主
接点MC3−b3を介して3相負荷変圧器30の1次側
のU極側と接続されている。
【0041】第1の単巻変圧器40Aは直列巻線60A
の内、接続点80Aとは反対側の一端と分路巻線70A
の内、接続点80Aとは反対側の一端の間が1次側とさ
れ、分路巻線70Aの両端の間が2次側とされている。
第2の単巻変圧器40Bは直列巻線60Bの内、接続点
80Bとは反対側の一端と分路巻線70Bの内、接続点
80Bとは反対側の一端の間が1次側とされ、分路巻線
70Bの両端の間が2次側とされている。第3の単巻変
圧器40Cは直列巻線60Cの内、接続点80Cとは反
対側の一端と分路巻線70Cの内、接続点80Cとは反
対側の一端の間が1次側とされ、分路巻線70Cの両端
の間が2次側とされている。また、3相負荷変圧器30
の2次側には図示しない負荷が接続可能になっている。
【0042】101は制御回路であり、3相電源のu
極,w極の間に、電磁接触器MC3と,タイマT3の限
時a接点T3−aが直列接続されており、T3−aには
MC3の補助a接点MC3−a4が並列接続されてい
る。また、3相電源のu極,w極の間に、タイマT3
と,MC3の補助b接点MC3−b4が直列接続されて
いる。
【0043】上記の如く構成された突入電流制限装置の
動作を示す。予め、NFB1−A1〜NFB1−A3が
開放されており、MC3−a1〜a4,MC3−b1〜
b4,T3−aが復帰しているものとする。また、第
1,第2,第3の単巻変圧器40A,40B,40Cの
直列巻線60A,60B,60Cの巻数をN1 、分路巻
線70A,70B,70Cの巻数をN2 とする。分路巻
線70A,70B,70Cは直列巻線60A,60B,
60Cより細線で形成されており、また、N1 とN
2 は、0<N1 ≦N2 の関係(例えば、N1 =0.1N
2 〜0.3N2 )に設定されているものとする。また、
3相負荷変圧器30の2次側は開放されているものとす
る。
【0044】3相負荷変圧器30に電源を投入するため
3相用遮断器(NFB)のNFB1−A1〜NFB1−
A3を閉じると、負荷側に3相電源u,v,wが供給さ
れる。この3相電源u,v,wの電圧は、第1,第2,
第3の単巻変圧器40A,40B,40Cにより、N2
/(N1 +N2 )に降下されて3相負荷変圧器30に供
給される。また、直列巻線60A,60B,60Cのイ
ンダクタンス分が過渡的な電流の増大変化を抑制するよ
うに働き、電源投入時に3相負荷変圧器30に流れる励
磁突入電流が大きく低減される。そして、単巻変圧器4
0A,40B,40Cの1次側電流をI1 、2次側電流
をI2 とすると、分路巻線70A,70B,70Cには
1 とI2 の差の電流しか流れないので、直列巻線60
A,60B,60Cに比べて分路巻線70A,70B,
70Cを細線にしておくことができる。
【0045】NFB1−A1〜NFB1−A3が閉じる
と、制御回路101ではタイマT3が通電される。電源
投入からτ(例えば、τ=0.1s〜0.2s)だけ経
過すると、タイマT3が働いてT3−aを閉じる。T3
−aの閉により、電磁接触器MC3が通電され、MC3
−a4を閉じて自己保持を行うとともに、MC3−b4
を開いてタイマT3の通電を止める。また、電磁接触器
MC3の通電により、MC3−b1〜b3が開き、MC
3−a1〜MC3−a3が閉じる。よって、分路巻線7
0Aの一端は3相負荷変圧器30のV極側から切り離さ
れて、直列巻線60Aと並列接続される。分路巻線70
Bの一端は3相負荷変圧器30のW極側から切り離され
て、直列巻線60Bと並列接続される。分路巻線70C
の一端は3相負荷変圧器30のU極側から切り離され
て、直列巻線60Cと並列接続される。
【0046】直列巻線60Aと分路巻線70Aの並列接
続回路は3相電源のu極側と3相負荷変圧器30の1次
側のU極側の間に直列に介装され、直列巻線60Bと分
路巻線70Bの並列接続回路は3相電源のv極側と3相
負荷変圧器30の1次側のV極側の間に直列に介装さ
れ、直列巻線60Cと分路巻線70Cの並列接続回路は
3相電源のw極側と3相負荷変圧器30の1次側のW極
側の間に直列に介装される。分路巻線70A,70B,
70Cがそれぞれ直列巻線60A,60B,60Cより
細線で形成されており、N1 が0<N1 ≦N2 の範囲に
設定されているものとすれば、分路巻線70A,70
B,70Cがそれぞれ直列巻線60A,60B,60C
よりはるかに抵抗分が大きく、直列巻線60A,60
B,60Cに流れる電流の方がそれぞれ分路巻線70
A,70B,70Cに流れる電流よりはるかに大きくな
る。また、直列巻線60A,60B,60Cに流れる電
流による磁束と分路巻線70A,70B,70Cに流れ
る電流による磁束が打ち消し合うので、直列巻線60
A,60B,60Cと分路巻線70A,70B,70C
の並列接続回路のインダクタンス分は、それぞれ直列巻
線60A,60B,60Cだけが単独で電源のu極,v
極,w極と3相負荷変圧器3の1次側のU極,V極,W
極の間に介装される場合のインダクタンス分より小さく
なり、直列巻線70A,70B,70Cの抵抗分も小さ
いので、3相電源電圧をほぼそのまま3相負荷変圧器3
0に印加させることができる。そして、分路巻線70
A,70B,70Cに流れる電流が、3相負荷変圧器3
0に流れる負荷電流に比べて半分以下の小さな値となる
ので、MC3−a1,MC3−a2,MC3−a3の電
流容量は小さくて済み、電磁接触器MC3の電流容量が
小さくて済み、構成上の負担が少なくなる。
【0047】このようにして、電源投入直後の過渡的な
突入電流の発生が終り、定常状態に移行したならば、3
相負荷変圧器30の2次側に負荷を投入すれば良い。若
し、3相負荷変圧器30への給電を止めたい場合、3相
用遮断器(NFB)のNFB1−A1〜NFB1−A3
を開けば、電磁接触器MC3の通電が止まり、MC3−
