JPH10173151A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法

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JPH10173151A
JPH10173151A JP8335256A JP33525696A JPH10173151A JP H10173151 A JPH10173151 A JP H10173151A JP 8335256 A JP8335256 A JP 8335256A JP 33525696 A JP33525696 A JP 33525696A JP H10173151 A JPH10173151 A JP H10173151A
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Japan
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film
layer
electrode
semiconductor substrate
integrated circuit
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Withdrawn
Application number
JP8335256A
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English (en)
Inventor
Isamu Asano
勇 浅野
Shinpei Iijima
晋平 飯島
Makoto Yoshida
吉田  誠
Takahiro Kumochi
隆宏 熊内
Takashi Hayakawa
崇 早川
Masanori Osumi
正紀 大角
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Hitachi Ltd
Texas Instruments Japan Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Texas Instruments Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線を接続するための接続孔の加工精度を向
上し、また、半導体基板へのメタル拡散を抑えてDRA
Mの信頼度を向上することのできる技術を提供する。 【解決手段】 周辺回路部のnチャネル型MISFET
Qsのn型半導体領域6上の絶縁層およびビット線を構
成するWSix 膜17上の絶縁層に第4のコンタクトホ
ール31a,31bをそれぞれ形成し、情報蓄積用容量
素子のプレート電極を構成するTiN膜28上の絶縁層
に、第4のコンタクトホール31a,31bとは異なる
製造工程において、スルーホール36cを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報蓄積用容量素
子を備えたメモリセルを有する半導体集積回路装置に関
し、特に、DRAM(Dynamic Random Access Memory)
に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置の一つに、メモリセ
ルがメモリセル選択用MISFET(Metal Insulator
Semicouductor Field Effect Transistor)と情報蓄積用
容量素子とで構成されたDRAMがある。しかし、DR
AMはその大容量化に伴い、メモリセルの微細化が進
み、情報蓄積用容量素子の蓄積電荷量が減少して、情報
保持特性が低下するという問題がある。そこで、近年の
大容量DRAMでは、情報蓄積容量素子をメモリセル選
択用MISFETの上方に配置し、蓄積電極の表面積を
大きくして蓄積電荷量の増大を図ることができるスタッ
ク構造のメモリセルが採用されている。
【0003】上記スタック構造のメモリセルのなかで
も、メモリセルに蓄積される情報の入出力に使用される
ビット線の上方に情報蓄積用容量素子を配置するキャパ
シタ・オーバー・ビットライン(Capacitor Over Bitli
ne;COB)構造のメモリセルが16Mbit以上のD
RAMに用いられている。このCOB構造のメモリセル
を採用することによって、情報蓄積用容量素子の構造
を、例えばフィン構造またはクラウン構造のように立体
化して蓄積電極の表面積をより大きくとることが可能と
なる。
【0004】なお、上記構造の情報蓄積用容量素子を有
するDRAMについては、例えば、培風館発行「超LS
Iメモリ」1994年11月5日発行、伊藤清男著、P
16に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構造の情報蓄積用
容量素子を備えたDRAMについて、本発明者らが検討
したところ、以下のような問題があることを見い出し
た。
【0006】図11は、本発明者によって検討された、
クラウン構造の情報蓄積用容量素子を備えたメモリセル
を有するDRAMのメモリセルと周辺回路部のnチャネ
ル型MISFETQsの一例を示す要部断面図である。
【0007】図11に示すように、例えば、半導体基板
1の主面上に堆積した第1導電膜(タングステンシリサ
イド(WSix )膜と多結晶シリコン膜の積層膜)でメ
モリセル選択用MISFETおよびnチャネル型MIS
FETQsのゲート電極5を形成し、この第1導電膜の
上層に堆積した第2導電膜(多結晶シリコン膜13)で
メモリセル選択用MISFETの一方のn型半導体領域
10上に設けられる第1のコンタクトホール11内に第
1プラグ電極を形成し、この第2導電膜の上層に堆積し
た第3導電膜(WSix 膜17と多結晶シリコン膜16
の積層膜)でビット線を形成し、この第3導電膜の上層
に堆積した第4導電膜(多結晶シリコン膜22,23,
25,27)で情報蓄積用容量素子の下部電極である蓄
積電極を形成し、この第4導電膜の上層に堆積した第5
導電膜(多結晶シリコン膜46)で情報蓄積用容量素子
の上部電極であるプレート電極を形成し、この第5導電
膜の上層に堆積した第6導電膜(窒化チタン(TiN)
膜34とタングステン(W)膜33とチタン(Ti)膜
32の積層膜)でプレート電極、ビット線およびnチャ
ネル型MISFETQsのn型半導体領域6の引き出し
電極の第1層目の配線を形成する構造が考えられる。
【0008】この場合、上記第3導電膜のビット線は、
第2のコンタクトホール(図示せず)を通してメモリセ
ル選択用MISFETの他方のn型半導体領域(図示せ
ず)に接続され、上記第4の導電膜の蓄積電極は、第3
のコンタクトホール24を通して前記第1のコンタクト
ホール11内に設けられた第1プラグ電極に接続され、
上記第6導電膜の第1層目の配線は、第4のコンタクト
ホール31a〜31cを通してビット線、nチャネル型
MISFETQsのn型半導体領域6、プレート電極に
接続されている。
【0009】しかしながら、図11に示すように、ビッ
ト線上、nチャネル型MISFETQsのn型半導体領
域6上およびプレート電極上に設けられる第4のコンタ
クトホール31a〜31cは材質および厚さの異なる複
数の絶縁層に同時に形成される。
【0010】すなわち、ビット線上に設けられる第4の
コンタクトホール31aは、BPSG(Boron Phospho
Silicate Glass)膜30、酸化シリコン膜29および酸
化シリコン膜18によって構成される絶縁層に形成さ
れ、nチャネル型MISFETQsのn型半導体領域6
上に設けられる第4のコンタクトホール31bは、BP
SG膜30、酸化シリコン膜29、酸化シリコン膜1
8、酸化シリコン膜12、BPSG膜9、酸化シリコン
膜8およびゲート絶縁膜4と同一層の絶縁膜によって構
成される絶縁層に形成され、プレート電極上に設けられ
る第4のコンタクトホール31cは、BPSG膜30お
よび酸化シリコン膜29によって構成される絶縁層に形
成される。
【0011】従って、第4のコンタクトホール31a〜
31cは異なる複数のアスペクト比(深さ/幅)を有す
るため、すべての第4のコンタクトホール31a〜31
cを加工精度よく形成することが困難となっている。
【0012】また、情報蓄積用容量素子の容量絶縁膜に
は、従来、酸化シリコン膜または酸化シリコン膜と窒化
シリコン膜からなる2層膜が用いられているが、Ta2
5膜、(Ba,Sr)TiO3 膜またはPb(Zr,
Ti)O3 膜などの比誘電率の高い酸化メタル膜を容量
絶縁膜に用いることによって、蓄積電荷量の増大を図る
検討がなされている。ここで、プレート電極に従来方法
と同様の多結晶シリコン膜を用いると、多結晶シリコン
膜と容量絶縁膜である酸化メタル膜との間に酸化シリコ
ン膜が形成されて、酸化メタル膜の高誘電率特性が生か
せなくなる。このため、通常、プレート電極はメタル膜
(例えば、W膜)またはメタルナイトライド膜(例え
ば、TiN膜または窒化タングステン(WN)膜)によ
って構成される。
【0013】しかしながら、プレート電極にメタル膜ま
たはメタルナイトライド膜を用いると第4のコンタクト
ホール31b,31cを形成する際、第4のコンタクト
ホール31cの下地材料であるメタルまたはメタルナイ
トライドが第4のコンタクトホール31cの形成時にエ
ッチングされて、第4のコンタクトホール31bを通し
てnチャネル型MISFETQsのn型半導体領域6に
メタルが拡散し、メタル汚染による少数キャリアのライ
フタイムの劣化が生じる。
【0014】さらに、第4のコンタクトホール31aの
下地材料はメタルシリサイド(WSix 膜17)、第4
のコンタクトホール31bの下地材料は半導体基板1を
構成するシリコン、第4のコンタクトホール31cの下
地材料はメタルまたはメタルナイトライドとなり、第4
のコンタクトホール31a〜31cを形成する際のエッ
チング選択比が、それぞれのコンタクトホールで異なっ
てしまう。このため、エッチングの終点を正確に把握す
ることが難しく、第4のコンタクトホール31a〜31
cを加工精度よく形成することが困難となっている。
【0015】本発明の目的は、メタル系材料からなる上
部電極、誘電体膜および下部電極によって構成される情
報蓄積用容量素子を備えたメモリセルを有するDRAM
において、配線を接続するための接続孔を加工精度よく
形成することのできる技術を提供することにある。
【0016】また、本発明の目的は、上記DRAMの信
頼度を向上することのできる技術を提供することにあ
る。
【0017】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。すなわち、 (1)本発明の半導体集積回路装置は、メタル膜または
メタルナイトライド膜によって構成されるプレート電極
と蓄積電極との間に誘電体膜が配置された情報蓄積用容
量素子、およびメタルシリサイド膜によって構成される
ビット線を備えたメモリセルを有しており、シリコン単
結晶によって構成される半導体基板上の絶縁層および上
記ビット線上の絶縁層に形成された第1の接続孔を通し
て、第1層目の配線が上記半導体基板および上記ビット
線を構成するメタルシリサイド膜にそれぞれ接続され、
上記プレート電極上の絶縁層に形成された第2の接続孔
を通して、第2層目の配線または第2層目より上層の配
線が上記プレート電極を構成するメタル膜またはメタル
シリサイド膜に接続されている。
【0019】(2)また、本発明の半導体集積回路装置
の製造方法は、シリコン単結晶によって構成される半導
体基板の上方にメタルシリサイド膜によって構成される
ビット線を形成する工程と、上記ビット線の上方にメタ
ル膜またはメタルナイトライド膜によって構成されるプ
レート電極、誘電体膜および蓄積電極からなる情報蓄積
用容量素子を形成する工程と、上記半導体基板上の絶縁
層および上記ビット線上の絶縁層に第1の接続孔を形成
した後、これら第1の接続孔を通して上記半導体基板お
よび上記ビット線を構成するメタルシリサイド膜にそれ
