JPH10176657A - 斜板型圧縮機 - Google Patents
斜板型圧縮機Info
- Publication number
- JPH10176657A JPH10176657A JP8339630A JP33963096A JPH10176657A JP H10176657 A JPH10176657 A JP H10176657A JP 8339630 A JP8339630 A JP 8339630A JP 33963096 A JP33963096 A JP 33963096A JP H10176657 A JPH10176657 A JP H10176657A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- swash plate
- shaft
- hardness
- piston body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/0873—Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
- F04B27/0878—Pistons
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 連結部(球面状の摺動面)の耐磨耗性を維持
しつつ、駆動力の増大、軸受(103)の寿命低下、お
よび斜板型圧縮機全体の重量増を防止する。 【解決手段】 摺動面6aが形成された連結部62を高
炭素クロム軸受鋼鋼材製とし、シリンダボア内に往復運
動するピストン本体部61をアルミニウム合金製とし、
両者61、62をねじ結合させる。
しつつ、駆動力の増大、軸受(103)の寿命低下、お
よび斜板型圧縮機全体の重量増を防止する。 【解決手段】 摺動面6aが形成された連結部62を高
炭素クロム軸受鋼鋼材製とし、シリンダボア内に往復運
動するピストン本体部61をアルミニウム合金製とし、
両者61、62をねじ結合させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、斜板型圧縮機に関
するもので、二酸化炭素(CO2 )等を冷媒とする吐出
圧力の高い冷凍サイクルに適用して有効である。
するもので、二酸化炭素(CO2 )等を冷媒とする吐出
圧力の高い冷凍サイクルに適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】近年、空調装置(冷凍サイクル)の脱フ
ロン対策として、二酸化炭素(CO2)を冷媒とする冷
凍サイクル(以下、CO2 サイクルと呼ぶ。)の研究が
盛んに行われている。このCO2 サイクルは、フロンを
冷媒とする通常の冷凍サイクル(以下、冷凍サイクルと
略す。)に比べて圧縮機の吐出圧力が高いので、冷凍サ
イクルに用いられている圧縮機をそのまま使用すること
ができない。因みに、フロンの場合の吐出圧力は約1.
5MPaであり、CO2 の場合の吐出圧力は約12MP
aである。
ロン対策として、二酸化炭素(CO2)を冷媒とする冷
凍サイクル(以下、CO2 サイクルと呼ぶ。)の研究が
盛んに行われている。このCO2 サイクルは、フロンを
冷媒とする通常の冷凍サイクル(以下、冷凍サイクルと
略す。)に比べて圧縮機の吐出圧力が高いので、冷凍サ
イクルに用いられている圧縮機をそのまま使用すること
ができない。因みに、フロンの場合の吐出圧力は約1.
5MPaであり、CO2 の場合の吐出圧力は約12MP
aである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、発明者等は、
CO2 サイクルに適応した斜板型圧縮機を研究していた
ところ、以下に述べる問題が発生した。すなわち、斜板
型圧縮機では、斜板(揺動板)とピストンとは、シュー
を介して揺動可能に連結している。そして、シューと連
結するピストンの連結部には、圧縮反力が集中して作用
するため、連結部は耐磨耗性に優れた材料(硬度の高い
材料)で形成する必要がある。そこで、発明者等は、耐
磨耗性に優れた材料として高炭素クロム軸受鋼鋼材(S
UJ−2)を選定し、この材料にてピストンを製作し
た。
CO2 サイクルに適応した斜板型圧縮機を研究していた
ところ、以下に述べる問題が発生した。すなわち、斜板
型圧縮機では、斜板(揺動板)とピストンとは、シュー