a4が開き、MC3−b4が閉じ、MC3−a1〜MC
3−a4が開き、MC3−b1〜MC3−b3が閉じて
元の状態に復帰する。
【0048】なお、図3の実施の態様では分路巻線70
Aの一端をMC3−b1を介して3相負荷変圧器30の
1次側のV極側と接続し、分路巻線70Bの一端をMC
3−b2を介して3相負荷変圧器30の1次側のW極側
と接続し、分路巻線70Cの一端をMC3−b3を介し
て3相負荷変圧器30の1次側のU極側と接続したが、
図4の第4の実施の態様に示す如く、分路巻線70Aの
一端をMC3−b1を介して3相電源のv極側と接続
し、分路巻線70Bの一端をMC3−b2を介して3相
電源のw極側と接続し、分路巻線70Cの一端をMC3
−b3を介して3相電源のu極側と接続するようにして
も、図3に比べて分路巻線70A,70B,70Cに流
れる電流が多少多くなるだけで、他は図3と全く同様の
効果を発揮することができる。
【0049】また、図3、図4の実施の態様において、
第1,第2,第3の3つの単巻変圧器40A,40B,
40Cは、1つの3相単巻変圧器(ギャップ付内鉄型鉄
芯を備えたもの)で構成するようにしても良い。また、
図3、図4の実施の態様では、3相電源u,v,wの各
相に単巻変圧器40A,40B,40Cを装備したが、
単巻変圧器40C,MC3−a3,MC3−b3を省略
し、3相電源のwをそのまま3相負荷変圧器30の1次
側のW極と接続して、単巻変圧器を40Aと40Bの2
相だけに装備するようにしても、u極とv極の2相につ
き、突入電流の抑制をすることができる。
【0050】また、例えば、図1中の制御回路は図5の
第5の実施の態様に示す制御回路10Aの如く変形して
も良い。図5では図1の電磁接触器MC1の機能を2つ
の電磁接触器MC4,MC5で実現するようにしてあ
り、図1の主接点MC1−a1とMC1−bは主接点M
C4−a1とMC5−aに置き換えてある。制御回路1
0Aでは、単相電源のr極,s極の間に、電磁接触器M
C4,電磁接触器MC5の補助b接点MC5−b,タイ
マT4の限時a接点T4−aが直列接続されており、T
4−aにはMC4の補助a接点MC4−a2が並列接続
されている。また、単相電源のr極,s極の間に、電磁
接触器MC5,電磁接触器MC4の補助b接点MC4−
b1,タイマT4の限時b接点T4−bが直列接続され
ている。更に、単相電源のr極,s極の間に、タイマT
4と,MC4の補助b接点MC4−b2が直列接続され
ている。図5の他の構成部分は図1と全く同一である。
【0051】このように構成された制御回路10Aにお
いて、主回路側のNFB−A1,NFB−A2が開いて
おり、r極,s極の電源が落ちているとき、電磁接触器
MC4,MC5,T4の通電が停止しており、MC4−
a1,MC4−a2,MC5−a,T4−aが開き、M
C4−b1,MC4−b2,MC5−b,T4−bが閉
じた状態に復帰している。単相用遮断器(NFB)のN
FB−A1,NFB−A2を閉じると、r極,s極が立
ち上がり、タイマT4と電磁接触器MC5が通電され、
主接点MC5−aが閉じる。よって、単相負荷変圧器3
には単相電源r,sの電圧を単巻変圧器4で分圧した電
圧が印加され、また、直列巻線6の電流制限作用が働く
ことで単相負荷変圧器3に過大な突入電流が流れるのが
阻止される。
【0052】r極,s極が立ち上がってから、τ(=
0.1s〜0.2s)だけ経過すると、タイマT4が働
いてT4−bが開くとともにT4−aが閉じる。T4−
bの開でMC5の通電が止まり、MC5−bが閉じると
ともに主接点MC5−aが開く。また、T4−aとMC
5−aの閉で、電磁接触器MC4が通電され、MC4−
a2を閉じて自己保持を行うとともに、MC4−b1,
MC4−b2を開き、主接点MC4−a1を閉じて、直
列巻線6と分路巻線7を並列接続回路とし、該並列接続
回路をr極と単相負荷変圧器3のR極の間に介装させ
る。単相負荷変圧器3への給電を止めたい場合、単相用
遮断器(NFB)のNFB−A1,NFB−A2を開け
ば、電磁接触器MC4の通電が止まり、MC4−a1,
MC4−a2が開き元の状態に復帰する。図5の実施の
態様の如く、主回路に設ける2つの主接点をともにa接
点タイプにしても、簡単に制御回路を組むことができ
る。図2〜図4の実施の態様においても同様にして、制
御回路を適宜、変更することで主回路に設けたb接点タ
イプの主接点を全てa接点タイプに置き換えることがで
きる。
【0053】また、図1の実施の態様では、分路巻線7
の内、直列巻線6との接続点8とは反対側の一端を主接
点MC1−b1を介してs極側に接続するようにした
が、図6の第6の実施の態様に示す如く、分路巻線7の
内、直列巻線6との接続点8とは反対側の一端を、直列
接続された主接点MC1−b1とコンデンサ9を介して
s極側に接続するようにしても良い。図6の他の構成部
分は図1と全く同一である。このように構成された第6
の実施の態様によれば、直列巻線6と分路巻線7の巻数
比を図1と同じとしたとき、電源投入直後に主接点MC
1−a1が開き、主接点MC1−b1が閉じている間、
分路巻線7とコンデンサ9との合成インピーダンスが分
路巻線7の単独でのインピーダンスより小さくなるの
で、図1の場合より、直列巻線6での電圧降下が増大す
る。従って、分路巻線7の巻数を図1の場合より減らさ
なくても突入電流をより低減することができる。また、
電源投入からτ後に主接点MC1−a1が閉じるととも
に主接点MC1−b1が開き、分路巻線7と直列巻線6
とが並列接続されたとき、図1の場合と同様に、分路巻
線7に分流する電流は単相負荷変圧器3の1次側に流れ
る負荷電流に比べて小さくなり、主接点MC1−a1の
電流容量が小さくて済む。
【0054】また、図2の実施の態様では、分路巻線7
Aの内、直列巻線6Aとの接続点8Aとは反対側の一端
