JPH10165691A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JPH10165691A
JPH10165691A JP9354355A JP35435597A JPH10165691A JP H10165691 A JPH10165691 A JP H10165691A JP 9354355 A JP9354355 A JP 9354355A JP 35435597 A JP35435597 A JP 35435597A JP H10165691 A JPH10165691 A JP H10165691A
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washing machine
frame
hose
panel member
opening
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Toshiyasu Kamano
年恭 釜野
Tamotsu Shikamori
保 鹿森
Yoshihiro Suzuki
好博 鈴木
Yuzuru Miyano
譲 宮野
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洗濯機を設置場所や据え付けた状態で、内部の
可動部品の点検・修理が簡単に行えるようにする。 【解決手段】洗濯機の枠体の開口部を洗濯機の前面に設
け、この開口部を覆うパネル部材を枠体に取り外し自在
に設け、内部の可動部を前記開口の近傍に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭で使用す
る洗濯機において、洗濯機を設置した状態でも排水ホー
スの取出方向の変更や可動部品の点検・修理が簡単に行
える洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大半の洗濯機においては、本体後
面に開口部とその開口部を覆う裏蓋を設けており、この
裏蓋を開けることにより、洗濯機内部の点検や修理を行
っていた。また、洗濯機設置時の排水ホースの処理(排
水口の位置に応じて、排水ホースの本体からの取出し位
置を変える。)に当っては、前記開口部から作業するも
のや、洗濯機を横倒しにして、底面から作業するものが
あった。
【0003】通常、洗濯機は、後面を壁に面して設置す
るため、点検・修理の際は、洗濯機を移動する必要があ
る。しかし、国内の住宅事情では洗濯機が設置される周
辺のスペースは一般的に余裕がないため、洗濯機の移動
は、容易ではなく、作業性が悪いばかりか、顧客にも負
担をかけているのが現状であった。さらに、近年では、
洗濯機の洗濯容量が、まとめ洗いの習慣化などを背景と
して、増加してきており、これに伴い、洗濯機が大形化
していること、また、衣類乾燥機の普及率向上に伴っ
て、洗濯機の後面に支柱を取付け、洗濯機上方の空間を
利用して衣類乾燥機を設置するケースの増加などがあ
り、洗濯機を移動させることは、ますます困難なものと
なってきている。
【0004】また、前述の排水ホースの処理について
も、洗濯機を据付場所に設置する前に作業を行っておく
必要があるため、スペースがないと作業性が悪いもので
あった。さらに、排水口が洗濯機の後の方や下にある場
合は、排水ホースを排水口に入れる際、目視にて確認し
ながら作業することが難しく、不完全な設置となる場合
があった。
【0005】これに対し、図15で示すように洗濯機の
枠体前面側に開口部を設け組立,点検・修理を前方から
行うフロントサービス式の構成のものが知られている。
また、これと同種のものに、特開平4−197395 号が知ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のフロン
トサービス式のものにあっても、洗濯機設置時の排水ホ
ースの処理について開示されていない。
【0007】また、点検・修理に当っては、枠体の前面
部が開口するため、洗濯機下部の点検等は可能となる
が、枠体上面に配設され、各種制御部品を収納する上面
カバーや操作部を分解するためには、洗濯機を移動する
必要があったりして、従来技術は、どちらかというと、
点検・修理よりも、むしろ、組立性に重点をおいたもの
で、サービス面からは、充分なものではなかった。
【0008】本発明の目的は、洗濯機の設置作業性の向
上(排水ホースの処理)および洗濯機を据付けた状態で
も、簡単に点検・修理が可能となるサービス性の向上を
図り、かつ、安価で外観性能に優れた洗濯機を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、洗濯槽および内部機構部を内包する枠体の開口部を
洗濯機の前面側とし、開口部には、開口部を覆うパネル
部材を設ける。このパネル部材は、本体の上方あるい
は、前方からの作業により着脱自在に取付ける。排水バ
ルブと排水ホースの接続部や排水ホースの固定部,排水
ホースの本体からの取出部を開口部近傍に設ける。
【0010】枠体の上部開口部を包括するように配設さ
れる上面カバーと上面カバーなどに設けられる操作パネ
ル部は、洗濯機本体の上方あるいは前方からの作業によ
り、組立・分解が可能な取付手段を有するか、もしく
は、少なくとも上面カバーや操作パネルなどに配設され
た電気部品などの分解・組立が上方または前方からの作
業により可能となる構成とする。
【0011】また、上部の電気部品と下部に配設される
モータ等の電気部品の電気的接続部や水位検知用のエア
ーチューブと外槽との接続部を開口部から接近できる部
分に設ける。
【0012】パネル部材の縦寸法は、枠体の高さと略同
一とし、幅寸法は、枠体の開口部より大きく、かつ、枠
体の幅寸法より、小さく設定するとともに、パネル部材
の水平方向断面は、外側に向って突状の略わん曲状で形
成し、パネル部材の裏面は、枠体の一部に当接させる構
成とし、洗濯機本体の上方あるいは前方側からの作業に
より、パネル部材が枠体に着脱可能な取付手段で枠体に
固着する。
【0013】枠体には、パネル部材の全幅に対応した凹
面を設け、この面にパネル部材を取付ける。パネル部材
の上部は、枠体と上面カバーで構成される隙間にパネル
部材のフランジ立上げ部を挿入するとともに下部は、枠
体に固着したベースにパネル部材のフランジ立上げ部を
挿入する。こうして、四辺を拘束する。
