JPH10171529A - 車両データ表示装置 - Google Patents

車両データ表示装置

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Publication number
JPH10171529A
JPH10171529A JP35191796A JP35191796A JPH10171529A JP H10171529 A JPH10171529 A JP H10171529A JP 35191796 A JP35191796 A JP 35191796A JP 35191796 A JP35191796 A JP 35191796A JP H10171529 A JPH10171529 A JP H10171529A
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JP
Japan
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time axis
axis range
target system
range
vehicle
Prior art date
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JP35191796A
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English (en)
Inventor
Takahiro Abe
高広 安部
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10171529A publication Critical patent/JPH10171529A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両側装置から受信したデータの時間的な変
化率が確実に把握でき、複数の車両側装置と接続した場
合にも表示されるデータの同期がとれるようにする。 【解決手段】 通信制御部12が対象システム選択部1
1で選択された対象システムに対してデータ要求し、受
信する。時間軸レンジ選択部13が対象システムに関す
る時間軸レンジ候補をレンジ記憶部14から検索し、エ
ンジン回転数算出部15が受信データからエンジン回転
数を算出する。レンジ設定部17はエンジン回転数に基
づいて候補中から設定時間軸レンジを選択して、表示駆
動部18が設定時間軸レンジに従って受信データをディ
スプレイに表示する。対象システムが複数選択されたと
きは、各設定時間軸レンジを平均して共通の時間軸レン
ジを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両搭載の各種シス
テムとの間でデータ通信を行い、車両の運転状態や車載
システムの作動状態を示すデータをグラフ表示する車両
データ表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の車両データ表示装置とし
ては、車載システムとしてエンジン制御装置や自動変速
機制御装置などの電子制御ユニットと接続して、電子制
御ユニット自体あるいはさらにこれら電子制御ユニット
と接続された各種センサやアクチュエータ等のデータを
リアルタイムで折れ線グラフその他の形式でディスプレ
イ上に表示するようにしているものがある。この際、デ
ータ信号はシリアル転送により送られ、図13に示すよ
うに、所定ビット、例えばそれぞれ10ビットからなる
車両データ(1)、車両データ(2)、…車両データ
(n)のデータ群で構成されるフレームデータが所定の
間隔で電子制御ユニットからデータ表示装置へ送信され
る。各フレームデータは、当該フレームの先頭を示すヘ
ッダ部分と、フレーム全体のデータ長を示すデータ長デ
ータ部分を含み、フレーム間の上記所定間隔は例えば2
0msecとされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車両データ表示装置では、受信したデータを例えば折れ
線グラフとしてリアルタイムに表示する際に、その記録
時間とは無関係にディスプレイにプロットしていく一
方、時間軸の表示もなされていなかった。したがって、
時間軸が表示されないために、データ表示装置のオペレ
ータは折れ線が表示されてもその変化率を把握すること
ができない。
【0004】すなわち、例えばエンジン回転数が高いと
きやチェックする項目数が多いときには、電子制御ユニ
ットの処理負荷が大きくなって一定時間内に電子制御ユ
ニットから送信されるフレームデータが少なくなり、逆
に負荷が小さいときには相対的に電子制御ユニットから
送信されるフレームデータが多くなるので、受信したデ
ータをそのままプロットしてグラフ上同じ長さに表示さ
れても、対応する時間の長さは異なることになるので変
化率はわからない。
【0005】また、データ表示装置を複数の電子制御ユ
ニットと接続して通信する場合にも、一定時間内に送信
されるフレームデータ量は上と同じく電子制御ユニット
ごとに異なるから、そのままプロットしても同期がとれ
ないという問題がある。したがって本発明は、上記従来
の問題点に鑑み、車両側装置から受信したデータの時間
的な変化率が確実に把握でき、さらには、複数の車両側
装置と接続した場合にも表示されるデータの同期がとれ
るようにした車両データ表示装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明は、電子制御される車載システムとデータ通信
する通信手段と、対象システムとそのチェック項目を選
択する対象システム選択手段と、通信手段を介して受信
するデータから対象システムの電子制御処理負荷と連動
する負荷パラメータを求める負荷パラメータ算出手段
と、選択された対象システムと負荷パラメータとに基づ
いて所定の設定時間軸レンジを設定する時間軸レンジ設
定手段と、ディスプレイ上に上記設定時間軸レンジに従
って対象システムから受信するデータを表示する表示手
段とを有するものとした。
【0007】上記の時間軸レンジ設定手段は、車載シス
テムごとの時間軸レンジ候補を記憶し、選択された対象
システムに対応する時間軸レンジ候補のなかから負荷パ
ラメータに基づいて選択して設定時間軸レンジとするこ
とができ、あるいは、車載システムごとの基準時間軸レ
ンジを記憶し、選択された対象システムに対応する基準
時間軸レンジと負荷パラメータに基づいて設定時間軸レ
ンジを算出するものとすることもできる。
【0008】また、請求項4記載の発明は、さらに通信
手段を介して受信するデータの車載システム側からの送
信間隔を検出するデータ送信間隔検出手段を備え、時間
軸レンジ設定手段は選択された対象システムと負荷パラ
メータと送信間隔に基づいて設定時間軸レンジを設定す
る。そして、上記の時間軸レンジ設定手段は、車載シス
テムごとの時間軸レンジ候補を記憶し、選択された対象
システムに対応する時間軸レンジ候補のなかから負荷パ
ラメータと送信間隔に基づいて選択して設定時間軸レン
ジとすることができ、あるいは、車載システムごとの基
準時間軸レンジを記憶し、選択された対象システムに対
応する基準時間軸レンジと負荷パラメータと送信間隔と
に基づいて設定時間軸レンジを算出するものとすること
もできる。
【0009】時間軸レンジ設定手段は、対象システム選
択手段で複数の対象システムが選択されたとき、選択さ
れた各対象システムに共通の設定時間軸レンジを設定す
るのが好ましい。より詳細には、上記共通の設定時間軸
レンジは、選択された対象システムごとの設定時間軸レ
ンジの平均値として算出することができる。そのほか、
共通の設定時間軸レンジは、選択された対象システムご
との設定時間軸レンジを大きさ順に整列したときの中央
位置の設定時間軸レンジを選択することができ、あるい
は、選択された対象システムごとの設定時間軸レンジの
大きさに基づいて重み付け平均して算出することができ
る。
【0010】なお、上記の負荷パラメータは、エンジン
回転数または車速とするのが好ましい。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、オペレータが対象シ
ステム選択手段により診断対象システムとそのチェック
項目を選択すると、通信手段が選択された対象システム
と通信を開始する。負荷パラメータ算出手段は通信手段
を介して受信するデータから例えばエンジン回転数など
対象システムの電子制御処理負荷と連動する負荷パラメ
ータを求める。時間軸レンジ設定手段では、対象システ
ム選択手段で選択された対象システムと負荷パラメータ
算出手段で求められた負荷パラメータとに基づいて、設
定時間軸レンジを設定する。表示手段のディスプレイ上
には、上記設定時間軸レンジに従って対象システムから
のデータが逐次表示される。これにより、対象システム
から受信したデータの時間的な変化率を一見して把握す
ることができる。
【0012】請求項4記載の発明では、上記の負荷パラ
メータに加えて、さらにデータ送信間隔検出手段により
車載システム側からのデータ送信間隔が検出される。そ
して時間軸レンジ設定手段は選択された対象システムと
負荷パラメータと送信間隔とに基づいて設定時間軸レン
ジを設定する。対象システムの電子制御処理負荷の状態
が負荷パラメータと送信間隔の両者によって一層精度よ
く反映され、一定時間内に送信されるフレームデータ量
が変動してもそれに対応して時間軸レンジが伸縮して、
常に視認容易な表示がなされる。
【0013】また、対象システム選択手段で複数の対象
システムが選択されたとき、時間軸レンジ設定手段にお
いて、選択された各対象システムに共通の設定時間軸レ
ンジを設定するものとすることにより、各データ間の同
期がとれ、総合的な診断が容易となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、実
施例により以下説明する。図1は本発明の第1の実施例
を示すブロック図である。車両データ表示装置10は、
まずエンジン制御装置や自動変速機(A/T)制御装置
など車両側の各種システムの電子制御ユニット1と有線
または無線で接続してデータ通信を行なう通信制御部1
2を備え、この通信制御部12に、診断対象システムな
らびにそのチェック項目を選択する対象システム選択部
11が接続されている。なお、対象システム選択部11
には、オペレータによる選択操作のための図示しないス
イッチやキーが備えられている。
【0015】通信制御部12にはさらに、受信したデー
タからエンジン回転数を算出するエンジン回転数算出部
15と、ディスプレイ19に受信データを表示する表示
駆動部18が接続されている。また各システムに対応す
る時間軸レンジが予め記憶されているレンジ記憶部14
が設けられ、対象システム選択部11で選択された診断
対象システムに対応して、レンジ記憶部14から時間軸
レンジ候補を選択する時間軸レンジ選択部13が対象シ
ステム選択部11とレンジ記憶部14の間に設けられて
いる。
【0016】さらに、エンジン回転数算出部15と時間
軸レンジ選択部13とに接続されて、複数の時間軸レン
ジ候補のなかから所定の時間軸レンジを設定するレンジ
設定部17が設けられている。そして、表示駆動部18
が通信制御部12で受信したデータをこのレンジ設定部
17の出力に基づいてディスプレイ19に表示するよう
になっている。
【0017】図2は、上記車両データ表示装置10にお
ける動作の流れを示すフローチャートである。まず、ス
テップ101において、オペレータが対象システム選択
部11のスイッチやキーを操作して診断対象システムと
そのチェック項目を選択すると、次のステップ102に
おいて、通信制御部12が上記選択された対象システム
に対してデータ送信を要求する。この際、選択されたチ
ェック項目に関わるデータに加えて、エンジン回転数の
データも送信要求される。
【0018】引き続いてステップ103では、通信制御
部12を介して対象システムの電子制御ユニット1から
のデータの受信を開始する。併せてステップ104で
は、時間軸レンジ選択部13において、対象システム選
択部で選択された対象システムに関する時間軸レンジ候
補がレンジ記憶部14から引き出される。次のステップ
105では、エンジン回転数算出部15において、通信
制御部12で受信したデータからエンジン回転数を求め
る。そして、ステップ106で、レンジ設定部17がこ
のエンジン回転数に基づいて上記時間軸レンジ候補のな
かから当該エンジン回転数に対応する時間軸レンジを決
定して、設定時間軸レンジとする。
【0019】図3は、設定時間軸レンジの決定に用いる
データテーブル例を示す。 例えば対象システムとして
エンジン制御装置が選択された場合には、前述のレンジ
記憶部14から200、300、600および1000
ms/divの時間軸レンジ候補が検索され、レンジ設
定部17では、これらを区分けしてそのなかから、例え
ばエンジン回転数が1000〜3000rpmの範囲に
あるときには、300ms/divの時間軸レンジを選
択して設定時間軸レンジとする。なお、ここでms/d
ivは1目盛当たりの時間(ミリ秒)を表わしている。
【0020】ステップ107では、時間軸レンジ選択部
13において、対象システム選択部11でさらに他のシ
ステムやチェック項目が選択されているかどうかをチェ
ックする。複数のシステムが選択されているときには、
ステップ108で、選択された対象システムのすべてに
関して設定時間軸レンジの決定が済んでいるかどうかが
チェックされ、完了していない間はステップ104に戻
り、新たなシステムについての時間軸レンジ候補の検
索、およびエンジン回転数に基づく時間軸レンジの決定
が繰り返される。 そして対象システムのすべてに関し
てそれぞれ時間軸レンジが決定されると、ステップ10
9に進む。
【0021】ステップ109では、レンジ設定部17に
おいて、上記の時間軸レンジ決定の繰り返しによって求
められた複数の設定時間軸レンジから、共通の設定時間
軸レンジを求める。ここでは、次式により、各対象シス
テムごとに決定した時間軸レンジの平均値を共通の設定
時間軸レンジとしている。 共通の設定時間軸レンジ=各対象システムごとに決定し
た時間軸レンジの和/対象システム数 このあと、ステップ110に進む。
【0022】一方、ステップ107のチェックで他のシ
ステム等が選択されていないときには、直接ステップ1
10に進む。ステップ110では、表示駆動部18が、
レンジ設定部17で求められた設定時間軸レンジまたは
共通の設定時間軸レンジに基づいて、通信制御部12で
受信したデータを当該設定時間軸レンジとともにディス
プレイ19上にプロット表示する。
【0023】本実施例は以上のように構成され、レンジ
記憶部14から対象システムに対応する時間軸レンジの
候補を検索し、その候補のなかからレンジ設定部17で
エンジン回転数に対応する時間軸レンジを決定して設定
時間軸レンジとし、この設定時間軸レンジに基づいて受
信データをディスプレイ19上にプロット表示するもの
としたので、車両側の対象システムから受信したデータ
の時間的な変化率を一見して把握することができる。ま
た、対象システムを複数選択した場合には、各システム
ごとに決定した時間軸レンジの平均値を共通の設定時間
軸レンジとして各システムからの受信データを表示する
ので、各データ間の同期がとれ、総合的な診断が容易と
なる。例えばエンジン回転数に対する自動変速機出力軸
の回転数の変化などを同期して観測できるので変速機に
おけるすべり状況等を簡単に検出することができる。こ
の際、共通の設定時間軸レンジを中間の平均値としてい
るから、システムごとに送信間隔に差があっても表示が
極端にまばらになったり密集してつぶれたりすることが
ない。
【0024】なお、上記実施例では対象システム選択部
11で複数のシステムが選択されたとき各対象システム
ごとに決定した時間軸レンジの平均値を共通の設定時間
軸レンジとしたが、共通の設定時間軸レンジの求め方は
これに限定されない。図4はその変形例を示すフローチ
ャートで、図2のフローにおけるステップ109のかわ
りにステップ119〜121がレンジ設定部17で実行
される。すなわち、ステップ108を経て選択された対
象システムのすべてに関してそれぞれ時間軸レンジが決
定されると、ステップ119において、各時間軸レンジ
を値が小さい順に整列する。
【0025】ステップ120では、上記整列したなかの
中央順位位置を求めるため、対象システム数を2で除し
た値を切り上げして整数値を算出する。そして、ステッ
プ121において、上記整列した時間軸レンジのうちこ
の整数値の順位にあるものを共通の設定時間軸レンジと
する。例えば、各対象システムの時間軸レンジが20
0、400、500ms/divであったとすれば、中
央順位にあたる400ms/divが共通設定時間軸レ
ンジとして設定されることになる。このあとはステップ
110に進み、この共通の設定時間軸レンジに基づい
て、受信データがディスプレイ上に表示される。
【0026】図5は共通の設定時間軸レンジ設定の他の
変形例を示す。これは、図4のフローにおけるステップ
120、121のかわりにステップ130、131がレ
ンジ設定部17で実行される。すなわち、ステップ11
9で各時間軸レンジ(R1、R2、…、Rn)を値が小
さい順に整列したあと、ステップ130で、上記各時間
軸レンジごとにその大きさに基づいて係数(k1、k
2、…、kn)を決定する。そしてステップ131にお
いて、次式により上記の係数による重み付け平均を算出
して共通の設定時間軸レンジとする。 共通の設定時間軸レンジ=(R1×k1+R2×k2+
…+Rn×kn)/n 係数(k1、k2、…、kn)の設定については、例え
ば最も小さい時間軸レンジに対する係数k1を1とし
て、k2以降は順に0.05ずつ減じた値とする。ま
た、時間軸レンジの大きさが同じ場合はその係数も同じ
とする。これにより、小さい時間軸レンジのデータはつ
ぶされずに表示され、大きい時間軸レンジのデータは比
較的密に表示されるような共通の設定時間軸レンジが得
られる。
【0027】つぎに本発明の第2の実施例について説明
する。これは、設定時間軸レンジ決定をデータテーブル
に基づいて行なうかわりに、演算によって行なうように
したもので、図6に示すように、図1の第1の実施例に
対してレンジ記憶部24およびレンジ設定部27が異な
る。レンジ記憶部24には、各システムごとの基準の時
間軸レンジが記憶されている。その他は図1に示された
構成と同じである。
【0028】図7は、本実施例における時間軸決定の処
理動作の流れを示す。図2の前実施例のフローのステッ
プ104〜106のかわりに、ステップ201〜204
が設けられている。ステップ103で車両側からのデー
タ受信が開始されるとともに、ステップ201では、時
間軸レンジ選択部13において、対象システム選択部1
1で選択された対象システムに関する基準時間軸レンジ
がレンジ記憶部24から引き出される。
【0029】次のステップ202では、エンジン回転数
算出部15において、通信制御部12で受信したデータ
からエンジン回転数を求める。このステップは前実施例
のステップ105と同じである。そしてレンジ設定部2
7では、ステップ203において、このエンジン回転数
に基づいて演算係数αを決定する。ここでは、例えば係
数テーブルを用いてエンジン回転数に対応する演算係数
αを読み出す。レンジ設定部27では、続いてステップ
204において、次式のように基準時間軸レンジに上記
の演算係数αを乗じて設定時間軸レンジとする。 設定時間軸レンジ=基準時間軸レンジ×α このあと、ステップ107へ進む。その他のステップは
図2に示されたフローと同じである。
【0030】本実施例は以上のように構成され、第1の
実施例と同様の効果を有するとともに、レンジ記憶部2
4には対象システムに関する基準時間軸レンジのみが記
憶され、設定時間軸レンジは基準時間軸レンジに演算係
数を乗じて算出するから、レンジ記憶部の容量が少なく
て済むというメリットがある。なおこの実施例では、基
準時間軸レンジに対する演算係数αを係数テーブルから
読むものとしているが、そのほか次式のような計算によ
って求めるようにしてもよい。 演算係数α=エンジン回転数の2乗/10000
【0031】図8は、第3の実施例を示す。これは、時
間軸レンジ決定を、エンジン回転数に加えて車両側から
のデータ送信間隔に基づいて行なうようにしたもので、
図1の第1の実施例に対してレンジ設定部37が異なる
とともに、通信制御部12とレンジ設定部37の間にエ
ンジン回転数算出部15と並列にデータ送信間隔検出部
36が設けられている点が相違する。その他は図1に示
された構成と同じである。
【0032】図9は、本実施例における時間軸決定の処
理動作の流れを示す。図2の第1の実施例のフローのス
テップ106のかわりに、ステップ301、302が設
けられている。ステップ104において対象システムに
関する時間軸レンジ候補がレンジ記憶部14から引き出
される。続いてステップ105で、エンジン回転数算出
部15において、通信制御部12で受信したデータから
エンジン回転数を求めたあと、ステップ301では、デ
ータ送信間隔検出部36により、通信制御部12が受信
するデータの間隔、すなわち車両側からのデータ送信間
隔を検出する。この検出は、受信開始当初の第1フレー
ムデータと第2フレームデータの間隔から求めることが
できる。
【0033】そして、ステップ302において、レンジ
設定部37が上記のエンジン回転数とデータ送信間隔と
に基づいて先に検索された時間軸レンジ候補のなかから
対応する時間軸レンジを決定して、設定時間軸レンジと
する。図10は、設定時間軸レンジの決定に用いるデー
タテーブル例を示す。 例えば対象システムとしてエン
ジン制御装置が選択され、レンジ記憶部14から20
0、300、…、6000ms/divの時間軸レンジ
候補が検索されたとする。レンジ設定部37では、これ
らの候補をエンジン回転数とデータ送信間隔とで区分け
して、例えばエンジン回転数が1000〜3000rp
mの範囲にあり、データ送信間隔が10〜20msのと
きには、600ms/divの時間軸レンジを選択して
設定時間軸レンジとする。
【0034】このあと、ステップ107へ進む。その他
のステップは図2に示されたフローと同じである。な
お、オペレータが複数のシステムを選択している場合、
上記データ送信間隔は、各対象システムと順次通信を実
行した際にそれぞれ個別に検出される。
【0035】本実施例は以上のように構成され、第1の
実施例と同様の効果を有するとともに、対象システムに
対応する時間軸レンジの候補から設定時間軸レンジを決
定するに際して、レンジ設定部37がエンジン回転数に
加えてデータ送信間隔にも基づいて対応する時間軸レン
ジを決定するものとしたので、チェック項目数が想定し
ている標準的な数に対して極端に異なる場合に対象シス
テムの電子制御ユニットの処理負荷によって一定時間内
に送信されるフレームデータ量が変動することがあって
も、それに対応して時間軸レンジが伸縮して、常に視認
容易な表示がなされるという効果を有する。
【0036】つぎに図11は第4の実施例を示す。これ
は第3の実施例に対して、設定時間軸レンジ決定をデー
タテーブルに基づいて行なうかわりに、演算によって行
なうようにしたもので、図8の第3の実施例に対してレ
ンジ記憶部44およびレンジ設定部47が異なる。レン
ジ記憶部44には、各システムごとの基準の時間軸レン
ジが記憶されている。その他は図8に示された構成と同
じである。
【0037】図12は、本実施例における時間軸決定の
処理動作の流れを示す。図9の第3の実施例のフローの
ステップ104〜302のかわりに、ステップ401〜
406が設けられている。ステップ103で車両側から
のデータ受信が開始されるとともに、ステップ401で
は、時間軸レンジ選択部13において、対象システム選
択部11で選択された対象システムに関する基準時間軸
レンジがレンジ記憶部44から引き出される。
【0038】次のステップ402では、エンジン回転数
算出部15において、通信制御部12で受信したデータ
からエンジン回転数を求める。またステップ403にお
いて、データ送信間隔検出部36で、車両側からのデー
タ送信間隔を検出する。これらステップ402および4
03は、それぞれ第3の実施例におけるステップ105
および301と同じである。
【0039】そしてレンジ設定部47では、ステップ4
04において、上に求めたエンジン回転数に基づいて第
1の演算係数βを決定する。レンジ設定部47では、続
いてステップ405において、データ送信間隔に基づい
て第2の演算係数γを決定する。上記第1、第2の演算
係数β、γの決定は、それぞれ設定された係数テーブル
からエンジン回転数およびデータ送信間隔に対応する係
数を読み出すことによって行なわれる。
【0040】ステップ406では、同じくレンジ設定部
47において、次式のように基準時間軸レンジに上記の
演算係数を乗じて設定時間軸レンジとする。 設定時間軸レンジ=基準時間軸レンジ×β×γ このあと、ステップ107へ進む。その他のステップは
図9に示されたフローと同じである。
【0041】本実施例は以上のように構成され、第1の
実施例と同様の効果を有するとともに、対象システムに
対応する時間軸レンジの候補から設定時間軸レンジを決
定するに際して、レンジ設定部47がエンジン回転数に
加えてデータ送信間隔にも基づいて対応する時間軸レン
ジを決定するものとしたので、対象システムの電子制御
ユニットの処理負荷によって一定時間内に送信されるフ
レームデータ量が変動すると、それに対応して時間軸レ
ンジが伸縮して、常に視認容易な表示がなされるという
効果を有する。
【0042】そして、レンジ記憶部44には対象システ
ムに関する基準時間軸レンジのみが記憶され、設定時間
軸レンジは基準時間軸レンジに演算係数を乗じて算出す
るから、レンジ記憶部の容量が少なくて済むというメリ
ットがある。なおこの実施例では、基準時間軸レンジに
対する第1、第2の演算係数β、γを係数テーブルから
読むものとしているが、第1の演算係数βは第2の実施
例における演算係数αの代替例と同じく計算によって求
めることができ、また、第2の演算係数βは次式によっ
て算出してもよい。 第2の演算係数β=データ送信間隔×10/基準時間軸
レンジ
【0043】なお、上記各実施例ではエンジン回転数の
データを車両データ表示装置側から要求して求めるもの
としているが、その際、通信開始当初の1番目に受信し
たフレームデータから当該データを取得するようにして
もよいし、あるいは受信当初の例えば10フレームデー
タ分の平均値としてエンジン回転数を算出することもで
きる。なおまた、各実施例では時間軸レンジ決定の基礎
としてエンジン回転数を用いているが、システムによっ
ては車速その他を用いることもできる。
【0044】また、第3、第4の実施例におけるデータ
送信間隔も通信開始当初の第1フレームデータと第2フ
レームデータの間隔から求めるものとしているが、この
ほか、受信当初の例えば10フレームデータの各送信間
隔の平均値として求めることもできる。なお、このデー
タ送信間隔の代替として、オペレータが選択したチェッ
ク項目数を用いることもできる。
【0045】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、選択された電
子制御車載システムと通信してデータをディスプレイに
表示する車両データ表示装置において、受信データから
対象システムの電子制御処理負荷と連動する負荷パラメ
ータを求める負荷パラメータ算出手段と、選択された対
象システムと負荷パラメータとに基づいて所定の設定時
間軸レンジを設定する時間軸レンジ設定手段を備え、こ
の設定時間軸レンジに従って対象システムから受信する
データをディスプレイ上に表示するものとしたので、対
象システムから受信したデータの時間的な変化率を一見
して把握することができるという効果を有する。
【0046】さらに、データ送信間隔検出手段を設け
て、車載システム側からのデータ送信間隔を検出し、時
間軸レンジ設定手段が選択された対象システムと負荷パ
ラメータと送信間隔とに基づいて設定時間軸レンジを設
定するものとすることにより、対象システムの電子制御
処理負荷の状態が負荷パラメータと送信間隔の両者によ
って一層精度よく反映され、一定時間内に送信されるフ
レームデータ量が変動してもそれに対応して時間軸レン
ジが伸縮して、常に視認容易な表示がなされる。
【0047】また、対象システム選択手段で複数の対象
システムが選択されたとき、時間軸レンジ設定手段にお
いて、選択された各対象システムに共通の設定時間軸レ
ンジを設定するものとすることにより、各データ間の同
期がとれ、総合的な診断が容易となるというメリットが
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】第1の実施例における動作の流れを示すフロー
チャートである。
【図3】設定時間軸レンジの決定に用いるデータテーブ
ル例を示す図である。
【図4】共通の設定時間軸レンジ設定の変形例を示す図
である。
【図5】共通の設定時間軸レンジ設定の変形例を示す図
である。
【図6】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図7】第2の実施例における時間軸決定の処理動作の
流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施例を示すブロック図であ
る。
【図9】第3の実施例における時間軸決定の処理動作の
流れを示すフローチャートである。
【図10】設定時間軸レンジの決定に用いるデータテー
ブル例を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施例を示すブロック図であ
る。
【図12】第4の実施例における時間軸決定の処理動作
の流れを示すフローチャートである。
【図13】データ信号のシリアル転送要領を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 電子制御ユニット 10 車両データ表示装置 11 対象システム選択部 12 通信制御部 13 時間軸レンジ選択部 14、24、44 レンジ記憶部 15 エンジン回転数算出部 17、27、37、47 レンジ設定部 18 表示駆動部 19 ディスプレイ 36 データ送信間隔検出部 α、β、γ 演算係数

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子制御される車載システムとデータ通
    信する通信手段と、対象システムとそのチェック項目を
    選択する対象システム選択手段と、前記通信手段を介し
    て受信するデータから対象システムの電子制御処理負荷
    と連動する負荷パラメータを求める負荷パラメータ算出
    手段と、前記選択された対象システムと負荷パラメータ
    とに基づいて所定の設定時間軸レンジを設定する時間軸
    レンジ設定手段と、ディスプレイ上に前記設定時間軸レ
    ンジに従って前記対象システムから受信するデータを表
    示する表示手段とを有することを特徴とする車両データ
    表示装置。
  2. 【請求項2】 前記時間軸レンジ設定手段は、車載シス
    テムごとの時間軸レンジ候補を記憶し、前記選択された
    対象システムに対応する時間軸レンジ候補のなかから前
    記負荷パラメータに基づいて選択して前記設定時間軸レ
    ンジとするものであることを特徴とする請求項1記載の
    車両データ表示装置。
  3. 【請求項3】 前記時間軸レンジ設定手段は、車載シス
    テムごとの基準時間軸レンジを記憶し、前記選択された
    対象システムに対応する基準時間軸レンジと前記負荷パ
    ラメータに基づいて前記設定時間軸レンジを算出するも
    のであることを特徴とする請求項1記載の車両データ表
    示装置。
  4. 【請求項4】 電子制御される車載システムとデータ通
    信する通信手段と、対象システムとそのチェック項目を
    選択する対象システム選択手段と、前記通信手段を介し
    て受信するデータから対象システムの電子制御処理負荷
    と連動する負荷パラメータを求める負荷パラメータ算出
    手段と、前記通信手段を介して受信するデータの車載シ
    ステム側からの送信間隔を検出するデータ送信間隔検出
    手段と、前記選択された対象システムと負荷パラメータ
    と送信間隔に基づいて所定の設定時間軸レンジを設定す
    る時間軸レンジ設定手段と、ディスプレイ上に前記設定
    時間軸レンジに従って前記対象システムから受信するデ
    ータを表示する表示手段とを有することを特徴とする車
    両データ表示装置。
  5. 【請求項5】 前記時間軸レンジ設定手段は、車載シス
    テムごとの時間軸レンジ候補を記憶し、前記選択された
    対象システムに対応する時間軸レンジ候補のなかから前
    記負荷パラメータと送信間隔に基づいて選択して前記設
    定時間軸レンジとするものであることを特徴とする請求
    項4記載の車両データ表示装置。
  6. 【請求項6】 前記時間軸レンジ設定手段は、車載シス
    テムごとの基準時間軸レンジを記憶し、前記選択された
    対象システムに対応する基準時間軸レンジと前記負荷パ
    ラメータと送信間隔に基づいて前記設定時間軸レンジを
    算出するものであることを特徴とする請求項4記載の車
    両データ表示装置。
  7. 【請求項7】 前記時間軸レンジ設定手段は、前記対象
    システム選択手段で複数の対象システムが選択されたと
    き、前記選択された各対象システムに共通の設定時間軸
    レンジを設定することを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5または6記載の車両データ表示装置。
  8. 【請求項8】 前記共通の設定時間軸レンジが、選択さ
    れた対象システムごとの設定時間軸レンジの平均値とし
    て算出されることを特徴とする請求項7記載の車両デー
    タ表示装置。
  9. 【請求項9】 前記共通の設定時間軸レンジが、選択さ
    れた対象システムごとの設定時間軸レンジを大きさ順に
    整列したときの中央位置の設定時間軸レンジであること
    を特徴とする請求項7記載の車両データ表示装置。
  10. 【請求項10】 前記共通の設定時間軸レンジが、選択
    された対象システムごとの設定時間軸レンジの大きさに
    基づいて重み付け平均して算出されることを特徴とする
    請求項7記載の車両データ表示装置。
  11. 【請求項11】 前記負荷パラメータが、エンジン回転
    数または車速であることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8、9または10記載の車両デー
    タ表示装置。
JP35191796A 1996-12-11 1996-12-11 車両データ表示装置 Withdrawn JPH10171529A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106557939A (zh) * 2015-09-25 2017-04-05 优信拍(北京)信息科技有限公司 一种机动车检测系统及方法

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