JPH10177415A - 無人搬送システムのデッドロック回避方法 - Google Patents

無人搬送システムのデッドロック回避方法

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JPH10177415A
JPH10177415A JP8337824A JP33782496A JPH10177415A JP H10177415 A JPH10177415 A JP H10177415A JP 8337824 A JP8337824 A JP 8337824A JP 33782496 A JP33782496 A JP 33782496A JP H10177415 A JPH10177415 A JP H10177415A
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JP
Japan
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travel
station
deadlock
unmanned transport
unmanned
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Application number
JP8337824A
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English (en)
Inventor
Naoki Takehara
直樹 竹原
Toyohide Hamada
豊秀 浜田
Takatoshi Ishii
貴俊 石井
Yoshiaki Kobayashi
義明 小林
Michiyuki Shimizu
道行 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行経路の一部が禁止区間に設定時に発生す
る無人搬送車デッドロックを回避する。 【解決手段】 走行禁止区間が設定されると禁止区間内
のステーションを退避制御用テーブル上でマスクし、退
避制御用テーブルに変更する。その退避制御用テーブル
について、退避対象無人搬送車停止ステーションと走行
許可待ち無人搬送車停止ステーションの組み合わせにつ
いて退避先ステーションを検索し、退避先がある場合に
は退避実行し、退避対象無人搬送車停止ステーションN
oと走行許可待ち無人搬送車停止ステーションNoを入
れ換えて、退避制御用テーブルの検索を行い、退避先を
検索する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無人搬送システム
のデッドロック回避方法に関し、特に、複数の無人搬送
体がデッドロック状態に陥るのを回避する運行制御に適
用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、工場内に走行経路を設定し、前記
走行経路に従って無人搬送車を走行させて物品の無人搬
送を実施する無人搬送システムは、様々な分野で多用さ
れつつある。
【0003】この無人搬送システムにおいては、複数の
無人搬送車を、移載を行う位置、すなわちステーション
にいかに効率的に走行させるかが重要な課題となってい
る。
【0004】本発明者が検討したところによれば、無人
搬送車の運行制御を行う方法の一つにテーブルデータを
参照する方法がある。
【0005】テーブルデータを用いた無人搬送車システ
ムでは、無人搬送車の干渉を検知すると優先順位の判定
を行い、優先順位の高い無人搬送車を退避待ち無人搬送
車に優先順位の低い搬送車を退避対象搬送車として退避
制御用テーブルから退避先ステーションの検索を行う。
【0006】そして、退避先ステーションが見つかれ
ば、退避対象無人搬送車を退避させる。この処理を干渉
がなくなるまで繰り返し、干渉がなくなった時点で退避
待ち無人搬送車に与えられている搬送指令の実行を行
う。
【0007】なお、この種の無人搬送システムのデッド
ロック解消方法について詳しく述べてある例としては、
特開平6−83444号公報がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な無人搬送システムの運行制御では、次のような問題点
があることが本発明者により見い出された。
【0009】すなわち、退避制御用テーブルを用いた退
避制御では、前述した走行経路の一部に走行禁止区間が
設定された場合、走行禁止区間の設定により走行経路の
レイアウトが変わるために適切な退避先ステーションを
指示できなくなり、進行不可状態、いわゆる、デッドロ
ックを起こすという問題がある。
【0010】また、このデッドロックに対応しようとす
るためには、すべての走行禁止区間の設定に対して、退
避制御用テーブルを複数準備することが考えられるが、
走行禁止区間の組み合わせは膨大な数となり実用的では
ない。
【0011】本発明の目的は、走行禁止区間が設定され
た場合にも無人搬送体のデッドロックを容易に短時間で