を、主接点MC2−b1を介して分路巻線7Bの内、直
列巻線6Bとの接続点8Bとは反対側の一端と接続する
ようにしたが、図7の第7の実施の態様に示す如く、分
路巻線7Aの内、直列巻線6Aとの接続点8Aとは反対
側の一端を、直列接続されたコンデンサ9と主接点MC
2−b1を介して、分路巻線7Bの内、直列巻線6Bと
の接続点8Bとは反対側の一端と接続するようにしても
良い。図7の他の構成部分は図2と全く同一である。
【0055】このように構成された第7の実施の態様に
よれば、直列巻線6A,6Bと分路巻線7A,7Bの巻
数比を図2と同じとしたとき、電源投入直後に主接点M
C2−a1,MC2−a2が開き、主接点MC2−b1
が閉じている間、分路巻線7A,7Bとコンデンサ9と
の合成インピーダンスが、2つの分路巻線7A,7Bの
合成インピーダンスより小さくなるので、図2の場合よ
り、直列巻線6A,6Bでの電圧降下が増大する。従っ
て、分路巻線7A,7Bの巻数を図2の場合より減らさ
なくても突入電流をより低減することができる。また、
電源投入からτ後に主接点MC2−a1,MC2−a2
が閉じるとともに主接点MC2−b1が開き、分路巻線
7Aと直列巻線6Aとが並列接続され、分路巻線7Bと
直列巻線6Bとが並列接続されたとき、図2の場合と同
様に、分路巻線7A,7Bに分流する電流は単相負荷変
圧器3の1次側に流れる負荷電流に比べて小さくなり、
主接点MC2−a1,MC2−a2の電流容量が小さく
て済む。
【0056】また、図3の実施の態様では、分路巻線7
0Aの内、直列巻線60Aとの接続点80Aとは反対側
の一端を、主接点MC3−b1を介して3相負荷変圧器
30の1次側のV極と接続し、分路巻線70Bの内、直
列巻線60Bとの接続点80Bとは反対側の一端を、主
接点MC3−b2を介して3相負荷変圧器30の1次側
のW極と接続し、分路巻線70Cの内、直列巻線60C
との接続点80Cとは反対側の一端を、主接点MC3−
b3を介して3相負荷変圧器30の1次側のU極と接続
するようにしたが、図8の第8の実施の態様に示す如
く、分路巻線70Aの内、直列巻線60Aとの接続点8
0Aとは反対側の一端を、直列接続された主接点MC3
−b1とコンデンサ9Aとを介して3相負荷変圧器30
の1次側のV極と接続し、分路巻線70Bの内、直列巻
線60Bとの接続点80Bとは反対側の一端を、直列接
続された主接点MC3−b2とコンデンサ9Bとを介し
て3相負荷変圧器30の1次側のW極と接続し、分路巻
線70Cの内、直列巻線60Cとの接続点80Cとは反
対側の一端を、直列接続された主接点MC3−b3とコ
ンデンサ9Cとを介して3相負荷変圧器30の1次側の
U極と接続しするようにしても良い。図8の他の構成部
分は図3と全く同一である。
【0057】このように構成された第8の実施の態様に
よれば、直列巻線60A,60B,60Cと分路巻線7
0A,70B,70Cの巻数比を図3と同じとしたと
き、電源投入直後に主接点MC3−a1,MC3−a
2,MC3−a3が開き、主接点MC3−b1,MC3
−b2,MC3−b3が閉じている間、分路巻線70A
とコンデンサ9Aとの合成インピーダンスが分路巻線7
0Aの単独のインピーダンスより小さくなり、分路巻線
70Bとコンデンサ9Bとの合成インピーダンスが分路
巻線70Bの単独のインピーダンスより小さくなり、分
路巻線70Cとコンデンサ9Cとの合成インピーダンス
が分路巻線70Cの単独のインピーダンスより小さくな
るので、図3の場合より、直列巻線60A,60B,6
0Cでの電圧降下が増大する。従って、分路巻線70
A,70B,70Cの巻数を図3の場合より減らさなく
ても突入電流をより低減することができる。また、電源
投入からτ後に主接点MC3−a1,MC3−a2,M
C3−a3が閉じるとともに主接点MC3−b1,MC
3−b2,MC3−b3が開き、分路巻線70Aと直列
巻線60Aとが並列接続され、分路巻線70Bと直列巻
線60Bとが並列接続され、分路巻線70Cと直列巻線
60Cとが並列接続されたとき、図3の場合と同様に、
分路巻線70A,70B,70Cに分流する電流は3相
負荷変圧器30の1次側に流れる負荷電流に比べて小さ
くなり、主接点MC3−a1,MC3−a2,MC3−
a3の電流容量が小さくて済む。
【0058】また、図4の実施の態様では、分路巻線7
0Aの内、直列巻線60Aとの接続点80Aとは反対側
の一端を、主接点MC3−b1を介して3相電源のv極
と接続し、分路巻線70Bの内、直列巻線60Bとの接
続点80Bとは反対側の一端を、主接点MC3−b2を
介して3相電源のw極と接続し、分路巻線70Cの内、
直列巻線60Cとの接続点80Cとは反対側の一端を、
主接点MC3−b3を介して3相電源のu極と接続する
ようにしたが、図9の第9の実施の態様に示す如く、分
路巻線70Aの内、直列巻線60Aとの接続点80Aと
は反対側の一端を、直列接続された主接点MC3−b1
とコンデンサ9Aとを介して3相電源のv極と接続し、
分路巻線70Bの内、直列巻線60Bとの接続点80B
とは反対側の一端を、直列接続された主接点MC3−b
2とコンデンサ9Bとを介して3相電源のw極と接続
し、分路巻線70Cの内、直列巻線60Cとの接続点8
0Cとは反対側の一端を、直列接続された主接点MC3
−b3とコンデンサ9Cとを介して3相電源のu極と接
続しするようにしても良い。図9の他の構成部分は図4
と全く同一である。
【0059】このように構成された第9の実施の態様に
よれば、直列巻線60A,60B,60Cと分路巻線7
0A,70B,70Cの巻数比を図4と同じとしたと
き、電源投入直後に主接点MC3−a1,MC3−a
2,MC3−a3が開き、主接点MC3−b1,MC3
−b2,MC3−b3が閉じている間、分路巻線70A
とコンデンサ9Aとの合成インピーダンスが分路巻線7
