JPH101767A - チタン−アルミニウム金属間化合物の粉体形成方法及び溶射皮膜形成方法 - Google Patents

チタン−アルミニウム金属間化合物の粉体形成方法及び溶射皮膜形成方法

Info

Publication number
JPH101767A
JPH101767A JP8150522A JP15052296A JPH101767A JP H101767 A JPH101767 A JP H101767A JP 8150522 A JP8150522 A JP 8150522A JP 15052296 A JP15052296 A JP 15052296A JP H101767 A JPH101767 A JP H101767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
titanium
aluminum
intermetallic compound
powder
wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8150522A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2830912B2 (ja
Inventor
Takao Araki
孝雄 荒木
Minoru Nishida
稔 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP8150522A priority Critical patent/JP2830912B2/ja
Publication of JPH101767A publication Critical patent/JPH101767A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2830912B2 publication Critical patent/JP2830912B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Coating By Spraying Or Casting (AREA)
  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チタン−アルミニウム金属間化合物の粉体あ
るいは溶射皮膜を、連続的かつ効率的に形成する方法を
提供する。 【解決手段】 レーザ照射部8に対し、Al材料がTi
材料よりも先にレーザビーム2を照射されるよう、Ti
材料の少なくともレーザ照射側にAl材料が位置する状
態で、Ti材料とAl材料とを連続的に供給して、Ti
材料とAl材料とをレーザビーム2で溶融させながら接
触させ、Ti材料とAl材料とが接触した位置に不活性
ガスGを噴射して、Ti材料とAl材料とを化合させな
がら飛散させ、飛散するTi材料とAl材料とで形成さ
れた金属間化合物を固化させ、あるいは、対象基材13
上に溶射してTi−Al金属間化合物の粉体あるいは溶
射皮膜を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チタン−アルミニ
ウム金属間化合物の粉体形成方法及び溶射皮膜形成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】チタン−アルミニウム金属間化合物は、
高温で高い比強度を持ち、800℃においてもその強度
は350MPaであり、耐酸化特性にも優れている。こ
のため、チタン−アルミニウム金属間化合物は、その軽
量耐熱材料としての特長を生かし、ジェットエンジン等
の部品を作製するための材料として期待されている。し
かし、チタン−アルミニウム金属間化合物は、室温では
引張変形が困難であり、被加工性に乏しい。従来より、
チタン−アルミニウム金属間化合物を利用すべく、基材
金属の表面に当該金属間化合物を溶射する方法が考えら
れている。このように、金属表面に溶射皮膜を形成すれ
ば、チタン−アルミニウム金属間化合物の脆い性質を基
材金属で補うことが可能となり、かつ、金属表面にはチ
タン−アルミニウム金属間化合物の特性を備えた高機能
材料を得ることができる。従来においては、チタン−ア
ルミニウム金属間化合物の粉末を減圧下でプラズマ溶射
し、溶射被覆を作製しているものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のチ
タン−アルミニウム金属間化合物の溶射皮膜形成方法で
は、粉末燃焼合成法あるいは真空溶解法によって、予め
