JPH10176916A - 多面体の位置測定方法および装置 - Google Patents

多面体の位置測定方法および装置

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JPH10176916A
JPH10176916A JP33864196A JP33864196A JPH10176916A JP H10176916 A JPH10176916 A JP H10176916A JP 33864196 A JP33864196 A JP 33864196A JP 33864196 A JP33864196 A JP 33864196A JP H10176916 A JPH10176916 A JP H10176916A
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distance sensor
measurement
sensor means
polyhedron
measuring
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正樹 房間
Nobuhiko Nakaoka
信彦 中岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多面体までの距離を測定する距離センサ手段
を用いて多面体の三次元位置を測定することができる位
置測定方法および装置を提供すること。 【解決手段】 被測定物2の第1の面10を検出するた
めに設けられた3組の第1の距離センサ手段4a,4
b,4cと、被測定物2の第2の面12を検出するため
の2組の第2の距離センサ手段6a,6bと、被測定物
2の第3の面を検出するための1組の第3の距離センサ
手段8とを具備する位置測定装置。第1の距離センサ手
段4a,4b,4cは、直線上に位置しない第1の面1
0の異なる3個所の測定部位10a,10b,10cを
検出し、第2の距離センサ手段6a,6bは、第2の面
12の異なる2個所の測定部位12a,12bを検出
し、第3の距離センサ手段8は、第3の面の1個所の測
定部位14aを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多面体の位置を測
定する位置測定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多面体の位置を検出するのに、C
CD等のイメージセンサを用いた位置測定装置が知られ
ている。この公知の測定装置では、4個のイメージセン
サが用いられ、一方測定すべき多面体には、3個の測定
基準穴が設けられる。4個のイメージセンサのうち2個
のセンサは同一の測定基準穴をステレオ視することによ
って測定し、残りの2個のセンサは、それぞれ、残りの
2個の測定基準穴を単眼視することによって測定する。
このような測定装置においては、イメージセンサを用い
ているので、得られる情報量が多く、測定すべき多面体
の位置を正確に測定することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た公知の測定装置には、次のとおりの解決すべき問題が
存在する。すなわち、測定すべき多面体に4個のイメー
ジセンサで捕らえる3個の測定基準穴が存在しなければ
ならず、したがって測定する対象物が制限され、3個以
上の測定基準穴を有しないものは測定することができな
い。また、測定基準穴の精度が測定精度に大きな影響を
与えるため、精度の高い位置測定を望む場合には、測定
基準穴の精度の良いものにしなければならない。また、
全く同一の特徴パラメータを有する穴が視野内に2個以
上あると、測定基準穴がどちらか判別することができ
ず、多面体の位置測定が不可能となる。さらに、イメー
ジセンサ等の高価なものを使用するため、これらを用い
た測定装置は高価となる。
【0004】本発明は、測定すべき多面体までの距離を
測定する距離センサ手段を用いて多面体の三次元位置を
測定することができる位置測定方法および装置を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、測定すべき多
面体の第1の面を検出するための3組の第1の距離セン
サ手段と、多面体の前記第1の面と異なる面であって前
記第1の面と実質上平行でない第2の面を検出するため
の2組の第2の距離センサ手段と、多面体の前記第1の
面および前記第2の面と異なる面であって前記第1の面
および前記第2の面のいずれとも実質上平行でない第3
の面を検出するための1組の第3の距離センサ手段とを
備え、前記3組の第1の距離センサ手段は、前記第1の
面を検出するための直線上に位置しない前記第1の面の
異なる3個所の測定部位を検出し、これによって多面体
の前記第1の面を測定基準面として特定し、前記2組の
第2の距離センサ手段は、前記第2の面を測定するため
の異なる2個所の測定部位を検出し、これによって多面
体の前記第1の面に対する前記第2の面を特定し、また
前記1組の距離センサ手段は、前記第3の面を測定する
ための1個所の測定部位を検出し、これによって多面体
の前記第1および第2の面に対する前記第3の面を特定
し、かくして前記3組の第1の距離センサ手段、前記2
組の第2の距離センサ手段および前記1組の距離センサ
手段からの距離検出信号に基づいて多面体の三次元の位
置を測定することを特徴とする多面体の位置測定装置で
ある。本発明に従えば、多面体の測定基準面となる第1
の面を測定するために3個の第1の距離センサ手段が用
いられ、3個の第1の距離センサ手段により直線上にな
い3個所の測定部位を測定することによって上記第1の
面の位置が特定される。また、第1の面と異なる第2の
面を測定するために2個の第2の距離センサ手段が用い
られ、2個の第2の距離センサ手段により第2の面を測
定するための2個所の測定部位を測定することによっ
て、第1の面に対する第2の面の位置が特定される。さ
らに、第1および第2の面と異なる第3の面を測定する
ために1個の第3の距離センサ手段が用いられ、1個の
第3の距離センサ手段により第3の面を測定するための
1個所の測定部位を測定することによって第1および第
2の面に対する第3の面が特定される。かくのとおりで
あるので、6個の距離センサを用いることによって、多
面体の三次元位置を正確に測定することができる。
【0006】また本発明は、特定基準位置からの移動量
を制御するアーム手段が設けられ、このアーム手段には
兼用距離センサ手段が取付けられ、前記兼用距離センサ
手段は、前記特定基準位置から移動されるアーム手段を
介して複数の測定位置に位置付けられ、これによって前
記3組の第1の距離センサ手段、前記2組の第2の距離
センサ手段および前記1組の第3の距離センサ手段の2
個以上の距離センサ手段を兼ねることを特徴とする。本
発明に従えば、特定基準位置からの移動量が制御される
アーム手段に距離センサ手段が設けられ、このとき距離
センサ手段によって第1の距離センサ手段、第2の距離
センサ手段および第3の距離センサ手段の2個以上の距
離センサが兼用されるので、少ない距離センサ手段の個
数でもって多面体の三次元位置を正確に測定することが
できる。
【0007】また本発明は、前記兼用距離センサ手段
は、前記特定基準位置から移動される前記アーム手段を
介して、前記第1の面を測定するための3個所の測定部
位、前記第2の面を測定するための2個所の測定部位お
よび前記第3の面を測定するための1個所の測定部位を
順次検出し、これによって前記3組の第1の距離センサ
手段、前記2組の第2の距離センサ手段および前記1組
の第3の距離センサ手段を兼ねることを特徴とする。本
発明に従えば、特定基準位置から移動されるアーム手段
に距離センサ手段が設けられ、この距離センサ手段によ
って第1の面を測定するための3個所の測定部位、第2
の面を測定するための2個所の測定部位および第3の面
を測定するための1個所の測定部位が測定されるので、
1個の距離センサとアーム手段との組合せによって多面
体の三次元位置を正確に測定することができる。
【0008】また本発明は、測定すべき多面体は所定方
向に沿って移動され、前記3組の第1の距離センサ手段
のうち2組の第1の距離センサ手段および/または前記
2組の第2の距離センサ手段は兼用距離センサ手段によ
って兼用され、前記兼用距離センサ手段は、測定すべき
多面体を検出した後所定時間経過後に再度この多面体を
検出し、これによって前記2組の第1の距離センサ手段
および/または前記2組の第2の距離センサ手段を兼用
することを特徴とする。本発明に従えば、測定すべき多
面体が所定方向に移動しており、したがって第1の距離
センサ手段および/または第2の距離センサ手段が多面
体を検出した後所定時間経過後に再度この多面体を検出
することによって、1個の第1の距離センサ手段および
/または第2の距離センサ手段は、測定すべき多面体の
第1の面および/または第2の面を測定するための2個
所の測定部位を検出し、これによって第1の距離センサ
手段および/または第2の距離センサ手段の個数を減ら
すことができる。
【0009】また本発明は前記2組の第2の距離センサ
手段には、それぞれの測定位置を補正するための第1の
測定位置補正手段が設けられ、また前記1組の第3の距
離センサ手段には、その測定位置を補正するための第2
の測定位置補正手段が設けられ、前記第1の測定位置補
正手段は、それぞれ、前記3組の第1の距離センサ手段
によって測定された前記基準測定面としての前記第1の
面の変位量に応じて対応する第2の距離センサ手段の測
定位置を補正し、また前記第2の測定位置補正手段は、
前記3組の第1の距離センサ手段によって測定された前
記第1の面の変化量および前記2組の第2の距離センサ
手段によって測定された前記第2の面の変化量に応じて
前記1組の第3の距離センサ手段の測定位置を補正する
ことを特徴とする。本発明に従えば、第2の距離センサ
手段の測定位置を補正するための第1の測定位置補正手
段と、第3の距離センサ手段の測定位置を補正するため
の第2の測定位置補正手段とが設けられているので、第
1の面の変化量に応じて第2の距離センサ手段の測定位
置を補正し、また第1および第2の面の変化量に応じて
第3の距離センサ手段の測定位置を補正することによっ
て、第2および第3の距離センサ手段は多面体の位置、
姿勢が変化していても第2および第3の面における測定
部位を正確に検出することができ、多面体の三次元位置
を正確に測定することができる。
【0010】また本発明は、前記3組の第1の距離セン
サ手段、前記2組の第2の距離センサ手段および前記1
組の第3のセンサ手段の少なくとも1つの距離センサ手
段は、アーム手段に装着され、前記アーム手段は測定す
べき多面体に近接する方向に移動され、前記距離センサ
手段と多面体との間隔が所定間隔または実質上なくなっ
たとき、前記アーム手段の検出位置と前記多面体および
前記距離センサ手段の所定間隔に基づいて前記多面体の
位置を測定し、前記多面体の位置を測定した後前記アー
ム手段は前記多面体から後退されることを特徴とする。
本発明に従えば、距離センサ手段の少なくとも1つが、
この距離センサ手段と多面体との間隔が所定間隔、また
は実質上なくなったとき検出信号を生成するものから構
成されているので、この所定間隔と、検出したときのア
ーム手段の検出位置とに基づいても多面体との距離を測
定することができ、このような距離センサ手段を用いて
も多面体の三次元位置を正確に測定することができる。
【0011】また本発明は、測定すべき多面体の前記第
1の面および前記第2の面の少なくともいずか一方は、
特定の測定部位が他の測定部位に対して実質上平行な段
差部に設けられており、前記特定の測定部位を測定する
距離センサ手段の測定値と前記他の測定部位を測定する
距離センサ手段の測定値のいずれか一方は、前記段差部
の間隔分その測定値が補正され、これによって前記特定
の測定部位を測定する距離センサ手段および前記他の測
定部位を測定する距離センサ手段は、実質上同一の平面
を測定することを特徴とする。本発明に従えば、第1の
面および/または第2の面に段差部が存在していても、
この段差部の距離を距離センサ手段の測定値に加えて補
正することによって、第1の面および/または第2の面
を段差部の存在しない面として測定することができる。
【0012】また本発明は、測定すべき多面体の前記第
1の面および第2の面の少なくとも一方は、特定の測定
部位が他の測定部位と反対側に存在し、前記特定部位を
検出する距離センサ手段は他の測定部位を検出する距離
センサ手段と反対方向から検出し、前記特定の測定部位
を測定する距離センサ手段の測定値と前記他の測定部位
を測定する距離センサ手段の測定値のいずれか一方は、
双方の測定部位の間隔分その測定値が補正され、これに
よって前記特定の測定部位を測定する距離センサ手段お
よび前記他の測定部位を測定する距離センサ手段は、実
質上同一の平面を測定することを特徴とする。本発明に
従えば、第1の面および/または第2の面における測定
部位が相互に反対側に存在していても、両測定部位の間
の距離を距離センサ手段の測定値に加えて補正すること
によって、第1の面および/または第2の面を同一の平
面として測定することができる。
【0013】また本発明は、測定すべき多面体の測定基
準面としての第1の面を測定するための2個所の測定部
位が幾何学的に拘束された前記多面体の第1の面を検出
するために設けられた1組の第1の距離センサ手段と、
多面体の前記第1の面と異なる面であって前記第1の面
と実質上平行でない第2の面を検出するための2組の第
2の距離センサ手段と、多面体の前記第1の面および前
記第2の面と異なる面であって前記第1の面および前記
第2の面のいずれとも実質上平行でない第3の面を検出
