JPH1017484A - 真菌および白癬菌皮膚・粘膜感染症治療剤 - Google Patents
真菌および白癬菌皮膚・粘膜感染症治療剤Info
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- JPH1017484A JPH1017484A JP8202688A JP20268896A JPH1017484A JP H1017484 A JPH1017484 A JP H1017484A JP 8202688 A JP8202688 A JP 8202688A JP 20268896 A JP20268896 A JP 20268896A JP H1017484 A JPH1017484 A JP H1017484A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 真菌、白癬菌を起因菌とする皮膚・粘膜感染
症を速やかに改善する、副作用のない真菌、白癬菌によ
る表在性皮膚・粘膜感染症改善治療剤を提供する。 【構成】 フラボノイドを有効成分とするプロポリス、
シリンゴール、グアヤコールおよびこれから誘導体を有
効成分として含有することを特徴とする真菌、白癬菌に
よる表在性皮膚・粘膜感染症改善治療剤 【効果】 真菌、白癬菌を起因菌とする表在性皮膚・粘
膜感染症に対し、プロポ・木酢軟膏は、皮膚障害などの
副作用もなく感染部位の症状を改善する。
症を速やかに改善する、副作用のない真菌、白癬菌によ
る表在性皮膚・粘膜感染症改善治療剤を提供する。 【構成】 フラボノイドを有効成分とするプロポリス、
シリンゴール、グアヤコールおよびこれから誘導体を有
効成分として含有することを特徴とする真菌、白癬菌に
よる表在性皮膚・粘膜感染症改善治療剤 【効果】 真菌、白癬菌を起因菌とする表在性皮膚・粘
膜感染症に対し、プロポ・木酢軟膏は、皮膚障害などの
副作用もなく感染部位の症状を改善する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真菌、白癬菌による粘
膜、表在性皮膚感染症を改善治療する薬剤に関し、更に
詳しくは、フラボノイドを有効成分とするプロポリス、
シリンゴール、グアヤコールおよびこれらの誘導体を有
効成分として含有することを特徴とする竹酢、森林酢の
真菌、白癬菌の粘膜及び皮膚感染症に対する改善治療剤
に関するものである。
膜、表在性皮膚感染症を改善治療する薬剤に関し、更に
詳しくは、フラボノイドを有効成分とするプロポリス、
シリンゴール、グアヤコールおよびこれらの誘導体を有
効成分として含有することを特徴とする竹酢、森林酢の
真菌、白癬菌の粘膜及び皮膚感染症に対する改善治療剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水虫を初めとして表在性真菌、白癬菌感
染症は難治性の疾患であり、慢性感染症へ移行するもの
が多い。これらの疾患の治療剤として従来種々な薬剤が
開発されてきた。しかしながらその効果は必ずしも満足
のできるものではないばかりか、治療剤の副作用による
症状の悪化、例えば経口薬の場合には肝機能障害、胃腸
障害を伴うことが多くまた、感染部位(皮膚)へのクリ
ームなどの塗布による薬物性接触皮膚炎などが惹起され
ることも多い。このような副作用のない、より優れた真
菌および白癬菌性皮膚・粘膜感染症に対する改善治療剤
に対する臨床医学的期待は大きい。
染症は難治性の疾患であり、慢性感染症へ移行するもの
が多い。これらの疾患の治療剤として従来種々な薬剤が
開発されてきた。しかしながらその効果は必ずしも満足
のできるものではないばかりか、治療剤の副作用による
症状の悪化、例えば経口薬の場合には肝機能障害、胃腸
障害を伴うことが多くまた、感染部位(皮膚)へのクリ
ームなどの塗布による薬物性接触皮膚炎などが惹起され
ることも多い。このような副作用のない、より優れた真
菌および白癬菌性皮膚・粘膜感染症に対する改善治療剤
に対する臨床医学的期待は大きい。
【0003】フラボノイドを有効成分として含有するプ
ロポリスは蜂ヤニからアルコール抽出したものでありこ
のような抽出物は古くから抗ガン作用、抗ウイルス作
用、殺菌作用が知られているがクリームなどの実用化は
されていない。また、シリンゴール、グアヤコールおよ
びこれら誘導体を有効成分とする森林酢は、照葉樹樹皮
を熱分解(乾留)して得られた薫製臭を有する木酢液を
更にセルラーゼ酵素液を加えて精製された微褐色、薫製
臭を有する酸性の水溶液である。森林酢の原料である木
