JPH1017239A - 油圧緩衝器の復帰試験装置 - Google Patents

油圧緩衝器の復帰試験装置

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JPH1017239A
JPH1017239A JP16630296A JP16630296A JPH1017239A JP H1017239 A JPH1017239 A JP H1017239A JP 16630296 A JP16630296 A JP 16630296A JP 16630296 A JP16630296 A JP 16630296A JP H1017239 A JPH1017239 A JP H1017239A
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plunger
cylinder
shock absorber
cord
hydraulic shock
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JP16630296A
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English (en)
Inventor
Nagamichi Shigetomi
修廸 繁富
Yuji Koizumi
裕司 小泉
Rie Komori
利恵 小森
Shoji Yagawa
昌二 矢川
Tokiji Tamaru
時司 田丸
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Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧緩衝器に取付ける際の作業性を向上でき
るとともに、プランジャを迅速にかつ労力を要せずに下
降でき、またプランジャを下降させた状態を円滑に解除
できる油圧緩衝器の復帰試験装置の提供。 【解決手段】 シリンダ2外周に設けられる巻取装置5
と、シリンダ2外周の巻取装置5と対向する位置に設け
られる係止手段6と、プランジャ3の先端に設置される
ガイド体7と、このガイド体7により案内されるロープ
8と、シリンダ2上部の外周に巻取装置5と係止手段6
を取付ける取付手段9とを備え、この取付手段9を介し
てシリンダ2外周に巻取装置5と係止手段6を取付け、
電動ドリル22で巻取装置5を駆動してロープ8の一端
を巻取り、係止手段6でロープ8の他端を係止し、ロー
プ8の中間部でプランジャ3の先端を押圧して下降させ
た後、係止手段6を操作することによりプランジャ3を
下降させた状態を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの昇降
路底部などに設置した油圧緩衝器の復帰試験を行なう際
に用いられる油圧緩衝器の復帰試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にエレベータにおいて、昇降路の底
部に立設され、油を内蔵するシリンダと、このシリンダ
に摺動可能に嵌合されるプランジャと、このプランジャ
を伸長する方向に付勢する復帰ばねとを有する油圧緩衝
器が設置されている。このようなエレベータでは、昇降
路内を昇降する乗かごが所定の下限位置を越えて下降し
た場合、この乗かごが前記の油圧緩衝器のプランジャ先
端に突き当たり、これに伴いプランジャが下降しながら
前記の乗かごの衝突に伴うショックをやわらげるように
なっている。
【0003】従来、この種の油圧緩衝器の復帰試験を行
なう際に用いられる復帰試験装置として、例えば特公平
2−58579号公報に記載されているように、油圧緩
衝器のシリンダ外周に設けられる2個の掛金具と、これ
らの掛金具の一方に一端が係合し、中間部がプランジャ
先端に掛渡されるベルトと、このベルトの他端が連結さ
れるベルト巻込手段と、このベルト巻込手段に一端が接
続され、前記の掛金具の他方に他端が接続される連結体
とから構成されたものが提案されている。前記のベルト
巻込手段は、ベルトを巻き込むドラムと、このドラムの
回転動作を操作する操作レバーと、ドラムの巻取り方向
への回転を許容するラチエット機構と、このラチエット
機構と係合し、ドラムの巻戻し方向への回転動作を規制
するストッパとを備えている。
【0004】この従来の復帰試験装置により油圧緩衝器
の復帰試験を行なう際には、まず油圧緩衝器のシリンダ
外周に2個の掛金具をボルトにより取付けて、これらの
掛金具の一方にベルトの一端を係合させ、中間部をプラ
ンジャ先端に掛渡して、掛金具の他方に連結体を介して
ベルト巻込手段を連結し、このベルト巻込手段のドラム
にベルトの他端を巻掛ける。次いで、ベルト巻込手段の
操作レバーを手で数十回往復動させてドラムにベルトの
他端を巻取ると、ドラムの巻戻し方向への回転動作がラ
チェット機構により防止されてベルトの他端側が引張さ
れるため、ベルトを介してプランジャの先端が押圧さ
れ、このプランジャが次第に下降して下端位置に達す
る。次いで、前記のラチエット機構とストッパとの係合
状態を解除し、ドラムを巻戻し方向へ回転させることに
より、プランジャを復帰ばねの付勢力により復帰させ
て、このプランジャの復帰動作が正常かどうか試験する
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の油圧緩衝器の復帰試験装置では、プランジャを下降
させるためベルト巻込手段のドラムにベルトを巻取る際
に、操作レバーを手で数十回往復動させる必要があり、
時間がかなり掛るとともに作業者が労力を要するという
問題があった。また、ベルト巻込手段のストッパが小さ
な板状になっており、しかもラチエット機構に係合する
方向にばねによって常時付勢されているため、このラチ
エット機構とストッパとの係合を解除する際、作業者が
手指で操作するのが困難であった。
【0006】さらに、油圧緩衝器のシリンダ外周に2個
の掛金具を取付ける際に、複数個のボルトで締結する必
要があるため、作業性が劣るという問題もあった。
【0007】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、油圧緩衝器に取
付ける際の作業性を向上できるとともに、プランジャを
迅速にかつ労力を要せずに下降でき、しかもプランジャ
を下降させた状態を円滑に解除することのできる油圧緩
衝器の復帰試験装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、油を内蔵するシリンダ、このシリンダに
摺動可能に嵌合されるプランジャ、およびこのプランジ
ャを伸長する方向に付勢する復帰ばねを備えた油圧緩衝
器であって、前記プランジャの先端に中間部が巻掛けら
れる索状体を有し、この索状体を介して前記プランジャ
を押圧した後、このプランジャの押圧状態を解除してプ
ランジャの復帰動作が正常かどうか試験する油圧緩衝器
の復帰試験装置において、前記プランジャの先端に設置
され、前記索状体の中間部を案内するガイド体と、前記
シリンダ外周に設けられ、前記索状体の一端を引張する
引張手段と、この引張手段を駆動する電動手段と、前記
シリンダ外周の前記引張手段と対向する位置に設けら
れ、前記索状体の他端を係止可能な係止手段と、前記シ
リンダの外周に前記巻取装置および係止手段を着脱可能
に取付ける取付手段とを備えた構成にしてある。
【0009】上記のように構成した本発明では、取付手
段を介してシリンダの外周に巻取装置および係止手段を
取付けることにより、ボルトの締結作業を要せずに済む
ため、油圧緩衝器に取付ける際の作業性を向上できる。
次いで、電動手段で引張手段を駆動して索状体の一端を
引張するとともに、この索状体の他端を係止手段に係止
することにより、この索状体の中間部でプランジャの先
端を押圧する。これによって、プランジャを動力を用い
て迅速にかつ労力を要せずに下降できる。また、前記の
係止手段を操作することにより、索状体を介してプラン
ジャを押圧する状態を円滑に解除できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の油圧緩衝器の復帰
試験装置の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は
本発明の油圧緩衝器の復帰試験装置の一実施形態を示す
正面図、図2は本実施形態により油圧緩衝器のプランジ
ャを下降させた状態を示す正面図、図3は本実施形態に
備えられるロープの一端を開放した状態を示す正面図、
図4は本実施形態の復帰試験装置の平面図、図5は図3
のA−A線に沿う横断面図、図6は図5のB−B線に沿
う縦断面図、図7は図6のC−C線に沿う縦断面図、図
8は本実施形態に備えられる係止手段の正面図、図9は
本実施形態に備えられる巻取装置を取付面側から見た側
面図、図10は本実施形態に備えられる第1固定部材の
正面図、図11は第1固定部材の側面図、図12は第1
固定部材の平面図、図13は本実施形態に備えられる第
2固定部材の正面図、図14は第2固定部材を取付面側
から見た側面図、図15は第2固定部材の平面図であ
る。なお、図11は図10の矢印P1で示す方向から見
た図、図12は図10の矢印P2で示す方向から見た
図、図14は図13の矢印Q1で示す方向から見た図、
図15は図13の矢印Q2で示す方向から見た図であ
る。
【0011】図1に示す油圧緩衝器1は、油を内蔵する
円筒状のシリンダ2と、このシリンダ2に摺動可能に嵌
合されるプランジャ3と、このプランジャ3を伸長する
方向に付勢する図示しない復帰ばねとを備えており、前
記のシリンダ2上部には、四角形板からなるフランジ部
2aが形成され、このフランジ部2aの下側に段部2b
が形成されている。このような油圧緩衝器1は、エレベ
ータ昇降路などのピット内底1aに立設されている。
【0012】本実施形態の復帰試験装置4は、シリンダ
2の外周に装着される巻取装置5と、シリンダ2外周の
巻取装置5と対向する位置に装着される係止手段6と、
プランジャ3の先端に設置されるガイド体7と、このガ
イド体7により案内される索状体、例えばロープ8と、
シリンダ2の外周に巻取装置5および係止手段6を着脱
可能に取付ける取付手段9とを有している。
【0013】巻取装置5は、図6、図7に示すように、
本体ケース5aと、この本体ケース5aに内蔵される巻
取ドラム10と、この巻取ドラム10の側面にボルト1
1を介して取付けられるウオームホイル12と、このウ
オームホイル12に螺合するウオーム13と、このウオ
ーム13が固定されるウオーム軸14と、巻取ドラム1
0およびウオームホイル12をそれぞれ軸受16、16
aを介して回転自在に支持する支持軸15と、この支持
軸15の両端にボルト17を介して端部が取付けられる
コの字形状の操作体18と、本体ケース5a内に設けら
れる補強枠19、19aと、本体ケース5a内に設けら
れ、ウオーム軸14を回転自在に支持する支持枠20、
20aとを有している。
【0014】この巻取装置5にあっては、操作体18を
把持して図6の下方に引張して支持軸15をギャップ寸
法G移動させると、ウオームホイル12がウオーム13
から離れるため、両者が噛み合う状態が解かれる。次い
で、操作体18を図6の上方に押圧して支持軸15を図
6に示すように当初の位置まで戻すと、ウオームホイル
12がウオーム13と噛み合う状態に復帰する。
【0015】また、前記のウオーム軸14は、図7に示
すように、カラー34、転動輪35およびスラスト36
によりスラスト方向の移動が規制されている。ウオーム
13は、ねじなどの取付部材13aによりウオーム軸1
4に取付けられるため、これらのウオーム13およびウ
オーム軸14は一体的に回転する。
【0016】ロープ8は丸形の断面を有し、例えばポリ
アリレート繊維から形成されている。このロープ8の一
端8aは、図6に示す締結バンド21によりドラム10
に固定されており、このドラム10の巻取方向への回転
に伴ってロープ8の一端8aを巻取るようになってい
る。
【0017】ウオーム軸14の一端は、図7に示すよう
に、巻取装置5の本体ケース5aから突出しており、こ
の一端に接続部14aが設けられている。この接続部1
4aには、電動手段、例えば図1に示す電動ドリル22
が接続可能である。図2に示すように、電動ドリル22
をウオーム軸14一端の接続部14aに接続した状態で
電動ドリル22を起動すると、ウオーム軸14、ウオー
ム13およびウオームホイル12を順次介してドラム1
0が駆動される。
【0018】係止手段6は、図8に示すように、可動部
23、固定部24からなり、ロープ8の他端8bを挟持
する挟持体25と、この挟持体25を操作する操作ハン
ドル26と、挟持体25がロープ8の他端8bを挟持す
る状態を解除する解除レバー26aとを有している。
【0019】このような係止手段6にあっては、固定部
24の端部にロープ8の他端8bを巻付けた状態で、操
作ハンドル26を把持して図8の時計方向に回動させる
と、可動部23が図示しないばねによって閉じる方向に
付勢され、可動部23の頭部23aが前記のロープ8の
他端8bに強く当接する結果、このロープ8の他端8b
が可動部23および固定部24により挟持される。次い
で、解除レバー26aを操作ハンドル26の方向に回動
させると、可動部23が前記のばねの付勢力に逆らって
固定部24から離れる方向に回動するので、上述した挟
持体25がロープ8の他端8bを挟持する状態が解除さ
れる。
【0020】ガイド体7は、図4に示すように、プラン
ジャ3先端に取付けられる緩衝ゴム27と、この緩衝ゴ
ム27の上面にロープ8に沿って設けられる第1支持部
材28と、この第1支持部材28上に交差する状態で設
けられる第2支持部材29とを有している。第1支持部
材28の両端には、ロープ8が係合するローラ30、3
0aが回転自在に取付られ、これらのローラ30、30
aの外周にはU字形の溝が形成され、このU字形の溝に
ロープ8を受入れた状態でローラ30、30aが回転す
ることにより、ロープ8が円滑に移動できる。
【0021】取付手段9は、図5に示すように、シリン
ダ2の外周に巻掛けられるチェーン式固定バンド31
と、この固定バンド31を締付け可能なチェーンバイス
31aと、シリンダ2の段部2bにそれぞれ係合し、固
定バンド31により保持される第1固定部材32および
第2固定部材33とからなっている。
【0022】第1固定部材32は、図10〜図12に示
すように、シリンダ2の外周に装着される基部37と、
巻取装置5が取付けられる取付板38と、これらの基部
37および取付板38を連結する連結部39と、基部3
7に設けられ、シリンダ2外周に吸着可能な磁石40と
からなっている。前記の基部37および連結部39は、
それぞれ鋼鉄製の成形板からなり、コの字形状の横断面
を有し、取付板38も鋼鉄製である。基部37の上部に
は、シリンダ2上部に形成される段部2bに係合する傾
斜面37aが形成され、基部37の下部には、固定バン
ド31が係止される係止片37bが設けられており、こ
の係止片37bと連結部39の下端との間隔は、固定バ
ンド31の幅寸法より大きく設定されている。
【0023】また、巻取装置5の本体ケース5aの取付
面5bには、図7、図9に示すように、前記の取付板3
8の端部が嵌合する一対の嵌合部41、41aが設けら
れている。一方の嵌合部41は、本体ケース5aに立設
されるディスタントピース42と、このディスタントピ
ース42に装着され、取付板38の上端に沿って延設さ
れる細長板43と、これらのディスタントピース42お
よび細長板43を本体ケース5aに締結する一対のボル
ト44とからなり、本体ケース5aの取付面5bおよび
細長板43の間に、取付板38の上端を受入れるように
なっている。同様に、他方の嵌合部41aも、本体ケー
ス5aに立設されるディスタントピース42aと、この
ディスタントピース42aに装着され、取付板38の下
端に沿って延設される細長板43aと、これらのディス
タントピース42aおよび細長板43aを本体ケース5
aに締結する複数のボルト44aとからなり、取付面5
bおよび細長板43aの間に、取付板38の下端を受入
れるようになっている。
【0024】第2固定部材33は、図13〜図15に示
すように、シリンダ2の外周に装着される基部45と、
この基部45に連結され、係止手段6が取付けられる鋼
鉄製の取付部46と、基部45に設けられ、シリンダ2
外周に吸着可能な磁石47とからなっている。前記の基
部45および取付部46は、それぞれ鋼鉄製の成形板か
らなり、コの字形状の横断面を有している。基部45の
上部には、シリンダ2上部に形成される段部2bに係合
する傾斜面45aが形成され、この基部45の下部に
は、固定バンド31が係止される係止片45bが設けら
れており、この係止片45bと取付部46の下端との間
隔は、固定バンド31の幅寸法より大きく設定されてい
る。取付部46には、図8の固定部24を締結する4本
のボルト24aがそれぞれ螺合するねじ孔48が設けら
れている。
【0025】この実施形態にあっては、次のような作業
手順(1)〜(11)にしたがって油圧緩衝器1の復帰
試験を行なうようになっている。すなわち、(1)あら
かじめ係止手段6をボルト24aを介して第2固定部材
33の取付部46に固定した後、この第2固定部材33
の基部45をシリンダ2外周に装着し、傾斜部45aを
シリンダ2の段部2bに係合させて、磁石47の吸引力
により第2固定部材33をシリンダ2外周に装着した状
態で保持する。また、(2)第1固定部材32の基部3
7をシリンダ2外周に装着し、傾斜部37aをシリンダ
2の段部2bに係合させて、磁石40の吸引力により第
1固定部材32をシリンダ2外周に装着した状態で保持
する。
【0026】次いで、(3)取付手段9の固定バンド3
1をシリンダ2外周に巻掛けて、この固定バンド31を
第1固定部材32の係止片37bと第2固定部材33の
係止片45bとの各上部に係合させた後、チェーンバイ
ス31aを操作して固定バンド31を締付けることによ
り、固定バンド31が前記の係止片37b、45bによ
り係止される状態でシリンダ2外周に強く圧接する。
(4)第1固定部材32の取付板38の上端、下端をそ
れぞれ巻取装置5の取付面5bの嵌合部41、41aに
嵌合させることにより、巻取装置5を取付板38に取付
けて、巻取装置5の細長板43、43aと取付板38と
を図示しないピンなどで仮固定する。
【0027】次いで、(5)プランジャ3先端に緩衝ゴ
ム27を介してガイド体7を装着し、(6)巻取装置5
のドラム10に巻装されたロープ8を引出してガイド体
7のローラ30、30aに掛渡した後、ロープ8の他端
8bを係止手段6の固定部24に巻付けるとともに、操
作ハンドル26を操作して挟持体25によりロープ8の
他端8bを挟持する。(7)電動ドリル22をウオーム
軸14一端の接続部14aに接続した後、電動ドリル2
2で巻取装置5を駆動してドラム10にロープ8の一端
8aを巻取り、このロープ8の中間部でプランジャ3の
先端を押圧することにより、図2に示すようにプランジ
ャ3が下端位置まで下降する。
【0028】次いで、(8)係止手段6の解除レバー2
6aを操作して挟持体25の可動部23が固定部24か
ら離れる方向に移動させ、挟持体25がロープ8の他端
8bを挟持する状態を解除する。これに伴って、(9)
図3に示すように油圧緩衝器1の復帰ばねの付勢力によ
ってプランジャ3が上昇する。このとき、ロープ8の他
端8bを開放した時点からプランジャ3が上端位置に達
した時点までの復帰時間を計測することにより、プラン
ジャ3の復帰動作が正常かどうか試験し、復帰時間が9
0秒以内であるとき、プランジャ3の復帰動作が正常で
あると合格判定する。一方、プランジャ3の復帰時間が
90秒を越えたとき、プランジャ3の復帰動作が異常あ
り不合格とする。
【0029】このようにしてプランジャ3の復帰動作を
試験した後、(10)ロープ8を巻取装置5に巻取り、
ガイド体7をプランジャ3先端から取外し、取付手段9
のチェーンバイス31aを操作して固定バンド31をシ
リンダ2外周から取外す。このとき、固定部材32、3
3がそれぞれ磁石40、47の吸引力によりシリンダ2
外周に装着した状態で保持されるので、最後に(11)
固定部材32、33をシリンダ2外周から取外して、取
付手段9と、巻取装置5、係止手段6およびガイド体7
とを図示しない収納箱に片付けて一連の復帰試験の作業
を終了する。
【0030】このように構成した実施形態では、電動ド
リル22で巻取装置5を駆動してロープ8の一端8aを
巻取ることにより、プランジャ3を迅速にかつ労力を要
せずに下降できる。このときのプランジャ3の下降時間
を30秒以内とすることができ、従来の場合に比べて約
1/4に短縮できる。
【0031】また、上記のようにプランジャ3を下降さ
せた後、係止手段6の操作ハンドル26を把持して解除
レバー26aを引寄せてロープ8の他端8bを係止手段
6から切離すことによりプランジャ3を下降させた状態
を解除でき、このときの切離し操作を安全に、かつ円滑
に行なえる。
【0032】また、シリンダ2の外周に巻取装置5およ
び係止手段6を取付ける際に、固定部材32、33が磁
石40、47によりシリンダ2外周に吸着されるので、
この状態で固定バンド31により巻取装置5および係止
手段6を容易に固定でき、ボルトの締結作業を要せずに
済むため、油圧緩衝器1に取付ける際の作業性を向上で
きる。
【0033】なお、本実施形態では、巻取装置5により
シリンダ2外周の係止手段6と対向する位置に設けら
れ、ロープ8の一端8aを引張する引張手段が構成され
ている。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、取
付手段を介してシリンダの外周に巻取装置および係止手
段を取付けることにより、ボルトの締結作業を要せずに
済むため、油圧緩衝器に取付ける際の作業性を向上でき
る。また、電動手段で引張手段を駆動してロープの一端
を引張することにより、プランジャを迅速にかつ労力を
要せずに下降できるとともに、係止手段の解除操作によ
りプランジャを下降させた状態を円滑に解除できる。し
たがって、本発明によれば、油圧緩衝器の復帰試験を効
率的にかつ安全に行なえるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧緩衝器の復帰試験装置の一実施形
態を示す正面図である。
【図2】本実施形態によりプランジャを下降させた状態
を示す正面図である。
【図3】本実施形態に備えられるロープの一端を開放し
た状態を示す正面図である。
【図4】本実施形態の復帰試験装置の平面図である。
【図5】図3のA−A線に沿う横断面図である。
【図6】図5のB−B線に沿う縦断面図である。
【図7】図6のC−C線に沿う縦断面図である。
【図8】本実施形態に備えられる係止手段の正面図であ
る。
【図9】本実施形態に備えられる巻取装置を取付面側か
ら見た側面図である。
【図10】本実施形態に備えられる第1固定部材の正面
図である。
【図11】第1固定部材の側面図である。
【図12】第1固定部材の平面図である。
【図13】本実施形態に備えられる第2固定部材の正面
図である。
【図14】第2固定部材を取付面側から見た側面図であ
る。
【図15】第2固定部材の平面図である。
【符号の説明】
1 油圧緩衝器 2 シリンダ 3 プランジャ 5 巻取装置(引張手段) 6 係止手段 7 ガイド体 8 ロープ(索状体) 9 取付手段 10 ドラム 12 ウオームホイル 13 ウオーム 14a 接続部 22 電動ドリル(電動手段) 25 挟持体 26 操作ハンドル 26a 解除レバー 31 固定バンド 31a チェーンバイス 32、33 固定部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢川 昌二 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 田丸 時司 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油を内蔵するシリンダ、このシリンダに
    摺動可能に嵌合されるプランジャ、およびこのプランジ
    ャを伸長する方向に付勢する復帰ばねを備えた油圧緩衝
    器であって、前記プランジャの先端に中間部が巻掛けら
    れる索状体を有し、この索状体を介して前記プランジャ
    を押圧した後、このプランジャの押圧状態を解除してプ
    ランジャの復帰動作が正常かどうか試験する油圧緩衝器
    の復帰試験装置において、 前記プランジャの先端に設置され、前記索状体の中間部
    を案内するガイド体と、前記シリンダ外周に設けられ、
    前記索状体の一端を引張する引張手段と、この引張手段
    を駆動する電動手段と、前記シリンダ外周の前記引張手
    段と対向する位置に設けられ、前記索状体の他端を係止
    可能な係止手段と、前記シリンダの外周に前記巻取装置
    および係止手段を着脱可能に取付ける取付手段とを備え
    たことを特徴とする油圧緩衝器の復帰試験装置。
  2. 【請求項2】 引張手段が、索状体の一端を巻取る巻取
    装置からなることを特徴とする請求項1記載の油圧緩衝
    器の復帰試験装置。
  3. 【請求項3】 係止手段が、索状体の一端を挟持する挟
    持体と、この挟持体を操作する操作ハンドルと、前記挟
    持体が前記索状体の一端を挟持する状態を解除する解除
    レバーとを有することを特徴とする請求項1記載の油圧
    緩衝器の復帰試験装置。
  4. 【請求項4】 取付手段が、シリンダ上部に形成される
    段部にそれぞれ係合し、前記シリンダ外周に吸着可能な
    磁石を有する一対の固定部材と、前記シリンダ外周に巻
    掛けられ、前記一対の固定部材を保持するチェーン式固
    定バンドと、この固定バンドを締付け可能なチェーンバ
    イスとを備え、前記一対の固定部材の一方に引張手段を
    取付け、他方に係止手段を取付けたことを特徴とする請
    求項1記載の油圧緩衝器の復帰試験装置。
  5. 【請求項5】 索状体が、ロープからなることを特徴と
    する請求項1記載の油圧緩衝器の復帰試験装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110255330A (zh) * 2019-05-20 2019-09-20 上海华美电梯装饰有限公司 一种观光电梯的缓冲装置

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