JPH10177424A - 作業機における運転操作装置 - Google Patents

作業機における運転操作装置

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JPH10177424A
JPH10177424A JP33672496A JP33672496A JPH10177424A JP H10177424 A JPH10177424 A JP H10177424A JP 33672496 A JP33672496 A JP 33672496A JP 33672496 A JP33672496 A JP 33672496A JP H10177424 A JPH10177424 A JP H10177424A
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JP
Japan
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parts
lever
operating
grip tool
switch
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Pending
Application number
JP33672496A
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English (en)
Inventor
Toshiji Shimamoto
利二 島本
Hiroaki Shiraishi
博昭 白石
Mikiji Hirota
幹司 廣田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単一の操作レバ−の小さな握り部に複数の操作
部を設けるものにあっては、操作部が接近した状態にな
るために指で操作したとき誤操作を生じ易い。 【解決手段】走行装置1を具備する車台に座席5と刈取
部2の昇降や緩旋回して機体の進行方向を微調整する等
の複数の作業を操作する操作レバ−8を設けてなる運転
部10を設け、該操作レバ−8の握り具58に前記複数
の作業を入り切りするスイッチ91,92,93,94
を操作する操作部87,88,89,90の全部又は一
部を握り具58に形成した凹部又は凸部等の変形部Hの
近くに設け、てなる作業機における運転操作装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、機体を移動しな
がら作業を行う、例えば圃場の稲を刈り取って脱穀処理
したり、機体を停止多状態で作業を行うコンバインや建
設機械等の作業機における運転操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】単一の操作レバ−を操作することによ
り、電気を駆動源としてモ−タや油圧バルブ等を差動し
複数の作業を行う場合、操作レバ−の握り部に夫れ夫れ
の作業を入り切りする入り切り手段を操作する操作部を
設けるものが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、単一の操作
レバ−の小さな握り部に複数の操作部を設けるものにあ
っては、操作部が接近した状態になるために指で操作し
たとき誤操作を生じ易い。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
課題を解決する作業機における運転操作装置を提供する
ものであって、つぎのような技術的手段を講じた。すな
わち、走行装置1を具備する車台12に座席5と複数の
作業を操作する操作レバ−8を設けてなる運転部10を
設け、該操作レバ−8の握り具58に前記複数の作業を
入り切りする入り切り手段を操作する操作部の全部又は
一部を握り具58に形成した凹部又は凸部等の変形部の
近くに設けてなる作業機における運転操作装置とする。
【0005】
【作用】作業者は運転部10の座席5に座り、操作レバ
−8を操作して所望の作業を行う。作業を行う場合、操
作レバ−8の握り具58に形成した変形部の近くに設け
た作業に対応する操作部を操作する。
【0006】
【効果】作業に対応する操作部は変形部の近くに設けて
いるので、握り具58を目視しなくても位置を認識で
き、作業者は機体の運転操作が容易で誤操作もなく作業