チタン−アルミニウム金属間化合物を作製し、さらにこ
れを粉砕して得たチタン−アルミニウム金属間化合物の
粉末をプラズマ溶射していたから、溶射皮膜を作製する
ために多くの手間と費用とを必要としていた。
【0004】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、チタン−アルミニウム金属間化合物の粉体
あるいは溶射皮膜を、連続的かつ効率的に形成する方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の特徴手段を、図2および図3に示した例を参
考に説明する。
【0006】(構成1)本発明に係るチタン−アルミニ
ウム金属間化合物の粉体形成方法は、請求項1に記載し
たごとく、レーザ照射部8に対し、アルミニウム材料が
チタン材料よりも先にレーザビーム2を照射されるよ
う、チタン材料の少なくともレーザ照射側にアルミニウ
ム材料が位置する状態で、前記チタン材料と前記アルミ
ニウム材料とを連続的に供給して、前記チタン材料と前
記アルミニウム材料とを前記レーザビーム2で溶融させ
ながら接触させ、前記チタン材料と前記アルミニウム材
料とが接触した位置に不活性ガスGを噴射して、前記チ
タン材料と前記アルミニウム材料とを化合させながら飛
散させ、飛散する前記チタン材料と前記アルミニウム材
料とで形成された金属間化合物を固化させることを特徴
とする。 (作用・効果)チタンとアルミニウムとの燃焼合成は、
少なくとも一方の金属が溶融し、他方の金属の内部に拡
散することで生じると考えられる。本発明の方法によれ
ば、融点の低いアルミニウムが先にレーザ照射されるよ
うレーザ照射部に送給され、一旦このアルミニウムが溶
融すれば燃焼合成が発生可能となる。よって、本発明の
方法によれば、より少ないエネルギー消費でチタンとア
ルミニウムとの燃焼合成を発生させることができる。ま
た、燃焼合成は大きな反応熱の発生を伴い、この反応熱
は、レーザ照射によるエネルギーに付加されるから、ア
ルミニウムの溶融およびチタンとアルミニウムとの燃焼
合成がより促進され、チタン−アルミニウム金属間化合
物が極めて短時間のうちに形成される。このように、本
発明の方法によれば、レーザビームが有するエネルギー
を最大限に利用して燃焼合成を発生させることができ、
チタン−アルミニウム金属間化合物の粉体を効率的に形
成することができる。さらに、本発明の方法は、レーザ
照射部に対してチタンおよびアルミニウムを連続的に供
給し、溶融した双方の金属を順次飛散させながら燃焼合
成させ、飛散中に凝固を完了させることができる。よっ
て、チタン−アルミニウム金属間化合物の粉末を連続的
に得ることを可能にするだけでなく、従来の方式のよう
に、前記金属間化合物を得た後、粉砕する手間を省略す
ることができる。
【0007】(構成2)本発明に係るチタン−アルミニ
ウム金属間化合物の粉体形成方法においては、請求項2
に記載したごとく、前記チタン材料をチタンワイヤ5と
し、前記アルミニウム材料をアルミニウムワイヤ6とす
ることができる。 (作用・効果)従来の燃焼合成では、チタンとアルミニ
ウムとが反応し易いようにするため、予め粉体化して混
合しておく必要があり、しかも、例えばバッチ方式で燃
焼合成させていたからチタン−アルミニウム金属間化合
物の形成効率が悪かった。本発明のごとく、供給するチ
タンおよびアルミニウムを単なるワイヤで構成すること
で、このような前工程を不用にできるばかりでなく、レ
ーザ照射部への連続供給も可能である。さらに、使用す
る材料の純度についても、ワイヤ材料の方が粉体材料よ
りも高純度のものを容易に得ることができ、その結果、
より純度の高いチタン−アルミニウム金属間化合物の粉
体を得ることができる。
【0008】(構成3)本発明に係るチタン−アルミニ
ウム金属間化合物の溶射皮膜形成方法は、請求項3に記
載したごとく、レーザ照射部8に対し、アルミニウム材
料がチタン材料よりも先にレーザビーム2を照射される
よう、チタン材料の少なくともレーザ照射側にアルミニ
ウム材料が位置する状態で、前記チタン材料と前記アル
ミニウム材料とを連続的に供給して、前記チタン材料と
前記アルミニウム材料とを前記レーザビーム2で溶融さ
せながら接触させ、前記チタン材料と前記アルミニウム
材料とが接触した位置に不活性ガスGを噴射して、前記
チタン材料と前記アルミニウム材料とを化合させながら
飛散させ、飛散する前記チタン材料と前記アルミニウム
材料とで形成された金属間化合物を対象基材13上に溶
