JPH1017395A - 配向制御した多層薄膜とその製造方法 - Google Patents

配向制御した多層薄膜とその製造方法

Info

Publication number
JPH1017395A
JPH1017395A JP8172045A JP17204596A JPH1017395A JP H1017395 A JPH1017395 A JP H1017395A JP 8172045 A JP8172045 A JP 8172045A JP 17204596 A JP17204596 A JP 17204596A JP H1017395 A JPH1017395 A JP H1017395A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
ferroelectric
substrate
orientation
high dielectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8172045A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihide Namatame
俊秀 生田目
Takaaki Suzuki
孝明 鈴木
Tomoji Oishi
知司 大石
Kunihiro Maeda
邦裕 前田
Ken Takahashi
高橋  研
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8172045A priority Critical patent/JPH1017395A/ja
Publication of JPH1017395A publication Critical patent/JPH1017395A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】無配向な下地基板上に格子定数の不整合が2%
以上の物質の組み合わせにおいて、特定の面方位で配向
した多層薄膜を提供することを目的とする。 【解決手段】多層薄膜の形成において、イオンビーム,
レーザ光,X線を基板表面に対して照射角度30〜60
度の範囲で照射することで原子の配列を行い、その結果
配向性を制御した高品質な強誘電体素子,あるいは高誘
電体素子,高温超電導線材として活用することができ
る。 【効果】読み出しおよび書き込みを検出する高集積度な
強誘電体素子、あるいは高誘電体素子と液体窒素作動の
高温超電導マグネットを実現できること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体素子およ
びそのメモリーセル,高誘電体素子およびそのメモリー
セル,超電導マグネットとして広範な応用を有する多層
薄膜の作製方法およびその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリーとしては、電源オフ時で
もデータが保持される不揮発性を利用したROM(Read
Only Memory)があるが、書き換え回数が制限されたり、
スピードが遅いなどの問題点も含んでいる。また、この
他にデータの高速書き換えに特徴を持っているRAM(R
andom Access Memory)がある。特に高誘電体を用いたD
RAM(Dynamic Random Access Memory)と強誘電体を用
いたFRAM (Ferroelectric Random Access Me
mory)の2種類に大別される。
【0003】DRAMは、現在4Mbitの製品が主流とな
っているが、さらに高集積化を目指して16Mbit,1Gb
itの開発がなされている。FRAMは、極性の異なる2
つの残留分極を利用していることにより、不揮発性と同
時に書き換え回数も1010〜1012回と非常に優れてい
る。さらに、書き換えのスピードもμs以下と非常に高
速であり、次世代の理想的メモリーとして注目されてい
る。いずれの場合においても、半導体集積回路の集積度
の向上に伴いセル寸法は縮小されつつあり、信頼性の点
より高品質な高誘電体,強誘電体の物質が求められてい
る。特に、両者の特性を有するペロブスカイト構造のP
b−Zr−Ti−O系を形成する例が、特願平1−80339
号に記載の蒸着法,スパッタ法,プラズマ酸化法でなさ
れている。
【0004】また、ペロブスカイト構造の高温超電導体
を用いたマグネット発生用コイルの線材開発が行われて
いる。高温超電導体は抵抗が零になる臨界温度(Tc)
が90K以上と液体窒素温度(77K)より高い特徴を
持っている。このために、従来冷媒として用いられてき
た液体Heより数十倍安価な液体窒素が使用できるため
に、液体窒素温度での応用開発が期待されている。大き
な磁場を発生のためには、高い電流値を持つ線材が必要
である。しかしながら、高温超電導体は超電導電流がc
軸と垂直方向にのみ流れる大きな結晶の異方性を有して
いる。このために、配向性を制御した方法を用いて、大
きな超電導電流を得る方法が取られている。この配向制
御した線材開発の例が、Advances in Superconductivit
y Proceedings of the 4th International Symposium o
n Superconductivity (ISS'91)pp.517−5
20でY−Ba−Cu−O系の材料を用いて行われてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術においては、更に半導体集積回路の集積度を向上さ
せる上で必要不可欠な高誘電体,強誘電体材料の配向制
御がなされていなかった。上記Pb−Zr−Ti−O系
を用いた半導体メモリーでは、高集積化に伴い動作電圧
の低下が目標とされている。メモリーの動作電圧は上記
材料の膜厚と材料の持つ抗電界に比例している。抗電界
は強い結晶の異方性を有するために、配向性を制御する
ことが検討されている。配向した高誘電体,強誘電体薄
膜の作製には、蒸着法,スパッタ法による単結晶基板上
へのエピタキシャル成長が行われている。エピタキシャ
ル成長のためには、単結晶基板の格子定数と薄膜の格子
定数の差が小さいこと、600℃以上の高温度で長時間
熱処理するなどの規制がある。このために、シリコンや
無配向なシリコン酸化膜上に形成する半導体メモリーの
プロセスでは、高誘電体,強誘電体の材料とシリコンの
反応性が高いために、高温度,長時間熱処理によるエピ
タキシャル成長が困難である。そのために、低温度,短
時間の熱処理では、上記材料が無配向となり抗電界の低
下を達成できない問題点があった。
【0006】上記従来技術における高温超電導体の配向
制御した線材開発においては、無配向なAg基板上にイ
オンビームを30〜60度の内角で照射しながらYSZ
薄膜を形成することで、配向したYSZ薄膜を得られる
点に優れている。次に、この上にYSZの格子定数a=
5.4Åと(110)方向で格子定数の差が1.6%であ
るYBa2Cu37(a=3.89Å)系をエピタキシャ
ル成長させることで高い臨界電流値を持つ線材を作製し
ている。しかし、上記の方法では、高温超電導体と格子
定数の差の小さな材料に限定されることや高温超電導体
がクエンチした場合の電流パスが絶縁体のYSZに妨げ
られるなどの問題点があった。
