JPH1016761A - ディスクブレーキの引きずりトルク測定器 - Google Patents

ディスクブレーキの引きずりトルク測定器

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JPH1016761A
JPH1016761A JP31714696A JP31714696A JPH1016761A JP H1016761 A JPH1016761 A JP H1016761A JP 31714696 A JP31714696 A JP 31714696A JP 31714696 A JP31714696 A JP 31714696A JP H1016761 A JPH1016761 A JP H1016761A
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JP
Japan
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drag torque
friction material
measuring device
torque measuring
disc brake
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Withdrawn
Application number
JP31714696A
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English (en)
Inventor
Michiyasu Moritsugu
通泰 森次
Masakazu Takeichi
真和 竹市
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Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Publication date
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Publication of JPH1016761A publication Critical patent/JPH1016761A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D66/00Arrangements for monitoring working conditions, e.g. wear, temperature
    • F16D2066/005Force, torque, stress or strain

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクブレーキにおいて、ディスクロータ
がブレーキパッドを引きずる引きずりトルクを実走状態
において測定できるようにすることである。 【解決手段】 ブレーキパッド3Aには、ディスクロー
タ1との間に制動用の摩擦を発生させる摩擦材32Aを
保持する裏金31Aに、摩擦材32Aのディスクロータ
1の回転接線方向への変位を許容する案内路81を設
け、かつ摩擦材32Aと裏金31A間に、摩擦材32A
の変位により変形する弾性部材41を介設せしめ、弾性
部材41の変形量からディスクロータ1と摩擦材31B
間の摩擦力を検出する荷重検出手段51,52,53,
54を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスクブレーキの
引きずりトルク測定器に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキは自動車等の制動装置
として用いられるもので、キャリパに設けられたブレー
キパッドが車輪と一体に回転するディスクロータを押圧
し、ディスクロータとブレーキパッド間の摩擦により車
輪の回転を減速または停止する仕組みになっている。ブ
レーキパッドは運転者が操作するブレーキペダルを踏み
込むことで作動するが、運転者がブレーキペダルを踏み
込む時の遊びを小さくしてブレーキの応答性をよくする
ため、ブレーキペダルを踏んでいない時にもディスクロ
ータと僅かに接触しているのが望ましい。しかしながら
接触によりディスクロータがブレーキパッドを引きずる
引きずりの程度によっては、ディスクロータとブレーキ
パッド間に発生する摩擦力による引きずりトルクが不要
な制動力として作用し、燃費を悪化させる一因となる。
また引きずりで生じる振動が車体に伝わり、乗員に不快
感を与える。そこでディスクブレーキの開発等において
は、より小さな引きずりトルクを実現するため引きずり
トルクが定量的に測定されている。
【0003】従来の引きずりトルクの測定は、予めテス
ト用の車両をジャッキアップしておき、車輪を路面から
浮いた状態で回転させる。そしてキャリパを実装した状
態と、キャリパを外した状態でそれぞれ回転トルクを測