射することを特長とする。 (作用・効果)本発明の方法によれば、上記構成1と同
様の作用・効果を発揮することができるから、従来の溶
射皮膜形成方法のように、一旦、チタン−アルミニウム
金属間化合物の粉体を形成した後、改めて溶射を行うと
いう手間を省くことができる。つまり、チタンとアルミ
ニウムの材料供給から、双方の材料の燃焼合成を経て、
溶射皮膜の形成に至る工程を連続して行うことができる
から、チタン−アルミニウム金属間化合物の溶射皮膜を
極めて効率的かつ連続的に得ることができる。
【0009】(構成4)本発明に係るチタン−アルミニ
ウム金属間化合物の溶射皮膜形成方法においては、請求
項4に記載したごとく、前記チタン材料をチタンワイヤ
5とし、前記アルミニウム材料をアルミニウムワイヤ6
とすることができる。 (作用・効果)本方法によれば、上記構成2と同様の作
用・効果を得ることができ、より純度の高いチタン−ア
ルミニウム金属間化合物の溶射皮膜を形成することがで
きる。
【0010】(構成5)本発明に係るチタン−アルミニ
ウム金属間化合物の溶射皮膜形成方法においては、請求
項5に記載したごとく前記不活性ガスGを窒素ガスとす
ることができる。 (作用・効果)通常、チタンは、窒素ガスと大きい発熱
を伴いながら燃焼反応する金属であるが、本発明の方法
においては、チタンとアルミニウムとの反応がチタンと
窒素ガスとの反応より先行して生じるため、窒素ガスは
チタン−アルミニウム金属間化合物を生成する上で特に
影響を及ぼすものではない。ただし、チタン−アルミニ
ウム金属間化合物の内部には、微量の窒素原子が固溶す
ることとなり、この窒素原子は、形成された溶射皮膜の
硬さ・強度を向上させる効果を有する。また、窒素ガス
は安価な不活性ガスであるから、チタン−アルミニウム
金属間化合物の溶射皮膜を連続的に得る場合でも、その
製造コストを低減化させることができる。
【0011】尚、上記課題を解決するための手段の説明
中、図面を参照し、図面との対照を便利にするために符
号を記すが、当該記入により本発明が添付図面の構成に
限定されるものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0013】(概要)本発明は、燃焼合成によって形成
可能であり、高温で高い比強度を持ち、耐酸化特性にも
優れたチタン−アルミニウム金属間化合物の粉体あるい
は溶射皮膜を、連続的かつ効率的に形成するための方法
に関するものである。図1にはチタン−アルミニウム二
元系状態図を示す。本発明では、前記チタン−アルミニ
ウム金属間化合物の中でも、特に、高温で幅広い組成を
有しており、軽量耐熱材料として利用される TiAl を得
るのが目的である。本発明のチタン−アルミニウム金属
間化合物の粉体形成方法及び溶射皮膜形成方法において
は、レーザビームの照射位置に対して、チタンワイヤお
よびアルミニウムワイヤからなる複合ワイヤを連続的に
供給し、双方のワイヤを溶融させつつ、別途設けた噴霧
装置を用いてこの溶融したチタンおよびアルミニウムを
噴霧化し、主に、前記双方のワイヤが飛散している最中
に燃焼合成させることにより前記 TiAl を生成するもの
である。そして、前記 TiAl が飛散している最中に固化
したものを回収することにより、前記 TiAl の粉体を得
ることができ、一方、燃焼合成された前記 TiAl を、固
化する前に任意の対象基材の表面に溶射することにより
前記 TiAl の溶射皮膜を得ることができる。
【0014】(使用設備・材料)本発明に用いる金属間
化合物形成装置Sの概要を図2に示す。熱源としては、
出力1.4kWの熱流型シングルモールドタイプのCO
2 レーザ発振器1を用いる。この発振器1から発振され
る20mm径のレーザビーム2を焦点距離125mmの
ZnSeレンズ3を用いて直径0.2mmに集光し、溶
融する複合ワイヤWに対して、その供給方向とは直角な
方向の一方側から照射する。前記複合ワイヤWの供給位
置を挟んで前記レーザ発振器1と反対側には、レーザビ
ームを受け止めるためのダンパー4を設けてある。
【0015】前記複合ワイヤWは、図3に示すごとく、
チタンワイヤ5およびアルミニウムワイヤ6を縒り線に
したものを用いる。本実施形態においては、純度99.
9%以上で直径0.3mmの前記チタンワイヤ5を中央
に三本並べ、その両側に、純度99.8%以上で直径
0.3mmのアルミニウムワイヤ6を夫々二本並べてこ
れを縒り線にした複合ワイヤWを用いることとする。こ
れにより、前記双方のワイヤ5,6を供給する時点にお
ける両者の比率は、原子の数量比で表現すると、チタン