【0007】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであって、無配向な基板上にエピタキシャ
ル成長の不可能な格子定数の差が2%以上の2種類以上
の物質の組み合わせによる多層薄膜において、特定の面
方位で配向している多層薄膜を提供することにある。
【0008】また本発明は、無配向な基板上に各々の格
子定数の差が2%以上の下部電極,高誘電体あるいは強
誘電体,上部電極の組み合わせで、配向制御した多層薄
膜を提供することを目的とする。
【0009】さらに本発明は、無配向な基板上に各々の
格子定数の差が2%以上の2種類以上の導電性酸化物,
高温超電導体の組み合わせで、配向制御した多層薄膜を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、無配向な基板上に形成される格子定数の不整合が2
%以上の2種以上の物質の組み合わせによる多層薄膜に
おいて、前記物質が特定の面方位で配向している配向制
御された多層薄膜であることを特徴とする。
【0011】また本発明においては、無配向なシリコン
基板上に高品質な強誘電体素子を得るために、格子定数
の不整合が2%以上の下部電極薄膜,強誘電体薄膜,上
部電極薄膜の組み合わせで配向制御していることを特徴
とする。
【0012】さらに本発明においては、無配向なシリコ
ン基板上に高品質な高誘電体素子を得るために、格子定
数の不整合が2%以上の下部電極薄膜,高誘電体薄膜,
上部電極薄膜の組み合わせで配向制御していることを特
徴とする。
【0013】また本発明においては、無配向な金属基板
上に大きな臨界電流密度を得るために、格子定数の不整
合が2%以上の導電性酸化物薄膜,高温超電導体薄膜の
組み合わせで配向制御していることを特徴とする。
【0014】そして本発明の強誘電体に用いられる材料
は、Pb(Zr1-xTix)O3, (AO)2+(By-1y
3y+1)2-(但し、A=Tl,Hg,Pb,Bi,希土
類元素;B=Bi,Pb,Ca,Sr,Baからなる少
なくとも1種以上;C=Ti,Nb,Ta,W,Mo,
Fe,Co,Cr,Zrからなる少なくとも1種以上;
y=2,3,4,5)からなる群から選択される1種で
ある。
【0015】また、本発明の高誘電体に用いられる材料
は、Ta25,(Ba1-xSrx)TiO3,Pb(Zr1-xTi
x)O3からなる群から選択される1種である。
【0016】さらに、本発明の高温超電導体の材料は、
ペロブスカイト構造のABO3 でAサイトにCu/
(Y,Tl,Bi,Pb,Hgから選んだ少なくとも1
つ以上を含む)、BサイトにBa,Sr,Caから選ん
だ少なくとも1つ以上を含む材料である。
【0017】すなわち、本発明の配向制御した多層薄膜
の製造方法は、イオンビームを無配向な基板表面に対し
て照射角度60度以内で照射しながら、格子定数の不整
合が2%以上の2種以上の物質の組み合わせによる多層
薄膜を作製する方法である。さらに上記イオンビームの
代わりにレーザ光、あるいはX線を用いて格子定数の不
整合が2%以上の2種以上の物質の組み合わせによる多
層薄膜を作製してもよい。
【0018】また本発明の配向制御した多層薄膜の製造
方法は、上記基板に照射するイオンビーム源を具備した
スパッタリング装置で格子定数の不整合が2%以上の2
種以上の物質の組み合わせによる多層薄膜を作製する方
法である。さらに上記イオンビーム源の代わりにレーザ
光源、あるいはX線源を、また上記スパッタリング装置
の代わりにイオンビームスパッタリング装置、あるいは
レーザ蒸着装置、あるいはMBE装置、あるいはMOC
VD装置で作製してもよい。
【0019】本発明の強誘電体メモリーは、上記で得ら
れた上部電極と強誘電体薄膜と下部電極からなる構造
が、半導体電界効果トランジスタのゲート上に作製され
ていることを特徴とする。
【0020】また本発明の強誘電体強誘電体メモリー
は、上記で得られた上部電極と強誘電体薄膜と下部電極
からなる構造が、半導体MOS部のキャパシターとして
作製されていることを特徴とする。
【0021】本発明の高誘電体メモリーは、上記で得ら
れた上部電極と高誘電体薄膜と下部電極からなる構造
が、半導体電界効果トランジスタのゲート上、あるいは
半導体MOS部のキャパシターとして作製されているこ
とを特徴とする。
【0022】本発明の超電導マグネットは、上記で得ら
れた導電性酸化物薄膜,高温超電導薄膜からなる構造が
無配向な金属上に形成された高温超電導線材をコイル状
に巻線されたものである。
【0023】本発明は、さらに詳述すると、集積度の高
い高誘電体素子を得るために、上部電極と高誘電体薄膜
と下部電極からなる構造において配向制御した高誘電体
薄膜を用いることである。図1に本発明にかかる高誘電
体素子の断面構造を示す。ここで、下部,上部電極にA
u,高誘電体に(Ba0.5Sr0.5)TiO3(BST)系
を用いた場合について説明する。TiN層は、BST膜
からのリーク電流を低下させることや、Au電極とSi
2 層との反応を抑制するバリア層として働く。BST
薄膜は、非晶質でAu電極上に形成した後、熱処理する
ことで結晶化させている。ここで、BST薄膜の格子定
数がa=3.98Å であり、Auの格子定数a=4.0
8Åとの差(不整合)が2.5%と大きい。エピタキシ
ャル成長するためには、両者の格子定数の差は2.0%
以内が望ましい。このために、上記の熱処理で得られた
BST薄膜は無配向となり、誘電率もバルクの数値より
小さな値となっている。また、無配向なために、多結晶
体であるBST薄膜の粒界からのリーク電流が大きくな
る。
【0024】本発明では、図1に示した断面構造で、下
部電極のAu薄膜/高誘電体のBST薄膜/上部電極のA
u薄膜まで、全て(001)配向させた多層薄膜を形成
させたものである。これは、上記の多層薄膜の形成にお
いて、イオンビームを30〜60度の照射角度で照射し
ながら成膜することで達成することができる。特に、照
射角度が40〜50度の範囲において、(001)配向
を形成しやすかった。これは、照射角度によって、目的
とする元素の配列が左右されることによる。ちなみに6
0度より大きな照射角度の場合には、打ち込みの因子が
強く働き配向性を壊す方向に働く。一方、30度より低
角度の場合は、基板表面で反射して元素の配列に何ら影
響を与えなくなる。また、高誘電体がBST薄膜の場合
の電極材としては、他に金属としてAg(格子定数a=
4.09Å),Au(a=4.08Å),Ni(a=3.
52Å),Cr(a=3.68Å),Ti(a=3.31
Å),Mo(a=4.16Å),W(a=3.16Å)が
ある。また単一元素の導電性酸化物には、CrO2(a
=4.41Å,b=2.91Å),RuO2(a=4.51
Å,c=3.11Å),IrO2(a=4.49Å,c=
3.14Å),OsO2(a=4.51Å,c=3.19
Å),TiO(a=4.18Å),Ti23 (a=5.
43Å),PhO2(a=4.49Å)がある。さらに、
ペロブスカイト構造の導電性酸化物には、ReO3(a
=3.73Å),SrVO3(a=5.41Å,b=6.1
6Å,c=7.64Å),SrCrO3(a=3.82
Å),CaCrO3(a=5.29Å,b=5.32Å,
c=7.49Å),SrFeO3(a=3.86Å),La
NiO3(a=5.45Å,c=6.56Å),BaPb
3(a=4.27Å),La0.5Sr0.5CoO3(a=3.
88Å)がある。いずれの電極材料も、BST薄膜との
格子定数の差は2%以上であり、通常の製造方法では無
配向である。さらに、高誘電体がTa25 の場合に
は、格子定数がa=3.80Å,b=3.79Å,c=3
5.74Åであるために、格子定数の差が2%以上の以
下の電極材料と組み合わせても上記配向制御した多層薄
膜を作製できる。金属のAg,Au,Al(a=4.05
Å),Ni,Cr,Ti,Mo,W,単一元素の導電性
酸化物のCrO2,MoO2(a=5.58Å,b=4.8
4Å,c=5.61Å),WO2(a=5.57Å,b=
4.89Å,c=5.65Å),RuO2,IrO2,Os
2,ReO2(a=5.56Å,b=4.84Å,c=
5.56Å),TiO,PhO2,V23,ペロブスカイ
ト構造の導電性酸化物のLaTiO3(a=3.92Å),
SrRuO3(a=5.60Å,b=9.61Å,c=1
4.17Å),BaPbO3,La0.5Sr0.5CoO3
SrReO3(a=5.6Å),BaReO3(a=5.7
Å)である。
【0025】図2に本発明による強誘電体素子の断面構
造を示す。強誘電体に電界を印加すると結晶の歪みで挟
まれた元素(Pb(Zr0.4Ti0.6)O3系のZr,Ti)
が動くことによって分極を引き起こす。分極には大別し
て、180°分極反転と90°分極回転があり、電界の印
加方向と分極を引き起こす軸の角度によって、安定な分
極を生じる。一般に、分極の大きさと電界の+−反転に
伴う応答性の早さは、180°分極反転の方が90°分
極回転より優れている。強誘電体素子の高集積化には、
この180°分極反転のみを利用することが必要であ
る。そこで本発明では、上記の高誘電体素子の場合と同
様に、下部電極/強誘電体薄膜/上部電極の構造で分極
軸を配向させた多層薄膜を形成させたものである。強誘
電体の材料がPb(Zr0.4Ti0.6)O3(a=b=c=
4.0Å)の場合には、上部,下部電極に格子定数の差が
2.0% 以上の以下の材料を用いても作製できる。金属
のAg,Ni,Cr,Ti,Mo,W,単一元素の導電
性酸化物のCrO2,RuO2,IrO2,OsO2,Ti
O,Ti23,PhO2 ,ペロブスカイト構造の導電性
酸化物のReO3,LaTiO3,SrVO3,SrCr
3,CaCrO3, SrFeO3,LaNiO3,C
aRuO3(a=5.54Å,b=5.36Å,c=7.6
8Å),BaPbO3,La0.5Sr0.5CoO3 であ
る。また、強誘電体の材料に(AO)2+(By-1
y3y+1)2- で表わされる化学構造式を用いた場合、結
晶構造はペロブスカイト構造が複数個積み重なった層状
である。AサイトにBi,BサイトにSr,Cサイトに
Ta,y=2の場合がY1と呼ばれる代表的な層状強誘
電体材料である。格子定数はa=3.82Å,c=25.
1Åであり、分極軸が(Bi−O)層のブロッキング層
のためにc軸と垂直方向にのみ示す大きな結晶の異方性
を有している。なお、y=2,3,4,5のいずれの層
状構造においても、AサイトにTl,Hg,Pb,B
i,希土類元素、BサイトにBi,Pb,Ca,Sr,
Baからなる少なくとも1種以上、CサイトにTi,N
b,Ta,W,Mo,Fe,Co,Cr,Zrからなる
少なくとも1種以上を用いた場合においても、c軸長は
大きく変わるがa軸長は3.82〜3.84Åの範囲内で
変わる。特に下部電極/強誘電体薄膜/上部電極の構造
で、格子定数の差が2%以上の電極材を用いた場合にお
いても上記強誘電体のc軸が平行方向に配向制御するこ
とで、高い分極値を持つ強誘電体素子を作製できる。上
記電極材としては、金属のAg,Au,Al,Ni,C
r,Ti,Mo,W,単一元素の導電性酸化物のVO2
(a=5.74Å,b=4.52Å,c=5.38Å),
CrO2,RuO2,IrO2,OsO2,TiO,PhO
2,V23,ペロブスカイト構造の導電性酸化物のRe
3,CaCrO3,BaPbO3,BaReO3がある。
【0026】また、図3に本発明にかかる高温超電導体
を用いた線材の構成図を示す。高温超電導体は、層状ペ
ロブスカイト構造であり、線材作製で不可欠な超電導電
流に結晶の異方性を持っている。つまり、c軸に平行な
方向が垂直な方向に比べて2桁臨界電流密度が大きい。
これまでに、無配向なAg金属上に、絶縁体のYSZ薄
膜をイオンビームで基板表面を照射しながら配向させる
ことが良く知られている。この配向したYSZ薄膜上に
通常のレーザアブレーション法でYBa2Cu3O7 系高温超電
導体をエピタキシャル成長させてc軸配向させている。
これは、YSZの格子定数a=5.4ÅとYBa2Cu3
7(a=3.89Å)系の(110)方向の格子定数の
差が1.6 %であることに起因している。しかし、超電
導線材の構成で不可欠な超電導体がクエンチした場合の
電流パスが絶縁体のYSZで遮られる構造である。さら
に、YSZと高温超電導体の成長はエピタキシャル成長
を利用しているために、必ず高温超電導体の下地には格
子定数の差が2%以内の材料に限定されていた。本発明
では、超電導体のクエンチした場合の電流パスを考慮し
た金属/導電性酸化物/高温超電導体の構成で、かつ高
温超電導体と格子定数の差が2%以上の材料を導電性酸
化物に用いた場合でも配向制御した高い臨界電流密度を
有する超電導線材を作製できる。上記導電性酸化物に
は、単一元素の導電性酸化物のCrO2,MoO2,WO
2,RuO2,IrO2,OsO2,ReO2,TiO,Ph
2,V23,ペロブスカイト構造の導電性酸化物のR
eO3,LaTiO3,SrRuO3,BaPbO3,Sr
ReO3,BaReO3がある。次に本発明にかかる配向
制御した多層薄膜の製造方法であるイオンビームを基板
表面に対して照射角度を変えた場合の成膜の模式図を図
4に示す。照射角度(θ)が30度より小さな場合(図
4(a))には、イオンビームは基板表面で全反射成分
が多くなり、配向性に影響を及ぼさない。また、θが6
0度より大きい場合(図4(c))には、イオン種の打
ち込み成分が強くなりすぎるために、配向性を破壊する
働きをする。また、逆スパッタ的な要素も大きくなり、
成膜速度も低下する傾向が強い。θが30〜60度の範
囲内(図4(b))では全反射や逆スパッタも生じにく
く、元素の配置がしやすいなど、配向した多層薄膜を作
製できる。さらに、上記イオンビームの代わりにレーザ
光,X線を用いた場合においても、元素の配列調整が可
能なθが30〜60度の範囲内に制御することで、配向
した多層薄膜を作製できる。このレーザ光によれば、波
長領域を変えることが可能なために、材料の吸収帯に対
応したレーザ光を用いることで、低温度で配向制御した
多層薄膜が作製できる利点がある。X線の場合には、分
子振動を起こすことが可能なために、低エネルギーで配
向制御した多層薄膜を作製できる。また、上記基板表面
に照射するイオンビーム源を具備するイオンビームスパ
ッタリング装置においても、上記と同様に照射しながら
配向制御した多層薄膜を作製できる。このイオンビーム
スパッタリング法によれば、成膜条件で照射イオンビー
ムが可動できる点や複数ターゲットを用いることで容易
に多層薄膜を形成できる利点を持っている。
【0027】さらに、上記基板表面に照射するイオンビ
ーム源の代わりにレーザ光,X線を具備した場合におい
ても、上記イオンビームスパッタリング装置の代わりに
レーザ蒸着法,MBE法,MOCVD法を用いた場合に
おいても上記と同様に照射しながら配向制御した多層薄
膜を作製できる。このレーザ蒸着法によれば、ターゲッ
トと同一組成の薄膜を形成できるために、複雑な組成の
多層薄膜を作製しやすい利点がある。また、MBE法に
よれば、高真空の成膜が可能なために、原子オーダーで
の層状薄膜の形成が可能である。MOCVD法によれ