定し、その差を引きずりトルクの測定値としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら引きずり
トルクの大きさは、運転者がブレーキペダルを戻したと
きのブレーキパッドの戻り具合や、車両の旋回時の遠心
力の大きさ等により左右される。したがって実走状態に
おける引きずりトルクの測定ができない従来の測定は満
足できるものではなく、実用的なディスクブレーキの開
発には多くの労力を要していた。
【0005】そこで、本発明は実走状態における引きず
りトルクが測定でき、実用的なディスクブレーキの開発
に好適なディスクブレーキの引きずりトルク測定器を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、ディスクロータとの間に制動用の摩擦を発生させる
摩擦材を保持する保持部に、摩擦材のディスクロータの
回転接線方向への変位を許容する案内路を設け、かつ摩
擦材と保持部間に、摩擦材の変位により変形する弾性部
材を介設し、摩擦材の変位による弾性部材の変形量から
ディスクロータと摩擦材との摩擦力を検出する荷重検出
手段とを設けることを特徴とする。
【0007】摩擦材は、案内路によりディスクロータの
回転接線方向への変位が許容されているから、実走状態
において摩擦材とディスクロータ間の摩擦力が変動して
も、これに速やかに追随して弾性部材が摩擦力に応じて
変形する。弾性部材の変形量から荷重検出手段が上記摩
擦力を検出する。しかして実走状態において上記摩擦力
から、摩擦材とディスクロータ間で発生する引きずりト
ルクがリアルタイムで測定できる。
【0008】請求項2記載の発明では、上記荷重検出手
段が上記弾性部材の変形量を検出信号に変換する変換手
段を具備することにより、弾性部材の変形量を得る。
【0009】上記変換手段は、請求項3記載の発明のよ
うに上記弾性部材に設けた歪ゲージや、請求項4記載の
発明のように上記摩擦材の変位量を検出する変位検出手
段とする。
【0010】請求項5記載の発明では、上記荷重検出手
段は、補正手段が、予め記憶した上記変換手段の温度状
態値と検出信号値の関係に基づいて、温度状態検出手段
により検出された温度状態に応じて検出信号を補正す
る。
【0011】上記ディスクロータと上記摩擦材との摩擦
力により変換手段が高温となっても、変換手段の検出信
号が補正されるから引きずりトルクを一層精度よく測定
できる。
【0012】請求項6記載の発明では、上記荷重検出手
段は、上記歪みゲージを上記弾性部材である板ばねの表
裏にそれぞれ設けるとともに直列に接続し、これに定電
圧を印加する定電圧印加手段を具備せしめて一対の歪み
ゲージにより分割される電圧値から検出信号を得る構成
とする。上記温度状態検出手段は、上記歪みゲージの温
度状態値として、定電圧印加手段から供給される電流を
検出する電流検出手段で構成する。
【0013】請求項7記載の発明では、上記荷重検出手
段は、振動検出手段により検出されたディスクブレーキ
の振動の大きさに応じて、変換手段により検出された検
出信号を補正する。
【0014】デキスクブレーキが取り付けられる車両が
振動しても、変換手段の検出信号が補正されるから引き
ずりトルクを一層精度よく測定できる。
【0015】請求項8記載の発明では、変位制限手段を
設けることにより、摩擦材とディスクブレーキ間の摩擦
力が大きくとも上記弾性部材が、塑性変形しないように
する。しかしてディスクブレーキがON−OFFを繰り
返す実走状態における引きずりトルクを測定することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1は本発明のディスクブレーキの引
きずりトルク測定器を適用したディスクブレーキで、テ
スト用の車両に取りつけられる。円盤状のディスクロー
タ1は、図略の車輪と同軸に設けられている。ディスク
ロータ1の周縁部11を挟むように断面コ字状のキャリ
パ2が設けてある。キャリパ2にはこれと一体に、一対
のブレーキパッド3A,3Bがディスクロータ1の周縁
部11をはさんで対向する位置に設けてある。キャリパ
2にはディスクロータ1の一方の面側に位置する半部2
1Aと他方の面側に位置する半部21Bに、ブレーキパ
ッド3A、ディスクロータ1、ブレーキパッド3Bをは
さんで対向するシリンダ22A,22Bが形成してあ
り、各シリンダ22A,22Bにはその中を摺動するピ
ストン25A,25Bが設けられ、ブレーキパッド3
A,3Bと結合せしめてある。シリンダ22A,22B
同士は油路23を介して連通し、圧油供給口24から同
時に圧油が供給されるようになっている。圧油の供給は
図略のブレーキペダルを運転者が踏み込むことにより行
われる。
【0017】ブレーキパッド3A,3Bは、摩擦材32
A,32Bと、これを保持する保持部たる裏金31A,
31Bよりなり、上記ブレーキペダルが操作されると、
油圧駆動によりディスクロータ1を両側から押圧し、デ