酢液は従来より土壌、果樹、野菜などの消毒、殺菌剤な
どとして使用されているに過ぎない。竹を乾留して得ら
れる竹酢も木酢液と同様の目的で使用されている。プロ
ポリス、竹酢、森林酢は、人を対象とした表在性皮膚・
粘膜感染症の起因菌であるCandida albic
ans、Tomentogrophy’tas、Tom
entogro rubrumに対し低濃度で発育阻止
効果を示すことから、真菌類および白癬菌による表在性
皮膚・粘膜感染症の改善治療剤として有効である。
ロポリスは蜂ヤニからアルコール抽出したものでありこ
のような抽出物は古くから抗ガン作用、抗ウイルス作
用、殺菌作用が知られているがクリームなどの実用化は
されていない。また、シリンゴール、グアヤコールおよ
びこれら誘導体を有効成分とする森林酢は、照葉樹樹皮
を熱分解(乾留)して得られた薫製臭を有する木酢液を
更にセルラーゼ酵素液を加えて精製された微褐色、薫製
臭を有する酸性の水溶液である。森林酢の原料である木
酢液は従来より土壌、果樹、野菜などの消毒、殺菌剤な
どとして使用されているに過ぎない。竹を乾留して得ら
れる竹酢も木酢液と同様の目的で使用されている。プロ
ポリス、竹酢、森林酢は、人を対象とした表在性皮膚・
粘膜感染症の起因菌であるCandida albic
ans、Tomentogrophy’tas、Tom
entogro rubrumに対し低濃度で発育阻止
効果を示すことから、真菌類および白癬菌による表在性
皮膚・粘膜感染症の改善治療剤として有効である。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】本発明は真菌、白
癬菌感染症を速やかに改善する副作用のない、真菌、白
癬菌を起因菌とした表在性皮膚・粘膜感染症改善治療剤
を提供することにある。
癬菌感染症を速やかに改善する副作用のない、真菌、白
癬菌を起因菌とした表在性皮膚・粘膜感染症改善治療剤
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本研究からは民間療法的
には抗ガン、抗ウイルス剤、殺菌剤などとして広く知ら
れているフラボノイドを有効成分とするプロポリス、シ
リンゴール、グアヤコールおよびこれら誘導体を有効成
分として含有する竹酢、森林酢を真菌、白癬菌を起因菌
とした表在性皮膚感染症患者の患部に塗布することによ
り皮膚症状が速やかに改善されるという新たな知見に基
づき本発明を完成させるに至った。
には抗ガン、抗ウイルス剤、殺菌剤などとして広く知ら
れているフラボノイドを有効成分とするプロポリス、シ
リンゴール、グアヤコールおよびこれら誘導体を有効成
分として含有する竹酢、森林酢を真菌、白癬菌を起因菌
とした表在性皮膚感染症患者の患部に塗布することによ
り皮膚症状が速やかに改善されるという新たな知見に基
づき本発明を完成させるに至った。
【0006】すなわち、本発明はフラボノイドを有効成
分として含有することと、シリンゴール、グアヤコール
およびこれら誘導体を有効成分として含有することを特
徴とする真菌、白癬菌による表在性皮膚・粘膜感染症の
改善治療剤を提供する。
分として含有することと、シリンゴール、グアヤコール
およびこれら誘導体を有効成分として含有することを特
徴とする真菌、白癬菌による表在性皮膚・粘膜感染症の
改善治療剤を提供する。
【0007】本発明の表在性皮膚・粘膜感染症はCan
dida・albicansを起因菌とする鵞口瘡、膣
カンジダ症、Tomentogrophy’tasを起
因菌とする毛髪白癬菌症、皮膚真菌症(水虫など)、T
omentogro rubrumを起因菌とする瓜白
癬菌症、皮膚真菌症(水虫など)、Trichophy
tonを起因菌とするアレルギー疹である白癬疹などの
疾患に適用される。
dida・albicansを起因菌とする鵞口瘡、膣
カンジダ症、Tomentogrophy’tasを起
因菌とする毛髪白癬菌症、皮膚真菌症(水虫など)、T
omentogro rubrumを起因菌とする瓜白
癬菌症、皮膚真菌症(水虫など)、Trichophy
tonを起因菌とするアレルギー疹である白癬疹などの
疾患に適用される。
【0008】本発明の真菌、白癬菌による表在性皮膚・
粘膜感染症の改善治療剤は治療のために経口あるいは非
経口的に投与することができる。経口投与剤としては散
剤、顆粒剤、カプセル剤、錠剤、などの固形製剤、ある
いは、シロップ剤、などの液状製剤とすることができ
る。また、非経口投与剤としては注射剤とすることがで
きる。更にクリーム製剤として患部皮膚に塗布すること