を介して揺動可能に連結している。そして、シューと連
結するピストンの連結部には、圧縮反力が集中して作用
するため、連結部は耐磨耗性に優れた材料(硬度の高い
材料)で形成する必要がある。そこで、発明者等は、耐
磨耗性に優れた材料として高炭素クロム軸受鋼鋼材(S
UJ−2)を選定し、この材料にてピストンを製作し
た。
【0004】しかし、高炭素クロム軸受鋼鋼材の密度は
7.9kg/cm3 と大きいため、ピストンを駆動する
斜板(揺動板)、シャフトおよびシャフトを支持する軸
受等に作用する慣性力が大きくなるので、シャフトを駆
動する駆動力の増大、および軸受に作用する荷重の増大
に伴う軸受の寿命低下を招いてしまうという問題が発生
する。
7.9kg/cm3 と大きいため、ピストンを駆動する
斜板(揺動板)、シャフトおよびシャフトを支持する軸
受等に作用する慣性力が大きくなるので、シャフトを駆
動する駆動力の増大、および軸受に作用する荷重の増大
に伴う軸受の寿命低下を招いてしまうという問題が発生
する。
【0005】また、ピストンの熱膨張を考慮して、シリ
ンダボアとピストンとの隙間(クリアランス)を所定範
囲内に保つには、ピストンの線膨張率と同等の線膨張率
を有する材料にてハウジングを構成することが望ましい
ため、ハウジングも鉄系材料(鋳鉄等)にて構成する必
要がある。このため、斜板型圧縮機全体の重量増を招い
てしまうという問題も発生する。
ンダボアとピストンとの隙間(クリアランス)を所定範
囲内に保つには、ピストンの線膨張率と同等の線膨張率
を有する材料にてハウジングを構成することが望ましい
ため、ハウジングも鉄系材料(鋳鉄等)にて構成する必
要がある。このため、斜板型圧縮機全体の重量増を招い
てしまうという問題も発生する。
【0006】なお、上記問題は、CO2 サイクル用の斜
板型圧縮機に固有の問題ではなく、高い吐出圧力を要求
される斜板型圧縮について一般に発生する問題である。
本発明は、上記点に鑑み、連結部の耐磨耗性を維持しつ
つ、上記問題を解決する斜板型圧縮機を提供することを
目的とする。
板型圧縮機に固有の問題ではなく、高い吐出圧力を要求
される斜板型圧縮について一般に発生する問題である。
本発明は、上記点に鑑み、連結部の耐磨耗性を維持しつ
つ、上記問題を解決する斜板型圧縮機を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜
3に記載の発明では、連結部(62)に形成された摺動
面(6a)の硬度は、ピストン本体部(61)のうち前
記シリンダボア(5)の内壁に接触する部位の硬度より
高くなっており、さらに、ピストン本体部(61)は、
連結部(62)より密度の小さい材料にて構成されてい
ることを特徴とする。
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜
3に記載の発明では、連結部(62)に形成された摺動
面(6a)の硬度は、ピストン本体部(61)のうち前
記シリンダボア(5)の内壁に接触する部位の硬度より
高くなっており、さらに、ピストン本体部(61)は、
連結部(62)より密度の小さい材料にて構成されてい
ることを特徴とする。
【0008】これにより、シャフト(1)および軸受
(103)等に作用する慣性力の増大を防止することが
できる。延いては、シャフト(1)を駆動する駆動力の
増大を防止することができるとともに、軸受(103)
に作用する荷重の増大を防止して軸受(103)の寿命
低下を防止することができる。また、ピストン本体部
(61)は、連結部(62)より密度の小さい材料にて
構成されているので、ハウジング(2、3、16)をピ
ストン本体部(61)同様に密度の小さい材料にて構成
することができ、斜板型圧縮機全体の重量増を防止する
ことができる。
(103)等に作用する慣性力の増大を防止することが
できる。延いては、シャフト(1)を駆動する駆動力の
増大を防止することができるとともに、軸受(103)
に作用する荷重の増大を防止して軸受(103)の寿命
低下を防止することができる。また、ピストン本体部
(61)は、連結部(62)より密度の小さい材料にて
構成されているので、ハウジング(2、3、16)をピ
ストン本体部(61)同様に密度の小さい材料にて構成
することができ、斜板型圧縮機全体の重量増を防止する
ことができる。
【0009】以上に述べたように、本発明に係る斜板型
圧縮機によれば、連結部(62)の耐磨耗性を維持しつ
つ、駆動力の増大、軸受(103)の寿命低下、および
斜板型圧縮機全体の重量増を防止することができる。な
お、請求項2に記載の発明のごとく、連結部(62)と
ピストン本体部(61)とをねじ結合してもよい。
圧縮機によれば、連結部(62)の耐磨耗性を維持しつ
つ、駆動力の増大、軸受(103)の寿命低下、および
斜板型圧縮機全体の重量増を防止することができる。な
お、請求項2に記載の発明のごとく、連結部(62)と
ピストン本体部(61)とをねじ結合してもよい。
【0010】また、連結部(62)にピストン本体部
(61)に作用する圧縮反力に対抗する受け部(62
b)を形成してもよい。なお、上記各手段の括弧内の符
号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係
を示すものである。
(61)に作用する圧縮反力に対抗する受け部(62
b)を形成してもよい。なお、上記各手段の括弧内の符
号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係
を示すものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施の形
態について説明する。 (実施形態)本実施形態は、CO2 を冷媒とする蒸気圧
縮式冷凍サイクルの圧縮機に適用した場合を示してお
り、図1は、本発明に係る可変容量型の斜板型圧縮機
(以下、単に圧縮機と呼ぶ。)の軸方向断面を示してい
る。
態について説明する。 (実施形態)本実施形態は、CO2 を冷媒とする蒸気圧
縮式冷凍サイクルの圧縮機に適用した場合を示してお
り、図1は、本発明に係る可変容量型の斜板型圧縮機
(以下、単に圧縮機と呼ぶ。)の軸方向断面を示してい
る。
【0012】1は図示されていない電磁クラッチを介し
て外部駆動源(車両走行用エンジン等)からの駆動力を
得て回転するシャフトで、このシャフト1はフロントハ
ウジング2およびシリンダブロック3内に配設されたラ
ジアル軸受100、101によって回転可能に保持され
ている。ここで、ラジアル軸受100、101はシャフ
ト1の垂直方向の荷重に対抗している。
て外部駆動源(車両走行用エンジン等)からの駆動力を
得て回転するシャフトで、このシャフト1はフロントハ
ウジング2およびシリンダブロック3内に配設されたラ
ジアル軸受100、101によって回転可能に保持され
ている。ここで、ラジアル軸受100、101はシャフ
ト1の垂直方向の荷重に対抗している。
【0013】また、シャフト1のうちフロントハウジン
グ2とシリンダブロック3とによって形成される空間
(以下、斜板室と呼ぶ。)2aには、シャフト1に対し
て所定の角度を有して傾いた傾斜面4aが形成された斜
板4がシャフト1に圧入されており、これにより、シャ
フト1と斜板4とは一体に回転する。さらに、斜板4の
うち傾斜面4aと反対側には、シャフト1と直角な面4
bが形成されており、この面4bとフロントハウジング
2との間には、スラスト軸受102が配設されて斜板4
に作用する圧縮反力に対向している。
グ2とシリンダブロック3とによって形成される空間
(以下、斜板室と呼ぶ。)2aには、シャフト1に対し
て所定の角度を有して傾いた傾斜面4aが形成された斜
板4がシャフト1に圧入されており、これにより、シャ
フト1と斜板4とは一体に回転する。さらに、斜板4の
うち傾斜面4aと反対側には、シャフト1と直角な面4
bが形成されており、この面4bとフロントハウジング
2との間には、スラスト軸受102が配設されて斜板4
に作用する圧縮反力に対向している。
【0014】また、シリンダブロック3内には、シャフ
ト1と平行、かつ、シャフト1を中心として周方向に8
等分する位置に(図2参照)、シリンダブロック3をシ
ャフト1の軸方向に貫通するシリンダボア5が8個形成
されており、各シリンダボア5内には、各シリンダボア
5の内壁と接触しながらシャフト1の軸方向に往復運動
するピストン本体部61が形成されたピストン6が挿入
れている。
ト1と平行、かつ、シャフト1を中心として周方向に8
等分する位置に(図2参照)、シリンダブロック3をシ
ャフト1の軸方向に貫通するシリンダボア5が8個形成
されており、各シリンダボア5内には、各シリンダボア
5の内壁と接触しながらシャフト1の軸方向に往復運動
