JP3463377B2 - 厚板の延性材料の切断加工法 - Google Patents
厚板の延性材料の切断加工法Info
- Publication number
- JP3463377B2 JP3463377B2 JP26655994A JP26655994A JP3463377B2 JP 3463377 B2 JP3463377 B2 JP 3463377B2 JP 26655994 A JP26655994 A JP 26655994A JP 26655994 A JP26655994 A JP 26655994A JP 3463377 B2 JP3463377 B2 JP 3463377B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ductile material
- cutting
- irradiation
- ductile
- thick plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
ザー光を用いて切断する厚板の延性材料の切断加工法に
関するものである。
化反応と溶断)、プラズマ切断(プラズマアークによる
溶断)、機械切断(鋸歯やシャーリングによる物理的切
断)があるが、これらは板厚の厚い大型の構造物の切断
には適していないため、レーザー切断(母材の加熱溶融
と除去)が検討されてきている。
よる母材の加熱溶融とレーザー光と同軸状にガスジェッ
トを吹き付け、ガスジェットの運動エネルギーを利用し
て溶融物を除去することで分離・切断を行うものであ
る。
厚くなると切断に必要な照射エネルギーが大きくなり、
吹き付けるガスの消費量が著しく増え、レーザー切断の
経済性が損なわれる問題がある。
し、少ないエネルギーのレーザー光の照射で厚板の延性
材料を切断できる厚板の延性材料の切断加工法を提供す
ることにある。
に請求項1の発明は、厚板の延性材料に、その厚板の延
性材料の切断に必要な照射エネルギーより少ないエネル
ギーのレーザー光を照射してその延性材料を切断するた
めの切断加工法であって、延性材料に集光したレーザー
光を照射すると共にその切断方向に延性材料或いはレー
ザー光を往復移動させ、かつその照射部の近傍に冷却材
を噴射して短時間で急速な加熱と冷却を繰り返し行っ
て、切断方向に溶融・凝固による割れを発生させて延性
材料を切断することを特徴とする厚板の延性材料の切断
加工法である。
の厚板の延性材料の切断に必要な照射エネルギーより少
ないエネルギーのレーザー光を照射してその延性材料を
切断するための切断加工法であって、延性材料に集光し
たレーザー光を照射すると共にその切断方向に延性材料
或いはレーザー光を往復移動させ、かつ溶融層に不純物
を混入させて切断方向に溶融層の凝固時の物理的変化で
割れを生じさせて切断することを特徴とする厚板の延性
材料の切断加工法である。
の厚板の延性材料の切断に必要な照射エネルギーより少
ないエネルギーのレーザー光を照射してその延性材料を
切断するための切断加工法であって、延性材料に集光し
たレーザー光を照射すると共にその切断方向に延性材料
或いはレーザー光を往復移動させ、かつ溶融層に不純物
を混入させると共に照射部の近傍に冷却材を噴射して、
切断方向に溶融層の凝固時の物理的変化で割れと溶融・
凝固による割れとを発生させて延性材料を切断すること
を特徴とする厚板の延性材料の切断加工法である。
を延性材料の切断方向に対して相対的に往復移動させて
照射すると共に冷却材を噴射することで、延性材料の切
断方向に対して短時間に急速な加熱と冷却を行い、その
溶融・凝固過程で起こる冶金的な化学反応や膨張・収縮
などの物理的変化の結果生じた欠陥(割れ)によって延
性材料を分離・切断することが可能となる。
ー光を延性材料の切断方向に対して相対的に往復移動さ
せて照射すると共に、その溶融層に水素、硫黄、炭素な
どの不純物を故意に混入させることで、延性材料の切断
方向に対して加熱溶融と凝固を繰り返し行い、溶融・凝
固の際に生じる欠陥(割れ)によって延性材料を分離・
切断することが可能となる。請求項3の発明によれば、
不純物の混入と冷却材の噴射を併用して行うことにより
良好な延性材料の分離・切断が可能となる。
詳述する。
よる凝固割れで、延性材料を分離・切断する例を示した
ものである。
加熱・急冷による冶金的性質の変化を受けやすい、構造
用材料であり、例えば低合金鋼、低合金高張力鋼などか
らなる。
光学装置12からレーザー光Lが集光されて照射部11
に照射される。
る際に、延性材料10が往復移動するよう或いは延性材
料10に対して照射光学装置12が切断方向に沿って往
復移動するようにされる。
わち移動方向後方或いは前方に冷却水、冷却空気或いは
液体窒素などの冷却材13を噴射する冷却材噴出ノズル
14が設けられ、照射光学装置12の移動と共に移動す
るよう、或いは延性材料10が移動する時には固定して
設けられる。
急冷による金属の冶金的性質の変化を受けやすい、構造
材料である低合金高張力鋼で、高張力鋼が、レーザー光
Lの照射により溶融し溶融層16となる。この溶融層1
6に、冷却材噴出ノズル14より冷却水などの冷却材1
3を噴射することで、溶融層16が凝固層18となり、
その際の急激な温度変化により硬度が著しく増し、脆く
なり割れ20が生じ、これにより延性材料10を切断す
ることができる。このレーザ光Lの照射と冷却とは繰り
返し行うことで、より深い割れを生じさせることがで
き、延性材料10が厚くても容易に切断できる。
上昇後の冷却速度(冷却時間)と密接に関係している。
冷却速度が速ければ速いほど材料の延性が低下して硬度
が増し、割れが生じやすくなる。ただし、割れの発生が
始まる冷却速度は、材料の種類とその板厚によって異な
り、割れを生じる材料の硬度も材料によってそれぞれ異
なる。
0℃)の延性材料10にレーザー光(レーザーパワー3
kw)を照射した。この延性材料10の溶融は1300
度以上で起こり、溶融状態からの冷却特性は、図2に示
した通りである。