0Aの単独のインピーダンスより小さくなり、分路巻線
70Bとコンデンサ9Bとの合成インピーダンスが分路
巻線70Bの単独のインピーダンスより小さくなり、分
路巻線70Cとコンデンサ9Cとの合成インピーダンス
が分路巻線70Cの単独のインピーダンスより小さくな
るので、図4の場合より、直列巻線60A,60B,6
0Cでの電圧降下が増大する。従って、分路巻線70
A,70B,70Cの巻数を図4の場合より減らさなく
ても突入電流をより低減することができる。また、電源
投入からτ後に主接点MC3−a1,MC3−a2,M
C3−a3が閉じるとともに主接点MC3−b1,MC
3−b2,MC3−b3が開き、分路巻線70Aと直列
巻線60Aとが並列接続され、分路巻線70Bと直列巻
線60Bとが並列接続され、分路巻線70Cと直列巻線
60Cとが並列接続されたとき、図4の場合と同様に、
分路巻線70A,70B,70Cに分流する電流は3相
負荷変圧器30の1次側に流れる負荷電流に比べて小さ
くなり、主接点MC3−a1,MC3−a2,MC3−
a3の電流容量が小さくて済む。
【0060】また、図5の実施の態様では、分路巻線7
の内、直列巻線6との接続点8とは反対側の一端を主接
点MC5−aを介してs極側に接続するようにしたが、
図10の第10の実施の態様に示す如く、分路巻線7の
内、直列巻線6との接続点8とは反対側の一端を、直列
接続された主接点MC5−aとコンデンサ9を介してs
極側に接続するようにしても良い。図10の他の構成部
分は図5と全く同一である。このように構成された第1
0の実施の態様によれば、直列巻線6と分路巻線7の巻
数比を図5と同じとしたとき、電源投入直後に主接点M
C4−a1が開き、主接点MC5−aが閉じている間、
分路巻線7とコンデンサ9との合成インピーダンスが分
路巻線7の単独でのインピーダンスより小さくなるの
で、図5の場合より、直列巻線6での電圧降下が増大す
る。従って、分路巻線7の巻数を図5の場合より減らさ
なくても突入電流をより低減することができる。また、
電源投入からτ後に主接点MC4−a1が閉じるととも
に主接点MC5−aが開き、分路巻線7と直列巻線6と
が並列接続されたとき、図5の場合と同様に、分路巻線
7に分流する電流は単相負荷変圧器3の1次側に流れる
負荷電流に比べて小さくなり、主接点MC4−a1の電
流容量が小さくて済む。
【0061】また、図1の実施の態様では、分路巻線7
の内、直列巻線6との接続点8とは反対側の一端を、主
接点MC1−a1を介してr極側と接続するとともに、
主接点MC1−b1を介してs極側に接続するようにし
たが、図11の第11の実施の態様に示す如く、主接点
MC1−b1を省略するようにしても良い。図11の他
の構成部分は図1と全く同一である。このように構成さ
れた第11の実施の態様によれば、電源投入直後に主接
点MC1−a1が開いている間、直列巻線6のインダク
タンス分による電流変化抑制作用が働くので、突入電流
の低減を図ることができる。また、分路巻線7を直列巻
線6に比して細線化したり、巻数を多くするなどしてお
けば、電源投入からτ後に主接点MC1−a1が閉じ、
分路巻線7と直列巻線6とが並列接続されたときに分路
巻線7に流れる電流を、単相負荷変圧器3の一次側に流
れる負荷電流の半分以下に抑えることも可能である。よ
って、主接点MC1−a1の電流容量を小さくでき、構
成上の負担が軽減する。
【0062】また、図2の実施の態様では、分路巻線7
Aの内、直列巻線6Aとの接続点8Aとは反対側の一端
を、主接点MC2−b1を介して分路巻線7Bの内、直
列巻線6Bとの接続点8Bとは反対側の一端に接続する
ようにしたが、図12の第12の実施の態様に示す如
く、主接点MC2−b1を省略するようにしても良い。
図12の他の構成部分は図2と全く同一である。このよ
うに構成された第12の実施の態様によれば、電源投入
直後に主接点MC2−a1,MC2−a2が開いている
間、直列巻線6A,6Bのインダクタンス分による電流
変化抑制作用が働くので、突入電流の低減を図ることが
できる。また、分路巻線7A,7Bを直列巻線6A,6
Bに比して細線化したり、巻数を多くするなどしておけ
ば、電源投入からτ後に主接点MC2−a1,MC2−
a2が閉じ、分路巻線7Aと直列巻線6Aとが並列接続
され、分路巻線7Bと直列巻線6Bとが並列接続された
ときに分路巻線7A,7Bに流れる電流を、単相負荷変
圧器3の一次側に流れる負荷電流の半分以下に抑えるこ
とも可能である。よって、主接点MC2−a1,MC2
−a2の電流容量を小さくでき、構成上の負担が軽減す
る。
【0063】また、図3の実施の態様では、分路巻線7
0Aの内、直列巻線60Aとの接続点80Aとは反対側
の一端を、主接点MC3−b1を介して3相負荷変圧器
30のV極側に接続し、分路巻線70Bの内、直列巻線
60Bとの接続点80Bとは反対側の一端を、主接点M
C3−b2を介して3相負荷変圧器30のW極側に接続
し、分路巻線70Cの内、直列巻線60Cとの接続点8
0Cとは反対側の一端を、主接点MC3−b3を介して
3相負荷変圧器30のU極側に接続するようにしたが、
図13の第13の実施の態様に示す如く、主接点MC3
−b1〜MC3−b3を省略するようにしても良い。図
13の他の構成部分は図3と全く同一である。このよう
に構成された第13の実施の態様によれば、電源投入直
後に主接点MC3−a1〜MC3−a3が開いている
間、直列巻線60A,60B,60Cのインダクタンス
分による電流変化抑制作用が働くので、突入電流の低減
を図ることができる。また、分路巻線70A,70B,
70Cを直列巻線60A,60B,60Cに比して細線
化したり、巻数を多くするなどしておけば、電源投入か
らτ後に主接点MC3−a1〜MC3−a3が閉じ、分
路巻線70Aと直列巻線60Aとが並列接続され、分路
巻線70Bと直列巻線60Bとが並列接続され、分路巻