回避することのできる無人搬送システムのデッドロック
回避方法を提供することにある。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0014】すなわち、本発明の無人搬送システムのデ
ッドロック回避方法は、走行経路上に走行禁止区間が設
定されると、退避制御用テーブル中で走行禁止区間内に
存在するステーションをマスクする工程と、無人搬送体
が退避する退避先ステーションの有無を検索する工程
と、退避先ステーションがない場合にデッドロックを起
こす無人搬送体の停止位置と搬送指示の組み合わせを検
索する工程と、その検索結果を出力する工程とを有する
ものである。
【0015】また、本発明の無人搬送システムのデッド
ロック回避方法は、走行経路上に走行禁止区間が設定さ
れると、退避制御用テーブル中で走行禁止区間内に存在
するステーションをマスクする工程と、無人搬送体が退
避する退避先ステーションの有無を検索する工程と、退
避先ステーションがない場合に無人搬送体の走行の優先
順位を入れ替え、前記退避制御用テーブルを検索する工
程と、その検索結果からデッドロックが回避されたか否
かを判断する工程と、デッドロックが回避されたと判断
されると、走行の優先順位を入れ替える前の搬送指示待
ちの無人搬送体に搬送指示を行う工程とを有するもので
ある。
【0016】さらに、本発明の無人搬送システムのデッ
ドロック回避方法は、デッドロックが回避されたか否か
を判断する工程でデッドロックが回避されていないと判
断されると、デッドロック情報を出力する工程を有する
ものである。
【0017】また、本発明の無人搬送システムのデッド
ロック回避方法は、走行経路上に走行禁止区間が設定さ
れると、退避制御用テーブル中で走行禁止区間内に存在
するステーションをマスクする工程と、無人搬送体が退
避する退避先ステーションの有無を検索する工程と、退
避先ステーションがない場合にデッドロックを起こす無
人搬送体の停止位置と搬送指示の組み合わせを検索する
工程と、検索された組み合わせにならないよう搬送指示
を組み替える工程とを有するものである。
【0018】さらに、本発明の無人搬送システムのデッ
ドロック回避方法は、走行経路上に走行禁止区間が設定
されると、退避制御用テーブル中で走行禁止区間内に存
在するステーションをマスクする工程と、無人搬送体が
退避する退避先ステーションの有無を検索する工程と、
退避先ステーションがない場合にデッドロックを起こす
無人搬送体の停止位置と搬送指示の組み合わせを検索す
る工程と、その検索結果から組み合わせを組み替えるこ
とが不可能な場合に、いずれかの搬送指示の時間をずら
す工程とを有するものである。
【0019】また、本発明の無人搬送システムのデッド
ロック回避方法は、走行経路上に走行禁止区間が設定さ
れると、退避制御用テーブル中で走行禁止区間内に存在
するステーションをマスクする工程と、無人搬送体が退
避する退避先ステーションの有無を検索する工程と、退
避先ステーションがない場合に前記走行経路上の無人搬
送体の台数を減らす情報を出力する工程とを有するもの
である。
【0020】以上のことにより、無人搬送車走行禁止区
間の設定に起因する無人搬送体のデッドロックを効率よ
く短時間で回避することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0022】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による無人搬送システムの走行経路の説明図、図
2は、本発明の実施の形態1による走行禁止区間に設定
された無人搬送車の走行経路の説明図、図3は、本発明
の実施の形態1による退避制御用テーブルを用いた退避
制御のフローチャート図、図4は、図1における走行経
路の退避制御用テーブルの説明図、図5は、本発明の実
施の形態1による禁止区間の設定により変更された退避
制御用テーブルの説明図、図6〜図8は、本発明の実施
の形態1による無人搬送車の退避走行経路の説明図、図
9本発明者が検討した退避制御用テーブルを用いた退避
制御のフローチャート図である。
【0023】本実施の形態1において、無人搬送システ
ム1は、たとえば、2台の無人搬送車(無人搬送体)A
GV1,AGV2と、移載用のステーションST1〜S
T5ならびに各単位路を接続する交差点P1〜P6が設
けられた走行経路Rとによって構成されている。
【0024】ここで、AGV1がステーションST1で
待機中、無人搬送車AGV2がステーションST2で搬
送コントローラ(図示せず)からステーションST1へ
の走行指令を受けた場合の退避制御について図2および
図3を用いて説明する。
【0025】図2に示すように、交差点P4、P5間が
走行禁止区間として設定された場合に、無人搬送車AG
V1がステーションST1で待機中、無人搬送車AGV
2がステーションST2で所定の位置に設けられている
搬送コントローラからステーションST1への走行指令