【0014】さらに、パネル部材の厚みは、枠体の凹面
の深さより、大きくとるとともに、パネル部材の取付け
においては、複数個のツメなどによる係合方法とネジに
て枠体に取付ける構成とし、前記ツメは、パネル部材の
外縁より、内側に設け、ネジの位置は、洗濯機の脚下端
から、上方に80mm以上の位置に設ける。また、パネル
部材の両側は、内方に折り返し、端面部を露出させない
構造とする。
【0015】枠体の後面部は衣類乾燥機用の支柱取付部
を除き、開口部や凹凸面を設けない構造とし、支柱取付
部は、金型のコマ交換により、有無を可能とする。これ
に伴い、枠体の前面部のパネル部材の外側に位置する面
にも支柱取付部を有無で対応可能な構成とする。
【0016】枠体の開口部を洗濯機を前面側とし、排水
バルブと排水ホース接続部,排水ホース固定部,排水ホ
ースの本体からの取出部を開口部近傍に設ける。これに
より、洗濯機を設置した状態でも確実な排水ホースの処
理が可能となる。
【0017】また、上面カバーや操作パネル部の分解・
組立を上方あるいは前方からの作業で可能にすること、
および、上部,下部の電気部品の接続部や水位検知用の
エアーチューブと外槽との接続部を開口部から接近可能
な部位に設けることにより、洗濯機を移動することなく
分解・組立・点検・修理が行える。
【0018】パネル部材の縦寸法を枠体の高さと略同一
とし、幅寸法を枠体の開口部より大きく、かつ、枠体の
幅寸法より小さくすることで、パネル部材の小形化が図
れるとともに、水平方向の断面を略わん曲状とし、パネ
ル部材の裏面を枠体の一部に当接されることにより、び
びり音を防止するとともに剛性が確保でき、板厚の最小
化が図れ、据付,点検時における作業性向上が実現でき
る。また、これにより、コスト,生産性も良好となる。
【0019】さらに、パネル部材の四辺を拘束すること
により、剛性がより強化できる。
【0020】一方、パネル部材の取付けにおいて、ツメ
等による係合部分をパネル部材の外縁より、内側に設け
ることで、パネル部材と枠体との当接面を意匠上良好に
構成できるとともに、パネル部材取付ネジを下端から8
0mm以上の位置にすることにより、防水パンに据付けら
れている場合でも、洗濯機を移動させる必要がなく、パ
ネル部材を着脱可能にできる。
【0021】また、パネル部材が小形化できることによ
り、品質,価格面においてパネル部材の表面処理の自由
度が向上でき、高品位外観や耐蝕性の向上を実現しやす
いとともに、パネル部材の端面部を露出させない構造と
することにより、端面部が万一さびた場合でも外観に与
える影響を最小にできる。また、安全性も好ましい。枠
体の後面部には点検用の開口部を設ける必要がないの
で、枠体全周にわたり、意匠性の高い枠体が得られる。
【0022】衣類乾燥機用支柱取付部を枠体の前面部と
後面部の双方にコマ交換に有無可能な構造とするととも
に、開口部の幅を枠体の全幅より小さく設定しておくこ
とにより、必要に応じ、枠体の前面と後面を入れ替える
ことが可能となる。この場合、パネル部材に代えて蓋体
を使用すれば、従来と同様の後面開口部の洗濯機が提供
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面を基に説
明する。図1は、全自動洗濯機の基本構造図を示してい
る。1は、内部機構部を内包する枠体、2は、洗濯兼脱
水槽で、上部に流体バランサー3を設け、底部には、回
転自在な撹拌翼4を配設している。5は、洗濯兼脱水槽
2を内包する外槽であり、底部には、駆動部を鋼板製の
センターベース6を介し取付けるとともに、枠体1の上
端四隅から、防振装置7にて垂下支持されている。駆動
部は、モータ8,クラッチ9,Vベルト10とから成
り、モータ8の回転をモータプーリ11,Vベルト1
0,Pプーリ12を介し、クラッチ9に伝達し、クラッ
チ9は、洗濯時には、内部の減速ギヤを介し回転力を撹
拌翼4に伝達するとともに、脱水時には、減速ギヤを介
さず、回転力を洗濯兼脱水槽2に伝達し、脱水を行う。
13は、給水電磁弁であり、一端は、水栓へ接続され、
他端は、注水口14に接続されている。15は、パネル
ボックス部を有する上面カバーであり、内部には、制御
部であるコントロールユニット16,水位を制御する水
位センサー17,電源スイッチ18,入力スイッチ部1
9,進行表示部20などが収納されている。パネルボッ
クス部21は、前側と後側の2ケ所に設けられており、
それぞれ、フロントパネル22,バックパネル23を装
着している。また、上面カバー15は、衣類投入用の開
口部24と開口部24を開閉する蓋体25が設けられ、
枠体1の上方開口部を包括するように枠体上部に、フロ
ントパネル22,バックパネル23を介し、上方からの
取付ネジ26(図2)にて枠体1に固着されている。
【0024】27は、排水装置であり、排水弁28,排
水ホース29とから成っている。排水弁28の一端は、
外槽5の底部に設けられた排水口5aに接着され、他端
は、排水ホース29に接続されている。排水ホース29
の他端は、排水口の位置に応じて、排水ホース取出口3
0から機外へ引出す。
【0025】水位の検出は、外槽5に設けられたエアー
トラップ5bから、エアーチューブ31を介し、水位セ
ンサー17で圧力検知している。水位センサー17は、
エアートラップ5bの位置に対応して、手前側に配設し
てある。
【0026】枠体1は、図2に示すように、水平方向断
面が略四角形状の鋼板製部材であり、洗濯機の前面部に
相当する側面に開口部32を形成している。水位検知用
のエアーチューブ31と外槽2のエアートラップ5bの
接続部、排水ホース29と排水弁28との接続部並びに
コントロールユニット16などの上部の電気部品と、モ
ータ8などの下部に配設された電気部品の電気的接続を
行うワイヤーハーネス40の接続部,排水弁28,排水
ホース29,排水ホース取出口30a,30b,30c
は、全て、開口部32から接近可能な位置に配置してあ
る。
【0027】これにより、洗濯機を設置して状態におい
ても開口部32から洗濯機内部の点検等が可能である。
【0028】さらに、上面カバー15は、上方からの取
付ネジ26で枠体1に固着されているため、洗濯機本体
が、両側に障害物がある設置場所に置かれていても、エ
アーチューブ31とエアートラップ5bの接続とワイヤ
ーハーネス40の接続を外し、取付ネジ26を外せば、
洗濯機を移動することなく上面カバー15部全体が分解
可能となり、上部の部品についても点検・修理が簡単に
できる。
【0029】また、排水ホースの処理も簡単に確実にで
きる。排水ホースの処理については後述する。
【0030】枠体1の下端部には、脚部33を有する合
成樹脂製のベース34が、加締により装着されており、
鋼板の露出を防止し、耐蝕性を向上させているととも
に、傷害からの保護を図っている。また、前記開口部3
2は、次のように形成される。枠体1の本体部分となる
鋼板を略コ字状に折り曲げたものに、上部は鋼板製の上
板35を加締により一体化するとともに下部は、ベース
34から上方に延出形成した下板部34aを設け、開口
部32を形成する。上板35の縦幅は、開口部32を有
したままでも強度上支障をきたさない寸法とするととも
に、必要に応じ、下板部34aの両側を枠体1にネジ3
6により固定する。37は、開口部32を覆う鋼板製の
パネル部材である。パネル部材37の縦寸法Hは、枠体
1の高さH1 と略同一に、また幅寸法Wは、前記開口部
32の幅W2 より大きく、かつ、枠体1の幅寸法W1
り小さく設定してある。
【0031】また、パネル部材37の水平方向断面は、
略わん曲状とし、パネルの張り剛性を得ている。また、
上述の如く幅寸法を小形化することで、スパンが短くな
るので、強度上優利となる。パネル部材37の枠体1へ
の取付面1cは、面1aに対し、h2 なる段差を形成し
ている。これにより、横からみた際の枠体1とパネル部
材37の隙間を目立たなくできるとともに、P方向から
の外力に対して、パネル部材37の横方向への変形を防
止できる。h1 は、面1aに対し、パネル部材37の両
辺部が出張る寸法である。段差h2 は、洗濯機としての
枠体材料の物性および、生産上のプレス加工行程から、
約3mm程度が最大であるため、h1 =0の場合、パネル
部材37の剛性が低くなり、板厚を大きくする必要が生
じる。このため、パネル部材37の縦方向の曲げ剛性を
確保するためh1 を設ける。
【0032】さらに、上板35の一部をわん曲させ、パ
ネル部材37の裏面に当接するようにし、張り剛性を向
上させる。
【0033】これらにより、外観性能を損なうことな
く、パネル部材の小形化と板厚の最小化が図れ、小形軽
量化により、狭いランドリースペースでの作業性も良好
なものが得られる。
【0034】さらに、パネル部材37の張り剛性を向上
させる手段として、パネル部材37の裏面に補強ビーム
を取付けても良い。
【0035】一方、パネル部材37の取付けは、パネル
部材37と一体的に設けた複数個のツメ37aを枠体1
の角マド1bに下方から挿入し、上に押し上げた状態
で、前方からネジ38にて枠体1に取付ける。前記ツメ
37aの位置は、図3において、C<Wなる関係で設定
する。また、パネル部材37の両側は、内包に向う折り
曲げ部37bを設ける。これにより、外方から、ツメ3
7aや角マド1b、パルル部材37の端面が見えること
がなく、意匠的にも良好である。このように端面部を露
出させない構造とすることにより、切断面からサビ等が
発生しても外観部に見えることを防止できる。ネジ38
をしめた後には、キャップ39を被せ、ネジ頭が直接目
に見えないようにする。ネジ38の位置は、脚33の下
端から、上方に向って、80mm以上の位置に設定する。
これにより、防水パンに洗濯機が据え付けられていて
も、ネジ38の分解,組立が可能となる。ネジ38に対
応する枠体1には、スピードナット等の簡易ナットを使
用すれば、リタッピング性を向上できる。
【0036】パネル部材37の上端は、図4で示すよう
にフランジ部37cおよび立上げ部37dを有し、上面
カバー15に設けたリブ15aにより、立上げ部37d
を挟持するように構成し、パネル部材37のガタツキを
防止する。また、立上部37dの中央部にはスリット37
eを設けるとともに、これに対応したリブ15bを上面
カバー15に一体的に設け、パネル部材37の組込時に
おける左右方向の案内とし、組立性の向上を図る。
【0037】パネル部材37の下端は、図6で示すよう
に折り返し部37fを設け、ベース34の溝部34bに
嵌める。これにより、Q方向にパネル部材を引張っても
隙間があいたり、外れたりすることがない。
【0038】以上のようにパネル部材37を枠体1に取
付けた状態に於ては、四辺が拘束される形となるため複
合強度が高くなり、強固な枠体が得られる。
【0039】パネル部材37の材料および表面処理は、
枠体1とは相違しており、高耐食性で、かつ、メタリッ
クやパールまたは、加飾処理した鋼板を使用する。これ
により、枠体1全体の製造コストをアップすることな
く、高品質な製造を提供できる。
【0040】枠体1の後面部1dには、衣類乾燥機用の
支柱取付部1eを設ける。支柱取付部1eは、枠体1製
作用のプレス金型のコマ交換により有無を可能としてあ
る。また、枠体1の前面部の面1aにも支柱取付部1f
をコマ交換により有無を可能にしてある。枠体後面の1
dには、支柱取付部1e以外の凹凸や開口部は設けな
い。
【0041】このことにより、枠体の全周にわたり、意
匠性の高い枠体構造に得られ、置き場所の自由度が広が
るとともに、清掃性も向上できる。
【0042】また、前記支柱取付部1eを無とし、1f
を有とするとともに前記パネル部材37に変えて、開口
部32を最小限に覆う位の蓋体を使用し、上面カバーの
取付けを逆にすれば、従来と同様の後面開口部の洗濯機
も提供できる。
【0043】以上の説明は鋼板製の枠体で説明したが、
合成樹脂製の枠体でも同様の効果を得ることができる。
【0044】次に、排水ホースの処理について説明す
る。
【0045】図7は、排水ホース29を本体正面からみ
て、左側に引出した状態を示している。29aは、ホー
ス固定部であり、ホースオサエ41と、ベース34に設
けたホース支持部34cにより、図8で示すように挟持
され、固定されている。29eは、排水バルブ28との接
続口である。内部機構部の脱水時の振動などは、ホース
固定部29aと排水バルブ接続口29e間に設けた蛇腹
部で吸収する。ホース取出口30における排水ホース2
9の形状は、図9に示すようにストレート部29bとス
トレート部29bの両側のツバ29f,29gを形成し
ており、排水ホースの位置が決まるようになっている。
ホース取出口30の内径Dと、ツバ29fの外径D2
ツバ29gの外径D1 との関係は、D1>D2>Dとなっ
ている。ストレート部29bの外径は、内径Dとほぼ同
一が若干大きめに設定し、固定を安定化させている。外
径D1 は、排水ホース29を外方向に引張った際に、簡
単に排水ホース29が、動かない程度に設定している。
過大な外力の場合は、前記のホース固定部で荷重を受
け、排水バルブ28との接続部に荷重が加わらないよう
になっている。外径D2 は、排水ホースを反対側に引き
出す際、割合に容易に本体内に引き込める程度の寸法を
設定している。
【0046】排水ホース29の固定部、ホース取出口3
0,排水バルブ28は、図1,図2,図7で示すように
開口部32の近傍に設けてあり、開口部32から接近で
きるようになっている。
【0047】ここで、排水ホース29を反対側に引き出
す手順について説明する。
【0048】まず、パネル部材37を外し、開口部32
から作業する。ホース支持部34cに弾着固定されてい
るホースオサエ41を外してから排水ホース29を機内
に全部引き込み、排水ホース先端部を反対側のホース取
出口30を通し、外部へ引き出す。所定長さまで引き出
すとツバ29gがストッパーとなり、引き出しの完了が
確認できる。次に、ホース固定部29aをホース支持部
34cにあてがい、ホースオサエ41で固定する。この
とき、排水ホース29が通っていないホース取出口30
は、キャップ42で塞いであるので、反対側に移す。
【0049】最後に、パネル部材37を組み付けて、作
業完了となる。このように、本発明によれば、洗濯機本
体の前面側から全て作業ができるので、洗濯機を移動し
たりする必要が全くないので、作業性が良好である。ま
た、排水バルブ29との接続口29eも回転させたり、
外したりする必要がないので、信頼性も高い。
【0050】次に、排水口が洗濯機の下にある場合の排
水ホースの処理について説明する。排水ホース29に
は、パイプ接続部29dが設けてあり、この部位で排水
ホースを切断し、ドレンパイプ43を接続できるように
なっている。
【0051】従って、排水口が洗濯機の下にある場合
は、図10のようにパイプ接続部にドレンパイプ43を
接続し、ドレンパイプ43の先端を排水口に差し込めば
良い。排水口の位置は、どこにくるか特定できないの
で、ホース固定部29aと、パイプ接続部29dの間を
蛇腹部にし、洗濯機下部のエリアをカバーする。また、
必要に応じ、ドレンパイプ43の長さが異なるものを具
備したり、あるいは、ドレンパイプ43を長くしておい
て、必要に応じて切断しても良い。
【0052】いずれの場合も、機内で、排水ホースの処
理ができるので、外部に導き出して、洗濯機の下部をも
ぐらせて処理するものに対して排水ホースの長さを短く
できるので、排水性能も良好となる。さらに、排水口を
開口部32を通して直接見ながら洗濯機を動かせず作業
できるので、排水ホースが短かかったり、機内で遊んで
いたり、また、排水口に完全に入っていなかったりする
ことがなく簡単で確実な処理が可能となる。当然、洗濯
機を移動する必要がないので、衣類乾燥機をセットして
ある場合でも何ら問題ない。
【0053】図11は、洗濯機の梱包状態を示すもので
ある。
【0054】梱包時は、排水ホース29全部を機内に引
き込み、排水ホース29のほぼ中央付近をベース34に
設けたフック34dに引掛ける。ホースの先端は、前記
したキャップ42を利用し、ホース取出口30に固定す
る。
【0055】フック34dは、図13で示すように中央
部が開口した断面が円形状のリブであり、O方向に排水
ホース29を引くと排水ホースがフック34dから外れ
るようになっている。
【0056】ホース先端部の固定は、図12で示すよう
になっており、キャップ42に一体的に設けたパイプ部
42aに排水ホース先端を挿入固定し、キャップ42
は、一体的に設けたツメ42bにより、ホース取出口3
0の嵌合穴30aに係合して、固着される。
【0057】排水ホース29のフック29cは、回転自
在となっているため、キャップ42には、フック29c
の回転を抑制するリブ42cを一体的に設けている。ホ
ース取出口30の形状は、フック29cが通る必要性か
ら、かぎ穴状にしているため、梱包時のキャップ42取
付作業を簡単化するためである。
【0058】以上のことより、排水ホース29は、本体
内に収納された状態で梱包できるため、梱包容積が最小
ですみ、経済的である。また、フック34dで排水ホー
ス29を支持しているため、開梱した状態で、洗濯機を
持ち運んでも、排水ホース29が垂れ下がることがな
く、誤って、洗濯機でホースをつぶす恐れがない。
【0059】キャップ42は、前述したように開梱する
と、排水ホース29が引き出さない側のホース取出口3
0にセットすれば良いので、新たにホース取出口閉塞用
のキャップを設ける必要がない。
【0060】図14は、排水ホース29を示す。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、洗濯機を設置した状態
で、排水ホースの処理が行えるので、作業性が良いとと
もに作業の信頼性も高い。
【0062】さらに、洗濯機の点検修理に必要な各部分
への接近は、洗濯機の上方あるいは前方からの分解によ
り実現できるので、防水パンなどに設置されている場合
や、両側に障害物がある場合でも、洗濯機を移動させる
必要がなく、作業性が良い。また、パネル部材を小形軽
量化できるので、狭いスペースでも作業性が良く、ま
た、経済的である。さらにパネル部材の高品位化や耐蝕
性向上の実現も容易となるとともに、パネル部材取付面
に対応する面には、点検用の開口部などを設ける必要が
ないので、枠体全周に渡り、高意匠化が図れる。
【0063】さらに、本構成の枠体は、従来の裏蓋に相
当する部分をパネル部材に置き換えるだけで実現可能で
あり、生産性でも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す基本構造図。
【図2】本発明の一実施例を示す展開図。
【図3】図2におけるA−A線断面図。
【図4】図2におけるB−B線断面図。
【図5】図2におけるC−C線断面図。
【図6】図2におけるD−D線断面図。
【図7】図1におけるE−E線断面図。
【図8】図7におけるF−F線断面図。
【図9】図7におけるG−G線断面図。
【図10】図1におけるE−E線断面図。
【図11】図1におけるE−E線断面図で他の実施例を
示す。
【図12】図11におけるH−H線断面図。