線70Cと直列巻線60Cとが並列接続されたときに分
路巻線70A,70B,70Cに流れる電流を、3相負
荷変圧器30の一次側に流れる負荷電流の半分以下に抑
えることも可能である。よって、主接点MC3−a1〜
MC3−a3の電流容量を小さくでき、構成上の負担が
軽減する。
【0064】なお、図8、図9、図13の実施の態様に
おいて、第1,第2,第3の3つの単巻変圧器40A,
40B,40Cは、1つの3相単巻変圧器(ギャップ付
内鉄型鉄芯を備えたもの)で構成するようにしても良
い。また、図8、図9、図13の実施の態様では、3相
電源u,v,wの各相に単巻変圧器40A,40B,4
0Cを装備したが、単巻変圧器40C,MC3−a3,
MC3−b3を省略し、3相電源のwをそのまま3相負
荷変圧器30の1次側のW極と接続して、単巻変圧器を
40Aと40Bの2相だけに装備するようにしても、u
極とv極の2相につき、突入電流の抑制をすることがで
きる。また、図6、図7、図8、図9の実施の態様にお
いても、図5、図10と同様に、制御回路を適宜、変更
することで主回路に設けたb接点タイプの主接点を全て
a接点タイプに置き換えるようにしても良い。
【0065】
【発明の効果】本発明に係る突入電流制限装置によれ
ば、電源投入直後、負荷変圧器には電源電圧を単巻変圧
器で降圧した電圧が印加され、この際、直列巻線のイン
ダクタンス分による電流制限作用も働くので、突入電流
の低減を図ることができる。そして、単巻変圧器の分路
巻線に流れる電流が小さいので直列巻線に比して細線化
が可能であり、電源投入から或る任意の時間後に分路巻
線の一端とし直列巻線の一端との間に設けた接点を閉
じ、分路巻線と直列巻線とを並列接続したときに分路巻
線に分流する電流を直列巻線より小さくでき、当該接点
に流れる電流を小さくできる。よって、接点の電流容量
が小さくて済み、装置の構成上の負担が軽減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の態様に係る突入電流制限
装置の構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の態様に係る突入電流制限
装置の構成図である。
【図3】本発明の第3の実施の態様に係る突入電流制限
装置の構成図である。
【図4】本発明の第4の実施の態様に係る突入電流制限
装置の構成図である。
【図5】本発明の第5の実施の態様に係る突入電流制限
装置の構成図である。
【図6】本発明の第6の実施の態様に係る突入電流制限
装置の構成図である。
【図7】本発明の第7の実施の態様に係る突入電流制限
装置の構成図である。
【図8】本発明の第8の実施の態様に係る突入電流制限
装置の構成図である。
【図9】本発明の第9の実施の態様に係る突入電流制限
装置の構成図である。
【図10】本発明の第10の実施の態様に係る突入電流
制限装置の構成図である。
【図11】本発明の第11の実施の態様に係る突入電流
制限装置の構成図である。
【図12】本発明の第12の実施の態様に係る突入電流
制限装置の構成図である。
【図13】本発明の第13の実施の態様に係る突入電流
制限装置の構成図である。
【符号の説明】
1 R極 2 S極 3 単相負荷変圧器 4、4A、4B、40A、40B、40C 単巻変圧器 6、6A、6B、60A、60B、60C 直列巻線 7、7A、7B、70A、70B、70C 分路巻線 9、9A、9B、9C コンデンサ 10、10A、100、101 制御回路 11 U極 12 V極 13 W極 30 3相負荷変圧器 MC1−a1、MC2−a1、MC2−a2、MC2−
b1、MC3−a1、MC3−a2、MC3−a3、M
C3−b1、MC3−b2、MC3−b3、MC4−a
1、MC5−a 主接点

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単相r,s電源と単相負荷変圧器との間
    に、直列接続された直列巻線及び分路巻線を含む1つの
    単巻変圧器を介装し、 単相電源のr極側を単巻変圧器の直列巻線の内、直列巻
    線と分路巻線の接続点とは反対側の一端に接続し、 直列巻線と分路巻線の接続点を単相負荷変圧器のR極側
    と接続し、 分路巻線の内、直列巻線と分路巻線の接続点とは反対側
    の一端を第1接点を介して単相電源のr極側と接続する
    とともに、第2接点を介して単相電源のs極側及び単相
    負荷変圧器のS極側と接続し、 単相電源の投入に連動して、投入時から或る所定時間の
    間、第1接点を開いた状態とするとともに第2接点を閉
    じた状態とし、この後、第2接点を開いた状態とすると
    ともに第1接点を閉じた状態とする制御回路を設けたこ
    と、 を特徴とする突入電流制限装置。
  2. 【請求項2】 第2接点と直列にコンデンサを接続した
    こと、 を特徴とする請求項1記載の突入電流制限装置。
  3. 【請求項3】 単相r,s電源と単相負荷変圧器との間
    に、直列接続された直列巻線及び分路巻線を含む1つの
    単巻変圧器を介装し、 単相電源のr極側を単巻変圧器の直列巻線の内、直列巻
    線と分路巻線の接続点とは反対側の一端に接続し、 直列巻線と分路巻線の接続点を単相負荷変圧器のR極側
    と接続し、 分路巻線の内、直列巻線と分路巻線の接続点とは反対側
    の一端を第1接点を介して単相電源のr極側と接続し、 単相電源の投入に連動して、投入時から或る所定時間の
    間、第1接点を開いた状態とし、この後、第1接点を閉
    じた状態とする制御回路を設けたこと、 を特徴とする突入電流制限装置。
  4. 【請求項4】 単相r,s電源と単相負荷変圧器との間
    に、各々、直列接続された直列巻線及び分路巻線を含む