ビッカース硬さで300〜400である。従って、割れ
を発生させるのに必要な硬度を得るためには、冷却速度
をできるだけ速くする必要がある。ビッカース硬度を3
00以上にするための冷却速度は、材料の板厚および初
温の関係から18度/sec以上が必要となる。
速度(加工速度)を0.3m/secとした時の冷却速
度は、空冷で約100℃/sec、水冷(約20℃)で
約150℃/secであり、加工速度によっても異なる
が、割れを生じさせるためには十分であり、1m/se
cに加工速度を上げても、冷却速度18℃/secを確
保でき、割れを生じさせることが可能となる。
Lの照射に先立って、液体窒素(−196℃)を冷却材
として延性材料10を予冷するようにしてもよい。ここ
では、液体窒素で予め予冷することで温度差を大きくで
きる。また温度差は稼げないが冷却水で予冷するように
してもよい。この場合、水分があると加工時に発生する
プラズマによって水が分解して水素が発生し、これが不
純物となって割れを促進することになる。
影響を実験した。
ち、溶融速度(mm/sec)を変化させたときのクラ
ック長さ(mm)を示したものである。
長く、割れやすいことが分かる。
c)とし、レーザーパワーを変化させたときのクラック
長さを示したものである。
いことが分かる。
る。
物供給ノズル17より不純物材料19を噴射して溶融層
16に混入し、溶融層16が凝固層18となる時、溶融
−凝固過程で起こる冶金的な化学反応や膨張、収縮等の
物理変化の結果、割れ20を生じさせるようにしたもの
である。
9としては、延性材料によりその種類が相違するが、以
下の通りとする。
外にも種々の組み合わせで使用することができる。
例を示したものである。
装置30と、そのレーザー発生装置30からのレーザー
光Lを90度反射する反射鏡31と加工ノズル32と集
光レンズ33とからなり、90度反射されたレーザー光
Lを集光レンズ33で集光して延性材料10に照射する
ようになっている。
不純物をフィラーワイヤー35の中に化合物として混入
させ、フィラーワイヤー供給装置36より供給ローラ3
7、ガイド部材38にて案内させて直接照射部11にフ
ィラーワイヤー35を供給して不純物を供給するように
したものである。
中に化合物として混入することで、水素等のガスのよう
に直接吹き付けるものに対して、取り扱いやすいと共に
混入量の制御が確実となる。
純物の混入を別個に行うことで説明したが双方を組合せ
て行うようにしてもよいことは勿論である。
レーザー光を延性材料の切断方向に対して相対的に往復
移動させて照射すると共に冷却材を噴射することで、延
性材料の切断方向に対して短時間に急速な加熱と冷却を
繰返し、その溶融・凝固過程で起こる冶金的な化学反応
や膨張・収縮などの物理的変化の結果生じた欠陥(割
れ)によって延性材料を分離・切断することが可能とな
る。また、溶融層に水素、硫黄、炭素などの不純物を故
意に混入させることで、延性材料の切断方向に対して加
熱溶融と凝固を行い、溶融・凝固の際に生じる欠陥(割
れ)によって延性材料を分離・切断することが可能とな
る。さらに冷却と不純物混入を組み合わせることで、欠
陥の発生を促進させ、延性材料を分離切断することが可
能となる。
ある。
係を示す図である。
との関係を示す図である。
す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 厚板の延性材料に、その厚板の延性材料
の切断に必要な照射エネルギーより少ないエネルギーの
レーザー光を照射してその延性材料を切断するための切
断加工法であって、延性材料に集光したレーザー光を照
射すると共にその切断方向に延性材料或いはレーザー光
を往復移動させ、かつその照射部の近傍に冷却材を噴射
して短時間で急速な加熱と冷却を繰り返し行って、切断
方向に溶融・凝固による割れを発生させて延性材料を切
断することを特徴とする厚板の延性材料の切断加工法。 - 【請求項2】 厚板の延性材料に、その厚板の延性材料
の切断に必要な照射エネルギーより少ないエネルギーの
レーザー光を照射してその延性材料を切断するための切
断加工法であって、延性材料に集光したレーザー光を照
射すると共にその切断方向に延性材料或いはレーザー光
を往復移動させ、かつ溶融層に不純物を混入させて切断
方向に溶融層の凝固時の物理的変化で割れを生じさせて
切断することを特徴とする厚板の延性材料の切断加工
法。 - 【請求項3】 厚板の延性材料に、その厚板の延性材料
の切断に必要な照射エネルギーより少ないエネルギーの
レーザー光を照射してその延性材料を切断するための切
断加工法であって、延性材料に集光したレーザー光を照
射すると共にその切断方向に延性材料或いはレーザー光
を往復移動させ、かつ溶融層に不純物を混入させると共
に照射部の近傍に冷却材を噴射して、切断方向に溶融層
の凝固時の物理的変化で割れと溶融・凝固による割れと
を発生させて延性材料を切断することを特徴とする厚板
の延性材料の切断加工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26655994A JP3463377B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 厚板の延性材料の切断加工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26655994A JP3463377B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 厚板の延性材料の切断加工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08118052A JPH08118052A (ja) | 1996-05-14 |
JP3463377B2 true JP3463377B2 (ja) | 2003-11-05 |
Family