ィスクロータ1と摩擦材32A,32B間に発生する摩
擦力によりディスクロータ1を制動するようになってい
る。
【0018】図2(A)は、図1におけるA矢視部分断
面図で、図中の矢印Xはディスクロータ1の回転接線方
向を示している。ブレーキパッド3Aの裏金31Aは、
ディスクロータ1の回転接線方向に長い板状で、両端に
凸部311,312が形成してあり、ディスクロータ1
の回転軸に平行に形成されたキャリパ2の溝261,2
62に沿ってガイドされ、ディスクロータ1に対して前
後動するようになっている。
【0019】図2(B)は図2(A)におけるIIB−
IIB線に沿う断面図で、ブレーキパッド3Aは断面H
字の厚肉板状をした摩擦材32Aが裏金31Aのディス
クロータ1側の面に沿って設けてある。裏金31Aは、
その側縁316,317が断面U字形としてあり、摩擦
材32Aの両側縁324,325をかかえており、摩擦
材32Aがディスクロータ1の回転接線方向に変位する
案内路81を形成している。そして側縁316,317
に沿って摩擦材32Aと裏金31Aの間には、フラット
ローラ71A,72A,73A,74Aが設けてあり、
摩擦材32Aがディスクロータ1の回転接線方向に滑ら
かにスライドするようになっている(図2(A),
(B))。
【0020】図2(A)において裏金31Aは中央部に
四角穴313が形成してあり、摩擦材32Aの一部が露
出している。四角穴313にはこれを横切るように摩擦
材32Aのスライド方向と直角な面をなす弾性部材たる
板ばね41が設けてあり、その両端411,413は裏
金31Aの表面に形成された突起部314,315に固
定されている。板ばね41の中央部412は、摩擦材3
2Aの表面に形成されて四角穴313より突出する突起
部323に固定されている。しかして板ばね41は摩擦
材32Aがディスクロータ1の回転接線方向に変位する
と弓なりに変形する。
【0021】図2(C)は図2(A)におけるC矢視部
分断面図で、裏金31Aは、その凸部311,312を
断面L字に形成して、摩擦材32Aの端部321,32
2と対向する変位制限手段たるストッパ61a,61b
としてあり、摩擦材32Aがストッパ61a,61bを
越えてディスクロータ1の回転接線方向にスライドする
ことを制限している。裏金31Aに設けたストッパ61
a,61bと摩擦材32Aの端部321,322の間隔
は、摩擦材32Aの変位により板ばね41が弾性変形の
範囲を越えて変形しないように設定され、測定できる引
きずりトルクの上限値が20kg・cmとしてある。
【0022】板ばね41には、その中央部412と両端
411,413ではさまれた位置に、表裏それぞれに歪
ゲージ51,52,53,54が設けてあり、板ばね4
1が変形するとそれぞれの抵抗値が変化するようになっ
ている。
【0023】図3は歪ゲージ51〜54の電気的な接続
を示すもので、ブリッジ回路を形成し、検出信号は信号
出力端子TP3 ,TP4より取り出される。検出信号
は電源端子TP1,TP2間に印加される電源電圧が、
板ばね41をはさんで対向する2組の歪ゲージ53,5
1および52,54で分割される2つの分割電圧の比較
出力として得られる。
【0024】図2および図3の構成は、ディスクブレー
キ1の他方の面側に設けたブレーキパッド3B(図1)
も同様の構成としてあり、ディスクブレーキ1と摩擦材
32B間に発生する摩擦力を検出するようになってい
る。
【0025】本発明のディスクブレーキの引きずりトル
ク測定器の作動を図1〜図3により説明する。摩擦材3
2Aとディスクロータ1とが接触すると、その間に摩擦
力が生じ、摩擦材32Aはその摩擦力によりディスクロ
ータ1に引きずられ、その回転接線方向に変位する。そ
して板ばね41は、その両端411,413が裏金31
Aに固定され、中央412が摩擦材32Aに固定されて
いるから弓なりに変形して上記摩擦力に対向するばね力
が生じ、このばね力と上記摩擦力とがバランスする。そ
して歪ゲージ51〜54の抵抗値が板ばね41の変形量
に応じた値をとり、信号出力端子TP3 ,TP4より
板ばね41の変形量すなわち摩擦力に応じた検出信号が
出力される。摩擦力は引きずりトルクに比例するから上
記検出信号より引きずりトルクが測定できる。
【0026】ディスクロータ1と摩擦材32A間の接触
状態の変化により摩擦力が変動しても、これに板ばね4
1の変形が、そのばね力と摩擦力とがバランスするよう
に追随して、常に摩擦力に応じた検出信号を出力する。
このようにディスクロータ1と摩擦材32A間の接触状
態が絶えず変化する実走状態における引きずりトルクの
測定がリアルタイムで行える。そして実際に運転者がブ
レーキペダルを踏みディスクブレーキが作動した場合の
ように、ディスクロータ1と摩擦材32A間に大きな摩
擦力が発生しても、摩擦材32Aの変位がストッパ61
a,61bで制限され、板ばね41が弾性変形の限界を
越えて塑性変形してしまうことはない。しかしてテスト