    第1,第2の2つの単巻変圧器を介装し、 第1の単巻変圧器については、単相電源のr極側を直列
    巻線の内、直列巻線と分路巻線の接続点とは反対側の一
    端に接続し、直列巻線と分路巻線の接続点を単相負荷変
    圧器のR極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線と分路
    巻線の接続点とは反対側の一端を第1接点を介して単相
    電源のr極側と接続し、 第2の単巻変圧器については、単相電源のs極側を直列
    巻線の内、直列巻線と分路巻線の接続点とは反対側の一
    端に接続し、直列巻線と分路巻線の接続点を単相負荷変
    圧器のS極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線と分路
    巻線の接続点とは反対側の一端を第2接点を介して単相
    電源のs極側と接続し、 第1の単巻変圧器の分路巻線の内、直列巻線と分路巻線
    の接続点とは反対側の一端と、第2の単巻変圧器の分路
    巻線の内、直列巻線と分路巻線の接続点とは反対側の一
    端との間に第3接点を接続し、 単相電源の投入に連動して、投入時から或る所定時間の
    間、第1,第2接点を開いた状態とするとともに第3接
    点を閉じた状態とし、この後、第3接点を開いた状態と
    するとともに第1,第2接点を閉じた状態とする制御回
    路を設けたこと、 を特徴とする突入電流制限装置。
  5. 【請求項5】 第3接点と直列にコンデンサを接続した
    こと、 を特徴とする請求項4記載の突入電流制限装置。
  6. 【請求項6】 単相r,s電源と単相負荷変圧器との間
    に、各々、直列接続された直列巻線及び分路巻線を含む
    第1,第2の2つの単巻変圧器を介装し、 第1の単巻変圧器については、単相電源のr極側を直列
    巻線の内、直列巻線と分路巻線の接続点とは反対側の一
    端に接続し、直列巻線と分路巻線の接続点を単相負荷変
    圧器のR極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線と分路
    巻線の接続点とは反対側の一端を第1接点を介して単相
    電源のr極側と接続し、 第2の単巻変圧器については、単相電源のs極側を直列
    巻線の内、直列巻線と分路巻線の接続点とは反対側の一
    端に接続し、直列巻線と分路巻線の接続点を単相負荷変
    圧器のS極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線と分路
    巻線の接続点とは反対側の一端を第2接点を介して単相
    電源のs極側と接続し、 単相電源の投入に連動して、投入時から或る所定時間の
    間、第1,第2接点を開いた状態とし、この後、第1,
    第2接点を閉じた状態とする制御回路を設けたこと、 を特徴とする突入電流制限装置。
  7. 【請求項7】 3相u,v,w電源と3相負荷変圧器と
    の間に、各々直列接続された直列巻線及び分路巻線を含
    む第1,第2,第3の3つの単巻変圧器を介装し、 第1の単巻変圧器については、3相電源のu極側を直列
    巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続
    し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のU
    極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは
    反対側の一端を第1接点を介して3相電源のu極側と接
    続し、 第2の単巻変圧器については、3相電源のv極側を直列
    巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続
    し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のV
    極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは
    反対側の一端を第2接点を介して3相電源のv極側と接
    続し、 第3の単巻変圧器については、3相電源のw極側を直列
    巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続
    し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のW
    極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは
    反対側の一端を第3接点を介して3相電源のw極側と接
    続し、 第1の単巻変圧器の分路巻線の内、直列巻線との接続点
    とは反対側の一端を第4接点を介して3相負荷変圧器の
    V極側と接続し、第2の単巻変圧器の分路巻線の内、直
    列巻線との接続点とは反対側の一端を第5接点を介して
    3相負荷変圧器のW極側と接続し、第3の単巻変圧器の
    分路巻線の内、直列巻線との接続点とは反対側の一端を
    第6接点を介して3相負荷変圧器のU極側と接続し、 3相電源の投入に連動して、投入時から或る所定時間の
    間、第1,第2,第3接点を開いた状態とするとともに
    第4,第5,第6接点を閉じた状態とし、この後、第
    4,第5,第6接点を開いた状態とするとともに第1,
    第2,第3接点を閉じた状態とする制御回路を設けたこ
    と、 を特徴とする突入電流制限装置。
  8. 【請求項8】 第4接点と直列に第1コンデンサを接続
    し、 第5接点と直列に第2コンデンサを接続し、 第6接点と直列に第3コンデンサを接続したこと、 を特徴とする請求項7記載の突入電流制限装置。
