JPH1016807A - ボールナット型パワーステアリング装置 - Google Patents

ボールナット型パワーステアリング装置

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JPH1016807A
JPH1016807A JP16928096A JP16928096A JPH1016807A JP H1016807 A JPH1016807 A JP H1016807A JP 16928096 A JP16928096 A JP 16928096A JP 16928096 A JP16928096 A JP 16928096A JP H1016807 A JPH1016807 A JP H1016807A
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JP
Japan
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piston
power steering
casing
worm shaft
steering device
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JP16928096A
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Inventor
Hiroshi Nakanishi
博 中西
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造を簡素化することができて、操舵フィー
リングをも向上させることのできるパワーステアリング
装置を提供すること。 【解決手段】 ウォームシャフト13の先端部をピスト
ン15内に収納するとともに、このウォームシャフト1
3内にトーションバー14の先端を固定的に連結し、こ
のウォームシャフト13とは別体に形成されてケーシン
グ10に対して摺動自在に組付けた作動ロッド20の内
端を、ピストン15の端部に連結するとともに、この作
動ロッド20の外端をケ−シング10から外方に突出さ
せて、これに車輪40側のナックルアーム41をリンク
機構30を介して連結して、この作動ロッド20のケー
シング10に対する出没により、車輪40の操舵を行う
ようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーステアリン
グ装置に関し、特ににその基本機構がボールナットを採
用したものであるパワーステアリング装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】車両のステアリングホイールを回動する
ことにより操舵を行う装置として、オイルポンプからの
圧油の力によって操舵力を増大させるようにした、所謂
パワーステアリング装置が種々開発されてきている。こ
のパワーステアリング装置は、ギアボックス内にコント
ロールバルブとパワーシリンダとを一体化したインテグ
ラル型と、パワーシリンダをステアリングリンケージの
途中に設けたリンケージ型と、これらの中間型であるセ
ミ・インテグラル型とに大別されている。
【0003】インテグラル型のパワーステアリング装置
は、その全体をコンパクト化できることから、略全ての
種類の車両に適用されつつあるものであり、その基本構
成にボールナットを使用するボールナット型と、同じく
ラックアンドピニオンを使用するラックアンドピニオン
型とに大別することができる。ラックアンドピニオン型
のパワーステアリング装置は、ラックがリンクのロッド
を兼ねることができるため、構造が簡単ではあるが、ラ
ックアンドピニオンを使用していることから、圧油の力
を十分受けることができないものとなっている。これに
対して、ボールナット型のパワーステアリング装置は、
ボールナット上のシリンダによって油圧を十分受け取る
構造とすることができるため、操舵力の増強を十分行え
るものである。
【0004】このようなボールナット型のパワーステア
リング装置200としては、従来より、図4及び図5に
示した構造のものが一般的に採用されている。このパワ
ーステアリング装置200は、図4に示すように、ステ
アリングホイール50の回動操作によって制御されて、
ピットマンアームを油圧の力を借りて揺動するようにし
たものであり、このピットマンアームの先端に連結した
ドラッグリンクを介してナックルアームを傾動させて、
操舵を行うようにしたものである。
【0005】従来一般に採用されているパワーステアリ
ング装置200は、図5に示すように、主として、ステ
アリングホイール50に連結されてケーシング10に対
して回動するスタブシャフト11aと、このスタブシャ
フト11aと一体回動するロータリスプール11bと、
このロータリスプール11bと相対回動して流路を切換
えるロータリスリーブ12と、このロータリスリーブ1
2と一体回動するウォームシャフト13とスタブシャフ
ト11aとを相対回動可能に連結するトーションバー1
4と、ウォームシャフト13の外周にボール16を介し
てケーシング10内にて移動可能に組付けられて、両側
に圧力室18・18をそれぞれ構成するピストン15と
により構成されている。そして、上記ロータリスプール
11bとロータリスリーブ12とを相対回動可能とする
ことによって、ロータリバルブ機構を構成している。
【0006】この図5に示したパワーステアリング装置
200では、ステアリングホイール50の左右いずれか
への回動によってロータリバルブ機構を作動させ、図5
に示したピストン15のいずれかの圧力室18内に、図
示しないオイルポンプからの圧油を選択的に供給するよ
うにしており、これにより、ピストン15を図示左右の
いずれかへの移動を油圧の力を借りて行うものである。
【0007】左右へ押動されるピストン15にはラック
60が形成してあり、このラック60にはセクタギア6
1が噛合している。このセクタギア61には、図4にて
示したピットマンアーム62が連結してあり、このピッ
トマンアーム62のセクタギア61による傾動により、
前述した操舵がなされるのである。
【0008】ところで、この図4及び図5に示した従来
のパワーステアリング装置200では、圧油の選択的供
給によってピストン15のケーシング10内での移動を
積極的に行い、このピストン15の動きをセクタギア6
1を介してピットマンアーム62に伝えるようにしてい
るため、僅かではあるが作動に遅れを生ずる。この作動
の遅れは、ステアリングホイール50を操作する運転者
にとって、車両の方向変換に自分の意志とは微妙なズレ
があると感じる原因となり、所謂操舵フィーリングが悪
いという感じを与えることになる。
【0009】また、この従来のパワーステアリング装置
200のように、ピストン15の動きをセクタギア61
を介してピットマンアーム62に伝達する方式では、油
圧の力を打ち消す摩擦力を生じさせるだけでなく、ピス
トン15をセクタギア61との噛合及びその間の調整を
正確に行わなければならないため、その部分のメンテナ
ンスも手間の掛かるものである。しかも、長期間使用す
れば、ピストン15とセクタギア61との間に所謂「ガ
タ」が生ずるようになり、前述した操舵フィーリングを
一層悪化させることにもなるのである。
【0010】しかも、この従来のパワーステアリング装
置200では、ピストン15の一部にセクタギア61を
噛合させなければならないから、ピストン15自体の構
造が非対称のものとなり、操舵時にこのピストン15が
セクタギア61から遍荷重を受けることになる。従っ
て、ピストン15とセクタギア61との間に作動のスム
ーズ化を阻害する摩擦力が生ずるだけでなく、ピストン
15のケーシング10内での摺動にも摩擦力が生じて、
両側の圧力室18間の圧力差に十分感応しなくなること
にもなるのである。勿論、セクタギア61が必要である
ということは、パワーステアリング装置200がセクタ
シャフト、セクタシャフト用ベアリングやシールを必要
としていることであり、その分このパワーステアリング
装置200は構成要素が多くなって、精度の良い複雑な
加工を必要とするものとなっているのである。
【0011】そこで、本発明者は、この種のボールナッ
ト型パワーステアリング装置において、油圧の力を効率
良く伝達することができて、操舵フィーリングをも向上
させるにはどうしたらよいかについて種々検討を重ねて
きた結果、本発明を完成したのである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、ボールナット型パワーステアリング装置の構
造を簡素化して、操舵フィーリングをより一層向上させ
ることである。
【0013】すなわち、本発明の目的とするところは、
構造を簡素化することができて、操舵性フィーリングを
も向上させることのできるパワーステアリング装置を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の採った手段は、以下の実施形態の説明中
において使用する符号を付して説明すると、「ステアリ
ングホイール50に連結されてケーシング10に対して
回動するスタブシャフト11aと、このスタブシャフト
11aと一体回動するロータリスプール11bと、この
ロータリスプール11bと相対回動して流路を切換える
ロータリスリーブ12と、このロータリスリーブ12と
一体回動するウォームシャフト13とスタブシャフト1
1aとを相対回動可能に連結するトーションバー14
と、ウォームシャフト13の外周にボール16を介して
ケーシング10内にて移動可能に組付けられて、両側に
圧力室18・18をそれぞれ構成するピストン15とを
備えたボールナット型パワーステアリング装置100に
おいて、ウォームシャフト13の先端部をピストン15
内に収納するとともに、このウォームシャフト13内に
トーションバー14の先端を固定的に連結し、このウォ
ームシャフト13とは別体に形成されてケーシング10
に対して摺動自在に組付けた作動ロッド20の内端を、
ピストン15の端部に連結するとともに、この作動ロッ
ド20の外端をケ−シング10から外方に突出させて、
これに車輪40側のナックルアーム41をリンク機構3
0を介して連結して、この作動ロッド20のケーシング
10に対する出没により、車輪40の操舵を行うように
したことを特徴とするボールナット型パワーステアリン
グ装置100」である。
【0015】すなわち、本発明に係るパワーステアリン
グ装置100は、ボールナット型であることをその基本
