JPH10170338A - リニアセンサの暗電流雑音補正方法及び暗電流雑音補正回路 - Google Patents

リニアセンサの暗電流雑音補正方法及び暗電流雑音補正回路

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JPH10170338A
JPH10170338A JP8340453A JP34045396A JPH10170338A JP H10170338 A JPH10170338 A JP H10170338A JP 8340453 A JP8340453 A JP 8340453A JP 34045396 A JP34045396 A JP 34045396A JP H10170338 A JPH10170338 A JP H10170338A
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dark current
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JP8340453A
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Tsutomu Takayama
勉 高山
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗電流雑音の温度による変動、又は、暗電流
ムラが大きい場合に、該暗電流ムラの温度による変動を
考慮して暗電流雑音を正確に補正することができるCC
Dリニアセンサの暗電流雑音補正方法及び暗電流雑音補
正回路を提供する。 【解決手段】 時刻t3から時刻t4の期間に出力され
た電荷即ち転送部133において発生した暗電流雑音
に、転送部133で発生する暗電流雑音と光電変換画素
部131で発生する暗電流雑音とのレベル差に応じて設
定される係数kを乗算し、その結果を、時刻t9から時
刻t10の期間に出力された信号から減算する。これに
より、暗電流雑音の温度による変動を考慮して、暗電流
雑音を正確に補正することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置等に
用いられるリニアセンサの暗電流雑音補正方法及び暗電
流雑音補正回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置に固体リニアセンサ
を用いることは良く知られている。固体リニアセンサの
代表的なものとして、CCDリニアセンサがある。
【0003】図13は、CCDリニアセンサの構成を簡
単に示した図である。同図において、131a、131
b、131c、131d…は、例えばフォトダイオード
からなる光電変換画素であり、該光電変換画素131
a、131b、131c、131d…をライン状に配置
することにより光電変換画素部131が構成されてい
る。光電変換画素131a、131b、131c、13
1d…は、それぞれ、入射された光を光電変換すること
により得られる電荷を蓄積する。132は、各光電変換
画素部131に蓄積された電荷を移送する移送ゲートで
あり、133a、133b、133c、133d…は、
各光電変換画素131a、131b、131c、131
d…から移送された電荷を順次転送する転送部であり、
134は、転送部133a、133b、133c、13
3d…(以下、転送部133という)から転送された電
荷をライン状の出力信号として出力する出力回路であ
る。
【0004】このようなCCDリニアセンサにおいて、
光電変換画素部131及び転送部133に光が入射しな
い状態であっても、雑音即ち暗電流雑音が発生すること
が知られている。また、この暗電流雑音が、例えば8〜
10℃の温度上昇に対して約2倍の割合で増加すること
や、光電変換画素部131及び転送部133における電
荷の蓄積時間にほぼ比例することは、周知の事実であ
る。
【0005】従来、このような暗電流雑音を除去するた
めに、光電変換画素部131における光電変換により得
られた出力信号から予め設定されている所定値を減算す
ることによる暗電流雑音補正、又は、予め遮光された状
態で得られる出力信号をメモリに記憶しておき、実際に
光電変換により得られた出力信号からメモリに記憶され
た信号を減算することによる暗電流雑音補正が行われて
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のCCDリニアセンサによれば、当該CCDリニアセ
ンサが用いられている画像形成装置の周囲温度や、画像
形成装置の内部温度の変化に対する配慮がされていなか
った為、暗電流雑音の温度による変動に対して正確な補
正を行うことができないという問題点があった。
【0007】特に、近年、画像形成装置の高解像度化や
高速化に伴うCCDリニアセンサの駆動周波数の高速化
や転送パルス入力端子における容量の増大化により、C
CDリニアセンサ内部の消費電力が増加し、連続的に転
送を繰り返したときにCCDリニアセンサ内部が発熱し
て暗電流雑音が徐々に増大するという点に対しては配慮
がされていなかった。
【0008】また、光電変換画素毎の暗電流雑音の差異
(以下、暗電流雑音ムラという)が大きい場合には、暗
電流雑音の正確な補正を行うことができないという問題
点があった。
【0009】本発明は、上記問題点を達成するためにな
されたもので、暗電流雑音の温度による変動、又は、暗
電流雑音ムラが大きい場合に、該暗電流雑音ムラの温度
による変動を考慮して暗電流雑音を正確に補正すること
ができる、リニアセンサの暗電流雑音補正方法及び暗電
流雑音補正回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の暗電流雑音補正方法は、電荷を蓄積する
光電変換画素部と、前記光電変換画素部に蓄積された電
荷が移送ゲートを介して移送されると共に該移送された
電荷を順次転送する転送部と、前記転送部により順次転
送された電荷を出力信号として出力する出力手段とを有
するリニアセンサの暗電流雑音補正方法であって、前記
光電変換画素部に第1のタイミングで所定時間電荷を蓄
積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電荷を前記
転送部に移送せずに、前記転送部に蓄積された暗電流電
荷をライン状の第1の信号として読み出して記憶し、前
記光電変換画素部に第2のタイミングで前記所定時間電
荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電荷
を前記転送部に移送して、該転送部に移送された電荷を
ライン状の第2の信号として読み出し、前記記憶された
第1の信号に所定値を乗算し、その乗算結果を前記第2
の信号から減算することを特徴とする。
【0011】請求項2の暗電流雑音補正方法は、上記請
求項1の暗電流雑音補正方法において、前記所定値が、
前記光電変換画素部に蓄積される暗電流雑音と前記転送
部に蓄積される暗電流雑音とのレベル差に応じて設定さ
れることを特徴とする。
【0012】請求項3の暗電流雑音補正方法は、電荷を
蓄積する光電変換画素部と、前記光電変換画素部に蓄積
された電荷が移送ゲートを介して移送されると共に該移
送された電荷を順次転送する転送部と、前記転送部によ
り順次転送された電荷を出力信号として出力する出力手
段とを有するリニアセンサの暗電流雑音補正方法であっ
て、予め、前記リニアセンサを遮光状態にして前記光電
変換画素部に所定時間電荷を蓄積した後、前記光電変換
画素部に蓄積された暗電流電荷を前記転送部に移送し
て、該転送部に移送された電荷をライン状の第1の信号
として読み出して記憶し、前記光電変換画素部に第1の
タイミングで前記所定時間電荷を蓄積した後、前記光電
変換画素部に蓄積された電荷を前記転送部に移送せず
に、前記転送部に蓄積された暗電流電荷をライン状の第
2の信号として読み出して記憶し、前記光電変換画素部
に第2のタイミングで前記所定時間電荷を蓄積した後、
前記光電変換画素部に蓄積された電荷を前記転送部に移
送して、該転送部に移送された電荷をライン状の第3の
信号として読み出し、前記記憶された第1の信号に第1
の所定値を乗算し、前記記憶された第2の信号に第2の
所定値を乗算し、各乗算結果を前記第3の信号から減算
することを特徴とする。
【0013】請求項4の暗電流雑音補正方法は、上記請
求項3の暗電流雑音補正方法において、前記第1の所定
値及び第2の所定値はそれぞれ前記光電変換画素部に蓄
積される暗電流雑音と前記転送部に蓄積される暗電流雑
音とのレベル差に応じて設定されることを特徴とする。
【0014】請求項5の暗電流雑音補正方法は、電荷を
蓄積する光電変換画素部と、前記光電変換画素部に蓄積
された電荷が移送ゲートを介して移送されると共に該移
送された電荷を順次転送する転送部と、前記転送部によ
り順次転送された電荷を出力信号として出力する出力手
段とを有するリニアセンサの暗電流雑音補正方法であっ
て、予め、前記リニアセンサを遮光状態にして前記光電
変換画素部に所定時間電荷を蓄積した後、前記光電変換
画素部に蓄積された暗電流電荷を前記転送部に移送し
て、該転送部に移送された電荷をライン状の第1の信号
として読み出して記憶し、前記光電変換画素部に第1の
タイミングで前記所定時間電荷を蓄積した後、前記光電
変換画素部に蓄積された電荷を前記転送部に移送せず
に、前記転送部に蓄積された暗電流電荷をライン状の第
2の信号として読み出して記憶し、前記光電変換画素部
に第2のタイミングで前記所定時間電荷を蓄積した後、
前記光電変換画素部に蓄積された電荷を前記転送部に移
送して、該転送部に移送された電荷をライン状の第3の
信号として読み出し、前記第1の信号に前記第2の信号
を乗算した結果に所定値を乗算し、その結果を前記第3
の信号から減算することを特徴とする。
【0015】請求項6の暗電流雑音補正方法は、上記請
求項5の暗電流雑音補正方法において、前記所定値は、
前記光電変換画素部に蓄積される暗電流雑音と前記転送
部に蓄積される暗電流雑音とのレベル差に応じて設定さ
れることを特徴とする。
【0016】請求項7の暗電流雑音補正方法は、電荷を
蓄積する光電変換画素部と、前記光電変換画素部に蓄積
された電荷が移送ゲートを介して移送されると共に該移
送された電荷を順次転送する転送部と、前記転送部によ
り順次転送された電荷を出力信号として出力する出力手
段とを有するリニアセンサの暗電流雑音補正方法であっ
て、予め、前記リニアセンサを遮光状態にして前記光電
変換画素部に所定時間電荷を蓄積した後、前記光電変換
画素部に蓄積された暗電流電荷を前記転送部に移送し
て、該転送部に移送された電荷をライン状の第1の信号
として読み出して記憶し、前記リニアセンサの所定位置
の温度を検出し、前記光電変換画素部に所定のタイミン
グで前記所定時間電荷を蓄積した後、前記光電変換画素
部に蓄積された電荷を前記転送部に移送して、該転送部
に移送された電荷をライン状の第2の信号として読み出
し、前記第1の信号に前記検出された温度に応じて設定
される所定値を乗算し、その結果を前記第2の信号から
減算することを特徴とする。
【0017】請求項8の暗電流雑音補正方法は、上記請
求項7の暗電流雑音補正方法において、前記リニアセン
サの所定位置の温度は、前記リニアセンサの周囲温度で
あることを特徴とする。
【0018】請求項9の暗電流雑音補正方法は、上記請
求項7の暗電流雑音補正方法において、前記リニアセン
サの所定位置の温度は、前記リニアセンサのパッケージ
温度であることを特徴とする。
【0019】請求項10の暗電流雑音補正方法は、上記
請求項7の暗電流雑音補正方法において、前記リニアセ
ンサの所定位置の温度は、前記リニアセンサの内部のチ
ップ温度であることを特徴とする。
【0020】請求項11の暗電流雑音補正回路は、電荷
を蓄積する光電変換画素部と、前記光電変換画素部に蓄
積された電荷が移送ゲートを介して移送されると共に該
移送された電荷を順次転送する転送部と、前記転送部に
より順次転送された電荷を出力信号として出力する出力
手段とを有するリニアセンサの暗電流雑音補正回路であ
って、前記光電変換画素部に第1のタイミングで所定時
間電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された
電荷を前記転送部に移送せずに、前記転送部に蓄積され
た暗電流電荷をライン状の第1の信号として読み出して
記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記第
1の信号に所定値を乗算して出力する乗算手段と、前記
光電変換画素部に第2のタイミングで前記所定時間電荷
を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電荷を
前記転送部に移送して、該転送部に移送された電荷をラ
イン状の第2の信号として読み出し、前記第2の信号か
ら前記乗算手段の出力信号を減算する減算手段とを備え
ることを特徴とする。
【0021】請求項12の暗電流雑音補正回路は、上記
請求項11の暗電流雑音補正回路において、前記所定値
は、前記光電変換画素部に蓄積される暗電流雑音と前記
転送部に蓄積される暗電流雑音とのレベル差に応じて設
定されることを特徴とする。
【0022】請求項13の暗電流雑音補正回路は、電荷
を蓄積する光電変換画素部と、前記光電変換画素部に蓄
積された電荷が移送ゲートを介して移送されると共に該
移送された電荷を順次転送する転送部と、前記転送部に
より順次転送された電荷を出力信号として出力する出力
手段とを有するリニアセンサの暗電流雑音補正回路であ
って、予め、前記リニアセンサを遮光状態にして前記光
電変換画素部に所定時間電荷を蓄積した後、前記光電変
換画素部に蓄積された暗電流電荷を前記転送部に移送し
て、該転送部に移送された電荷をライン状の第1の信号
として読み出して記憶する第1の記憶手段と、前記光電
変換画素部に第1のタイミングで前記所定時間電荷を蓄
積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電荷を前記
転送部に移送せずに、前記転送部に蓄積された暗電流電
荷をライン状の第2の信号として読み出して記憶する第
2の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶された第1
の信号に第1の所定値を乗算して出力する第1の乗算手
段と、前記第2の記憶手段に記憶された第2の信号に第
2の所定値を乗算して出力する第2の乗算手段と、前記
光電変換画素部に第2のタイミングで前記所定時間電荷
を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電荷を
前記転送部に移送して、該転送部に移送された電荷をラ
イン状の第3の信号として読み出し、前記第3の信号か
ら前記第1の乗算手段の出力信号と前記第2の乗算手段
の出力信号とを減算する減算手段とを備えることを特徴
とする。
【0023】請求項14の暗電流雑音補正回路は、上記
請求項13の暗電流雑音補正回路において、前記第1の
所定値及び前記第2の所定値がそれぞれ、前記光電変換
画素部に蓄積される暗電流雑音と前記転送部に蓄積され
る暗電流雑音とのレベル差に応じて設定されることを特
徴とする。
【0024】請求項15の暗電流雑音補正回路は、電荷
を蓄積する光電変換画素部と、前記光電変換画素部に蓄
積された電荷が移送ゲートを介して移送されると共に該
移送された電荷を順次転送する転送部と、前記転送部に
より順次転送された電荷を出力信号として出力する出力
手段とを有するリニアセンサの暗電流雑音補正回路であ
って、予め、前記リニアセンサを遮光状態にして前記光
電変換画素部に所定時間電荷を蓄積した後、前記光電変
換画素部に蓄積された暗電流電荷を前記転送部に移送し
て、該転送部に移送された電荷をライン状の第1の信号
として読み出して記憶する第1の記憶手段と、前記光電
変換画素部に第1のタイミングで前記所定時間電荷を蓄
積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電荷を前記
転送部に移送せずに、前記転送部に蓄積された暗電流電
荷をライン状の第2の信号として読み出して記憶する第
2の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶された第1
の信号に前記第2の記憶手段に記憶された第2の信号を
乗算して出力する第1の乗算手段と、前記第1の乗算手
段の出力信号に所定値を乗算して出力する第2の乗算手
段と、前記光電変換画素部に第2のタイミングで前記所
定時間電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積さ
れた電荷を前記転送部に移送して、該転送部に移送され
た電荷をライン状の第3の信号として読み出し、前記第
3の信号から前記第2の乗算手段の出力信号を減算する
減算手段とを備えることを特徴とする。
【0025】請求項16の暗電流雑音補正回路は、上記
請求項15の暗電流雑音補正回路において、前記所定値
が、前記光電変換画素部に蓄積される暗電流雑音と前記
転送部に蓄積される暗電流雑音とのレベル差に応じて設
定されることを特徴とする。
【0026】請求項17の暗電流雑音補正回路は、電荷
を蓄積する光電変換画素部と、前記光電変換画素部に蓄
積された電荷が移送ゲートを介して移送されると共に該
移送された電荷を順次転送する転送部と、前記転送部に
より順次転送された電荷を出力信号として出力する出力
手段とを有するリニアセンサの暗電流雑音補正回路であ
って、予め、前記リニアセンサを遮光状態にして前記光
電変換画素部に所定時間電荷を蓄積した後、前記光電変
換画素部に蓄積された暗電流電荷を前記転送部に移送し
て、該転送部に移送された電荷をライン状の第1の信号
として読み出して記憶する記憶手段と、前記リニアセン
サの所定位置の温度を検出する温度検出手段と、前記温
度検出手段により検出された温度に応じて設定される所
定値を前記記憶手段に記憶された第1の信号に乗算して
出力する乗算手段と、前記光電変換画素部に所定のタイ
ミングで前記所定時間電荷を蓄積した後、前記光電変換
画素部に蓄積された電荷を前記転送部に移送して、該転
送部に移送された電荷をライン状の第2の信号として読
み出し、前記第2の信号から前記乗算手段の出力信号を
減算する減算手段とを備えることを特徴とする。
【0027】請求項18の暗電流雑音補正回路は、上記
請求項17の暗電流雑音補正回路において、前記リニア
センサの所定位置の温度が、前記リニアセンサの周囲温
度であることを特徴とする。
【0028】請求項19の暗電流雑音補正回路は、上記
請求項17の暗電流雑音補正回路において、前記リニア
センサの所定位置の温度が、前記リニアセンサのパッケ
ージ温度であることを特徴とする。
【0029】請求項20の暗電流雑音補正回路は、上記
請求項17の暗電流雑音補正回路において 前記リニア
センサの所定位置の温度が、前記リニアセンサの内部の
チップ温度であることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
【0031】(第1の実施の形態)まず最初に、本発明
の第1の実施の形態について、図1及び図2を参照して
説明する。
【0032】図1は、本実施の形態に係る暗電流雑音補
正方法を実現可能な回路構成を示すブロック図である。
【0033】同図において、11は、上述した図13に
示したように構成されるCCDリニアセンサであり、1
2は、CCDリニアセンサ11に接続され、該CCDリ
ニアセンサ11の駆動制御等を行うクロック発生回路で
ある。クロック発生回路12は、後述する移送ゲートパ
ルス信号φT、転送クロック信号φA及びφBを発生
し、CCDリニアセンサ11に入力する。10は、CC
Dリニアセンサ11の暗電流雑音を補正する補正回路で
ある。補正回路10は、A/Dコンバータ13と、メモ
リ14と、乗算回路15と、減算回路16とから構成さ
れている。
【0034】A/Dコンバータ13は、CCDリニアセ
ンサ11、クロック発生回路12、メモリ14及び減算
回路16に接続されている。A/Dコンバータ13は、
CCDリニアセンサ11から出力されたライン状の信号
をA/D変換してメモリ14又は減算回路16へ出力す
る。メモリ14は、A/Dコンバータ13の出力信号を
記憶する。
【0035】乗算回路15は、メモリ14と減算回路1
6との間に接続されている。乗算回路15は、該メモリ
14の出力信号に所定の係数kを乗じる乗算処理を行
い、その乗算処理の結果得られる信号を減算回路16に
出力する。
【0036】減算回路16は、A/Dコンバータ13を
介して得られたCCDラインセンサ11の出力信号から
乗算回路15の出力信号を減算する減算処理を行う。
【0037】図2は、CCDリニアセンサ11、クロッ
ク発生回路12、メモリ14及び減算回路16の信号出
力タイミングを示すタイミングチャートである。
【0038】具体的には、図2(a)は、クロック発生
回路12から出力される、CCDリニアセンサ11内の
移送ゲート132の駆動制御のためのパルス信号(以
下、移動ゲート制御パルスという)φTの出力タイミン
グを示している。移送ゲート132は、移送ゲート制御
パルス信号φTが“H”となったときに、各光電変換画
素131a、131b、131c、131d…に蓄えら
れた電荷を転送部133に移送する。
【0039】図2(b)及び図2(c)は、それぞれ、
クロック発生回路12から出力される転送クロック信号
φA、φBの出力タイミングを示している。通常、転送
クロック信号φA、φBの1周期におけるパルス数は光
電変換画素部131の画素数とほぼ等しく設定され、ま
た、転送クロック信号φA及びφBは、共にデューティ
比50%で、且つ互いに逆相で供給される。
【0040】図2(d)は、CCDリニアセンサ11の
出力信号の出力タイミングを示している。CCDリニア
センサ11の出力信号は、通常負極性信号として出力さ
れる。CCDリニアセンサ11の出力信号には暗電流雑
音が含まれており、出力回路134が発生する熱によ
り、光電変換画素部131及び転送部133の、出力回
路134に近接する端部側にある部分ほど、発生する暗
電流雑音が大きくなる。
【0041】図2(e)は、メモリ14の出力信号の出
力タイミングを示しており、図2(f)は、減算回路1
6の出力信号の出力タイミングを示している。図2
(e)及び図2(f)は、分かり易く説明するために、
アナログ信号を想定して図示されている。
【0042】図2に示すように、転送クロック信号φ
A、φBが時刻t1から時刻t2の期間にCCDリニア
センサ11の転送部133に入力されると、時刻t1以
前に転送部133において発生した不要電荷が、時刻t
1からt2の期間に出力回路134から出力される。
【0043】そして、転送クロック信号φA及びφBが
時刻t3から時刻t4の期間にCCDリニアセンサ11
に対して出力されると、時刻t2から時刻t3の期間に
転送部133に蓄積された電荷、即ち転送部133の暗
電流雑音を示す信号が、時刻t3からt4間の期間に出
力回路134から出力される。この出力信号は、A/D
コンバータ13を介してメモリ14に送られ、メモリ1
4に記憶される。
【0044】次に、時刻t5において移送ゲート制御パ
ルスφTが出力されると、時刻t5以前に光電変換画素
部131に蓄えられた電荷が転送部133に移送され
る。転送クロック信号φA、φBが時刻t6から時刻t
7の期間にCCDリニアセンサ11に対して出力される
と、転送部133に移送された電荷が時刻t6からt7
の期間に出力回路134から出力される。
【0045】この状態で、時刻t8において移送ゲート
制御パルスφTが出力されると、時刻t5から時刻t8
の期間に光電変換画素部131に蓄積された電荷、即ち
入射光に応じた出力信号及び暗電流雑音が、転送部13
3に転送される。そして、転送クロック信号φA、φB
が時刻t9から時刻t10の期間にCCDリニアセンサ
11に対して出力されると、転送部133に転送された
信号が、時刻t9から時刻t10の期間に出力回路13
4から出力される。
【0046】なお、移送ゲート制御パルスφTのパルス
間隔即ち時刻t5から時刻t8までの期間は、時刻t2
から時刻t3までの期間とほぼ等しく設定される。
【0047】時刻t9から時刻t10の期間におけるC
CDリニアセンサ11からの信号の出力と同時に、転送
部133の暗電流雑音を示す信号としてメモリ14に記
憶された信号が乗算回路15に入力される。乗算回路1
5では、所定の係数kをメモリ14から入力された信号
に乗じる乗算処理が行われる。乗算回路15による乗算
処理の結果は、演算処理16に対して出力される。
【0048】演算回路16では、A/Dコンバータ13
を介して入力されたCCDリニアセンサ11の出力信号
から乗算処理15の出力信号を減算する減算処理が行わ
れ、これによりCCDリニアセンサ11の出力信号に含
まれる暗電流雑音が除去される。
【0049】なお、乗算回路15では、光電変換画素部
131で発生する暗電流雑音レベルと転送部133で発
生する暗電流雑音レベルとの構造上の違いから生じる雑
音レベルの差や、時刻t7から時刻t9の期間に蓄積さ
れる転送部133の暗電流雑音によるレベル差に応じて
設定される所定の比率kを、メモリ14の出力信号に乗
じる乗算処理が行われる。乗算回路15において行われ
る乗算処理について、図3〜図5を参照して詳細に説明
する。
【0050】図3は、図13に示した光電変換画素部1
31、移送ゲート132及び転送部133の構造の一例
を示す断面図であり、図4(a)〜(c)はそれらの電
荷分布を示した説明図である。
【0051】図3において、31はp型半導体シリコン
基板(以下、p−Si基板という)である。32は、p
−Si基板31との間にpn接合フォトダイオードを形
成することにより光電変換画素部131として機能する
n+領域であり、33は、適当な深さの電位井戸を形成
するn−領域である。
【0052】34及び35は、多結晶Siなどからなる
電極である。電極34は、移送ゲート制御パルスφTで
ある正パルス電圧を印加することにより、光電変換画素
部131に蓄積された信号電荷を転送部133に移送す
る移送ゲートとして機能する。電極35は、転送クロッ
クパルス信号φAを印加することによって信号電荷を転
送する転送部133として機能する。36は、アルミニ
ウムなどによって形成される遮光膜である。
【0053】信号電荷と暗電流雑音電荷の流れを、図4
(a)〜(c)を参照して説明する。
【0054】図4(a)において、n+領域32によっ
て適当な深さの電位井戸42が形成され、ここに、上述
した時刻t5からt8の期間に入射された光によって電
子が励起されたことにより発生した信号電荷46と暗電
流雑音電荷47とが蓄積される。
【0055】また、n−領域33によって形成される電
位井戸44には、上述したように時刻t7からt8の期
間に転送クロックパルスφAが“0”レベルに固定とな
っている為、暗電流雑音電荷48が蓄積される。
【0056】そして、時刻t8において、電極34に移
送ゲート制御パルスφTとしての正電圧パルスが印加さ
れ、同時に電極35にも正電圧が印加されると、図4
(b)に示すように電極34及び電極35の電位43、
44が下がる。従って、図4(a)の電位井戸42に蓄
積されていた信号電荷46と暗電流雑音電荷47が転送
部133に移送され、暗電流雑音電荷48に加算されて
暗電流雑音電荷49となる。
【0057】次に、図4(c)に示すように電極34の
電位が元に戻ると、電位障壁43が形成され、信号電荷
46及び暗電流雑音電荷49は、電極35の部分の電位
井戸44に全て蓄積される。また、時刻t8からt9の
期間に転送クロックパルスφAが“1”レベルに固定さ
れると、暗電流雑音電荷49は更に増加する(暗電流雑
音電荷50)。
【0058】そして、時刻t9からt10の期間に、電
極35に転送クロックパルス電圧φBが印加されること
により、(紙面の垂直方向に)信号電荷46と暗電流雑
音電荷50が転送される。
【0059】このように、時刻t9からt10の期間に
CCDリニアセンサ11から出力される信号には、時刻
t5からt8の期間に蓄積された光電変換画素部131
の暗電流雑音電荷と時刻t7からt9の期間に蓄積され
た転送部133の暗電流雑音電荷とが加算されたものと
なる。一方、予めメモリ14に記憶された信号は、時刻
t2からt3の期間に転送クロックパルスφAが“0”
レベルに固定となっているときに蓄積された転送部13
3の暗電流雑音電荷である。
【0060】図3に示したように、光電変換画素部13
1と転送部133は、n+領域32とn−領域33との
構造上の違いから、暗電流雑音電荷の発生量が異なる。
一般に、電位井戸が深いほど暗電流雑音電荷の発生量は
少ない。
【0061】図5は、単位時間に発生する暗電流雑音電
荷の温度との関係を示した図である。同図において、転
送部133で発生する暗電流雑音電荷は光電変換画素部
131で発生する暗電流雑音電荷の2倍としている。ま
た、上述したように、暗電流雑音電荷は温度によって加
速度的に増大することが知られており、ここでは10℃
毎に2倍に増大するものとする。
【0062】ここで、時刻t2から時刻t3の期間と時
刻t5から時刻t8の期間とは等しいものとし、時刻t
7から時刻t9の期間は時刻t2から時刻t3の期間の
10分の1とする。
【0063】メモリ14に記憶された暗電流雑音を示す
信号を“1”とすると、時刻t9から時刻t10の期間
にCCDリニアセンサ11から出力された信号には、光
電変換画素部131で発生する暗電流雑音信号が“0.
5”、転送部133で発生する暗電流雑音信号が“0.
1”となり、合計で“0.6”の暗電流雑音信号が含ま
れていることになる。従って、乗算回路15の係数kの
値を“0.6”に設定することにより、時刻t9からt
10の期間にCCDリニアセンサ11から出力された信
号に含まれる暗電流雑音信号を正確に除去することがで
きる。
【0064】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、メモリ14に記憶した、暗電流雑音雑音を示す信号
に、上述した手法により設定された係数kを乗算し、そ
の結果得られた値をCCDリニアセンサ11の出力信号
から減算するようにしたので、暗電流雑音が温度の変化
により変動する場合であっても、暗電流雑音を正確に補
正することが可能となる。
【0065】なお、上述した乗算回路15をA/Dコン
バータ13とメモリ14との間に設け、メモリ14には
乗算回路15による乗算処理の結果得られる信号を記憶
するようにしても、上述した構成と同様の効果をえられ
ることはいうまでもない。
【0066】また、減算回路16においてCCDリニア
センサ11の出力信号から減算される値は、時刻t2か
ら時刻t3の期間を変更することにより調整することが
可能である。
【0067】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について、図6及び図7を参照して説明す
る。
【0068】図6は、本実施の形態に係る暗電流雑音補
正方法を実現可能な回路構成を示すブロック図である。
【0069】同図において、補正回路10は、上述した
第1の実施の形態の図1に示した補正回路10のメモリ
14及び乗算回路15に代えて第1のメモリ61及び第
1の乗算回路63を設けるとともに、第1のメモリ61
及び第1の乗算回路63と並列に、第2のメモリ62及
び第2の乗算回路64を設けたものである。これ以外の
構成は、図1に示した構成と同様であるので、同一の構
成要素には同一番号を付しておく。
【0070】図7(a)〜(g)は、CCDリニアセン
サ11、クロック発生回路12、第1のメモリ61、第
2のメモリ62、第1の乗算回路63、第2の乗算回路
64及び減算回路16の信号出力タイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【0071】具体的には、図7(a)は、クロック発生
回路12から出力される移動ゲート制御パルスφTの出
力タイミングを示し、図7(b)及び図7(c)は、そ
れぞれクロック発生回路12から出力される転送クロッ
ク信号φA、φBの出力タイミングを示し、図7(d)
は、CCDリニアセンサ11の出力信号の出力タイミン
グを示している。
【0072】図7(e)及び図7(f)は、それぞれ第
1のメモリ61及び第2のメモリ62の出力信号の出力
タイミングを示している。図7(g)は、減算回路16
の出力信号の出力タイミングを示している。図7
(e)、図7(f)及び図7(g)は、分かり易く説明
するために、アナログ信号を想定して図示されている。
【0073】まず、時刻t21において移送ゲート制御
パルスφTが入力されると、時刻t21以前に光電変換
画素部131に蓄積された不要電荷が転送部133に移
送され、転送クロック信号φA、φBが時刻t22から
時刻t23の期間にCCDリニアセンサ11に入力され
ると、転送部133に移送された電荷が時刻t22から
時刻t23の期間に出力回路134から出力される。
【0074】そして、時刻t24において移送ゲート制
御パルスφTが入力されると、時刻t21から時刻t2
4の期間に光電変換画素部131に蓄積された電荷が転
送部133に移送され、転送クロック信号φA、φBが
時刻t25からt26の期間にCCDリニアセンサ11
に入力されると、転送部133に移送された電荷が出力
回路134から出力される。この出力信号は、A/Dコ
ンバータ13を介して第2のメモリ62に送られ、第2
のメモリ62に記憶される。
【0075】ところで、時刻t21から時刻t26の期
間中、少なくとも時刻t21からt24の期間中、CC
Dリニアセンサ11は、例えばメカニカルな遮光板を設
けたり黒原稿をスキャニングする等の手法により、遮光
若しくは遮光と同等な状態とされる。従って、時刻t2
1から時刻t24の期間に光電変換画素部131に蓄積
された電荷は暗電流雑音のみとなる。このようにして取
り出された暗電流雑音は、上述したように時刻t24に
入力される移送ゲート制御パルスφTによって転送部1
33に転送され、A/Dコンバータ13を介して第2の
メモリ62に記憶される。なお、図7(d)に示すよう
に、時刻ta、tb及びtcにおけるCCDリニアセン
サ11の出力信号には、光電変換画素部131の暗電流
雑音ムラが現れている。
【0076】なお、時刻t21から時刻t26の期間に
行われる動作は、例えば図6に示したCCDリニアセン
サ11及び暗電流雑音補正回路10を採用する画像形成
装置の製造ラインにおける調整行程の際、又は、画像形
成装置の設置の際に行うようにしてもよく、また、原稿
のスキャニングの直前に行うようにしてもよい。
【0077】転送クロックφA、φBが時刻t27から
時刻t28の期間にCCDリニアセンサ11に入力され
ると、それまでに転送部133に蓄積された電荷が時刻
t27から時刻t28の期間に出力回路134から出力
される。そして、転送クロックφA、φBが時刻t29
から時刻t30の期間にCCDリニアセンサ11に入力
されると、時刻t28から時刻t29の期間に転送部1
33に蓄積された電荷、すなわち転送部133の暗電流
雑音を示す信号が、時刻t29から時刻t30の期間に
出力回路134から出力される。この出力信号はA/D
コンバータ13を介して第1のメモリ61に送られ、該
第1のメモリ61に記憶される。
【0078】時刻t31において移送ゲート制御パルス
φTがCCDリニアセンサ11に入力されると、時刻t
31以前に光電変換画素部131に蓄えられた電荷が転
送部133に移送される。時刻t32から時刻t33の
期間に転送クロック信号φA、φBがCCDリニアセン
サ11に入力されると、転送部133に移送された電荷
が時刻t32から時刻t33の期間に出力回路134か
ら出力される。
【0079】この状態で、時刻t34において移送ゲー
ト制御パルスφTがCCDリニアセンサ11に入力され
ると、時刻t31から時刻t34の期間に光電変換画素
部131に蓄えられた電荷即ち入射光に応じた出力信号
及び暗電流雑音が転送部133に移送される。そして、
転送クロック信号φA、φBが時刻t35から時刻t3
6の期間にCCDリニアセンサ11に入力されると、転
送部133に移送された信号が時刻t35から時刻t3
6の期間に出力回路134から出力される。
【0080】時刻t35からt36の期間におけるCC
Dリニアセンサ11からの信号の出力と同時に、第1の
メモリ61及び第2のメモリ62に記憶された信号がそ
れぞれ第1の乗算回路63、第2の乗算回路64に入力
される。第1の乗算回路63では、所定の係数k1を第
1のメモリ61の出力信号に乗じる処理が行われ、第2
の乗算回路64では、所定の係数k2を第2のメモリ6
2の出力信号に乗じる処理が行われる。第1の乗算回路
63及び第2の乗算回路64による乗算処理の結果は、
減算回路16に送られる。
【0081】減算回路16では、A/Dコンバータ13
を介して入力されたCCDリニアセンサ11の出力信号
から、第1の乗算回路63の出力信号及び第2の乗算回
路64の出力信号を減算する減算処理が行われる。これ
によりCCDリニアセンサ11の出力信号に含まれる暗
電流雑音が除去される。
【0082】第1の乗算回路63及び第2の乗算回路6
4では、光電変換画素部131で時刻t31から時刻t
34の期間に発生する暗電流雑音と時刻t21から時刻
t24の期間に発生する暗電流雑音との時刻の違いから
生じる雑音レベルの差や、時刻t33から時刻t35の
期間に蓄積される転送部133の暗電流雑音によるレベ
ル差に応じて設定される所定の比率k1、k2を第1の
メモリ61及び第2のメモリ62の出力信号に乗じる乗
算処理が、それぞれ行われる。
【0083】このように、本実施の形態によれば、CC
Dリニアセンサ11を、例えばメカニカルな遮光板を設
けたり黒原稿をスキャニングする等の手法により、遮光
若しくは遮光と同等な状態としたときに光電変換画素部
131に蓄積された電荷を第2のメモリ62に記憶し、
その電荷信号を、第1のメモリ61に記憶された転送部
133の暗電流雑音と共にCCDリニアセンサ11の出
力信号から減算するようにしたので、例えば図7(d)
の時刻ta、tb及びtcに現れているような光電変換
画素131の暗電流雑音ムラを除去することが可能とな
り、より正確な暗電流雑音除去を行うことができる。
【0084】なお、第1の乗算回路63及び第2の乗算
回路64は、それぞれ第1のメモリ61及び第2のメモ
リ62の前段にそれぞれ配置するように構成してもよい
ことは当然である。
【0085】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態について、図8及び図9を参照して説明す
る。
【0086】図8は、本実施の形態に係るCCDライン
センサの暗電流雑音補正方法を実現可能な回路構成を示
すブロック図である。
【0087】同図において、補正回路10は、上述した
第2の実施の形態の図6に示した補正回路10の第1の
乗算回路63及び第2の乗算回路64の代わりに、第1
のメモリ61と第2のメモリ62とに接続されて第1の
メモリ61の出力信号と第2のメモリ62の出力信号と
の乗算処理を行う乗算回路81を設けると共に、該乗算
回路81の出力信号に所定の係数kを乗じる乗算回路8
2を乗算回路81と減算回路16との間に設けたもので
ある。これ以外の構成は、図6に示した構成と同様であ
る。
【0088】図9(a)〜(h)は、CCDリニアセン
サ11、クロック発生回路12、第1のメモリ61、第
2のメモリ62、乗算回路81及び減算回路16におけ
る、信号の出力タイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【0089】具体的には、図9(a)は、クロック発生
回路12から出力される移動ゲート制御パルスφTの出
力タイミングを示し、図9(b)及び図9(c)は、そ
れぞれクロック発生回路12から出力される転送クロッ
ク信号φA、φBの出力タイミングを示し、図9(d)
は、CCDリニアセンサ11の出力信号の出力タイミン
グを示している。
【0090】図9(e)及び図9(f)は、それぞれ第
1のメモリ61及び第2のメモリ62の出力信号の出力
タイミングを示している。更に、図9(g)は乗算回路
81の出力信号の出力タイミング、図9(h)は減算回
路16の出力信号の出力タイミングをそれぞれ示してい
る。図9(e)〜図9(h)は、分かり易く説明するた
めに、アナログ信号を想定して図示されている。
【0091】同図において、時刻t41から時刻t54
の期間における各構成要素の動作と信号の出力タイミン
グとの関係は、上述した第2の実施の形態で示した図7
における時刻t21から時刻t34の期間における各構
成要素の動作と信号の出力タイミングとの関係と同様で
ある。
【0092】時刻t55から時刻t56の期間に、第1
のメモリ61の出力信号と第2のメモリ62の出力信号
とが乗算回路81で乗算される。乗算回路81による乗
算結果は乗算回路82に入力され、所定の係数kを乗じ
られる。その結果は、減算回路16に入力され、A/D
コンバータ13を介して送られてくる時刻t55から時
刻t56の期間のCCDリニアセンサ11の出力信号か
ら減算される。
【0093】乗算回路82では、光電変換画素部131
で時刻t51〜t54の期間に発生する暗電流雑音レベ
ルと、時刻t41から時刻t44の期間に発生する暗電
流雑音の時刻の違いから生じる雑音レベルの差や、時刻
t53から時刻55の期間に蓄積される転送部133の
暗電流雑音のレベル差に応じて、乗算回路81からの出
力信号に所定の比率kが乗じられ、これにより暗電流雑
音の除去がより正確に行われる。
【0094】このように、本実施の形態に係る構成を採
用した場合にも、信号出力に含まれる暗電流雑音を正確
に除去することが可能となる。
【0095】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態について、図10及び図11を参照して説
明する。
【0096】図10は、本実施の形態に係るCCDライ
ンセンサの暗電流雑音補正方法を実現可能な回路構成を
示すブロック図である。
【0097】同図において、補正回路10は、上述した
第1の実施の形態の図1に示した暗電流雑音補正回路1
0における、メモリ14の出力信号に所定の係数kを乗
じる乗算処理を行う乗算回路15に代えて、CCDリニ
アセンサ11の周囲温度を検出する温度検出回路101
の出力に対応した係数を設定する係数設定回路102か
ら入力される係数をメモリ14の出力信号に乗算する乗
算回路103を設けて構成されている。なお、図10に
おいて上述した図1と同一の構成要素には同一番号を付
している。
【0098】図11(a)〜(h)は、CCDリニアセ
ンサ11、クロック発生回路12、メモリ14、乗算回
路103及び減算回路16の、信号の出力タイミングを
示すタイミングチャートである。
【0099】具体的には、図11(a)は、クロック発
生回路12から出力される移動ゲート制御パルスφTの
出力タイミングを示し、図11(b)及び図11(c)
は、それぞれクロック発生回路12から出力される転送
クロック信号φA、φBの出力タイミングを示し、図1
1(d)は、CCDリニアセンサ11の出力信号の出力
タイミングを示している。
【0100】図11(e)は、メモリ14の出力信号の
出力タイミングを示しており、図11(f)は乗算回路
103の出力信号の出力タイミングを示しており、図1
1(g)は減算回路16の出力信号の出力タイミングを
示している。図11(e)〜図11(g)は、分かり易
く説明するために、アナログ信号を想定して図示されて
いる。
【0101】まず、時刻t61において移送ゲート制御
パルスφTが入力されると、時刻t61以前に光電変換
画素部131に蓄積された不要電荷が転送部133に移
送され、転送クロック信号φA、φBが時刻t62から
時刻t63の期間にCCDリニアセンサ11に入力され
ると、転送部133に移送された電荷が時刻t62から
時刻t63の期間に出力回路134から出力される。
【0102】そして、時刻t64において移送ゲートパ
ルスφTが入力されると、時刻t61から時刻t64の
期間に光電変換画素部131に蓄積された電荷が転送部
133に移送され、転送クロック信号φA、φBが時刻
t16からt66の期間にCCDリニアセンサ11に入
力されると、転送部133に移送された電荷が、CCD
出力信号Srとして、出力回路134から出力される。
この出力信号Srは、A/Dコンバータ13を介してメ
モリ14に送られ、メモリ14に記憶される。
【0103】ところで、時刻t61から時刻t66の期
間中、少なくとも時刻t61からt64の期間中、CC
Dリニアセンサ11は、例えばメカニカルな遮光板を設
けたり黒原稿をスキャニングする等の手法により、遮光
若しくは遮光と同等な状態とされる。従って、時刻t6
1から時刻t64の期間に光電変換画素部131に蓄積
された電荷は暗電流雑音のみとなる。
【0104】また、時刻t61から時刻t64の期間
に、CCDリニアセンサ11の周囲温度が温度検出回路
101により検出される。検出された周囲温度は係数設
定回路102に入力される。係数設定回路102では、
後述する暗電流雑音補正のための係数設定基準値が、入
力された周囲温度に応じて設定される。
【0105】なお、時刻t61から時刻t66の期間に
行われる動作は、例えば図10に示したCCDリニアセ
ンサ11及び補正回路10が採用される画像形成装置の
製造ラインにおける調整行程の際、又は、画像形成装置
の設置の際に行うようにしてもよく、また、原稿のスキ
ャニングの直前に行うようにしてもよい。
【0106】時刻t67において移送ゲート制御パルス
φTがCCDリニアセンサ11に入力されると、時刻t
67以前に光電変換画素部131に蓄えられた電荷が転
送部133に移送される。時刻t68から時刻t69の
期間に転送クロック信号φA、φBがCCDリニアセン
サ11に入力されると、転送部133に移送された電荷
が時刻t68から時刻t69の期間に出力回路134か
ら出力される。
【0107】この状態で、時刻t70において移送ゲー
ト制御パルスφTがCCDリニアセンサ11に入力され
ると、時刻t67から時刻t70の期間に光電変換画素
部131に蓄えられた電荷即ち入射光に応じた出力信号
及び暗電流雑音が、転送部133に移送される。そし
て、転送クロック信号φA、φBが時刻t71から時刻
t72の期間にCCDリニアセンサ11に入力される
と、転送部133に移送された信号がCCD出力信号S
aとして、時刻t71から時刻t72の期間に出力回路
134から出力される。CCD出力信号Saは、A/D
コンバータ13を介して減算回路16に供給される。
【0108】このとき、メモリ14に記憶された暗電流
雑音信号Srが、時刻t71から時刻t72の期間に乗
算回路103に入力される。
【0109】更に、時刻t67から時刻t70の期間に
CCDリニアセンサ11の周囲温度が温度検出回路10
1により検出されて係数設定回路102に入力される。
係数設定回路102では、入力された周囲温度と上述し
た係数設定基準値との比較が行われ、その差分に応じた
係数kが決定される。
【0110】具体的には、係数kの設定は、例えば図1
2に示すようなテーブルに従って行われる。図12は、
時刻t61からt64の期間のCCDリニアセンサ11
の周囲温度Trと時刻t67からt70の期間のCCD
リニアセンサ11の周囲温度Taとの差Ta−Trと、
係数kとの関係を示す説明図である。
【0111】同図において、Ta−Trが0℃である場
合は係数kが1.0に設定され、Ta−Trが+10℃
である場合は係数kが2.0に設定され、以下+10℃
毎に係数kは2倍に増加する。また、Ta−Trが−1
0℃である場合は係数kが0.5、以下、−10℃毎に
係数kは0.5倍に減少する。これは、一般に、CCD
リニアセンサの暗電流雑音は約10℃の温度上昇毎に約
2倍の割合で増加する性質を利用したものである。
【0112】このようにして決定された係数kは、メモ
リ14から出力された暗電流雑音信号Srと共に乗算回
路103に入力される。乗算回路103では、暗電流雑
音信号Srに係数kを乗じる乗算処理が行われる。乗算
処理の結果信号k・Srは、減算回路16に供給され
る。減算回路16では、A/Dコンバータ13から入力
されたCCD出力信号Saから乗算結果信号k・Srを
減算する減算処理が行われる。この減算処理の結果、C
CDリニアセンサ11の出力信号Saから暗電流雑音を
除去した出力信号を得ることができる。
【0113】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、CCDリニアセンサ11の周囲温度を検出し、その
温度に応じて係数kを設定するようにしたので、暗電流
雑音の温度による変動を正確に補正可能となる。
【0114】なお、本実施の形態においては、CCDリ
ニアセンサ11の周囲温度を検出するように構成した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばC
CDリニアセンサ11のパッケージの表面にサーミスタ
を取り付けることによでパーケージの表面温度を検出し
たり、CCDリニアセンサ11内部にオンチップで設け
られたダイオードの出力を検出することによりチップ温
度を検出するように構成してもよいことはいうまでもな
い。
【0115】また、本実施の形態においては、メモリ1
4に入力される暗電流雑音信号は1種類のみであった
が、これを複数種類の温度値に対応した暗電流雑音信号
を記憶するようにして、暗電流雑音の温度による変動を
より精度よく補正することも可能となる。
【0116】また、本実施の形態における温度検出によ
る係数kの設定方法を、第2の実施の形態における係数
k1の設定や、第3の実施の形態における係数kの設定
に用いてもよい。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の暗電流
雑音補正方法又は請求項11の暗電流雑音補正回路によ
れば、光電変換画素部に第1のタイミングで所定時間電
荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電荷
を前記転送部に移送せずに、前記転送部に蓄積された暗
電流電荷をライン状の第1の信号として読み出して記憶
し、前記光電変換画素部に第2のタイミングで前記所定
時間電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積され
た電荷を前記転送部に移送して、該転送部に移送された
電荷をライン状の第2の信号として読み出し、前記記憶
された第1の信号に所定値を乗算し、その乗算結果を前
記第2の信号から減算するようにしたので、暗電流雑音
が温度によって変動する場合であっても、暗電流雑音を
正確に補正することができるという効果が得られる。
【0118】請求項2の暗電流雑音補正方法又は請求項
12の暗電流雑音補正回路によれば、前記所定値は、前
記光電変換画素部に蓄積される暗電流雑音と前記転送部
に蓄積される暗電流雑音とのレベル差に応じて設定され
るので、暗電流雑音が温度により変動する場合であって
も、暗電流雑音を正確に補正することができるという効
果が得られる。
【0119】請求項3の暗電流雑音補正方法及び請求項
13の暗電流雑音補正回路によれば、予め、前記リニア
センサを遮光状態にして前記光電変換画素部に所定時間
電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された暗
電流電荷を前記転送部に移送して、該転送部に移送され
た電荷をライン状の第1の信号として読み出して記憶
し、前記光電変換画素部に第1のタイミングで前記所定
時間電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積され
た電荷を前記転送部に移送せずに、前記転送部に蓄積さ
れた暗電流電荷をライン状の第2の信号として読み出し
て記憶し、前記光電変換画素部に第2のタイミングで前
記所定時間電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄
積された電荷を前記転送部に移送して、該転送部に移送
された電荷をライン状の第3の信号として読み出し、前
記記憶された第1の信号に第1の所定値を乗算し、前記
記憶された第2の信号に第2の所定値を乗算し、各乗算
結果を前記第3の信号から減算するようにしたので、暗
電流雑音が温度により変動する場合であっても、また光
電変換画素部の暗電流ムラが大きい場合に、暗流ムラの
温度による変動を考慮して暗電流雑音を正確に補正する
ことが可能となるという効果が得られる。
【0120】請求項4の暗電流雑音補正方法又は請求項
14の暗電流雑音補正回路によれば、第1の所定値及び
第2の所定値はそれぞれ前記光電変換画素部に蓄積され
る暗電流雑音と前記転送部に蓄積される暗電流雑音との
レベル差に応じて設定されるので、暗電流雑音が温度に
より変動する場合であっても、暗電流雑音を正確に補正
することができるという効果が得られる。
【0121】請求項5の暗電流雑音補正方法又は請求項
15の暗電流雑音補正回路によれば、予め、前記リニア
センサを遮光状態にして前記光電変換画素部に所定時間
電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された暗
電流電荷を前記転送部に移送して、該転送部に移送され
た電荷をライン状の第1の信号として読み出して記憶
し、前記光電変換画素部に第1のタイミングで前記所定
時間電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積され
た電荷を前記転送武に移送せずに、前記転送部に蓄積さ
れた暗電流電荷をライン状の第2の信号として読み出し
て記憶し、前記光電変換画素部に第2のタイミングで前
記所定時間電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄
積された電荷を前記転送部に移送して、該転送部に移送
された電荷をライン状の第3の信号として読み出し、前
記第1の信号に前記第2の信号を乗算した結果に所定値
を乗算し、その結果を前記第3の信号から減算するよう
にしたので、暗電流雑音を正確に除去することができる
という効果が得られる。
【0122】請求項6の暗電流雑音補正方法又は請求項
16の暗電流雑音補正回路によれば、前記所定値は、前
記光電変換画素部に蓄積される暗電流雑音と前記転送部
に蓄積される暗電流雑音とのレベル差に応じて設定され
るので、暗電流雑音が温度により変動する場合であって
も、また光電変換画素部の暗電流ムラが大きい場合に、
暗流ムラの温度による変動を考慮して暗電流雑音を正確
に補正することができるという効果が得られる。
【0123】請求項7の暗電流雑音補正方法又は請求項
17の暗電流雑音補正回路によれば、予め、リニアセン
サを遮光状態にして前記光電変換画素部に所定時間電荷
を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された暗電流
電荷を前記転送部に移送して、該転送部に移送された電
荷をライン状の第1の信号として読み出して記憶し、前
記リニアセンサの所定位置の温度を検出し、前記光電変
換画素部に所定のタイミングで前記所定時間電荷を蓄積
した後、前記光電変換画素部に蓄積された電荷を前記転
送部に移送して、該転送部に移送された電荷をライン状
の第2の信号として読み出し、前記第1の信号に前記検
出された温度に応じて設定される所定値を乗算し、その
結果を前記第2の信号から減算するようにしたので、暗
電流雑音の温度による変動、又は、光電変換画素部の暗
電流ムラが大きい場合に、該暗電流ムラの温度による変
動を考慮して暗電流雑音を正確に補正することができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る暗電流雑音補
正方法を実現可能な回路構成を示すブロック図である。
【図2】CCDリニアセンサ11、クロック発生回路1
2、メモリ14及び減算回路16の信号出力タイミング
を示すタイミングチャートである。
【図3】光電変換画素部131、移送ゲート132及び
転送部133の構造の一例を示す断面図である。
【図4】光電変換画素部131、移送ゲート132及び
転送部133の電荷分布を示した説明図である。
【図5】単位時間に発生する暗電流雑音電荷の温度との
関係を示した図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る暗電流雑音補
正方法を実現可能な回路構成を示すブロック図である。
【図7】CCDリニアセンサ11、クロック発生回路1
2、第1メモリ61、第2メモリ62、第1乗算回路6
3、第2乗算回路64及び減算回路16の信号出力タイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る暗電流雑音補
正方法を実現可能な回路構成を示すブロック図である。
【図9】CCDリニアセンサ11、クロック発生回路1
2、第1のメモリ61、第2のメモリ62、乗算回路8
1及び減算回路16における、信号の出力タイミングを
示すタイミングチャートである。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る暗電流雑音
補正方法を実現可能な回路構成を示すブロック図であ
る。
【図11】CCDリニアセンサ11、クロック発生回路
12、メモリ14、乗算回路103及び減算回路16
の、信号の出力タイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【図12】周囲温度Trと周囲温度Taとの差Ta−T
rと、係数kとの関係を示す説明図である。
【図13】従来のCCDリニアセンサの構成を示す説明
図である。
【符号の説明】 10 補正回路 11 CCDリニアセンサ 14 メモリ 15、81、82、103 乗算回路 16 減算回路 61 第1のメモリ 62 第2のメモリ 63 第1の乗算回路 64 第2の乗算回路 101 温度検出回路 102 係数設定回路

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電荷を蓄積する光電変換画素部と、前記
    光電変換画素部に蓄積された電荷が移送ゲートを介して
    移送されると共に該移送された電荷を順次転送する転送
    部と、前記転送部により順次転送された電荷を出力信号
    として出力する出力手段とを有するリニアセンサの暗電
    流雑音補正方法であって、 前記光電変換画素部に第1のタイミングで所定時間電荷
    を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電荷を
    前記転送部に移送せずに、前記転送部に蓄積された暗電
    流電荷をライン状の第1の信号として読み出して記憶
    し、 前記光電変換画素部に第2のタイミングで前記所定時間
    電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電
    荷を前記転送部に移送して、該転送部に移送された電荷
    をライン状の第2の信号として読み出し、 前記記憶された第1の信号に所定値を乗算し、その乗算
    結果を前記第2の信号から減算することを特徴とする暗
    電流雑音補正方法。
  2. 【請求項2】 前記所定値は、前記光電変換画素部に蓄
    積される暗電流雑音と前記転送部に蓄積される暗電流雑
    音とのレベル差に応じて設定されることを特徴とする請
    求項1に記載の暗電流雑音補正方法。
  3. 【請求項3】 電荷を蓄積する光電変換画素部と、前記
    光電変換画素部に蓄積された電荷が移送ゲートを介して
    移送されると共に該移送された電荷を順次転送する転送
    部と、前記転送部により順次転送された電荷を出力信号
    として出力する出力手段とを有するリニアセンサの暗電
    流雑音補正方法であって、 予め、前記リニアセンサを遮光状態にして前記光電変換
    画素部に所定時間電荷を蓄積した後、前記光電変換画素
    部に蓄積された暗電流電荷を前記転送部に移送して、該
    転送部に移送された電荷をライン状の第1の信号として
    読み出して記憶し、 前記光電変換画素部に第1のタイミングで前記所定時間
    電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電
    荷を前記転送部に移送せずに、前記転送部に蓄積された
    暗電流電荷をライン状の第2の信号として読み出して記
    憶し、 前記光電変換画素部に第2のタイミングで前記所定時間
    電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電
    荷を前記転送部に移送して、該転送部に移送された電荷
    をライン状の第3の信号として読み出し、 前記記憶された第1の信号に第1の所定値を乗算し、前
    記記憶された第2の信号に第2の所定値を乗算し、各乗
    算結果を前記第3の信号から減算することを特徴とする
    暗電流雑音補正方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の所定値及び第2の所定値はそ
    れぞれ、前記光電変換画素部に蓄積される暗電流雑音と
    前記転送部に蓄積される暗電流雑音とのレベル差に応じ
    て設定されることを特徴とする請求項3に記載の暗電流
    雑音補正方法。
  5. 【請求項5】 電荷を蓄積する光電変換画素部と、前記
    光電変換画素部に蓄積された電荷が移送ゲートを介して
    移送されると共に該移送された電荷を順次転送する転送
    部と、前記転送部により順次転送された電荷を出力信号
    として出力する出力手段とを有するリニアセンサの暗電
    流雑音補正方法であって、 予め、前記リニアセンサを遮光状態にして前記光電変換
    画素部に所定時間電荷を蓄積した後、前記光電変換画素
    部に蓄積された暗電流電荷を前記転送部に移送して、該
    転送部に移送された電荷をライン状の第1の信号として
    読み出して記憶し、 前記光電変換画素部に第1のタイミングで前記所定時間
    電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電
    荷を前記転送部に移送せずに、前記転送部に蓄積された
    暗電流電荷をライン状の第2の信号として読み出して記
    憶し、 前記光電変換画素部に第2のタイミングで前記所定時間
    電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電
    荷を前記転送部に移送して、該転送部に移送された電荷
    をライン状の第3の信号として読み出し、 前記第1の信号に前記第2の信号を乗算した結果に所定
    値を乗算し、その結果を前記第3の信号から減算するこ
    とを特徴とする暗電流雑音補正方法。
  6. 【請求項6】 前記所定値は、前記光電変換画素部に蓄
    積される暗電流雑音と前記転送部に蓄積される暗電流雑
    音とのレベル差に応じて設定されることを特徴とする請
    求項5に記載の暗電流雑音補正方法。
  7. 【請求項7】 電荷を蓄積する光電変換画素部と、前記
    光電変換画素部に蓄積された電荷が移送ゲートを介して
    移送されると共に該移送された電荷を順次転送する転送
    部と、前記転送部により順次転送された電荷を出力信号
    として出力する出力手段とを有するリニアセンサの暗電
    流雑音補正方法であって、 予め、前記リニアセンサを遮光状態にして前記光電変換
    画素部に所定時間電荷を蓄積した後、前記光電変換画素
    部に蓄積された暗電流電荷を前記転送部に移送して、該
    転送部に移送された電荷をライン状の第1の信号として
    読み出して記憶し、 前記リニアセンサの所定位置の温度を検出し、 前記光電変換画素部に所定のタイミングで前記所定時間
    電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電
    荷を前記転送部に移送して、該転送部に移送された電荷
    をライン状の第2の信号として読み出し、 前記第1の信号に前記検出された温度に応じて設定され
    る所定値を乗算し、その結果を前記第2の信号から減算
    することを特徴とする暗電流雑音補正方法。
  8. 【請求項8】 前記リニアセンサの所定位置の温度は、
    前記リニアセンサの周囲温度であることを特徴とする請
    求項7に記載の暗電流雑音補正方法。
  9. 【請求項9】 前記リニアセンサの所定位置の温度は、
    前記リニアセンサのパッケージ温度であることを特徴と
    する請求項7に記載の暗電流雑音補正方法。
  10. 【請求項10】 前記リニアセンサの所定位置の温度
    は、前記リニアセンサの内部のチップ温度であることを
    特徴とする請求項7に記載の暗電流雑音補正方法。
  11. 【請求項11】 電荷を蓄積する光電変換画素部と、前
    記光電変換画素部に蓄積された電荷が移送ゲートを介し
    て移送されると共に該移送された電荷を順次転送する転
    送部と、前記転送部により順次転送された電荷を出力信
    号として出力する出力手段とを有するリニアセンサの暗
    電流雑音補正回路であって、 前記光電変換画素部に第1のタイミングで所定時間電荷
    を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電荷を
    前記転送部に移送せずに、前記転送部に蓄積された暗電
    流電荷をライン状の第1の信号として読み出して記憶す
    る記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記第1の信号に所定値を乗
    算して出力する乗算手段と、 前記光電変換画素部に第2のタイミングで前記所定時間
    電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電
    荷を前記転送部に移送して、該転送部に移送された電荷
    をライン状の第2の信号として読み出し、前記第2の信
    号から前記乗算手段の出力信号を減算する減算手段とを
    備えることを特徴とする暗電流雑音補正回路。
  12. 【請求項12】 前記所定値は、前記光電変換画素部に
    蓄積される暗電流雑音と前記転送部に蓄積される暗電流
    雑音とのレベル差に応じて設定されることを特徴とする
    請求項11に記載の暗電流雑音補正回路。
  13. 【請求項13】 電荷を蓄積する光電変換画素部と、前
    記光電変換画素部に蓄積された電荷が移送ゲートを介し
    て移送されると共に該移送された電荷を順次転送する転
    送部と、前記転送部により順次転送された電荷を出力信
    号として出力する出力手段とを有するリニアセンサの暗
    電流雑音補正回路であって、 予め、前記リニアセンサを遮光状態にして前記光電変換
    画素部に所定時間電荷を蓄積した後、前記光電変換画素
    部に蓄積された暗電流電荷を前記転送部に移送して、該
    転送部に移送された電荷をライン状の第1の信号として
    読み出して記憶する第1の記憶手段と、 前記光電変換画素部に第1のタイミングで前記所定時間
    電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電
    荷を前記転送部に移送せずに、前記転送部に蓄積された
    暗電流電荷をライン状の第2の信号として読み出して記
    憶する第2の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶された第1の信号に第1の所
    定値を乗算して出力する第1の乗算手段と、 前記第2の記憶手段に記憶された第2の信号に第2の所
    定値を乗算して出力する第2の乗算手段と、 前記光電変換画素部に第2のタイミングで前記所定時間
    電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電
    荷を前記転送部に移送して、該転送部に移送された電荷
    をライン状の第3の信号として読み出し、前記第3の信
    号から前記第1の乗算手段の出力信号と前記第2の乗算
    手段の出力信号とを減算する減算手段とを備えることを
    特徴とする暗電流雑音補正回路。
  14. 【請求項14】 前記第1の所定値及び第2の所定値は
    それぞれ、前記光電変換画素部に蓄積される暗電流雑音
    と前記転送部に蓄積される暗電流雑音とのレベル差に応
    じて設定されることを特徴とする請求項13に記載の暗
    電流雑音補正回路。
  15. 【請求項15】 電荷を蓄積する光電変換画素部と、前
    記光電変換画素部に蓄積された電荷が移送ゲートを介し
    て移送されると共に該移送された電荷を順次転送する転
    送部と、前記転送部により順次転送された電荷を出力信
    号として出力する出力手段とを有するリニアセンサの暗
    電流雑音補正回路であって、 予め、前記リニアセンサを遮光状態にして前記光電変換
    画素部に所定時間電荷を蓄積した後、前記光電変換画素
    部に蓄積された暗電流電荷を前記転送部に移送して、該
    転送部に移送された電荷をライン状の第1の信号として
    読み出して記憶する第1の記憶手段と、 前記光電変換画素部に第1のタイミングで前記所定時間
    電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電
    荷を前記転送部に移送せずに、前記転送部に蓄積された
    暗電流電荷をライン状の第2の信号として読み出して記
    憶する第2の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶された第1の信号に前記第2
    の記憶手段に記憶された第2の信号を乗算して出力する
    第1の乗算手段と、 前記第1の乗算手段の出力信号に所定値を乗算して出力
    する第2の乗算手段と、 前記光電変換画素部に第2のタイミングで前記所定時間
    電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電
    荷を前記転送部に移送して、該転送部に移送された電荷
    をライン状の第3の信号として読み出し、前記第3の信
    号から前記第2の乗算手段の出力信号を減算する減算手
    段とを備えることを特徴とする雑音補正回路。
  16. 【請求項16】 前記所定値は、前記光電変換画素部に
    蓄積される暗電流雑音と前記転送部に蓄積される暗電流
    雑音とのレベル差に応じて設定されることを特徴とする
    請求項9〜11のいずれか1項に記載の暗電流雑音補正
    回路。
  17. 【請求項17】 電荷を蓄積する光電変換画素部と、前
    記光電変換画素部に蓄積された電荷が移送ゲートを介し
    て移送されると共に該移送された電荷を順次転送する転
    送部と、前記転送部により順次転送された電荷を出力信
    号として出力する出力手段とを有するリニアセンサの暗
    電流雑音補正回路であって、 予め、前記リニアセンサを遮光状態にして前記光電変換
    画素部に所定時間電荷を蓄積した後、前記光電変換画素
    部に蓄積された暗電流電荷を前記転送部に移送して、該
    転送部に移送された電荷をライン状の第1の信号として
    読み出して記憶する記憶手段と、 前記リニアセンサの所定位置の温度を検出する温度検出
    手段と、 前記温度検出手段により検出された温度に応じて設定さ
    れる所定値を前記記憶手段に記憶された第1の信号に乗
    算して出力する乗算手段と、 前記光電変換画素部に所定のタイミングで前記所定時間
    電荷を蓄積した後、前記光電変換画素部に蓄積された電
    荷を前記転送部に移送して、該転送部に移送された電荷
    をライン状の第2の信号として読み出し、前記第2の信
    号から前記乗算手段の出力信号を減算する減算手段とを
    備えることを特徴とする暗電流雑音補正回路。
  18. 【請求項18】 前記リニアセンサの所定位置の温度
    は、前記リニアセンサの周囲温度であることを特徴とす
    る請求項17に記載の暗電流雑音補正回路。
  19. 【請求項19】 前記リニアセンサの所定位置の温度
    は、前記リニアセンサのパッケージ温度であることを特
    徴とする請求項17に記載の暗電流雑音補正回路。
  20. 【請求項20】 前記リニアセンサの所定位置の温度
    は、前記リニアセンサの内部のチップ温度であることを
    特徴とする請求項17に記載の暗電流雑音補正回路。
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JP8340453A Pending JPH10170338A (ja) 1996-12-06 1996-12-06 リニアセンサの暗電流雑音補正方法及び暗電流雑音補正回路

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002202254A (ja) * 2000-10-30 2002-07-19 Dkk Toa Corp 光測定方法及び装置
US6982757B2 (en) 2000-07-11 2006-01-03 Canon Kabushiki Kaisha Image sensing apparatus
US8194297B2 (en) 2007-08-07 2012-06-05 Canon Kabushiki Kaisha Method for controlling linear sensor, and image reading apparatus
CN112763442A (zh) * 2020-12-25 2021-05-07 中国科学院合肥物质科学研究院 一种快速减小成像光谱仪反演误差的处理方法

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