を受けたとする。
【0026】この場合、交差点P4、P5間がユーザに
よって走行禁止区間として設定され(ステップS10
1)、無人搬送車AGV1,AGV2は、前記走行禁止
区間内にあるステーションST4に走行することはでき
ない。そこで、禁止区間内のステーションST4を退避
制御用テーブル上でマスクする(ステップS102)。
【0027】この処理により、図4の通常用いられてい
る退避制御用テーブルは図5に示す退避制御用テーブル
に変更される。
【0028】次に、図5の退避制御用テーブルについ
て、退避対象無人搬送車停止ステーションと走行許可待
ち無人搬送車停止ステーションの組み合わせについて退
避先ステーションを検索し(ステップS103)、退避
先がある場合には退避実行する(ステップS104)。
【0029】また、図2において、ステップS103の
検索結果では、ステーションST1が退避対象無人搬送
車停止ステーション、ステーションST2が走行許可待
ち無人搬送車停止ステーションのとき、退避先ステーシ
ョンが存在しないためデッドロックを起こすことにな
る。
【0030】このとき、図5の退避制御用テーブルにお
いて退避先ステーションが存在しなかった場合には、無
人搬送車の優先順位を入れ替えて、すなわち退避対象無
人搬送車停止ステーションNoと走行許可待ち無人搬送
車停止ステーションNoを入れ換えて、図5の退避制御
用テーブルの検索を行う(ステップS105)。
【0031】よって、ステーションST2を退避対象無
人搬送車停止ステーション、ステーションST1を走行
許可待ち無人搬送車停止ステーションとして図5のテー
ブルの検索を行い、退避先を検索する(ステップS10
6)。
【0032】そして、この場合、図5の退避制御用テー
ブルより、ステーションST3,ST5が退避ステーシ
ョンとして登録されているので、たとえば、図6に示す
ように、無人搬送車AGV2をステーションST3に退
避させる(ステップS107)。
【0033】このステップS107の処理により、無人
搬送車AGV1の停止ステーションがステーションST
1に、無人搬送車AGV2の停止ステーションがステー
ションST3に変更され、この状態で干渉、すなわち、
デッドロックが生じるか否かの判断を行う(ステップS
108)。
【0034】次に、、デッドロックが生じない場合に
は、ステーションST3に停止している無人搬送車AG
V2を走行許可待ち無人搬送車に、ステーションST1
に停止している無人搬送車AGV1を退避対象無人搬送
車に戻す(ステップS109)。
【0035】ここで、図5の退避制御用テーブルを検索
すると無人搬送車AGV1の退避先ステーションとして
ステーションST5が選択されるので、図7に示すよう
に、無人搬送車AGV1をステーションST5に退避さ
せることによって(ステップS110)、ステーション
ST1が開放されるので、図8に示すように、無人搬送
車AGV2はステーションST1への走行指令を実行で
きる。
【0036】また、ステップS106,S108の処理
において、デッドロックが生じてしまう場合には、たと
えば、制御局に設けられたモニタにデッドロック情報を
表示したり、警告音などによりユーザにデッドロックが
生じることを知らせる(ステップS111)。
【0037】次に、本発明者が検討した無人搬送車の退
避制御を図9を用いて説明する。
【0038】まず、図1に示すように、無人搬送車AG
V1がステーションST1で待機中、無人搬送車AGV
2がステーションST2で搬送コントローラ(図示せ
ず)からステーションST1への走行指令を受けたとす
る。
【0039】この場合、無人搬送車AGV1とAGV2
の干渉が生じるから(ステップS501)、退避制御を
行う必要がある。
【0040】そして、搬送コントローラにより、走行指
令を与えられた無人搬送車AGV2の優先度は待機中の
無人搬送車AGV1より高く設定されているから(ステ
ップS502)、ステーションST1に停止している無
人搬送車AGV1が退避対象無人搬送車に、ステーショ
ンST2に停止している無人搬送車AGV2が走行許可
待ち無人搬送車となる(ステップS503,S50
4)。
【0041】この条件で、図4に示す退避制御用テーブ
ルを検索すると(ステップS505)、退避先ステーシ
ョンとしてST4が登録されているので(ステップS5
06)、退避対象無人搬送車AGV1をステーションS
T1からステーションST4に退避させる(ステップS
507)。
【0042】次に、デッドロックが生じないかの確認を
行い(ステップS508)、その後、ステーションST
2に停車している走行許可待ち無人搬送車AGV2をス
テーションST1に走行させる(ステップS509)。
【0043】それにより、退避制御用テーブルを用いる
ことによって退避制御を行い、複数の無人搬送車を効率
良く運行することができる。
【0044】しかし、図2に示したように、交差点P
4、P5間が走行禁止区間として設定され、無人搬送車
AGV1がステーションST1で待機中、無人搬送車A