用の車両をディスクブレーキのON−OFFを繰り返す
通常の走行をさせた場合でも、ディスクブレーキOFF
時における引きずりトルクの測定が行え、ディスクブレ
ーキの開発等の効率が向上する。またディスクブレーキ
1と摩擦材32B間の接触による引きずりトルクも同様
に測定され、ブレーキパッド3A,3Bそれぞれの引き
ずりトルクの測定値が得られるからディスクブレーキの
評価が精密に行える。
【0027】(第2実施形態)図2のブレーキパッド3
Aは別の構成とすることができ、かかるディスクブレー
キの引きずりトルク測定器を適用したディスクブレーキ
を図4に示す。なお図中、図2と同一番号を付したもの
は実質的に同じ作用をするので、相違点を中心に説明す
る。図4(A),(B),(C)は、図2(A),
(B),(C)においてブレーキパッド3Aをブレーキ
パッド3Cに変更したものである。
【0028】ブレーキパッド3Cの裏金31Cは図2の
裏金31Aからストッパ61a,61bが省略してあ
る。キャリパ2は、変位制限手段たる端部62a,62
bが摩擦材32Cの端部324,325と対向し、摩擦
材32Cが端部62a,62bを越えて変位しないよう
になっている。キャリパ2の端部62a,62bと摩擦
材32Cの端部324,325の間隔は、摩擦材32C
の変位により板ばね41が弾性変形の限界を越えて変形
しないように設定してある。かかる構成でも第1実施形
態と同様の作用を得る。
【0029】(第3実施形態)図5に本発明の別の実施
形態を示す。図中、図2と同一番号を付したものは実質
的に同じ作用をするので、相違点を中心に説明する。図
5(A),(B),(C)は、図2(A),(B),
(C)においてブレーキパッド3Aをブレーキパッド3
Dに変更したものである。
【0030】ブレーキパッド3Dの摩擦材32Dは両端
に凸部326a,326bが形成してある。また裏金3
1Dはその両端に変位制限手段たるストッパ63a,6
3bが設けてあり、ストッパ63a,63bは、摩擦材
32Dの凸部326a,326bと対向する面の両縁
に、凸部326a,326bと面一の段部631a,6
31bが形成してある。摩擦材32Dとストッパ63
a,63bの間には、第1の板ばね42a、第2の板ば
ね42bが設けてあり、摩擦材32Dのスライド方向と
直角な面をしている。第1の板ばね42a、第2の板ば
ね42bは、その中央部422a,422bが摩擦材3
2Dの凸部326a,326bと固定してあり、両端4
21a,423a,421b,423bがストッパ63
a,63bの段部631a,631bと当接している。
ストッパ63a,63bの段部631a,631bの高
さは、摩擦材32Dのディスクロータ1の回転接線方向
の変位により摩擦材32Dの凸部326a,326bが
ストッパ63a,63bに達したときに板ばね42a,
42bが弾性変形の限界を越えない高さとしてある。
【0031】板ばね42a,42bには、図6に示すよ
うにその中央部422a,422bと両端421a,4
23a,421b,423bではさまれた位置に、表裏
それぞれに歪ゲージ51a,52a,53a,54a,
51b,52b,53b,54bが設けてある。図7は
歪ゲージ51a〜54a,51b〜54bの電気接続を
示すもので、各板ばね42a,42bごとに4つの歪ゲ
ージ51a〜54a,51b〜54bがブリッジ回路を
形成し、信号出力端子TP3a,TP4aおよびTP3
b,TP4bから各ブリッジ回路ごとに引きずりトルク
に応じた検出信号が出力される。すなわち摩擦材32D
が図5(A)の左方に変位した場合には第1の板ばね4
2aは、両端421a,423aがストッパ63aの段
部631aで移動が規制されるから中央部422aが摩
擦材32Dの凸部326aに押され弓なりに変形し、変
形量に応じて歪ゲージ51a〜54a(図6)の抵抗値
が変化する。また車輪が反対方向に回転して摩擦材32
Dが図5(A)の右方に変位した場合には第2の板ばね
42bは、中央部422bが摩擦材32Dの凸部326
bに押され弓なりに変形し、変形量に応じて歪ゲージ5
1b〜54bの抵抗値が変化する。いずれの場合も残る
一方の板ばねは、両端が段部から後退するから変形せ
ず、歪ゲージの抵抗値は初期値のままである。
【0032】なお車輪が一定方向に回転する場合のみ
(例えば車両が前進する方向)について引きずりトルク
の測定を行なうのであれば変形しない板ばねやこれに設
けた歪ゲージは省略して構成を簡単にすることができ
る。
【0033】(第4実施形態)図2のブレーキパッド3
Aはさらに別の構成とすることができ、これを図8に示
す。図2のものとの相違点を中心に説明する。図8
(A),(B)は図の上半部が断面図であり、図8
(B)は図8(A)におけるB矢視部分断面図である。
ブレーキパッド3Eはディスクロータ1の回転接線方向
に長い板状の裏金31Eに、そのディスクロータ1側の
面に沿って厚肉板状の摩擦材32Eを設けたもので、裏
金31Eは、その両端に摩擦材32Eの端部327a,
327bと対向する変位制限手段たるストッパ64a,
64bが設けてある。摩擦材32Eには、ディスクロー
タ1の回転接線方向に貫通穴328が形成してあり、そ
の中にストッパ64a,64b間に介設された案内路た
るシャフト82が挿通している。貫通穴328には、シ
ャフト82と同軸にリニアブッシング821,822が
嵌めてあり、摩擦材32Eがディスクロータ1の回転接
線方向へスライドするようになっている。また摩擦材3
2Eと裏金31E間にはフラットローラ75が設けてあ
り、摩擦材32Eが変位するときの摩擦を極力小さくし
ている。摩擦材32Eには、かかる内部構造が図の下半
部にも形成してあり、摩擦材32Eのディスクロータ1
の回転接線方向への変位を許容している。
【0034】かかる構造でも摩擦材32Eは裏金31E
に対してディスクロータ1の回転接線方向に変位が許容
される。なおリニアブッシングは2つ設けたが、一つな
いし3つ以上でもよい。
【0035】(第5実施形態)図9に本発明のさらに別
の実施形態を示す。図中、図2と同一番号を付したもの
は実質的に同じ作用をするので、相違点を中心に説明す
る。図9(A),(B),(C)は、図2(A),
(B),(C)においてブレーキパッド3Aをブレーキ
パッド3Fに変更したものである。
【0036】ブレーキパッド3Fは裏金31Fに、その
ディスクロータ1側の面に沿って摩擦材32Fを設けた
もので、裏金31Fはディスクロータ1の回転接線方向
に長い板状で、両端に、摩擦材32Fの端部329a,
329bと対向する変位制限手段たるストッパ65a,
65bが設けてある。ストッパ65a,65bは、ディ
スクロータ1の回転接線方向に貫通穴316a,316
bが形成してあり、そこに変位検出手段たる変位センサ
55a,55bが嵌設してある。変位センサ55a,5
5bは差動トランス型で、変位検出用の検出ロッド55
1a,551bがディスクロータ1の回転接線方向に突
出し、その先端が摩擦材32Fの端面329a,329
bと接触している。検出ロッド551a,551bと同
軸に弾性部材たるコイルばね43a,43bが設けてあ
る。コイルばね43a,43bは一端が摩擦材32Fの
端部329a,329bと当接し、他端が、変位センサ
55a,55bの端面552a,552bと当接してい
る。
【0037】摩擦材32Fがディスクロータ1との摩擦
力でその回転接線方向に変位すると変位した側のコイル
ばね(摩擦材32Fが図9(A)の左方に変位した場合
には43a、右方に変位した場合には43b)が圧縮
し、摩擦力とバランスする。摩擦材32Fの変位量と等
量だけ、変位センサ55a(もしくは55b)の検出ロ
ッド551a(もしくは551b)が後退し、後退した
量に応じて変位センサ55a(もしくは55b)から検
出信号が得られる。
【0038】なおコイルばねに代えて板ばねや皿ばねを
摩擦材と裏金間に介設し、ばねが摩擦材の変位に応じて
変形するようにしてもよい。また変位センサは差動トラ
ンス型の変位センサを用いたが、静電容量式、渦電流式
等の変位検出手段が用いられ得る。
【0039】(第6実施形態)本発明の第6の実施形態
は、基本的には第1実施形態と同じ構成で(図1、図
2)、歪みゲージ51〜54により検出される検出信号
の処理が異なっている。引きずりトルク測定器の荷重検
出手段たる電気回路を図10に示す。
【0040】図10において、歪みゲージ51〜54で
構成されるブリッジ回路5は、電源端子TP1,TP2
から定電圧印加手段たる電源回路91が給電するように
なっている。電源回路91は定電圧電源で、電源端子T
P1,TP2間には一定の電圧が印加される。2組の歪
みゲージ53,51および52,54における2つの分
割電圧が、ブリッジ回路5の出力信号として引きずりト
ルク検出回路93に入力せしめてある。引きずりトルク
検出回路93は上記出力信号の差分より検出信号たる引
きずりトルク信号を得る。
【0041】電源回路91とブリッジ回路5とを接続す
る給電線の途中には電流検出手段たる電流検出回路92
が設けてあり、温度状態値たる供給電流すなわちブリッ
ジ回路5を流れる電流を検出するようになっている。こ
の電流は、電源回路91からブリッジ回路5に印加され
る電圧が一定であるからブリッジ回路5の電源端子TP
1,TP2間の抵抗にのみ依存する。
【0042】引きずりトルク検出回路93から出力され
る引きずりトルク信号と、電流検出回路92から出力さ
れる電流信号とを入力として補正手段たる補正回路94
Aが設けてあり、引きずりトルク信号を電流信号により
補正して出力するようになっている。
【0043】図11(A)は引きずりトルク検出回路9
3から出力される引きずりトルク信号の温度特性を示す
もので、実際の引きずりトルクが一定であっても温度に
対して単調増加する。ディスクブレーキはブレーキパッ
ド3A,3Bの摩擦材31A,31Bとディスクロータ
1間の摩擦により大量の摩擦熱が発生し、温度が相当高
くなる。実走行状態では制動時と非制動時とがあるから
温度は幅広く変動する。したがって引きずりトルク検出
回路93から出力されるトルク信号は実走行中の温度変
動による検出誤差を含んでおり、温度ドリフトを生じ
る。
【0044】図11(B)はブリッジ回路5を構成する
歪みゲージ51〜54の電気抵抗(以下、単に抵抗とい
う)の温度特性を示すもので、一般的な導体のごとく温
度に対して単調増加する。電流検出回路92から出力さ
れる電流信号は歪みゲージ51〜54の抵抗すなわち歪
みゲージ51〜54の温度を反映し、温度に対し単調減
少する。
【0045】補正回路94Aは入力する電流信号に応じ
て引きずりトルクを補正する。すなわち電源回路91の
供給電流と、引きずりトルク検出回路93が適正値を出
力する基準となる温度(例えば室温)における電流値と
の偏差に補正係数を乗じた補正値を演算し、補正値によ
り引きずりトルクを増減補正する。この補正係数は電源
回路91の供給電流と引きずりトルク信号の関係を代表
するもので、予め温度を変化させたときの電源回路91
の供給電流と引きずりトルク検出回路93から出力され
る引きずりトルク信号とを測定してもとめておく。
【0046】図11(C)はこの温度補正後の引きずり
トルク信号の温度特性を示すもので、図から明らかなよ
うに温度ドリフトを抑えることができる。このように本
実施形態では、制動状態と非制動状態とがランダムに繰
り返される実走行状態において生じる引きずりトルクの
温度ドリフトを除去することができるので、実走行状態
において精度良好に引きずりトルクを測定できる。
【0047】なお電源回路91の供給電流と引きずりト
ルク信号の関係はマップとして記憶してもよい。
【0048】(第7実施形態)本発明の第7の実施形態
を図12、図13に示す。基本的には第6実施形態と同
じ構成で、主に歪みゲージ51〜54により検出される
検出信号の処理が異なっている。図中、図1、図2、図
10と同じ要素については同一番号を付し、第1実施形
態との相違点を中心に説明する。
【0049】図12において、ブレーキパッド3Aの裏
金31Aには板ばね41の近傍位置に温度検出手段たる
温度センサ951が設けてあり、ブレーキパッド3Aの
温度を検出することで、歪みゲージ51〜54の温度状
態を検出している。
【0050】図13は引きずりトルク測定器の荷重検出
手段である電気回路を示すもので、電源回路91が直接
ブリッジ回路5に給電する構成としてある。引きずりト
ルク検出回路93からの引きずりトルク信号が入力する
補正手段たる補正回路94Bには、温度センサ951か
らの温度信号が増幅回路952を介して入力している。
【0051】温度センサ951により検出される温度
は、実質的に歪みゲージ51〜54の温度とみなせるか
ら、図11(A)に示される温度と引きずりトルク検出
回路93からの引きずりトルク信号の関係に基づき、引
きずりトルク信号を補正して正確に引きずりトルクを測
定することができる。すなわち温度センサ951による
検出温度の偏差に補正係数を乗じた補正値を演算し、補
正値により引きずりトルク値を増減する。
【0052】(第8実施形態)本発明の第8の実施形態
は、基本的には第1実施形態と同じ構成で(図1、図
2)、歪みゲージ51〜54により検出される検出信号
の処理が異なっている。引きずりトルク測定器の荷重検
出手段である電気回路を図14に示す。
【0053】図14において、ブリッジ回路5は、電源
端子TP1,TP2から図略の電源回路により一定の電
圧が印加される。2組の歪みゲージ53,51および5
2,54における2つの分割電圧が出力端子TP3,T
P4から出力するようになっている。これら出力信号を
入力として増幅回路961が設けてあり、出力信号の差
分信号を増幅し、これを演算回路962に出力する。演
算回路962は、入力する信号より引きずりトルクを演
算する。
【0054】一方、車体に振動検出手段たるGセンサ9
71が取り付けられ、車体の上下方向の振動を検出する
ようになっている。車体の振動には、路面の段差等を乗
り越える場合に発生するインパルス状の振動や、中速〜
高速走行時に発生する連続的な振動があるが、Gセンサ
971はこれらの実走行中に発生し得る振動をくまなく
検出する。Gセンサ971から出力される検出信号は増
幅回路972により増幅され、補正手段たる演算回路9
8に入力する。演算回路98は振動の大きさである加速
度を引きずりトルクに換算するものである。
【0055】演算回路962から出力される引きずりト
ルク信号と、演算回路98から出力される加速度信号と
を入力として減算回路99が設けてある。減算回路99
は演算回路98とともに補正手段を構成し、引きずりト
ルク信号を加速度信号により補正して出力するようにな
っている。
【0056】図15(A)は演算回路962から出力さ
れる引きずりトルク信号の経時変化を示すもので、0.
2秒付近に外乱ノイズによる異常値が認められる。一般
にディスクブレーキはディスクロータ1に対して車両前
側より組付けられ、ディスクロータ1はブレーキパッド
3A,3B位置において回転方向が上下方向となる。し
たがって上記の外乱ノイズは車両の振動による測定誤差
と認められる。
【0057】図15(B)は、図15(A)に示した引
きずりトルクを検出したタイミングに演算回路98から
出力される加速度信号で、引きずりトルク値に換算した
ものである。引きずりトルク信号に異常値が認められる
時点に車両の振動が認められる。
【0058】図15(C)は減算回路99の出力で、図
15(A)に示した引きずりトルク信号から、図15
(B)に示した、引きずりトルク信号に換算された加速
度信号を減算したものである。図より明らかなように、
外乱ノイズの影響のない引きずりトルクが得られた。こ
のように本実施形態では、車両の振動が原因となる引き
ずりトルクの測定誤差を除去することができるので、実
走行状態において精度良好に引きずりトルクを測定でき
る。
【0059】なお上記各実施形態では変位制限手段を設
けたが、弾性部材の弾性限界におけるばね力が、摩擦材
とディスクロータ間に生じる摩擦力以上のものであれば
必ずしも設ける必要はない。
【0060】また第6〜第8実施形態は第1実施形態を
基本的な構成としているが必ずしもこれに限定されるも
のではなく、第2〜第5実施形態と組み合わせることが
できる。また第8実施形態を第6もしくは第7実施形態
と組み合わせて温度ドリフトの低減とともに、車両の振
動による外乱ノイズの影響を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1のディスクブレーキの引きずりト
ルク測定器を適用したディスクブレーキの部分断面図で
ある。
【図2】(A)は図1のA矢視部分断面図であり、
(B)は(A)のIIB−IIB線に沿う断面図であ
り、(C)は(A)のC矢視部分断面図である。
【図3】本発明の第1のディスクブレーキの引きずりト
ルク測定器の回路図である。
【図4】(A)は本発明の第2のディスクブレーキの引
きずりトルク測定器を適用したディスクブレーキの部分
断面図であり、(B)は(A)のIVB−IVB線に沿
う断面図であり、(C)は(A)のC矢視部分断面図で
ある。
【図5】本発明の第3のディスクブレーキの引きずりト
ルク測定器を適用したディスクブレーキの部分断面図で
あり、(B)は(A)のVB−VB線に沿う断面図であ
り、(C)は(A)のC矢視部分断面図である。
【図6】本発明の第3のディスクブレーキの引きずりト
ルク測定器の部分側面図である。
【図7】本発明の第3のディスクブレーキの引きずりト
ルク測定器の回路図である。
【図8】本発明の第4のディスクブレーキの引きずりト
ルク測定器を適用したディスクブレーキの部分断面図で
あり、(B)は(A)のB矢視部分断面図である。
【図9】(A)は本発明の第5のディスクブレーキの引
きずりトルク測定器を適用したディスクブレーキの部分
断面図であり、(B)は(A)のIXB−IXB線に沿
う断面図であり、(C)は(A)のC矢視部分断面図で
ある。
【図10】本発明の第6のディスクブレーキの引きずり
トルク測定器の回路図である。
【図11】(A),(B),(C)は、それぞれ本発明
の第6のディスクブレーキの引きずりトルク測定器の作
動を説明するグラフである。
【図12】(A)は本発明の第7のディスクブレーキの
引きずりトルク測定器を適用したディスクブレーキの部
分断面図であり、(B)は(A)のXIIB−XIIB
線に沿う断面図であり、(C)は(A)のC矢視部分断
面図である。
【図13】本発明の第7のディスクブレーキの引きずり
トルク測定器の回路図である。
【図14】本発明の第8のディスクブレーキの引きずり
トルク測定器の回路図である。
【図15】(A),(B),(C)は、それぞれ本発明
の第8のディスクブレーキの引きずりトルク測定器の作
動を説明するグラフである。
【符号の説明】
1 ディスクロータ 2 キャリパ 3A,3B,3C,3D,3E,3F ブレーキパッド 31A,31B,31C,31D,31E,31F 裏
金(保持部) 32A,32B,32C,32D,32E,32F 摩
擦材 41,42a,42b 板バネ(弾性部材) 43a,43b コイルばね(弾性部材) 51,52,53,54,51a,52a,53a,5
4a,51b,52b,53b,54b 歪ゲージ(変
換手段、荷重検出手段) 55a,55b 変位センサ(変位検出手段、変換手
段、荷重検出手段) 61a,61b,63a,63b,64a,64b,6
5a,65b ストッパ(変位制限手段) 62a,62b 端部 81 案内路 82 シャフト(案内路) 91 電源回路(定電圧印加手段) 92 電流検出回路(電流検出手段、温度状態検出手
段、荷重検出手段) 951 温度センサ(温度状態検出手段、荷重検出手
段) 94A,94B 補正回路(補正手段、荷重検出手段) 971 Gセンサ(振動検出手段、荷重検出手段) 98 演算回路(補正手段、荷重検出手段) 99 減算回路(補正手段、荷重検出手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と一体に回転するディスクロータ
    と、摩擦材およびこれを保持する保持部で構成されるブ
    レーキパッドとを具備し、上記ブレーキパッドを上記デ
    ィスクロータに押しつけ上記ディスクロータと上記摩擦
    材間の摩擦により上記車輪を制動せしめるディスクブレ
    ーキにおいて、上記保持部には、上記摩擦材の上記ディ
    スクロータの回転接線方向への変位を許容する案内路を
    設け、かつ上記摩擦材と上記保持部間に介設し上記摩擦
    材が上記保持部に対して上記回転接線方向に変位すると
    変形する弾性部材と、該弾性部材の変形量から上記ディ
    スクロータと上記摩擦材との摩擦力を検出する荷重検出
    手段とを具備せしめ、該荷重検出手段で検出された上記
    摩擦力に基づいて上記摩擦材と上記ディスクロータ間で
    発生する引きずりトルクを測定するディスクブレーキの
    引きずりトルク測定器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスクブレーキの引き
    ずりトルク測定器において、上記荷重検出手段が上記弾
    性部材の変形量を検出信号に変換する変換手段を具備す
    るディスクブレーキの引きずりトルク測定器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のディスクブレーキの引き
    ずりトルク測定器において、上記変換手段は、上記弾性
    部材に設けた歪ゲージで構成したディスクブレーキの引
    きずりトルク測定器。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のディスクブレーキの引き
    ずりトルク測定器において、上記変換手段は、上記摩擦
    材の変位量を検出する変位検出手段で構成し、上記摩擦
    材の変位量から上記弾性部材の変形量を検出するディス
    クブレーキの引きずりトルク測定器。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4いずれか記載のディス
    クブレーキの引きずりトルク測定器において、上記荷重
    検出手段は、上記変換手段の温度状態を検出する温度状
    態検出手段と、予め記憶した変換手段の温度状態値と検
    出信号値の関係に基づいて、温度状態検出手段により検
    出された温度状態に応じて検出信号を補正する補正手段
    とを具備するディスクブレーキの引きずりトルク測定
    器。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のディスクブレーキの引き
    ずりトルク測定器において、上記弾性部材は板ばねで構
    成し、上記荷重検出手段は、上記歪みゲージを板ばねの
    表裏にそれぞれ設けるとともに直列に接続し、これに定
    電圧を印加する定電圧印加手段を具備せしめて一対の歪
    みゲージにより分割される電圧値から検出信号を得、上
    記温度状態検出手段は、定電圧印加手段から供給される
    電流を検出する電流検出手段で構成して、これにより検
    出される電流値を上記歪みゲージの温度状態値としたデ
    ィスクブレーキの引きずりトルク測定器。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし6いずれか記載のディス
    クブレーキの引きずりトルク測定器において、上記荷重
    検出手段は、ディスクブレーキの振動を検出する振動検
    出手段と、振動検出手段により検出された振動の大きさ
    を引きずりトルクに換算し、換算された振動の大きさに
    応じて変換手段により検出された検出信号を補正する補
    正手段とを具備するディスクブレーキの引きずりトルク
    測定器。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7いずれか記載のディス
    クブレーキの引きずりトルク測定器において、上記弾性
    部材が弾性変形する範囲を越えて上記摩擦材が変位する
    ことを制限する変位制限手段を設けたディスクブレーキ
    の引きずりトルク測定器。
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