【図13】図11におけるJ−J線断面図。
【図14】排水ホース図。
【図15】従来例を示す展開図。
【符号の説明】
1…枠体、30…ホース取出口、32…開口部、37…
パネル部材。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 洗濯機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭で使用す
る洗濯機において、洗濯機を設置した状態でも排水ホー
スの取出方向の変更や可動部品の点検・修理が簡単に行
える洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大半の洗濯機においては、本体後
面に開口部とその開口部を覆う裏蓋を設けており、この
裏蓋を開けることにより、洗濯機内部の点検や修理を行
っていた。また、洗濯機設置時の排水ホースの処理(排
水口の位置に応じて、排水ホースの本体からの取出し位
置を変える。)に当っては、前記開口部から作業するも
のや、洗濯機を横倒しにして、底面から作業するものが
あった。
【0003】通常、洗濯機は、後面を壁に面して設置す
るため、点検・修理の際は、洗濯機を移動する必要があ
る。しかし、国内の住宅事情では洗濯機が設置される周
辺のスペースは一般的に余裕がないため、洗濯機の移動
は、容易ではなく、作業性が悪いばかりか、顧客にも負
担をかけているのが現状であった。さらに、近年では、
洗濯機の洗濯容量が、まとめ洗いの習慣化などを背景と
して、増加してきており、これに伴い、洗濯機が大形化
していること、また、衣類乾燥機の普及率向上に伴っ
て、洗濯機の後面に支柱を取り付け、洗濯機上方の空間
を利用して衣類乾燥機を設置するケースの増加などがあ
り、洗濯機を移動させることは、ますます困難なものと
なってきている。
【0004】また、前述の排水ホースの処理について
も、洗濯機を据付場所に設置する前に作業を行っておく
必要があるため、スペースがないと作業性が悪いもので
あった。さらに、排水口が洗濯機の後の方や下にある場
合は、排水ホースを排水口に入れる際、目視にて確認し
ながら作業することが難しく、不完全な設置となる場合
があった。
【0005】これに対し、図15で示すように洗濯機の
枠体前面側に開口部を設け組立,点検・修理を前方から
行うフロントサービス式の構成のものが知られている。
また、これと同種のものに、特開平4−197395 号が知ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のフロン
トサービス式のものにあっても、洗濯機設置時の排水ホ
ースの処理について開示されていない。
【0007】また、点検・修理に当っては、枠体の前面
部が開口するため、洗濯機下部の点検等は可能となる
が、枠体上面に配設され、各種制御部品を収納する上面
カバーや操作部を分解するためには、洗濯機を移動する
必要があったりして、従来技術は、どちらかというと、
点検・修理よりも、むしろ、組立性に重点をおいたもの
で、サービス面からは、充分なものではなかった。
【0008】本発明の目的は、洗濯機の設置作業性の向
上(排水ホースの処理)および洗濯機を据付けた状態で
も、簡単に点検・修理が可能となるサービス性の向上を
図り、かつ、安価で外観性能に優れた洗濯機を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、枠体の前面開
口部を塞ぐように枠体に着脱自在に取り付けられるパネ
ル部材を備えている洗濯機にあって、前記上面カバー側
にコントロールユニット,水位センサー,電源スイッ
チ,入力スイッチ部等を備え、前記水位センサーより下
がるように延びるエアーチューブの下端が接続される水
位センサー用エアートラップを前記前面開口部側に近い
前記外槽の下側に配置したことを特徴とするものであ
る。
【0010】また本発明は、枠体の前面開口部を塞ぐよ
うに枠体に着脱自在に取り付けられるパネル部材を備え
ている洗濯機にあって、前記上面カバー側にコントロー
ルユニット,水位センサー,電源スイッチ,入力スイッ
チ部等を備え、前記内部機構部のモータを前記外槽の下
部側に備え、前記コントロールユニット等の上側に置か
れる上部の電気部品と前記モータ等の下側に置かれる下
部の電気部品とを電気的に接続する着脱自在なる接続部
を前記前面開口部側に近いところに配置したことを特徴
とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面を基に説
明する。図1は、全自動洗濯機の基本構造図を示してい
る。1は、内部機構部を内包する枠体、2は、洗濯兼脱
水槽で、上部に流体バランサー3を設け、底部には、回
転自在な撹拌翼4を配設している。5は、洗濯兼脱水槽
2を内包する外槽であり、底部には、駆動部を鋼板製の
センターベース6を介し取り付けるとともに、枠体1の
上端四隅から、防振装置7にて垂下支持されている。駆
動部は、モータ8,クラッチ9,Vベルト10とからな
り、モータ8の回転をモータプーリ11,Vベルト1
0,Pプーリ12を介し、クラッチ9に伝達し、クラッ
チ9は、洗濯時には、内部の減速ギヤを介し回転力を撹
拌翼4に伝達するとともに、脱水時には、減速ギヤを介
さず、回転力を洗濯兼脱水槽2に伝達し、脱水を行う。
13は、給水電磁弁であり、一端は、水栓へ接続され、
他端は、注水口14に接続されている。15は、パネル
ボックス部を有する上面カバーであり、内部には、制御
部であるコントロールユニット16,水位を制御する水
位センサー17,電源スイッチ18,入力スイッチ部1
9,進行表示部20などが収納されている。パネルボッ
クス部21は、前側と後側の2ケ所に設けられており、
それぞれ、フロントパネル22,バックパネル23を装
着している。また、上面カバー15は、衣類投入用の開
口部24と開口部24を開閉する蓋体25が設けられ、
枠体1の上方開口部を包括するように枠体上部に、フロ
ントパネル22,バックパネル23を介し、上方からの
取付ネジ26(図2)にて枠体1に固着されている。
【0012】27は、排水装置であり、排水弁28,排
水ホース29とから成っている。排水弁28の一端は、
外槽5の底部に設けられた排水口5aに接着され、他端
は、排水ホース29に接続されている。排水ホース29
の他端は、排水口の位置に応じて、排水ホース取出口3
0から機外へ引出す。
【0013】水位の検出は、外槽5に設けられたエアー
トラップ5bから、エアーチューブ31を介し、水位セ
ンサー17で圧力検知している。水位センサー17は、
エアートラップ5bの位置に対応して、手前側に配設し
てある。
【0014】枠体1は、図2に示すように、水平方向断
面が略四角形状の鋼板製部材であり、洗濯機の前面部に
相当する側面に開口部32を形成している。水位検知用
のエアーチューブ31と外槽2のエアートラップ5bの
接続部、排水ホース29と排水弁28との接続部並びに
コントロールユニット16などの上部の電気部品と、モ
ータ8などの下部に配設された電気部品の電気的接続を
行うワイヤーハーネス40の接続部,排水弁28,排水
ホース29,排水ホース取出口30a,30b,30c
は、全て、開口部32から接近可能な位置に配置してあ
る。
【0015】これにより、洗濯機を設置した状態におい
ても開口部32から洗濯機内部の点検等が可能である。
【0016】さらに、上面カバー15は、上方からの取
付ネジ26で枠体1に固着されているため、洗濯機本体
が、両側に障害物がある設置場所に置かれていても、エ
アーチューブ31とエアートラップ5bの接続とワイヤ
ーハーネス40の接続を外し、取付ネジ26を外せば、
洗濯機を移動することなく上面カバー15部全体が分解
可能となり、上部の部品についても点検・修理が簡単に
できる。
【0017】また、排水ホースの処理も簡単に確実にで
きる。排水ホースの処理については後述する。
【0018】枠体1の下端部には、脚部33を有する合
成樹脂製のベース34が、加締により装着されており、
鋼板の露出を防止し、耐蝕性を向上させているととも
に、傷害からの保護を図っている。また、前記開口部3
2は、次のように形成される。枠体1の本体部分となる
鋼板を略コ字状に折り曲げたものに、上部は鋼板製の上
板35を加締により一体化するとともに下部は、ベース
34から上方に延出形成した下板部34aを設け、開口
部32を形成する。上板35の縦幅は、開口部32を有
したままでも強度上支障をきたさない寸法とするととも
に、必要に応じ、下板部34aの両側を枠体1にネジ3
6により固定する。37は、開口部32を覆う鋼板製の
パネル部材である。パネル部材37の縦寸法Hは、枠体
1の高さH1 と略同一に、また幅寸法Wは、前記開口部
32の幅W2 より大きく、かつ、枠体1の幅寸法W1
り小さく設定してある。
【0019】また、パネル部材37の水平方向断面は、
略わん曲状とし、パネルの張り剛性を得ている。また、
上述の如く幅寸法を小形化することで、スパンが短くな
るので、強度上優利となる。パネル部材37の枠体1へ
の取付面1cは、面1aに対し、h2 なる段差を形成し
ている。これにより、横からみた際の枠体1とパネル部
材37の隙間を目立たなくできるとともに、P方向から
の外力に対して、パネル部材37の横方向への変形を防
止できる。h1 は、面1aに対し、パネル部材37の両
辺部が出張る寸法である。段差h2 は、洗濯機としての
枠体材料の物性および、生産上のプレス加工行程から、
約3mm程度が最大であるため、h1 =0の場合、パネル
部材37の剛性が低くなり、板厚を大きくする必要が生
じる。このため、パネル部材37の縦方向の曲げ剛性を
確保するためh1 を設ける。
【0020】さらに、上板35の一部をわん曲させ、パ
ネル部材37の裏面に当接するようにし、張り剛性を向
上させる。
【0021】これらにより、外観性能を損なうことな
く、パネル部材の小形化と板厚の最小化が図れ、小形軽
量化により、狭いランドリースペースでの作業性も良好
なものが得られる。
【0022】さらに、パネル部材37の張り剛性を向上
させる手段として、パネル部材37の裏面に補強ビーム
を取り付けても良い。
【0023】一方、パネル部材37の取り付けは、パネ
ル部材37と一体的に設けた複数個のツメ37aを枠体
1の角マド1bに下方から挿入し、上に押し上げた状態
で、前方からネジ38にて枠体1に取り付ける。前記ツ
メ37aの位置は、図3において、C<Wなる関係で設
定する。また、パネル部材37の両側は、内包に向う折
り曲げ部37bを設ける。これにより、外方から、ツメ
37aや角マド1b,パネル部材37の端面が見えるこ
とがなく、意匠的にも良好である。このように端面部を
露出させない構造とすることにより、切断面からサビ等
が発生しても外観部に見えることを防止できる。ネジ3
8をしめた後には、キャップ39を被せ、ネジ頭が直接
目に見えないようにする。ネジ38の位置は、脚33の
下端から、上方に向って、80mm以上の位置に設定す
る。これにより、防水パンに洗濯機が据え付けられてい
ても、ネジ38の分解,組立てが可能となる。ネジ38
に対応する枠体1には、スピードナット等の簡易ナット
を使用すれば、リタッピング性を向上できる。
【0024】パネル部材37の上端は、図4で示すよう
にフランジ部37cおよび立上げ部37dを有し、上面
カバー15に設けたリブ15aにより、立上げ部37d
を挾持するように構成し、パネル部材37のガタツキを
防止する。また、立上部37dの中央部にはスリット37
eを設けるとともに、これに対応したリブ15bを上面
カバー15に一体的に設け、パネル部材37の組込時に
おける左右方向の案内とし、組立性の向上を図る。
【0025】パネル部材37の下端は、図6で示すよう
に折り返し部37fを設け、ベース34の溝部34bに
嵌める。これにより、Q方向にパネル部材を引張っても
隙間があいたり、外れたりすることがない。
【0026】以上のようにパネル部材37を枠体1に取
り付けた状態に於ては、四辺が拘束される形となるため
複合強度が高くなり、強固な枠体が得られる。
【0027】パネル部材37の材料および表面処理は、
枠体1とは相違しており、高耐食性で、かつ、メタリッ
クやパールまたは、加飾処理した鋼板を使用する。これ
により、枠体1全体の製造コストをアップすることな
く、高品質な製品を提供できる。
【0028】枠体1の後面部1dには、衣類乾燥機用の
支柱取付部1eを設ける。支柱取付部1eは、枠体1製
作用のプレス金型のコマ交換により有無を可能としてあ
る。また、枠体1の前面部の面1aにも支柱取付部1f
をコマ交換により有無を可能にしてある。枠体後面の1
dには、支柱取付部1e以外の凹凸や開口部は設けな
い。
【0029】このことにより、枠体の全周にわたり、意
匠性の高い枠体構造に得られ、置き場所の自由度が広が
るとともに、清掃性も向上できる。
【0030】また、前記支柱取付部1eを無とし、1f
を有とするとともに前記パネル部材37に変えて、開口
部32を最小限に覆う位の蓋体を使用し、上面カバーの
取り付けを逆にすれば、従来と同様の後面開口部の洗濯
機も提供できる。
【0031】以上の説明は鋼板製の枠体で説明したが、
合成樹脂製の枠体でも同様の効果を得ることができる。
【0032】次に、排水ホースの処理について説明す
る。
【0033】図7は、排水ホース29を本体正面からみ
て、左側に引出した状態を示している。29aは、ホー
ス固定部であり、ホースオサエ41と、ベース34に設
けたホース支持部34cにより、図8で示すように挾持
され、固定されている。29eは、排水バルブ28との接
続口である。内部機構部の脱水時の振動などは、ホース
固定部29aと排水バルブ接続口29e間に設けた蛇腹
部で吸収する。ホース取出口30における排水ホース2
9の形状は、図9に示すようにストレート部29bとス
トレート部29bの両側にツバ29f,29gを形成し
ており、排水ホースの位置が決まるようになっている。
ホース取出口30の内径Dと、ツバ29fの外径D2
ツバ29gの外径D1 との関係は、D1>D2>Dとなっ
ている。ストレート部29bの外径は、内径Dとほぼ同
一が若干大きめに設定し、固定を安定化させている。外
径D1 は、排水ホース29を外方向に引張った際に、簡
単に排水ホース29が、動かない程度に設定している。
過大な外力の場合は、前記のホース固定部で荷重を受
け、排水バルブ28との接続部に荷重が加わらないよう
になっている。外径D2 は、排水ホースを反対側に引き
出す際、割合に容易に本体内に引き込める程度の寸法を
設定している。
【0034】排水ホース29の固定部,ホース取出口3
0,排水バルブ28は、図1,図2,図7で示すように
開口部32の近傍に設けてあり、開口部32から接近で
きるようになっている。
【0035】ここで、排水ホース29を反対側に引き出
す手順について説明する。
【0036】まず、パネル部材37を外し、開口部32
から作業する。ホース支持部34cに弾着固定されてい
るホースオサエ41を外してから排水ホース29を機内
に全部引き込み、排水ホース先端部を反対側のホース取
出口30を通し、外部へ引き出す。所定長さまで引き出
すとツバ29gがストッパーとなり、引き出しの完了が
確認できる。次に、ホース固定部29aをホース支持部
34cにあてがい、ホースオサエ41で固定する。この
とき、排水ホース29が通っていないホース取出口30
は、キャップ42で塞いであるので、反対側に移す。
【0037】最後に、パネル部材37を組み付けて、作
業完了となる。このように、本発明によれば、洗濯機本
体の前面側から全て作業ができるので、洗濯機を移動し
たりする必要が全くないので、作業性が良好である。ま
た、排水バルブ29との接続口29eも回転させたり、
外したりする必要がないので、信頼性も高い。
【0038】次に、排水口が洗濯機の下にある場合の排
水ホースの処理について説明する。排水ホース29に
は、パイプ接続部29dが設けてあり、この部位で排水
ホースを切断し、ドレンパイプ43を接続できるように
なっている。
【0039】従って、排水口が洗濯機の下にある場合
は、図10のようにパイプ接続部にドレンパイプ43を
接続し、ドレンパイプ43の先端を排水口に差し込めば
良い。排水口の位置は、どこにくるか特定できないの
で、ホース固定部29aと、パイプ接続部29dの間を
蛇腹部にし、洗濯機下部のエリアをカバーする。また、
必要に応じ、ドレンパイプ43の長さが異なるものを具
備したり、あるいは、ドレンパイプ43を長くしておい
て、必要に応じて切断しても良い。
【0040】いずれの場合も、機内で、排水ホースの処
理ができるので、外部に導き出して、洗濯機の下部をも
ぐらせて処理するものに対して排水ホースの長さを短く
できるので、排水性能も良好となる。さらに、排水口を
開口部32を通して直接見ながら洗濯機を動かせず作業
できるので、排水ホースが短かかったり、機内で遊んで
いたり、また、排水口に完全に入っていなかったりする
ことがなく簡単で確実な処理が可能となる。当然、洗濯
機を移動する必要がないので、衣類乾燥機をセットして
ある場合でも何ら問題ない。
【0041】図11は、洗濯機の梱包状態を示すもので
ある。
【0042】梱包時は、排水ホース29全部を機内に引
き込み、排水ホース29のほぼ中央付近をベース34に
設けたフック34dに引掛ける。ホースの先端は、前記
したキャップ42を利用し、ホース取出口30に固定す
る。
【0043】フック34dは、図13で示すように中央
部が開口した断面が円形状のリブであり、O方向に排水
ホース29を引くと排水ホースがフック34dから外れ
るようになっている。
【0044】ホース先端部の固定は、図12で示すよう
になっており、キャップ42に一体的に設けたパイプ部
42aに排水ホース先端を挿入固定し、キャップ42
は、一体的に設けたツメ42bにより、ホース取出口3
0の嵌合穴30aに係合して、固着される。
【0045】排水ホース29のフック29cは、回転自
在となっているため、キャップ42には、フック29c
の回転を抑止するリブ42cを一体的に設けている。ホ
ース取出口30の形状は、フック29cが通る必要性か
ら、かぎ穴状にしているため、梱包時のキャップ42取
付作業を簡単化するためである。
【0046】以上のことより、排水ホース29は、本体
内に収納された状態で梱包できるため、梱包容積が最小
ですみ、経済的である。また、フック34dで排水ホー
ス29を支持しているため、開梱した状態で、洗濯機を
持ち運んでも、排水ホース29が垂れ下がることがな
く、誤って、洗濯機でホースをつぶす恐れがない。
【0047】キャップ42は、前述したように開梱する
と、排水ホース29を引き出さない側のホース取出口3
0にセットすれば良いので、新たにホース取出口閉塞用
のキャップを設ける必要がない。
【0048】図14は、排水ホース29を示す。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、洗濯兼脱水
槽を内置する外槽および洗濯兼脱水槽等を駆動する内部
機構部を収納し、水平方向の断面が略矩形状の枠体と、
この枠体の上部開口部を覆うように枠体の上部に設けら
れる上面カバーと、この上面カバーに形成されている衣
類投入口を開閉するように、上面カバーに開閉自在に設
けられている蓋体と、前記枠体の前面に設けられた前面
開口部と、この前面開口部を塞ぐように枠体に着脱自在
に取り付けられるパネル部材を備えている洗濯機におい
て、前記上面カバー側にコントロールユニット,水位セ
ンサー,電源スイッチ,入力スイッチ部等を備え、前記
水位センサーより下がるように延びるエアーチューブの
下端が接続される水位センサー用エアートラップを前記
前面開口部側に近い前記外槽の下側に配置したことを特
徴とする洗濯機にある。
【0050】この構成によれば、パネル部材を外すこと
により、洗濯機を移動させることなく洗濯機の前側から
エアーチューブ下端の着脱ないし水位センサー用エアー
トラップの点検等を容易にできるのである。
【0051】以上述べたように本発明は、洗濯兼脱水槽
を内置する外槽および洗濯兼脱水槽等を駆動する内部機
構部を収納し、水平方向の断面が略矩形状の枠体と、こ
の枠体の上部開口部を覆うように枠体の上部に設けられ
る上面カバーと、この上面カバーに形成されている衣類
投入口を開閉するように、上面カバーに開閉自在に設け
られている蓋体と、前記枠体の前面に設けられた前面開
口部と、この前面開口部を塞ぐように枠体に着脱自在に
取り付けられるパネル部材を備えている洗濯機におい
て、前記上面カバー側にコントロールユニット,水位セ
ンサー,電源スイッチ,入力スイッチ部等を備え、前記
内部機構部のモータを前記外槽の下部側に備え、前記コ
ントロールユニット等の上側に置かれる上部の電気部品
と前記モータ等の下側に置かれる下部の電気部品とを電
気的に接続する着脱自在なる接続部を前記前面開口部側
に近いところに配置したことを特徴とする洗濯機。
【0052】この構成によれば、パネル部材を外すこと
により、洗濯機を移動させることなく洗濯機の前側から
電気部品の接続部の着脱ないし電気部品の点検等を容易
にできるのである。
【0053】さらに、洗濯機の点検修理に必要な各部分
への接近は、洗濯機の上方あるいは前方からの分解によ
り実現できるので、防水パンなどに設置されている場合
や、両側に障害物がある場合でも、洗濯機を移動させる
必要がなく、作業性が良い。また、パネル部材を小形軽
量化できるので、狭いスペースでも作業性が良く、ま
た、経済的である。さらにパネル部材の高品位化や耐蝕
性向上の実現も容易となるとともに、パネル部材取付面
に対応する面には、点検用開口部などを設ける必要がな
いので、枠体全周に渡り、高意匠化が図れる。
【0054】さらに、本構成の枠体は、従来の裏蓋に相
当する部分をパネル部材に置き換えるだけで実現可能で
あり、生産性でも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す基本構造図。
【図2】本発明の一実施例を示す展開図。
【図3】図2におけるA−A線断面図。
【図4】図2におけるB−B線断面図。
【図5】図2におけるC−C線断面図。
【図6】図2におけるD−D線断面図。
【図7】図1におけるE−E線断面図。
【図8】図7におけるF−F線断面図。
【図9】図7におけるG−G線断面図。
【図10】図1におけるE−E線断面図。
【図11】図1におけるE−E線断面図で他の実施例を
示す。
【図12】図11におけるH−H線断面図。
【図13】図11におけるJ−J線断面図。
【図14】排水ホース図。
【図15】従来例を示す展開図。
【符号の説明】 1…枠体、30…ホース取出口、32…開口部、37…
パネル部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮野 譲 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所リビング機器事業部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗濯兼脱水槽を内置する外槽および洗濯兼
    脱水槽等を駆動する内部機構部を収納し、水平方向の断
    面が略矩形状の枠体と、この枠体の上部開口部を覆うよ
    うに枠体の上部に設けられる上面カバーと、この上面カ
    バーに形成されている衣類投入口を開閉するように、上
    面カバーに開閉自在に設けられている蓋体と、前記枠体
    の前面に設けられた前面開口部と、この前面開口部を塞
    ぐように枠体に着脱自在に取り付けられるパネル部材を
    備えている洗濯機において、 前記上面カバー側にコントロールユニット,水位センサ
    ー,電源スイッチ,入力スイッチ部等を備え、前記水位
    センサーより下がるように延びるエアーチューブの下端
    が接続される水位センサー用エアートラップを前記前面
    開口部側に近い前記外槽の下側に配置したことを特徴と
    する洗濯機。
  2. 【請求項2】洗濯兼脱水槽を内置する外槽および洗濯兼
    脱水槽等を駆動する内部機構部を収納し、水平方向の断
    面が略矩形状の枠体と、この枠体の上部開口部を覆うよ
    うに枠体の上部に設けられる上面カバーと、この上面カ
    バーに形成されている衣類投入口を開閉するように、上
    面カバーに開閉自在に設けられている蓋体と、前記枠体
    の前面に設けられた前面開口部と、この前面開口部を塞
    ぐように枠体に着脱自在に取り付けられるパネル部材を
    備えている洗濯機において、 前記上面カバー側にコントロールユニット,水位センサ
    ー,電源スイッチ,入力スイッチ部等を備え、前記内部
    機構部のモータを前記外槽の下部側に備え、前記コント
    ロールユニット等の上側に置かれる上部の電気部品と前
    記モータ等の下側に置かれる下部の電気部品とを電気的
    に接続する着脱自在なる接続部を前記前面開口部側に近
    いところに配置したことを特徴とする洗濯機。
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JP2013055985A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Toshiba Corp 洗濯機

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