もできる。これらの製剤は有効成分に生理化学的、製剤
学的に認容される製造助剤を加えることにより、常法に
従って製造される。更に公知の技術によって持続製剤と
することも可能である。当該製造助剤を用いる場合は、
本発明の真菌類および白癬菌による表在性皮膚・粘膜感
染症改善治療剤中のプロポリス、竹酢、森林酢の配合量
は10〜100重量%、好ましくは2〜10重量%であ
る。
粘膜感染症の改善治療剤は治療のために経口あるいは非
経口的に投与することができる。経口投与剤としては散
剤、顆粒剤、カプセル剤、錠剤、などの固形製剤、ある
いは、シロップ剤、などの液状製剤とすることができ
る。また、非経口投与剤としては注射剤とすることがで
きる。更にクリーム製剤として患部皮膚に塗布すること
もできる。これらの製剤は有効成分に生理化学的、製剤
学的に認容される製造助剤を加えることにより、常法に
従って製造される。更に公知の技術によって持続製剤と
することも可能である。当該製造助剤を用いる場合は、
本発明の真菌類および白癬菌による表在性皮膚・粘膜感
染症改善治療剤中のプロポリス、竹酢、森林酢の配合量
は10〜100重量%、好ましくは2〜10重量%であ
る。
【0009】上記製造助剤としては内服用製剤(経口
剤)、注射用製剤(注射剤)、粘膜投与剤(バッカル、
トローチ、坐剤、等)、外用剤(軟膏、貼付剤)などの
投与経路に応じた適当な製剤用成分が使用される。
剤)、注射用製剤(注射剤)、粘膜投与剤(バッカル、
トローチ、坐剤、等)、外用剤(軟膏、貼付剤)などの
投与経路に応じた適当な製剤用成分が使用される。
【0010】例えば経口および粘膜投与剤にあっては、
賦形剤(例:澱粉、乳糖、結晶セルロース、乳糖カルシ
ウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、無水ケイ
酸)、崩壊剤(例:カルボキシメチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースカルシウム)、滑沢剤(例:ス
テアリン酸マグネシウム、タルク)、コーテング剤
(例:ヒドロキシエチルセルロース、白糖、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ポリビニルピロリドン)、矯味剤
などの精製用成分が使用される。
賦形剤(例:澱粉、乳糖、結晶セルロース、乳糖カルシ
ウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、無水ケイ
酸)、崩壊剤(例:カルボキシメチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースカルシウム)、滑沢剤(例:ス
テアリン酸マグネシウム、タルク)、コーテング剤
(例:ヒドロキシエチルセルロース、白糖、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ポリビニルピロリドン)、矯味剤
などの精製用成分が使用される。
【0011】顆粒剤を製造するには湿式又は乾式造粒
し、錠剤を製造するにはこれらの散剤及び顆粒剤をその
ままあるいはステアリン酸マグネシウム、タルクなどの
滑沢剤を加えて打錠すればよい。これらの顆粒または錠
剤はヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、
メタアクリル酸、メタアクリル酸メチルコポリマーなど
の腸溶性基剤で被覆して腸溶性製剤、あるいはエチルセ
ルロース、カルナウバロウ、硬化油などで被覆して持続
性製剤とすることもできる。また、カプセル剤を製造す
るには、散剤または顆粒剤を硬化カプセルに充填する
か、有効成分をそのままあるいはグリセリン、ポリエチ
レングリコール、ゴマ油、オリーブ油、シソ油などに溶
解したのち、ゼラチン膜で被覆し、軟カプセル剤とする
ことができる。
し、錠剤を製造するにはこれらの散剤及び顆粒剤をその
ままあるいはステアリン酸マグネシウム、タルクなどの
滑沢剤を加えて打錠すればよい。これらの顆粒または錠
剤はヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、
メタアクリル酸、メタアクリル酸メチルコポリマーなど
の腸溶性基剤で被覆して腸溶性製剤、あるいはエチルセ
ルロース、カルナウバロウ、硬化油などで被覆して持続
性製剤とすることもできる。また、カプセル剤を製造す
るには、散剤または顆粒剤を硬化カプセルに充填する
か、有効成分をそのままあるいはグリセリン、ポリエチ
レングリコール、ゴマ油、オリーブ油、シソ油などに溶
解したのち、ゼラチン膜で被覆し、軟カプセル剤とする
ことができる。
【0012】経口投与用の液状製剤を製造するには有効
成分と白糖、ソルビトール、グリセリンなどの甘味剤と
を水に溶解し、透明なシロップ剤、更には精油、エタノ
ールなどを加えてエリキシル剤とするかアラビアゴム、
トラガント、ポリソルベート80、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、などを加えて乳剤、または懸濁液
としてもよい。これらの液状製剤には所望により矯味
剤、着色剤、保存剤などを加えてもよい。
成分と白糖、ソルビトール、グリセリンなどの甘味剤と
を水に溶解し、透明なシロップ剤、更には精油、エタノ
ールなどを加えてエリキシル剤とするかアラビアゴム、
トラガント、ポリソルベート80、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、などを加えて乳剤、または懸濁液
としてもよい。これらの液状製剤には所望により矯味
剤、着色剤、保存剤などを加えてもよい。
【0013】また、注射剤にあっては水性注射剤を構成
し得る溶解剤ないし溶解補助剤(例:注射用蒸留水、生
理食塩水、プロピレングリコール)、懸濁化剤(例:ポ
リソルベート80などの界面活性剤)、pH調整剤
(例:有機酸またはその金属塩)、安定剤などの製剤用
成分が使用される。
し得る溶解剤ないし溶解補助剤(例:注射用蒸留水、生
理食塩水、プロピレングリコール)、懸濁化剤(例:ポ
リソルベート80などの界面活性剤)、pH調整剤
(例:有機酸またはその金属塩)、安定剤などの製剤用
成分が使用される。
【0014】注射剤を製造するには有効成分を必要に応
じ塩酸、水酸化ナトリウム、乳剤、乳酸ナトリウム、リ
ン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウムなどの
pH調整剤、塩化ナトリウム、ブドウ糖などの等張化剤
とともに注射用蒸留水に溶解し無菌濾過してアンプルに
充填するか、更にマンニトール、デキシトリン、シクロ
デキシトリン、ゼラチンなどを加えて真空下凍結乾燥
し、用時溶解型の注射剤としてもよいし、有効成分にレ
シチン、ポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油などを加えて水中で乳化せしめ注射用乳剤とす
ることもできる。
じ塩酸、水酸化ナトリウム、乳剤、乳酸ナトリウム、リ
ン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウムなどの
pH調整剤、塩化ナトリウム、ブドウ糖などの等張化剤
とともに注射用蒸留水に溶解し無菌濾過してアンプルに
充填するか、更にマンニトール、デキシトリン、シクロ
デキシトリン、ゼラチンなどを加えて真空下凍結乾燥
し、用時溶解型の注射剤としてもよいし、有効成分にレ
シチン、ポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油などを加えて水中で乳化せしめ注射用乳剤とす
ることもできる。
【0015】さらに外用剤にあっては、水性ないし油性
の溶解剤ないし溶解補助剤(例:アルコール、脂肪エス
テル類など)、粘着剤(例:カリボキシルポリマー、多
糖類など)、乳化剤(例:界面活性剤など)の製剤用成
分が使用される。直腸投与剤を製造するには有効成分お
よびカカオ脂、脂肪酸のトリ’ジ及びモノグリセリド、
ポリチレングリコールなどの坐剤用基剤と加温して溶解
し、型に流しこんで冷却するか、有効成分をポリエチレ
ングリコール、大豆油などに溶解したのち、ゼラチン膜
で被覆すればよい。
の溶解剤ないし溶解補助剤(例:アルコール、脂肪エス
テル類など)、粘着剤(例:カリボキシルポリマー、多
糖類など)、乳化剤(例:界面活性剤など)の製剤用成
分が使用される。直腸投与剤を製造するには有効成分お
よびカカオ脂、脂肪酸のトリ’ジ及びモノグリセリド、
ポリチレングリコールなどの坐剤用基剤と加温して溶解
し、型に流しこんで冷却するか、有効成分をポリエチレ
ングリコール、大豆油などに溶解したのち、ゼラチン膜
で被覆すればよい。
【0016】その他上記構成を有する本発明の真菌、白
癬菌による表在性皮膚・粘膜感染症改善治療剤は公知の
製造法、例えば、日本薬局方第12版製剤総則記載の方
法ないし適当な改善を加えた方法によっても製造するこ
とができる。
癬菌による表在性皮膚・粘膜感染症改善治療剤は公知の
製造法、例えば、日本薬局方第12版製剤総則記載の方
法ないし適当な改善を加えた方法によっても製造するこ
とができる。
【0017】とくに本発明の真菌、白癬菌による表在性
皮膚・粘膜感染症改善治療剤は高純度のフラボノイドを
含有するプロポリスと、シリンゴール、グアヤコールお
よびこれら誘導体を含む(例:126g/l以上)。竹
酢もしくは森林酢の原液と白色ワセリン、グリセリンを
12:50:500:50の割合で加温しながら混合
し、冷却後のワセリン層を患部に塗布(すりこむよう
に)するのが簡単な点で好ましい。
皮膚・粘膜感染症改善治療剤は高純度のフラボノイドを
含有するプロポリスと、シリンゴール、グアヤコールお
よびこれら誘導体を含む(例:126g/l以上)。竹
酢もしくは森林酢の原液と白色ワセリン、グリセリンを
12:50:500:50の割合で加温しながら混合
し、冷却後のワセリン層を患部に塗布(すりこむよう
に)するのが簡単な点で好ましい。
【0018】本発明の真菌、白癬菌による表在性皮膚・
粘膜感染症改善治療剤の有効成分であるフラボノイド、
シリンゴール、グアヤコールおよびこれら誘導体の投与
量はプロポリス、および竹酢、森林酢原液として一般的
に一日当り0.15ml〜0.50ml程度であり、一
日一回〜数回に分けて塗布する。皮膚・粘膜感染症の患
部の塗布は、患部を十分水洗いした後、
粘膜感染症改善治療剤の有効成分であるフラボノイド、
シリンゴール、グアヤコールおよびこれら誘導体の投与
量はプロポリス、および竹酢、森林酢原液として一般的
に一日当り0.15ml〜0.50ml程度であり、一
日一回〜数回に分けて塗布する。皮膚・粘膜感染症の患
部の塗布は、患部を十分水洗いした後、
【0017】で製造したワセリン軟膏を患部にすりこむ
ように塗り、ガーゼで覆うのが良い。この軟膏の使用は
朝、夕1日2回塗布するのが効果的である。
ように塗り、ガーゼで覆うのが良い。この軟膏の使用は
朝、夕1日2回塗布するのが効果的である。
【0019】試験例1 プロポリスの化学組成 蜂ヤニからエタノールで抽出したプロポリスの代表的な
化学組成は表1に示した如くである。
化学組成は表1に示した如くである。
【0020】
【表1】
【0021】試験例2 森林酢の化学組織 カシ類、シイ類などの照葉樹、樹皮の熱分解(乾留)産
物として得られた本酢液をさらに粗酵素セルラーゼ、コ
ンフリー粉末を加えて精製された森林酢をカラムクロマ
トグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、赤外線分
光光度計、ガスクロマトグラフ質量分析計、フェリィー
変換核磁気共鳴装置で分析した結果を表2で示した。
物として得られた本酢液をさらに粗酵素セルラーゼ、コ
ンフリー粉末を加えて精製された森林酢をカラムクロマ
トグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、赤外線分
光光度計、ガスクロマトグラフ質量分析計、フェリィー
変換核磁気共鳴装置で分析した結果を表2で示した。
【0022】
【表2】
【0023】試験例3 真菌、白癬菌に対するプロポリ
ス及び森林酢の発育阻止効果 真菌や白癬菌の中で、比較的病原菌としてよく扱われる
Candida albicans(C,albica
ns)、Tomentogrophy’tes(T,m
entagrophy’tes)、Tomentogr
orubrum(T,rubrum)の三種について液
状培地でのこれらの菌に対する森林酢の発育阻止効果を
検討し、その結果を表3に示した。
ス及び森林酢の発育阻止効果 真菌や白癬菌の中で、比較的病原菌としてよく扱われる
Candida albicans(C,albica
ns)、Tomentogrophy’tes(T,m
entagrophy’tes)、Tomentogr
orubrum(T,rubrum)の三種について液
状培地でのこれらの菌に対する森林酢の発育阻止効果を
検討し、その結果を表3に示した。
【0024】
【表3】 この表に示したようにプロポリス、森林酢の各真菌、白
癬菌に対する発育阻止効果は、それぞれT,rubru
mで0.75%、2.0%、T,mentogroph
y’tesで0.75%、2.0%、C,albica
nで1.56%、10%濃度でその効果が認証された。
癬菌に対する発育阻止効果は、それぞれT,rubru
mで0.75%、2.0%、T,mentogroph
y’tesで0.75%、2.0%、C,albica
nで1.56%、10%濃度でその効果が認証された。
【0025】試験例4 水虫に対するプロポリス、森林
酢の有用性 白色ワセリン(日本薬局法製)500gにグリセリン
(日本薬局法製)50mlプロポリス12.0ml、森
林酢50mlを加温しながら混合する。この混合液のワ
セリン層に、プロポリスのフラボノイド、森林酢の有効
成分であるシリンゴール、グアヤコールおよびこれらの
誘導体が吸着される。このプロポリス、森林酢の有効成
分含有白色ワセリン(プロポ・木酢軟膏)を水虫に対す
る改善治療剤(外用薬)として試験に供した。このプロ
ポ・木酢液軟膏は燻臭はするが悪臭はしない。患部微生
物同定試験結果からT,rubrum、T,mento
grophy’tes感染によると診断された足指間水
虫患者(男性39例、女性6例、計45例)に対しプロ
ポ・木酢液軟膏を朝夕一日2回患部に適当量を毎日2週
間塗布させた。効果の評価は2週間目に行った。評価法
は患部を肉眼で観察して行った。その結果をまとめて表
4に示した。
酢の有用性 白色ワセリン(日本薬局法製)500gにグリセリン
(日本薬局法製)50mlプロポリス12.0ml、森
林酢50mlを加温しながら混合する。この混合液のワ
セリン層に、プロポリスのフラボノイド、森林酢の有効
成分であるシリンゴール、グアヤコールおよびこれらの
誘導体が吸着される。このプロポリス、森林酢の有効成
分含有白色ワセリン(プロポ・木酢軟膏)を水虫に対す
る改善治療剤(外用薬)として試験に供した。このプロ
ポ・木酢液軟膏は燻臭はするが悪臭はしない。患部微生
物同定試験結果からT,rubrum、T,mento
grophy’tes感染によると診断された足指間水
虫患者(男性39例、女性6例、計45例)に対しプロ
ポ・木酢液軟膏を朝夕一日2回患部に適当量を毎日2週
間塗布させた。効果の評価は2週間目に行った。評価法
は患部を肉眼で観察して行った。その結果をまとめて表
4に示した。
【0026】
【表4】 男性、女性共に皮膚症状の悪化、不変はなくプロポ・本
酢液軟膏を2週間塗布することにより45例全例が足指
間の水虫は完治した。
酢液軟膏を2週間塗布することにより45例全例が足指
間の水虫は完治した。
【0027】試験例5 皮膚刺激試験 本研究の目的をあらかじめ説明し、同意の得られた健常
者98名(男性23名、女性75名)の上背部にプロポ
リス、森林酢の原液、およびプロポリス・森林酢軟膏
(製造法は前述の
者98名(男性23名、女性75名)の上背部にプロポ
リス、森林酢の原液、およびプロポリス・森林酢軟膏
(製造法は前述の
【0025】に準じた。)を5mm四方の4枚折りガー
ゼに塗布し、それを貼付し、上部からサジカルテープ
(日本薬局法製)で固定した。皮膚刺激試験は貼付後2
4時間目にその部位の皮膚症状から判定した。すなわち
貼付部位が明らかに試験剤(プロポリス、森林酢および
プロポ・木酢軟膏)によるとみられる発疹、浮腫が認め
られた場合には陽性とした。健常者98名全例において
陽性例は認められなかった。
ゼに塗布し、それを貼付し、上部からサジカルテープ
(日本薬局法製)で固定した。皮膚刺激試験は貼付後2
4時間目にその部位の皮膚症状から判定した。すなわち
貼付部位が明らかに試験剤(プロポリス、森林酢および
プロポ・木酢軟膏)によるとみられる発疹、浮腫が認め
られた場合には陽性とした。健常者98名全例において
陽性例は認められなかった。
【0028】
【表5】
【0029】試験例6 プロポリス、森林酢のマウスに
対する急性毒性(LD50) フラボノイドを有効成分とするプロポリス、シリンゴー
ル、グアヤコールおよびこれら誘導体を有効成分として
含有する森林酢はマウスに対する急性毒性試験では両者
とも0.2ml/28g:経口投与(7.14ml/k
g)で死亡例は皆無であり、生化学的、血液学的、病理
学的検査においても異常は認められない。
対する急性毒性(LD50) フラボノイドを有効成分とするプロポリス、シリンゴー
ル、グアヤコールおよびこれら誘導体を有効成分として
含有する森林酢はマウスに対する急性毒性試験では両者
とも0.2ml/28g:経口投与(7.14ml/k
g)で死亡例は皆無であり、生化学的、血液学的、病理
学的検査においても異常は認められない。
【表1】
【表2】
【表3】
【表−4】
【表−5】
Claims (4)
- 【請求項1】 シリンゴール、グアヤコール、および
これら誘導体を有効成分として含有する竹酢、森林酢の
Candida−Albicans皮膚・粘膜感染症の
治療改善剤 - 【請求項2】 フラボノイドを有効成分とするプロポ
リス、シリンゴール、グアヤコールおよびこれらの誘導
体を有効成分として含有する竹酢、森林酢のTomen
togrophy’tasの毛髪白癬菌症、水虫などの
皮膚・粘膜感染症改善治療剤 - 【請求項3】 フラボノイドを有効成分とするプロポ
リス、シリンゴール、グアヤコール及びこれらの誘導体
を有効成分として含有する森林酢のTomentogr
o rubrumの水虫など皮膚感染症の改善治療剤 - 【請求項4】 フラボノイドを有効成分とするプロポ
リス、シリンゴール、グアヤコール及びこれら誘導体を
有効成分として含有する竹酢、森林酢のToricho
phytonの粘膜、皮膚感染症の改善治療剤
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8202688A JPH1017484A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 真菌および白癬菌皮膚・粘膜感染症治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8202688A JPH1017484A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 真菌および白癬菌皮膚・粘膜感染症治療剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1017484A true JPH1017484A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16461515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8202688A Pending JPH1017484A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 真菌および白癬菌皮膚・粘膜感染症治療剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1017484A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999053916A1 (en) * | 1998-04-21 | 1999-10-28 | Mitsui Norin Co., Ltd. | Anti-chlamydia agents |
JP2003252787A (ja) * | 2002-03-04 | 2003-09-10 | Yukio Yanagimoto | 感染免疫機能強化剤、新陳代謝機能促進剤、生体諸機能低下予防改善剤及びこれらを含有する機能食品 |
JP2007510716A (ja) * | 2003-11-07 | 2007-04-26 | オーキー ナチュラル カンパニー,リミテッド | 木酢液より抽出したグアヤコール系成分及びシリンゴール系成分を含有する薬学的組成物 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS57134420A (en) * | 1981-02-13 | 1982-08-19 | Toru Yasuno | Preparation of remedy for athlete's foot |
JPH04316459A (ja) * | 1991-04-11 | 1992-11-06 | Hayashibara Biochem Lab Inc | プロポリス成分含有固状物とその製造方法並びに用途 |
JPH0725778A (ja) * | 1991-07-05 | 1995-01-27 | Sogabe Mikiko | 木酢液による足のくんせい |
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-
1996
- 1996-06-28 JP JP8202688A patent/JPH1017484A/ja active Pending
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JP2007510716A (ja) * | 2003-11-07 | 2007-04-26 | オーキー ナチュラル カンパニー,リミテッド | 木酢液より抽出したグアヤコール系成分及びシリンゴール系成分を含有する薬学的組成物 |
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