構成としているものであるが、従来ピストン15に噛合
していたセクタギア61を無くして、ピストン15に作
動ロッド20を直接的に連結し、この作動ロッド20を
ケーシング10に対して出没自在としたものである。そ
して、このパワーステアリング装置100は、作動ロッ
ド20の外端側に、リンク機構30を介して車輪40側
のナックルアーム41を機械的に連結するようにしたも
のである。
【0016】以上のように構成した本発明に係るパワー
ステアリング装置100では、図3に示すように、ケー
シング10内に収納されるピストン15を、その軸心を
中心とする対称型のものとすることができる。すなわ
ち、このピストン15は、その両側の各圧力室18の圧
力差に十分感応し得るものとなっており、操舵時に余分
な摩擦力が掛からないものとなっている。勿論、対称型
のピストン15であるから、その加工も容易であり、何
よりも、このピストン15を収納するケーシング10の
形状もコンパクトなものとすることができるのである。
従って、このパワーステアリング装置100の外形は従
来のものに比較すれば十分小型化されるのであり、対称
型となっていることもあって、車両への取付に制限を受
けることもないものとなっているのである。
【0017】また、実施形態のパワーステアリング装置
100では、ピストン15に対して作動ロッド20を、
その各軸心が一致する状態で連結しているため、ピスト
ン15の動きを作動ロッド20を介して外部に直接引き
出すことができることは当然として、車輪40側からの
力をピストン15に均等に伝達することができるものと
なっている。従って、このパワーステアリング装置10
0では、ステアリングホイール50の操作時において、
摩擦力の発生原因となる「こじれ」を生ずることがない
のであり、作動が円滑であるだけでなく、耐久性も向上
したものとなっているのである。
【0018】さて、以上のパワーステアリング装置10
0の作動について簡単に説明してみると、ステアリング
ホイール50によりスタブシャフト11aが回動される
と、これと一体的なロータリスプール11bも回動す
る。一方、ロータリスリーブ12は、ボール16を介し
てピストン15に連結されていて、このピストン15は
これと一体的な作動ロッド20、この作動ロッド20に
連結したリンク機構30、及びリンク機構30の先端側
のナックルアーム41を介して車輪40からの力を受け
ている。すなわち、ウォームシャフト13は、車輪40
からの力によってステアリングホイール50の回動とは
無関係にその位置に停止したままとなっているから、ウ
ォームシャフト13とスタブシャフト11aとは相対的
に回動する。このとき、スタブシャフト11aとウォー
ムシャフト13との間を連結しているトーションバー1
4は、ウォームシャフト13と一体的なロータリスリー
ブ12とスタブシャフト11aとの相対回動によってね
じられた状態になる。
【0019】ロータリスリーブ12とスタブシャフト1
1aとが相対回動すれば、ロータリスプール11bの作
動によって、図示しないオイルポンプからの圧油が、ケ
ーシング10内のピストン15の両側にある圧力室18
のいずれかに供給されることになる。例えば、図3の図
示左側の圧力室18内に圧油が供給されると、ピストン
15は図示右方に押動されることになる。この間、ステ
アリングホイール50が回動されているのであれば、ピ
ストン15の右動に応じてウォームシャフト13はボー
ル16を介してピストン15上を回動され、ピストン1
5の右動を円滑にしている。これにより、ピストン15
の動きが作動ロッド20に伝達され、作動ロッド20は
リンク機構30を介して車輪40の操舵を行うことにな
るのである。
【0020】必要な操舵がなされてステアリングホイー
ル50の回動を停止すると、トーションバー14のねじ
れがなくなり、ロータリスプール11bは元位置に復帰
する。これにより、ピストン15の両側にある両圧力室
18内の圧力差がなくなって、作動ロッド20のそれ以
上の突出がなくなり、車輪40はその操舵角度を維持す
る。その後にステアリングホイール50を元に戻せば、
前述したのと逆の作動を行い、例えば車両の直進走行を
可能にするのである。
【0021】以上のようなパワーステアリング装置10
0によれば、ピストン15の動きを作動ロッド20を介
してリンク機構30またはトーションバー14に伝達す
るのであるから、少なくとも図5に示した従来のパワー
ステアリング装置200に比較してピストン15の動き
を直接的に伝達することができ、操舵フィーリングが向
上しているのである。特に、このパワーステアリング装
置100では、従来では必要であったセクタギア61を
不要にできるため、ピストン15を対称型のものとする
ことができて、これに両圧力室18の圧力差による力を
確実に伝達し得るのであり、逆に、車輪40側からの力
をロータリスリーブ12側に確実に伝えることができ
て、操舵フィーリングを向上させることができるのであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明を、図面に示した実
施の形態であるパワーステアリング装置100について
説明すると、図1には、車両の運転者によって操作され
るステアリングホイール50と、車輪40側のナックル
アーム41との間に、当該パワーステアリング装置10
0を介装した斜視図が示してある。なお、このパワース
テアリング装置100に対しては、例えば車両のエンジ
ンによって駆動されるオイルポンプからの圧油が供給さ
れるものであるが、このオイルポンプやその油路につい
ては、従来一般的に採用されているパワーステアリング
装置と同様であるので、以下では、その説明を省略する
ことができる。
【0023】本発明のパワーステアリング装置100
は、図2に示したように、車体のメンバ43に取付けら
れるものであり、そのケーシング10から突出している
作動ロッド20の先端を、リンク機構30を介して車輪
40のナックルアーム41側に連結して使用されるもの
である。このパワーステアリング装置100の作動ロッ
ド20は、図2に示したように、略対称型のものとなっ
たコンパクトなものであり、車体側のどの部分に対して
も、それ程の制限を受けることなく、取付けることがで
きるものである。
【0024】図3は、このパワーステアリング装置10
0のケーシング10内の状態と、その作動ロッド20と
車輪40とをリンク機構30によって連結した状態とを
同時に示したものである。このパワーステアリング装置
100は、所謂ボールナット型のものであり、主とし
て、ステアリングホイール50に連結されてケーシング
10に対して回動するスタブシャフト11aと、このス
タブシャフト11aと一体回動するロータリスプール1
1bと、このロータリスプール11bと相対回動して流
路を切換えるロータリスリーブ12と、このロータリス
リーブ12と一体回動するウォームシャフト13とスタ
ブシャフト11aとを相対回動可能に連結するトーショ
ンバー14と、ウォームシャフト13の外周にボール1
6を介してケーシング10内にて移動可能に組付けられ
て、両側に圧力室18・18をそれぞれ構成するピスト
ン15とを備えているものである。
【0025】このパワーステアリング装置100では、
ロータリスリーブ12と一体的なウォームシャフト13
の内端側を、ピストン15の軸心に形成した挿通孔15
b内に挿通して、後述する作動ロッド20とは別体のも
のとなるようにしてある。勿論、このウォームシャフト
13は、ピストン15に対して螺進・螺退されるもので
あり、その外周面に形成したボール溝13aと、ピスト
ン15の挿通孔15b内に形成したボール溝15aとの
間に多数のボール16を介在させた状態で、ピストン1
5に対して組付けられるものである。また、ステアリン
グホイール50と一体的に回動するスタブシャフト11
aに一端を連結したトーションバー14の他端は、ウォ
ームシャフト13内に挿入してあり、このウォームシャ
フト13に対して一体的となるように連結してある。
【0026】一方、両側に圧力室18を形成した状態で
ケーシング10内に収納されているピストン15は、図
3に示したように、対称型のものであり、その中心に前
述した挿通孔15bが形成してある。なお、実施形態の
ピストン15では、その挿通孔15bを両側に貫通した
ものとして形成してあるが、この挿通孔15b内にウォ
ームシャフト13の他端が螺合されるのであれば、挿通
孔15bの図3の図示右端側を封じたものとして実施し
てもよいことは、言うまでもない。
【0027】このピストン15のウォームシャフト13
が螺合されるのとは反対側には、作動ロッド20の内端
が、これらのピストン15及び作動ロッド20の軸心が
一致するようにして一体的に連結してある。この作動ロ
ッド20は、ケーシング10に形成した貫通孔17内に
シール部材を介して液密的に嵌挿したものであり、その
外端をケーシング10外に突出させてある。なお、図3
に示した実施形態では、ピストン15側の挿通孔15b
を貫通したものとして形成しておいて、この挿通孔15
bの右端部内に作動ロッド20の内端を挿入するととも
に、この作動ロッド20と挿通孔15bとを取付ナット
21を介して液密的に連結してある。挿通孔15bを通
して、ピストン15の両側の圧力室18内の圧油が他方
へ流れ込むようなことがあってはならないからである。
【0028】以上のケーシング10から突出している作
動ロッド20の外端側にはリンク機構30が連結してあ
る。このリンク機構30は、互いに回動自在に連結され
る第一リンク31、第二リンク32及び第三リンク32
からなるものであり、第一リンク31は作動ロッド20
の外端に固着されるものである。第二リンク32は、例
えば車体側のメンバ43に対して回動自在に取付けられ
るものであり、その一端には、作動ロッド20側の第一
リンク31が回動可能に連結され、その他端には、ナッ
クルアーム41側に固定的に取付けた第三リンク32が
回動可能に連結される。勿論、車輪40が取付けられる
ナックルアーム41は、操舵軸42を介して車体側に対
して回動可能に連結したものであるため、第三リンク3
2から力を受けることにより回動して、車輪40の方向
が変換される、つまり操舵されることになるのである。
【0029】なお、言うまでもないことではあるが、ピ
ストン15の移動力を車輪40の操舵力とするためのリ
ンク機構30において、その各部材の長さあるいは回動
中心に対する腕の長さを調整することにより、操舵力の
変更を自由に行えるものである。
【0030】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明においては、
上記実施形態において例示した如く、「ステアリングホ
イール50に連結されてケーシング10に対して回動す
るスタブシャフト11aと、このスタブシャフト11a
と一体回動するロータリスプール11bと、このロータ
リスプール11bと相対回動して流路を切換えるロータ
リスリーブ12と、このロータリスリーブ12と一体回
動するウォームシャフト13とスタブシャフト11aと
を相対回動可能に連結するトーションバー14と、ウォ
ームシャフト13の外周にボール16を介してケーシン
グ10内にて移動可能に組付けられて、両側に圧力室1
8・18をそれぞれ構成するピストン15とを備えたボ
ールナット型パワーステアリング装置100において、
ウォームシャフト13の先端部をピストン15内に収納
するとともに、このウォームシャフト13内にトーショ
ンバー14の先端を固定的に連結し、このウォームシャ
フト13とは別体に形成されてケーシング10に対して
摺動自在に組付けた作動ロッド20の内端を、ピストン
15の端部に連結するとともに、この作動ロッド20の
外端をケ−シング10から外方に突出させて、これに車
輪40側のナックルアーム41をリンク機構30を介し
て連結して、この作動ロッド20のケーシング10に対
する出没により、車輪40の操舵を行うようにしたこ
と」にその構成上の特徴があり、これにより、構造を簡
素化することができて、操舵フィーリングをも向上させ
ることのできるボールナット型パワーステアリング装置
100を提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパワーステアリング装置を取付け
たときの車体の一部を示す斜視図である。
【図2】図1中の1失視を示すパワーステアリング装置
の部分拡大正面図である。
【図3】本発明に係るパワーステアリング装置の拡大断
面図である。
【図4】従来のパワーステアリング装置を取付けた車体
の一部を示す斜視図である。
【図5】図4の従来のパワーステアリング装置の部分拡
大断面図である。
【符号の説明】
10 ケーシング 11a スタブシャフト 11b ロータリスプール 12 ロータリスリーブ 13 ウォームシャフト 13a ボール溝 14 トーションバー 15 ピストン 15a ボール溝 15b 挿通孔 16 ボール 18 圧力室 20 作動ロッド 21 取付ナット 30 リンク機構 31 第一リンク 32 第二リンク 33 第三リンク 40 車輪 41 ナックルアーム 42 操舵軸 43 メンバ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールに連結されてケー
    シングに対して回動するスタブシャフトと、このスタブ
    シャフトと一体回動するロータリスプールと、このロー
    タリスプールと相対回動して流路を切換えるロータリス
    リーブと、このロータリスリーブと一体回動するウォー
    ムシャフトと前記スタブシャフトとを相対回動可能に連
    結するトーションバーと、前記ウォームシャフトの外周
    にボールを介して前記ケーシング内にて移動可能に組付
    けられて、両側に圧力室をそれぞれ構成するピストンと
    を備えたボールナット型パワーステアリング装置におい
    て、 前記ウォームシャフトの先端部を前記ピストン内
    に収納するとともに、このウォームシャフト内に前記ト
    ーションバーの先端を固定的に連結し、 このウォームシャフトとは別体に形成されて前記ケーシ
    ングに対して摺動自在に組付けた作動ロッドの内端を、
    前記ピストンの端部に連結するとともに、この作動ロッ
    ドの外端を前記ケ−シングから外方に突出させて、これ
    に車輪側のナックルアームをリンク機構を介して連結し
    て、 この作動ロッドの前記ケーシングに対する出没により、
    前記車輪の操舵を行うようにしたことを特徴とするボー
    ルナット型パワーステアリング装置。
JP16928096A 1996-06-28 1996-06-28 ボールナット型パワーステアリング装置 Pending JPH1016807A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017222353A (ja) * 2011-12-15 2017-12-21 ラインメタル マン ミリタリー ビークルズ エースターライヒ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ユティリティビークル用の両側で作動する操舵装置

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JP2017222353A (ja) * 2011-12-15 2017-12-21 ラインメタル マン ミリタリー ビークルズ エースターライヒ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ユティリティビークル用の両側で作動する操舵装置

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