するピストン本体部61が形成されたピストン6が挿入
れている。
【0015】そして、ピストン6と斜板4との間には、
シャフト1を中心としてシャフト1の軸方向に揺動運動
する揺動部材7が配設されており、この揺動部材7は、
ピストン6の端部に形成された球面状の摺動面6aに摺
動可能に連結する真鍮製のシュー8を介してピストン6
と揺動可能に連結している。また、このシュー8は、シ
ュー8の保持部材をなすリテーナ9と、斜板4に配設さ
れたスラスト軸受103の転動体103aに接触して斜
板4と回転可能に連結する揺動板10とによって挟み込
まれ、揺動板10に対して摺動可能に保持されている。
シャフト1を中心としてシャフト1の軸方向に揺動運動
する揺動部材7が配設されており、この揺動部材7は、
ピストン6の端部に形成された球面状の摺動面6aに摺
動可能に連結する真鍮製のシュー8を介してピストン6
と揺動可能に連結している。また、このシュー8は、シ
ュー8の保持部材をなすリテーナ9と、斜板4に配設さ
れたスラスト軸受103の転動体103aに接触して斜
板4と回転可能に連結する揺動板10とによって挟み込
まれ、揺動板10に対して摺動可能に保持されている。
【0016】因みに、揺動板10は、スラスト軸受10
3の軸受レースを兼ねており、このスラスト軸受103
は、ピストン6を介して揺動部材7に作用する圧縮反力
に対抗するものである。また、リテーナ9とシャフト1
との間には、リテーナ9と回転可能に接触するスペーサ
11が配設されており、このスペーサ11とリテーナ9
との接触面は、斜板の傾斜角の変化に対応し得るように
斜板4側が凸として略球面状に形成されている。なお、
12はスペーサ11を斜板4側に押圧する弾性力を発生
するスプリングであり、スペーサ11とシャフト1との
間には、空隙11aが形成されている。そして、この空
隙11aによりスペーサ11とシャフト1との間の摩擦
抵抗を防止している。
3の軸受レースを兼ねており、このスラスト軸受103
は、ピストン6を介して揺動部材7に作用する圧縮反力
に対抗するものである。また、リテーナ9とシャフト1
との間には、リテーナ9と回転可能に接触するスペーサ
11が配設されており、このスペーサ11とリテーナ9
との接触面は、斜板の傾斜角の変化に対応し得るように
斜板4側が凸として略球面状に形成されている。なお、
12はスペーサ11を斜板4側に押圧する弾性力を発生
するスプリングであり、スペーサ11とシャフト1との
間には、空隙11aが形成されている。そして、この空
隙11aによりスペーサ11とシャフト1との間の摩擦
抵抗を防止している。
【0017】ところで、シリンダブロック3の端部に
は、ピストン6と対向してシリンダボア5の一端側を閉
塞するバルブプレート13が配設されており、このバル
ブプレート13には、シリンダボア5に連通する複数個
の吸入ポート14および吐出ポート15が形成されてい
る。そして、バルブプレート13とリアハウジング16
との間には、図示されていない圧縮機の吸入口から吸入
された冷媒を各吸入ポート14に分配する吸入室17
と、各吐出ポート15から吐出した冷媒を集合させて図
示されていない圧縮機の吐出口に導く吐出室18とが形
成されている。
は、ピストン6と対向してシリンダボア5の一端側を閉
塞するバルブプレート13が配設されており、このバル
ブプレート13には、シリンダボア5に連通する複数個
の吸入ポート14および吐出ポート15が形成されてい
る。そして、バルブプレート13とリアハウジング16
との間には、図示されていない圧縮機の吸入口から吸入
された冷媒を各吸入ポート14に分配する吸入室17
と、各吐出ポート15から吐出した冷媒を集合させて図
示されていない圧縮機の吐出口に導く吐出室18とが形
成されている。
【0018】また、各吸入ポート14のピストン6側に
は、リード弁状の吸入弁19が配設されており、各吐出
ポート15の吐出室18側にも同様にリード弁状の吐出
弁20が配設されている。なお、吐出弁20は、ストッ
パ21によって最大開度が規制されており、両弁19、
20およびストッパ21は、バルブプレート13ととも
にシリンダブロック3とリアハウジング16とによって
挟まれて固定されている。
は、リード弁状の吸入弁19が配設されており、各吐出
ポート15の吐出室18側にも同様にリード弁状の吐出
弁20が配設されている。なお、吐出弁20は、ストッ
パ21によって最大開度が規制されており、両弁19、
20およびストッパ21は、バルブプレート13ととも
にシリンダブロック3とリアハウジング16とによって
挟まれて固定されている。
【0019】因みに、22は斜板室2a内の冷媒が、圧
縮機外に漏れだすことを防止するリップシールであり、
23はニトリルゴムからなるOリングである。ところ
で、ピストン6は、図3に示すように、円柱状のピスト
ン本体部61と、摺動面6aが形成された連結部62と
から構成されており、両者61、62は、図4に示すよ
うに、連結部62に形成された雄ねじ部62aと、ピス
トン本体部61に形成された雌ねじ部61aとによって
ねじ結合している。因みに、両ねじ部61a、62a
は、金属接着剤にて緩み止めがなされている。
縮機外に漏れだすことを防止するリップシールであり、
23はニトリルゴムからなるOリングである。ところ
で、ピストン6は、図3に示すように、円柱状のピスト
ン本体部61と、摺動面6aが形成された連結部62と
から構成されており、両者61、62は、図4に示すよ
うに、連結部62に形成された雄ねじ部62aと、ピス
トン本体部61に形成された雌ねじ部61aとによって
ねじ結合している。因みに、両ねじ部61a、62a
は、金属接着剤にて緩み止めがなされている。
【0020】また、連結部62のうちピストン本体部の
軸方向端部と接触する部位には、ピストン6の往復方向
と直交する方向に全周に渡って突出し、ピストン本体部
61に作用する圧縮反力に対抗するフランジ部(受け
部)62bが形成されており、このフランジ部62bに
は、二面幅62cが形成されている。そして、摺動面6
aの硬度が、ピストン本体部61のうちシリンダボア5
の内壁に接触する部位(円周面)の硬度より高くなるよ
うに、本実施形態では、連結部62は高炭素クロム軸受
鋼鋼材(SUJ−2)製とし、ピストン本体部61は、
シリンダブロック3および両ハウジング2、16と等し
いアルミニウム合金(AC8C−T6)製としている。
軸方向端部と接触する部位には、ピストン6の往復方向
と直交する方向に全周に渡って突出し、ピストン本体部
61に作用する圧縮反力に対抗するフランジ部(受け
部)62bが形成されており、このフランジ部62bに
は、二面幅62cが形成されている。そして、摺動面6
aの硬度が、ピストン本体部61のうちシリンダボア5
の内壁に接触する部位(円周面)の硬度より高くなるよ
うに、本実施形態では、連結部62は高炭素クロム軸受
鋼鋼材(SUJ−2)製とし、ピストン本体部61は、
シリンダブロック3および両ハウジング2、16と等し
いアルミニウム合金(AC8C−T6)製としている。
【0021】次に、本実施形態の特徴を述べる。本実施
形態によれば、連結部62は高炭素クロム軸受鋼鋼材
(密度7.9kg/cm3 )製であり、ピストン本体部
61はアルミニウム合金(密度2.7kg/cm3 )製
であるので、ピストン6全体を高炭素クロム軸受鋼鋼材
で製作する場合に比べて、ピストン6の質量を小さくす
ることができる。
形態によれば、連結部62は高炭素クロム軸受鋼鋼材
(密度7.9kg/cm3 )製であり、ピストン本体部
61はアルミニウム合金(密度2.7kg/cm3 )製
であるので、ピストン6全体を高炭素クロム軸受鋼鋼材
で製作する場合に比べて、ピストン6の質量を小さくす
ることができる。
【0022】したがって、シャフト1および軸受100
〜103等に作用する慣性力の増大を防止することがで
きる。延いては、シャフト1を駆動する駆動力の増大を
防止することができるとともに、軸受100〜103)
に作用する荷重の増大を防止して軸受100〜103の
寿命低下を防止することができる。また、ピストン本体
部61は、連結部62より密度の小さい材料にて構成さ
れているので、シリンダブロック3および両ハウジング
2、16をピストン本体部61同様に密度の小さい材料
にて構成することができ、斜板型圧縮機全体の重量増を
防止することができる。
〜103等に作用する慣性力の増大を防止することがで
きる。延いては、シャフト1を駆動する駆動力の増大を
防止することができるとともに、軸受100〜103)
に作用する荷重の増大を防止して軸受100〜103の
寿命低下を防止することができる。また、ピストン本体
部61は、連結部62より密度の小さい材料にて構成さ
れているので、シリンダブロック3および両ハウジング
2、16をピストン本体部61同様に密度の小さい材料
にて構成することができ、斜板型圧縮機全体の重量増を
防止することができる。
【0023】以上に述べたように、本実施形態に係る斜
板型圧縮機によれば、連結部62の耐磨耗性を維持しつ
つ、駆動力の増大、軸受100〜103の寿命低下、お
よび斜板型圧縮機全体の重量増を防止することができ
る。また、連結部62のうちピストン本体部の軸方向端
部と接触する部位には、フランジ部62bが形成されて
いるので、圧縮反力が両ねじ部61a、62bに直接作
用することを防止できる。したがって、両ねじ部61
a、62bに応力が集中することを防止することができ
るので、ピストン6、すなわち斜板型圧縮機の耐久性
(信頼性)を向上させることができる。
板型圧縮機によれば、連結部62の耐磨耗性を維持しつ
つ、駆動力の増大、軸受100〜103の寿命低下、お
よび斜板型圧縮機全体の重量増を防止することができ
る。また、連結部62のうちピストン本体部の軸方向端
部と接触する部位には、フランジ部62bが形成されて
いるので、圧縮反力が両ねじ部61a、62bに直接作
用することを防止できる。したがって、両ねじ部61
a、62bに応力が集中することを防止することができ
るので、ピストン6、すなわち斜板型圧縮機の耐久性
(信頼性)を向上させることができる。
【0024】ところで、上述の実施形態では、ピストン
本体部61と連結部62とをねじ結合させていたが、図
5に示すように、ピン63を圧入(焼きばめ、しまりば
め等)して両者61、62を連結してもよく、さらに、
摩擦溶接等の接合手段で溶接してもよい。また、上述の
実施形態では、ピストン本体部61に雌ねじ部61aを
形成し、連結部62に雄ねじ部62aを形成したが、ピ
ストン本体部61に雄ねじ部を形成し、連結部62に雌
ねじ部を形成してもよい。
本体部61と連結部62とをねじ結合させていたが、図
5に示すように、ピン63を圧入(焼きばめ、しまりば
め等)して両者61、62を連結してもよく、さらに、
摩擦溶接等の接合手段で溶接してもよい。また、上述の
実施形態では、ピストン本体部61に雌ねじ部61aを
形成し、連結部62に雄ねじ部62aを形成したが、ピ
ストン本体部61に雄ねじ部を形成し、連結部62に雌
ねじ部を形成してもよい。
【0025】また、上述の実施形態では、全周に渡って
突出するフランジ部62bをピストン本体部61に形成
したが、フランジ部62bに換えて一部のみで突出する
単純な突起部(受け部)としてよい。また、上述の実施
形態では、ピストン本体部61をアルミニウム合金製と
したが、本発明は、これに限定されるものではなく、例
えばピストン本体部61を樹脂としてもよい。
突出するフランジ部62bをピストン本体部61に形成
したが、フランジ部62bに換えて一部のみで突出する
単純な突起部(受け部)としてよい。また、上述の実施
形態では、ピストン本体部61をアルミニウム合金製と
したが、本発明は、これに限定されるものではなく、例
えばピストン本体部61を樹脂としてもよい。
【0026】また、ピストン本体部61とシリンダボア
5の内壁との潤滑、おびシュー8と摺動面6aとの潤滑
を図るべく、図6に示すように、潤滑油が流通する穴6
4を設けてもよい。また、摺動面6aに浸炭処理等を施
し、表面の硬度を増大させてもよい。
5の内壁との潤滑、おびシュー8と摺動面6aとの潤滑
を図るべく、図6に示すように、潤滑油が流通する穴6
4を設けてもよい。また、摺動面6aに浸炭処理等を施
し、表面の硬度を増大させてもよい。
【図1】斜板型圧縮機の断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】ピストンの正面図である。
【図4】ピストンの分解図である。
【図5】ピストンの変形例を示す断面図である。
【図6】ピストンの変形例を示す正面図である。
6…ピストン、6a…摺動面、61…ピストン本体部、
61a…雌ねじ部、62…連結部、62a…雄ねじ部、
62b…フランジ部(受け部)。
61a…雌ねじ部、62…連結部、62a…雄ねじ部、
62b…フランジ部(受け部)。
Claims (3)
- 【請求項1】 駆動力を得て回転するシャフト(1)
と、 前記シャフト(1)を収納するとともに、前記シャフト
(1)を回転可能に保持するハウジング(2、3、1
6)と、 前記ハウジング(2、3、16)に前記シャフト(1)
