JPH10175987A - 重合性基含有有機リン酸エステル化合物およびその製造方法 - Google Patents

重合性基含有有機リン酸エステル化合物およびその製造方法

Info

Publication number
JPH10175987A
JPH10175987A JP33432496A JP33432496A JPH10175987A JP H10175987 A JPH10175987 A JP H10175987A JP 33432496 A JP33432496 A JP 33432496A JP 33432496 A JP33432496 A JP 33432496A JP H10175987 A JPH10175987 A JP H10175987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
general formula
carbon atoms
represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33432496A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Hayashi
昭男 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOF Corp filed Critical NOF Corp
Priority to JP33432496A priority Critical patent/JPH10175987A/ja
Publication of JPH10175987A publication Critical patent/JPH10175987A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エチレン基からなる重合性基、ジアルキルア
ミノアルキル基およびアルキル基を有する新規かつ有用
な重合性基含有有機リン酸エステル化合物を提供する。 【解決手段】 一般式(1)または(6)で表される重
合性基含有有機リン酸エステル化合物。 【化1】 (R1〜R3は炭素数1〜6のアルキル基、R4は水素ま
たはメチル基。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規かつ有用なエ
チレン性の重合性基含有有機リン酸エステル化合物およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルキル(1)−アルキル(2)−ジア
ルキルアミノアルキル−リン酸エステルの合成法として
は、たとえばジャーナル オブ ザ オーガニックケミ
ストリー{M.Uchida et al.J.Or
g.Chem.第58巻、第373〜379頁(199
3年)}には、三塩化リンとアルキル(1)オールとを
反応させ、続いてアルキル(2)オールと反応させて得
たジアルキルリン酸クロリドを蒸留によって精製し、こ
れとジアルキルアミノアルキルオールの金属塩、たとえ
ばナトリウム塩またはマグネシウムクロリド塩等との反
応によって、アルキル(1)−アルキル(2)−ジアル
キルアミノアルキル−リン酸エステル化合物を得る方法
が記載されている。この方法において、生成物を高純度
で得るためには最終生成物が蒸留可能であるか、中間体
であるジアルキルリン酸クロリドを蒸留によって精製し
てから、アミノアルコールの金属塩と反応させるかどち
らかが不可欠である。しかしながら、カルボン酸エステ
ル基を有する置換基が前述のアルキル(1)または
(2)中に含まれていると、沸点の上昇が大きくなり、
また経験的に蒸留中に熱分解を受け易く分解物しか得ら
れないか、あるいは極めて低純度低収率でしか得られな
い。同様に、高純度な、対応する亜リン酸エステルも知
られていない。
【0003】一方、テトラヘドロン レターズ〔L.
J.McBrite et al.Tetrahedr
on Lett.第24巻、第245頁(1983
年)〕には、亜リン酸アミドクロリド化合物(たとえ
ば、N,N−Diisopropylmethylph
osphonamidic chloride)を用い
て、核酸の合成や修飾を高純度、高収率で行うことがで
きることが記載されている。しかしながら、この反応を
用いて、先に問題提議したエステル型の、特にエチレン
基からなる重合性基をもつリン酸エステル化合物の還元
体化合物である亜リン酸化合物を高純度で合成すること
や、これを酸化することによってリン酸エステルを高純
度で合成することを行った例は知られていない。また、
各々の化合物についても知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、エチ
レン基からなる重合性基、ジアルキルアミノアルキル基
およびアルキル基を有する新規かつ有用な重合性基含有
有機亜リン酸エステル化合物および有機オルトリン酸エ
ステル化合物、ならびにこれらの化合物を高純度で、し
かも高収率で製造することができる製造方法を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は次の重合性基含
有有機リン酸エステル化合物およびその製造方法であ
る。 (1) 下記一般式(1)で表されるエチレン性の重合
性基含有有機亜リン酸エステル化合物。
【化20】 〔式中、R1、R2およびR3はそれぞれ炭素数1〜6の
アルキル基であり、同一でも異なっていてもよい。nは
0または1である。Xは
【化21】 (ここで、R4は水素原子またはメチル基、R5は炭素数
1〜20の炭化水素基を示す。)で表されるエチレン性
の重合性基である。Yは
【化22】 (ここで、pは3〜10の整数、qは1〜10の整数を
示す。)である。Zは炭素数1〜10の2価の炭化水素
基である。〕 (2) 上記(1)記載の一般式(1)において、Xが
【化23】 〔式中、R4およびR5は前記と同じである。〕であるエ
チレン性の重合性基含有有機亜リン酸エステル化合物。 (3) 一般式(2)
【化24】 〔式中、R3は前記と同じである。R6およびR7は炭素
数1〜12のアルキル基である。〕で表されるアルキル
−N,N−ジアルキルクロロホスホルアミダイトと、一
般式(3) X−(Y)n−H ・・・(3) 〔式中、n、XおよびYは前記と同じである。〕で表さ
れるエチレン性の重合性官能基を有する化合物とを、塩
基性化合物の存在下に反応させて、一般式(4)
【化25】 〔式中、R3、R6、R7、n、XおよびYは前記と同じ
である。〕で表されるエチレン性の重合性官能基を有す
るアルキル−N,N−ジアルキルホスホルアミダイトを
得、このホスホルアミダイトと一般式(5)
【化26】 〔式中、R1、R2およびZは前記と同じである。〕で表
されるN,N−ジアルキルアミノアルキルオールとを、
酸性化合物の存在下に反応させることを特徴とする上記
(1)記載のエチレン性の重合性基含有有機亜リン酸エ
ステル化合物の製造方法。 (4) 下記一般式(6)で表されるエチレン性の重合
性基含有有機オルトリン酸エステル化合物。
【化27】 〔式中、R1、R2、R3、n、X、YおよびZは前記と
同じである。〕 (5) 上記(4)記載の一般式(6)において、Xが
【化28】 〔式中、R4およびR5は前記と同じである。〕であるエ
チレン性の重合性基含有有機オルトリン酸エステル化合
物。 (6) 一般式(2)で表されるアルキル−N,N−ジ
アルキルクロロホスホルアミダイトと、前記一般式
(3)で表されるエチレン性の重合性官能基を有する化
合物とを、塩基性化合物の存在下に反応させて、前記一
般式(4)で表されるエチレン性の重合性官能基を有す
るアルキル−N,N−ジアルキルホスホルアミダイトを
得、このホスホルアミダイトと前記一般式(5)で表さ
れるN,N−ジアルキルアミノアルキルオールとを、酸
性化合物の存在下に反応させて、前記一般式(1)で表
される有機亜リン酸エステル化合物を得、この有機亜リ
ン酸エステル化合物を酸化剤で酸化することを特徴とす
る上記(4)記載のエチレン性の重合性基含有有機オル
トリン酸エステル化合物の製造方法。
【0006】一般式(1)のR1、R2およびR3で示さ
れる炭素数1〜6のアルキル基としては、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基等の炭素数1〜6、好ましくは1〜
3の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基などがあげられる。
【0007】一般式(1)のXで示される基におけるR
5の炭化水素基は直鎖であっても分岐していてもよく、
また飽和基であっても不飽和基であってもよい。R5
具体的なものとしては、メチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基、オクチル基、イソオクチル基、デシ
ル基、ドデシル基、オクタデシル基、エイコシル基等の
炭素数1〜20、好ましくは1〜6の直鎖もしくは分岐
鎖アルキル基;フェニルエチル基、エチルフェニルエチ
ル基、ジエチルフェニルエチル基等の炭素数8〜12の
芳香族炭化水素基などがあげられる。
【0008】一般式(1)のYで示される基としては、
エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基、トリメチレン
オキシ基、テトラメチレンオキシ基、ペンタメチレンオ
キシ基、ヘキサメチレンオキシ基、ヘプタメチレンオキ
シ基、オクタメチレンオキシ基、ノナメチレンオキシ
基、デカメチレンオキシ基等の炭素数2〜10、好まし
くは2〜6のアルキレンオキシ基;繰返し数1〜10、
好ましくは1〜6のモノまたはポリエチレングリコール
基;繰返し数1〜10、好ましくは1〜6のモノまたは
ポリプロピレングリコール基などがあげられる。
【0009】一般式(1)のZで示される基としては、
エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、テトラブ
チレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、オク
タメチレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基等の炭
素数1〜10、好ましくは2〜6の2価の炭化水素基が
あげられる。
【0010】一般式(4)のR6およびR7で示されるア
ルキル基としては、、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、オクチル基、デシル基、ドデシル基などの炭素数1
〜12のアルキル基などがあげられる。
【0011】一般式(1)で表される有機亜リン酸エス
テル化合物は、次のような方法により、高純度の目的物
を容易に製造することができる。まず前記一般式(2)
で表されるアルキル−N,N−ジアルキルクロロホスホ
ルアミダイトと、前記一般式(3)で表されるエチレン
性の重合性官能基(X)を有する化合物とを、塩基性化
合物の存在下に反応させ、前記一般式(4)で表される
エチレン性の重合性官能基(X)を有するアルキル−
N,N−ジアルキルホスホルアミダイトを得る。
【0012】上記塩基性化合物としては、上記反応を触
媒し、脱離する塩酸を塩として沈殿させ、溶液から除去
することができる化合物が使用でき、例えばトリエチル
アミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン等のト
リアルキルアミン;ピリジン、N,N−ジメチルアミノ
ピリジン等の芳香族系の塩基性化合物などがあげられ
る。
【0013】反応溶媒としては、テトラヒドロフラン
(THF)、酢酸エチルなどが使用できる。反応条件
は、反応温度が−30〜+30℃、好ましくは−10℃
〜室温付近の温度、反応時間が0.5〜10時間、好ま
しくは2〜6時間とするのが望ましい。また一般式
(2)の化合物:一般式(3)の化合物のモル比は、
1:0.8〜2、好ましくは1:1〜1.2とするのが
望ましい。
【0014】好ましい方法としては、一般式(2)で表
されるアルキル−N,N−ジアルキルクロロホスホルア
ミダイトを氷冷した前記反応溶媒に溶解し、この溶液に
一般式(3)で表される化合物と塩基性化合物との混合
液を滴下し、滴下後前記条件で1〜10時間、好ましく
は1〜4時間反応させる方法があげられる。
【0015】反応終了後は、生成した塩を濾別し、その
後溶媒を除去するなどの方法により、一般式(4)で表
されるアルキル−N,N−ジアルキルクロロホスホルア
ミダイトを得ることができる。
【0016】次に、上記のようにして得た一般式(4)
で表されるアルキル−N,N−ジアルキルホスホルアミ
ダイトと、前記一般式(5)で表されるN,N−ジアル
キルアミノアルキルオールとを、酸性化合物の存在下に
反応させる。上記酸性化合物としては、1,2,3−ベ
ンゾトリアゾール、4,5−ジクロロイミダゾール等の
パイ電子欠乏系芳香族窒素環化合物であるアゾール類、
イミダゾール類、あるいはジカルボン酸類、フェノール
類等の弱酸性を示す化合物などがあげられる。
【0017】反応溶媒としては、THF、酢酸エチル、
アセトニトリルなどが使用できる。反応条件は、反応温
度が−30℃〜+30℃、好ましくは−10℃〜室温付
近の温度、反応時間が1〜10時間、好ましくは2〜6
時間とするのが望ましい。また一般式(4)の化合物:
一般式(5)の化合物のモル比は、1:0.8〜2、好
ましくは1:1〜1.2とするのが望ましい。
【0018】反応終了後は、生成した塩を濾別し、溶媒
を一部留去した後、陰イオン交換樹脂のカラムに通し、
その後溶媒を完全に留去するなどの方法により、目的と
する一般式(1)で表される有機亜リン酸エステル化合
物が得られる。
【0019】一般式(6)で表される有機オルトリン酸
エステル化合物は、上記のようにして得た一般式(1)
で表される有機亜リン酸エステル化合物を酸化剤により
酸化することにより得ることができる。上記酸化剤とし
ては、トリメチルアミンオキシド無水物等のアミンオキ
シド無水物;t−ブチルヒドロキシペルオキシドの無水
ヘキサン溶液等のペルオキシド類;酸化窒素などがあげ
られる。
【0020】反応溶媒としては、アセトニトリル、塩化
メチレン、ベンゼンなどが使用できる。反応条件は、反
応温度が−80〜+40℃、好ましくは−30℃〜室温
付近の温度、反応時間が5〜48時間、好ましくは10
〜30時間とするのが望ましい。また一般式(1)の化
合物:酸化剤のモル比は、1:1〜3、好ましくは1:
1〜1.5とするのが望ましい。
【0021】好ましい方法としては、一般式(1)で表
される有機亜リン酸エステル化合物が−30℃〜室温、
好ましくは−10〜+10℃の温度で均一な溶液となる
ように、前記溶媒および温度を選択し、この溶液に前記
モル比で酸化剤を無水条件下で滴下し、穏和な条件で反
応させ、その後室温付近で1〜60時間、好ましくは5
〜24時間反応させる方法があげられる。
【0022】なお出発原料となる一般式(2)で表され
るアルキル−N,N−ジアルキルクロロホスホルアミダ
イトは、例えば次のようにして製造することができる。
すなわち、三塩化リン等の三ハロゲン化リンを、塩化メ
チレン、クロロホルム、THF、酢酸エチル、アセト
ン、アセトニトリル等の反応溶媒に溶解し、この溶液中
に−30〜50℃、好ましくは−10℃〜室温条件下で
無水の炭素数1〜18のアルキルアルコールを滴下す
る。滴下終了後、窒素ガスでバブリングし、生成した塩
酸ガスを十分に追い出す。この溶液を氷冷後、ジイソプ
ロピルアミン等の2級アミンとトリエチルアミン等の塩
酸捕捉剤との混合物を滴下反応させる。1〜10時間、
好ましくは2〜5時間反応後、生成した塩を濾別する。
その後溶媒を留去後、減圧蒸留により、一般式(2)で
表されるホスホルアミダイトを得ることができる。
【0023】このようにして得られた一般式(1)で表
される有機亜リン酸エステル化合物および一般式(6)
で表される有機オルトリン酸エステル化合物は、リン脂
質の極性基であるホスホリルコリン基を有する化合物、
またはその類似構造化合物に転換させることが可能であ
り、リン脂質類似化合物の中間体として有用である。
【0024】
【発明の効果】本発明の請求項1の一般式(1)で表さ
れるエチレン性の重合性基含有有機亜リン酸エステル化
合物は新規な化合物であり、リン脂質類似化合物の中間
体として有用である。
【0025】本発明の請求項3の製造方法によれば、反
応性が高く、危険な金属試薬を用いることなく、上記有
機亜リン酸エステル化合物を高純度で、しかも高収率で
製造することができる。
【0026】本発明の請求項4の一般式(6)で表され
るエチレン性の重合性基含有有機オルトリン酸エステル
化合物は新規な化合物であり、リン脂質類似化合物の中
間体として有用である。
【0027】本発明の請求項6の製造方法によれば、一
般式(1)で表される有機亜リン酸エステル化合物を酸
化剤で酸化するだけで、上記有機オルトリン酸エステル
化合物を高純度で、しかも高収率で製造することができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】次に本発明を実施例に基づいて説
明する。 実施例1−1;メチル−N,N−ジイソプロピルクロロ
ホスホルアミダイトの合成(化合物1−1) 三塩化リン137.5g(1.0mol)を塩化メチレ
ン300gに溶解し、この溶液中に、室温下で無水メタ
ノール32g(1.0mol)を滴下した。滴下終了後
窒素ガスでバブリングし、塩酸ガスを追い出した。溶液
を氷冷後、ジイソプロピルアミン106g(1.05m
ol)とトリエチルアミン106g(1.05mol)
との混合物を滴下反応させた。2時間反応後、生成した
塩を濾別し、塩化メチレンを留去後、減圧蒸留(48℃
/0.5−1.0mmHg)によって化合物1−1の生
成物50.9gを得た。収率は26%であった。
【0029】1H−および31P−NMRの測定結果を示
した。 1H−NMR(δ(ppm):TMS/CDCl3) 1.2−1.3 12H s −N(−C(CH32) 3.6−3.7 2H d −P−O−CH3 3.7−3.9 3H m −N(−CH(C3231P−NMR(δ(ppm)/CDCl3:リン酸/D2Oを0ppmとした。) 185ppm
【0030】以上のことより、化合物1−1が次式
(7)で表されるメチル−N,N−ジイソプロピルクロ
ロホスホルアミダイトであると同定した。
【化29】
【0031】実施例1−2;メタクリロイルオキシエチ
ル−メチル−N,N−ジイソプロピルホスホルアミダイ
トの合成(化合物1−2) 実施例1−1で得た前記式(7)で表されるメチル−
N,N−ジイソプロピルクロロホスホルアミダイト20
g(0.1mol)を氷冷したTHF50gに溶解し、
この溶液中に2−ヒドロキシエチルメタクリレート(2
−HEMA)13g(0.1mol)とトリエチルアミ
ン15g(0.15mol)との混合液を滴下した。滴
下後、室温で2時間反応させ、生成した塩を濾別した。
溶媒を留去して化合物1−2の生成物31.3g(溶媒
含量7%)を得た。収率は約100%であった。
【0032】1H−および31P−NMRの測定結果を示
した。 1H−NMR(δ(ppm):TMS/CDCl3) 1.9−2.0 3H s C=C(CH3)COO− 3.4−3.5 3H d −P−O−CH3 3.5−3.7 2H m C=C(C)COOC−CH2−OP− 3.7−4.0 2H m −N(−CH(C2))2 4.3−4.4 2H t C=C(C)COO−CH2−COP− 5.6、6.2 2H s CH2=C(C)COO− 31P−NMR(δ(ppm)/CDCl3:リン酸/D2Oを0ppmとした。) 150.5ppm
【0033】以上の結果から、化合物1−2が次式
(8)で表されるメタクリロイルオキシエチル−メチル
−N,N−ジイソプロピルクロロホスホルアミダイトと
同定した。
【化30】
【0034】実施例1−3;メタクリロイルオキシエチ
ル−メチル−N,N−ジメチルアミノエチルホスファイ
トの合成(化合物) 実施例1−2で得た前記式(8)で表されるメタクリロ
イルオキシエチル−メチル−N,N−ジイソプロピルホ
スホルアミダイト5.8g(0.02mol)および
1,2,3−ベンゾトリアゾール2.4g(0.02m
ol)をアセトニトリル15gに溶解し、この溶液を室
温で攪拌しながらN,N−ジメチルアミノエタノール
1.8g(0.02mol)を加え、4時間攪拌を続け
た。塩を濾別後、溶媒を一部留去し、陰イオン交換樹脂
(三菱化学(株)製、商品名、ダイヤイオンWA30)
のカラムに通した後、溶媒を完全に留去して生成物(化
合物)5.6gを得た。収率は、約100%であっ
た。
【0035】1H−および31P−NMRの測定結果を示
した。 1H−NMR(δ(ppm):TMS/CDCl3) 2.0 3H s C=C(CH3)COO− 2.3−2.4 6H s −POCCN−(CH32 2.6 2H m −POC−CH2−N(C)2 3.5−3.6 3H d −P−O−CH3 3.9−4.0 2H m C=C(C)COOC−CH2−OP− 4.3−4.4 2H t C=C(C)COO−CH2−COP− 5.6、6.2 2H s CH2=C(C)COO− 31P−NMR(δ(ppm)/CDCl3:リン酸/D2Oを0ppmとした。) 141ppm
【0036】以上の結果から、化合物が次式(9)で
表されるメタクリロイルオキシエチル−メチル−N,N
−ジメチルアミノエチルホスファイトと同定した。
【化31】
【0037】実施例2−1;アリル−メチル−N,N−
ジイソプロピルホスホルアミダイトの合成(化合物2−
1) 実施例1−1で得た前記式(7)で表されるメチル−
N,N−ジイソプロピルクロロホスホルアミダイト20
g(0.1mol)を氷冷したTHF50gに溶解し、
この溶液中にアリルアルコール5.8g(0.1mo
l)とトリエチルアミン15g(0.15mol)との
混合液を滴下した。滴下後、室温で2時間反応させ、生
成した塩を濾別した。溶媒を留去して化合物2−1の生
成物23.5g(溶媒含量7%)を得た。収率は、約1
00%であった。
【0038】1H−および31P−NMRの測定結果を示
した。 1H−NMR(δ(ppm):TMS/CDCl3) 3.4−3.5 3H d −P−O−CH3 3.7−4.0 2H m −N(−CH(C2))2 4.2−4.3 2H d C=C−CH2−OP− 5.2−5.4 2H q CH2=C−C−OP− 5.8−6.0 1H m C=CH−C−OP− 31P−NMR(δ(ppm)/CDCl3:リン酸/D2Oを0ppmとした。) 150ppm
【0039】以上の結果から、化合物2−1が次式(1
0)で表されるアリル−メチル−N,N−ジイソプロピ
ルホスホルアミダイトと同定した。
【化32】
【0040】実施例2−2;アリル−メチル−N,N−
ジメチルアミノエチルホスファイトの合成(化合物) 実施例2−1で得た前記式(10)で表されるアリル−
メチル−N,N−ジイソプロピルホスホルアミダイト
4.3g(0.02mol)および1,2,3−ベンゾ
トリアゾール2.4g(0.02mol)をアセトニト
リル15gに溶解し、この溶液を室温で攪拌しながら、
N,N−ジメチルアミノエタノール1.8g(0.02
mol)を加え、4時間攪拌を続けた。塩を濾別後、溶
媒を一部留去し、陰イオン交換樹脂(三菱化学(株)
製、商品名、ダイヤイオンWA30)のカラムに通した
後、溶媒を完全に留去して生成物(化合物)を4.1
g得た。収率は、約100%であった。
【0041】1H−および31P−NMRの測定結果を示
した。 1H−NMR(δ(ppm):TMS/CDCl3) 2.3−2.4 6H s −POCCN−(CH32 2.6 2H m −POC−CH2−N(C)2 3.5−3.6 3H d −P−O−CH3 4.2−4.3 2H d C=C−CH2−OP− 5.2−5.4 2H q CH2=C−C−OP− 5.8−6.0 1H m C=CH−C−OP− 31P−NMR(δ(ppm)/CDCl3:リン酸/D2Oを0ppmとした。) 152ppm
【0042】以上の結果から、化合物が次式(11)
で表されるアリル−メチル−N,N−ジメチルアミノエ
チルホスファイトと同定した。
【化33】
【0043】実施例3−1;〈モノイソプロピルマレエ
ート(MIPM)の合成〉 無水マレイン酸150g(1.53mol)とイソプロ
ピルアルコール96g(1.60mol)とを室温で混
合し、50℃で攪拌して完全に溶解させた後、2時間攪
拌した。次に65℃に昇温して2時間攪拌し、続いて8
0℃に昇温して2時間攪拌した。さらに熟成のために9
0℃昇温して1時間攪拌して、次式(12)で表される
MIPMを得た。
【化34】
【0044】実施例3−2〈モノイソプロピルフマレー
ト(MIPF)の合成〉 実施例3−1で得たMIPMをそのまま攪拌しながら8
0℃まで昇温し、異性化用塩化チオニル2.8g(2.
33×10-2mol)を、昇温を84℃までに抑えなが
ら4回に分けて注入して異性化し、次式(13)で表さ
れるMIPFを得た。
【化35】
【0045】実施例3−3;〈イソプロピルフマロイル
クロリド(IPFC)の合成〉 実施例3−2で得たMIPFをそのまま、80℃で塩化
チオニル218.4g(1.84mol)を2時間かけ
て滴下した。その後、80℃に保ったまま20分間攪拌
を続けて反応を停止した。未反応の塩化チオニルを減圧
留去後、アスピレータ減圧下で蒸留を行い、沸点85〜
93℃/20mmHg次式(14)で表されるIPFC
を139.1g得た。収率は51.4%であった。
【化36】
【0046】実施例3−4;〈イソプロピル ヒドロキ
シエチルフマレート(IPHEF)の合成〉 実施例3−3で得た35.3g(0.2mol)のIP
FCをTHF50gに溶解した。この溶液を氷冷し、こ
こに1.2倍当量の各々エチレングリコール1.54g
(0.24mol)とトリエチルアミン24.2gのT
HF50gの溶液を滴下し、滴下終了後室温にて2時間
反応させた。濾過した濾液を濃縮し、次式(15)で表
されるIPHEFを得た。
【化37】
【0047】実施例3−5;イソプロピルオキシフマロ
イルオキシエチル−メチル−N,N−ジイソプロピルホ
スホルアミダイトの合成(化合物3−5) 実施例1−1で得た前記式(7)で表されるメチル−
N,N−ジイソプロピルクロロホスホルアミダイト20
g(0.1mol)を氷冷したTHF50gに溶解し、
この溶液中に前記式(15)表されるIPHEF20.
2g(0.1mol)とトリエチルアミン15.2g
(0.15mol)との混合液を滴下した。滴下後、室
温で2時間反応させ、生成した塩を濾別した。溶媒を留
去して化合物3−5の生成物36.4g(溶媒含量8
%)を得た。収率は、約100%であった。
【0048】1H−および31P−NMRの測定結果を示
した。 1H−NMR(δ(ppm):TMS/CDCl3) 1.2−1.3 6H s (CH32COCOC=C− 3.4−3.5 3H d −P−O−CH3 3.5−3.7 2H m −C=CCOOC−CH2−OP− 3.7−4.0 2H m −N(−CH(C3))2 4.3−4.4 3H m −C=CCOO−CH2−COP− −C=C−COO−CH−(C)2 6.8−7.0 2H dd −CH=CH− 31P−NMR(δ(ppm)/CDCl3:リン酸/D2Oを0ppmとした。) 150ppm
【0049】以上の結果から、化合物3−5が次式(1
6)で表されるイソプロピルオキシフマロイルオキシエ
チル−メチル−N,N−ジイソプロピルホスホルアミダ
イトと同定した。
【化38】
【0050】実施例3−6;イソプロピルオキシフマロ
イルオキシエチル−メチル−N,N−ジメチルアミノエ
チルホスファイトの合成(化合物) 実施例3−5で得た前記式(16)で表されるイソプロ
ピルオキシフマロイルオキシエチル−メチル−N,N−
ジイソプロピルホスホルアミダイト5.8g(0.02
mol)および1,2,3−ベンゾトリアゾール2.4
g(0.02mol)をアセトニトリル15gに溶解
し、この溶液を室温で攪拌しながらN,N−ジメチルア
ミノエタノール1.8g(0.02mol)を加え、4
時間攪拌を続けた。塩を濾別後、溶媒を一部留去し、陰
イオン交換樹脂(三菱化学(株)製、商品名、ダイヤイ
オンWA30)のカラムに通した後、溶媒を完全に留去
して生成物(化合物)を6.3g得た。収率は、約9
0%であった。
【0051】1H−および31P−NMRの測定結果を示
した。 1H−NMR(δ(ppm):TMS/CDCl3) 1.2−1.3 6H s (CH32COCOC=C− 2.3−2.4 6H s −POCCN−(CH32 2.6 2H m −POC−CH2−N(C)2 3.5−3.6 3H d −P−O−CH3 4.3−4.4 3H m −C=CCOO−CH2−COP− −C=C−COO−CH−(C)2 6.8−7.0 2H dd −CH=CH− 31P−NMR(δ(ppm)/CDCl3:リン酸/D2Oを0ppmとした。) 150ppm
【0052】以上の結果から、化合物が次式(17)
で表されるイソプロピルオキシフマロイルオキシエチル
−メチル−N,N−ジメチルアミノエチルホスファイト
と同定した。
【化39】
【0053】実施例4;メタクリロイルオキシエチル−
メチル−N,N−ジメチルアミノエチルホスフェイトの
合成(化合物) 実施例1−3で得た前記式(9)で表されるメタクリロ
イルオキシエチル−メチル−N,N−ジメチルアミノエ
チルホスファイト5.6g(0.02mol)をアセト
ニトリル20gに溶解した。この溶液を氷冷し、これに
トリメチルアミンオキシド無水物1.5g(0.02m
ol)のアセトニトリル10g溶液を滴下し、24時間
室温で反応させ、生成物(化合物)を5.5g得た。
収率は93%であった。
【0054】1H−および31P−NMRの測定結果を示
した。 1H−NMR(δ(ppm):TMS/CDCl3) 1.9−2.0 3H s C=C(CH3)COO− 2.3 6H s −POCCN−(CH32 2.6 2H m −POC−CH2−N(C)2 3.7−3.8 3H d −P−O−CH3 3.8−3.9 2H m C=C(C)COOC−CH2−OP− 4.3−4.4 2H t C=C(C)COO−CH2−COP− 5.6、6.2 2H s CH2=C(C)COO− 31P−NMR(δ(ppm)/CDCl3:リン酸/D2Oを0ppmとした。) 0−1ppm
【0055】以上の結果から、化合物が次式(18)
で表されるメタクリロイルオキシエチル−メチル−N,
N−ジメチルアミノエチルホスフェイトと同定した。
【化40】
【0056】実施例5:アリル−メチル−N,N−ジメ
チルアミノエチルホスフェイトの合成(化合物) 実施例2−2で得た前記式(11)で表されるアリル−
メチル−N,N−ジメチルアミノエチルホスファイト
4.1g(0.02mol)をアセトニトリル20gに
溶解した。この溶液を氷冷し、これにトリメチルアミン
オキシド無水物1.5g(0.02mol)のアセトニ
トリル10g溶液を滴下し、24時間室温で反応させ、
生成物(化合物)を4.1g得た。収率は92%であ
った。
【0057】1H−および31P−NMRの測定結果を示
した。 1H−NMR(δ(ppm):TMS/CDCl3) 2.3 6H s −POCCN−(CH32 2.6 2H m −POC−CH2−N(C)2 3.7−3.8 3H d −P−O−CH3 4.2−4.3 2H d C=C−CH2−OP− 5.2−5.4 2H q CH2=C−C−OP− 5.8−6.0 1H m C=CH−C−OP− 31P−NMR(δ(ppm)/CDCl3:リン酸/D2Oを0ppmとした。) 0−1ppm 元素分析 C% H% N% 計算値 43.05 8.13 6.28 実測値 45.33 8.51 6.11
【0058】以上の結果から、化合物が次式(19)
で表されるアリル−メチル−N,N−ジメチルアミノエ
チルホスフェイトと同定した。
【化41】
【0059】実施例6;イソプロピルオキシフマロイル
オキシエチル−メチル−N,N−ジメチルアミノエチル
ホスフェイトの合成(化合物) 実施例3−6で得た前記式(17)で表されるイソプロ
ピルオキシフマロイルオキシエチル−メチル−N,N−
ジメチルアミノエチルホスファイト5.6g(0.02
mol)をアセトニトリル20gに溶解した。この溶液
を氷冷し、これにトリメチルアミンオキシド無水物1.
5g(0.02mol)のアセトニトリル10g溶液を
滴下し、24時間室温で反応させ、生成物(化合物)
を4.8g得た。収率は74%であった。
【0060】1H−および31P−NMRの測定結果を示
した。 1H−NMR(δ(ppm):TMS/CDCl3) 1.2−1.3 6H s (CH32COCOC=C− 2.3 6H s −POCCN−(CH32 2.6 2H m −POC−CH2−N(C)2 3.7−3.8 3H d −P−O−CH3 4.3−4.4 3H m −C=CCOO−CH2−COP− −C=C−COO−CH−(C)2 6.8−7.0 2H dd −CH=CH− 31P−NMR(δ(ppm)/CDCl3:リン酸/D2Oを0ppmとした。) 0−1ppm
【0061】以上の結果から、化合物が次式(20)
で表されるイソプロピルオキシフマロイルオキシエチル
−メチル−N,N−ジメチルアミノエチルホスフェイト
と同定した。
【化42】
【0062】以上の結果から、本発明の製造方法によ
り、目的とするホスファイトおよびホスフェートの有機
リン化合物が、収率よく合成できることがわかる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表されるエチレン性
    の重合性基含有有機亜リン酸エステル化合物。 【化1】 〔式中、R1、R2およびR3はそれぞれ炭素数1〜6の
    アルキル基であり、同一でも異なっていてもよい。nは
    0または1である。Xは 【化2】 (ここで、R4は水素原子またはメチル基、R5は炭素数
    1〜20の炭化水素基を示す。)で表されるエチレン性
    の重合性基である。Yは 【化3】 (ここで、pは3〜10の整数、qは1〜10の整数を
    示す。)である。Zは炭素数1〜10の2価の炭化水素
    基である。〕
  2. 【請求項2】 請求項1記載の一般式(1)において、
    Xが 【化4】 〔式中、R4は水素原子またはメチル基、R5は炭素数1
    〜20の炭化水素基を示す。〕であるエチレン性の重合
    性基含有有機亜リン酸エステル化合物。
  3. 【請求項3】 一般式(2) 【化5】 〔式中、R3は炭素数1〜6のアルキル基、R6およびR
    7は炭素数1〜12のアルキル基である。〕で表される
    アルキル−N,N−ジアルキルクロロホスホルアミダイ
    トと、一般式(3) X−(Y)n−H ・・・(3) 〔式中、nは0または1である。Xは 【化6】 (ここで、R4は水素原子またはメチル基、R5は炭素数
    1〜20の炭化水素基を示す。)で表されるエチレン性
    の重合性基である。Yは 【化7】 (ここで、pは3〜10の整数、qは1〜10の整数を
    示す。)である。〕で表されるエチレン性の重合性官能
    基を有する化合物とを、塩基性化合物の存在下に反応さ
    せて、一般式(4) 【化8】 〔式中、R3、R6、R7、n、XおよびYは上記と同じ
    である。〕で表されるエチレン性の重合性官能基を有す
    るアルキル−N,N−ジアルキルホスホルアミダイトを
    得、このホスホルアミダイトと一般式(5) 【化9】 〔式中、R1およびR2はそれぞれ炭素数1〜6のアルキ
    ル基であり、同一でも異なっていてもよい。Zは炭素数
    1〜10の2価の炭化水素基である。〕で表されるN,
    N−ジアルキルアミノアルキルオールとを、酸性化合物
    の存在下に反応させることを特徴とする請求項1記載の
    エチレン性の重合性基含有有機亜リン酸エステル化合物
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 下記一般式(6)で表されるエチレン性
    の重合性基含有有機オルトリン酸エステル化合物。 【化10】 〔式中、R1、R2およびR3はそれぞれ炭素数1〜6の
    アルキル基であり、同一でも異なっていてもよい。nは
    0または1である。Xは 【化11】 (ここで、R4は水素原子またはメチル基、R5は炭素数
    1〜20の炭化水素基を示す。)で表されるエチレン性
    の重合性基である。Yは 【化12】 (ここで、pは3〜10の整数、qは1〜10の整数を
    示す。)である。Zは炭素数1〜10の2価の炭化水素
    基である。〕
  5. 【請求項5】 請求項4記載の一般式(6)において、
    Xが 【化13】 〔式中、R4は水素原子またはメチル基、R5は炭素数1
    〜20の炭化水素基を示す。〕であるエチレン性の重合
    性基含有有機オルトリン酸エステル化合物。
  6. 【請求項6】 一般式(2) 【化14】 〔式中、R3は炭素数1〜6のアルキル基、R6およびR
    7は炭素数1〜12のアルキル基である。〕で表される
    アルキル−N,N−ジアルキルクロロホスホルアミダイ
    トと、一般式(3) X−(Y)n−H ・・・(3) 〔式中、nは0または1である。Xは 【化15】 (ここで、R4は水素原子またはメチル基、R5は炭素数
    1〜20の炭化水素基を示す。)で表されるエチレン性
    の重合性基である。Yは 【化16】 (ここで、pは3〜10の整数、qは1〜10の整数を
    示す。)である。〕で表されるエチレン性の重合性官能
    基を有する化合物とを、塩基性化合物の存在下に反応さ
    せて、一般式(4) 【化17】 〔式中、R3、R6、R7、n、XおよびYは上記と同じ
    である。〕で表されるエチレン性の重合性官能基を有す
    るアルキル−N,N−ジアルキルホスホルアミダイトを
    得、このホスホルアミダイトと一般式(5) 【化18】 〔式中、R1およびR2はそれぞれ炭素数1〜6のアルキ
    ル基であり、同一でも異なっていてもよい。Zは炭素数
    1〜10の2価の炭化水素基である。〕で表されるN,
    N−ジアルキルアミノアルキルオールとを、酸性化合物
    の存在下に反応させて、一般式(1) 【化19】 〔式中、R1、R2、R3、n、X、YおよびZは上記と
    同じである。〕で表される有機亜リン酸エステル化合物
    を得、この有機亜リン酸エステル化合物を酸化剤で酸化
    することを特徴とする請求項4記載のエチレン性の重合
    性基含有有機オルトリン酸エステル化合物の製造方法。
JP33432496A 1996-12-13 1996-12-13 重合性基含有有機リン酸エステル化合物およびその製造方法 Pending JPH10175987A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33432496A JPH10175987A (ja) 1996-12-13 1996-12-13 重合性基含有有機リン酸エステル化合物およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33432496A JPH10175987A (ja) 1996-12-13 1996-12-13 重合性基含有有機リン酸エステル化合物およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10175987A true JPH10175987A (ja) 1998-06-30

Family

ID=18276088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33432496A Pending JPH10175987A (ja) 1996-12-13 1996-12-13 重合性基含有有機リン酸エステル化合物およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10175987A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000014532A1 (fr) * 1998-09-02 2000-03-16 Arkray, Inc. Procede de prevention de la denaturation sanguine et dispositif d'analyse sanguine utile a cette fin
JP2007284402A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Univ Of Tokyo リゾホスファチジルスレオニンおよびその誘導体
US8846941B2 (en) 2010-12-13 2014-09-30 Quiapeg Ab Functionalized polymers
US9220789B2 (en) 2012-06-12 2015-12-29 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Conjugates of tumor necrosis factor inhibitors to functionalized polymers
US11357828B2 (en) 2018-09-12 2022-06-14 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Releasable GLP-1 conjugates
US11786599B2 (en) 2017-03-10 2023-10-17 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Releasable conjugates

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000014532A1 (fr) * 1998-09-02 2000-03-16 Arkray, Inc. Procede de prevention de la denaturation sanguine et dispositif d'analyse sanguine utile a cette fin
JP2007284402A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Univ Of Tokyo リゾホスファチジルスレオニンおよびその誘導体
US10125220B2 (en) 2010-12-13 2018-11-13 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Functionalized polymers
US8846941B2 (en) 2010-12-13 2014-09-30 Quiapeg Ab Functionalized polymers
US11773219B2 (en) 2010-12-13 2023-10-03 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Functionalized polymers
US9790324B2 (en) 2010-12-13 2017-10-17 Quiapeg Ab Functionalized polymers
US10781286B2 (en) 2010-12-13 2020-09-22 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Functionalized polymers
US10653788B2 (en) 2012-06-12 2020-05-19 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Conjugates of tumor necrosis factor inhibitors to functionalized polymers
US11723981B2 (en) 2012-06-12 2023-08-15 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Conjugates of tumor necrosis factor inhibitors to functionalized polymers
US10383946B2 (en) 2012-06-12 2019-08-20 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Conjugates of biologically active molecules to functionalized polymers
US10010621B2 (en) 2012-06-12 2018-07-03 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Conjugates of biologically active molecules to functionalized polymers
US9849187B2 (en) 2012-06-12 2017-12-26 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Conjugates of tumor necrosis factor inhibitors to functionalized polymers
US10806796B2 (en) 2012-06-12 2020-10-20 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Conjugates of biologically active molecules to functionalized polymers
US10973921B2 (en) 2012-06-12 2021-04-13 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Conjugates of tumor necrosis factor inhibitors to functionalized polymers
US9220789B2 (en) 2012-06-12 2015-12-29 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Conjugates of tumor necrosis factor inhibitors to functionalized polymers
US11382984B2 (en) 2012-06-12 2022-07-12 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Conjugates of tumor necrosis factor inhibitors to functionalized polymers
US11510989B2 (en) 2012-06-12 2022-11-29 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Conjugates of biologically active molecules to functionalized polymers
US10207007B2 (en) 2012-06-12 2019-02-19 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Conjugates of tumor necrosis factor inhibitors to functionalized polymers
US11786599B2 (en) 2017-03-10 2023-10-17 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Releasable conjugates
US11357828B2 (en) 2018-09-12 2022-06-14 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Releasable GLP-1 conjugates
US11957735B2 (en) 2018-09-12 2024-04-16 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Releasable GLP-1 conjugates

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5550274A (en) In-situ phosphation reagent process
JPH10175987A (ja) 重合性基含有有機リン酸エステル化合物およびその製造方法
IE842268L (en) Process for preparation of nucleoside alkyl-,aralkyl- and¹aryl phosphonites and phosphonates
SU710518A3 (ru) Способ получени третичных фосфинов
US4371509A (en) Oxidizing phosphorus compounds with chlorosulfonic acid
Liu et al. Asymmetric synthesis of N‐protected chiral 1‐aminoalkylphosphonic acids and synthesis of side chain–functionalized depsiphosphonopeptides
US4307040A (en) Process for producing phosphonomaleic acid esters
RU2528053C2 (ru) Способ получения диалкилфосфитов
AU670810B2 (en) Hydroxyphosphinyl phosphonate squalene synthetase inhibitors and method
JPH072883A (ja) 亜燐酸アルキルの製造法
EP2435448B1 (en) Method for the manufacture of dialkylphosphites
JP2645101B2 (ja) アリファチルホスフィン酸誘導体の製造方法
JPH1087678A (ja) 2−シアノエチルホスフィン酸エステルの製造方法
US6255518B1 (en) Preparation of fluorinated compounds
Waschbüsch et al. New routes to diethyl 1-fluoromethylphosphonocarboxylates and diethyl 1-fluoromethylphosphonocarboxylic acid
Shaabani et al. Introduction of a Novel Reaction of Triacetylmethane: One-Pot Synthesis of Dialkyl-2-(3, 1-hydroxyethylidene-2, 4-pentanedione-3-yl)-3-(triphenylphosphoranylidene)-butanedioate
EP0451596B1 (en) Phosphonylation process
JP3430928B2 (ja) オルガノオキシジクロロホスフィン
US4781867A (en) Process for making phosphinic or phosphonic acid chlorides
JPH02101089A (ja) フオスフオノ琥珀酸テトラメチルエステル及びフオスフオノ琥珀酸テトラエチルエステルの合成方法
JP2001513787A (ja) アルキル−(1−アルコキシエチル)ホスフィン酸の製造方法
SU1558922A1 (ru) Способ получени @ -(алкиламино)бензилфосфонитов
SU973544A1 (ru) Способ получени диалкилфосфон-3-гексанонов
SU711039A1 (ru) Способ получени диалкил - (фосфонилалкил) амидофосфатов
SU305164A1 (ru) СПОСОБ ПОЛУЧЕНИЯ КИСЛЫХ ЭФИРОВ а-ХЛОРЦИКЛОАЛКИЛФОСФОНИСТЫХ КИСЛОТ