ぞれ接続される第1層目の配線を形成する工程と、上記
プレート電極上の絶縁層に第2の接続孔を形成した後、
この第2の接続孔を通して上記プレート電極を構成する
メタル膜またはメタルシリサイド膜に接続される第2層
目の配線または第2層目より上層の配線を形成する工程
とを有している。
【0020】(3)本発明の半導体集積回路装置は、メ
タル膜またはメタルシリサイド膜によって構成されるプ
レート電極と蓄積電極との間に誘電体膜が配置された情
報蓄積用容量素子、およびメタルシリサイド膜によって
構成されるビット線を備えたメモリセルを有しており、
シリコン単結晶によって構成される半導体基板上の絶縁
層に形成された第1の接続孔内にプラグ電極が形成さ
れ、このプラグ電極上の絶縁層、上記ビット線上の絶縁
層および上記プレート電極上の絶縁層に形成された第2
の接続孔を通して、第1層目の配線が上記プラグ電極、
上記ビット線を構成するメタルシリサイド膜および上記
プレート電極を構成するメタル膜またはメタルシリサイ
ド膜にそれぞれ接続されている。
【0021】(4)また、本発明の半導体集積回路装置
の製造方法は、シリコン単結晶によって構成される半導
体基板の上方にメタルシリサイド膜によって構成される
ビット線を形成する工程と、上記ビット線の上方にメタ
ル膜またはメタルナイトライド膜によって構成されるプ
レート電極、誘電体膜および蓄積電極からなる情報蓄積
用容量素子を形成する工程と、上記半導体基板上の絶縁
層に第1の接続孔を形成した後、この第1の接続孔内に
プラグ電極を形成する工程と、上記プラグ電極上の絶縁
層、上記ビット線上の絶縁層および上記プレート電極上
の絶縁層に第2の接続孔を形成した後、これら第2の接
続孔を通して上記プラグ電極、上記ビット線を構成する
メタルシリサイド膜および上記プレート電極を構成する
メタル膜またはメタルナイトライド膜にそれぞれ接続さ
れる第1層目の配線を形成する工程とを有している。
【0022】上記した手段(1)および(2)によれ
ば、半導体基板上の絶縁層およびビット線を構成するメ
タルシリサイド膜上の絶縁層には第1の接続孔が形成さ
れ、プレート電極を構成するメタル膜またはメタルナイ
トライド膜上の絶縁層には、上記第1の接続孔とは異な
る製造工程において第2の接続孔が形成される。
【0023】従って、第1の接続孔の下地材料はシリコ
ンとメタルシリサイドであり、第2の接続孔の下地材料
はメタルまたはメタルナイトライドとなるので、第1の
接続孔または第2の接続孔を形成する際のエッチング選
択比の確保が容易となり、所望する加工形状を有する第
1の接続孔および第2の接続孔が形成しやすくなる。ま
た、第2の接続孔を形成する際、プレート電極を構成す
るメタル膜またはメタルナイトライド膜がエッチングさ
れても、半導体基板が露出していないので、メタルが半
導体基板に拡散しにくく半導体基板のメタル汚染を防ぐ
ことができる。
【0024】さらに、上記した手段(3)および(4)
によれば、半導体基板上にプラグ電極を配置することに
よって、第2の接続孔が形成されるビット線上の絶縁
層、プレート電極上の絶縁層およびプラグ電極上の絶縁
層のそれぞれの厚さが加工しやすい範囲内となるので、
所望する加工形状を有する第2の接続孔を形成しやすく
なる。また、プレート電極上の絶縁層に第2の接続孔を
形成する際、プレート電極を構成するメタル膜またはメ
タルナイトライド膜がエッチングされても、半導体基板
上にはプラグ電極が配置されているので、メタルが半導
体基板に拡散しにくく半導体基板のメタル汚染を防ぐこ
とができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0026】なお、実施の形態を説明するための全図に
おいて同一機能を有するものは同一の符号を付し、その
繰り返しの説明は省略する。
【0027】(実施の形態1)本発明の一実施の形態で
あるDRAMおよびその製造方法を図1〜図6を用いて
説明する。
【0028】図1は、本発明の一実施の形態であるDR
AMのメモリセルおよび周辺回路部のnチャネル型MI
SFETQsを示す半導体基板の要部断面図である。
【0029】図1に示すように、半導体基板1の主面上
に堆積した第1導電膜(WSix 膜と多結晶シリコン膜
の積層膜)でメモリセル選択用MISFETおよびnチ
ャネル型MISFETQsのゲート電極5を形成し、こ
の第1導電膜の上層に堆積した第2導電膜(多結晶シリ
コン膜13)でメモリセル選択用MISFETの一方の
n型半導体領域10上に設けられる第1のコンタクトホ
ール11内に第1プラグ電極を形成し、この第2導電膜
の上層に堆積した第3導電膜(WSix 膜17と多結晶
シリコン膜16の積層膜)でビット線を形成し、この第
3導電膜の上層に堆積した第4導電膜(多結晶シリコン
膜22,23,25,27)で情報蓄積用容量素子の蓄
積電極を形成し、この第4導電膜の上層に堆積した第5
導電膜(TiN膜28)で情報蓄積用容量素子のプレー
ト電極を形成し、この第5導電膜の上層に堆積した第6
導電膜(TiN膜34とW膜33とTi膜32の積層
膜)でビット線およびnチャネル型MISFETQsの
n型半導体領域6の引き出し電極の第1層目の配線を形
成し、この第6導電膜の上層に堆積した第7導電膜(T
iN膜39とアルミニウム合金(Al)膜38とW膜3
7の積層膜)でプレート電極および第1層目の配線の引
き出し電極の第2層目の配線を形成している。
【0030】この際、ビット線はBPSG膜30、酸化
シリコン膜29および酸化シリコン膜18によって構成
される絶縁層に形成された第4のコンタクトホール31
aを通して第1層目の配線に接続され、nチャネル型M
ISFETQsのn型半導体領域6はBPSG膜30、
酸化シリコン膜29、酸化シリコン膜18、酸化シリコ
ン膜12、BPSG膜9、酸化シリコン膜8およびゲー
ト絶縁膜4と同一層の絶縁膜によって構成される絶縁層
に形成された第4のコンタクトホール31bを通して第
1層目の配線に接続され、プレート電極は層間絶縁膜3
5、BPSG膜30および酸化シリコン膜29によって
構成される絶縁層に形成されたスルーホール36cを通
して第2層目の配線に接続され、さらに、第1層目の配
線は層間絶縁膜35によって構成される絶縁層に形成さ
れたスルーホール36a,36bを通して第2層目の配
線に接続されている。
【0031】このように、本実施の形態1では、ビット
線を構成するWSix 膜17上およびnチャネル型MI
SFETQsのn型半導体領域6上には第4のコンタク
トホール31a,31bがそれぞれ形成され、プレート
電極を構成するTiN膜28上にはスルーホール36c
が形成されている。
【0032】従って、第4のコンタクトホール31a,
31bの下地材料はWSix 膜17とn型半導体領域6
を構成するシリコンであり、スルーホール36a〜36
cの下地材料は窒化チタン膜28,34であるので、そ
れぞれのエッチング選択比の確保が容易となり、所望す
る加工形状を有する第4のコンタクトホール31a,3
1bおよびスルーホール36a〜36cが形成しやすく
なる。また、スルーホール36cを形成する際にプレー
ト電極を構成するTiN膜28がエッチングされても、
半導体基板1の表面は露出していないので、nチャネル
型MISFETQsのn型半導体領域6へのメタルの拡
散を防ぐことができる。
【0033】次に、前記図1に示したDRAMの製造方
法を図2〜図6を用いて説明する。
【0034】まず、図2に示すように、p- 型シリコン
単結晶からなる半導体基板1の主面上に周知の方法でp
型ウエル2、フィールド絶縁膜3およびゲート絶縁膜4
を順次形成する。
【0035】次に、図示はしないが、半導体基板1上に
リン(P)が導入された多結晶シリコン膜、WSi
x 膜、酸化シリコン膜および窒化シリコン膜を順次堆積
する。その後、フォトレジストをマスクにして上記窒化
シリコン膜、酸化シリコン膜、WSix 膜および多結晶
シリコン膜からなる積層膜を順次エッチングすることに
より、WSix 膜および多結晶シリコン膜からなるメモ
リセルのメモリセル選択用MISFETのゲート電極5
および周辺回路部のnチャネル型MISFETQsのゲ
ート電極5を形成する。
【0036】なお、上記ゲート電極5を構成するメタル
シリサイド膜にWSix 膜を用いたが、その他のメタル
シリサイド膜、例えばモリブデンシリサイド(MoSi
x )膜、チタンシリサイド(TiSix )膜、タンタル
シリサイド(TaSix )膜などを用いてもよい。
【0037】次に、半導体基板1に熱酸化処理を施すこ
とによって、ゲート電極5を構成するWSix 膜および
多結晶シリコン膜の側壁に薄い酸化シリコン膜(図示せ
ず)を形成する。
【0038】次に、フォトレジストならびに上記窒化シ
リコン膜、酸化シリコン膜、WSix 膜および多結晶シ
リコン膜からなる積層膜をマスクにして、周辺回路部の
p型ウエル2にn型不純物、例えばPをイオン注入し、
nチャネル型MISFETQsのn型半導体領域(ソー
ス領域、ドレイン領域)6を、ゲート電極5に対して自
己整合で形成する。
【0039】その後、半導体基板1上に堆積された窒化
シリコン膜をRIE(Reactive IonEtching)法などの
異方性エッチングで加工することによって、ゲート電極
5の側壁にサイドウォールスペーサを形成し、ゲート電
極5を窒化シリコン膜からなる絶縁膜7で覆う。
【0040】なお、上記サイドウォールスペーサを形成
した後、周辺回路部のp型ウエル2に高濃度のn型不純
物、例えば砒素(As)をイオン注入することにより、
nチャネル型MISFETQsのソース領域、ドレイン
領域をLDD(Lightly Doped Drain)構造としてもよ
い。
【0041】次に、半導体基板1上に酸化シリコン膜8
およびBPSG膜9をCVD法によって堆積した後、9
00〜950℃のリフロー処理により上記BPSG膜9
の表面を平坦化する。
【0042】その後、フォトレジストをマスクにしてB
PSG膜9、酸化シリコン膜8およびゲート絶縁膜4と
同一層の絶縁膜を順次エッチングすることにより、メモ
リセル選択用MISFETの一方の後に形成されるn型
半導体領域10上に第1のコンタクトホール11を形成
する。
【0043】次いで、上記第1のコンタクトホール11
内にPが導入された多結晶シリコン膜13からなる第1
プラグ電極を形成する。なお、この多結晶シリコン膜1
3に導入されたPの拡散によってメモリセル選択用MI
SFETの一方のn型半導体領域10が形成される。
【0044】次に、半導体基板1上に酸化シリコン膜1
2をCVD法によって堆積する。次いで、図示はしない
が、フォトレジストをマスクにして酸化シリコン膜1
2、BPSG膜9、酸化シリコン膜8およびゲート絶縁
膜4と同一層の絶縁膜を順次エッチングすることによ
り、メモリセル選択用MISFETの他方の後に形成さ
れるn型半導体領域上に第2のコンタクトホールを形成
する。なお、この際、後に形成されるビット線を周辺回
路部に延在し、周辺回路部の半導体基板1に接続するた
めの第2のコンタクトホール15を形成してもよい。
【0045】次いで、半導体基板1上にPが導入された
多結晶シリコン膜16およびWSix 膜17をCVD法
によって順次堆積した後、フォトレジストをマスクにし
てWSix 膜17および多結晶シリコン膜16を順次エ
ッチングすることにより、WSix 膜17および多結晶
シリコン膜16からなるビット線を形成する。
【0046】また、多結晶シリコン膜16に導入された
Pの拡散によってメモリセル選択用MISFETの他方
のn型半導体領域は形成され、ビット線は第2のコンタ
クトホールを通して、このメモリセル選択用MISFE
Tの他方のn型半導体領域に接続される。なお、この
際、多結晶シリコン膜16に導入されたPの拡散によっ
て周辺回路部のp型ウエル2にもn型半導体領域14が
形成され、第2のコンタクトホール15を通して、ビッ
ト線が上記n型半導体領域14に接続される。
【0047】次に、図3に示すように、半導体基板1上
に酸化シリコン膜18、窒化シリコン膜19およびBP
SG膜20をCVD法によって順次堆積した後、900
〜950℃のリフロー処理により上記BPSG膜20の
表面を平坦化し、次いで、半導体基板1上に酸化シリコ
ン膜21を堆積する。
【0048】次に、半導体基板1上にPが導入された多
結晶シリコン膜22をCVD法によって堆積した後、フ
ォトレジストをマスクにして多結晶シリコン膜22をエ
ッチングする。次いで、半導体基板1上にCVD法によ
って堆積されたPが導入された多結晶シリコン膜23を
RIE法などの異方性エッチングによって加工し、上記
多結晶シリコン膜22の側壁に多結晶シリコン膜23か
らなるサイドウォールスペーサを形成する。
【0049】次いで、フォトレジストをマスクにしてメ
モリセルの酸化シリコン膜21、BPSG膜20、窒化
シリコン膜19、酸化シリコン膜18および酸化シリコ
ン膜12を順次エッチングすることにより、第1のコン
タクトホール11内に設けられた第1プラブ電極上に第
3のコンタクトホール24を形成し、その後、半導体基
板1上にPが導入された多結晶シリコン膜25およびB
PSG膜26をCVD法によって順次堆積する。
【0050】次に、フォトレジストをマスクにしてBP
SG膜26および多結晶シリコン膜25,22を順次エ
ッチングした後、半導体基板1上にPが導入された多結
晶シリコン膜27をCVD法によって堆積する。次い
で、この多結晶シリコン膜27をRIE法などの異方性
エッチングによって加工し、メモリセルのBPSG膜2
6および多結晶シリコン膜25,22の側壁に多結晶シ
リコン膜27を残す。
【0051】次に、図4に示すように、例えば、フッ酸
溶液を用いたウエットエッチングによって、BPSG膜
26、酸化シリコン膜21およびBPSG膜20を除去
し、メモリセルに多結晶シリコン膜22,23,25,
27からなる円筒型の蓄積電極を形成する。
【0052】次に、半導体基板1上に厚さ約2nmの窒
化シリコン膜(図示せず)をCVD法によって堆積し、
続いて、厚さ約20nmの非晶質の酸化タンタル(Ta
2 5)膜(図示せず)をCVD法によって堆積した後、
半導体基板1に熱酸化処理を施すことによって、上記T
2 5 膜を結晶化する。その後、半導体基板1上にT
iN膜28をCVD法によって堆積し、次いで、フォト
レジストをマスクにしてこのTiN膜28をエッチング
することにより、TiN膜28からなるプレート電極を
形成する。
【0053】なお、容量絶縁膜にTa2 5 膜を用いた
が、その他の酸化メタル膜(例えば、(Ba,Sr)T
iO3 膜またはPb(Zr,Ti)O3 膜)などを用い
てもよく、また、上記プレート電極を構成する膜にTi
N膜を用いたが、その他のメタルナイトライド膜(例え
ば、WN膜)またはメタル膜(例えば、W膜)などを用
いてもよい。
【0054】次に、図5に示すように、半導体基板1上
に酸化シリコン膜29およびBPSG膜30をCVD法
によって順次堆積した後、900〜950℃のリフロー
処理により上記BPSG膜30の表面を平坦化する。な
お、BPSG膜30の表面の平坦化には、CMP(Chem
ical Mechanical Polishing ;化学的機械研磨)法を併
用してもよい。
【0055】次いで、フォトレジストをマスクにしてB
PSG膜30、酸化シリコン膜29および酸化シリコン
膜18を順次エッチングすることにより、WSix 膜1
7および多結晶シリコン膜16からなるビット線上に第
4のコンタクトホール31aを形成する。
【0056】同時に、BPSG膜30、酸化シリコン膜
29、酸化シリコン膜18、酸化シリコン膜12、BP
SG膜9、酸化シリコン膜8およびゲート絶縁膜4と同
一層の絶縁膜を順次エッチングすることにより、nチャ
ネル型MISFETQsのn型半導体領域6上に第4の
コンタクトホール31bを形成する。
【0057】次に、半導体基板1上に、例えばTi膜3
2、W膜33およびTiN膜34を順次堆積して積層構
造の金属膜を形成した後、この金属膜をフォトレジスト
をマスクにしてエッチングすることにより、ビット線ま
たはnチャネル型MISFETQsのn型半導体領域6
に接続される第1層目の配線を形成する。
【0058】次に、図6に示すように、半導体基板1上
にTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate;Si(OC
2 5)4)をソースとしたプラズマCVD法によって酸化
シリコン膜を堆積し、続いて、半導体基板1上にSOG
(Spin On Glass)膜を塗布する。その後、このSOG膜
をRIE法によってエッチバックして平坦化処理を施
し、次いで、再度TEOSをソースとしたプラズマCV
D法によって酸化シリコン膜を堆積することにより、3
層構造の層間絶縁膜35を設ける。
【0059】その後、フォトレジストをマスクにして上
記層間絶縁膜35、BPSG膜30および酸化シリコン
膜29を順次エッチングすることにより、TiN膜28
からなるプレート電極上にスルーホール36cを形成す
る。
【0060】同時に、上記層間絶縁膜35をエッチング
することにより、ビット線に接続された第1層目の配線
上およびnチャネル型MISFETQsのn型半導体領
域6に接続された第1層目の配線上にスルーホール36
aおよびスルーホール36bをそれぞれ形成する。
【0061】次に、半導体基板1上に、例えば、W膜3
7、Al膜38およびTiN膜39を順次堆積して積層
構造の金属膜を形成した後、この金属膜をフォトレジス
トをマスクにしてエッチングすることにより、第2層目
の配線を形成する。
【0062】最後に、半導体基板1の表面をパッシベー
ション膜40で被覆することにより、図1に示した本実
施の形態1のDRAMが完成する。
【0063】(実施の形態2)図9は、本発明の他の実
施の形態であるDRAMのメモリセルおよび周辺回路部
のnチャネル型MISFETQsを示す半導体基板の要
部断面図である。
【0064】図9に示すように、半導体基板1の主面上
に堆積した第1導電膜(WSix 膜と多結晶シリコン膜
の積層膜)でメモリセル選択用MISFETおよびnチ
ャネル型MISFETQsのゲート電極5を形成し、こ
の第1導電膜の上層に堆積した第2導電膜(多結晶シリ
コン膜13)でメモリセル選択用MISFETの一方の
n型半導体領域10上に設けられる第1のコンタクトホ
ール11内に第1プラグ電極を形成し、この第2導電膜
の上層に堆積した第3導電膜(WSix 膜17と多結晶
シリコン膜16の積層膜)でビット線を形成し、この第
3導電膜の上層に堆積した第4導電膜(多結晶シリコン
膜22,23,25,27)で情報蓄積用容量素子の蓄
積電極を形成し、この第4導電膜の上層に堆積した第5
導電膜(TiN膜28)で情報蓄積用容量素子のプレー
ト電極を形成し、この第5導電膜の上層に堆積した第6
導電膜(バリアメタル層43とTiN膜42とW膜44
の積層膜)でnチャネル型MISFETQsのn型半導
体領域6上に設けられる第5のコンタクトホール41内
に第2プラグ電極を形成し、この第6導電膜の上層に堆
積した第7導電膜(TiN膜34とW膜33とTi膜3
2の積層膜)でビット線、nチャネル型MISFETQ
sのn型半導体領域6およびプレート電極の引き出し電
極の第1層目の配線を形成している。
【0065】この際、ビット線はBPSG膜30、酸化
シリコン膜29および酸化シリコン膜18によって構成
される絶縁層に形成された第4のコンタクトホール31
aを通して第1層目の配線に接続され、nチャネル型M
ISFETQsのn型半導体領域6は酸化シリコン膜2
9、酸化シリコン膜18、酸化シリコン膜12、BPS
G膜9、酸化シリコン膜8およびゲート絶縁膜4と同一
層の絶縁膜によって構成される絶縁層に形成された第5
のコンタクトホール41内に設けられた第2プラグ電極
を介し、BPSG膜30によって構成される絶縁層に形
成された第4のコンタクトホール31bを通して第1層
目の配線に接続され、プレート電極はBPSG膜30お
よび酸化シリコン膜29によって構成される絶縁層に形
成された第4のコンタクトホール31cを通して第1層
目の配線に接続される。
【0066】このように、本実施の形態2では、第4の
コンタクトホール31aが形成されるビット線上の絶縁
層はBPSG膜30、酸化シリコン膜29および酸化シ
リコン膜18によって構成され、第4のコンタクトホー
ル31bが形成される第2プラグ電極上の絶縁層はBP
SG膜30によって構成され、第4のコンタクトホール
31cが形成されるプレート電極上の絶縁層はBPSG
膜30および酸化シリコン膜29によって構成される。
【0067】従って、上記第4のコンタクトホール31
a〜31cが形成されるビット線上、第2プラグ電極上
およびプレート電極上のそれぞれの絶縁層の厚さが加工
しやすい範囲内となるので、所望する加工形状を有する
第4のコンタクトホール31a〜31cが形成しやすく
なる。また、プレート電極上に第4のコンタクトホール
31cを形成する際、プレート電極を構成するTiN膜
28がエッチングされても、nチャネル型MISFET
Qsのn型半導体領域6上に第2プラグ電極が配置され
ているので、メタルの上記n型半導体領域6への拡散を
防ぐことができる。
【0068】次に、前記図9に示したDRAMの製造方
法を図7〜図9を用いて説明する。
【0069】まず、前記実施の形態1において前記図2
〜図4を用いて説明した製造方法と同様に、半導体基板
1上にメモリセルのメモリセル選択用MISFETおよ
び周辺回路部のnチャネル型MISFETQsのゲート
電極5を形成した後、メモリセルに多結晶シリコン膜1
3からなる第1プラグ電極、WSix 膜17および多結
晶シリコン膜16からなるビット線、多結晶シリコン膜
22,23,25,27からなる情報蓄積用容量素子の
蓄積電極、ならびにTiN膜28からなる情報蓄積用容
量素子のプレート電極を順次形成する。
【0070】次に、図7に示すように、半導体基板1上
に酸化シリコン膜29をCVD法によって堆積した後、
フォトレジストをマスクにして酸化シリコン膜29、酸
化シリコン膜18、酸化シリコン膜12、BPSG膜
9、酸化シリコン膜8およびゲート絶縁膜4と同一層の
絶縁膜を順次エッチングすることにより、nチャネル型
MISFETQsのn型半導体領域6上に第5のコンタ
クトホール41を形成する。
【0071】次に、半導体基板1上にスパッタリング法
によって、Ti膜(図示せず) およびTiN膜42を順
次堆積した後、半導体基板1に窒素雰囲気中で650〜
700℃の温度のランプアニール処理を約1分間施し、
上記Ti膜と半導体基板1を構成するシリコン単結晶と
を反応させて、接触部分にTiSix 膜を形成すること
により、n型半導体領域6上にTiSix 膜からなるバ
リアメタル層43を設ける。次いで、半導体基板1上に
CVD法によってW膜44を堆積し、続いて、W膜4
4、TiN膜42およびTi膜をエッチバックすること
によって、第5のコンタクトホール41内にW膜44を
埋め込み、W膜44、TiN膜42およびバリアメタル
層43からなる第2プラグ電極を形成する。
【0072】なお、第5のコンタクトホール41内に設
けられる上記W膜44、TiN膜42およびバリアメタ
ル層43は、下記方法によって形成してもよい。
【0073】まず、半導体基板1上にスパッタリング法
によってTi膜を堆積した後、半導体基板1に窒素雰囲
気中で650〜700℃の温度のランプアニール処理を
約1分間施し、上記Ti膜と半導体基板1を構成するシ
リコン単結晶とを反応させて、接触部分にTiSix
を形成する。次いで、H2 2 :NH4 OH:H2 O液
によって未反応のTi膜を除去し、n型半導体領域6上
にTiSix 膜からなるバリアメタル層43を設けた
後、半導体基板1上にスパッタリング法によってTiN
膜42を堆積し、続いてCVD法によってW膜44を堆
積する。この後、W膜44およびTiN膜42をエッチ
バックすることによって、第5のコンタクトホール41
内にW膜44を埋め込み、W膜44、TiN膜42およ
びバリアメタル層43からなる第2プラグ電極を形成す
る。
【0074】次に、図8に示すように、半導体基板1上
にBPSG膜30をCVD法によって堆積した後、90
0〜950℃のリフロー処理により上記BPSG膜30
の表面を平坦化する。
【0075】次いで、フォトレジストをマスクにしてB
PSG膜30、酸化シリコン膜29および酸化シリコン
膜18を順次エッチングすることにより、WSix 膜1
7および多結晶シリコン膜16からなるビット線上に第
4のコンタクトホール31aを形成し、BPSG膜30
をエッチングすることにより、第5のコンタクトホール
41内に設けられたW膜44、TiN膜42およびバリ
アメタル層43からなる第2プラグ電極上に第4のコン
タクトホール31bを形成し、BPSG膜30および酸
化シリコン膜29を順次エッチングすることにより、T
iN膜28からなるプレート電極上に第4のコンタクト
ホール31cを形成する。
【0076】次に、半導体基板1上に、例えば、Ti膜
32、W膜33およびTiN膜34を順次堆積して積層
構造の金属膜を形成した後、この金属膜をフォトレジス
トをマスクにしてエッチングすることにより、第1層目
の配線を形成する。第1層目の配線は第4のコンタクト
ホール31aを通してビット線に接続され、第4のコン
タクトホール31bを通してnチャネル型MISFET
のn型半導体領域6上に設けられた第2プラグ電極に接
続され、第4のコンタクトホール31cを通してプレー
ト電極と接続される。
【0077】この後、図9に示すように、半導体基板1
上に層間絶縁膜35を設けた後、フォトレジストをマス
クにしてこの層間絶縁膜35をエッチングすることによ
り、第1層目の配線上にスルーホール36a〜36cを
形成し、次いで、W膜37、Al膜38およびTiN膜
39からなる第2層目の配線を形成する。
【0078】(実施の形態3)図10は、本発明の他の
実施の形態であるDRAMのメモリセルおよび周辺回路
部のnチャネル型MISFETQsを示す半導体基板の
要部断面図である。
【0079】図10に示すように、前記実施の形態2と
同様に、ビット線は第4のコンタクトホール31aを通
して第1層目の配線に接続され、nチャネル型MISF
ETQsのn型半導体領域6は第5のコンタクトホール
41内に設けられた第2プラグ電極を介し、第4のコン
タクトホール31bを通して第1層目の配線に接続さ
れ、プレート電極は第4のコンタクトホール31cを通
して第1層目の配線に接続される。
【0080】しかしながら、第5のコンタクトホール4
1内に設けられた第2プラグ電極は、バリアメタル層4
3および多結晶シリコン膜45によって構成されてい
る。
【0081】次に、前記図10に示した周辺回路部のn
チャネル型MISFETQsのn型半導体領域6上の第
5のコンタクトホール41内に設けられる第2プラグ電
極の製造方法を説明する。
【0082】前記実施の形態2と同様な製造方法で第5
のコンタクトホール41を形成した後、半導体基板1上
にCVD法によって多結晶シリコン膜45を堆積する。
次いで、この多結晶シリコン膜45に、n型の不純物、
例えばPをスパッタリング法によって導入した後、多結
晶シリコン膜45をエッチバックすることによって、n
チャネル型MISFETQsのn型半導体領域6上に設
けられた第5のコンタクトホール41内に多結晶シリコ
ン膜45を埋め込む。
【0083】なお、図示はしないが、n型ウエル上にも
第5のコンタクトホールを形成してもよく、この第5の
コンタクトホール内に設けられる第2プラグ電極は、n
型の不純物、例えばPがスパッタリング法などによって
導入されたn型の多結晶シリコン膜で構成される。ま
た、p型ウエル2上またはpチャネル型MISFETの
p型半導体領域上にも第5のコンタクトホールを形成し
てもよく、この第5のコンタクトホール内に設けられる
第2プラグ電極は、p型の不純物、例えばボロン(B)
がスパッタリング法などによって導入されたp型の多結
晶シリコン膜で構成される。
【0084】次に、半導体基板1上にTi膜をスパッタ
リング法によって堆積した後、半導体基板1に窒素雰囲
気中で650〜700℃の温度のランプアニール処理を
約1分間施し、上記Ti膜と第5のコンタクトホール4
1内に埋め込まれた多結晶シリコン膜45とを反応させ
て、接触部分にTiSix 膜を形成する。次いで、H2
2 :NH4 OH:H2 O液によって、未反応のTi膜
を除去することによって、第5のコンタクトホール41
内に埋め込まれた多結晶シリコン膜45上にTiSix
膜からなるバリアメタル層43を形成し、バリアメタル
層43および多結晶シリコン膜45によって第2プラグ
電極を構成する。
【0085】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0086】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0087】(1)本発明によれば、メタル系材料から
なる上部電極、誘電体膜および下部電極によって構成さ
れる情報蓄積用容量素子を有するDRAMにおいて、接
続孔を形成する際のエッチング選択比の確保が容易とな
り、また、接続孔を形成する複数の絶縁層の厚さが加工
しやすい範囲内となるので、接続孔の加工精度を向上す
ることができる。
【0088】(2)さらに、本発明によれば、メタル系
材料による半導体基板のメタル汚染を防ぐことができる
ので、上記DRAMの信頼度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるDRAMを示す半
導体基板の要部断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態であるDRAMの製
造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図11】本発明者によって検討されたDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 p型ウエル 3 フィールド絶縁膜 4 ゲート絶縁膜 5 ゲート電極 6 n型半導体領域(ソース領域、ドレイン領域) 7 絶縁膜 8 酸化シリコン膜 9 BPSG膜 10 n型半導体領域 11 第1のコンタクトホール 12 酸化シリコン膜 13 多結晶シリコン膜 14 n型半導体領域 15 第2のコンタクトホール 16 多結晶シリコン膜 17 タングステンシリサイド膜 18 酸化シリコン膜 19 窒化シリコン膜 20 BPSG膜 21 酸化シリコン膜 22 多結晶シリコン膜 23 多結晶シリコン膜 24 第3のコンタクトホール 25 多結晶シリコン膜 26 BPSG膜 27 多結晶シリコン膜 28 窒化チタン膜 29 酸化シリコン膜 30 BPSG膜 31a 第4のコンタクトホール 31b 第4のコンタクトホール 31c 第4のコンタクトホール 32 チタン膜 33 タングステン膜 34 窒化チタン膜 35 層間絶縁膜 36a スルーホール 36b スルーホール 36c スルーホール 37 タングステン膜 38 アルミニウム膜 39 窒化チタン膜 40 パッシベーション膜 41 第5のコンタクトホール 42 窒化チタン膜 43 バリアメタル層 44 タングステン膜 45 多結晶シリコン膜 46 多結晶シリコン膜 Qs nチャネル型MISFET
フロントページの続き (72)発明者 飯島 晋平 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 吉田 誠 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 熊内 隆宏 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 早川 崇 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 大角 正紀 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部電極と下部電極との間に誘電体膜が
    配置された情報蓄積用容量素子を備えたメモリセルを有
    する半導体集積回路装置であって、半導体基板上の絶縁
    層に形成された第1の接続孔を通して第1層目の配線が
    前記半導体基板に接続され、前記情報蓄積用容量素子の
    前記上部電極上の絶縁層に形成された第2の接続孔を通
    して第2層目の配線または第2層目より上層の配線が前
    記上部電極に接続されていることを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、半導体基板の上方に上部電極、誘電体
    膜および下部電極からなる情報蓄積用容量素子を形成す
    る工程と、前記半導体基板上の絶縁層に第1の接続孔を
    形成した後、前記第1の接続孔を通して前記半導体基板
    に接続される第1層目の配線を形成する工程と、前記上
    部電極上の絶縁層に第2の接続孔を形成した後、前記第
    2の接続孔を通して前記上部電極に接続される第2層目
    の配線または第2層目よりも上層の配線を形成する工程
    とを有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 上部電極と下部電極との間に誘電体膜が
    配置された情報蓄積用容量素子を備えたメモリセルを有
    する半導体集積回路装置であって、半導体基板上の絶縁
    層に形成された第1の接続孔内にプラグ電極が形成さ
    れ、前記プラグ電極上の絶縁層および前記情報蓄積用容
    量素子の前記上部電極上の絶縁層に形成された第2の接
    続孔を通して、第1層目の配線が前記プラグ電極および
    前記上部電極にそれぞれ接続されていることを特徴とす
    る半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、半導体基板の上方に上部電極、誘電体
    膜および下部電極からなる情報蓄積用容量素子を形成す
    る工程と、前記半導体基板上の絶縁層に第1の接続孔を
    形成した後、前記第1の接続孔内にプラグ電極を形成す
    る工程と、前記プラグ電極上の絶縁層および前記上部電
    極上の絶縁層に第2の接続孔を形成した後、前記第2の
    接続孔を通して前記プラグ電極および前記上部電極にそ
    れぞれ接続される第1層目の配線を形成する工程とを有
    することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または3記載の半導体集積回路
    装置において、前記情報蓄積用容量素子の前記上部電極
    を構成する材料は、メタル、メタルナイトライド、メタ
    ルシリサイドまたはメタル酸化物であることを特徴とす
    る半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の半導体集積回路装置にお
    いて、前記プラグ電極は、バリアメタル層および多結晶
    シリコン膜からなる積層膜、またはタングステン層、接
    着層およびバリアメタル層からなる積層膜であることを
    特徴とする半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の半導体集積回路装置にお
    いて、前記メタルはタングステンまたは白金であり、前
    記メタルナイトライドは窒化チタンまたは窒化タングス
    テンであることを特徴とする半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の半導体集積回路装置にお
    いて、前記バリアメタル層はチタンシリサイド膜であ
    り、前記接着層は窒化チタン膜であることを特徴とする
    半導体集積回路装置。
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