  9. 【請求項9】 第1,第2,第3の単巻変圧器は1つの
    3相単巻変圧器で構成するようにしたこと、 を特徴とする請求項7または8記載の突入電流制限装
    置。
  10. 【請求項10】 3相u,v,w電源と3相負荷変圧器
    との間に、各々直列接続された直列巻線及び分路巻線を
    含む第1,第2,第3の3つの単巻変圧器を介装し、 第1の単巻変圧器については、3相電源のu極側を直列
    巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続
    し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のU
    極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは
    反対側の一端を第1接点を介して3相電源のu極側と接
    続し、 第2の単巻変圧器については、3相電源のv極側を直列
    巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続
    し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のV
    極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは
    反対側の一端を第2接点を介して3相電源のv極側と接
    続し、 第3の単巻変圧器については、3相電源のw極側を直列
    巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続
    し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のW
    極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは
    反対側の一端を第3接点を介して3相電源のw極側と接
    続し、 3相電源の投入に連動して、投入時から或る所定時間の
    間、第1,第2,第3接点を開いた状態とし、この後、
    第1,第2,第3接点を閉じた状態とする制御回路を設
    けたこと、 を特徴とする突入電流制限装置。
  11. 【請求項11】 第1,第2,第3の単巻変圧器は1つ
    の3相単巻変圧器で構成するようにしたこと、 を特徴とする請求項10記載の突入電流制限装置。
  12. 【請求項12】 3相u,v,w電源と3相負荷変圧器
    との間に、各々直列接続された直列巻線及び分路巻線を
    含む第1,第2,第3の3つの単巻変圧器を介装し、 第1の単巻変圧器については、3相電源のu極側を直列
    巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続
    し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のU
    極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは
    反対側の一端を第1接点を介して3相電源のu極側と接
    続し、 第2の単巻変圧器については、3相電源のv極側を直列
    巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続
    し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のV
    極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは
    反対側の一端を第2接点を介して3相電源のv極側と接
    続し、 第3の単巻変圧器については、3相電源のw極側を直列
    巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続
    し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のW
    極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは
    反対側の一端を第3接点を介して3相電源のw極側と接
    続し、 第1の単巻変圧器の分路巻線の内、直列巻線との接続点
    とは反対側の一端を第4接点を介して3相電源のv極側
    と接続し、第2の単巻変圧器の分路巻線の内、直列巻線
    との接続点とは反対側の一端を第5接点を介して3相電
    源のw極側と接続し、第3の単巻変圧器の分路巻線の
    内、直列巻線との接続点とは反対側の一端を第6接点を
    介して3相電源のu極側と接続し、 3相電源の投入に連動して、投入時から或る所定時間の
    間、第1,第2,第3接点を開いた状態とするとともに
    第4,第5,第6接点を閉じた状態とし、この後、第
    4,第5,第6接点を開いた状態とするとともに第1,
    第2,第3接点を閉じた状態とする制御回路を設けたこ
    と、 を特徴とする突入電流制限装置。
  13. 【請求項13】 第4接点と直列に第1コンデンサを接
    続し、 第5接点と直列に第2コンデンサを接続し、 第6接点と直列に第3コンデンサを接続したこと、 を特徴とする請求項12記載の突入電流制限装置。
  14. 【請求項14】 第1,第2,第3の単巻変圧器は1つ
    の3相単巻変圧器で構成するようにしたこと、 を特徴とする請求項12または13記載の突入電流制限
    装置。
  15. 【請求項15】 3相u,v,w電源と3相負荷変圧器
    との間に、各々直列接続された直列巻線及び分路巻線を
    含む第1,第2の2つの単巻変圧器を介装し、 第1の単巻変圧器については、3相電源のu極側を直列
    巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続
    し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のU
    極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは
    反対側の一端を第1接点を介して3相電源のu極側と接
    続し、 第2の単巻変圧器については、3相電源のv極側を直列
    巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続
    し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のV
    極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは
    反対側の一端を第2接点を介して3相電源のv極側と接
    続し、 第1の単巻変圧器の分路巻線の内、直列巻線との接続点
    とは反対側の一端を第3接点を介して3相負荷変圧器の
    V極側と接続し、第2の単巻変圧器の分路巻線の内、直
    列巻線との接続点とは反対側の一端を第4接点を介して
    3相負荷変圧器のW極側と接続し、 3相電源の投入に連動して、投入時から或る所定時間の
    間、第1,第2接点を開いた状態とするとともに第3,
    第4接点を閉じた状態とし、この後、第3,第4接点を
    開いた状態とするとともに第1,第2接点を閉じた状態
    とする制御回路を設けたこと、 を特徴とする突入電流制限装置。
  16. 【請求項16】 第3接点と直列に第1コンデンサを接
    続し、 第4接点と直列に第2コンデンサを接続したこと、 を特徴とする請求項15記載の突入電流制限装置。
  17. 【請求項17】 3相u,v,w電源と3相負荷変圧器
    との間に、各々直列接続された直列巻線及び分路巻線を
    含む第1,第2の2つの単巻変圧器を介装し、 第1の単巻変圧器については、3相電源のu極側を直列
    巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続
    し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のU
    極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは
    反対側の一端を第1接点を介して3相電源のu極側と接
    続し、 第2の単巻変圧器については、3相電源のv極側を直列
    巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続
    し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のV
    極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは
    反対側の一端を第2接点を介して3相電源のv極側と接
    続し、 3相電源の投入に連動して、投入時から或る所定時間の
    間、第1,第2接点を開いた状態とし、この後、第1,
    第2接点を閉じた状態とする制御回路を設けたこと、 を特徴とする突入電流制限装置。
  18. 【請求項18】 3相u,v,w電源と3相負荷変圧器
    との間に、各々直列接続された直列巻線及び分路巻線を
    含む第1,第2の2つの単巻変圧器を介装し、 第1の単巻変圧器については、3相電源のu極側を直列
    巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続
    し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のU
    極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは
    反対側の一端を第1接点を介して3相電源のu極側と接
    続し、 第2の単巻変圧器については、3相電源のv極側を直列
    巻線の内、分路巻線との接続点とは反対側の一端に接続
    し、直列巻線と分路巻線の接続点を3相負荷変圧器のV
    極側と接続し、分路巻線の内、直列巻線との接続点とは
    反対側の一端を第2接点を介して3相電源のv極側と接
    続し、 第1の単巻変圧器の分路巻線の内、直列巻線との接続点
    とは反対側の一端を第3接点を介して3相電源のv極側
    と接続し、第2の単巻変圧器の分路巻線の内、直列巻線
    との接続点とは反対側の一端を第4接点を介して3相電
    源のw極側と接続し、 3相電源の投入に連動して、投入時から或る所定時間の
    間、第1,第2接点を開いた状態とするとともに第3,
    第4接点を閉じた状態とし、この後、第3,第4接点を
    開いた状態とするとともに第1,第2接点を閉じた状態
    とする制御回路を設けたこと、 を特徴とする突入電流制限装置。
  19. 【請求項19】 第3接点と直列に第1コンデンサを接
    続し、 第4接点と直列に第2コンデンサを接続したこと、 を特徴とする請求項18記載の突入電流制限装置。
JP9110444A 1996-10-18 1997-04-11 突入電流制限装置 Pending JPH10178740A (ja)

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