ば、パターン形成後の凹凸部への薄膜形成で膜厚が均一
であるカバーリッジ特性に優れた利点を持つ。
【0028】図5は強誘電体メモリーセルの構造を示す
図で、ソース部とドレイン部とポリシリコンSiおよび
バリア層であるTiNからなる半導体電界トランジスタ
構造上に、図2に示した上記の強誘電体素子を形成した
構造をとる。上記強誘電体の自発分極の残留分により、
ソース部とドレイン部のコンダクタンスを制御できる利
点を持つ。
【0029】また図6は強誘電体メモリーセルの構造を
示す図で、上記半導体電界トタンジスタ構造上に酸化物
層,金属層、そして絶縁体層を形成したMOS−トラン
ジスタとキャパシタに図2に示した上記の強誘電体素子
を形成した構造をとる。これにより、電界反転に伴う自
発分極の差を2倍の大きさの残留分で検出できる利点が
ある。
【0030】また図1で得られた高誘電体素子を上記の
強誘電体素子の代わりに用いた場合においても、同様に
DRAMの基本構造となるために高誘電体メモリーセル
として使用できる利点を有する。
【0031】図7は超電導マグネットを示す図で、図3
で得られた高温超電導線材を巻線した構造である。これ
により、液体窒素温度(77K)で磁場1Tを発生で
き、上記超電導マグネットにクライオスタットを備える
ことで超電導マグネット装置として利用できる利点を持
っている。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明するが、本発明は何らこれに限定するもの
ではない。
【0033】(実施の形態1)本発明に使用した高誘電
体素子の断面構造を図1に示す。ここで、下部,上部電
極にAu,高誘電体に(Ba0.5Sr0.5)TiO3(BS
T)系を用いた場合の作製方法を以下に示す。高誘電体
素子の断面図において、参照数字11はSiの基板を示
す。まず、Si基板を表面酸化させて、SiO2 12を
2500Å形成する。次に、800℃に加熱しながらT
iN13のバリア層を厚み2000Å形成して下地基板
とした。この下地基板上に下部電極を14作製した。イ
オン源を具備した4元のイオンビームスパッタリング装
置で、下地基板を基板フォルダーに設置した後、Arイ
オンビームでターゲットのAuをスパッタして下地基板
上にAu膜を作製した。真空度は3×10~4torrとし
て、50Å/min の成膜速度で厚み1000Å形成し
た。下地基板に照射するイオンビームは、下地基板フォ
ルダーを回転させることで照射角度を45度に調整し
た。Arイオンの照射量は300eVで250μA/cm2
とした。Au薄膜作製中に、基板温度を600℃に設定
した。次に、高誘電体15の形成は、ターゲットをBS
T焼結体に変えて、Arイオンビームでスパッタして行
われた。BST薄膜を厚み2000Å作製した。基板を
照射するイオン種をAr+O2 に変えて、照射量300
eVで250μA/cm2 とした。そして最後に上記下部
電極の形成と同様の方法で上部電極16に厚み1000
ÅのAu薄膜を作製した。この3層構造の配向性は、X
線回折の結果Au薄膜,BST薄膜共にc軸が基板に対
して垂直に配向していることが分かった。また、両薄膜
の回折ピークを用いたポールフィギュア測定より配向度
は、90%であることが分かった。この得られた高誘電
体素子のリーク電流は、5Vまで10~6A/cm2 オーダ
ーと小さく、誘電率(ε)は300を示した。なお、上
部,下部電極にAuの代わりに金属としてAg,Ni,
Cr,Ti,Mo,Wのうちいずれか1種を用いた場合
においても、上記と同様の方法を行えば、c軸配向した
上部,下部電極,BST薄膜が作製でき、リーク電流を
5Vまで10~7〜10~6A/cm2,ε=200〜300
を示した。
【0034】また、上部,下部電極に単一元素の導電性
酸化物のCrO2,RuO2,IrO2,OsO2,Ti
O,Ti23,PhO2のうちいずれか1種を用いた場
合においても、上記と同様の方法で基板に照射するイオ
ンビームをAr+O2 に変えることでc軸配向した上
部,下部電極、BST薄膜が作製でき、リーク電流を5
Vまで10~7〜10~6A/cm2,ε=200〜300を
示した。
【0035】さらに、ペロブスカイト構造の導電性酸化
物のReO3,SrVO3,SrCrO3,CaCrO3,S
rFeO3,LaNiO3,BaPbO3,La0.5Sr0.5
oO3のうちいずれか1種を用いた場合においても、上
記と同様の方法で基板に照射するイオンビームをAr+
2 に変えることでc軸配向した上部,下部電極,BST
薄膜が作製でき、リーク電流を5Vまで10~7〜10~6
A/cm2 ,ε=200〜300を示した。
【0036】高誘電体にTa23,上部,下部電極にA
uを用いた場合においても、上記と同様の方法でc軸配
向したAu薄膜,Ta23薄膜が作製でき、リーク電流
を5Vまで10~6A/cm2 オーダー,ε=20を示し
た。
【0037】なお、上部,下部電極にAuの代わりに金
属としてAg,Au,Al,Ni,Cr,Ti,Mo,
Wのうちいずれか1種を用いた場合においても、上記と
同様の方法を行えば、c軸配向した上部,下部電極,T
23薄膜が作製でき、リーク電流を5Vまで10~7
10~6A/cm2,ε=10〜20を示した。
【0038】また、上部,下部電極に単一元素の導電性
酸化物のCrO2,MoO2,WO2,RuO2,IrO2
OsO2,ReO2,TiO,PhO2,V23 のうちい
ずれか1種を用いた場合においても、上記と同様の方法
で基板に照射するイオンビームをAr+O2 に変えるこ
とでc軸配向した上部,下部電極,Ta23薄膜が作製
でき、リーク電流を5Vまで10~7〜10~6A/cm2
ε=10〜20を示した。
【0039】さらに、ペロブスカイト構造の導電性酸化
物のLaTiO3,SrRuO3,BaPbO3,La0.5
Sr0.5CoO3,SrReO3,BaReO3のうちいず
れか1種を用いた場合においても、上記と同様の方法で
基板に照射するイオンビームをAr+O2 に変えること
でc軸配向した上部,下部電極,Ta23薄膜が作製で
き、リーク電流を5Vまで10~7〜10~6A/cm2 ,ε
=10〜20を示した。
【0040】(実施の形態2)本発明に使用した強誘電
体素子の断面構造を図2に示す。ここで、下部,上部電
極にAg,強誘電体にPb(Zr0.4Ti0.6)O3(PZ
T)系を用いた場合の作製方法を以下に示す。実施の形
態1と同様に形成されたSi21上にSiO222、さ
らにその上にTiN23のバリア層を形成して下地基板
とした。この下地基板上に下部電極24を作製した。イ
オン源を具備した4元のイオンビームスパッタリング装
置で、下地基板を基板フォルダーに設置した後、Arイ
オンビームでターゲットのAgをスパッタして下地基板
上にAg膜を作製した。真空度は2×10~4torrとし
て、40Å/min の成膜速度で厚み1000Å形成し
た。下地基板に照射するイオンビームは、下地基板フォ
ルダーを回転させることで照射角度を45度に調整し
た。Arイオンの照射量は300eVで250μA/cm
2とした。Ag薄膜作製中に、基板温度を600℃に設
定した。次に、強誘電体25の形成は、ターゲットをP
ZT焼結体に変えて、Arイオンビームでスパッタして
行われた。PZT薄膜を厚み2000Å作製した。基板
を照射するイオン種をAr+O2に変えて、照射量30
0eVで250μA/cm2とした。そして最後に上記下
部電極の形成と同様の方法で上部電極26に厚み100
0ÅのAg薄膜を作製した。この3層構造の配向性は、
X線回折の結果Ag薄膜,PZT薄膜共にc軸が基板に
対して垂直に配向していることが分かった。また、両薄
膜の回折ピークを用いたポールフィギュア測定より配向
度は、93%であることが分かった。この得られた強誘
電体素子のリーク電流は、5Vまで10~6A/cm2 オー
ダーと小さく、しかもεは800を示した。また、この
得られた強誘電体素子の自発分極(Pr)および抗電界
(Ec)を室温で測定したところ、それぞれ30μC/
cm2 および75kV/cmの値を示した。また、280k
V/cmの電圧を反転させて繰り返し回数を測定したとこ
ろ、1010回数までPrの特性劣化は認められなかっ
た。
【0041】なお、上部,下部電極にAgの代わりに金
属としてNi,Cr,Ti,Mo,Wのうちいずれか1種
を用いた場合においても、上記と同様の方法を行えば、
c軸配向した上部,下部電極,PZT薄膜が作製でき、
リーク電流を5Vまで10~7〜10~6A/cm2,ε=2
00〜300,Pr=20〜30μC/cm2,Ec=6
0〜75kV/cm,繰り返し回数108〜1010を示し
た。
【0042】また、上部,下部電極に単一元素の導電性
酸化物のCrO2,RuO2,IrO2,OsO2,TiO,
Ti23,PhO2のうちいずれか1種を用いた場合に
おいても、上記と同様の方法で基板に照射するイオンビ
ームをAr+O2 に変えることでc軸配向した上部,下
部電極、PZT薄膜が作製でき、リーク電流を5Vまで
10~7〜10~6A/cm2,ε=200〜300,Pr=
20〜30μC/cm2,Ec=60〜75kV/cm,繰
り返し回数108〜1010を示した。
【0043】さらに、ペロブスカイト構造の導電性酸化
物のReO3,LaTiO3,SrVO3,SrCrO3
CaCrO3,SrFeO3,LaNiO3,CaRuO3
BaPbO3,La0.5Sr0.5CoO3のうちいずれか1
種を用いた場合においても、上記と同様の方法で基板に
照射するイオンビームをAr+O2 に変えることでc軸
配向した上部,下部電極、PZT薄膜が作製でき、リー
ク電流を5Vまで10~7〜10~6A/cm2 ,ε=200
〜300,Pr=20〜30μC/cm2,Ec=60〜7
5kV/cm,繰り返し回数108〜1010を示した。
【0044】強誘電体の材料に(AO)2+(By-1y
3y+1)2- で表わされる化学構造式で、AサイトにBi,
BサイトにSr,CサイトにTa,y=2の場合、そし
て上部,下部電極にAuを用いた場合においても、上記
と同様の方法でc軸配向したAu薄膜,a軸配向したS
rBi2Ta29 薄膜が作製でき、リーク電流を5Vま
で10~7A/cm2 オーダー,ε=180,Pr=20μ
C/cm2 ,Ec=65kV/cm,繰り返し回数1015
示した。また、強誘電体薄膜の形成でイオンビームの照
射角度を60度にした場合、c軸配向したSrBi2
29 薄膜が作製できた。リーク電流を5Vまで10~
7A/cm2 オーダー,ε=150,Ec=50kV/cm
を示したが、Pr=0μC/cm2 であった。
【0045】なお、上部,下部電極にAgの代わりに金
属としてAg、Al,Ni,Cr,Ti,Mo,Wのう
ちいずれか1種を用いた場合においても、上記と同様の
方法を行えば、c軸配向した上部,下部電極、a軸配向
したSrBi2Ta29 薄膜が作製でき、リーク電流を
5Vまで10~7〜10~6A/cm2,ε=150〜220,P
r=15〜20μC/cm2,Ec=60〜75kV/c
m,繰り返し回数1012〜1016を示した。
【0046】また、上部,下部電極に単一元素の導電性
酸化物のVO2,CrO2,RuO2,IrO2,OsO2
TiO,PhO2,V23のうちいずれか1種を用いた場
合においても、上記と同様の方法で基板に照射するイオ
ンビームをAr+O2 に変えることでc軸配向した上
部,下部電極,a軸配向したSrBi2Ta29 薄膜が
作製でき、リーク電流を5Vまで10~7〜10~6A/cm
2,ε=150〜220,Pr=15〜20μC/cm2
Ec=60〜75kV/cm、繰り返し回数1012〜10
16を示した。
【0047】さらに、ペロブスカイト構造の導電性酸化
物のReO3,CaCrO3,BaPbO3,BaReO3
を用いた場合においても、上記と同様の方法で基板に照
射するイオンビームをAr+O2に変えることでc軸配
向した上部,下部電極,a軸配向したSrBi2Ta29
薄膜が作製でき、リーク電流を5Vまで10~7〜10~6
A/cm2,ε=150〜220,Pr=15〜20μC
/cm2,Ec=60〜75kV/cm,繰り返し回数10
12〜1016を示した。
【0048】また、強誘電体の材料に(AO)2+(By-1
y3y+1)2- で表わされる化学構造式で、y=2,
3,4,5のいずれの層状構造においても、Aサイトに
Tl,Hg,Pb,Bi,希土類元素、BサイトにB
i,Pb,Ca,Sr,Baからなる少なくとも1種以
上、CサイトにTi,Nb,Ta,W,Mo,Fe,C
o,Cr,Zrからなる少なくとも1種以上を用いた場
合においても、上記と同様の方法でa軸配向した強誘電
体薄膜が作製でき、リーク電流を5Vまで10~7〜10
~6A/cm2,ε=150〜220,Pr=15〜20μ
C/cm2,Ec=60〜75kV/cm,繰り返し回数1
12〜1016を示した。
【0049】(実施の形態3)図3は、本発明の一実施
例にかかる高温超電導線材の断面図である。図3におい
て、無配向な金属31の下地基板の上に導電性酸化物3
2と高温超電導体33を具備した構造を示している。ま
ずイオン源を具備した4元のイオンビームスパッタリン
グ装置で、無配向なAg基板を基板フォルダーに搬送し
た後、Ar+O2 イオンビームでターゲットの導電性酸
化物RuO2 をスパッタしてAg基板上にRuO2 膜を
作製した。真空度は4×10~4torrとして、100Å/
min の成膜速度で厚み2000Å形成した。Ag基板に
照射するイオンビームは、照射角度を45度に固定し
た。Arイオンの照射量は300eVで250μA/cm
2とした。RuO2 薄膜作製中に、基板温度を600℃
に設定した。次に、高温超電導体33にペロブスカイト
構造のABO3 でAサイトにCu/Yを3/1,Bサイ
トにBaを2の組成比の材料を用いた。ターゲットを上
記Y1Ba2Cu37焼結体に変えて、Arイオンビーム
でスパッタして行われた。Y1Ba2Cu37薄膜を厚み
10000Å作製した。基板を照射するイオン種をAr
+O2 に変えて、照射量300eVで250μA/cm2
とした。得られた高温超電導線材は、X線回折測定の結
果RuO2 薄膜とY1Ba2Cu37薄膜共にc軸配向し
ていることが分かった。また、臨界温度(Tc)は88
Kを示し、液体窒素温度(77K)における臨界電流密
度(Jc)は1×105A/cm2を示した。またAg線の
電圧測定より、Jc以上の電流値で電圧発生が認められ
た。
【0050】また、導電性酸化物に単一元素の導電性酸
化物のCrO2,MoO2,WO2,RuO2,IrO2
OsO2,ReO2,TiO,PhO2,V23 のうちい
ずれか1種を用いた場合においても、上記と同様の方法
でc軸配向した導電性酸化物とY1Ba2Cu37薄膜が
作製でき、Tcは85〜89K,77KにおけるJc=
104〜105A/cm2 を示した。またAg線の電圧測定
より、Jc以上の電流値で電圧発生が認められた。
【0051】さらに、導電性酸化物にペロブスカイト構
造の導電性酸化物のReO3, LaTiO3,SrR
uO3,BaPbO3,SrReO3,BaReO3 を用
いた場合においても、上記と同様の方法でc軸配向した
導電性酸化物とY1Ba2Cu37薄膜が作製でき、Tc
は85〜89K,77KにおけるJc=104〜105
/cm2 を示した。またAg線の電圧測定より、Jc以上
の電流値で電圧発生が認められた。
【0052】また、高温超電導体にペロブスカイト構造
のABO3 で表わされる化学構造式で、AサイトにCu
/(Y,Tl,Bi,Pb,Hgから選んだ少なくとも
1つ以上を含む)、BサイトにBa,Sr,Caから選
んだ少なくとも1つ以上を含む材料を用いた場合におい
ても、上記と同様の方法でc軸配向した導電性酸化物と
高温超電導体薄膜が作製でき、Tcは85〜89K,7
7KにおけるJc=104〜105A/cm2 を示した。ま
たAg線の電圧測定より、Jc以上の電流値で電圧発生
が認められた。
【0053】(実施の形態4)実施の形態1〜3の配向
制御した多層薄膜の作製には、基板表面に照射する源と
してイオンビームを用いたが、パルスのArF(193
nm),KrF(248nm),XeCl(308n
m),第2波長のNd:YAG(532nm)レーザ光
あるいはcwのNd:YAG(1064nm)レーザ
光,X線を用いた場合でも、同様に配向制御した多層薄
膜を作製することができる。
【0054】また、実施の形態1〜3の多層薄膜の作製
において、イオンビームスパッタリング法の代わりに、
酸素ガスを含んだ圧力10~4torrの雰囲気で、スパッタ
リング法により多層薄膜を得た。
【0055】また、実施の形態1〜3の多層薄膜の作製
において、酸素ガスを含んだ圧力10~4torrの雰囲気
で、目的と同一組成の焼結体を用いたレーザ蒸着法によ
り多層薄膜を得た。
【0056】また、実施の形態1〜3の多層薄膜の作製
において、酸素ガスを含んだ圧力10~4torrの雰囲気
で、金属をターゲットに用いたMBE法により多層薄膜
を得た。
【0057】また、実施の形態1〜3の多層薄膜の作製
において、酸素ガスを含んだ圧力10~4torrの雰囲気
で、β−ジケトン錯体化合物,フェニル基またはo−ト
リル基の化合物を出発原料としたMOCVD法により多
層薄膜を得た。
【0058】(実施の形態5)図5は、本発明にかかる
強誘電体メモリーセルの断面図であり、作製方法を以下
に示す。まず、ソース部57およびドレイン部58を持
つSi51を基板に用い、これを表面酸化して膜厚25
00ÅのSiO2 52を形成した。マスク−パターニン
グして基板中央に凸部SiO2 膜を作製した。次に、得
られた凸部をCVD法により膜厚4500ÅのSi51
のポリクリスタルを形成し、さらに800℃に加熱しな
がら厚み2000ÅのTiN53のバリア層を作製し
た。この上に、実施の形態2で作製された上部電極5
6,強誘電体55,下部電極54からなる構造の強誘電
体素子を形成することで、強誘電体メモリーセルを得
た。得られた強誘電体メモリーセルは、強誘電体素子の
上部電極から下部電極へ、または下部電極から上部電極
へ抗電界以上の電圧を印加することで、印加方向に極性
の向いた残留分極を得た。この残留分極の向きをそれぞ
れ“0”または“1”の状態に対応させることにより書
き込みが、また抗電界より小さな電圧を印加すること
で、分極の極性の向きを判断して、“0”または“1”
の読み込みができる。そして、得られた強誘電体メモリ
ーセルは、ソース部とドレイン部間の電流を検出するこ
とで、“0”または“1”を判別できるメモリーセルで
ある。
【0059】(実施の形態6)図6は、本発明にかかる
強誘電体メモリーセルの断面図であり、作製方法を以下
に示す。まず、ソース部67およびドレイン部68を持
つSi61を基板に用い、これを表面酸化して膜厚25
0ÅのSiO2 62を形成した。マスク−パターニング
して基板中央に凸部SiO2 膜を作製した。次に、得ら
れた凸部をCVD法により膜厚4500ÅのSi61のポ
リクリスタルを形成し、さらに表面酸化して膜厚250
ÅのSiO2 62を形成してMOS部トランジスタを作
製した。得られた半導体MOS部に対抗したキャパシタ
ー部に、まず800℃に加熱しながら厚み2000Åの
TiN63のバリア層を作製した。この上に、実施の形
態2で作製された上部電極66,強誘電体65,下部電
極64からなる構造の強誘電体素子を形成することで、
強誘電体メモリーセルを得た。得られた強誘電体メモリ
ーセルは、実施の形態7と同様に抗電界以上の電圧で得
られた強誘電体のヒステリシスを蓄積電化容量の変化で
検出できるメモリーセルである。
【0060】(実施の形態7)図7は、本発明にかかる
高温超電導体のマグネット図であり、作製方法を以下に
示す。実施の形態3で得られた無配向なAg基板/c軸
配向した導電性酸化物RuO2/c軸配向した高温超電
導体Y1Ba2Cu37 薄膜を巻取ることで超電導コイ
ルとした。Ag基板の裏面には絶縁体のSiO2 粉末を
塗布している。77Kにおける発生磁場は1Tを超える
値をホール素子を用いた測定で得られた。
【0061】
【発明の効果】以上のように、無配向な基板上に各々の
格子定数の差が2%以上の2種類以上の物質の組み合わ
せによる多層薄膜において、特定の面方位で配向してい
る配向制御した多層薄膜を提供することができた。これ
は、多層薄膜の形成において、イオンビーム,レーザ
光,X線を基板表面に対して照射角度30〜60度の範
囲で照射することで原子の配列を行い、配向性を制御す
ることができた。
【0062】また、無配向なシリコン基板上に集積度の
高い強誘電体素子あるいは高誘電体素子を得るために、
格子定数の差が2%以上の下部電極薄膜,強誘電体薄膜
あるいは高誘電体薄膜,上部電極薄膜の組み合わせで配
向制御した高品質な強誘電体素子あるいは高誘電体素子
を提供することができた。
【0063】さらに、無配向な金属基板上に高い臨界電
流密度を持つ超電導線材を得るために、格子定数の差が
2%以上の金属,導電性酸化物薄膜,高温超電導体薄膜
の組み合わせで配向制御した高温超電導線材を提供する
ことができた。
【0064】以上、上記強誘電体素子,高誘電体素子を
半導体トランジスタ構造および半導体MOS構造に組み
込むことで、読み出しおよび書き込みを検出する強誘電
体メモリセルおよび高誘電体メモリセルを実現できるだ
けでなく、高温超電導線材を巻線することで得られる超
電導マグネットへの応用を図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高誘電体素子の断面図である。
【図2】本発明の強誘電体素子の断面図である。
【図3】本発明の高温超電導線材の断面図である。
【図4】本発明の多層薄膜の照射角度と配向性を示す模
式図である。
【図5】本発明の強誘電体メモリーを示す断面図であ
る。
【図6】本発明の強誘電体メモリーを示す断面図であ
る。
【図7】本発明の高温超電導コイルを示す図である。
【符号の説明】
11,21,51,61…Si、12,22,52,6
2…SiO2 、13,23,53,63…TiN、1
4,24,54,64…下部電極、15…高誘電体、1
6,26,56,66…上部電極、25,55,65…
強誘電体、31…無配向な金属、32…導電性酸化物、
33…高温超電導体、57,67…ソース部、58,6
8…ドレイン部、69…金属層。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01F 6/00 H01L 21/203 Z H01L 21/203 21/31 C 21/31 21/316 X 21/316 27/10 451 27/04 39/02 ZAAD 21/822 39/24 ZAAD 27/10 451 21/205 27/108 H01F 7/22 C 21/8242 H01L 27/04 C 21/8247 27/10 651 29/788 29/78 371 29/792 39/02 ZAA 39/24 ZAA // H01L 21/205 (72)発明者 前田 邦裕 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 高橋 研 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無配向な基板上に形成される格子定数の不