が約42at. %、アルミニウムが約58at. %となる。
この比率を有するチタン−アルミニウム金属間化合物
は、 TiAl であり、当該TiAl は、例えば、1000℃
以上の高温域においても安定である。上記のごとく構成
した前記複合ワイヤWは、前記装置Sの上部に設けたワ
イヤ送給口7を通じてレーザ照射部8に送給され、加熱
・溶融される。
【0016】前記複合ワイヤWのワイヤ送給口7の周囲
には、同心円状に二重のガス噴射口を設ける。このう
ち、内側のガス噴射口は、溶融した前記複合ワイヤWを
霧状にするための噴霧ガス噴射口9であり、外側のガス
噴射口は、酸素等の不純物が外部からレーザ照射部8に
混入するのを防止するための遮蔽ガス噴射口10であ
る。本発明に係る噴霧ガス11および遮蔽ガス12とし
ては、安価な不活性ガスGである窒素ガスを用いる。前
記レーザビーム2で加熱・溶融された前記複合ワイヤW
は、前記噴霧ガス11によって霧状に飛散し、主に飛散
中にチタンとアルミニウムとが燃焼合成して前記 TiAl
が形成される。
【0017】本発明の方法により前記 TiAl の粉体を得
るには、飛散している最中にチタンとアルミニウムとの
燃焼合成が完全に終了することは勿論、飛散中に凝固が
完了することが必要である。本実施形態では、前記噴霧
ガス11の噴射方向下手側に粉体回収手段12として、
例えばドライアイスを配置する。これにより、前記レー
ザ照射部8と前記ドライアイスとの間の空間に、前記ド
ライアイスが昇華して生じた低温の二酸化炭素が充満す
るから、前記 TiAl の粉体は飛散中に積極的に冷却さ
れ、凝固が促進される。さらに、飛散した前記 TiAl の
粉体は前記ドライアイスにより捕捉されるが、前記ドラ
イアイスはその後完全に昇華してしまうから、改めて前
記 TiAlの粉体を分別回収する手間を要しない。尚、前
記 TiAl の凝固を促進させるためには、この他にも種々
の構成を採ることが可能である。例えば、前記 TiAl の
粉体回収手段12を、前記噴霧ガス11の噴射位置から
十分に距離を隔てて配置してもよい。一方、本発明の方
法により前記 TiAl の溶射皮膜を得るには、前記噴霧ガ
ス11の噴射方向下手側に対象基材13を配置する必要
がある。しかも、チタンとアルミニウムとが燃焼合成し
た後、凝固する前に前記対象基材13に溶射する必要が
あるから、前記噴霧ガス11の噴射位置と前記対象基材
13との間隔を適切に設定する必要がある。対象基材1
3としては、各種の鋼材を任意に選択することができ、
本実施形態においてはSUS304鋼材を用いた。
【0018】(運転条件)前記 TiAl の粉体形成に係る
前記金属間化合物形成装置Sの主な運転条件を以下に示
す。前記レーザ照射は、レーザ出力を0.8kW〜1.
2kWの範囲で変化させて行った。前記噴霧ガス11お
よび前記遮蔽ガス12の噴射は、夫々98kPa〜29
6kPaの範囲で変化させて行った。前記複合ワイヤW
の送給は、20mm/s〜35mm/sの範囲で変化さ
せて行った。
【0019】(燃焼合成)従来、前記 TiAl を形成する
ための一般的な方法としては、チタン粉末とアルミニウ
ム粉末とを混合した後、燃焼合成して得るものが知られ
ている。つまり、混合した粉末の一か所をアルミニウム
の融点直上である約973K程度まで加熱すると、溶融
したアルミニウムがチタンの内部に拡散し始め、燃焼合
成が生じる。その際には70kJ/molという大きな
発熱を伴い、両者は激しく反応する。この発熱は、さら
に隣接するアルミニウムを溶融させて連続的に前記燃焼
合成を誘発させるのである。従来の方法においては、上
記のごとく、チタンとアルミニウムとを連続的に反応さ
せるためには、両者を確実に接触させる必要があり、そ
のためには両者を粉末に形成する必要があった。しか
し、本発明においては、レーザ照射によって溶融を始め
たアルミニウムが、前記噴霧ガス11によってチタンワ
イヤ5の周囲に流動されることとなり、しかも、燃焼合
成を開始したチタンとアルミニウムとは前記噴霧ガス1
1によって順次飛散させられるから、レーザ照射部8に
は、未反応のアルミニウムとチタンとを常に存在させる
ことができて、両者の燃焼合成を連続的に発生させるこ
とが可能となる。チタンとアルミニウムとの燃焼合成が
生じるためには、上記のごとく、アルミニウムを溶融さ
せてチタンの内部に拡散させる必要がある。本発明の方
法においては、前記複合ワイヤWをレーザ照射部8に供
給する際には、レーザビーム2がチタンよりも先にアル
ミニウムに対して照射されるように配置している。図4
(イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)は、前記複合ワイヤW
に対してレーザ照射した場合の、前記複合ワイヤWにお
けるチタンとアルミニウムとの反応モデルを示す。レー
ザ照射を受けたアルミニウムワイヤ6は高温化し、それ
に伴ってレーザエネルギーの吸収率がさらに増すことと
なって、前記アルミニウムワイヤ6はますます高温化さ
れる。そして融点に達したアルミニウムワイヤ6は溶融
を開始し、図4(ロ)に示すごとくチタンワイヤ5を包
み込むように流動する。この溶融したアルミニウムは、
チタンと爆発的な燃焼合成反応を起こして前記 TiAl を
生成する。この時放出される反応熱は、レーザ照射によ
る入熱に加えられ、図4(ハ)に示すごとく前記複合ワ
イヤWの溶融はさらに促進される。そして、完全に溶融
したチタンとアルミニウムとは、図4(ニ)(ホ)に示
すごとく燃焼合成を生じさせながら前記噴霧ガス11に
より噴霧化される。このように、本発明の方法において
は、溶融したチタンおよびアルミニウムが噴霧化される
までは、両者はレーザビーム2によって加熱される。よ
って、燃焼合成に伴って発生する燃焼熱のみを利用する
従来方法と比較して、本発明の方法では、利用し得るエ
ネルギーが多いといえる。このため、チタンとアルミニ
ウムとの燃焼合成がより促進され、前記 TiAl が極めて
短時間のうちに形成されると考えられる。このような反
応に必要な時間は、従来の方法の場合には燃焼熱の発生
状況を測定することにより、また、本発明の場合には前
記噴霧ガス11の噴射速度および前記レーザ照射部8と
粉体回収手段12との距離に基づいて求めることができ
る。例えば、20μm程度の粒径を有するチタン粉体と
アルミニウム粉体とを使用した場合、所定量の前記 TiA
l を生成する際の燃焼合成の開始から凝固完了までの時
間は、従来の燃焼合成においては数秒オーダーの時間を
必要としていたのに対し、本発明の場合には数十分の1
秒で済む。
【0020】(生成したチタン−アルミニウム金属間化
合物の粉体の分析)図5には、レーザ出力および噴霧ガ
ス11圧力を変化させて得た前記 TiAl の粉体を、走査
電子顕微鏡(SEM)を用いて観察した結果を示す。何
れの条件においても表面の滑らかな球状の粉体が回収で
きる。前記粉体の粒径はレーザ出力にはそれほど影響さ
れず、主に、噴霧ガス11圧力に影響されることがわか
る。そして、前記粉体の粒径は前記噴霧ガス11圧力を
増加させるほど小さくなる傾向がみられる。例えば、レ
ーザ出力1.2kWの場合には、前記噴霧ガス11圧力
を98kPaとして得た粉体の粒径はおよそ30μmで
あるのに対して、噴霧ガス11圧力を296kPaに増
大させて得た粉体の粒径はおよそ10μmに縮径した。
尚、図示は省略するが、例えば、レーザ出力が0.8k
Wで、噴霧ガス11圧力が98kPaより低い場合など
のように、入熱が不足していると思われる条件下におい
て、あるいは、噴霧ガス11圧力が小さいと思われる条
件下においては、未溶融チタンワイヤ5を含む粒径15
0μm以上の粉体が多数得られた。
【0021】また、得られた粉体をX線回折装置を用い
て組成分析した結果を図6(イ)(ロ)(ハ)に示す。
レーザ出力が0.8kWの場合、得られた粉体は TiA
l が主体であり、この他には、Ti3Al 、TiAl3 、あるい
は未反応のチタン、さらには、チタンが噴霧ガス11で
ある窒素と反応して生成した TiN も存在した。この傾
向は噴霧ガス圧力を変化させても変わらなかった(同図
(イ))。レーザ出力を1.0kWに上昇させ、かつ、
噴霧ガス圧力を196kPa以上にすると、TiAl3 、未
反応のチタンおよびTiN はみられず、粉体は前記 TiAl
が主体で少量のTi3Al を含む組織になった(同図
(ロ))。さらに、レーザ出力を1.2kWに上昇させ
ても同じ組織が得られた(同図(ハ))。
【0022】また、図7には、回収粉体をX線マイクロ
アナライザ(EPMA)を用いて行った点分析結果を示
す。マトリックス部分の定量濃度はチタンが約46at.
%、アルミニウムが54at. %であった。よって、当該
生成粉体は、図1のチタン−アルミニウム二元系状態図
からみて前記 TiAl であることがわかる。一方、前記マ
トリックス中に析出あるいは晶出した組織は、チタンが
約66at. %、アルミニウムが約34at. %であり、X
線回折の結果、Ti3Al であることがわかった。レーザ照
射位置に送給する前記複合ワイヤWのアルミニウム組成
は58at. %であり、チタンよりもアルミニウムが多い
組成であるのにも拘わらず、このようなチタンリッチな
Ti3Al が析出あるいは晶出するのは、レーザビーム2の
入熱が小さい等の理由でチタンとアルミニウムとの反応
が十分に進行することができず、前記チタンワイヤ5の
中心部まで反応が終了しなかったためと考えられる。こ
のことは、図8(イ)(ロ)に示すごとく、実際に、得
られたチタン−アルミニウム金属間化合物を圧力50M
Pa、1473Kの温度で1時間焼結させたところ、前
記 Ti3Al は殆ど消失し、前記 TiAl を主体とする組織
が得られることから推測することができる。また、上記
焼結した金属間化合物の組織の中には Ti2AlN が僅かに
見られた。この Ti2AlN は、前記噴霧ガス11の窒素か
ら混入し、前記 TiAl および前記 Ti3Alに固溶していた
窒素原子と不安定な Ti3Al とが反応して生成したもの
と考えられるが、このように金属間化合物の内部に固溶
した窒素原子は、金属間化合物の硬さ・強度を向上させ
る効果を有する。この点、前記噴霧ガス11に窒素ガス
を用いることは、高強度を有するチタン−アルミニウム
金属間化合物を生成するうえで有効である。
【0023】(生成したチタン−アルミニウム金属間化
合物の溶射皮膜)一方、本発明の溶射皮膜形成方法によ
って、チタン−アルミニウム金属間化合物の溶射皮膜を
形成する場合には、前記複合ワイヤWの供給速度が、健
全な溶射皮膜を形成する上で重要となる。本実施形態に
おいては、SUS304鋼の基材上に厚さ400μmの
溶射皮膜を形成した。溶射は、レーザ出力を1.2k
W、噴霧ガス圧力を296kPaとして行い、前記複合
ワイヤWの送給速度は、20〜35mm/sの範囲で変
化させた。図示は省略するが、形成した溶射皮膜の断面
は、溶射粒子が高速で基材に衝突して変形・付着を繰り
返した溶射皮膜特有の組織となる。ワイヤ送給速度が2
0mm/sと遅い場合には多孔質な溶射皮膜が形成され
る。これは、前記レーザのエネルギーによって溶融・燃
焼合成し得るワイヤ送給量に比べて、前記複合ワイヤW
の送給が少な過ぎるため、溶融した金属の噴霧が間欠的
になるからである。ワイヤ送給速度を高めると溶射皮膜
は緻密になり、ワイヤ送給速度が30mm/sの場合に
最も良好な溶射皮膜が得られた。しかし、さらにワイヤ
送給速度を35mm/sに高めると、チタンとアルミニ
ウムとの燃焼合成が間に合わずに未溶融のチタンワイヤ
5が残存し、その結果、再び空孔を有する溶射皮膜が形
成された。
【0024】図9には、得られた溶射皮膜のX線回折結
果を示す。粉体の場合と同様に、当該溶射皮膜も前記 T
iAl を主体とするものであることがわかる。
【0025】通常、チタンは、窒素と大きい発熱を伴い
ながら燃焼反応する金属であるが、本発明の方法により
作製したチタン−アルミニウム金属間化合物は、上記の
ごとく TiAl が主体であった。つまり、前記噴霧ガス1
1として窒素ガスを用いた場合でも、チタンあるいはア
ルミニウムの窒化物は殆ど認められなかった。これは、
図4に示したごとく、アルミニウムがチタンを包み込む
ように溶融し、チタンと窒素ガスとの反応を阻止したこ
と、および、チタンとアルミニウムとの反応温度が97
3Kであって、チタンと窒素との反応温度である110
0Kよりも低いため、チタンとアルミニウムとの燃焼合
成が優先的に生じたためと考えられる。
【0026】〔別実施形態〕 〈1〉 上記実施形態においては、噴霧ガス11として
窒素ガスを用いたが、これに替えてアルゴンガス等のよ
り不活性なガスを用いてもよい。この場合、アルゴン等
が金属間化合物の内部に固溶することは殆ど無いから、
所望の成分を有するチタン−アルミニウム金属間化合物
を確実に得ることができる。 〈2〉 上記実施例においては、複合ワイヤWをレーザ
照射部8に供給するものとしたが、前記複合ワイヤWの
代わりにチタンおよびアルミニウムの粉末を連続的に供
給するものであってもよい。ただし、この場合には、ア
ルミニウム粉末が確実にチタン粉末と接触できるように
する必要がある。例えば、双方の粉末を予め混合してお
いたり、あるいは、アルミニウム粉末がチタン粉末の周
囲を取り囲む状態となるよう、バインダー等を用いて夫
々の粉末をある程度成形しておくこと等が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】チタン−アルミニウム二元系平衡状態図
【図2】チタン−アルミニウム金属間化合物形成装置の
説明図
【図3】複合ワイヤの断面図
【図4】チタンとアルミニウムとの燃焼合成の過程を示
す説明図
【図5】レーザー出力および噴霧ガス圧力と、得られた
チタン−アルミニウム金属間化合物の粉体の粒径との関
係を示す説明図
【図6】チタン−アルミニウム金属間化合物の粉体のX
線回折結果
【図7】チタン−アルミニウム金属間化合物の粉体のE
PMAによる点分析結果
【図8】チタン−アルミニウム金属間化合物の粉体を焼
結したもののX線回折結果
【図9】チタン−アルミニウム金属間化合物の溶射皮膜
のX線回折結果
【符号の説明】
2 レーザビーム 5 チタンワイヤ 6 アルミニウムワイヤ 8 レーザ照射部 13 対象基材 G 不活性ガス
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】レーザー出力および噴霧ガス圧力と、得られた
チタン−アルミニウム金属間化合物の粉体の粒径との関
係を示す顕微鏡写真(SEM写真)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタンとアルミニウムとの金属間化合物
    による粉体を形成する方法であって、 レーザ照射部に対し、アルミニウム材料がチタン材料よ
    りも先にレーザビームを照射されるよう、チタン材料の
    少なくともレーザ照射側にアルミニウム材料が位置する
    状態で、前記チタン材料と前記アルミニウム材料とを連
    続的に供給して、 前記チタン材料と前記アルミニウム材料とを前記レーザ
    ビームで溶融させながら接触させ、前記チタン材料と前
    記アルミニウム材料とが接触した位置に不活性ガスを噴
    射して、前記チタン材料と前記アルミニウム材料とを化
    合させながら飛散させ、 飛散する前記チタン材料と前記アルミニウム材料とで形
    成された金属間化合物を固化させるチタン−アルミニウ
    ム金属間化合物の粉体形成方法。
  2. 【請求項2】 前記チタン材料がチタンワイヤであり、
    前記アルミニウム材料がアルミニウムワイヤである請求
    項1に記載のチタン−アルミニウム金属間化合物の粉体
    形成方法。
  3. 【請求項3】 チタンとアルミニウムとの金属間化合物
    による皮膜を形成する方法であって、 レーザ照射部に対し、アルミニウム材料がチタン材料よ
    りも先にレーザビームを照射されるよう、チタン材料の
    少なくともレーザ照射側にアルミニウム材料が位置する
    状態で、前記チタン材料と前記アルミニウム材料とを連
    続的に供給して、 前記チタン材料と前記アルミニウム材料とを前記レーザ
    ビームで溶融させながら接触させ、前記チタン材料と前
    記アルミニウム材料とが接触した位置に不活性ガスを噴
    射して、前記チタン材料と前記アルミニウム材料とを化
    合させながら飛散させ、 飛散する前記チタン材料と前記アルミニウム材料とで形
    成された金属間化合物を対象基材上に溶射するチタン−
    アルミニウム金属間化合物の溶射皮膜形成方法。
  4. 【請求項4】 前記チタン材料と前記アルミニウム材料
    とが、夫々チタンワイヤとアルミニウムワイヤである請
    求項3に記載のチタン−アルミニウム金属間化合物の溶
    射皮膜形成方法。
  5. 【請求項5】 前記不活性ガスが窒素ガスである請求項
    3又は4に記載のチタン−アルミニウム金属間化合物の
    溶射皮膜形成方法。
JP8150522A 1996-06-12 1996-06-12 チタン−アルミニウム金属間化合物の粉体形成方法及び溶射皮膜形成方法 Expired - Fee Related JP2830912B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8150522A JP2830912B2 (ja) 1996-06-12 1996-06-12 チタン−アルミニウム金属間化合物の粉体形成方法及び溶射皮膜形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8150522A JP2830912B2 (ja) 1996-06-12 1996-06-12 チタン−アルミニウム金属間化合物の粉体形成方法及び溶射皮膜形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH101767A true JPH101767A (ja) 1998-01-06
JP2830912B2 JP2830912B2 (ja) 1998-12-02

Family

ID=15498713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8150522A Expired - Fee Related JP2830912B2 (ja) 1996-06-12 1996-06-12 チタン−アルミニウム金属間化合物の粉体形成方法及び溶射皮膜形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2830912B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1176227A1 (de) * 2000-07-26 2002-01-30 DaimlerChrysler AG Verfahren zur Herstellung einer Oberflächenschicht
JP2008528813A (ja) * 2005-01-31 2008-07-31 マテリアルズ アンド エレクトロケミカル リサーチ コーポレイション ニア・ネット・シェイプのチタン体の低コストの製造法
CN108754373A (zh) * 2018-06-15 2018-11-06 湖南大学 一种实现钛合金表面晶粒形态调控的脉冲激光表面熔凝方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01215961A (ja) * 1988-02-24 1989-08-29 Agency Of Ind Science & Technol レーザ溶射法
JPH01222002A (ja) * 1988-03-02 1989-09-05 Sumitomo Electric Ind Ltd 金属間化合物粉末の製造方法
JPH0313510A (ja) * 1989-06-12 1991-01-22 Agency Of Ind Science & Technol レーザ光線による微粉末の製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01215961A (ja) * 1988-02-24 1989-08-29 Agency Of Ind Science & Technol レーザ溶射法
JPH01222002A (ja) * 1988-03-02 1989-09-05 Sumitomo Electric Ind Ltd 金属間化合物粉末の製造方法
JPH0313510A (ja) * 1989-06-12 1991-01-22 Agency Of Ind Science & Technol レーザ光線による微粉末の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1176227A1 (de) * 2000-07-26 2002-01-30 DaimlerChrysler AG Verfahren zur Herstellung einer Oberflächenschicht
JP2008528813A (ja) * 2005-01-31 2008-07-31 マテリアルズ アンド エレクトロケミカル リサーチ コーポレイション ニア・ネット・シェイプのチタン体の低コストの製造法
CN108754373A (zh) * 2018-06-15 2018-11-06 湖南大学 一种实现钛合金表面晶粒形态调控的脉冲激光表面熔凝方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2830912B2 (ja) 1998-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11826832B2 (en) Passivation and alloying element retention in gas atomized powders
US6968990B2 (en) Fabrication and utilization of metallic powder prepared without melting
US20070119908A1 (en) Titanium-Aluminide Turbine Wheel and Shaft Assembly
JP2678804B2 (ja) 鉄合金基材上に純Cu肉盛層を形成する方法
JP2004183652A (ja) 単結晶あるいは一方向凝固物品を製造、変更あるいは補修する方法
US5503703A (en) Laser bonding process
US20220162727A1 (en) Method of making components with metal matrix composites and components made therefrom
US7727462B2 (en) Method for meltless manufacturing of rod, and its use as a welding rod
JPH101767A (ja) チタン−アルミニウム金属間化合物の粉体形成方法及び溶射皮膜形成方法
Kim et al. Fabrication of aluminum (AlSi10Mg) matrix particle (Ti and Zr) reinforced composite foam using directed energy deposition
JP2003530207A (ja) 溶融合金をガス噴霧することによるラネー触媒製法
JPS62270277A (ja) Ti基合金製耐摩部材の製造方法
Wang et al. Microstructural characteristics of iron based alloy laser clad on Al–Si alloy
JPS6155588B2 (ja)
JPH04210886A (ja) レーザクラッディング方法
JPH0688198A (ja) 多孔質溶射皮膜形成方法および溶射皮膜
JP5388272B2 (ja) 金属粒子製造方法
JP3774286B2 (ja) 銅合金と合金鋼のクラッド材の製造方法
JP3626553B2 (ja) 銅合金と鋼のクラッド材の製造方法
JP2535652B2 (ja) レ―ザクラッディング・アロイング法
JP3463377B2 (ja) 厚板の延性材料の切断加工法
JPH07171690A (ja) アルミ鋳物の溶接方法
Constantin Laser 3D printing of Diamond-based Composite Materials for Thermal Management Applications
RU2307726C2 (ru) Способ газолазерной резки титана и его сплавов
EP4402296A1 (fr) Composition d'alliage de cuivre et son procédé de fabrication, procédé de fabrication d'une pièce à partir de la composition d'alliage de cuivre

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080925

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080925

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090925

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090925

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100925

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110925

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110925

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120925

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120925

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130925

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees