JPH10169696A - ショックアブソーバ - Google Patents

ショックアブソーバ

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JPH10169696A
JPH10169696A JP35177196A JP35177196A JPH10169696A JP H10169696 A JPH10169696 A JP H10169696A JP 35177196 A JP35177196 A JP 35177196A JP 35177196 A JP35177196 A JP 35177196A JP H10169696 A JPH10169696 A JP H10169696A
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JP
Japan
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piston
cylinder
electrode
shock absorber
inner tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP35177196A
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English (en)
Inventor
Hidenori Sugano
秀則 菅野
Yukihisa Kajiyama
幸久 梶山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Seiki Co Ltd
Fuji Seiki KK
Original Assignee
Fuji Seiki Co Ltd
Fuji Seiki KK
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Publication date
Application filed by Fuji Seiki Co Ltd, Fuji Seiki KK filed Critical Fuji Seiki Co Ltd
Priority to JP35177196A priority Critical patent/JPH10169696A/ja
Publication of JPH10169696A publication Critical patent/JPH10169696A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御力の調整を容易にする。 【解決手段】 ピストン4を構成するピストン本体41
を導電性材料から構成する。シリンダ2を構成するイン
ナーチューブ22の内面に電極3を配設する。インナー
チューブ22内には電気粘性流体7を充填する。制御力
を変化させたい場合には、電極3への印可電圧の大きさ
を変化させて電気粘性流体7の粘性を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はショックアブソーバ
に関する。
【0002】
【従来の技術】ショックアブソーバは、例えば、コンベ
アライン中に配置され、コンベア上で搬送されている物
品をコンベア上の所定位置で停止させるストッパとして
利用されている。すなわち、シリンダ、あるいはピスト
ンに接続されているピストンロッドに直接的、又は受け
部材等を介して間接的に該物品が当接すると、粘性液体
が充填されたシリンダ内をピストンが相対的に移動し、
この際に発生する粘性抵抗等により、シリンダ又はピス
トンに作用する衝撃を緩和し、物品に損傷を与えないよ
う、緩やかに停止させるため利用されている。このほか
にも、ロボットアーム、スライドシリンダ、エアシリン
ダ等の動作をそれらの衝撃を緩和しつつ所定位置で停止
させるストッパや動作速度を調整するスピードコントロ
ーラとして利用されている。また、各種機械の振動を防
止する防振ダンパとしても利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ショックアブソーバ
は、上記したように各種の分野で利用されているが、制
御対象物の種類に応じて制御力を変化させたい場合は、
ピストン径や長さ、あるいはシリンダ径や長さの異なる
別のショックアブソーバを配設したりしなければならな
かった。一つのショックアブソーバであっても、シリン
ダ外部からオリフィス径を調整可能とすることにより、
制御力を調整することができるものもあるが、その都
度、作業者がショックアブソーバに触れて調整ねじを回
すといった作業を必要であり、面倒であった。
【0004】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、制御力を極めて容易に調整することができるショッ
クアブソーバを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のショックアブソーバは、粘性流体が充填さ
れたシリンダ内をピストンが摺動することにより、該ピ
ストン又はシリンダに作用する衝撃を緩和するショック
アブソーバにおいて、前記ピストンの少なくとも一部が
導電性材料からなると共に、前記シリンダに電極が配設
され、かつ前記粘性流体が該電極への印可電圧の大きさ
により粘性が変化する電気粘性流体であることを特徴と
する。
【0006】前記ピストンとしては、シリンダの内径よ
りも小さな外径で形成されたピストン本体と、該ピスト
ン本体の外面に装着された、外径がシリンダ内面に接す
る程度の大きさで形成されている環状部材と、を有して
構成され、該ピストン本体が導電性材料から、環状部材
が絶縁材料からそれぞれ形成されているものを用いるこ
とができる。また、前記電極は、略半管状に形成し、シ
リンダの内面に略対向して配設することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。図において、1は本実施の形態に
係るショックアブソーバであり、シリンダ2、電極3、
ピストン4及びピストンロッド5等を有して構成され
る。
【0008】シリンダ2は、筒状体から構成され、本実
施の形態では、大径のアウターチューブ21と、該アウ
ターチューブ21の内側に配設される小径のインナーチ
ューブ22とからなる2重筒構造のものを採用してお
り、インナーチューブ22内に電気粘性流体7が充填さ
れている。アウターチューブ21とインナーチューブ2
2との隙間23には、後述のピストンロッド5がシリン
ダ2内に進入したときにインナーチューブ22内から溢
れる分の電気粘性流体7を吸収するためのアキュムレー
タ24が配設されている。また、この際、電気粘性流体
7をインナーチューブ22内から隙間23側へ移動させ
るための貫通孔22aがインナーチューブ22に設けら
れている。また、アウターチューブ21及びインナーチ
ューブ22の両端部には、それぞれ蓋部材25,26が
配設されている。一方の蓋部材25には、ピストンロッ
ド5を挿通配設するための挿通孔25aが形成され、他
方の蓋部材26には、電気粘性流体7をシリンダ2内に
注入するための注入孔26aが形成されている。なお、
この注入孔26aは、電気粘性流体7を注入後、ねじ部
材26bにより閉塞される。
【0009】電極3,3は、図2に示したように、共に
略半管状に形成されて2つ配設され、一方が正極を他方
が負極を構成しており、本実施の形態では、この2つの
電極3,3がシリンダ2を構成するインナーチューブ2
2の内面に、略対向するように配設されている。なお、
各電極3,3にはリード線31,31がそれぞれ接続さ
れており、シリンダ2の外部に引き出され、電源(図示
せず)と接続されている。
【0010】ピストン4は、ピストン本体41と環状部
材42とから構成される。ピストン本体41は、導電性
材料からなると共に、略円筒状に形成され、略中心部に
は軸方向に沿って電気粘性流体7を還流させるための還
流孔41aが形成されている。還流孔41aにおけるピ
ストン本体41の先端面付近は大径に形成され、この大
径部41b内には、該還流孔41aを閉塞可能なボール
弁41cが配設されている。なお、符号41dは、該ボ
ール弁41cの離脱防止部材である。また、該ピストン
本体41は、シリンダ2のインナーチューブ22の内径
よりも小さな外径で形成され、該ピストン41の外面と
インナーチューブ22の内面との間に間隙22bが存在
している。この間隙22bが存在することにより、電極
3に通電すると導電性材料からなるピストン本体41が
帯電して電極として作用し、間隙22b内に存在してい
る電気粘性流体7の粘性が変化する。ここで、電気粘性
流体7の粘性を変化させるためには、電極間1mm当た
り数千ボルトの印可電圧が必要と言われている。従っ
て、間隙22bの径方向に沿った幅は、実用性を高める
べく印可電圧を低くするためにできるだけ小さいことが
好ましいが、製作性との関係から実用可能な幅として、
約0.2mm〜約0.5mmの範囲が好ましい。
【0011】環状部材42は、外径がシリンダ2のイン
ナーチューブ22の内面に接する程度の大きさで形成さ
れ、ピストン本体41の外面に装着されている。この環
状部材42は、絶縁材料からなり、ピストン本体41の
外面とインナーチューブ22の内面との間に形成される
上記した間隙22bの間隔を維持し、ピストン本体41
が帯電して電極として作用する機能を発揮させるために
配設されている。また、環状部材42の外周囲の一部に
は切り欠き溝42aが形成されており、この切り欠き溝
42aが本実施の形態ではオリフィスとして機能する。
なお、環状部材42にオリフィスを設けずに、インナー
チューブ22に孔や溝(図示せず)を複数形成するなど
して、これをオリフィスとして利用できることはもちろ
んである。
【0012】ピストンロッド5は、ピストン4を構成す
るピストン本体41の後端部に接続され、後端52が上
記した一方の蓋部材25の挿通孔25aからシリンダ2
の外方に突出している。このピストンロッド5には、先
端51側の端面とピストンロッド51の周面に開口する
液体流通孔53が設けられている。液体流通孔53の先
端51側の端面に開口する開口部は上記したピストン本
体41の還流孔41aに連通しており、該液体流通孔5
3は、還流孔41aと同様、ピストン4の復帰時に電気
粘性流体の還流路として機能する。なお、ピストンロッ
ド5は、ピストン本体41が導電性材料からなるため、
感電防止のため、非導電性材量から構成するか、非導電
性部材をピストン本体41との間に介在させて接続する
のが好ましい。
【0013】ここで、符号6は、ピストン4を一方の蓋
部材25側に押し付ける方向に付勢する復帰用スプリン
グであり、本実施の形態では、シリンダ2のインナーチ
ューブ22内において、一端がピストン本体41に、他
端が他方の蓋部材25の内面に当接するように配設され
ている。なお、復帰スプリング6の配設位置は、これに
限定されるものではなく、例えば、ピストンロッド5の
周囲に配設することができる。
【0014】次に、本実施の形態に係るショックアブソ
ーバ1の作用を説明する。例えば、該ショックアブソー
バ1をコンベアライン(図示せず)上の適宜位置に配設
する。コンベアライン上を搬送されてくる物品がピスト
ンロッド5の後端52に衝突すると、ピストン4はシリ
ンダ2のインナーチューブ22内を他方の蓋部材26方
向に移動する。インナーチューブ22内に充填された電
気粘性流体7は、ピストン本体41の還流孔41aがボ
ール弁41cによって閉塞されるため、ピストン4の環
状部材42に形成された切り欠き溝42aのみを通っ
て、ピストン4の後端側に流入する。これにより、電気
粘性流体7の粘性抵抗等が作用してピストン4は、この
抵抗を受けつつゆっくり移動する。
【0015】ピストンロッド5に当接していた物品が離
間し、ピストンロッド5への外力が解除されると、復帰
スプリング6により、ピストン4が一方の蓋部材25方
向へ移動し、現位置に復帰する。この際は、ボール弁4
1cが離脱防止部材41d側に寄り、還流孔41aが開
放されるため、電気粘性流体7は、該還流孔41a及び
ピストンロッド5に形成された液体流通孔53を経由
し、インナーチューブ22内においてピストン4の先端
側へ大量に流入する。従って、ピストン4の復帰時に
は、粘性抵抗等をほとんど受けることがなく、ピストン
4は速やかに復帰する。
【0016】ここで、例えば、コンベアライン上を搬送
されてくる物品の種類が変わり、電気粘性流体7の粘性
を変化させたい場合には、電極3,3に通電する。例え
ば、ピストン本体41の外面とインナーチューブ22の
内面との間隙22bの径方向に沿った幅が0.3mmの
場合に、例えば、約1000ボルトの電圧を印可する。
ピストン本体41は導電性材料からなるため、これによ
り帯電し、間隙22b内に存在する電気粘性流体の粘性
が変化する。さらに粘性を変化させたい場合には、印可
電圧の大きさを調整する。従って、本実施の形態によれ
ば、ピストン4のインナーチューブ22内における移動
速度を、電極3,3への印可電圧の大きさを変化させる
だけ容易に調整することができる。
【0017】なお、上記した実施の形態では、シリンダ
2として、アウターチューブ21とインナーチューブ2
2とからなる2重筒構造のものを用いているが、従来公
知の単一筒構造のものにも適用可能なことはもちろんで
ある。また、オリフィスや還流路の形成位置も、上記し
たものに限定されるものではなく、従来公知の種々の形
態を採用することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明のショックアブソーバによれば、
ピストンの少なくとも一部が導電性材料からなると共
に、シリンダ内に電気粘性流体が充填されている。従っ
て、電極への印可電圧の大きさを変化させるだけで、電
気粘性流体の粘性が変化するため、ショックアブソーバ
の制御力を制御対象にあわせて容易に調整することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のショックアブソーバの一の実
施の形態を示す縦断面図である。
【図2】図2は、図1のA−A線断面図である。
【図3】図3は、ピストンを構成する環状部材を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 ショックアブソーバ 2 シリンダ 21 アウターチューブ 22 インナーチューブ 3 電極 4 ピストン 41 ピストン本体 42 環状部材 5 ピストンロッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘性流体が充填されたシリンダ内をピス
    トンが摺動することにより、該ピストン又はシリンダに
    作用する衝撃を緩和するショックアブソーバにおいて、 前記ピストンの少なくとも一部が導電性材料からなると
    共に、前記シリンダに電極が配設され、かつ前記粘性流
    体が該電極への印可電圧の大きさにより粘性が変化する
    電気粘性流体であることを特徴とするショックアブソー
    バ。
  2. 【請求項2】 前記ピストンが、シリンダの内径よりも
    小さな外径で形成されたピストン本体と、該ピストン本
    体の外面に装着された、外径がシリンダ内面に接する程
    度の大きさで形成されている環状部材と、を有して構成
    され、該ピストン本体が導電性材料から、環状部材が絶
    縁材料からそれぞれ形成されている請求項1記載のショ
    ックアブソーバ。
  3. 【請求項3】 前記電極が、略半管状に形成され、シリ
    ンダの内面に略対向して配設されている請求項1又は2
    記載のショックアブソーバ。
JP35177196A 1996-12-12 1996-12-12 ショックアブソーバ Pending JPH10169696A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103836107A (zh) * 2014-01-04 2014-06-04 北京理工大学 电流变缓冲器
CN107314077A (zh) * 2017-07-13 2017-11-03 盐城市步高汽配制造有限公司 一种内外双线圈的双筒式磁流变减振器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103836107A (zh) * 2014-01-04 2014-06-04 北京理工大学 电流变缓冲器
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