ID=17432525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26655994A Expired - Fee Related JP3463377B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 厚板の延性材料の切断加工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3463377B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW200934602A (en) * | 2008-02-01 | 2009-08-16 | Contrel Technology Co Ltd | Laser processing machine having cutting and guiding functions |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP26655994A patent/JP3463377B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08118052A (ja) | 1996-05-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Chen et al. | Interface microstructure and fracture behavior of single/dual-beam laser welded steel-Al dissimilar joint produced with copper interlayer | |
WO2003031108A1 (en) | Process for avoiding cracking in welding | |
CN101367157A (zh) | 一种高强或超高强钢激光-电弧复合热源焊接方法 | |
Dahotre et al. | Laser processing of a SiC/Al‐alloy metal matrix composite | |
CN113967789A (zh) | 一种铝硅涂层钢的激光拼焊方法 | |
JP3463377B2 (ja) | 厚板の延性材料の切断加工法 | |
JP2007090397A (ja) | 重ね隅肉溶接方法 | |
Xiao et al. | Influence of wire addition direction in C02 laser welding of aluminum | |
Berend et al. | High-frequency beam oscillating to increase the process stability during laser welding with high melt pool dynamics | |
JP2006130534A (ja) | レーザビームろう接法 | |
JP3091059B2 (ja) | 鋼材の強化方法 | |
Liu et al. | Laser–tungsten inert gas hybrid welding of dissimilar AZ based magnesium alloys | |
JP2861836B2 (ja) | フェライト系ステンレス鋼のレーザ溶接方法 | |
JPS63224890A (ja) | レ−ザ肉盛方法 | |
Sona | Metallic materials processing: cutting and drilling | |
RU2269401C2 (ru) | Способ лазерной сварки металлов | |
JP3436861B2 (ja) | 鋼板のレーザ切断方法及び装置 | |
Locke | High power CW CO2 lasers and their applications | |
JP3436862B2 (ja) | 厚鋼板のレーザ切断方法及び装置 | |
RU93056027A (ru) | Способ л.е.федорова сварки | |
Schuocker et al. | Advanced Laser and Competing Technologies Easily Explained | |
JPH02220792A (ja) | 積層金属板の切断加工方法 | |
Carroll et al. | Experimental analysis of the materials processing performance of a chemical oxygen-iodine laser (COIL) | |
Abbas et al. | Effect of Pulse Shapes on the Weldability of High Conductivity Copper C101 by Nd-YAG Laser | |
RU2056253C1 (ru) | Способ восстановления деталей с поверхностными трещинами |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070822 Year of fee payment: 4 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070822 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090822 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100822 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120822 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |