JPH10166025A - 金属帯の表面浄化方法 - Google Patents
金属帯の表面浄化方法Info
- Publication number
- JPH10166025A JPH10166025A JP26397997A JP26397997A JPH10166025A JP H10166025 A JPH10166025 A JP H10166025A JP 26397997 A JP26397997 A JP 26397997A JP 26397997 A JP26397997 A JP 26397997A JP H10166025 A JPH10166025 A JP H10166025A
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- Japan
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- metal strip
- pressure wave
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- Cleaning In General (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明方法は、金属帯の付着膜を高生産性
（高処理量）を維持しつつ確実に浄化する方法を提供す
る。 【解決手段】 金属帯表面に圧力波を照射して、表面付
着膜を除去する金属帯の表面浄化方法である。
（高処理量）を維持しつつ確実に浄化する方法を提供す
る。 【解決手段】 金属帯表面に圧力波を照射して、表面付
着膜を除去する金属帯の表面浄化方法である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明方法は、金属帯の表面
浄化方法に関するものである。
浄化方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】圧延後の鋼帯、アルミニウム帯等表面に
は、圧延油、水分、圧延による金属粉等からなる付着膜
が付いており、一般に図４に示すごとく圧延後の金属帯
１をペイオフリール２から巻き戻し、アルカリディップ
タンク３でＮａＯＨ等のアルカリ水溶液で浸漬処理した
後、電解洗浄タンク４へ導き同様のアルカリ水溶液中で
電極５を陽極、金属帯１を陰極として電解洗浄により付
着膜を除去し、次いでブラシ６により機械的に残留する
付着膜を除去する。更に、洗浄タンク７へ導き温水中を
浸漬通過させて洗浄する、洗浄工程で浄化することが知
られている。
は、圧延油、水分、圧延による金属粉等からなる付着膜
が付いており、一般に図４に示すごとく圧延後の金属帯
１をペイオフリール２から巻き戻し、アルカリディップ
タンク３でＮａＯＨ等のアルカリ水溶液で浸漬処理した
後、電解洗浄タンク４へ導き同様のアルカリ水溶液中で
電極５を陽極、金属帯１を陰極として電解洗浄により付
着膜を除去し、次いでブラシ６により機械的に残留する
付着膜を除去する。更に、洗浄タンク７へ導き温水中を
浸漬通過させて洗浄する、洗浄工程で浄化することが知
られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとき、金属帯
の洗浄においては、アルカリ水溶液の浄化循環処理、汚
染による取り替え等によって、大量の水及び電解による
電力を消費するとともに、アルカリ水溶液、漏れ電流に
より設備が腐蝕し、その補修を施しつつ操業することか
ら多大な労力とコストを必要とする。また、このような
修理による操業停止で設備の稼動率が低下し、生産性を
低下する等の課題がある。さらに、時間と共にブラシの
偏摩耗が進行し、それに伴って金属帯にブラシマークと
呼ばれる洗浄ムラが生じるなど品質上の問題もある。本
発明方法は、このような課題を有利に解決するためなさ
れたものであり、圧力波を金属帯表面に照射することに
よって、付着膜を除去する浄化方法を提供することを目
的とするこのである。
の洗浄においては、アルカリ水溶液の浄化循環処理、汚
染による取り替え等によって、大量の水及び電解による
電力を消費するとともに、アルカリ水溶液、漏れ電流に
より設備が腐蝕し、その補修を施しつつ操業することか
ら多大な労力とコストを必要とする。また、このような
修理による操業停止で設備の稼動率が低下し、生産性を
低下する等の課題がある。さらに、時間と共にブラシの
偏摩耗が進行し、それに伴って金属帯にブラシマークと
呼ばれる洗浄ムラが生じるなど品質上の問題もある。本
発明方法は、このような課題を有利に解決するためなさ
れたものであり、圧力波を金属帯表面に照射することに
よって、付着膜を除去する浄化方法を提供することを目
的とするこのである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明方法の特徴とする
ところは、金属帯表面に圧力波を照射して、表面付着膜
を除去することを特徴とする金属帯の表面浄化方法であ
る。
ところは、金属帯表面に圧力波を照射して、表面付着膜
を除去することを特徴とする金属帯の表面浄化方法であ
る。
【０００５】
【発明の実施の形態】上記のごとく、例えば鋼帯、アル
ミニウム帯等の冷間圧延後の金属帯表面に圧力波（衝撃
波）を照射することによって、金属帯表面に付着してい
る圧延油（油分）、水分、圧延による金属粉等を除去す
るものである。即ち、図３（イ）に示すごとく、金属帯
１の表面に付着している油分等からなる付着膜８へ圧力
波９（衝撃波）を照射することによって、（ロ）のよう
に付着膜８を粉砕し、油中の水分と一部の油分を蒸発さ
せる。次いで（ハ）に示すごとく引き続く圧力波９（衝
撃波）により、脱水固化した油分、金属粉等からなる付
着膜８を金属帯１から分離する。このような圧力波を例
えば、圧延後の通板中の金属帯表面（表裏面）へ繰り返
し照射することによって、高生産性を維持しつつ、低コ
ストで金属帯表面の付着膜を確実に除去して浄化するこ
とができる。
ミニウム帯等の冷間圧延後の金属帯表面に圧力波（衝撃
波）を照射することによって、金属帯表面に付着してい
る圧延油（油分）、水分、圧延による金属粉等を除去す
るものである。即ち、図３（イ）に示すごとく、金属帯
１の表面に付着している油分等からなる付着膜８へ圧力
波９（衝撃波）を照射することによって、（ロ）のよう
に付着膜８を粉砕し、油中の水分と一部の油分を蒸発さ
せる。次いで（ハ）に示すごとく引き続く圧力波９（衝
撃波）により、脱水固化した油分、金属粉等からなる付
着膜８を金属帯１から分離する。このような圧力波を例
えば、圧延後の通板中の金属帯表面（表裏面）へ繰り返
し照射することによって、高生産性を維持しつつ、低コ
ストで金属帯表面の付着膜を確実に除去して浄化するこ
とができる。
【０００６】このようにして、金属帯表面の付着膜を浄
化する圧力波発生装置としては、例えばガス爆発室とノ
ズルを一体に構成し、水素ガス、メタンガス、アセチレ
ンガス、コークス炉発生ガス等の燃焼ガスに酸素、空気
等の支燃性ガスを混入して爆発混合気体とし、ガス爆発
室へ導くと同時に、点火爆発させガス爆発室に高気圧を
発生させる。この高気圧がガス爆発室からノズル内へ圧
力伝播して、ノズルから金属帯表面へ圧力波（衝撃波）
となって照射され、付着膜を破砕して除去（浄化）する
ものである。このような燃焼ガスとしては、上記メタン
ガス等の他、高揮発油を霧化してガス爆発室へ導き、支
燃性ガスと混合して燃焼ガスとし、点火爆発させること
により圧力波（衝撃波）を照射することもできるが、設
備コスト、操業上等から上記のごとき水素ガス、メタン
ガス等を用いることが有利である。なお、燃焼ガスが水
素ガス、支燃性ガスが酸素の場合、これらの爆発混合気
体は水を電気分解することにより容易に製造可能であ
る。
化する圧力波発生装置としては、例えばガス爆発室とノ
ズルを一体に構成し、水素ガス、メタンガス、アセチレ
ンガス、コークス炉発生ガス等の燃焼ガスに酸素、空気
等の支燃性ガスを混入して爆発混合気体とし、ガス爆発
室へ導くと同時に、点火爆発させガス爆発室に高気圧を
発生させる。この高気圧がガス爆発室からノズル内へ圧
力伝播して、ノズルから金属帯表面へ圧力波（衝撃波）
となって照射され、付着膜を破砕して除去（浄化）する
ものである。このような燃焼ガスとしては、上記メタン
ガス等の他、高揮発油を霧化してガス爆発室へ導き、支
燃性ガスと混合して燃焼ガスとし、点火爆発させること
により圧力波（衝撃波）を照射することもできるが、設
備コスト、操業上等から上記のごとき水素ガス、メタン
ガス等を用いることが有利である。なお、燃焼ガスが水
素ガス、支燃性ガスが酸素の場合、これらの爆発混合気
体は水を電気分解することにより容易に製造可能であ
る。
【０００７】しかして圧力波（衝撃波）としては、１０
6 〜１０12Ｐａで、１００〜１００００Ｈｚ繰り返し金
属帯へ照射することによって、例えば冷間圧延後の鋼
帯、アルミニウム帯等の金属帯表面の付着膜（油分、水
分、金属粉等からなる付着膜）をアルカリ液中での電解
洗浄と同等に浄化することができる。
6 〜１０12Ｐａで、１００〜１００００Ｈｚ繰り返し金
属帯へ照射することによって、例えば冷間圧延後の鋼
帯、アルミニウム帯等の金属帯表面の付着膜（油分、水
分、金属粉等からなる付着膜）をアルカリ液中での電解
洗浄と同等に浄化することができる。
【０００８】次に、本発明方法の一例を図面によって説
明する。図１において、冷間圧延後の金属帯１をペイオ
フリール２から巻き戻して浄化室１０へ導き、金属帯１
通板位置の金属帯１表裏面へ複数個の圧力波発生装置群
１１、１１ａを指向配置し、通板中の金属帯１表裏面へ
圧力波（衝撃波）を照射して付着膜（油分、水分、金属
粉等からなる付着膜）を除去した後、爆発燃焼排気ガス
の流れ等によって除去した一部の付着膜が再付着してい
るこがあるので、洗浄タンク７へ導き温水中を浸漬通板
して浄化する。図中１２は、浄化室１０内の排気ガスを
排出するホンプである。
明する。図１において、冷間圧延後の金属帯１をペイオ
フリール２から巻き戻して浄化室１０へ導き、金属帯１
通板位置の金属帯１表裏面へ複数個の圧力波発生装置群
１１、１１ａを指向配置し、通板中の金属帯１表裏面へ
圧力波（衝撃波）を照射して付着膜（油分、水分、金属
粉等からなる付着膜）を除去した後、爆発燃焼排気ガス
の流れ等によって除去した一部の付着膜が再付着してい
るこがあるので、洗浄タンク７へ導き温水中を浸漬通板
して浄化する。図中１２は、浄化室１０内の排気ガスを
排出するホンプである。
【０００９】上記のごとき、圧力波発生装置としては例
えば、図２に示すごとく圧力波発生装置１１のガス爆発
室１３に図示のごとく、ガスインジェクター１４と点火
プラグ１５を配設し、ガスインジェクター１４からガス
爆発混合気体をガス爆発室１３内へ導入すと同時に、点
火プラグ１５で点火爆発させガス爆発室１３内に高気圧
を発生し、隔壁１６の孔１７を介してノズル１８へ圧力
波伝播して、ノズル１８から金属帯１の表面へ圧力波
（衝撃波）を照射して付着膜を除去浄化するものであ
る。
えば、図２に示すごとく圧力波発生装置１１のガス爆発
室１３に図示のごとく、ガスインジェクター１４と点火
プラグ１５を配設し、ガスインジェクター１４からガス
爆発混合気体をガス爆発室１３内へ導入すと同時に、点
火プラグ１５で点火爆発させガス爆発室１３内に高気圧
を発生し、隔壁１６の孔１７を介してノズル１８へ圧力
波伝播して、ノズル１８から金属帯１の表面へ圧力波
（衝撃波）を照射して付着膜を除去浄化するものであ
る。
【００１０】
【実施例】次に、本発明方法の実施例を比較例とともに
表１に挙げる。
表１に挙げる。
【表１】
【００１１】注１：金属帯Ａは、板厚０．２２ｍｍ、巾
８００ｍｍの冷間圧延を施した缶用錫めっき鋼帯。Ｂ
は、板厚０．６ｍｍ、巾１０００ｍｍの冷間圧延を施し
た加工用極低炭素鋼帯。 注２：圧力波発生装置は、図２に示す装置でガス爆発室
容積５×１０-3ｍ3 、爆発混合気体（メタンガス−空気
混合ガス、空気比１．２）を制御して、圧力波（衝撃
波）を調整しつつ、上記圧延後の鋼帯を巻き戻し通板中
の鋼帯表裏面に、それぞれ５機からなる圧力波発生装置
群から圧力波を照射して浄化した後、６０℃の温水中を
浸漬通過させて洗浄した。 注３：比較例は、一般に使用されているアルカリ水溶液
（ＮａＯＨ１０％の４０℃水溶液）に浸漬通板して洗浄
し、次いでアルカリ水溶液（ＮａＯＨ１０％の４０℃水
溶液）中で鋼帯を陰極、電極を陽極として１０Ａ／ｄｍ
2 の電流密度で電解洗浄後、６０℃の温水中を浸漬通過
させて洗浄した。 注４：浄化度は、鋼帯浄化（洗浄）長さ１００ｍの表面
付着膜残存量０．１ｍ2／ｍ2 未満○、０．１〜０．２
ｍ2 ／ｍ2 △、０．２ｍ2 ／ｍ2 超×と評価した。
８００ｍｍの冷間圧延を施した缶用錫めっき鋼帯。Ｂ
は、板厚０．６ｍｍ、巾１０００ｍｍの冷間圧延を施し
た加工用極低炭素鋼帯。 注２：圧力波発生装置は、図２に示す装置でガス爆発室
容積５×１０-3ｍ3 、爆発混合気体（メタンガス−空気
混合ガス、空気比１．２）を制御して、圧力波（衝撃
波）を調整しつつ、上記圧延後の鋼帯を巻き戻し通板中
の鋼帯表裏面に、それぞれ５機からなる圧力波発生装置
群から圧力波を照射して浄化した後、６０℃の温水中を
浸漬通過させて洗浄した。 注３：比較例は、一般に使用されているアルカリ水溶液
（ＮａＯＨ１０％の４０℃水溶液）に浸漬通板して洗浄
し、次いでアルカリ水溶液（ＮａＯＨ１０％の４０℃水
溶液）中で鋼帯を陰極、電極を陽極として１０Ａ／ｄｍ
2 の電流密度で電解洗浄後、６０℃の温水中を浸漬通過
させて洗浄した。 注４：浄化度は、鋼帯浄化（洗浄）長さ１００ｍの表面
付着膜残存量０．１ｍ2／ｍ2 未満○、０．１〜０．２
ｍ2 ／ｍ2 △、０．２ｍ2 ／ｍ2 超×と評価した。
【００１２】
【発明の効果】本発明方法によれば、高生産性（高処理
量）を維持しつつ確実に金属帯の付着膜を除去すること
ができる。また、従来のアルカリ水溶液による電解洗浄
比べ、イニシャルコスト、ランニングコストともに著し
く軽減することができ、工業的に大きな効果を奏するこ
とができる。
量）を維持しつつ確実に金属帯の付着膜を除去すること
ができる。また、従来のアルカリ水溶液による電解洗浄
比べ、イニシャルコスト、ランニングコストともに著し
く軽減することができ、工業的に大きな効果を奏するこ
とができる。
【図１】本発明方法の一例を示す側面図である。
【図２】圧力波発生装置の一例を示す側面図である。
【図３】本発明方法による金属帯浄化の原理を示す説明
図である。
図である。
【図４】従来の金属帯洗浄方法を示す側面図である。
Claims (3)
- 【請求項１】 金属帯表面に圧力波を照射して、表面付
着膜を除去することを特徴とする金属帯の表面浄化方
法。 - 【請求項２】 ガス爆発による圧力波を照射することを
特徴とする請求項１に記載の金属帯の表面浄化方法。 - 【請求項３】 １０6 〜１０12Ｐａの圧力波を１００〜
１００００Ｈｚ照射することを特徴とする請求項１また
は請求項２に記載の金属帯の表面浄化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26397997A JPH10166025A (ja) | 1996-10-09 | 1997-09-29 | 金属帯の表面浄化方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26840196 | 1996-10-09 | ||
| JP8-268401 | 1996-10-09 | ||
| JP26397997A JPH10166025A (ja) | 1996-10-09 | 1997-09-29 | 金属帯の表面浄化方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10166025A true JPH10166025A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=26546294
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26397997A Withdrawn JPH10166025A (ja) | 1996-10-09 | 1997-09-29 | 金属帯の表面浄化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10166025A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004526935A (ja) * | 2001-04-12 | 2004-09-02 | バング・アンド・クリーン・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | 燃焼設備を清掃するための方法および装置 |
| CN103205623A (zh) * | 2013-04-15 | 2013-07-17 | 河北钢铁股份有限公司邯郸分公司 | 细粉末状轧辊磨屑的回收方法 |
-
1997
- 1997-09-29 JP JP26397997A patent/JPH10166025A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004526935A (ja) * | 2001-04-12 | 2004-09-02 | バング・アンド・クリーン・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | 燃焼設備を清掃するための方法および装置 |
| JP2010023035A (ja) * | 2001-04-12 | 2010-02-04 | Bang & Clean Gmbh | 燃焼設備を清掃するための方法および装置 |
| CN103205623A (zh) * | 2013-04-15 | 2013-07-17 | 河北钢铁股份有限公司邯郸分公司 | 细粉末状轧辊磨屑的回收方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |