JPH10175813A - 無機光互変化合物を含有する化粧品組成物 - Google Patents

無機光互変化合物を含有する化粧品組成物

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JPH10175813A
JPH10175813A JP34316497A JP34316497A JPH10175813A JP H10175813 A JPH10175813 A JP H10175813A JP 34316497 A JP34316497 A JP 34316497A JP 34316497 A JP34316497 A JP 34316497A JP H10175813 A JPH10175813 A JP H10175813A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光の強度および/または性質に応じて、素早
く色調を変化させること、および良好な化粧品特性を維
持することができる化粧品組成物を提供する。 【解決手段】 少なくとも1つの無機光互変化合物を含
有する化粧品組成物において、該無機光互変性化合物と
して、少なくとも1つのドーピング成分を含有するアル
ミノケイ酸塩を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光互変特性を有す
る無機化合物を含有する組成物、特に化粧品組成物に関
する。また、本発明は、化粧品組成物における、前記光
互変化合物の使用に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】化粧
品組成物、特にメークアップ用組成物、例えばフリーま
たはコンパクトパウダー、ファンデーション、ほほ紅、
アイシャドウ、棒状口紅、またはネイルラッカーは、皮
膚、粘膜、半粘膜、および/または外骨格、例えば爪も
しくは髪に適用される前または後に、所定の色調を組成
物に付与することを意図した種々の染料および適当なビ
ヒクルからなる。
【0003】今日、かなり制限された範囲の染料、特
に、レーキ類、無機顔料類、または真珠光沢顔料が発色
用に使用されている。レーキ類により、鮮やかな色調を
得ることができるが、その多くは光、温度、またはpH
に対して不安定である。また、それらの中には、適用し
た後に、染料が浸出することによって、皮膚に美的でな
いしみが生じるおそれがあるといった欠点を有するもの
もある。他方、無機顔料、特に無機酸化物は、非常に安
定しているが、得られる色調は、かなり鈍く、淡い。ま
た、多様ではあるが、決して強い色調ではない真珠光沢
顔料は、着色効果を得るために使用され、これらの顔料
により、真珠光沢を得ることはできるが、通常、非常に
弱い効果しか得られない。
【0004】よって、髪および/または皮膚のメークア
ップの「描写色(rendered colour)」において、気持
ちがよい多様な変化をさせるために、メークアップ用ま
たは髪用組成物に、光互変化合物を使用することが提案
されている。
【0005】光互変化合物とは、それらが光源により照
らされた場合に、色調が変化し、ついで、照射が停止さ
れると、当初の色調、または似た色調に戻る特性を有す
る化合物のことである。このような化合物は、特に、化
粧品組成物、中でもメークアップ用組成物、例えばファ
ンデーション、ほほ紅、およびアイシャドウにおいて、
有利に利用されることが見いだされている。その理由
は、メークアップされる皮膚の「描写メークアップ効果
(rendered make-up effect)」が、自然光または人工
光のいずれの状態であるかによって異なることが観察さ
れていることによる。しかして、人工光下において施し
たメークアップは、自然光においては、より薄く見え
る。逆に言えば、戸外で施したメークアップは、人工的
に照らされた場所においては、より暗く見える。
【0006】特に、有機光互変化合物、例えばスピロピ
ラン、またはナフトキサジン(naphthoxazine)族の化
合物の使用が提案されている。これらの光互変化合物
は、それらが付与された支持体の色調を、該支持体が、
例えばUVにさらされた場合、素早く変化させ、UVが
あたらなくなると、素早く当初の色調に戻すことができ
るため、特に有利である。
【0007】よって、フォトトロピー化合物、例えば、
ニトロベンジルピリジン、チオセミカルバゾン、または
スピロピラン誘導体を含有する化粧品組成物、特にエア
ゾールの形態の髪用組成物が記載されている仏国特許第
1604929号を挙げることができる。髪にこれらの
組成物をスプレーし、太陽光にさらすと、紫−青の色調
になり、暗所では、再び淡い黄色になる。
【0008】また、金属酸化物、それらの水和物、およ
びそれらの錯体から選択される、特定の無機光互変化合
物を含有する化粧品組成物が、例えば、欧州特許第35
9909号において提案されている。特にこの公報で
は、光互変になるように処理された酸化チタンを、メー
クアップ用組成物、例えば、パウダーおよびファンデー
ションに使用することに言及されている。
【0009】しかしながら、これらの無機光互変化合物
により、光の状態に関係なく、一定の色調を維持するメ
ークアップ効果を得ることは可能であったとしても、メ
ークアップの色調の本質的な変化、すなわち、換言すれ
ば、「描写メークアップ効果」を本質的に変化させるこ
とは、不可能であることが知見されている。
【0010】さらに、光の照射を停止した後、メークア
ップの色調は、常に、満足のいく程、当初の色調には戻
らず、特に、該色調と同一の色調には十分に戻らないこ
とが観察されている。
【0011】本発明の目的は、特定の無機光互変化合物
を含有する化粧品組成物を提供することにあり、該化合
物により、光の強度および/または性質に応じて、素早
く色調を変化させることができ、同時に、該組成物に対
して良好な化粧品特性を維持することができる。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
よって、本発明の主題は、少なくとも1つの無機光互変
化合物を含有する化粧品組成物において、該無機光互変
化合物が、少なくとも1つのドーピング成分を含有する
アルミノケイ酸塩であることを特徴とする組成物にあ
る。
【0013】また、本発明の主題は、化粧品組成物にお
ける、光互変化合物としての、少なくとも1つのドーピ
ング成分を含有するアルミノケイ酸塩の使用にある。
【0014】本発明においては、光互変化合物への入射
光により生じる光信号が、より狭い再透過スペクトルを
有するとすると、該光互変化合物を使用することによ
り、従来の化合物で得られるメークアップ効果と比較し
て、鮮やかで、純粋な色調のメークアップ効果を得るこ
とができる。よって、「描写メークアップ効果」はより
強い。
【0015】よって、従来技術における使用量よりも、
光互変化合物の化粧品組成物への使用量を少くするとが
でき、同時に、従来のものに匹敵する遮蔽およびメーク
アップ効果を得ることができる。
【0016】さらに、ドーピング成分の化学的性質によ
り、光互変化合物の色調が変えられることが観察されて
いる。従って、同じ物理化学的特性、例えば粘度、レオ
ロジー、粒子径等を有する同じ族の光互変化合物を使用
しつつ、幅広い範囲の色調を有するメークアップ用組成
物を得ることができ、その結果、化合物使用の単純化並
びに処方の適合化が可能になる。
【0017】最後に、これらの化合物を使用して得られ
た色調の変化は可逆的であり、いったん光源からの照射
を停止すると、当初の色調に戻ることができることが知
見されている。
【0018】このように、本発明の組成物は、光互変化
合物として、ドープされたアルミノケイ酸塩を含有す
る。
【0019】本発明のアルミノケイ酸塩は、酸素原子を
介して互いに結合しているSiO4およびAlO4の四面
体から形成されたケージからなる基本構造を有する。
【0020】所定の化学成分が、このように形成された
ケージ中に存在しうる。これらの成分を「ドーピング成
分(doping elements)」と称する。
【0021】よって、本発明の主題である組成物に存在
する、ドープされたアルミノケイ酸塩は、少なくとも1
つのドーピング成分を含有するアルミノケイ酸塩であ
る。
【0022】これらのドーピング成分は、単独または混
合物としての、ハロゲン化物のアニオン、例えば、塩化
物、ヨウ化物、臭化物、またはフッ化物のアニオンであ
ってよい。
【0023】また、ドーピング成分は、硫黄、セレン、
SO4 2-、WO4 2-、またはヒドロキシル基の形態、もし
くは金属イオン、例えば、鉄、クロム、マンガン、コバ
ルト、および/またはニッケルから得られるイオンの形
態のものであってもよい。
【0024】さらに、これら種々のドーピング成分の混
合物を使用してもよい。
【0025】一般的に、本発明で使用可能な光互変化合
物は、好ましくは、次の式: R8Al6Si624n [上式中、 −Rは、Na、K、Cs、Rb、Li、Ag、またはC
aから選択される元素を表し;好ましくはNaであり、 −Xは、一または複数の上述したドーピング成分を表
し、nは、1〜5、好ましくは1〜3とすることができ
る]で示される種類の構造を有する。
【0026】本発明で使用可能な光互変化合物として
は、特に、次の式: Na8Al6Si6242 [上式中、X2は、一または複数のハロゲンアニオン、
特に、Cl2、ClBr、I2またはBr2を表す]で示
される方ソーダ石族のものを挙げることができる。これ
らの化合物のいくつかは、ウィリアムズ(Williams)ら
の米国セラミック協会ジャーナル(Journal of America
n Ceramic Society)の第52巻、139−145頁
(1969年3月)の論文に記載されている。
【0027】このような化合物に、例えば、塩化物イオ
ンをドーピングすることにより、当初無色であった組成
物への添加で、紫外線の照射中、マゼンダ色に似た色調
になる組成物を得ることができる。
【0028】化合物に、臭化物またはヨウ化物イオンが
ドープされた場合、ドープされた化合物を含有する組成
物の色調は、紫または赤味を帯びる傾向にある。
【0029】種々の化学的性質を有するア二オンがドー
プされた、異なるアルミノケイ酸塩の混合物を使用する
と、多様な色調および中間色を有する化粧品組成物を得
ることができる。これにより、皮膚および/または髪に
付与されるメークアップ効果を、容易に多様化すること
ができる。
【0030】本発明のアルミノケイ酸塩は、一般的知識
に基づき、当業者により、容易に決定される量、特に、
組成物の全重量に対して0.01〜30重量%、好まし
くは1〜15重量%の量で、組成物中に投入される。
【0031】本発明の化粧品組成物は、粘膜、半粘膜、
および/またはケラチン組織、例えば皮膚、および外骨
格(爪、まつげ、眉毛、体毛、および頭髪)に適用され
る製品の形態にすることができる。特に、この組成物
は、皮膚のメークアップ用および/または手入れの製
品、抗日光用または自己サンタン用の製品、または髪用
製品とすることができる。
【0032】本発明の化合物は、特に、棒状口紅、ファ
ンデーション、ほほ紅、アイシャドウ、アイ−ライナ
ー、マスカラ、および水性または溶媒ベースのネイルラ
ッカーの分野において利用される。
【0033】また、本発明の組成物は、化粧品的に許容
可能な媒体、換言すれば、全てのケラチン物質、例え
ば、皮膚、爪、髪、まつげ、眉毛、粘膜、および半粘
膜、および、顔および体皮の任意の他の領域と融和性の
ある媒体を含有する。
【0034】前記媒体は、特に、増粘またはゲル化して
いてもよい、水性アルコール媒体、または溶媒におけ
る、溶液、分散液、または懸濁液;水中油型、油中水
型、または複エマルション;ゲルまたはフォーム;乳化
ゲル;小胞体、特に脂質小胞体の分散液;2相または複
相ローション;スプレー;フリー、コンパクト、または
成型(cast)パウダー;無水ペーストの形態であってよ
く、またこれらを含有するものであってもよい。
【0035】当業者であれば、一方では、使用される成
分の性質、特に支持体におけるそれらの溶解度、および
他方では、組成物の考えられる用途を考慮に入れ、一般
的知識に基づき、調製方法、並びに適切な製薬の形態を
選択可能であろう。本発明の化粧品組成物は、考慮され
る種類の用途では通常である成分を含有してもよい。
【0036】よって、本発明の組成物は、特に、25℃
で液状の脂肪物質、例えば、動物性、植物性、鉱物性、
または合成の油;25℃で固体状の脂肪物質、例えば、
動物性、植物性、鉱物性、または合成のロウ;ペースト
状の脂肪物質;ガム類;それらの混合物を含有する脂肪
相を有してよい。
【0037】本発明の組成物は、皮膚に接触して蒸発す
るが、皮膚に適用する場合に、組成物の展伸性を容易に
するために、化粧品組成物中に存在することが有用な揮
発性の油を含有してもよい。以下「揮発性油」と称する
このような展伸剤は、一般的に、25℃で少なくとも
0.05ミリバール(すなわち50Pa)の飽和蒸気圧
を有する油である。好ましくは、その引火点が、組成物
に使用できる程度に十分高く、所望の蒸散効果が得られ
る程度に十分低い油が使用される。引火点が約40〜1
00℃の油が、好ましく使用される。
【0038】揮発性の油としては揮発性シリコーン油、
例えば: −3〜8、好ましくは4〜6のケイ素原子を有する環状
の揮発性シリコーン[これらは、例えば、シクロテトラ
ジメチルシロキサン、シクロペンタジメチルシロキサ
ン、またはシクロヘキサジメチルシロキサンである]、 −ジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサン型の
シクロコポリマー、例えば、ユニオン・カーバイド(Un
ion Carbide)社から販売されている「シリコーン・F
Z・3109」で、ジメチルシロキサン/メチルオクチ
ルシロキサンのシクロコポリマー、 −2〜9のケイ素原子を有する直鎖状の揮発性シリコー
ン[これらは、例えば、ヘキサメチルジシロキサン、ヘ
キシルヘプタメチルトリシロキサン、またはオクチルヘ
プタメチルトリシロキサンである]、を挙げることがで
きる。
【0039】また、揮発性の炭化水素油、例えば、イソ
パラフィン類、特に、イソドデカン;フッ化油(fluoro
oil)、例えば、ガルデン(Galden)(登録商標)(モ
ンテフルオス:Montefluos)の名称で市販されているも
のを挙げることもできる。
【0040】さらに、非揮発性油を使用することもで
き、このようなものとしては: −ポリ(C1−C20)アルキルシロキサン類、特にトリ
メチルシリル末端基を含有するもの、好ましくは粘度が
0.06m2/s未満のもの[中でも、直鎖状のポリジ
メチルシロキサン、およびアルキルメチルポリシロキサ
ン、例えば、セチルジメチコーン(CTFA名)を挙げ
ることができる]、 −フッ素を含有していてもよい脂肪族および/または芳
香族基、または官能基、例えば、ヒドロキシル、チオー
ル、および/またはアミン基で変性されたシリコーン、 −フェニル化されたシリコーン、特に、次の式:
【化1】 [上式中、Rは、C1−C30のアルキル基、アリール
基、またはアラルキル基であり、合計が1〜100であ
るという条件下で、mは、0〜100の整数であり、n
は、0〜100の整数である]で示されるもの、 −動物性、植物性、または鉱物性の油、特に、ポリオー
ルの脂肪酸エステル類から形成される動物性または植物
性油、特に、液状トリグリセリド類、例えば、ヒマワリ
油、コーン油、大豆油、ナタウリ(marrow)油、グレー
プシード油、ゴマ油、ハゼルナッツ(hazelnut)油、ア
プリコット油、アルモンド油、またはアボカド油;魚
油、トリカプロカプリル酸グリセリル、またはR1が、
7〜19の炭素原子を有する高級脂肪酸残基を表し、R
2が、3〜20の炭素原子を有する分枝状の炭化水素鎖
を表す、式R1COOR2の植物性または動物性油、例え
ば、プルセリン(Purcellin)油;流動パラフィン、流
動ペトロラタム、ペルヒドロスクワレン、小麦胚芽油、
美葉(beauty-leaf)油、ゴマ油、マカダミア油、グレ
ープシード油、菜種油、ヤシ油、グランドナッツ(grou
ndnut)油、パーム油、ヒマシ油、ホホバ油、オリブ
油、または穀物胚芽油;脂肪酸エステル類;アルコール
類;アセチルグリセリド類;アルコールまたは多価アル
コールのオクタノアート、デカノアート、またはリシノ
レアート;脂肪酸トリグリセリド;グリセリド類;−フ
ッ化油、および過フッ化(perfluoro)油、を挙げるこ
とができる。
【0041】またさらに、本発明の組成物は、最終組成
物に所望の特性、例えば、コンシステンシー、および/
またはテクスチャーを付与するために、一般的な知識に
基づき、当業者により選択され得る他の脂肪物質を含有
してもよい。これらの付加的な脂肪物質は、動物性、植
物性、鉱物性、または合成のペースト状の脂肪物質、ガ
ム類、および/またはロウ類、並びにそれらの混合物で
あってよい。
【0042】特に: −シリコーンガム類、 −動物性、植物性、鉱物性、または合成のロウ類、例え
ば、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン、ワセ
リン、ペトロラタム、オゾケライト、モンタンロウ;ミ
ツロウ、ラノリンおよびその誘導体;キャンデリラロ
ウ、オーリクリー(ouricurry)ロウ、カルナウバロ
ウ、モクロウ、ココアバター、コルク繊維ロウ、または
サトウキビロウ;25℃で固体状の硬化油(hydrogenat
ed oil)、25℃で固体状のグリセリド、および脂肪エ
ステル類、オゾケライト;ポリエチレンロウ、およびフ
ィッシャー−トロプシュ合成法により得られるロウ;2
5℃で固体状の硬化油;ラノリン;25℃で固体状の脂
肪エステル;シリコーンロウ;フッ化ロウ(fluoro wax
es)、を挙げることができる。
【0043】また、本発明の組成物は、一または複数の
化粧品的に許容可能な(耐性、毒学的、および感覚的に
許容可能であること)有機溶媒を含有してもよい。これ
らの有機溶媒は、組成物の全重量に対して、0%〜98
%とすることができる。それらは、親水性の有機溶媒、
親油性の有機溶媒、両親媒性の有機溶媒、またはそれら
の混合物からなるグループから選択される。
【0044】親水性の有機溶媒としては、例えば、1〜
8の炭素原子を有する、直鎖状または分枝状の低級モノ
アルコール、例えばエタノール、プロパノール、ブタノ
ール、イソプロパノール、およびイソブタノール;6〜
80のエチレンオキシドを有するポリエチレングリコー
ル;ポリオール、例えばプロピレングリコール、イソプ
レングリコール、ブチレングリコール、グリセロール、
およびソルビトール;1〜5の炭素原子を有するアルキ
ル基を含有する、モノ−またはジアルキルイソソルバイ
ド;グリコールエーテル類、例えばジエチレングリコー
ルモノメチルまたはモノエチルエーテル、およびプロピ
レングリコールエーテル、例えばジプロピレングリコー
ルメチルエーテルを挙げることができる。
【0045】両親媒性の有機溶媒としては、ポリオー
ル、例えばポリプロピレングリコール(PPG)誘導
体、例えばポリプロピレングリコールの脂肪酸エステ
ル、およびPPGの脂肪アルコールエーテル類、例えば
PPG−23−オレイルエーテル、およびPPG−36
−オレアートを挙げることができる。
【0046】親油性の有機溶媒としては、例えば、脂肪
エステル類、例えばアジピン酸ジイソプロピル、アジピ
ン酸ジオクチル、および安息香酸アルキル、ミリスチン
酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリ
ン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、イソノナン酸イソノ
ニル、2−エチルヘキシル−パルミタート、2−ヘキシ
ルデシル−ラウラート、2−オクチルデシル−パルミタ
ート、2−オクチルドデシル−ミリスタート、ビス(2
−エチルヘキシル)スクシナート、リンゴ酸ジイソステ
アリル、2−オクチルドデシル−ラクタート、トリイソ
ステアリン酸グリセリル、およびトリイソステアリン酸
ジグリセリルを挙げることができる。
【0047】また、本発明の組成物の水性相は、水、花
の水(flower water)、例えばヤグルマソウ水(cornfl
ower water)、および/または鉱水、例えばオーデ・ビ
ッテル(eau de Vittel)、オーデ・リュカ(eau de Lu
cas)またはオーデ・ラ・ロシェ・ポゼー(eau de La R
oche Posay)の水を含む、水相を含有するものであって
よい。
【0048】さらに、前記水性相は、水相の全重量に対
して、0重量%〜14重量%の、C2−C6の低級モノア
ルコール、および/またはポリオール、例えばグリセロ
ール、ブチレングリコール、イソプレングリコール、プ
ロピレングリコール、またはポリエチレングリコールを
含有してもよい。
【0049】本発明の組成物がエマルションの形態であ
る場合、界面活性剤を、組成物の全重量に対して、好ま
しくは0.01〜30重量%の量で、さらに含有してい
てもよい。
【0050】単独または混合物として使用可能なアニオ
ン性界面活性剤としては、特に、次の化合物:硫酸アル
キル、アルキル−エーテル−スルファート、アルキルア
ミド−スルファート、および硫酸エーテル、アルキルア
リールポリエーテル−スルファート、硫酸モノグリセリ
ド、スルホン酸アルキル、アルキルアミド−スルホナー
ト、アルキルアリールスルホナート、α−オレフィン−
スルホナート、スルホン酸パラフィン、スルホコハク酸
アルキル、アルキル−エーテル−スルホスクシナート、
アルキルアミド−スルホスクシナート、アルキル−スル
ホスクシナマート、スルホ酢酸アルキル、アルキル−ポ
リグリセリル−カルボキシラート、アルキル−ホスファ
ート/アルキル−エーテル−ホスファート、サルコシン
酸アシル(acyl sarcosinates)、アルキルポリペプチ
ダート(peptidates)、アルキルアミドポリペプチダー
ト、イセチオン酸アシル、ラウリン酸アルキルのアルカ
リ塩、アンモニウム塩、アミン塩、またはアミノアルコ
ール塩を挙げることができる。
【0051】これらの化合物の全てのアルキルまたはア
シル基は、12〜18の炭素原子の鎖を示す。
【0052】また、石鹸類、および脂肪酸塩、例えばオ
レイン酸、リシノレイン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ヤシ油酸、または硬化ヤシ油酸、特に、アミン塩、
例えば、ステアリン酸アミン;アシル基が8〜20の炭
素原子を有するラクチル酸アシル;酸または塩化した形
態の、次の式: Alk−(OCH2−CH2n−OCH2−COOH [置換基Alkは、12〜18の炭素原子を有する直鎖
状の鎖に相当し、nは、5〜15の整数である]に相当
するポリグリコールエーテルのカルボン酸を挙げること
ができる。
【0053】単独または混合物として使用可能な非イオ
ン性界面活性剤としては、特に:ポリエトキシル化、ポ
リプロポキシル化、またはポリグリセロール化された、
8〜18の炭素原子を含有する脂肪鎖を有する、脂肪
酸、アルキルフェノール、およびアルコール;グルコー
ス誘導体の脂肪酸エステル、リン酸トリエステル、ポリ
エチレングリコールの脂肪酸エステル、スクロースの脂
肪酸エステル、オキシエチレン化した、またはオキシエ
チレン化していないソルビタンの脂肪酸エステル、グリ
コールの脂肪酸エステル、エタノールアミド、ポリエト
キシル化脂肪アミン、ポリエトキシル化脂肪アミド、脂
肪アルコールと、プロピレンオキシド、およびエチレン
オキシドの縮合物;アミノ糖のアルキルアミド、および
アルキル−ポリグルコシド;グリシドールまたはグルシ
ドール先駆物質と、ジグリコールアミド、アミド、アル
キルフェノール、モノアルコール、またはα−ジオール
の縮合物を挙げることができる。
【0054】また、本発明の組成物は、エマルションの
全重量に対して0〜5重量%の、オキシエチレン化モノ
ステアリン酸ソルビタン、脂肪アルコール、例えば、ス
テアリルアルコール、またはセチルアルコール、または
ポリオールの脂肪酸エステル、例えばステアリン酸グリ
セリルから選択される、少なくとも1つの共乳化剤(co
-emulsifier)をさらに含有してもよい。
【0055】さらに、本発明の組成物は、好ましくは、
エマルションの全重量に対して0〜6重量%の範囲内の
濃度の、一または複数の増粘剤をさらに含有してもよ
い。増粘剤は: −多糖類のバイオポリマー、例えばキサンタンガム、キ
ャロブガム(carob gum)、グアガム、アルギナート、
および変性したセルロース、例えばヒドロキシエチルセ
ルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、およびカルボキシメチルセルロース、デンプン
誘導体、第4級アンモニウム基を含有するセルロースエ
ーテル誘導体、カチオン性の多糖類; −合成ポリマー、例えばポリアクリル酸、例えばヒスパ
ノ・キィミカ(HispanoQuimica)社またはガーディアン
(Gardian)社の「ヒスパゲル(Hispagel)」または
「ルブラゲル(Lubragel)」のような、ポリグリセリル
(メタ)アクリラートポリマー、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルアルコール、アクリルアミドとアクリル
酸アンモニウムとの架橋ポリマー、例えばヘキスト(Ho
echst)社の「ボゼポール(Bozepol)・C」または「P
AS・5161」;アクリラート/オクチルアクリルア
ミドのコポリマー、例えばナショナル・スターチ(Nati
onal Starch)社の「ダーマクリル(Dermacryl)」;ポ
リアクリルアミドをベースとしたポリマー、例えばセピ
ック(Seppic)社の「セピゲル(Sepigel)・30
5」、アクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルト
リメチルアンモニウムクロリドとの架橋ポリマー、例え
ばアライド・コロイド(Allied Colloids)社の「サル
ケア(Salcare)・SC・92」、 −ケイ酸アルミニウムマグネシウム、から選択される。
【0056】増粘剤は、脂肪相および/または水性相中
に存在し得る。
【0057】考慮される用途に応じて、組成物は、皮膜
形成ポリマーをさらに含有する。ネイルラッカー、マス
カラ、またはアイライナー用の組成物、またはラッカー
タイプの髪用組成物用の調製が望まれている場合は、特
にしかりである。
【0058】ポリマーは、化粧品的に許容可能な媒体に
溶解または分散していてよい。特に、ポリマーは、有機
溶媒に溶解した形態、または皮膜形成ポリマー粒子の水
性分散液の形態で存在し得る。
【0059】前記ポリマーは、ニトロセルロース、セル
ロース−アセトブチラート、ポリビニル−ブチラール、
アルキド樹脂、ポリエステル、アクリル(acrylics)、
ビニルおよび/またはポリウレタンから選択され得る。
【0060】特に、(メタ)アクリル酸、および少なく
とも1つの直鎖状、分枝状または環状の(メタ)アクリ
ル酸のエステルモノマー、および/または少なくとも1
つの直鎖状、分枝状または環状で、モノ−あるいはジ置
換(メタ)アクリル酸のアミドモノマーのコポリマー;
(メタ)アクリル酸/tert−ブチル(メタ)アクリラー
ト、および/またはイソブチル(メタ)アクリラート/
1−C4のアルキル(メタ)アクリラートのコポリマ
ー;(メタ)アクリル酸/アクリル酸エチル/メタクリ
ル酸メチルのターポリマー、およびテトラポリマー;メ
タクリル酸メチル/アクリル酸エチルまたはブチル/ヒ
ドロキシエチルまたは2−ヒドロキシプロピルのアクリ
ラートまたはメタクリラート/(メタ)アクリル酸のテ
トラポリマー;アクリル酸とC1−C4のアルキルメタク
リラートのコポリマー;ビニルピロリドン、アクリル
酸、およびC1-20のメタクリル酸アルキルのターポリマ
ー;両性コポリマー;分枝状の酸のビニルエステル;安
息香酸のビニルエステル;(メタ)アクリル酸と、少な
くとも1つのオレフィンモノマーのコポリマー;ビニル
の一酸、および/またはアリル酸の一酸のコポリマーを
挙げることができる。
【0061】樹脂としては、アリールスルホンアミド−
ホルムアルデヒド、またはアルキルスルホンアミド−エ
トキシ型の樹脂;アクリル、スチレン、アクリル酸スチ
レン、およびアクリル酸ビニル型の樹脂を挙げることが
できる。
【0062】また、組成物は、少なくとも1つの可塑
剤、例えば、リン酸トリクレシル、安息香酸ベンジル、
クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、アセチルク
エン酸トリエチル、2−トリエチルヘキシル−アセチル
シトラート、ショウノウ;グリコールエーテル;40モ
ルのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたヒマシ
油;プロピレングリコール;ブチルグリコール;エチレ
ングリコール−モノメチルエーテルアセタート;プロピ
レングリコールエーテル;エチレングリコールとプロピ
レングリコールのエステルエーテル;二酸のエステル、
例えばジエチル、ジブチル、およびジイソプロピルのフ
タラートおよびアジパート、酒石酸ジエチルおよび酒石
酸ジブチル、コハク酸ジエチルおよびコハク酸ジブチ
ル、セバシン酸ジエチルおよびセバシン酸ジブチル、リ
ン酸ジエチル、リン酸ジブチル、および2−ジエチルヘ
キシル−ホスファート、ジエチルアセチルシトラートま
たはジブチルアセチルシトラート;グリセロールエステ
ルをさらに含有してもよい。可塑剤は、一般的に、組成
物の全重量に対して1重量%〜40重量%の範囲内の含
有量で存在している。
【0063】組成物が、無水のネイルラッカーの形態で
ある場合、溶媒系は、ラッカーの全重量に対して、約5
5重量%〜90重量%である。前記溶媒系は、種々の揮
発性の有機溶媒、例えばケトン類、特に、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン;アセター
ト類、特に、酢酸エチル、酢酸ブチル、2−メトキシエ
チルアセタート、酢酸メチル、酢酸アミル、および酢酸
イソプロピルの混合物を含有する。また溶媒系は、希釈
液、例えば、ヘキサンまたはオクタン、芳香族炭化水
素、例えば、トルエンまたはキシレンを、ラッカーの全
重量に対して、特に10〜35重量%の割合で含有して
よい。
【0064】さらに、組成物は、化粧品組成物に通常使
用されているフィラー、および/または真珠光沢剤、お
よび/または顔料を含有する、粒子相を有するものであ
ってもよい。
【0065】顔料という用語は、組成物を着色する、お
よび/または不透明化させることを意図した、白色、ま
たは有色で、無機または有機の粒子を称すると理解され
るものである。フィラーという用語は、組成物に、嵩
(body)または硬さ、および/または柔軟性、艶消し効
果、メークアップの均質性を付与することを意図した、
無色または白色、無機または合成、ラメラ状もしくは非
ラメラ状の粒子を称すると理解されるものである。真珠
光沢剤という用語は、光の反射により、真珠光沢色に輝
く粒子を称すると理解されるものである。顔料は、最終
組成物の全重量に対して0〜15重量%、好ましくは8
〜10重量%の割合で、組成物中に存在する。それら
は、白色または有色の無機物および/または有機物で、
通常、ナノメートルサイズのものであってよい。それら
は、有色のペーストまたはパウダー形態であってよい。
【0066】二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、また
は二酸化セリウム、並びに酸化亜鉛、酸化鉄、または酸
化クロム、フェリックブルー、クロム水和物、カーボン
ブラック、ウルトラマリン(アルミノシリカート−ポリ
スルフィド)、ピロリン酸マンガン、およびある種の金
属パウダー、例えば銀またはアルミニウムのもの、カー
ボンブラックを挙げることができる。また、唇および皮
膚に、メークアップ効果を付与するために、通常使用さ
れるレーキ類[これらのレーキ類は、カルシウム、バリ
ウム、アルミニウム、またはジルコニウムの塩類であ
る]、または酸性染料、例えばハロアシッド(haloaci
d)、アゾ、アントラキノン等の染料を挙げることもで
きる。
【0067】真珠光沢剤は、約0〜20重量%の割合、
好ましくは約8〜15重量%の含有量で、組成物中に存
在する。考慮される真珠光沢剤としては、天然の真珠
母、酸化チタン、酸化鉄、天然の顔料、またはオキシ塩
化ビスマスで被覆されたマイカ、並びに有色の雲母チタ
ンを挙げることができる。
【0068】フィラーは、0〜30重量%、好ましくは
5〜15重量%の割合で、組成物中に存在し、鉱物性ま
たは合成、ラメラ状または非ラメラ状のフィラーであっ
てもよい。タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ナイロ
ンパウダー、ポリエチレンパウダー、テフロン、デンプ
ン、窒化ホウ素、ポリマーのマイクロスフェア、例えば
エクスパンセル(Expancel)[ノーベル・インダストリ
ー(Nobel Industrie)]、ポリトラップ(polytrap)
[ダウコーニング(Dow Corning)]、およびシリコー
ン樹脂のマイクロビーズ[例えば、トーシバ社のトスパ
ール(Tospearls)]、軽質炭酸カルシウム、マグネシ
ウム−カーボナートまたはヒドロカーボナート、8〜2
2の炭素原子を有する有機カルボン酸から誘導される金
属石鹸を挙げることができる。
【0069】組成物の種類により、微粉相は、組成物の
重量に対して0.01〜99重量%とすることができ
る。
【0070】また、組成物は、特に、天然の有機染料、
例えばコチニール−カルミン、および/または合成染
料、例えばハロアシッド、アゾ、またはアントラキノン
染料を含有してもよい。さらに、無機染料、例えば硫酸
銅を挙げることもできる。
【0071】またさらに、組成物は、化粧品の分野で通
常使用されている任意の添加剤、例えば、酸化防止剤、
香料、精油、防腐剤、親油性または親水性の化粧品用活
性剤、保湿剤、ビタミン類、染料、必須脂肪酸、スフィ
ンゴ脂質、自己サンタン剤、例えばDHA、サンスクリ
ーン剤、消泡剤、金属イオン封鎖剤、および酸化防止剤
をさらに含有してもよい。
【0072】当業者であれば、考慮される添加により、
本発明の組成物の有利な特性が悪影響を受けないか、実
質的に受けないように留意して、任意の付加的な化合
物、および/またはその量を選択するであろう。
【0073】本発明の化粧品組成物は、本質的に、顔の
メークアップに関連しているもの、すなわち、アイシャ
ドウ、ほほ紅、アイ−ライナー、マスカラ、パウダー、
ファンデーション、ティント(tinted)クリーム、およ
び棒状口紅、並びに髪のメークアップ製品、特に、髪を
一時的に染色するためのフォーム、クリーム、またはゲ
ル、および爪用のメークアップ製品、特に、無水または
水性のネイルラッカーである。
【0074】
【実施例】以下の実施例により、本発明をより詳細に例
証する。
【0075】実施例1:水中油型ファンデーション A相: ステアリン酸 2% ステアリン酸グリセリル 3% イソステアリン酸グリセリル 2% 鉱物性油 8% ジメチコーン 4% B相: トリエタノールアミン 1% C相: 光互変化合物 Na8Al6Si624Cl2 10% セルロースガム 3.5% ナトリウム−ラウロイル−サルコシナート 3.5% グリセロール 2% 水 全体を100%とする量
【0076】A相とC相を別々に調製し、それらを80
℃に加熱し、ついで、モリツ(Moritz)撹拌機でホモジ
ナイズした。撹拌しつつ、混合物にB相を注ぎ、混合物
が完全に冷却するまで撹拌し続けた。
【0077】良好な化粧品特性を有するファンデーショ
ンが得られた。
【0078】実施例2:マスカラ A相: ステアリン酸 6% ステアリン酸グリセリル 4% ロウの混合物 16% B相: 光互変化合物 Na8Al6Si6242 4% ウルトラマリンおよびシリカ 1% C相: ヒドロキシエチルセルロース 0.2% 水 全体を100%にする量 D相: トリエタノールアミン 3% E相: アカシア 5.8%
【0079】温状態(約80℃)下で、C相を撹拌して
調製し、混合物を12時間放置した。E相を、加熱を避
けながら調製した。A相を120℃に加熱し、ついで、
モリツ撹拌機にかけてホモジナイズした。B相をA相に
添加し、10分間撹拌し続けた。C+D、およびEを8
0℃に加熱し、A+Bを乳化した。固体状になるまで、
混合物をモリズ撹拌機でホモジナイズして放置した。ゆ
っくりと撹拌して冷却した。
【0080】良好な化粧品特性を有する、好ましい色調
のマスカラが得られた。
【0081】実施例3:ネイルラッカー組成物 ニトロセルロース 10.8% トルエンスルホンアミド−ホルムアルデヒド樹脂 10.7% トリブチル−アセチル−シトラート 6.5% トルエン 30% 酢酸ブチル 20% 酢酸エチル 10% イソプロピルアルコール 5% ステアラルコニウム−ヘクトライト 1.3% (stearalkonium hectorite) 光互変化合物 Na8Al6Si624Br2 1% クエン酸 0.1%
【0082】良好な化粧品特性を有する、好ましい色調
のラッカーが得られた。
【0083】実施例4:棒状口紅組成物8−C10の脂肪アルコールのエステル 30% C10の脂肪アルコール 7% アルミニウム−オクチルスクシナート−スターチ 10% オゾケライト 10% カルナウバロウ 10% ミウロウ 3% 二酸化チタン 3% 光互変化合物 1% ヒマシ油 全体を100%にする量
【0084】良好な化粧品特性を有する、好ましい色調
の棒状口紅が得られた。
【0085】実施例5:アイシャドウ組成物 以下の組成のアイシャドウ組成物を調製した。 タルク 全体を100%にする量 マイカ 22% オキシ塩化ビスマス 8% ステアリン酸亜鉛 3% ナイロン−12 20% 光互変化合物 4% 流動ペトロラタム 3% ミリスチン酸イソプロピル 3% TiO2 8%
【0086】アイシャドウの調製:フィラーを顔料と共
にすりつぶし、バインダー(流動ペトロラタムおよびミ
リスチン酸イソプロピル)を添加し、混合物を再度すり
つぶした。組成物を金属皿で圧密化した。
【0087】良好な化粧品特性を有する、好ましい色調
のアイシャドウが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/043 A61K 7/043

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの無機光互変化合物を含
    有する化粧品組成物において、該無機光互変化合物が、
    少なくとも1つのドーピング成分を含有するアルミノケ
    イ酸塩であることを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 ドーピング成分が、単独または混合物と
    して、塩化物、ヨウ化物、臭化物、またはフッ化物のア
    ニオン等のハロゲン化物のアニオン;硫黄、セレン、S
    4 2-、WO4 2-、またはヒドロキシル基;鉄、クロム、
    マンガン、コバルト、および/またはニッケル等から得
    られる金属イオン;それらの混合物から選択されること
    を特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 光互変化合物が、次の式: R8Al6Si624n [上式中、 −Rは、Na、K、Cs、Rb、Li、Ag、またはC
    aから選択される元素、好ましくはNaを表し、 −Xは、一または複数の前記ドーピング成分を表し、n
    は、1〜5、好ましくは1〜3とすることができる]で
    示されるタイプの構造を有するものであることを特徴と
    する請求項1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 光互変化合物が、次の式: Na8Al6Si6242 [上式中、X2は、Cl2、ClBr、I2またはBr2
    の一または複数のハロゲンアニオンを表す]で示される
    ものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    か1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 光互変化合物が、組成物の全重量に対し
    て0.01〜30重量%、好ましくは1〜15重量%、
    の量で存在することを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 動物性、植物性、鉱物性、または合成の
    揮発性の油;動物性、植物性、鉱物性、または合成のロ
    ウ;ペースト状の脂肪物質;ガム;化粧品的に許容可能
    な有機溶媒;水;界面活性剤;共乳化剤;増粘剤;皮膜
    形成ポリマー;顔料;真珠光沢剤;フィラー;染料から
    選択される少なくとも1つの化合物をさらに含有してな
    ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に
    記載の組成物。
  7. 【請求項7】 粘膜、半粘膜、および/または外骨格お
    よび皮膚等のケラチン組織に適用される製品の形態であ
    ることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に
    記載の組成物。
  8. 【請求項8】 皮膚の手入れおよび/またはメークアッ
    プ用の製品、抗日光用製品、自己サンタン用製品、また
    は髪用製品の形態であることを特徴とする請求項1ない
    し7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 棒状口紅、ファンデーション、ほほ紅、
    アイシャドウ、アイ−ライナー、マスカラ、または水性
    もしくは溶媒ベースのネイルラッカーの形態であること
    を特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の
    組成物。
  10. 【請求項10】 化粧品組成物における光互変化合物と
    しての、少なくとも1つのドーピング成分を含有するア
    ルミノケイ酸塩の使用。
  11. 【請求項11】 ドーピング成分が、単独または混合物
    として、塩化物、ヨウ化物、臭化物、またはフッ化物の
    アニオン等のハロゲン化物のアニオン;硫黄、セレン、
    SO4 2-、WO4 2-、またはヒドロキシル基;鉄、クロ
    ム、マンガン、コバルト、および/またはニッケル等か
    ら得られる金属イオン;それらの混合物から選択される
    ことを特徴とする請求項10に記載の使用。
  12. 【請求項12】 光互変化合物が、次の式: R8Al6Si624n [上式中、 −Rは、Na、K、Cs、Rb、Li、Ag、またはC
    aから選択される元素、好ましくはNaを表し、 −Xは、一または複数の前記ドーピング成分を表し、n
    は、1〜5、好ましくは1〜3とすることができる]で
    示されるタイプの構造を有するものであることを特徴と
    する請求項10または11に記載の使用。
  13. 【請求項13】 光互変化合物が、次の式: Na8Al6Si6242 [上式中、X2は、Cl2、ClBr、I2またはBr2
    の一または複数のハロゲンアニオンを表す]で示される
    ものであることを特徴とする請求項10ないし12のい
    ずれか1項に記載の使用。
  14. 【請求項14】 光互変化合物が、組成物の全重量に対
    して0.01〜30重量%、好ましくは1〜15重量
    %、の量で存在することを特徴とする請求項10ないし
    13のいずれか1項に記載の使用。
  15. 【請求項15】 皮膚の手入れおよび/またはメークア
    ップ用の製品、抗日光用製品、自己サンタン用製品、ま
    たは髪用製品の形態である組成物における請求項10な
    いし14のいずれか1項に記載の使用。
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