能率の向上を図れる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明をコンバインに実施
した一形態を図面に基づいて具体的に説明する。まず、
その構成について説明すると、コンバイン11は、機体
の前進方向に向かって、左右方向に所定の間隔を置いて
配置した走行装置1を具備する車台12の前部に油圧式
の昇降手段によって昇降自在に刈取部(実施例では3条
刈り)2を設け、該刈取部2の後方で車台12の左側部
に脱穀部3を設け、該脱穀部3の右側部にタンク4を設
け、該タンク4と刈取部2との間の空間部にエアコン1
3を有するキャビン14によって囲まれた運転部10を
設けている。
【0008】該走行装置1はクロ−ラ型であるが、車輪
又は車輪とクロ−ラとの組合わせによる構成としてもよ
い刈取部2は左右横方向に複数個配置した分草体15
と、後方斜め上方に移動する引き起こしラグ16を有し
横方向に複数個配置した引き起こしケ−ス17と、バリ
カン型の刈取装置18と、刈取った穀稈を後方上方に搬
送する刈取穀稈搬送装置19とを一体に構成している。
【0009】脱穀部3は機体の進行方向に回転する穀稈
自動送り込み装置20を一側部に有し、前記刈取穀稈搬
送装置19が搬送してきた穀稈の株元部を挟持後搬送し
て穂先部を扱室内に送り込み脱穀する自脱型の構成であ
る。タンク4は中空に形成したタンクで底部に下部螺旋
(図示せず)を有し、前記脱穀部3の揚穀装置(図示せ
ず)によって上方に搬送された穀粒を一時収容すると共
に、横側方に回動自在に設けている。そして、該下部螺
旋の搬送終端部はタンク4の後方に軸芯を縦方向に位置
した縦揚穀装置21の下端部に連通し、また、該縦揚穀
装置21の上端部は、排出口が上下及び左右方向に回動
すると共に収納位置ではオ−ガ受けYに受け止められる
排出オ−ガ22に連通している。
【0010】キャビン14は枠組みしたフレ−ム23の
前部と横側部に夫れ夫れ透明の板を有する窓24を設
け、機体フレ−ム25に着脱自在に取付けている。そし
て、該キャビン14の右側部に、後部を回動具(例えば
蝶板)26を介して開閉自在に取り付けたドア27を設
けている。28は外面に防塵吸気網29を設けたエンジ
ンル−ムカバ−であって、機体フレ−ム25に回動具
(例えば蝶板)30を介して横方向に回動自在に取り付
けている。31は前記脱穀部3の扱胴カバ−32の上面
に着脱自在に設けたエアコン13のコンデンサである。
【0011】運転部10は座席5と、機体の前進方向に
向かって背もたれ34を有する座席5の左横側部で且つ
座席5よりも上部に一体に設けた左側操作パネル35を
上方に位置する左側操作壁7を立設し、その前側部に前
側操作壁9を立設し、平面視において、左側操作壁7と
前側操作壁9はL字型に配置している。そして、該左側
操作壁7と前側操作壁9により形成したコ−ナ−部にお
ける左側操作パネル35の前端部に、内側を低く外側
(コ−ナ−側)を高くして座席5対向するように斜めに
設けていると共に回転表示具37、タンク4に収容して
いる籾量を表示する籾量表示具38、燃料表示具39等
を有する計器パネル36を設けている。従って、該計器
パネル36に設けている回転表示具37、籾量表示具3
8、燃料表示具39等も座席5に座った運転者が見え易
いように斜めに位置する。
【0012】40と41は横方向に並設した変速ガイド
溝及び副変速ガイド溝であり、42と43と44はガイ
ド溝40,41の後方で且つ横方向に並設した脱穀レバ
−ガイド溝,刈取ガイド溝,スピン・マイルド切り替え
ガイド溝であり、左操作パネル35に設けている。そし
て、該変速ガイド溝40に車速を変速する変速レバ−
(HSTレバ−)6を、副変速ガイド溝41に車速を副
変速する副変速レバ−45を、脱穀レバ−ガイド溝42
に脱穀部3への動力を入り切りする脱穀レバ−46を、
刈取ガイド溝43に刈取部2への動力を入り切りする刈
取レバ−47、スピン・マイルド切り替えガイド溝44
にスピンまたはマイルドタ−ン走行に切り替えるスピン
・マイルド切り替えレバ−48を夫れ夫れ前後方向に回
動自在に設けている。
【0013】また、左側操作壁7の右側(内側)に形成
した斜面部の前部に、スロットルレバ−ガイド溝49を
前後方向に形成し、このスロットルレバ−ガイド溝49
に沿ってエンジンの回転数を調節するスロットルレバ−
50を回動自在に設けている。なお、前記計器パネル3
6は変速レバ−6を最前(最高速)側に回動したときに
おいても、座席5に座った運転者が計器パネル36の各
表示具37,38,39を目視し得る位置に設けてい
る。従って、運転者は機体各部の異常有無などの運転状
況を容易に把握できる。
【0014】71は自動刈取高さ調節スイッチ、72は
自動扱ぎ深さスイッチであって、刈取部2の刈取穀稈搬
送装置側で且つ変速レバ−6の横側方で左側操作壁7に
前後に配置している。そして、該自動刈取高さ調節スイ
ッチ71は入りにすることによって刈取部2を自動的に
昇降し刈り高さを略一定にすることができる構成として
いるが、この手段は刈り高さセンサや油圧を利用した昇
降手段等で構成した公知のものと同一であるので具体的
な構成についての説明を省略する。また、自動扱ぎ深さ
スイッチ72は入りにすることによって前記刈取部2の
刈取穀稈搬送装置19を構成する扱ぎ深さ調節搬送装置
(図示せず)を自動的に移動し、穀稈自動送り込み装置
20への穀稈の引継ぎを略一定にする構成としている。
そして、該調節手段は穀稈の長さを検出するセンサから
の信号により、例えばモ−タを起動する構成であって、
この手段もこうちのものと同一でよく具体的な説明を省
略する。
【0015】前側操作壁9は上部に前側操作パネル51
を着脱自在に設けており、運転者はこの前側操作壁9と
座席5との間を通って右側から乗降する構成としてい
る。そして、該前側操作壁9と前側操作パネル51は、
機体の前進方向における平面視において、左側操作壁側
から乗降側に向かって後方に向けて階段上に形成してお
り、コ−ナ−部寄りが前後方向の幅が最も小さい。そし
て、該前側操作パネル51の前後幅が小さいところにブ
ザ−停止スイッチ52、表示切り替えスイッチ53、作
業灯スイッチ54等を設け、中間部にウインカ及びホ−
ンスイッチ55、キ−スイッチ56等を設け、幅の最も
広い右側端部に操作レバ−8を設けている。
【0016】操作レバ−8は前後に傾倒すると刈取部2
を昇降(電磁弁99,100の開閉により油圧を利用し
てアクチュエ−タを作動して昇降)し、左右に傾倒する
と機体の進行方向を緩やかに変更し、さらに傾倒すると
ブレ−キをかけて急角度に変更する構成(電磁弁10
1,102の開閉により油圧を利用してアクチュエ−タ
を作動しサイドクラッチ及びブレ−キを入り切りする構
成)であり、昇降や進行方向の変更の切り替えを検出す
るスイッチ83,84,85,86を入り切りし且つ上
端が座席側(運転者側)に位置するように斜めに突出す
るレバ−57、レバ−57の上端部に設けた握り具5
8、レバ−57の中間部から下部を覆う可撓性(合成樹
脂製のゴム、ウレタン等)のカバ−59等を設けてい
る。該カバ−59は上部よりも下部を大きくしたラッパ
状に形成すると共に、この下端部に矩形(実施例では、
略正方形)の上カバ−体60と各角部に孔68を有する
下カバ−体61とを上下に間隔を置いてこの各カバ−体
60,61よりも幅が小さい接続体62により一体に設
けている。
【0017】そして、握り具58は、進行方向側が左右
側よりも長い平面視楕円形(卵形)状に形成していると
共に、左右両側部を夫れ夫れ内側に向かって凹みを形成
した変形部(実施例では凹部だが凸部でもよい)Hを設
けている。そして、該握り具58の凹部Hの横側と、両
凹部Hの中間部で且つ握り具58の前後方向の夫れ夫れ
の端部に指で操作可能な操作部(実施例では上下方向に
揺動する円形状の揺動具)87,88,89,90を設
けている。また、該握り具58の内部空間部には、各揺
動具87,88,89,90の上下方向の揺動に関連し
て入り切りするスイッチ91,92,93,94を設け
ている。なお、スイッチ83,84,85,86,9
1,92,93,94はマイクロコンピュ−タの演算制
御部95に接続し送受信できる構成としている。
【0018】63は前側操作パネル51に切り欠いた
孔、64は平面視において前記カバ−体60,61の外
端縁よりも内側に位置し、各角部の裏面にナット65を
取り付けた固定板、66はナット65に対向する位置で
前側操作パネル51に設けた孔、67はネジである。カ
バ−59を前側操作パネル51に取り付けるには、下カ
バ−体61を孔63を通して前側操作パネル51の下側
に入れ、下カバ−61の下側に固定板64を置く。そし
て、ネジ67を孔66,68を通してナット65に締め
付けると、下カバ−体61は前側操作パネル51の裏面
と固定板64によって挟まれ固定される。このとき、角
部に位置するネジ67は上カバ−体60によって覆われ
るので、このネジ67をカバ−するための別の部材を必
要とせず安価にできる。
【0019】駐車ブレ−キペダル70は前側操作パネル
51のコ−ナ−部側における前記運転部10の底部に設
けたフロア69を通って上方後方に突出させて設けてい
る。73は回転動力を引き起こしラグ16に伝動する伝
動途中部で刈取部2の機枠に着脱自在に設けた変速ギヤ
ボックスであって、ギヤなどで構成する変速機構74を
内装しており、前記引き起こしラグ16の移動速度、す
なわち引き起こし速度を変速することが出来る。75は
刈取部2の左側操作壁7に近接するフレ−ム76に一体
に取り付けたレバ−ガイド77に前後方向に回動自在に
設けた刈取変速レバ−である。そして、該刈取変速レバ
−75は前記変速機構74を作動する作動ア−ム78に
接続していると共に運転者が座席5に座った時に左手で
操作出来るように左斜め前方に設けている。
【0020】ハンドル79はパイプ又は板材の素材で左
右両端部を同方向に折り曲げて横長の手受け部80を有
する門型に形成し、該手受け部80を前後方向において
操作レバ−8よりも後方に位置すると共に前側操作壁9
の上面よりも上側に位置し基部を機枠に固定している。
そいて、該ハンドル79の前進方向に向かって左側端部
の上部に、刈取部2の刈取穀稈搬送装置19を構成する
扱ぎ深さ調節搬送装置(図示せず)を手動で移動調節す
る扱ぎ深さ手動調節手段81(レバ−,スイッチ等)を
設け、中央部の前部に刈り高さを一定高さ昇降すること
ができる刈り高さ微調整手段82(レバ−,スイッチ
等)を着脱自在に設けている。従って、刈り高さ微調整
手段82を操作することにより、現在の刈取部2の位置
から一定高さを昇降して高さを微調整できるので、高刈
りや刈取部2の地面への接触による破損を防止できる。
【0021】図16のブロック回路について説明する
と、95は必要なデ−タや制御プログラムを内蔵したメ
モリ96を有するマイクロコンピュ−タの演算制御部
(以下、CPUと呼ぶ)であって、算術・論理及び比較
演算等の作業を行う。そして、該CPU95に入力イン
タ−フェ−ス97を介して入力される情報としては、前
記スイッチ83,84からの機体の進行方向を左側又は
右側へ変更する情報,スイッチ85,86からの刈取部
2を上下位置を変更する情報、スイッチ91,92から
の機体の進行方向を緩旋回(サイドクラッチのみを入り
切り)する情報、スイッチ93,94からの刈取部2を
一定高さのみ昇降する情報等がある。
【0022】また、CPU95から出力インタ−フェ−
ス98を介して出力される駆動指令信号として、電磁弁
99,100,101の開閉信号、アクチュエ−タを作
動し刈取部を現在の位置から一定高さのみ昇降する電磁
弁102への開閉信号等がある。つぎに、その作用につ
いて説明する。
【0023】まず、運転者はキャビン14のドア27を
開閉して座席5に座り、駐車ブレ−キペダル70を踏み
込んでキ−をキ−スイッチ56に入れエンジンを起動す
ると、エンジンから出力された動力は伝動機構を介して
機体の回転各部に伝動される。そして、スロットルレバ
−50を回動してエンジンを所定回転数に選択すると共
に、副変速レバ−45を前側に回動して、例えば標準を
選択し、さらに脱穀レバ−46及び刈取レバ−47を操
作して脱穀部3、刈取部2を駆動すると、機械条件等が
計器パネル36の各表示具37,38,39に表示され
る。また圃場の穀稈の倒伏条件によっては、引き起しラ
グ16の速度を速くしたり、遅くする必要があるが、変
速操作をするには変速レバ−75を前側又は後ろ側に回
動すると、これに接続している作動ア−ム78が作動し
て変速ギヤボックス73の変速機構74を作動して増速
又は減速し引き起しラグ16の速度を変速し所望の速度
を選択することができる。この操作を行うとき、運転者
の左腕は中立に位置する車速の変速レバ−6よりも前側
に位置するので、変速操作を円滑に出来る。
【0024】収穫作業の準備を終えると、駐車ブレ−キ
ペダル70の踏み込みを解除し、つづいて変速レバ−6
を前側に回動して機体を前進させると共に操作レバ−8
を後側に傾倒すると、スイッチ86は「入」になる。す
ると、CPU95は出力インタ−フェ−ス98を介して
電磁弁99に作動信号を出力するので、油圧によってア
クチュエ−タは刈取部2を上昇する。そして、刈取部2
が所定位置の高さになると操作レバ−8を元に復帰す
る。すると、スイッチ86は「切」になるので、CPU
95は電磁弁99への作動信号の出力を停止して刈取部
2をその位置で保持する。
【0025】反対に刈取部2を下降する場合には、操作
レバ−8を前側に傾倒すると、スイッチ85が「入」に
なる。すると、CPU95は出力インタ−フェ−ス98
を介して電磁弁99に作動信号を出力するので、油圧が
解除されてアクチュエ−タは刈取部2を下降する。そし
て、刈取部2が所定位置の高さになると操作レバ−8を
元に復帰する。すると、スイッチ85は「切」になるの
で、CPU95は電磁弁99への作動信号の出力を停止
して刈取部2をその位置で保持する。
【0026】そのようにして刈取高さの位置を決め、ま
た、操作レバ−8を左側又は右側に傾倒して機体の進行
方向を変更しながら分草体15を所定の条間に合わせ
る。例えば、この操作レバ−8を左側に傾倒すると、ス
イッチ83は「入」になる。すると、CPU95は出力
インタ−フェ−ス98を介して電磁弁100に作動信号
を出力するので、油圧によってアクチュエ−タは左側の
サイドクラッチを切る。急旋回する場合には、操作レバ
−8をさらに左側に倒す。すると、CPU95は出力イ
ンタ−フェ−ス98を介して電磁弁101に作動信号を
出力するので、油圧によってアクチュエ−タは左側のブ
レ−キをかける。
【0027】その後、機体の進行方向が所定方向になる
と、操作レバ−8の傾倒を解除すれば、CPU95は出
力インタ−フェ−ス98を介して出力していた電磁弁1
00又は電磁弁101への作動信号を停止するので、ア
クチュエ−タは左側のサイドクラッチ又はブレ−キへの
作動を解除し機体を直進する。なお、機体の進行方向を
右側に緩旋回又は急旋回させる場合についての説明は省
略するが、略同様に行われる。
【0028】また、作業において、穀稈の植え付け状態
により機体の進行方向を微調整することが必要な場合が
多々あるが、この場合に操作レバ−8の操作では傾倒大
きいと急旋回して穀稈列に突っ込んで踏み倒してしま
う。従って、このような場合には、握り具58の揺動具
87又は88を指で操作すると、スイッチ83又は84
が「入」になって機体を左側又は右側に緩旋回するの
で、作業者は穀稈を踏み倒すことなく機体の進行方向を
簡単に調整することができる。そして、指で握り具58
の外周部の凹部H及びこの凹部Hの横側にある揺動具8
7,88を知ることができ、握り具58を見なくても指
で間違いなく操作することができる。
【0029】なお、刈取部2の高さを微調整する場合に
も、握り具58の揺動具89又は90を指で操作するこ
とにより、刈取部2の現在の高さから一定高さ昇降でき
るので穀稈の刈り高さを高すぎたり、地面に衝突するの
を防止することができる。そして、引き起こしケ−ス1
7に沿って斜め後方上方に移動する引き起こしラグ16
で引き起こされた穀稈の株元部は、刈取装置18によっ
て切断されて刈取穀稈搬送装置19に受け継がれ後方上
方に搬送される。
【0030】そして、搬送終端部に到達した穀稈は穀稈
自動送り込み装置20に挟持されて後方に搬送され、カ
ッタ−等の排稈処理装置に送り込まれて処理されるが、
穀稈の穂部は扱室内に送り込まれて脱穀処理される。こ
れにより生じた穀粒などの処理物は風選されて穀粒とわ
ら屑に分離され、穀粒は搬送装置によってタンク4に送
り込まれ収容される。その後、タンク内の穀粒が満杯に
なると、運転者は収穫作業を中断して穀粒の排出操作を
すれば、穀粒は縦揚穀装置21及び排出オ−ガ22を取
ってこの排出口から機外に排出されるので、トラック等
の運搬車に移し換えればよい。
【0031】このような、収穫作業において、穀稈の刈
り高さを揃える場合には、自動刈取る高さ調節スイッチ
71を入りにし、扱ぎ深さを自動で行う場合には、自動
扱ぎ深さスイッチ72を入りにする。この、各スイッチ
71,72を操作するとき、変速レバ−6を回動した作
業中である場合には、運転者はスイッチ71,72を見
え易くスイッチ71,72の入り切り操作を容易に行う
ことができる。また、収穫作業時に、例えば穀稈の倒伏
が大きい場合など、未刈り穀稈側の最も左に位置する分
草体15を条間に合わせる必要があるが、そのとき運転
部の左側前部における前側操作壁9は前後方向の幅が小
さいので、運転者は前側に近づくことができ前記条合わ
せも容易になる。また、駐車ブレ−キペダル70の踏み
込みも容易である。
【0032】さらに、ハンドル79の前進方向に向かっ
て左側端部の上部に、刈取部2の刈取穀稈搬送装置19
を構成する扱ぎ深さ調節搬送装置を手動で移動調節する
扱ぎ深さ手動調節手段81を設けており、中央部の前部
に機体の進行方向を緩やかに変更できる条合わせ手段8
2を着脱自在に設けているので、作業者は手受け部80
においた手を横方向に移動することにより、手動で扱ぎ
深さの調節や条合わせ等の操作が簡単になる。
【0033】
【別実施の形態1】握り具58の上面を突起又は溝10
3により複数に区分し、各区分スペ−スに揺動具87,
88,89,90を設けている。このように構成するこ
とにより、各揺動具の位置を指で確実に確認できるの
で、誤操作を一層防止できる。
【0034】
【別実施の形態2】握り具58の上面の揺動具87と揺
動具88の夫れ夫れの近くに(実施例では平面視におい
て上側に)点灯表示具104,105を設けており、指
で揺動具87を操作すると点灯表示具104が点灯し、
揺動具88を操作すると点灯表示具105が点灯し、ど
ちらの揺動具を操作しているか、すなわち機体の進行方
向を選択している側を簡単に把握できる。
【0035】
【別実施の形態3】握り具58の上面部に機体の進行方
向を緩旋回する揺動具に代えて機体を左側又は右側に傾
斜する揺動具106,107を設けており、機体の進行
方向を緩旋回する揺動具87,88は握り具58の左右
横側面部108,109に設けている。このように構成
することにより、握り具58を持った状態で揺動具87
又は88を操作でき操作性を向上することがきできる。
なお、図14のように、握り具58の左右横側面部10
8,109に機体の左右傾斜を調整できる揺動具10
6,107を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの正面図。
【図2】コンバインの側面図。
【図3】一部切除した刈取部の平面図。
【図4】運転部の平面図。
【図5】一部切除した運転部の平面図。
【図6】変速レバ−の側面図。
【図7】凹部の変形部を有する操作レバ−の握り部の平
面図。
【図8】操作部を区分する突起を設けた凹部の変形部を
有する操作レバ−の握り部の平面図。
【図9】凸部の変形部を有する操作レバ−の握り部の平
面図。
【図10】操作部を区分する突起を設けた凸部の変形部
を有する操作レバ−の握り部の平面図。
【図11】凹部の変形部と点灯具を有する操作レバ−の
握り部の平面図。
【図12】進行方向を変更する操作部を握り部の横側面
に設けた操作レバ−の側面図。
【図13】進行方向を変更する操作部を握り部の横側面
に設けた握り部のの平面図。
【図14】機体を左右傾斜する操作部を握り部の横側面
に設けた操作レバ−の側面図。
【図15】機体を左右傾斜する操作部を握り部の横側面
に設けた握り部の平面図。
【図16】ブロック回路図。
【符号の説明】
1 走行装置 5 座席 8 操作レバ− 10 運転部 12 車台 58 握り具 87 操作部 88 操作部 89 操作部 90 操作部 91 スイッチ 92 スイッチ 93 スイッチ 94 スイッチ H 変形部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置1を具備する車台12に座席5
    と複数の作業を操作する操作レバ−8を設けてなる運転
    部10を設け、該操作レバ−8の握り具58に前記複数
    の作業を入り切りするスイッチ91,92,93,94
    を操作する操作部87,88,89,90の全部又は一
    部を握り具58に形成した凹部又は凸部等の変形部Hの
    近くに設けてなる作業機における運転操作装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008247235A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Iseki & Co Ltd 作業車両の操作装置
JP2009095289A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Kubota Corp コンバイン
JP2010029160A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd コンバイン
JP2020091712A (ja) * 2018-12-06 2020-06-11 株式会社クボタ 作業車両の操作レバー及び作業車両

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