するための1組の第3の距離センサ手段とを備え、前記
1組の第1の距離センサ手段は、前記第1の面を測定す
るための拘束された前記2個所の測定部位と異なる個所
の測定部位を検出し、これによって多面体の前記第1の
面を特定し、前記2組の第2の距離センサ手段は、前記
第2の面を測定するための異なる2個所の測定部位を検
出し、これによって多面体の前記第1の面に対する前記
第2の面を特定し、また前記1組の距離センサ手段は、
前記第3の面を測定するための1個所の測定部位を検出
し、これによって多面体の前記第1および第2の面に対
する前記第3の面を特定し、かくして前記1組の第1の
距離センサ手段、前記2組の第2の距離センサ手段およ
び前記1組の距離センサ手段からの距離検出信号に基づ
いて多面体の三次元の位置を測定することを特徴とする
多面体の位置測定装置である。本発明に従えば、測定す
べき多面体の第1の面を測定するための2個所の測定部
位が拘束されており、したがって第1の面を測定するの
に1個の第1の距離センサ手段が用いられ、1個の第1
の距離センサにより拘束された2個所の測定部位と異な
る測定部位を測定することによって上記第1の面の位置
が特定される。また、第1の面と異なる第2の面を測定
するために2個の第2の距離センサが用いられ、2個の
第2の距離センサにより第2の面を測定するための2個
所の測定部位を測定することによって、第1の面に対す
る第2の面の位置が特定される。さらに、第1および第
2の面と異なる第3の面を測定するために1個の第3の
距離センサが用いられ、1個の第3の距離センサにより
第3の面を測定するための1個所の測定部位を測定する
ことによって第1および第2の面に対する第3の面が特
定される。かくのとおりであるので、第1の面を測定す
るための2個所の測定部位が拘束されているときには、
4個の距離センサを用いることによって、多面体の三次
元位置を正確に測定することができる。
【0014】また本発明は、測定すべき多面体の測定基
準面としての第1の面を測定するための2個所の測定部
位が幾何学的に拘束された前記多面体の第1の面を検出
するために設けられた1組の距離センサ手段と、多面体
の前記第1の面と異なる面であって前記第1の面と実質
上平行でない第2の面を測定するための2個所の測定部
位と、多面体の前記第1の面および前記第2の面と異な
る面であって前記第1の面および前記第2の面のいずれ
とも実質上平行でない第3の面を測定するための1個所
の測定部位との3個所の測定部位のうち1個所の測定部
位が幾何学的に拘束された前記第2の面および第3の面
を検出するために設けられた2組の距離センサ手段と、
を備え、前記1組の距離センサ手段は、前記第1の面を
測定するための拘束された前記2個所の測定部位と異な
る個所の測定部位を検出し、これによって多面体の前記
第1の面を特定し、前記2組の距離センサ手段は、前記
第2の面および前記第3の面を測定するための拘束され
ていない2個所の測定部位を検出し、これによって多面
体の前記第1の面に対する前記第2の面および前記第3
の面を特定し、かくして前記1組の距離センサ手段およ
び前記2組の距離センサ手段からの距離検出信号に基づ
いて多面体の三次元の位置を測定することを特徴とする
多面体の位置測定装置である。本発明に従えば、測定す
べき多面体の第1の面を測定するための2個所の測定部
位が拘束されており、したがって第1の面を測定するの
に1個の距離センサ手段が用いられ、1個の距離センサ
により拘束された2個所の測定部位と異なる測定部位を
測定することによって上記第1の面の位置が特定され
る。また、第1の面と異なる第2の面を測定するための
2個所の測定部位と第1の面および第2の面と異なる第
3の面を測定するための1個所の測定部位との3個所の
測定部位のうち1個所の測定部位が幾何学的に拘束され
ており、したがって第2の面および第3の面を測定する
のに2個の第2の距離センサが用いられ、2個の距離セ
ンサにより第2の面および第3の面の拘束されていない
2個所の測定部位を測定することによって、第1の面に
対する第2の面および第3の面の位置が特定される。か
くのとおりであるので、第1の面を測定するための2個
所の測定部位と第2の面および第3の面の測定部位の1
個所の測定部位が拘束されているときには、3個の距離
センサを用いることによって、多面体の三次元位置を正
確に測定することができる。
【0015】また本発明は、多面体の位置を三次元的に
測定する多面体の位置測定方法において、一直線上に位
置しない3組の第1の距離センサによって第1の面を測
定するための3個所の測定部位の距離を検出して前記第
1の面を測定基準面として特定し、2組の第2の距離セ
ンサ手段によって、前記第1の面と実質上平行でない第
2の面を測定するための2個所の測定部位の距離を検出
して前記第1の面に対する前記第2の面を特定し、1組
の第3の距離センサ手段によって、前記第1および第2
の面と異なる面であって前記第1および前記第2の面と
実質上平行でない第3の面を測定するための1個所の測
定部位の距離を検出して前記第1および第2の面に対す
る前記第3の面を特定し、かくして前記3組の第1の距
離センサ手段、前記2組の距離センサ手段および前記1
組の距離センサ手段からの距離検出信号に基づいて多面
体の三次元的位置を測定することを特徴とする多面体の
位置測定方法である。本発明に従えば、本発明の請求項
1の発明と同様に、3個の第1の距離センサ手段により
第1の面を測定するための3個所の測定部位を測定する
ことによって第1の面が特定され、2個の第2の距離セ
ンサ手段により第2の面を測定するための2個所の測定
部位を測定することによって第1の面に対する第2の面
が特定され、また1個の第3の距離センサ手段により第
3の面を測定するための測定部位を測定することによっ
て第1および第2の面に対する第3の面が特定され、し
たがって6個の距離センサ手段を用いることによって多
面体の姿勢をも含めた三次元的位置を正確に測定するこ
とができる。
【0016】さらに本発明は、多面体の位置を三次元的
に測定する多面体の位置測定方法において、測定すべき
多面体の測定基準面としての第1の面を測定するための
2個所の測定部位を幾何学的に拘束し、前記第1の面を
測定するための拘束された前記2個所の測定部位と異な
る個所の測定部位を1組の第1の距離センサ手段によっ
て検出して多面体の前記第1の面を特定し、2組の第2
の距離センサ手段によって、前記第1の面と実質上平行
でない第2の面を測定するための2個所の測定部位の距
離を検出して前記第1の面に対する前記第2の面を特定
し、1組の第3の距離センサ手段によって、前記第1お
よび第2の面と異なる面であって前記第1および前記第
2の面と実質上平行でない第3の面を測定するための1
個所の測定部位の距離を検出して前記第1および第2の
面に対する前記第3の面を特定し、かくして前記1組の
第1の距離センサ手段、前記2組の距離センサ手段およ
び前記1組の距離センサ手段からの距離検出信号に基づ
いて多面体の三次元的位置を測定することを特徴とする
多面体の位置測定方法である。本発明に従えば、本発明
の請求項9の発明と同様に、測定すべき多面体の第1の
面を測定するための2個所の測定部位が幾何学的に拘束
されており、したがって第1の面を測定するのに1個の
第1の距離センサ手段が用いられ、1個の第1の距離セ
ンサにより拘束された2個所の測定部位と異なる測定部
位を測定することによって上記第1の面の位置が特定さ
れる。また、第1の面と異なる第2の面を測定するため
に2個の第2の距離センサが用いられ、2個の第2の距
離センサにより第2の面を測定するための2個所の測定
部位を測定することによって、第1の面に対する第2の
面の位置が特定される。さらに、第1および第2の面と
異なる第3の面を測定するために1個の第3の距離セン
サが用いられ、1個の第3の距離センサにより第3の面
を測定するための1個所の測定部位を測定することによ
って第1および第2の面に対する第3の面が特定され
る。かくのとおりであるので、第1の面の2個所の測定
部位が拘束されているときには、4個の距離センサを用
いることによって、多面体の三次元位置を正確に測定す
ることができる。
【0017】また本発明は、多面体の位置を三次元的に
測定する多面体の位置測定方法において、測定すべき多
面体の測定基準面としての第1の面を測定するための2
個所の測定部位を幾何学的に拘束し、多面体の前記第1
の面と異なる面であって前記第1の面と実質上平行でな
い第2の面を測定するための2個所の測定部位と、多面
体の前記第1の面および第2の面と異なる面であって前
記第1の面および前記第2の面のいずれとも実質上平行
でない第3の面を測定するための1個所の測定部位との
3個所の測定部位のうち1個所の測定部位を幾何学的に
拘束し、前記第1の面を測定するための拘束された前記
2個所の測定部位と異なる個所の測定部位を1組の距離
センサ手段によって検出して多面体の前記第1の面を特
定し、2組の距離センサ手段によって、前記第2の面お
よび前記第3の面を測定するための幾何学的に拘束され
ていない2個所の測定部位の距離を検出して前記第1の
面に対する前記第2の面および第3の面を特定し、かく
して前記1組の距離センサ手段および前記2組の距離セ
ンサ手段からの距離検出信号に基づいて多面体の三次元
的位置を測定することを特徴とする多面体の位置測定方
法である。本発明に従えば、本発明の請求項10の発明
と同様に、測定すべき多面体の第1の面を測定するため
の2個所の測定部位と第1の面および第3の面を測定す
るための3個所の測定部位のうち1個所の測定部位とが
幾何学的に拘束されており、したがって第1の面を測定
するのに1個の距離センサ手段が用いられ、1個の距離
センサにより拘束された2個所の測定部位と異なる測定
部位を測定することによって上記第1の面の位置が特定
される。また、第2の面および第3の面を測定するため
に2個の距離センサが用いられ、2個の距離センサによ
り第2の面および第3の面を測定するための2個所の測
定部位を測定することによって、第1の面に対する第2
の面および第3の面の位置が特定される。かくのとおり
であるので、第1の面の2個所の測定部位と第2の面お
よび第3の面の測定部位の1個所とが拘束されていると
きには、3個の距離センサを用いることによって、多面
体の三次元位置を正確に測定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従う多面体の位置測定方法および装置の実施形態に
ついて説明する。
【0019】図1および図2は、本発明に従う多面体の
位置測定装置の第1の実施形態を簡略的に示している。
図1および図2において、図示の位置測定装置は、被測
定物2を測定するための6個の距離センサ手段、詳細に
は3組の第1の距離センサ手段4a,4b,4cと、2
組の第2の距離センサ手段6a,6bと、1組の第3の
距離センサ手段8を備えている。この実施形態では、理
解を容易にするために、被測定物2を相互に隣接しかつ
直交する3平面を有する直方体として説明する。なお、
この測定装置は、直方体に限定されることなく、相互に
ほぼ直交する3平面を有する物体(ほぼ直交する3平面
が必ずしも隣接していない物体)、多数の平面からなる
多面体の位置測定が可能である。
【0020】第1の距離センサ手段4a,4b,4c
は、被測定物2の第1の面10、この実施形態では上面
を検出するためのセンサ手段であり、図に示すとおりに
上記第1の面10の上方に配設される。3組の第1の距
離センサ手段4a,4b,4cは、それぞれ、第1の面
10における異なる3個所の測定部位10a,10b,
10cに対応してその上方に配置され、各第1の距離セ
ンサ手段4a,4b,4cは対応する測定部位10a,
10b,10cとの間隔を測定する。第1の距離センサ
手段4a,4b,4cは、超音波式距離センサから構成
され、上記第1の面10に向けてこの面10に対して実
質上垂直に超音波を発射し、第1の面10から反射する
超音波を検知してその間の距離を測定する。
【0021】第1の距離センサ手段4a,4b,4cが
検出する測定部位10a,10b,10cは、一直線上
に位置しないように設定することが重要である。3組の
第1の距離センサ手段4a,4b,4cの測定部位が一
直線上に存在していると、この一直線上の位置は測定す
ることができるが、この一直線を含む面の位置(すなわ
ち、上記一直線を中心とする面の回転角度)を測定する
ことができない。これに対して、第1の距離センサ手段
4a,4b,4cの測定部位10a,10b,10cを
一直線上に存在しないように設定した場合には、3組の
第1の距離センサ手段4a,4b,4cのうちの2組の
第1の距離センサ手段(たとえば4aと4b、4bと4
cまたは4cと4a)を用いて対応する測定部位までの
距離を検出することによって、これら2組の距離センサ
手段によって検出される2個所の測定部位を結ぶ直線、
すなわち基準直線の位置を測定することができる。さら
に残りの1組の第1の距離センサ手段(たとえば4c、
4aまたは4b)を用いて、この基準直線を含む第1の
面10の他の測定部位までの距離を測定することによっ
て、上記基準直線(2組の第1の距離センサ手段によっ
て測定される直線)を含む第1の面10の傾き(回転角
度位置)を測定することができる。3組の第1の距離セ
ンサ手段4a,4b,4cによって測定する場合には、
上述した基準直線が3つ存在し、これら3つの基準直線
についてそれぞれ第1の面10の傾き(回転角度)を測
定することができるので、被測定物2の、システム座標
系におけるX軸方向およびY軸方向の軸線を中心とする
傾きを検出することができる。かくして、直線上に存在
しない3組の第1の距離センサ手段4a,4b,4cか
らの検出信号を利用することによって、被測定物2の第
1の面10の位置、換言するこのシステムの座標系にお
けるZ軸方向の位置と、X軸方向およびY軸方向の軸線
を中心とする傾きを特定することができる。この第1の
面10は、後の記載から理解されるとおり、被測定物2
の位置を測定するときの測定基準面となる。
【0022】第2距離センサ手段6a,6bは、被測定
物2の第2の面12、この実施形態では手前の面を検出
するためのセンサ手段であり、図に示すとおりに上記第
2の面12の手前側に配設される。2組の第2の距離セ
ンサ手段6a,6bは、それぞれ、第2の面12におけ
る異なる2個所の測定部位12a,12bに対応してそ
の手前側に配置され、各第2の距離センサ手段6a,6
bは対応する測定部位12a,12bとの間隔を測定す
る。第2の距離センサ手段6a,6bは、超音波式距離
センサから構成され、上記第2の面12に向けてこの面
12に対して実質上垂直に超音波を発射し、第2の面1
2から反射する超音波を検知してその間の距離を測定す
る。
【0023】第2の距離センサ手段6a,6bは、第2
の面12の測定部位12a,12bまでの距離を測定す
ることによって、第2の距離センサ手段6a,6bによ
って検出される測定部位12a,12bを結ぶ直線の位
置を測定することができる。このとき、被測定物2は一
体物であるので、第1の面10と第2の面12とは所定
の位置関係に保持され、第1の面10を測定する第1の
距離センサ手段4a,4b,4cからの検出信号によっ
て被測定物2のシステムの座標系におけるX軸方向およ
びY軸方向の軸線を中心とする傾きが特定されるので、
第2の面12を測定する第2の距離センサ手段6a,6
bからの検出信号によってこれらの位置情報を特定する
必要はない。この第2の距離センサ手段6a,6bの検
出信号は、第2の面12の2個所の測定部位12a,1
2bを結ぶ直線を測定するために利用され、上記直線に
関する位置情報によって、第2の面12のY軸方向の位
置と、この第2の面12の傾き、すなわち被測定物2の
Z軸方向の軸線を中心とする傾きを特定する。
【0024】また、第3の距離センサ手段8は、被測定
物2の第3の面14、この実施形態では右側面を検出す
るためのセンサ手段であり、図に示すとおりに上記第3
の面14の右側に配設される。第3の距離センサ手段8
は、1組でよく、第3の面の1個所の測定部位14aに
対応してその右側に配置され、第3の距離センサ手段8
は対応する測定部位14aとの間隔を測定する。第3の
距離センサ手段8は、上述した距離センサ手段と同様
に、超音波式距離センサから構成され、上記第3の面1
4に向けてこの面14に対して実質上垂直に超音波を発
射し、第3の面14から反射する超音波を検知してその
間の距離を測定する。
【0025】第3の距離センサ手段8は、第3の面14
の測定部位14aまでの距離を測定することによって、
第3の距離センサ手段8によって検出される測定部位1
4aの位置を測定する。このとき、上述したように、第
1および第2の面10,12と第3の面14とは所定の
位置関係に保持され、第1の面10を測定する第1の距
離センサ手段4a,4b,4cからの検出信号によって
被測定物2のシステムの座標系におけるX軸方向および
Y軸方向の軸線を中心とする傾きが特定され、また第2
の面12を測定する第2の距離センサ手段6a,6bか
らの検出信号によって被測定物2のZ軸方向の軸線を中
心とする傾きが特定されるので、第3の面14を測定す
る第3の距離センサ手段8からの検出信号によってこれ
らの位置情報を特定する必要はない。第3の距離センサ
手段8の検出信号は、第1の距離センサ手段4a,4
b,4cおよび第2の距離センサ手段6a,6bからの
検出信号によって得られない位置情報、すなわち第3の
距離センサ手段8から測定部位14aまでの距離を測定
することによって、第3の面14のX軸方向の位置を特
定する。
【0026】第1、第2および第3の距離センサ手段4
a,4b,4c,6a,6b,8からの検出信号は、位
置測定装置が備える図2の測定システムによって演算処
理される。すなわち、第1の面10を検出する3組の第
1の距離センサ手段4a,4b,4cと、第2の面12
を検出する2組の第2の距離センサ手段6a,6bと、
第3の面14を検出する1組の第3の距離センサ手段8
からの検出信号は、システムにおける測定処理手段16
に送給され、この測定処理手段16は、これらの検出信
号に基づいて被測定物2の三次元位置を測定する。本実
施形態では、測定処理手段16は、座標位置記憶手段1
8および基準位置記憶手段20を含んでいる。座標位置
記憶手段18には、上記距離センサ手段4a,4b,4
c,6a,6b,8の配置位置に関する位置情報、すな
わち測定システムの座標系における位置座標が記憶され
ており、また基準位置記憶手段20には、被測定物2の
基準位置(システムの座標系の基準位置)が記憶されて
いる。測定処理手段16は、座標位置記憶手段18に記
憶された各距離センサ手段4a,4b,4c,6a,6
b,8の位置情報と、各距離センサ手段4a,4b,4
c,6a,6b,8からの検出信号(測定距離)に基づ
いて被測定物2の三次元位置を測定する。
【0027】さらに説明すると、測定処理手段16は、
上述したとおりにして、3組の第1の距離センサ手段4
a,4b,4cからの検出信号およびこれら3組の第1
の距離センサ手段4a,4b,4cのシステム座標系の
位置に基づいて被測定物2の第1の面10のシステム座
標系におけるZ軸方向の位置と、被測定物2のシステム
座標系におけるX軸方向およびY軸方向の軸線を中心と
する傾きを特定する。また、測定処理手段16は、第2
の距離センサ手段6a,6bからの検出信号およびこれ
ら2組の第2の距離センサ手段6a,6bのシステム座
標系の位置に基づいて被測定物2の第2の面12のシス
テム座標系におけるY軸方向の位置と、被測定物2のシ
ステム座標系におけるZ軸方向の軸線を中心とする傾き
を特定する。さらに、この測定処理手段16は、第3の
距離センサ手段8からの検出信号および第3の距離セン
サ手段8のシステム座標系の位置に基づいて被測定物2
の第3の面14のシステム座標系におけるX軸方向の位
置を特定する。かくのとおりであるので、上述した位置
測定装置においては、被測定物2の第1の面10を測定
する3組の第1の距離センサ手段4a.4b,4cと、
第2の面12を測定する2組の第2の距離センサ手段6
a,6bと、第3の面14を測定する1組の距離センサ
手段8からの検出信号(測定距離)を利用することによ
って、測定すべき被測定物2のシステム座標系における
X軸、Y軸およびZ軸の位置、すなわち三次元位置と、
さらに被測定物2のX軸、Y軸およびZ軸方向の軸線を
中心とする傾き、すなわち三次元の傾きとを特定するこ
とができ、これによって被測定物2の姿勢を含む三次元
位置を測定することができる。
【0028】この測定処理手段16は、基準位置記憶手
段20を含んでいるので、この基準位置記憶手段20に
記憶された被測定物2の基準位置に関する位置情報と、
6個の距離センサ手段4a,4b,4c,6a,6b,
8の検出信号に基づく被測定物2の測定位置情報とを対
比することによって、測定した被測定物2の上記基準位
置からの変位量、すなわちシステム座標系におけるX
軸、Y軸およびZ軸方向の位置変位量およびX軸、Y軸
およびZ軸方向の軸線を中心とする角度変位量を算出す
ることができる。
【0029】この位置測定装置によって得られた測定位
置情報は、たとえば被測定物2に対して所定の作業、た
とえば塗装作業、溶接作業、組立作業等の作業を行う作
業ロボット(図示せず)に送給される。すなわち、測定
処理手段16からの測定位置信号、この実施形態におい
ては、被測定物2の基準位置からの変位量に関する位置
信号は、作業ロボット制御手段22に送給され、かかる
位置信号に基づいて作業ロボットは被測定物2に対して
所定の作業を施す。このとき、比較的安価な6個の距離
センサ手段を用いることによって被測定物2の三次元位
置を正確に測定することができるので、作業ロボット
(図示せず)は、この測定位置情報を用いることによっ
て被測定物2に対して正確な作業を行うことができる。
【0030】なお、上述した実施形態では、距離センサ
手段として超音波式のものを用いて説明したが、これに
限定されることなく、レーザ式、渦電流式、接触式セン
サ等の各種距離センサ手段を用いることができる。
【0031】第1の位置測定装置においては、6個の距
離センサ手段は実質上同時に対応する測定部位を検出す
るので、被測定物2は固定的に配置されていてもよく、
また所定方向に移動されていてもよく、これのときにお
いて被測定物2の姿勢をも含めた三次元位置を正確に検
出することができる。
【0032】図3および図4は、本発明に従う位置測定
装置の第2の実施形態を示している。この第2の実施形
態においては、第1の面の測定部位を検出する第1の距
離センサ手段が兼用されている。図3および図4におい
て、本形態の位置測定装置は、直方体の被測定物32を
測定するための5個の距離センサ手段、詳細には2組の
第1の距離センサ手段34a,34bと、2組の第2の
距離センサ手段36a,36bと、1組の第3の距離セ
ンサ手段38を備え、第1の距離センサ手段34a,3
4bの一方34aが第1の測定位置と第2の測定位置と
の間を移動自在となっている。
【0033】第1の距離センサ手段34a,34bは、
被測定物32の第1の面40、この実施形態では上面を
検出するためのセンサ手段であり、図に示すとおりに上
記第1の面40の上方に配設される。第1の距離センサ
手段34aは兼用距離センサ手段として機能し、支持部
材42に取付けられている。この支持部材42はアーム
部材44(アーム手段を構成する)の先端部に装着さ
れ、アーム部材44の基部は上下方向(システムの座標
系におけるZ軸方向)に延びる軸線を中心として旋回自
在に装着され、このアーム部材44の旋回軸には駆動モ
ータ46が駆動連結されている。このアーム部材44
は、図3に実線で示す第1の角度位置(特定基準位置と
なる)と図3に二点鎖線で示す第2の角度位置との間を
移動自在である。アーム部材44が上記第1の角度位置
にあるときには、第1の距離センサ手段34aは、測定
部位40aの上方に位置する第1の測定位置に対向し、
測定部位40aに向けて実質上垂直に超音波を発し、そ
の測定部位40aから反射する超音波を検出する。ま
た、アーム部材44が上記第2の角度位置にあるときに
は、上記第1の距離センサ手段34aは、測定部位40
aと異なる他の測定部位40bの上方に位置する第2の
測定位置に対向し、測定部位40bに向けて実質上垂直
に超音波を発し、その測定部位40bから反射する超音
波を検出する。また、他の第1の距離センサ手段34b
は、第1の面40における測定部位40a,40bを結
ぶ直線上とは異なる測定部位40cの上方に位置し、測
定部位40cに向けて実質上垂直に超音波を発し、その
測定部位40cから反射する超音波を検出する。
【0034】第2の実施形態における2組の第1の距離
センサ手段34a,34bは、図3と図1とを比較する
ことによって容易に理解されるとおり、第1の実施形態
における3組の第1の距離センサ手段4a,4b,4c
と実質上同一の機能を有する。すなわち、第1の測定位
置にある(アーム部材44が第1の角度位置にある)第
1の距離センサ手段34aは、第1の実施形態における
第1の距離センサ手段4aに対応し、第2の測定位置に
ある(アーム部材44が第2の角度位置にある)第1の
距離センサ手段34aは、第1の実施形態における第1
の距離センサ手段4cに対応し、また第1の距離センサ
手段34bは、第1の実施形態における第1の距離セン
サ手段4bに対応している。かくのとおりであるので、
第1の測定位置と第2の測定位置との間を移動する第1
の距離センサ手段34aと固定された第1の距離センサ
手段34bとによって、第1の実施形態の3組の第1の
距離センサ手段4,4b,4cと同様に、被測定物32
の第1の面40の位置、換言するこのシステムの座標系
におけるZ軸方向の位置と、X軸方向およびY軸方向の
軸線を中心とする傾きを特定することができる。この第
1の面40は、被測定物32の位置を測定するときの測
定基準面となる。
【0035】第2の距離センサ手段36a,36bと第
3の距離センサ手段38は、第1の実施形態における第
2の距離センサ手段6a,6bと第3の距離センサ手段
8と同様に配設される。すなわち、第2の距離センサ手
段36a,36bは、第2の面48の測定部位48a,
48bの手前側に配置され、対応する測定部位48a,
48bに向けて超音波を発し、これら測定部位48a,
48bから反射する超音波を検知する。また、第3の距
離センサ手段38は、第3の面50の測定部位50aの
右側に配置され、測定部位50aに向けて超音波を発
し、この測定部位50aから反射する超音波を検知す
る。第2の距離センサ手段36a,36bおよび第3の
距離センサ手段38に関する構成は、第1の実施形態と
実質上同一であるので、それらの詳細な説明は省略す
る。
【0036】第1、第2および第3の距離センサ手段3
4a,34b,36a,36b,38からの検出信号
は、位置測定装置が備える図4の測定システムによって
演算処理される。すなわち、第1の面40を検出する2
組の第1の距離センサ手段34a,34bと、第2の面
48を検出する2組の第2の距離センサ手段36a,3
6bと、第3の面50を検出する1組の第3の距離セン
サ手段38からの検出信号は、システムにおける測定処
理手段52に送給され、測定処理手段52は、これらの
検出信号に基づいて被測定物32の三次元位置を測定す
る。本実施形態では、測定処理手段52は、座標位置記
憶手段54および基準位置記憶手段56に加えて測定値
記憶手段58および旋回信号生成手段60を含んでい
る。座標位置記憶手段54には、第1および第2の測定
位置に関する第1の距離センサ手段34aの位置と、そ
の他の距離センサ手段34b,36a,36b,38の
配置位置とに関する位置情報、すなわち測定システムの
座標系における位置座標が記憶されており、また基準位
置記憶手段56には、被測定物32の基準位置(システ
ムの座標系の基準位置)が記憶されている。さらに、測
定値記憶手段58には、第1〜第3の距離センサ手段3
4a,34b,36a,36b,38の測定検出値が記
憶され、また旋回信号生成手段60はアーム部材44を
旋回させるための旋回信号を生成する。
【0037】この第2の実施形態においては、被測定物
32は固定的に配置される。そして、まず、第1の測定
位置にある第1の距離センサ手段34a、他の第1の距
離センサ手段34b、第2の距離センサ手段36a,3
6bおよび第3の距離センサ手段38が被測定物32の
対応する測定部位40a,40c,48a,48b,5
0aまでの距離を測定し、この測定信号が測定処理手段
52の測定値記憶手段58に記憶される。この位置測定
が終了すると、旋回信号生成手段60が旋回信号を生成
し、この旋回信号によって駆動モータ46が所定方向に
回動される。かくすると、アーム部材44は、特定基準
位置である上記第1の角度位置から所定角度矢印62で
示す方向に予め設定される所定量でもって上記第2の角
度位置まで旋回される。しかる後、第2の測定位置に位
置する第1の距離センサ手段34aが測定部位40bま
での距離を測定し、この測定信号が同様に測定値記憶手
段58に記憶される。かくして、第1の面40における
3個所の測定部位40a,40b,40cまでの距離、
第2の面48における2個所の測定部位48a,48b
までの距離および第3の面50における測定部位50a
までの距離が所要のとおりに測定される。なお、本実施
形態では、第1の距離センサ手段34aが第1の測定位
置にあって測定部位40aまでの距離を測定するときに
他の距離センサ手段も対応する測定部位までの距離を測
定しているが、これに代えて、第1の距離センサ手段3
4aが第2の測定位置にあって測定部位40bまでの距
離を測定するときに他の距離センサ手段が対応する測定
部位までの距離を測定するように構成することもでき
る。また、2度以上測定し、平均値を距離として用いる
こともできる。
【0038】測定処理手段52は、測定値記憶手段58
に記憶された測定検出信号に基づいて次のとおりにして
被測定物32の三次元位置を測定する。さらに説明する
と、測定処理手段52は、2組の第1の距離センサ手段
34a,34bによって測定された3個所の測定部位4
0a,40b,40cに関する測定検出信号と、第1の
距離センサ手段34aの第1および第2の測定位置なら
び他の第1の距離センサ手段34bの配置位置について
のステム座標系の位置とに基づいて被測定物32の第1
の面40のシステム座標系におけるZ軸方向の位置と、
被測定物32のシステム座標系におけるX軸方向および
Y軸方向の軸線を中心とする傾きとを特定する。また、
測定処理手段52は、第1の実施形態と同様に、第2の
距離センサ手段36a,36bからの測定検出信号とこ
れら2組の第2の距離センサ手段36a,36bの配置
位置についてのシステム座標系の位置とに基づいて被測
定物32の第2の面48のシステム座標系におけるY軸
方向の位置と、被測定物32のシステム座標系における
Z軸方向の軸線を中心とする傾きとを特定する。さら
に、この測定処理手段52は、第3の距離センサ手段3
8からの測定検出信号と、第3の距離センサ手段8につ
いてのシステム座標系の位置とに基づいて被測定物32
の第3の面50のシステム座標系におけるX軸方向の位
置を特定する。かくのとおりであるので、上述した位置
測定装置においては、第1の距離センサ手段34aを2
個所の測定部位を検出する兼用距離センサ手段として用
いて被測定物32のシステム座標系におけるX軸、Y軸
およびZ軸の位置、すなわち三次元位置と、さらに被測
定物32のX軸、Y軸およびZ軸方向の軸線を中心とす
る傾き、すなわち三次元の傾きとを特定することがで
き、これによって被測定物32の姿勢を含む三次元位置
を測定することができる。
【0039】このように得られた測定位置信号は、作業
ロボット制御手段62に送給され、かかる位置信号に基
づいて作業ロボット(図示せず)は被測定物32に対し
て所定の作業を施す。このとき、5組の距離センサ手段
を用いることによって被測定物2の三次元位置を正確に
測定することができ、作業ロボット(図示せず)は、こ
の測定位置情報を用いることによって被測定物32に対
して正確な作業を行うことができる。
【0040】第2の実施形態では、第1の距離センサ手
段34aが装着されたアーム部材44は旋回軸を中心と
して第1の角度位置と第2の角度位置との間を旋回自在
であるが、これに代えて、第1の距離センサ手段34a
が第1の測定位置に位置する第1の位置とこの第1の距
離センサ手段34bが第2の測定位置に位置する第2の
位置との間を、たとえばシステムのX軸方向にスライド
自在に設けることもでき、またこのような兼用距離セン
サ手段を、位置制御されるロボット手段の先端アームに
取付けて複数の測定部位を検出するようにすることもで
きる。
【0041】また、第2の実施形態では、第1の距離セ
ンサ手段34aが兼用距離センサ手段として機能してい
るが、これに加えて、またはこれに代えて第2の面48
を検出する第2の距離センサ手段36aを兼用距離セン
サ手段として機能させるように構成することができる。
さらに、第1の距離センサ手段34aにあっては、上述
したように旋回されるとき、上記第1の距離センサ手段
34aを第1の面40の3個所の測定部位40a,40
b,40cの全てを測定する兼用距離センサ手段として
機能させることもできる。
【0042】図5は、本発明に従う位置測定装置の第3
の実施形態を示している。この第3の実施形態において
は、任意の方向に移動自在なアーム部材を備え、このア
ーム部材に装着された1組の兼用距離センサ手段が、被
測定物の6個所の測定部位を検出するように構成されて
いる。図5において、被測定物82は、たとえば床面8
3に載置されるが、必ずしも床面83に載置された状態
でなくてもよい。この被測定物82の近傍にロボット手
段84が配設され、このロボット手段84の先端アーム
86に兼用距離センサ手段88が取付けられる。
【0043】図示のロボット手段84は、床面83に固
定されるベース部材90を有し、このベース部材90に
上下方向(ロボット手段84の座標系のZ軸方向)に延
びる第1の軸線92を中心として旋回部材94が旋回自
在に装着されている。この旋回部材94には、アーム9
6の一端部が紙面に垂直な方向(ロボット手段84の座
標系のY軸方向)に延びる第2の軸線98を中心として
旋回自在に装着されている。また、アーム96の他端部
には連結部材100が紙面に垂直な方向に延びる第3の
軸線102を中心として旋回自在に連結され、この連結
部材100には、さらにアーム104の一端部が紙面に
垂直な方向に延びる第4の軸線106を中心として旋回
自在に連結されている。アーム104の他端部には、図
5において左右方向(ロボット手段84の座標系のX軸
方向)に延びる第5の軸線108を中心としてアーム1
10の一端部が旋回自在に装着され、このアーム110
の他端部には紙面に垂直な方向に延びる第6の軸線11
2を中心として旋回自在にアーム114の一端部が旋回
自在に装着され、このアーム114の他端部には、上下
方向に延びる第7の軸線116を中心としてアーム11
8(兼用距離センサ手段が装着されるアーム手段を構成
する)の一端部が旋回自在に装着され、さらにこのアー
ム118の他端部に上下方向に延びる第8の軸線120
を中心として取付部材86が旋回自在に装着されてい
る。そして、かく構成されたロボット手段84のアーム
118に兼用距離センサ手段88が取付けられており、
したがって兼用距離センサ手段88はロボット手段84
の各種アーム7を旋回させることによって任意の位置に
位置付けることができる。
【0044】この第3の実施形態においては、兼用距離
センサ手段88は、ロボット手段84の各種アームを所
要のとおりに旋回させることによって、被測定物82の
たとえば上面である第1の面122の上方に位置する第
1〜第3の測定位置と、被測定物82のたとえば左面で
ある第2の面124の左方に位置する第4および第5の
測定位置と、被測定物82のたとえば正面である第3の
面126の手前側に位置する第6の測定位置に順次に位
置付けられる。兼用距離センサ手段88は、第1〜第3
の測定位置に位置付けられると、被測定物82の第1の
面122の3個所の測定部位(第1の実施形態における
測定部位10a,10b,10cに対応する)のうち対
応する測定部位に向けて実質上垂直に超音波を発し、こ
の測定部位からの反射する超音波を検知する。また、こ
の兼用距離センサ手段88は、第4および第5の測定位
置に位置付けられると、被測定物82の第2の面124
の2個所の測定部位(第1の実施形態における測定部位
12a,12bに対応する)のうち対応する測定部位に
向けて実質上垂直に超音波を発し、その測定部位から反
射する超音波を検知する。さらに、兼用距離センサ手段
88は、第6の測定位置に位置付けられると、被測定物
82の第3の面126の測定部位126aに向けて超音
波を発し、この測定部位126aから反射する超音波を
検知する。
【0045】第3の実施形態においても、図示していな
いが、被測定物82の位置を測定するための測定処理手
段を備え、この測定処理手段は、測定値を記憶する測定
値記憶手段と、第1〜第6の測定位置情報を記憶する座
標位置記憶手段と、被測定物82の基準位置を記憶する
基準位置記憶手段を含んでいる。第1〜第6の測定位置
にて検出した兼用距離センサ手段88の測定検出信号
(距離情報)は、各測定位置において対応する測定部位
までの距離を測定する毎に上記測定値記憶手段に記憶さ
れ、このようにして、1組の兼用距離センサ手段88を
用いることによって、被測定物82の第1の面122に
おける3個所の測定部位までの距離、第2の面124に
おける2個所の測定部位までの距離および第3の面12
6における測定部位126aまでの距離が測定される。
第3実施形態においては、システムの座標系としてロボ
ット手段84の座標系が用いられ、座標位置記憶手段に
は、兼用距離センサ手段88の第1〜第6の測定位置に
関する位置情報、すなわちロボット手段84の座標系に
おける位置座標が記憶されている。
【0046】測定処理手段(図示せず)は、測定値記憶
手段に記憶された6個所の測定検出信号に基づいて次の
とおりにして被測定物82の三次元位置を測定する。測
定処理手段は、第1〜第3の測定位置にて兼用距離セン
サ手段88によって測定された3個所の測定部位に関す
る検出信号と、兼用距離センサ手段88の第1〜第3の
測定位置についてのロボット手段84の座標系の位置と
に基づいて被測定物82の第1の面122のロボット手
段84の座標系におけるZ軸方向の位置と、被測定物8
2のロボット手段84の座標系におけるX軸方向および
Y軸方向の軸線を中心とする傾きとを特定する。測定処
理手段は、また、第4および第5の測定位置にて兼用距
離センサ手段88によって測定された2個所の測定部位
に関する検出信号と、兼用距離センサ手段88の第4お
よび第5の測定位置についてのロボット手段84の座標
系の位置とに基づいて被測定物82の第2の面124の
ロボット手段84の座標系におけるY軸方向の位置と、
被測定物82のロボット手段84の座標系におけるZ軸
方向の軸線を中心とする傾きとを特定する。この測定処
理手段は、さらに、第6の測定位置にて兼用距離センサ
手段88によって測定された測定部位126aに関する
検出信号と、兼用距離センサ手段88の第6の測定位置
についてのロボット手段84の座標系の位置とに基づい
て被測定物82の第3の面126のロボット手段84の
座標系におけるX軸方向の位置を特定する。かくして、
1組の兼用距離センサ手段88でもって被測定物82の
ロボット手段84の座標系における姿勢をも含めた三次
元位置を測定することができる。なお、図5の実施形態
では、兼用距離センサ手段88がロボット手段84に装
着されているので、被測定物82の測定位置もロボット
手段84の座標系を利用して測定しているが、ロボット
手段84の座標系から測定システムの座標系に変換し、
システムの座標系として測定するようにすることもでき
る。
【0047】図6および図7は、本発明に従う位置測定
装置の第4の実施形態を示している。この第4の実施形
態においては、第2の面の測定部位を検出する第2の距
離センサ手段が兼用されている。図6および図7におい
て、本形態の位置測定装置は、直方体の被測定物202
を測定するための5個の距離センサ手段、詳細には3組
の第1の距離センサ手段204a,204b,204c
と、1組の第2の距離センサ手段206と、1組の第3
の距離センサ手段208を備え、第2の距離センサ手段
206が、矢印210で示す所定方向(図6において右
方)に移動する被測定物202の2個所の測定部位を検
出する。
【0048】第1の距離センサ手段204a,204
b,204cは、被測定物202の第1の面212、こ
の実施形態では上面を検出するためのセンサ手段であ
り、図に示すとおりに上記第1の面212の上方に配設
される。第1の距離センサ手段204a,204b,2
04cは、第1の実施形態における第1の距離センサ手
段4a,4b,4cと同様に、第1の面212の3個所
の測定部位212a,212b,212c(これら3個
所の測定部位は一直線上に位置しない)に向けて実質上
垂直に超音波を発し、これら測定部位204a,204
b,204cから反射する超音波を検出する。
【0049】第2の距離センサ手段206は、第2の面
214の手前側に配設される。この第2の距離センサ手
段206は、第2の面214の2個所を検出する。すな
わち、この実施形態では、被測定物202は矢印210
で示す方向に等速で移動し、図6に実線で示す位置から
二点鎖線で示す位置に移動する間その状態が実質上変化
することがない。被測定物214が図6に実線で示す位
置に移動したときに、第2の距離センサ手段206は第
2の面214の片方の測定部位214aを検出する。そ
して、上述したとおりにして測定部位214aを検出し
た後所定時間経過後被測定物202が図6に二点鎖線で
示す位置に移動されると、この第2の距離センサ手段2
06は、上記第2の面214の他方の測定部位214b
を検出する。第2の面214を検出するときには、第2
の距離センサ手段206は測定部位214a,214b
に向けて超音波を発し、これら測定部位214a,21
4bから反射する超音波を検知する。
【0050】この第4の実施形態では、図6に実線で示
す位置に移動した被測定物202の第2の面214の測
定部位214aを検出する第2の距離センサ手段206
は、第1の実施形態における片方の第2の距離センサ手
段12bに対応し、また図6に二点鎖線で示す位置に移
動した被測定物202の第2の面214の測定部位21
4bを検出する第2の距離センサ手段206は、第1の
実施形態における他方の第2の距離センサ手段12aに
対応する。第2の距離センサ手段206を用いて移動す
る被測定物202をこのように所定時間を置いて検出す
ることによっても、1組の距離センサ手段でもって被測
定物202の2個所の測定部位214a,214bを検
出することができる。
【0051】第3の距離センサ手段208は、第3の面
216の測定部位216aの右側に配置され、測定部位
216aに向けて超音波を発し、この測定部位216a
から反射する超音波を検知する。なお、第3の距離セン
サ手段208は、第3の面216の測定部位216aを
検出した後に、被測定物202の移動経路から後退され
る。
【0052】第1、第2および第3の距離センサ手段2
04a,204b,204c,206,208からの検
出信号は、位置測定装置が備える図7の測定システムに
よって演算処理される。第4の実施形態では、測定処理
手段218は、座標位置記憶手段220、基準位置記憶
手段222、測定値記憶手段224およびタイマ手段2
26を含んでいる。座標位置記憶手段220には、第1
〜第3の距離センサ手段204a,204b,204c
の測定位置(固定的に設けられるときには配置位置であ
る)に関する位置情報、すなわち測定システムの座標系
における各測定位置の位置座標が記憶されており、また
基準位置記憶手段222には、被測定物202の測定時
の基準位置、換言すると図6に二点鎖線で示す位置(ま
たは図6に実線で示す位置)(システムの座標系の基準
位置)が記憶されている。さらに、測定値記憶手段22
4には、第1〜第3の距離センサ手段204a,204
b,204c,206,208の測定検出値が記憶さ
れ、またタイマ手段226は第2の距離センサ手段20
6が第2の面214を検出する時間的間隔を設定する。
【0053】この第4の実施形態においては、被測定物
202が図6に実線で示す位置まで移動すると、まず、
第1の距離センサ手段204a,204b,204cが
第1の面212の測定部位212a,212b,212
cを、第2の距離センサ手段206が第2の面214の
測定部位214aを、また第3の距離センサ手段208
が第3の面216の測定部位216aまでの距離を測定
し、これらの測定信号が測定処理手段218の測定値記
憶手段224に記憶される。この位置測定が終了する
と、タイマ手段226が作動され、タイマ手段226が
所定時間を計測し(この所定時間は、被測定物202が
図6に実線で示す位置から図6に二点鎖線で示す位置に
移動する時間に対応する)、所定時間計測と同時に第2
の距離センサ手段206が第2の面214の測定部位2
14bまでの距離を測定し、この測定検出信号が同様に
測定値記憶手段224に記憶される。かくして、第1の
面212における3個所の測定部位212a,212
b,212cまでの距離、第2の面214における2個
所の測定部位212a,214bまでの距離および第3
の面216における測定部位216aまでの距離が所要
のとおりに測定される。
【0054】測定処理手段218は、第2の実施形態と
実質上同様にして測定値記憶手段224に記憶された測
定検出信号に基づいて被測定物202の三次元位置を測
定する。その詳細については上述と同様であるので、そ
の説明を省略する。このようにしても矢印210で示す
所定方向に等速移動する被測定物202の姿勢を含めた
三次元位置を5組の距離センサ手段によって正確に測定
することができる。得られた被測定物202の測定位置
信号は、作業ロボット制御手段228に送給され、かか
る位置信号に基づいて作業ロボット(図示せず)は被測
定物202に対して所定の作業を施す。
【0055】第4の実施形態では、第2の距離センサ手
段206が第2の面214の2個所の測定部位214
a,214bを検出しているが、これに加えて、または
これに代えて、第1の距離センサ手段の1つが第1の面
212の3個所の測定部位21a,212b,212c
の2個所を測定するように構成することもできる。
【0056】上述した実施形態では、被測定物の位置が
実質上拘束されていない場合について説明したが、この
被測定物の位置が一部幾何学的に拘束されている場合に
は、たとえば次のとおりに構成することができる。すな
わち、被測定物の測定基準面である第1の面の2個所の
測定部位の位置が幾何学的に拘束されている、換言する
と被測定物のたとえば下面の一側部が固定的に位置付け
られる、あるいは被測定物のたとえば下面の一側部がた
とえば支持案内部材上に沿って所定方向に移動する場合
には、幾何学的に拘束されている測定部位については、
距離センサ手段によって測定する必要はなく、かかる測
定部位についてのシステム座標系における位置を利用す
ることによって、第1の面における測定部位を検出する
2組の第1の距離センサ手段を省略することができる。
【0057】この場合における位置測定装置の測定シス
テムは、第2の実施形態と略同様の構成とすることがで
きる。すなわち、測定処理手段は、座標位置記憶手段、
基準位置記憶手段および測定値記憶手段を含んでいる。
座標位置記憶手段には、被測定物の第1の面の測定部位
を検出する第1の距離センサ手段の位置と、被測定物の
第2の面の2個所の測定部位を検出する2組の第2の距
離センサ手段の位置と、被測定物の第3の面の測定部位
を検出する第3の距離センサ手段の位置とに関する位置
情報、すなわち測定システムの座標系における位置座標
が記憶される。また、基準位置記憶手段には、被測定物
の基準位置(システムの座標系の基準位置)が記憶され
ている。さらに、測定値記憶手段58には、第1〜第3
の距離センサ手段の測定検出値が記憶されるとともに、
第1の面における幾何学的に拘束されかつ予め測定によ
って求めることができる第1の面の2個所の拘束測定部
位の距離情報(システム系の座標系の位置でよい)が記
憶される。測定システムを含む位置測定装置のその他の
構成は、第2の実施形態と同一でよい(位置計測装置に
おいては、第2の実施形態における第1の距離センサ手
段34aおよびこれに関連する構成が省略される)。
【0058】この場合においては、被測定物の第1の面
の位置測定に関し、1組の距離センサ手段によって第1
の面の測定部位までの距離が測定され、また残りの2個
所の測定部位までの距離情報については予め測定値記憶
手段に記憶されているので、これらの距離情報に基づい
て被測定物の第1の面のシステム座標系におけるZ軸方
向の位置と、被測定物のシステム座標系におけるX軸方
向およびY軸方向の軸線を中心とする傾きとが特定され
る。したがって、測定基準面における2個所の測定部位
が幾何学的に拘束される場合には、第1の面を検出する
第1の距離センサ手段を2個省略しても被測定物の姿勢
をも含めた三次元位置を正確に測定することができる。
【0059】また、第1の面の2個所の測定部位の位置
を幾何学的に拘束することに加えて、第2の面の2個所
の測定部位と第3の面の1個所の測定の測定部位との3
個所の測定部位のうちいずれか1個所の測定部位も幾何
学的に拘束することができる。すなわち、第2の面の2
個所の測定部位のいずれか一方、あるいは第3の面の1
個所の測定部位を拘束することができる。このような場
合においても、幾何学的に拘束されている測定部位につ
いては、距離センサ手段によって測定する必要はなく、
かかる測定部位についてのシステム座標系における位置
を利用することによって、第1の面における測定部位を
検出する2組の距離センサ手段および第2の面および第
3の面における3個所の測定部位における幾何学的に拘
束された測定部位を測定する1組の距離センサ手段を省
略することができる。
【0060】この場合における位置測定装置の測定シス
テムは、上述したと略同様の構成とすることができる。
すなわち、測定処理手段は、座標位置記憶手段、基準位
置記憶手段および測定値記憶手段を含んでいる。座標位
置記憶手段には、被測定物の第1の面の測定部位を検出
する1組の距離センサ手段の位置と、被測定物の第2の
面および第3の面の拘束されていない2個所の測定部位
を検出する2組の距離センサ手段の位置とに関する位置
情報、すなわち測定システムの座標系における位置座標
が記憶される。また、基準位置記憶手段には、被測定物
の基準位置(システムの座標系の基準位置)が記憶され
ている。さらに、測定値記憶手段58には、3組の距離
センサ手段の測定検出値が記憶されるとともに、第1の
面における幾何学的に拘束されかつ予め測定によって求
めることができる第1の面の2個所の拘束測定部位の距
離情報(システム系の座標系の位置でよい)、ならびに
第2の面および第3の面の3個所の測定部位のうち幾何
学的に拘束されかつ予め測定によって求めることができ
る1個所の拘束測定部位の距離情報が記憶される。測定
システムを含む位置測定装置のその他の構成は、第2の
実施形態と同一でよい。
【0061】この場合においては、被測定物の第1の面
の位置測定に関し、1組の距離センサ手段によって第1
の面の測定部位までの距離が測定され、また残りの2個
所の測定部位までの距離情報については予め測定値記憶
手段に記憶されているので、これらの距離情報に基づい
て被測定物の第1の面のシステム座標系におけるZ軸方
向の位置と、被測定物のシステム座標系におけるX軸方
向およびY軸方向の軸線を中心とする傾きとが特定され
る。また、被測定物の第2の面および第3の面の位置測
定に関し、2組の距離センサ手段によって第2の面およ
び第3の面の3個所の測定部位のうち2個所の測定部位
までの距離が測定され、また上記3個所の測定部位のう
ち残りの1個所の測定部位までの距離情報については測
定値記憶手段に記憶されているので、これら距離情報に
基づいて被測定物の第2の面のシステム座標系における
Y軸方向の位置とZ軸方向の軸線を中心とする傾きが特
定されるとともに、第3の面のシステム座標系における
Z軸方向の位置が特定される。したがって、第1の面の
2個所の測定部位と第2の面および第3の面の3個所の
測定部位のうち1個所が幾何学的に拘束されている場合
には、3個の距離センサ手段を省略しても被測定物の姿
勢をも含めた三次元位置を正確に測定することができ
る。
【0062】図8および図9は、本発明に従う位置測定
装置の第5の実施形態を示している。この第5の実施形
態においては、測定基準面となる第1の面の傾きを含め
た変位量に応じて第2の距離センサ手段の測定位置が補
正され、さらに第1の面および第2の面の傾きを含めた
変位量に応じて第3の距離センサ手段の測定位置が補正
されるように構成されている。
【0063】図8および図9において、第5の実施形態
の位置測定装置は、第1の実施形態と同様に、被測定物
302を測定するための6個の距離センサ手段、すなわ
ち3組の第1の距離センサ手段304a,304b,3
04cと、2組の第2の距離センサ手段306a,30
6bと、1組の第3の距離センサ手段308を備えてい
る。
【0064】第1の距離センサ手段304a,304
b,304cは、被測定物302の第1の面310(測
定基準面となる)における一直線上に存在しない3個所
の測定部位310a,310b,310cを検出して対
応する測定部位までの距離を測定する。第2の距離セン
サ手段306a,306bは、第2の面312の測定部
位312a,312bを測定することによってこれら測
定部位312a,312bまでの距離を測定する。ま
た、第3の距離センサ手段308は、被測定物302の
第3の面314の測定部位314aを検出することによ
ってこの測定部位314aまでの距離を測定する。
【0065】この第5の実施形態においては、第2の距
離センサ手段306a,306bは、それぞれ、その測
定位置を補正するためのロボット手段316,318の
先端アーム(図示せず)に装着され、また第3の距離セ
ンサ手段308は、その測定位置を補正するためのロボ
ット手段320の先端アーム(図示せず)に装着されて
いる。ロボット手段316,318は、第1の測定位置
補正手段を構成し、ロボット手段320は、第2の測定
位置補正手段を構成し、これらロボット手段316,3
18,320は、たとえば第3の実施形態におけるロボ
ット手段84と実質上同一の構成でよい。
【0066】第5の実施形態の位置測定装置は、図9に
示す測定システムを備えている。このシステムは、第
1、第2および第3の距離センサ手段304a,304
b,304c,306a,306b,308からの検出
信号を処理する測定処理手段322を備え、この測定処
理手段322は、座標位置記憶手段324、基準位置記
憶手段326、測定値記憶手段328および補正演算手
段330を備えている。座標位置記憶手段324には、
上記距離センサ手段304a,304b,304c,3
06a,306b,308の測定位置に関する位置情
報、すなわち測定システムの座標系における位置座標が
記憶されている。この実施形態では、第2の距離センサ
手段306a,306bおよび第3の距離センサ手段3
08はロボット手段316,318,320に装着され
て測定位置が移動するが、この座標位置記憶手段324
に記憶される測定位置は、ロボット手段316,31
8,320の先端アーム(図示せず)が所定の基準位置
に位置するときの対応する第2および第3の距離センサ
手段306a,306b,308の測定位置である。基
準位置記憶手段326には、被測定物302の基準位置
(システムの座標系の基準位置)が記憶されている。ま
た、測定値記憶手段328には、第1〜第3の距離セン
サ手段304a,304b,304c,306a,30
6b,308によって測定された対応する測定部位との
間の測定検出信号(距離情報)が記憶される。さらに、
補正演算手段330は、被測定物302の第1の面31
0の変位量に応じて第2の距離センサ手段306a,3
06bの測定位置の補正量を測定し、さらに第1および
第2の面310,312の変化量に応じて第3の距離セ
ンサ手段308の測定位置の補正量を演算する。
【0067】被測定物302を検出する場合には、ま
ず、3組の第1の距離センサ手段304a,304b,
304cが、第1の面310の対応する測定部位310
a,310b,310cを検出し、これらの測定検出信
号が測定値記憶手段328に記憶される。そして、この
ように測定値記憶手段328に記憶された測定検出信号
およびこれら3組の第1の距離センサ手段304a,3
04b,304cのシステム座標系の位置に基づいて被
測定物302の第1の面310のシステム座標系におけ
るZ軸方向の位置と、被測定物302のシステム座標系
におけるX軸方向およびY軸方向の軸線を中心とする傾
きを特定する。かくのとおりにして被測定物302の第
1の面310に関する位置情報が得られると、次いで、
補正演算手段330は、基準位置記憶手段326に記憶
されている第1の面310に関する位置情報と、上述し
た処理によって得られた位置情報とを対比して、被測定
物302の第1の面310の基準位置に対する変位量、
すなわちZ軸方向の位置変位ならびにX軸方向およびY
軸方向の軸線を中心とする傾きの変位量を演算する。か
く演算された補正量は、後述する第2および第3の距離
センサ手段306a,306b,308によって測定さ
れる距離情報を補正するために補正量として測定値記憶
手段328に記憶される。
【0068】補正演算手段330によって演算された補
正量は、測定処理手段322にてシステム座標系におけ
る補正量からロボット座標系における補正量に変換さ
れ、ロボット座標系に変換された補正量の信号が対応す
るロボット手段316,318に送給される。このよう
にロボット手段316,318に補正量の信号が送給さ
れると、ロボット手段316,318は、この信号に応
じて所要のとおりに作動され、第2の距離センサ手段3
06a,306bは、第1の面310の変位量に対応し
た補正量だけ移動される。すなわち、被測定物302が
図8に実線で示す基準位置から図8に二点鎖線で示す位
置に変位している場合には、ロボット手段316,31
8が作動して第2の距離センサ手段306a,306b
は、変位した測定部位312a,312bに対応しかつ
図8に二点鎖線で示す測定位置に移動され、測定位置が
補正された第2の距離センサ手段306a,306b
は、被測定物302の上記測定部位312a,312b
を検出する。
【0069】その後、2組の第2の距離センサ手段30
6a,306bが、第2の面312の対応する測定部位
312a,312bを検出し、これらの測定検出信号が
測定値記憶手段328に記憶される。そして、このよう
に測定値記憶手段328に記憶された測定検出信号およ
びこれら2組の第2の距離センサ手段306a,306
bのシステム座標系の位置に基づいて被測定物302の
第2の面312のシステム座標系におけるY軸方向の位
置と、被測定物302のシステム座標系におけるZ軸方
向の軸線を中心とする傾きを特定する。かくのとおりに
して被測定物302の第1の面312に関する位置情報
が得られると、次いで、補正演算手段330は、基準位
置記憶手段326に記憶されている第2の面312に関
する位置情報と、上述した処理によって得られた位置情
報とを対比して、被測定物302の第2の面312の基
準位置に対する変位量、すなわちY軸方向の位置変位な
らびにZ軸方向の軸線を中心とする傾きの変位量を演算
する。かく演算された補正量は、後述する第3の距離セ
ンサ手段308によって測定される距離情報を補正する
ために補正量として測定値記憶手段328に記憶され
る。
【0070】補正演算手段330によって演算された第
1および第2の面310,312の補正量は、測定処理
手段322にてシステム座標系における補正量からロボ
ット座標系における補正量に変換され、ロボット座標系
に変換された補正量の信号がロボット手段320に送給
される。このようにロボット手段320に補正量の信号
が送給されると、ロボット手段320は、この信号に応
じて所要のとおりに作動され、第3の距離センサ手段3
08は、第1および第2の面310,312の変位量に
対応した補正量だけ移動される。すなわち、被測定物3
02が図8に実線で示す基準位置から図8に二点鎖線で
示す位置に変位している場合には、ロボット手段320
が作動されて第3の距離センサ手段308は、変位した
測定部位314aに対応しかつ図8に二点鎖線で示す測
定位置に移動され、測定位置が補正された第3の距離セ
ンサ手段308は、被測定物302の上記測定部位31
4aを検出する。
【0071】このように第3の距離センサ手段308の
測定位置が補正された後に、第3の距離センサ手段30
8は、第3の面314における対応する測定部位314
aを検出する。第3の距離センサ手段308の測定検出
信号は、測定処理手段322の測定値記憶手段328に
記憶される。
【0072】測定処理手段322は、また、第3の距離
センサ手段308の測定検出信号、第3の距離センサ手
段308のシステム座標系の位置および補正演算手段3
30によって演算された第3の距離センサ手段308の
補正量に基づいて被測定物302の第3の面314のシ
ステム座標系におけるX軸方向の位置を特定する。
【0073】かくのとおりであるので、第5の実施形態
においても被測定物302の姿勢をも含めた三次元位置
を測定することができる。特に、第2の距離センサ手段
306a,306bの測定位置が第1の面310の変位
量に応じて補正され、また第3の距離センサ手段308
の測定位置が第1および第2の面310,312の変位
量に応じて補正されるので、被測定物302の測定部位
が一定となり、被測定物の位置を一層正確に測定するこ
とができる。なお、かく測定した被測定物302の測定
位置情報は、たとえば、作業ロボット(図示せず)のロ
ボット制御手段332に送給される。
【0074】この第5の実施形態の測定位置の補正は、
図5に示す第3の実施形態と組合わせて用いることがで
き、このときには、ロボット手段および距離センサ手段
はそれぞれ1つでよく、また、またその測定位置の補正
は、測定順序に従って逐次補正され、距離センサ手段を
移動させるロボット手段が第1および第2の測定位置補
正手段を構成する。すなわち、このような場合には、ロ
ボット手段の先端アームに装着された距離センサ手段
は、まず、被測定物の第1の面における3個所の測定部
位を検出し、この測定部位を含む第1の面の変位量に応
じて、次に第2の面の測定部位を測定する距離センサ手
段の測定位置が補正される。そして、ロボット手段に装
着された距離センサ手段は、次いで、被測定物の第2の
面における2個所の測定部位を検出し、上記第1の面の
変位量および2個所の測定部位を含む第2の面の変位量
に応じて、その後の第3の面の測定部位を測定する距離
センサ手段の測定位置が補正される。かくして、このよ
うな形態のものにおいても、第2および第3の距離セン
サ手段の測定位置を所要のとおりに補正することができ
る。
【0075】上述した実施形態では、いずれも、距離セ
ンサ手段として超音波式距離センサ手段を用いて説明し
たが、超音波式センサ手段に代えて、たとえば図10に
示す接触式センサ手段を用いることができる。図10に
おいて、図示の距離センサ手段402は、たとえば、第
3の実施形態(図5)におけるロボット手段84と同様
のロボット手段の先端アーム403に装着される。先端
アーム403の先端には支持部材406が取付けられて
おり、この支持部材406に距離センサ手段402のマ
イクロスイッチ410が一対のナット408によって装
着されている。マイクロスイッチ410はその先端に作
動片412を有し、本実施例では、この作動片412の
押圧が解除されると、検出信号を生成する。支持部材4
06には一対の支持プレート414(図10において片
方のみ示す)が装着されており、一対の支持プレート4
14間に軸部材416を介して検出アーム418が旋回
自在に支持されている。検出アーム418の一端部に
は、取付片420を介して接触部材422が装着されて
おり、この接触部材422が被測定物424の表面に接
触する。この検出アーム418の他端部には、固定ボル
ト426によって押圧片428が固定され、この押圧片
428がマイクロスイッチ410の作動片412を押圧
する。さらに、軸部材416には、コイルばね430が
装着され、このコイルばねの一端部が支持部材406に
係合され、その他端部が検出アーム418に係合されて
いる。このコイルばね430は、検出アーム418を軸
部材416を中心として図10において時計方向に弾性
的に偏倚し、したがって検出アーム418は、通常、押
圧片428がマイクロスイッチ410の作動片412を
押圧する図10に実線で示す作用位置に保持される。
【0076】このような接触式距離センサ手段402に
よって被測定物424を検出するときには、ロボット手
段の先端アーム403は、予め位置座標が定められてい
る特定基準位置から被測定物424に近接する方向に移
動される。そして、検出アーム418の一端部の接触部
材422が被測定物424に接触すると、コイルばね4
30の弾性偏倚力に抗して検出アーム418が図10に
おいて反時計方向に旋回される。かくすると、検出アー
ム418の他端部に装着された押圧片428がマイクロ
スイッチ410の作動片412から離れてその押圧を解
除し、これによってマイクロスイッチ410は、距離セ
ンサ手段402の接触部材422が被測定物424を検
出する。なお、被測定物424を検出した後は、先端ア
ーム403が被測定から後退する方向に移動される。
【0077】被測定物424の測定部位までの距離は、
マイクロスイッチ410の作動片412の押圧が解除さ
れたときのロボット手段におけるロボット座標系の先端
アーム403の位置座標を利用することによって測定す
ることができる。このロボット座標系にける測定距離
は、必要に応じて、測定システムの座標系の測定距離に
変換して用いることができる。
【0078】図10に示す距離センサ手段の変形形態で
は、距離センサ手段402が接触式センサ手段から構成
され、被測定物が実質上接触したときに被測定物424
を検出する構成であるが、これに代えて、距離センサ手
段を超音波式、レーザ式等の非接触式距離センサ手段か
ら構成し、この距離センサ手段と被測定物の対応する測
定部位との間隔が予め定める所定間隔になったときに被
測定物を検出するようにすることもできる。この場合に
おいても、被測定物との距離は、このときのロボット手
段におけるロボット座標系の先端アームの位置座標を利
用することによって測定することもできる。なお、この
ときにも、ロボット手段の先端アームは、測定する際に
は被測定物に向けて移動され、被測定物を検出した後は
被測定物から後退される。
【0079】ロボット手段の先端アームに設けられ、被
測定物との間隔が所定の間隔または実質上なくなったと
きに被測定物を検出する形態の距離センサ手段は、被測
定物の第1の面を検出する第1の距離センサ手段、第2
の面を検出する第2の距離センサ手段および第3の面を
検出する第3の距離センサ手段のいずれか1つまたは2
つ以上に適用することができる。
【0080】上述した説明では、被測定物の第1の面に
おける3個所の測定部位が実質上同一平面に、また第2
の面における2個所の測定部位が実質上同一の平面に位
置する場合について説明したが、このような測定装置
は、第1または第2の面に上記面に実質上平行な段差部
が存在する場合等には、たとえば図11に示すとおりに
測定することができる。被測定物の面に段差部が存在す
る一例を示す図11(a)において、被測定物502の
面504(この面は、被測定物における第1または第2
の面である)には段差部506が設けられ、この段差部
506の底面508は面504と実質上平行になってい
る。この例では、片方の距離センサ手段510によって
検出される測定部位512(第1または第2の面の1つ
の測定部位でよい)は被測定物502の面504に設け
られ、また他方の距離センサ手段514によって検出さ
れる測定部位516(特定の測定部位を構成する)(第
1または第2の面の他の測定部位でよい)は、段差部5
06の底面508に設けられている。このような場合に
は、段差部506の距離H1、すなわち片方の測定部位
512と他方の測定部位516との間の距離H1を補正
値として、距離センサ手段514の測定値から減算し、
距離H1を減算した測定値を距離センサ手段514の検
出値として用いればよい。このように測定値を補正する
ことによって、面504の測定部位512,514は、
実質上同一の測定平面を規定し、第1〜第5の実施形態
と同様にして面504を測定することができる。
【0081】図11(a)の実施形態では、面504が
測定平面となっており、したがって距離センサ手段51
4の測定値から補正値である距離H1を減算している
が、たとえば段差部506の底面508が測定平面とし
た場合には、距離センサ手段510の測定値に補正値で
ある距離H1を加算すればよい。段差部506が存在す
る場合には、このように段差部506の距離H1を補正
することによって同一測定平面とみなすことができる。
【0082】図11(b)は、特定の測定部位が他の測
定部位とは反対側に位置している。図11(b)におい
て、被測定物532の面534(この面は、被測定物に
おける第1または第2の面であって、図11(b)にお
いて下側の面である)には突起部536が存在してお
り、このような場合においてはこの突起部536を検出
したのでは正確な位置測定ができない。このような場
合、突起部536と反対側の部位に平坦な面538が存
在しているとこの面538を利用することができる。な
お、面534と面538とは実質上平行になっている。
この例では、片方の距離センサ手段540によって検出
される測定部位542(第1または第2の面の1つの測
定部位でよい)は被測定物532の片方の面534に設
けられ、また他方の距離センサ手段544によって検出
される測定部位546(特定の測定部位を構成する)
は、上部面534と反対側の面538に設けられてい
る。このような場合には、測定部位542と測定部位5
46との距離H2を補正値として、距離センサ手段54
4の測定値に距離H2を加算し、距離H2を加算した測
定値を距離センサ手段544の検出値として用いればよ
い。このように測定部位534,538が相互に反対側
(裏側)の面に存在している場合にも距離センサ手段の
測定値を補正することによって、距離センサ手段54
0,544が測定する面は、実質上同一の測定平面53
4となる。
【0083】なお、図11(a)における被測定物50
2の段差部506の距離H1、図11(b)における測
定部位542,546間の距離H2は、たとえば、図5
に示す第3の実施形態におけるロボット手段の先端アー
ムに距離測定用治具、たとえばキャリブーレーション治
具を取付け、この距離測定用治具を用いて上記距離をロ
ボット手段の座標系として測定することができ、このロ
ボット手段の座標系の位置座標は、必要に応じて位置測
定装置のシステムの座標系に変換することができる。
【0084】
【発明の効果】本発明の請求項1の位置測定装置によれ
ば、多面体の測定基準面となる第1の面を測定するため
に3個の第1の距離センサ手段が用いられ、3個の第1
の距離センサ手段により直線上にない3個所の測定部位
を測定することによって上記第1の面の位置が特定され
る。また、第1の面と異なる第2の面を測定するために
2個の第2の距離センサ手段が用いられ、2個の第2の
距離センサ手段により第2の面を測定するための2個所
の測定部位を測定することによって、第1の面に対する
第2の面の位置が特定される。さらに、第1および第2
の面と異なる第3の面を測定するために1個の第3の距
離センサ手段が用いられ、1個の第3の距離センサ手段
により第3の面を測定するための1個所の測定部位を測
定することによって第1および第2の面に対する第3の
面が特定される。かくのとおりであるので、6個の距離
センサを用いることによって、多面体の三次元位置を正
確に測定することができる。
【0085】また本発明の請求項2の位置測定装置によ
れば、特定基準位置からの移動量が制御されるアーム手
段に距離センサ手段が設けられ、このとき距離センサ手
段によって第1の距離センサ手段、第2の距離センサ手
段および第3の距離センサ手段の2個以上の距離センサ
が兼用されるので、少ない距離センサ手段の個数でもっ
て多面体の三次元位置を正確に測定することができる。
【0086】また本発明の請求項3の位置測定装置によ
れば、特定基準位置から移動されるアーム手段に距離セ
ンサ手段が設けられ、この距離センサ手段によって第1
の面を測定するための3個所の測定部位、第2の面を測
定するための2個所の測定部位および第3の面を測定す
るための1個所の測定部位が測定されるので、1個の距
離センサとアーム手段との組合せによって多面体の三次
元位置を正確に測定することができる。
【0087】また本発明の請求項4の位置測定装置によ
れば、測定すべき多面体が所定方向に移動しており、し
たがって第1の距離センサ手段および/または第2の距
離センサ手段が多面体を検出した後所定時間経過後に再
度この多面体を検出することによって、1個の第1の距
離センサ手段および/または第2の距離センサ手段は、
測定すべき多面体の第1の面および/または第2の面を
測定するための2個所の測定部位を検出し、これによっ
て第1の距離センサ手段および/または第2の距離セン
サ手段の個数を減らすことができる。
【0088】また本発明の請求項5の位置測定装置によ
れば、第2の距離センサ手段の測定位置を補正するため
の第1の測定位置補正手段と、第3の距離センサ手段の
測定位置を補正するための第2の測定位置補正手段とが
設けられているので、第1の面の変化量に応じて第2の
距離センサ手段の測定位置を補正し、また第1および第
2の面の変化量に応じて第3の距離センサ手段の測定位
置を補正することによって、第2および第3の距離セン
サ手段は多面体の位置、姿勢が変化していても第2およ
び第3の面における測定部位を正確に検出することがで
き、多面体の三次元位置を正確に測定することができ
る。
【0089】また本発明の請求項6の位置測定装置によ
れば、距離センサ手段の少なくとも1つが、この距離セ
ンサ手段と多面体との間隔が所定間隔、または実質上な
くなったとき検出信号を生成するものから構成されてい
るので、この所定間隔と、検出したときのアーム手段の
検出位置とに基づいても多面体との距離を測定すること
ができ、このような距離センサ手段を用いても多面体の
三次元位置を正確に測定することができる。
【0090】また本発明の請求項7の位置測定装置によ
れば、第1の面および/または第2の面に段差部が存在
していても、この段差部の距離を距離センサ手段の測定
値に加えて補正することによって、第1の面および/ま
たは第2の面を段差部の存在しない面として測定するこ
とができる。
【0091】また本発明の請求項8の位置測定装置によ
れば、第1の面および/または第2の面における測定部
位が相互に反対側に存在していても、両測定部位の間の
距離を距離センサ手段の測定値に加えて補正することに
よって、第1の面および/または第2の面を同一の平面
として測定することができる。
【0092】また本発明の請求項9の位置測定装置によ
れば、測定すべき多面体の第1の面を測定するための2
個所の測定部位が拘束されており、したがって第1の面
を測定するのに1個の第1の距離センサ手段が用いら
れ、1個の第1の距離センサにより拘束された2個所の
測定部位と異なる測定部位を測定することによって上記
第1の面の位置が特定される。また、第1の面と異なる
第2の面を測定するために2個の第2の距離センサが用
いられ、2個の第2の距離センサにより第2の面を測定
するための2個所の測定部位を測定することによって、
第1の面に対する第2の面の位置が特定される。さら
に、第1および第2の面と異なる第3の面を測定するた
めに1個の第3の距離センサが用いられ、1個の第3の
距離センサにより第3の面を測定するための1個所の測
定部位を測定することによって第1および第2の面に対
する第3の面が特定される。かくのとおりであるので、
第1の面を測定するための2個所の測定部位が拘束され
ているときには、4個の距離センサを用いることによっ
て、多面体の三次元位置を正確に測定することができ
る。
【0093】また本発明の請求項10の位置測定装置に
よれば、測定すべき多面体の第1の面を測定するための
2個所の測定部位が拘束されており、したがって第1の
面を測定するのに1個の距離センサ手段が用いられ、1
個の距離センサにより拘束された2個所の測定部位と異
なる測定部位を測定することによって上記第1の面の位
置が特定される。また、第1の面と異なる第2の面を測
定するための2個所の測定部位と第1の面および第2の
面と異なる第3の面を測定するための1個所の測定部位
との3個所の測定部位のうち1個所の測定部位が幾何学
的に拘束されており、したがって第2の面および第3の
面を測定するのに2個の第2の距離センサが用いられ、
2個の距離センサにより第2の面および第3の面の拘束
されていない2個所の測定部位を測定することによっ
て、第1の面に対する第2の面および第3の面の位置が
特定される。かくのとおりであるので、第1の面を測定
するための2個所の測定部位と第2の面および第3の面
の測定部位の1個所の測定部位が拘束されているときに
は、3個の距離センサを用いることによって、多面体の
三次元位置を正確に測定することができる。
【0094】また本発明の請求項11の位置測定方法に
よれば、本発明の請求項1の発明と同様に、3個の第1
の距離センサ手段により第1の面を測定するための3個
所の測定部位を測定することによって第1の面が特定さ
れ、2個の第2の距離センサ手段により第2の面を測定
するための2個所の測定部位を測定することによって第
1の面に対する第2の面が特定され、また1個の第3の
距離センサ手段により第3の面を測定するための測定部
位を測定することによって第1および第2の面に対する
第3の面が特定され、したがって6個の距離センサ手段
を用いることによって多面体の姿勢をも含めた三次元的
位置を正確に測定することができる。
【0095】さらに本発明の請求項12の位置測定方法
によれば、本発明の請求項9の発明と同様に、測定すべ
き多面体の第1の面を測定するための2個所の測定部位
が幾何学的に拘束されており、したがって第1の面を測
定するのに1個の第1の距離センサ手段が用いられ、1
個の第1の距離センサにより拘束された2個所の測定部
位と異なる測定部位を測定することによって上記第1の
面の位置が特定される。また、第1の面と異なる第2の
面を測定するために2個の第2の距離センサが用いら
れ、2個の第2の距離センサにより第2の面を測定する
ための2個所の測定部位を測定することによって、第1
の面に対する第2の面の位置が特定される。さらに、第
1および第2の面と異なる第3の面を測定するために1
個の第3の距離センサが用いられ、1個の第3の距離セ
ンサにより第3の面を測定するための1個所の測定部位
を測定することによって第1および第2の面に対する第
3の面が特定される。かくのとおりであるので、第1の
面の2個所の測定部位が拘束されているときには、4個
の距離センサを用いることによって、多面体の三次元位
置を正確に測定することができる。
【0096】また本発明の請求項13の位置測定方法に
よれば、本発明の請求項10の発明と同様に、測定すべ
き多面体の第1の面を測定するための2個所の測定部位
と第1の面および第3の面を測定するための3個所の測
定部位のうち1個所の測定部位とが幾何学的に拘束され
ており、したがって第1の面を測定するのに1個の距離
センサ手段が用いられ、1個の距離センサにより拘束さ
れた2個所の測定部位と異なる測定部位を測定すること
によって上記第1の面の位置が特定される。また、第2
の面および第3の面を測定するために2個の距離センサ
が用いられ、2個の距離センサにより第2の面および第
3の面を測定するための2個所の測定部位を測定するこ
とによって、第1の面に対する第2の面および第3の面
の位置が特定される。かくのとおりであるので、第1の
面の2個所の測定部位と第2の面および第3の面の測定
部位の1個所とが拘束されているときには、3個の距離
センサを用いることによって、多面体の三次元位置を正
確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う位置測定装置の第1の実施形態の
基本的構成を示す簡略斜視図である。
【図2】図1の位置測定装置の測定システムを簡略的に
示すブロック図である。
【図3】本発明に従う位置測定装置の第2の実施形態の
基本的構成を示す簡略斜視図である。
【図4】図3の位置測定装置の測定システムを簡略的に
示すブロック図である。
【図5】本発明に従う位置測定装置の第3の実施形態の
基本的構成を示す簡略正面図である。
【図6】本発明に従う位置測定装置の第4の実施形態の
基本的構成を示す簡略斜視図である。
【図7】図6の位置測定装置の測定システムを簡略的に
示すブロック図である。
【図8】本発明に従う位置測定装置の第5の実施形態の
基本的構成を示す簡略斜視図である。
【図9】図8の位置測定装置の測定システムを簡略的に
示すブロック図である。
【図10】位置測定装置における距離センサ手段の他の
例を示す部分拡大断面図である。
【図11】図11(a)は、被測定物の面に段差部が存
在する場合における測定距離の補正様式を示し、図11
(b)は、被測定物の両側から面を検出する場合におけ
る測定距離の補正様式を示す。
【符号の説明】
2,32,82,202,302,502,532 被
測定物 4a,4b,4c,34a,34b,204a,204
b,204c,304a,304b,304c 第1の
距離センサ手段 6a,6b,36a,36b,206,306a,30
6b 第2の距離測定手段 8,38,208,308 第3の距離測定手段 10,40,212,310 第1の面 12,48,214,312 第2の面 14,50,216,314 第3の面 16,52,218,322 測定処理手段 18,54,220,324 座標位置記憶手段 20,56,222,326 基準値記憶手段 84,316,318,320 ロボット手段 88,510,514,540,544 距離センサ手

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定すべき多面体の第1の面を検出する
    ための3組の第1の距離センサ手段と、多面体の前記第
    1の面と異なる面であって前記第1の面と実質上平行で
    ない第2の面を検出するための2組の第2の距離センサ
    手段と、多面体の前記第1の面および前記第2の面と異
    なる面であって前記第1の面および前記第2の面のいず
    れとも実質上平行でない第3の面を検出するための1組
    の第3の距離センサ手段とを備え、 前記3組の第1の距離センサ手段は、前記第1の面を測
    定するための直線上に位置しない異なる3個所の測定部
    位を検出し、これによって多面体の前記第1の面を測定
    基準面として特定し、 前記2組の第2の距離センサ手段は、前記第2の面を測
    定するための異なる2個所の測定部位を検出し、これに
    よって多面体の前記第1の面に対する前記第2の面を特
    定し、 また前記1組の距離センサ手段は、前記第3の面を測定
    するための1個所の測定部位を検出し、これによって多
    面体の前記第1および第2の面に対する前記第3の面を
    特定し、 かくして前記3組の第1の距離センサ手段、前記2組の
    第2の距離センサ手段および前記1組の距離センサ手段
    からの距離検出信号に基づいて多面体の三次元の位置を
    測定することを特徴とする多面体の位置測定装置。
  2. 【請求項2】 特定基準位置からの移動量を制御するア
    ーム手段が設けられ、このアーム手段には兼用距離セン
    サ手段が取付けられ、前記兼用距離センサ手段は、前記
    特定基準位置から移動されるアーム手段を介して複数の
    測定位置に位置付けられ、これによって前記3組の第1
    の距離センサ手段、前記2組の第2の距離センサ手段お
    よび前記1組の第3の距離センサ手段の2個以上の距離
    センサ手段を兼ねることを特徴とする請求項1記載の多
    面体の位置測定装置。
  3. 【請求項3】 前記兼用距離センサ手段は、前記特定基
    準位置から移動される前記アーム手段を介して、前記第
    1の面を測定するための3個所の測定部位、前記第2の
    面を測定するための2個所の測定部位および前記第3の
    面を測定するための1個所の測定部位を順次検出し、こ
    れによって前記3組の第1の距離センサ手段、前記2組
    の第2の距離センサ手段および前記1組の第3の距離セ
    ンサ手段を兼ねることを特徴とする請求項2記載の多面
    体の位置測定装置。
  4. 【請求項4】 測定すべき多面体は所定方向に沿って移
    動され、前記3組の第1の距離センサ手段のうち2組の
    第1の距離センサ手段および/または前記2組の第2の
    距離センサ手段は兼用距離センサ手段によって兼用さ
    れ、前記兼用距離センサ手段は、測定すべき多面体を検
    出した後所定時間経過後に再度この多面体を検出し、こ
    れによって前記2組の第1の距離センサ手段および/ま
    たは前記2組の第2の距離センサ手段を兼用することを
    特徴とする請求項1記載の多面体の位置測定装置。
  5. 【請求項5】 前記2組の第2の距離センサ手段には、
    それぞれの測定位置を補正するための第1の測定位置補
    正手段が設けられ、また前記1組の第3の距離センサ手
    段には、その測定位置を補正するための第2の測定位置
    補正手段が設けられ、前記第1の測定位置補正手段は、
    それぞれ、前記3組の第1の距離センサ手段によって測
    定された前記基準測定面としての前記第1の面の変位量
    に応じて対応する第2の距離センサ手段の測定位置を補
    正し、また前記第2の測定位置補正手段は、前記3組の
    第1の距離センサ手段によって測定された前記第1の面
    の変位量および前記2組の第2の距離センサ手段によっ
    て測定された前記第2の面の変化量に応じて前記1組の
    第3の距離センサ手段の測定位置を補正することを特徴
    とする請求項1記載の多面体の位置測定装置。
  6. 【請求項6】 前記3組の第1の距離センサ手段、前記
    2組の第2の距離センサ手段および前記1組の第3のセ
    ンサ手段の少なくとも1つの距離センサ手段は、アーム
    手段に装着され、前記アーム手段は測定すべき多面体に
    近接する方向に移動され、前記距離センサ手段と多面体
    との間隔が所定間隔または実質上なくなったとき、前記
    アーム手段の検出位置と前記多面体および前記距離セン
    サ手段の所定間隔に基づいて前記多面体の位置を測定
    し、前記多面体の位置を測定した後前記アーム手段は前
    記多面体から後退されることを特徴とする請求項1記載
    の多面体の位置測定装置。
  7. 【請求項7】 測定すべき多面体の前記第1の面および
    前記第2の面の少なくともいずか一方は、特定の測定部
    位が他の測定部位に対して実質上平行な段差部に設けら
    れており、前記特定の測定部位を測定する距離センサ手
    段の測定値と前記他の測定部位を測定する距離センサ手
    段の測定値のいずれか一方は、前記段差部の間隔分その
    測定値が補正され、これによって前記特定の測定部位を
    測定する距離センサ手段および前記他の測定部位を測定
    する距離センサ手段は、実質上同一の平面を測定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の多面体の位置測定装置。
  8. 【請求項8】 測定すべき多面体の前記第1の面および
    第2の面の少なくとも一方は、特定の測定部位が他の測
    定部位と反対側に存在し、前記特定部位を検出する距離
    センサ手段は他の測定部位を検出する距離センサ手段と
    反対方向から検出し、前記特定の測定部位を測定する距
    離センサ手段の測定値と前記他の測定部位を測定する距
    離センサ手段の測定値のいずれか一方は、双方の測定部
    位の間隔分その測定値が補正され、これによって前記特
    定の測定部位を測定する距離センサ手段および前記他の
    測定部位を測定する距離センサ手段は、実質上同一の平
    面を測定することを特徴とする請求項1記載の多面体の
    位置測定装置。
  9. 【請求項9】 測定すべき多面体の測定基準面としての
    第1の面を測定するための2個所の測定部位が幾何学的
    に拘束された前記多面体の第1の面を検出するために設
    けられた1組の第1の距離センサ手段と、多面体の前記
    第1の面と異なる面であって前記第1の面と実質上平行
    でない第2の面を検出するための2組の第2の距離セン
    サ手段と、多面体の前記第1の面および前記第2の面と
    異なる面であって前記第1の面および前記第2の面のい
    ずれとも実質上平行でない第3の面を検出するための1
    組の第3の距離センサ手段とを備え、 前記1組の第1の距離センサ手段は、前記第1の面を測
    定するための拘束された前記2個所の測定部位と異なる
    個所の測定部位を検出し、これによって多面体の前記第
    1の面を特定し、 前記2組の第2の距離センサ手段は、前記第2の面を測
    定するための異なる2個所の測定部位を検出し、これに
    よって多面体の前記第1の面に対する前記第2の面を特
    定し、 また前記1組の距離センサ手段は、前記第3の面を測定
    するための1個所の測定部位を検出し、これによって多
    面体の前記第1および第2の面に対する前記第3の面を
    特定し、 かくして前記1組の第1の距離センサ手段、前記2組の
    第2の距離センサ手段および前記1組の距離センサ手段
    からの距離検出信号に基づいて多面体の三次元の位置を
    測定することを特徴とする多面体の位置測定装置。
  10. 【請求項10】 測定すべき多面体の測定基準面として
    の第1の面を測定するための2個所の測定部位が幾何学
    的に拘束された前記多面体の第1の面を検出するために
    設けられた1組の距離センサ手段と、 多面体の前記第1の面と異なる面であって前記第1の面
    と実質上平行でない第2の面を測定するための2個所の
    測定部位と、多面体の前記第1の面および前記第2の面
    と異なる面であって前記第1の面および前記第2の面の
    いずれとも実質上平行でない第3の面を測定するための
    1個所の測定部位との3個所の測定部位のうち1個所の
    測定部位が幾何学的に拘束された前記第2の面および第
    3の面を検出するために設けられた2組の距離センサ手
    段と、を備え、 前記1組の距離センサ手段は、前記第1の面を測定する
    ための拘束された前記2個所の測定部位と異なる個所の
    測定部位を検出し、これによって多面体の前記第1の面
    を特定し、 前記2組の距離センサ手段は、前記第2の面および前記
    第3の面を測定するための拘束されていない2個所の測
    定部位を検出し、これによって多面体の前記第1の面に
    対する前記第2の面および前記第3の面を特定し、 かくして前記1組の距離センサ手段および前記2組の距
    離センサ手段からの距離検出信号に基づいて多面体の三
    次元の位置を測定することを特徴とする多面体の位置測
    定装置。
  11. 【請求項11】 多面体の位置を三次元的に測定する多
    面体の位置測定方法において、 一直線上に位置しない3組の第1の距離センサによって
    第1の面を測定するための3個所の測定部位の距離を検
    出して前記第1の面を測定基準面として特定し、 2組の第2の距離センサ手段によって、前記第1の面と
    実質上平行でない第2の面を測定するための2個所の測
    定部位の距離を検出して前記第1の面に対する前記第2
    の面を特定し、 1組の第3の距離センサ手段によって、前記第1および
    第2の面と異なる面であって前記第1および前記第2の
    面と実質上平行でない第3の面を測定するための1個所
    の測定部位の距離を検出して前記第1および第2の面に
    対する前記第3の面を特定し、 かくして前記3組の第1の距離センサ手段、前記2組の
    距離センサ手段および前記1組の距離センサ手段からの
    距離検出信号に基づいて多面体の三次元的位置を測定す
    ることを特徴とする多面体の位置測定方法。
  12. 【請求項12】 多面体の位置を三次元的に測定する多
    面体の位置測定方法において、 測定すべき多面体の測定基準面としての第1の面を測定
    するための2個所の測定部位を幾何学的に拘束し、 前記第1の面を測定するための拘束された前記2個所の
    測定部位と異なる個所の測定部位を1組の第1の距離セ
    ンサ手段によって検出して多面体の前記第1の面を特定
    し、 2組の第2の距離センサ手段によって、前記第1の面と
    実質上平行でない第2の面を測定するための2個所の測
    定部位の距離を検出して前記第1の面に対する前記第2
    の面を特定し、 1組の第3の距離センサ手段によって、前記第1および
    第2の面と異なる面であって前記第1および前記第2の
    面と実質上平行でない第3の面を測定するための1個所
    の測定部位の距離を検出して前記第1および第2の面に
    対する前記第3の面を特定し、 かくして前記1組の第1の距離センサ手段、前記2組の
    距離センサ手段および前記1組の距離センサ手段からの
    距離検出信号に基づいて多面体の三次元的位置を測定す
    ることを特徴とする多面体の位置測定方法。
  13. 【請求項13】 多面体の位置を三次元的に測定する多
    面体の位置測定方法において、 測定すべき多面体の測定基準面としての第1の面を測定
    するための2個所の測定部位を幾何学的に拘束し、 多面体の前記第1の面と異なる面であって前記第1の面
    と実質上平行でない第2の面を測定するための2個所の
    測定部位と、多面体の前記第1の面および第2の面と異
    なる面であって前記第1の面および前記第2の面のいず
    れとも実質上平行でない第3の面を測定するための1個
    所の測定部位との3個所の測定部位のうち1個所の測定
    部位を幾何学的に拘束し、 前記第1の面を測定するための拘束された前記2個所の
    測定部位と異なる個所の測定部位を1組の距離センサ手
    段によって検出して多面体の前記第1の面を特定し、 2組の距離センサ手段によって、前記第2の面および前
    記第3の面を測定するための幾何学的に拘束されていな
    い2個所の測定部位の距離を検出して前記第1の面に対
    する前記第2の面および第3の面を特定し、 かくして前記1組の距離センサ手段および前記2組の距
    離センサ手段からの距離検出信号に基づいて多面体の三
    次元的位置を測定することを特徴とする多面体の位置測
    定方法。
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