    整合が2%以上の2種以上の物質の組み合わせによる多
    層薄膜において、前記物質が特定の面方位で配向してい
    ることを特徴とする配向制御した多層薄膜。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の2種以上の物質が、下部
    電極薄膜,強誘電体薄膜,上部電極薄膜の組み合わせで
    あることを特徴とする配向制御した強誘電体素子。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の2種以上の物質が、下部
    電極薄膜,高誘電体薄膜,上部電極薄膜の組み合わせで
    あることを特徴とする配向制御した高誘電体素子。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の2種以上の物質が、導電
    性酸化物薄膜,高温超電導薄膜の組み合わせであること
    を特徴とする配向制御した高温超電導線材。
  5. 【請求項5】配向制御した多層薄膜が、イオンビーム,
    レーザ光あるいはX線を基板表面に対して照射角度30
    ないし60度以内で照射しながら作製することを特徴と
    する配向制御した多層薄膜の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の製造方法が、イオンビー
    ム源,レーザ光源あるいはX線源を具備したスパッタリ
    ング装置,イオンビームスパッタリング装置,レーザ蒸
    着装置,MBE装置,MOCVD装置で作製されること
    を特徴とする配向制御した多層薄膜の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項2に記載の強誘電体薄膜がPb(Z
    1-xTix)O3, (AO)2(By-1y
    3y+1)2(但し、A=Tl,Hg,Pb,Bi,希土類
    元素;B=Bi,Pb,Ca,Sr,Baからなる少な
    くとも1種以上;C=Ti,Nb,Ta,W,Mo,F
    e,Co,Cr,Zrからなる1種以上;y=2,3,
    4,5)からなる群から選択される1種であることを特
    徴とする強誘電体薄膜。
  8. 【請求項8】請求項3に記載の高誘電体薄膜が、Ta2
    5,(Ba1-xSrx)TiO3,Pb(Zr1-xTix)O
    3 からなる群から選択される1種であることを特徴とす
    る高誘電体薄膜。
  9. 【請求項9】請求項4に記載の高温超電導薄膜が、ペロ
    ブスカイト構造のABO3 でAサイトにCu/(Y,T
    l,Bi,Pb,Hgから選んだ少なくとも1つ以上を
    含む)、BサイトにBa,Sr,Caから選んだ少なく
    とも1つ以上を含むことを特徴とする高温超電導薄膜。
  10. 【請求項10】請求項2に記載の強誘電体素子が、半導
    体電界効果トランジスタのゲート上に形成されているこ
    とを特徴とする強誘電体メモリーセル。
  11. 【請求項11】請求項2に記載の強誘電体素子が、半導
    体MOS部のキャパシターとして形成されていることを
    特徴とする強誘電体メモリーセル。
  12. 【請求項12】請求項3に記載の高誘電体素子が、請求
    項10あるいは11に記載の半導体電界効果トランジス
    タのゲート上あるいは半導体MOS部のキャパシターと
    して形成されていることを特徴とする高誘電体メモリー
    セル。
  13. 【請求項13】請求項4に記載の超電導線材をコイル状
    に巻線することにより作製された超電導マグネットと該
    超電導マグネットを低温冷媒中に浸漬して収納するクラ
    イオスタットとを備えたことを特徴とする超電導マグネ
    ット装置。
JP8172045A 1996-07-02 1996-07-02 配向制御した多層薄膜とその製造方法 Pending JPH1017395A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8172045A JPH1017395A (ja) 1996-07-02 1996-07-02 配向制御した多層薄膜とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8172045A JPH1017395A (ja) 1996-07-02 1996-07-02 配向制御した多層薄膜とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1017395A true JPH1017395A (ja) 1998-01-20

Family

ID=15934521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8172045A Pending JPH1017395A (ja) 1996-07-02 1996-07-02 配向制御した多層薄膜とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1017395A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999066558A1 (fr) * 1998-06-19 1999-12-23 Hitachi, Ltd. Dispositif a semiconducteur et son procede de production
WO2004057925A1 (en) * 2002-12-20 2004-07-08 Ifire Technology Corp. Aluminum nitride passivated phosphors for electroluminescent displays
WO2004077563A1 (ja) * 2003-02-26 2004-09-10 Tdk Corporation 電極層および誘電体層を含む積層体ユニット
KR20170028837A (ko) * 2015-09-04 2017-03-14 한국전기연구원 스마트 인슐레이션을 구비하는 고온 초전도 코일, 그에 사용되는 고온 초전도 선재 및 그 제조방법
KR20180027243A (ko) * 2016-09-06 2018-03-14 한국전기연구원 낮은 안정화 모재 비율을 갖는 저온 초전도 선재, 이를 포함하는 초전도 코일

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999066558A1 (fr) * 1998-06-19 1999-12-23 Hitachi, Ltd. Dispositif a semiconducteur et son procede de production
US6713343B2 (en) 1998-06-19 2004-03-30 Hitachi, Ltd. Method of forming a semiconductor device with a capacitor including a polycrystalline tantalum oxide film dielectric
WO2004057925A1 (en) * 2002-12-20 2004-07-08 Ifire Technology Corp. Aluminum nitride passivated phosphors for electroluminescent displays
WO2004077563A1 (ja) * 2003-02-26 2004-09-10 Tdk Corporation 電極層および誘電体層を含む積層体ユニット
KR20170028837A (ko) * 2015-09-04 2017-03-14 한국전기연구원 스마트 인슐레이션을 구비하는 고온 초전도 코일, 그에 사용되는 고온 초전도 선재 및 그 제조방법
CN107949890A (zh) * 2015-09-04 2018-04-20 韩国电气硏究院 具有优异绝缘性的高温超导线圈、其使用的高温超导导线及其制造方法
JP2018532262A (ja) * 2015-09-04 2018-11-01 コリア エレクトロテクノロジー リサーチ インスティテュートKorea Electrotechnology Research Institute スマートインシュレーションを備えた高温超電導コイル、それに用いられる高温超電導線材、及びその製造方法
EP3346475A4 (en) * 2015-09-04 2019-04-03 Korea Electro Technology Research Institute HIGH TEMPERATURE SUPERCONDUCTING COIL HAVING INTELLIGENT ISOLATION, HIGH TEMPERATURE SUPERCONDUCTING WIRE USED THEREFOR, AND PROCESS FOR PRODUCING THE SAME
US10861626B2 (en) 2015-09-04 2020-12-08 Korea Electrotechnology Research Institute High-temperature superconducting coil having smart insulation, high-temperature superconducting wire used therefor, and manufacturing method therefor
KR20180027243A (ko) * 2016-09-06 2018-03-14 한국전기연구원 낮은 안정화 모재 비율을 갖는 저온 초전도 선재, 이를 포함하는 초전도 코일
CN109643594A (zh) * 2016-09-06 2019-04-16 韩国电气研究院 具有低稳定化母材比率的低温超导线材及包括该线材的超导线圈
US10629332B2 (en) 2016-09-06 2020-04-21 Korea Electrotechnology Research Institute Low-temperature superconducting wire having low stabilizing matrix ratio, and superconducting coil having same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3873935B2 (ja) 強誘電体メモリ素子
US6642539B2 (en) Epitaxial template and barrier for the integration of functional thin film metal oxide heterostructures on silicon
US5418389A (en) Field-effect transistor with perovskite oxide channel
JP3343356B2 (ja) シリコン上に集積された強誘電体キャパシタ用の電極構造および作成方法
EP0795898A2 (en) Ferroelectric element and method of producing the same
EP0797244A2 (en) Thin ferroelectric film element and method for manufacturing the same
US20060131627A1 (en) Ferroelectric material, its manufacture method and ferroelectric memory
JPH08306231A (ja) 強誘電体薄膜被覆基板及びその製造方法及び強誘電体薄膜被覆基板によって構成された不揮発性メモリ
Grishin et al. Epitaxial ferroelectric/giant magnetoresistive heterostructures for magnetosensitive memory cell
US7095067B2 (en) Oxidation-resistant conducting perovskites
EP0957516A1 (en) Method for manufacturing oxide dielectric device, and memory and semiconductor device usign the device
US6307225B1 (en) Insulating material, substrate covered with an insulating film, method of producing the same, and thin-film device
Grishin et al. Structure and polarization in epitaxial ferroelectric PbZr 0.52 Ti 0.48 O 3/YBa 2 Cu 3 O 7− x/Nd: YAlO 3 thin films
Wu et al. Epitaxial Pb (Zr 0.52 Ti 0.48) O 3/La 0.35 Nd 0.35 Sr 0.3 MnO 3 heterostructures for fabrication of ferroelectric field-effect transistor
JPH1017395A (ja) 配向制御した多層薄膜とその製造方法
Joseph et al. Ferroelectric behavior of epitaxial Bi 2 VO 5.5 thin films on Si (100) formed by pulsed-laser deposition
Auciello et al. A review of composition-structure-property relationships for PZT-based heterostructure capacitors
JP3732631B2 (ja) 強誘電体素子および半導体装置
Kim et al. Substrate temperature dependence of phase and orientation of pulsed laser deposited Bi–La–Ti–O thin films
JPH11261028A (ja) 薄膜キャパシタ
Wu et al. Effect of oxygen stoichiometry on the ferroelectric property of epitaxial all-oxide La 0.7 Sr 0.3 MnO 3/Pb (Zr 0.52 Ti 0.48) O 3/La 0.7 Sr 0.3 MnO 3 thin-film capacitors
KR100795664B1 (ko) (001) 배향된 페로브스카이트막의 형성 방법, 및 이러한페로브스카이트막을 갖는 장치
JPH1027886A (ja) 高誘電体素子とその製造方法
JP2523952B2 (ja) 薄膜の形成方法および薄膜の形成装置
JPH11274419A (ja) 薄膜キャパシタ