GV2がステーションST2で搬送コントローラからス
テーションST1への走行指令を受けた場合、搬送コン
トローラにより走行指令を与えられた無人搬送車AGV
2の優先度は、待機中の無人搬送車AGV1より高く設
定されているから、ステーションST1に停止している
無人搬送車AGV1が退避対象無人搬送車に、ステーシ
ョンST2に停止している無人搬送車AGV2が走行許
可待ち無人搬送車になる。
【0045】この条件で、前記退避制御用テーブルを検
索すると、退避先ステーションとしてST4が登録され
ているが、ステーションST4は前記走行禁止区間P
4、P5の間に存在するので、前記退避対象無人搬送車
AGV1をステーションST1からステーションST4
に退避させることができず、無人搬送車AGV1とAG
V2がデッドロックに陥ってしまうことになる(ステッ
プS510)。
【0046】それにより、本実施の形態1では、走行禁
止区間が設定された場合に、退避対象無人搬送車停止ス
テーションNoと走行許可待ち無人搬送車停止ステーシ
ョンNoを入れ換えて、禁止区間の設定情報に基づいて
変更した退避制御用テーブルの検索を行うことによっ
て、デッドロックを回避することができる。
【0047】また、この際に使用するのは、予め設定さ
れた退避制御用テーブルと、変更された退避制御用テー
ブルだけであるから、無人搬送システム1を制御する電
子計算機の記憶手段に負荷を強いることもなく、制御方
法もテーブルから退避ステーションを検索するという従
来通りのものでよいから、電子計算機に多大な負荷を強
いることもない。
【0048】また、本実施の形態1においては、走行禁
止区間が設定された場合に、退避対象無人搬送車停止ス
テーションNoと走行許可待ち無人搬送車停止ステーシ
ョンNoを入れ換えて、デッドロックを回避していた
が、たとえば、図10に示すように、走行禁止区間が設
定された場合にデッドロックを起こす無人搬送車の停止
位置と搬送指示の組み合わせを求めることで、事前に走
行経路内でデッドロックを起こすかどうかを判定するよ
うにしてもよい。
【0049】この場合の処理を図10を用いて説明す
る。
【0050】まず、図2のように、交差点P4、P5間
が走行禁止区間として設定された場合(ステップS20
1)、前記無人搬送車AGV1、AGV2は、前記走行
禁止区間内にあるステーションに走行することはできな
い。そこで、禁止区間内のステーションを前記退避制御
用テーブル上でマスクする(ステップS202)。
【0051】この処理により、図2の退避制御用テーブ
ルは図6に示すように変更される。図6の退避制御用テ
ーブルについて、すべての退避対象無人搬送車停止ステ
ーションと走行許可待ち無人搬送車停止ステーションの
組み合わせについて退避先ステーションを検索する(ス
テップS203)。
【0052】この結果、ステーションST1が退避対象
無人搬送車停止ステーション、ステーションST2が走
行許可待ち無人搬送車停止ステーションのとき、退避先
ステーションが存在しない場合、制御局などに設けられ
たモニタに、デッドロック情報である退避先がないステ
ーションの組合せを表示する(ステップS204)。
【0053】次に、ステップS203の処理において検
索していない他の組合せをすべて検索し(ステップS2
05)、ステップS205の処理においてすべての組合
せを検索する。
【0054】それにより、走行禁止区間が設定された場
合に、前述した処理を行いデッドロックを起こす無人搬
送車の停止位置と搬送指示の組み合わせを求めること
で、事前に走行経路内でデッドロックを起こすかどうか
を判定でき、デッドロックを回避することができる。
【0055】(実施の形態2)図11は、本発明の実施
の形態2による無人搬送車の退避走行経路の説明図、図
12は、本発明の実施の形態2による退避制御用テーブ
ルを用いた退避制御のフローチャート図、図13は、本
発明の実施の形態2による禁止区間の設定により変更さ
れた退避制御用テーブルの説明図である。
【0056】本実施の形態2においては、図11に示す
ように、ステーションST1、交差点P1間、交差点P
2、P3間及び交差点P4、P5間が走行禁止区間とし
て設定され、前記無人搬送車AGV1、AGV2は、走
行禁止区間内にあるステーションに走行することはでき
ない場合の退避制御について説明する。
【0057】また、無人搬送システム1は、前記実施の
形態1と同様に、2台の無人搬送車AGV1,AGV2
と、移載用のステーションST1〜ST5ならびに各単
位路を接続する交差点P1〜P6が設けられた走行経路
Rとによって構成されている。
【0058】まず、ユーザによって走行禁止区間が設定
されると(ステップS301)、図12に示すように、
禁止区間内のステーションを前記退避制御用テーブル上
でマスクする(ステップS302)。
【0059】この処理により、図2の退避制御用テーブ
ルは図13に示す退避制御用テーブルに変更される。
【0060】そして、図13の退避制御用テーブルにつ
