JPH10171520A - 多角形領域内外判定方法および装置 - Google Patents

多角形領域内外判定方法および装置

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JPH10171520A
JPH10171520A JP32653096A JP32653096A JPH10171520A JP H10171520 A JPH10171520 A JP H10171520A JP 32653096 A JP32653096 A JP 32653096A JP 32653096 A JP32653096 A JP 32653096A JP H10171520 A JPH10171520 A JP H10171520A
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convex
area
region
concave
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JP32653096A
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English (en)
Inventor
Takeshi Terasaki
健 寺崎
Makoto Uekusa
誠 植草
Mitsuhiro Watanabe
光宏 渡辺
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Fuji Electric Co Ltd
FFC Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
FFC Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに関連する2つの変数が或る一定の関係
にあるか否かを、簡単かつ確実に判定できるようにす
る。 【解決手段】 互いに関連する2つの変数に対し、凸型
または凹凸型の多角形領域を設定し、その領域内か外か
を判定して、その結果を出力し得るようにする。図1で
は、多角形領域が複数の頂点からなるものとし、頂点i
とその前後の3つの頂点で構成される2つのベクトルか
ら余弦COSθ1 と、その1つのベクトルと頂点iと評
価すべき点を結ぶベクトルから余弦COSθ2 を求め
(ステップS2,3)、その大小関係から評価すべき点
が領域内か外かを判定するようにしている(ステップS
4〜S7参照)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、関連する2つの
変数の多角形領域内外判定方法および装置、例えば産業
分野におけるプロセス状態の運転監視等おいて、その監
視対象となるプロセスの状態について、関連する2つの
プロセス変数の関係(正常と判断できる関係、または逆
に異常と判断できる関係)を、ユークリッド平面上の多
角形(m個の点)で囲まれている凸型領域または凹凸型
領域を活用して監視し、安定な操業状態を維持するため
などに用いて好適な多角形領域内外判定方法および装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プロセス変数として取得できる状
態量を利用して、各種バランス関係を監視しなければな
らない場合でも、各プロセス変数を個別に単純な上下限
しきい値だけで監視したり、あるいは、対象プロセスに
関する十分な知識を活用し、時系列プロセスデータを十
分に解析して近似関数(モデル式)を求め、これに一定
の許容幅を持たせて監視するようにしているのが普通で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の単純な上下限しきい値だけを利用して監視する方法
では、ユークリッド平面上でそれらの上下限しきい値で
表現される長方形領域内に入っているか否かの判定とな
り、微妙なバランス関係を考慮した監視ができない。ま
た、後者の近似関数(モデル式)を利用して監視する方
法では、モデルの精度への依存性が高く、特に実用的で
ロバスト性(安定性)の高いモデルとするためには、運
転範囲毎にモデルを細分化して作成したり、許容幅の調
整を十分に行なわないと利用できない、などの問題があ
る。したがって、この発明の課題は、適切な監視を可能
とし信頼性,安定性を向上させることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、請求項1の発明では、ユークリッド平面上に
存在し、互いに関連する2つの変数の関係に対して凸型
多角形で囲まれる凸型多角形領域を設定し、前記変数の
各値がこの凸型多角形領域内にあるか否かを判断し、そ
の結果を出力するようにしている。請求項2の発明で
は、互いに関連する2つの変数の各値を入力する入力手
段と、互いに関連する2つの変数の関係を定義する凸型
多角形領域テーブルと、前記入力変数の各値がこの凸型
多角形領域テーブルにて定義される領域内にあるか否か
を判断する処理手段と、その判断結果を出力する出力手
段とを設けるようにしている。
【0005】請求項3の発明では、前記処理手段は前記
凸型多角形領域テーブルを作成するために、前記入力変
数のそれぞれの値が存在し得る平面を格子状に細分化し
て、各値の存在する点から求めた平均値と標準偏差とか
ら各格子領域毎に代表点を抽出するようにしている。ま
た、請求項4の発明では、前記処理手段に、前記代表点
データから凸包を生成し、凸型多角形領域テーブルを自
動生成する学習機能を持たせるようにしている。
【0006】請求項5の発明では、ユークリッド平面上
に存在し、互いに関連する2つの変数の関係に対して凹
凸型多角形で囲まれる凹凸型多角形領域を設定し、前記
変数の各値がこの凹凸型多角形領域内にあるか否かを判
断し、その結果を出力するようるしている。請求項6の
発明では、互いに関連する2つの変数を入力する入力手
段と、互いに関連する2つの変数の関係を定義する凹凸
型多角形領域テーブルと、前記入力変数の各値がこの凹
凸型多角形領域テーブルにて定義される領域内にあるか
否かを判断する処理手段と、その判断結果を出力する出
力手段とを設けるようにしている。
【0007】請求項7の発明では、前記凹凸型多角形領
域テーブルを更新すべく凹凸型多角形の頂点データが入
力されたときは、前記処理手段は多角形領域を構成する
辺に交差が生じているか否かを判定する線分交差判定処
理と、多角形領域が凸型なのか凹凸型なのかを判定する
領域形状判定処理と、凹凸型多角形領域のときは凹型部
分を重なりなく覆う独立な三角形の集合として抽出する
最小三角形領域抽出処理を行ない、凹凸型多角形領域テ
ーブルを更新するようにしている。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は第1の発明の実施の形態を
説明するためのフローチャート、図2は図1を具体的に
説明するための説明図である。ここでは、監視対象とな
るデータ、すなわち与えられた点(関係する2つの変数
の各値)が、当該2変数のバランス関係等を示す凸型多
角形(n個の点)で囲まれている凸型多角形領域に含ま
れているか否かを判定するため、基本的には、n個の頂
点i(i=1,2,…,n)の全てに対して、頂点iに
隣接する2つの辺がなす角度よりも、頂点iと与えられ
た点とで作られる辺と、頂点iに隣接する片方の1つの
辺がなす角度が小さければ凸型多角形領域の内部であ
る、という考え方をとる。そのため、まず、n個の点か
らなる凸型多角形の頂点iをi=1として、初期設定す
る(ステップS1参照)。次に、頂点i−1,i,i+
1からなるベクトルVi,i-1 とVi,i+1 を図2のように
求め、次の(1)式により、内積から余弦COSθ1
算出する(同S2参照)。 ただし、Vi,i-1 =(x1 ,y1 ),Vi,i+1
(x2 ,y2 )とする。同様にして、与えられた点(測
定値)PVと頂点iからなるVi,PVを求め、ベクトルV
i,i-1 との内積から余弦COSθ2 を算出する(同S3
参照)。
【0009】次に、凸型領域に含まれているか否かを、
次の(2)式にもとづき評価する(同S4参照)。 凸型領域内判定条件: COSθ1 ≦COSθ2 :凸型領域内の可能性あり COSθ1 >COSθ2 :凸型領域外 …(2) この凸型領域内判定条件(2)式のを満足していなけ
れば即座に領域外と判定でき、その内容を通知する(同
S5参照)。さらに、全頂点(n個の点)の評価が完了
したか否かを判定し(同S6参照)、凸型領域外と判定
されることなく全頂点の評価が完了したら領域内と判定
できるので、その内容を通知する(同S7参照)。全頂
点の評価が完了していなければ、評価対象の頂点を1つ
進めて評価を継続する(同S8参照)。このようにし
て、監視対象のデータ、すなわち与えられた点(関係す
る2つの変数の各値)が、当該2変数のバランス関係等
を示す凸型多角形(n個の点)で囲まれる凸型領域に含
まれているか否かを判定することができる。
【0010】第2の発明の実施の形態を図3にもとづい
て説明する。100はコンピュータ等の処理装置であ
り、上述のような凸型領域内外判定処理を実行する。2
00は監視対象の変数に関する凸型多角形領域テーブル
であり、凸型多角形領域を形成する全頂点(n個の点)
の値が格納されている。したがって、処理装置100は
入力装置300から必要な計測値等が入力されると、こ
れを上記テーブル200の内容に従って凸型領域内外の
判定を行ない、その判定結果を出力装置400を介して
出力する。
【0011】第3の発明の実施の形態を図4にもとづい
て説明する。100はコンピュータ等の処理装置であ
り、代表点抽出処理を実行する。600は、監視対象の
変数に関する凸型多角形領域テーブルを作成するための
代表点データを格納するメモリである。したがって、時
系列のプロセスデータが、入力装置300またはデータ
ベース500から処理装置100に入力されると、処理
装置100は代表点を抽出し、代表点データメモリ60
0に出力する。
【0012】上記処理装置100で行なわれる代表点抽
出処理について、もう少し具体的に説明する。まず、各
変数の存在領域を任意の複数区間に分割し、関連する2
つの変数の領域空間を格子領域(各辺が座標系に平行な
四角形の領域)に細分化する。次に、読み込んだ時系列
データS(変数xのデータの集合をSx、変数yのデー
タの集合をSyとする)を用い、平均値μ(μ0 x :S
xから算出した平均値,μ0 y:Syから算出した平均
値)を算出する。さらに、複数の区間毎にデータSを分
類して、Si x (格子領域iにおける変数xのデータ集
合)、Si y (格子領域iにおける変数yのデータ集
合)、および格子領域毎の標準偏差σi x (格子領域i
における変数xの標準偏差)とσi y (格子領域iにお
ける変数yの標準偏差)を算出する。
【0013】最後に、格子領域iの代表点(xi
i )を、次式の如く計算する。 μi x +α・σi x if μ0 x ≦ui x i ={ μi x −α・σi x Otherwise …(3) μi y +α・σi y if μ0 y ≦ui y i ={ μi y −α・σi y Otherwise …(4) ここで、係数αは0〜3の値をとる係数で、凸型多角形
領域の緩和係数と呼ぶことにする。この緩和係数は凸型
多角形領域の境界付近の格子領域で、凸型多角形領域内
に含めるデータ数を調整するもので、αの値が0に近け
れば半数程度のデータが凸型多角形領域内に組み入れら
れるように、平均値を代表点として採用し、αの値が大
きくなればより多くのデータが組み入れられるように、
平均値から標準偏差の係数α倍だけ外側に移動した値を
代表点として採用する、という機能を持つ係数と言え
る。すなわち、最大の凸型多角形を作るための代表点
を、大きめ(外側)にとるか否かを調整するために利用
することができる。
【0014】第4の発明の実施の形態を図5にもとづい
て説明する。処理装置100は、以上のようにして求め
た代表点を格納しているメモリ600から最大の凸多角
形を生成するという、R.L.Grahamの論文“A
nEfficient Algorithm for
Determiningthe Convex Hul
l of Finite Planar Set”In
formation Processing Lett
ers I,pp132〜133,1972に記載され
ているアルゴリズムなどを利用し、最大の凸多角形を構
成するための頂点群を代表データ(複数の代表点)の中
から抽出することにより、凸型多角形領域テーブル70
0を生成する。
【0015】第5の発明の実施の形態を図6にもとづい
て説明する。監視対象のデータ、すなわち、与えられた
点(関係する2つの変数の各値)が当該変数のバランス
関係等を示す凹凸型多角形(m個の頂点、そのうちのn
(n<m)個の頂点が最大の凸多角形を構成して、その
内部に1個以上の凹多角形を持つ多角形)で囲まれてい
る凹凸型領域に含まれているか否かを判定する。基本的
には、まず、与えられた点が凹凸型多角形領域の境界上
か否かを判定し、もし、境界上であれば領域内とする。
次に、n個の頂点で構成される最大の凸型多角形(この
時点では凹部分を無視)の外か否かを、凸型判定処理と
同様な方法にて判定し、もし、外であれば領域外とす
る。そこで、もし、領域内であれば、今度は、最大の凸
型多角形の凹部分か否かを判定し、凹部分でなければ、
凹凸型多角形領域内部である、という考え方をとる。
【0016】そのため、まず、凹凸型多角形領域の評価
対象の頂点iをi=1に設定する(図6のステップS1
参照)。次いで、頂点i−1,iからなるベクトルV
i,i-1と、与えられた点(測定値等)と頂点iから構成
されるベクトルVi,PVを求め、次の(5)式により、内
積から余弦COSθiを算出する(同S2参照)。 ただし、Vi,i-1 =(x1 ,y1 ),Vi,PV=(xPV
PV)とする。
【0017】次に、与えられた点が凹凸型多角形領域の
境界上(線分上または頂点上)に位置するか否かを、次
の(6)式にもとづき判定する(同S3参照)。 線分上,頂点上判定条件: COSθi =1 and |Vi,i-1 |>|Vi,PV|:線分上の点 COSθi =1 and |Vi,i-1 |=|Vi,PV|:頂点上の点…(6) そして、上記条件を満足すれば、凹凸型多角形領域内で
あると確定する(同S4参照)。一方、COSθi
1、または|Vi,i-1 |<|Vi,PV|であったならば、
全頂点(m個の点)の評価を完了したかを判定し(同S
5参照)、凹凸型多角形領域の境界上と判定されること
なく全頂点の評価が完了したら、凹凸型多角形領域内と
確定できないため、処理を継続する。全頂点の評価が完
了していなければ、評価対象の頂点を1つ進めて評価を
継続する(同S6参照)。
【0018】次に、m個の頂点からなる凹凸型多角形領
域において、n個の頂点(n<m)で構成される仮凸型
多角形領域内に含まれているかを、図1と同様の処理で
検出する(同S7参照)。その検出結果について仮凸型
多角形領域内か否かを判定し(同S8参照)、仮凸型多
角形領域外であれば凹凸型多角形領域においても領域外
と断定できるため、凹凸型多角形領域外であると確定す
る(同S9参照)。仮凸型多角形領域内であれば凹凸型
多角形領域内の可能性が残されるため、評価を継続す
る。さらに、凹凸型多角形領域の凹型部分を重なりなく
覆う独立の三角形領域の集合(1個以上k個の三角形領
域)において、評価対象とする三角形領域jをj=1と
する(同S10参照)。三角形領域を構成する3個の頂
点座標と与えられた点(測定点等)を設定し(同S11
参照)、図1と同様の凸型多角形領域内外判定処理を行
なう(同S12参照)。
【0019】次いで、その検出結果が凸型多角形領域
(この場合三角形)の内か外かを判定し(同S13参
照)、凸型多角形領域(三角形)の内部であれば凹凸型
多角形領域の凹型部分に相当するため、凹凸型多角形領
域外と確定することができる(同S14参照)。その
後、全三角形の評価が完了したか否かを判定し(同S1
5参照)、いずれの三角形にも含まれることなく完了し
ていれば、与えられた点は凹凸型多角形領域の凹型部分
以外に存在することになり、凹凸型多角形領域内と確定
する(同S16参照)。そして、未評価の三角形領域が
残っていれば、評価対象の凸型多角形領域(三角形)を
1つ進めて(j=j+1)評価を継続する(同S17参
照)。このようにして、監視対象のデータ、すなわち与
えられた点(関係する2つの変数の各値)が、当該変数
のバランス関係等を示す凹凸型多角形(m個の点)で囲
まれている凹凸型領域に含まれているか否かを判定する
ことができる。
【0020】第6の発明の実施の形態を図6,図7にも
とづいて説明する。図7の100はコンピュータ等から
なる処理装置で、図6で説明したような処理を実行す
る。700は監視対象の変数に関する凹凸型多角形領域
テーブルで、凹凸型多角形領域を構成する全頂点(m個
の点)の値、最大の凸多角形を構成する頂点(n個の
点、n<m)、独立な三角形領域の集合(1個以上k個
の三角形領域とそれらを構成する各頂点)が格納されて
いる。したがって、処理装置100は、入力装置300
から必要な計測値が入力されると、この入力データと凹
凸型多角形領域テーブル700の内容とに従って図6の
ような処理を行ない、その判定結果を出力装置400を
介して出力する。
【0021】第7の発明の実施の形態を図8,図9にも
とづいて説明する。図8の100はコンピュータ等から
なる処理装置で、後記するような凹凸型多角形領域生成
処理を実行する。したがって、入力装置300から凹凸
型多角形領域を構成する頂点データが入力されるか、凸
型または凹凸型多角形領域データが編集されて新たに凹
凸型多角形領域が更新されると、図6で説明したような
凹凸型多角形領域内外判定処理に利用することができる
凹凸型多角形領域テーブル700を生成することができ
る。
【0022】図9は凹凸型多角形領域生成処理を示すフ
ローチャートである。ここでは、まず、凹凸型多角形領
域を構成する辺において、隣接しない2つの辺の組み合
わせに対して、線分交差があるか否かを下記の(7)式
〜(9)式にもとづいて計算する(図9のステップS1
参照)。線分交差の判定は、線分i〔頂点i(xi ,y
i )と頂点i+1(xi+1 ,yi+1 )で構成され、直線
はy=ai x+bi で表現される〕と、線分j〔頂点j
(xj ,yj )と頂点j+1(xj+1 ,yj+1 )で構成
され、直線はy=aj x+bj で表現される〕におい
て、両線分が交差したと仮定したときの交点、すなわち
仮想交点(xv ,yv )を、次の(7)式で算出するこ
とから始まる。 (xv ,yv )=〔−(bi −bj )/(ai −aj ), ai (bi −bj )/(ai −aj )+bj 〕…(7) ただし、ai ≠aj とする。線分iと線分jが交差しな
い条件は、次の(1)項〜(3)項からなる(8)式で
示される。 (1)xi =xi+1 且つ xj =xj+1 :両線分がY軸に平行 (2)yi =yi+1 且つ yj =yj+1 :両線分がX軸に平行 (3)ai =aj :両線分が平行 …(8)
【0023】線分iと線分jが交差する条件は、次の
(1)項〜(8)項からなる(9)式のいずれか1つを
満足することで示される。 (1)xi+1 ≦xi ,yi+1 ≦yi のとき xi+1 ≦xv ≦xi 且つ yi+1 ≦yv ≦yi (2)xi+1 ≦xi ,yi+1 >yi のとき xi+1 ≦xv ≦xi 且つ yi+1 >yv >yi (3)xi+1 >xi ,yi+1 ≦yi のとき xi+1 >xv >xi 且つ yi+1 ≦yv ≦yi (4)xi+1 >xi ,yi+1 >yi のとき xi+1 >xv >xi 且つ yi+1 >yv >yi (5)xj+1 ≦xj ,yj+1 ≦yj のとき xj+1 ≦xv ≦xj 且つ yj+1 ≦yv ≦yj (6)xj+1 ≦xj ,yj+1 >yj のとき xj+1 ≦xv ≦xj 且つ yj+1 >yv >yj (7)xj+1 >xj ,yj+1 ≦yj のとき xj+1 >xv >xj 且つ yj+1 ≦yv ≦yj (8)xj+1 >xj ,yj+1 >yj のとき xj+1 >xv >xj 且つ yj+1 >yv >yj …(9) このようにして、多角形領域を構成する辺(頂点を結ぶ
線分)に交差が生じていないか否かを判定することがで
きる。
【0024】次に、上記のような計算結果にもとづいて
線分交差の有無を判定し(同S2参照)、線分交差が存
在する場合は、凹凸型多角形領域の設定異常を通知する
(同S3参照)。また、隣り合わない全ての線分の組み
合わせに対し、交差が存在しなければ、処理を継続す
る。さらに、多角形領域が凸型なのか凹凸型なのかを判
定するため、凹凸型多角形領域の全ての頂点(m個)に
対して、順次時計回りに、頂点i−1,i,i+1から
構成されるベクトルVi,i-1 とVi,i+1 から外積の値を
演算し、演算結果に負値が含まれていたならば凹凸型多
角形領域、演算結果に負値が含まれていなければ凸型多
角形領域と確定する(同S4参照)。領域形状判定の結
果が凸型か凹凸型か判定し(同S5参照)、凸型であれ
ば凸型領域情報(凸型判定フラグ,頂点情報)を生成す
る(同S6参照)。一方、凹凸型であれば、凸包(凸型
多角形)生成処理を実行し、仮凸型として、それに含ま
れる頂点を求め、同時に、仮凸型の頂点iの中で、1つ
前の頂点i−1、または1つ先の頂点i+1が仮凸型に
含まれない凹部分境界頂点を抽出する(同S7参照)。
この凹部分境界頂点を利用して、凹領域(1個以上h個
の凹部分)と各凹領域を構成する頂点集合を抽出する
(同S8参照)。
【0025】次に、各凹型多角形領域の頂点集合Ne
(e≦h)に対して、順次反時計回りに頂点iを評価す
るという手順を通して、凹部分を三角領域として抽出す
る(同S9参照)。 頂点集合Neの中から、頂点i−1,i(評価対象の
頂点),i+1から構成されるベクトルVi,i-1 とV
i,i+1 の外積の値が負値(<0)ならば、次のの評価
に進む。一方、外積の値が正値(>0)ならば、評価対
象の頂点を1つ進め、頂点i+1として、の外積の評
価に進む。 頂点i−1,i,i+1から構成される三角領域の中
に、同一凹型多角形領域内の他の頂点が含まれないか否
かを、図1に示すような凸領域内外判定処理を実行して
調べ、他の頂点が含まれていなければ、頂点i−1,
i,i+1から構成される三角形領域を独立な三角形領
域として登録するとともに、ここで評価対象としていた
頂点iを、再評価しないように凹型多角形領域の頂点集
合Neから取り除くようにする。さらに、Ne内に残る
頂点数が3個になれば、その3頂点で三角形領域を生成
して終了する。そうでなければ評価対象の頂点を1つ進
め、頂点i+1として、の評価に進む。もし、凸領域
内外判定処理を実行した結果、他の頂点が含まれていれ
ば、評価対象の頂点を1つ進め、頂点i+1として、
の評価に進む。このようにして、凹凸型多角形領域であ
るならば、凹型部分を重なりなく覆う独立な三角形領域
を抽出して、凹凸型多角形領域テーブルを作成する。
【0026】
【発明の効果】第1の発明によれば、与えられた点(関
係する2つの変数の各値)がそのバランス関係等を示す
凸型多角形領域内か否かを判定することができ、第2の
発明によれば、与えられた点(測定値等)が凸型多角形
領域内か否かを、凸型多角形領域テーブルを利用して判
定し、プロセス状況等の判定結果を出力装置を介してオ
ペレータに通知出力することができる。第3の発明によ
れば、予め蓄積された時系列プロセスデータ等を用い、
凸型多角形領域を生成するための代表点を、複数のデー
タから算出した平均値と標準偏差にもとづき抽出するこ
とができ、第4の発明によれば、抽出された代表点デー
タを用いて凸包を生成する処理を行なうことで、凸型多
角形領域テーブルを自動的に生成することができる。第
5の発明によれば、与えられた点(関係する2つの変数
の各値)がそのバランス関係等を示す凹凸型多角形領域
内か否かを判定することができ、第6の発明によれば、
与えられた点(測定値等)が凹凸型多角形領域内か否か
を、凹凸型多角形領域テーブルを利用して判定し、プロ
セス状況等の判定結果を出力装置を介してオペレータに
通知出力することができる。第7の発明によれば、凹凸
型多角形領域テーブルを更新するときは、多角形を構成
する辺(頂点を結ぶ線分)に交差が生じていないか否か
を判定する処理等を行ない、凹凸型多角形領域テーブル
を自動生成することができる。以上の結果、バランス関
係等を持つ2つの変数の異常発生の監視が容易となり、
しかも、時系列プロセスデータ等から学習処理により、
バランス関係等を示す多角形判定領域を自動生成するこ
とができる。さらには、任意に修正変更される多角形領
域が凸型だけでなく凹凸型でも、監視に利用することが
可能である、などの利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を説明するための
フローチャートである。
【図2】図1の処理を具体的に説明するための説明図で
ある。
【図3】図1を実施するシステム構成例を示すブロック
図である。
【図4】この発明の他の実施の形態を示すシステム構成
図である。
【図5】この発明のさらに他の実施の形態を示すシステ
ム構成図である。
【図6】この発明の別の実施の形態を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】図6を実施するためのシステム構成図である。
【図8】この発明のさらに別の実施の形態を示すシステ
ム構成図である。
【図9】図8の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【符号の説明】
100…処理装置、200…凸型多角形領域テーブル、
300…入力装置、400…出力装置、500…データ
ベース、600…代表点データメモリ、700…凹凸型
多角形領域テーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 光宏 東京都日野市富士町1番地 富士ファコム 制御株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユークリッド平面上に存在し、互いに関
    連する2つの変数の関係に対して凸型多角形で囲まれる
    凸型多角形領域を設定し、前記変数の各値がこの凸型多
    角形領域内にあるか否かを判断し、その結果を出力する
    ことを特徴とする多角形領域内外判定方法。
  2. 【請求項2】 互いに関連する2つの変数の各値を入力
    する入力手段と、互いに関連する2つの変数の関係を定
    義する凸型多角形領域テーブルと、前記入力変数の各値
    がこの凸型多角形領域テーブルにて定義される領域内に
    あるか否かを判断する処理手段と、その判断結果を出力
    する出力手段とを備えたことを特徴とする多角形領域内
    外判定装置。
  3. 【請求項3】 前記処理手段は前記凸型多角形領域テー
    ブルを作成するために、前記入力変数のそれぞれの値が
    存在し得る平面を格子状に細分化して、各値の存在する
    点から求めた平均値と標準偏差とから各格子領域毎に代
    表点を抽出することを特徴とする請求項2に記載の多角
    形領域内外判定装置。
  4. 【請求項4】 前記処理手段に、前記代表点データから
    凸包を生成し、凸型多角形領域テーブルを自動生成する
    学習機能を持たせたことを特徴とする請求項3に記載の
    多角形領域内外判定装置。
  5. 【請求項5】 ユークリッド平面上に存在し、互いに関
    連する2つの変数の関係に対して凹凸型多角形で囲まれ
    る凹凸型多角形領域を設定し、前記変数の各値がこの凹
    凸型多角形領域内にあるか否かを判断し、その結果を出
    力することを特徴とする多角形領域内外判定方法。
  6. 【請求項6】 互いに関連する2つの変数を入力する入
    力手段と、互いに関連する2つの変数の関係を定義する
    凹凸型多角形領域テーブルと、前記入力変数の各値がこ
    の凹凸型多角形領域テーブルにて定義される領域内にあ
    るか否かを判断する処理手段と、その判断結果を出力す
    る出力手段とを備えたことを特徴とする多角形領域内外
    判定装置。
  7. 【請求項7】 前記凹凸型多角形領域テーブルを更新す
    べく凹凸型多角形の頂点データが入力されたときは、前
    記処理手段は多角形領域を構成する辺に交差が生じてい
    るか否かを判定する線分交差判定処理と、多角形領域が
    凸型なのか凹凸型なのかを判定する領域形状判定処理
    と、凹凸型多角形領域のときは凹型部分を重なりなく覆
    う独立な三角形の集合として抽出する最小三角形領域抽
    出処理を行ない、凹凸型多角形領域テーブルを更新する
    ことを特徴とする請求項6に記載の多角形領域内外判定
    装置。
JP32653096A 1996-12-06 1996-12-06 多角形領域内外判定方法および装置 Pending JPH10171520A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4819273B2 (ja) * 1999-11-26 2011-11-24 プロセス プラント コンピューティング リミテッド 多変量プロセス

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