の軸方向と平行に形成されたシリンダボア(5)と、 前記シリンダボア(5)の内壁に接触しながら、前記シ
リンダボア(5)内で往復運動するピストン本体部(6
1)と、 前記ハウジング(2、3、16)内で前記シャフト
(1)と一体的に回転するとともに、前記シャフト
(1)に対して所定角度を有して傾いた傾斜面(4a)
が形成された斜板(4)と、 軸受(103)を介して前記傾斜面(4a)に対して回
転可能に配置され、前記斜板(4)の回転と連動して揺
動する揺動部材(10)と、 前記ピストン本体部(61)のうち前記揺動部材(1
0)側の端部に連結し、球面状の摺動面(6a)が形成
された連結部(62)と、 前記摺動面(6a)に接触し、前記揺動板(10)と前
記連結部(62)とを揺動可能に連結するシュー(8)
とを備え、 前記摺動面(6a)の硬度は、前記ピストン本体部(6
1)のうち前記シリンダボア(5)の内壁に接触する部
位の硬度より高く、 さらに、前記ピストン本体部(61)は、前記連結部
(62)より密度の小さい材料にて構成されていること
を特徴とする斜板型圧縮機。 - 【請求項2】 前記連結部(62)と前記ピストン本体
部(61)とは、ねじ結合していることを特徴とする請
求項1に記載の斜板型圧縮機。 - 【請求項3】 前記連結部(62)には、前記ピストン
本体部(61)の往復方向と交差する方向に突出し、前
記ピストン本体部(61)に作用する圧縮反力に対抗す
る受け部(62b)が形成されていることを特徴とする
請求項1または2に記載の斜板型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8339630A JPH10176657A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 斜板型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8339630A JPH10176657A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 斜板型圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10176657A true JPH10176657A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=18329323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8339630A Pending JPH10176657A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 斜板型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10176657A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1384886A1 (en) * | 2002-07-26 | 2004-01-28 | Zexel Valeo Compressor Europe Gmbh | A piston for a compressor |
KR101380443B1 (ko) * | 2007-12-27 | 2014-04-02 | 두산인프라코어 주식회사 | 연소실 온도 측정용 써모메트릭 부품을 이용한 온도 측정방법 |
-
1996
- 1996-12-19 JP JP8339630A patent/JPH10176657A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1384886A1 (en) * | 2002-07-26 | 2004-01-28 | Zexel Valeo Compressor Europe Gmbh | A piston for a compressor |
KR101380443B1 (ko) * | 2007-12-27 | 2014-04-02 | 두산인프라코어 주식회사 | 연소실 온도 측정용 써모메트릭 부품을 이용한 온도 측정방법 |
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