いて、すべての退避対象無人搬送車停止ステーションと
走行許可待ち無人搬送車停止ステーションの組み合わせ
について退避先ステーションを検索する(ステップS3
03)。
【0061】この場合、ステーションST2,ST5の
いずれが退避対象無人搬送車停止ステーション、走行許
可待ち無人搬送車停止ステーションであっても、退避先
ステーションは存在せず、必ずデッドロックを起こして
しまうので、デッドロック情報である退避先がないステ
ーションの組合せを、たとえば、制御局に設けられたモ
ニタなどによって表示する(ステップS304)。
【0062】次に、ステップS303の処理において検
索していない他の組合せをすべて検索する(ステップS
305)。
【0063】そして、ステップS305の処理において
すべての組合せを検索した結果、退避先があるか否かの
判断を行い(ステップS306)、退避先がある場合に
は、退避実行を行う(ステップS307)。
【0064】また、退避先がない場合には、無人搬送車
の台数の変更もしくは禁止区間の再設定をユーザに要求
し(ステップS308)、再設定、変更が行われたか否
かの判断を行う(ステップS309)。
【0065】そして、ユーザによって再設定、変更が行
われた場合には、ステップS301〜ステップS308
まで処理を再び行い、再設定、変更が行われない場合に
は、デッドロックが生じることを制御局に設けられたモ
ニタに表示したり、警告音などによりユーザに知らせる
(ステップS310)。
【0066】それにより、本実施の形態2によれば、い
ずれのステーションの組み合わせにおいても退避ステー
ションが存在しない場合でも、無人搬送車の台数の変更
もしくは禁止区間の再設定を要求することによりデッド
ロックを回避することができる。
【0067】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0068】たとえば、前記実施の形態1,2において
は、2台の無人搬送車が用いられた無人搬送システムに
ついて記載したが、3台以上の無人搬送車を使用する無
人搬送システムについても良好に無人搬送車のデッドロ
ックを回避できる。
【0069】また、デッドロックを起こす無人搬送車の
停止位置と搬送指示の組み合わせをもとに、搬送指示の
組み合わせや搬送指示を与えるタイミングをずらすこと
でデッドロックを回避することができることはいうまで
もない。
【0070】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0071】(1)本発明によれば、走行経路の一部に
走行禁止区間が設定された場合に、走行禁止区間内にあ
るステーションを退避制御用テーブル上でマスクし、そ
の退避制御用テーブルに基づいて退避先ステーションを
検索するので、短時間で効率よくデッドロックを回避す
ることができる。
【0072】(2)また、本発明では、禁止区間の設定
情報から変更された退避制御用テーブルを用いるので、
搬送システムに設けられた電子計算機などの記憶手段の
負荷を大幅に低減できる。
【0073】(3)さらに、本発明においては、上記
(1)、(2)により、無人搬送システムの稼動効率を
大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による無人搬送システム
の走行経路の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態1による走行禁止区間に設
定された無人搬送車の走行経路の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1による退避制御用テーブ
ルを用いた退避制御のフローチャート図である。
【図4】図1における走行経路の退避制御用テーブルの
説明図である。
【図5】本発明の実施の形態1による禁止区間の設定に
より変更された退避制御用テーブルの説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1による無人搬送車の退避
走行経路の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態1による無人搬送車の退避
走行経路の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態1による無人搬送車の退避
走行経路の説明図である。
【図9】本発明者が検討した退避制御用テーブルを用い
た退避制御のフローチャート図である。
【図10】本発明の他の実施の形態による退避制御用テ
ーブルを用いた退避制御のフローチャート図である。
【図11】本発明の実施の形態2による無人搬送車の退
避走行経路の説明図である。
【図12】本発明の実施の形態2による退避制御用テー
ブルを用いた退避制御のフローチャート図である。
【図13】本発明の実施の形態2による禁止区間の設定
により変更された退避制御用テーブルの説明図である。
【符号の説明】
1 無人搬送システム AGV1,AGV2 無人搬送車(無人搬送体) ST1〜ST5 ステーション P1〜P6 交差点 R 走行経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 義明 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 清水 道行 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の移載用のステーションを備えた走
    行経路上を走行する無人搬送体をテーブルデータを用い
    て走行制御する無人搬送システムのデッドロック回避方
    法であって、 前記走行経路上に走行禁止区間が設定されると、退避制
    御用テーブル中で走行禁止区間内に存在するステーショ
    ンをマスクする工程と、 前記無人搬送体が退避する退避先ステーションの有無を
    検索する工程と、 前記退避先ステーションがない場合にデッドロックを起
    こす無人搬送体の停止位置と搬送指示の組み合わせを検
    索する工程と、 その検索結果を出力する工程とを有することを特徴とす
    る無人搬送システムのデッドロック回避方法。
  2. 【請求項2】 複数の移載用のステーションを備えた走
    行経路上を走行する無人搬送体をテーブルデータを用い
    て走行制御する無人搬送システムのデッドロック回避方
    法であって、 前記走行経路上に走行禁止区間が設定されると、退避制
    御用テーブル中で走行禁止区間内に存在するステーショ
    ンをマスクする工程と、 前記無人搬送体が退避する退避先ステーションの有無を
    検索する工程と、 前記退避先ステーションがない場合に無人搬送体の走行
    の優先順位を入れ替え、前記退避制御用テーブルを検索
    する工程と、 その検索結果からデッドロックが回避されたか否かを判
    断する工程と、 デッドロックが回避されたと判断されると、走行の優先
    順位を入れ替える前の搬送指示待ちの無人搬送体に搬送
    指示を行う工程とを有することを特徴とする無人搬送シ
    ステムのデッドロック回避方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の無人搬送システムのデッ
    ドロック回避方法において、デッドロックが回避されて
    いないと判断すると、デッドロック情報を出力する工程
    を有することを特徴とする無人搬送システムのデッドロ
    ック回避方法。
  4. 【請求項4】 複数の移載用のステーションを備えた走
    行経路上を走行する無人搬送体をテーブルデータを用い
    て走行制御する無人搬送システムのデッドロック回避方
    法であって、 前記走行経路上に走行禁止区間が設定されると、退避制
    御用テーブル中で走行禁止区間内に存在するステーショ
    ンをマスクする工程と、 前記無人搬送体が退避する退避先ステーションの有無を
    検索する工程と、 前記退避先ステーションがない場合にデッドロックを起
    こす無人搬送体の停止位置と搬送指示の組み合わせを検
    索する工程と、 検索された組み合わせにならないよう搬送指示を組み替
    える工程とを有することを特徴とする無人搬送システム
    のデッドロック回避方法。
  5. 【請求項5】 複数の移載用のステーションを備えた走
    行経路上を走行する無人搬送体をテーブルデータを用い
    て走行制御する無人搬送システムのデッドロック回避方
    法であって、 前記走行経路上に走行禁止区間が設定されると、退避制
    御用テーブル中で走行禁止区間内に存在するステーショ
    ンをマスクする工程と、 前記無人搬送体が退避する退避先ステーションの有無を
    検索する工程と、 前記退避先ステーションがない場合にデッドロックを起
    こす無人搬送体の停止位置と搬送指示の組み合わせを検
    索する工程と、 その検索結果から組み合わせを組み替えることが不可能
    な場合に、いずれかの搬送指示の時間をずらす工程とを
    有することを特徴とする無人搬送システムのデッドロッ
    ク回避方法。
  6. 【請求項6】 複数の移載用のステーションを備えた走
    行経路上を走行する無人搬送体をテーブルデータを用い
    て走行制御する無人搬送システムのデッドロック回避方
    法であって、 前記走行経路上に走行禁止区間が設定されると、退避制
    御用テーブル中で走行禁止区間内に存在するステーショ
    ンをマスクする工程と、 前記無人搬送体が退避する退避先ステーションの有無を
    検索する工程と、 退避先ステーションがない場合に前記走行経路上の無人
    搬送体の台数を減らす情報を出力する工程とを有するこ
    とを特徴とする無人搬送体のデッドロック回避方法。
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